キョン「もう我慢できない・・・谷口ッ!」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:こなた「iPod買った!」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:00:47.03 ID:nbB0njI90

キョン「話術だ! ナンパマスターのお前に話術を教えて欲しい!」

谷口「何故だ?」

キョン「俺はどうやら嘘が下手で相手を騙す事に長けていないらしい」

谷口「お前が嘘を吐いたところを見たことが無いが・・・でもそこがイイトコロだろ? 教えたくないな」

キョン「頼む・・・! 俺に出来ることなら何でもするから!」

谷口「・・・魅力的だがダメなものはダメだ」

キョン「そうか・・・(ハルヒに聞いてみるか)」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:05:18.09 ID:nbB0njI90

キョン「谷口のケチめ、それくらい別にいいじゃないか・・・」

キョン「まぁ、アイツにもアイツの考えがあるんだろう」

キョン「極意の一つ『単語の初めを連発する』を教えてくれたしな」

キョン「お・・・あそこに見るのは・・・ハルヒ!」

ハルヒ「キョン? 何よ大声で、何かあったの?」

キョン「いや、ちょっと相談が・・・いや、その前にちょっと聞いてくれ」

ハルヒ「? 何よ早く言いなさい」

キョン「実は俺、お前の事が好きなんだ」

ハルヒ「ななななななな何バレバレの嘘言ってるのキョンってばもう!! ああああああ頭大丈夫!?」

キョン「・・・」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:11:10.87 ID:nbB0njI90

キョン「・・・と、今のようにどうやら俺は嘘が下手ですぐにバレてしまうんだ」

ハルヒ「そう・・・嘘だったの・・・。まぁ、そうね、当然よ! 嘘だってすぐに分かったわ!」

キョン「だろう!? 頼むハルヒ! 俺は嘘の全てを伝授してくれ!」

ハルヒ「そうね、いいわ! 私に任せなさい!」

キョン「ハルヒ・・・! 嬉しいぞ! でも、そういえばお前も隠し事が下手だって聞いたな」

ハルヒ「そうかしら? 自分じゃわからないわよそんなの」

キョン「それもそうか、じゃあ俺が嘘上手になってお前の隠し事を見抜いてやるよ」

ハルヒ「・・・」

ハルヒ「・・・」

ハルヒ「・・・!」

キョン「・・・ん? どうしたハルヒ?」

ハルヒ「いいいいいいえ何でもないわ別になんでもないわ」

キョン「そうか、じゃあ早速教えてくれハルヒ」

ハルヒ「・・・そうね、任せなさい。取っておきのを教えてあげるわ」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:16:50.93 ID:nbB0njI90

キョン「よし、ハルヒにも嘘の極意を教えてもらったぞ」

キョン「復習すると、嘘を吐くコツは兎に角『早口になる事』らしい」

キョン「これでアイツの事を騙す事が・・・ふふふ」

古泉「おや、こんにちわ」

キョン「おお、古泉じゃないか。・・・そういえばお前は女ったらしっぽいよな」

古泉「急に何です? 僕はそんなにふらふらする人じゃありませんよ、一途です」

キョン「そうなのか? じゃあ女を手玉に取るような話術を身に着けているわけじゃないのか・・・」

古泉「話術?」

キョン「ああ、ちょっと嘘をうまくなりたくてな」

古泉「嘘・・・ですか? まぁ時と場合により必要になってきますが・・・貴方が?」

キョン「ああ、ちょっと手玉に取りたいヤツが居てな」

古泉「・・・それは女性ですか?」

キョン「んん、どうだろう。でも身体は少なくとも女だったぞ」

古泉「・・・そうですか、では僕も協力しましょう」

キョン「古泉・・・!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:22:08.76 ID:nbB0njI90

キョン「古泉め、一途といいながら随分な高等技術を身につけているじゃないか」

キョン「嘘を吐きながら『挙動不審の動きをする』・・・か、俺に出来るだろうか?」

キョン「いや、やるんだ、ここでやらなきゃ男が廃るってものだ!」

佐々木「やぁキョン、久方ぶりだね」

キョン「佐々木じゃないか、そうだお前はモテそうだな」

佐々木「急に何を言い出すんだい? 残念ながら僕は周囲の目にはタダの変人としか捉えられていない様でね」

佐々木「それに僕にはもう心に決めた人が居るんだ。ふらふらはしないよ」

キョン「そうなのか・・・じゃあ男を手玉に取る話術を身につけているわけでも無さそうだな」

佐々木「男を手玉に取る話術? ・・・つまりはお世辞や嘘ということかい?」

キョン「ああ、ちょっと嘘がうまくなりたくてな、面白そうだろう?」

佐々木「そうだね、確かに面白そうだ。じゃあ僕も協力してあげるよ」

キョン「佐々木・・・!」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:28:37.42 ID:nbB0njI90

キョン「佐々木め、ハリウッド女優になれるほどの高等技術を・・・」

キョン「嘘を吐く時は『汗を流す』・・・か、とんでもなく難しいぞ」

キョン「仕方ない、とにかく練習あるのみだ」

鶴屋「やぁキョン君! こんにちわ!」

キョン「鶴屋さん・・・そうだ! 聞いてください鶴屋さん」

鶴屋「どうしたんだい? 何か事件でもあったにょろ?」

キョン「たたたた大変なんですききき昨日家の前にいいいい異世界人が現れて俺が出したモモモモモエナイゴミを全部異世界に持ってかかかか帰ったんですよ!」キョドキョドアセアセ

鶴屋「あははっ! 面白い冗談だね!」

キョン「・・・嘘と言われなかっただけ上達したのか?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:34:09.81 ID:nbB0njI90

キョン「とはいえ・・・結局騙すにはいたらなかったか」

キョン「言われたとおりにやったはずなんだが・・・やっぱり経験か?」

キョン「じゃあ手当たり次第に会う人会う人に嘘を・・・」

キョン「いや、確かに経験は大事だが俺が天邪鬼だという噂が出回ったら?」

キョン「そんなことになったらあいつが俺の発言を警戒しかねない・・・」

キョン「やっぱり大事なのは地道な個人トレーニングという事か」

キョン「みみみみみみろほらあああああそこあああああんなとととととところにUFOが!」キョドキョドアセアセ

キョン「・・・」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:39:45.10 ID:nbB0njI90

キョン「わからん、どうやったら嘘がうまく・・・」

佐々木「やぁキョン、嘘はうまくなったかい?」

キョン「佐々木・・・多分少しはうまくなったんだと思う」

佐々木「そうか、よかったねキョン。でも技術も必要だけど経験も必要だと思うんだ」

キョン「わかってる、でもやりすぎは良くないだろうしどうやって特訓すればいいか・・・」

佐々木「そうだね、じゃあ僕とこれから特訓をしようか」

キョン「いいのか佐々木?」

佐々木「任せてくれ、他ならぬキョンの頼みを断りはしないさ」

キョン「佐々木・・・」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:45:38.49 ID:nbB0njI90

キョン「それで具体的にどうすればいいんだ?」

佐々木「ええっとね・・・ボソボソ」



プルルルルルルルル

婆「はいぃ? なんですかいぃ?」

キョン「婆ちゃん俺だよ俺」アセアセ

婆「おおう、和馬かい? どうしたんだい?」

キョン「実は人を跳ねちゃって多額の慰謝料が必要なんだ」アセアセ

婆「おお、おお、それは大変じゃのうぅ」

キョン「ああ、それで今から言う口座に・・・・・・」アセアセ

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:51:14.76 ID:nbB0njI90

キョン「出来た! 出来たぞ佐々木! ほらちゃんと金も振り込まれてる!」

佐々木「やったじゃないかキョン」

キョン「でも本当に犯罪じゃないんだな佐々木?」

佐々木「当然だよ、ただの特訓じゃないか。何が悪いんだい?」

キョン「そうか・・・でもこれで俺もフェイクマスターに向かって一歩前進したかな?」

佐々木「ああ、一歩じゃなくて百歩は進んだと思うよ。・・・監獄まで」

キョン「・・・ん? 最後何か言ったか?」

佐々木「いいや何も、でも今のは電話だったから騙せたんだろうね、目標を目の前にするとやっぱり難しいものがあるよ」

キョン「確かに・・・その通りだな。どうすればいい?」

佐々木「それは自分でどうにかしてくれたまえ、じゃあ、僕は早いところこのお金を自分の口座に移さないといけないから。またねキョン」

キョン「あ、佐々木! ・・・行ってしまった。結局、目の前の相手を騙そうとしている俺には何の価値も・・・」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 15:57:05.68 ID:nbB0njI90

