涼宮ハルヒの淫☆鬱


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:11:40.85 ID:xVMhzSx40

注意wwwこの話にはwwwwエロス&鬱成分が含まれてwwwwwおりますwwwwww
そういうのwww苦手wwwってかwwww無理wwwwって人はwwwwスレを閉じて回れ右推奨wwwww
馬鹿野郎www大好物だぜwwwwってヤシはwwwまったりwwwwwお付き合いくだせぇwwwww

それではwwww始めますwwwwwwww




「涼宮ハルヒの 淫☆鬱」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:12:37.76 ID:xVMhzSx40



「彼には、気をつけて」


 始まりは、長門のそんな言葉だった。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:18:00.91 ID:xVMhzSx40

 今日、俺たちのクラスに転校生がやってきた。
 茶髪で、少しパーマがかった髪。着崩された制服。
 典型的な、いわゆるチャラ男、といった印象だった。
 そいつは昼休みになって俺のところにやってくると、にやにやと笑いながらこう言った。

「なあ、涼宮ってすげえいい体してると思わねえ?」

「はあ?」

 いきなり何を言い出すんだこいつは。呆れて言葉が出てこない。

「マジ一回やってみてえわ。なあ?」

「うるさいな。何だいきなり。何で俺にそんなことを言ってくる」

「いやあ、何か涼宮狙うならまずお前に許可を取れって言われたからよ」

 なんだそりゃ。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:23:31.12 ID:xVMhzSx40

「何で俺に確認する必要がある。馬鹿馬鹿しい」

「あ、やっぱ付き合ってるわけじゃねえんだ? じゃあいいよな、俺狙っても」

 やれやれ、転校初日からお盛んなことだ。
 好きにすればいいさ。ただこれだけは忠告しといてやる。

「ハルヒと付き合うなんざ、常に核弾頭を傍らに生活するようなもんだぞ? 俺はお勧めしないね」

「ばっかそんなん関係ねーよ。絶対具合いいぜあいつ」

 にやけたツラでそいつは俺の傍を離れていった。
 まだ出会って半日だが、アイツはもう俺の心底むかつく奴リストに名を連ねたぞ。
 ハルヒ、手ひどく振ってやれ。トラウマになるくらいにな。
 期待してるぞ。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:26:40.81 ID:xVMhzSx40

 放課後、ハルヒは部室に来なかった。
 今頃、アイツと話しているんだろうか?

「涼宮さんは今日は来られないのでしょうか?」

 俺の対面に座っていた古泉がドアを一瞥しつつ呟いた。

「さーな」

 俺は興味がないぜ、といった風に投げやりに答えた。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:31:06.14 ID:xVMhzSx40

 翌日。
 教室に入ってきたハルヒはどかりと机に腰を下ろすとそのまま俺に一言もかけることなく、窓の外を眺め始めた。
 なんだか随分ご機嫌斜めな様子だ。
 ふと、アイツと目が合った。
 にやにやと笑っている。
 どこまでもカンに触る野郎だ。
 一時間目の授業が終わり、アイツは待ちきれなかったいうように俺の傍にやってきた。
 入れ替わるようにハルヒは教室を出て行く。

「よう」

「なんだよ?」

 ソイツはにやついたまま、俺の耳に顔を寄せてきた。




「いただきました」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:35:37.72 ID:xVMhzSx40

「はぁ?」

 耳を疑った。
 何? 今なんていった?

「やっぱいい体してたぜ、アイツ」

 それだけ言って、ソイツは席に戻っていった。
 心臓がうるさいくらいに鳴っている。
 ただぽかんと口を開けて、アイツの言葉を頭の中で反芻するばかりだ。
 いただいた? つまり、それは、まさか。
 ハルヒが教室に戻ってきた。
 俺の顔を見て、呆れたようにため息をつく。

「何て顔してんのアンタ」

 俺は咄嗟にハルヒから顔を逸らした。

 そんな。

 うそだ。

 そうだろ? ハルヒ。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:37:35.29 ID:xVMhzSx40

 昼休み。

 ハルヒの姿が無い。

 アイツの姿も無い。

 嫌な予感がした。

 俺は昼食を途中で切り上げ、ハルヒを探すことに決めた。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:41:05.75 ID:xVMhzSx40

 闇雲に探したが、ハルヒは見つからない。
 余りに挙動不審だったのか、汗だくになって校舎を歩き回る俺は周りの生徒からの注目を浴びてしまった。
 見つからない。
 旧校舎に行ってみよう。
 SOS団の部室。旧文芸部室。
 内からこみ上げる奇妙な衝動に任せて、俺は旧校舎に駆け出した。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:45:33.07 ID:xVMhzSx40

 文芸部室のドアを開ける。
 ハルヒはいなかった。でも、代わりにあいつがいた。
 長門だ。

「長門、ハルヒがどこにいるかわかるか?」

 長門は読んでいたハードカバーから目を離すと、息を切らせて部室に飛び込んできた俺を不思議そうに眺めた。

「情報統合思念体にアクセスすれば特定は可能。でも、どうして?」

「すまない、事情は言えないんだが、すぐに教えてくれないか?」

 わけが分からないという風にじっと俺を見つめてくる長門。

「頼む」

 俺がもう一度頭を下げると、長門は小さく頷いた。

「特定した。涼宮ハルヒは美術準備室にいる。でも…」

「ありがとう」

 俺は長門の言葉を待たずに飛び出した。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:50:09.98 ID:xVMhzSx40

 嫌な予感は収まるどころかどんどん大きくなってくる。
 美術準備室。新校舎に新しく美術室が出来てから、旧校舎にあるそこは使われなくなって久しい。
 そんなところに何故ハルヒがいるのか。
 馬鹿だなハルヒ、そんな所に不思議はありはしないぜ。
 軽口を浮かべる脳みそとは裏腹に、俺の顔に余裕は無い。
 ただひたすら駆け、美術準備室を目指す。
 見えた。
 あそこだ。
 ドアがわずかに開いている。






「ん…は……あ……!」




 一番聞きたくなかった声が聞こえてきた。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:54:22.05 ID:xVMhzSx40

「はぁ、はぁ、はぁ」

「あっ、あっ、あっ」

 パンパンパンパン!

 美術準備室に置かれた一辺3mほどの机に、ハルヒは上半身をうつぶせていた。

 スカートはめくれ上がり、左の足首に水色のパンツが引っかかっている。

 あらわになったハルヒの尻に、アイツが腰を叩きつけていた。 

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 00:59:48.38 ID:xVMhzSx40

「ちょっと、まだ、なの? 誰か…来たら……」

「誰も来ねえよこんなとこ。安心しろって!」

 アイツはハルヒの制服の中に手を差し込んだ。

「あ、やっ! 乳首…だめぇ…!」

 ハルヒの制服に、アイツの手の形がはっきりと浮かぶ。
 ぐにぐにと、ハルヒの胸をもみしだく。

「お前、胸よええなホント」

「う、うるさいわね! あ…や、ちょ…ホント、もう……」

「我慢すんなよ、いっていいぞ?」

「あ、あ、あ、あ」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:05:24.49 ID:xVMhzSx40

 びくびくとハルヒが背中を仰け反らせる。

「お、出る!」

 絶頂を迎えたアイツはハルヒの中からモノを引き抜いた。
 心臓が破裂しそうになった。

 生……だ……

 アイツはコンドームをしていなかった。

「ハルヒ、口あけろ!」

 ハルヒの体を乱暴に引き摺り、床に座らせる。
 ハルヒは特に文句も言わず、夢見心地のまま口を開け、舌を差し出した。

「う…!」


 びゅるびゅる!!

 アイツの精液がハルヒの顔に、口にかかる。

 びゅっ、びゅっ、びゅっ……!

 ハルヒが、汚れていく。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:11:09.83 ID:xVMhzSx40

 ダメだ。もういやだ。
 俺は咄嗟にその場を離れようとした。

 俺のすぐ後ろに長門が立っていた。

「長門……」

 長門はいつものように無表情で俺を見つめたまま、

「事情は理解した」

 そう言った。
 長門、俺は今どんな顔をしている?
 泣いてるか? いや、案外笑っているのかもな。

「今はとにかくここを離れるべき」

 長門に促され、その場所を後にする。

「もう、制服にかかったじゃないの馬鹿!!」

「悪い悪い」

「ん…! うん…」チュクチュク…



 とにかく、この声の聞こえない所へ行きたかった。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:18:21.16 ID:xVMhzSx40

 結局ハルヒは昼休みぎりぎりになって、アイツは午後の授業が始まってから教室に戻ってきた。
 俺は、ハルヒに何も声をかけることが出来ず、ハルヒも俺に話しかけることはなく、結局放課後まで一言も言葉を交わすことはなかった。
 ハルヒはHRが終わるとそのまま俺に一声もかけること無く、そそくさと教室を出て行った。
 その後を追うように、アイツも教室を出て行く。
 昼休みの光景が頭をよぎる。
 くそ、最悪の気分だ。
 ぶんぶんと頭を振り、ネガティブな妄想を振り払う。
 放課後は大丈夫だ。
 ハルヒはSOS団の団長として、きちんと活動に参加するはずだ。
 まさかSOS団にまでは、アイツも干渉してこないだろう。
 ハルヒに何て声をかけようか。
 そんなことを考えながら俺は部室に向かった。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:24:34.71 ID:xVMhzSx40

 ハルヒは来なかった。

「どうも、涼宮さんのお母様の体調が思わしくないようで、今日は帰るとのことです」

 ハルヒが来ないことを気にしていた俺の様子を見て取ったのか、古泉がそんなことを言ってきた。

「なんだそれは? 誰に聞いた?」

「涼宮さん本人にですよ」

「いつ」

「昼休みの終わりごろでしたね。随分気落ちしている様子でした」

 そこで古泉は一旦言葉を区切ると、いつものスマイル顔でこう続けた。

「是非涼宮さんを慰めてあげてください」

 慰める。
 アイツに後ろから突かれるハルヒの姿が脳裏に浮かぶ。

「…どうされました?」

「何でもない」

 母親をだしに使ってSOS団の活動をさぼるってか。団長様とあろうものが。
 今頃あいつらは…くそ!! やめろ、こんな考え!!

