澪「私は文芸部にいくから・・・」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:23:47.81 ID:BahuQv9H0

律「あ、そう」

澪「あれ?」

律「どしたの?」

澪「いや、いいの。またね」

律「おう、またなー」

・・・

澪「ごめんくださいー」

長門「・・・」

澪「あの、文芸部を見学したいんですけど・・・」

長門「どうぞ」

澪「・・・(え、なにこれどうしよう)」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:31:42.80 ID:BahuQv9H0

澪「あの、入ってもいいですか?」

長門「かまわない」

澪「失礼します・・・」

澪「(とりあえず座ったけど、何なんだこの空気は・・・)」

澪「あ、あの、一年の秋山澪といいます」

長門「そう」

澪「お名前は」

長門「長門」

澪「長門・・・先輩」

長門「私も一年」

澪「そ、そうなんだぁ、よかった」

長門「・・・」

澪「・・・(よ、よかった・・・のかなぁ)」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:36:07.91 ID:BahuQv9H0

澪「文芸部は長門さんだけなの?」

長門「今はそう」

澪「あ、じゃあ、昔はもっといたんだ」

長門「今春、全員卒業した」

澪「(どっかで聞いたような話だな)」

澪「わ、私ね、詩が書きたいなぁって・・・w 長門さんは?」

長門「別に」

澪「・・・」

澪「・・・」

ドンッ!

ハルヒ「これからこの部屋が我々の部室よ!」

澪「え」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:42:48.04 ID:BahuQv9H0

キョン「ちょい待て、どこなんだよここは」

ハルヒ「(略)通称旧館、この部屋は文芸部!」

ハルヒ「で、この子が一年生の新入部員」

キョン「じゃあ休部になってないじゃないか。しかももう一人いるぞ」

澪「え、私は・・・べつに」

ハルヒ「あれ?さっきいなかったじゃない誰なのあんた」

澪「一年の・・・秋山澪ですけど」

ハルヒ「ふうん・・・」

澪「な・・・なに(もうやだ、こんなことなら律と軽音してればよかった・・・)」

キョン「休部してないじゃないか」

ハルヒ「ゼロ人も一人も二人も似たようなもんよ」

キョン「この子たちはどうするんだよ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:48:38.54 ID:BahuQv9H0

ハルヒ「別に良いって言ってたわよ。昼休みにきいたら、どうぞって」

キョン「ほんとかそりゃあ。二人とも?」

ハルヒ「こっちの子は知らないわ。あんたもいいわよねえ?」

澪「あの・・・私部員じゃないんで、帰ります」

ハルヒ「!」

ハルヒ「ちょっと待ちなさい」 ガシッ

澪「え、力強っ」

ハルヒ「あんた、かわいいじゃない。澪ちゃんだっけ。うちの部に入りなさい」

澪「でも私は軽音部に・・・」

ハルヒ「キョン。同好会規定の最低人数は?」

キョン「(なんだか言いたくない。言いたくないが調べればわかることか)・・・5人だ」

ハルヒ「決定ね」

澪「どうして・・・どうして・・・」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:56:51.41 ID:BahuQv9H0

澪「だいたい、部室を借りるって一体何をするんですか、ここは文芸部じゃないんですか」

長門「・・・」キッ

澪「(に、睨まれた!なんで!?)」

キョン「秋山さんの言うことがもっともだろ、他の部活に行くらしいし放してやれよ」

ハルヒ「ダメよ」

澪「意味がわからない」

ハルヒ「この内気で儚げな雰囲気、それでいて高身長につり目」

澪「・・・」

ハルヒ「そして、見なさいキョン、この胸よ!」モミモミモミ

澪「・・・!///」カァァ

キョン「おい!ちょ、うらやま、初対面の人にすることか!」

ハルヒ「こういう萌え要素を求めていたのよ、パーフェクトだわ澪ちゃん」

澪「う・・・うわああああん!」ダダッ

ハルヒ「逃げられるとでも思ったの?」

澪「う・・・う・・・」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:06:07.89 ID:BahuQv9H0

キョン「おい、泣いてるじゃないか・・・あ、秋山さん今日はもう帰ったほうが」

ハルヒ「仕方ないわね。泣かれててもおもしろくないわ」

澪「う・・・う・・・」

ハルヒ「澪ちゃん明日も必ず来なさい。来ないと、死刑だから」

澪「うぅ・・・ひっく・・・」

長門「・・・」スッ

澪「?」

長門「貸す」

澪「詩集・・・?」

長門「帰ったら必ず読んで」

澪「・・・」

バタン

キョン「帰ったな。おい、冗談になってないぞハルヒ」

ハルヒ「無論よ。冗談なんかにかまけている暇はないわ。必要な部員はあと一人ね」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:10:49.22 ID:BahuQv9H0

澪「う・・・う・・・(情けないなあ、まだ涙が出てくる)」

澪「律、どっかにいないかな」

澪「・・・音楽室にもいない。もう帰ったのかな」

澪「そりゃそうだよね、一人だもんね・・・ごめんね律」

・・・

澪「ただいまー、色々あって疲れた・・・」

・・・

澪「ハッ!寝てた・・・?」

澪「10時か・・・詩集、読んでみようかな」

・・・

澪「しおり・・・?」

澪「『7時、○○公園にて待つ』って、これ・・・長門さん」

澪「絶対行かない、もうあんな人たちと関わりたくない・・・」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:13:48.39 ID:BahuQv9H0

