ハルヒ「大会に出るわよ!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 16:16:11.41 ID:jvrwqTXh0



「ん?珍しくハルヒはまだ・・・か・・・」
「そのようです。てっきり貴方と一緒にいらっしゃるものと思っていたのですが」

そう言ってお決まりの笑顔を見せる古泉。

「あ、お茶すぐに入れますね」
「ありがとうございます、朝比奈さん」

今日もメイド姿が非常に似合っていらっしゃる。これが毎日の唯一の楽しみというものだ。

「・・・」

そして長門はいつも通り、部屋の隅で黙々と本に耽っている。

席につき、古泉と今日はどのような遊びに興じようかなどと思案する。
まさしく全てがいつも通り。窓から差し込む日差しも強く夏の到来を予感させる。
そんなある日の事であった。


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:17:29.23 ID:jvrwqTXh0


どどどどどどどどど

教員か生徒会、はたまた風紀委員にでも見つかればお咎め間違いなしの速度で廊下を駆ける足音が聞こえる。
この文化部が集まる旧館でこのように騎馬よろしく走る人間に心当たりはあるだろうか。

「おっまたせ〜〜〜〜〜っ!」

決まっている。我らがSOS団の団長様、涼宮ハルヒしかいない。
それにしても今日はやけに笑顔が満面に溢れているな。
対面に座る古泉も、部室のドアを豪快に開けたハルヒに視線を釘付けにした朝比奈さんも、
薄々感付いているに違いない。いや、もはや確信と言っても良いだろう。

どうやらハルヒが、何か見つけてきて「しまった」らしい。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:18:17.37 ID:jvrwqTXh0


「特に待っちゃいないけどな」
「何よキョン、その態度。団長のご登場なのよ?」
「へいへい、お待ちしておりましたよ」
「なってないわね!罰として団活が終わるまで団扇でアタシを扇ぎなさい!」

なんという事を言い出すやつだ。というか暑いなら走ってくるなよ、この野郎。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:19:21.20 ID:jvrwqTXh0

「涼宮さん、冷たいお茶入ってますよ」
「さっすがみくるちゃん!気が利いてるわね!どこかの雑用とは大違いだわ!」

朝比奈さんが、気が利く方である事には文句ないね。
嗚呼、今日の水出し緑茶でハルヒという太陽に荒らされた心を潤す作業に戻るとしよう。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:20:17.36 ID:jvrwqTXh0

「ぷっはー!みくるちゃん!おかわりっ!」
「はっ、はぁい!」

どかっと指定席に座りごくごくと喉を鳴らしてお茶を飲み干すハルヒ。
バカ野郎。もっと味わって飲まんか!

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:21:13.26 ID:jvrwqTXh0

「で、みんな!今週の土曜日、不思議探索はなしにするわ!」
「おや、何かご用事でも?」
「ううん、みんなで探索の代わりにこれに参加するの!」

そう言うとハルヒは団長の席から飛び跳ねるように立ち上がる。
さて今度は何を見つけてきたのやら・・・。


「全国セクシーコマンドーフェスティバル'97」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:22:01.35 ID:jvrwqTXh0


団長手ずから団員に配布されたA4の紙にはどのようにタイトルが書かれていた。

「せくしー・・・こまんどー・・・?」
「そっ、みんなでこの大会に出るわよ!」

朝比奈さんの周囲に大きなはてなマークがいくつも浮かんでは消えていく。
正面に座っている古泉に視線を移すと、何やら硬い微笑を浮かべている。
そして当の俺も脳内に疑問符が浮かんで止まない。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:22:58.71 ID:jvrwqTXh0

「・・・ハルヒ、すまない。これは・・・なんだ?」
「そんなの知らないわよ!」

意味がわからない。紫外線をカットしたくなるほどまぶしい笑顔で言う事じゃないぞ。

「お前が持ってきたプリントだろう。しかも参加すると言っていたな。知らないのにどう参加するというんだ」
「それはこれからネットで調べれば済む事じゃない。バカなの?」

頬がひくつく。じゃあ何か、お前は何もわからないまま興味があるから参加すると言うのか?

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:24:02.69 ID:jvrwqTXh0

「そうよ。だってセクシーコマンドーよ?セクシーでコマンドー。はっきり言って見た事も聞いた事もないわ」
「奇遇だな、俺もだよ。」
「こんなの謎に決まってるじゃない!なら解き明かしに行かなくちゃ!」

確かに謎ではある。それは賛成しよう。しかしハルヒよ。セクシーでコマンドーって良い予感が全くせんのだが・・・。

「古泉、どう思う?」
「そうですね」

さすがの古泉も答えを選びかねている様がありありと取れる。ここまで困惑している姿も珍しいね。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:25:05.49 ID:jvrwqTXh0

「僕もこれまでに聞いたことのないものですから興味はありますね」
「さすが古泉くんよね!キョンとは大違い!好奇心はSOS団員の大事な素養よ!」

悪かったな。もちろん興味がないと言えば嘘になる。しかし、参加するとなれば話は別だろう。それに・・・

「しかし・・・タイトルから察するに全国レベルの催しのようです。今から参加するというのは可能なのでしょうか?」
「俺もそれを指摘しようとしていたところだ。普通は予選があったり、一ヶ月前までに応募締め切りってもんだろう?」
「ふふ、それなら大丈夫!」

コイツのこの自信・・・すでに何か手札を持ってやがるな。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:25:57.12 ID:jvrwqTXh0


「このプリントをもらった時点で主催者に問い合わせたのよ!そしたら二つ返事でOKしてくれたわ!」
「待てハルヒ、そもセクシーコマンドーが何なのか分からないんだぞ?それにもう参加すると決めてしまったのか?」
「大丈夫大丈夫!まだ3日もあるんだから何とかなるでしょ!こないだの草野球も問題なかったし!」

