古泉「機関がついに、涼宮さんの能力を消し去る薬を開発しました」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「ハルヒ、食ザーって知ってるか?」ハルヒ「え?」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 17:52:30.68 ID:PMzPjdzG0

古泉「これで僕達は安泰です。」

みくる「そうですね!」

長門「・・・」

古泉一樹・・なんてことを
私は情報統合思念体の元に帰りたくない

キョン「それは・・まずくないか?」

そう、私が帰らなければならなくなる。
朝比奈みくるも、同じはず

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:00:08.81 ID:PMzPjdzG0

キョン「ハルヒの力がないと時間並行うんたらが
    発見されなくて朝比奈さんは、困るのでは?」

みくる「未来というのは、いくつかの可能性から構成されています。
    私が居る未来では、涼宮さんが発見するってことになってますが
    他の人が発見するという道も有ったんです!」

キョン「成る程・・・で、その薬はもちろん
    飲ませるつもりなんだよな?」

古泉「えぇ、今のところは。
   そのために開発された薬ですからね。」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:05:17.23 ID:PMzPjdzG0

キョン「・・・そうか。俺達はどうなるんだ?」

古泉「おそらく、バラバラになるでしょうね。」

何故そんな事を平然と言える・・・

みくる「残念ですぅ」

長門「嫌だ!」

キョン「長門!!」

長門「私は失いたくない。」

キョン「・・あぁ、俺もだよ。古泉は寂しくないのかよ?
    バラバラになるなんて?なにも思わないのか」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:11:23.55 ID:PMzPjdzG0

古泉「僕が何も考えなかったとでも?」

古泉一樹・・・

古泉「考えましたとも、皆さんと離れ離れになる?
   嫌に決まってるじゃないですか。ですが・・・
   逆らえないのです。僕は機関の人間ですから」

長門「・・申し訳ない」

キョン「なんとか、ならないのか?」

みくる「ふぇえ〜」

思念体は私が残ることを許すだろうか
掛け合ってみる価値はある

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:16:40.62 ID:PMzPjdzG0

古泉「この際だから、言いましょう。
   鶴屋さんのお家は機関の大切なスポンサーです。」

キョン「ははっ、すごいな」

みくる「どうして今そんなことを?」

古泉「そのスポンサーの意見ともなれば、
   機関もしても聞かないわけには行かない・・」

成る程、古泉一樹は鶴屋さんを使い
機関と交渉する・・・


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:20:33.78 ID:PMzPjdzG0

古泉「そう、今後の僕の処置について鶴屋さんに
   意見してもらうのです。おそらくこれで僕は平気でしょう」

キョン「そうか。長門は?」

長門「情報統合思念体にアクセスし、交渉する。」

みくる「あたしは・・・分かりません」

朝比奈みくる・・・居ないのは、寂しい

キョン「何とかなりますって!ところでハルヒはどうなるんだ?」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:25:06.28 ID:PMzPjdzG0

古泉「問題はそこです。
   それについては僕も、機関からは何も知らされていません
   とにかく一週間以内に薬を飲ませろ、という
   指示を受けているだけなのです。」

キョン「あまりよい事態には、なりそうもなさそうだが・・・」

・・・もうすぐ涼宮ハルヒが来る時間

ハルヒ「おまたせ〜〜〜!!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:29:00.59 ID:PMzPjdzG0

古泉一樹が薬を飲ませることも無く団活が終了。
朝比奈みくるの衣装が増えた以外、特に変わったことも無かった。
この薬に関しては、涼宮ハルヒが存在を認知しない限り
彼女による影響が及ぼされないのか。

長門「報告・・・終了」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:40:26.35 ID:PMzPjdzG0

薬を涼宮ハルヒに飲ませた後の処置は?

・・・・

了解。明日の連絡を待つ

長門「・・・ここは居心地がいい」

古泉一樹の機関は、薬を飲ませた後の
涼宮ハルヒと世間の動向を調査する気なのでは・・
あくまで憶測の域を過ぎないけれど、可能性としては十分ありえる
・・・今日はもう寝よう


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:46:53.20 ID:PMzPjdzG0

・・・

ん?思念体からのアクセス
時間は・・・06:01:14.35
起床予定の時間より前。何事

・・・

了解、このまま此処での観測を続行する。

長門「・・・期限は未定。でも、安心した。
   昨日の予測は正しいのかもしれない」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 18:56:49.12 ID:3YYDFhmDO

おそらく、朝比奈みくるも古泉一樹も
私と同様に、今後の観察の為に
ここに残る事になる。

一体どのような事態になるのか
彼は、安全なのだろうか・・・?

