キョン「キョンくん起きてー」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:20:51.38 ID:iPcpvOlpO

妹「・・・は?」

キョン「朝ご飯だよー?」

妹「えっ?」

キョン「あれ?わたしがいる・・・?」

妹「・・・」

キョン「・・・」

妹「えぇぇぇぇぇ!?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:22:00.28 ID:iPcpvOlpO

妹「どういうことだ・・・」

キョン「キョンくんになってる?」

妹「なんだこのちっこい手足は・・・」

キョン「わーい、キョンくんだー!」

妹「こら!暴れるんじゃありません!」

キョン「キョンくんがわたしでわたしがキョンくんだー!」

妹「頭痛くなってきた・・・」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:23:14.31 ID:iPcpvOlpO

妹「なんなんだこれ・・・」

キョン「わーい!」

妹「俺の姿で無邪気に走り回るな!」

シャミ「にゃあ」

キョン「あっ、シャミー!」

シャミ「!?」

キョン「おいでおいでー」

シャミ「!!????」

キョン「うりうりー」

妹「こら、シャミセンがパニック起こしてるからやめなさい!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:26:04.96 ID:iPcpvOlpO

妹「あー、一旦落ち着こう」

キョン「今、わたしがキョンくんだけどキョンくんはわたしなんだよね?」

妹「ああ、ややこしいがそうなるな」

キョン「なんでー?」

妹「知らん、と言いたいとこだが・・・原因は一つぐらいしか思いつかん」

キョン「?」

妹「こういう時頼れそうなのは・・・」

prrrrr prrrrr

長門『・・・』

妹「あー、長門?声は違うが俺だ」

長門『・・・すぐ来て、二人で』

妹「お前の家にか?」

長門『そう』

妹「わかった・・・いつもすまないな」

長門『いい』

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:27:54.36 ID:iPcpvOlpO

妹「出かけるぞ」

キョン「どこに?」

妹「長門の家だ」

キョン「有希ちゃん?」
妹「ああ、だから早く用意しろ」

キョン「わかったー」

妹「ったく、今日が休みで助かったぜ・・・」

キョン「お母さーん!キョンくんと出かけて来るねー!」

妹「こらぁぁぁ!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:29:38.78 ID:iPcpvOlpO

妹「お前な・・・状況考えろよ・・・」

キョン「にゃははー」

妹「頭をやっちまったのかと思われたじゃねぇか・・・」

キョン「えーと、わたしがキョンくんだけどホントはわたしで、キョンくんになってるだけなんだよねー?」

妹「・・・頭痛がするからやめてくれ」

キョン「いってきまーす!」

妹「・・・いってきます」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:31:54.00 ID:iPcpvOlpO

キョン「えへへー、キョンくんとお出かけー♪」

妹「こら落ち着け、スキップをするな、通行人が変なものを見る目で見ている」

キョン「えへー」

妹「くそっ、お前今は俺の姿なんだぞ・・・」

キョン「わーたしがキョーンくん♪キョーンくんがわーたし♪」

妹「町中で歌うんじゃありません!」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:34:20.25 ID:iPcpvOlpO

妹「ようやく着いた・・・くそ、慣れない体は疲れるな・・・」

キョン「到着ー!」

妹「なんでお前は元気なんだよ」

古泉「おはようございます」

みくる「おはよう、キョンくん」

古泉「長門さんから突然呼び出されたのですが・・・何かあったんですか?」

キョン「みくるちゃんだー!」

古泉「・・・はい?」

みくる「ふぇ?」

キョン「みくるちゃーん!」ガバッ

みくる「ひぇぇ!?」

妹「馬鹿やめろ!」

古泉「・・・えー、と」

妹「古泉、こっちが俺だ」

古泉「ふむ、またややこしいことになっているみたいですね・・・」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:36:21.96 ID:iPcpvOlpO

キョン「えへへー」

妹「いい加減朝比奈さんから離れなさい!」

みくる「ど、どうなってるんですかぁ・・・?」

長門「簡単に言えば彼と彼の妹の精神が入れ替わっている」

古泉「涼宮さん、ですか?」

長門「おそらく」

キョン「有希ちゃーん!」ドンッ

長門「ぐふっ」ズザァァァ

妹「長門ぉぉぉ!?」

古泉「いやはやナイスタックルですね」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:38:07.42 ID:iPcpvOlpO

キョン「いたた・・・」

妹「お前何してんだよ!今の自分の体格考えろ!」

長門「・・・」

妹「だ、大丈夫か?長門」

長門「問題ない」

キョン「ごめんね有希ちゃん・・・」

妹「いいから、早く長門の上からどけ!」

長門「・・・むしろアリ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:40:13.98 ID:iPcpvOlpO

古泉「えーと、つまり彼と彼の妹さんの中身が入れ替わったと・・・」

キョン「気づいたらこうなってたんだよー?」

みくる「あ、あの・・・(まぁこれはこれで・・・)」

妹「こら、あんまり朝比奈さんにベタベタするんじゃない」

古泉「しかし眉間にシワをよせた妹さんというのも新鮮ですね」

妹「ほっとけ」

長門「とりあえず中へ」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:43:02.40 ID:iPcpvOlpO

長門「飲んで」コトッ

妹「おう、悪いな」

みくる「あ、ありがとうございます」

古泉「あの、なんで僕だけぶぶ漬けなんでしょうか?」

長門「・・・」

古泉「呼び出したのあなたですよね?」

キョン「私ジュースがいいな・・・」

妹「わがままを・・・」

長門「用意してある」コトッ

キョン「わーい!」

妹「すまんな、気を遣わせて・・・」

長門「問題ない」

キョン「有希ちゃんありがとう!」

長門「いい(実に・・・イイ)」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:45:31.09 ID:iPcpvOlpO