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:29:44.99 ID:xVMhzSx40

 そもそも、ハルヒが誰と恋愛しようが自由じゃねえか!
 そうとも、俺がとやかく言えることじゃない!!

「キョン君、顔色が悪いです…」

 朝比奈さんが心配そうに俺を覗き込んできた。
 大丈夫ですよ、と答える。

「体調が優れないようでしたら今日はもう帰宅してはいかがです? 涼宮さんも今日は来られないことですし」

「……そうだな。そうさせてもらう」

 古泉の言葉に甘えて今日は帰ることにした。
 どうせここにいても古泉とだらだらゲームするだけだしな。
 去り際に、長門に目を向けた。
 長門はじっと俺を見つめている。

「…大丈夫?」

 驚いた。長門が気遣いの言葉をかけてくれるとは。
 裏を返せば、今の俺はそれだけあぶない状況だってことかもしれんがな。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:35:27.16 ID:xVMhzSx40

 カチ、カチ、カチ……

 時計の音が妙に大きく聞こえる。
 既に時刻は深夜2時を回っている。
 目を瞑ればあのときの光景が浮かんできて、眠ることが出来なかった。

 何故俺はこんなにも気にしているんだろう。

 たかが同級生のセックスを目撃しちまっただけじゃないか。

 そりゃあ、多少気まずいかもしれないが、ここまで深刻に考えることはないだろう。

 何で、俺はこんなにも胸が締め付けられる思いでいる?

 なんでおれは泣いてるんだ。

 ちくしょう、わかってるんだ。

 ごまかすなばかたれ。

「ハルヒ……」

 口にして後悔した。決壊しちまった。

「うぅ、ぐう…! ハルヒ…!!」

 ずっと抑えていた涙が溢れ、嗚咽が漏れ出した。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:40:20.47 ID:xVMhzSx40

 ああ、ちくしょう、わかってるよ。

 好きだ。好きなんだくそったれ。

 何で、何でなんだよハルヒ。

 何であんな奴なんだ。

 もし相手が古泉や、国木田や、百歩譲って谷口だったりしたら、俺だって祝福する気持ちが出るのに。

 何でよりによってあんな奴に……!!

「はっ、う……う、ぐぅぅ……!」

 失って初めて大切さに気付く。

 どれだけ使い古された言葉だろう。

 くそう。ちくしょう。馬鹿だ、俺は。大馬鹿だ。

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:45:41.57 ID:xVMhzSx40

 結局、一睡もすることが出来なかった。
 今日俺は初めて仮病で学校を休んだ。
 真っ赤に腫れ上がった目で学校に行くのはさすがにちょっとためらわれたからだ。
 実は今まで皆勤賞だったのにな、残念だ。
 両親は共働きのため、日中は家に俺ひとりになる。
 一睡もしていないとはいえ、特に体調が悪いわけでもない。
 これは時間を持て余してしまうな。
 昼を過ぎれば目も幾分マシになるだろうし、昼からでも学校に行くか?
 正直アイツの顔は二度と見たくなかったが、そう言って学校をずっと休むわけにもいくまい。
 そんなことを考えていたら、ケータイがなった。
 メールの着信。




 ハルヒだ。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:49:14.95 ID:xVMhzSx40

 途端に全身から血の気が引いた。
 震える指で恐る恐るメールを開く。





『ちょっとアンタ! 私に許可なく風邪ひいてんじゃないわよ!!』



 メールの内容は、いつものハルヒのものだった。
 ほっと息をつく。

『馬鹿やろう。俺だってひきたくてひいたんじゃないんだよ』

 俺もいつもの調子で返信した。

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:54:22.87 ID:xVMhzSx40

 それから、ハルヒとメールのやり取りは続いた。
 昼時は面白いテレビもやっていないので、正直ありがたかった。
 アイツのことは今は無理やりにでも頭から追いやっておく。

『ホントに具合悪いんなら、見舞いに行こうか?』

 だというのに、これだ。無理だ。見舞いは無理だよハルヒ。
 まず、第一に俺は別に風邪を引いていない。
 仮病だってばれたらお前は俺を半殺しにするだろう?
 それにな、ハルヒ。



 正直、お前と面と向かって普通でいられる自信がないんだ。




『見舞いはいいよ。うつしたら悪いしな』ピッ

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 01:57:55.44 ID:xVMhzSx40

 もっともらしい理由をつけて返信する。
 それからハルヒからの返信は無かった。


 ようやくうとうとしかけた午後二時。
 またケータイが鳴った。
 一気に目が覚める。恐る恐るケータイの着信画面を見た。





『From谷口』



「おらーーーーーーーー!!!!!!」

 俺は携帯をクッションに思いっきり叩き付けた。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:01:48.16 ID:xVMhzSx40

 まったく、相変わらず空気を読めない野郎だ。
 大体今は授業してるはずじゃねえか。

『暇だ〜。退屈だぜキョン』

 いかにも谷口らしいメールだった。
 なぜかは知らんが笑ってしまった。
 ふむ、どういうわけか少し気が軽くなったな。
 礼をいっとくぜ谷口。心中浅くな。

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:06:45.71 ID:xVMhzSx40

 それから谷口と実にくだらない内容のメールを続けた。
 ふと、思う。
 谷口に相談してみようか。
 案外、こういうことには詳しいからな、こいつは。

『谷口、ちょっと聞いてくれ』

『なんだ? あらたまって気色わりい』

『俺の中学のころの友人からちょっと相談事を請け負ってるんだ。でも、どうにも俺の専門外でな』

『ん? 中学のころのダチなら国木田に聞いた方がいいんじゃねえか?』

『いや、ちょっとお前に聞いてみたいんだ』

『へへ〜、ようやくお前も俺の頼りがいに気付いたってわけか。いいぜ、ドンと来い』

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:11:50.56 ID:xVMhzSx40

『その友人、仮にKとしよう。そのKには好きな女がいたらしいんだ』

『ふむふむ』

『そのKと女の子との関係は、本人が言うには良好だったらしい』

『ふむ、んで?』

『けど、その女の子に突然彼氏が出来ちまった。もちろん相手はKじゃない』

『ほう! それで?』

『その彼氏ってのが、いわゆる、なんというか、こうチャラチャラした野郎なんだこれが』

『何かいやに実感こもってるな』

『それで、Kは今モヤモヤした気持ちを抱えて過ごしているらしい。この場合、Kはどうしたらいいと思う?』


※全てメールでのやり取りです

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:13:56.90 ID:xVMhzSx40

『どうっていわれてもな』

『やっぱ難しいか?』

『いや、そのKって奴はそもそもどうしたいんだよ?』

「ふむ…」

 谷口のメールを見て、しばし考え込む。
 そうか、そもそもそれが定まっていなかった。





 俺は、どうしたいんだ?

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:18:29.12 ID:xVMhzSx40

『どうなんだろう?』

『いや、どうなんだろうって言われても! Kは何か言ってねえのかよ!』

『Kも一体どうしたらいいもんか、って感じだったからな』

『お前今そのKって奴と連絡つく?』

『多分いける』

 というか、そのKは俺だ。

『じゃあ今からいくつか質問すっから、その答えをKから聞け』

『了解』

『まず、Kは今でもその女のことが好きなのか』

 ああ、それは昨日のうちにはっきりした。
 すぐに答えは返せるが、あえてたっぷり五分の間を置いて返信する。
 あんまり返信が早いといくら谷口でも不審に思うだろうからな。

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:23:03.70 ID:xVMhzSx40

『好きだそうだ』

『ふむ、それでKはその女に出来た新しい男が気に入らない』

『まさしくその通り』

『Kは自分の気持ちをその女に伝えたことは?』

『無い』

『女はKのことをどう思ってるんだ?』

『それはわからんが、それまでは仲良くやっていた』

『よーし、最後にひとつ確認だ』

『なんだ?』

『その彼氏ってのは本当にちゃらっちゃらした嫌な野郎なんだな?』

 ああ、それは断言できるぜ谷口。
 俺は前世でアイツに殺されたんじゃないかってくらい、生理的に嫌いだ。
 でなきゃ、そもそもこんなに悩まんさ。

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:31:10.99 ID:xVMhzSx40

『なら、簡単じゃねえか』

『結論が出たのか?』

『ああ、とりあえずKはその女に告白しろ。ずっと好きでしたってな』

 飲んでいたポカリを噴き出してしまった。
 危ない。ケータイにかかったら一発でオシャカだった。

『いいか? 女ってのは雰囲気に流されちまう所があるからな。多分その女はそれだ。男がそんだけゲスだっていうんなら、そろそろ目が覚めてるころだろ。
 まあそのKがよっぽどのぶ男だってんなら、まあ、なんだ…玉砕する可能性も高いが』

 うむ、よっぽどのぶ男ってことはないはずだ。
 多分。きっと。
 そうだといいな。

『大体な!』

 おっと、まだメールは終わっていなかった。

『そんなチャラ男が幸せになるなんて認めねえ!! Kに伝えろ!! ぶん殴ってでも取り戻せってな!!』

 谷口……俺は今までお前を見損なっていたのかもしれないな。

『伝えるよ、必ず』

 谷口のおかげで、迷いは吹っ切れた。覚悟も決めた。
 当たって砕けろだ。ちくしょうめ。

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:38:03.45 ID:xVMhzSx40

 翌日、俺は朝一番にハルヒに話しかけた。
 直接言葉を交わすのは実に二日ぶりだな。

「ハルヒ」

「な、何よ? 随分真剣な顔して……」

「昼休み、ちょっと二人になれないか? 話したいことがあるんだ」

「え、えぇ…!? な、何よあらたまって! き、気持ち悪いわね!!」

 ええい、人が悲壮な覚悟を胸に話しかけているのに気持ち悪いとはなんだ。

「いいのか? 悪いのか? どっちなんだ?」

「え、う? い、いいわよ」

 ハルヒは俺の剣幕に戸惑いながらもはっきりと頷いた。
 よし、これで準備はオーケーだ。昼休みまでに気の利いた台詞のひとつでも考えておくとしよう。
 気付けば、アイツがにやにやとこっちを見つめていた。
 目をそらすことはしない。俺もアイツを睨んでやる。

「ねえ、キョン。アンタ体はもう大丈夫なの?」

 ああ、ピンピンしてるぞ。むしろお前のほうが心配だ。
 顔、真っ赤だぞ?

