ハルヒ「キョン、樹海行くわよ!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 16:27:30.24 ID:lQO65HBv0

キョン「何だ? ついに自殺したくなったのか?」

ハルヒ「馬鹿、探検よ。探検。人類未踏の地を冒険するのよ!」

キョン「おいおい…樹海って言ったら自殺の名所だろ。危なくないか?」

ハルヒ「そのくらいの方が宇宙人とか居そうじゃない!」

キョン「俺らが遭難したらどうするんだ?」

ハルヒ「大丈夫。問題ないわ。」

キョン「何が問題ないんだ?」

古泉「僕も樹海へ行くくらいなら心配ないと思いますよ。あそこは観光地にもなっていますしね。
   道を外れなければ、まず遭難する事はありません。
   それに、樹海へのピクニックも面白そうじゃないですか。ウフ☆」

キョン「……人類未踏の地じゃねーじゃん」

ハルヒ「みくるちゃん、有希?」

みくる「えーと・・・ピクニックなら行きたいかな」

長門「…かまわない」

ハルヒ「全員賛成ね!じゃあ今週の土曜日、樹海に行くわよ!」

キョン「…俺の意見は無視かよ」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 16:28:27.55 ID:lQO65HBv0

土曜日。樹海前。

キョン「陰気臭さそうなところだな。こんな所に入って本当に大丈夫なのか?
    入ったら二度と出てこれなそうな気がするんだが。」

みくる「こわいですぅ」

古泉「大丈夫ですよ。ちゃんと道があるので迷うことはありません。」

ハルヒ「さて、早速行くわよ!何か不思議な物を見たり聞いたり会ったりしたらすぐにあたしに知らせること!」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 16:30:18.00 ID:lQO65HBv0

ザクザク
古泉「ウフフ。これは困りましたねぇ。」

みくる「疲れたですぅ。ここどこですかぁ?」

キョン「…なあハルヒ?ひとつ聞いていいか?何で俺らは道を外れて歩いているんだ?」

ハルヒ「馬鹿ね!人が一度歩いたところに不思議なものがあるわけないじゃない!」

キョン「いや、だがな、このまま適当に歩いていたら確実に遭難するぞ、俺達。」

古泉「いえ、もうしていますよ。360度周りは樹木、しかもこの足場では真っ直ぐに進むのも難しい
   引き返したくても引き返せませんね。ウフ。」

キョン「おいおい。なんとかならないのか?」

ハルヒ「なに言ってるの。あたしたちは迷ってなんかないわ。ちゃんと進んでいるんだから。」

キョン「いやいや、意味わからん。」

みくる「み、みなさん!ちょっと…これを見てください」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 16:33:26.67 ID:lQO65HBv0

キョン「うお!?」

みくる「さっき方位磁石をだしてみたら…」

ハルヒ「!?…何これ?方位磁石がクルクル回っている?こんなの見たことない」

古泉「これはですね。樹海では磁場のえいky…」

ハルヒ「これは事件ね!こんなこと出来るのは宇宙人か超能力者くらいしかいない!」

キョン「いやハルヒ、こ…」

ハルヒ「多分、この辺りに宇宙人、超能力者がいるのよ!」

キョン(……まあ、ある意味合っているが)

古泉(これは……)

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 16:38:25.00 ID:lQO65HBv0

ハルヒ「さあ!どんどん行くわよ!ほら、みくるちゃんも!」ガシッ

みくる「え?あ…ちょっと!自分で歩けますから!」ズルズル


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ザクザク
キョン「こうなったら、帰りは長門に案内してもらうしかないな。」

長門「…」

キョン「そういや長門。今俺たちは今どのあたりにいる?」

長門「わからない。情報が干渉されている。」

キョン「…どういう意味だ?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 16:42:46.97 ID:lQO65HBv0

長門「私たちが現在いる位置がわからない。
   この世界を構成する情報に干渉する存在がある。私も情報統合思念体と正常に相互通信が出来ない。」

キョン「・・・よくわからんが…どうやら、えらいことになってるって事だな?」

古泉「ええ、僕も先ほどから携帯が繋がらなくなりました。これでは機関と連絡を取ることはできませんね。」

キョン「携帯が繋がらないのは樹海で圏外なだけじゃないのか?」

古泉「いえ、僕の携帯は特別製です。この程度で通信出来なくなるようなものではありません。
   何かしら原因があるはずです。
   そして、おそらくは朝比奈さんも何かしらの影響は受けているはずです」