確たることは、なにも想定出来ない

・・・学校に着いたら
朝比奈みくると話をしなければ

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:04:51.50 ID:3YYDFhmDO

長門「朝比奈みくる、話がある」

みくる「あ!あたしも丁度、長門さんに伝えたい事が!
   涼宮さんが薬を飲んだ後も、涼宮さんの事を
   観察するように。と言われたんです!」

やはり。
それにしても、大声でこんな事を
話すとは・・・警戒するべき


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:10:57.36 ID:3YYDFhmDO

長門「良かった、私も貴女と同じ。」

みくる「ふぇえ〜良かったですぅ。」

涙ぐんでいる。
・・・・心無しか、嬉しい

長門「ところで、貴女に質問がある。
   答えられる範囲で構わないから教えて欲しい。」

みくる「わ、わかりました。なんでしょうか?」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 19:20:51.64 ID:3YYDFhmDO

長門「この事態は、起こる筈だった事?」

みくる「・・・いえ。起こらない筈の事でした
    あたしが知っているのはここまでです。」

長門「感謝する・・・古泉一樹から何か聞いている?」

みくる「なんにも・・・どうかしましたか?」

長門「特には。ではまた放課後」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 20:36:56.13 ID:3YYDFhmDO

これは不測の事態

解るのは・・・これも朝比奈みくるの言っていた
可能性の内の一つという事
その可能性が引き出された原因が知りたい

時間の猶予はあと6日
急がなければ・・・危ない気がする


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 20:41:37.83 ID:3YYDFhmDO

昼休み古泉一樹の元へ行き、機関の動向を探らなければ

もっとも、古泉一樹が何か情報を持っている可能性は極めて低いけれど。


・・・・あとどれくらい此処に居られるのだろう。
帰るまでに一度くらい、学食のカレーを食べてみようか


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 20:51:06.37 ID:3YYDFhmDO

長門「古泉一樹、貴方に聞きたい事がある」

古泉「おや、長門さん。貴女がわざわざ
   いらっしゃるとは珍しいですね。
   なんでしょうか?力になりますよ」

長門「今回の事について、貴方の知っている事を教えて欲しい。」

古泉「…残念ですが、今回の事に関して、
   僕の知っている事は何もありません。
   機関も何か秘密裏に動いている様な感じです」


古泉一樹が嘘を吐いているようには見えない。
とすると…機関の一部の人しか知らない話


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 20:57:27.86 ID:3YYDFhmDO

古泉「ところで、涼宮さんに薬を投与した後の僕の処置……
   ってもう行ってしまいましたか。マイペースな方です
   貴女は僕を見てくれて居るのでしょうか?」



早く食堂に行かなければ
美味しいカレーは、人気メニューの筈
売り切れていなければいいけれど・・・・


長門「いけない、古泉一樹に礼を言い忘れてしまった   今日の団活の時に言おう。それと、ギリギリまで薬の投与を待って貰う必要も有る
   おばちゃん、カレー2つ」


おばちゃん「はいよカレー2つね。600だよ」

良かった、カレーが有った

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:02:28.76 ID:3YYDFhmDO

長門「・・・・美味しい」モグモグ


食べて良かった、学食のカレー
カレーとお別れするのは、断固阻止したい。

長門「ごちそうさま」

カレーを食べると、頭の動きが活性化する
機関に詳しい人、見つけた


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:07:06.56 ID:3YYDFhmDO

昼休みが終わるまでに、鶴屋さんに合わないと。
鶴屋さんは…朝比奈みくるのグラス


長門「鶴屋さ・・・」

鶴屋さん「おや!ゆきっこじゃないか!
     こんなところでどうしたんだい?みくるに用事かな?」

長門「貴女に話が有ってきた」

鶴屋さんはどれ程の情報を持っているのだろう

鶴屋さん「それはめがっさ嬉しいにょろ
     この鶴屋さんになんでも話してごらんよ!」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:13:40.41 ID:3YYDFhmDO

長門「貴方は、古泉一樹の所属する機関について
   どの程度知っている?」

鶴屋さん「あっはっはっ・・・参ったにょろ
     それについて聞かれちゃうとは、驚きだよ!
     ゆきっこが聞きたいのは、はるにゃんの事だね?違うかい?」

長門「何故薬が開発されたのか、知りたい」

鶴屋さん「それは私もめがっさ知りたいんだ」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:19:38.66 ID:3YYDFhmDO

鶴屋さんも・・・知らない


長門「感謝する。何かわかったら教えて欲しい」

鶴屋さん「了解だよ!ゆきっこも何かわかったら、教えて欲しいにょろ」

長門「勿論」

鶴屋さんは本当に知らないのだろうか。
彼女の親が何かしら知っている可能性は高い

それとも、スポンサーに話せない程の何かなのだろうか
余計、わからない




51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:26:17.24 ID:3YYDFhmDO

鶴屋さん「悪いね、ゆきっこ・・・
     私にも、意地ってもんががあるんだよ」


鶴屋さん「もしもし?父さん?
     まだ実行されてないみたいだよ。
     うん、わかった。だったらそのまま古泉一樹の方が面白いと思うよ
     伝えておくね。じゃっ」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:32:52.81 ID:3YYDFhmDO