キョン「さてどうしたものか・・・」

古泉「どうです? 嘘はうまくいきましたか?」

キョン「古泉・・・まぁ、お前のおかげで少しは上達したんじゃないかな」

古泉「そうですか、それはよかったですね」

キョン「そうだ、さっき佐々木に手伝ってもらったんだが、今度は古泉が手伝ってくれないか?」

古泉「嘘の練習ですか? ・・・そうですね、いいですよ」

キョン「ありがとう古泉! で、具体的に何をすればいい?」

古泉「愛の告白などを」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:03:04.93 ID:nbB0njI90

キョン「あの特訓は少しは役に立ちそうだな」

キョン「でも男に告白するハメになるとは夢にも思わなかった・・・」

キョン「古泉も泣くほどイヤなら止めればいい物を・・・イイヤツだ・・・」

ハルヒ「キョン! どう? 嘘はうまくなったのかしら?」

キョン「ハルヒ! そうだな、少しは上達したみたいだぞ」

ハルヒ「そう、よかったわね! じゃあ私が特訓してあげるわ!」

キョン「ハルヒ・・・!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:08:48.15 ID:nbB0njI90

キョン「で、何をすればいいんだ?」

ハルヒ「あたしいまからフリーマーケットでお店を開こうと思うの」

キョン「フリマ・・・そういえば妹が掘り出し物があるかもしれないと言っていたな」

ハルヒ「そこでね、キョンに売り子をしてもらいたいのよ」

キョン「任せておけ! でもそれと嘘・・・何処につながりが?」

ハルヒ「だから、巧みな嘘をついて商品を出来るだけ高く売るのよ!」

キョン「なるほど・・・え? でもそれって・・・大丈夫なのか?」

ハルヒ「特訓よ!! とにかくやるのよキョン! 嘘がうまくなりたいんでしょ!!」

キョン「あ・・・ああ! やるぞ!! 俺はやるぞ!!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:14:04.82 ID:nbB0njI90

キョン「いらっしゃいませー」キョドキョドアセアセ

キョン「いらっしゃいませーイイモノあるよー」キョドキョドアセアセ

キョン「いらっしゃいまs」

ハルヒ「キョン! 何やってるのよもう!」

キョン「は? 何って客寄せを・・・」

ハルヒ「そんなので客が来るわけ無いでしょ! 普段どおりで頼むわよ!」

キョン「でもそれじゃ皆が教えて嘘の極意が無駄に・・・」

ハルヒ「いいから! コレも特訓なの!」

キョン「特訓・・・そうか! まずは基礎を身につけてこその極意というわけか! わかったよハルヒ! ありのままの俺で行く!」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:22:21.12 ID:nbB0njI90

キョン「いらっしゃいませー」

爺「おーおー・・・すごく綺麗な絵じゃのう・・・」

キョン「でしょう? これはあの有名な画家、ハゥルヒッツ・スーズミヤンが死ぬ間際に書いた最後の絵なんですよ」

爺「おーおー・・・本当かい?」

キョン「ええ。本当は何億もするんですが・・・見たところ本当にこの絵を気に入ってくださったようですね」

キョン「絵も貴方のような聡明なお方に愛される事が本望でしょうし・・・今なら特別に数千万にまけておきますが?」

爺「おーおー・・・そうじゃのう・・・小切手でもええかえ?」

キョン「はい。・・・では確かに代金はお受け取りしました。どうぞこの絵を大事にしてあげてくださいね」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:27:32.17 ID:nbB0njI90

キョン「終わった! 完売だぞハルヒ!」

ハルヒ「やったわねキョン! 今夜はパーティーよ!」

キョン「ああ! 俺は前に食いそびれた特上寿司が食べたいz」

ウゥーン ウゥーン

キョン「ん? パトカーのサイレンか? 何かあったのかな?」

ウゥーン ウゥーン

キョン「あれ? なんだかどんどん近寄ってきている気がするが・・・」

キョン「一体どうしたんだろうなハル・・・あれ? ハルヒは何処だ?」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:32:42.97 ID:nbB0njI90

キョン「わからん、何で俺が警察に追い回されなければならないんだ・・・」

キョン「何とかふりきったが捕まった事を考えるとゾッとする・・・」

キョン「全く、今の警察はダメだな。何があったか知らんが人違いも甚だしい」

佐々木「やぁキョン、嘘は上達したかい?」

キョン「佐々木・・・基礎はハルヒに教えてもらったんだ、あとは応用とかそういうのかな」

佐々木「なるほど、じゃあその辺は僕が教えてあげよう」

キョン「佐々木・・・今度は電話術とかじゃないよな?」

佐々木「任せておいてくれ、君を立派なフェイクマスターに仕立て上げて見せるよ」

キョン「佐々木・・!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:38:39.60 ID:nbB0njI90

佐々木「応用技の一つとして教えてあげれるのは相手を『困惑』させることだよ」

キョン「困惑?」

佐々木「そう、例えば吐いた嘘にまた嘘を吐いて相手を困惑させるんだ」

キョン「すまん、よく意味がわからない」

佐々木「つまりねキョン、僕が『キョンの事が大嫌い』と言った後に『でも本当は死ぬほど好きなんだ』と言うようなものさ。簡単だよ」

キョン「わかったような気がするがそれって何か意味があるのか?」

佐々木「さぁ?」

キョン「・・・」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:44:17.63 ID:nbB0njI90

佐々木「やってみればいいと思うよ? そこの店員に『万引きしました』とでも言ってみたらどうだい?」

キョン「いやでも・・・ソレってヤバいんじゃないか?」

佐々木「大丈夫だよ、本当はやってないんだから。とにかくやらないと特訓にならないよ?」

キョン「そうか・・・じゃあ行って来る!」


キョン「すみません、俺さっきココで万引きしたんです」

店員「何!? お前か!! さっきここで大量のチャッパチュップスを盗んだのは!!」

キョン「え!? いや、あの、違います本当は盗んでなんて・・・」

店員「今更何を言っているんだ! じゃあそのポケットの膨らみはなんだ!!」

キョン「え・・・? あれ!? こんなところにチャッパチュップスが・・・!?」

店員「ちょっと奥に来てもらおうか!!」

キョン「いや・・・! その・・・本当に違・・・!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:50:12.59 ID:nbB0njI90

キョン「何故だ・・・何故俺が・・・初犯だから怒られるだけで済んだが三時間も説教か・・・」

キョン「もしかして無意識のうちに物を取ってしまう癖が?」

キョン「そんな馬鹿な・・・」

古泉「おや・・・グズッ・・・随分落ち込んでいるようですね? ・・・ズズッ」

キョン「ああ・・・ちょっとあってな。それよりお前まだ目が赤いぞ」

古泉「ええ・・・あまりの衝撃にまだ涙が止まりません・・・一生聞けないと思っていたものですから・・・」

キョン「そんなにイヤならわざわざ付き合ってくれなくてもよかったんだぞ?」

古泉「いいえ、いつでもお付き合いしますとも・・・ズズッ」

キョン「そうか・・・じゃあ早速特訓を・・・」

古泉「今度はプロポーズでお願いします」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 16:57:11.55 ID:nbB0njI90

キョン「古泉のヤツ・・・今度は奇声をあげて走って行ったぞ・・・」

キョン「やっぱり相当無理をしていたんじゃ・・・」

キョン「俺はもう少し遠慮と言うものを知ったほうがいいんだろうか?」

国木田「キョン! 何か悩み事かい?」

キョン「国木田・・・おわ!? どうしたんだその指・・・宝石だらけじゃないか。どこのザマスだ」

国木田「ふふふ、良き友人のおかげでざっくざっくお金が入るからね」

キョン「へぇ・・・イイヤツも居たもんだな」

国木田「全くだよ」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:02:51.63 ID:nbB0njI90

