朝比奈みくるの本性〜涼宮ハルヒは鬱〜


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:阿笠「出来たぞ元太君、光彦君からうな重が出てくるスイッチじゃ」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:26:25.20 ID:WT8E0J+UO

みくるは今日もいつものように外を見ていた。

みくる(何かおもしろいことないかなぁ…)

未来から来て早二年、凉宮ハルヒと言う小娘の観察をするために来た。いつの間にか月日は経ち、朝比奈みくるは高校三年生になっていた。

涼宮ハルヒ、彼女がいる限りこの世界の時間平面は安定しないと言われている。観察し続けてから一年、今ではみくるが一番ハルヒの近い存在である。しかし、みくるにとってはそんな事はどうでも良い話である。

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:28:58.42 ID:WT8E0J+UO

二階の廊下から外を見ていると、沢山の花を抱えた涼宮ハルヒが裏庭を歩いている。

みくる「涼宮ー!おはよう」

ハルヒ「おっおはようございます、朝比奈様…」

ハルヒはビクつきながら挨拶する。

みくる「涼宮〜、足もとに花が落ちてるよ?」

ハルヒ「え…?」

ハルヒは俯き、足元を確認する。

みくる「みくるー!キーック!」

グチャ

ハルヒ「うぎゃっ」

みくるは二階からジャンプし、ハルヒの後頭部を蹴とばした。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:30:48.98 ID:WT8E0J+UO

みくる「ちょっと、避けなさいよ。虫がいたから助けてあげようとしたのに、間違えて蹴っちゃったじゃない」

ハルヒ「うぅ…、ごめんなさい…」

みくる「あらあら、花が落ちちゃってるじゃない。しょうがないから拾ってあげるわ」

そう言うと、みくるは落ちている花を拾った。

ハルヒ「ありがとうございます…」

(朝比奈様…、今日は優しいかも)

みくる「ほら、受け取って!」

ドスッ

ハルヒ「かはっ…」

みくるは花を持った手で、勢いよくハルヒの腹部に拳をめり込ませた。

みくる「あーあ、ちゃんと受け取らないからお花が折れちゃったじゃない。お花さんかわいそう」

ハルヒ「ゲホッゲホッ…、すいません…。私のせいです…」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:33:06.87 ID:WT8E0J+UO

みくる「あんたも丸くなったわよねー?最初の頃は私にマスコットになれとか言ってたのに」

ハルヒ「あれは若さゆえの過ちみたいなもので…」

みくる「なんか思い出したら腹立ってきた」

ハルヒ「そっ…、そんな…」

みくる「まあ、いいわ。そういえば昨日幽々白書見たのよねー、あれ面白くない?」

ハルヒ「そうですね!私は蔵馬が好きです!」
(ここで話しに食いついて朝比奈様の機嫌を戻さなきゃ!)

ほほ笑みながら話すみくるの話に、ハルヒは必死で食いついた。

みくる「蔵馬が好きなの?私蔵馬の真似得意よ?」

ハルヒ「ぜひ見せてください!」

みくる「ローズウィップ!」

バシッバシッバシッ

ハルヒ「ぎゃうううう」

みくるは持っていた花を鞭のように使い、ハルヒに浴びせた。手に持っているのはバラではないが、そんなことはお構いなしである。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:34:47.39 ID:WT8E0J+UO

みくる「あはは、花びらも舞って本当にローズウィップみたいで綺麗だったわね」

ハルヒ「はぁはぁはぁ…、そ…ですね…」

みくる「早朝の良い運動になったわ、授業遅刻しないようにね、ばいばーい」

ストレッチをしながらみくるはその場を後にした。

ハルヒ「花壇に植えようと思って持ってきたお花が…」

ハルヒは涙を必死にこらえながら跡かたずけをする。

涼宮ハルヒがなぜ憂鬱だったのか、これがその真実である。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:36:16.74 ID:WT8E0J+UO

ハルヒは額に傷を残しながらも、教室に戻る。二年生になっても、キョン、谷口、国木田とは同じクラスである。そして、ハルヒの前の席には、お馴染みのキョンが座っている。

キョン「ハルヒ?額に傷ないか?」

ハルヒ「うるさいわね!ちょっと道で躓いただけよ!」

キョンはハルヒの現状は知らない。ハルヒとみくるの関係は、みくるの強い言いつけでキョンには伝えることができない。本当のハルヒの現状を知らない分、キョンには仮の姿で対応する。

キョン「ははは、ハルヒって以外にドジなんだな」

ハルヒ「うるさい!」

キョン「この間だって転んで腕折ってなかったか?」

ハルヒ「あれは交通事故よ!私がどうにかできる問題ではないわ!」
(本当は朝比奈様に腕ひしぎを決められて折られちゃっただけだけど…)

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:38:21.56 ID:WT8E0J+UO

キョン「それに今だって足にあざ残ってるだろ?」

ハルヒ「机に足ぶつけたのよ!何か文句あるわけ?!」
(これは朝比奈様がK−1の試合を見に行って、武蔵のキックの真似をして…)

キョン「いや、文句はないが。全く気をつけろよ?女の子なんだからさ」

ハルヒ「分かってるわよそんなこと!」
(相変わらずキョン君は優しいのね…)

みくるからいじめを受け続けてから早一年、キョンの何気ない一言でハルヒは生きる希望を見つけてきた。
今のハルヒにとってはキョンの言葉がすべてかもしれない。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:39:25.68 ID:WT8E0J+UO

授業が終わると、ハルヒはいつものようにSOS団の部室に向かう。SOS団、ハルヒが入学した四月に作られた部である。当初の団員はハルヒとキョンの二人だけであった。
ハルヒとしては、もっと多くの仲間を集うために、マスコットキャラがほしいと思っていた。そして、みくるを誘いに行った。
しかし、これこそがハルヒの運命を大きくゆがませることとなった。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:41:13.62 ID:WT8E0J+UO

入学してから様々な部活に入部したものの、ハルヒはどの部活にもなじめなかった。
そのため、前の席にいたキョンを誘い、自分たちで部活を作ることにしたのだった。
そしてハルヒは、放課後の教室でぼーっとしていたみくるを勧誘した。

ハルヒ「あーいたいた!!ちょっとこっちきて!!」

みくる「えっ…、あの…、なんですか…」
(げっ、凉宮!)

ハルヒは猫を被っていたみくるの手を掴んで引っ張っていく。そして部室棟のとある一室の前まで連れてこられた。

ハルヒ「今から我がSOS団のメンバーにあなたを紹介するわよ!」

みくる「えっ…、いきなりそんな…」

ハルヒ「大丈夫よ!あなたなら立派な我が部のマスコットになれるわよ!」

みくる「私がマスコットですか…?」

ハルヒ「そうよ!あなたなら大丈夫!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:43:56.29 ID:WT8E0J+UO

みくる(ブチッ)

ハルヒの言葉がみくるの堪忍袋の尾を立ちきった。みくるはハルヒの首根っこを掴んだ。

ハルヒ「うぐっ」

みくる「おい、凉宮、お前後輩だろ?あんま調子乗るなよ?」

ハルヒ「えっ、あの…」

みくる「対して可愛くもないし、胸もないくせに私に指図するな」

ハルヒ「すいません…」

みくる「分かれば良いんだよ」

そう言ってみくるはハルヒの首から手を退けた。

ハルヒ「ゲホゲホ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:46:45.81 ID:WT8E0J+UO

みくる「おい、凉宮、凉宮の部には男はいるか?」

ハルヒ「はっはい…」

みくる「イケメンか?」

ハルヒ「普通の子です…、背は高いです…」

みくる「ふぅん、書道部には芋しかいねーからな。とりあえず男の下見して入るか決めるわ」

ハルヒ「はい…」

みくる「とりあえず、私を無理矢理引っ張ってきた感じで入るから。私は天然って設定な」

ハルヒ「分かりました…」

みくる「じゃあ入るぞ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:49:40.59 ID:WT8E0J+UO

そしてお馴染のみくるの登場シーンである。

ハルヒ「早くきなさい…!」

みくる「なんなんですかぁ…、ここ、どこなんですかぁ…」
(こいつかー、童貞っぽいな。厨房上がりの臭いがするな)

ハルヒ「こちらは朝比奈みくるちゃん!…さん。我がSOS団の新メンバーよ!」

キョン「どっから連れてきたんだ?」

ハルヒ「放課後教室でいつもぼーっとしてるから連れてきたの!」

みくる「あの…、私書道部に入ってるんですけどぉ…」

ハルヒ「じゃぁ…、やめときま…」

ハルヒがみくるの加入を拒もうとすると、みくるはハルヒの足を踏みつけた。そしてキョンに見えないように鋭く睨んだ。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:52:17.71 ID:WT8E0J+UO

ハルヒ「じじゃあそこやめめて!」

みくる「えー…、でもー…」
(顏もそこそこだし、童貞と遊ぶのも楽しそうだし、ここで少し遊ぶか。涼宮の観察もできるしな)

みくるはキョンに悟られないように長門の方をちらっと見て

みくる「分かりました…、入ります…」

ハルヒ「やっ…やったー…!」

これが朝比奈みくると涼宮ハルヒの出会いであり、そしてSOS団にみくるが加わった出来事である。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:56:09.58 ID:WT8E0J+UO

ハルヒ「はぁ…、わざわざ自分から体罰を受けに行くのってつらいわ…」

ハルヒは部室の前で足が止まってしまった。すると後ろから大きく背中をたたかれる。

バシッ

ハルヒ「いたっ」

みくる「涼宮さん、こんにちはぁ」

運悪く、部室の前でみくると遭遇してしまった。部室の付近だと、みくるの口調は天然モードに入る。キョンに聞かれたくないからである。

ハルヒ「朝比奈様こんにち…」

ゲシッ

ハルヒ「痛っ…」

みくるは思いっきりハルヒの足を踏みつける。

みくる「いつも言ってるだろ、部室の前ではいつもみたいな話口調で喋れって。キョンに気づかれたらどうすんだよ。学習しろカスが」

みくるはハルヒに抱きついて、腹部を締めつけながら耳元で囁く。

ハルヒ「みっ…みくるちゃんこんにちは!!」

みくる「それでいい」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 04:58:22.73 ID:WT8E0J+UO

部室内に入ると、長門が一人読書をしていた。

みくる「よう、有希」

長門「朝比奈様、こんにちは」

みくる「相変わらず機械的なしゃべりだな。まあいいや、涼宮、茶」

ハルヒ「はい!」

ハルヒは急いでお茶を用意する。キョンがいないSOS団の部室では、みくるが団長のようなものである。

もちろん長門もみくるの正体は知っている。それ故に逆らえない。

みくる「良いこと思いついた!」

ハルヒ「(ビクッ)」
長門「(ビクッ)」

みくるの思いつき、それはロクなことがないことは二人もよく理解している。
そのため反射的に身を震わせてしまう。

みくる「SOS団的、笑点をしよう。二人で適当にギャグを言って。考える時間5秒!はい、始め」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:03:58.02 ID:WT8E0J+UO

ハルヒは今まで聞いた一発ギャグを色々思い返した。しかし、どれがみくるがツボなのかが分からない。

みくる「はい、じゃあまずは涼宮」

ハルヒ「はい!えーっと…、ヒットエンドラー…」

バシッ

ハルヒは頬に平手打ちをくらった。

みくる「私鳥居みゆき嫌い。次有希」

長門「布団がふっとんだ」

みくる「あはははは、何それ、シュールすぎ」

みくるは声を出しながら笑った。

ハルヒ(朝比奈様は実はおやじギャグがツボだったのね!ツボさえ押さえれば有希なんかには…)

みくる「次、涼宮」

ハルヒ「はい!アルミ缶の上にあるみかん!なんちって…」

バシッ

ハルヒは再び頬に平手打ちをくらった。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:07:03.34 ID:WT8E0J+UO

みくる「次、有希!」

長門「…涼宮ハルヒがいじめられてるぅ、でもそんなの関係ねぇ」

みくる「あはははは、何それ?小島よしお?全然似てない、でも有希がやると面白いわね。次涼宮」

ハルヒ(やっぱり時事ネタがいいのかしら…)

「グーグ、グーググー!」

バシッ

ハルヒは三度目の平手打ちをくらった。

みくる「次、有希」

長門「グーグ、グーググー!」

ハルヒ(それ今私が…)

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:15:21.11 ID:WT8E0J+UO

みくる「あははは、やっぱり有希がやると面白いわ。涼宮はつまらなかったから罰ゲーム」

そう言うと、みくるは平手打ちを食らったダメージで立ち上がれないハルヒの前に立ちはだかる。

ハルヒ「えっ、あ、ちょ」

みくる「みくるビーム☆☆☆」

ズボッ

ハルヒ「ぎゃあああああああ」

ハルヒは目つぶしを食らった。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:16:18.20 ID:WT8E0J+UO

みくる「ふぅ、すっきりした。涼宮は学習能力ないからこうなるのよ。部室前で言ったこと忘れないようにね」

ハルヒ「はい…」
(最初から私は罰を受ける予定だったのね…)

止まらない涙を抑えながら、ハルヒはお茶を再び入れ始める。

長門「(クスッ)」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:17:42.45 ID:WT8E0J+UO

キョン「ちわーっす」

タイミングが良いのか悪いのか、今更ながらキョンが部室に入ってきた。

ハルヒ「遅かったわね!」
(もうちょっと早く来てくれればよかったのに…)

キョン「あれ?ハルヒ、何か顔腫れてないか?」

ハルヒ「お多福風邪よ!」

みくるがいる手前、教室にいる時よりも上手な言い訳をしなくてはならない。

キョン「おいおい、風邪なら帰れよ…」

ハルヒ「うっさいわね!ほっといてよ!」

キョン「今日は珍しくハルヒが茶を入れてるんだな。どうしたんだ?」

ハルヒ「それは…」

ギン

ハルヒは背後から強烈な視線を感じた。もちろん視線の主はみくるである。

ハルヒ「これは、その…」
(やばい、何も思いつかない…)

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:21:14.60 ID:WT8E0J+UO

みくる「今日は涼宮さんがどうしても入れたいって言いましてぇ。みくるの仕事とられちゃいました(テヘ)」

動揺するハルヒを見かねてか、みくるがフォローを入れた。

キョン「あはは、たまには朝比奈さんも休憩すればいいと思いますよ」

ハルヒ「私だってお茶くらい入れれるんだから!」
(気づいてよバカ…)

そして、ハルヒは振り向き、お茶を運ぼうとすると、みくるが口ぱくで何かを伝えようとしている。

みくる「し に た い ?」

そしてハルヒは帰り道にみくるからとび蹴りを食うこととなった。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:24:56.29 ID:WT8E0J+UO

