みくる「全武装安全装置解除」


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3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/27(金) 23:00:58.52 ID:oAPXfN0GO

みくる「私はこの時代の人間ではない」

キョン「はい?」

涼宮ハルヒによって、SOS団とかいう訳の分からない団体に入れられ、仕方なく参加した週末の活動。
どうやら不思議探索とかいうらしいそれは、どう考えてもただ遊んでいるだけとしか思えない。

俺は、この可愛らしい先輩と一緒に歩けるだけでも満足だったはずなのに、今は少し帰りたくなっている。
誰だっていきなり電波話されたらこうなるだろうさ。
しかもいきなり口調まで変わるんだぜ?
ふだんなら『ひゃーい』とか、舌っ足らずな可愛らしい話し方をするお方がだ。

みくる「むしろ生物ですらない」

みくる「私はターミネーターだ」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/27(金) 23:07:27.64 ID:oAPXfN0GO

キョン「ええっと……」

こういう時はどう反応したらいいんだろうな。
話を合わせればいいのか、それとも流せばいいのか。

キョン「あの、昨日映画でも観たんですか?」

キョン「あの映画、やっぱり2が一番で」

みくる「信じられないのも無理はない」

いつもの可愛らしい表情はどこへいったのか、朝比奈さんは長門以上の無表情で続ける。
俺の知ってる朝比奈さんは一体どこへ……。

みくる「私は今から数十年後の未来からやってきた」

みくる「詳しい年代は禁則事項だ。教える事は出来ない」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/27(金) 23:17:19.96 ID:oAPXfN0GO

こいつはいよいよヤバくなってきたみたいだ。
まさか朝比奈さんまで長門のように電波属性をお持ちだとか。
俺の周りにはまともな奴はいないのか。

みくる「今から数十年後、世界の人口の七割が死滅する。そのきっかけは禁則なので話せないが、荒廃した地球を救う人物が現れる」

キョン「はあ。それはまた」

なんだなんだ。
世界は滅びます、だから神様に滅びないようにお祈りしましょう、ってか?
宗教はお断りしたいところだがな。

みくる「その救世主が涼宮ハルヒ」

みくる「私は彼女を守るためにやってきた」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/27(金) 23:26:18.27 ID:oAPXfN0GO

キョン「は?」

いやいや、何それ。
ターミネーターまんまじゃないっすか。
この人は妄想と現実の区別も付かない人なのか。

みくる「……仕方ないか」

そう呟くと朝比奈さんは腕捲りをした。

……なんだ、これは。
まさか本物なのか。
朝比奈さんは自分の腕にナイフを入れ、まるで映画でシュワちゃんがやったようにフレームを剥き出しにした。
キュインキュインという音がここまで聞こえてくる。

みくる「これが証拠だ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/27(金) 23:39:40.12 ID:oAPXfN0GO

長門から宇宙人だと告げられた時よりも大きかった衝撃を乗り越え、なんとか俺は集合場所に着くことに成功した。

ハルヒ「遅い! あんたみくるちゃんにおかしなことしてたんじゃないでしょうね!」

キョン「するか、馬鹿」

ハルヒ「馬鹿ってなによ、馬鹿キョン!」

馬鹿に馬鹿と言って何が悪い。
あの人に何か出来る人間がこの時代にいるもんか。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/27(金) 23:49:50.53 ID:oAPXfN0GO

ハルヒ「みくるちゃん大丈夫? こいつに変な事されなかった?」

変な事ってなんだ。
というか何もしていないと言っただろうが。

みくる「なんにもされてましぇんよ、しゅじゅみやしゃん」

この人も極端すぎるだろう。
なんなんだこのキャラは。
少し前までは微笑ましく見ていられたが、今ではそうも言っていられないな。
見た目が可愛らしい少女でも中身はシュワちゃんだもんな。

ハルヒ「まあいいわ、午後の探索開始するわよ!」

やれやれ。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/27(金) 23:58:12.61 ID:oAPXfN0GO

午後の探索は長門とのペアになった。

なんなんだろうね。
今ではこいつの変わらない無表情に心が癒されるよ。

長門「…………何?」

長門が訝しげにこちらを見る。
知らず知らずの内に長門を凝視してしまっていたようだ。

キョン「ああ、すまん。特に何でももないんだ」

長門「そう」

キョン「そうなんだ。それよりこれからどこに行く?」

長門「…………」

キョン「………………図書館でも行くか?」

長門のふいんき(なぜかry)が変わった気がする。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 00:06:07.99 ID:a7ck9eurO

その日の午後は結局ずっと図書館にいて終わった。
他のどこかに行こうにも、長門が動いてくれないのだから仕方がない。
集合時間になっても長門が動こうとしないので、無理矢理引っ張って集合場所に向かったくらいだ。

ハルヒ「それじゃまた月曜日にね!」

ハルヒはそう言うとダッシュで帰っていった。
あいつは疲れるって事をしらないのか。

みくる「しょれじゃあまた学校で」

長門「………………」

宇宙人製アンドロイドと未来人製アンドロイドが共に帰っていった。
こいつら本当におんなじカテゴリーにいれていいのかよ。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 00:14:07.68 ID:a7ck9eurO

朝比奈さんにターミネーターカミングアウトされた数日後。
登校した俺の下駄箱におかしな物が入っていた。

キョン「これはまさか」

谷口「なんだキョン。下駄箱に果たし状でも入ってたか?」

キョン「なんだそりゃ」

谷口「だってお前なんかがラブレターもらう訳がないだろう?」

うるせえよイケメンが。
あんまりいい気になってんじゃねえぞ。

谷口「ひがむなひがむな。今度合コン開いてやるからよ」

是非お願いします。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 00:25:02.42 ID:a7ck9eurO

その日は1日、手紙の事が気になって仕方がなかった。

『今日の放課後、だれもいなくなったら教室に来て』

イケメン谷口の友人と言うだけでクラスの連中から良く思われていない事は知っている。
更には変人涼宮ハルヒと同じ部活というだけで、俺も奇人扱いだ。
この手紙がイタズラである可能性も大いにあるだろう。



だが。



それでも。
1%でも可能性があるならそれに賭けたっていいじゃないか。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 00:36:26.24 ID:a7ck9eurO

ぱたん、と長門が本を閉じ、今日の部活が終わった。

ハルヒ「それじゃ今日の活動は終わりね!」

キョン「おおっと、教室に携帯忘れたみたいだー!」

ハルヒ「なにあんた、まぬけねえ」

ハルヒはそう言うと颯爽と帰って行った。
……確かにまぬけかもしれんが、面と向かって言われるとヘコむな。


………………………………さあ、教室に行こうか。




長門「…………」

みくる「…………」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 00:46:46.99 ID:a7ck9eurO

朝倉「遅いよ」

教室に着いたら、委員長の朝倉涼子がいた。
ちょっと眉毛が太いがとても可愛らしい女子だ。

ちなみに谷口情報では彼氏はいないらしい。
これ重要な。

キョン「お前か」

今のセリフはどうだっただろうか。
クールさを演出出来ただろうか。
内心心臓バクバクなのはにじみ出てないよな?