古泉「おや、メールですか・・・鶴屋さん?
   機関から伝達ですかね」


古泉「出来るだけ早い薬の投与を求める…ですか
   それが終るとお役御免だと言うのに、酷いものです
   ん?やはり、貴方に今後とも涼宮ハルヒの観察を続けてもらう……
   鶴屋さん、貴女は…ほんと、泣かせてくれる方です。
   了解しました…送信、と。」



古泉「ほっとしましたよ。
   あなたは…どうなのでしょうか」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:41:27.98 ID:3YYDFhmDO

今日は火曜日・・・という事は、涼宮ハルヒが早々と部室にやって来る日
なんとか団活の前に古泉一樹に接触する必要がある。
急がなければ


走ると、疲れる



…見つけた。歩くのが速い

長門「古泉一樹!止まって…欲しい」

古泉「どうしたのですか、そんなに慌てて
   長門さんらしくありませんね」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:46:39.47 ID:3YYDFhmDO

長門「薬の投与を、少し待って…欲しい
   それと、昼休みは礼を言い忘れてしまって申し訳ない」

古泉「クスッ…それだけの事でしたか。
   そんなに急がずとも、メールで言ってくだされば良かったのに」

笑われてしまった・・・
少し、恥ずかしい

長門「携帯電話は、持っていない」

古泉「これはこれは、失礼しました。
   この際だから、持たれてはどうでしょう」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 21:59:51.51 ID:3YYDFhmDO

確かに、連絡手段は有った方が良い

長門「わかった。」

古泉「あの、長門さんは薬が投与された後…」

長門「涼宮ハルヒの観察を続ける」

古泉「そうでしたか、僕も残って機関のサポートをするようにと言われました
   初めは、去るようにと言われていたのですが…」

それは以外。
何故機関は意見を変えたのだろうか
…今とにかく、皆残れる事を喜ぼう

長門「良かった。貴方がいないと寂しくなる」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 22:05:37.01 ID:3YYDFhmDO

…既に涼宮ハルヒが部室に到着している時間

長門「遅れて申し訳ない」
古泉「おや、もういらしてましたか。すみません」


ハルヒ「遅いわよ!二人して、何してたの?」

キョン「まぁそんなにカッカするな」

長門「図書室に本を返すのを手伝って貰っていた」

ハルヒ「ふ〜ん。まぁ良いわ!
    二人は誰かさんと違っていつも真面目だしね」

古泉「ははっ…ありがとうございます」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 22:13:19.48 ID:3YYDFhmDO

今日は特に情報を得られなかった。
朝比奈みくるも古泉一樹も、残って涼宮ハルヒの観察を続けるとの事。
涼宮ハルヒに選ばれた存在に、事態の様子を聞かれたので
第三者にも事を伝える許可を。

・・・・

了解。この後は静観の方向へ修正
彼にも情報を伝える

長門「今日も、特に解ったことはない」

一体、携帯電話はどこに売っているのだろうか
コンビニエンスストアには、売っていなかった
明日彼に聞こう


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 22:23:12.39 ID:3YYDFhmDO

すまんがお風呂に入ってきます。
1時間ほど、保守していただけたら嬉しいです
少し書き溜めてから戻ってきます
読んでくれてるかた、ありがてぇです

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 23:38:41.03 ID:3YYDFhmDO

これ以上調査を続けても仕方がないと判断
朝比奈みくるへの質問を最後に、後は涼宮ハルヒを観察に徹しよう
古泉一樹には、薬を好きなときに投与してもらう。
携帯がどこで売っているかも教えて貰う


朝比奈みくる
無自覚なのか、意図的なのか

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 23:43:51.26 ID:3YYDFhmDO

みくる「2日続けてどうしましたか?」

***

みくる「ふぇ〜ん…そんな…あたし」

やはり、朝比奈みくる。
この様子では第三者が意図的に彼女
を罠にはめた可能性が高い

長門「貴女だけの責任出はない筈」

これをもって
後は観察に徹する……私は


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 23:50:49.78 ID:3YYDFhmDO

古泉一樹「おや、長門さんなにかありました?」

長門「薬の投与は好きなときにして欲しい」

古泉「おや、何故でしょう?」

長門「情報統合思念体からの命令」

古泉「そうでしたか…良かったです。
   上が少し急かしてくるものでして」

長門「私の都合で、申し訳ない」

古泉「長門さんの頼みとあれば、断る訳にはいきませんよ」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 23:55:18.22 ID:3YYDFhmDO

何故断れないのだろう…
よくわからない事を言う。

長門「・・・携帯が売っている所に連れていって欲しい。
   コンビニエンスストアには売っていなかった」

古泉「んふっ、コンビニにいかれたのですか?くっくっく」

長門「面白い?」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/10(日) 23:59:47.48 ID:3YYDFhmDO

古泉「すみません、携帯をコンビニに買いに行く人に初めて出会ったもので
   ・・・・失礼しました」

長門「ユニーク」

あそこにはなんだって売っているから、
当たり前では無いのだろうか?