妹「なんだってこんなことに・・・」

古泉「昨日のアレではないですか?」

妹「昨日?」

長門「ほわんほわんほわーん」

部室にて

ハルヒ『アンタと妹ちゃんって似てないわよね』

キョン『なんだ藪から棒に』

ハルヒ『妹ちゃんは素直で元気いっぱいのいい子なのにアンタときたら・・・』

キョン『ほっとけ』

ハルヒ『少しは妹ちゃんを見習いなさい!』

長門「回想終了」

妹「・・・」

古泉「ほら、どこからどう見ても素直で元気いっぱいのあなたですよ」

キョン「みくるちゃん遊ぼー!」

妹「はぁ・・・」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:47:50.50 ID:iPcpvOlpO

妹「で、だ長門」

長門「なに」

妹「俺達を元に戻したりできないか?」

長門「可能」

妹「よかった、なら悪いが早速・・・」

長門「それはできない」

妹「えっ」

長門「個体情報にプロテクトがかけられている、解析に時間を要する」

妹「・・・なんだって?」

古泉「つまりこういうことですよ、ここに箱Aと箱Bがあるとします、それらの中身を入れ替えることはそう難しいことではありません」

古泉「ですがその箱A、箱Bに鍵がかけられているとしたら?中身を入れ替えるには、まずその鍵を開かねばなりませんよね」

古泉「つまり今すぐ元に戻るのは不可能、ということでしょう」

妹「あ、すまん、聞いてなかった」

古泉「・・・」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:49:44.97 ID:iPcpvOlpO

長門「簡潔に言えば、今すぐあなた達を元の状態に戻すことは不可能」

妹「・・・マジでか」

長門「マジ」

キョン「あははー」

みくる「キョ、キョンくん・・・!?そ、そんな所触っちゃ・・・!」

妹「こら!なんと羨ま・・・じゃなくてけしからんことを!」

みくる「キョンくん!キョンくんを止めて下さぁい!」

古泉「んっふ、なにがなにやら」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:52:20.54 ID:iPcpvOlpO

妹「頼むから大人しくしていてくれ、俺の尊厳にも関わる」

キョン「ちぇー」

妹「ったく・・・」

キョン「キョンくんキョンくん!」

妹「今度はなんだ」

キョン「みてみて!わたし背がたかいよ!」

妹「まぁそれ俺だからな、厳密にはお前じゃなくて俺だから」

キョン「ほーら、キョンくん!たかいたかーい!」

妹「うぉっ!?ちょ・・・!待っ・・・降ろせ降ろせ!」

キョン「わたしかるーい!」

妹「おま・・・振り回すな!やめろやめろ!」

キョン「ぐるんぐるーん」

妹「マジやめ・・・!あぁぁぁ目回る!目回るって!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:54:40.52 ID:iPcpvOlpO

妹「うっぷ・・・」

キョン「あはは、お目目ぐるぐるだー」

妹「お前・・・自分の体は大切に扱えよ・・・」

古泉「いやぁ、微笑ましい光景でしたよ」

キョン「あ、そーだ、古泉くんに聞きたいことがあったんだ」

古泉「おや、なんでしょうか(彼に君付けで呼ばれるのも乙なものですね)」

キョン「『がちほも』ってなに?」

古泉「!?」

キョン「ねー、『がちほも』ってなにー?」

古泉「えー・・・い、いやいや、えっ・・・あっ、あの・・・えっ?」

みくる(動揺し過ぎ・・・w)


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 08:56:51.55 ID:iPcpvOlpO

古泉「ど、どこでそんな言葉を・・・?」

キョン「ハルにゃんが前に『古泉くんってゼッタイがちほもよ!』って・・・」

古泉(あのアマ・・・!!)

キョン「ねーねー」

古泉「えっ、あ、いや、そうですね・・・なんでしょうね・・・なんでも・・・そう!きっとなんでもないですよ」

キョン「そうなのー?」

妹「さっきから何を騒いどるんだ」

古泉(誰も知らない知られちゃいけない、一樹くんの正体は)

みくる(www)

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:01:20.66 ID:iPcpvOlpO

妹「しかし参ったな・・・長門、解析とやらにはどれくらい時間がかかるんだ」

長門「わからない、予測以上にプログラムが複雑」

妹「・・・マジかよ」

長門「ガチで」

古泉「涼宮さんが飽きるのを待った方が早いかもしれませんね・・・で、どうしましょうか」

妹「どう、とは?」

古泉「明日の不思議探索や明後日以降の学校の件なのですが・・・」

妹「あ゙」

古泉「僕としては欠席は避けて頂きたいのわけです」

妹「いや、そう言われてもだな・・・」

古泉「あなたが不在→涼宮さん不機嫌→僕VS神人の流れが見えます」

妹「そこはお前が口八丁で」

古泉「僕が?涼宮さんを?ハハッ、そんなこと出来るとでも?」

妹「なんかムカつくな、お前」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:04:42.87 ID:iPcpvOlpO

妹「しかしだな、こんな姿で行く訳にはいかんだろ?それとも完全に不審者と化している方の俺を連れていく気か?」

古泉「参りましたね」

妹「それにだ、いくらハルヒでも団員その1がちょっといないぐらいで・・・」

古泉「今現在涼宮さんは佐々木さんの登場で精神が不安定になってますからね」

妹「しかし、今の俺この状態だぞ?」

キョン「有希ちゃーん!」ドンッ

長門「ごふっ」ズザァァァァァ

妹「だからタックルすんな!」

古泉「ちゃんと腰から入ってますね」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:06:59.45 ID:iPcpvOlpO

妹「こんな状態でおちおち登校なんかしてられるか」

古泉「ふむ・・・どうしましょうか」

キョン「有希ちゃん、おトイレ貸してー」

長門「右の奥」

キョン「ありがと!」

長門「いい」

妹「ったく・・・って待て、今お前俺の・・・」

ジャー

キョン「ほへー・・・」

妹「・・・」

古泉「ど、どんな感じでした?か、彼のは」

キョン「えっとねー、思ったよりやわらかかった」

妹「聞くな!そして説明すんな!」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:09:11.81 ID:iPcpvOlpO