朝倉「よく人間ってさ、やらないで後悔するよりもやって後悔した方がいいって言うよね。これどう思う?」

ん? なんだね?
まさかこれは、
俺に告白しないで後悔するより、告白して後悔した方がいいってことか?
振られるの前提?
そんな事ありませんよ?
僕はあなたならオールオッケーですよ?

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 01:01:38.34 ID:a7ck9eurO

キョン「よく意味が分からないが言葉通りの意味だろうよ」

どうだろうか。
がっついてる感じがにじみ出てはいなかっただろうか。
やはりイケメン谷口の友人の俺もクールでなければいけないからな。

朝倉「それじゃあさ、何かアクションを起こさないと状況は変わらないのに、上の人達は頭が堅くて全然ダメ。こんな時は?」



……えっと……いきなり話が変わりましたか?
俺への告白では無かったのですか?

キョン「あ……すいません。僕にはよく分かりません」

あれですよね。勘違い野郎程痛い奴はいませんよね。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 01:09:32.98 ID:a7ck9eurO

あー、帰りてー。
なんか朝倉がまだ言ってるけど、もうどーでもいーや。

てか恥ずかしいよ。
なんなんだよ、今日一日の俺は。
友達少ないから別に誰にも気にもされなかったが、端から見てりゃ浮かれてるのバレてたんじゃねえの?

朝倉「って事で、あなたを……聞いてる? キョン君」

キョン「あー、聞いてる聞いてる。好きにすりゃいいんじゃねえの?」

朝倉「え?」

珍しい。あの朝倉が固まっている。
俺なんか変な事言ったかね。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 01:19:37.63 ID:a7ck9eurO

朝倉「本当? 本当にいいの?」

キョン「あー、いいからいいから。なんかやるならさっさとやれよ」

朝倉「じゃあ早速」

そう言うと朝倉はドデカいナイフを振り回して突撃してきた。
え? 何これ?
俺殺されそうになるくらい嫌われてんの?

キョン「ぎゃああああ!」

朝倉「え? どうして避けるの? なんで? やりたいようにやっていいって言ったじゃない」

何言ってんだ、このプッツン女は。
誰が好き好んで殺されたいと思うかってんだ。
嫌われるのは慣れてるが、流石に殺されかけるのは初めてだ。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 01:28:21.37 ID:a7ck9eurO

キョン「意味が分からないし笑えない。早くその物騒なものをしまってくれ」

いや、マジで。
僕、ほら、あれなんですよ。
なんつーの? 平和主義者?
ナイフとかそういうの本当に嫌いなんすよ。

だが、俺がこんなに頼んでいるのに朝倉ときたら。

朝倉「うん、それ無理。だって私、本当にキョンを殺したいんだもの」

なんていい笑顔なんだ。
こんな状況じゃなけりゃマジ惚れてたわ。
つか惚れた。
あれだろ? 今流行りのヤンデレとかいうやつだろ?

朝倉「…………? ボケッとしてどうしたの、キョン君?」

あなたに目を奪われていたのですよ。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 01:34:13.08 ID:a7ck9eurO

流石にそんな事を言える訳もなく。
んなセリフが似合うのは谷口くらいだぜ。

朝倉「まあいいわ。とりあえず、大人しく刺されて頂戴?」

いやいや、ナイフは勘弁だな。
というか、俺はやっぱり刺されるよりも挿す方がいい、ってか?

朝倉「死ね。氏ねじゃなくて死ね」

キョン「ギャイン!」

あれ? 俺今口に出してなかったよな?

そんでもって何時の間に周りの風景が変わってるの?
ここ教室のハズだったよね?

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 01:42:52.79 ID:a7ck9eurO

周りの変化に戸惑っていると、何やら体が動かない事に気がついた。
なんだこりゃ。金縛りってやつか?

朝倉「最初からこうすれば良かったわ。じゃあ、死んで?」

そう言うと朝倉がナイフを俺の胸目掛け振り下ろしてくる。
誰かお助けー!!


……ん? なんだ? 何時までたってもナイフが刺さった感触がしないぞ?

朝倉「…………どうして? 長門さん」

長門「側面の情報封鎖が甘い。だから私に気付かれる。侵入を許す」

長門は俺の嫁。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 01:49:29.59 ID:a7ck9eurO

とりあえず助かったっぽい俺は、ゆっくりと状況を整理してみる事にした。

放課後朝倉に呼び出されて殺されかける。
長門が助けに来てくれた。
朝倉は可愛い。
長門も可愛い。

ふむ。こんな所か。
色々訳が分からない部分が多いが、まあ長門は宇宙人らしいし、そういう事なんだろうさ。

まあそんな事よりも、今目の前で行われている人間の限界を超えた格闘を観ていた方がいいだろう。

あ、今パンツ見えた。
ふむ。長門は黒、朝倉は白と青の縞々か。
正直おっきした。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 02:03:52.94 ID:a7ck9eurO

んで、太ももとか靴下とか揺れる乳(朝倉のみ)とかパンツとか見てたら決着がついたらしい。
さて、どっちが勝ったのかな?
長門が勝てば俺は助かる。
朝倉が勝てば俺は殺される。
さあ、どっちだ!

あ、勝ったの朝倉っぽい。
長門倒れてるし。なんか血まみれだし。

ヤバくね?

朝倉「ふう、手こずらせてくれたじゃない」

長門「く……」

俺、最大のピンチ。
そんな時、壁をぶち破る轟音と共に、ターミネーターがやってきたのだった。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 02:10:46.86 ID:a7ck9eurO

朝倉「な……」

みくる「無事か」

キョン「朝比奈さん?」

壁をぶち破ってきた朝比奈さんは、何故か右腕が無くなっていた。
バチバチと火花を散らしている断面を見て、改めて朝比奈さんが人間では無いことを理解した。

朝倉「あなた……私の情報制御下にあるこの空間にどうやって」

みくる「確かにこの空間には頑丈なセキュリティーがかけられていた」

みくる「長門さんのような、貴様と同じヒューマノイドインターフェイスならともかく、我々では通常なら侵入は不可能だろう」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 02:22:37.12 ID:a7ck9eurO