古泉「んふっ、ところで…僕なんかと一緒で宜しいのですか?」

長門「構わない」


何故そんな質問を?
古泉一樹、今更だけど不思議な人物…

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:05:52.93 ID:YupYL+/eO

古泉「では放課・・・
   用件が済むと直ぐに帰ってしまわれるのは、少し寂しいものですね
   ところでこれは・・・デートなのでしょうか?
   …クスッ、まったく、僕は何を言っているのでしょう
   それにしても最近は彼女との接点が多いですね」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:11:12.77 ID:YupYL+/eO

これで携帯が手に入る…嬉しい

昼休みには、彼に全てを説明する
彼女には…気を付ける必要性が高い

これで全てが終る・・・
いや、始まるのかもしれない。

…今日も学食のカレーを食べられるだろうか


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:16:50.93 ID:YupYL+/eO

キョン「お、長門」

長門「最後起こっている事に関して説明する
   これから話す事に、情報伝達の齟齬が発生するかも知れない
   でも最後まで聞いて欲しい。」

キョン「ははっ、前にもこんなことが有ったな
    わかったよ。とりあえず教えてくれ」

長門「長くなりそうだから、食堂へ行きたい」

キョン「あぁ」

果たして彼は理解してくれるだろうか?
・・・今はカレーが先決

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:20:28.06 ID:YupYL+/eO

キョン「おい長門、カレーを二人分も食べるのか?」

長門「丁度良い」

キョン「確かに、お前の場合はそうだな」

やはり、カレーを食べると、思考の流れが円滑になる

長門「涼宮ハルヒには今日あたり薬が投与される筈」

キョン「・・・そうか」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:25:19.00 ID:YupYL+/eO

周りに彼女は・・・いない

長門「朝比奈みくる、古泉一樹、そして私も
   薬を投与された後の涼宮ハルヒを観察するよう命令を受けている
   因みに、情報統合思念体としては
   涼宮ハルヒが力を取り戻す…または
   他に同様の能力を持った人が現れる可能性が高いと考えている」

キョン「それじゃハルヒはまるで・・・モルモットじゃないか」

この人は…本当に涼宮ハルヒを大切に思って居る

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:30:31.42 ID:YupYL+/eO

長門「・・・申し訳ないと思っている」

阻止できなかった私にも責任は有る

キョン「いや、お前が謝る必要はないだろう。
    全部お前達の上司の考えだろ?仕方ないさ」

…カレーを食べ終わってしまった

長門「そもそも、この様な事は起こらない筈だった
   起こりうる可能性はいくらでも有ったけれど
   それまでは朝比奈みくる達の組織により防がれていた」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:36:02.85 ID:YupYL+/eO

キョン「成る程な…」

長門「しかし今回は防げなかった…と言うよりは
   何者かによって、防がれ無い様に働きかけられた」

キョン「なんだって!?」

ここからが大切だけれど彼女は・・・いない

長門「それは、朝比奈みくるに近い人物」

キョン「…まさか」


長門「思念体に許可をされていないから
私の口からは言えない・・・けれど貴方の考えはおおよそ正しい」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 00:42:28.94 ID:YupYL+/eO

キョン「まさか・・・あんなに良い人が?」

長門「何故その様な行動に至ったのか、事情は分からない
   方法も詳しくは分からない
   とにかく、彼女が朝比奈みくるの意識を、自身から極力遠ざける事で
   今回の様な事態に至った。」