国木田「・・・なるほどね、だから嘘がうまくなりたいんだね?」

キョン「ああ・・・何とかならないか?」

国木田「それは僕に聞くことじゃないと思うな・・・思い出して? 今まで僕が嘘をついたことがある?」

キョン「いや、無いな」

国木田「そうでしょ? 僕は嘘をつかないんじゃなくて、つけない性格なんだ。だから僕に聞いても無駄だと思うよ?」

キョン「そうか・・・手間を取らせて悪かったな国木田」

国木田「気にしないでキョン。それよりこの間貸した五万円まだ返してくれないの?」

キョン「・・・そんなの借りたっけか?」

国木田「・・・酷いよキョン! 借りパクする気!? 僕が嘘ついたことある!?」

キョン「あ、ああ。悪い国木田、ど忘れしてたよ・・・そういえば借りた気もするな。ほら、五万だ」

国木田「もう、しっかりしてよねキョン!」

キョン「ははは・・・すまんすまん・・・」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:13:28.39 ID:nbB0njI90

キョン「五万も借りたか・・・?」

キョン「逆にこのあいだ購買で財布を忘れたからとかで五千円貸した気も・・・」

キョン「いや、友達を疑うのは良くないな」

ハルヒ「キョン! さっきは大丈夫だった?」

キョン「ああ、ハルヒ・・・何処に行ってたんだ? 何故だか知らんが警察に追い回されて大変だったんだぞ」

ハルヒ「そうなの・・・それは大変だったわね、無事で何よりだわ」

キョン「ああ・・・それで、売り上げで飯でも食いにいk」

ハルヒ「ゴメンネキョン、さっき全部開かずの貯金箱に入れてきたから取り出せないの」

キョン「・・・」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:19:49.85 ID:nbB0njI90

ハルヒ「気を落とさないでキョン! 変わりにまた特訓に付き合ってあげるわ!」

キョン「ハルヒ・・・悪いな、何度も何度も・・・」

ハルヒ「気にしないでよ! 私達の仲でしょ?」

キョン「ハルヒ・・・」

ハルヒ「じゃあ今度は『相手の注意を惹き付ける』を覚えましょう」

キョン「それっぽいな・・・」

ハルヒ「これは基本中の基本の話術よ! これくらいこなしなさいよね!」

キョン「任せてくれハルヒ、で、誰の注意を惹き付ければいいんだ?」
>>51なんだかわからんがお前は覚えてる

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:25:24.04 ID:nbB0njI90


キョン「すいません! ちょっとこっちの棚の商品が・・・」

店員「どうかなされましたか?」

キョン「見てください、このポテチちょっと小さくありませんか?」

店員「・・・どうでしょう、よくわかりませんが・・・」

キョン「ほら、ちゃんとよくみてください! ・・・ね? 小さいでしょう?」

店員「・・・ええ、そうですね。申し訳ございません」

キョン「あのですね、謝るだけですか?」

店員「誠に申し訳ございません・・・この言葉につきます・・・」

キョン「大体この店は・・・」ウジウジ
>>54なんだかわからんがお前は覚えて・・・あら?

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:30:51.45 ID:nbB0njI90

キョン「・・・ですからね、ちゃんとしてください」

店員「・・・はい、誠に申し訳ございません・・・」

キョン「わかってもらえればいいんです。ではお仕事に戻っていいですよ」

店員「はい・・・」

店員「・・・」

店員「・・・」

店員「・・・! あれ!? レジが無い!?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:36:12.81 ID:nbB0njI90

キョン「どうだったハルヒ? 俺の話術は?」

ハルヒ「ええ! とてもすごかったわよ! 見惚れちゃったわ!」

キョン「恥ずかしいな・・・で、何でお前はレジなんて持ってるんだ?」

ハルヒ「ええ、ちょっとそこのゴミ捨て場にあったからね、家でおままごとをする時に使おうと思ったの」

キョン「ままごとって・・・お前一体いくつだt」

ウゥーン ウゥーン

キョン「またサイレンが・・・」

ウゥーン ウゥーン

キョン「嫌な予感しかしないな・・・おいハルヒ・・・ハルヒ? 何処に行ったハルヒ・・・?」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:42:38.72 ID:nbB0njI90

キョン「またか、なんで俺がこんなに警察に追われなきゃ・・・」

キョン「俺に似た犯罪者でも出たのか?」

キョン「クソ・・・いっそのこと一度捕まって無罪を主張した方が・・・」

佐々木「やぁキョン、ちょっと見ないうちに随分やつれたね」チャパチュパ

キョン「佐々木・・・お前なんでチャッパチュップスなんて咥えてるんだ?」

佐々木「さっきそこのお店で買ったんだ」

キョン「そうか・・・俺はそれに嫌な思い出があってな、あまり見たくない・・・」

佐々木「そうかい、それは大変だったね」


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:47:53.08 ID:nbB0njI90

佐々木「じゃあ次は『見せ掛け』の特訓をしようか」

キョン「いいのか? お前もしかして暇なのか?」

佐々木「暇じゃないよ、でもキョンの事をほうっておけるわけがないじゃないか」

キョン「佐々木・・・ありがとう佐々木。じゃあ付き合ってもらうよ。で、『見せ掛け』というのは?」

佐々木「つまり『いつもとは違う自分を演じる』んだよ」

キョン「違う自分か・・・普段の自分がわからないんだがどうすればいいか教えてくれ佐々木」

佐々木「君はいつも穏やかで人当たりがいい『善人』だから逆の『悪人』になってみるといいよ」

キョン「『悪人』か・・・」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:51:01.27 ID:nbB0njI90

女の子「きゃっきゃ」

男の子「わいわや」

キョン「おうおうおう! ここは俺の縄張りだガキども!! 遊びたきゃ金だせや!!!」

女の子「ひッ・・・で、でもココは公園・・・」

キョン「馬鹿言うなクソガキが!! ここは俺の私有地じゃボケ!!」

男の子「でも・・・お金なんて・・・」

キョン「泣きゃ別のモンおいてけや!!」

女の子「ひぅッ・・・す、少しだけなら・・・」

キョン「物分りのいいガキじゃねぇか、嫌いじゃないぜそういう可愛らしい子はよぐへへ」


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 17:57:30.98 ID:nbB0njI90

キョン「佐々木! 佐々木やったぞ! 三千八百円も巻き上げた! あとカリちゃん人形セット!」

佐々木「ふむ、やっぱり子供相手じゃそんなものか。でもよくやったよキョン」

キョン「ああ・・・これでフェイクマスターももう遠くないよな?」

佐々木「そうだね。そうだといいね」

佐々木「じゃあそのお金とカリちゃん人形セットは貰っていくよ」

キョン「ああ、わかった。今日はありがとうな」

佐々木「いやなに、キョンのためだからね。またいつでも言ってよ」

キョン「佐々木・・・」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:04:08.89 ID:nbB0njI90

キョン「さて、コレで俺はフェイクマスターに随分近づいたはずなんだ」

キョン「さっそく誰かで試してみるかな」

キョン「さて・・・知り合いは・・・っと」

キョン「・・・! 朝比奈さん!」

朝比奈「ふぇ? あ、キョン君! 奇遇ですね、こんなところで」

キョン「ええ、それで聞いてください朝比奈さん!」

朝比奈「ど、どうしたんですか?」

キョン「さささささっき家に帰ったらかかかか怪物が俺の家を丸呑みしてそそそそのまま町を破壊してせせせせせ世界を征服したんです!!」キョドキョドアセアセ

朝比奈「ふぇぇ!? ほ、本当ですか!? どどどどどどうしようどうしよう」

キョン「とととととにかくかかかかか隠れないと!! ああああの山はまだ大丈夫らしいですからははははは早く逃げましょう!!」キョドキョドアセアセ

朝比奈「はははははい!!」ダダダダダダダ

キョン「・・・やった・・・」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:09:45.28 ID:nbB0njI90

キョン「やったぞ、朝比奈さんを見事なまでに騙してやった。自分がこんなに成長してるとは思わなかったな」

キョン「あの慌てっぷりはちょっと可愛いかった・・・」

キョン「でもちょっと悪い事したかな・・・」

キョン「とにかく俺はフェイクマスターへと成り上がった」

キョン「でももう夕方か、どうするかな」

キョン「今日は歩き回って疲れたし・・・まぁいい、明日だ、明日会いに行こう、今日はここから近い自分の家に帰って寝るか」

ガチャガチャ

キョン「・・・開かない」

キョン「くそ、誰も居ないのか・・・」

キョン「・・・アイツの家に行くかな」


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:15:16.89 ID:nbB0njI90

ドンドンドン!