妹「くそ、これでは家に帰っても落ち着けん・・・」

長門「大丈夫」

妹「えっ?」

長門「泊まっていけばいい」

みくる「で、でもでも長門さんは女の子ですし・・・」

長門「問題ない」

みくる(むぅ・・・)

古泉「な、なら僕の家はどうでしょう?機関の護衛もつきますよ?」

妹「それは遠慮する」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:11:50.05 ID:iPcpvOlpO

妹「しかしだな長門・・・」

長門「大丈夫、問題ない」

キョン「お泊まりだー!」

長門「・・・」

妹「あー・・・悪いな長門、世話になるよ」

長門「いい(っしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)」

キョン「有希ちゃん、一緒にお風呂入ろうね」

妹「お、おい・・・!」

長門「一緒に・・・お風呂・・・?」

キョン「うん!」

長門「・・・・・・ブバァッ」バタッ


妹「長門ぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

古泉「いやぁ、宇宙人も鼻血とか出るんですねぇ」

妹「言ってる場合か!」

古泉「はは、まさに血の海って感じですね」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:14:32.31 ID:iPcpvOlpO

長門「・・・ドクドク」

妹「止血!早く止血を!」

みくる「確か患部と心臓の間の血管を絞めて圧迫すれば・・・えっと・・・この場合は首を・・・!」

妹「いや死にますから!長門死んじゃいますから!」

長門「・・・はっ」

妹「気がついたか長門!」

長門「綺麗な川の向こうで朝倉涼子が太い眉だった・・・」

妹「なんか知らんが危なかったな・・・」

キョン「有希ちゃん大丈夫・・・?」

長門「無問題」

妹「とりあえず鼻血拭け」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:15:49.19 ID:iPcpvOlpO

古泉「じゃあ僕たちはこれで帰りますが・・・」

長門(早く帰れ、早く)

古泉「妹さん・・・彼の貞操は守り抜くと約束して下さい」

キョン「?」

妹「なんの話をしとるんだ」

みくる「キョンくん・・・どうかご無事で・・・」

妹「?」

長門(いいから帰れよ)

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:18:31.94 ID:iPcpvOlpO

キョン「お泊まりーお泊まりー!」

妹「頼むから俺の姿ではしゃぐな」

長門(彼のレア顔ゲット)パシャ

キョン「だってーキョンくーんと一緒に遊ぶのなんてー久しぶりー♪」

妹「頼むから俺の声で間抜けな歌を歌うな」

キョン「むー」

長門(レア顔ゲット)パシャパシャ

妹「長門・・・さっきからなんなんだ」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:21:14.34 ID:iPcpvOlpO

長門「お昼ご飯」

妹「おっ、もうそんな時間か?」

長門「今、用意する」

妹「ああ、手伝うよ」

キョン「わたしも〜!」

長門「いい、あなた達はお客」

妹「いや、泊めて貰うんだからそれぐらい手伝わせてくれ」

長門「・・・わかった、お願いする」

妹「おう、まかせとけ」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:22:34.87 ID:iPcpvOlpO

妹「・・・」

長門「・・・」

妹「・・・〜!」

長門「・・・」

妹「・・・〜!・・・〜!」

長門「・・・あの」

妹「・・・すまない、踏み台とかあるか?」

長門「・・・残念ながら」

妹「・・・そうか」

長門(かわいい)

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:26:04.03 ID:iPcpvOlpO

長門「あなたは向こうで待っていて」

妹「すまん」

キョン「わたしが手伝うー」

妹「包丁は気を付けて使うんだぞ?あと火にも・・・」

キョン「だいじょうぶだよ、もう6年生なんだもん」

妹(・・・あまり俺の姿で言って欲しくないセリフだな)

長門「では始める」

キョン「おー!」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:30:52.06 ID:iPcpvOlpO

妹「で、レトルトカレーな訳ですか」

キョン「私が温めたんだよー?」

長門「キャベツの千切りは私が」

妹「・・・ああ、わざわざありがとうな」

長門「いい」

キョン「いただきまーす」

長門「いただきます」

妹「いただきます」パクッ

妹(って辛っ!?そんなバカな・・・)

キョン「おいしいねー」

長門「ノーカレー、ノーライフ」

妹(妹ですらあんなに・・・はっ!?まさか味覚まで入れ替わったってのか!?)

キョン「おいしいね、キョンくん」

妹(確かに美味い、美味いけど辛い・・・辛いはツラい・・・)

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:33:48.77 ID:iPcpvOlpO

キョン「ごちそうさまでしたー」

妹「ごちひょうひゃま(美味かった、そして辛かった・・・)」

長門「・・・どうだった?」

妹「え?あ、ああ、美味ったよ、えーと・・・キャベツの刻み具合が絶妙だった」

長門「そう」

キョン「私も頑張ったんだよ?」

妹「はいはい、ありがとうありがとう」

キョン「えへへー」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:35:41.59 ID:iPcpvOlpO

長門「・・・」ペラ

キョン「何読んでるのー?」

長門「・・・」スッ

キョン「それ面白いの?」

長門「・・・ユニーク」

キョン「どんなところが?」

長門「ぜんぶ」

キョン「有希ちゃんは本が好きなんだね!」

長門「わりと」



妹「なにこのデジャヴ・・・」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:40:21.82 ID:iPcpvOlpO

ピンポーン

キョン「誰か来たよ?」

妹「古泉か朝比奈さんか?」

長門「・・・」

ガチャ

喜緑「こんにちは」

長門「・・・!」

喜緑「と、いう訳でお邪魔しますね」

長門「待てぃ」

喜緑「あ、この匂いまたカレーですか?駄目ですよ、食生活はもっとちゃんと・・・」

長門「カレーこそ私のソウルフード」

喜緑「じゃ、お邪魔しますね」

長門「待てぃ」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:43:42.48 ID:iPcpvOlpO

喜緑「こんにちは」

妹「あれ、喜緑さん?どうかしたんですか?」

喜緑「ええ、あなた方が大変なことになっていると知って何かお手伝い出来れば、と」

長門「なんのつもり」

喜緑「何がですか?」

キョン「お姉ちゃん誰ー?」

喜緑「ふふ、江美里とお呼び下さい」

キョン「えみり?」

喜緑「・・・も、もう一回」

キョン「えみり」

喜緑(イイ・・・!)