澪「と思ったのに、どうして私は公園に向かっているんだろう」

・・・

澪「あっ」

長門「・・・」

澪「ずっと待っていたの?」

長門「・・・」コクッ

澪「長門さん、変だよ絶対」

長門「もう一人来る」

キョン「ながとぉ!」

澪「あなたは・・・・えっと」

キョン「キョンでいい。長門、待ったのか」

長門「来て」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:23:23.72 ID:BahuQv9H0

キョン「マンション・・・お前の家なのか?」

長門「そう」

キョン「は、入っていいのか?」

長門「どうぞ」

澪「・・・(やっぱりもう帰ろう)」

長門「あなたも。来て」

澪「でも・・・」

長門「来て」ぐいっ

澪「うう・・・」

・・・

長門「この銀河を統括する情報統合思念体によって造られた対有機生(略)」

キョン「ふむ」

澪「へ?」

長門「情報統合思念体は涼宮ハルヒの行動、そしてその結果の大部分を予期した」

長門「しかし不安定分子が現れた。しかも複数」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:30:28.54 ID:BahuQv9H0

長門「それがあなたたち二人」

キョン「待て待て待て意味がわからない」

澪「私にもわからない・・・」

キョン「俺がどうしてその情報爆発に関係していると?」

長門「情報爆発を観測する都度、あなたはいつも涼宮ハルヒとともにあった」

キョン「いつも?」

長門「いつも。そして秋山澪、より大きな問題はあなた」

澪「どういうこと」

長門「情報統合思念体は外空間からの物理的干渉を初めて観測した」

長門「そしてその波紋が涼宮ハルヒと接触した。我々の想定を遥かに超える事態」

澪「私はただ文芸部に見学にいっただけなのに?」

キョン「外空間とか言ったが、もしや秋山さんが異世界人だとでも?」

長門「そう、秋山澪、あなたは異世界人」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 22:55:33.19 ID:BahuQv9H0

もうちょっとだけだからね、完結しなくても怒らないでね

(次の日)

澪「(なんで私はこの部室に来たんだろう・・・この流されやすさ、自分でも嫌になる)」

澪「(キョンくんは涼宮さんにウェブサイトを作れってせがまれてる)」

澪「(活動内容もない団体のウェブサイトをどうやって作るんだろう。ていうかPCは一体どこから)」

澪「(ああ、だめだわ澪、ここから抜け出す方法を考えないと・・・!)」

ハルヒ「じゃあ私は5人目を確保してくるからっ!」

キョン「5人目って、秋山さんと長門はすでに勘定に入ってるのか」

ハルヒ「当然よ!澪ちゃんが逃げないように見ててよねっ」

キョン「・・・(正直な話、澪さんを監禁するというのは夢のある話だ)」

澪「・・・(相手が律ならぶん殴るのに)」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:00:49.98 ID:BahuQv9H0

ドオン!

ハルヒ「紹介するわ、2年の朝比奈みくるちゃんよ!」

みくる「ひぃ、ここ、どこですか、わたしなんで連れて来られたんですか・・・><」

ハルヒ「・・・」ガチャリ

みくる「なななな、なんで鍵をかけるんですかぁ!」

澪「・・・(うわ、なにこの狙いすぎでうざいキャラ)」

みくる「あなたに言われる筋合いはないわ」

澪「えっ」

ハルヒ「黙りなさい」

みくる「ひぃっ」

ハルヒ「澪ちゃんとみくるちゃんのキャラがかぶってるのは気になるけど、人数はそろったわね」

澪「(かぶってないし、そろってない)」

キョン「(なんだここは、ヴァルハラか)」

ハルヒ「ここにSOS団の設立を宣言するわ!」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:10:48.52 ID:BahuQv9H0

ハルヒ「というわけで、SOS団ではこの世のおもしろいことや不思議なことを追求するわ」

澪「MMR・・・」

ハルヒ「澪ちゃん何か言った?」

澪「いや、なにも」

ハルヒ「というわけで、さっそく目ぼしい不思議を見つけてあるの。褒めていいわよ」」

キョン「誰が褒めるか。それで何を見つけたっていうんだ」

ハルヒ「話題の転校生!入学直後のこの時期に転入なんて変だと思わない?」

キョン「そりゃ色々と事情もあるだろ」

(略)

古泉「はじめまして、古泉一樹です」キラリン

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:13:30.32 ID:BahuQv9H0

・・・一週間後・・・

女子A「きもいよねーw」

女子B「秋山さんも入ってるんだってwww」

女子C「もうマジあの集団理解できないんだけど」

律「・・・(澪がなんだって?)」

律「・・・(久しぶりに澪にでもメールしてみるかな)」 ピポポパッ

・・・

澪「・・・(律!)」

澪「あの、私用事ができたから今日は帰るねっ」

ハルヒ「・・・」

キョン「団長殿はご機嫌斜めだ。何も言われんうちに帰るといい」

澪「うん!」

長門「・・・」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:17:45.71 ID:BahuQv9H0