キョン「やれやれ、元気なのはハルヒだけか。」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 16:50:16.51 ID:lQO65HBv0

ハルヒ「ねえ、みんな!あれ見て!ピカチュウがいるわ!」

キョン「なに言って…」

キョン「…ピカチュウだ。」

古泉「…確かに。ピカチュウですね。」

みくる「え?ピカチュウってなんですか?」

長門「…」



ピカチュウ「ピカチュウ!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 16:55:53.39 ID:lQO65HBv0

ハルヒ「かわいいー、ピカチュウって本当にいたのねー」ガサガサ

ピカチュウ「!!」

古泉「涼宮さん!危ない!」

ハルヒ「え?」

ピカチュウ「ピカーッ!!」

ズドーン!!

ハルヒ「きゃー!!!」

古泉「涼宮さん!!?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 17:00:26.02 ID:lQO65HBv0

ピカチュウ「グルルル・・・」

キョン「うわっ、あのピカチュウ凶暴だぞ!」

古泉「ええ、非常に危険ですね。こちらは一匹もポケモンを持っていません。」

みくる「ひええええ〜〜〜〜」

長門「不正なデータ……情報連結を解除する」

ピカチュウ「ッ!?」

ピカチュウ「ピカッ!」

ヒュイーン…シャッ!シャッ!

古泉「あれは…でんこうせっか! 長門さん!危ない!」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/03(水) 17:07:29.19 ID:lQO65HBv0

長門「!!」

ピカチュウ「ピカッ!!」

ドカッ!!

長門「くッ!」

ピカチュウ「ピカッ」

シャシャッ!


キョン「長門!大丈夫か!?」

長門「問題ない。」

キョン「…どうやら逃げたようだな。なんだったんだ、あれは?」

長門「……情報統合思念体の力が使えれば逃がしはしなかった」

キョン「いや、無事で何よりだ。」

古泉「残念です。ハイパーボールがあれば、捕まえることが出来たかも知れなかったのですが……」

52 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:03:13.47 ID:lQO65HBv0

みくる「涼宮さん!大丈夫ですか?」

ハルヒ「う…うーん…あれ?なんであたしは……?」

みくる「ふう、よかったー」

キョン「いやお前がいきなりこけてだな、それでしばらく気を失ってたんだ」

ハルヒ「そ、そうだっけ?あ、ピカチュウは!?」

キョン「ッ!…いや、な、なんの話だ?」

古泉「夢でしょう。意識を失えば、誰でもその前後の記憶ははっきりしないものです。」

ハルヒ「おかしいわね…まあいいわ。気を取り直して、出発よ!」

キョン「おいおい、もう行くのか。相変わらず元気な奴だ」

古泉「しかし、助かりましたね。」

キョン「ああ、もし奴が気絶してなかったら、さらに面倒くさい事になるとこだったな」

53 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:10:11.34 ID:lQO65HBv0

ザクザク
キョン「なあ、ハルヒ。そろそろ休憩にしないか?ここに入ってからずっと歩きっぱなしだろ。俺はもうヘトヘトだ」

ハルヒ「だらしないわね。あんた男でしょ?もっと頑張りなさいよ!」

キョン「いや、お前が元気すぎるだけだ。それに、もうとっくに昼飯時は過ぎているぞ。腹が減って死にそうだ。」

ハルヒ「あれ?もうそんな時間?じゃあ、あそこの洞窟の中でお昼ご飯にしましょ!」


洞窟内
ハルヒ「なにこれ?すごい!!」

キョン「ウソだろ…?」

古泉「これは…驚きましたね」

みくる「ええ?こんな…」

長門「(^q^)<アウアウアー」

55 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:17:01.88 ID:lQO65HBv0

キョン「こんな洞窟の中だってのに…お茶セット、冷蔵庫、山積みの本、カセットコンロ、パソコン……妙なものがそこらに…
    それにやたらデカイぞ。普通、洞窟ってのはこうゆうものなのか?」

古泉「普通の洞窟ではありませんね。」

みくる「ひえ〜、ずいぶんと大きな洞窟ですね〜。」

ハルヒ「あたし達運がいいわね。休憩には持ってこいじゃない!」

キョン「おいおい、お前は洞窟の中にこんなものがあって何とも思わないのか?」

ハルヒ「前に誰かがキャンプかなんかで使っていたとか、誰かが住んでいたけど死んじゃったとか、そんなとこでしょ。
    あっちにあるテーブルなんか、食事に丁度いいわね」