次の日、昼休みにみくるに呼び出されたハルヒは、一人屋上に来ていた。

みくる「涼宮、今日の掃除当番代ってくんない?」
ハルヒ「でも私二年生ですし…、三年生の教室には行けませ…」
みくる「はぁ?」
ハルヒ「るますよ!もちろん行けませるますよ!」
みくる「何その日本語、ちゃんと言いなよ。私が日本語の指導をしてあげるわ」
ハルヒ「はい…、行けますよ…」

バシッ

ハルヒの首に回し蹴りが入った。

みくる「声が小さい」
ハルヒ「うぅ…行けますよ!!!」

バシッ

みくる「うるさい」
ハルヒ「うっ…行けますよ…」

バシッ

みくる「元気がない。まあ、飽きたからいくわ。それじゃよろしく」

回し蹴りを3回食らったために、ハルヒの首には巨大なキスマークができていた。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:27:23.29 ID:WT8E0J+UO

放課後、ハルヒは急いでみくるの教室に向かった。そして、3年生に不思議そうな顔をされながらも、教室に入っておもむろに掃除をし始める。

女生徒A「あなたってもしかして涼宮さん?」

ハルヒ「そうですけど…」

女生徒A「そうなんだぁ、朝比奈さんがいつも面白いって言ってるわよ」

ハルヒ「そうですか、嬉しいです」
(そりゃ私だって毎日サンドバックみたいに殴れる相手がいたらどんなに楽しいことか…)

女生徒A「でも、何でうちの教室で掃除してるの?」

ハルヒ「それは朝比奈さんが今日家の用事でどうしても帰らなくちゃいけないらいいので、同じ部の私が代わりに来たのです」

女生徒A「そうなんだ、あなた優しいのね」

ハルヒ「そんなことないです」
(三年の先輩って優しい)

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:34:53.56 ID:WT8E0J+UO

優しく微笑みながら声をかけてくれる女生徒Aはハルヒにとって女神のように見えた。しかし、優しい先輩だけではない。

DQN女「おい、てめー二年のくせに何うちのクラスに入ってきてんだよ?アーン?」

ハルヒ「こっこれは…、掃除を代わりに…」

DQN女「ハァーン?何口答えしてんだよ?殺すぞ?」

ハルヒ「その、あの…」

おどおどしながら、ハルヒは女生徒Aの方を見る。見かねた女生徒Aは耳元でハルヒにアドバイスする。

女生徒A「この人暴走族に所属している人なの…、だから大人しくお金を渡した方がいいわ…」

ハルヒ「お金…」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:41:15.71 ID:WT8E0J+UO

ハルヒの財布の中には1万円入っていた。しかしこれは電車の定期代である。

DQN女「ほら財布かしな!!」

ハルヒ「あっ…」

DQN女は無情にもハルヒの財布から一万円を抜き取った。

DQN女「二度と口答えするなよ、分かったかアーン?」

ハルヒ「はい…」

ハルヒはこぼれそうな涙を抑え、みくるの言いつけを守って掃除をして帰宅した。

女生徒A「私のアドバイスが効いたみたいね、ざまぁないわね」

DQN女「お前もいいこちゃんぶってやるねー!」

これが事の真相であった。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:47:00.20 ID:WT8E0J+UO

一方帰宅したハルヒは病弱な母親のためにお粥を作る。

ハルヒ母「ゴホッ、ゴホッ…、いつもすまないねぇ…」

ハルヒ「何言ってるのお母さん、私全然大丈夫だから!」

ハルヒ母「あんたは本当いい子だね…」

ハルヒの家庭は去年離婚し、元父親の養育費だけで生活している。そのため今日奪われた定期代は、ハルヒにとっては大打撃であった。

ハルヒ(どうしよう…)

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:52:31.28 ID:WT8E0J+UO

次の日の昼休み、ハルヒは再びみくるに呼び出された。

みくる「涼宮、昨日うちのクラスの奴に金取られたらしいな」

ハルヒ「はい…」

みくる「私のせいで悪かったなぁ」

ハルヒ(今日の朝比奈様、すごく優しい…)

みくる「それでな、取り返してきてやったよ」

ハルヒ「え…?あの人暴走族に入ってるって…」

みくる「あー、弱小レディースのヘッドらしいな。あの程度のチームのヘッドなら3秒よ」

ハルヒ「流石朝比奈様…」

みくる「ほら」

みくるはハルヒに一万円を手渡した。ハルヒは嬉しくなり、思わずみくるに抱きついた。

ハルヒ「朝比奈さまぁああ」

みくる「よしよし、涼宮は私の妹みたいなもんだしな。このくらいの事はなんてことない」

ハルヒ「はい…、私…、感動しました…」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:55:32.91 ID:WT8E0J+UO

みくる「あー、そうそう、助けたお礼なんだけど」

ハルヒ「え…?」

みくる「ワンピースを最初から集めたいから、新本で全巻頂戴」

ハルヒ「少し時間ください…」
(バイト見つけなきゃ…)

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 05:56:49.64 ID:WT8E0J+UO

涼宮ハルヒの憂鬱ではなく、既に涼宮ハルヒは鬱病である。

鬱病のハルヒは一人、夕方の屋上で風を浴びなら考え込んでいた。
ハルヒはみくるにワンピースを全巻集めろと言われてから、ずっとアルバイトの事を考えていた。
ハルヒ「ファミレスの制服は可愛いけど…、接客業とは苦手なのよね…。でも、早く全巻集めないと命に関わるし…はぁ…」

深いため息をつくものの、現実は何も変わらない。それどころか、時が過ぎるにつれて、現状はドンドン悪化していく。

ハルヒ「帰ろう…」

帰りに本屋に立ち寄り、バイト雑誌を片っ端から立ち読みした。

ハルヒ「私に合うバイトって無いわね…」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:03:31.89 ID:WT8E0J+UO

落胆しながら本屋を後にし、混雑する電車に乗り込んだ。

ハルヒ「今日はやけに混んでるわね…」

普段真っ直ぐ家に帰るハルヒであるが、今日は本屋に立ち寄ったために、帰宅ラッシュにつかまった。

スリスリ

するとハルヒのお尻の部分で何かが動いていることに気付く。

ハルヒ(これって…、手…?…まさか痴漢…?じゃないわよね…)

最初は手の甲が当たっているだけであったが、次第にその動きは激しくなり、手のひらでぐいぐいと触ってきた。

ハルヒ(痴漢だ…、どうしよう…)

普段は強気なハルヒだが、イレギュラーな事態には弱い。

ハルヒ(やっぱりこういう時って、やめてください!ってしっかり言った方がいいのかなぁ…。ちょっ、あっ…)

ハルヒが無言な事を良いことに、痴漢の手はスカートの内部にまで侵入してきた。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:28:01.43 ID:WT8E0J+UO

ハルヒ(ちょっと!そんなとこ触らないで…、あっ…)

滑らかな指使いに押されてしまい、ハルヒの体は反応してしまう。

ハルヒ(ちょっと良いけど…、でもこのままだと危険よね…)

ハルヒは後方に手をやり、痴漢の手を払いのけようとする。すると痴漢はハルヒの手を掴み、紙を握らせた。

ハルヒ(これは…、一万円…?!)

痴漢はハルヒを触る代わりに、一万円を渡したのだ。今のハルヒにとっては、喉から手がでるほど欲しい大金である。

ハルヒ(少し…、少しだけ我慢すれば…)

そしてハルヒは降りる駅まで体を弄ばれた。

ハルヒ(はぁはぁはぁ…、この位朝比奈様の仕打ちに比べたら全然マシだわ…。…明日も同じ時間に乗ってみよう…)

谷口(涼宮の体柔らかかったなぁ〜!明日も同じ時間に乗るか!)

痴漢の正体は皆さんがお察しの通りである。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:44:00.72 ID:WT8E0J+UO

次の日、ハルヒは昨日と同じ時間の電車に乗り込んだ。そしてすぐ後方に谷口も乗りむ。

谷口(この時間に乗り込むってことは、触っても良いってことだよな…?)

谷口は恐る恐るハルヒの尻に手を伸ばす。

サワサワ

ハルヒは相変わらず抵抗しないようだ。

谷口(イケル!!!)

するとハルヒは手を後ろに出した。

谷口(おひねりだろ?分かってるって)

谷口はポケットから一万円を取り出し、ハルヒの手に乗せる。

谷口(これで契約成立っと。昨日家に帰ってからエロゲ全て売り払った甲斐があるぜ)

谷口はハルヒを後ろから抱きしめ、ハルヒの体を思うがままにまさぐる。

ハルヒ「あっ…」

時よりハルヒから漏れる小さな吐息に更なる興奮を覚える。そしてハルヒが降りる駅になると、谷口はそそくさと人ごみに紛れる。

谷口(残り五万だから五回か!その間に童貞卒業してやるぜ!)
ハルヒ(これで二万!後五万くらいあれば!)

一応二人の利害関係は一致しているようだ。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 06:57:14.63 ID:WT8E0J+UO

ハルヒを触り続けてからもう6日経った。しかし、谷口の童貞卒業計画は未だに達成されていない。

谷口(さすがに入れさせてはくれないな…)

谷口は4日目あたりから何度も挿入を試みている。しかしちむぽがハルヒの股に挟まると、ハルヒが強い抵抗を見せるために挿入までは至らない。

谷口(まあ、ここまでさせてもらってるからいいんだけど。しかし、涼宮も大変だなぁ…)

ハルヒがみくるにワンピースを全巻揃えて来いという会話を谷口は聞いていた。みくるのいじめは無くなったと思っていただけに、衝撃的な事実であった。

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:01:48.70 ID:WT8E0J+UO

谷口(本当は俺の家にあるワンピースを渡してやってもいいんだけど、俺ワンピースは精子でがびがひなんだよなぁ…)

ちなみに谷口のお気に入りはワンピースのナミである。

谷口(かと言って、正面から一万受け取れとも言えないし、痴漢するしかなかったもんな。おまけに病弱の母親、本当ついてない女だ…。)

毎日ハルヒの家を盗聴している谷口は、誰よりもハルヒの家庭の事情に詳しい。

谷口(だからこそ俺が涼宮を守る!!!!さて、今日も痴漢しにいきますか)

夕日が谷口の背中を照らし、伸びる影によって谷口の背中は大きく見えた。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:09:26.76 ID:WT8E0J+UO

今日で残金も遂になくなり、谷口は仕事を終えた。

谷口(はぁ…、今日も挿入は出来なかった…。でも出すものはしっかり出したし、最後の展開としては満足したぜ!)

ハルヒを痴漢した爽快感いっぱいの谷口に、後ろからお声がかかる。

男「君、ちょっといいかな?」

谷口「はい?」

振り向くと、そこには以前お世話になったことのある制服の男が立っていた。

警察官「ここ最近電車内で行ってた行為について聞きたいんだけど?」

谷口「アッー!!」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:21:00.90 ID:WT8E0J+UO

谷口の仕打ちに耐え続けたハルヒは、ワンピース全巻を揃えてみくるの家まで届けに来た。

ピンポーン

みくる「はぁーい」

ガチャ

みくる「何だ、涼宮か」

ハルヒ「いきなりすみません…」

みくる「何か用?」

ハルヒ「あの、ワンピース全巻を揃えたので、お届けに来ました…」

みくる「あー、ワンピースはもういいや。アニメで見ることにしたから。今その途中だから、また明日な」

ガチャ

ハルヒ「痴漢にも耐えて、せっかく集めたのに…」

ハルヒは涙をこぼしながらワンピース全巻を再び抱え、帰宅しようとする。

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:22:04.15 ID:WT8E0J+UO

ガチャ

みくる「あー、涼宮、ちょいまち、実験」

ハルヒ「はい…?」

みくる「みくみくのぉー、斧!!!」

ハルヒ「ギャアアアアア」

ハルヒは帰りがけにかかと落としをもらって帰ることとなった。

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 07:27:08.03 ID:WT8E0J+UO

昨日から起き続けなので少し仮眠してきますorz

すいませんorz

もしスレがあればまた…

一応希望設定(シチュエーション)安価出しときます…

>>70

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 08:28:20.81 ID:h6AroM3N0

みくるが誘拐されそうになり、ハルヒがみくるの偽者に仕立て上げられる

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:15:41.44 ID:WT8E0J+UO

安価ネタ
『みくるが誘拐されそうになり、ハルヒがみくるの偽物に下手あげられる』


放課後の帰り道、ハルヒはたくさんのマンガを抱えながら歩いていた。その隣には、覇王みくるもいる。

みくる「ふぁーあ、やっぱり古本だとたくさん買えてお得よねー」

ハルヒ「そっそうですね…」
(今回は古本だからちょっと安く済んだ…)

古本であろうと、新本であろうと、結局購入するのはハルヒなのである。

みくる「あーこっちの方が近いから」

ハルヒ「はい」

夕日で当たりは照らされていてまだ明るい。しかし、みくるの選択した道は全く日の当たらない場所である。

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:20:20.38 ID:WT8E0J+UO

ハルヒ(暗い道だ…。この道だと人目に付かないから、また朝比奈様に暴力振るわれるのかなぁ…)

人目があれば周りの目を気にして何もしてこないみくるだが、この様な裏路地に入るとみくるは豹変するため、ハルヒはつい反射的にビビってしまう。

みくる「あれ?何あれ」

ハルヒ「はい?」
(やばい…、何か来るかも…。とりあえず本を落としたら怒りが倍増しそうだから本を守ることにしよう…。そうすれば一発だけで済むかもしれない…)

みくる「あー、もしかしてあれって…」

みくるの言葉を先読みし、被害を最小限に抑えようと考えているハルヒだが、どうやら本当にこの先に何かがあるようだ。

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:23:19.55 ID:WT8E0J+UO

ブウーンブンブンブン

みくる「暴走族みたいね。こんな夕方から暇なやつら」

ハルヒ「えぇっ?!暴走族ですか?!」

みくる「何?ビビってんの?私がいれば大丈夫に決まってるでしょ」

ハルヒ「はっはい!」
(こういう時の朝比奈様は頼もしい…)

みくる「男なんて最初優しくして、隙ができたら急所蹴れば一発よ」

ハルヒ「あはははは、流石朝比奈様!」

そしてハルヒとみくるは、5〜6人の暴走族の前を通り抜けようとする。すると、一人の暴走族男が声をかけてきた。

暴走族男「おい、お前ー?」

みくる「なんですか…?」

暴走族男「その制服着てるってことは○○高校かー?」

みくる「そうですけど…、なんでしょうか…?」

みくるは目を潤ませながら返答する。あまりの可愛らしさに、暴走族男も少しひるむ。

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:26:19.18 ID:WT8E0J+UO

ハルヒ(なるほど、こうやって油断させてから倒すのね…)

純粋なハルヒにとっては、みくるの手口は斬新なものに見えてしまう。

暴走族男「○○高校ってことは、朝比奈みくるしってるかー?」

ハルヒ「ふっふっふ!聞いて驚くな!朝比奈みくる様とは…」

みくる「この子です…」

ハルヒ「そう、この私よ!」
(ええええええぇぇぇぇぇぇ)