みくる「今現在、私が保有する武装、弾薬を全て使用すれば侵入する事が出来たかもしれないが」

みくる「だがそれではこの空間に侵入後、何も出来ずに貴様に処理されてしまうだろう」

朝倉「そんな事はどうだっていいのよ! どうやってこの空間に侵入してきたのか聞いているの!」

みくる「武器弾薬を全て使用する訳にはいかない。なら答えは一つ」

みくる「私が稼働するためには大量の重力素子、それからなるアクティブディバイスが必要」

みくる「重力素子はアクティブディバイスにより制御されているが、制御されなければ自身の高質量により極小のブラックホールと化す」

みくる「ブラックホールの周りでは空間が歪み、光さえ脱出出来なくなる。このエネルギーを使えば空間に穴を開ける事も可能」

朝比奈さんは、つまり、と話を続ける。



みくる「私の右拳の表面に必要十分な重力素子を纏わせ、それで壁面を打ち抜いた。右腕は無くなってしまったが、この通りこの空間に侵入することが出来た、という訳だ」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 02:31:10.90 ID:a7ck9eurO

朝倉「そんな……有り得ない」

朝比奈さんをよく見ると、どこかいつもと違う気がする。
まあ右腕が無いという事もあるのだろうけれども。
例えば、両肩に背負った筒。どうみてもガンキヤノンです。本当に有難うございました。
他にも、背中に背負われた大型のバックパックや、両足に付いている放熱フィン。

そうだな。ここはこう呼んだ方がいいのかも知れない。

朝比奈みくる重装型、と。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 02:42:03.49 ID:a7ck9eurO

みくる(重装型)「長門さん、彼女の処理は」

長門「独断専行は許されない。本来なら私が彼女を処分しなければならない」

長門「…………だが、今の私では無理。あなたに任せたい」

みくる(重装型)「了解した」

朝倉「あなたに出来るかしら? 私にただの弾丸が効くと思っているの?」

それもそうだ。
相手は宇宙人。いくら未来からやって来たとはいえ、朝比奈さんの武器が朝倉に効くとは思えない。

だが、朝比奈さんは左腕に銃を構え、ゆっくりとした動作で朝倉に突きつけるとこう言った。

みくる「地獄で会おうぜ、ベイビー」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 02:59:34.05 ID:a7ck9eurO

朝比奈さんが引き金を引くと、朝倉がふっとんだ。
普通、撃たれたなら吹っ飛ぶだけじゃすまないと思うんだがな。
朝倉はあまりダメージを受けていないのか、頭を軽く振り起き上がってきた。

朝倉「痛ー、この弾、まさか」

みくる「そう、重力素子。しかし耐えられるとは」

朝倉「情報統合思念体をなめないで欲しいわね」

朝倉が立ち上がり、こちらにナイフを投げてくる。
銃弾のようなスピードでせまるそれを落ち着いた様子で撃ち落とす朝比奈さん。
長門はまだ回復しないらしく、俺の隣で横になっている。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 09:13:26.70 ID:a7ck9eurO

すいません
携帯握ったまま爆睡してました

まさか保守していただいているとは
頑張って続き書きます

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 09:21:51.56 ID:a7ck9eurO

長門「このままではまずい」

キョン「長門? 何がまずいんだ?」

長門「朝比奈みくるの処理速度を朝倉涼子が上回り始めた」

キョン「な……」

長門「僅かではあるが、朝比奈みくるが朝倉涼子の攻撃を迎撃する距離が近づいてきている」

俺の目には分からないが、長門が言うならそうなのだろう。
長門もボロボロにし、朝比奈さんまで押さえ込んでくるなんて、実は朝倉はかなり強いんじゃないのか?

みくる(重装型)「……くっ……」

朝倉「あははははは、ほらほら、どうしたの? このままじゃあなた達全員串刺しよ?」

みくる(重装型)「…………!」

頑張れ朝比奈さん!

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 09:30:07.55 ID:a7ck9eurO

朝倉の猛攻は終わりそうにない。
次から次へとナイフを投げてきやがる。
一体どこにそんな大量のナイフを隠し持っていやがるんだ。

朝倉「あら、キョン君、それは乙女の秘密よ?」

長門「えっち」

え? なにそれ?
俺なんか変な事言ったか?
というより口にすら出して無いだろう!
人の頭ん中を読むなよ!

みくる(重装型)「…………」

ああ、朝比奈さんもそんな目で見ないで!

長門「今ので朝比奈みくるの処理速度が更に低下」

俺のせいかよチクショー!

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 09:40:09.78 ID:a7ck9eurO

朝倉「さて、そろそろ朝比奈さんも限界みたいだし」

朝倉の後ろの空間が歪んで、大量の剣や槍、あとナイフなんかがじりじりとせり出してきた。
なんで浮いてるんだ、とか、どこが乙女の秘密だ、とかそんな事はどうでもいい。
あれが一斉に放たれたら……朝比奈さんでもヤバいんじゃないのか?

朝倉「じゃあ、死んで?」

迫り来る攻撃は今までの比ではない。
朝比奈さんも銃を構えるが、全ての迎撃など不可能だろう。両肩のキャノンは意味はあったのだろうか。
多分リロードに時間がかかるとかで今回使えなかったんだろうなあ。
見たかったなあ、キャノン撃つ所。

長門「させない」

キョン「長門!?」

長門の声で現実に引き戻された。
長門は俺と朝比奈さんの前でバリアをはっていた。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 09:48:28.15 ID:a7ck9eurO

キョン「おい、長門! お前大丈夫なのか!?」

長門「なんとか回復したが今の私にはこれが限界」

長門「朝比奈みくる」

長門「あなたの右腕を復元する。私にはこんな事しか出来ない。申し訳ない」

長門がそう言うと、朝比奈さんの右腕がみるみる再生されていった。
やっぱりターミネーターの腕のフレームってかっこいいよなあ。

みくる(重装型)「まかせろ」

両腕が揃った朝比奈さんが銃を構える。
だが、この程度であの攻撃を耐えられるのか?



みくる「全武装安全装置解除」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 09:57:41.92 ID:a7ck9eurO

なんだ、あれは。

朝比奈さんの両腕から筒のようなものが出て来たと思ったら、太ももが開き、そこからミサイルっぽいものが頭を見せる。
更に背負っていたバックパックが開き、中から大量の重火器がせりでてきた。

朝比奈さんの目がせわしなく動いている。
なんだかピピピピ……というような音も聞こえてきそうだ。

みくる(重装型)「ターゲットロックオン」

みくる(重装型)「長門さん、私の攻撃に合わせてバリアを解除してくれ」

長門「了解した」

その後の朝比奈さんの台詞はきっと忘れることは出来ないだろう。

みくる(重装型)「地獄で会おうぜ、ベイビー」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 10:18:39.08 ID:a7ck9eurO

轟音と共に大量の弾丸がばらまかれていく。
両腕のハンドガンや、腕から突き出しているマシンガン、太もものミサイルや両肩のキャノン。
他にも様々な武器が奏でる不協和音は、それぞれが朝倉の攻撃を打ち砕いていく。
流石朝比奈さん。
格好良すぎるぜ、ターミネーター!