ドンドンドン!

ドンドンドン!

キョン「・・・」

ガチャガチャ

キョン「・・・こっちも居ないだと・・・?」

キョン「・・・」

キョン「・・・」

キョン「・・・」

キョン「・・・内緒で合鍵作っててよかった」ガチャンバタン

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:21:07.20 ID:nbB0njI90

キョン「おい朝倉」

キョン「・・・」

キョン「おい長門」

キョン「・・・」

キョン「なんだ、やっぱり誰も居ないのか・・・」

キョン「・・・」

キョン「・・・クソ、誰も居ない部屋がここまでムシャクシャするとは思わなかった」

キョン「疲れてるのか?」

キョン「仕方ない、朝倉のベッドで寝てやるか」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:26:25.57 ID:nbB0njI90

キョン「zzz」

キョン「zzz」

キョン「zzz」

キョン「・・・むぅ?」

長門「おはよう」

キョン「・・・むぅ・・・」

長門「おやすみ」

キョン「・・・」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:31:55.02 ID:nbB0njI90

キョン「・・・ッハ!? 長門、いつ帰ってきたんだ。というか俺はいつ寝たんだ」

長門「二時間十三分二十四秒前、貴方が寝た時間は不明」

キョン「そうか・・・朝倉は?」

長門「調理中」

キョン「そうか、それから寝顔をジッと見ているのはやめてくれ」

長門「何故?」

キョン「そりゃ・・・長門は目を開けると俺の顔があったらどう思う?」

長門「素敵」

キョン「・・・」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:37:04.59 ID:nbB0njI90

朝倉「あら、起きたのねキョン君」

キョン「こら朝倉、俺が来るだろう時間帯に家を留守にするとはどういう了見だ」

朝倉「ごめんなさい、長門さんとお夕飯の材料を買いに行っていたの」

キョン「いいや、許せん。俺がどれだけ長い時間外で待ちぼうけを食らったか・・・」

朝倉「何言ってるの、合鍵作ってたでしょう?」

キョン「なぜそれを・・・」

朝倉「管理人さんが教えてくれたもの。大体そうじゃなきゃ何故家に入っているの? それから勝手に私のベッドで寝ないで」

キョン「・・・合鍵の事を思い出すまでの時間ずっと外に居たんだ。お前のせいだ。寒かった」

朝倉「・・・」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:42:37.32 ID:nbB0njI90

朝倉「大体、最近ずっと来てなかったじゃない。来るって連絡をくれれば居たわよ」

長門「寂しかった」

キョン「ふふふ、ちょっと色々あってな。まぁ楽しみにしておけよ」

キョン「それより夕食はなんだ?」

朝倉「貴方が来るってわかってればシチューにしたんだけど・・・今日はカレーね」

キョン「じゃあ帰る」

朝倉「・・・」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:49:52.89 ID:nbB0njI90

キョン「・・・」ピコピコ

長門「・・・」ピコピコ

キョン「・・・」ピコピコ

長門「・・・」ピコピコ

キョン「・・・おし! 勝った! 勝ったぞ長門! ウィナー!」

長門「おめでとう」

キョン「いやぁ、死闘だった。まさにギリギリの勝利だ」

長門「すごかった」

キョン「それにしても長門は弱いな、まだ一度も俺に勝ってないじゃないか」

長門「貴方が強いだけ」

キョン「ははは、それもそうだな。じゃあ今度は協力プレイにしようか」

長門「うん」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 18:55:18.20 ID:nbB0njI90

キョン「・・・」ピコピコ

長門「・・・」ピコピコ

キョン「・・・」ピコピコ

長門「・・・」ピコピコ

キョン「・・・対戦なら負けないが協力だと長門のほうがスコアが上だな」

長門「ごめんなさい」

キョン「いや、いい事だぞ、大抵が俺のフォローをしてくれているわけだし・・・助かる」

長門「よかった」

キョン「でも何故だ・・・何故それだけのテクニックがあって対戦じゃ・・・」

長門「・・・」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:02:15.98 ID:nbB0njI90


朝倉「ただいま」

キョン「おや? 早かったな朝倉」

朝倉「ええ、材料はカレーと変わらないし・・・下のコンビニで元だけ買って来たわ」

キョン「・・・何度も言うがな、買い物はちゃんとスーパーでしろよ。金が勿体無いぞ」

朝倉「貴方が早く買って来いって言ったんじゃない・・・スーパーは歩いて一時間よ?」

キョン「それとコレとは話が別だぞ、早くスーパーに行って、安く材料を買って来いと言ったんだ」

長門「経済的」

キョン「だろう? まぁいい、朝倉早くシチュー作ってくれ、もう腹が減って死にそうだ。十秒も耐えられそうに無い」

朝倉「・・・」
ごめんね現在進行でレス嬉しいけど返せない事多い
噂のからあげの人じゃないですすいません
>>90覚えててくれてありがきょん

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:09:29.93 ID:nbB0njI90

朝倉「出来たわよ」

キョン「・・・」ピコピコ

長門「・・・」ピコピコ

朝倉「出来たってば! いつまでやってるの?」

キョン「今いいところなんだ朝倉ちょっとまって」

朝倉「もう、早く作れって言うから作ったのに」

キョン「もうあと三分、四分、いややっぱり五分・・・それまで暖めながら掻き混ぜててくれ」

朝倉「・・・」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:15:23.34 ID:nbB0njI90

朝倉「結局三時間も掻き混ぜ続けて腕が痛いわ・・・」

キョン「おお、この具の大きさ・・・形・・・わかってきたじゃないか朝倉」

朝倉「貴方が来ると夕飯は大抵シチューだもの・・・」

長門「・・・この絶妙な辛味、朝倉涼子、わかってきた」

朝倉「長門さんが居る時も夕飯は大抵カレーですもの・・・」

朝倉「二つとも作るのはちょっと大変だわ・・・」

キョン「いいじゃないか、どうせ料理くらいしか出来ないんだろう?」

長門「ゲームも下手」

キョン「おお、長門、言うようになったじゃないか。偉いぞ」

長門「嬉しい」

朝倉「・・・」

>>97だからか、俺も見てみたいようなみてみたくないような・・・
ちなみに焼き鳥の方が好き

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:20:29.88 ID:nbB0njI90

朝倉「そういえばビーフシチューは食べないの?」

キョン「ビーフシチューか・・・好きでも嫌いでもないな」

朝倉「もう、ハッキリしてくれないと練習のしようも無いじゃない」

キョン「むぅん・・・朝倉くらいには好きかな」

朝倉「・・・それはどのくらいかしら?」

キョン「川で石を投げて波紋を作る遊びをしている時に見つけた平べったい石くらい好きだ」

キョン「すぐに投げるけどな」

朝倉「・・・使い捨てってことなのかしら?」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:25:49.47 ID:nbB0njI90

長門「ムシャムシャ」

朝倉「長門さん、もう少しゆっくり食べたら? モグモグ」

長門「ムシャムシャ」

キョン「というか、お前達、そんなに食べて太らないのか?」

長門「・・・」

朝倉「・・・」

キョン「・・・ゴホッゴホゲフッゲフ」

キョン「何か空気が悪いな、ちょっと窓開けてくれ」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:34:18.81 ID:nbB0njI90

キョン「それにしても眠いと言うかダルイな、今何時だ?」

長門「午後十一時二十三分四十五秒」

キョン「なんだ、もうそんな時間だったのか・・・良い子は寝る時間だぞ長門」

長門「貴方は?」

キョン「俺はさっき寝たし悪い子だから寝ないでいいんだよ、馬鹿な朝倉がデザート買い忘れたらしいからこれからコンビニに行く」

長門「私も悪い子」

キョン「そうか、じゃあ長門も一緒に行くか」

長門「うん」

ちなみにこれは三作目で>>105は一作目
二作目は200くらいしかいかなかったから知ってる人少ないとおもわれ

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:39:55.57 ID:nbB0njI90

キョン「んじゃあ行って来るぞ朝倉」

キョン「・・・」

キョン「・・・朝倉?」

長門「彼女は寝た」

キョン「なんだ、てっきりアイツもついてくるって言いそうだったからわざわざ出る間際に声をかけてやったというのに」

キョン「クソ、あんにゃろう俺の優しさを無為にしやがったな」

キョン「せっかく急いで準備する朝倉に掛けるイヤミったらしいセリフを沢山用意したというのに・・・」

キョン「あんな馬鹿ほっといて二人で行こうか長門」

長門「うん」


朝倉「おかわりのカレー出来たわよ長門さん。全くもう、次から食事中に言ってくださいね。・・・長門さん? あれ? キョン君も何処に?」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:47:15.85 ID:nbB0njI90