長門(わかめの分際で・・・!)

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:48:19.44 ID:iPcpvOlpO

妹「えーと、喜緑さん?」

喜緑「冗談です」

長門「何をしにきた」

喜緑「ですから何かお手伝いを、と」

長門「不要、帰って」

妹「長門、あまり人の好意を無下にするものでは・・・」

長門(どう考えても下心、このわかめはそういう海藻)

妹「まぁ、確かにわざわざ喜緑さんの手を煩わせるのは悪いとは思うが・・・」

長門「そう彼の言う通り、不要、帰っていい(むしろ帰れ)」

喜緑「とりあえずケーキを焼いて来ました」

キョン「ケーキ!?」

長門「しまっ・・・」

キョン「わーい!」

長門「くっ・・・」

長門(・・・とりあえず彼のレア顔ゲット)パシャ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:51:26.36 ID:iPcpvOlpO

キョン「おいしい!」

妹「これ喜緑さんが作ったんですか?」

喜緑「ええ、初めて作ったんですが・・・どうでしょうか?」

妹「初めて作ったとは思えませんよ、おいしいです」

喜緑「ありがとうございます(まぁ、本当は何度か練習してるんですけど)」

長門(この女・・・)

喜緑(長門さん、あなたには出来ない芸当でしょう?)

長門(・・・千切りならば負けはしない)

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:54:09.46 ID:iPcpvOlpO

キョン「江美里ちゃーん」ギュッ

喜緑「あらあら」


長門「!」

妹「こら、喜緑さんが困っているだろう」

喜緑「いえ、構いませんよ」

キョン「えへへー」

喜緑「うふふ」

長門「・・・」イラッ

妹「すいません、喜緑さん・・・」

喜緑「いえ、なんだか弟が出来たみたいで嬉しいですよ」ナデナデ

長門(お前実年齢3歳だろうが)

キョン「ふぇー・・・」ホッコリ

長門(あれはあくまで彼の妹であって彼ではない、彼ではない、彼ではない)

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 09:56:45.91 ID:iPcpvOlpO

喜緑「キョン君も随分と可愛らしい姿になりましたね」

妹「ええ、まぁ・・・」

喜緑「あの・・・」

妹「はい?」

喜緑「・・・抱っこしてもいいですか?」

妹「いや、それはちょっと・・・」

喜緑「えいっ」ギュッ

妹「ちょ・・・!」

喜緑「ふふ、しちゃいました」

妹「いや、ちょっと・・・!!喜緑さん!?」

喜緑「ぎゅー」

長門「・・・だぁああああああああああああ!!!」

妹「ふぉっ!?」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:01:18.40 ID:iPcpvOlpO

長門「・・・コノドロボウネコガ・・・」

妹「な、長門・・・?」

長門「・・・『喜緑江美里』には粛正が必要」

喜緑「あ、長門さんも抱っこします?」

長門「・・・!?」

妹「えっ、いや・・・」

喜緑「はい」

長門「・・・!」ポフッ

妹「ちょ・・・」

長門(おお・・・)

キョン「わたしもー!」ギュッ

長門(おお・・・!)

喜緑「どうですか?」

長門(喜緑江美里はいいワカメ)

喜緑(長門さんを敵に回すのはさすがにヤバいですからね)

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:05:03.36 ID:iPcpvOlpO

長門「・・・」

妹「・・・長門、そろそろ離してはくれないか」

キョン「仲良しー!」

妹「お前なぁ・・・」

長門(極楽)

妹「・・・なぁ長門、そろそろ」

長門(はっ、カメラカメラ・・・)

妹「あのさ、長門」

長門(しまった、この態勢ではシャッターが切れない・・・)

妹「長門さん?」

長門(仕方ない、他の情報は一切遮断し、この光景だけを記憶領域に焼き付ける)

妹「・・・おーい」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:08:17.55 ID:iPcpvOlpO

長門(至福)

妹「長門・・・かれこれ一時間は経過したぞ」

長門(ああ、これで彼の姿をしていれば・・・)


喜緑「妹さん、一緒にお風呂に入りませんか?」

キョン「入るー!」

長門「!?」

妹「!?」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:11:50.24 ID:iPcpvOlpO

喜緑「じゃあ、準備しましょうか、長門さん、お風呂借りますよ?」

長門「待てコラ、ワカメコラ」

妹「き、喜緑さん!?そ、それは勘弁していただきたいのですが・・・」

長門「そうだコラ、ワカメコラ、ワカメコラァ」

喜緑「何故ですか?」

妹「いや、何故ってアンタ・・・」


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:14:18.20 ID:iPcpvOlpO

喜緑「あ、キョン君も一緒に入ります?」

妹「いやいやいや!何言ってんですか!?」

喜緑「一緒なら安心でしょう?」

妹「何がどう!?」

キョン「お風呂ー、お風呂ー♪」

妹「はしゃぐな!」

喜緑「さぁ、一緒に」

長門「ちょっと待て、それは許可できない」

妹「そうだ!言ってやれ長門!」

キョン「有希ちゃんも一緒に入ろー!」

長門「入浴の準備は出来ている、早速」

妹「長門ぉぉぉぉぉ!?」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:17:42.56 ID:iPcpvOlpO

妹「・・・」ソワソワ


『有希ちゃん家のお風呂広ーい』

『ほら、服脱ぎましょうね』

『うん!』


『ゴクリ』

『長門さん、涎が』

『うかつ』

『みんなでお風呂だー!』


妹「・・・どうしてこうなった・・・」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:23:56.91 ID:iPcpvOlpO

