長門「・・・動きたくない。」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 20:55:13.65 ID:+W0Aokur0

長門「・・・もう1ヶ月。」


キョン「長門が家から出てこないぞ。」

ハルヒ「いいわ。今から彼女の家に行って、ぶっ・・・引っ張り出すわよ!!」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 21:00:14.51 ID:+W0Aokur0

ハルヒ「やっぱり立派なマンションね!」

キョン「管理人さんに話して、中に入るぞ。」


ピンポーン


キョン「・・・長門!いるんだろー?」

ガチャッ

ハルヒ「鍵が開いてるわ。さっさと入るわよ!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 21:08:05.90 ID:+W0Aokur0

ハルヒ「有希がいるのはこの部屋ね!私にはわかるわ!」

キョン「一部屋しかないからな。」


ガチャッ


ハルヒ「有k・・・!?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 21:19:01.59 ID:+W0Aokur0

部屋に入ると、ゴミに囲まれた長門が体育座りをして、こっちを見ていた。


キョン「あ、ああ。長門、久しぶりだな。みんな心配してるぞ。」

ハルヒ「SOS団の活動を1ヶ月もサボるなんて!団員失格だわ!」

長門「・・・嘘。」

長門「あなた達は心配などしていなかった。私は1ヶ月間あなた達を待っていた。仮に心配していたなら、その日のうちに私の家を訪ねるだろう。」

長門「・・・SOS団、やーめた。」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 21:24:17.64 ID:+W0Aokur0

ハルヒ「ちょ、ちょっと!団長の許可無く辞める気!?そんなの許せるはずがないわ!」

キョン「そうだ!長門がいないと・・・ん?」

キョン「長門がいないと・・・ん?」

キョン(別に問題ねー!いや、大問題なんだが、ハルヒの前じゃ言えねーし。)

長門「・・・ふん。」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 21:31:58.54 ID:+W0Aokur0

ハルヒ「ちょっとキョン!何とか言いなさいよ!」

キョン「ええっと・・・長門が読書してるのが、俺にとって kんb;あsえrpb;ぶへえぁっ!!」

長門「・・・もういい。」

長門「そんなに私を止めたいなら、私の命令を聞くべき。」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 21:36:16.33 ID:+W0Aokur0

ハルヒ「ふんっ!ちょっとぐらいなら聞いてあげてもいいわ!」

キョン(長門の気が済むなら、それでいいか。)

キョン「で、何してほしいんだ?」

長門「・・・お片づけ。」

キョン(ああ、>>1もノータッチだったゴミの山か。)

キョン「よし、わかった。」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 21:41:58.77 ID:+W0Aokur0

キョンとハルヒは長門の周りのゴミを片付ける。

キョン「長門!これは何だ!?」

長門「・・・レトルトカレーのパック」

キョン「長門!これは何だ!?」

長門「・・・靴べら。」

キョン「長門!これは何だ!?」

長門「・・・あなたの写真。」

ハルヒ「キョン!遊んでないで、さっさとゴミ袋に突っ込むわよ!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 21:50:05.14 ID:+W0Aokur0

キョン(だいたい片付いたな。)

キョン「長門、これくらいでいいだろ。さ、部室に・・・」

長門「ああああああああああああ。」

キョン「長門!?」

長門「まだ足りない。」

キョン「なんだ?次は。」

長門「・・・そっちのそれには帰ってもらうべき。」

キョン「ん?」

長門「彼女は邪魔。理由として、>>1のSS初挑戦による力不足と、>>1が彼女に溺愛しているため、あまり汚したくないから。」

キョン「だとさ。帰ってやれ、ハルヒ。」

ハルヒ「わ、わかったわよ!ただし有希に変なことしたらただじゃ済まないわよ!」

長門「・・・さようなら。」ニヤッ

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 21:55:30.73 ID:+W0Aokur0

長門「・・・邪魔者消えた。」

キョン「で、他にあるのか?なんでもするぞ。」

長門「・・・家事。」

キョン「家事か。とりあえず夕飯でいいか?」

長門「・・・。」コクッ

キョン「カレーでいいか?」

長門「・・・むしろ嬉しい。」

キョン「よし、わかった。」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:02:31.43 ID:+W0Aokur0

ガチャ!!サクッサクッ!!トントン!!フォッセン!!