いやあれは問題ありまくりだっただろう。それは置いといて、だ。

「って事で早速特訓しなくちゃね。まずはこのセクシー・・・コマンドー?が何なのか調べるわよ!」
「そうだな。それが分からなくちゃ反対も賛成もできん。」
「なーに言ってんの、キョン。アンタには拒否権の発動なんて許可されてないんだから!」

ふう、どうやら団長様は久々に見つけた不思議に舞い上がっているようだ。
先が思いやられるな。まったく、やれやれだ。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:27:10.03 ID:jvrwqTXh0


「うーむ・・・」

あれから1時間が経過した。
団長命令により読書を中断させられた長門も含めたSOS団5人は
各々セクシーコマンドーについてインターネットで調査を行っていた。
だが面白いくらい情報が出てこない。

「ハルヒ、何か良い情報は出たか?」
「サッパリよ。今日はネットの調子が悪いのかしら」

そういう問題じゃない。だが確かに訝しいほど情報がない。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:28:26.06 ID:jvrwqTXh0


「検索エンジンの最大手、ゴーグル先生で検索してヒットした件数が3桁というのは驚きでしたね」
「あぁ、ヒットしたページもセクシーなんとかだったり、コマンドーうんたらだったりだからな」
「ど、どういう事なんでしょうか・・・」

朝比奈さん、俺もそれが聞きたいです。
と、液晶の右下にポップアップが表示された。古泉からのチャットメッセージらしい。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:29:23.13 ID:jvrwqTXh0


『ちょっとよろしいですか』
『かまわん、どうした』
『実は先ほど機関に連絡して調査させたのですが、有益な情報が掴めなかったと報告がありました』
『・・・マジか』
『ええ、これはちょっとした非常事態です。
 自惚れではなく世界規模でそれなりの情報網をもつ我々に尻尾をつかませないのは
 並々ならぬ事ではありませんから』
『どうするんだ?』
『誠に恥ずかしながら長門さんを当てにするしかないようです』

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:30:37.48 ID:jvrwqTXh0


「あーもう、どうなってるのよ!」

とうとうハルヒが音を上げた。古泉の0円スマイルにかげりが見えるのはバイトへの恐怖であろうか。

「長門、お前はどうだ?」

この状況で最も頼りになるであろうヒューマノイドインターフェイス、SOS団の最終兵器たる長門は

「・・・」

まさかの沈黙を見せた。それも心なしか悔しそうな、悲しそうな、申し訳なさそうな、そんな表情で、だ。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:31:42.87 ID:jvrwqTXh0

なんてこった。情報生命体ですらセクシーコマンドーについて把握できないとは。
古泉、長門がこの有り様だ。俺の心を癒す天使・朝比奈さんには期待できるべくもない。

ここにきてセクシーコマンドーについての調査は完全に行き詰ってしまった。

「ハルヒ」
「あによ」
「ここまで情報が出てこないのは本当にこれが『不思議』だからかもしれない」
「それで」
「これじゃ練習も何もあったもんじゃないだろ、なら今回は」
「止めるっていうの?嫌よ!せっかくこんな怪しい謎を見つけたんだから!」
「そうじゃねぇよ、話は最後まで聞け」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:33:04.08 ID:jvrwqTXh0


そう言うとハルヒはふくれっ面で俺を一睨みすると、

「もったいぶってないで結論から聞かせなさいよ」
「ああ。今回は見学、及び取材って事にしたらどうだ?」

「・・・!」

ハルヒを含め、古泉、長門、そして朝比奈さんも面食らったような表情だ。
俺が言うには突拍子過ぎただろうか?

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:34:29.19 ID:jvrwqTXh0


「そ、それよキョン!今年は見学って事で参加すれば良いんだわ!アンタもたまには役に立つじゃない!」
「たまには、は余計だ」

はっきり言ってセクシーコマンドーという名前に不安は隠せない。
だが大会に選手として参加するんじゃなく見学・取材という形ならそれほど問題もなかろう。

「僕もナイスアイディアかと存じます」
「わ、私も、良いと思います・・・」
「異存ない」
「じゃあ決定ね!今週土曜日、この大会を観戦しに行くわよ!」

どんな競技なのかしらーと楽しそうに鼻歌を歌うハルヒに俺も古泉も朝比奈さんもほっと胸をなでおろす。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:35:35.45 ID:jvrwqTXh0


「よし、今日はキリも良いしこれにて活動は終了!」

長門は読んでいた本のキリが悪かったのか少し残念そうにしていたがこれでお開きになった。
さて、土曜か・・・。いったい何が飛び出してくるのやら。

第一部 完


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:37:30.72 ID:jvrwqTXh0

土曜日

「プリントに書いてある住所からするともうそろそろのはずだぞ」

待ち合わせ時間の2時間前からいつものあの場所で待っていたらしい事を
一番最後に来た俺は聞かされた。俺だって15分前には着いたというのに。

という事で罰として団員全員の切符を買わされ早くも憂鬱な俺。
対照的に100ワットの電球もびっくりの瞳で謎のセクシーコマンドーについて思いを馳せるハルヒ。


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:38:41.23 ID:jvrwqTXh0


古泉と長門はいつも通りだ。そして朝比奈さんは『セクシー』という言葉に対して
警戒心を抱いているのかいつもに比べかなり露出の少ない格好をしていた。よくお似合いです。

だらだらとだべりつつ電車でそれなりに長い時間移動するのは
久しぶりでもあり、それはそれで新鮮且つ楽しいものだった。

雲ひとつない青空、爽やかに吹く風、メンバーの笑い声。
どれを取っても不安な要素などあろうはずもない。
今日はきっと良い日に




・・・なったら良いんだけどな・・・。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:39:23.68 ID:jvrwqTXh0