律「かれこれ一週間、誰もこないなぁ」

律「軽音部もこれで終わりか。・・・って言っても、始まってすらいないけどwww」

律「・・・」

さわこ「田井中さん?入部希望者がいるんだけど・・・」

律「ほんとですか!」

律「・・・平沢・・・唯・・・!」

律「っすげええ、名前かっこいい、絶対ギターとかうまそう!」

律「って言っても二人だけどねっ」

ブルブルブル

律「お、メール。澪か・・・」

律「来るってか!」

澪「お、おじゃまします」

律「おいおい他人行儀だなwww」

澪「だって、音楽室初めてだもん・・・」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:23:34.74 ID:BahuQv9H0

律「・・・」

律「それで、澪はそのSOS団に捕まってるのか」

澪「うん・・・」

律「よし、私絶対に軽音部を作るよ。だから澪、軽音部に来い」

澪「りつぅ・・・

律「うん。だから私にもおっぱいを・・いでぇ!」

澪「なんで対価がおっぱいなんだよ!」

唯「あのぉ」

律「あ、もしかしてあなたは入部希望の平沢唯さんでは?!」

唯「そ、そうです」

律「うはあwwwさあ、座って座って!」

律「なんか一気に順風万帆だ!」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:27:30.23 ID:BahuQv9H0

・・・

ハルヒ「最近、澪ちゃん来ないわねえ」

キョン「昨日と今日来ないだけだろ。というより、来なくなって当然だ」

ハルヒ「ま、みくるちゃんがいるからいいけど」

みくる「はい、お茶どうぞ」

キョン「あ、どうも」

ハルヒ「でもどうも違うわ。みくるちゃんなじんじゃって全然緊張感がない」 ワナワナ

古泉「・・・」

ハルヒ「やっぱり嫌がる澪ちゃんを無理やり犯したいわ・・・」

キョン「おいハルヒ・・・」

ハルヒ「口ごたえする気?」

古泉「バイトに呼ばれたので帰りますね^^」

ハルヒ「あぁ、おもしろくない、おもしろくない!」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:33:07.02 ID:BahuQv9H0

律「じゃあ私ここだから」

澪「うん、またなぁ」

・・・

長門「・・・」

律「はぁ、着いたぁ。YOSHIKIのドラムでも聴くかあ」

律「♪〜」

がちゃり キィ・・・

律「あれ?」

律「家のドアを開けたと思ったらそこは教室でした」

律「いやナレーションしてる場合じゃない、なんだこれ」

長門「・・・」

律「だれだよっ」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:41:43.57 ID:BahuQv9H0

長門「sarauranjdsaovdmsaopmwwoemc」

律「・・・なんだよ、なんだよ・・・出せよここから!」

長門「sjfnrejmko・・・記憶を操作するだけ。黙って」

朝倉「それはダメね、長門さん」

律「今度はだれ・・・?」

朝倉「・・・長門さんはあなたから秋山澪の記憶を消そうとしているの」

律「嫌だよそんなの!」

朝倉「jdosanokom」

長門「妨害は許可できない。統合思念体は環境を変えるべきでは無いと判断した」

朝倉「変化だってすればいいじゃない。観察対象は安定しすぎているわ」

長門「排除する」

朝倉「できるものかしら」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 18:44:17.89 ID:A3cKznkQ0

朝倉「空間の同期を申請」

長門「させない」ギュォォン

朝倉「くぅ!」

律「お、おい腕が」

朝倉「腕の一本や二本、再構成できるわ」

長門「不可能。あなたはここで機能停止させる」 グシャアァ

朝倉「・・・物理情報の転移には十分・・・!」

律「なんだよこれ・・・この子、体が半分消し飛んでるじゃないか」

朝倉「今よ、走って田井中さん!」

律「わ、わかった」ダダッ

パアァ・・・

律「・・・ここは、私の家の前か」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 18:50:59.93 ID:A3cKznkQ0

朝倉「残念だったわね」

長門「敵性分子。あなただけでも機能停止させる」

朝倉「それはまた今度にして、じゃあね」

長門「・・・」

・・・

・・・・・・

律「なんだったんだろう、今のは・・・夢?」

朝倉「田井中さん」

律「へ、あ!さっきの人。同じ学校なのか」

朝倉「朝倉涼子。よろしくね」

律「夢じゃなかった?」

朝倉「残念だけど現実よ」

律「・・・」

朝倉「落ち着いているのね。もっと困惑すると思ったのに」

律「教えて、私から澪の記憶を消すってどういうこと」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:01:06.00 ID:A3cKznkQ0