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:42:38.44 ID:xVMhzSx40

 昼休み。
 俺とハルヒがいるのは、かつて俺が無理やりつれてこられたあの場所だ。
 ここで、俺はハルヒのけったいな部活立ち上げ計画を聞かされたんだ。
 言わば、SOS団の始まりの地。ゲンをかつぐわけじゃないが、一応な。

「な、何よ、話って」

 いつものように強気に振舞おうとしているハルヒだが、やはり何だか呂律が回っていない。
 俺の雰囲気から何かを察しているのだろうか? 確かに余裕無いからな、俺。
 だが、それくらい許してくれよ。
 俺はきっとお前の百倍緊張してるんだから。

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:49:08.02 ID:xVMhzSx40

「ハルヒ」

 俺は伝えた。自分の気持ちを。
 俺の中にあるボキャブラリを全て駆使して。
 描写するのはちょっと勘弁してくれ。あまりにも恥ずかしいんでな。

「……」

 ハルヒはうつむいて肩を震わせている。
 ちくしょう、この間はなんだ。一秒が長すぎる。
 今何分たった? 五分か? 十分か?
 6秒だと? ええい、うそをつけちくしょうめ。

「……そいのよ」

 ハルヒが口を開いた。
 声が小さい。聞き取れない。
 ごくりと唾を飲む。でかい音がした。やばい。ハルヒに聞かれたか?
 ハルヒがもう一度口を開く。
 今度は聞き逃さないようにしなくては。
 全神経を耳に傾ける。

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:50:26.85 ID:xVMhzSx40










「…遅いのよ、バカキョン」





 世界が灰色になった気がした。



234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 02:54:57.08 ID:xVMhzSx40

 ああ、やっぱり、だめだったのか。

 もうハルヒはアイツのもので。

 俺が入り込む隙間なんてこれっぽちもありゃしなかったのか。

 何もかもが遅すぎた。

 足元の地面が崩れていく感覚。

 圧倒的な喪失感。

 比喩ではなく、目の前が本当に真っ暗になった。




 そんな俺の感覚を現実に戻したのは。

 ハルヒのぬくもりだった。

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:00:51.72 ID:xVMhzSx40

「は、え?」

 間抜けな声が口から漏れる。
 ハルヒが俺の首に手を回し、抱きついていた。

「まったく、本当に…この私をこんなに待たせて……!」

 ハルヒの顔が見えない。
 でも、耳は見える。真っ赤だ。

「遅いのよ! バカキョン!!」

「ぐわ! いたたたた!! 力入れすぎだお前!!」

 照れ隠しなのか、渾身の力でもって俺の首を締め付けるハルヒ。
 そろそろ勘弁してくれ。このままじゃ比喩じゃなく天国に昇っちまう。

「って、ちょっと待て! おい、どういうことだ!?」

 混乱したまま叫ぶ俺。ようやくハルヒが俺から離れた。
 涙にぬれた顔が見える。
 えーと、なんだ、つまり、その。

「オッケーってことでいいのか?」

「みなまで言わすな、アホキョン!!」

 天に昇りそうだった。いや、比喩じゃなく。

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:05:05.46 ID:xVMhzSx40

 その日、久しぶりにハルヒはSOS団の活動に参加した。
 久しぶりに朝比奈さんのお茶を心から旨いと思ったよ。

 それから、活動を終えて俺とハルヒは二人並んで帰っている。
 手をつなぎたかったが、その度胸は俺には無かった。
 などと思っていたらハルヒの方から俺の手を握ってきた。

「普通こういうのは男からするもんでしょ!」

 顔を真っ赤にして、口を尖らせて文句を言ってくる。
 悪い悪い。そうだな、今度からは気をつけるよ。




 その日、俺は久しぶりにぐっすり眠った。

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:09:53.48 ID:xVMhzSx40

 それから、俺とハルヒは順調に恋人としての月日を重ねた。
 未だにアイツはにやにやと俺のほうを見てくるが、もうそんな視線も気にならない。
 俺はハルヒを取り戻したんだ。
 そして俺の告白から一週間たった今日。

 誰もいない家。しんと静まり返った俺の部屋。

 ハルヒと俺の、二人きり。

 心臓がばくばくなっている。

 ハルヒを見れば、ハルヒも顔を赤くして、なんだか正座してしまっている。

 そんなハルヒを笑えない。だって俺も正座しちゃってる。



 するんだ。今日。いよいよ、ハルヒと。

347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:13:53.49 ID:xVMhzSx40

「ハルヒ…」

 勇気を出して、俺から声をかける。
 こういうことは男から。そうだったよな、ハルヒ。

「ん…キョン……」

 まずはゆっくりと肩を抱く。
 ハルヒのあごに手を当てて、軽く力を入れる。
 するとハルヒは自分からあごを持ち上げてきた。

「ん…ちゅ……ふぁ……」

 既に何度か交わしたキス。
 でも、今までとは違う、初めてのキス。
 お互いの口を貪りあうような、貪欲なキスだった。

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:19:42.08 ID:xVMhzSx40

「ふぁ……」

 ハルヒが蕩けた声を出す。
 俺も脳髄が痺れたような快感に酔っていた。
 恥ずかしながら、もう俺のものは痛いくらい勃起してしまっている。
 何でこんな時にジーパンをはいたんだ俺は。いたたたいたいいたいもげる。
 気を取り直してハルヒにキス。
 今度は下唇の少し下。そこから段々と降りていく。

「ひゃう!」

 ハルヒが大きな声を上げた。俺の手がハルヒの胸をまさぐったからだ。
 ハルヒは拒まない。
 今度は服の下に手を滑り込ませ、直接触る。

「あふ! キョンの手冷たいわよ……」

 お前の体はあったかいな。熱いくらいだ。

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:26:04.47 ID:xVMhzSx40

「ふぁ…キョン…キョン……!」

 獣のようにハルヒの体を貪る。
 股間に顔を埋め、ハルヒの秘所をひたすらに舐めまわす。
 既に俺たちはお互いに一糸纏わぬ姿になっている。

 理性は既にとんでいる。

 今はただ、もっと、ハルヒを。

「あ、あ、あ!」

 俺の愛撫にハルヒが反応している。
 その声が、俺の理性をますます飛ばす。
 既に俺のものからは透明な液が滴り落ちている。
 駄目だ、もう我慢できない。

「ハルヒ…もう、いれていいか……?」

「ん…うん……きて」

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:29:23.51 ID:xVMhzSx40

 痛いくらい勃起した俺のものを、ハルヒの秘所にあてがう。

「あ、待ってキョン!」

「な、なんだよ!?」

 まさかここにきてお預けか!?
 ちょっとそれは無理だ。俺の愚息はそんなこととても了解してはくれないぞ!





「ゴム! ちゃんとゴムつけなさいよバカァ!!」



436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:33:15.12 ID:xVMhzSx40

 頭に冷や水を浴びせられた気分だった。

 一気に火照った頭が冷静になる。

 体が冷たくなっていく。

 いや、ハルヒは何もおかしなことは言っていない。

 俺たち高校生の身分で子供が出来たら、俺もハルヒも将来が潰れちまう。

 そうだ、だから。理性が叫ぶ。

 でも、ハルヒ、お前は。感情が暴走する。





 アイツには、生でやらせていたくせに!!!!

453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:37:29.73 ID:xVMhzSx40

「そうか、そうだったな。すまんすまんうっかりしてた」

 感情とは裏腹に、俺は謝罪の言葉を口に出す。
 もちろん用意はしているさ。ちゃんとな。

「まったく、こんなときまで抜けてるんだから…!」

 ハルヒは随分ご立腹の様子だ。
 そうだな。これじゃムードもへったくれもない。
 もたもたと慣れない手つきでコンドームを袋から取り出す俺。

「慌てなくていいわよ。私は消えたりしないわ」

 ハルヒが優しく微笑んで声をかけてくる。
 ああ、ありがたいよハルヒ。涙が出るくらいにな。

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:44:18.23 ID:xVMhzSx40

 今度こそ、俺はハルヒを貫いた。

「あっ、あっ、ん、ふ」

 俺の腰のリズムに合わせてハルヒの口から喘ぎが漏れる。
 大丈夫か? とか、動いていいか? とか、そんな気遣いは頭から吹っ飛んでいた。

 頭の中にあるのはただひとつ。

 美術準備室で、アイツに後ろから犯されるハルヒの姿。

 それを振り払うために、ただひたすら腰をうちつける。

「キョン…! あぅ、ちょっと…強…!」

 アイツよりもうまく。
 アイツよりもハルヒを満足させるんだ。


 ハルヒは俺のものだ。

 俺のものなんだ!!!!


 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ!

「ん…! ん…! うぁ……!」

484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:47:09.59 ID:xVMhzSx40

「出る! 出すぞ! ハルヒ!!」

「あっ、あっ、あっ、あっ!!」

 びゅるびゅる! びゅる!!