目的の駅に降り立ち、地図を見ながら歩く事15分。
冒頭の俺の言葉に辿りつく訳だが
先陣を自ら切る団長様はどうやら目ぼしい建物を見つけたようだ。

「あっ、もしかしてアレじゃないかしら!」

ん、どれどれ。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:40:49.54 ID:jvrwqTXh0


「    」
「    」
「    」
「    」

なんてこった。不覚にも言葉を失ってしまった。
あの長門ですら茫然自失の体に等しい。


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:41:48.19 ID:jvrwqTXh0


「うん、ここで間違いないみたい。よーっし!入るわよ!」

意気揚々と乗り込むハルヒに4人とも我に返る。
いや確かに建物自体は大きく立派で、ちょっとした体育館や学校の校舎くらいはあろう。

だがしかし

布!布ーーー!布ーーーーー!

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:42:31.75 ID:jvrwqTXh0


「これ・・・布・・・ですよね」
「シーツのようにも、見えますね」
「・・・綿」

誰かこの建物を正確に描写できる方はおいでだろうか。
もしいるなら早急にご連絡願いたい。

そう、なぜかこの建物は布で覆い尽くされている。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:44:00.98 ID:jvrwqTXh0


漂白剤につけた洗い立てのシーツでさえここまで白くはならんだろうというくらい白い。
某野球選手の新庄さんの歯もかくや。いったいこれほどの大きさの一枚布を
どこから持ってきたのだろうか。ギネスに申請できるのではといらぬ考えをしてしまう程のデカさだ。

「ちょっと!早く来なさいよ!」
「あ、あぁ、悪い悪い・・・」

いつもなら小言や皮肉の1つも言いたくなるところだが、
この光景を前に俺の思考回路はどうやら軽く麻痺を起こしているらしい。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:45:11.23 ID:jvrwqTXh0


「はい、○○県立北高校、涼宮様ですね。では皆様こちらの腕章をつけて頂けますか」

受付にいたのはなんの変哲もない、いや、肩までの黒髪がきっちり梳られた
はっきり言って美人に属するような女性だった。

「ありがとうございます」

そう言って(恐らく)取材専用の腕章を受け取ってきたハルヒはなぜかサインペンを一緒にもらってきた。

「その油性マジックは?」
「腕章に何か自由に書いて良いんだって。なんて書こうかしら」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:46:21.53 ID:jvrwqTXh0


さすがはセクシーコマンドー。早くも意味が分からなくなってきた。

「取材、とか書いておけば良いんじゃないのか?」
「バカねー、それじゃつまらないじゃない!」
「ほう?それじゃいっちょ面白い肩書きをつけてもらおうじゃないか」

ニヤリと悪魔のような笑みを浮かべるハルヒに俺は背中に3つの視線を痛いくらい感じでいた。
正直、悪かった。


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:47:28.14 ID:jvrwqTXh0


「うん、みんな似合うわ!我ながら会心の出来だわ!」

曰く、無言宇宙人。
曰く、微笑超能力者。
曰く、萌え未来人。

どれが誰に宛がわれた腕章かは言うまでもない。ちなみに俺は「無愛想雑用係」だった。
まるで某日本一ソフトウェアの称号システムのようだ。
しかしなんだろうね、コイツが時々発揮する天然の鋭さとも言うべき第6感は。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:48:38.07 ID:jvrwqTXh0


それぞれ腕章を腕に通す様子を満足げに睥睨するとハルヒは勢い良く反転した。

「それじゃあいくわよ!」

さあ本日のメインイベント。鬼が出るか蛇が出るか。
いやきっと出るなら鬼だろうな。うん、間違いない。


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:50:14.64 ID:jvrwqTXh0


ざわ・・・ざわ・・・

中は体育館のようになっていた。
壇上にはまだ椅子などがあるだけで誰もおらず、フロアはかなり混雑している。

「へぇ!結構たくさん人がいるんじゃない!」
「あ、あぁ、そう、だな・・・」

確かにたくさんいるな。人かどうかは分からないが。
いや、きっと人間なんだろう。見るからに人間の格好をしている生命体もいる。
しかし人類かどうか判別できないような格好をした有象無象の方が多い状態だ。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:51:54.81 ID:jvrwqTXh0


「長門、ここにいるのは全て『人間』か?」
「そう。それは間違いない」

小声で長門に確認を取ったのは、万が一「ハルヒが望んでしまった普通ではない人類」
―――つまり、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者―――がいたらそれは非常にマズイ事態になることが明白だからだ。
そしてそんな俺の言外に含んだニュアンスを長門はバッチリ理解して返答してくれていた。

「しかし―――」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:53:36.05 ID:jvrwqTXh0


長門が続ける。

「これを普通と呼んで良いのか、個人的には些か疑問」

安心しろ長門、俺もだ。いや恐らく古泉も朝比奈さんもそう思っているだろう。
大体だ。日常生活において「全身黒い布で覆われた集団」や「時代遅れの学ランに広島弁の集団」
「ここをリオデジャネイロと勘違いしたサンバカーニバル集団」などなど、
挙げればキリがない上に頭痛がひどくなるので割愛させていただくが、そんな連中が闊歩しているだろうか?

「まだ競技は始まってないようね。それにしてもなんなのかしら?ハロウィン?それともコスプレ?」
「どちらにしても一般的なセクシーとは縁遠く感じるぞ」
「セクシーというか・・・なんか変わった人の集まりのような・・・」

朝比奈さん、ごもっともです。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:55:17.96 ID:jvrwqTXh0

ガガッ ピー

スピーカーにスイッチが入る時の独特の音が館内に響き渡る。
壇上に目を向けるといつの間にかそこには―――

―――そこには、にわとりの着ぐるみが立っていた。

だからなんでだよ!

