ハルヒ「今日は有希をいぢめるわ!」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:球磨「その魔球、みんなでかっとばしてやるクマー!」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 03:44:40.96 ID:UaEer0270

キョン「お前はなにを言っているんだ?」
長門「…」
ハルヒ「百聞は一見にしかず! こういうことよ!」バッ

ササッ
長門「……額が冷える」
ハルヒ「ちょんまげ! 有希まげよ! 額を冷やして風邪ひいちゃえ!」
キョン「…」
ハルヒ「デコペタ! ぺたーっ!」ペシペシ
長門「くすぐったい」
ハルヒ「ふふふ、抵抗したって無駄よーっ」
キョン「…」(これは……っ)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 03:49:32.37 ID:UaEer0270

みくる「はいはい、お茶ですよー」コト、コト
長門「…」スッ
ハルヒ「ほっ!」

長門「…」
ハルヒ「有希にお茶はあげないわ! 二つともあたしのよ!」
キョン「こら、それは」
長門「いい」
キョン「そうか? あ、じゃあ俺のをやる」
ハルヒ「なっ」
キョン「お前はちゃんと二つ飲めよ? 残したら許さないからな」
ハルヒ「……の、飲むわよ! んっ……はちちっ」

ハルヒ「……ん」スッ
キョン「なんだよ」
ハルヒ「喉渇いたでしょ? あげるわよ」
キョン「はぁ、お前なぁ」
ハルヒ「なによー」
みくる「はい、お茶菓子ですよー」
長門「…」モクモク

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 03:55:04.54 ID:UaEer0270

ガチャッ!
鶴屋「呼ばれた気がした!」
長門「…」

鶴屋「はっ、ゆ、有希っこっ!? 私をリスペクトかいっ?」
長門「違う」フルフル
鶴屋「可愛い、可愛い可愛いじゃないかっ! にゃーっ」スリスリ
長門「くるしい」
ハルヒ「あはは! お似合いよ有希っ!」
キョン「じゃあお前も」スッ
ハルヒ「えっ? ちょ、ちょっとキョン! こらさわ、触る、なーっ」
キョン「それっ、朝比奈さん」
みくる「はいー」ペタペタ

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 03:59:20.03 ID:UaEer0270

古泉「今日は騒がしいですねぇ」
ハルヒ「いいところに来たわね! 古泉君」
古泉「? どうしたんですかその髪」
ハルヒ「! ー!」ワシワシ

ハルヒ「今日はSOS団で」
鶴屋「私もいるよ!」
ハルヒ「+1で! 有希をいぢめていぢめて、いぢめたおすわよ!」
キョン「お前は何をry」
みくる「なにをすればいいんですかぁ?」
ハルヒ「え?」
古泉「ふむ。具体的に命令していただけると助かるのですが」
ハルヒ「あ、えと」
キョン「ほら、早く説明しろよ」
ハルヒ「えと、あの……えーっと」
長門「…」
ハルヒ「……も、揉む?」
キョン「……うわぁ」
ハルヒ「いい、今のなし! なんでもないなんでもないーっ!!」
長門「…」プルプル
ハルヒ「ちょっ、有希! あんた今笑ったで」
長門「笑ってない」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 04:08:43.16 ID:UaEer0270

キョン「揉むってお前、考えた末に揉むって」
ハルヒ「忘れなさい!」

ハルヒ「しりとりしましょう! 2秒以内に答えられなかったら罰ゲームね!」
キョン「?」
ハルヒ「あたしから! りんご!」(有希にこんな高速レスポンスはできないはず!)
キョン「ゴム」
古泉「ムース」
みくる「す、ももっ」
鶴屋「もり!」
長門「陸戦型ガンダム」
ハルヒ「え、ム? ム、ムーミン!!! ……はっ!」

ハルヒ「い、今のなし! もっかい! キョンもっかい!」
キョン「罰ゲーム」ムイムイ
ハルヒ「ほ、ほっへふへふなー!」ムイムイ…

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 04:13:53.94 ID:UaEer0270

ハルヒ「ほっぺが……」
キョン「もみしだいてやった」
ハルヒ「うっさい!」

長門「…」ペラッ
ハルヒ「よっと!」ポフ
長門「…」
ハルヒ「ははっ! 読書なんかさせないんだからね!」
長門「…」
ハルヒ「本もとりあげてやるわ!」スッ
長門「重い」
ハルヒ「え?」
キョン「そうだな。ハルヒは重そう」
鶴屋「ハルにゃん太ったんじゃないか〜いっ?」
ハルヒ「そっ、そんなことっ」
みくる「…」
古泉「…」
ハルヒ「無反応はやめなさいよ! こらーっ!」
長門「…」プルプル
ハルヒ「あっ、今笑って」
長門「ない。笑ってない。重い」
ハルヒ「重くないわよっ!」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 04:17:46.73 ID:UaEer0270

ハルヒ「有希、ジュース買ってきなさいよ」
長門「わかった」
キョン「俺も行くよ」
みくる「私も」
鶴屋「俺もいるぜっ!」
古泉「コーホー」

ガチャ

ハルヒ「あっ」
ハルヒ「…」
ハルヒ「まっ、待ちなさいよっ」ガチ、ガチッ
ハルヒ「ちょっと誰よ! ドアノブ握ってるのはっ!」
長門「…」プルプル
ハルヒ「有希笑ってるでしょ!?」
長門「笑って……ない」プルプル
ハルヒ「あけなさーい!!」

30 名前:長門は国木田の嫁 ◆UBgxfb/oXY [] 投稿日:2008/10/24(金) 04:30:19.79 ID:UaEer0270

勢いで立てたはいいがすごい眠い
反省はしている

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 04:45:58.94 ID:UaEer0270

ハルヒ「ゾロゾロと買い物に行くのも鬱陶しいわね」
キョン「だからお前は残ってていいって」
ハルヒ「うっさい!」

ハルヒ「分担するわ!」
ハルヒ「古泉君とみくるちゃんと鶴屋さんは、外のコンビニまで行ってお菓子買ってきて!」
ハルヒ「キョンはあたしと靴箱の自販機でジュース買いにいって」
ハルヒ「有希は体育館のとこまで行ってココア買ってきなさい!」
長門「場所がわからない」
キョン「よし、俺が教えよう」
みくる&古泉&鶴屋「「「行ってきます」」」
ハルヒ「……あっ」

ハルヒ「こらーっ!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 04:52:33.78 ID:UaEer0270

ハルヒ「キョン、あれ、押して!」
キョン「自分で押せよ」ピッ
長門「…」

ハルヒ「熱っ、熱いわねココア」
長門「…」
ハルヒ「ほら有希、パス!」ポイッ
長門「…」スッ
キョン「あれ、熱くないのか長門」
長門「…」コク
ハルヒ「あれ?」
長門「はい」スッ
ハルヒ「とりゃ!」パシッ!
ハルヒ「……熱っ! あっつい!」

ハルヒ「あち、あちち。キョン、持てない……」
キョン「制服でこう、くるっとだな」クルクル
長門「…」トコトコ

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 05:07:18.64 ID:UaEer0270

キョン「長門をいじめるってのは、どうしてまた」
ハルヒ「別に。思いつき。いぢめたくなった」
キョン「……小学生の頃、悪ガキだっただろお前」

ハルヒ「先に階段上っていいわよ有希」
有希「…」トコトコ
ハルヒ「…」(ふふっ……こうしてしゃがんで、パンツ見てやる……恥ずかしい思いをしなさいっ)
キョン「…」
ハルヒ「……み、見えないっ」チョイッ
キョン「!!」

ハルヒ「まったく! このスカート鉄壁すぎるわよ!」
キョン「…」(ハルヒの……パンモロが……あぁっ)

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 06:03:59.45 ID:UaEer0270

ハルヒ「有希ストップ!」
長門「?」ピタ
ハルヒ「肩に蜘蛛が乗ってるわよ!」
長門「……?」ポフポフ
キョン「乗ってないよな」
長門「…」コク
ハルヒ「……わ、わかってるわよ! バーカ!」

キョン「バカとは失礼な。そんなので長門ビックリするわけないだろ」
ハルヒ「別にそういうの狙ったわけじゃないもーん」
長門「ゴキ」
ハルヒ「きゃっ!!」バッ
キョン「…」
ハルヒ「ちょっ、キョン! やだっ!」
長門「…」
キョン「いないって」
ハルヒ「え?」
長門「…」プルプル
ハルヒ「わらっ」
長門「笑ってない」
ハルヒ「そのまえに! よくも嘘ついたわね!」
長門「嘘じゃない」
ハルヒ「きゃっ! ……って、いないじゃない!」
キョン「まったく、何やってんだ二人とも」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 06:24:09.78 ID:UaEer0270

ガチャ
ハルヒ「はい! 有希座りなさい!」
長門「…」スッ
ハルヒ「それっ」ムギュー
長門「?」

ハルヒ「暑苦しいでしょ? 汗だくになっちゃいなさい!」
キョン「なんだよそれ。長門苦しそうだぞ」
ハルヒ「それが目的よ!」
長門「…」モジモジ
ハルヒ「ふっふー。抵抗しても放れないんだから!」スリスリ
長門「くすぐったい」
キョン「…」
ハルヒ「なによ? うらやましいのキョン?」
キョン「なんでもないよ、ワカメちゃん」
ハルヒ「はぁ?」
キョン「あ、いや。ごめん、本当になんでもない。忘れろ。俺は忘れないけど」
ハルヒ「?」
長門「……ユニーク」

53 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY [] 投稿日:2008/10/24(金) 07:08:17.55 ID:UaEer0270

なんとか50まで頑張りましたが
眠いです。超眠いです。鬼眠いです。オニネムー。
国木田を絡めるまでは頑張ろうかと思いましたが、僕の睡魔は最強です。

起きてまだあったら書きます。
オヤスミ。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 19:19:50.01 ID:B/gSzdjn0

ハルヒ「えいっ」ワシワシ
長門「…」

ハルヒ「どうよ有希! 髪わさわさにしてやったわ!」
長門「…」クイッ
ハルヒ「おっと! 直させないわよ!」パシッ
キョン「そりゃ不公平だ」
ハルヒ「?」
キョン「お前の髪もわしわしにしてやる。長門、そのままハルヒの手を握っててくれ」
長門「…」コク
ハルヒ「あ、ちょっ、わー!」ワシワシ