朝倉「彼女は秋山さんをSOS団から引き抜こうとしたあなたを、止めようとしたの」

律「全然わからないんだけど」

朝倉「・・・うちに来ない?お茶くらいならあるわ」

律「わかった」

・・・

朝倉「私や長門さんは統合情報思念体が作り出した対有機生命体コンタクト(略」

律「どんな電波だよ、そんな話」

朝倉「あれを見た後でも信じられないの?」

律「・・・」

朝倉「統合情報思念体はこの世界の事象をほぼすべて観測しているの」

朝倉「その目的は、生存と進化、調和」

律「その話に、どうして澪や私が関係するんだ?」

朝倉「田井中さんや秋山さんが私たちにとって初めての存在だから、かな」

朝倉「正直困惑してるのは私たちも同じなの、未知の情報エネルギーに外空間干渉・・・」

朝倉「あなたは後者、外空間からやってきた。原因も経緯も、不明なの」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:08:19.43 ID:A3cKznkQ0

律「さっきのメガネの子も、朝倉さんも同じなんだよな?雰囲気はずいぶん違うけど」

朝倉「そう。同じTFEI端末ね。涼子って呼んで、お互い同じ学校の生徒だし」

律「なんでその、涼子は私を助けたんだ」

朝倉「情報統合思念体の意思は一遍通りではないの」

朝倉「いくつもの可能性が存在する限り、意思も複数生まれるの」

律「同じ学校の生徒だと思うならもっと簡単な言葉でしゃべってほしいんだけど」

朝倉「私たちにも色々な考えがあるっていうこと」

朝倉「その理由を説明するには涼宮ハルヒについても教える必要があるの」

律「なんだか疲れる」

朝倉「マドレーヌたべる?」

律「うん、話を聞こうか」

(略)

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:14:32.84 ID:A3cKznkQ0

朝倉「・・・というわけなの」

律「じゃあ澪を涼宮さんから引き離して、どうなるか観察するのが涼子の目的ってこと?」

朝倉「そうね」

律「・・・(ならどうして澪を殺さないんだろう、涼子なら簡単そうなのに)」

朝倉「干渉はできれば最小限にとどめたいの」

律「よかった。澪を殺したりしないでね、マジで」

朝倉「やけに秋山さんにこだわるのね」

朝倉「好きなの?秋山さんのこと」

律「と、当然だろっ!大事な幼馴染だ」

朝倉「ふうん、好きって、どんな感覚?」

律「なんでそんなこともわからないんだよ」

朝倉「わたし、人間じゃないもの。好きや嫌いなんていう感情はないの」

律「・・・嘘だね。りっちゃんはAB型だからわかっちゃうよ」

朝倉「え、なにを言ってるの」

律「涼子も好きな人いるでしょ、絶対そう」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:19:19.44 ID:A3cKznkQ0

長門「・・・」

朝倉「!」

律「へ?」

ザクッ

長門「・・・物理連結を解除」

律「う、うそ・・・、腕が刺さってる・・・なにこれ私死ぬの・・・?」

朝倉「させないっ」

長門「もう終わった。田井中律は消滅した」

朝倉「どうやって・・・」

長門「空間閉鎖が甘い。次はあなたの番」

朝倉「・・・!」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:23:58.38 ID:A3cKznkQ0

・・・同じころ、秋山澪。

古泉「お待ちしていました」

澪「ちょ、誰、なんで人の家の前で」

古泉「どうしてもあなたに知っていただかなくてはならないことがあるのでね^^」

古泉「彼も連れてきました」

キョン「よ、よう」

澪「もう涼宮さんやその仲間とは関わらないと決めたんです。お断りします」

古泉「それを、考え直していただかなくてはならないのです」

澪「・・・もうやだ」

キョン「俺からも頼む。秋山さん、これは予想以上に深刻な問題だ」

澪「・・・」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:31:28.50 ID:A3cKznkQ0

・・・

澪「・・・(知らない男の人の車に乗ってしまった)」

古泉「秋山さんはどこまでご存知でしょうか、涼宮ハルヒのことを」

キョン「俺と同程度だ」

澪「知りません」

古泉「・・・。では、涼宮ハルヒが我々人類にとってなぜ危険な存在なのか、それを説明しましょう」

古泉「(略)」

澪「涼宮さんが神だから?世界を終わらせたくないから私がご機嫌取りをし続けろって?」

澪「冗談じゃない・・・冗談じゃないわ・・・」

古泉「涼宮ハルヒが呼び出した人間の中で、秋山さんあなたはイレギュラーです」

古泉「あなた以外は涼宮ハルヒに接触するという任務を負っています」

古泉「彼は・・・任務はないですが個人的な理由は少なからずあるでしょうね」

キョン「どういう意味だ」

古泉「さあ^^」

古泉「唐突に義務を負わせるようで心苦しいのですが、しかたがないことなんです」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:35:33.60 ID:A3cKznkQ0

古泉「着きました。まもなく始まりますよ」

古泉「さあ、お手を拝借」

澪「いや」

古泉「・・・」ガシ

キョン「・・・」

古泉「では目をとじて、そのまま歩いてください」

古泉「そう、そうです」

・・・

古泉「さあ、目を開けてください」

澪「あれ・・・?」

キョン「こ、ここは」

古泉「閉鎖空間。まぁ、涼宮さんの夢の中とでも言いますか^^」

澪「こわい・・・帰りたい・・・」

古泉「まもなく始まります」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:42:42.00 ID:A3cKznkQ0