朝倉と朝比奈さん、それぞれの攻撃が止み、辺りを硝煙と砂煙が包み込む。

キョン「やったか?」

あれだけの攻撃だ。いくら朝倉でも……。

朝倉「キョン君、それ、やってないフラグよ?」

朝倉!?

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 10:31:42.37 ID:a7ck9eurO

立ち込める煙の中から朝倉がこちらに向かってくる。
マジかよ、あれだけの攻撃を耐えたっていうのか?

朝倉「ちょっぴり痛かったし、この通り制服はボロボロだけどね」

朝比奈さん!
朝比奈さんは!?

朝倉「あら? 目の前にこんなセクシーな女の子がいるのに、他の子を探してるの?」

朝倉「ちょっぴり嫉妬しちゃうかもー」

ええい、可愛く言っても無駄だ!
俺は死にたくないんだ!
朝倉「ふぅん、まあいいわ。朝比奈さんならあそこよ」

朝倉の指差す先には。体の至る所から煙と蒸気を出す朝比奈さんがいた。
みくる(放熱中)「………………」

朝倉「あれだけの武装を一斉に使用したのよ? 流石にメカニズムの処理が追い付かないでしょうね」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 10:40:53.13 ID:a7ck9eurO

朝倉「さ、もういいでしょ? なるべく痛くしないからさ」

朝倉「死んでちょうだ」

長門「朝倉涼子の情報連結を解除」

朝倉「え……?」

朝倉を止めたのは、朝倉の背後に立つ長門だった。
そういえばあの攻撃のあといなかったな。

朝倉「そう。砂煙に紛れてチャンスをうかがってたって訳?」

長門「……朝比奈みくるにはあなたを倒す事は不可能。こうするしかなかった」

朝倉「そんなんじゃこれからが思いやられるわね。ま、いいわ」

朝倉「キョン君」

キョン「はいぃぃぃぃ!!!」

朝倉「今回は私の負けみたい。良かったね、延命出来て」

みくる(再起動中)「ウィーン……チキチキチキ……システム再起動中……」

朝比奈さん、再起動くらいもっと静かに……。

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 10:52:38.79 ID:a7ck9eurO

朝倉の体が光の粒になって消えていく。
俺にはよくわからんが、これが情報連結を解除されるって事なんだろう。

朝倉「今回はあなたは生き延びられたけれど、第二、第三の私がこないとは限らないわ」

お前はどこぞの魔王か。

朝倉「その時、今回みたいにギリギリ勝てるとは限らないわ。朝比奈さんも長門さんも万能じゃないんだもの」

朝倉「あなたはここで死んでいたほうが幸せだったかもしれないわ」

長門「…………」

みくる「システム起動まで後……29……28……」

朝倉「束の間の平和かもしれない。でも、その期間、涼宮さんとお幸せにね」

そう言って朝倉は微笑む。
もう首から上しか残っていない。あれを聞くなら今しかないだろう。

キョン「朝倉! スリーサイズを教えてくれ!」

朝倉「死ね。氏ねじゃなくて死ね。今すぐ火達磨になって崖から落ちて生きたまま動物に喰われながら死ね」

朝倉が鬼の形相で消えていった。気のせいか長門もこっちを睨んでいるような……。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 11:08:48.48 ID:a7ck9eurO

朝倉が消えた後、この空間には俺と長門、再起動中の朝比奈さんが残された。

そういえば、朝倉がなんだかおかしな空間にしてたんだっけ。
どうやって帰ればいいんだろうな。

キョン「長門」

長門「…………」

え? なんで距離とるの? なんでそんな警戒してるの?

キョン「えっと、長門さん?」

長門「………………何?」

みくる「……1…0……システム起動します」

キョン「僕、そろそろ元の世界に帰りたいなー、なんて思うんですけれども」

長門「………………」

なんで少し嫌そうな顔するの? なんで舌打ちするの?

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 11:17:33.83 ID:a7ck9eurO

長門「条件がある」

何でしょう、長門様。

長門「先程の朝倉涼子に行ったようなセクハラを今後二度としないこと」

長門「かなり不快」

キョン「分かりました! 申し訳ございませんでした!」

長門「よろしい」

誠心誠意謝ったら長門も許してくれたようだ。
そういえば谷口にも注意されてたっけ。セクハラだけは気を付けろ、って。
しかし納得いかん。同じ事を谷口がしても女子は笑って済ませるのに。

長門「フツメンがイケメンに適うわけがない」

世の中顔かよチクショー。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 12:03:49.56 ID:a7ck9eurO

長門に空間を修復してもらい、朝比奈さんも再起動したので帰宅することにした。

帰宅途中谷口が体育館裏で女子生徒と共にいる所を見たが、どうせまた告白でもされているのだろう。
もはや日常茶飯事すぎて嫉妬すらできん。

みくる「今日はみな無事で良かった」

あの、朝比奈さん、何故まだその喋り方なんですか?

みくる「普段の私は涼宮ハルヒが望むようなインターフェースを使用しているからだ」

みくる「舌足らずな喋り方、立っているだけでも危ういドジっぷり、いかにもな女性らしさ」

みくる「だが、それらの行動は私のメカニズムに多少の負荷を与える」

みくる「言語機能やバランサー、他にも数え上げればキリがない」

みくる「出来れば余りそのインターフェースを使用したくない」

そういう事ですか。
まあ、あなたがターミネーターってだけでもう僕の夢は砕けていたんですけれどね。
ここでトドメを刺されるとは思いませんでしたよ。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 12:33:52.32 ID:a7ck9eurO

まあ、そんなこんながあった数日後。

ハルヒ「転校生連れて来たわよ!!」

ハルヒに続いて部室に入ってきたのは、なんだがやたらデカい腕時計をしている男子生徒だった。
どうでもいいが重そうだな、それ。

古泉「古泉一樹と申します。宜しく御願いします」

キョン「なあ古泉君。君はこの部活が何をするところだか知っているのか?」

知ってて入るってんなら相当の物好きだな。
いくら谷口程ではないとはいえ、コイツもそこそこのイケメンだしな。

古泉「ええ、先程涼宮さんから説明を受けました」

その言葉を聞いて得意げに振り返る涼宮ハルヒ。
おい、もう少しゆっくり振り向け。パンツが見えてしまうだろう。
そんな事を考えたら長門に睨まれた。
違いますよ! コレはセクハラではなくただ単に心配しただけでして!