妹「テレビでも見て、気を紛らわそう」

妹「そうだ、あれは妹なんだ、妹が長門や喜緑さんと風呂に入るぐらいなんだ」


『あらあら、これは思っていたよりも・・・』

『立派』

『長門さん、鼻血が』

『うかつ』

『洗いっこしよー!』

『ふふ、大胆ですね』


妹「・・・き、気にしない、気にしない・・・」
『有希ちゃんお肌スベスベー』

『そう?』

『私のも触ってみます?』

『わーい!』

妹「・・・く、COOLだ、COOLになれ俺・・・」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:30:11.24 ID:iPcpvOlpO

キョン「あわあわー」

喜緑「あっ、もう・・・そんなところ」

キョン「それそれー」

喜緑「やっ・・・っふ・・・も、もっと優しくしてください・・・」

長門「喜緑江美里、そろそろ交代するべき、早くするべき、代わるべき」

喜緑「まだいいじゃないですか」

キョン「あわあわごしごし」

喜緑「っふ・・・上手ですよ」

キョン「えへー」

長門「早くすべき、2秒以内、いやもう今すぐ」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:32:02.84 ID:iPcpvOlpO

キョン「江美里ちゃんのお胸やわらかーい」

喜緑「あん・・・もう、そんな・・・」

長門「・・・」ペタペタ

喜緑「・・・ぷっ」

長門「あ?やんのかワカメこら」

喜緑「あれ?急にどうしました?」

長門「味噌汁に入れんぞ、ドロドロになるまで煮詰めんぞ」

喜緑「味噌汁一つまともに作れないくせに・・・」

長門「この・・・」

キョン「有希ちゃんもあわあわー!」

長門「あぅぅ・・・」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:36:21.47 ID:iPcpvOlpO

長門「はぁはぁ・・・」クテッ

喜緑「よかった・・・」

キョン「二人ともどうしたの?」

喜緑「なかなかやりますね・・・」

キョン「?」

長門「やられっぱなしという訳にはいかない」

喜緑「今度は私たちの番ですね?」

キョン「ほぇっ?」

長門「洗いっこ」

喜緑「アワアワしましょうねー?」

キョン「・・・目が怖いよ?」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:39:49.84 ID:iPcpvOlpO

妹「・・・」

『やんっ』

『ちょ・・・くすぐったいよー!』

『あっ・・・ひゃあ・・・!』

『ぁぁあぁっ』

妹「まさしく俺ヴォイス、正直気色が悪い」

妹「・・・」

妹「・・・見られたよな、やっぱ」

妹「・・・」

妹「・・・もうお婿にいけないかもしれない」

妹「・・・」

妹「もう6時か」

妹「・・・」

妹「コナン君が始まるな」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:41:37.82 ID:iPcpvOlpO

キョン「さっぱりしたー」

喜緑「眼福でしたね」

長門「実にいいモノを見た」

喜緑「・・・あら?」

妹「・・・zzz」

キョン「寝てる・・・」

喜緑「慣れない体で疲れたんでしょう、寝かせておいてあげましょう」

長門「布団を用意する」
キョン「おやすみキョンくん」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:43:43.39 ID:iPcpvOlpO

妹「ん・・・あれ?寝ちまってたのか・・・」

妹「・・・今、何時・・・」

妹「うぉ!?なんだこの体・・・!?」

妹「あぁ・・・そういや入れ替わったんだっけ・・・」

妹「はぁ・・・ん?」

喜緑「・・・zzz」

長門「・・・zzz」

キョン「・・・zzz」

妹「・・・なんで包囲されてるんでしょうか・・・?」

妹「・・・身動きが取れん」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:46:27.78 ID:iPcpvOlpO

妹「ぬぉぉぉぉぉ・・・!」

妹「はぁっ・・・はぁっ・・・!」

妹「この体じゃ全然力が足りない・・・」

喜緑「・・・zzz」ガシッ

妹「ぬおっ!?」

長門「・・・乳・・・憎し・・・zzz」ギュッ

妹「さらに悪化しやがった・・・」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:49:09.21 ID:iPcpvOlpO

妹「はぁああああああ!!」

妹「力こそ!パワーぁぁぁぁぁぁ!!」

妹「はぁはぁ・・・」

妹「十倍だぁあああああああああ!!」

妹「駄目だ・・・抜けられん・・・」



妹「トイレ・・・」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:52:37.01 ID:iPcpvOlpO

妹「長門、起きてくれ、トイレに行きたいんだ」

長門「zzz」

妹「喜緑さん、喜緑さん」

喜緑「zzz」

妹「っおぅふ・・・ぉぉぉぉぉっ・・・」

妹「ヤバい・・・いい加減ヤバい・・・!」

妹「トイレ・・・トイレに・・・!」

キョン「・・・ムニャ」ドスッ

妹「ぐふっ!?膀胱ぅぅぉぉおおおお!?た、耐えろ俺ぇぇぇぇぇぇ!!?」

妹「はぁっはぁっ・・・いかん・・・今のはヤバかった・・・!」

妹「なんとしても脱出を・・・!ぬぉぉおおおおおおお・・・!!」

長門「zzz・・・ふぅー」

妹「あふん」


妹「あ゙」


141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:54:52.73 ID:iPcpvOlpO

キョン「キョンくん・・・」

喜緑「仕方ないですよ、まだ小さいんですから・・・」

長門「どんまい」

妹「・・・いや、アンタらのせいでもあるんだが・・・」

喜緑「誰にも言いませんよ、ほら、私達は気にしませんし、ね?」

長門「なんだったら飲める、飲み干せる」

妹「いや、それはやめてくれ、どんな慰め方だ」

キョン「ほら、私も昔はよくしちゃったし・・・ね?」

妹「・・・うぅ・・・最悪だ・・・最低だ、俺って」

長門「がんば」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 10:57:34.61 ID:iPcpvOlpO

