キョン「震えるぜハート!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 19:04:07.59 ID:9noIC3vE0

古泉「燃え尽きるほどヒート!」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 19:09:27.64 ID:9noIC3vE0

谷口「さすが涼宮!俺たちに出来ないことを平然とやってのける!
そこに痺れる憧れるゥ!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 19:11:01.68 ID:9noIC3vE0

キョン「ハルヒ…おまえのポニーテール、反則的なまでに似合ってたぞ」

ズキュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 20:45:33.51 ID:9noIC3vE0

ちっ伸びねえな…
暇だからSSのお題出してくれる奴いない?

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 20:52:15.13 ID:5Ab6EEiy0

>>10
キョン「ハルヒ、お前んちの天井低くない?」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 22:59:31.23 ID:9noIC3vE0

「ハルヒ、おまえん家の天井低くない?」







「ちょっとみんな、聞いて頂戴!」

いつものように荒々しく部室のドアを開けて、ハルヒが言った。
先に集まっていた俺たちは、一様に動きを止め、ハルヒを見る。
一等星のように瞳を光らせ、形の良い唇が動いた。

「今日はうちで遊ぶわよ!」

やれやれ。子供か、おまえは。


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:01:49.69 ID:9noIC3vE0


「ふええ、ここが涼宮さんのおうちですかあ」

大きな瞳を驚きに見開く朝比奈さん。あんまり広げると零れ落ちてしまいそうですよ。

「一般的な住宅よりも幾分大きいですね、いや、羨ましい限りです」

とってつけたような賛辞だな。

「…………」

…長門、歩きながら本を長門、歩きながら本を読むと危ないぞ。いろいろ踏んだり。

「………平気。文字を追っているのは視認機能の一部。障害物を感知する機能は別にある」

そうかい。

両手を塞ぐビニール袋をカサカサ鳴らしながら、俺は初めて見る涼宮家の前にため息をひとつ落とした。

「さあ!気兼ねなく入って頂戴!」

陽も暮れかかった住宅街。
自宅の扉に手をかけるハルヒの黄色いリボンが、濃い山吹に染まった。



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:02:36.98 ID:9noIC3vE0



「おお、以外と広いな」

「あらそう?まあ、ここらは地価も安いしね」

リビングの端にそれぞれの鞄やらを置き、俺達はうろうろと室内を見て回った。
サイドボードの上の写真立てには、幼いハルヒと両親がいた。
ああ、この頃はこんなに無邪気で可愛いのに今は見る影も…

「聞こえてるわよ馬鹿キョン!」

「ぬおお!」

尻に団長様のローキックを食らい、悶絶。
隣で「大丈夫ですかあ?」と囁く朝比奈さんのお声がなければぶっ倒れていたところだ。

「まったく失礼な馬鹿ね!」

「はは、彼なりの照れ隠しですよ涼宮さん」

「おい何言ってやがる古泉!」

後ろから響く小鳥のような笑い声にこれ以上反論する気も失せ、またため息。
そんな一瞬を縫って、パタンと本を閉じる音がした。


「………お腹が、すいた」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:04:12.38 ID:9noIC3vE0

「よっし、じゃあキョンと古泉くんは野菜の皮を剥いて適当に切って頂戴!有希はサラダで、わたしとみくるちゃんはデザートね!」

「了解しました」

なあ古泉、お前こういうの得意か?

「まあ、ほどほどにですね」

髪を結ってエプロンを着けたハルヒは普段よりも幾分か家庭的に見えた。
朝比奈さんは勿論だが、長門のエプロン姿ってのも新鮮だな。
山盛りのジャガイモやら人参やらを入れたボールの向こうに視線を走らせながらそんなことを思っていると、向かいから含みのある笑みが飛んできた。