「う…あ…」

「ふぁ…ぁ…」

 今までの人生でこれだけの量を射精した事は無い。
 腰が抜けるかのような快感だった。

501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:52:45.09 ID:xVMhzSx40

 行為を終えて冷静になった。
 俺は一体何を考えてたんだ?
 ハルヒが前にアイツに抱かれたことなんて関係ないだろ!
 たとえハルヒが俺以外の誰かに抱かれていたとしても、俺達にとっては初めてのことじゃないか。
 何故もっと大切にしてやれなかったんだ。

「すまん…ハルヒ…」

「ホントよ!! アンタ獣じゃないんだから、自重しなさいよ!!」

「返す言葉もないよ…」

 ハルヒはふん、とそっぽを向いて見せた。
 もちろん、演技だ。そんなことはわかってる。
 だが、それはそれとしてこれは今後の戒めとしなくては。

「まあ、でも……」

 ハルヒがくるりと体の向きをこちらに変えた。
 にかっと俺に向かって笑ってみせる。

「必死なアンタはちょっと可愛かったわよ」

 そう言って、ハルヒは俺の鼻をつついてきた。

522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:57:47.11 ID:xVMhzSx40

「あ、あとね。ア、アンタがくだらない勘違いしないように言っておくけどね! 私初めてだったんだから!」

 …何? なんだって?

「たまにいるらしいのよ、初めてだけど血が出ない子。まさか自分がそうだとは思わなかったけど」

「…そうか」

 俺は頷くことしか出来なかった。
 だって他にどうしようがある?
 初めて結ばれたその直後に、「お前アイツと寝たことあるじゃん」なんて言えるか?
 言えるわけないし、最初から言うつもりも無い。


 ハルヒがアイツとの行為を無かったことにするっていうんなら、俺は何も言わないさ。

526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 03:59:04.00 ID:xVMhzSx40

ちょっと待てwwwww流れが速すぎるからwwww一応wwww言っとくwwwwwww

今やっと半分だかんなwwwwwwwwwww

568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:07:56.48 ID:xVMhzSx40

 それから、俺とハルヒの付き合いは特に問題も無く続いていた。

 ある日のこと。

 アイツがにやにやしながらやって来た。

「おいキョン。お前涼宮と付き合ってんの?」

「…ああ。だからなんだ?」

「マジかよ? もうやった?」

 こいつは一体何なんだ。
 本当に死んでほしいと思ったのはこいつが初めてだ。

「何なんだお前は」

「おい、そんなコエー顔すんなって。先輩として、コツを教えてやろうと思ってよ」

 馴れ馴れしく肩に手を置いてくる。
 その手を睨みつけてやると、コイツは俺の肩に乗せた手に少し力を込めてきた。

 どうやら力は強い方らしい。
 そんなことをアピールしてどうしたいんだか。

576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:13:35.41 ID:xVMhzSx40

「アイツよ、奥の方が弱ぇんだよ。知ってた? ちんこを一番奥のほうまで突っ込んでから腰回してみ? 5秒でイクぜアイツ」

「いい加減にしろ。殺すぞ」

 本心だった。ここまで頭に血が上ったのは生まれて初めてだ。
 次に喋ったら息の根を止めてやる。本気でそう思った。

「おいおい、マジになんなって。冗談じゃん。ま、気が向いたら試してよ」

「てめえ!」

 立ち上がろうとした俺を押さえつけて、最後ににやりと笑ってアイツは教室を出て行った。
 本当に、何なんだあの野郎は。




 その日からまたハルヒは「お母さんの具合が悪い」とSOS団に参加しなくなった。

585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:16:05.50 ID:xVMhzSx40

 嫌な気分だった。
 ハルヒはHRが終わればそそくさと席を立ち、アイツは後を追うように教室を出て行く。
 もちろん、後を追うように感じるのは俺が疑いを持っているからだ。
 そんなことはない。
 そうだろ? ハルヒ。

 信じてるからな。

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:20:45.51 ID:xVMhzSx40

「もう、涼宮ハルヒに関わるのはよした方がいい」

 そんな言葉を俺に投げかけてきたのは長門だった。

「何言ってんだ長門」

 正直、狼狽していたと思う。
 まさか長門がそんなことを言ってくるなんて思わなかったから。
 長門の言葉の意味がいまいちよくわからなかったから。

「これ以上涼宮ハルヒに関わってもあなたが傷つくだけ」

 やめろ長門。それ以上言うな。
 それ以上くだらないことを言えば、いくらお前でも俺は怒るぞ。

「……そう」

 俺の言葉に長門は俯くだけだった。

601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:25:42.60 ID:xVMhzSx40

 それから、ハルヒは学校に来なくなった。

「涼宮なんだがな、何でもお母さんが……」

 担任の岡部教諭が欠席の理由を述べていたが、耳に入ってこない。
 アイツがいない。
 アイツも学校に来ていない。
 何でこんなに不安になる。
 ハルヒを信じろよ俺。
 恋人を疑うな。最低だぞ?


 休み時間になってすぐにハルヒに電話する。

『おかけになった番号は、現在、電波の届かないところにあるか、電源が…』

 つながらない。
 不安は増すばかりだ。

606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:27:52.84 ID:xVMhzSx40

 翌日、ハルヒは来ていない。
 アイツも来ていない。
 焦燥感で押しつぶされそうになる。
 美術準備室の光景がまた頭に蘇ってきた。
 席を立つ。

「どこにいくの?」

 尋ねてきた国木田に、

「早退する」

 俺はそう告げた。

612 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:30:27.03 ID:xVMhzSx40

 自転車をしゃにむに走らせ、クソ長い下り坂を降りる。

 汗だくで着いたその場所は、ハルヒの家だ。

 深呼吸して息を整える。

 ケータイを取り出し、ハルヒに電話。

『おかけになった電話番』ブツッ

 繋がらない。

 呼び鈴を押した。

 誰も出ない。

 足が震えてくるのがわかった。

627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:34:55.11 ID:xVMhzSx40

 さらに自転車を走らせる。

 たどり着いたのは、アイツの家だ。

 連絡網に記載された電話番号から住所を調べた。

 は、これじゃ立派なストーカーじゃねえか俺。

 ハルヒに電話。繋がらない。

 嘘だろ? ハルヒ。お前がここにいるわけないよな。

 何か事情があって、携帯の電源を入れられないだけだろ?

 誰かの命令で切ってるなんて、そんなんじゃないだろ?

 二階の窓が開いている。

「ん…! あ…! あ…!!」




 違うよな? ハルヒ。

645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:38:51.42 ID:xVMhzSx40

 それから、俺はずっとそこに立ち尽くしていた。

 そんなわけがない。

 違う。そう自分に言い聞かせて。

 二階から漏れる誰かの喘ぎは一向に止む気配は無かった。




 もう、どれほどそうして立ち尽くしていただろうか。

 玄関のドアが開いた。

 やばい。咄嗟の出来事に体が反応しない。

 玄関から出てくる、見覚えのある姿。




 ハルヒだ。

660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:43:22.32 ID:xVMhzSx40

「ハルヒ…」

 呆然と、名を呼ぶことしか出来ない。

「また明日来いよ。もっとすげえの教えてやる」

「馬鹿。そんなに毎日やられちゃ私壊れちゃうわよ」

 俺の耳はおかしくなったに違いない。
 俺の目はおかしくなったに違いない。
 誰か拳銃をもってこい。
 今ならあっさり引き金を引いてみせるから。


 門の扉をあけて、ハルヒが目の前になってくる。
 どうすればいい? 何て声をかければいい?
 いや、それよりハルヒ。お前はどんな顔をしてみせるんだ?


 そんな俺の焦燥をよそに、ハルヒは俺の目の前を極普通に素通りした。

684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:48:40.17 ID:xVMhzSx40

「え…?」

 待てよハルヒ。説明しろ。
 せめて。一言でも。
 俺に声をかけてくれ。

「だから私は忠告した」

 耳慣れた声に振り返る。
 長門有希がそこにいた。

「一時的に視覚を遮る遮蔽シールドを展開した」

 そうか、ハルヒが俺を無視したのはそういうわけか。
 助かったよ長門。
 いや、それとも余計なことをと言うべきか?

「知っていたのか、長門」

 俺の問いに長門はこくりと頷いた。

「だから、可能な限り早く涼宮ハルヒとの接触を断つほうがあなたの為だと判断した」

 そうか、長門。
 おまえなりに気を使ってくれたんだな。
 でも、ちょっと遅かったみたいだ。


 もう、何かどうでもよくなってきちまったよ。

696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:52:24.95 ID:xVMhzSx40

 その夜。
 また俺は眠れぬ夜を過ごしていた。
 当然だ。眠れるわけがない。
 いや、そもそも眠気がやってこない。
 最高にハイってやつだ! と叫んでやりたくもなってくる。

 どうしようか。

 何をしようか。

 よし、殺そう。

 誰を? どうやって?

 駄目だな。まともに頭が働いてない。

 とにかく殺すんだ。

 アイツを、あいつを。

712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 04:57:17.04 ID:xVMhzSx40

 ケータイが鳴った。

 ハルヒからの着信だ。

 笑えてくるぜ。

 どこからかけてきてるんだ?

 お前の部屋か? アイツの部屋か?

 あるいは、アイツの下かもな。

 あはははは。

 ケータイを叩きつける。

 今度はクッションじゃない。壁に直接だ。

 ばらばらだ。ざまあない。

「キョン君何の音〜?」

 何でもないよ。ほら、もう遅いからさっさと寝なさい。

735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 05:03:50.68 ID:xVMhzSx40

 翌日。

 行ってきます、と俺は家を出た。
 ポケットにはカッターナイフを忍ばせている。
 行き先は決まってる。
 どうせアイツは今日も学校を休むんだろう。

 妙にスッキリした気分だ。
 達観した、というのはこういうことを言うのかもしれない。
 昨日見たばかりの家に着く。
 10分ばかりかけて観察、うん、アイツ以外は誰もいないようだ。
 呼び鈴を鳴らす。ぴんぽーん。
 ばたばたと足音が聞こえてくる。
 カチカチカチと、右手に持ったカッターの刃を伸ばした。

「よう、ハルヒか?」

 無防備に顔を出した。馬鹿だな。無警戒過ぎる。
 仮にも人の彼女に手を出したんだ。もっと危機感持てよ、馬鹿。

「残念、キョン君でした」

 そして俺はカッターナイフを突き出した。

758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 05:09:48.45 ID:xVMhzSx40

 床に転がされたのは、アイツじゃなく俺だった。
 俺のカッターはあっさりかわされた。
 どうやら本当に腕っぷしは強かったらしい。
 全身が痛い。泣きそうだ。
 これ何本か骨折れてんじゃないか?