第二部 完

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:58:06.73 ID:jvrwqTXh0


ありのまま今起きた事を説明すると
「日本語で開会宣言をしていたはずのセクシーコマンドー協会会長の言葉は長門をして意味不明と言わしめた」
何を言っているのかわからないと思うが、俺も何を言っているのかわからん。頭がどうにかなりそうだった。
セクシーコマンドーの恐ろしさの片鱗を早くも味わった気分だ。

そんな感じでいつの間にか開会式も終わり、すでに心は閉幕しかけていた。
さすがのハルヒも些か困惑気味だ。


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 16:59:23.68 ID:jvrwqTXh0


「今の開会宣言、何かの暗号かしら・・・?」
「そうかもしれません。現に会場にいた他の方々はみな一様に反応を示していましたから」

古泉もあながち芝居ではなかろう表情で団長の疑問に返答していた。

だが、セクシーコマンドー協会会長の挨拶などジャブどころか試合前の公開スパーほどのものだった事を、
この後すぐに思い知らされることになろうとは、露とも思っていなかった。

なぜならすでにハルヒを除く俺たち4人の心はTKOされていたに等しかったからだ。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:00:33.35 ID:jvrwqTXh0


「それでは一回戦、第一組。綾茂高校 対 サンバ高校の試合を開始します」
「あっ、あそこで試合が始まるみたいよ!行ってみましょう!」

最早何が起ころうともそう簡単に驚きはしないね。
悟りの境地にも似た心境でハルヒの後を追いかける。

審判と思しき中年男性。その奥にいるのは記録係の女生徒であろうか。
「であろうか」という言葉遣いは決して間違っていない。
紺のブレザーに赤と黒のチェックのスカートはどこからどう見ても普通の高校生だ。
ただ蝶の仮面に犬耳をつけた、白髪の女性という事を除いては。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:01:53.77 ID:jvrwqTXh0


「ほう、どうやら剣道や柔道などの団体戦と同じく5人での勝ち抜き戦で行われるようですね」
「先鋒・次鋒・中堅・副将・大将、か。この辺からしてやはり格闘技っぽいな」
「コマンドーという点についてはこれで解決しそうですが、果たしてセクシーとは一体・・・」
「え、えっちなのは・・・良くないと思うんですけど・・・」

俺たち3人の予想そっちのけでハルヒはこれから何が起きるのか、非常に楽しみで仕方がないようだ。
今のコイツに犬のしっぽをつけてやったら間違いなくわさわさ左右に振られているのだろう。
・・・それはそれで見てみたい気はするが。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:03:06.44 ID:jvrwqTXh0


「ファーストセクシー!3万点!」

さっ、3万!?

「えっなに?何が起きたの!?」

俺もそれが知りたい。
もはや隣にいる古泉は張り付いているはずの笑顔が取れてしまっている。
とりあえずサンバ高校の先鋒が意味不明な動きを始めた事だけは分かる。


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:04:13.87 ID:jvrwqTXh0


「もしかしてあれがその『ファーストセクシー』に該当するんじゃあるまいな。」
「ありえない話ではないでしょうね。綾茂高校の選手は何もしていません。」

古泉はアゴに手をそえ、考える風なしぐさをする。
いや実際考えているのだろう。とにかく俺たちは何も情報がなく、ツテもアテもなく見ているだけなのだ。

「通常、格闘技ではしかけた攻撃が成功すると有効なり技ありなり、得点が加算されます。」
「では聞くが古泉よ。お前にはあれが攻撃に見えるのか?」

あわれ古泉は無言になってしまった。若干「意地の悪い方だ」と言っているようにも見えるね。その表情。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:05:13.53 ID:jvrwqTXh0


「あっ、えっ、わわっ」

その声に視線を古泉からマイエンジェル朝比奈さんに向ける。

「なっ、なんであの人・・・腋毛を剃りのこしてるんですかぁ・・・?」
「えっ?」

我ながら間の抜けた声を出してしまった・・・が選手を見ると確かに腋毛が剃られている。
いや、男性が腋毛を剃っていること自体がすでにちょっとおかしいのだが、
問題なのは『なぜあえて腋毛を4本だけ剃り残してあるのか』という事だ。


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:06:09.75 ID:jvrwqTXh0


「・・・ユニーク」

ユニークで済む話じゃないだろ、長門よ。一体何がどうなっているんだ。
訳がわからない。分かる人がいたらこっそり教えてほしい。

「今のは『エリーゼのゆううつ』だ。」
「どわああああああああっ!」

俺は思わず悲鳴のような声を上げてしまった。
ええい、大の大人が情けない!

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:07:13.61 ID:jvrwqTXh0


「ま、マサルくん!いきなり背後から声かけちゃダメだよ!」
「ははは!いやあ僕も失礼かと思ったんだが、彼に試合の解説をお願いされてな!」
「え、そうだったの?」
「あぁ。それはもう必死な形相でな。ここまで熱心にお願いされては俺も断る訳にはいかなかったって事だ。」

「キョン?その人たち知り合いなの?」

吹っ飛びかけていた思考回路が正常な働きを取り戻しつつある、あるのだがむしろ正常では困る気がする。
兎にも角にも現状の把握をせねばなるまい。

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:08:19.11 ID:jvrwqTXh0


俺(達)の後ろにそう多くない団体さんたちがいらしていた。
外見は・・・この会場においてはマトモな方だろう。
黒いスラックスに紳士用肌着。うん、まともだ。

ョン・・・キョン・・・

それにマネージャーと思しき女子が一人。
何やら見たことのないぬいぐるみを抱えている。何かのキャラクターだろうか?