キョン「確かに・・・思い出してみれば」

長門「私はこれ以上は干渉出来ない、後は」

彼は理解してくれた様子
良かった

キョン「あぁ、任せておけ」

やはり、彼に話して正解だった

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 01:32:40.95 ID:YupYL+/eO

鶴屋さん「やぁ!古泉君」

古泉「おや、鶴屋さん。薬なら今日の団活の時に投与しますよ
   遅くなってしまい申し訳ないです」

鶴屋さん「あっはっはっ、そりゃ良かっにょろ
     ところで、ゆきっこはなかなかの切れ者だと思わないかい?」

古泉「えぇ、まぁそうですね・・・」

鶴屋さん「困るんだよなぁ」


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 01:38:11.41 ID:YupYL+/eO

古泉「・・・と言いますと?」

鶴屋さん「どうして起こり得ないことが起こったか
     気付いちゃったのさ。後は分かるね?」

古泉「機関が…動きづらくなると言う事ですね?」

鶴屋さん「そう。父さんも嫌がるんじゃないかなぁ?あっはっはっ
     ・・・わかったかい?んじゃあ、またね!」



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 01:43:45.12 ID:YupYL+/eO

古泉「揉み消し、ですか
   そんな事僕には…無理ですよ
   ははっ…よりによって長門さんなんて、皮肉ですね
   僕は・・・どうしたら良いのでしょうか
   裏切ったとしても無駄でしょうし…
   鶴屋さん、恐ろしい方です」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 01:53:25.47 ID:YupYL+/eO

鶴屋さん「あっはっはっ、ゆきっこ
     朝も気を付けなきゃダメさね!
     ・・・傍観するのはね、寂しいんだよ。
   たまには、私から何かしてみたって良いってもんだよね?はるにゃん」

キョン「鶴屋さん…」

鶴屋さん「おや、以外な人だね。聞かれちゃったかな?」

キョン「えぇ…」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 01:56:53.30 ID:YupYL+/eO

鶴屋さん「あっはっはっ、なら仕方ないね」

キョン「すみません盗み聞きするつもりは・・・あの」

鶴屋さん「ゆきっこから聞いたんだね?」

キョン「ははっ、勘が鋭い方だ」



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:01:24.84 ID:YupYL+/eO

鶴屋さん「で、どうしたいんだい?」

キョン「分かっているでしょうに
    鶴屋さんも人が悪い」

鶴屋さん「あっはっはっ、今に始まったことじゃないにょろ
     ・・・残念だけど後には引けないんだよ」
キョン「鶴屋さんが止めさえす…」

鶴屋さん「機関はね、そんなに甘くないんだよ」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:07:37.87 ID:YupYL+/eO

鶴屋さん「確かにはじめは、私の意見だったさ
     君達が好きでね、もっと関わりたいと思ったんだ
     でも、私が甘かったんだよ。ごめんね、キョン君」

キョン「鶴屋さん…」

鶴屋さん「私は、ちょっとはるにゃんに変化を起こしてみれば
     って提案を父さんにしてみたんだ。父さんも面白いって思った
     機関は、利用できると思った。それだけなんだけど
     機関も面白いって思うわけ無いのにね…ぐすっ」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:12:50.86 ID:YupYL+/eO

鶴屋さん「機関は…この計画を強行させるつもりなんだよ」

キョン「そんな…お父様の力で止められないのですか?」

鶴屋さん「父さんも今じゃ、スポンサーから人質…なんだよ」

キョン「クソっ…!!なんて卑劣な奴等なんだ」

鶴屋さん「私がいけないんだよ
     それに、君達が奔走してるのを見てね少しは嬉しかったんだ」

キョン「・・・待っててください。
    そんな機関ぶち壊してやりましょう」

鶴屋さん「あっはっはっ、キョン君も無茶言うね!
     ・・・ありがとう」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:16:44.97 ID:YupYL+/eO

鶴屋さん「キョン君、ありがとう
     はるにゃんが惚れちゃう理由わかっちゃったにょろ
     みんな、ごめんよ」


鶴屋さん「もしもし、古泉君?
     薬は投与しないで良いし、揉み消しもしなくて良いっさ
早く留守電聞いてね・・・・間に合うと良いけど」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:24:23.54 ID:YupYL+/eO

キョン「ハルヒ・・・頼むから間に合ってくれ
    今日だけは朝比奈さんのお茶を飲むなよ!」

キョン「ハルヒ、お茶を飲むな!」

ハルヒ「何よ?煩いわね、もう飲んだけど」

みくる「ふぇえ〜キョン君酷いです」

キョン「そん……な…嘘、だろ?」

ハルヒ「ちょっとキョン、あんたおかしいわよ?
    どうしたの?しっかりしなさいよ」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:28:47.77 ID:YupYL+/eO

──少し前

古泉「長門さん!探しましたよ」

息を切らしている
何が有ったのだろう

長門「?」

古泉「貴女が気付いてしまったことに…気付かれてしまいました」

なんて事・・・
迂闊

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:32:35.65 ID:YupYL+/eO

長門「機関は揉み消しを?」

情報操作をして、この時をしのぐ事も可能
しかし許可されていない情報操作をすれば…
どのみち私は終わり

古泉「えぇ」

長門「携帯、買いに行けなくて残念」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:36:59.43 ID:YupYL+/eO