ハルヒ「この部活の活動はね!」

ハルヒ「宇宙人未来人超能力者を探し出して一緒に遊ぶ事よ!」

ぱちぱちと拍手する朝比奈さん。ハルヒがいる時だけは可愛らしいお人だ。

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 12:46:04.61 ID:a7ck9eurO

長門がぱたん、と本を閉じ今日の部活が終了した。
さ、帰るとするか。

古泉「すいません、少しお時間よろしいでしょうか」

キョン「お、なんだい古泉君」

他人行儀とか言うなよ。今日初めて会った人を呼び捨てに出来るわけ無いだろう。
古泉君は何か俺に言いたい事があるらしい。
まあおおよそ予想はつくけどな。

古泉「涼宮さん絡みの事でちょっと」

キョン「ああ、いいよ」

古泉「それでは今車を呼びます。少し待っていて下さい」

な、ここで話すんじゃ駄目なのか。
そう思ったが、古泉君は車を呼びに行ってしまった。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 12:51:20.73 ID:a7ck9eurO

黒塗りの車に乗り込み、どこかへと向かう俺達。
しかし、なぜ朝比奈さんもここにいるのだろうか。

古泉「彼女は僕達の協力者なのですよ」

キョン「なるほど。それで? 君は一体なんなんだい?」

キョン「まさか超能力者とか?」

古泉「先に言わないで欲しいな」

こんなセリフでもイケメンが言うと違うな、やはり。
俺が言ったってあんまり決まらないもんな。

古泉「そうですね、厳密に言えば超能力者とは違うのですが……まああまり変わらないでしょう」

なんなんだ、その言い方は。
ちょっと気になるじゃあないか。

古泉「んふ。さ、着いたようですよ」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 13:02:47.32 ID:a7ck9eurO

古泉「涼宮さんの精神が不安定になると、彼女は所謂異次元空間を作り出します。それを我々は閉鎖空間と呼んでいます」

古泉「単刀直入に申しますと、僕の能力はその空間に入る事なのですよ」

キョン「へえ」

それだけか。期待して損した。
まあ流石にスプーン曲げろとは言わないけどさ、せめて透視くらいして欲しかったな。

古泉「僕達しか入れない筈の閉鎖空間。ですが、そこには怖ろしい怪物がいたのです」

はいキター!
面白くなりそうだぜ!
何々、どう言うこと?

古泉「閉鎖空間に生息する怪物、それらは涼宮さんの負の感情が形を持った物なのです。我々はそれらを神の人、神人と呼んでいます」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 13:11:28.91 ID:a7ck9eurO

古泉「神人もただそこにいるだけなら別に構わなかったのですがね」

キョン「なんだよ」

古泉「人を襲うんですよ」

な……そんな化け物をあのハルヒが作り出したってのか?
いくらなんでも俺は信じないぞ!

古泉「ですが、これが真実です。神人は涼宮さんによって日々生み出されています」

古泉「ですが、人は二面性を持つもの。神人を生み出す涼宮さんがいれば、それを許さない涼宮さんもいるわけです」

キョン「まさか」

古泉「そうです。長門有希が宇宙人。朝比奈みくるが未来人であるように」

古泉「僕に与えられた役割は超能力者。神人を狩るモノです」

朝比奈さんは人じゃなくてターミネーターだけどな。

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 13:17:36.83 ID:a7ck9eurO

ん? でも少し待ってくれ、古泉君。

古泉「何でしょう」

キョン「なあ、閉鎖空間にはお前たち以外入れないんだよな?」

古泉「ええ」

キョン「じゃあどうやってその神人とやらは人を襲うんだよ」

古泉「それが困った物でして」

そう言うと古泉は顔を近づけてきた。
近い近い近い! 頬ずりすんなきしょい!

古泉「ちょっとしたジョークですよ」

古泉「実は、閉鎖空間は入るのは限られた存在しか出来ませんが、出るのは自由なんですよ」

古泉「ですから、僕らは常に閉鎖空間から神人を出さないように戦っているのです」

俺は開いた口が塞がらなかった。

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 13:31:35.19 ID:a7ck9eurO

古泉「さ、それじゃあ閉鎖空間に入りましょうか」

キョン「いやいやいや、何を言ってるんだお前。んな化け物がうようよいる所に俺みたいな一般人が行けるわけないだろう」

古泉「大丈夫ですよ。そのための朝比奈さんです」

みくる「心配するな」

最初っから逃がす気なしですかそうですか。
くそ、どうせ俺には拒否権は無いんだ。
やってやろうじゃねえか!

古泉「では手をつないでください。行きますよ」

閉鎖空間に入る瞬間、恐怖で目を瞑った事を誰が責められようか。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 13:56:24.09 ID:a7ck9eurO

古泉「さ、もう手を放してもいいですよ……と言いますか、痛いんでいい加減放して下さい」

キョン「何を言っている! こんな化け物が跋扈する天蓋魔境に俺を放置する気か!」

古泉「いえ、大丈夫ですって。ほら、僕の仲間もいますし、朝比奈さんもいますでしょう?」

キョン「だって朝比奈さん、こないだみたいな追加武装がないんだもん!」

みくる「なんだ、そんな事か。少し待っていろ」

朝比奈さんがそう言うと、どこからともなくコンテナが落ちてきた。
躊躇う事なくそれを開けると、中にはどこかで見たような羽のついた直方体のブースターっぽいもの。
朝比奈さんがそれを背負うと、ガシャン、と接続される音がした。

みくる「今回は状況を鑑みて高機動型だ」

格好いいぜ朝比奈さん(高機動型)!

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 14:04:57.40 ID:a7ck9eurO

古泉「! 神人のお出ましですよ」

古泉が指差した先には、背丈二メートル程の人影が立っていた。
なんだか輪郭がぼやけているし、のっぺらぼうでどちらが前か分からんな。

古泉「朝比奈さん、彼を頼みますよ」

古泉はそう言うと、神人に向かって駆け出して行く。
そして、あのデカい腕時計にフラッシュメモリっぽい何かを差して叫んだ。

古泉「変身!」

古泉が光に包まれ、次の瞬間には真っ赤な外装を纏ったヒーローがいた。
いいなあ。
変身とか憧れるよなあ。
なんで朝比奈さんも古泉もこうツボをついてくるんだ。

宇宙人は例外だが。

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 14:25:14.53 ID:a7ck9eurO

古泉「うおおおお!」

勢いよく古泉が神人に殴りかかる。
あんな外見だから物理攻撃が効くのか疑問だったが、案外あっさりと神人は倒れ、爆散した。

キョン「なんだ、案外弱いんだな。安心したぜ」

みくる(高機動型)「そうでもない」

キョン「朝比奈さん?」

みくる(高機動型)「神人の構成物質、生態その他は私がいた未来でも解明されていない。先程古泉君は簡単に神人を倒したように見えるが、私達からすれば驚愕すべきことだ」

え?
それじゃあまさか。

キョン「朝比奈さん?」

みくる(高機動型)「うむ。私では神人の足止めが精一杯。倒すことは不可能だ」

古泉様カムバーック!