喜緑「さぁ、朝ご飯が出来ましたよ」

妹「・・・ありがとうございます・・・」

長門「元気だして」

妹「・・・ああ、頑張るよ・・・」

キョン「いただきま〜す」



喜緑「ところで今日は市内探索の日では?どうするんですか?」

妹「どうすると言われても・・・」

ピンポーン

喜緑「誰でしょうか?こんな時間に」

ガチャ

森「お迎えにあがりました」

妹「・・・森さん?」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:00:15.35 ID:iPcpvOlpO

妹「この状態で団活に参加しろ、と?」

森「ええ・・・あ、このお漬け物美味しいですね」

喜緑「ふふ、ありがとうございます、それ私が漬けたんですよ」

妹(なんで一緒に飯食っとるんだ・・・)

妹「しかし、いくらなんでもこんな状態じゃ・・・」

キョン「わたしもいくー!」

妹「こら、これ以上話をややこしくするな」

森「いえ、今回はお二人でご参加願います」

妹「は?」

喜緑「おかわりいかがですか?」

森「お願い致します」

妹(だから何故和やかに飯を食っとるんだ・・・)

キョン「キョンくん、醤油取ってー」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:03:34.87 ID:iPcpvOlpO

妹「つまり今日は俺とこいつの二人で参加しろ、という訳ですか?」

森「ええ、妹さんお一人で行かせるよりは安心でしょう?」

妹「いや、しかしですね・・・」

キョン「お出かけだー!」

喜緑「妹さんも乗り気ですね」

長門「おかわり」

妹「・・・もうどうにでもなりやがれ、わかりました、行きますよ」

森「いい子いい子です」ナデナデ

妹「あの・・・森さん?」

森「あ、つ、つい・・・」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:08:12.22 ID:iPcpvOlpO

長門「私は先に行っている」

妹「おう、また後でな長門」

森「我々も参りましょう」

妹「そうですね」

喜緑「いってらっしゃい」

キョン「いってきまーす!」

バタン

喜緑「今のなんか新婚みたいじゃなかった?今のなんか良かった、凄く良かった」

prrrrrr prrrrrr

喜緑「はい、もしもし」

長門『黙れ、もしくはくたばれ』

喜緑「嫉妬ですか?」

長門『ワカメが・・・ブツットゥートゥートゥー』

喜緑「・・・貧乳」

prrrrrr prrrrrr

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:10:14.94 ID:iPcpvOlpO

妹「いいか?この台本通りにやるんだぞ」

キョン「わかってるよぅ、ちゃんとできたら約束通り遊園地だよ!」

妹「ああくそ不安だ、心底不安だ」

森「そろそろ待ち合わせ場所です」

妹「この辺りで降ろして下さい、後は歩きで行きます」

森「かしこまりました」

妹「わざわざここまで送って頂いてありがとうございました」

森「いえ」

妹「では」

キョン「いってきまーす!」

森「ご武運を」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:13:16.03 ID:iPcpvOlpO

古泉「やぁ、おはようございます」

みくる「おはよう、キョンくん」

長門「・・・」

ハルヒ「遅い!!」

キョン「あっ、ハルにゃんだ!おはよー!」ガバッ

ハルヒ「へっ!?ちょ・・・!」

妹「ばっ・・・!」

ハルヒ「な、な、何してんのよ!こ、このエロキョン!!」

妹「台本、台本!」

キョン「えっ、あっ、そうか・・・えーと」

キョン「お、おそいってまちあわせじかんにはまにあってるだろ」

ハルヒ「えっ、あ、ああ、だ、団長を待た・・・」

キョン「だからなんなんだそのリフジンなるーるは、おれはだんこイギをもうしたてるね」

妹「馬鹿!早い早い!」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:17:13.32 ID:iPcpvOlpO

ハルヒ「アンタちょっとおかしいわよ・・・?」

妹「ね、寝不足だよ、きっと」

ハルヒ「あれ、妹ちゃん?」

妹「ハルヒ・・・じゃなかった・・・おはよう、は、ハルにゃん」

ハルヒ「おはよう、今日はどうしたの?」

妹「台本!」

キョン「あ、えー、わ、わるいなハルにゃん、じゃなくてハルヒ・・・えーと、」

妹「頑張れ!」

キョン「きょうはいもーとのセワをたのまれてな、こいつもいっしょでいいか?」

ハルヒ「それはもちろんかまわないけど・・・やっぱりアンタ変よ?」

キョン「えー、そんなことないよー、ちゃんとキョンくんだよ」

ハルヒ「はぁ?」

妹「は、ハルにゃん!?きょ、今日は何するのぉ!?」

ハルヒ「えっ、ああ・・・そ、そうね・・・」

古泉「なかなか頑張ってますね」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:22:21.81 ID:iPcpvOlpO

古泉「頑張ってくださいね」

妹「簡単に言うなよ」

古泉「あなたの演技にかかっているんですよ?」

妹「顔が近い、息を吹きかけるな気持ち悪い」

古泉「これは手厳しい」

妹「言っとくが俺が悲鳴をあげたらお前などすぐにお縄だ」

古泉「それは勘弁していただきたいですね」

みくる「でも本当に頑張ってくださいね?キョンくん・・・私応援してるから」

長門(私はこいつらの知らない彼の部分を知っている、かなりリードしている)

長門(これは勝つる)

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:25:30.97 ID:iPcpvOlpO

ハルヒ「じゃあくじ引きよ、今日は妹ちゃんもいるから3:3に別れるわよ」

キョン「わー・・・」

妹「わ、わーい!!」

ハルヒ「今日も元気いっぱいね妹ちゃん、キョンも見習いなさい」

古泉「大変そうですね」

みくる「頑張って・・・」

長門(さらには隣で一緒に寝るという、今まで朝比奈みくるにしか成し得なかった荒業を成し遂げた)

長門(今一番高みに近い女、長門有希)

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:27:15.32 ID:iPcpvOlpO

古泉「印アリです」

みくる「私も・・・」

ハルヒ「・・・私も」


長門「・・・またつまらぬ情報を改竄してしまった・・・」

妹(長門ぐっじょぶ)