みくるは何かの異変に気づいたのか、突如ハルヒを指さし、自分の名前の『みくる』をハルヒにかぶせたのであった。

暴走族男「ほう、お前か?いかにも偉そうな感じだもんな」

ハルヒ「そっそんなことないわよ!だって本当の朝比…」

ギュゥゥゥ

ハルヒ「本当の朝比奈みくるはこの私だもの!!」

ハルヒも本当のみくるを教えようとするが、みくるに後ろから一抓りをされると、すぐ心が折れてしまう。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:32:06.87 ID:WT8E0J+UO

暴走族男「何二回も自己紹介してんだよ?まあいい、ちょい一緒にこいや」

暴走族男は、無理やりハルヒの手を掴んだ。

ハルヒ「いやぁああ!助けてぇええええ!」

みくる「あぁ…、みくるちゃん…。みくるちゃんが一体何をしたんですか?」

暴走族男「こいつ俺の女に手を出したんだよ。俺の女が後輩をかつあげしたらしいんだが、そしたらこの女が後輩の金返せ!って言ってぼこぼこにしたらしいんだよ。
そんで、かつあげしたのは一万だったはずなのに、こいつ3万も財布から抜いたらしい」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:36:17.83 ID:WT8E0J+UO

みくる「そんなひどいことを…、ならしょうがないですよね…」

暴走族男「だろ?じゃあ連れてくからな!」

みくる「『みくるちゃん』先に帰るね」

ハルヒ「『涼宮さーん』助けてください…、お願いします…」

『みくる』という名のハルヒは、その言葉を最後に連れ去られてしまった。

みくる「ふぅ…、動物的勘が働いて良かったわ。めんどくさいことになりそうだったもんねー。さーってと、帰ってワンピースでも見ようっと。私が見終わるまでに涼宮も買った本とどけてくれるでしょ」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:45:15.83 ID:WT8E0J+UO

ブーンブンブンブンブブン
ブオーンブオンブオンブオン

辺りはすっかりと闇に包まれている。そんな中でハルヒと暴走族たちは、とある公園に来ていた。ハルヒは公園の中央に座らされ、その周りを50人近くの暴走族が取り囲む。そして、少し時間が経ち、目を張らせたDQN女が現れた。

暴走族男A「おいDQN女ー、お前をやった朝比奈みくるってガキってこいつか?」

DQN女「・・・・・」

ハルヒ(良かった!あの人ならきっと私と朝比奈様が別人ってことを伝えてくれるはず!)

DQN女「こいつよ!」

ハルヒ「えええええええええ」

DQN女はハルヒを指をさして『朝比奈みくる』本人だと言った。みくるビーム☆☆☆の影響により、DQN女は視力が低下しているため、制服だけで判断したらしい。

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 14:55:02.50 ID:WT8E0J+UO

暴走族男A「今夜は盛大な祭りになりそうだぜ!」

周りの暴走族「いやっほおおおい」

ハルヒ(終わった…)

ハルヒの頭の中に、走馬灯のように思い出が流れる。

ハルヒ(高校入学してからずっと、朝比奈様にいじめられてたっけ…。みくるビーム☆☆☆の影響で最近コンタクト買いに行ったなぁ…。腕ひしぎを決められた時は涙が止まらなかったし…。それからあのローキックは…)

ハルヒが思い出す『思い出』はほとんどみくるとの惨劇の日々ばかりである。

ハルヒ(結局こうやって、ヒロインみたいに死んでいくのね…。でも私、まだ何も楽しいことしてない…)

暴走族男A「しねえええええ」

ハルヒ「キャアアア」

バシッ

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:03:43.48 ID:WT8E0J+UO

暴走族男A「何だてめーわ!!!」

月光仮面「げっ月光仮面でごっござる!!」

暴走族男がハルヒに浴びせようとした鉄バットを、月光仮面と名乗る人物が鍋の蓋でガードした。

暴走族男A「月光仮面だと?どこの族だ?!」

月光仮面「タニタニ族でごっござる!!」

暴走族男B「どこの民族だよ!」

バキッ

いつの間にか背後にいた暴走族男Bにタニタニ族の月光仮面は殴られた。

月光仮面「だっ大丈夫でござるか?みくる殿」

ハルヒ「あなたこそ…。なぜ私なんかを助けに…」

月光仮面「拙者は永遠にみくる殿の味方でござる!!」

ハルヒ「グスン…、ひぐ…、ありがとう…」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:07:51.72 ID:WT8E0J+UO

月光仮面(谷口)「あきらめちゃ駄目でござる!!」
(涼宮と死ねるなら本望だぜ)

そう、月光仮面の正体とは、ハルヒを路地裏からずっと追い続けた谷口であった。

暴走族C「何か感動の対面みたいなことやってけっど、お前は俺らが相手してやんよ」

そう言うと、暴走族Cは谷口の腕を掴んで連れ出し、無情にもハルヒから遠ざける。

ハルヒ「月光仮面ー!!」

月光仮面(谷口)「あ、ちょ、あの、その、俺見に来ただけなんで。さっきのは勢いというか弾みで、っていうか…あぎゃklldfjl;あkj」

バキッドゴッドスッ

登場してから五分も経たないうちに月光仮面は干された。

ハルヒ(月光仮面もやられちゃった…。もう、だめ…)

暴走族男A「今度こそしねえええええ」

ハルヒ「ひぃいいいいい」

バシッ

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:14:10.72 ID:WT8E0J+UO

暴走族男A「またかよ!なんだてめーわ!」

長門「長門有希」

次にハルヒの目の前に現れたのは長門有希であった。

ハルヒ「有希!!」

暴走族B「お前も後ろから死・・・」

ドンッ

長門は手を開き、衝撃波のようなものを暴走族Bに浴びせて吹っ飛ばした。

暴走族男A「よくもやってくれたな!!おいみんな!やっちまおうぜ!!」

周りの暴走族「うおおおおおおお」

50人近くいる暴走族一斉に襲いかかってきた。
以下、一騎当千のオープニングテーマを流しながら見ていただくと何となく爽快です。

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:23:35.07 ID:WT8E0J+UO

ハルヒ「こんなの、絶対死んだわよ…」

長門「涼宮ハルヒ、相手をよく見るべき」

ハルヒ「え…?」

長門「朝比奈みくる様の攻撃に比べたら遅いはず」

長門のアドバイスを受け止め、ハルヒはしっかりと相手を見据える。

暴走族男D「おらあああ」

ヒョイ

暴走族男E「しねぇえええ」

ヒョイ

ハルヒ「本当だ!見える!!」

長門「あなたできる。それに涼宮ハルヒ、あなたは朝比奈みくるの攻撃を受け続けて、何も覚えてこなかったの?」


暴走族男F〜Sの攻撃を避けながら、長門は更なるアドバイスをする。

ハルヒ「覚える…?」

長門「攻撃する術をあなたは知っているはず」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:29:07.03 ID:WT8E0J+UO

ハルヒ「……!!見様見真似みくるビーム☆☆☆」

暴走族E「んぎゃああああ」

お馴染みの技、みくるビーム☆☆☆という名の目つぶしを渾身の力を込めて、ハルヒは放った。

ハルヒ「私!いけるわ!」

長門「そう」

ハルヒ「有希、背中を頼むわね!」

長門「信じて」

ダッダッダッダッダ

ハルヒ「?」

するとどこからか、誰かが物凄い勢いで走ってくる足音が聞こえてきた。

ハルヒ「この殺気…、できる…!!」

みくる「古本持ってくるのが遅いんじゃボケ!!」

グシャ

どこからともなく走ってきたみくるは、その勢いのままハルヒにとび蹴りをかました。

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:34:49.90 ID:WT8E0J+UO

ハルヒ「ぐえっ」

みくる「いつまで待たせる気よ。何様のつもり?」

ハルヒ「これはその…、暴走族に連れてかれてからずっとここで束縛されて…」

みくる「言い訳するとはいい度胸ね」

ハルヒ「いっいえ!そんなつもりは!」

みくる「まーいいわ。とりあえずこいつら片づけてさっさとうちに古本運んで。じゃあ、私帰るから」

ハルヒ「えええええ?!」

長門「!!!!」

助けにきたと勘違いしたハルヒからすると、絶望の淵に立たされる言葉だった。

暴走族T「へへ、巨乳だなねーちゃん?俺らの別の相手でもしてくれねーかな?」

命知らずの暴走族男Tはみくるの豊満な巨乳を後ろから鷲掴みにした。

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 15:41:46.81 ID:WT8E0J+UO

みくる「しね」

みくるは振り向き、暴走族男Tの股間を下から蹴り上げた。無重力状態のように、暴走族男Tは軽々と中に舞った。

みくる「気が変わった。憂さ晴らして帰る」

ハルヒ(暴走族男Tグッジョブ!!!)

そしてこの事件は、翌日の新聞でこの様な見出しで報道された。

『月光仮面、重傷を負いながらも巨大暴走族チームを一人で壊滅!』

ハルヒ(生きてればきっといつか良いことあるわ…)

そしてハルヒは早朝の眩い光の下、学校に向かう。

安価ネタはこれで完orz

何かぐだぐだですいませんorz

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:43:08.28 ID:WT8E0J+UO

このタイミングで保守とは…

少し休憩するので、見てる方がいれば…

設定安価
>>136(登場希望キャラ)
>>139(登場希望キャラ)
>>142(設定とかシチュエーション)


>>136
>>139
が絡んで
>>143
を実行するという感じで再安価…

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 16:58:55.23 ID:fOpo6YgdO

国木田

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:37:28.50 ID:DkifQBIj0

古泉くん

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:51:35.42 ID:RHFRzsHw0

ラブコメ

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 17:53:45.72 ID:FB6RniHn0

絡み(性的な意味で

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:46:57.40 ID:WT8E0J+UO

安価ネタ 古泉と国木田のラブコメ…orz

ハルヒ「キョン!おはよう!」

キョン「ようハルヒ、今日は傷ないんだな」

ハルヒ「何それ、そんなに気づ付いてほしいわけ?!」

キョン「そういうわけではないさ」
(ハルヒはいつも元気があって良いな。悩み何か無さそうだな。考えることなく過ごす人生を俺にも分けてほしいくらいだ)

いつものハルヒを見ていると、キョンはそんな事をふと思う。そんな風に思うのは、現在のキョンがある一つの大きな懸案事項を抱えているからだ。

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:50:26.11 ID:WT8E0J+UO

それは先週のことであった。放課後、友達の国木田に相談したいことがあると呼び出され、一人教室に残っていた。

キョン(一人で教室にいると、朝倉にいきなり襲われた事を思い出すな)

国木田「キョン、ごめんね」

童顔で背の低い国木田は、その体をいつも以上に小さくして教室に入ってきた。

キョン「かまわんよ。それで、相談したいことってなんだ?」

この場に長居したくないと思ったキョンは、率直に質問をぶつけた。

国木田「谷口には相談できないことなんだけど…、実は最近ある人が気になってて…」

キョン「恋って事か。だが俺にはそんな経験はないから何もアドバイスはしてやれないかもしれないぞ」

国木田「それは別に構わないよ。ただ、キョンの身近の人だから、懸け橋みたいになってほしいなーっと思って…」

キョン「身近の人?つまりあれか、SOS団のメンバーことか?」

国木田「(コクリ)」

恥ずかしそうにしつつ、国木田はゆっくり頷いた。

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:54:26.27 ID:WT8E0J+UO

キョン「SOS団…、ふむ…、まて、当ててやる」
(国木田の身長からすると、似合いそうなのは朝比奈さんか?)

国木田のスペックから、一番似合いそうな相手を脳内で選出する。

キョン「ずばり、朝比奈さんだろ?!」

国木田「僕、巨乳はそんなに好みじゃないんだ…」

キョン「(ということは貧乳の…)長門だろ?!」

国木田「無口な人ってどうしゃべればいいか分からないから違うよ…。ほらもうあの人しかいないじゃないか」

キョン「(なるほど、活発だから)なんだハルヒかぁ…。在り来たりだな」

キョンは両手を広げ、がっかりした様子を見せた。

国木田「それも違う…」

キョン「そかそか、じゃあ後残ってるのは…」
(俺と古泉じゃねーかあああああ、おいいいいいいい)

両手で頭を抱え、キョンはもてる可能性を全て考えた。

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 18:58:37.08 ID:WT8E0J+UO

キョン(まさか俺じゃないよな?古泉だよな?しかし、万が一俺だったらどうする。中学校からの同級生(男)に告白されてどう反応する。
考えてたって思いつはずねーよこんなの。だがこれ以上聞けない、聞いたら行けない気がする。
もし仮に古泉だとしてもだ、俺はどうする。古泉になんて伝える、確かに古泉はそっちの気があるように見えるが、あのキャラはギャグに近い。
もう駄目だ、逃げたい、今すぐ逃げ出してええええ)

キョン「残っているのは男しかいないんだが…?」
(これをまず確認するべきだな、念のために…)

国木田「分かってるよ?そんなことは」

キョン「だっだよな…」
(分かってくれているなら幸いだよ、いやむしろ不幸か。つーか、なんか頬が赤くなってきてるんですけど。これやばいんじゃねーの?おい…。まあ覚悟決めるか)

そしてキョンは、ついに確信を突く。

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:02:22.17 ID:WT8E0J+UO

キョン「まさか…、俺か…?」
(逃げたい、今すぐ逃げたい、しかし聞けない方が怖い…。逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ!)

国木田「えっ…、まあ、キョンは好みだよ」

キョン「そっそうか…」
(何か大事なものが一遍に亡くなった気がする。さらば俺の学園生活フォーエバー…)

国木田「でも…、僕が好きなのは…、古泉くんなんだ!!」

キョン「なんだ、そうだったのか」
(お帰りなさい俺の学園生活…!)