神人「・・・」 うおーん

キョン「あれは」

古泉「涼宮ハルヒの破壊的衝動です・・・思春期の少年少女にありがちな」

澪「うぅ・・・」 ブルブル

古泉「目を逸らしてはいけません。この風景はあなたが逃げた結果ですよ^^」

澪「いや・・・いや・・・」

キョン「そ、そこまですることないだろ古泉」

古泉「・・・町を破壊していますね。このくらいならまだいいんです」

古泉「ひどいときには、この世界そのものを破壊しようとする」

古泉「いや、破壊します。・・・さて、僕も行って来ます」 ボワワ

澪「・・・」

キョン「行っちまったな。あの周りの赤い玉は古泉の仲間だったのか」

澪「・・・私、どうすれば」

キョン「・・・(できれば今すぐ抱きしめて一緒に遠くに逃げ出してあげたいです)」 きゅるるるりん

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:48:52.93 ID:A3cKznkQ0

・・・

古泉「戻ってきました^^ ここからはちょっとしたスペクタクルですよ」

キョン「ひ、ひかりが」

澪「まぶしい・・・」

神人「・・・」 コォォオォオ

古泉「私たちはこうして・・・いわば世界を守っています」

澪「そんな世界なら、いらない・・・」

古泉「そうでしょうか。こんな世界でも私たちがいままで生きてきたこの世界」

古泉「僕個人としては少なからず愛着があります。そしてこの世界で出会えた人々にも」

古泉「例えば次の世界が創造されたとしても、それが今と同じとは限りません」

古泉「秋山さんにとっての、田井中さんのような人も、です」

古泉「あなたがこれまで過ごしてきたこの世界は、価値のあるものだとは思えませんか?^^」

澪「・・・」

キョン「あ、秋山さん」

澪「帰ります・・・」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 19:57:32.46 ID:A3cKznkQ0

・・・

長門「・・・」

朝倉「止まって」

長門「・・・」

朝倉「勝ちね、私の」

長門「・・・」

朝倉「指揮系統の更新を申請・・・。長門さん、あなたを私の指揮下に置くわ」

長門「なぜ消去しない。理解できない」

朝倉「・・・」

長門「私の意志情報が書き換えられていない。なぜ」

朝倉「私は田井中律の再構成で忙しいの。帰ってご飯でも食べてて」

長門「了解した。帰宅する」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 20:03:57.26 ID:A3cKznkQ0

・・・次の日

律「・・・ぅうん、朝か・・・寝たりない・・・」

律「・・・」

律「なんか変だ。昨日の記憶がない」

律「・・・でも、なんだか無性に澪に会いたい気がする、なんだろうこの気持ち」

―――学校

律「おーぅい!みおー!」

澪「りつぅ」

律「なんかわかんないけど私心入れかえる気になった!バンドマジでやろうぜっ」

澪「う・・・うん!やろうっ」

律「今日からマジでメンバーさがすかんな!澪も心当たり考えとけよ!」

澪「うん!(律・・・ありがとう)」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 20:15:24.52 ID:A3cKznkQ0

―――放課後

律「軽音部に入りませんか♪」ニコ

澪「け、軽音部に入って楽器をしし、しませんかっ」

律「誰も聞く耳持っちゃねえな」

唯「りっちゃん、どうして急にこんながんばることになったのぉ?」

律「軽音部、なくなったら嫌じゃん」

唯「そうだけどぉ、お菓子にしようよぉ」

澪「もうちょっとだけ、がんばろう、唯」

唯「うーん・・・」

鶴屋「おー、キミたちかい、部員を探してる軽音部っていうのはっ」

律「え、あ、はい」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 20:22:49.15 ID:A3cKznkQ0

澪「何か楽器はしますか?いや、しなくてもできるだけ教えます!」

唯「おかしもあるんで」

鶴屋「いやーアハハ!がっつくねえ!私じゃないけど友達を紹介するよっ!」

鶴屋「おーい、むぎちゃん」

紬「はい^^」

鶴屋「この子は琴吹紬ちゃんって言うんだっ。ピアノがめがっさうまいんだっぞ!」

紬「よろしくね」

律「ぉ、ぉおおおおおお!なんという強力な新メンバー!」

唯「あぅう、私も真剣にギターの練習しなきゃ・・・」

澪「お、おぉ・・・よろしくお願いします!」

紬「明日からは早速キーボードを持っていきますね、あと、お茶はいかがですか^^」

律「ぜひ!ぜひお願いします!」

唯「やったー!」

澪「・・・」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 20:29:16.88 ID:A3cKznkQ0

律「4人だ!」

唯「うん!」

律「これで私たちも晴れて軽音部!」

唯「うんうん!」

澪「あの、今生徒手帳を見直したら5人だと・・・」

律「こまけえことはいいんだよ!記念に写真とるぞ!」

澪「あ、私のカメラ」

律「とっるぞー!」カショ!