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:05:55.02 ID:9noIC3vE0


「…なんだ?」

「いえ、皆さん素晴らしくお似合いですね」

「まあ、そうだな。長門なんかは意外性もあるし似合ってる」

シャリ
シャリ

「朝比奈さんは想像通りですね。いやしかし、意外性で言うなら涼宮さんも中々だと思いませんか?」

シャリ
シャリ

「…否定はしないさ。あいつは元々顔だけは良いし」

「おや?顔だけですか?彼女は料理も上手ですし、あれで家庭を持てば素晴らしい奥さんになると思いません?」

「……………」

シャリ
シャリ


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:07:02.42 ID:9noIC3vE0


「いやあ、彼女の夫となる方が羨ましいですね」

「……古泉、黙ってやらないと手を切るんじゃないか」

シャリ
シャリ

「はは、おや貴方、顔が赤いですがどうかしましたか?」

「……………」

シャリ
シャリ
シャリ

ガンッ





31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:08:22.48 ID:9noIC3vE0


「あら、中々おいしそうに出来たわね!」

「このサラダ、長門が作ったのか?」

「………そう」

「へえ、だいぶてんこ盛りだが美味そうだな」

「デザートは私たちが作ったんですよう」

「これはババロワですか?僕の好物です、はは」

「丁度良かったわね、古泉くん。それにしても指を切っちゃうなんて、意外とドジなところもあるのね」

「……はは、油断してしまいまして」

「本当だよな、天罰でも下ったんじゃないか?」









32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:09:05.70 ID:9noIC3vE0



楽しい夜というのは更けていくのも早いものだ。
SOS団特製ディナーに舌鼓を打ち、全員参加のトランプ大会やら人生ゲームやらモノポリーをしていると、気がつけば日付変更線を越えていた。

ハルヒの提案で俺達はリビングに雑魚寝をすることになった。
ソファやテーブルを端に寄せ、修学旅行の大部屋のように布団を広げる。


「じゃっ、みんなで怪談でもしましょうか!」

「ひえっ!」

布団の上にどっかりと腰を降ろしたハルヒが朝比奈さんを抱き寄せた。
おいおい、羨ましいな。


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:10:46.27 ID:9noIC3vE0


「今日はもうこれくらいでいいんじゃないか?さすがに疲れたぞ」

「…仕方ないわねえ」

お得意のアヒル口が出たところで、ごろりと布団に転がった。
これ、全員入りきるのか?

「ふふ、身体を丸めれば大丈夫でしょう」

そうか、分かった。古泉お前はあっちに行け。
古泉を蹴飛ばし自分の場所を確保する。ううん、このまま目を閉じたらすぐに眠れそうだ。



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:11:55.43 ID:9noIC3vE0


「ふうー…」

ぽす、と黒い塊が隣に落ちた。

「うおあ、」

「何間抜けな声だしてんのよ」

首を傾けると団長様と目が合った。
おいおい、お前ここで寝んのかよ。

「何か文句あるっ?何処で寝ようと私の勝手よ!変な妄想したらぶっ殺すからね馬鹿キョン」

いや、だってほら、お前、健全な男女が隣同士ってそりゃまずいだろ。

「何一丁前に色気づいてんのよ」

「はは、ではそろそろ消灯しますね」

「あっおい古泉待て」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:13:06.23 ID:9noIC3vE0

フッ


あの野郎、さっき足蹴ったの根に持ってやがるな畜生。
指切っちまったのは不可抗力だろ。

「じゃ!みんなおやすみ!」

「おやすみなさあい」

「おやすみなさい」

「………おやすみ」


「あー…おやすみ」







36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:14:23.39 ID:9noIC3vE0



不意に目が覚めた。
もともと眠りが浅かったのかもしれない。
だが聞こえる寝息はどれも規則正しく、起きているのは俺だけなのだと思い知る。

怪談だなんだって騒いでたが、やっぱりハルヒも疲れてたのか。
すうすうと小さな呼吸。寝てる時だけはしおらしいな。
それにしても、sos団で泊まりか。いつもは長期休みにしかそういうことはしなかったからか、新鮮だ。

たまにはこういうのも、良いのかもな。


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:16:33.65 ID:9noIC3vE0


「うう…ん」

「………!!!!」

お、おい、ちょっと待て

おい、ハルヒ!!