キョン「あはは、寝起きみたいだ。ぐしゃぐしゃ」
ハルヒ「酷いじゃない! 女の子の髪をー」
キョン「うるせえ」
ガチャ
古泉「ただい……」
みくる「きゃっ、長門さん……涼宮さん!? どうしたんですかその髪!?」
鶴屋「キョ、キョン君まさかっ!!」
キョン「え?」
ハルヒ「ひっく……キョンに、キョンにぃ」
キョン「ちょっ、おま、ばっ!」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 19:53:14.26 ID:B/gSzdjn0

ハルヒ「なにこれ?」カサカサ
キョン「知らないのか? 三つ入ってるガムのうち、一個がすっぱいんだ」
ハルヒ「……有希! こっちきなさい!」

長門「?」
ハルヒ「はい、あーん」
長門「あむ」
ハルヒ「おいしい?」
長門「すっぱい」カミカミ
ハルヒ「ははっ! ひっかかったわね! あたしも一個〜」パク
ハルヒ「!」

ハルヒ「しゅっぱい……キョン、しゅっぱい」
キョン「吐けばいいじゃん」
ハルヒ「有希、だましたわね」
長門「知らない」フルフル
ハルヒ「もー!」
キョン「…」(長門も楽しんでるなこれ……)

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 20:13:03.69 ID:B/gSzdjn0

ハルヒ「有希、じゃんけんしましょ」
長門「…」
ハルヒ「勝った方が、負けた方のほっぺをこねくりこねくりするのよ!」
長門「…」コク

ハルヒ「じゃんけんぽい!」
長門「…」
ハルヒ「あっ、負けた」
長門「…」スッ
ハルヒ「ひっ」
長門「……どうすれば?」
ハルヒ「そ、それで終わり。そんだけ」
キョン「嘘ついちゃだめだろハルヒ」
ハルヒ「!」
キョン「いいか長門? その手をだな。こう動かして……そうそう」
ハルヒ「いふぁいふぁい!」ムィー

ハルヒ「…」
キョン「負けたんだしな」
ハルヒ「わかってるわよ! もういっかい、じゃんけん!」パッ
長門「…」パッ
ハルヒ「あっ」
キョン「よし、もう一回だ。やっちまえ長門」
長門「…」コク
ハルヒ「あぁぁっ」ムィー

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 20:20:16.69 ID:B/gSzdjn0

みくる「あの、昨日家でシフォンケーキ作ったんです」
ハルヒ「? やるわねみくるちゃん!」

みくる「はい、どーぞ」コト
ハルヒ「おいで有希、食べさせてあげる!」
長門「…」コク
ハルヒ「あーん」
長門「あむ」
ハルヒ「あーん」
長門「んぐ」
ハルヒ「あーん」(ふふっ……沢山食べて喉がパサパサになるといいわ!)
長門「はむっ」

ハルヒ「あー……あれ?」
長門「…」ムグムグ
ハルヒ「なくなった」
キョン「なくなったな」
ハルヒ「……あたしのまであげちゃった」
キョン「みたいだな」モグモグ
古泉「美味しいですね」
ハルヒ「みっ、みくるちゃんおかわりっ!」
みくる「もうないですよ?」
ハルヒ「…」

ハルヒ「ちょっ、ちょっとわけなさいよキョン! キョンってば!」
キョン「うるさい。絶対やらないからな」
ハルヒ「あーん! キョンあーん! よこしなさーい!」
キョン「あぁもう」
長門「…」モグモグ

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 20:24:06.01 ID:B/gSzdjn0

鶴屋「有希んこはいっつも無口だよね〜」
ハルヒ「そうよね、ロボットみたい!」
鶴屋「ハルにゃんほど元気にとは思わないけど、も少し喋ったほうがいいんじゃないかい?」
ハルヒ「そうよ! ……ん?」

長門「…」
ハルヒ「早口言葉とか言えないでしょ?」
長門「…」フルフル
ハルヒ「嘘!」
長門「言える」
ハルヒ「じゃあ言えなかったら罰ゲームね」
長門「…」
ハルヒ「これを三回言いなさい! 東京特許ときゃ、許可」
キョン「はい、罰ゲーム。鶴屋さん、ゴー」
鶴屋「ほいっさ!」バッ
ハルヒ「きゃっ、ちょっ! くすぐっ、くすぐった! きゃはは! こらーっ!」コチョコチョ 

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 23:42:00.57 ID:B/gSzdjn0

ハルヒ「たまには座る場所を交換するわよ!」
キョン「は?」
ハルヒ「あたしがいつも座ってるとこに有希、キョンが座ってるとこに古泉君!」
古泉「わかりました」ガタガタ
鶴屋「私はどーすればいいんだい?」
ハルヒ「鶴屋さんはお客さんだからここ!」
鶴屋「よいっしょ!」ポフ


キョン「で、なんなんだよ」
ハルヒ「ふっふ、有希がなれない席でどーするのかが見ものだわ」
キョン「…」
ハルヒ「本も読ませないわよ? オロオロして――」
長門「…」カチカチ
ハルヒ「――?」
キョン「お、なんだこのサイト」
古泉「ほほう、これは」
みくる「わぁ、すごいですねぇ」
鶴屋「うわー……」
ハルヒ「え? え? なに、ちょっと、あたしにも見せ、こら! 退きなさいキョン!」モゾモゾ
キョン「はいはい、ハルヒはそこに座ってろ」
ハルヒ「こらーっ!!」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/24(金) 23:58:01.39 ID:B/gSzdjn0

長門「…」カチャ
ハルヒ「あはは! なんか変なのー かわりにメガネはあたしがつけるわ!」
キョン「…」

ハルヒ「ほら、キョン! メガネとカチューシャ交換した!」
キョン「あぁ、そうだな」
ハルヒ「違和感に悩まされるといいわ!」
長門「…」クシクシ
キョン「おお、気にしてる」
ハルヒ「それはそうと……ぐらぐらするわね、メガネって」
キョン「というか、持ってたんだなメガネ」

ハルヒ「みくるちゃんもメガネー」
みくる「あらら、ふらふらしますねぇ」
キョン「…」
鶴屋「みくるは長女だね」
古泉「いや、お母さんかもしれませんよ?」
キョン「長門が長女で、ハルヒが末っ子だ。で、朝比奈さんは……美人妻」
鶴屋「夫は?」
キョン「そりゃ俺が」
ハルヒ「! なんか言ったキョン!?」
キョン「言ってないよ。お母さんに構ってもらってろ」
ハルヒ「?」
みくる「制服に糸くずついてますよー。ほら」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 00:04:26.96 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「将棋するわ! 退いてキョン!」ズィ
キョン「あぁもう。狭い、自分でイス持って来い」

ハルヒ「有希には、王将のみで頑張ってもらうわよ!」
キョン「なんだそれ」
ハルヒ「いいじゃない。有希はこういうの強いんだから」
キョン「まあ、確かに」
ハルヒ「負けたら罰ゲームよ! みくるちゃんのメイド服を着てもらうわ!」
キョン「なっ、いいのか長門?」
長門「構わない」
ハルヒ「じゃあ始めるわよ!」(メイド服を着て、胸のサイズ差に落胆するといいわ!)
長門「…」パチ

長門「…」
ハルヒ「…」
長門「あなたの手は、もう積んでいる」
キョン「なん……だと?」
ハルヒ「そんな……」
鶴屋「はい! 男子はいったん外に出るにょろー!」
ハルヒ「え? え? ちょっ、こら有希! なんで羽交い絞め、あっ、みくるちゃんそれはっ!」
みくる「罰ゲームです☆」

キョン「なんだあの……長門、本気でやってたな」
古泉「えぇ、見事でした」
キョン「入っていいかー」
鶴屋「もうちょい待ってー! ほほぅ……ハルにゃんはいい体してるねっ」モニュン
ハルヒ「ひゃっ! な、なにを揉……きゃー!」
キョン「…」(入りたい……)

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 00:13:46.66 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「くっ……」
キョン「おぉ、いいじゃないか」
ハルヒ「えっ? そう? ……って、うるさいっ!」
長門「…」

ハルヒ「…」(くっ……胸のとこ、丁度なのがムカツクわね)
みくる「可愛いですよ?」
鶴屋「うんうん!」
ハルヒ「そりゃもちろん! 誰だと」
長門「…」プルプル
ハルヒ「! 有希、なに笑って」
長門「…」フルフル
ハルヒ「嘘。絶対笑った」
長門「…」フルフル
キョン「メイドさん、お茶ください」
ハルヒ「あっ、はい。ってこらっ!」
長門「…」プルプル
ハルヒ「絶ッ対笑ってる!」
長門「…」フルフル
ハルヒ「きー!」
キョン「平和だなぁ」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 00:29:38.64 ID:uCyP15Ek0

キョン「……いつのまにか暗くなってきたな」
鶴屋「ふぁぁ、眠くなってきたからそろそろ帰るよ〜」
古泉「僕も、失礼しますね」
みくる「あ、私も」

長門「…」パタン
ハルヒ「有希、この後暇?」
長門「…」コク
ハルヒ「じゃあ三人で出かけるわよ!」
キョン「おい、俺は強制参加か」
ハルヒ「もちろん」

ガチャン
ハルヒ「鍵返しにいくわよ」
長門「…」
キョン「すっかり暗いじゃないか。ドコ行くんだ?」
ハルヒ「さぁ? なんか適当に!」
キョン「……いいのか長門?」
長門「…」コク

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 00:43:56.38 ID:uCyP15Ek0

キョン「国木田は?」
長門「今日は用があると」
キョン「ふぅん」

ハルヒ「先に靴箱行くわ!」タッタッタ
キョン「あ、おい」
長門「…」
キョン「なんかその、すまんな長門。あいつが色々と」
長門「大丈夫」
キョン「そうか?」
長門「……私も、楽しい」
キョン「はは、そうか」

ハルヒ「ほらほら! 早く!」
キョン「勝手に先に行っておいてお前は」
長門「? 靴……」
ハルヒ「有希の靴? さぁ、どこかしらねー?」
キョン「ここにあるぞ、靴箱の上」ヒョイ
ハルヒ「あ! こらキョン!」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 00:48:35.87 ID:uCyP15Ek0