「キョンってば!」
「うおっ!なんだハルヒ!」
「さっきから聞いてんのよ。この人たちはアンタの知り合いな訳?」
「いや・・・はじめましてという挨拶が正しいと思うんだが・・・。」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:09:37.16 ID:jvrwqTXh0

心の平静を取り戻した俺は1つ咳払いを入れ、

「えっと、お会いした事は・・・ありませんよね?」
「あぁ、はじめまして。花中島マサルだ。」

花中島マサルさん、か・・・なかなかどうして好青年だというのが第一印象だ。
ごく自然に握手を求められたので俺もそれに返すことにした。が。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:10:56.52 ID:jvrwqTXh0


「いっっっってえええええええええええ!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「キョン君!どうしたの!?」
「な、なんか今チクッと・・・」

どうやら出血しているようだ。それに何が手に刺さっ・・・

ウニ!ウニ!?ウニーーーーー!!


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:11:41.26 ID:jvrwqTXh0


「あれ?おっかしいな・・・なんでやり返してこなかったんだ?」
「はぁ・・・?」

どういう事なのだろう。一体全体分けが分からない。
なぜ俺はウニを握っている?Why?なぜ?


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:13:40.99 ID:jvrwqTXh0


「あれ?この人、腕章つけてるよ?」
「むっ?ま、まさかアンタ・・・取材の人か!?」
「は、はい、そうですけど・・・なんでこの腕章だけでわかったんですか?」

俺の腕章には『無愛想雑用係』としか書かれていないのだが・・・。


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:14:53.25 ID:jvrwqTXh0


「ん?さっき会長が『腕章をつけているのは取材記者だから気をつけるように』って言ってたぞ?」

いつ言ったんだよ、そんな事・・・。

「しかしすまなかったな。まさかセクシーコマンドーの素人とは露知らず、申し訳ない。」
「い、今のがセクシーコマンドーなんですか?」
「ああ、まぁ今のは技と言うほどのものじゃないけどね。」

セクシーコマンドーでは初対面の挨拶に交わす握手でウニを使うのか。

・・・だからもう、なんでだよ。

第三部完


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:15:37.24 ID:jvrwqTXh0

書きだめ終わったんでこっからペース落ちます。
あと支援ありがとっす。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:17:28.59 ID:jvrwqTXh0


散々なきっかけではあったものの、ウニ触りあうも他生の縁、という事で俺たちはお互いに自己紹介を行った。
彼らは『わかめ高校』に通うセクシーコマンドー部のメンバーらしい。
やっとこの会場で会話が成立しそうな俺たちはようやく
目の前で行われている意味不明な戦いの内容を知ることができる。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:20:26.88 ID:jvrwqTXh0


「む、勝負が決まったか。」

いつの間にか試合が終わってしまったらしい。

「赤!12億2531万ポイント!」

「12億〜〜〜〜〜!?」

なんだよそれ、ファーストセクシーとやらの3万点意味なさすぎるぞ!

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:22:00.18 ID:jvrwqTXh0


「あはは、去年の僕たちと同じリアクションだね、それ」
「そ、そうなんですか?」
「うん、僕はわかめ高校に来るまでセクシーコマンドーとは無縁でね。
 初めて大会に出たときはいろいろビックリさせられたんだよ」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:24:13.90 ID:jvrwqTXh0

そう笑顔で語るのはフーミン(仮)さんだ。なぜ(仮)なのかは考えない。

「俺も空手だったのに強引にマサルにこの部活に入れられたんだ」

この人はマチャ彦(泣)さんというらしい。なぜ(泣)なのかと言うと留年だかららしい。

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:26:18.77 ID:jvrwqTXh0

「と、ところでキョン君」
「はい?」
「あの朝比奈さんには、か、彼氏とかいるのかな?」
「あ、抜け駆けはだめっすよ!僕だって狙ってるんですから!」

と抗議してきたのはキャシャリン(骨)さん。確かにガリガリだ。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:28:13.50 ID:jvrwqTXh0

「良いじゃないか、ははは」

と爽やかに笑ってマチャ彦さんがキャシャリンさんの肩をポンと叩く。

ポキコキゴキコキコキボギッ

「い、いやああああああああああ」
「うわあ!!」
「ふ、複雑骨折してませんか!それ!?」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:30:11.42 ID:jvrwqTXh0

「あー大丈夫っすよ。キャシャリンさんには日常チャメシゴトですから」

いやいや、どう見ても大丈夫じゃないってこれ!!
顔色も相当悪くなってるぞ!

「今救急車を・・・」
「あ、それには及ばないッス・・・」

え?そんな訳ない。場合によっちゃICUモノの大怪我だろう。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:31:47.77 ID:jvrwqTXh0

ぐっとキャシャリンさんが自分の手首をつかんだかと思うと

「ふんっ!」

ポキコキゴキコキコキボキーン

「ね?大丈夫でしたでしょう?」

「    」
「    」
「    」
「    」
「    」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:34:06.26 ID:jvrwqTXh0

ど、どうなってるんですかその身体・・・。

「ふふっ、彼はもやしのような虚弱体質なのでこれくらいすぐ自分で治せるんです」

この人は他の人のことより自分の事を心配した方が良いと思う。髪の毛的な意味で。
彼の名前はアフロ(爆)君。もはやそのままとしか言いようがない。

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:35:26.53 ID:jvrwqTXh0

ところでさっきから長門もハルヒもほとんど喋らないな。
長門はまぁ、いつもそうだから心配はないとして・・・

「おい、ハルヒ」
「・・・はい?」

軽く言語障害きてるじゃねぇかよ!