キョン「ほら、レトルトカレーだ。」

長門「・・・クパァ。」

キョン(上の口か。)

キョン「あーんしてほしいのか?」

長門「・・・あーん」


ピンポーン


長門「・・・出て。」

キョン「ちょっと待ってろ。」


ドタドタ


長門「・・・。」チッ

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:11:17.87 ID:+W0Aokur0

ドアを開けると殺人朝倉がたっていた。

キョン「あ、朝倉!?」

朝倉「これ、届けにき来ただけよ。キョン君が面倒見てくれてるの?」

朝倉「長門さん、急に外に出なくなっちゃったから、私がご飯を届けてあげてたの。」

朝倉「なーんだっ。もう用なしかな。」

キョン「まゆげ。かわいい。まゆげ。」

朝倉はカレーをおいて帰っていった。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:16:01.71 ID:+W0Aokur0

キョン「これ、朝倉が持ってきてくれたカレーだ。」

長門「・・・まゆげ。」

キョン「わかった。冷凍しておくぞ。」

長門「・・・あーん。」

キョン「はいはいっと。」

キョンはスプーン一杯のカレーをそっと長門の口へ運んだ。

キョン「うまいか?」

長門「・・・め。」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:19:09.65 ID:+W0Aokur0

キョン「・・・め?」

長門「あなたは私に食べさせるとき目を会わせていない。」

長門「私はあなたの目を見ながら食べたい。」

キョン「・・・分かったよ。」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:23:01.78 ID:+W0Aokur0

長門「・・・。」パクパク

キョン(口を開閉しながら待つなって。)

キョン「ほらっ。あーん。」

長門「・・・あーん。」

キョン「いかほど?」

長門「・・・合格。」

キョン(や、やっべえ。もう<ピーーーーーーーーー>って来たぁ!)

キョン「ちょ、ちょっとトイレ。」

長門「・・・。」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:27:39.31 ID:+W0Aokur0

ガチャッ

パタッ


キョン「くそっ可愛すぎだろ!!・・・ふぅ。」


ガチャッ

パタンッ


長門「・・・気持ちよかった?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:34:58.05 ID:+W0Aokur0

キョン「ファイ!!!?」

長門「私はトイレにカメラを仕掛ける趣味がある。あなたは格好の餌食。」

キョン「長門、見なかったことにしてくれ。これっきりでいい。」

長門「・・・今の行為は忘れる。ただしこれで最後。次からは忘れない。」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:40:02.47 ID:+W0Aokur0

それから長門は読書を始めた。
彼女の許可無く帰ることも出来るが、そんなことしたら長門は退団するだろう。

しまった。考え込んでいた。
22時40分。あれから4時間も経っている。

長門「・・・お風呂。」

キョン「入れさせろってか?」

長門「・・・。」コクッ

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:46:37.26 ID:+W0Aokur0

キョン「ちょっと待ってろ。あと少しで溜まるからな。」

長門「・・・。」クイッ

キョン「脱がせろ?風呂場へ運べ?」

長門「・・・両方。」

キョン「見ないぞ。絶対。」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:50:10.55 ID:+W0Aokur0

キョン「そういえば、家でも制服なんだな。」

キョンは目をそらしながら長門を脱がす。

長門「・・・見ればいいのに。」

キョン「長門!いいのか!?」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:54:43.26 ID:+W0Aokur0

長門「・・・。」コクッ

キョンの指が、制服のラインに沿って這う。
長門は微動だにせず、ただ黙っている。
キョンの秘部がはちきれそうになる。

キョン「・・・だ、駄目だ!!逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目逃げちゃ駄目逃げちゃ駄目だ!」

長門「・・・。」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/16(土) 22:58:54.97 ID:+W0Aokur0

キョン「駄目だ!ぼ、僕にはこんなの出来ないよおぅ!」

長門「・・・大丈夫。」

キョン「そうだ!僕は長門の全裸を見てもいいんだ!いや、見たい!!」

長門「まだ足りない!!そんなんじゃ私の裸は見れないぞ!!」

キョン「長門の裸が見たい!!!」

長門「まだまだ足りない!!もっと気持ちを込めるんだ!!!」

キョン「見たいでしゅうううえっ!!!!!!!!!」

長門「はい見たっ!!今私の裸見れたよっ!!!やれば出来るじゃないか!!!!!」

41 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/16(土) 23:06:42.44 ID:+W0Aokur0

キョン「とりあえず風呂場、行くぞ。」

長門「・・・抱っこ。」

キョン「なっ!?・・・わかったよ。」

キョン「よいしょっと。」

キョン(生の感触と暖かさが気持ちいいな。ヒソカのズキューン!みたいになりそうだ。)

長門「もっと密着するべき。腕だけで運ぶのは推奨できない。」

キョン「く、くそっ。こうなりゃヤケだ!」


ズキューン!