キョン「有希ちゃんとかー!」

長門「よろしく」

キョン「よろしくねー」

ハルヒ「むぅ・・・!」



ハルヒ「いいキョン!?デートじゃないんだからね!妹ちゃんも一緒なんだからちゃんとしなさいよ!」

キョン「はーい!」

ハルヒ「や、やけに素直じゃない・・・」

妹「じゃ、じゃーね!!ハルにゃん!!また後で!!!」

ハルヒ「う、うんまたね」

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:30:24.82 ID:iPcpvOlpO

妹「おい」

キョン「なーに?キョンくん」

妹「言っておくがキョンは今、お前だ」

キョン「あっ、そーか、ごめんねキョンくん」

妹「はぁ・・・ハルヒももう行ったし、まぁいいか・・・」

キョン「どしたのキョンくん?」

妹「・・・いや、もういい」

長門(今一番頂に近い女、長門有希)

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:33:04.56 ID:iPcpvOlpO

キョン「図書館だー」

妹「くれぐれも館内では静かにな」

長門「別に今日は図書館でなくてもよかった、あなたの妹の行きたい所に・・・」

妹「うん、まぁお前と一緒だとやっぱり図書館がしっくりくるっつうか・・・」

キョン「わたしは図書館でもいいよ」

長門「・・・そう」

長門(未来の義妹とも仲良くやれそう)

長門(私達の未来は明るい)

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:36:08.33 ID:iPcpvOlpO

キョン「キョンくん、これ読んでー」

妹「それぐらい自分で読めるだろ・・・」

キョン「キョンくんに読んで欲しいの!」

妹「しかし、図書館で声を出すのも・・・」

長門「あっちに読み聞かせが出来るコーナーがある・・・」

キョン「ほんと?行こキョンくん!」

妹「あ、こら無理に引っ張るな、誘拐犯に間違われる!」

キョン「ありがと有希ちゃん!」

長門「いい」

長門(微笑ましい)



長門(あ、職質をかけられている)

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:39:18.00 ID:iPcpvOlpO

妹「・・・めでたしめでたし」

キョン「次はこれー」

妹「ちょっとは休ませてくれよ・・・」

キョン「えー」

妹「しかしこの絵面はどうだろうか・・・めっちゃ注目浴びてるぞ・・・」

ヴー ヴー ヴー

妹「ん?携帯に着信・・・げっ、もうこんな時間かよ・・・!?」

ハルヒ『遅いッ!何してんのよ!』

妹「あー、もしもし?」
ハルヒ『あれ?妹ちゃん?キョンは?』

妹(ぬかった!)

ハルヒ『妹ちゃん、キョンはどうしたの?まさか、妹ちゃんを残して有希と二人でどこかへ・・・!』

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:42:26.96 ID:iPcpvOlpO

妹(ないないない、それはない!)

妹「あー、えー、おれ、じゃない・・・きょ、キョンくんはトイレだよー?」

ハルヒ『ん?そうなの?』

妹「そ、そうなの・・・!」

ハルヒ『じゃあキョンが戻ったら大至急待ち合わせ場所に来るよう伝えてくれる?』

妹「う、うん!」

キョン「誰から?」

妹「はぁ・・・あぶねぇあぶねぇ・・・」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:45:50.67 ID:iPcpvOlpO

ハルヒ「おっっっそいっ!!」

キョン「ごめんね、ハルにゃん・・・」

ハルヒ「ハルにゃっ・・・!?」

妹「おまっ・・・!」

キョン「ハルにゃん?」

ハルヒ「ぅう・・・」

古泉「彼も反省しているようですし、ここは団長の懐の深さを」

キョン「ハルにゃん・・・」

ハルヒ「も、も、もういいわよ!勘弁してあげるわ!い、妹ちゃんも一緒だしね!!」

キョン「ありがとうハルにゃん!」ギュッ

ハルヒ「なぁぁぁっ!?」

妹「・・・ははは、もうどうにでもしやがれ・・・」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:48:21.03 ID:iPcpvOlpO

ハルヒ「午後の部のくじ引きよ!」

妹(頼むぞ長門・・・)

長門「・・・コク」

古泉「印ナシですね」

みくる「私もです」

長門「・・・(情報改竄を)」

みくる「あ、キョンくん、口元にクリームついてますよ?」

キョン「ふぇ?」

長門(超レア顔!)パシャ

ハルヒ「有希も印ナシね」

長門(しまった!)パシャパシャ

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:50:30.56 ID:iPcpvOlpO

妹「ちょ・・・お前これ・・・」

ハルヒ「じゃあ私とキョンと妹ちゃんね」

長門「・・・」

妹(長門・・・お前・・・)

長門「・・・テヘッ」

妹(テヘッじゃねぇよ!)

キョン「よろしくね、ハルにゃん!」

ハルヒ「うぅ・・・い、いい!?キョン!私と一緒である以上!サボろうったってそうはいかないんだからね!」

キョン「うん!」

ハルヒ「わ、わかってるならいいのよ・・・(きょ、今日のキョンはなんだってのよ・・・)」

妹(不安だ、ヤムチャが戦う時ぐらい不安だ)

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:52:51.57 ID:iPcpvOlpO

ハルヒ「・・・」

妹「・・・」

キョン「ハルにゃん、あっち行こー!」

ハルヒ「あっ、ちょっと・・・!」

妹「おい」

キョン「なぁに?」

妹「お前最初の約束覚えてるか?」

キョン「約束?あっ!」

妹「そうだ思い出せ」

キョン「遊園地はいつ行くの?」

妹「なんでそこだけだよ!!」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 11:55:19.22 ID:iPcpvOlpO

キョン「でも台本の中身忘れちゃったし・・・」

妹「・・・台本は?」

キョン「なくしちゃった、てへっ」

妹「テヘッじゃねぇよ・・・!」

ハルヒ「何話してんのよ?」

妹「な、なんでもない」

ハルヒ「ふぅん?」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:01:16.50 ID:iPcpvOlpO

妹(ああ、どんどん俺という存在が壊れていく・・・)