長門「カレーが食べれなくなるのも残念
   もう貴方のとも話せ・・・」

古泉「誰が貴女を消すなんて言いました」

長門「貴方は機関を裏切れない」

古泉「残念ですが、僕はそこまで真面目な男ではありません。」

古泉一樹…私の為に身を危険に晒すなんて

長門「ユニーク・・・ありがとう」



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 02:49:49.82 ID:YupYL+/eO

古泉「薬も投与しません。
   さて、携帯買いに行きませんか?」

長門「貴方の身が危険」

古泉「構いませんよ」

長門「私は…貴方に無事で有って欲しい」

何故?自分でもよく分からない
彼に心を打たれたのは確か

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 07:24:27.68 ID:YupYL+/eO

***

キョン「薬…飲まされたのかよ」

ハルヒ「あ〜もうさっきから意味わかんないんだけど!
    いったいどういう事なの?説明してよ!薬とか…キョン頭大丈夫?」

キョン「ははっ、大丈夫じゃないかもな」

みくる「あ、あの〜涼宮さんの飲んだお茶には何も入ってませんよ」

キョン「なん…だって?」

ハルヒ「そうよ、当たり前じゃない。まったく
    どっきりならもっとうまくやって欲しいものね」


142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 07:32:27.33 ID:YupYL+/eO

キョン「ははっ、そうだな
    古泉は…裏切ったのか?」

ハルヒ「何一人でぶつぶつ言ってるの?」

みくる「そ、それより!今日は長門さんと古泉君が居ませんね」

ハルヒ「そうなのよ!何か怪しいわね〜」


143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 07:33:31.50 ID:YupYL+/eO


キョン「まさか…長門を消すために!?
    長門が危ないぞ!」

ハルヒ「な、何考えてるのよ!エロキョンっ」

みくる「まさか…大変です、早くあの二人を追いかけないと
    長門さんだけじゃなくて古泉君も危ないです〜!」

キョン「確かに。おいハルヒ、今日の団活は2人の救出だ!
    ハルヒなら…なんとか出来るかもしれん」


ハルヒ「ふ、2人とも何考えてるのよっ!
    仕方無いわね…ほら、急ぎなさい!」

207 名前:目がガビガビだず[] 投稿日:2009/05/11(月) 21:20:59.39 ID:YupYL+/eO

***

長門「古泉一樹、この後はどうするつもりなのか教えて欲しい」

何も考え無しに機関を裏切ったとは考え難い

古泉「そうですね・・・特に予定はありませんが
   どうかしましたか?」

何故・・・

長門「そんな無謀な事を」

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 21:30:36.08 ID:YupYL+/eO

古泉「無謀…?んふっ、勘違いをしていたようですね」

長門「…」

どういう事?

古泉「僕はてっきり携帯を買った後の話だと思っていましたが
   貴女は…僕が機関を裏切った後の計画について聞いていたのですね?」

長門「…そう」

勘違い…少し恥ずかしい


212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 21:39:13.23 ID:YupYL+/eO

古泉「さて、着きましたよ」

ここが…携帯屋なの?
沢山携帯が有る
その向こうにはコンピューター……!

古泉「どの会社になさるおつもりですか?」

会社?

長門「…?」

古泉「んふっ、もしかして携帯について何もご存知無いのですか?」

携帯のデータは…あまりない

長門「…どこでも連絡が取れる優れ物
   それ以外はデータを持ち合わせていない
   貴方の携帯を見せて欲しい」


213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 21:45:47.30 ID:YupYL+/eO

古泉「えぇ、構いませんよ。」


長門「感謝する」

成る程、沢山の機能がある…これは?

「もしもし、古泉君?
 薬は投与しないで良いし、揉み消しもしなくて良いっさ
 早く留守電聞いてね」

長門「鶴屋さんの声…?」

古泉「おや、鶴屋さんから留守電が入っていたようですね。
   すみません、一度返して頂きますね」


214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 21:50:31.02 ID:YupYL+/eO

古泉「揉み消しもしなくて良いし、薬の投与も中止・・・おかしいですね
   機関がこんなに早く方針を変えるとは思えません」


という事は、鶴屋さんの…独断


古泉「おそらく我々を庇って…
   長門さん、携帯は今度になってしまいますが宜しいですか?」

長門「構わない。今は鶴屋さんの所へ向かう事が優先事項」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 21:58:53.81 ID:YupYL+/eO

***

ハルヒ「も〜!全然見つからないじゃないッ!」

キョン「まずいぞ…」

ハルヒ「まずいなんてもんじゃないわ!
    有希の節操がかかっているのよ!」

みくる「ふぇえ〜困りましたね」

ハルヒ「二人とも、何か手掛かりが無いか考えてみなさ…
    ってあれ!有希と古泉君じゃない
    走ってどこにいくつもりかしら…尾行よ!」

キョン「やれやれ…流石ハルヒだな
    普通だったらこう都合良くは見つからんぞ」

みくる「ふぇえ〜待ってください〜!」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 23:10:59.88 ID:YupYL+/eO