43 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/16(土) 23:14:16.05 ID:+W0Aokur0

キョン「どうにか着いたな。」

長門「・・・洗って。」

キョン「言うと思ったよ。・・・見てもいいのか?」

長門「・・・いい。」

キョン「よし、まかせろ。・・・って、タオルとか、スポンジとかないのか?」

長門「・・・ない。」

キョン「じゃあ何で」

長門「手。指。舌。」

キョン「それはマズくないか?」

長門「・・・ない。」

キョン「・・・そうか。」

キョン(もう、何を言っても無駄だろうな。)

45 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/16(土) 23:19:06.60 ID:+W0Aokur0

「動きたくない。」

そういった長門は何故か髪の毛を自分で洗っている。

キョンはボディーソープを適量手に取り、長門の体に指を滑らせる。


ピクッ


時折長門の身体が震える。

キョンは気づかぬ振りをしながら、秘部以外を洗い終えた。

46 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/16(土) 23:24:26.09 ID:+W0Aokur0

キョン「よし、終わったぞ。」

長門も髪を洗い終え、頭から爪先までの泡を流す。

長門「・・・まだ。」

キョン「ん?」

長門「性器が清潔になっていない。私は不潔のまま上がりたくない。」

キョン(不潔って・・・ゴミに囲まれてた人間がよく言うよ。いや、こいつは対有機なんちゃらヒューマなんちゃらなんちゃらだっけ。)

48 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/16(土) 23:31:54.74 ID:+W0Aokur0

キョン「洗えばいいんだな?SOS団もやめないんだな?」

長門「・・・・・・。」コクッ

キョン「い、いくぞっ!!」

キョンの指が長門の秘部の形に沿って動く。
この際、割れ目も関係ねえ。
キョンは触感を殺しながら秘部を洗う。

長門「あっ・・・はっ・・・。」

長門の声が漏れる。

キョンは目を瞑り、力づくで洗う。

長門「あっ・・・・・・まっ・・・て。」

その言葉を聞き、キョンは奥まで指を指していたことに気がついた。
無我夢中、そういうことだ。

50 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/16(土) 23:43:12.49 ID:+W0Aokur0

キョン「す、すまん!今のはやりすぎだよな。手加減する。」

長門「・・・いい。」

キョン(いいいいいいいいいいいやああああああっっっっっっったぜえええええええい!!!!!)

キョン「そうか。任せろ。ちゃんと洗うからな。」

長門「・・・任せる。」


と、こんな感じのやり取りで盛り上がって、気がつけば俺は逆上せていたんだ。

57 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 00:30:22.42 ID:4p/4t1NA0

キョン「俺は・・・。」

長門「あなたは2時間45分12秒ほど眠っていた。」

俺は長門の部屋で仰向けになっていた。
顔の横にはポカリが置いてある。

キョン「このポカリ、お前が買ってきてくれたのか?」

俺が冷蔵庫を開けた時、その中には何も無かったはず。

長門「・・・違う。私は動かないから。」

キョン「何言ってんだ。」

キョン「俺を部屋まで運んだのも、外へポカリを買いに行ったのもお前だろ?長門。」

長門「・・・///」

キョン「なんつーか、ありがとな、長門。」

キョン「ん?このポカリ、減っていないか?」

59 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 00:35:35.95 ID:4p/4t1NA0

俺「・・・リオレウス装備、完成した。嬉しい。」

62 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 00:48:49.65 ID:4p/4t1NA0

長門「・・・あなたが飲んだ。」

キョン「俺が?」

長門「・・・そう。」

長門「正確に言えば、あなたは飲まされた。」

長門「あなたはとても魘されていた。熱そうだった。だから私が口移しで飲ませた。」

キョン「口移し!?」

キョン(くっそおおおおお!!起きてれば良かった!!)

