キョン「わしも、今逝くよ…ハルヒ婆さんや…」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:佐々木「キョン、僕が涼宮さんの代わりじゃ駄目かい?」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:06:37.48 ID:qB8Brmsx0

あぁ、わしは今…94歳じゃったな…
78年まえ、わしはまだ高2じゃった。
あれはハルヒが望んだことだったのか?
いや…婆さんが、そんなことを望むわけがないと76年信じ続けた。
ハルヒ婆さんは2年前にわしより先に逝ってしもうたんじゃ…

わしはひとりになってしまった…

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:11:56.23 ID:qB8Brmsx0

あれはちょうど78年前の今日…
94の今でさえしっかりと覚えている。

その日、わしはいつものように、ハルヒ婆さんに振り回される一日が始まるのかと、憂鬱になっておった。
いまおもえばなんと贅沢な悩みだろう。
あんなに楽しい、非日常な毎日。
わしは心の奥底では心底その毎日を楽しんでおった…

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:16:44.62 ID:qB8Brmsx0

2時間目の…3だっけ?
いや、2時間目の世界史のあとじゃったな…
学校が何者かによって、おかしなことになってしまった。
そう、わしがハルヒ婆さんと閉鎖空間に閉じ込められた時のように、学校の敷地内から脱出できなきなってしまった。
なぜだろうか、長門はその日学校を休んでいた…

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:19:02.94 ID:qB8Brmsx0

さて困った。
長門がいない?その時点で警戒しておくべきだった。
あの長門が学校を休んだんじゃ…
なにかあるに違いない。
そう思った時にはもう、手遅れじゃった…

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:23:26.31 ID:qB8Brmsx0

だが、ハルヒ婆さんがいたんだ、わしは安心しきっていた。
その安心は古泉がぶち壊してくれたわい。

「情報統合思念体は…長門さんは凉宮さんの力を、いつでも盗むことが可能なのです。」

それはわしが一番よくわかってることじゃった。
ハルヒ消失事件の犯人は、婆さんの力を盗んだ長門だった。

そんなことも忘れていた、そのときのわしはやはり…
パニックに陥っていたんじゃな。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:28:43.82 ID:qB8Brmsx0

さて、当然みんなはまだ、異常事態に気づいてはいなかった。
当然だ、まだ2時間目だった。
学校の外に出る奴なんていなかった。

そして、SOS団だけ、3時間目の授業を抜け出したのじゃ…
ハルヒも含めて…

そしてすべてを話した。
ハルヒが神だということはまだ言わなかった。

古泉や長門、朝比奈さんの正体を話したあと、とくに長門のことについては詳しく話した。
そして、北高のある生徒が神だとハルヒには説明しておいた。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:35:51.30 ID:qB8Brmsx0

そして当然

「じゃあ、もしかして、その情報統合思念体ってのが犯人じゃないの?」

そうなるわけだ。

「古泉や朝比奈さんは…」

「なぜかここでは使えるようです。ぼくの力が…」

「私も、時間移動はできるみたいです。」

しかし、古泉が能力を使えるということは、能力を使う対象の存在があらわれるということか?
それよりも…

「古泉、この事態を神様になんとかしてくれるように頼んでみたらどうなんだ?」

「でもそしたら、その神とかが自分の能力に気づいたらその後はなにが起こるかわからない」

「最終手段です…」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:38:07.28 ID:qB8Brmsx0

まぁ、今思えば何をしても無駄だったのだろう。
あの、藤原的に言えば

規定事項

なんだからな。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:45:19.21 ID:qB8Brmsx0

「おい!古泉!」

「えぇ、とうとう現れたようですね…」

それは神人ではない。
だが神人よりも、はるかに上回る威圧感

黒光りするからだ

灼眼の瞳

カマドウマなら1割の力で倒した古泉。
だがそれはカマドウマの100倍は普通に強いに決まってる。

「大丈夫ですよ」

そんなわけ…ないだろう…

「あのときより10倍強いぼくが、さらに10倍以上がんばればいいのですから…」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:51:02.43 ID:qB8Brmsx0

古泉は一撃でしとめるといった

いや、一撃でしとめないとあれを倒すことは不可能だと言った

「もしも、失敗した時は、すいません」

古泉はそう言った。
そして俺だけに、もしも失敗したらもう諦めるしかないと言ったのだ…
すでに古泉の仲間も学校の外に集まっている。
自衛隊もいた。

しかし、見たこともない武器?兵器があった。
国はひそかにあんなものをつくっていたのか…

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 09:59:18.58 ID:qB8Brmsx0

直後、あまりにもすごい覇気を感じた。
気絶寸前だった。
朝比奈さんはあまりの覇気に気を失っていたが、すぐに目を覚ました。

「古泉君…あれじゃ死んじゃうよぉ!」

「え?」

たしかに古泉は…
宙に浮いて…なんだあれは!
あの某国民的マンガのツンツン頭の主人公みたく、古泉は覇気を纏い、両手で巨大な紅い球体を支えていた。

あれを放つつもりか?
しかもあんな至近距離ではなてば当然古泉自身も巻き込まれる…
つまり、あれを放つことは古泉の死を意味していた。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:05:38.22 ID:qB8Brmsx0

やめろと叫びそうになった。
が、やめた。なにも言えなかった。
古泉しかいなかったのだ、この状況を打開できるのは。

「古泉君!だめよ!いますぐ…」

「やめろハルヒ!」

「ちょっと、何すんの…」

「あいつしかこの状況を何とかできる奴はいないんだよ!」

「古泉君が、SOS団の団員が一人でもいなくなったら…私も死…」

「馬鹿な事をいうなああああああああああ!」

古泉が何のためにあそこまでしてるんだ、お前を生かすためだろうが…

「古泉の分、生きるんだよ…」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:11:42.23 ID:qB8Brmsx0

直後、さっき以上の覇気に一瞬意識が吹っ飛んだ。
だが、せめて俺だけでも古泉の最後を見届けなければと、必死で耐えた。

紅と黒の光がぶつかり合い、学校中に降り注いだ。

が、黒の神人は最後になにか白い光を放った

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:15:56.20 ID:qB8Brmsx0

光がきえるとそこには…

なにもなかった?