佐々木「おや、キョンじゃないか?」

妹「!」

佐々木「こんちには涼宮さん、こんな所で会うなんて奇遇ね」

涼宮「佐々木さん?・・・こんちには」

キョン「・・・?」

佐々木「おや、どうしたというんだいキョン、まるで僕のことなど忘れてしまったかのような顔して」

キョン「えっと・・・」

佐々木「おいおい、まさか図星だなんて言わないだろうね?それはいくらなんでも薄情というものだよ」

妹「・・・(やべぇ、妹の奴佐々木のこと覚えてないのか?いや、それならそれで好都合だ、余計なこと言われるよりはマシだからな)」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:09:56.81 ID:iPcpvOlpO

佐々木「おや?」

キョン「うー・・・?」

妹「・・・(思い出すなよ・・・?)」

佐々木「ああ、なるほど、そういうことか」

ハルヒ「?」

佐々木「久しぶりだね、妹さん」

妹「・・・!?」

佐々木「くっくっ、本当に君は面白いことに巻き込まれるんだね?」

妹「あ、あの・・・」

佐々木「ああ、何も言わなくていい、どうやら僕が居てはややこしいことになるようだ」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:13:13.57 ID:iPcpvOlpO

ハルヒ「さっきからなんなの?」

佐々木「ああ、気にしないで、私だって親友を困らせるような真似はしたくないもの」

妹(佐々木・・・?)

佐々木「ではキョン、僕はそろそろ失礼するよ」

キョン「あっ、思い出した!佐々・・・」

佐々木「ストップ、君とはまた違う形で再会したい、その台詞はその時に欲しいな」

キョン「んー・・・?」

妹(まさかバレたってのか・・・?)

ハルヒ(なんなのよ・・・!?)

妹(相も変わらず侮れん奴だ・・・)

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:18:13.62 ID:iPcpvOlpO

ハルヒ(なんなのよもう!)

キョン「んー・・・」

妹(バッタリ会ったのが佐々木で良かったと考えるべきか・・・)

ハルヒ(なんで私こんなにイラついてる訳・・・?)




古泉「閉鎖空間・・・?」

みくる「えぇっ・・・!?」

長門「海、流、に、流、さ、れ、て、し、ま、え、ワ、カ、メ・・・と、送信」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:20:26.56 ID:iPcpvOlpO

ハルヒ(ああもう、せっかくキョンと一緒なのに・・・!)

キョン「あっ、プリクラだ!ハルにゃん一緒に撮ろうよ!」

妹(はぁ!?)

ハルヒ「え?えぇっ!?で、でも・・・」

キョン「だめ?」

ハルヒ「あ、あ、あ、アンタが、ど、どうしてもって言うんなら・・・撮ってあげても・・・」

キョン「じゃ、撮ろー!」

ハルヒ「ちょ、ちょっと・・・!」

妹「あー、知らん、もう知らん、俺は知らん」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:23:17.80 ID:iPcpvOlpO

キョン「ハルにゃんとのプリクラ〜♪はいっ半分こ!」

ハルヒ「な、なんなのよ・・・今日アンタちょっと変よ?なんかあったの?」

妹「は、ハルにゃん、そろそろ時間だよ?」

ハルヒ「え?あ、ホントだ、じゃあ、みんなの所に行きましょ(なんか妹ちゃんがやけにしっかりしてる気がするし・・・)」

キョン「競争しよー?」

妹「こら、走ると危ないだろ!」

ハルヒ(・・・なんか変)

ハルヒ(佐々木さんは何か知ってたみたいだけど・・・)

ハルヒ(・・・なんかいやだな・・・)

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:26:21.13 ID:iPcpvOlpO

ハルヒ「じゃあ今日は解散!」

キョン「おー!」

ハルヒ「う・・・じゃ、じゃあまた明日学校でね!」

キョン「バイバーイ!」

ハルヒ(もうなんなのよ!!)

古泉「いやぁ、もう完全に素ですね、妹さん」

妹「もう俺は知らんぞ・・・」

みくる「で、でもこういうキョン君も可愛くていいと思います!」

妹「いや、かわいいとか言われましてもですね・・・」

長門「自信を持って」

妹「何にだよ」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:28:17.23 ID:iPcpvOlpO

キョン「じゃあキョンくん帰ろっ!」

妹「ああ、もう・・・」


キョン「やれやれだぜ・・・」

古泉「おや・・・?」

キョン「ん?なんだよ」

みくる「キョンくん・・・」

キョン「あれ・・・俺の手だ・・・俺の足・・・!顔・・・そしてオーイエー!会いたかったぜマイサン!!」

古泉「これはこれは」

キョン「戻ったぁぁぁぁぁ!」

みくる「良かったですね!」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:29:16.61 ID:iPcpvOlpO

キョン「しかしなんで急に・・・」

みくる「涼宮さんが満足したんでしょうか?」

キョン「あいつ・・・俺を辱めるだけ辱めて満足しやがったってのか・・・」

古泉「いえ、この場合は涼宮さんが考え直したとみるべきでしょう」

キョン「考え直した?」

古泉「ええ、あなたは元気いっぱいな素直のあなたでいるよりも、あなたはいつも通りの方が良い、と」

キョン「・・・あいつのする事はわけわからん」

みくる「なんにしても戻ってよかったじゃないですか」

古泉「んふ、そういうことです」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:30:25.47 ID:iPcpvOlpO

キョン「世話になったな長門、どうやら元に戻ったらしい」

長門「えー、もう終わりー?つまんなーい」

長門?

長門「もうちょっとキョンくんでいたかったなー」

長門さん?

妹「私はこっち」

あれ?

長門「どうしたのキョンくん」

あれれー?

妹「ユニーク」



拝啓、親愛なるお母様
あなたの息子はもうしばらく家に帰れそうにありません




238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/07(日) 12:33:38.93 ID:iPcpvOlpO

お前たちは知らない


「こんちには」の時
俺が軽く死のうと思ったことを



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