長門「あなたは寝てるといい。」

長門「ちょうどここにDVDがある。」

長門「・・・一緒に観たい。」

64 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 00:50:16.13 ID:4p/4t1NA0

キョン「ああ、観よう。」

キョン(この際AVでもAVでもAVでも一緒に観ようじゃないか。)


ピッ


テレビ『キョン「くそっ可愛すぎだろ!!・・・ふぅ。」』


長門「・・・フッ。」

キョン「な、何だこれは!?」

長門「・・・あなた。」

長門「私はあなたが部屋から出て行った時、録画を開始した。」

キョン「す、すまん。忘れてく」

長門「忘れない。さっき一度忘れた。一度は二度無い。」

66 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 00:54:59.71 ID:4p/4t1NA0

ピッ

テレビ『キョン「くそっ可愛すぎだろ!!・・・ふぅ。」』

ピッ

テレビ『キョン「くそっ可愛すぎだろ!!・・・ふぅ。」』

キョン(り、リピートしてやがるっ。俺の性欲発散劇場をそれ以上繰り返し観るんじゃない!)

長門「・・・ユニーク。」

67 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 00:59:03.32 ID:4p/4t1NA0

キョン(くそ、ビデオを止めなければ・・・あれっ?)

長門「あなたの身体はまだ動かないはず。」

キョン「何かしただろ?」

長門「・・・。」ニヤッ

キョン「俺は別に構わないが、お前はどうなんだ?自分で動かないといけなくなるぞ?」

長門「・・・あっ。」

70 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:05:30.53 ID:4p/4t1NA0

長門「・・・別にいい。」

キョン「???」

長門「あなたをこの部屋に留まらせるのが私の目的。」

長門「あなたと一緒に暮らしたいだけ。」

長門「・・・あなたも廃人になればいい。」

キョン「ああ、もう一生動きたくねぇな。」

73 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:12:10.77 ID:4p/4t1NA0

長門「働かなくていい。何もしなくていい。私がなんでもする。」

キョン(ぱ、ぱらだいす!)

長門「ただ・・・。」

キョン「ん?」

長門「・・・あーんしてほしい///身体を洗ってほしい///」

75 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:16:29.87 ID:4p/4t1NA0

キョン「ああ・・・毎日してやるよ。」

キョン「でもな、長門。SOS団の活動にはちゃんと参加しなくちゃな。世界が崩壊したら、元も子もないだろう。」

ピッ

テレビ『キョン「くそっ可愛すぎだろ!!・・・ふぅ。」』

キョン「脅しても駄目だ。参加はするぞ?いいな?」

長門「・・・・・・・・・御意。」

78 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:24:05.01 ID:4p/4t1NA0

キョン「よし。」

それから俺たちは寝た。
・・・ああ、もちろん別々の布団でな。

現在の時刻、14時。
今日は日曜日だが、ハルヒが一人で探索へ行くと言い出したため、SOS団の活動はない。

何度寝しただろうか。昨日からずっと寝たままだったな。

長門は一人、鋏を使って遊んでいる。

長門「・・・。」

79 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:30:29.23 ID:4p/4t1NA0

俺が動かなくなったせいか、長門の一挙一動が元気に見える。

長門「・・・これ。」

長門は紙の束を差し出した。

キョン「トランプ?お前まさか・・・」

長門「作った。」

情報操作が関係してるのかは分からんが、そこらのプラスチック製のトランプと大して変わらない。

変わっていると言えば、

色付きのジョーカーが朝比奈さん。
白黒のジョーカーが古泉ってだけだ。

なんか恨みでもあるのか?

80 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:32:08.15 ID:4p/4t1NA0

長門「・・・ババ抜き。」

キョン「二人でか?」

長門「そう。」

キョン「よし、やろ」


ピンポーン

81 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:39:11.32 ID:4p/4t1NA0

ハルヒか?
とりあえず出た方がいいな。

長門「・・・私が出る。」

そう言って長門は玄関へ行き、すぐにこっちに戻ってきた。
朝比奈さんの腕を掴みながら。

みくる「ふぇ〜。なんでキョン君がいるんですかぁ?」

キョン「い、いや、こ、これはっ!」

なぜ俺は浮気がバレた男のような第一声を発している?

長門「・・・ババ抜き。」

みくる「トランプですかぁ。やりましょうぅ。」

キョン(あっちょっそれやばい。)

82 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:42:39.25 ID:4p/4t1NA0

色付きジョーカーは朝比奈さんだよな!?
朝比奈さんに色付きジョーカーわ見られてはならない!!