国木田「それでなんだけど…、古泉君に同性愛について聞いて貰えないかな…?」

キョン「何で俺が!??!」

国木田「お願い…、一年間ずっと思い続けていたからさ…。もう止まらないんだ…。それに、今古泉君に恋しないと、友達に恋しそ…」

キョン「よーし!任せろ!だから早まるな!俺にすべて任せておけ!」

これが先週の出来事であり、キョンの最大の悩みである。

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:05:58.06 ID:WT8E0J+UO

良くも悪くも、ここ一週間古泉とはまだ話せていない。どうやらバイトが忙しいようだ。しかし、早く結果報告をしないと、今度は自分に矛先が向くのではないかと内心では焦っていた。

キョン(今日こそは…)

とりまここまでorz
これは心労がきついですorz

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:21:28.46 ID:WT8E0J+UO

キョンは誰よりも早くSOS団の部室に来ていた。今日こそはという思いで、気合いを入れて早く来たのだ。

古泉「こんにちは。おや、あなただけだったのですね」

キョン「…こんにちは、古泉くっ…君…」

古泉「何だか今日はいつもキョンさんらしくないですね。どうかしたのでしょうか?」

キョン「いや、お前に聞きたいことがあるんだ…」

古泉「ほぅ…、なんでしょうか?」

キョンはのど元まで出ている言葉を出そうと思う。しかし、人としての何かが躊躇させる。しかし、このままだと自分の貞操すら危ないと思い、一気に口から吐き出す。

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:30:26.24 ID:WT8E0J+UO

キョン「おっ俺は別にこんな事は断じて興味ないんだ。これを先に言っておく」

古泉「興味がないことを聞くとはおかしいですね」

キョン「頼まれたんだからな。それをまず理解しろ。古泉、お前は同性愛に興味はあるか?」

唐突のキョンの発言に対して、古泉は呆然とした。さすがにこんなことを聞かれて動揺しない人間などいない。

古泉「…同性愛に関しては無限の可能性としてはあると思います。アメリカでの一部の州では同性愛者が結婚できるという制度もありますし。まあ、これはあくまで可能性ですが」

キョン「よく分からん、率直に興味があるか聞いている」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:36:01.79 ID:WT8E0J+UO

古泉「あります」

キョン「そっそうか…」
(ないと言えないとおおおおおお)

古泉は国木田とは対照的に、キョンを真っ直ぐ見定めて答えた。キョンの方が逆に目をそらしてしまった。

古泉「ちなみにキョンさんは本当に興味がないんですか?」

キョン「断じてない」

古泉「今は涼宮さんもいませんし、素直に話してみてはいかがでしょう?もちろん僕も口外しませんし」

キョン「ない。ガチでない。一億万歩譲ってもそれはない」
(ここで否定しておかないと、何か危険な誘導に釣られてしまいそうだ)

古泉「そうですか、ではなぜ僕にそんな事を聞いたのですか?」

キョン「それはだな…、その…」

古泉「なんでしょうか?」

古泉はキョンに顔をグイッと寄せる。今にも唇が当たりそうである。

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:40:19.39 ID:WT8E0J+UO

キョン「ちけーから、マジでちょっと離れろよ、本当俺そっちの世界興味ないんで」

キョンは反射的に後ろに下がる。しかし、下がった分だけ古泉も前へ出てくる。

古泉「本当のとこはどうなんですか…?」

キョン(もう無理だ、我慢の限界だ、このままだと普通の人として歩めなくなる。すまん、国木田!許せ!)
「お前のことが好きな男がいるんだよ!」

古泉「だからそれがキョンさんなのでしょ?分かってますよ」

キョン「ちっがあああああうう!うちのクラスの国木田だ!小さくて童顔な!俺はまともだ!一緒にするな!」

勢いよく古泉を突き飛ばし、キョンは必死で自分の貞操を守る。

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 19:44:07.36 ID:WT8E0J+UO

古泉「そうだったのですか…。僕はてっきり両思いかと…」

キョン「え?」

古泉「いえ、こっち話です。そうですか、その国木田という方が僕に恋をしているということですか。なるほど良いでしょう。一度お話してみましょう」

キョン「助かるぜ…」

古泉「いえ、あなたのためなら…」

最後の言葉は耳には入ったものの、キョンの脳内で瞬間的に消去した。

キョン(これから俺はどうすりゃいいんだ…)


とりま最終章へorz

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:04:02.29 ID:WT8E0J+UO

キョンは古泉と話したことを国木田に伝えた。そして国木田と古泉の会話を持てる場、俗に言うデートにまでこぎつけた。
日曜である今日、二人は恋のキューピッドのキョンの紹介により、駅構内にて出会うのだった。

キョン「こちらが国木田だ」

国木田「こっここんにちは!ここ古泉くん!」

古泉「こんにちは、国木田君」

どうしてこの場にキョンがいるのかと言うと、デートの前日に国木田から一緒に来てほしいと強く頼まれたからである。

キョン(なんだこの空気、シャレにならんし絵にもならんぞ。誰が望んだんだこんなこと。まさかハルヒ…?)

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:05:53.43 ID:WT8E0J+UO

古泉「キョンさん、どうかしたんですか?」

キョン「うわっ…、」

合間合間に顔を近づけてくる古泉のおかげで、一人でに現実逃避をしようとするキョンは、すぐに現実に引き戻される。

そして、男三人でカラオケに行くこととなった。この先どうなっていくのか作者の>>1でも予想できない事態である。

ど う な る キ ョ ン
絶 対 絶 命 だ っ

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:15:36.21 ID:WT8E0J+UO

キョン(苦痛だ、むしろ地獄だ。なんだここは。なぜいきなり最初からアニソンなんだよ。
なんで涼宮ハルヒの憂鬱なんだよ、わけわかんねーよおい。
とりあえず俺を家に返してくれよ。あーもうここで舌を噛み切ろうかなー)

一曲終わり、観客一名に向かって二人でピースサインを見せつける。キョンも空気を読んだのか、小さく拍手をした。二人が歌った後でキョンは歌うことを拒んだため、この後もひたすら二人のオンステージとなった。

国木田「はぁー!楽しかったなぁー!こんな楽しかったカラオケは初めてです!」

古泉「そうですか。僕も気の合う人と楽しく過ごせてよかったです」

カラオケを出ると、二人はいつの間にか意気投合していた。

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:18:10.98 ID:WT8E0J+UO

そして、二人の間に一体感とは別の甘い空気が流れる。二人の顔はだんだん近づいていく。

キョン「まてまてええええ!お前らここをどこだと思ってるんだ。公共の道路の真ん中だぞ。こんなおぞましい光景を見せつけられて誰が喜ぶ」

古泉「やだなぁ、キョン君。アメリカでは挨拶の時に…」

キョン「ここは日本だ。俺は日本人の誇りに欠けてお前らの所業を許すわけにはいかん」

国木田「…空気読めよ…」

国木田はぼそっと独り言のように呟いた。

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:33:01.90 ID:6+hUeLqOO

キョン「ったく、お前らは油断も隙もないな」

古泉「だからさっきのは欧米風のあいさつといったところです」

キョン「何度も言わせるな。ここは日本だ」

国木田「…そういう日本人がいるから日本は海外進出がしにくいんだよ」

古泉とキョンが並んで歩く後ろで、国木田は独り言を言い続ける。キスを止められたことに対しての怒りもあるが、現在最も気に食わないのは、キョンが古泉と隣同士で歩いていることである。

国木田「なんだよあれ、まるでカップルじゃないか」

一般人の目からしたら、ただの仲のいい友達にしか見えないが、古泉への思いが強い国木田にとっては、二人でいる光景はゆがんで見えてしまう。

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:34:01.60 ID:6+hUeLqOO

キョン「さて、俺はいい加減帰るぞ」

国木田「あれ?そうなんだ!キョンも色々忙しいもんね!」

国木田は二人の間に割って会話に参加してきた。

キョン「忙しくはないが、俺はこの空気に耐えられない」

古泉「忙しくないならご一緒すればよいのではないでしょうか?」

キョン「断る。俺は帰るぞ」

古泉「キョン君が帰るなら僕も帰ります」

国木田「キョン、まだ大丈夫だよね?」

国木田はキョンの腕を抱きしめ、鋭い目つきでにらんだ。

キョン「あぁあ、まだ大丈夫みたいだ俺」
(なんか国木田の目つきがやばいんだが)

古泉「そうですか、なら僕もまだご一緒しましょう」

国木田「…帰るなら黙って帰れよカス…」

もちろん国木田の声は二人には聞こえていない。恋は人をここまで変えてしまうようだ。

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:03:13.78 ID:6+hUeLqOO

キョンと古泉と国木田の三人は、とくに行くところも見つからず、三人で漫画喫茶に入った。ここは全て個室タイプであり、個室シートの種類も色々豊富なようである。

国木田「僕、ここよく来るから任せて」

国木田の言葉を信じ、部屋を取ってもらう。すると、国木田がとった部屋は個室のペアシートであった。大人二人がちょうど座れるソファーである。

キョン「えーっと…、ここに3人座るのか…?」

国木田「そうだよ?他は全室満席だったから」

古泉「しょうがありませんね」

国木田は古泉を、古泉はキョンに熱視線を浴びせている。

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:08:25.63 ID:6+hUeLqOO

キョン「やっぱり俺帰るわ」

国木田「良いから良いから、入りなよ!」

ドンッ

キョン「うをっ…、何しやがる」

国木田「遠慮しなくてもいいんだってば」

国木田はキョンを勢いよく押し、個室の一番奥に突き飛ばした。

古泉「では僕も失礼します」

国木田「よいしょっと」

高校生とは言え、体格の良い男が二人掛けのソファーに3人で座っているのだ。肌と肌は未着し、お互いの顔も近い。

キョン(この流れはまずい…、絶対何かがやばい…。朝倉よ、なぜあの時俺を始末しなかった。初めて殺さなかったこと恨むぜ)

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:15:00.37 ID:6+hUeLqOO

国木田「古泉くん、この漫画読んでみて?面白いよ」

古泉「そうですか?どれでしょう」

国木田「この部分が…」

国木田と古泉は今まで以上に距離を縮める。しかし、その光景を目撃しているキョンからしてみれば、生気を縮められているようなものだ。

キョン(頼む、頼むから俺の前でおっぱじめないでくれ。俺を巻き込まないでくれえええ)

古泉「キョンさんもどうですか?この本、結構面白いですよ?」

キョン「なんだ、漫画か」

キョンは如何わしい本を読んでいないか心配したが、遠目で見る限りではそうではないようだ。

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:20:53.73 ID:6+hUeLqOO

キョン「アイツの大本命…、表紙は男二人で抱き合ってるな。なんだこれ?友情にあつい漫画なのか?」

国木田「BL本だよ?知らないの?」

キョン「何だそれは。また欧米の文化の話か?」

古泉「中を開けば分かりますよ。きっとキョンさんも気に入ると思います」

キョンは中を開くと絶句した。裸の男同士が抱きしめ合い、キスをしている。それどころか、(>>1が)文章では表現したくない行為まで行っている。

キョン「何だこれは!!」

キョンは思わず『アイツの大本命』というBL漫画を投げ捨てた。

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:25:13.00 ID:6+hUeLqOO

国木田「なんだよキョン、17歳になったんだから、そろそろ空気くらい読んだ方がいいよ!」

キョン「どういう空気だよ、この空気読んだら俺は人としてダメだろ」

古泉「だからアメリカの一部の州では…」

キョン「いかん、妹ナナリーが待っている!俺は帰る!!ナナリイイイイイ」

キョンはわけわからないことを言いながら古泉と国木田を乗り越え、個室から飛び出た。

キョン「なんで俺の周りには変な奴しか集まらないんだ…」

今日ほど『類は友を呼ぶ』という言葉を恨んだ日はなかった。

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:34:27.91 ID:6+hUeLqOO

翌日から昼休みには三人で食事することが多くなった。理由は国木田である。
国木田が古泉と食事をしたいがために、キョンを連れて古泉の教室に呼びに行き、そこから校庭の階段などで食べている。

キョン(なぜ俺が必要なんだ。これはどういう状況何だ。しかし、ここで断れば国木田が俺を好きになってしまうかもしれないそれだけは止めなくては)

国木田(キョンがいねーと古泉くん一緒に来てくれないからなー。海老で鯛を釣るってのはこのことだけど、キョンは空気読めないから困る)

二人の思惑は違えど、利害は一致している状況である。
デートから一週間たった今日、三人で昼食をすました後、キョンはある決心を持って国木田に話しかける。

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:40:28.72 ID:6+hUeLqOO

キョン「国木田、いい加減古泉に思いを伝えたらどうだ?」

国木田「無理だよ…、だって振られたら友達でもいられなくなるんだよ?」

キョン「いや、そうなんだが…」
(まるで中身は恋する乙女だな…。しかし、俺はもう耐えられん。限界だ。鬱過ぎる)

国木田「キョンって意外に空気読めないよね」

キョン「そっそうか?」

国木田「今まで言わなかったけどね。とりあえず、キョンがいないと古泉くんが一緒に来てくれないわけだし、今の状況を続けてもらわないと困る」

キョン「しかしだな…」

国木田「古泉君を僕に振り向かせるまで待ってよ。恋ってそんな簡単じゃないんだからさ。キョンも恋を勉強したほうがいいよ。あとは空気についても」

冷徹な口調でキョンに言い放ち、国木田はその場から立ち去った。

キョン「俺…、空気になりたい…」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 02:46:23.30 ID:6+hUeLqOO

キョンの鬱な日々は一か月たった今も続いている。最近では、土日にはかならず3人で遊びに行き、そのたびにカラオケ(アニソン大会)→漫画喫茶(BLについての学習会)という鉄板な流れができてしまっていた。

キョン(駄目だ、頭がおかしくなりそうだ。同性愛が否定しきれなくなってきた。男同士でも別にありなのだろうか?俺が古臭いだけで、一般的なのだろうか…)

そして昼休み、今日も国木田はキョンの腕を引っ張り、古泉の元に連れていく。いつものながれである。
しかし、今日はいつもと違った。国木田はキョンを男子トイレの個室に引き込み、満面の笑みでキョンを見た。

国木田「キョン!聞いてよ!」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:03:37.07 ID:6+hUeLqOO

国木田「ついに古泉君からデートに誘われたんだ!」

キョン「そっそうか!それは良かったな!」
(ついに…、ついに俺の学園生活が帰ってくる!!)

Boy‘sLoveの世界からの開放、これはここ一か月のキョンの生活の中で最も嬉しい出来事である。

国木田「だから、今度の日曜日に、僕…、思いを伝えてくるよ…」

キョン「おう!しっかりやってこい!いやーめでたいな!」

キョンは歓喜のあまり、思わず国木田を抱きしめた。すると、ドアが独りでに開いた。

ガチャ

谷口「あ…、何かごめん…、本当にごめん…、俺が悪かった…」

カチャン

キョン「違うんだ!違うんだあああああ!」
(トイレの個室に鍵くらい閉めなさああああああああい)

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:20:07.09 ID:6+hUeLqOO

遂に運命の日である。国木田は朝の4時から起床し、シャワーや若干の化粧をし、家にある服から選りすぐりの精鋭を集めて着こなした。そして、古泉と待ち合わせの2時間前の10時から待ち合わせ場所で待機した。

古泉「遅くなってすいません。それではカラオケにまいりましょう」

国木田「うん!」

デートコースとしてはいつもと同じである。カラオケでアニソンを歌い、漫画喫茶でBL本を読みつくす。そんな流れであった。しかし、今日の古泉がカラオケで選曲したのは、サザンのTUNAMIや福山雅治の桜坂など、恋愛をテーマにした曲ばかりだった。

国木田(これは…、僕に何かを察しようとさせてる…?)

さらに漫画喫茶では、パソコンを使って男×男のアダルトビデオを鑑賞した。

国木田(古泉くんがこんなにストレートな人だったなんて知らなかった…)

古泉の強い意思表示に感動した国木田は、更に思いが強くなっていた。そしてもちろん下半身も堅くなっていた。

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:24:56.19 ID:6+hUeLqOO

古泉「ちょっと公園に行きません?」

国木田「うん!」
(ついに、ついに来た。1年越しに伝えるんだ。大丈夫、この一ヶ月間過ごした日々は無駄じゃないはず!)