「舐めた真似しやがって…オラ!」

「うぐ!」

 床に転がった俺をアイツはさらに蹴りあげる。
 吐き気がこみ上げてきた。
 吐いてみたら血の塊だった。
 やばいんじゃないか、これ。

「ハルヒを…返せよ……」

 それでも、せっかく口を開いたんだから一言くらい言っておくことにする。

「馬鹿じゃねーの?」

 また蹴られた。痛い。余計なこと言うんじゃなかった。

「お前にいいもん見せてやるよ」

 そう言い捨てるとアイツは俺をぐるんぐるんにふん縛り、クローゼットの中に放り込んだ。

796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 05:17:31.02 ID:xVMhzSx40

 クローゼットに放り込まれてからどれくらいたったのか。
 縛られた縄を何とかできないかと思ったが、ちょっと力を入れるだけで全身がくまなく痛い。
 物音ひとつ立てれない。まさに芋虫状態。もちろん口も塞がれている。
 再び呼び鈴がなった。
 聞き覚えのある声。
 見覚えのある姿。
 ご丁寧にクローゼットはわずかな隙間を開けられている。
 もちろんわざとだ。ちくしょうめ。


 狭い視界にハルヒが入ってきた。
 制服を着ている。
 学校に行く、と家を出てからここに来てるのか、と何故かどうでもいいことに納得した。

804 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 05:19:02.34 ID:xVMhzSx40

わーおwwwwテラ典型的な荒らしwwwwwwww

こりゃ無理だwwwww>>1はクールに去るぜwwwwwww

869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 05:27:02.72 ID:xVMhzSx40

どっちにしろwwwこのスレで終わるのは無理臭かったからwwwwwまたスレ立てようと思ってwwwwwww

その前にwwwちょっとwwwww寝させてもらうけどwwwwwwwwww

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:27:00.24 ID:xVMhzSx40

あwwwらwwwすwwwじwwwwww

転校生のチャラ男にwwwあっさりとハルヒを手篭めにされてwww涙目のキョンwwwww
勇気を振り絞ってハルヒに自分の気持ちを伝えてみたらwwwwwなんとオーケーwwwwwなんという逆転劇wwwww
と思っていたらwwwハルヒが転校生の家から出てくるのを見てしまいwwwwwキョン涙目リターンズwwwwww
そんなわけでwwwwチャラ男に復讐を試みるもwwwwあっさり返り討ちwwwwww
チャラ男はキョンをクローゼットに閉じ込めwwwwwハルヒがそこに現れるのであったwwwwww

※注意!!
このスレはタイトルの通りエロス&欝で溢れております!!
特にNTR(寝取られ)成分を多分に含みます!!
そういったトラウマをお持ちの方は、見ないようにすることを推奨します!!
あと、結構直接的な描写・表現をしてるから、18歳未満は見ちゃ駄目なんだからね///!!

ちゃんと忠告したかんなwwwwwそれでは始めますwwwwwwww


あwwwあとねwwwwごめんねwww書き溜めしてないのwwwwwww
いやwwwやろうとしたんだけどwwwwこんなもんwww一人で黙々書いてたらwwww俺まで鬱にwwwwなりそうだったからwwwww
遅筆な>>1だけどwwww許してねwwwwwww

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:28:14.37 ID:xVMhzSx40

 クローゼットに放り込まれてからどれくらいたったのか。
 縛られた縄を何とかできないかと思ったが、ちょっと力を入れるだけで全身がくまなく痛い。
 物音ひとつ立てれない。まさに芋虫状態。もちろん口も塞がれている。
 再び呼び鈴がなった。
 聞き覚えのある声。
 見覚えのある姿。
 ご丁寧にクローゼットはわずかな隙間を開けられている。
 もちろんわざとだ。ちくしょうめ。


 狭い視界にハルヒが入ってきた。
 制服を着ている。
 学校に行く、と家を出てからここに来てるのか、と何故かどうでもいいことに納得した。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:30:00.49 ID:xVMhzSx40

「…何かあったの?」

 ハルヒは怪訝そうにアイツの顔を伺っている。
 アイツはとても冷たい目でハルヒを見据えていた。
 ハルヒは落ち着かないのか、所在無さげに足を動かしている。

「何よ…どうしたの?」

「ハルヒ、お前もう来なくていいから。帰れ」

「え? ちょ…」

「ほれ、あばよ」

 突然の言葉にハルヒは混乱しているようだった。

「ぼ〜っとしてんなよ。帰れって」

「待って、どうして…」

「キョンの野郎が俺んとこ来やがったんだよ。『ハルヒを返せ〜』だとさ。うぜえ。お前何か言ったろ」

「キョンが!? 違う、私は何も言ってない!!」

 ハルヒは顔を蒼白にして俯いた。

「……言うわけないじゃない」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:33:06.97 ID:xVMhzSx40

「どっちにしろお前と会ってたらまた来るだろあいつ。俺そういう面倒大嫌いだから、もうお前とはヤらない。だから、な? 帰れって」

 そう冷たく言い放ってアイツは手をヒラヒラと振って見せた。
 そうだ、ハルヒ。お言葉に甘えて帰っちまえ。
 それだけ言われればもうわかったろう?
 クズなんだよ、そいつは。関わってちゃいけない。
 なのに、何でだよハルヒ。
 何で動かないんだ。

「いつまで立ってんだよ。帰れって」

「……」

 ハルヒは動かない。

「……」

 ハルヒはじっとその場で俯き、時折上目遣いでアイツの顔を伺っている。

「どうしても帰りたくないわけ?」

「……」

 ハルヒは無言のまま、小さくこくりと頷いた。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:35:35.10 ID:xVMhzSx40

「じゃあ脱げ。全部」

 ベッドに腰掛けたまま、アイツはそう言った。
 ハルヒは反抗する素振りも見せず、制服に手をかける。

 しゅる…しゅるしゅる……パサッ。

「あ、靴下はそのままでいいからな」

 アイツはけらけら笑いながらそう付け足した。

「わかってるわよ」

 ハルヒはふて腐れたようにそう言って、ブラとパンツも脱ぎ捨てる。
 これでハルヒは黒いソックス以外生まれたままの姿だ。

「よし、こっち来い」

 ハルヒがアイツのそばに歩み寄っていく。



 やめろ。もういい。これ以上は見たくない。
 そう叫ぶ頭の中とは裏腹に、俺はその光景から眼を背けることが出来なかった。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:38:35.74 ID:xVMhzSx40

「よし、それじゃまずいつも通りやってみろ。ちゃんと教えたとおりにな」

「……わかったわよ」

 ベッドに腰掛けるアイツの前にハルヒが跪く。
 ちょうど、アイツの股間の前にハルヒの頭が来ている。

 ジィーーー……

 ジッパーを下ろす音。
 アイツが下半身を露出させた。

 目の前に出されたアイツのものを前に、ハルヒは口をもごもごと動かした。
 何をしているかはすぐにわかった。

 口の中に唾液を溜めている。
 ハルヒはくちゅくちゅと口の中で唾液の量を確かめているようだった。
 しばらくして、アイツのものに顔を寄せていく。
 どうやら、十分な量が溜まったらしい。

「ん…」

 ハルヒはアイツのものをねっとりと口に含んだ。

「おお、あったけえ」

 アイツが快感に身を震わせる。
 ハルヒはゆっくりと頭を動かし始めた。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:42:41.00 ID:xVMhzSx40

「ん、んむ、ん、ん」

 ハルヒは熱心にアイツのものをしゃぶり続ける。

 じゅぷ、じゅぱ、じゅぽ、じゅぽ!

 ハルヒの口から漏れる唾液が音を立てている。
 唾液だけじゃない、アイツのカウパーだってそこには混じっているだろう。

「ん、ふ…」

 ぺろぺろとハルヒは丹念に亀頭を嘗め回す。
 それから、裏筋に舌を這わせ、そのまま袋のほうまで下りていく。
 袋をしゃぶっている間、ハルヒの右手は唾液でぬらぬらした竿を休むことなく扱いていた


 アイツのものはでかかった。
 俺のものより一回り、いや、二回りはサイズが違う。


 それを、ハルヒは苦もなく喉の奥まで突っ込んでいた。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:44:43.58 ID:xVMhzSx40

 アイツは少し顔を歪めると、ハルヒの頭を乱暴に掴んだ。

「出る!」

 そのままベッドから少し腰を浮かし、ハルヒの口に向かって乱暴にものを突っ込む。

「ん!? んむ…!!」

 ハルヒは一瞬苦しそうに顔を歪めたが、抵抗もせずそれを受け入れた。

 じゅっぽじゅっぽじゅっぽじゅっぽ!

「ハルヒ、おい、こっち見ろ」

 あごに手をやり、アイツはハルヒの顔を少し上に向かせた。
 ハルヒは涙の滲んだ瞳でアイツのことを見上げる。

「出すからな! 飲めよ!!」

 ハルヒはわずかに、だが確かにこくりと頷いた。

「うっ!」

 びゅるびゅるびゅる!! びゅる! びゅるる!!

「お、おぉ〜」ビュル、ビュルル!