キョン「な、長門。ババ抜きなら、ジョーカーを一枚抜かなきゃなぁ!」

長門「・・・。」パサッ


古泉の方抜いたかー。そうかー。

83 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:47:21.01 ID:4p/4t1NA0

長門「・・・配った。」

キョン「よ、よし!みくるジョーカーは我の手中にあり!!このまま俺が負ければ解決!」

長門「・・・。」ニヤッ

みくる「あ!ななな長門さん、か、勝手に私の引いちゃ駄目ですよお。」

みくる「じゃじゃあ、私がキョン君のを引きますね。」

キョン「長門、順番をも支配したな。」

85 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 01:57:21.23 ID:4p/4t1NA0

これは、最もポピュラーな手を使うしかないな。
俺はジョーカーをすぅっと上にずらした。
いくら朝比奈さんでも、バレバレすぎて引かないだろう。

キョン「どうぞ。引いてください。」

みくる「は、ははははい。」

朝比奈さんはカードを引っ張った。

ちょwそれジョーカーw

俺は反射的にカードを取られないように引っ張った。

88 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 02:04:15.32 ID:4p/4t1NA0

このカードを見たらどう思うだろう?
泣いて帰ってしまうんじゃないか?
いや、最悪俺と口もきかなく・・・って、それなんて長門の狙い!?

長門「・・・ボソボソボソボソ」ニヤッ

まさか、長門、呪文?
あぁ、指に力が入らない。

みくる「やっと引けました!」

キョン「ああん!だ、だめええん!!見ちゃいやあああああんふっ!」

みくる「・・・あれぇ。このジョーカー、私じゃないですか!」

キョン(アウトオォ!!!!)

90 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 02:07:57.99 ID:4p/4t1NA0

みくる「皆さんでこれを使って私を馬鹿にしてたんですね!?」

キョン「ち、ちが」

長門「そう。めがっさレベルで。」

キョン(待て!何を言っている!?)

みくる「ひどいですぅ!!ひどいですぅ!!」

91 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 02:12:17.78 ID:4p/4t1NA0

長門「ひどいのはあなた。そうやって私の前でいつも乳を揺らしてキョンを誘惑している。」

みくる「そんなことしてないですぅ!!」

キョン「うはwいい乳w揉みてえw」

長門「それに、あなたがパイズリの練習をしているのも既知。」ニヤッ

キョン「うはwいい乳w揉みてえw」

みくる「ぅぅぅぅぅぅ・・・。」

92 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 02:16:31.72 ID:4p/4t1NA0

みくる「もういいです!!キョン君にも幻滅しました!」

キョン「いいち・・・朝比奈さん!僕はいいち・・・あなたの味方ですよ!」

みくる「キョンく」

長門「キョンは私の物。一緒に風呂も入った。キスもした。」

キョン「おい!長門!」

長門「・・・。」ハハッ

93 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 02:21:01.70 ID:4p/4t1NA0

いい乳「そんなの信じられません!キョン君はそんな軽い人ではありましぇーい!」

キョン「そ、そうですよ朝比奈さん。いや、いい乳。」

長門「これを見るべき。パイズリの一部始終。」

キョン「そこは観ておこうか。」

みくる「ひええぇえええぇぇん!!」

94 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 02:25:55.80 ID:4p/4t1NA0

長門「・・・これ。」

キョン「そのディスクに学校一のアイドルの極秘動画が・・・!!」

キョン(これはいいネタが観れそうだ。一ヶ月はオカズにできるな。)

長門「・・・許可を。」

キョン「よし、やっちまえ。(即答)」

みくる「ひえええええぇぇぇぇっっx!!」

ピッ

97 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 02:34:12.04 ID:4p/4t1NA0

テレビ『キョン「くそっ可愛すぎだろ!!・・・ふぅ。」』

長門「・・・失敗。」

みくる「・・・ふぇ?」

キョン「うわあああああああああああんんん!!!!!」

みくる「こ、これが、男性の性欲発散・・・ささささ最低です!!!」

長門「・・・。」フヒッ

100 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 02:37:37.40 ID:4p/4t1NA0

もちろん、朝比奈さんはその場で退場。
以降口もきいてくれないだろう。

キョン「もう、こっから出たくねえ・・・。」

長門「・・・あなたは悪くない。」

キョン「・・・。」

長門「・・・あなたを手放したくはなかった。」

106 名前: ◆OikmUHU9jA [] 投稿日:2008/08/17(日) 02:47:32.78 ID:4p/4t1NA0

長門「・・・あなたには私が付いている。」

長門「・・・あなたはここにいるべき。」

長門は優しく俺の頭を撫でる。

キョン「長門・・・。」

長門「・・・。」

長門はそっとキョンを抱きしめる。

キョン「長門!?・・・。」

長門「・・・。」

キョン「・・・いつまでこのままなんだ?」

キョン「・・・どうした!?・・・長門!」


長門「・・・動きたくない。」


おわりです。



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