キョン「どこ行くんだよ」
ハルヒ「んー」
長門「…」

ハルヒ「ゲーセン行くわよ! 有希とゲームで勝負するわ!」
キョン「お前、勝てると思ってるのか」
ハルヒ「初見のゲームなら勝てるわよ!」
キョン「で、なんで俺まで」
ハルヒ「いいじゃん」
キョン「ったく」
長門「…」コク
ハルヒ「でもあれね。制服でウロウロするのも面倒ね」
キョン「んー、時間が時間だしな」
ハルヒ「だから、一回帰ってから集合!」
キョン「お前、本当に勝手だな」
ハルヒ「そういうことで! 一時間後に駅前集合ね! 遅れたら罰ゲームだからね!」
長門「…」トコトコ

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 01:02:34.93 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「ほっ!」
ハルヒ「一番乗りだわ!」

ハルヒ「キョンには早く来るように電話したし」
ハルヒ「二人で物陰に移動して、有希がオロオロしてるのを見てやる!」
ハルヒ「ふふっ」
ハルヒ「…」
ハルヒ「……こないわね」

ハルヒ「…」
ハルヒ「もう時間……あれ?」
ハルヒ「キョ、キョーン?」キョロキョロ
ハルヒ「……なんでこないの?」

キョン「…」
長門「…」
キョン「探してるな。困った顔してる」
長門「ユニーク」
キョン「はは、そろそろ行ってやるか……おーい、ハルヒー」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 01:14:01.39 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「先に来てたなら言いなさいバカキョン!」
キョン「いやぁ、ハルヒのことだからまたなんか企んでるんじゃないかと」
長門「…」コク

ハルヒ「有希、またマフラーつけてる」
長門「お気に入り」モフ
キョン「…」(国木田が昔から持ってたやつだよなあれ……)
ハルヒ「でも巻き方が間違ってるわ!」
長門「?」
ハルヒ「いい? ここをこう、ぐるぐるっと」クルクル
長門「…」

ハルヒ「できた!」
長門「前が見えない」オロオロ
ハルヒ「あははっ! 有希、ちくわみたい!」
キョン「お前なぁ」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 02:15:34.78 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「さあ行くわよ!」
キョン「ちょい待ち」
ハルヒ「?」

キョン「いや、実はもう一人」
ハルヒ「誰?」
キョン「流れ的にわからないか?」
ハルヒ「わかんないわね」
キョン「わかんないか」
長門「……いた」チョイチョイ

国木田「やあ、お待たせ」
ハルヒ「あっ!」
キョン「折角だからな。四人の方がいいだろ?」
国木田「よかったよ。丁度、用が終わったとこだったんだ」
長門「…」
国木田「こんばんは」
長門「…」コク
ハルヒ「いいじゃない!二対二ね!」
国木田「?」
キョン「いやな、なんか……」
国木田「…」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 02:30:21.38 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「こら有希!」
長門「?」
ハルヒ「なーに手なんて繋いじゃってるのよ!」
キョン「こらハルヒ」
ハルヒ「言ったじゃない! 今日は有希をいぢめていぢめて、いぢめ倒すのよ!」
キョン「……すまない、国木田」
国木田「ははっ、ううん。なんか楽しそうだね。でも危ないのはダメだよ? 僕も怒るからねー?」

ハルヒ「もちろん! 常識的にいぢめるだけよ!」
キョン「わけがわからん」
ハルヒ「あたしはただ、オロオロしてる有希が見たいってわけ!」
国木田「らしいよ?」
長門「…」コク
ハルヒ「有希はあたしと手を繋ぎなさい」キュッ
ハルヒ「で、国木田君はキョンと! キョンはあたしの手を繋ぎなさいよね」キュッ
国木田「あ、じゃあ長門さんの左手は僕が」キュッ

キョン「…」
ハルヒ「…」
長門「…」
国木田「…」
キョン「なんだよこの円は。なにがしたいんだ俺達」
ハルヒ「もー!」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 02:35:11.27 ID:uCyP15Ek0

キョン「まあ、今日はずっとこんな感じで」
国木田「面白そう。僕も行ければよかったなぁ」
キョン「いやでも、お前」

国木田「いいじゃん。こういうのも」
キョン「…」
国木田「なんだかんだいって、長門さん楽しそうだしね」
キョン「まあ、結局ハルヒが恥ずかしい思いしてたりするからな」
国木田「キョンはいいの?」
キョン「なにがだよ」
国木田「だから、涼宮さんが」
キョン「……危なくないなら、いいんじゃないか」
国木田「あはは。だよね、僕もそんな感じ」
キョン「なんだかなぁ」

ハルヒ「有希ほら、あそこなんか居る!」ピッ
長門「?」キョロ
ハルヒ「うそー! 騙されたわねー!」
長門「…」フルフル

キョン「…」
国木田「ね? 楽しそう」
キョン「それもそうか」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 03:31:06.07 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「キョン、今何時?」
キョン「ん? 八時……半」
ハルヒ「もう? 早いわね」

キョン「結構ずっと部室に残ってたからな」
ハルヒ「そうね」
国木田「僕も時間掛かっちゃった」
ハルヒ「なにしてたの?」
国木田「えっとね」
ハルヒ「わかった、浮気だ……あぁ、可哀想ね有希」
キョン「おまっ」
長門「…」フルフル
ハルヒ「あーあ。有希ひとりぼっちになっちゃった」
長門「ならない。違う」フルフル
国木田「いやぁ、でもキョンには勝てないなぁ。昨日なんか夜中に涼宮さんの知らない子と」
ハルヒ「!!! ちょっ、キョン!?」
キョン「おい国木田、それは言わないでくれよ」
ハルヒ「え? や、ちょっと!」
国木田「あはは。騙されやすいねぇ」
キョン「まったく」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 03:53:30.28 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「まったく、優しそうな顔して酷い嘘言うわね!」
国木田「え? ほんとのコトだよ?」
ハルヒ「こらー!」

国木田「面白いなぁ、涼宮さん」
長門「あの」クィ
国木田「ん?」
長門「今日の……その」
国木田「歯医者に行っただけ。ほんとにそれだけだよ」
長門「…」コク
国木田「心配した?」
長門「…」フルフル
国木田「信じてくれる?」
長門「…」コク
国木田「うん。ほら、マフラーもうちょっと締めときな? 寒くない?」クイクイ
長門「大丈夫」

ハルヒ「…」
キョン「わかってると思うが、今は後ろを振り向いてやるなよ?」
ハルヒ「あああ、いぢめたい……茶化したいわね……」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 03:57:16.59 ID:uCyP15Ek0

キョン「なんか気になってたんだけど」
ハルヒ「?」
キョン「いじめたいの『じ』の発音」

ハルヒ「ぢ?」
キョン「なにか違う気がする」
ハルヒ「ちに点々よ。『じ』じゃないわよ?」
キョン「……なにがどう違うんだ」
ハルヒ「可愛がりながらいじめるから、いぢめるなの」
キョン「よくわからん」
ハルヒ「あんたにするのは「いじめる」ね」
キョン「どういうことだ」

長門「…」
ハルヒ「有希、この木なんの木か知ってる?」
長門「知らない」
ハルヒ「桜よ!」
キョン「へぇ、そうなのか」
国木田「珍しいね。こんな街中に」
ハルヒ「あ……そ、そうね!」(嘘なのに……あらら)

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 04:10:54.89 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「有希、辛いの食べられるの?」
長門「……少し苦手」
ハルヒ「じゃあこれ食べていいわよ。それ、ちょっと辛いからさ」
長門「…」モクモク

長門「…」
キョン「?」
長門「……辛い」
ハルヒ「あはっ! 騙されたわね有希!」
キョン「おい、大丈夫か長門?」
長門「辛い」
国木田「ほら、コーンスープ」
長門「……熱い」
国木田「ん」フーフー
国木田「はい」
長門「ありがとう」
国木田「食べられる?」
長門「頑張る」
国木田「うん。偉いね」ナデナデ

キョン「……なん……だと?」
ハルヒ「……キョン、あたしも辛ーい」
キョン「水飲んでろ。辛さが引き立つから」
ハルヒ「ばっ!」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 04:17:15.13 ID:uCyP15Ek0

キョン「そういえば国木田は、嫌いな食べ物とかないよな」
国木田「んー……ないねぇ」
ハルヒ「あたしもないわ!」

キョン「長門はあるか?」
長門「辛いもの」
ハルヒ「あ、じゃあいいもの教えてあげる。デスソースってのが」
キョン「名前からしてどうだそれは」
国木田「知ってるそれ。あの骸骨のやつでしょ」
ハルヒ「知ってるの?」
国木田「うん」
ハルヒ「へー、意外ね」
国木田「ちなみに今涼宮さんが食べてるドリアにもさっきかけたよ」
ハルヒ「!!!!!!」
国木田「嘘だけどね」
キョン「お前らなぁ……って、こっちに寄せるなハルヒ」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 04:51:22.94 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「お腹いっぱい」
キョン「あぁ」
ハルヒ「さぁ、遊ぶわよ!」

キョン「って、ハルヒ」
ハルヒ「?」
キョン「ミートソースがついてる。ベタだなぁお前は」フキフキ
ハルヒ「んー」

ハルヒ「? キョン、唇カサカサね」
キョン「え? そうか」
ハルヒ「……ほい。こっち向いて」
キョン「俺それ苦手なんだよな。ノリ塗ってるみたいで」
ハルヒ「いいから。……んー、っぱてしときなさいよ」ヌリヌリ
キョン「舐めちゃいそうだ」
ハルヒ「だめ。あたしも塗っとこっと」ヌリー

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 05:28:11.42 ID:uCyP15Ek0

キョン「あれ、ハルヒは?」
国木田「長門さんとアレやってるよ」

ハルヒ「それっ! そりゃ!」カチカチ
長門「…」カチカチカチカチ
ハルヒ「スコアが高いほうが勝ちだからね! あっ、死んだ……もっかい!」
長門「…」カチカチ

国木田「すごいなぁ。長門さん全部頭部に当ててる」
キョン「ゾンビ打つやつか……あれ、苦手なんだよ俺」
国木田「なんで?」
キョン「なんか焦るんだ」
国木田「はは、キョンはああいうゲームだめみたいだね」
キョン「お前はどうなんだよ」
国木田「わりと得意だよ」
キョン「そうなのか」
ハルヒ「キョン! 交代! 交代して!」カチカチ
キョン「えぇ? 俺?」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 05:52:24.39 ID:uCyP15Ek0