紬「^^」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 20:34:18.14 ID:A3cKznkQ0

ハルヒ「・・・」 イライラ

キョン「・・・」

ハルヒ「なんでもない」

キョン「何も言ってないぞ」

ハルヒ「どうしたんだよって、言おうとしたでしょ」

キョン「言ったところで怒るだけだと思ってやめたよ」

ハルヒ「・・・」ぷいっ

古泉「^^」

長門「・・・」パタン

長門「・・・」すっ

キョン「帰るかー」

古泉「^^」

キョン「?」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 20:51:04.26 ID:A3cKznkQ0

キョン「話のありそうな顔だったな」

古泉「えぇ、それに朝比奈さんもです」

みくる「はい」

古泉「率直に言いますと、秋山澪をSOS団に引き抜くのは、もはや無理かもしれません」

キョン「本人のためにはその方がいいだろうな」

古泉「そこでですが・・・」

みくる「涼宮さんの関心がそう簡単に他へ移るのでしょうか」

古泉「・・・」

みくる「涼宮さんはむしろ、自分の思い通りにならない秋山さんに対して」

みくる「その、なんていうか」

長門「涼宮ハルヒは秋山澪を恐れている」

長門「秋山澪の基幹的情報は未だ外空間にある」

長門「あらゆるレベルで干渉できない」

長門「涼宮ハルヒにとって意図通りに動かせない初めての存在」

長門「それが秋山澪」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 20:54:41.29 ID:A3cKznkQ0

キョン「長門、いたのか」

長門「いた」

古泉「なるほど・・・涼宮さんは意地になっていると?」

長門「そう」

長門「私にも記憶の操作が不可能だった」

キョン「はぁ」

みくる「・・・」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 21:04:51.97 ID:A3cKznkQ0

―――数日後

律「なんか今日、澪遅くないか、もう5時だぞ」

唯「澪ちゃんどうしたんだろー、今日は詩を書いてくるって言ってたのにぃ」

紬「・・・お茶請けはピエールエルメなんだけど^^」

律「おー」

唯「うわぁー、むぎちゃんありがとーう!」

紬「^^」

―――・・・1時間まえ

ハルヒ「見つけたわよ、澪ちゃん」

澪「・・・」

ハルヒ「あなたはSOS団の団員としての自覚がないの?」

澪「・・・」ぷいっ

ハルヒ「来なさい」

澪「ふざけるな」 パアンッ!

ハルヒ「!」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 21:35:28.11 ID:A3cKznkQ0

ハルヒ「ぶ・・・ぶたれた・・・」 ハラハラ

澪「・・・」

ハルヒ「許さないわ、あんた」

澪「そう、世界をぶち壊してみる?やってみなよ」

ハルヒ「は、バ、バカじゃないの、世界をぶち壊すとかそんな幼稚な妄想・・・誰が!」

澪「お前だろ」

ハルヒ「・・・バカバカしい、帰るわ」

澪「・・・」

澪「まったく、せっかくリア充になったのにいい加減にしてほしい」

澪「あー、すっきりした」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 21:40:42.45 ID:A3cKznkQ0

澪「ごめーん、おそくなったぁ!」

澪「あれ・・・、みんなもう帰ったのか」

澪「詩、書いてきたのにな」

澪「まぁ・・・明日でいいか」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 21:45:51.22 ID:A3cKznkQ0

ハルヒ「もうだめ・・・また高校でもキチガイ扱いされる・・・」

ハルヒ「どうしてこうなったの・・・」

ハルヒ「死にたい・・・やり直したい・・・死にたい死にたい死にたい死にたい」

・・・

朝倉「これは、最大規模の情報爆発・・・」

長門「計測を開始」

朝倉「そっか、新しい要素があったと思ったけど、やっぱり今回もダメだったのかぁ」

長門「・・・」

・・・

神人「・・・」うおおーん

神人「・・・」

神人「・・・」うおーん

神人「・・・」

古泉「今回はもうダメかもしれませんね」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 21:52:04.44 ID:A3cKznkQ0

みくる「終わった・・・」

鶴屋「え、まさか」

みくる「連絡が完全に途絶えました」

鶴屋「未来が消えたってこと?」

みくる「はい・・・」

鶴屋「がんばったんだけどなぁ・・・」

紬「ごめんなさい、なにもできなくて・・・」

鶴屋「んにゃ、むぎちゃんはなんっも悪くないよっ」

みくる「あの女さえいなければ・・・」

鶴屋「・・・」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 22:15:12.56 ID:A3cKznkQ0

みくる「・・・」すっく

鶴屋「ど、どうしたみくるっ」

みくる「万に一つ、でも未来を変えられるかもしれません」

・・・

澪「電話だ、・・・知らない番号?」

みくる「朝比奈ですけど」

澪「何か用ですか、ていうか番号はどこで」

みくる「想定しうる最悪の事態です」

澪「・・・」

みくる「原因は、わかりますね?」

澪「私のせい・・・とでも言うの?あのキチガイの言い成りになってれば良かったって?」

みくる「その通りですが、もう既に手遅れです」

澪「・・・どうなるの?」

みくる「それは、誰にもわかりません。世界の終わりに遭遇した人間はいませんから」

みくる「でも私たちに打つ手がないわけではありません」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 22:24:42.43 ID:A3cKznkQ0