夕日が温かく二人を包みこみ、風が古泉の髪を靡かせる。舞った風は木の葉を巻き上げ、二人を別の世界へいざなう。

古泉「あの…、ですね…」

国木田「まって!ここからは僕から言わせて!」

古泉「はい…」

国木田(よし…、いくよ…。キョン、僕、頑張るからね…)
「実は入学した時から古泉くんのことが気になっていて、ずっと好きでした。友情ではなくて恋愛感情です…。もう僕は、古泉くんのことしか考えられません。だから…」

古泉「はい…」

国木田は空気を大きく吸い込み、一気に言葉をくべた。

国木田「僕と付き合ってください!!!」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:28:48.08 ID:6+hUeLqOO

古泉「…ごめんなさい…」

国木田「えっ…?」

夕日で染まる国木田の頬に、陰りが見えた。

古泉「今日一日、何度も国木田君と付き合おうかと迷っていました。僕もあなたの気持に気づいていたのです。でも…」

国木田「でも…?」

古泉「どうしても忘れられないのです…。あの人のことが頭から離れないのです…」

国木田「それって…、もしかして…」

古泉「そうです。キョン君です。僕はひどい男なのです、あなたと共にいれば、キョン君と一緒にいれる。いつもそんなことを考えていたのです…」

国木田「そんな…」

古泉「でも…、もしかしたらキョン君への気持ちが薄れる日が来るかもしれません。でも、来ないかもしれません…。なので、ここで答えを『はい』とは言えません…」

国木田「そっか…」

古泉「すいません…」

国木田「でも、僕、あきらめないから!古泉くんがいつか振り向いてくれるまで…。努力するよ」

古泉「そうですか…」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 03:34:31.98 ID:6+hUeLqOO

国木田「だから、これだけは許して…」

ちゅっ…

国木田「ありがとう…」

国木田は古泉に優しく口づけをした。そして、吹き抜ける風の中、国木田は走ってその場から消えた。

古泉「国木田君…、僕…、いつか君を好きになれる日がきっと…」

国木田と古泉のラブコメ完orz
国木田と古泉が絡む時点でラブコメってことで許してくださいorz
なんか全身がかゆくなる内容ですいませんorz

次、朝倉さんへ突入します!

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 20:38:46.31 ID:WT8E0J+UO

ちょっと友だちとご飯食べてきます。

深夜にまた残っていれば、続き書きますorz

待たせることになるので、再び安価で…
次ハルヒと絡むキャラ
>>197

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:08:58.18 ID:Kl8h/OGh0

じゃあ朝倉で

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:05:35.94 ID:6+hUeLqOO

安価ネタ「朝倉復活」
少しハルヒが一年生の時の話を織り交ぜながら書いていきます。
あと、心がいたたまれなくなるかもしれません…

ハルヒ父「ハルヒ、これからはパソコンの時代だ。早くからパソコンに慣れて、時代を先行くファーストレディーになるんだ」

ハルヒ「うん!わかったよ父ちゃん!」

ハルヒ父「だからわしはいくからのぅ」

ハルヒ「どこいくの…?待って!父ちゃん!父ちゃん!」

そして、目の前が真っ暗となり、ハルヒは勢いよく起き上がる。

ハルヒ「…はっ…、夢か…」

ハルヒは時たまこの夢を見る。懐かしい父との思い出、離婚した以降、未だに父とは会えていない。

ハルヒ「昨日パソコンを見てたからかなぁ…、父ちゃんの夢を…」

そして父がハルヒに与えてくれた唯一の思い出がパソコンである。

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:09:35.84 ID:6+hUeLqOO

ハルヒ「今日は日曜日だし、インターネットでも使って一日過ごそうかな…。外に出ると朝比奈様に合う確率高いし…」

ため息交じりに、ハルヒはパソコンの電源を入れた。すると、パソコンの画面から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

朝倉「涼宮さん!涼宮さん!久しぶり!」

ハルヒ「あっ…、朝倉さん?!」

二人は約一年ぶりに再会を果たした。ハルヒは感動のあまり、ぼろぼろと涙を大量に落としてしまった。

朝倉「いきなりすいません、私、海外に引っ越すことになってしまって…」

ハルヒ「そんなこといいよ…、グスン…、元気でいれば…」

泣きじゃくるハルヒに、朝倉は少し戸惑いながらも、ハルヒに優しく声をかける。

朝倉「涼宮さんはどう?元気にしてる?」

ハルヒ「相変わらずよ…」

朝倉「そう…、まだ朝比奈さんにひどい目にあわされているのね…」

ハルヒ「でも…、今日朝倉さんと話せたから、元気が沸いたよ…。本当に、私…、私…」

止めようとしても涙が止まらず、必死に手で押さえる。ハルヒが泣きじゃくる理由、それは涼宮ハルヒと朝倉涼子の過去にあった。

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:14:05.37 ID:6+hUeLqOO

ハルヒが入学してから二カ月が経ち、今ではすっかりみくるのしもべになっていた。そしてハルヒは今日もみくるに痛い目にあわされた。

すると、クラスメイトの朝倉が声をかけてきた。

朝倉「凉宮さん、元気ないみたいね…、何かあった?」

ハルヒは朝倉に相談してみようと考えた。しかし、人というものが信じられなくなっていたハルヒは、少し躊躇した。

朝倉「私でよければ相談乗るよ?」

ハルヒは意を決して、今までみくるにされてきたことを話した。

朝倉「ひどい…、許せない!私が言って来てあげる!」

朝倉は眉間に皺を寄せ、教室から出ていった。

ハルヒ(朝倉さんに相談して良かった…)

二十分後

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:17:35.74 ID:6+hUeLqOO

朝倉が戻ってきた。足取りは重く、目が真っ赤になっている。

ハルヒ「朝倉さん…、何かあった…?」

朝倉「ううん、なんにも無かったよ?」

ハルヒ「良かったぁ…」
(きっと痛めつけられたんだ…、でもそれを言わないなんて…。朝倉さんなら信じられるかも…)

朝倉「凉宮さん、あのね…」

ハルヒ「何?」

朝倉「朝比奈様がいつものとこに来てほしいだって…」

ハルヒ「朝倉さん…」

朝倉「ごめんね…、まさかあんな必殺技があるなんて…」

そうしてハルヒはみくるから必殺技の『みくるビーム☆☆☆』をくらうのであった。

これが朝倉とハルヒの出会いである。結果的にはハルヒはみくるに痛い目に合わせられたものの、自分のために初めて動いてくれた『友達』である。

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:23:27.20 ID:6+hUeLqOO

しかし、ある一時を境に、朝倉はハルヒの前から姿を消した。それはアニメでもおなじみのあのシーンである。


ある晴れた日、キョンの下駄箱に手紙が入っていた。
『放課後、教室で待っています』

差出人の名前がない手紙にキョンはいろいろな妄想をした。

キョン(差出人は誰なんだろうか…)

そうしている間に放課後となった。キョンは差出人不明の手紙に指定されていた通り、放課後の教室に来た。

朝倉「どうしたの?入れば?」

キョン「以外だな」

朝倉「そう?ねぇ、やって後悔するのとやらずに後悔するのってどっちが良いと思う?」

キョン「そりゃやって後悔した方がいいだろ」

朝倉「だよね…、今の私では朝比奈みくるには勝てないの。だから、朝比奈みくるの目標であるあなたを殺して、涼宮さんを解放する」

キョン「おい、話が見えないって」

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:34:18.27 ID:6+hUeLqOO

朝倉「きっとあなたがいるせいで涼宮さんはいじめられてるのよ。あなたがいつまでも気づかないから悪いの…。だから…、死んで」

そう言って朝倉はキョンに切りかかった。

キョン(ハルヒのために俺を殺す?ホワイ?なぜ?)
「おい!やめろ!冗談でも笑えないって!」

朝倉「冗談?私は本気よ。あなたが死ねばきっと涼宮さんも…」

キョンは金縛りにあったかのように体を動けなくした。

キョン「うわああああああ」

ドォォン

キョン「いってーなこの野郎!」

大きな音と共に、長門がキョンの前に立っていた。そして、キョンに向けられた刃を掴んでいた。

朝倉「あなたは…!」

長門「彼は殺らせない」

この頃、すでに長門はみくるに丸めこまれ、立派なみくるの傭兵となっていた。

朝倉「この空間で私に勝てるとでも?良いわ、あなたも朝比奈の手下だからここで消してあげる」

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:39:42.61 ID:6+hUeLqOO

キョン「うわあああああぁ」
長門「動かないで」

朝倉と長門は激しい戦闘を始めた。

キョン(これじゃまるで宇宙人じゃないか…)

朝倉「なぜあなたは朝比奈に付くの?!」

長門「強いから」

朝倉「涼宮さんが可愛そうだと思わないの?!」

長門「思わない。弱いし頭も弱いから悪い。あなたも同じ」

朝倉「くっ…、私が涼宮さんのために、あなたをここで!」

朝倉が放った大きな槍は長門の体を突き破った。

キョン「長門おおぉぉぉ」
長門「終わった」
朝倉「あなたの短い人生が?」

長門の声と共に、朝倉の体は消え始めた。

朝倉「まさか…、そっか…。交換因子を仕込んでいたのね…。キョン君、おめでとう。あなたは生き残るみたいね。でも最後に言わせて…、涼宮さん!凉宮さんを助け…」

長門は朝倉の消滅速度を上げ、最後の言葉を言い終わる前に消えた。

長門「させない」

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 04:43:29.28 ID:6+hUeLqOO

そして長門は倒れた。

キョン「長門!長門!」

長門「問題はない」

その後、教師から朝倉は転校したと伝えられた。ハルヒは唯一の『友達』を奪われ、大きな悲しみの渦に一人立たされた。

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 19:00:08.95 ID:6+hUeLqOO

そんなハルヒが朝倉との再会をどんなに喜んだかは口では表現できない。

朝倉「これからは毎日お話しましょうね!」


ハルヒ「うん…、うん…」

真っ赤な目を擦りながら、ハルヒは小さな声で言葉を返した。
もちろん、朝倉はこの世界には存在しない。長門に消されてしまったが、朝倉の執念がインターネットという情報端末にて新たに姿を作ったのだ。

それからと言うもの、ハルヒは学校が終わると、寄り道も一切せずに家へ帰宅した。そして帰宅したら直ぐに自室に籠もり、パソコンに電源を入れる。

朝倉「涼宮さん、お帰りなさい♪」

ハルヒ「ただいま!」

今までストレスばかりだったハルヒの毎日は、朝倉がパソコンの中に現れた事によって、凄く充実していた。

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 19:11:27.46 ID:6+hUeLqOO

ハルヒ「それでね、私痴漢されちゃったんだけどさ…」

朝倉「えぇ…、許せないわね」

ハルヒ「でもその後、一万円貰ったのよ!凄くない?!」

朝倉「それは凄いわね」

ハルヒ「でねでね…」

ハルヒは今までの出来事を洗いざらい全て朝倉に話した。ハルヒの話に、朝倉は否定も肯定もしない。ただただ、ハルヒが話しやすいように話を盛り上げてくれる。
朝倉が現れてから五日が経ち、ハルヒは大体のことを話終えていた。それを見据えてか、朝倉はある提案をしてくる。

朝倉「涼宮さん、何か趣味でも見つけたらどう?」

ハルヒ「趣味?」

朝倉「そうそう。何か好きなことはない?」

ハルヒ「うーん…、パソコンかなぁ!外に出るのイヤだし!」

朝倉「そう、ならパソコンを使った趣味を見つけましょう」

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 19:23:08.45 ID:6+hUeLqOO

ハルヒ「それ良いわね!パソコン使って何しよう?」

朝倉「涼宮さんは人と話すのが好き?」

ハルヒ「怖いけど…、好きだよ!」

朝倉「ならここで話をしてみたら良いと思うわ」

パソコンの画面は切り替わり、あるサイトが表示された。画面右したに小窓で朝倉が再びいてみるね!」

ハルヒは朝倉に言われるままに、ニュー速VIPと言うところを開いた。

ハルヒ「あれ…?私と同じ名前の人がいるみたい。何か『ハルヒ』って掲示板がいっぱいある」

朝倉「そうみたいね。涼宮さんも何か自分の掲示板(スレ)を立ててみたら?」

ハルヒ「うん!」

首を傾げながら、ハルヒ試行錯誤を繰り返す。

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 19:37:33.03 ID:6+hUeLqOO

ハルヒは意を決して、スレを立てる。

スレタイトル『新しく来ました!よろしくお願いします!』

1 涼宮ハルヒ 2008/06/11(木) 19:23:47.79 ID:6+hUeLqOO
【涼宮ハルヒです!皆さんよろしくお願いします!】

ハルヒ「こんな感じかな…?」
朝倉「良いんじゃないかしら?最初は挨拶よね!」
ハルヒ「返信くるかなぁ…」

ハルヒは待ちきれずに更新ボタンを押した。

2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/11(木) 19:23:47.79 ID:nhlOOknaj
【>>1
コテハンしね】

ハルヒ「えぇ…」
朝倉「何で…」

二人は困惑した。

朝倉「ちょっとにちゃんねるについて、情報集めてみるわね」
ハルヒ「うん…」

いきなりの中傷的な言葉にハルヒはショックを受け、にちゃんねるを閉じた。

ハルヒ「私ってどこでもこうなのかしら…」

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 19:49:17.53 ID:6+hUeLqOO

朝倉「調べてみたわよ。えーっと…」

朝倉はにちゃんねるについての情報をハルヒに伝えた。

ハルヒ「いろいろ難しいのね…」

全てを聞き終えたハルヒは、しかめっ面をしながら言った。

朝倉「インターネットの世界は様々な人がいるみたいだからね」
ハルヒ「でも私、もうちょっと頑張ってみる。何となくは分かったし」
朝倉「ものは試しよね」
ハルヒ「みんなが食い付いてくれる話題って何かないかな…?」
朝倉「そうね…」

画面越しの朝倉も必死で考えている様子だった。ハルヒも負けじと考える。

ハルヒ「…物語を書いてみようかなぁ…?」

ハルヒは唐突に言う。朝倉もそこにアイディアを付け足した。

朝倉「涼宮さんの自伝的なもの書いたらどうかしら?」

ハルヒ「自伝を物語風に書くのね!」

朝倉「うんうん!私に教えてくれたように朝比奈さんについての話を書くのよ!」

ハルヒ「やってみるわ!」

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 20:01:27.99 ID:6+hUeLqOO

スレタイトル『朝比奈みくるの本性』

【1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/11(木) 19:23:47.79 ID:6+hUeLqOO
私は入学してから様々な部活に入部したものの、どの部活にもなじめなかった。
そのため、前の席にいたキョンを誘い、自分たちで部活を作ることにしたのだった。
そしてハルヒは、放課後の教室でぼーっとしていたみくるを勧誘した。
私「あーいたいた!!ちょっとこ…以下省略】