キョン「これはダメだ。勝てる気がしない」カチカチ
ハルヒ「頑張りなさいよ!」
長門「…」カチカチカチ

キョン「ああっ、死んだ」
ハルヒ「もー」
国木田「あはは。ほんとにダメなんだねキョン」
キョン「お前も長門と変わってみろって」
国木田「いいよ。いいかな、長門さん」
長門「…」コク

国木田「ほら、圧勝」
ハルヒ「くっ……しっかりしなさいよキョン!」
キョン「なっ、お前だって何度も死んでたじゃないか」
ハルヒ「まあいいわ! 次!」
長門「待って」
キョン「?」
ハルヒ「……な、なによ」
長門「罰ゲーム」
国木田「罰ゲーム?」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 05:56:09.17 ID:uCyP15Ek0

長門「負けたら罰ゲームと、言った」
ハルヒ「え、あー……うー」
キョン「? おいおい、じゃあやらないとな」

ハルヒ「いや、でも、あのね」
長門「…」ジー
国木田「ん?」
ハルヒ「……キョン、ちょっとこっち来なさい」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「耳、貸しなさいよ」
キョン「?」スッ

チュッ

キョン「!」
ハルヒ「こ、これでいいんでしょ! これで!」
長門「…」コク
キョン「おまっ……なんだよこの罰ゲームは」
長門「負けた方がここでキスしないといけない」
国木田「……ふっ……ふふっ」
ハルヒ「あああ! ほら! 次! もう次!!」
キョン「勘弁してくれよ……恥ずかしい……」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 06:03:13.67 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「キョン、アレとって!」
キョン「どれ?」
ハルヒ「あのほら、パンダの」
キョン「…」ウィーン

ポスッ
キョン「ほら」スッ
ハルヒ「うん! キョンこういうのは上手いわね!」
キョン「まあ、なんでかな」
ハルヒ「あれも!」
キョン「はいよ」ウィーン
ハルヒ「…」(ふふふ、国木田君はこういうの苦手そうだから……羨ましく思うがいいわ!)

スカッ
国木田「あれ、だめだ」
長門「…」
国木田「ごめんね。ヘタクソだなぁ僕」
長門「大丈夫。私もする」
国木田「うん。じゃあ、一緒に頑張ろうね。どれ狙おうか?」
長門「……あれ」スッ
国木田「よーし」ウィーン

ハルヒ「…」(なんか……勝った気がしないわっ!)

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 06:37:05.45 ID:uCyP15Ek0

国木田「涼宮さんにとってさ」
キョン「おう」
国木田「長門さんは……親友ってやつなのかな」
キョン「…」

国木田「今日だってなんか色々あったみたいだけど」
国木田「それって、長門さんにだからできることなんだろうね」
キョン「いじめ?」
国木田「うーん、違うよ。だってほら、長門さん嫌がってないもん」
キョン「そうかな」
国木田「僕はそう思うよ。ほら、あんなに楽しそう」

ハルヒ「有希、もっと笑いなさいよ」
長門「恥ずかしい」
ハルヒ「あたし一人だけ笑ってても、あたしが恥ずかしいじゃない」
長門「似合ってる」
ハルヒ「有希も笑顔似合うじゃない! ほら、これとか」
長門「そう?」
ハルヒ「これはキョンには見せられないわね……」チョキチョキ

キョン「…」
国木田「長門さんもおとなしい子だからさ、涼宮さんみたいに元気な子が似合うと思わない?」
キョン「お前はそういうキャラじゃないじゃないか」
国木田「恋人と友達は別物だよ。異性と同性じゃ、ね?」
キョン「まあ、わかるっちゃあわかるかもな」
ハルヒ「ほらキョン! 次は四人で!」
キョン「はいよ」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 06:41:58.73 ID:uCyP15Ek0

国木田「僕は長門さんとクラスも別だからわからないけど」
キョン「?」
国木田「少なくとも、あの子が自分から同じクラスの子に話かけるってのはないと思うんだ」
キョン「……だろうな」

国木田「それは涼宮さんも一緒でしょ?」
キョン「まあ、逆のベクトルのような気はするがな」
国木田「で、涼宮さんの場合は親しい人なら大丈夫」
キョン「長門は……その辺、あまり変わらないな」
国木田「うん。だからほら。涼宮さんみたいな子が傍に居てくれるなら、僕も安心だよ」
キョン「親みたいだな。長門のさ」
国木田「うーん、どうだろうねぇ。うちの子はおとなしいから……って?」
キョン「うちの子は元気がありすぎて困るよ。こっちこそ感謝しないとな」
国木田「あはは。変だね僕ら」

ハルヒ「トイレ混んでた」
キョン「そうか」
長門「…」
ハルヒ「うーん。沢山遊んだわね。そろそろ行きましょうか」
国木田「うん」

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 06:50:30.78 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「今日はね、有希の家に泊まることにしたわ」
キョン「長門のマンションに? いいのか、長門」
長門「かまわない」コク

国木田「へぇ、じゃあ僕はキョンの家に泊まりにでも行こうかな」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「あ、じゃあ」
キョン「?」
ハルヒ「二人とも有希の部屋に来ればいいんじゃない?」
キョン「なっ、それは幾らなんでも悪いだろ」
長門「かまわない。それはそれで、楽しそう」
キョン「…」
国木田「いいかもね。でも、布団人数分あったかな?」
ハルヒ「そんなの雑魚寝よ! あ、でもあたしは有希と一緒に寝るわ! 一晩中窮屈な思いさせてあげる!」ギュゥ
長門「くるしい」
キョン「お前らなぁ……わかったよ。明日休みだし、たまにはそういうのも」
ハルヒ「じゃ、一旦帰って有希のマンションで集合ね!」
国木田「うん。わかった」
長門「…」コク

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 07:06:51.19 ID:uCyP15Ek0

ハルヒ「それじゃ、また後でね!」
国木田「うん」
長門「…」コク

ハルヒ「寒いわねー、今夜は」
キョン「そうだな。帰ったら帽子被って行くよ」
ハルヒ「あのニット?」
キョン「そうだな」
ハルヒ「あれいいわよね。暖かい」
キョン「うん」
ハルヒ「あたしもマフラー巻いて行くわね」
キョン「赤いやつか」
ハルヒ「んー、茶色のやつ。長い方ね」
キョン「長すぎるだろアレ」
ハルヒ「二人で巻いたら丁度よかったわよね。でも流行ったのよああいうの」
キョン「そうなのか。全然知らないや」
ハルヒ「鈍いよねキョン。そういうの」
キョン「うるさいな」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 07:10:41.56 ID:uCyP15Ek0

キョン「……なんでハルヒはさ」
ハルヒ「?」
キョン「長門のこと、いぢめるって言い出したんだ?」

ハルヒ「なんでって……うーん」
キョン「…」
ハルヒ「なんでも!」
キョン「答えになってないじゃないか」
ハルヒ「だって、わかんないもの。ただ……有希にアレしたいコレしたいみたいなのがあって」
キョン「うん」
ハルヒ「それは有希にしかできなくて、したくなくてさ。だからいぢめてやるーって」
キョン「長門のこと、好きなのか」
ハルヒ「好きよ。大好き!」
キョン「そうか……うん、わかったよ」
ハルヒ「嫉妬? ねぇ、嫉妬してるのそれ?」
キョン「なに言ってるんだ」
ハルヒ「あはは! 可愛いわねキョン!」ギュー
キョン「うるさいな」

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 07:22:31.83 ID:uCyP15Ek0

キョン「どうする? 一度、うちに寄ってハルヒの家に寄ってから行くか?」
ハルヒ「なんで?」
キョン「遅い時間に一人で歩かすのは、なんか嫌なんだよ」
ハルヒ「あら、なんか優しいの〜♪」

キョン「当たり前だろ」
ハルヒ「もう、その一言がなければよかったのに」
キョン「……ゆっくり行こうか」
ハルヒ「?」
キョン「向こうもそんな感じで行動してると思うからさ。ちょっとだけでも二人っきりにしてやろう」
ハルヒ「……妙に気が利くわね。怖いぐらい」
キョン「酷いな」
ハルヒ「でもそれってさ」
キョン「?」
ハルヒ「キョンも……あたしと二人っきりになりたいってこと?」
キョン「違うよ」
ハルヒ「なっ!」
キョン「ははっ、嘘だって」
ハルヒ「ほんっとに一言多いわね! バカキョン!」ムギュー
キョン「痛いって。ほら、歩けないだろ」

212 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY [] 投稿日:2008/10/25(土) 07:24:57.63 ID:uCyP15Ek0

どいつもこいつもエッチな妄想してるの!?不潔!
もう嫌!こんな奴らと一緒に寝れるか!俺は隣の部屋で寝るぞ!