「うう……すうすう」

涼宮さん!足が!!

足が俺の足に絡まってます!!!

身体が密着してるから!!!やばいって!!!!!



だ、誰か助けてくれ……




38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:18:16.22 ID:9noIC3vE0





「ふああ〜…キョン、おはよ…ってあんた何よその顔!」

「…ハルヒ、天井のシミは1786個あった」

「はあ?」


「おまえんちの天井、結構低いんだな。数えやすかったぞ」







39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/03(日) 23:20:08.58 ID:9noIC3vE0

うん、なんかオナニーって恥ずかしい
ひどいな
とりあえず藤長も溜めてくる

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:29:42.82 ID:z54ZqRLg0

とりあえず出来た
でもあんま藤長になってないすまんこ

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:30:52.85 ID:z54ZqRLg0

「藤原×長門」





「………お前は」

「………」

感情のない瞳。

有機アンドロイドとしては感情の起伏(こいつらに感情なんてものがあるのかは知らないが)が極端に少ない。
失敗作のようにも思えるこの人形が、あのおめでたい集団の中にいるのは妙な感じがした。

さて、ヒューマノイドインターフェースと街中で偶然遭う確率は如何ほどだろう。


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:31:46.54 ID:z54ZqRLg0


「ここで何をしてるんだ?」

「………」

無視、か。
九曜でももう少し反応するだろうよ。このポンコツ。

「フン、まあ良い。頼むから俺達の邪魔はしないでくれよ」

「………」

何故こいつは黙ったままなのだろう。
キョンだかキュンだか、あの男はもっと分かりやすくて扱いやすかった。
朝比奈にしても同じだ。

「………」

嫌な、目だ。







51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:33:32.73 ID:z54ZqRLg0



「どうしたんだい?」

「は?」

「いや、複雑そうな顔をしていたものだから」

橘の手配した喫茶店の一角。
だのに当の本人は未だ姿を現さない。

「アンタには関係のないことだ」

「はは、それを言われては身も蓋もないね」

俺にとってはこの時代のことなんてどうでもいい。
だからこの女も、橘が喚くほど俺には重要ではない。

ただあっちの擬似神様に比べれば、こいつの話し方は耳に優しかった。



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:34:31.54 ID:z54ZqRLg0


「ふうむ、僕はなんだか不安だなあ」

「不安?」

そんなことは橘に言ってくれ。

「君はどう思うんだい?」

「興味がないね。どちらにせよ僕らに然したる影響はないんだ」

「興味がないとは、いささか傷つくじゃないか」

くっくっ、と独特な笑いをこぼし、男のような話し方をする女は湯気の立つ紅茶をすすった。

興味がないのは本当のことだ。
所詮この世界は規定通りに進む。

「おや、曇り空だね」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:35:28.38 ID:z54ZqRLg0





「またアンタか」

「…………」

「この前は大通り。今日は商店街の外れ。アンタ俺のこと着けてるのか?」

「………」

「フン、まあそんなことしたって無駄だがな」

言って偽悪的に微笑む。

数秒の後に小さな唇が動くのを見た。



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:38:25.20 ID:z54ZqRLg0

「……似ている」

容姿からくるイメージ通りの小さくて無機質な声だった。
似ているって、俺が?誰に?