ハルヒは思うがままに書きまくった。今までの鬱憤が一気に放出する形になった。

朝倉「すごい勢いね」

ハルヒ「何か楽しくなってきちゃった!」

ハルヒはその後も、怒涛の勢いでスレに書き込みをする。書いている途中には、支援者も現れ、軌道に乗った。

ハルヒ「朝倉さん、私凄く楽しいわ!」

朝倉「それはよかったわ♪」

そしてハルヒは、次の日学校を休み、一日中更新するのであった。

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 20:14:39.75 ID:6+hUeLqOO

みくる「つまらん」

部室で携帯をいじっていたみくるは、不満げな顔をしながら言った。なぜみくるに不満が溜まっていたのかと言えば、原因はハルヒである。ハルヒが部室に来ないため、みくるの鬱憤はたまるばかりである。

みくる「あー、イライラするわ。…有希!」
長門「(ビクッ)」
みくる「暇だからゲームしない?」
長門「はい(ビクビク)」
みくる「あんたでも出来る簡単なゲームよ!」
長門「何?」
みくる「じゃんけんよ。いくわよ!じゃんけんぽん」

みくる:グー・長門:チョキ

バシッ

長門「うぐぅ…」

みくるは長門の頬に思いっきり平手打ちを決めた。

みくる「じゃんけんに負けた方が罰ゲームで殴られるルールね」

長門「(…チャンス)」

パシリのように使われる毎日である長門も、みくるに対して鬱憤は溜まっていた。

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 20:24:01.54 ID:6+hUeLqOO

みくる「次行くわよ!じゃんけんぽん!」

みくる:グー・長門:パー

ボコッ

長門「はぐぅ…」

長門は持てる力をフルに使ってみくるを殴ろうとした。しかし逆に長門は頬に拳を食らった。

長門「なぜ…」

みくる「ルールが変わったのよ。今はじゃんけんに勝った方が罰ゲームで殴られるルールに」

長門「(これは…)」

長門はこの後もみくるの思いのままに変わるルールに翻弄されて殴られ続けた。

長門「ゲホゲホッ…」

みくる「少しはストレス解消になったわ!んじゃ、私帰るから後よろしく〜」

溜まっていた鬱憤を全て暴力で解消したみくるは、気分良く家路についた。

長門「…涼宮ハルヒが来ないと私が壊れる」

長門は痛みに顔を歪めながら、独り言を呟いた。

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 20:44:48.69 ID:6+hUeLqOO

学校でそんな事が起こっているとはつゆ知らず、ハルヒは今日も自伝を更新する。

ハルヒ「ちょっと疲れちゃった」

朝倉「お疲れ様。私も出演してて楽しいわ♪」

ハルヒ「朝倉さんをもっと出したいけど、途中から引っ越しちゃったから…」

朝倉「そうね…、ごめんなさい…」

ハルヒ「ううん、いるだけで嬉しいわ!私はてっきり朝比奈様に消されたのかと思ったの…」

朝倉「そんなに心配してくれてたたのね…」

画面越しの朝倉の瞳には、うっすら涙が溜まっていた。

ハルヒ「…そう言えば、日本に来る予定はないの?」

ずっと抱えていた疑問、唯一と言える親友に会いたいと思うのは、人として当然である。

朝倉「それはその…」

朝倉は口ごもる。インターネットの世界だけで存在を許された身、当然会うことなんて叶うはずもない。ハルヒは朝倉が困惑している様子を察し、フォローを入れる。

ハルヒ「…おっ…、お金の都合もあるものね!無理言ってごめんね!」

ハルヒは精一杯の笑顔を見せた。

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 20:55:31.01 ID:6+hUeLqOO

ハルヒの屈託のない笑顔に、朝倉の心が揺れる。
朝倉(もう…、全ての事を打ち明けようかしら…。私がインターネットの世界だけでしか存在を出来ない事、元宇宙人のこと…)

朝倉は様々な可能性を考えられるだけ考えた。

朝倉(話すことによって世界が変わってしまうかもしれない…。でも…、世界の秩序より…、私は…)

朝倉は意を決してハルヒに打ち明けることを決めた。

朝倉「涼宮さん!聞いてほしいことがあるの!」

ハルヒ「何?」

朝倉「あのね、私実は宇宙…」

ピーンポーン

タイミング悪く、朝倉が全てを打ち明けようとした瞬間にハルヒの家のチャイムが鳴った。

ハルヒ「朝倉さん、ごめんなさい…。ちょっと行ってくるね!」

朝倉「うん…」

ハルヒは二階の階段を駆け下りて、玄関のドアを開けた。

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 21:06:15.39 ID:6+hUeLqOO

ハルヒ「はぁ〜い、どなたですか?」

長門「長門有希」

そこには、顔中アザだらけの長門がポツリと立っていた。

ハルヒ「有希!?その顔どうしたの?!」

ハルヒは心配そうに駆け寄る。

長門「言うまでもない」

ハルヒ「朝比奈様にやられたのね…」

長門「(コクリ)」

ハルヒ「手当てして上げるから上がって!」

ハルヒは長門を自室に招いた。

部屋に入ると、パソコンの画面には朝倉の姿はなかった。

ハルヒ(落ちちゃったのかしら…)
「そこ座って。えっと救急箱はっと…」

長門「(コクリ)」

ハルヒが救急箱を探している間、長門はハルヒの部屋を見回した。すると、パソコンの画面に写っている『朝比奈みくるの本性』に気がついた。

長門「(これは…)」

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 21:08:07.92 ID:6+hUeLqOO

ハルヒ「あったあったこれで…」

長門「私は大丈夫。用事がある。帰る」

ハルヒ「えぇ…」

長門は立ち上がり、ハルヒの部屋から出て行った。

ハルヒ「何の用事だったんだろう…。まあ、いいや。更新更新っと」

ハルヒは再び書き込みを再開する。
一方、家に向かう長門は小さく一言…

長門「…使える」

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 21:20:39.09 ID:6+hUeLqOO

ハルヒ「朝倉さん戻ってこないかなぁ…」

深夜、一人書き込みを続けるハルヒはぼやいた。

朝倉「ごめんなさい、少し考えごとをしていたわ」

ハルヒ「あ、お帰りなさい!そう言えば、話って何だったの?」

長門が訪ねてきたために、朝倉の話が聞くことができなかった。そのためハルヒは改めて聞いた。

朝倉「あぁ、夕方の話ね。あのね、実は私は宇宙…、…!あなたは…!」

みくる「ほー、朝比奈みくるの本性ねぇ。随分と楽しそうな事してるじゃない」

ハルヒ「……!!」

ハルヒが勢いよく振り向くと、そこにはみくると長門が立っていた。

ハルヒ「あ…、あ…」

恐怖のあまり、ハルヒは声が出なくなった。

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 21:27:58.95 ID:6+hUeLqOO

みくる「さっき有希がパソコンで涼宮が私のことを書いてるって聞いてねぇ」

ハルヒ「でもどうやってここに…」

必死の思いで声を絞り出して聞いた。みくるが答える前にハルヒは長門の後方に見えるピンクのドアに気がついた。

みくる「未来道具の一つ、どこまでもドアを使ったのよ。完全に油断してたわね」

ハルヒ「あの…、その…」
(やばい…、このままじゃ画面にいる朝倉さんにも被害が及んじゃう…)

ハルヒは後ずさりしながら、パソコンのコンセントを抜いた。

みくる「何それ?証拠隠滅のつもり?」

ハルヒ「違います…、私が一人でやりました…。どんな罰でも受けます…」

みくる「良い度胸ね」

みくるはにっこりと笑ってから、ハルヒの腹部に蹴りを入れた。

ハルヒ「カハッ」

長門「(クスクス)」

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 21:37:09.04 ID:6+hUeLqOO

その後もみくるはハルヒを痛めつける。ハルヒはそれを黙って受け入れる。

ハルヒ「ふぐっ…」
(私さえ…、私さえ罰を受ければ…、朝倉さんは助かるんだ…)

みくる「はぁはぁはぁ…。…何かリアクション薄くてつまらないわね」

殴り疲れたみくるは、休憩がてら呟いた。すると後ろで黙ってみていた長門が、パソコンの方を指差して、ある提案をする。

長門「あのパソコンが全ての原因。あれを破壊するべき」

みくる「…なるほどね。二度と使えなくしてやるわ」

ハルヒ「それだけはやめてください!!」

ハルヒはみくるの体に飛びついた。

みくる「…ふ〜ん、そんなに嫌なんだ…?」

ハルヒ(しまった!!)

パソコンの破壊をハルヒが強く拒んだために、みくるのドS魂に火を着けてしまった。

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 21:48:02.66 ID:6+hUeLqOO

ハルヒ「お願いします!これだけはやめてください!」

みくる「い♪や♪よ♪」

ハルヒ「何でもしますから!」
(朝倉さんと唯一の連絡手段…。父ちゃんからの唯一の贈り物…。これだけは絶対守らなきゃ…!!)

みくる「じゃあ、何でこのパソコンを守りたいか理由を教えなさいよ。それで判断するわ」

ハルヒ「それはですね…、離婚した父からの唯一の贈り物がこのパソコンなんです…」

みくる「そのパソコンで人の事書きまくるために涼宮のお父さんはパソコンを与えたわけじゃないわよね?」

ハルヒ「それは…」

みくる「…って事でパソコンさん、さようなら〜♪」

バリッ

みくるは思い切りパソコンの画面に蹴りを入れた。そして画面は粉々に割れた。

ハルヒ「いやぁぁぁぁああああああ」

ハルヒは絶叫した。

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:00:48.58 ID:6+hUeLqOO

バキッ… グシャッ…

みくる「あひゃひゃひゃ!壊れな!もっと壊れな!」

ハルヒ「お願いです!!!もうやめてください!!!」

みくるは更にパソコンを蹴り続ける。大粒の涙をこぼしながら、ハルヒはみくるの足を必死で押さえて止めようと試みる。

みくる「あははははは、やっぱり涼宮はこうじゃなくちゃ!有希、あんたもやりな!」

長門「(コクリ)」

みくるの足に続いて、長門の足もパソコンに向かって下ろされる。

ハルヒ「もう…、やめてよ…。…私が何をしたの…よ…」

小さな声でハルヒはやめてと叫ぶ。しかし、そんな声に聞く耳を持たず、次々とパソコンの破片が部屋いっぱいに飛び散る。

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:03:26.23 ID:6+hUeLqOO

みくる「あーすっきりした。じゃあ、まったね〜♪」

長門「ざまぁ」

そう言い残し、みくるは長門と共にどこまでもドアで帰っていった。

ハルヒ「もう…、私…、どう生きていけばいいの…。朝倉さん…、教えてよ…」

大破したパソコンに、涙でぐしゃぐしゃな顔をしたハルヒは一人話しかける。

ハルヒ「答えてよ…。答えてよぉぉおおお」

安価の朝倉編…完…

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:19:21.19 ID:6+hUeLqOO

このままだと、ハルヒが自殺しそうなので、付け足しを…

安価ネタ朝倉の番外編

パソコンの壊れた前で、ハルヒは泣きつくした。自分の全てだと言える朝倉との連絡手段を断ち切られ、父親が唯一与えてくれた贈り物。その二つを同時失ったハルヒには明日を生きる希望すら見えない。

ハルヒ(死にたい…、死にたい…。生きていても辛いだけだ…)

ハルヒは割れた画面の破片を手首に当てていた。すると、ハルヒの携帯が突如として鳴った。

ハルヒ「メール…?」

するとそこには、思わぬ人物からのメールが着ていた。

『件名:朝倉涼子です…
本文:涼宮さん、きっとこれが最後の連絡になると思います。涼宮さんのパソコンが壊される時には何もしてあげられなくてごめんなさい…。』

ハルヒ「そんなのいいのに…、ひぐっ…」

朝倉はパソコンが破壊されるまでの合間にこのメールを作っていたのだった。

332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:31:05.88 ID:6+hUeLqOO

『恐らくこれが最後の連絡になると思います。私はまた海外に引っ越すことになりました。次の国では、パソコンや携帯の機器がないところなのです…』

ハルヒ「最後…」

『涼宮さんと過ごした日々は、本当に楽しかったです。私が生きる過程の中で、あなたに出会えた事を本当に感謝しています』

ハルヒ「ぐすん…、感謝するのは私の方なのに…」

『あなたの笑顔は私に元気をくれました。その笑顔はどこに行っても忘れません。』

ハルヒ「私の…、笑顔…?」

『これからも辛い事はたくさんあるかもしれません…。でも、あなたのその笑顔に救われる人がいることも忘れないでください。だから…』

ハルヒ「う…ん、うん…」
『強く生きてください。あなたの太陽のような笑顔を、皆さんにも分けてあげてください。そして、いつかきっと、あなたにもきっと幸せな未来がくるはずです。それではまた会う日まで、お元気で…。
朝倉涼子より』

ハルヒ「笑顔で…生きる…」

メールの内容に心を打たれた。朝倉の最後の願い『強く笑顔で生きる』とは、今のハルヒにはかなり難題である。しかし、唯一の親友の言葉に、ハルヒは決意を固める。

ハルヒ「私…、負けない」

完!!!!