キョン「おいおい、勝手に使うのか?」

ハルヒ「問題ないわ。きっと誰も使ってないわよ、ここは。
    みくるちゃん。お弁当だして。」

キョン「きっとって…何を根拠に言っているんだ」

57 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:26:35.82 ID:lQO65HBv0

食事後

ハルヒ「みくるちゃん!みて、メイド服を見つけたんだけど…これはボロボロで着れないわね。残念。」

みくる「そ、それは残念ですねー」



古泉「実は、さっきこんなものを見つけたんですが」

キョン「どれ…って、オセロじゃないか!」

古泉「ええ。どうです?一戦やってみませんか?」

キョン「やらん!」

古泉「そうですか残念です。」

古泉「…ところで、この洞窟を見てあなたは何か思いませんでしたか?」

キョン「ああ、なんとなくだが、雰囲気が部室に似ている。」

古泉「ええ。置いてあるものはどれもこれも、SOS団の部室を連想させるものばかりです。
   もっとも、同じものと言うわけではないようですが。」

キョン「やはり、ハルヒのせいか?」

古泉「そう考えて間違いないでしょう。」

58 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:33:10.15 ID:lQO65HBv0

キョン「また面倒な事になりそうだな。長門、お前はどう思う?」

長門「この洞窟内の情報は大きく干渉を受けている。おそらく、原因は涼宮ハルヒ」

キョン「もしかして…ここは閉鎖空間か?」

長門「近い。しかしこれらの空間には閉鎖空間とは違い誰でも入ることが出来る。」

キョン「これらって…こんな所がもっとあるのか!?」

長門「おそらく、すでに全世界に無数に出来ているはず。そして急速にその数を増やしている。」

キョン「それはまた大変な話だな。というか、俺達は大丈夫なのか?そんな何だかよくわからない所にいて。ここは安全か?」

長門「非常に危険。今すぐにここを出た方がいい」

キョン「・・・」

キョン「おいハルヒ!休憩は終わりだ!ここを出るぞ!」

59 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:40:33.46 ID:lQO65HBv0

ハルヒ「ちょっと!いきなりどうしたのよ!?」

キョン「話はあとだ!とにかくここを出るぞ!」

ガシッ!タタタッ!

ハルヒ「いたた、何なのよあんた!」

タッタッタッ

キョン「クソ!これだけデカイとよく分からんな。古泉!来た方向はこっちで合ってるよな?」

古泉「ええ、方向は合っています。」

60 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 20:51:08.91 ID:lQO65HBv0

タッタッタッタッタッ・・・・・・

キョン「なあ、古泉。方向はこっちであっているんだよな?」

古泉「ええ、間違いありません。」

キョン「じゃあなんで俺たちは、これだけ走っても外へ出られないんだ?」

古泉「・・・」

長門「この空間の位置座標軸は正常ではない。おそらくそれが原因」

ハルヒ「ちょっとあんたたち!なんでこんなところで迷っているのよ?外に出たいなら明るいところを目指せばいいだけじゃない!」

キョン「ハルヒ、お前は黙っていてく…」

ドカーン!!

みくる「ひゃあっ」

ハルヒ「なによあれ?」

キョン「あれは…」

古泉「ライチュウですね。」

長門「…」


ライチュウ「…」ジー

61 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:05:33.93 ID:lQO65HBv0

キョン「おいおい、やばくないか?ピカチュウでさえあんなに強かったのに、その進化版のライチュウだぞ…」

古泉「もっふ!!!」

ズガーン!!!