澪「え、そんなこと・・・」

みくる「私一人では、多分無理なんです」

澪「でも」

みくる「軽音部、楽しいですか?」

澪「・・・」

みくる「私はSOS団で、涼宮さんに好き勝手されてきましたが」

みくる「それでもこの世界への思い入れはあります。失いたくないもの、ある」

みくる「軽音部、たのしいですか?」

澪「うん・・・」

みくる「あと何度世界をやり直せば、その軽音部に戻れるか・・・」

澪「考えさせて」

みくる「あまり時間はありません。次の瞬間にも、世界は無いかもしれないんですから」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 22:34:19.06 ID:A3cKznkQ0

澪「・・・」プルルルルル

律「うーい」

澪「なぁ、律・・・さっき朝比奈先輩から電話があった」

律「あーあー、きこえなーい」

澪「いや、世界が終わるらしい。冗談にならない」

律「・・・」

澪「律も見てるんだろう、朝倉さんだっけ?なんかすごいことになったの」

律「いや、信じないわけじゃないよ。でも、なんだか実感が無くて」

澪「・・・じつは今日・・・(略)」

律「そりゃ世界も終わるわ」

澪「ふわふわタイム、見せられないまま終わるのかな・・・」

律「おぉ、なんだそのタイトルwww」

澪「ww」

律「用ってさ、それだけじゃないんだろ?」

澪「///」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 22:41:21.65 ID:A3cKznkQ0

澪「いや、別に・・・」

律「いや、ぜってーあるだろ?」

澪「・・・」

律「わかった、まどろっこしいから私から言うよ」

澪「あ、待て!待てこれは私からいう必要がある気がする!」

律「・・・」

澪「好きだ」

律「きたよ」

澪「律、好きだ。世界が終わっても、必ず見つけ出すよ」

澪「だからその時また、バンドしよう、一緒に」

律「うん」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 22:44:23.84 ID:A3cKznkQ0

律「でも、そんだけじゃないでしょ?」

澪「え・・・///」

律「・・・」

澪「で、できれば・・・死ぬ前に・・・その・・・キスくらいは・・・」

律「いやあの」

澪「?」

律「もっと他にあるでしょ?私はこの世界、守りたいよ。澪と一緒のこの世界を」

澪「・・・その件でさっき朝比奈さんから電話があったの」

律「そこからか」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 22:49:09.84 ID:A3cKznkQ0

律「えっ・・・涼宮ハルヒを・・・私たちで?」

澪「そう、その後どうなるかわからない、そもそも成功するかどうかもわからない」

律「でもなにもしないなんて、無理だよね」

澪「うん」

律「やるか」

・・・

ハルヒ「無理・・・もう死ぬ・・・」

ハルヒ「でも死にたくない・・・世界が消えれば良いのに・・・」

ハルヒ「うぐぅ・・・・」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 22:55:47.58 ID:A3cKznkQ0

みくる「ここが涼宮さん宅です」

律「ありがとう」

澪「・・・」

唯「あのー、なんで呼び出されたの?」

紬「話は後よ。唯ちゃんは黙っててね^^」

唯「えー」

律「いくぞ」

澪「うん」

・・・

コンコンコン

ハルヒ「・・・窓がノックされてる?」

ハルヒ「死神だったら・・・いいなぁ」

ハルヒ「何でも良いわ。入りなさいよ」

律「邪魔すっぞぉ」

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:03:05.11 ID:A3cKznkQ0

ハルヒ「な、なによ。家まで来て私を見下したいのっ?!」

ハルヒ「最悪・・・もうやだ・・・やだ・・・」

澪「・・・涼宮さん、全て終わらよう。(思いっきり刺しさえすれば、あとはむぎが・・・)」 ぐっ

ハルヒ「何言ってるの、意味わかんない!」

律「そうだ、なに言ってるんだ、ここから始まるんだぜ?」

澪「は?」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:08:26.63 ID:A3cKznkQ0

律「涼宮さん、軽音部に入ってよ」

ハルヒ「っはあああああ?!」

澪「はああ?!」

律「え・・・そういうことじゃなかったの・・・?」

澪「いや・・・わかったもういい・・・」

ハルヒ「でも、でも私みたいなキチガイが入部したって・・・」

律「キチガイ一人も二人も、さして変わんないよwww」

唯「キチガイってだれかな?」

紬「^^」

律「涼宮さん、楽器は何かできる?」

ハルヒ「ふんっ、楽器くらいなんでもできるわよ」

唯「えー、すごいよー!」

律「うん。見込み通りだ」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:13:20.19 ID:A3cKznkQ0

澪「・・・あの」

律「よし!新メンバー入ったし徹カラいくかぁ!」

唯「おー!ボーカルの座は私がっ」

ハルヒ「はぁ?私を軽音部に誘っておいてボーカルやらせないとか舐めてるの?」

澪「おい」

唯「えー、新入りは適当にベースでもしててよ・・・」

澪「おい」

ハルヒ「いい度胸だわ。勝負ね、あなた名前は?」

唯「平沢唯。」

澪「おい!」

ハルヒ「!」ビク

澪「なんでこんな奴私たちの部活に入れるんだよ」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:19:39.19 ID:A3cKznkQ0