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 14:33:45.03 ID:a7ck9eurO

みくる(高機動型)「心配するな。その為の高機動型だ」

キョン「つまり……?」

みくる(高機動型)「神人に追いつかれない速度で逃げればいいだけだろう?」

頼りになるんだかならないんだか分からねえ……。
まあ、だが実際古泉達が神人を倒しているのは事実だし、あまり怯える必要も無さそうだな。

みくる(高機動型)「安心しろ。私は人間を守る為に作られたターミネーターだ」

キョン「ええ。頼りにしてます」

その時、地響きが起こった。
倒壊するビル、薙ぎ倒される電柱。
そこには。
全長五十メートル程の神人が出現していた。

古泉「出たな、超神人!」

帰りてえ。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 14:56:59.61 ID:a7ck9eurO

古泉「朝比奈さん! お願いします!」

みくる(高機動型)「うむ」

ちょ、ちょっと待ってくれよ!
俺を放置してそっちいく積もりっすか、朝比奈さん!

みくる(高機動型)「安心しろ。あのデカい奴が出た時は、古泉達がこの閉鎖空間の通常神人を全て倒した時だ」

古泉「朝比奈さん、早く!」

みくる(高機動型)「今いく」

背中のバーニアを吹かし、猛スピードで朝比奈さんは飛んで行った。
しかし、朝比奈さんは神人を倒せないんじゃあなかったのか?
一体何をしに行ったんだ。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 15:20:55.32 ID:a7ck9eurO

朝比奈さんは上空で超神人とやらに弾丸を撃ち込んでいる。
だが、前回の朝倉の時のように重装型では無い上、先程言っていたように弾丸があまり効いているようには見えない。
精々足止めくらいしか出来ていない。
古泉達は一体何をしているんだ!

古泉「ありがとうございます、朝比奈さん!」

何だ、一体。
いきなり古泉の大声が聞こえてきたと思ったら、巨大な機械が出て来た。

古泉「合体!」

あれだよね、やっぱり戦隊ヒーローには巨大ロボがお約束なんだよね。
つまりあれか。朝比奈さんの役割はマシンが来るまでの時間稼ぎか。

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 15:49:21.05 ID:a7ck9eurO

古泉達の巨大ロボが超神人に向かっていく。
あー、クソ、羨ましいなあチクショー!

みくる(高機動型)「帰るぞ」

キョン「うおわっ!」

びっくりした。
いきなり音も無く現れないでくださいよ。

みくる(高機動型)「それはおかしい。この装備はそれ相応に音がでるはず」

つまり、朝比奈さんが来ることに気付かないくらい古泉達を見てたって訳か。
それにしても、もう帰るんですか?
もう少しでいいトコなのに。

みくる(高機動型)「通常の神人を倒すだけでもあの爆発だ。もし超神人が倒されたなら」

キョン「さあ朝比奈さん、帰りましょう」

閉鎖空間が毎回無くなるのは超神人の爆発で消し飛んでいるからだ、と古泉に聞いたのは翌日の事だった。

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 16:26:21.82 ID:a7ck9eurO

今日もいつも通りの部活動。
長門は読書しているし、古泉はゲームの手入れ。朝比奈さんはメイド服で掃除している。
しかし、朝比奈さんがメイド服なのはいつみても違和感があるな。やはり朝比奈さんに似合うのは重火器と硝煙しかないだろう。

古泉がゲームをやりたそうに俺を見るが、今日の俺はゲームをする気はない。
なんたって古泉達が神人を倒すところを朝比奈さんに撮影してきて頂いたのだから。
あー、やっぱりいいな。
もはや変身してる古泉は憧れの対象だな。普段の古泉はただの遊び相手だが。

みくる「どうだ、よく撮れていたか?」

キョン「ええ、バッチリですよ、朝比奈さん」

みくる「それはよか……ッ!」

キョン「どうしました?」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 16:52:02.00 ID:a7ck9eurO

みくる「しまった……涼宮ハルヒの接近に気付かなかった。今からでは行動に不審な点が出てしまう」

キョン「へ?」

みくる「すまん、合わせてくれ」

朝比奈さん、一体何を言って……。
そう思っていたら、ズドゴォム、と洒落にならない音を立ててドアを開け、ハルヒがやってきた。

ハルヒ「やっほー、みんな集まって……る」

みくる「もうキョン君、何見てるんでしゅかー」

キョン「へ? あ、いや、ちょっと朝比奈さん?」

ハルヒ「何してるの」

みくる「あ」

ハルヒ「…………」

長門「…………」

古泉「…………」

みくる「いえ、しゅじゅみやしゃん、これは」

ハルヒ「帰るわ」

何なんだ、この空気は。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 16:58:40.67 ID:a7ck9eurO

みくる「やってしまった……」

長門「あーあ」

古泉「おや、出動要請ですね」

みくる「皆、すまない。特にキョン君」

みくる「あの場を不自然にならないように対応するには、私のインターフェースではあれが限界だった」

キョン「朝比奈さん……」

朝比奈さんが頭を下げるなんて。
いつもお世話になっているのはこちらなのだから、逆に申し訳無い気分だ。

古泉「朝比奈さん、そろそろ……」

みくる「分かった。この借りは戦闘で返す」

二人は神人と戦う為去っていった。
俺は彼らの無事を祈るのみだ。

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 17:28:49.68 ID:a7ck9eurO

キョン「んんん……」

ハルヒ「さっさと起きろこんの馬鹿キョン!」

キョン「んがっくっく」

な、何だ何だ!?
何がどうなってやがる!
俺は自分の部屋で寝ていたハズだ。しかしここは一体どこだ!

ハルヒ「学校よ。それにしてもあんたも何も知らないのね?」

キョン「ああ、一体なんで学校に……」

ハルヒの手前そう言ったが、俺はなんとなく理解していた。
ここは閉鎖空間だ。
しかし、なぜ神人が一体もいないんだ。
それに、超神人が倒れたなら閉鎖空間も爆散するはず……。

ハルヒ「こんなとこでウダウダやってても仕方ないわ! 部室に行くわよ!」

やれやれ。

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 17:35:26.24 ID:a7ck9eurO

部室に着いたが特に何も無く、ハルヒは校舎を探索に行ってしまった。
はあ、どうしたものか。

ふと窓の外を見ると、サイズが小さくなってはいるが古泉達のマシンが宙に浮いていた。
よく見ると朝比奈さんの高機動ユニットが付いているじゃあないか。
やっべ、マジ格好いい。