とまあ、そんな感じで眠い。
昼過ぎには起きると思います。残っていれば、頑張ります。
ともあれここまでありがとう。おやすみ。

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 15:02:37.77 ID:cmhzPtCG0

国木田「ちょっと待っててね。お風呂入ってくる」
長門「…」コク
ガチャ

長門「…」
長門「?」
猫「ニィー」ジィー
長門「……おいで」
猫「にゃあ」トトト

長門「…」ナデナデ
猫「ゴロゴロ」
長門「可愛い」ナデナデ

長門「…」キョロキョロ
長門「漫画……沢山」

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 15:05:45.34 ID:cmhzPtCG0

ガチャ
国木田「ふぅ、おまたせ……ってあらら、いつのまに僕の部屋に?」ヒョイ
猫「にゃあー」
長門「私が入れた。ごめん」
国木田「そう? 相変わらず好きだね」ナデナデ
猫「ニィ」

長門「…」ペラッ
国木田「あれ、珍しいね。漫画読んでる」
長門「たまには」
国木田「面白い?」
長門「……?」
国木田「よくわかんないかな」
長門「面白い」
国木田「そっか。はい」コト
長門「ココア」
国木田「外、寒いからね。飲んでから行こうね」
長門「…」コク

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 15:16:55.38 ID:cmhzPtCG0

長門「…」ススッ
国木田「?」
長門「…」ピタ
国木田「ん?」

長門「……特に意味はない」
国木田「意味?」
長門「隣に座りたかった」
国木田「あはは、うん」
長門「いい匂い」スンスン
国木田「お風呂上がったとこだからね。長門さんもいい匂いするよ」クンクン
長門「くすぐったい。それに私はまだお風呂に入ってない」
国木田「お風呂入った後は、どんなにいい香りになっちゃうのかな?」スンスン
長門「んん、くすぐったい」クネクネ
国木田「ふふっ、ほら。逃げない逃げない」

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 15:31:30.62 ID:cmhzPtCG0

国木田「ここ、座ってごらん」ポンポン
長門「?」ポフ
国木田「んー……柔らかくて暖かいね」ギュゥ

国木田「今日はさ、涼宮さんにどんなことされたの?」
長門「前髪を結われた」
国木田「こう?」チョイ
長門「そう」コク
国木田「他には?」
長門「将棋をした。私が勝って、彼女はメイド服に着替えた」
国木田「へぇ、そうなの? いぢめてるって言ってたからどんなことされてるのかなってさ」
長門「……彼女は、面白い」
国木田「だね」
長門「私も、不快な思いはしていない」
国木田「うん。君が嫌がってるかどうかは、見てればなんとなくわかるよ」
長門「?」
国木田「今もさ、窮屈ならもぞもぞして離れようとするでしょ?」
長門「……あなたなら、こうされても問題ない。むしろ……このほうがいい」スリスリ
国木田「可愛いなぁ……」ナデナデ

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 15:49:19.41 ID:cmhzPtCG0

国木田「ココア、美味しかった?」
長門「美味しかった」
国木田「暖まったかな」
長門「…」コク

国木田「よし、じゃあ着替えて行こうかな」モゾモゾ
長門「…」
国木田「途中でコンビニ寄っていこうね」カチャ
長門「…」コク
国木田「あ、なんかゲーム持っていこうかな」ジィー
長門「マフラー」クルクル
国木田「うん。ありがと」

国木田「行ってきます」
ガチャ
国木田「んー……寒いね」
長門「…」
国木田「はい。腕組んで行こう?」
長門「…」コク

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 15:52:52.34 ID:cmhzPtCG0

キョン「…」
キョン「…」
キョン「……遅い」

キョン「…」
ハルヒ「ほっと! おまたせ!」
キョン「遅いぞ」
ハルヒ「だってお風呂入ってたらこのぐらい掛かるわよ! だから家入ればって言ったのに」
キョン「…」
ハルヒ「もしかして、恥ずかしかった?」
キョン「あのな。その……こんな時間に邪魔するのも悪いだろ」
ハルヒ「そんなことないわよ。あたしはあんたの家行ったじゃん」
キョン「男と女じゃ立場が違うんだよ。こんな時間に娘連れて……とか言われちゃたまらん」
ハルヒ「あはは! 焦ってる焦ってる!」
キョン「うるさいな。ほら、行くぞ」

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 15:59:17.83 ID:cmhzPtCG0

ハルヒ「ほい、マフラー」
キョン「ん」
ハルヒ「……ちょっと待って」

キョン「え?」
ハルヒ「ちょっと、ジャケット開けて」パチ、パチ
キョン「なんだよ。寒い」
ハルヒ「それっ」ギュゥ
キョン「…」
ハルヒ「うわー、冷えたわねキョン。ごめんね?」モゾモゾ
キョン「いいよ別に。……ハルヒぬっくいな」
ハルヒ「湯上りホコホコよ!」
キョン「?」スンスン
ハルヒ「なに?」
キョン「シャンプー変えた?」
ハルヒ「! よくわかったわね」
キョン「なんか……いつもと違うなぁって」
ハルヒ「いつもの切らしちゃっててね」
キョン「そうか……あったかいな」
ハルヒ「んー♪」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 16:25:33.52 ID:cmhzPtCG0

ハルヒ「寒いわねー」
キョン「でもほら、空綺麗だな」
ハルヒ「そうねー」

ハルヒ「キョンさぁ」
キョン「?」
ハルヒ「身長伸びたんじゃない?」
キョン「どうだろ。測ってないな」
ハルヒ「絶対伸びたわ。こんなに差があるもの!」
キョン「どうだろ。ハルヒは……いや、ハルヒがちっさくなったとか」
ハルヒ「そんなわけないでしょ!」
キョン「それもそうか」

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 16:32:26.48 ID:cmhzPtCG0

キョン「こうさ」
ハルヒ「なに?」
キョン「ただ歩くだけってのも、いいもんだな」

ハルヒ「なによ急に」
キョン「別に。そう思っただけ」
ハルヒ「変なの」
キョン「長門の家って、よく泊まりに行くのか」
ハルヒ「ううん。三回目」
キョン「でも二回行ってるのか。知らなかったな」
ハルヒ「あれ、言ってなかったっけ」
キョン「おう」
ハルヒ「ごめんね」
キョン「? 別に謝らなくても」
ハルヒ「なんか……内緒にしてるみたいでさ」
キョン「男のトコとかなら怒ってたかな?」
ハルヒ「かな? ってなによ! そこは怒りなさいよ〜」
キョン「はいはい」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 16:44:48.81 ID:cmhzPtCG0

キョン「ほら、手を振り回すなって。落ち着いて歩けよ」
ハルヒ「だってなんか楽しいもん!」ブンブン

キョン「痛いってば」
ハルヒ「こういうのいいわね! 友達皆で泊まったりするのって!」
キョン「そうだな」
ハルヒ「アレも楽しかったでしょ? SOS団の合宿!」
キョン「おう。また行こうな」
ハルヒ「うん!」

ハルヒ「次はどんなことしていぢめてやろうかしら!」
キョン「まだなんかするのか」
ハルヒ「もちろん! 今日はずっといぢめてやるわ!」
キョン「……あんま変なことすんなよ? 国木田もいるんだし」
ハルヒ「変なことなんてしないわよ? 可愛い可愛いってするだけー」
キョン「なんだよそれ」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 16:59:40.96 ID:cmhzPtCG0

キョン「っと、車来てるな。もっとそっち寄れ」
ハルヒ「んー」

ハルヒ「キョンはさ」
キョン「ん?」
ハルヒ「免許とか、取らないの?」
キョン「……考えたことなかったな」
ハルヒ「男の子ってそういうの憧れたりしない?」
キョン「憧れるっていうか、好きだな。皆そういの」
ハルヒ「あたしはバイクがいいわね! 早いしカッコいいわ!」
キョン「なんか似合ってるな。ハルヒこそ免許取ればいいのに」
ハルヒ「ん? 運転するのは嫌よ? 怖いもん」
キョン「なに?」
ハルヒ「だから、キョンがバイクの免許取ればいいの! そうすればあたしも後ろに乗れるわ!」
キョン「って、人任せかよ」
ハルヒ「頑張りなさい!」
キョン「……そのうちな」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:08:10.75 ID:cmhzPtCG0

ピリリr
キョン「はい、もしもーし」
ハルヒ「…」

キョン「あぁ、わかったよ。後でな」ピッ
ハルヒ「誰?」
キョン「国木田。もう着いたってさ」
ハルヒ「案外遅いのね」
キョン「だから言っただろ? 長門も国木田の家に着いていったんだろうよ」
ハルヒ「かなぁ」
キョン「うん」
ハルヒ「なんか、有希が男の子の部屋に行くって……変な感じね」
キョン「そうか? 付き合ってるんだから、不思議じゃないだろ」
ハルヒ「だって有希よ?」
キョン「……まぁ」
ハルヒ「なにしてるのかしら」
キョン「俺とハルヒがしてるようなことじゃないか?」
ハルヒ「なっ、エロキョン!」
キョン「なんだよ、俺なにも言ってないじゃないか……なに想像したんだハルヒー?」
ハルヒ「! う、うるさいわね!」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:16:45.40 ID:cmhzPtCG0

キョン「鼻の先、赤くなってる」チョィ
ハルヒ「寒いもん」
キョン「もしかして俺も?」
ハルヒ「全然」
キョン「そっか」

ハルヒ「あ、また唇カサカサ。クリーム塗れって言ったじゃない」
キョン「だって面倒でさ」
ハルヒ「いいわけしない!」
キョン「いいじゃん別に。問題ないだろ」
ハルヒ「あるわよ。よっと」チュツ
キョン「……ん。なんだよ」
ハルヒ「触感がさ」
キョン「変わらないと思うけどなぁ」
ハルヒ「それだけじゃなくて、ピリピリになって血が出ちゃ嫌でしょ?」ヌリヌリ
キョン「んんっ」
ハルヒ「ほい。もっかい」チュッ
キョン「……変な感じ」
ハルヒ「我慢してなさい」ヌリヌリ

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:24:30.34 ID:cmhzPtCG0

キョン「……あ」
ハルヒ「っと。なによ、急に立ち止まって」

キョン「流れ星」
ハルヒ「え? ほんとに?」
キョン「もう遅いって」
ハルヒ「もー、見たかったのに」
キョン「残念だったな」
ハルヒ「なんかお願いした?」
キョン「できるわけないだろ。しかもあれって、三回言うんだっけ?」
ハルヒ「ふふ、絶対無理よね?」
キョン「だよな」
ハルヒ「もーいっこぐらい、流れないかな」
キョン「上見ながら歩いてたら、そのうち見えるかもな」
ハルヒ「じゃあそーする。あたしが変なトコ歩かないように、ちゃんと手繋いでなさいよ?」
キョン「はいはい」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:32:18.14 ID:cmhzPtCG0

ハルヒ「…」
キョン「どうだ。なんか見えたか?」
ハルヒ「動かない星しか見えないわねー」

キョン「そんなもんだよ」
ハルヒ「なんかさ」
キョン「うん」
ハルヒ「ああやって光ってる星ってさ。もう消滅してるのもあるんだってね」
キョン「あぁ、なんだっけ……光だけがまだ届いてるってやつか」
ハルヒ「それ。なんかそういうのって、ロマンチックよね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「…」
キョン「…」
ハルヒ「ん?」
キョン「いや、終わりかよ。なにか続くのかと思った」
ハルヒ「えーと……んー、上手く思いつかないわね。終わり!」
キョン「あいよ」
ハルヒ「あれ、すっごい光ってない?」
キョン「どれだよ」
ハルヒ「あの、三つあるじゃない?」
キョン「えぇ?」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:37:12.59 ID:cmhzPtCG0