「……彼が、言っていた」

「彼?似てる?何のことだ」

「……別に」

思わず舌打ちをした。
要領を得ない会話は九曜だけで十分だ。

「で?アンタが俺につきまとう理由は何なんだ?」

「………」

首が小さく傾く。
この時代の染色剤ではおよそ出せない色の髪が揺れた。



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:39:20.55 ID:z54ZqRLg0

「……つきまとう、とは特定の人物を執拗に追いかけるということ?」

言葉にする間でもない。
俺は視線を細くした。

「……貴方は何か勘違いをしている」

「勘違いだって?」

この状況でこの人形が偶然俺に遭遇するだろうか。
そんなことは予定にあっただろうか。

スッ、と人形の指が俺を指す。


「……私は、図書館に行った帰り」


正確には、俺の後ろを。

「………」

そういえばあの時も、こいつは手に本を持っていたかもしれない。







56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:40:09.71 ID:z54ZqRLg0


「君が誰かに似てるって?」

ジャスミンティーを啜りながら、同じ位置で、同じ人間が語る。
相変わらずこいつは男なのか女なのか。

「ううん、僕にはちょっと分からないなあ。誰に言われたんだい?」

「誰でも良いだろう」

「気になるじゃないか」

女は総じて他人事に首を挟みたがる。
厄介な存在だ。

「ふむ、九曜さん、あなたはどう思う?」

「私――は――分から――ない――」

「そうよねえ。という訳だ、藤原君、君が誰に言われたのか言ってくれれば我々ももう少し協力できると思うんだがね」

「フン、結構だ」

温いコーヒーを飲み干す。
今日は、金曜日だ。


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:41:13.88 ID:z54ZqRLg0






「おい」

「…………何」

小雨が降っていた。
厚い雲が空を覆って、不思議な暗さが世界を包んでいた。

やはりというべきか、奴は其処を歩いていた。
どうしてこんなに出遭うのか、全く不思議だ。

「何をしているんだ」

「…………図書館に」

愚問だったか。
後生大事に抱えられているハードカバーをちらりと見下ろし、鼻を鳴らす。

「本、濡れるんじゃないか」

「……情報操作は、得意」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:43:39.93 ID:z54ZqRLg0



「そういえば、俺が似てるのは結局なんだったんだ」

明日になれば本格的に橘たちも行動を開始する。
そうなる前に聞いておきたかった。
聞いておきたい?

「…………」

長門有希が俺を見た。
細かい霧のような雨を裂いて、まっすぐにこちらを見据える。

品定めされているような気分だった。

「……彼が」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:44:38.13 ID:z54ZqRLg0

「彼が、貴方の笑みは古泉一樹のそれと似ている、と言っていた」

彼。

「だから、私も確認して、私自身そう思ったから、言った」

ああ、キョンとかいう、ああ。

「……それだけ」

ポツリと言葉が落ちた。

少し、雨足が強まったかもしれない。
まあ、傘があるから関係ないか。



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:45:39.52 ID:z54ZqRLg0

「おい」

無言で身体の向きを変えようとしていた長門有希に声をかける。
ゆっくりと振り向くその動きは、人間じみていたが何処か不自然で。

「濡れるんじゃないのか」

「…………」

また、小首を傾げやがった。
わざとやってるんじゃないか、それ。

「使えば」

「……何故?」

「濡れるから」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:46:53.68 ID:z54ZqRLg0

「…………」

「フン、お前らに借りを作っておくのも悪くないと思っただけだ」

半ば無理やり、その細くて小さいてに傘の柄を握らせる。
冷たかったような気がするが、それがアンドロイドだからなのか、雨が降っていたからなのかは分からなかった。

大きな傘、小さな影。

不釣り合いで、不格好だった。


「………そう」


その時俺は初めて、曇り空の中に星を見たような気がした。
振り返り、そして遠ざかる黒い傘。

立ち竦むのも馬鹿らしい。
俺はポケットに手を差し込み、いつもの喫茶店へと足を速めた。







62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:47:58.47 ID:z54ZqRLg0



「…………くん、」

「…………君」


「藤原君!」


カラン、と氷が鳴った。



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:51:26.89 ID:z54ZqRLg0

「何だ」

「いや、ぼうっとしていたから気になってね。もう橘さんも来る頃だ」

「ああ」


水に溶けたジンジャエール

飲み干す前に、ふと思い出した。


「君、風邪引かないかい?」

「フン、余計なお世話だ」

例の独特な笑い声が響く。
あの場所でも、あの道でも、きっともうアイツには会わないだろう。
後はもう、規定通りに進むだけだ。


外はいつの間にか、雨がやんでいた。








65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/04(月) 01:53:20.71 ID:z54ZqRLg0

うん、すまんこ
ここまでが限界だった
飲んでるものが違うのは脳内保管させて下しあ



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