古泉「ご無事ですか」

キョン「ああ」

古泉「単刀直入に申しましょう。異常事態です」

古泉が言うには、ヒーローでもこの空間に侵入するのがやっとらしい。しかも朝比奈さんの高機動ユニットを付けなければ無理だったそうだ。

古泉「正直言いますと、今もかなり無理をしています。我々を排除しようとする力がここまで強いとは」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 17:42:12.40 ID:a7ck9eurO

キョン「そんな……」

古泉「長門さんと朝比奈さんから伝言を預かっています」

古泉「長門さんからは、『がんばれ』と」

古泉「朝比奈さんからは、『どうしようも無くなったら天に叫べ』と」

アドバイスでもなんでもねえ……何が言いたいんだこいつら。

古泉「く……もう限界なようです」

キョン「古泉!」

古泉「忘れないで下さい。僕達はあなたの仲間であることを」

キョン「古泉ぃぃぃ!」

古泉はこの世界に負けたらしく、小さくなって消えて行った。
なあ、俺は一体どうしたら……。

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 18:13:07.03 ID:a7ck9eurO

ハルヒ「ちょっとキョン! 外外!」

キョン「なんだよ、ハル……ヒ」

な、なんだありゃあ!
デカい、デカすぎる。
外には、超神人の数倍はあろうかという化け物が鎮座していやがった。

ハルヒ「ねえ、どうする? あんな化け物……私達、死んじゃうの?」

……これが、あの涼宮ハルヒか?
傍若無人で我が儘、その上気分屋。だがいつでも自信に溢れているのがこいつじゃなかったか?

ハルヒ「ね、早く逃げよ?」

ハルヒは俺の手を引いて走り出す。
でもどこに逃げるっていうんだ。
ここは閉鎖空間。涼宮ハルヒの負の感情によって作り出された閉じられた世界。
逃げ場などどこにもない。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 18:20:50.46 ID:a7ck9eurO

校庭に出た俺達は全力で走っていた。
化け物は校舎を破壊しているが、すぐにでも俺達に気づくかもしれない。そうなったらこの質量差だ。
あっと言う間にあの世行きだな。

ハルヒ「……うう……ぐす……」

だが諦める訳にはいかない。
俺の手を引いて必死に走るコイツを守らなければ。


しかし、どうやって?
俺には長門のような情報操作能力も、朝比奈さんのような火力も無いし、古泉のように変身できる訳でもない。

俺は……無力だ。

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 18:28:34.69 ID:a7ck9eurO

ガラガラと崩れていく学校。
今までに無いほど巨大な化け物。
泣きながら走るハルヒ。

俺は、俺には何が出来るんだ。


…………いや、分かっているんだ。
俺は今まで誰かに頼ってばかりだった。

長門に。

朝比奈さんに。

古泉に。

今でも、一人で逃げてる訳じゃない。こうやってハルヒに頼っている事を否定はしない。
なんて、情けない。
俺は立ち止まり、天を仰ぐ。

ハルヒ「…………キョン?」

キョン「うおおおおおおお!!」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 18:35:43.73 ID:a7ck9eurO

俺は力の限り叫んだ。
化け物に見つかっても構わない。
せめて、ハルヒを守るために戦って死んでやる。
そんな気持ちだった。
化け物が俺の声に気づいたらしい。じわじわと近付いてきやがる。

ハルヒ「キョン! 何あれ!?」

キョン「ああ? 何もクソも化け物に決まってるだろ」

ハルヒ「そっちじゃないわよ! あっち!」

ハルヒが指差した方を見ると、見覚えのあるコンテナが落ちてくる所だった。

あれはまさか。
俺は走り、コンテナを開ける。
そこには、朝比奈さんの重装型ユニットが詰め込まれていた。

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 18:49:03.62 ID:a7ck9eurO

俺は急いでそれを身に付ける。
ターミネーター用の武装が使えるかは疑問だったが、今はあいつらを、仲間を信じる。
最後のベルトを身に付けると朝比奈さんの声が聞こえた。

みくる「この通信はナノマシンによって行われており、涼宮ハルヒに聞かれる心配はない」

みくる「この通信はこちらからの完全な一方通行であり、そちらからの声は聞こえないことを先に伝えておく」

みくる「キョン君の叫び声によってこちらで時空間軸をとらえた。それにより、この武装をそちらに送る目処がついた」

みくる「だが、涼宮ハルヒの力が強すぎて直接送る事が出来なかった。よって、そちらへ送るにあたり超能力者達の力を借りた」

みくる「次に武装の説明だが……細かい事を言っても分からないだろう。あなたはただ引き金を引けばいい」

みくる「それにより、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイスが作った弾丸が発射され、対象の情報連結を解除する、らしい」

みくる「静観が基本のあいつらにしては珍しい事もあるものだ。……キョン君」

みくる「私の代わりに涼宮ハルヒを守ってくれ。そして、無事に帰ってこい」

…………朝比奈さん。

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 19:06:26.42 ID:a7ck9eurO

ハルヒ「キョン……?」

キョン「ああ、すまないな、ハルヒ」

ハルヒは泣き止んではいたが、まだ怯えた表情をしていた。
……まったく、ここまで無自覚に自分で自分の首を絞める奴なんでお前くらいだろうよ。

自立進化の可能性で未来の救世主で異空間の創造主か。
大変だな、お前も。

でも宇宙人が、未来人が、超能力者が、皆がお前を守るために戦っている。
だから、俺もたまには頑張らないとな。
そういう事だろ? 長門。

キョン「まかせろ、ハルヒ。あの化け物は俺が倒してやるさ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 21:27:37.57 ID:a7ck9eurO

あらすじ



みくる「私はターミネーターだ」

長門「えっち」

古泉「変身!」

ハルヒ「どうしよう、キョン……」

キョン「朝倉! スリーサイズ教えてくれ!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 21:36:29.91 ID:a7ck9eurO

朝比奈みくるに人間では無いと告げられたキョン。
その時から彼の日常は非日常へと変化した。


襲い来る宇宙人。

朝倉「死ね。氏ねじゃなくて死ね」

世界を守るために戦う超能力者。

古泉「出たな、超神人!」

それら全てに関わって来る未来人。

みくる「私はターミネーターだ」

今キョンは彼らの力を借り、最後の戦いへと挑む。
果たしてキョンは世界を救えるのだろうか。


あらすじ終わり

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 21:40:11.66 ID:a7ck9eurO

もう本当にすいませんでした
とりあえず友人はなんとかなったんで、こっちをきちんと完結させます

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 21:47:51.39 ID:a7ck9eurO

朝比奈さんの重装型ユニットを背負った俺は、化け物に向かって歩き出す。
ああ、もう怖い物なんて何もない。宇宙人未来人超能力者達が俺についているんだから。

ハルヒ「キョン……怪我なんかしたら死刑なんだからね!」

キョン「ああ、死刑は嫌だな。そうならないように祈っててくれ」

ハルヒ「仕方ないわね……さっさと片付けてきなさい! もう私帰りたくて仕方ないわ!」

そう言ってハルヒは避難してくれた。
これで思う存分この武装を使えるって訳だ。

キョン「覚悟しやがれ化け物」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 21:59:26.20 ID:a7ck9eurO