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:47:21.02 ID:6+hUeLqOO

ではまた、まったり安価を…

>>340(話の主になるハルヒの中のキャラ)

>>345>>340と絡むハルヒの中のキャラ)

>>352

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:55:07.97 ID:SKfwEoCg0

鶴屋さん

345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:59:04.67 ID:ksX4HhdTO



352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 23:02:54.50 ID:SKfwEoCg0

ラブコメ

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:23:09.98 ID:MkipNfUoO

番外編、キョンの妹と鶴屋さん

キョンの妹「またねー!」

○○小学校に通うキョンの妹は、今日も元気いっぱいに下校する。下校する途中、キョンの妹は一匹の子猫を見つけた。

キョンの妹「わぁ、子猫さんだー!かっわぁいぃ」

キョンの妹の声に驚いた子猫は、脇にあった神社の中に入っていく。

キョンの妹「待ってぇー」

無邪気な笑顔を作りながら、キョンの妹は子猫を追って神社の中に入っていく。神社に入ると、派手なアロハTシャツを着た複数の男が、一人の女の子に群がっていた。

377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:26:17.02 ID:MkipNfUoO

チンピラA「おいお前〜、○○高校の朝比奈みくるの友達なんだってなぁ?」

鶴屋「そうにょろん?何か用っすかね〜?めがっさ忙しいんですけどぉ!」

チンピラA「俺の後輩がお前の朝比奈みくるに世話になったらしいんだわ。だから俺らも『朝比奈みくるの友達』にお世話してやろうと思ったわけよ」

鶴屋「そうなんすかぁ、でもお世話されるほど困ってないっかなぁ!」

チンピラA「大丈夫、お世話ってのはこういうことだからよ!」

チンピラAはそう言うと、鶴屋を押し倒した。

鶴屋「ちょっ、ちょっと、待ってって!」

チンピラA「へへへ、俺がしっかりお前の体の世話をしてやるからよ!」

378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:31:11.44 ID:MkipNfUoO

キョンの妹「えーい!」

ポカ

チンピラAが鶴屋に馬乗りになって襲っていると、キョンの妹か小さな木を持って、後ろから叩いた。

チンピラA「何だこのガキは!」

鶴屋「あ、あなたはキョン君の妹!私のことは気にしなくていいっから逃げて!」

キョンの妹「鶴屋お姉ちゃんをいじめるなー!」

ポコポコ

キョンの妹はチンピラAを叩き続ける。しかし、所詮は小学生の力である。すぐにキョンの妹から木の棒を取り上げ、その棒をへし折った。

チンピラA「けっ、何だてめーは。まあいい、小学生みたいだがお前を開発してやるよ」

そう言うと、チンピラAは今度はキョンの妹に馬乗りになり、服に手をかけた。

キョンの妹「やめてー!助けてー!」

鶴屋「ちょっ、やるなら私にしてくれないっ?!その子は関係ないっから!これでどうにょろん!」

すると鶴屋は制服の上着を自分から脱ぎ、水色のブラジャーが露わになった。

チンピラA「へへ、そそる下着付けてるな。じゃあお前から…」

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:37:39.03 ID:MkipNfUoO

みくる「へー、私の友達に手を出しちゃったわけだ。勇気あるね?おにーさん」

鶴屋のブラジャーに夢中になっていたチンピラAは、背後に立っていた悪魔の頬笑みをしたみくるの存在に気付いていなかった。

鶴屋「キョン君の妹ちゃん、こっちこっちぃ!」

鶴屋は急いでキョンの妹を抱え、チンピラAから離れる。そして、みくるとチンピラAの乱闘を見せないために、鶴屋がキョンの妹を抱き締めて見えないように壁となる。

チンピラA「お前が朝比奈みく…」

ドスッベキッボコッ

みくる「カスが」

みくるはその場に唾を吐き捨て、神社から出て行った。

鶴屋「キョン君の妹ちゃん大丈夫っかなぁ?」

キョンの妹「うん!…怖かったけど…」

鶴屋「そうだよねぇ〜!でも、もう悪い人はいないっから安心してちょ!」

キョンの妹「うん!鶴屋お姉ちゃん、さっきは私のことかばってくれてありがとう…」

鶴屋「そんなこと気にする必要めがっさないよぉ〜!じゃあね!」

鶴屋は制服を着て、神社から出て行った。自分を庇い、身を張って助けてくれようとした鶴屋の背中は、小学生のキョンの妹からは凄く大きなものに見えた。

383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:47:03.52 ID:MkipNfUoO

キョンの妹「はぁー…、鶴屋お姉ちゃんかっこ良かったなー…」

帰宅後、ついさっきあった出来事を振り返る。怖いチンピラから自分の体を犠牲にして守る鶴屋の姿、何かヒーロー的なイメージを持ち始めた。キョンの妹は、早速キョンに報告することにした。

キョンの妹「キョン君ー!」

キョン「うを、勝手に入ってくるなよ」

ベッドで横になって下半身を露わにしていたキョンは、急いで股間を隠した。

キョンの妹「あのね、あのね、今日チンピラに襲われたのぉ!」

キョン「分かった、分かったから少し俺に時間をくれ」

そう言うと、キョンは自らを落ち着かせてからズボンを履いた。

キョン「よし、続けろ」

キョンの妹はその光景に疑問を抱きながらも、話を続けた。

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:54:53.36 ID:MkipNfUoO

キョンの妹「そしたらね、鶴屋お姉ちゃんが『その子には手を出さないで!』って言って、私を守ってくれたんだよ!」

キョン「ほー。っていうか待て、なぜ小学生なのにチンピラに襲われた」

キョンの妹「チンピラを木の棒で叩いたからだよ?」

キョン「おいいい!小学生(女)なのにチンピラを襲う理由がどこにある!」

キョンの妹「鶴屋お姉ちゃんが襲われてたからだよ?」

キョン「えーっと、つまりだな、鶴屋さんが襲われていて、お前がそれを助けるためにチンピラを木の棒で叩き、そしてまた鶴屋さんに助けられたってことか」

キョンの妹「そんな感じだよ!」

キョン「そうか。でもな、妹よ。これからはチンピラを叩いたりしちゃ駄目だぞ?それはきっと大人の事情なんだから」

キョンの妹「はぁーい!」

自分の話が終わると、キョンの妹は部屋から出て行った。キョンも改めてズボンを下ろす。

キョンの妹「キョン君、今度鶴屋お姉ちゃんをうちに呼んでよ!」

キョン「だからノックしなさあああい」

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 02:45:46.15 ID:MkipNfUoO

事件から三日経ち、疲れ切ったキョンは校門の前で待機していた。理由は鶴屋を家に招待するためである。あの日からというもの、何かにつけてキョンの妹は「鶴屋お姉ちゃんを家に呼んでよ!」と言ってキョンの部屋に入ってくる。
そのたびにズボンを上げては、キョンの妹に適当な返事をしていた。この三日間、キョンの妹にいきなり入室されるために、おなぬーを落ち着いて最後までできていない。

キョン(俺のおなぬーライフを今日で取り戻すんだ…)

すると、鶴屋は走りながらこっちに向かってきた。

キョン「こんにちは、鶴屋さん」

鶴屋「キョン君こんにちはぁ!そんじゃねぇ!」

鶴屋はキョンの前を猛然と通り抜けた。

キョン「あ、ちょっと!」

キョンも急いでその後を走って追う。

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 02:49:58.17 ID:MkipNfUoO

鶴屋「にゃはははは」

キョンに気付かない鶴屋は、大きな独り言を言いながら自分のペースで走ったり歩いたりしている。鶴屋が歩き始めたら、キョンも歩きながら近づいて声をかけようとする。

しかし、残りわずかな距離になる度、鶴屋はまた走り出す。

キョン(何か俺、嫌われてるんじゃないだろうか…)

そんな疑問を頭に浮かべつつも、全ては安定したおなぬーライフのため、キョンは必死で鶴屋を追いかける。すると、いつの間にか鶴屋の自宅前まで来ていた。

キョン「はぁ…、はぁ…、はぁ…」

鶴屋「あれぇ?キョン君じゃないかぁ!」

鶴屋は自宅に入る前に、後ろにいたキョンの姿に気づいた。キョンは大きく息切れして腰を折っている。

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 02:55:40.10 ID:MkipNfUoO

キョン「はぁ…、はぁ…、鶴屋さんすいません…。ここまで追ってくるつもりは…、はぁ…、なかったんですけど…」

鶴屋「どうしたのっかなぁ?」

キョン「三日前くらいに、うちの妹を助けていただいてありがとうございます」

鶴屋「あーっ!そう言えばそうだったねぇ!妹ちゃん元気にしってるかい?」

キョン「おかげさまで…、ふぅ…」

鶴屋「そっかぁ!そいつぁ良かったさぁ!」

キョンは段々と呼吸を落ちついてきた。そして、鶴屋に本来の目的を告げる。

キョン「それでですね、今度うちに遊びに来ませんかね?」

鶴屋「………?」

唐突のキョンの言葉に、鶴屋はいぶかしげな顔をする。その顔を見て、キョンは焦りを覚えた。

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 03:04:50.14 ID:MkipNfUoO

キョン(しまった。勢いで家に誘ってしまった。理由を言わねば怪しすぎるではないか)
「えーっと、実は…」

鶴屋「うーん、いいよぉ!なら今週の日曜日にいくからねぇ!何かお弁当作っていくからめがっさ楽しみにしててねぇ!じゃね!」

キョンが理由を説明する前に、鶴屋はキョンの誘いにOKを出して、言いたいことだけ言ってから自宅に入って行った。

キョン(理由を言ってないが…。まあ、わざわざ理由なんか言わなくても、そんなこと気にする人じゃないか)

鶴屋(男の子の家に誘われちゃったよぉ!キョン君の気持ちに全然気付かなかったぁ…。でも、私もキョン君のことは嫌いっじゃないんだよねぇ。とりあえず、日曜日の服を今から買いにいこっかなぁ!)

鶴屋がこんな事を考えていることも知らず、キョンは来た道を戻りながら帰って行った。

一方その頃、キョンの家にはある男が訪ねてきていた。

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 03:09:32.38 ID:MkipNfUoO

ピーンポーン

キョンの妹「はぁーい?どなたですか?」

古泉「キョンさんの友達の古泉です」

キョンの妹「今居ませんよー?」

古泉「部屋で待たせてもらっても構いませんか?」

キョンの妹「うん!いいよ!」

そして、キョンの妹は古泉を招き入れ、キョンの部屋まで案内した。

古泉(キョンさんの自室…)

キョンの妹「今お茶もってくるからねー!」

キョンの妹の言葉なんか耳には届いておらず、古泉はキョンの部屋に入ったということで異常に興奮していた。その興奮が抑えきれず、キョンのベットに横たわり、枕のにおいを嗅ぎまくった。

キョンの妹「何してるのー?眠いのー?」

いつの間にか部屋に戻っていたキョンの妹に、その光景を見られてしまった。

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 03:13:14.49 ID:MkipNfUoO

古泉「いや、少しだけ眠かっただけです。もう大丈夫です」

キョンの妹「そっかー!お兄ちゃんはキョン君の友達なのー?」

古泉「そうですね、今のところは」

キョンの妹「そうなんだー!キョン君って学校だとどんな感じなのー?」

古泉「かっこいいです…」

キョンの妹「あはははは、意外ー!」

キョンの妹は、キョンの部屋にある回転式のイスをくるくる回しながら古泉の話に適当に相槌している。
その場で10分近く待つものの、キョンは一向に帰ってこない。そして、キョンの妹も一緒に部屋で待っているために、古泉も好き放題できない。

古泉「今日はプレゼントを渡しに来ただけなので、置いて帰ることにします」

キョンの妹「プレゼント?何なにー?」

古泉のプレゼントという言葉にキョンの妹は強く反応した。

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 03:19:39.80 ID:MkipNfUoO

古泉「同性愛についての本です。キョンさんにちゃんと考えてもらおうと思いまして」

キョンの妹「どーせーあい?」

古泉「そうです。男と男、女と女が愛し合うことを言います。興味ありますか?」

キョンの妹「うん!」

古泉「アメリカの一部の州では同性愛者の結婚が認められています。なので、男と男、女と女の恋愛というものは一部では認められています。妹さんも好きな女性はいますか?」

キョンの妹「鶴屋お姉ちゃん!」

古泉「なるほど。つまり同性愛というものは、妹さんが好きな鶴屋さんと、キスしたり×××したりできるのです」

キョンの妹「鶴屋お姉ちゃんとキス…?」

404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 03:28:20.91 ID:MkipNfUoO

小学生はキスと言う言葉だけでも動揺する年頃である。そして、大好きな鶴屋の名前を挙げられて、余計に動揺し、異常な興奮を覚えた。

古泉「もし、僕の話を聞いて心臓の鼓動が速くなったりしていれば、それはすなわち恋なのです。その鶴屋さんと付き合いたいという思いがあれば、きっと実りますよ」

キョンの妹「うん!私、鶴屋お姉ちゃんとキスしたい!」

古泉「そうですか。ではこの本を読んでおくといいでしょう。それではこれで失礼します」

古泉はそう言い残し、キョンの家から出て行った。

キョンの妹「どーせー愛…」

407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 03:40:17.94 ID:MkipNfUoO

鶴屋、キョンの妹、二人は別々の思いを胸に、日曜日を迎えた。

鶴屋「こんちゃぁ!キョン君来たよぉ!」

キョン「鶴屋さん、いらっしゃい。来てくれてどうもです」

キョンの妹「鶴屋おねーちゃーん!」

キョンの後ろから飛び出したキョンの妹は、鶴屋に勢いよく抱きついた。

鶴屋「にゃははは!元気してたっかなぁ?」

キョンの妹「うん!ずっと鶴屋お姉ちゃんのことばっかり考えてたよー!」

鶴屋「嬉しいこと言ってくれるねぇ!これだけでも来たかいがあるもんっだよぅ!」

キョン「さあ、どうぞ中へ入ってください」

鶴屋「おじゃまっしまーすぅ!」

抱きついて離れないキョンの妹を抱えたまま、鶴屋はキョンの家に入り、リビングに案内された。

408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 03:48:47.54 ID:MkipNfUoO

キョンの妹と鶴屋はソファーに座る。

キョンの妹(確かあの本によれば、胸を激しく揉むと女の子は気持ちよくなるって書いてあった!実験実験!)
「鶴屋お姉ちゃん胸おっきいねー!」

抱きついていたキョンの妹は鶴屋の胸を鷲掴みにし、左右に激しく動かす。

鶴屋「にゃははは!あんがと!」
(うぅ…、私胸弱いってのにぃ。触られたら興奮しちゃうってぇ!)

キョンの妹「鶴屋お姉ちゃん、私のも触ってみて!全然違うからー!」

キョンの妹は鶴屋の手を無理やり掴み、自分のすかすかの胸を触らせる。

鶴屋「まだ小学生だからっねぇ!そのうち大きくなるっさぁ!」
(やばいっねぇこれはぁ…、ちょっとうずうずしてきちゃったよぉ…)

キョンの妹(何かくすぐったいやー!鶴屋お姉ちゃんは気持ち良かったのかなぁ?)

二人は互いの思いは明かせず、その思いだけが取り残される。

409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 03:52:17.36 ID:MkipNfUoO

キョンの妹と鶴屋はソファーに座る。

キョンの妹(確かあの本によれば、胸を激しく揉むと女の子は気持ちよくなるって書いてあった!実験実験!)
「鶴屋お姉ちゃん胸おっきいねー!」

抱きついていたキョンの妹は鶴屋の胸を鷲掴みにし、左右に激しく動かす。

鶴屋「にゃははは!あんがと!」
(うぅ…、私胸弱いってのにぃ。触られたら興奮しちゃうってぇ!)

キョンの妹「鶴屋お姉ちゃん、私のも触ってみて!全然違うからー!」

キョンの妹は鶴屋の手を無理やり掴み、自分のすかすかの胸を触らせる。

鶴屋「まだ小学生だからっねぇ!そのうち大きくなるっさぁ!」
(やばいっねぇこれはぁ…、ちょっとうずうずしてきちゃったよぉ…)

キョンの妹(何かくすぐったいやー!鶴屋お姉ちゃんは気持ち良かったのかなぁ?)