***

走るのが辛い
重力のコントロールを

古泉「長門さん、大丈夫ですか?」

長門「問題ない」

古泉「先ほど、機関に対してどうするかと質問なさりましたね?お答えします
   当初機関が与えた指事は、1週間以内に涼宮さん薬を投与する事
   これを逆手にとれば1週間の間、僕は安全でいられる。」

成る程。

…古泉一樹、話しながら走って辛く無いのだろうか


231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 23:15:43.83 ID:YupYL+/eO

古泉「しかし、それだけでは貴女の身の安全が保証されません
   ・・・といっても今は鶴屋さんのお陰で、少しの間だけは見逃して頂けそうですが
   そして考えました。まったく、極めて単純な事だったのですよ」

長門「勿体振らずに、教えて」

古泉「これはこれは、申し訳ありません。癖のようなものでして」

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 23:21:31.52 ID:YupYL+/eO

古泉「涼宮さんに、全員で団活をしたいと思って頂く…それだけです。」

長門「自分の為に涼宮ハルヒの力を使えば、情報統合思念体は黙って居ない」

古泉「んふっ、それは貴女の場合です。
   僕がそれを行おうと、機関の場合は何も言わない」

古泉一樹…貴方を少し侮っていた

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 23:31:52.71 ID:YupYL+/eO

古泉「さて、我々は今日無断で団活をサボりました。
   涼宮さんは初め戸惑われたことでしょう。
   何せ真面目な団員が二人も無断欠席しましたからね。
   その内、気付かれた筈です。つまらないと」

何を言いたいのか…理解できない
そして今どこへ向かっているのかも

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 23:39:56.01 ID:YupYL+/eO

古泉「これまで涼宮さんが求めていたのは
   不思議な事と彼だけでした。しかし、つまらないと思った事で
   全員揃っているという事が望みに加わりました。こうなれば機関も手を出せないでしょう
   お分かり頂けましたか?」

長門「おおよそ」

古泉「しかしまだ一つ問題が残っています…
   さて、着きました」


家?
表札は鶴…屋……
ここは鶴屋さんの家

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/11(月) 23:47:59.78 ID:YupYL+/eO

古泉「まだ鶴屋さんは、安全ではありません
   ・・・そろそろ涼宮さん達がいらっしゃる筈ですが」

何故…こんなに走ったのに、表情が崩れないのだろうか

古泉「実は、ここからどうなるかは…わかりません」

長門「と言うと?」

古泉「涼宮さんが鶴屋さんに関してどの様に望むのかわからないのです」

長門「そしてその結果、何が起こるかも…」

古泉「えぇ、そういう事です」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 00:04:16.96 ID:+Mq3e9NqO

ハルヒ「はぁはぁ…速いわよ!有希、あんた運動出来たの?
    それとあんた達、無断で団活を休んだわね!サボりとはいい度胸してるじゃない」

古泉「はい、申し訳ありません」

ハルヒ「今回は特別に許してあげるけど、次やったら
    ファミレスで奢りよ!有希もわかったわね?」

奢り…困る
でも頷かなければ

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 00:40:06.79 ID:+Mq3e9NqO

ハルヒ「わかればいいのよ!あ、遅い!待ちくたびれたじゃない」

キョン「・・・ふぅ。お前速すぎるだろ」

みくる「はぁはぁ、涼宮さん走るの速いですぅ」

確かに涼宮ハルヒについていくのは容易ではない

みくる「ってあれ!ここ〜鶴屋さんの家じゃないですか!」

ハルヒ「なんですって!まさかあんた達ここで…ば、バカっ!」

涼宮ハルヒの様子がおかしい
体温、心拍数ともに上昇…何故?

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 00:50:13.20 ID:+Mq3e9NqO

キョン「おい、鶴屋さんに何か有ったのか?!」

古泉「いえ、まだ。ですがこれから起こりうる可能性は極めて高いです」

ハルヒ「深刻そうだけど…
    いったい、なにがあったのよ?」

今必要な事は…彼女に鶴屋さんを救いたいと思わせる事

長門「鶴屋さんが危険。助けなければ」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 00:59:00.27 ID:+Mq3e9NqO

ハルヒ「ど、どういう事?」

みくる「鶴屋さん、大丈夫なんですか?」

涼宮ハルヒ…興味を持った

古泉「僕にもよくわかりませんが、事態は刻々と悪い方へ向かっています」

こちらに向かってウィンク…
任せておけという事?