キョン「もっと田舎で生まれてもよかったな」
ハルヒ「どういうこと?」

キョン「前にさ、親の実家で同じように星見てたことあってな」
ハルヒ「うん」
キョン「こんなの段違いだ。ほんとに、一面星ばっかりでさ」
ハルヒ「へぇ……」
キョン「見える範囲に浮いてる星の数は変わらないだろうけど、ここじゃ家の光とかが邪魔だろ?」
ハルヒ「それもそうね。でも、今日はいい感じじゃない?」
キョン「そうだな」

キョン「……ハルヒにも見せてやりたいな」
ハルヒ「キョンの実家?」
キョン「俺の親の実家。夏にでも、行ってみるか?」
ハルヒ「ご両親に挨拶ってやつね!」
キョン「違うだろ。もう知ってるじゃないかそれは」
ハルヒ「わかってるわよ。言ってみただけー♪」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:40:08.25 ID:cmhzPtCG0

ハルヒ「キョン、おんぶ!」ドスッ
キョン「っと、なんだこら。いきなり」

ハルヒ「空ばっかり見上げてたら、首痛くなっちゃた」
キョン「重いって」
ハルヒ「うーるーさーいー」
キョン「まったく。恥ずかしいだろ。降りろ」
ハルヒ「もー」

ハルヒ「じゃあ抱っこしてよ」
キョン「余計恥ずかしいだろ。何言ってるんだ」
ハルヒ「ちょっとだけ」
キョン「嫌だって」
ハルヒ「いいじゃない! ちょっと、ほら、よっと!」ガシッ
キョン「っと! あぁもう、危ないな」
ハルヒ「キョン〜♪」スリスリ
キョン「まったく……うん」

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:45:40.87 ID:cmhzPtCG0

―二十分前―

国木田「飲み物、冷やしとくね」
長門「…」コク
国木田「ほら、髪乾いてないよ?」ワシワシ
長門「ん」
国木田「よし。長門さんもほこほこだね」
長門「暖かい。お風呂は、好き」
国木田「うん」

長門「…」クィ
国木田「?」
ギュゥ
国木田「ん? どうしたの?」
長門「もう一度、私の匂いを。いい匂い?」
国木田「んー……うん。いつもの長門さん」
長門「…」コク
国木田「ほっぺもほこほこだね」
長門「出来立て」
国木田「あはは、それもそうだね」ナデナデ

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 17:57:11.54 ID:cmhzPtCG0

国木田「さっきキョンに電話したら、向かってるって」
長門「そう」

国木田「涼宮さんは、何度かここに泊まりにきたことあるんだっけ」
長門「…」コク
国木田「でもさすがに、男の子が泊まりに来るのは初めてだね」
長門「違う」
国木田「あれっ?」
長門「あなたが最初」
国木田「あー、そっか。うん」
長門「色々と最初」
国木田「そうだね」
長門「……今日は、皆で寝る?」
国木田「うん」
長門「ベッドで?」
国木田「それは狭いよ。リビングで」
長門「…」コク

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:08:55.54 ID:cmhzPtCG0

長門「正直に言うと」
国木田「? あーん」
長門「…」モクモク

長門「あなたと二人きりがよかった」
国木田「そう? あー」
長門「…」モクモク
長門「だけど彼女と居るのも楽しい。だから……こういうのはいいかもしれない」
国木田「そうだね。なんだか僕もワクワクするよ」
長門「…」
国木田「もうないよ? プリン」
長門「もう一個」
国木田「だーめ」

長門「あなたは」
国木田「ん?」
長門「私以外の異性と……寝たことは?」
国木田「ないよ。長門さんと一緒」
長門「そう」
国木田「って、今のなんか凄い質問だね」
長門「?」
国木田「んーん」

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:16:13.95 ID:cmhzPtCG0

カララ…
国木田「寒……さすがにこれだけ高いと、風が強いね」
長門「?」

国木田「ほら、星が綺麗かなぁって」
長門「…」トコトコ
国木田「あ、長門さんまで出てきたら冷えちゃうよ?」
長門「傍がいい」
国木田「……こっちおいで」
長門「…」コク

国木田「寒くない?」
長門「大丈夫。あなたの腕は、暖かい」
国木田「うん」
長門「星?」
国木田「雲が一つもないからさ、よく見えるでしょ?」
長門「…」コク

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 18:44:21.30 ID:cmhzPtCG0

国木田「天体観測とかしてみたいね」
長門「…」
国木田「でももうちょっと暖かい時期がいいかな?」

長門「…」
国木田「…」スッ
長門「?」
国木田「髪、伸びたね」
長門「そう?」
国木田「伸ばしてみる?」
長門「あなたの、好きな方が」
国木田「んー……どっちでもいいかな」
長門「…」
国木田「でもやっぱり短い方が似合う気がする」
長門「じゃあそうする」
国木田「うん」

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 19:30:08.95 ID:cmhzPtCG0

長門「……ふぁっ」
国木田「眠い?」
長門「…」フルフル

国木田「そろそろ着くかな、あの二人」
長門「……そこ」
国木田「? あ、居た。……あはは。二人共口あけて空見てるね」
長門「星?」
国木田「だろうね。気がつくかな……おーい」
長門「…」フリフリ

国木田「さ、部屋入ろう」
長門「…」コク
国木田「っと、その前に」チュッ
長門「ん」
国木田「うん」
長門「……好き」
国木田「はい。ほら、入って?」

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:14:35.97 ID:cmhzPtCG0

ハルヒ「ただいま!」
長門「…」
ハルヒ「ただいまっ!」
長門「……?」

ハルヒ「もー、ただいまってば!」
国木田「ほら、長門さん」
長門「……おかえり」
ハルヒ「そうそう! ただいまー」
キョン「なんだよこれ」

ハルヒ「はー、外寒かった!」ゴロン
キョン「おい、早々に寝転がるんじゃ」
ハルヒ「こたつー」モゾモゾ
キョン「人の話を聞け」

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:17:29.02 ID:cmhzPtCG0

国木田「遅かったね」
キョン「あぁ、色々と寄り道してたよ」

ハルヒ「それっ」ガバッ
長門「?」
ハルヒ「なんかほこほこね有希! お風呂上り?」
長門「そう」コク
ハルヒ「髪わしわしー」ワシワシ
キョン「お前なぁ」
長門「…」
ハルヒ「……可愛いなぁ」
長門「?」
ハルヒ「なんでもないわよっ」ギュー
長門「くるしい」

キョン「…」(いいなぁ……こういうの)

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:20:12.15 ID:cmhzPtCG0

国木田「二人共、ジュースでいい? 色々買ってきたんだ」
キョン「あぁ、俺達も買ってきたよ」

国木田「冷やすのは冷蔵庫入れといてね」
キョン「おう」ガチャ
国木田「あ、あと冷凍庫にアイスあるよ」
キョン「おー」

ハルヒ「……なんか、一緒に住んでるみたいね」
長門「?」
ハルヒ「有希と、国木田君」
長門「住んでない」
ハルヒ「同居なんてあたしが許さないわ! 有希はあたしのものー♪」スリスリ
長門「くすぐったい」
キョン「さっきからずっとじゃれてるなお前ら」
ハルヒ「いぢめてるの!」
キョン「あぁそうかい」

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:25:13.04 ID:cmhzPtCG0

ハルヒ「なんか色んなものが増えてきたわね。有希の部屋」
長門「そう?」
ハルヒ「最初来たときなんてなにもなかったじゃない」
長門「……かもしれない」

ハルヒ「ゲームがある」
国木田「うん。折角だから持ってきたんだ」
ハルヒ「いいわね! 有希、勝負よ!」
長門「…」モゾモゾ
キョン「何持ってきたんだ」
国木田「これ。あとはこれとか」
キョン「あー……懐かしいなぁこれ」

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:43:42.68 ID:cmhzPtCG0

ハルヒ「なにこれ、どーやるの?」
キョン「知らないのか」
ハルヒ「教えてよキョン」

キョン「ここをこう……こうして」
国木田「で、これを落としてね?」
長門「…」コク
ハルヒ「大体わかったわ!」
キョン「はい、じゃあ交代な」
ハルヒ「有希も! さあやるわよ!」
長門「…」

キョン「いつだっけ、あのゲーム出たのって」
国木田「えーと、中学二年の頃だね」
キョン「……もうそんなに経つのか」
国木田「うーん、まだそれだけしか経ってないって言えるのかもね」
キョン「どっちだろうな」
国木田「さぁね」
ハルヒ「とりゃー!」ピコピコ

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/25(土) 23:47:33.55 ID:cmhzPtCG0

キョン「ん……なんだこれ」ゴソゴソ
国木田「? あぁ、今読んでる本だよ」

キョン「へぇ……面白い?」ペラペラ
国木田「うん。おすすめ」
キョン「なんだっけ、前もそう言って貸してくれたやつあったよな」
国木田「そうだっけ?」
キョン「あー、ほら。奥さんが死んで、子供が奥さんで……みたいな」
国木田「あぁ」
キョン「あれ、なんか辛かったなぁ」ペラペラ
国木田「読むの遅かったよねキョン」
キョン「小説はあんまり読まないからな……よくわからん」ポス
国木田「あはは、キョンらしいや」

ハルヒ「あれ? あたし負けてる?」
長門「…」コク
ハルヒ「もっかい!」
長門「…」コク

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:02:18.07 ID:tM/9tMIC0

キョン「でもいいよな」
国木田「?」
キョン「国木田も長門も、共通の趣味があってさ」

国木田「キョン達は?」
キョン「俺はほら、無趣味だし……ハルヒもそんな感じ」
国木田「休日とかなにしてるの?」
キョン「ゆっくりしてるよ。適当にさ」
国木田「ほんとに? なんか、涼宮さんに振り回されてそう」
キョン「……そうとも言うけどさ」