 アイツは腰を振るわせて、最後の一滴までハルヒの口に注ぎ込む。
 こくん、こくんとハルヒの喉が動いていた。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:46:38.21 ID:xVMhzSx40

書いてる俺はwwwきっとwwwwおめーらの五倍wwはwwww鬱wwwwwww
ハルヒ大好きなんだよ俺wwwwwwwwちくしょうwwwwwww


 どうしようもない喪失感が襲ってくる。
 だが、目の前の光景は容赦なく進行していく。

「ほれ、ベッドに上がれ」

 アイツはハルヒの手を取ると半ば引っ張りあげるようにハルヒをベッドの上に座らせた。

「ちょっと、もう。あんまり乱暴にしないでよ」

「いいから足開け。マ○コいじってやっから」

「……もう慣れたけど、あんまりそういう直接的な言い方しないでよ」

「いいじゃん、えろいの好きだろ?」

「……馬鹿」

 ハルヒは頬を染め、小さく文句を言うとゆっくりと足を広げた。
 アイツの手がハルヒの股間に触れる。
 少しアイツがまさぐると、にちゃ、という音がした。

「もうかなり濡れてんじゃん。ちんこしゃぶっただけなのに」

「う、うるさいわね! アンタのせいでしょ!!」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:48:17.16 ID:xVMhzSx40

 ちゅ、ちゅく……

「ん…! あ…」

 アイツは中指と人差し指を使って、ハルヒの秘所を撫で回している。
 ゆっくりと、円を描くように。

「ちょッ…と…何でそんなゆっくり……」

 ハルヒがもどかしそうに声を上げた。

「お仕置きだよ。ちゃんとあの馬鹿を見てなかった、な」

 アイツはにやにやと笑いながらハルヒの股間を撫でる。

「や…ん…」

 ハルヒは懇願するようにアイツを見つめている。

「いかせて欲しいか?」

 アイツの言葉に、ハルヒはゆっくりと頷いた。

「なら、お願いしろよ」

「そ、そんな…」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:52:19.10 ID:xVMhzSx40

「言わなきゃずっとこのままだから」

「あ…」

 ツツ…

 どうやらアイツはわざと敏感な部分は避けているらしい。

 ハルヒの顔が段々と切なそうになってきた。

 もじもじとハルヒが身をよじらせ始める。

 物足りない。

 その顔ははっきりそう言っていた。

「…せて」

 小さく、消え入りそうな声。

「聞こえねーよ」

 アイツがあざ笑う。




「いかせてください…!」

 ハルヒははっきりとそう言った。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:56:38.26 ID:xVMhzSx40

 アイツはにやりと笑ってみせた。
 ハルヒにじゃない。
 俺に向かって、だ。

「よし、じゃあちょっと膝立ちになれ」

「ん…こう?」

 ハルヒがベッドの上で膝立ちになる。
 バランスを取るためなのか、アイツの肩に手を乗せていた。

「おい、もっと開けよバカ」

「…ん」

 じりじりとシーツを引っ張りながら、ハルヒはひざの間を広げた。

 ちゅ、ちゅく……

「あ、あ、」

 アイツの中指が、ハルヒの中に入り込んでいく。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 10:59:51.48 ID:xVMhzSx40

 チュクチュクチュクチュク…

「ん…ん…ふ…!」

 チュクチュクチュクチュク…!

「あ…や、ふぁ」

 ニチュニチュニチュニチュ!


 音が、段々粘性を帯びていく。

「そろそろか? いくときはちゃんと言えよ!」

 アイツは指一本でハルヒの中を激しくかき混ぜている。
 ハルヒはもう完全にアイツの体にもたれかかっていた。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:04:25.23 ID:xVMhzSx40

「ん…イク、イク…!」

 ハルヒがうわ言の様に呟く。
 アイツが指を動かすペースが上がった。


 チュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュク!!

「ん…! ん…! ん…! ん…!」

 クチュクチュクチュクチュクチュ!!

「あ、あ、あ、あ、」










 プシャッ!!


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:10:33.89 ID:xVMhzSx40

「あ、はぁ……!」

 ハルヒは完全に脱力してアイツの体に身を預けていた。
 ぬる、とアイツはハルヒの中から指を引き抜く。

「おい、一人で満足してんなよ」

 そう言って、アイツはハルヒをうつ伏せに押し倒すと自分のものをあてがった。

「ま、待って! すぐは駄目! あ、駄目だっ…たら…う、あぁ……!!」

 ハルヒの声などお構い無しに、アイツはハルヒの中に自分の物を沈みこませていく。
 もちろん、ゴムなどつけていない。
 生のまま、ハルヒの中に侵入していく。

「おら、おら!」

「だ…めぇ…!! またイク、いっちゃう!! ん、んあぁ〜!!」

 パンパンパンパン!

 じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ!

「ん、あ、あぅ、う、うん、う!!」

 肉のぶつかる音、かき混ぜられる水の音、そしてハルヒの喘ぎだけが部屋の中に木霊した。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:16:54.82 ID:xVMhzSx40

「ハルヒ、出すぞ!!」

「…!! 駄目! 中は!! 外、外に出して!!」

「う、あ、あぁ!」

 びゅるる!! びゅる、びゅる…!!

 アイツは抜くどころか、ハルヒの一番奥まで突き刺してから射精した。
 ハルヒの中にアイツの精液が流れ込んでいく。
 たっぷりと。
 頬が濡れている。俺はまた涙を流していた。

「あぁ〜、スゲー出た」

 ぬるり、とアイツは最後の一滴までハルヒの中に注いでから、ものを引き抜いた。
 粘度のある液体が、がハルヒの秘所からアイツのものに糸をひいている。
 びくびくと、ハルヒの体が震えた。

「もう…ば…かぁ……!」

 アイツとタイミングを同じくしていっちまったらしい。
 もう何回目の絶頂だったけな。
 途中から数えるのをやめちまった。

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:20:19.83 ID:xVMhzSx40

「子供出来たらどうすんのよ!」

 ハルヒはキッ、とアイツを睨み付ける。

 そうだよな、ハルヒ。もっともだ。

 でも、それならゴムをつけさせようぜ。

 お前が俺にそうしたみたいにさ。



「うるせえな。いいじゃんか。ピルちゃんと飲んでるだろ?」

「飲んでるけど…万が一ってあるじゃない」




 なんだと? 今何て言った?

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:24:37.33 ID:xVMhzSx40

 ピルを飲んでいる。

 そういったか?

 そいつに中出しさせるために?

 いつから? いつからだ?

 決まってる。最初からだ。

 美術準備室で初めて行為を目撃したあの時も。

 俺と初めてセックスしたあの時も。

 そうか、そうかい、ハルヒ。

 俺とは、万が一でも子供を作りたくなかったか?


「それによ、子供出来たら産めよ。俺、それくらいのかいしょーあるし」

「適当なこと言ってんじゃないわよ! もう!」

 ハルヒが頬を膨らませてアイツを睨んでいる。


 吐き気がした。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:29:16.56 ID:xVMhzSx40

「あ、ん、ん、ふ、」

 目の前でハルヒの胸が揺れている。
 今度はわざわざクローゼットに手をつかせて立ちバックときたもんだ。
 クローゼットのドアの隙間に、ハルヒの顔が押し付けられている。

 近い。
 ほんの1mも離れていない距離。
 ハルヒの蕩けそうな顔が見える。
 ハルヒの悦びの喘ぎが耳に届く。

「出すぞ!」

「うん、来て!!」

 俺の目の前で、ハルヒは3回目の中出しを了解した。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:34:59.74 ID:xVMhzSx40

 どれくらいの時間が立っただろうか。
 ハルヒはシャワーを浴びに階下へと降りていった。
 にやにやしながらアイツがクローゼットに近づいてくる。

 ガラリ、とクローゼットの扉が開けられた。

「よう、どうだった?」

 もう、睨みつける気力もわかない。
 口を塞がれていてよかった。
 もし自由に喋れたら、許しを請う言葉を吐き出していたかもしれない。
 一刻も早くこの場から逃げ出したかった。

「ハルヒが誰のものかよ〜くわかったか?」

 笑っている。
 転校してきたあの時と同じ顔で、コイツはにやにや笑っている。

「へ、汚ぇ顔」

 ぴちゃ。
 顔面に唾を吐かれ、そのまま顔を勢いよく踏まれた。
 そこで俺は意識を手放した。

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:40:46.67 ID:xVMhzSx40

 目を覚ました時、見覚えのある顔が目の前にあった。
 長門だ。長門が俺を無表情で覗き込んでいる。
 どうやら俺は長門に膝枕されているらしかった。
 長門の膝に頭を乗せたまま周囲を見回す。
 必要最低限しかない家具類。
 間違いなく長門の部屋だった。

「長門…? お前、どうして?」

「帰宅途中に、路上で倒れていたあなたを見つけた。傷の治療は完了している」

 言われて、自分の体を見下ろす。
 確かに傷は消え、体の痛みも綺麗さっぱり無くなっていた。

「そっか…ありがとな、長門」

「構わない。それよりも、私はあなたに謝らなくてはならない」

「何を?」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:46:21.38 ID:xVMhzSx40

「私が発見した時、あなたは本当に酷い状態だった。私は、あなたに害を及ぼした要因を特定しなければならなかった」

「それで…?」

 珍しく、長門は口ごもるような素振りを見せた。
 一拍の間を置いて、口を開く。

「あなたの記憶を、覗かせてもらった」

 そう…か。ってことは、全部わかってるんだな?
 俺がそう言うと、長門はこくりと頷いた。
 頷いたまま、顔を上げようとしない。

「ごめんなさい」

 俺は目を丸くした。
 長門がこんな風に謝るなんて、出会った当時からじゃ考えられないことだ。

「いいよ、気にするな」

「でも」

 いや、本当にいいんだ。実は長門に頼みたいことがあってな。
 そのためには事情を知っておいてもらったほうが、説明もしやすい。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:49:04.94 ID:xVMhzSx40

「頼み?」

 長門は、ほんの3ミリほど首を傾げた。

「ああ、そうなんだ。聞いてくれるか?」

「内容による」

「ああ、簡単だ。多分、一瞬ですむんじゃないか?」

 俺は努めて明るく言った。





「長門。俺の存在を消してくれ」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 11:55:32.24 ID:xVMhzSx40

「なぜ」

 長門は無表情のまま俺を見据えている。
 無表情だが、そこには僅かな狼狽が見て取れた。

「記憶見たんなら、わかるだろ? もう生きてく気力が無いんだ。かといって、死ぬ度胸も無い」

 頼むよ長門。楽に俺を葬ってくれ。
 もちろん、ただ死ぬだけじゃ周りに迷惑がかかっちまう。
 俺だってそんなに馬鹿じゃないんだぜ?
 言うなれば、俺の存在そのもの。
 そいつを消してくれ。
 今から俺が生まれたころまで遡って、俺という人間がいなかったことにしてくれよ。

「そんな願いは許容できない」

 何でだよ、長門。
 見たんだろ? ならわかるだろ?