学校は?

ガレキすら見当たらない?

ハルヒと朝比奈さんは!?

いた。二人とも。
おそらくハルヒの近くにいたから死ななかったのだろう。

どのくらい突っ立っていただろうか…
なにが起きたのだろうか…


皆、どこにいったのだろうか


最悪の事態だった。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:17:42.85 ID:qB8Brmsx0

朝比奈さんが口を開いた

「未来から強制帰還命令が…あっ!」ブンッ

朝比奈さんが消えた

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:26:59.23 ID:qB8Brmsx0

俺が目を覚ますと。
そこは、俺の部屋だった。

母が泣きながら部屋に入ってきた。

「あなたが一日学校を休んでる間に、何者かによって学校を爆破されたの…。生き残ったのは、そのひ学校を休んだあなたと、涼宮さんと…長門さんだけ…」

おれはショックで寝込んでいたとの事だった。
長門はその事件の後ショックで失踪。行方不明になったらしい。

「涼宮さんを慰めることはあなたにしかできない。ずっと、あなたが凉宮さんのそばにいてあげなさい…」

「あぁ…」

「わかったなら、今すぐ…行きなさい。」

おれはハルヒのもとへ急いだ。
まず最初にあいつの記憶も改ざんされているのか確かめなければならない。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:31:31.93 ID:qB8Brmsx0

ちゃんと覚えているわよ

ハルヒはそういった。

「有希が犯人なの?いや、情報統合思念体なの?」

おれは急進派についても説明した後、こういった

「おそらく、長門の親玉が急進派になったのだろう…」

「有希の意志とは関係ないのね?有希はこんなこと望んでなかったのよね?」

「長門は、急進派ではなかったから、デリートされたのかもしれないぞ」

「そんな…」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[もともとギャグにするつもりです] 投稿日:2009/05/25(月) 10:36:27.63 ID:qB8Brmsx0

ハルヒから本当の思いを伝えられた。
そして、70年まえ、俺とハルヒは結婚した。

2年前、ハルヒ婆さんが死ぬ時、こんなことをいっていた

「SOS団でまってるから…」

わしは長く生きすぎたかもしれない。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:42:59.08 ID:qB8Brmsx0

家に誰かが訪ねてきた。
そいつは対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースだと名のった。

「急進派はもう、完全に消滅した。あなたには、この世界…宇宙のすべてを知る権利があります。」

わしは、この世のすべてを知ることとなった。

まぁ、一番驚いたのは、ハルヒ婆さんは神でもなんでもなかったそうだ。

あとは、あまりにも難しすぎて理解できなかった。
いや、言語では表現できないといった。
そして、わしの脳にすべての情報を送り込んできた。

なるほど、こりぁあ、言葉じゃあらわせないのう…

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:45:36.46 ID:qB8Brmsx0

わしはしあわせものじゃ…

「子供たち、孫、妹にみとられて死ねるなんてな」

「父さん!」

「おじいちゃん!」

あぁ、みんなが迎えに来てくれたようじゃ…

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:51:16.48 ID:qB8Brmsx0

ハルヒ「キョン!おかえり!」

古泉「おかえりなさい。」

みくる「ひさしぶりですぅ」

長門「お帰り」

あぁ、みんな…
ん?そいつは
だれだ?

ハルヒ「あぁ、ピザを届けてもらったの。」

ピザ屋「ついでに僕もお迎えしようかと…」

あぁ、ピザ屋までわしを迎えに来てくれたんじゃな…

古泉「あなたのぶんもありますよ…」

チーズにんにくコショウたっぷりピザ?

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:54:08.72 ID:qB8Brmsx0

「おじいちゃん!」

キョン「あぁ、みんな…
    ん?そいつは
    だれだ?」

「え?だれのこと?あぁ、この人はお医者さんだよ…」

「最後に何かたべたいものはある?」

キョン「チー……ん…コ…たっぷり…」

「は?」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 10:57:09.29 ID:qB8Brmsx0

古泉「ふふっ、ずいぶん長く生きてましたけど、楽しかったですか?」

あぁ、楽しかったよ…

ハルヒ「さぁ、はやくこっちに来なさい!」

みくる「キョン君」

長門「さぁ…こっちに…」

待っておくれ…さいごに家族に一言いわせてくれ…

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 11:02:35.11 ID:qB8Brmsx0

キョン「ま……ん…こ…………よかったよ………」

「おじ………」




みくる「なんていったんですか?」

まぁ…んー、この世もなかなかよかったよ…ってな…

ハルヒ「もう満足?」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/25(月) 11:07:27.64 ID:qB8Brmsx0

キョン「逝ってくるよ…わしだけ長く生きすぎたんだ…」

「おじいちゃん!」




ハルヒ「さぁ、いくわよ!キョン!」

みくる「キョン君!」

古泉「さぁ」

長門「こっちに…」






キョン「あぁ、ただいま、みんな!」


                                〜完〜



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:レナ「はぅ…圭一君のおちんちん小さくてかぁいい…」