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:37:25.46 ID:jvrwqTXh0

どうやら自分の探し焦がれた非日常空間にうちのめされてしまったのだろう。
だがこれが良いクスリになるんだったら
俺の右手のケガくらいは授業料だと納得できるものだ。

ぶつ・・・ぶつぶつ・・・

ん?この声は・・・?

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:39:52.93 ID:jvrwqTXh0

「ユニーク・・・ユニーク・・・ユニーク・・・」

まるで壊れたCDプレイヤーのような長門がそこに、いた。

なんてこった。
そう言えばコンピュータは過剰に働かせると熱暴走すると聞いたが
長門にはこの異空間では刺激がありすぎるのかもしれん。


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:42:03.14 ID:jvrwqTXh0

見れば朝比奈さんはマチャ彦さんたちに話しかけられているものの
半ば白目で意識が飛びかけているし、古泉は笑顔どころか無表情になっている。
オマケにかなり頭が痛そうだ。

うーむ・・・これは一日中いたら俺も含めて廃人と化してしまいそうだな。

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:45:40.88 ID:jvrwqTXh0

これは遠出しておいてなんだが帰った方が良さそうだ。

「おい、ハルヒ―――――」

「二回戦、第一組。わかめ高校 対 サンバ高校の試合を行います。選手は集まってください。」

「お、どうやら我々の出番のようだな。」
「サンバ高校には去年勝ってるし大丈夫だよね」
「朝比奈さん!応援してくださいね!」
「僕もっすよ!勝ちますからね!」

おっと・・・さすがにこれでは帰るに帰れないな・・・。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:48:11.12 ID:jvrwqTXh0

「ほら、お前らちゃんとついてこい!」

部長も副部長も揃って幽霊が半分身体から出たような顔になっちまって。
今日の記憶、残るのかねぇ・・・。

「おいハルヒ、お前が言い出したんだからちゃんと観戦しろよ」
「え、あ・・・はい、うん」

ダメだコイツ・・・早くなんとかしないと・・・。

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:49:51.36 ID:jvrwqTXh0

「先鋒は花中島さんのようですね」

おっと若干復活してきたのか古泉の声を久しぶりに聞いたぞ。

「ヨーーーーーーーーイ、スターーーーーーーーーーーートゥハ!!」


タメなげぇぇぇぇええええ!!!

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:52:07.53 ID:jvrwqTXh0

「去年の借り、今年こそ返してやるぜ、花中島!」
「ほう、俺は去年ツタヤで借りたCDをまだ返してないぞ」
「は、早く返せよ!」
「延滞料いくらだよ!!」

「ふっ、今年は最初から本気でいくぞ、サンバ高校。」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:55:37.69 ID:jvrwqTXh0

花中島さんの言葉が本気なのか嘘なのか分からない事は
彼らと出会ってからの短い時間ですでに把握できていた。のだが。

「ま、マサルくん!それ取っちゃうの!?」
「おいマサル!それはヤバイだろ!」

「本気と書いてマジだからな・・・手を抜いちゃ漢が廃る!」

「じゃあ仕方ないな」
「マチャ彦くぅううううん!」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 17:58:03.59 ID:jvrwqTXh0

それ、が何を指しているのかすぐ分かる事になった。
花中島さんが両肩につけていた楕円形の輪っかのようなものだ。

あれを外す事が本気につながる・・・と言うのはもしや
ドラゴンボール的な重さ何十キロもある代物だったりするのだろうか。

んな訳ないよな。いくらなんでもベタ過ぎる。

ずしーーーーーーん

「地面にめっちゃメリこんでるうぅぅうううう!!」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:00:06.30 ID:jvrwqTXh0

なんだあれは、なんだあれは!
床に沈むほど重いものを両肩につけて平然としてたのか、彼は!
というかあのサイズでどんだけ重いんだよ、あれ!

「・・・あれは地球上に存在しないハズの物質・・・なぜ・・・」

長門、復活したのか・・・あ、いや。やっぱまだ辛そうだ。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:03:41.18 ID:jvrwqTXh0

というか地球上に存在しないはず?どういうことだ、長門。

「私にも分からない。恐らくあれが私の不調の原因。迂闊。」

長門を不調にさせる・・・まさか冬の雪山でのアレみたいなものなのか?
そうだとしたらそれを持っている花中島さんは・・・。

「さて、こっちも外させてもらおう」

どしーーーーーーーーーーーーーん

ゆっくりと花中島さんが顔をあげ、不敵に笑う。

「待たせたな」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:05:18.89 ID:jvrwqTXh0

ちょ、ちょっと待て!おかしい!おかしいぞ!!

「キョ、キョン!ちょっとアンタ、今の見た!?」
「うぉっ、いきなり大声出すなよ!」

ああ、見てたとも。明らかに不自然だ。誰がなんと言おうとおかしい。

「花中島さんの髪がいきなり短くなったわ・・・!」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:07:14.16 ID:jvrwqTXh0

なんで誰もこの事実に驚かないんだ!?

「フーミン君、彼の輪っかは一体なんなの!?なんで突然髪が短くなるの!?」
「うーん、僕も最初驚いたけど・・・どうやら宇宙からきた謎の物体らしいよ」

いやそんな事を笑顔で言われてもすごく困るんですが、フーミンさん。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:09:16.98 ID:jvrwqTXh0

「宇宙から!?すごいわ!ってことはUFOとか宇宙人に会ったりもした訳!?」
「え、あ、うん。会うって言うか僕らは端から見てただけなんだけどね。」
「ホントに!?」

ハルヒが超新星のような笑顔でフーミンさんを事情聴取している。

だがこれは・・・マズイんじゃないのか?