頭の中に各武装の射程距離やら残弾数等が表示されている。
これも朝比奈さんの言ってたナノマシンとやらのおかげかね。
ド素人の俺にはありがたい。これなら無駄弾を使わずに済みそうだ。

そして。

化け物が射程距離に入ったと同時、俺は呟いた。
あの人が言っていたように。

キョン「全武装安全装置解除」

思えば、俺はガキの頃正義のヒーローに憧れていた。強きを挫き弱きを助く正義の味方。

キョン「ターゲットロックオン」

でも、憧れは憧れ。成長するにつれて現実を見るようになった。
それが今はどうだ。
全てが借り物とはいえ、今この時、この瞬間は俺が正義のヒーローだ。ガキの頃の俺に教えてやりたいぜ。

キョン「フル……バーストォォォォ!!!」

正義のヒーローなんてもう懲り懲りだってな。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22:08:27.21 ID:a7ck9eurO

超能力者が届けてくれた未来人の武装から、宇宙人特性の弾が放たれる。
弾丸は全て化け物に命中し、当たった部分から情報連結の解除が行われていく。

古泉達が神人を倒すときは神人が爆発していたが、これなら爆発の心配はなさそうだ。
流石にこれだけの質量を持ったやつが爆発したらただじゃすまないからな。

化け物が消えていくにつれ、空にひびが入っていく。
そして、化け物が完全に消えたと同時に閉鎖空間の崩壊が始まった。
すごいな、これは。ちょっとしたスペクタクルだぜ。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22:12:06.63 ID:a7ck9eurO

気付いたら俺は自分の部屋のベッドで寝ていた。


…………………………なんつー夢見てんだ!
この年にもなって恥ずかしすぎるだろう!

この夜、俺は眠れなかった。




谷口「よう、どうしたキョン。ひでえ顔が更に酷くなってるぜ」

キョン「うるせえイケメン野郎。てめえなんか忘れ物の歌でも歌ってやがれ」

谷口「なんだそりゃ」

知るか。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22:17:43.22 ID:a7ck9eurO

教室に着いたら、珍しくハルヒがもうやって来ていた。

キョン「よう、ハルヒ」

ハルヒ「おはよ」

キョン「なんだ? 今日は機嫌がよくなさそうだが」

ハルヒ「ちょっとね。そういうあんたこそ、いつも以上に酷い顔よ?」

キョン「そういうこと言うなよ……ヘコむぞ?」

ハルヒ「はいはい」

そんなやりとりをして、俺は席についた。
今日は寝よう。もうぐっすりと。

ハルヒ「守ってくれてありがとね、キョン」

キョン「んあ、なんか言ったか、ハルヒ?」

ハルヒ「何にも言ってないわよ、バカキョン」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22:25:02.03 ID:a7ck9eurO

放課後、俺はSOS団の皆を訪ねていた。
流石にあんな話、部室じゃ出来ないしな。



長門「あなたは二時間15分この世界から消失していた」

キョン「そうか……助けてくれてありがとな、長門」

長門「別に構わない」



古泉「世界を守っていただき有難うございます」

キョン「何、正義のヒーローごっこが出来て楽しかったよ。しかし、お前も大変なんだな」

古泉「いえ、それが僕の役割ですので」

そう言うと本物のヒーローは部室へ向かった。やはり世界を守る男の背中は違うな。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22:32:59.37 ID:a7ck9eurO

みくる「今回はすまなかった」

朝比奈さんは来るとすぐに頭を下げた。

キョン「いえ、そんな。それよりも有難うございました、朝比奈さん」

キョン「あなたのあの武装がなければ今頃俺はここにいませんよ」

みくる「しかし、私は涼宮ハルヒを守るために送られてきたターミネーター。その私が任務をあなたに任せてしまった」

なんなんだろうね。
この人も長門のような無表情だってのに、とても申し訳なさそうに見えてくる。

みくる「しかし、またあなたに会えて本当に良かった」

そう言った朝比奈さんは微笑むような笑顔で。
俺はこの人がターミネーターだって事を忘れて、その笑顔に目を奪われていた。



終わり

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22:36:13.39 ID:a7ck9eurO

みくる「終わりましゅたね」

古泉「ええ」

みくる「あー! やっと私が主役級な話がきましゅた!」

みくる「これこれ! これなんでしゅよ! これが本当の私なんでしゅ!」

古泉「え? ターミネーターですよ?」

みくる「細かい事は気にしないんでしゅよ! 格好良ければそれでいいんでしゅ」

古泉「はあ」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22:40:43.37 ID:a7ck9eurO

長門「………………」

みくる「おや、今回空気だった長門しゃんじゃあないでしゅか」

みくる「あ、それともヘリウムでしゅかね? ぷぷぷー」

長門「…………」ギリギリ

みくる「いやあ、あれでしゅね、私がいたおかげで助かりましたもんねえ」

長門「……あまり調子に乗るなよホルスタインが」

みくる「調子になんてのってましぇんよー。なんでしゅか? 負け犬の遠吠えでしゅか?」

みくる「あ、負け洗濯板でしゅたね。ぷぷぷ」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22:48:31.79 ID:a7ck9eurO

古泉「あの……朝比奈さん、その辺にした方が……」

みくる「少しくらいいいんでしゅよ、古泉君」

みくる「あ、間違えましゅた。正義のヒーロー、超能力戦隊キカンレンジャー、キカンレッドの古泉君」

古泉「いや、普通に呼んで下さいよ」

みくる「しかしあれでしゅたね。まさか終盤あたりで一旦間が空くとか思いましぇんでしゅたね」

古泉「ええ、まあ……」

みくる「まったく、書くのは遅いし待たせるし、本当にダメ人間でしゅ!」

お前次出番無し

みくる「え? 今のなんでしゅか?」

長門「天の声。あなたは調子に乗りすぎた」

みくる「マジかよチクショー!」



おわり

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22:57:04.39 ID:a7ck9eurO

皆さん本当にすいませんでした
昨日スレ立ててから終わるまで1日かかるとかなんだこれ

途中寝落ちしたり友人に拉致られたりしても、この程度で時間かけすぎだろうと

本当に支援とかしてくれた人達に申し訳ないです


あ、そう言えば話は変わりますが、ぷん太のにゅーすの管理人さんって女性らしいですね
……俺が著作権とか振りかざしたらおっぱいうpとかしてくれんかな


それではみなさん、本当にすいませんでした&有り難うございました!

朝倉涼子は俺の嫁
パイナポゥでした



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