キョン「まだかなり寒いな・・・」

キョン「くそ・・・もう少し上着着て来るんだったかな」

キョン「この季節・・・そろそろ暖かくてもいいだろうに」

キョン「にしても、こんな時間にスーパー開いてないだろうな・・・コンビニでいいか」

キョン「あー・・・でも十円も違うんだよな・・・」

キョン「寒い・・・寒い・・・」

キョン「そうだ長門、ちょっとこっちに来い」

長門「うん」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:52:51.45 ID:nbB0njI90


キョン「バニラは好きだが・・・ちょっと違った味がいいかな」

キョン「ストロベリー・・・キャラメル? 食ったこと無いな」

キョン「にしてもハーゲンダッシって高いよな、味は確かにいいが・・・」

キョン「迷うな・・・長門は何がいい?」

長門「何でもいい」

キョン「そうか、じゃあ俺がストロベリーで長門がキャラメル味な」

キョン「半分こして食べよう。それでいいよな?」

長門「うん」

キョン「朝倉は・・・チューベット一本でいいか」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 19:58:31.08 ID:nbB0njI90

キョン「ただいま」

長門「ただいま」

朝倉「キョン君! 長門さん! 出かけるなら一声かけてくれてもいいじゃない、心配したのよ?」

キョン「何言ってるんだ、俺はちゃんと声をかけたぞ」

朝倉「え? 聞こえなかったわよ?」

キョン「そりゃお前が寝てたからだろう? せっかく誘ってやったのに、俺の誘いを蹴るとはいい度胸だ朝倉」

朝倉「ええ? 私ずっと長門さんのカr」

長門「寝ていた。グッスリ」

キョン「ほら見ろ、長門が言うんだ、間違いない。大体奴隷のお前が俺より先に寝るとはな、教育をし直さないといけないようだ」

朝倉「・・・」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:04:23.42 ID:nbB0njI90

キョン「・・・というわけで、つまり、奴隷のお前は誠心誠意俺に尽くさなくてはならないわけだ」

キョン「わかったか朝倉?」

朝倉「ええ、よくわかったわ。でも、二時間もそんなこと話さなくても・・・」

キョン「俺も疲れたがお前のためだ、俺のこの身を削った思いを無駄にするなよ朝倉」

朝倉「ええ・・・努力するわ」

キョン「そうか、それはよかった・・・ッハ!? そういえばアイスは!?」

長門「冷凍庫に入れておいた」

キョン「そうか、よくやった長門、褒めてやるぞ」

長門「嬉しい」

キョン「それで、朝倉のチューペットは?」

長門「入れてない」

キョン「そうか、よくやった長門。ほら朝倉、この溶けたチューペットがお前のだぞ。味わって飲めよ。あとで十円出せよ」

朝倉「・・・」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:09:54.23 ID:nbB0njI90



キョン「パク・・・やっぱりストロベリーは美味しいな」

キョン「そうだ長門、ちょっとくれ」

長門「あーん」

キョン「パク・・・うん、キャラメルも中々じゃないか」

長門「・・・」

キョン「・・・ん? そうか、長門も欲しいか」

キョン「ほら、口あけろ・・・あーん」

長門「ぱく・・・美味しい」

朝倉「・・・ちゅーちゅー」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:15:18.39 ID:nbB0njI90


キョン「ふぅ、美味かったな」

長門「美味しかった」

朝倉「・・・」

キョン「どうした朝倉? まさか俺がせっかく買って来てやった物がまずかったわけじゃないだろう?」

朝倉「いえ・・・とても美味しかったわよ。ええ」

キョン「そうだろう? ははは、まさかまずかったのかと心配したぞ」

朝倉「・・・」


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:21:47.98 ID:nbB0njI90

キョン「さて、もう十二時すぎたし・・・風呂にでも入って寝るか」

朝倉「そうね、流石に眠いわ」

キョン「お前も寝たばかりだと言うのに・・・そんなに寝てると牛になるぞ」

朝倉「だから私は・・・」

キョン「さて、じゃあまず風呂に行こうか長門」

長門「うん」

朝倉「・・・」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:27:14.68 ID:nbB0njI90

キョン「何故だ、何故なんだ朝倉」

長門「非道、悪魔、馬鹿、極悪、最低」

キョン「この間は三人一緒に入ったじゃないか、なのに何故今日に限って・・・」

朝倉「あのね、やっぱり男子と女子が一緒に入浴するのはよくないわ。それくらいわかるでしょう?」

キョン「馬鹿な、俺はいつも妹と体の洗いっこをしているぞ。素手で」

朝倉「何度も聞いたわそれ・・・ダメな物はダメなのよ」

キョン「・・・」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:33:03.75 ID:nbB0njI90

キョン「朝倉と長門が風呂に行ってしまった」

キョン「何故この間はよかったのに今日はダメなのだろう」

キョン「・・・」

キョン「・・・ああ」

キョン「そうか、俺はなんてデリカシーの無い男なんだろう」

キョン「なるほどな、今日は噂のアレの日だったのか・・・」

キョン「・・・すまなかった朝倉、今日は優しくしよう」


131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:38:32.61 ID:nbB0njI90

朝倉「ふぅ・・・いいお湯だった」

長門「非道、悪魔、馬鹿、極悪、最低」

朝倉「さっきからそればかりね・・・まぁ、いいけどね」

キョン「あがったか朝倉、ほら、フルーツ牛乳だ」

朝倉「・・・」

キョン「どうした朝倉?」

朝倉「いえ・・・どうしたの? また熱かしら?」

キョン「何を言っているんだ朝倉、いいから飲め、たーんと飲め」

朝倉「じゃあ・・・いただくわ」

キョン「いいんだぞ? 飲みにくかったら言ってくれ、口移しで飲ませてやるからな」

朝倉「・・・」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:44:12.28 ID:nbB0njI90

キョン「ほら朝倉、早く座れ」

朝倉「ええ・・・ありがとう」

キョン「他に欲しいものは無いか? たとえばグレープフルーツとか・・・いやコレは違うか」

朝倉「じゃあ・・・そこのミカンを取ってもらえるかしら?」

キョン「ああ・・・ほら、剥いてやるからな」

朝倉「え? ・・・ええ、でもそこまでしなくても・・・」

キョン「まぁまて・・・ほら、ミカンの白いところも全部とってやったぞ」

朝倉「ええ・・・ありがとう」

キョン「ほら、口をあけろ朝倉」

朝倉「・・・え!?」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:50:13.96 ID:nbB0njI90

キョン「どうした朝倉、早くしろ」

朝倉「いえ、そんな・・・何もそこまでしてくれなくても大丈夫よ」

キョン「大丈夫だって、痛くないから」

朝倉「キョン君・・・さっきからちょっと何か変よ?」

キョン「何言ってるんだ朝倉、俺はお前の身を気遣ってだな・・・」

朝倉「でも・・・ほら、長門さんも見てる・・・」

キョン「長門なんて気にするなよ、ほら・・・大丈夫だから・・・」

朝倉「・・・」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 20:55:53.70 ID:nbB0njI90

朝倉「結局食べさせられてしまったわ・・・長門さんの視線が痛い・・・」

キョン「どうだ朝倉? 大丈夫か? 体が拒絶反応とか起こしてないか?」

朝倉「拒絶反応? タダのミカンよ?」

キョン「そうか、起こしてないか・・・俺男だからよくわからないんだよな・・・」

朝倉「さっきから何の話をしているの?」

キョン「だからお前のせ・・・ゲフゲフ・・・とにかく俺も風呂に入って・・・入って大丈夫か朝倉?」

朝倉「何がかしら?」

キョン「いや、お前の身体も心配だが湯がまっか・・・いや、デリカシーが無かったすまん。とにかく行って来る」

朝倉「・・・?」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:00:56.89 ID:nbB0njI90