ハルヒ「どうするのよ!」

古泉「ここで、SOS団の出番ですよ!」

キョン「あぁそうだ、俺達にしか救えんぞ」

みくる「ふぇえ〜」

ハルヒ「・・・わかったわ!鶴屋さんを助けなくっちゃっ!」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 01:07:31.63 ID:+Mq3e9NqO

…………
……


涼宮ハルヒは本人の意思に関係無く、時空を歪められる。
当人にその記憶は無い。

・・・

了解。
彼女にはまだ可能性が有る為、観察を続行の方向で確定。

この件に関する報告を終了。




あれからの出来事は、古泉一樹すら想定出来ていなかった

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 01:15:53.16 ID:+Mq3e9NqO

SOS団で鶴屋さんを救おうと涼宮ハルヒが決断した時
彼女は心の底から純粋に鶴屋さんを救いたいと望んだ。
そして、彼女の心の根底に常に有る関心事は
不思議・彼と私達と楽しく過ごす。
鶴屋さんを救うために、一番手っ取り早い方法は涼宮ハルヒが薬を飲む事。


でもそれはその時空に於いての話

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 01:21:18.53 ID:+Mq3e9NqO

でも薬を飲む事は、彼女の心の根底に有る関心事に対しては
邪魔にしかなりえない事。そこで涼宮ハルヒは、次の可能性に手を伸ばした。


そもそもの事が起こる原因を摘み取る。

これは他の望みに対して矛盾を抱いたりもしない

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 01:27:19.36 ID:+Mq3e9NqO

そして摘み取る為に記憶が消されないままなのは、私。

さて、どうしよう。

私に出来るだろうか

鶴屋さんとSOS団の距離を、今までより縮める事が重要…

彼ならどうした?
古泉一樹

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 01:35:30.70 ID:+Mq3e9NqO

鶴屋さん「おや、ゆきっこ!どうしたんだい?」

長門「涼宮ハルヒが、退屈している。
   貴女なら何か面白い事を持ってきてくれるかと思った」

鶴屋さん「あっはっは!ゆきっこ、この鶴屋さんに相談して正解だにょろ
     めがっさ力になるからねっ!任せておくれ。何が良いかな〜」

上手く…行った?

長門「協力感謝する」

鶴屋さん「いやいや、実はね…
     ゆきっこが来てくれて、めがっさ嬉しかったんだよ!
     こっちこそありがとうを言わなきゃだねっ!」

喜んでいるみたい。
良かった

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 01:46:00.07 ID:+Mq3e9NqO

ハルヒ「あ〜もう!退屈ね」

彼女はなにを持ってくるのだろう…

キョン「またお前の敗けだ」

古泉「おかしいですね、今回の作戦は完璧だったのですが…」

以前の彼の素晴らしい推理は
毎日のゲームから培ったものなのかも知れない

鶴屋さん「あっはっは!お待たせ〜」

ハルヒ「鶴屋さん!今日もまた一発頼むわよ!」

鶴屋さんは怪しげなモノをよく持ってくる
彼女とSOS団の距離は、ずいぶん縮まった

私にも、出来た

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 01:59:36.67 ID:+Mq3e9NqO

記憶が有るのは私だけ。けれど彼と約束した

まだ団活終了時刻より早いけれど
本を閉じればそれが合図。

ハルヒ「あら、もうそんな時間?」

鶴屋さん「続きは明日だねっ!」

みくる「今日もなんだか平和ですね」

キョン「ははっ、急にどうしたんですか?」

みくる「なんだか、ふっと思ったので…」

この間経験した記憶は無くても
感覚として何か有るのかもしれない

古泉「おや、長門さん?帰らないのですか?」


266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 02:08:09.91 ID:+Mq3e9NqO

長門「古泉一樹、貴方に頼みがある」

古泉「おや、長門さんが頼み事なんて珍しいですね。」

長門「・・・携帯を買うのを手伝って欲しい」

古泉「えぇ、構いませんよ。僕なんかで宜しければ……
   何故か以前にも、長門さんとこの会話をした様な気が、ふとしたのですが
   きっとデジャヴでしょう。すみません、おかしな事を言いましたね。
   是非、ご一緒させてください。」

感覚的なものでも、覚えていてくれた

長門「嬉しい…感謝する」

やはり貴方は不思議
よくわからない気持ちになる。

あれ以降、私も少し人間らしくなれた気がする


終わり

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 02:16:18.87 ID:+Mq3e9NqO

保守・支援してくださった方本当にありがとうございますた
こんなスレに付き合ってくれてありがてぇです

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/12(火) 07:41:41.23 ID:+Mq3e9NqO

まだ有ったかww

最後分かりにくくてすまんぬ



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