ライチュウ「ライーッ!!」

………

……

62 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 21:34:07.00 ID:lQO65HBv0

キョン「あのな古泉、あんまり無茶をするな」

古泉「ですが、結果的にはみんな無事に出ることが出来ました。あの空間では僕は100%の力を使えました。あそこでは僕にかなうものはいませんね。ウフ


   それに、僕はライチュウよりピカチュウの方が好きです。」

みくる「いたた……あれ?外に出ている??」

キョン「結局、あれはなんだったんだ?」

長門「あれは、あの空間にある情報異常を具現化したもの。私が呼び出した。
   本当なら具現化する前に消滅させるはずだったが、私単体の力ではそこまでは出来なかった。」

古泉「なるほど。僕がその具現化した情報異常を倒したからあの空間は消えさったってことですね。」

キョン「ところで長門。洞窟が危険だってわかっていたなら、どうして入る前に教えてくれなかったんだ?」

長門「あまりにも腹が減ってやった。昼飯が食えればどこでもよかった。今は反省している。」

キョン「…まあ、無事でれたし結果オーライだ。気にすんな。」

ハルヒ「いったー……なんなのよもう! あれ?外?」

古泉「さっき大きな地震が発生しました。それであの洞窟は跡形もなく崩れ去ったようです。いや、みんな無事とはとても運がよかったです。」

ハルヒ「へえー、そうなの?もったいなかったわね。あんないい場所がなくなっちゃったなんて。」

キョン(苦しいぞ、古泉……それを信じるハルヒもハルヒだが)

68 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:22:13.52 ID:lQO65HBv0


………

ザクザクザクザク
キョン「なあ、なんでさっきからこんなわけ分からないことが立て続けに起こっているんだ?」

古泉「おそらく、涼宮さんは樹海に大きな期待を持っているのでしょう。樹海なら、本当に何か不思議な事が起きるかもしれない、と。
   そして、それは本当に起こった。朝比奈さんの持っていた方位磁石です。涼宮さんにとって、実際に不思議なことが起こったのです。
   実際に不思議なことを目の当たりにした涼宮さんは大いに興奮し不安定になり、そして世界はその涼宮さんの不安定な精神の影響を受けている、という訳です。」

キョン「じゃあなにか? 俺たちはクルクルと回る方位磁石をみてハルヒが喜んだせいでこんな目に当ているというのか?」

古泉「そういう事になりますね。」

キョン「クソ!樹海では方位磁石は使えないってハルヒに教えておけばよかった」

キョン「そういえば、ここだけじゃなくて世界中がこんなことになっているんだろ?何とかしないとまずいんじゃないのか?あれじゃ人が死んでもおかしくないぞ。」

長門「…私たちが外との連絡手段を持たない以上どうしようもないし、同時に外で何があっても私たちはそれを知るすべがない。
   ここから出れば元にすべてもどるから外のことを心配する必要はない。今は私たちのことを心配するべき。」

キョン「えーっと、どういう意味だ?」

古泉「つまり長門さんは、樹海から出ればすべて元に戻ると考えているのですね?」

長門「そう。今起こっている事象は、涼宮ハルヒの精神が不安定になっていることが原因。ならばその原因を取り除けば世界は元通りになる。」

キョン「なら、ここから帰れればすべて解決するというわけか。」

69 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:32:13.66 ID:lQO65HBv0

ハルヒ「みくるちゃん!みて!巨大カタツムリよ!」

みくる「ひゃあっ!気持ち悪い!」


キョン「おいハルヒ!いったい、いつまでここにいるつもりだ?もう日が暮れてきたぞ!」

ハルヒ「なにいってんのよ!泊まり込みにきまってんじゃない!なんのために土曜日きたと思ってんのよ?」

みくる「ええ〜〜野宿ですかぁ?」

キョン「おいおい、泊まるなんて話一言も聞いてないぞ」

71 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:41:38.89 ID:lQO65HBv0

古泉「困りましたね。災いはどんどん大きくなっている。次何かあったら僕たちはだたでは済まないかも知れません。」

キョン「お前、さっき無敵とか何とか言っていただろ」

古泉「あれは力を使えた時の場合です。力を使えない状態の僕は普通の人間と変わりありません。
   それに長門さんも情報統合思念の力を使えません。僕たちは非常に危険な状態であるといえるでしょう」

73 名前:[] 投稿日:2009/06/03(水) 23:54:35.21 ID:lQO65HBv0

キョン「なんかだかまずそうなだな。だいいち、俺達帰れるのか?長門をあてには出来ないんだぞ」

長門「…涼宮ハルヒは願望を実現する力を持っている。
   涼宮ハルヒ自身がここから出たいと強く望めばここから脱出することも可能だと思われる。」

キョン「だがハルヒは樹海で泊まるとかほざいているぞ。何とかならないのか?」

長門「今の私ではどうにもならない。」

古泉「困りましたね。」

76 名前:[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:05:35.87 ID:0pXxKYTV0