ハルヒ「もー! 全然勝てないー!」ゴロン
キョン「よっと……ほら、貸してみろハルヒ」
ハルヒ「んー」
キョン「起きろって。人の家でゴロゴロしやがって」ナデナデ
ハルヒ「んんー♪」
国木田「僕も変わろうか? 長門さん」
長門「…」コク

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:11:15.24 ID:tM/9tMIC0

キョン「これ裏ワザあったよな」
国木田「そうだっけ?」
キョン「確か……こう」カチカチ
ハルヒ「! おおっ、増えた増えた!」

国木田「うわ、負けちゃった」
ハルヒ「やったわねキョン!」ムギュ
キョン「重いって」
国木田「でも卑怯だよ。裏ワザ使ったじゃん」
長門「…」コク
キョン「そうだな。じゃあ今のはドローでいいよ。もう一回」
国木田「よーし」
長門「…」ピト
国木田「ん?」
長門「……対抗」
国木田「はは、うん」

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:38:43.73 ID:tM/9tMIC0

国木田「また勝った。これで三勝だよ」
キョン「…」
ハルヒ「もー! 弱いじゃないキョン!」

キョン「おかしいな、昔は俺の方が強かったのに」
長門「?」
キョン「元々俺が見つけてきたゲームなんだよ」
国木田「腕が鈍ったんだねキョン」
ハルヒ「使えないわねー」
キョン「お前だって長門にボロ負けだったじゃないか」
長門「…」コク
ハルヒ「だって、有希強すぎるもん」
国木田「僕も勝てたことないや」
キョン「……すごいな」

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:43:26.19 ID:tM/9tMIC0

ハルヒ「あれ、漫画もあるわね」ゴソゴソ
長門「…」コク

ハルヒ「あー。あったわねこんな漫画」
長門「彼に、教えてもらった」
ハルヒ「読んだ?」
長門「面白かった」
ハルヒ「あたしも読んだなぁこれ……」ペラペラ

ガチャ
ハルヒ「あ! 雪○大福みっけ!」
キョン「こら、勝手に」
長門「食べる?」
ハルヒ「これね、ちょっと温めるとすっごい美味しいのよ!」
長門「?」
ハルヒ「貸して貸して」

長門「…」モクモク
ハルヒ「どーよ?」
長門「もちもち」
ハルヒ「でしょー?」
キョン「へぇ。俺も食べたいな」
ハルヒ「あーん」

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 00:49:30.01 ID:tM/9tMIC0

国木田「へぇ、そんなお店あるんだ」
ハルヒ「うん。この間キョンと見つけたのよ」
長門「面白そう」

国木田「そいうや昔さ、中学の頃キョンとさ」
ハルヒ「そんなことしてたの?」
長門「…」
国木田「バカでしょ僕達?」
ハルヒ「あはは、ほんとね!」
長門「…」コク

キョン「…」
ハルヒ「? こらキョン! なーに一人だけ寝てるのよ」
キョン「寝てないよ。横になってるだけだ」
ハルヒ「うそつけ!」ポフッ
キョン「こら、重い」
ハルヒ「起きろ起きろー!」ポフポフ
キョン「やーめーろって」
ハルヒ「やーめーないっ!」ポフポフ

328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:13:53.85 ID:tM/9tMIC0

国木田「元気だなぁ、涼宮さん」
ハルヒ「あたしはいつでも元気よ! 起きなさいキョン!」ポフポフ!

キョン「今日はあんまり寝てないんだよ」
ハルヒ「だから眠くなったって? 子供ねー」
キョン「うるさいな。あと起きてほしいならそこから降りろ」
ハルヒ「このまま腹筋使って起きてみなさいよ」
キョン「はぁ? ん……ほっ!」
ハルヒ「ほらほらー!」
キョン「よっ……と!」ムクッ
ハルヒ「やるじゃない!」
キョン「痛てて……腰にくるなコレ」
国木田「運動しないからだよ」
キョン「国木田はなんかしてるのか?」
国木田「んー、寝る前に腹筋とかはしてるよ」
長門「割れてる」
ハルヒ「へぇ、キョンも見習いなさい!」

333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:37:12.16 ID:tM/9tMIC0

ハルヒ「キョン、お茶ー」
キョン「はいよ。零すなよ」クィ

ハルヒ「ぷはー」
国木田「涼宮さん、キョンの子供みたいだね」
ハルヒ「違うわよ! キョンはあたしのイスなの! ねーキョン?」
キョン「言ってる意味がわからん。降りろ」
ハルヒ「やーだー」

国木田「見せつけてくれるなぁ」
長門「…」コク
ハルヒ「有希も対抗すればいいじゃなーい」
長門「……恥ずかしい」
キョン「そうだよ。普通はあの、こういうのはな」
ハルヒ「いいじゃん。ダメ?」
キョン「……まったく」ナデナデ

335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 01:41:20.65 ID:tM/9tMIC0

国木田「よっと……はい、布団」ボフッ
キョン「あぁ、ありがと」

長門「昨日、干した」
ハルヒ「ふかふかね! この毛布はあたしのだからね!」ズィー
キョン「悪いな。なんか」
国木田「敷布団がないから、床になっちゃうけど」
キョン「カーペットがあれば俺は大丈夫だよ。ハルヒも大丈夫だろ」
ハルヒ「なによそれー」
キョン「なんとなく。長門はベッドで寝るんだろ?」
長門「今日は、こっちで寝る」
国木田「うん。僕もそうするよ。みんなで雑魚寝だね」
ハルヒ「…」(なんか……やっぱり)
キョン「…」(一緒に寝たりとか、してるんだろうな……)
ハルヒ「エロキョン!」
キョン「なにがだよ」

380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 13:24:13.07 ID:+YPzsT+00

ハルヒ「有希、あんたはあたしの隣で寝なさいよ!」
長門「?」
ハルヒ「寝そうになったらくすぐって起こして、寝不足にしてあげる!」

長門「…」
ハルヒ「キョンー、充電器忘れた」
キョン「はいはい。ほら」
国木田「あはは、なんか変な番組やってる。ほら」
ハルヒ「え? あはは! なにこれ、人間の顔じゃないわよ!」
キョン「おぉ」
長門「…」

ハルヒ「きゃはは……って」
長門「…」
ハルヒ「言ってる傍から寝るなー!」コチョコチョ
長門「……はっ」モゾモゾ

381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 13:32:14.03 ID:+YPzsT+00

ハルヒ「有希、正座して!」
長門「?」スッ
ハルヒ「よっと!」ポフッ
キョン「?」
ハルヒ「有希イスー♪」

長門「…」
ハルヒ「ん? どしたの?」
長門「足が、痺れてきた」
ハルヒ「かかったわね! それが狙いよ!」
長門「…」モゾモゾ
ハルヒ「退かないわよ! キョン! 有希の足を突っついてやりなさい!」
キョン「長門ー。そんままハルヒの腰を持ってみ」
長門「?」
キョン「で、後ろに倒れるんだ」
長門「…」ググッ

ガンッ

ハルヒ「うぅ……頭打ったぁ」
キョン「はいはい。お前がいらんことするからだ」ナデナデ
長門「…」
国木田「足さわってもいい?」
長門「ダメ……動けない」

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 13:37:17.95 ID:+YPzsT+00

国木田「? なにやってるの涼宮さん?」
ハルヒ「いやー、景色いいわねここ」

キョン「寒いだろ。部屋入れって」
ハルヒ「いいじゃない」
長門「…」
ハルヒ「有希、こっち来なさいよ。いいこと教えてあげる」
長門「?」スッ
ハルヒ「…」(ベランダに閉じ込めてやる……寒い思いをすればいいわ!)

カチャ

ハルヒ「…」
ハルヒ「……え?」
キョン「おぉ、ナイスだ長門。そのままカーテン閉めてやれ」
シャッ
ハルヒ「ちょっ、こら!」

ハルヒ「さ、寒っ! こら、あけなさーい!」ドンドン!
キョン「うるさいぞー。静かにしろー」

383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 13:41:41.89 ID:+YPzsT+00

ハルヒ「さむさむ……うぅ、冷えたわよ!」モゾモゾ
キョン「冷たっ! こっちに入ってくるなよ」
ハルヒ「うっさい! さっきのだって、どうせあんたの入れ知恵でしょ!?」
キョン「ハハハ、なんのことだかさっぱり」

ハルヒ「寒いー」ピタッ
キョン「冷たいって」
ハルヒ「風邪ひいたかも」
キョン「えぇ」ピト
ハルヒ「…」
キョン「うそつけ」
ハルヒ「えへー♪」
キョン「はいはい、ほら離れろ」
ハルヒ「もー」

384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 13:46:41.62 ID:+YPzsT+00

長門「…」ペラッ
ハルヒ「こらー、なーに一人で本読んでるのよ?」
長門「……?」
ハルヒ「折角私達が遊びに来てるんだから、それ没収!」

ハルヒ「まったく」
ハルヒ「…」ペラッ
ハルヒ「…」
ハルヒ「……面白いわねこれ」ペラッ
キョン「おい、二人共」ヒソヒソ
国木田「?」
長門「?」
キョン「あのさ……」

ハルヒ「……なにこれ、怖っ……って」
ハルヒ「あれ? 皆ドコ? おーい」
ハルヒ「…」
ハルヒ「ちょっ、キョン! キョンってば!」
ガタガタッ
ハルヒ「!!!!」
キョン「どーん!」バッ
ハルヒ「ひいいっ!」

387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 13:57:40.28 ID:+YPzsT+00

長門「…」
国木田「眠い?」
長門「ん、大丈夫」
国木田「そう?」
長門「……起きてる」ピト
国木田「うん」

ハルヒ「こらー!」
長門「?」
ハルヒ「なーにラブラブやってるのよ!」
キョン「どこまでも鬱陶しいなお前は」
ハルヒ「今からラブラブ禁止! ほら、放れなさい有希」グィー
長門「あ……」
キョン「そうか。じゃあハルヒ、お前ももう俺に触れるなよ」
ハルヒ「えっ?」
キョン「近づくな。ついでにあれだ、こっち見るのも禁止な」
ハルヒ「ちょっ……うそ! キョン嘘ー」
キョン「あーもー、大人しくしとけ」
国木田「あはは。ほんとに元気だねぇ」
長門「…」ススッ