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:12:48.09 ID:jvrwqTXh0

「ええ、彼女は今までその存在を願っていながらも、その存在を否定していました。
 それが肯定されることになると・・・一体何が起きるのか想像もつきません。」

まさしくその通りだ。
アイツは宇宙人、未来人、超能力者、異世界人と言ったものがいて欲しいと思っている。
実際いるのだがアイツはそれを『認知していない。』

だからこそ今のバランスが保たれているんだ。それが崩壊するとなると・・・ぞっとしないぜ。

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:15:12.92 ID:jvrwqTXh0

「ねぇねぇ、宇宙人はどんな感じだったの!?」
「そうだなぁ・・・なんかやけに紳士的だったというか・・・。」

あぁフーミンさん。お願いですからソイツの好奇心をそれ以上満足させんでください。

「長門、今後起こりうる問題はあるか?」
「ある。しかし予測不能。」
「お前の親玉はなんと言ってるんだ?」
「・・・傍観を指示している。」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:17:51.56 ID:jvrwqTXh0

そりゃそうだよな。
待ちに待った情報爆発とやらが観測できるかもしれないんだ。
くそっ、こうなったら朝比奈さんと過去に飛んでこの一件自体を・・・。

「ただ――――――私個人は現状を維持したい」

長門?

「長門さん、現状、とはどういった意味合いでしょうか?」
「言葉の通り。今の生活とその流れ全て。」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:19:46.80 ID:jvrwqTXh0

って事はあれか。どうにかしてこのハルヒをなだめる方向で行動すると?

こくり。

長門の明確な意思表示だ。小さな頷きに不思議と力が沸く。
だがどうする?時間移動を行うのか?


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:23:13.53 ID:jvrwqTXh0

「いや、それでは恐らく意味がありません。」

ではどうする?

「今涼宮さんは『セクシーコマンドー』ではなく
 『宇宙人』とそれに属するものへ興味が移っています。
 その意識をセクシーコマンドーへと引き戻す必要があるかと。」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:25:21.00 ID:jvrwqTXh0

引き戻すと言ってもな。今のアイツを見てみろ。
恒星の爆発もかくやと言わんばかりじゃないか。
あの状態のハルヒをどうやって・・・。

「方法が1つだけあります。」

・・・一応言ってみろ。嫌な予感はするがな。

「貴方がセクシーコマンドーを使用するのです。」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:27:43.51 ID:jvrwqTXh0

古泉、今は冗談を言っている場合じゃないんだぞ。

「ええ、僕も冗談のつもりはありません。」
「本気か。」
「本気です。」

長門、お前の意見を聞こうか。

「貴方がセクシーコマンドーを使用すれば高確率で
 涼宮ハルヒの興味は宇宙からそちらに移行する。」

・・・やらなければならんのか、あれを・・・。

「ハァァァァアアア」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:30:09.09 ID:jvrwqTXh0

なぜズボンのチャックを下ろすんだ?

そしてそこから弁当が出てくるのは何故だ!

しかも美味そうに食うなぁぁぁぁああ!!

「マキゾエ・キセイ・キライーーーーーーーーーー!」

どごっ

ひゅうううううう

どさっ

「わ、ワイの完敗や・・・。」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:32:42.01 ID:jvrwqTXh0

「白!14億9416万ポイント!!」

「やったーこれで3連勝だ!」
「さすが先輩!」
「この分じゃまた俺たちの出番はないかもな」

あ、あれを俺がやれと・・・?

「ええ。」
「もしそれでハルヒの興味がこっちに移らなかったらどうするんだ?」
「その場合は・・・最悪世界が崩壊します。」
「お前な・・・。」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:34:41.27 ID:jvrwqTXh0

「わかった、100歩譲って俺がセクシーコマンドーをやるとしよう。
 だが俺は完全に初心者。その俺が今何をできると?」

「お困りのようじゃの」

「あ、貴方は・・・?」
「ワシはアイツらの高校の校長、さかきばらのぶゆきじゃ」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:36:41.44 ID:jvrwqTXh0

「こ、校長先生ですか、これは失礼しました。」
「いやいや構わんよ。それよりなんじゃ、アンタ、シェクシーコマンドーを習いたいのかい?」

「えっ?あ、あぁ、まぁ。ちょっと興味が沸いたかなーなんて・・・ははは。」
「良かろう、ならば教えてやろう」

「校長先生がですか!?」
「ワシは昔からセクシーコマンドーをたしなんでおったからのう。」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:39:18.82 ID:jvrwqTXh0

ここまで来ては断るに断れんし、習う他なさそうだ。

「ありがとうございます。ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いします。」
「任せておくがいい。ここではなんじゃからな、ちと場所を変えよう。」

腹をくくろう。何事も経験が大切だよな・・・。やれやれ。

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:41:01.45 ID:jvrwqTXh0

「だ、大丈夫なんでしょうか・・・」
「彼を信じるしかありません。」

「白!11億1646万ポイント!」

「わぁい4連勝ー!」
「あっとひっとり!あっとひっとり!」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:43:48.36 ID:jvrwqTXh0

「良いかキョンっち。シェクシーコマンドーの極意は敵の隙をムリヤリ作る事じゃ」
「隙をムリヤリ・・・。」

「うむ、さすればどんな敵にも攻撃ができよう。」

なるほど確かにどんな敵でも隙があればもろい。理にはかなっている・・・気がする。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:46:03.58 ID:jvrwqTXh0

「それで、俺にはどんな技を・・・」
「焦るでない。キョンっちは素人じゃ。高難度の技はいきなりはムリじゃろう。
 エッちゃんあたりから始めておくとするかの」

エッちゃんって誰だぁぁぁぁああああ


わーーーーーーーーーーーっ

大歓声が聞こえる、なんだ?