「罰を受けるべきはあなたではない」

 罰? そんな大層なものじゃないんだよ長門。

「ふふ…! くくく…!! あっはっはっはっは!!」

 何だかおかしくなっちまって笑っちまった。
 涙がまたぼろぼろ出てきちまった。
 まったく、どれだけ出せば気が済むんだよ俺の涙腺は。

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:03:14.00 ID:xVMhzSx40

「確かに私はあなたの記憶を見た。だからこそ断言できる。あなたが消える必要は無い。消えるべきなのは」

 違うんだ長門。俺はとことん自分が嫌になったんだ。
 確かにきっかけはあいつ等さ。でも、俺はそれで気付いちまった。
 俺は、ゲスなんだよ。ゴキブリ以下の、クソ野郎なんだ。


 何でそういうことを言うのかって?

 おいおい、言わすなよ。もっとへこんじゃうだろ?


 見たくなければ見なければいいだけの話だろ?
 聞きたくなければ聞かなければいいだけの話だろ?


 でも、俺は見た。ハルヒの痴態を。
 俺は聞いた。ハルヒの喘ぎを。


 それでよ、くく、ホントに笑っちまうよ。


「ぼ、勃起してたんだぜ、俺!! 自分の彼女が他のヤツにちんこ突っ込まれてるの見てさ!!」

 なあ、長門。見ろよ。
 今もだ。今も収まってないんだ、俺のこの矮小なものは。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:04:42.13 ID:xVMhzSx40

 こんなに死んだほうがいいやつ、他にいるか?

 いないだろ? だから早く消してくれよ。

 頼むよなあ、長門。





 もう俺を見ないでくれよ。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:11:47.64 ID:xVMhzSx40

「あなたは悪くない」

 長門はそう呟くと、膨れ上がった俺のズボンにそっと手を添えてきた。

「な、長門…?」

「他人の生殖行為に性的興奮を抱くのは人間として当然のこと。例え、それが近しい間柄の人間でも。
 むしろ、そういった時こそ、その近しい人物を取り戻すために、オスとしての本能が顔を出すことも有り得る」

 長門がそっと顔を寄せてくる。
 近い。その距離わずかに20cm。

「あなたがオスとしての自分に嫌悪感を抱くというのなら、それを発散するために私の体をどう用いても構わない」

 長門の細い指が俺の目尻を拭う。

「だからお願い、泣かないで」

 長門が俺の顔をその胸にかき抱く。
 優しく、母が子をそうするように。

「だからお願い……壊れないで」

 俺の中で致命的な何かが決壊した。
 気付けば、俺は喉から唸りを上げて長門を押し倒していた。

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:16:29.98 ID:xVMhzSx40

 気遣いも何も無い。

 ただ、動物的な欲求を満たすために。

 長門の制服を引きちぎる。

 意外とあっさり裂けるもんなんだな。おもしろい。

 長門の少し小ぶりな胸が、それを包む白いブラが見える。

 ブラには何の飾り気も無い。それが逆に長門らしくて俺の興奮を助長した。

 ブラを上にずらす。

 長門の小さな乳首が露出する。

 俺はその乳首に夢中でむしゃぶりついた。

「ん…」

 あの長門が、ほんのわずかだが艶がかった声を上げた。

 それが俺の理性を完全に飛ばした。

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:19:52.45 ID:xVMhzSx40

 前戯なんてすっとばし、長門のスカートとパンツを一気に剥ぎ取る。

 腫れ上がった俺のものはもう限界だった。

 突っ込みたい。

 めちゃくちゃにしたい。

 ただ、それだけが俺の思考の全て。

「長門、入れていいか?」

 もちろん、そんな了解をとることなんてしない。

 俺はゴムもつけずに長門の秘所に俺のものをあてがい……



 一気に、貫いた。

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:24:47.80 ID:xVMhzSx40

「あ…」

 わずかに漏れる長門の苦悶の声。

 だが、それだけで俺をさらに昂ぶらせるには十分だった。

 ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、

「あ…は、あ、」

 前戯なんてほとんどしていないのに、長門の中は十分に濡れていた。

 さすが、宇宙人パワーってやつか。便利だな、長門。

 じゃあ俺も遠慮はしないぜ。最初からしてないけどな。

 長門の腕を掴み、無理やり体をひねらせてから、浮かんだ長門の足を抱える。

 そのまま、バックへと体勢を変えた。

 今はどうしてもバックでやりたかった。

 どうしてかって?

 獣みたいに、思いっきり突けるからさ。

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:29:04.51 ID:xVMhzSx40

 パン、パン、パン、パン、

「あ、はぁ、う、ふぅ、」

 俺の腰の動きに合わせて、長門の小さな口から、小さな喘ぎが漏れる。

 もっとだ。もっと鳴かせてやる。

 ハルヒが、アイツにそうされていたように。


 ぬちゅ、んちゅ、にゅつ…!

 腰の動きを少し変えてみる。

「は…!」

 長門の声が変わった。

 そうか、ここがいいんだな。

 突いてやるよ、思う存分。

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:33:03.74 ID:xVMhzSx40

「あ…! ん!」

 最初に比べたら長門が随分声を上げるようになった。

 何だ、俺も中々やるじゃないか。

 俺のチ○コで喘ぐ長門の姿が、アイツのチ○コで喘ぐハルヒの姿に重なる。

「くそ! くそ! くそ!」

「あ、う、あ」

 振り払うように、長門に腰を叩きつける。

 射精感が込み上げてきた。

「長門! 出すぞ!!」

 わずかに涙に濡れた長門がこちらに目を向ける。

「中にだ!! 中に出すからな!! いいな!?」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:39:52.42 ID:xVMhzSx40

 長門はこくりと頷いた。

「気にする必要は無い…ん、…私は、人間…ん、…じゃない」

 そうだ、そうだったな。そんな気遣いは、お前には無用だったな。

「どれ程中に精液を注ぎこまれようと意味は無い。私の体には妊娠機構は備わっていないから」

 そうか。なら出すぞ。お前の中に、一滴残らず。

 意味の無い射精だけどな。

「う、出る! 出る!!」

 襲ってきた射精感に耐え、ギリギリまでピストンしてから、長門の一番奥まで突き刺す。

 コツ、と先に感触が感じる。ここだ。ここで。

「うぅ!」

 びゅるびゅるびゅる!!!!

「ん…!」

 一滴残らず、チ○コが最後の一跳ねをするまで、長門の中を離れない。

 長門。これでお前は俺のものだ。

 俺のものなんだ。

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:45:22.58 ID:xVMhzSx40

「最近学校はどうなの?」

「普通だよ」

「いじめとかあってたりはしないか?」

「大丈夫だよ父さん」

「キョン君、ハルにゃんたちとまた遊びに行かないの〜?」

「今のところ予定はないよ。それよかお前、ちゃんとお兄ちゃんって呼びなさい」

「ぶ〜。やだ〜! キョン君キョンく〜ん」

 平和な夕食の団欒。いつも通りの光景。

 ただ、ひとつだけいつもと決定的に違う点。


 ちゅ…ちゅぴ…ちゅ…

「ん…ふ…う……」

 長門が、テーブルの下で俺のものをしゃぶっている。

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 12:53:29.46 ID:xVMhzSx40

 あれから、長門は常に俺の傍にいる。
 もちろん、今こうして俺のものをしゃぶり続けている長門の姿は家族には見えていない。
 宇宙人パワー様様だ。

 俺は、やりたくなったらすぐに長門に突っ込んだ。
 居間で、トイレで、風呂で、もちろん、俺の部屋でも。
 妹がゲームをするすぐ横でやってやった時もある。

 長門にはスカートも、パンツもはかせていない。
 制服の上を着用しているだけだ。
 やりたくなった時に邪魔になるだけだからと俺が命令した。
 長門は俺の命令に素直に従った。

 今は、朝立ちしたモノを処理してもらっている。
 長門のフェラチオも、随分うまくなってきた。

 十分に硬度を増した俺のものを、長門は俺の上にまたがり、自ら自分の中に招き入れる。

 こうして長門との情事にふけっていると、ふとハルヒが頭に浮かぶ。
 ハルヒ。お前も今こうやってアイツの上で腰を振ってるのか?
 そのたびに、はっきりいって死にたくなる。

 俺の思い通りになる長門の存在。
 それだけが俺の均衡を保っていた。

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:00:00.89 ID:xVMhzSx40

 ハルヒが学校に来なくなった日。その日から一週間がたった。
 ハルヒがようやく学校にやってきた。
 随分とやつれているように見える。
 おいおい、どれだけやってたんだよお前は。

「久しぶり」

「おう、久しぶりだな。元気か?」

「…元気じゃないわよ、バカ。アンタ何でケータイ繋がんないのよ」

「悪いな、壊れたんだ」

「…もう! 一人ですごく不安だったんだからね!」

 一人? おいおい笑わすなよ。俺が何も知らないと思って適当言うな。
 今までお前はアイツとずっと一緒にいたんだろ?
 ほら、アイツだよ。今もにやにやこっちを見ているアイツだ。


 ちゅ…ぴちゅ……


 とはいえ、俺もお前を批判することは出来ないけどな。
 見えないからって、やりたい放題だ。

 もちろん、長門は今も俺のものをしゃぶっていた。 

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:07:02.77 ID:xVMhzSx40

 ああ、ハルヒ。これは復讐なんだ。

 矮小で、腰抜けな俺の、精一杯の反抗。

「随分、SOS団にも顔を出してないし…」

 ぱん、ぱん、ぱん。

「あ…! あ…! あ…!」

「皆元気にしてるかしら。みくるちゃん、古泉君、それに有希。早く顔を見たいわね」

 ぬ、ぬちゅ、ぬちゅ。

「ん、ふう、うん…!」


 ははは、ハルヒ。長門ならお前の机の上にいるじゃないか。

 ハルヒの目の前で、ハルヒの机の上に長門を押し倒し、貫く。

 どうしようもない背徳感。妹の目の前でやったときもここまではなかった。

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:11:16.31 ID:xVMhzSx40

 笑えよハルヒ。

 これが俺の精一杯だ。

 自分が死ぬことも、お前を殺すことも出来やしない。

 お前にも、アイツにも、なんら伝わることのない、自己完結の復讐。

 なるほど、俺は本当にちっぽけな人間だったんだな。

 これじゃあお前に愛想を尽かされてもしょうがないよな。

 元々、俺とお前は釣り合わなかったんだ。


 びゅる、びゅるびゅる…!!