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 14:20:58.09 ID:+YPzsT+00

ハルヒ「…」
キョン「…」

ハルヒ「この曲って、なんて曲だっけ」
キョン「……なんだっけな」
長門「…」
国木田「うーん」
ハルヒ「…」
キョン「聴いたことあるんだけどな」
長門「…」
ハルヒ「外人よね」
国木田「洋楽だね」
キョン「…」

キョン「わからんな」
ハルヒ「もー」
長門「…」コク

390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 14:29:45.33 ID:+YPzsT+00

長門「…」クィ
国木田「ん? はい」スッ
長門「んっ……ん」
国木田「うん」
ハルヒ「…」

ハルヒ「今のって」
国木田「?」
ハルヒ「有希、なんにも喋ってないわよね」
キョン「え? なに?」
ハルヒ「国木田君、有希が引っ張っただけで、お茶欲しがってるのがわかったの?」
国木田「うん」
ハルヒ「なにそれすごいわね!」
国木田「んー……なんとなくわかっちゃうんだよね。長門さんのことなら」
ハルヒ「あ、あたしだってわかるわよ? ねぇ有希?」
長門「…」ジー
ハルヒ「え? な、こんなとこで!?」
キョン「は?」
長門「違う。なにも訴えてない」フルフル
ハルヒ「有希のドスケベ!」
キョン「もうお前寝てろ」

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 14:42:44.39 ID:+YPzsT+00

ハルヒ「いいわね。一人暮らし」
キョン「……そうだな」
長門「?」

ハルヒ「広々と使えるし」
キョン「色々と自由だ」
国木田「うん」
長門「……かも、しれない」
ハルヒ「羨ましいわね」
キョン「でも、ハルヒの一人暮らしはオススメできないな」
ハルヒ「なによそれ」
キョン「ゴミだらけになりそう」
長門「…」
ハルヒ「な、ならないわよ! なったとしてもあんたに片付けさせるわ!」
キョン「最悪だなそれ」

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 14:48:04.34 ID:+YPzsT+00

国木田「なんか温かいの淹れるね」スッ
長門「手伝う」スッ

ハルヒ「…」
キョン「…」
ハルヒ「夫婦みたい」
キョン「なんか、俺達二人だけが呼ばれたみたいだよな」
ハルヒ「いいなぁ」
キョン「…」
ハルヒ「ちょっと、なんか言いなさいよ」
キョン「なんて言えと」
ハルヒ「そうだなー。とか、負けてないよとかさ」
キョン「後者はないな」
ハルヒ「……ふん」
キョン「でもまぁ」
ハルヒ「なによ」
キョン「いまのままでも、十分幸せだろ? いいじゃないか」ナデナデ
ハルヒ「……うっさい」
キョン「はっは、ひどいなぁ」

394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 14:56:17.39 ID:+YPzsT+00

国木田「明日はどっか行くの?」
キョン「特に決めてないな」
国木田「そう」

国木田「四人でどっか行く?」
キョン「どうしようか……あれ」
長門「?」
国木田「あ」

ハルヒ「……くぅ」
キョン「はぁ……なんであいつが最初に寝てるんだよ」
国木田「疲れたんじゃないかな」
キョン「すまんな長門。迷惑ばっかり」
長門「いい。楽しい」
キョン「……ほら、ハルヒー」コチョコチョ
ハルヒ「んん……ん……」
キョン「起きろー」
ハルヒ「む……なによー」
キョン「自由だなお前は」
ハルヒ「むー」

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:06:59.03 ID:+YPzsT+00

ハルヒ「…」
キョン「本気で眠そうだな」
ハルヒ「んー……眠くないわよ」クシクシ

国木田「寝させてあげなよ」
キョン「いや、なんか邪魔してやりたい」
長門「…」
ハルヒ「有希ー」ポスッ
長門「?」
ハルヒ「膝枕ー……痺れ……んー」
キョン「あぁもう。ごめん長門」
長門「かまわない」ナデナデ
ハルヒ「……くぅ」

397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:10:25.62 ID:+YPzsT+00

キョン「ほら、ハルヒ。寝るならちゃんと寝ろ。長門の邪魔するな」
ハルヒ「……だっこー」
キョン「なっ」

国木田「あはは。もう、僕ら眼中になしかな?」
キョン「……まったく。よっと」ギュウ
ハルヒ「ふい」
キョン「っと……はいよ、そこで寝てろ」
ハルヒ「おやすみー」
キョン「はいはい」ナデナデ

国木田「可愛いね」
キョン「なにが」
国木田「涼宮さん。大人しくなると、あんな感じ?」
キョン「……ずっとデレててくれりゃいいんだけどな」
長門「可愛い」

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:17:57.60 ID:+YPzsT+00

キョン「静かだな。ハルヒ一人喋らないだけで、すごい静かだ」
国木田「あはは、そうだね」
長門「…」コク

キョン「……たまにはいいな、こういうのも」
国木田「うん」
キョン「あいつさ……休日に遊ぶ奴、あんまりいないみたいだからさ」
長門「…」
キョン「本人は気にしてないとは言ってるけど、やっぱ寂しいんだろうな」
国木田「そうだね。僕も……なんとなく、わかるよ」
長門「…」
キョン「だから、ちょっと鬱陶しいかもしれないけどさ。仲良くしてあげてくれよ、長門」
長門「もちろん」コク

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:20:34.05 ID:+YPzsT+00

キョン「……ちょっとコンビニ行ってくるよ」
国木田「え? あ、じゃあ僕も」
キョン「外寒いぞ? ゆっくりしてろって」
国木田「…」

ガチャ

国木田「…」
長門「…」
国木田「涼宮さん、寝てる?」
長門「ぐっすり」
国木田「そっか」
長門「あの」
国木田「ん?」
長門「そっちに……行ってもいい?」
国木田「おいで」
長門「…」ススッ

401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:23:43.12 ID:+YPzsT+00

長門「…」
国木田「もうこんな時間。眠くない?」
長門「少し」
国木田「こんな時間まで起きてるなんて、滅多にないもんね」

長門「…」
国木田「ほら、おやすみ」
長門「今日は」
国木田「ん?」
長門「いままでのどの金曜日よりも……楽しかったかもしれない」
国木田「うん」
長門「あなたも、楽しかった?」
国木田「もちろん。楽しかったよ」
長門「……私も、さっきのをしてほしい」
国木田「さっきの?」
長門「彼女が、私の膝でしたこと」
国木田「いいよ。ほら」ポンポン
長門「…」スッ

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:26:46.85 ID:+YPzsT+00

国木田「……首、痛くない?」
長門「…」コク

長門「このまま、眠ってもいい?」
国木田「うん」
長門「…」
国木田「明日も、今日みたいに楽しいといいね」
長門「…」コク
国木田「床、堅くない?」
長門「大丈夫」
国木田「ベッドで寝ててもいいんだよ」
長門「……ここがいい」
国木田「そっか」ナデナデ
長門「…」
国木田「……おやすみ」
長門「…」コク

404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:29:42.14 ID:+YPzsT+00

国木田「…」
長門「……すぅ」
国木田「よ……っと」

国木田「……可愛い」
長門「……ん」
国木田「…」
ガチャ
キョン「ただいま……っと、長門も寝たのか」
国木田「うん」
キョン「……いいな。可愛いのが二人寝てる」
国木田「あはは、そうだね」
キョン「ハルヒも寝てれば可愛いんだけどな」
国木田「寝てれば?」
キョン「うるさいな」

406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:32:14.70 ID:+YPzsT+00

キョン「電気消しとこう」
国木田「うん」
カチ

キョン「……悪いな」
国木田「なにが?」
キョン「俺達がこなかったら、一人で来てただろ?」
国木田「……かもね」
キョン「だからさ。色々と」
国木田「んー、お互い様じゃない?」
キョン「……どうだろな」

キョン「なつかしいな」
国木田「?」
キョン「ほら、中学の頃さ。夏休みとか、こんな感じでみんなで遊んでただろ」
国木田「うん」
キョン「……あいつら何してるんだろうな」
国木田「たまには、皆で遊びたいね」
キョン「そうだな」

407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:35:49.32 ID:+YPzsT+00

キョン「……変わったな。俺もお前も」
国木田「そう?」

キョン「あの頃と比べると、って言うと変かもしれないけど」
キョン「お互いに彼女が居て、こんな風に雑魚寝する日がくるとは」
国木田「うん。でもこの先、こういうのはもっとあるかもね」
キョン「だとしてもだ。俺は高校でこうなるとはあんま思ってなかったよ」
国木田「意外と純粋なんだね」
キョン「うるさいな」

国木田「……僕もさ」
キョン「…」
国木田「恋愛とかそういうのは、あまり考えてなかったかも」
キョン「おう」
国木田「ましてやこんな風に、長門さんと付き合うなんてね」
キョン「俺もびっくりだよ」
国木田「ふふっ、なんか谷口が可哀想だね」
キョン「うらまれてるかもな。だけど、知ったことじゃないさ」
国木田「あはは、ひどいなぁ」

411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/26(日) 15:38:40.09 ID:+YPzsT+00

キョン「……寝るか」
国木田「うん」

キョン「おやすみ」
国木田「なんか、男同士でおやすみって言うのは変だね」
キョン「じゃあ聞いてないことにしてくれ」
国木田「おやすみ」
キョン「言うのかよ」

キョン「…」
ハルヒ「……キョン?」
キョン「? 起きたのか?」
ハルヒ「……うん」
キョン「もう皆寝てるよ」
ハルヒ「あのね」
キョン「なに?」
ハルヒ「……好き」
キョン「……わかってるよ」
ハルヒ「ふふっ」
キョン「ほら、寝てろ。今日はちょっと寝坊しような」ナデナデ
ハルヒ「うん……おやすみ」
キョン「おやすみ」

415 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY [] 投稿日:2008/10/26(日) 15:53:59.54 ID:RIOb+clc0

とまあ、こんな感じで。
色々と忙しい時に立てちゃったもんだから、かなり急ぎ足なSSでした。
俺も是非ハルにゃんと長門と夢の中へ入りたいです。

ここまでありがとうございました。
最初と最後で全っ然違うssになりましたがwww
もーネタ切れ。もーないや。多分。みくるたんは思いつかないよ……多分。


それじゃ、また。



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:コナン「オラアアアアア!!!!!!!!!」