古泉「もう、大雨でも降ってきますようにと天に祈るしかないですかね。」

キョン「そんな悠長なこと……まてよ?長門、お前確か雨を降らせること出来るよな?」

長門「出来る。しかし局地的な環境情報の改竄は惑星の生態系に後遺症を発生させることがある。」

キョン「ああ、前そう言っていたよな。だが、局地じゃなく全世界の環境情報の改竄はどうなんだ?」

長門「それなら問題ない。」

キョン「よし!降らせてくれ!ハルヒが一発で帰りたくなるような、うんとデカイやつを」

78 名前:[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:15:41.77 ID:0pXxKYTV0

ズザアアアアアアアーーーーーー!!!!!!

ハルヒ「何なのよこれ!こんな雨見たことないわ!」

キョン「なあ長門…確かにデカイ雨降らせてくれとは言ったが…さすがにこれはやり過ぎじゃないか?
    地球のの陸地が全部海になっちゃうんじゃないのか?」

長門「惑星の生態系に影響しないように環境情報を改竄するにはこれくらいやらなければ出来ない。」

みくる「ひえ〜〜空が海になったようですぅ〜〜」

ハルヒ「みんな、なにぐずぐずしてんの!すぐに帰るわよ!急いで急いで!」

79 名前:[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:27:59.64 ID:0pXxKYTV0

あの後、俺たちはハルヒについていきすんなりと帰ることが出来た。

俺は帰りのバスの中で知ってる奴らに電話をかけてみたが、みな普段と変わらず元気そうだった。

国木田も谷口も死んでなかったようだ。まあもしくは、二人ともライチュウとかに食われてしまって、

樹海を出たことによって元に戻ったと言う可能性もあるが……それは俺には分かりようがない。

電話をした相手はみんな同じように、突然降りだした大雨の話題を振ってきた。

古泉も長門もすべて元通りになったと言っていた。朝比奈さんは最後まで樹海での異変に気づいていなかったようだが。

もちろん、泊まりがけのつもりのハルヒ以外は着替えの服を持っておらず、

ハルヒ以外は全員ビショビショに濡れたままの服で家に帰るまで過ごす羽目になった。

80 名前:[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:32:48.46 ID:0pXxKYTV0

月曜日放課後、部室
みくる「一昨日突然降ったあの雨、すごいですねー。まだ降り続いているなんて。どうしちゃったんでしょうね?こんなの見たことないです。」

キョン(結局、一昨日何が起こったか全く知らない人は朝比奈さんとハルヒだけなんだよな…)

キョン「なあ長門、この雨はいつまで続くんだ?ニュースでもこの話題で持ち切りだぞ。」

長門「しばらくは続く。惑星への影響をなくしつつ環境情報を改竄をするにはこれくらいの規模は必要。」

古泉「しかし、これでは少々生活が不便ですね。」

バンッ!!

ハルヒ「遅れてごめん!みんな、大変よ!世界中で謎の大雨が降ってるのよ!これは事件よ!この謎をSOS団でつきとめようじゃないのよ!みんな、いいわね?」

古泉「僕は構いませんよ。」

みくる「危なくないなら……」

長門「…かまわない」

ハルヒ「よし、全員一致で賛成ね!」

キョン「おいおい、また俺の意見は無視かよ」

ハルヒ「じゃあまずは……」

キョン「やれやれ…また面倒なことに…なりそうだな…」

      -完-

84 名前:[] 投稿日:2009/06/04(木) 00:58:17.86 ID:0pXxKYTV0

最後まで見てくれてありがとうございました。
SSを書くのは初挑戦です。もうホント疲れました。SSってこんなに大変なものだとは思わなかったです。

あんなに頑張ったのに、見返してみると大した文量になってないってもの不思議。
てか、文作るより、話のつじつま合わせとかが一番疲れました。
後先考えないで書くあとで苦労するってのがよくわかりました。

もし次SS書くことがあったら伏線とか一切ない、気楽に書けるようなものにする予定です。

あと、文章書くの遅すぎてすみません。これでも目いっぱい頑張っているんです。


レスほとんどなくて(´・ω・`)←こんな感じで書いていましたが、たまに付くレスは本当にうれしかったです。
というか、レス全くつかなかったら最後まで書ききらないで投げ出してたと思います(っていってもSP切れで最後かなり駆け足になったけど)
ということで、このスレのみんなに感謝、です。



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