キョン「・・・どうやら湯は赤くないようだ」

キョン「ふぅ・・・アイツに気を使うとやけに疲れる」

キョン「でもまさか宇宙人にもアレの日があるとはな・・・」

キョン「俺は男だから今までそんなのとは無縁で・・・妹もまだ小さいから対処法がさっぱりわからん・・・」

キョン「とはいえ、一応俺の奴隷だからな・・・何とかせねばなるまい」

キョン「一体どうすれば・・・」


142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:06:26.02 ID:nbB0njI90

キョン「あがったぞ・・・って朝倉! どうした床にひれ伏して!」

朝倉「いえ・・・ちょっとお風呂を覗きに行こうとする長門さんを止めるのに手間取って・・・」

キョン「なんてこった・・・アレの症状はこんなにも酷いものだったのか・・・」

朝倉「・・・アレ? 何のことかわからないけど私はコケただけよ?」

キョン「くそ・・・! 俺が不甲斐ないばっかりに・・・!」

朝倉「確かにキョン君は不甲斐ないけど・・・でも今回は関係ないわよ?」

キョン「とにかく! 朝倉をベッドに運ぶぞ長門!」

長門「わかった」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:12:15.43 ID:nbB0njI90

朝倉「いえ、いいわよキョン君そんな・・・」

キョン「ダメだ、お前が発狂しないように俺には見守る義務がある」

朝倉「いえ・・・でもそこでずっと見てられたら寝れないわ・・・」

キョン「敏感になるとは聞いていたがそんなにか・・・大丈夫だ朝倉、お前を見ずに長門とゲームしてるからな」

朝倉「それはそれで気になるけど・・・まぁ、わかったわ」

キョン「じゃあ長門、リビングにある40インチのテレビをココに持ってきてくれ、落として壊したらゴメンな朝倉」

朝倉「・・・」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:18:10.26 ID:nbB0njI90

キョン「朝倉、本当にこんなリビングのソファーで寝れるのか?」

朝倉「ええ、全然大丈夫よ、むしろこっちの方が寝やすいのだから気にしないで」

キョン「そうか・・・じゃあ朝倉が寝るまで長門とゲームでもしてよっと」


キョン「お・・・く・・・ッ! やるな長門、逝ってしまいそうだったぞ」ピコピコ

長門「練習した」ピコピコ

キョン「そうか、じゃあこれはどうだ・・・ほらほら」ピコピコ

長門「・・・ッ! ・・・テクニシャン」ピコピコ

朝倉「(眠れない・・・何故だか眠れない)」


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:25:59.10 ID:nbB0njI90

キョン「・・・朝倉は寝たかな?」

キョン「・・・朝倉?」

朝倉「・・・」

キョン「・・・こちょこちょ」

朝倉「・・・」

キョン「・・・こちょこちょこちょ?」

朝倉「・・・ッ」

キョン「なんだ、起きてるじゃないか朝倉」

朝倉「もっと別の確かめ方があるんじゃないかしら?」


149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:31:25.02 ID:nbB0njI90


キョン「・・・朝倉は寝たかな?」

キョン「・・・朝倉?」

朝倉「・・・」

キョン「・・・こ〜ちょこちょこちょこちょこちょ」

朝倉「・・・」

キョン「・・・ふむ」

キョン「・・・フーッ」←耳に息を吹きかけている

朝倉「・・・ッ」

キョン「なんだ、起きているじゃないか朝倉」

朝倉「寝てても起きるわよ・・・」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:37:28.28 ID:nbB0njI90

キョン「・・・朝倉は寝たかな?」

キョン「・・・朝倉?」

朝倉「・・・」

キョン「・・・こ〜ちょこちょこちょこちょこちょ〜こちょこちょ〜」

朝倉「・・・」

キョン「・・・フーッ」←耳に息を吹きかけている

朝倉「・・・」

キョン「・・・ふむ」

キョン「じゃあ一緒に寝るか長門」

長門「うん」

朝倉「ちょっと待ちなさい」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:43:35.07 ID:nbB0njI90

キョン「なんだ、起きているなら起きているって言えってば・・・」

朝倉「寝てたけど起こされたの。それより何で一緒に寝る必要があるのかしら?」

キョン「だから、俺は毎日妹と寝てて抱き枕が無いと眠れないと言っただろう」

朝倉「この間は寝てたじゃない普通に!」

キョン「この間と今は別だっ! というかお前はさっさと寝ろよ! 早く寝て身体を休めないと多量出血で死ぬかもしれないんだぞ!?」

朝倉「多量出血?」

キョン「・・・! ・・・すまん、デリカシーが無かった。本当にすまん」

朝倉「・・・!! ち、違うわよ!? 私違うわよ!?」

キョン「何言ってるんだ・・・無理しなくていいんだぞ・・・本当に。俺は全部知ってるんだから・・・」

朝倉「・・・」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:48:47.97 ID:nbB0njI90

キョン「つまり本当に違うのか?」

朝倉「ええ・・・違うわよ本当に」

キョン「でも宇宙人にもあるんだな?」

朝倉「一応あ・・・って、何言わせようとしてるのよ」

キョン「なんだ・・・ということは、お前は俺を騙して自分の思うがままに振り回したと?」

朝倉「いえ、私は何もしてn」

キョン「朝倉、お前は朝倉の癖にフルーツ牛乳を俺の金でわざわざこんな寒い深夜に買いに行かせたのか?」

キョン「更に、お前は朝倉の癖にミカンの皮を、白い部分も残らず俺に取らせたあげく食べさせてもらったわけか?」

キョン「更に更に、お前は朝倉の癖にわざわざベッドまで俺に運ばせまたソファーまで運ばせ俺の貴重な睡眠時間をゲームにつぎ込ませたと?」

朝倉「ベッドとソファーまで運んでくれたのは長門さんだけどね。ゲームは貴方自身の意思だし」

キョン「しかもこの期に及んで口答えするとは・・・朝倉、俺はお前を見損なった。もうこの家から出て行け」

朝倉「・・・」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 21:55:15.52 ID:nbB0njI90

キョン「さて、朝倉も追い出したし、寝るか」

長門「うん」

ピンポーンピンポーンピンポーン

キョン「なんだこんな深夜に、五月蝿い客だ」

ドンドンドン

キョン「しかもしつこいな」

バンバンバン

キョン「何てヤツだ、扉を蹴ってやがる」

ピンポーンドンドンバンバン

キョン「なんてこった、完全に発狂してるぞ」


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:01:29.05 ID:nbB0njI90

朝倉「まさか・・・本当に追い出すとは思ってなかったわ・・・」

キョン「俺はやると言ったらやる男だと言っただろう?」

朝倉「そうね・・・そういえば言ってたような気もするわ・・・」

キョン「なんだ、お前少し目が赤いぞ?」

朝倉「なぜかしらね・・・ちょっと追い出されただけだけどすごく心細かったの・・・」

キョン「そうか。で、反省したか?」

朝倉「すごく・・・本当に悪かったと思ってるわ・・・」

キョン「ふむ、まぁちょっとは反省したみたいだしな、仕方ないから置いてやるか」

朝倉「・・・ズズッ」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:06:54.76 ID:nbB0njI90

キョン「で、結局この三人で・・・しかも俺だけ布団が別で寝るわけか」

長門「不満」

朝倉「ええ、やっぱり私の家で変な事はして欲しくないもの」

キョン「じゃあ長門の家に行くか」

長門「行く」

朝倉「やっぱり私の目が黒いうちは変な事は一切させないわ」

キョン「じゃあ朝倉をヤッちゃうか」

長門「ヤる」

朝倉「・・・」


166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:12:05.75 ID:nbB0njI90


キョン「・・・」

長門「・・・」

朝倉「・・・」

キョン「・・・クゥ」

長門「・・・」

朝倉「・・・やっぱり抱き枕なんて無くてもキョン君が一番に寝るのね・・・」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:17:28.73 ID:nbB0njI90

長門「・・・」

朝倉「・・・」

長門「・・・」

朝倉「・・・」

長門「朝倉涼子」

朝倉「何かしら長門さん?」

長門「何故ガッチリ私を掴んでいる」

朝倉「また寝返りをうたないようにしっかり抑えているだけよ?」



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:22:38.94 ID:nbB0njI90

朝倉「うがー! 全部こわしてやるー!」

キョン「やめろ! やめるんだ朝倉! 一体どうして・・・」

朝倉「うがー! 今日はアレの日なのだー! ちゃんと優しくしなかったから発狂したのだー!」

キョン「なんだって・・・!? くそっ! 俺がもっとちゃんと朝倉を見ていたら・・・デリカシーがあったら!!」

朝倉「うがー! 早くミカンを剥けー!」

キョン「待ってくれ・・・! 親指にサカ向けがたくさんできてしまって、とてもミカンなんか・・・!」

朝倉「うがー! はやくー! はやくしないとグレープフルーツを剥かせるぞー!」

キョン「く・・・くそぅ・・・」


キョン「・・・うぅん・・・うむぅ・・・」

朝倉「今回は苦しい夢を見ているみたいね」

長門「辛そう」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:28:21.30 ID:nbB0njI90