「あう…ん」

 ほら見ろよハルヒ。お前が許してくれなかった中出しだ。

 長門はさせてくれるんだぞ?

 だから大丈夫だ。俺のことは気にしないで、お前も出されまくっていいからな。

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:19:35.16 ID:xVMhzSx40

 その日の昼休みのことだった。
 アイツが俺を呼び出した。
 無視しようかとも思ったが、一応話だけは聞いてやることにする。

「ハルヒのことなんだけどな、お前に返すわ」

 思考が止まる。
 なんだって? なんていった?

「いやあ、この一週間やりまくってたらさすがに飽きたわ。ハルヒにももうお前イラネって言っておいたから、今日あたり誘ってくんじゃね?」

 ふざけるな。ふざけるな。

 何なんだお前は。

 散々俺たちを引っ掻き回して、飽きたらポイ?

「感謝しとけよ。うまいこと仕込んでやったから。多分お前ならあいつのフェラ10秒でいけるぜ?」


 ぐっ。

 左手に感じる温もり。

 長門が俺の手を握っていた。

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:24:14.88 ID:xVMhzSx40

 ありがとな、長門。

 お前のおかげで、俺はまだ俺のままでいられるよ。

「話はそれだけか? それだけならさっさと消えろ」

「あれ? 殴りかかってこねーの? つまんねー」

 拍子抜けしたように声を漏らして、アイツはその場を立ち去った。

「ありがとな。長門」

「構わない」

 そっと触れるだけのキスを交わす。

 おそらく、これが俺達がした初めての。

 恋人同士が交わす類のキスだった。

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:31:35.10 ID:xVMhzSx40

 HRが終わる。

 ハルヒが神妙な面持ちで俺に話しかけてきた。

「ねえ、キョン。話したいことがあるの?」

 まさか、本当に誘ってくるとはな。
 もう男無しじゃ生きられない体ってか?
 いや、馬鹿にして悪かったな、ハルヒ。
 俺だってもう長門無しじゃ生きられない。
 どっこいどっこいなんだな、俺たち。

「あのね、私、今日家に一人なの、だから……」

「聞きたくない。聞く気もない」

「え? キョン…?」

 ハルヒは信じられないものを見るような目で俺を見つめていた。

「お前が何の話をしようとしているかは察しはついてる。俺はその件に関しては何の力も貸さねえよ、ハルヒ。自分一人で何とかするんだな」

「…キョン?」

「じゃあな」

「待って! キョン!! 待ってよ!!」

 ハルヒの言葉に聞く耳を持つ気は毛頭ない。
 服にすがろうとしてくるハルヒを振り払い、俺は教室を後にした。

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:36:59.57 ID:xVMhzSx40

 それから、ほどなくして俺はハルヒと別れた。

 ハルヒはずっと泣いていた。

 子供が泣きじゃくるように、泣いていた。

「どうして……キョン、私、何かした……?」

 そんなことをほざいたときには、思わず絞め殺そうかと思っちまったがな。

 もちろん、そんな物騒なことはしなかったがな。





 そうして、俺は今長門と町を歩いている。
 もちろん、もう長門は普通に服を着用している。
 といっても、身に着けているのはいつもの制服で、そろそろお洒落のひとつでも覚えてもらいたいというのが彼氏としての本音だがな。

286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:44:25.30 ID:xVMhzSx40

 公園で一休みしていると、見覚えのあるヤツが近づいてきた。
 古泉だ。
 どうした、随分久しぶりだな。
 そう声をかけようとしていたが、古泉の姿を見て俺の言葉は変わっちまった。

「どうした? 大丈夫か?」

 古泉は右腕をギブスで固められており、左目にも包帯が巻かれていた。

「いえ、最近バイトが厳しかったもので、ね」

 ちくり、と胸が痛くなる。
 そうか、閉鎖空間。やはり発生していたのか。

 原因は…考えるまでもなく、俺なんだろうな。

「…長門さんとはいつからこのような関係に?」

 古泉は険しい表情で俺たちを見据えてきた。

「いや、つい最近だ」

「……なるほど、そういうわけでしたか」

 いつもにやけ面の古泉が、笑みを消してまっすぐに俺を見据えている。
 何だ、どうした?

「少々、あなたには幻滅しました」

 古泉は俺にそう言い放った。

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:49:51.95 ID:xVMhzSx40

 さすがに、カチンときた。

 そりゃお前らはハルヒ至上主義だからな。

 閉鎖空間を発生させた俺に辛く当たってくるのは理解できる。

 でもな、お前らは何も知らないんだろう。

 何も知らないくせに。

 何も知らないくせに、俺を責めるのか。

 いや、仮に知っていたとしても。

 誰が俺を責めれるというんだ。


 つい、古泉を睨みつけてしまう。
 古泉ははぁ、とため息をついた。

「ご存知の通り、つい先日涼宮さんはお母様を亡くされました」





 …え?

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 13:55:55.95 ID:xVMhzSx40

「随分深刻な病にかかっていらしたそうです。涼宮さんが団活よりお見舞いを優先するくらいですからね。その病状は推して知るべしでしょう」

 そんな、何を言ってるんだ。
 ハルヒが団活をサボっていたのはアイツと会っていたからだろ?

「お母様を亡くされてからは随分と気落ちしたそうです。凄かったですよ。涼宮さんが寝てるうちにも閉鎖空間は発生していたんですから」

 どれほど心細い思いだったか。
 古泉はそう続けて首を振った。
 違う。そんなわけはない。
 何を言ってるんだ古泉。

「忌引きで涼宮さんが学校を休まれている間、あなたは一度も連絡を取らなかったと聞いています」

 嘘だ。嘘だ。嘘だ。

「…あなたが一番傍にいてあげるべきではなかったのですか?」

 ハルヒからの電話。
 俺が壁に投げつけて壊した電話。
 あれは。あれは。

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 14:01:49.28 ID:xVMhzSx40

 だって、ハルヒはアイツと一緒にいた。
 仮にお前の言う事が本当だったとしても、ハルヒは一人じゃなかったんだ。
 はは、そうだ。アイツと一緒に喜んでたんだぜハルヒのヤツ。
 俺がそう言うと古泉は露骨に嫌悪の表情を浮かべた。

「アイツ…が誰をさすのかは存じませんが。涼宮さんはお母様がお亡くなりになってから、気丈にもお葬式やお墓の手配など、立派に立ち回っておられました。夜は自宅でずっとお父様の傍にいてあげたそうですよ」

 嘘だ。嘘だ。嘘だ。
 だって、アイツは。ハルヒは、アイツと。

 アイツ、アイツ。

 アイツ?

 アイツって誰だった?

 違う! いた! 『アイツ』はいたんだ!

 だって、俺はこの目で見てたんだ!!

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 14:08:45.78 ID:xVMhzSx40

「もちろん、あなただって人間です。涼宮さんと衝突したり、他の人に心が動くこともあるでしょう。
 しかし…タイミングというものを考えてもらいたかった。正直、失望しましたよ」

 古泉はそれだけいうと、ひとつ咳払いをして、いつもの古泉の顔に戻った。

「すいません。僕も人間なものでして、どうしても一言言わずにはいられませんでした。謝罪します」

 古泉は軽く頭を下げると、踵を返し、歩き出した。
 ふと、足を止めてこちらを振り返る。

「もうお会いすることもないでしょう。残念です。あなたは良き友人でした。長門さんとお幸せに」

 今度こそ、振り返ることなく古泉はその場を後にする。
 後には、俺と長門だけが残された。




 頭が混乱している。
 どういうことだ。何が起こってる?
 もう会えないだって? いやだ。やだぜ古泉。
 またうざったらしく俺に講釈をたれてくれよ。

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 14:15:05.00 ID:xVMhzSx40

「大丈夫」

 長門が優しく俺に語り掛けてくる。

「私だけは、あなたの傍を離れない」

 穏やかな風が長門の髪を揺らしている。

「それに」

 長門は愛おしそうにお腹の辺りに手を添える。

「あなたは、決して一人ではない」

 長門の口の端がつり上がる。


 長門は、笑っていた。

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382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 14:17:20.90 ID:xVMhzSx40




 ああ、そういえば。



 長門の笑顔を見るのはこれが初めてじゃなかったっけ?






 ふと、俺はそんなことを思った。




 涼宮ハルヒの淫☆鬱  終

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 14:19:14.87 ID:xVMhzSx40

というわけでwwwwおしまいwwwwww

初めてwww鬱&エロ書いてみたけどwwwwうまく書けてたかしらんwwwww

うあーwwwやっぱ馬鹿みたいなSS書いてた方が気楽だぜwwwwwwwww

435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 14:23:57.77 ID:xVMhzSx40

やっぱりwww何人かはwwww長門黒幕を読んでた人いたねwwwwww

まあwww前回のスレからwwwwアイツとハルヒが絡む所長門ありwwwwだったからwwwwww

ばれるだろうなwwwとはwww思ってたけどwwwww

448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/12(日) 14:27:10.10 ID:xVMhzSx40

まあwww解釈は人それぞれってことでwwwwwいいんじゃね?wwwwww

今回の結末を踏まえたうえでwwwもう一回最初から読み直してwwwww伏線とかに気付いてくれたら個人的には嬉しいけどwwww



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