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:48:26.52 ID:jvrwqTXh0

「ま、マサルくん!」
「くっ・・・あんなフェイントにひっかかるとは・・・」
「ふっ、花中島マサル敗れたり!去年の対戦でお前の事は研究済みよ!」

ま、まさか花中島さんが負けるなんて・・・。

「マシャルもまだまだじゃのう・・・ツメが甘いわい。」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:51:19.51 ID:jvrwqTXh0

「そして、わかめ高校!お前たちがセクシーメイトとして半人前な事も判明済みだ!」

「な、なんだってー!」「言わせておけば!」「本当の事ですけどね・・・」「言うなよ・・・」

「ふん・・・そんな事は分かっていたさ。」
「ほう?何がどう分かっていたと言うんだ?」

「見ろ、次鋒を!!」

先鋒 花中島マサル
次鋒 キョン(初)
中堅 フーミン(照)

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:53:28.27 ID:jvrwqTXh0

俺の名前入ってるぅぅぅぅううう!!!

なんで!いつ俺がわかめ高校の部員としてエントリーしたよ!?

「ほっほっ・・・マシャルも憎い事をするのう。」
「いや、これ大丈夫なんですか!?バレたりしたら・・・」
「気にするでない。


 もうバレとる。」

会長が記録係してるうぅぅぅぅぅううう!?

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:55:15.11 ID:jvrwqTXh0

あーもう突っ込む気にもなれん!こうなったらやるしかないんだ。

「キョンくん・・・こんな形で俺たちの闘いに巻き込んですまない・・・。」

いや、ならなんで俺の名前エントリーしたんですか・・・。

「こんな事を言えた義理じゃないが、後は頼む!」

くそっ・・・そんな熱い目で頼まれちまったら


なんとかしてやりたくなるだろうが・・・。

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 18:57:58.03 ID:jvrwqTXh0

とは言えどうする?俺は素人で相手はあの花中島さんを破るほどの腕前。
どう考えてもこっちの分が悪すぎる・・・。
何か、何か手立てはないのか?

「スターーーーーーーーーートゥハッ!!!!!」

くっそ、始まってしまった始まってしまったぞ。どうするどうなる?

「ふん、知らない名前だがお前もどうせ素人だろう。準決勝のためにさくっと始末してやる」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 19:03:13.79 ID:jvrwqTXh0

「ハアァァァアアアア」
「ファーストセクシー赤30000点!」

エッちゃんか・・・。この後に何かしてくる、出してくる!
まずそれをこらえなくては!

「あれ?なんでキョンが試合に出てるの?」

気づくのおせーよバカ!!

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 19:06:05.80 ID:jvrwqTXh0

ったく誰のためにこんなことしてるのかと小一時間だなぁ。

「あれ?」
「んっ?」

「えっと・・・もしかして見てなかった?」
「・・・スマン、もう一度頼む」

「な、なんと!あやつ、相手の技をかわしよった!」
「あぁ、完璧な返しだ。ホントに彼は素人なのか?」

素人と分かっててなぜエントリーしたし。

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 19:09:21.16 ID:jvrwqTXh0

「くっ、こうなったら・・・奥の手!」
「させるか!」

とは言ったものの何も俺にはないぞ!?

!! あれだ!あれを使うしかない!

「ハァァァアアアア」

「きょ、キョンが何か技を使う気よ!」
「いけぇキョンっち!漢を見せるんじゃ!」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 19:10:51.44 ID:jvrwqTXh0

「アアアアァァァァァ・・・」
「ふん、エリーゼごときが俺に通用すると思ったか!」

ピタッ

「お?」
「ん?」

ごろごろごろごろっガシッ

「め、メソくん!」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 19:13:10.06 ID:jvrwqTXh0

ジー

                        ヌルリ

「なんか中身出てるーーーーーーーーーーー!」ガビーーーン
「中身出しちゃってるーーーーーーーーーーー!」ガビーーン

「はっ、しまった!」

「ポニテ・サイコーーーーー!」バキッ

「白!!15億8460万ポイント!!」


おおおおおおおおおおおおおおおお

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 19:14:58.35 ID:jvrwqTXh0

ざわざわ

「ふう、なんとか勝ったな」
「お疲れ様です。素晴らしかったですよ」
「わ、私もビックリしちゃいました〜」
「・・・ユニーク」

「キョンくん凄かったよ!」
「今日のキングオブダンディーはキョンさんッスね」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 19:19:45.01 ID:jvrwqTXh0

「ふふ、ましゃか今大会最高得点の15億8460万ポイントとはのう」
「この俺とした事がまだ修行不足だな。良いモン見せてもらったぜ。」

「キョン!アンタいつの間にセクシーコマンドー習ってた訳!?
 もしかしてこないだ大会に来る事が決まってから一人で秘密特訓とか!」
「しとらん。さっきちろっと教わっただけだ。」
「アンタがそんな簡単にできるなら私にもできそうね・・・。よぉし!
 明日からセクシーコマンドーの練習して、来年の大会に出るわよ!」

おいおい、勘弁してくれよ。

でもま、宇宙のうんぬんからは無事興味がうつったみたいだし終わり良ければ全てよし、か。


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 19:23:01.37 ID:jvrwqTXh0

だがしかし、この時ハルヒがすでに花中島さんとメールアドレスの交換をしていた事が
後日、冬の全国大会なるものに出場する事になってしまってから発覚するとは
まだSOS団の誰にも、そう、朝比奈さんも知らぬ事であった。

おわり

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 19:26:01.38 ID:jvrwqTXh0

終始gdgdな読み物に付き合ってくだすった方々ありがとうございました。
初めて書いてみましたがなんとか最後まで書けて良かったです。

なかなかマサルさんのあの空気を活字だけで表現するのは大変ですね。

また勉強して出直してきます。そいでは。



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