キョン「・・・むぅぐ・・・ハッ!? あ、朝倉!! 流石に、流石にパイナップルは無理だ!!」

長門「朝倉涼子は朝食を作っている」

キョン「・・・なんだ夢か・・・よかった、親指も血だらけじゃない・・・」

キョン「ところで長門、寝顔をジッと見ているのはやめてくれ」

長門「何故?」

キョン「そりゃ・・・長門は目を開けると俺の顔があったらどう思う?」

長門「素敵」

キョン「・・・デジャブ」


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:34:20.75 ID:nbB0njI90

朝倉「おはようキョン君、長門さんに変な事されなかったわよね?」

キョン「物理的にはたぶん・・・それより朝倉」

朝倉「何かしら? 朝食ならキョン君の好きな甘い玉子焼きよ」

キョン「いや、違うんだ・・・アレの日が来たら、いや、来る三日前くらいからちゃんと俺に言ってくれ」

朝倉「・・・ど、どうして?」

キョン「頼む朝倉、お前に出来るだけ負担を掛けたくないんだ。本当だ、他意は一切無い」

朝倉「・・・そう、普段が普段なだけに何を考えてるかわからないけど努力するわ」

キョン「ありがとう朝倉、俺はお前を一生大事にするよ」

朝倉「・・・」


180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:39:52.93 ID:nbB0njI90

キョン「じゃあ長門、飯が出来るまで朝の散歩にでも行くか」

朝倉「でもすぐに出来るわよ?」

キョン「そんなに遠くに行くわけじゃない、ちょっと眠気覚ましにスーパーまでアイスを買いに行って来るだけだからな」

朝倉「スーパーってココから歩いて一時間よ・・・」

キョン「誰が普通に歩いていくって言った」

朝倉「私自転車なんて持ってないわよ?」

キョン「ムーンウォークで行くに決まってるだろ」

朝倉「・・・」

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:45:29.10 ID:nbB0njI90

キョン「朝倉のわからずやに散歩を止められてしまった」

キョン「仕方ない、ラジオ体操でもやるか」

キョン「ラジオラジオ・・・」

長門「これ」

キョン「おお、すまないな長門」

プチ

ラジオ「『キョン「長門」「偉いぞ」「あいしてr」』」

ブチ

長門「間違えた、こっちのボタン」

プチ

チャーンチャーチャチャーンチャラララチャーチャーチャチャーチャララチャーララーチャーララーラー

キョン「・・・」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:51:46.51 ID:nbB0njI90

キョン「ふぅ、終わった終わった」

キョン「ええっと・・・ラジオを切るのはこのボタンかな?」

プチ

ラジオ 猫「ニャーン」 娘「まてまて〜!」

キョン「ん? 何でシャミセンと妹の声が?」

ラジオ 妹「もー、こんな朝早くからキョン君のお部屋入ったらダメでしょシャミ!」

キョン「・・・」

ブチ

キョン「何も聞かなかった事にするのが一番なんだろう」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 22:57:23.69 ID:nbB0njI90

キョン「朝倉、今日は玉子焼きがヤケに多いな、いつもはケチで頼んでもあんまり作ってくれないのに」

朝倉「そうかしら? いつもと変わらない気がするけど?」

キョン「更に、見ろ長門、このウィンナー焼きじゃなくてボイルしてあるぞ」

長門「珍しい」

キョン「しかも俺が好きなアラビキだ・・・」

キョン「何かいいことでもあったみたいだな。長門、この調子なら今度はWIIを買って貰えるかもしれないぞ」

長門「楽しみ」

朝倉「・・・」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:02:44.61 ID:nbB0njI90

キョン「よし、食い終わったし長門、昨日のゲームの続きやろう」

長門「うん」

朝倉「もう・・・だからゲームを買うのはイヤだったのよ・・・二人でしか出来ないから・・・」

キョン「・・・ん? 何だ朝倉、まさかお前も一緒に遊びたいのか」

朝倉「・・・別にそういうわけじゃないけど・・・」

キョン「そうか、じゃあ長門行こう」

朝倉「・・・」


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:08:56.72 ID:nbB0njI90

キョン「遊びたいなら遊びたいって最初から素直に言えばいいのに」

朝倉「ごめんなさいね、素直じゃなくって」

キョン「じゃあトランプしようなトランプ」

朝倉「(毎回の事でわかりきってるけどね・・・)」

キョン「さぁ、じゃあ、またお金を賭けようか」

キョン「いつもの如く俺は一銭も持ってないから、まずは長門、金を出してくれ」

長門「わかった」

朝倉「・・・」

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:14:12.43 ID:nbB0njI90

朝倉「もう、前に言ったでしょう? ダメだって」

キョン「ああ、そんな朝倉・・・それは長門が俺のために作ってくれた一千万・・・」

朝倉「ダメなものはダメです。長門さんも!」

長門「ケチ青色太眉毛」

朝倉「・・・」

キョン「・・・長門が最近ちょっと毒舌になったと思うんだがどうだろうか朝倉」

朝倉「たぶん貴方のせいだと思うわ」


203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:20:20.51 ID:nbB0njI90

ピンポーン

朝倉「誰かしら?」

キョン「クール宅急便じゃないか? このあいだお前名義で通販のカニを頼んどいたからな。当然着払いで。一千万返せ」

朝倉「やっぱりアレは貴方だったの・・・もう届いてるから違うと思うわ」

キョン「何? まさか俺抜きで食べたんじゃないだろうな!? 一千万返せ」

朝倉「冷凍庫に入ってるわよ・・・昼食はカニのお味噌汁がいいかしら?」

ピンポーン

朝倉「あ、はいはーい」

ガチャ

喜緑「こんにちは、随分賑やかですね」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:25:58.57 ID:nbB0njI90

朝倉「珍しいわね、アナタがココに来るなんて」

喜緑「また情報操作でまた大金が移動したと報告を受けたのでちょっと注意に・・・」

朝倉「ああ・・・ごめんなさい、ちょっと色々あって・・・」

喜緑「何に使うのかは聞きませんけど、ほどほどにしてくださいね」

キョン「うう・・・金・・・」

喜緑「あら? この床に這いつくばっているのは何かしら? 新種のペットですか? 私の犬の方が好きですよ」

キョン「・・・!」

朝倉「いえ・・・彼はキョn」

キョン「ワン! お姉さん! 僕、お金が欲しいワン!」

喜緑「あら可愛い、一億くらいでいいかしら?」

朝倉「・・・」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:31:34.57 ID:nbB0njI90

喜緑「あら、よく見るとキョン君じゃないですか」

朝倉「よく見ないでもキョン君ですけどね」

キョン「やったーい、一億だーい」

朝倉「返しなさい! 喜緑さんも! 何のために来たんですか!?」

喜緑「そうでした・・・つい可愛さのあまり・・・」

長門「・・・」

朝倉「・・・」


212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:37:19.96 ID:nbB0njI90

喜緑「ところで何をしてらしたんですか?」

キョン「朝倉が一緒に遊びたいと五月蝿いんでトランプでもやろうとしてたんです」

喜緑「トランプですか・・・私も加わっていいですか?」

キョン「もちろんです。喜緑さんなら大歓迎ですよ」

喜緑「あら優しい・・・」

キョン「当然ですよははは、またお金お願いしますねははは」

喜緑「うふふふ、任せてください」

長門「・・・」

朝倉「・・・」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:43:18.34 ID:nbB0njI90

キョン「いちばーん」

喜緑「お上手なんですねキョン君」

キョン「ははは、ありがとうございます。喜緑さんも頑張ってくださいね」

喜緑「ええ・・・そういってもらえると頑張れますわ」

長門「あがり」

キョン「そうか。喜緑さん、まだ三位がありますよ!」

喜緑「はい、頑張りますね」

長門「・・・」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:49:10.64 ID:nbB0njI90