澪「おかしいだろ・・・軽音部ってもっとリア充生活するんじゃないの?」

澪「こういう奴バカにして勝ったような気になって高校生活楽しむんじゃないの?」

澪「違うのかよ!律っ!」

律「違う、違うよ澪」

澪「・・・」

律「5人目がいないと文化祭出れないって和に言われたんだ」

澪「涼宮が5人目・・・?」

律「そう。彼女はネセサリーだ」

ハルヒ「・・・」

唯「やったあ!これで文化祭で演奏できるねっ!」

ハルヒ「・・・」

紬「お、落ち着いて涼宮さん!」

ハルヒ「人数あわせ・・・そりゃそうよね・・・」

紬「そ、そうだ!キーボード持ってきてるの!弾いてみて!」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:26:45.99 ID:A3cKznkQ0

ハルヒ「・・・」

紬「あわわ・・・(やべえマジで終わる・・・なんとかしろよスイーツども・・・)」

ハルヒ「何を弾けって言うの・・・?」

律「なんでもいいよ、好きな曲」

ハルヒ「じ、じゃあ、弾くだけ弾いてみるわよ、入部はあとで考えるからねっ」

澪「・・・(入部すんなよ・・・)」

ハルヒ「・・・」 チャチャラチャン・・・チャチャラチャン・・・チャチャラチャン・・・

律「この曲なに?」

紬「『鳥の詩』・・・!アニメ史に残る神曲よっ」

律「・・・」

澪「・・・鳥肌注意と言えとでも」

唯「・・・」

紬「あ、あの、少なくとも演奏技術はすごくないかしらっ!」

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:32:00.39 ID:A3cKznkQ0

森「・・・? 神人の活動が」

古泉「鈍くなっていますね。これは案外いけるかもしれません」

・・・

律「いや・・・うまい、うまいよキーボード!」

ハルヒ「そ、そう?練習したら多分ギターもできるわよっ」

紬「じゃ、じゃあ軽音部にぜひ・・・!」

ハルヒ「そういえば、私全部の部活を回ったつもりだったけど、軽音部はなかったわね」

ハルヒ「・・・見学にくらいなら、いってあげてもいいわ・・・」

律「やったあ!ありがとう涼宮さん!」

紬「ほっ」

唯「うわあ、ギターもできるのか、私いらない子になっちゃう」

澪「・・・」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:38:33.03 ID:A3cKznkQ0

―――そして、世界は崩壊せずに一年と少しが過ぎました

ハルヒ「強化合宿やるわよ!」

澪「それ私のセリフ!」

ハルヒ「鈍すれば貧するのよっ。むぎちゃん、場所はまかせるわよ!」

紬「はぁい」

澪「・・・(やっぱりあの時殺しておけば)」ピキピキ

梓「澪先輩、血管浮いてますよ」

澪「や、やだなあ」

律「www」

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:44:02.95 ID:A3cKznkQ0

キョン「・・・(SOS団が解散して1年か)」

谷口「また元気ないな、まーだ涼宮のことひきずってんのか!」

国木田「仕方ないよ、涼宮さんにベタ惚れだったもん」

キョン「そのような事実は断じて無い」

谷口「隠してもわかる、わかるぞぉ」

谷口「それにしても秋山さんは良い、俺史上初のSクラスを付与してもいい」

キョン「そうかそうか」

キョン「・・・(なんだかんだでリア充にもなじむんだよな、ハルヒの奴)」

キョン「・・・(それで俺はボッチ・・・にはなってないが、美女とはことごとく離れ離れだ)」

キョン「・・・(世界終わればよかったのに)」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:52:28.21 ID:A3cKznkQ0

朝倉「はぁ、私たちまた待機モードね」

長門「そう」

朝倉「おうちに帰らないの?」

長門「ここの居心地の良さは異常」

朝倉「そう」 なでなで

長門「・・・」 ぴとっ

朝倉「長門さん、どうしたの?物理均衡保持機能が麻痺した?」

長門「麻痺していない。朝倉涼子を母性と判断した」

朝倉「・・・そんな判断基準、TFEIには備わってないわよ」 だきっ

長門「・・・」

朝倉「良かった、今回はこうして一緒になれた・・・」

長門「・・・」

朝倉「前回世界がおわったのは、涼宮ハルヒの卒業後、1年と半年後・・・」

朝倉「今回はなるべく長く続くといいわね」

長門「そう」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/04(木) 23:56:10.92 ID:A3cKznkQ0

                                         〈 ̄ヽ
                                   ,、____|  |____,、
                                  〈  _________ ヽ,
                                   | |             | |
                                   ヽ'  〈^ー―――^ 〉   |/
                                      ,、二二二二二_、
                                     〈__  _  __〉
                                        |  |  |  |
                                       / /  |  |    |\
                                   ___/ /  |  |___| ヽ
                                   \__/   ヽ_____)



おそまつさまでした。
けいおん見て百合は正義だと思いました。
んで、朝倉×長門書きたくなりました。

あと、小説家になんかならず、サラリーマンになって本当によかった
夢を諦めて本当に良かったと思える時間でした。
またどこかでお会いしましょう。おやすみなさーい



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