キョン「ふぅ・・・喉が渇いたな」

朝倉「じゃあお茶でm」

喜緑「じゃあお茶でも出しましょうか?」

キョン「え? 喜緑さんが? いいですよ、朝倉にでもやらせましょう」

喜緑「いいえ、私がやりたいんですよ、すぐに持ってきますね」

朝倉「私の家なのだけど・・・」

コポコポ

喜緑「どうぞ・・・うまく出来たかわかりませんけど・・・」

キョン「ズズ・・・」

キョン「・・・! お、美味しいです! 朝倉のとは比べ物になりませんね!」

喜緑「まぁ、お上手・・・」

朝倉「・・・」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 23:55:08.39 ID:nbB0njI90

長門「あの宇宙人、気に食わない」

朝倉「・・・否定しないわ。何を考えているのかわからないしね」

長門「殺すべき」

朝倉「いえ・・・でもそれはよく考えた方がいいと思うわ。キョン君は喜緑さんを気に入ってるみたいだし・・・ちょっと様子を見ましょう」

長門「今すぐにでも殺すべき」

朝倉「でもキョン君に知れたら嫌われるかも知れないわよ?」

長門「それは嫌」

朝倉「じゃあもう少し様子を見るべきね」

長門「・・・」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:01:05.27 ID:SqALZh4/0

キョン「むむ・・・じゃあ・・・発は・・・」

喜緑「・・・」

キョン「ふぅ・・・通ったか」

朝倉「じゃあ私も発っと」

喜緑「ロン。国士無双」

キョン「!?」

朝倉「えええ!? ちょっと喜緑さん! キョン君は通ったじゃない!」

喜緑「ふふふ、今一番テンボウを持っている人から取るのは当然ですよ。ねぇキョン君?」

キョン「喜緑さん・・・・・・こんな気の利いたこと他は誰もやってくれませんよ・・・」

朝倉「・・・」

長門「・・・」

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:06:59.49 ID:SqALZh4/0

キョン「あ、なるほど・・・確かにこうしたら高く早くあがれますね」

喜緑「ええ、だからこうして・・・こうするんですよ?」

長門「近づきすぎ、もっと離れた方がいい」

キョン「何を言ってるんだ長門、喜緑さんはわざわざ俺のために色々教えてくれてるんだぞ」

朝倉「でもそんなに密着する必要があるの?」

キョン「あるに決まってるだろ、ねぇ喜緑さん?」

喜緑「ええ、とっても重要です」

朝倉「じゃあその理由を言ってみてくれるかしら?」

キョン「そんなの内緒に決まってるじゃないか、ねぇ喜緑さん?」

喜緑「ええ、重大な秘密ですからね」

朝倉「・・・」


237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:12:44.08 ID:SqALZh4/0

>>227-230死ぬほど恥ずかしいから今からこれに脳内変換して

キョン「むむ・・・じゃあ・・・発は・・・」

喜緑「・・・」

キョン「ふぅ・・・通ったか」

朝倉「じゃあ私は中っと」

喜緑「ロン。国士無双全面待ち」

キョン「!?」

朝倉「えええ!? ちょっと喜緑さん! キョン君は通ったじゃない!」

喜緑「ふふふ、今一番テンボウを持っている人から取るのは当然ですよ。ねぇキョン君?」

キョン「喜緑さん・・・・・・こんな気の利いたこと他は誰もやってくれませんよ・・・」

朝倉「・・・」

長門「・・・」

コレでもダメなら地方ルールって言う便利な言葉で片付けようか

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:17:59.16 ID:SqALZh4/0

喜緑「そうだ、ケーキがあるんでした」

キョン「ケーキですか、いいですね」

喜緑「キョン君は何が好きですか?」

キョン「モンブランでしょうか?」

喜緑「本当!? 私もなんですよ、奇遇ですね」

キョン「いえ、これはもう運命染みたものを感じますよ喜緑さん・・・」

喜緑「・・・キョン君」

長門「・・・」

朝倉「・・・」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:23:10.17 ID:SqALZh4/0

キョン「喜緑さん・・・あーん」

喜緑「や・・・恥ずかしいですね・・・パクリ・・・美味しいです」

喜緑「はい、じゃあキョン君も・・・あーん」

キョン「ぱくり・・・美味しいですよ喜緑さん」

喜緑「ふふふ、あ、口の先にクリームが・・・」チュッ

キョン「き、喜緑さん・・・」

長門「・・・」プチッ

朝倉「・・・」ブチッ

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:29:29.59 ID:SqALZh4/0

キョン「どうした長門! とりあえず落ち着いてそのハンマーを下ろせ!!」

長門「了承した。落ち着いて冷静に喜緑江美里の頭蓋骨に向かって全力で振り下ろす」

朝倉「ええ、止めはしないわ長門さん」

喜緑「きゃあ、キョン君こわ〜いです」ダキッ

キョン「ちょっ・・・喜緑さんももういいですからいいですから抱きつかないで!」

長門「足りない。液状になるまで磨り潰す許可を」

朝倉「ええ、やっちゃいなさい長門さん」


255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:35:15.16 ID:SqALZh4/0

キョン「だからな、つまり、もう少しで四月の一日・・・エイプリルフールだろう?」

キョン「喜緑さんに協力してもらい、今のうちから仲良くなっている姿を見せ付け、四月の一日に妊娠させたと言う報告をしてお前達を驚かせ」

キョン「あわよくばご祝儀なんかを貰おうと思っていたんだが・・・まさかマンションが全壊するまでお前達が騒ぐとは予想外だった」

喜緑「ですね、ちょっとおふざけが過ぎたのかもしれません」

朝倉「・・・」

長門「・・・」

キョン「幸い死人は出なかったようだし、情報操作で再構成も終わった」

キョン「いやぁ・・・にしても、楽しかったですね喜緑さん。台本、お見事でした。でもアドリブが多くて焦りましたよ」

喜緑「ええ、とても面白かったです。本番はパワーアップしてまたやりましょうね。接吻の場面をホンバンにするとか」

長門「・・・」

朝倉「・・・」

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:39:42.10 ID:SqALZh4/0

朝倉「ええ!? それって今流行のオレオレ詐欺よキョン君!」

キョン「馬鹿を言うな、佐々木が詐欺なんて教えるわけないだろう? ただの特訓だよ」

朝倉「もう・・・とにかく、他に怪しい事は無かった? 全部話して。あとで情報操作しないと・・・」

キョン「他にはな・・・古泉がかくかくしかじかで泣いたり・・・いや、これはどうでもいいか」

長門「それはとても重要」

キョン「そうか? 別に全く関係ないような気もするんだが・・・」

喜緑「そうですね、異質なライバルの出現は見逃せません」

長門「・・・何処から湧いた」

朝倉「・・・何故喜緑さんがココに?」

喜緑「決まってるじゃないですか、私もここに居ると楽しくてたまらなくなったんです」

喜緑「特に・・・キョン君を気に入りましたっ」ダキッ

長門「・・・」

朝倉「・・・」

こうして宇宙人が一人増えた・・・END

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:41:52.93 ID:SqALZh4/0

読んでくれてありがとう。
どうしても最後の宇宙人出そうと思ったらこんな形になったよ。
原作発売日に即買いでその日のうちに読んで放置だから喜緑さんの話方なんて覚えてないよ。

今回は連投規制掛からなかったけど、やっぱり心残りができた。
その心残りを埋めるため俺は明日からVIP天鳳に入り浸る。

それじゃあ、又いつか書く時もよろしくね。
10時間書き続けで疲れたのでおやすみなさい!

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/25(日) 00:42:53.60 ID:SqALZh4/0

〜あの後〜

朝比奈「ふぇぇ・・・どどどどどどうすれば・・・」

朝比奈「歴史上そんな怪物が世界を征服したなんて話は・・・」

朝比奈「ままままままさか歴史が変わってしまった!?」

朝比奈「ふぇぇ・・・未来に帰れなくなってしまったかも・・・」

朝比奈「いいいいいいえ、その前にまだ怪獣の手に渡ってない人を助けないと・・・」

朝比奈「ででででも怖くて山から出られないですぅ・・・」

朝比奈「キョン君・・・早く・・・早く来てぇ・・・」

END



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「……さてと、長門を犯して朝倉の奴の出方を見るとするか」