二人は互いの思いは明かせず、その思いだけが取り残される。

411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 03:55:34.28 ID:MkipNfUoO

しまったorz
こっちです…

キョン「妹よ、あまり鶴屋さんに迷惑かけるなよ?」

キョンの妹「はーい!」

鶴屋「キョン君、何しよっかぁ?」
(もうだめぇ、我慢できないぃ)

鶴屋は麦茶を持ってきたキョンに問いかけた。

キョン「そうですねー、何しましょう」

キョンの妹「はいはいはい!私オセロしたい!」
(本のことはもういいやー!とりあえずキョン君を放置させて私と遊んでもらおうっと!)

鶴屋「いいねぇ!私めがっさ強いっよ!」
(まずはキョン君の妹ちゃんを疲れさせて眠らせてからキョン君とゆっくりしようっかなぁ!)

そして、キョンの妹と鶴屋はオセロをする。その後も、チェスや将棋といった、二人だけでできるゲームをして楽しんだ。

415 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 04:03:18.30 ID:9KD6iwjP0

キョンの妹「ふぁあーあ…。なんか私、眠たくなってきちゃった…」

思考型ゲームを散々やりつくしたために、キョンの妹に突然の睡魔が襲ってきた。そして、ソファーで座っている鶴屋の太ももに頭を乗せた。

キョンの妹「えへへへへ」

鶴屋「キョン君の妹ちゃんは甘えん坊っだねぇ!私の太ももで良ければいっくらでも貸してあげるっさぁ!」
(ゲームのおかげでうずいた体もだいぶ楽になって良かったぁ!)

キョンの妹「鶴屋おねーちゃんやっさしいぃ!」
(よし、ベストポジション…。また本にあったことを実行してみようっと!)

キョンの妹は指を内ももの間に少しずつ滑り込ませ、鶴屋のあそこの付近にまで指先を持ってきた。そして、寝相の振りをしつつ、指を少しずつ動かす。

鶴屋「はぅう!」
(これはぁ…)

鶴屋はキョンの妹の指に少しずつ反応し始めた。キョンの妹の小さな指先が滑らかに動き、鶴屋の気持ちをどんどん高ぶらせていく。

キョン「鶴屋さん、どうかしたんですか?」

真っ赤な顔をした鶴屋に対して、キョンは心配そうな顔をして近寄る。

416 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 04:08:45.86 ID:9KD6iwjP0

鶴屋「何もないよぉ!心配ないっさぁ…、んっ…」
(駄目ぇ…、この動きはめがっさやばいっさぁ…)

必要に刺激してくるキョンの妹の指、鶴屋は本格的に興奮してきた。

キョン「熱でもあるんじゃないでしょうか?」

見かねたキョンは、鶴屋のおでこに手を当てる。

鶴屋「そうにょろん?どうだろぉ、おでこ同士じゃなきゃ分からないんじゃないっかなぁ?」
(もう…、だめぇっさぁ…)

そして、鶴屋はおでこに被せられていたキョンの手を引き、キョンを自分の元へよせる。

キョン「うわぁ…、ちょっと鶴屋さん…」

鶴屋「おでこ同士で計ってみてちょ!」
(早く…、お願いぃ…)

キョン「そっそうですか。鶴屋さんが言うなら…」
(これは…)

キョンは鶴屋の額に、自分の額を当てた。キョンは必死で目を反らしているが、真っ赤な顔だけは隠せない。そして…

418 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 04:15:49.49 ID:9KD6iwjP0

鶴屋はキョンの両頬を、手のひらで優しく包み込んだ。

鶴屋「どうにょろん…?」

キョンの顔に鶴屋の吐息が掛る。女の子の顔がここまで近くにあったのは、キョンの人生経験上初めてである。そのため、どういう対応をすればいいのか見当もつかない。

キョン「なっ…、ないかもしれません…」

鶴屋「本当にぃ…?」

キョン「その…、えっと…」

男の本能というものなのか、意識はしていないが、キョンは段々と鶴屋の唇に近づいていく。そして、二人の唇が合わさりそうになる瞬間

キョンの妹「だめぇぇぇえええ!!」

ゴチン

キョン「ふがっ」

キョンの妹は勢いよく起き上がり、その頭がキョンの顎をかちあげた。

鶴屋「妹ちゃん…?」

419 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 04:23:04.68 ID:9KD6iwjP0

キョン「いってーなこの野郎!」

キョンの妹「キョン君!今鶴屋お姉ちゃんとキスしようとしてたでしょ!」

鶴屋「そっそんなことないっさぁ!」

キョン「そっそうだぞ!そんなことしてないぞ!ねっ熱を計っていたんだよ!」

キョンの妹「嘘だ!!!!!!!!」

キョンの妹は殺意を持った目(竜宮レナ風)で、キョンを睨みつける。

キョン「かっ仮にだ、なぜ俺と鶴屋さんがキスしていたら駄目なんだ?」

鶴屋「そっそうっさぁ!もしかしたら付き合ってるって可能性だってないってことはないにょ?」

キョン「つっつ付き合ってる!?」

キョンの妹「つきあってるの…?」

キョンの妹は更なる殺気を身に纏い(西園寺世界風)、キョンを強く睨む。

鶴屋「かっ可能性としてはあるってことだににょ!付き合ってはななないっさぁ!」

キョン「だっだがな、妹よ。なぜそっそんなに怒っているのだ」

キョンの妹「鶴屋お姉ちゃんと最初にキスするのは私だもん!!」

キョン「は?」

421 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 04:29:48.96 ID:9KD6iwjP0

鶴屋「私とキッキスするぅ?」

キョン「どういうことか説明してもらおうか…」

キョンは悩ましげな顔をしながら頭を抱えた。自分の妹が先輩とキスをしたいと言い出した兄の心境はとてつもなく複雑である。

キョンの妹「アメリカではどーせー愛が認められてるんでしょ?!だから私も鶴屋お姉ちゃんとどーせー愛をするんだもん!」

キョン「ちょ、お前…」

鶴屋「私と同性愛ってぇ…。めがっさ困ったにょ…」

小学生が知っていてはおかしいような単語を耳にし、逆に高校生のキョン達が動揺してしまった。

キョン「えーっと…、その話、誰から聞いた?」

キョンの妹「古泉お兄ちゃん!」

キョン「古泉いいいいいいいい」

キョンの妹「お兄ちゃんも古泉お兄ちゃんとどーせー愛するんでしょ?!だから私と鶴屋お姉ちゃんもするんだもん!」

鶴屋「キョン君…、そうにょろん…?」

キョン「断じてそれはないです」

423 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 04:37:12.55 ID:9KD6iwjP0

キョン「えーっとだな、古泉の話は全部嘘だ。だまされるな!」

キョンの妹「嘘だ!!!!!!」

キョン「なぜ嘘と言い切れる」

キョンの妹「ちょっと待ってて!」

キョンの妹は急ぎ足で二階の部屋に行き、一分もしないうちに戻ってきた。その小さな体に、ある一冊の本が抱えられていた。

キョンの妹「ほら見て!ここにどーせー愛の話が書いてある!」

鶴屋「これは凄いっねぇ…。これキョン君の本っかなぁ?」

キョンの妹「うん!」

キョン「断じて違います!!その本は、この間古泉が置いていったのです。あいつはそっちの気があるので興味があるのでしょう」

鶴屋「そっかぁ!んーでもぉ、ちょっと困っちゃったねぇ…」

同性愛があるという証拠の本を見せられた二人は、真っ直ぐな眼をした小学生のキョンの妹になんと説明しようか迷ってしまった。すると、鶴屋は一つの提案をする。

鶴屋「じゃあ、妹ちゃんが大きくなったら私とキスしようっかぁ!」

キョン「なっ!」

驚いたキョンは、鶴屋の方を見た。すると鶴屋は何かを合図しているかのように、ウィンクをした。

424 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 04:48:00.14 ID:9KD6iwjP0

キョンの妹「本当?!」

鶴屋「うんうん!でも、その間に妹ちゃんが、私よりもめがっさ好きになる人が現れたら、このことは忘れちゃってねん!」

キョン(巧い…。鶴屋さんは子どもに慣れてるのか…)

鶴屋の巧みな話術に感心しつつ、自分の出る幕はないと確信した。

キョンの妹「どのくらいになったらいいのー?」

鶴屋「そうだねぇ!妹ちゃんが18歳くらいになったらいいっかなぁ!そしたらきっと胸も大きくなって、私と同じくらいになってるっさぁ!」

キョンの妹「18歳…、まだまだだけど、鶴屋お姉ちゃんがそう言うなら、頑張って待つよ!」

鶴屋「ありがとん!ということだよキョン君!」

キョン「穏便な解決ありがとうございます…」

鶴屋「あははは!それじゃあそろそろ帰るねん!また来るよ!ほんじゃね!」

もめ事をすべて解決した鶴屋は、キョンの家から帰って行った。

鶴屋(あの後残っててもキスの事できっと空気が重くなるっし、区切りよく帰るのが一番っさねぇ!キョン君、続きはあるのっかなぁ…?)

恋する乙女心はキョンの家に置いておき、鶴屋は夕陽の中、一人スキップしながら家路についた。
まさかこの約束が現実になるとは、今は知るよしもなかった。

鶴屋とキョンの妹のマリ見て的な絡み終了!
これが要望にこたえられていたのかがわかりませんが、自由にと言われたのでイメージでいきましたorz

430 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 05:17:39.13 ID:9KD6iwjP0

>>435
使ってほしいハルヒキャラ
>>440
使ってほしいハルヒキャラ

>>445
設定や要望など

435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 05:21:22.42 ID:MUEZS214O

谷口

440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 05:25:28.16 ID:zAlX7yER0

長門

445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 05:27:54.15 ID:MUEZS214O

安価だったら打倒朝比奈

479 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 14:52:42.05 ID:9KD6iwjP0

本篇からもつながりもある感じで安価ネタ
「長門と谷口、打倒朝比奈みくる」

曇天の雲に覆われ、梅雨の匂いがし始めた6月、谷口は体育館の倉庫に来ていた。体育倉庫と更衣室は隣接しているため、体育倉庫に穴を開けた谷口は、今日もいつものように女子たちの着替えを覗いていた。

谷口(おっ…、今日のハルヒの下着の色は白にピンクのリボン付きか。たまんねー)

興奮した谷口は、自分のそり立つ息子を取り出し、せんずりを開始する。

ガラガラ

すると、体育倉庫の扉が突如開いた。谷口は慌てふためきながら急いでマットの下に隠れた。体育倉庫に入ってきたのは長門とみくるであった。

みくる「いやー、この間の涼宮の絶望した顔面白かったわねぇ!」

長門「(コクリ)」

谷口(涼宮の絶望した顔…?ハァハァ…、いったい何があったんだ?!)

マットの下に隠れていた谷口は、その言葉を聞いた直後に絶頂へ至ってしまった。

みくる「それでさ、私考えたのよ。今度は別の人の絶望した顔もみたいなーって。誰かいない?」

長門「誰か?」

みくる「そうねー、例えば無口でリアクションの薄い、貧乳の女とかさ?」

長門「!?」

480 名前:1[] 投稿日:2008/08/12(火) 15:02:09.80 ID:9KD6iwjP0

みくる「そんな子、し ら な い?」

みくるは意地悪く長門の顔を見上げる。長門はビク付きながらこう答えた。

長門「無口でリアクションの薄い情報思念体なら分かる。しかし、貧乳は知らない」

みくる「はぁ?貧乳と言えばあんたのことに決まってんでしょ」

ドスッ

長門「くはっ」

貧乳を否定した長門に対してみくるは腹部に肘鉄を入れた。ローアングルから谷口はその光景を見ている。

谷口(長門は朝比奈さんの仲間だと思っていたのに、この光景は意外だな。とりあえず、二人のパンチラ写真を撮ってからもう一発いこうかな…)

みくる「だっからー、あんたの大切なものって何かないわけ?」

長門「ゲホッゲホッ…。私の大切なもの?それは観察対象の涼宮ハルヒ」

みくる「へぇ、自分も一緒に涼宮の大事なパソコン壊してたくせに?嘘つくんじゃないよ!」

パシッ

長門「うぐっ…、嘘じゃない…」

みくる「今まで私が穏便にしておいてやったけど、あんたもこれから毎日覚悟しときなさいよ?あんたの絶望の顔見せてちょーだい」

そう言い残して、みくるは体育倉庫から出て行った。そんなみくるの姿を見送りながら、長門はその場に座り込んでしまった。そして、谷口は本日二発目を発射した。

482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 15:16:39.87 ID:9KD6iwjP0

長門「はぁ…」

長門は誰もいない体育倉庫で、一人大きくため息をついた。みくるは『あんたも』と告げていたが、あれは間違いなく長門を標的に変えたと言っているようなものである。
その言葉だけで十分絶望した表情をしていたと自分では思っていた。しかし、みくるはそれに気づいていない。だとしたら、どんな表情が絶望した顔なのだろうか?検討もつかない。

憂鬱な気分が消えないまま、長門は体育倉庫から出ようとする。すると、どこからか物がこすれる音が聞こえる。長門は音の聞こえる方へ行くと、マットが小刻みに動いていることに気づいた。

長門「誰?」

マットをめくると、そこには本日三回目の発射準備をしていた谷口の姿があった。ローアングルから長門の姿を見た谷口は、勢いよく三発目を発射してしまった。

長門「これは何?」

勢いよく発射された液は、長門の制服にも降りかかっていた。そして、長門はその液の一部を指ですくって、谷口に問いかけた。谷口は急いでズボンだけあげる。

谷口「たっ…、たんぱく質だ!栄養あるから摂取したほうがいいぜ!」
(やべーっ、完全に油断してたぜ。長門は確か宇宙人って前言ってたから、気付かないだろ!)

長門「あなたは嘘をついている。これは精液、概念は知っている」

谷口「そっそうか…。えーっと、俺も長門は貧乳じゃないと思ってるぜ!」

早く話を変えたかった谷口は、さっき聞いていた話を使った。しかし、これは逆効果となり、二人の間に沈黙の時間が流れる。

483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 15:28:25.86 ID:9KD6iwjP0

気まずそうな顔をする谷口を、長門は真っ直ぐな瞳で見据えている。そして、沈黙の時間を長門が切り開く。

長門「さっきの話、聞いていた?」

谷口「ああ、聞いていた。体育倉庫で寝てたら急に来るから驚いたぜ」
(覗きをしていたなんて言えない…。俺のオアシスを奪われるわけには…)

長門「そう」

谷口「お前…、大丈夫か…?」
(長門も近くで見ると可愛いな〜、貧乳かもしれないけど、こういうキャラは貧乳だからこそ映えるってもんだ)

言っていることと考えていることが真逆なのが谷口の大きな特徴である。

長門「大丈夫ではない。これから私は朝比奈みくるから仕打ちをうける」

谷口「何か手はないのか?」
(体育倉庫で女と二人っきりって、どっかのエロゲでありそうな展開だな。これはそり立つぜ)

谷口は真っ直ぐな目で長門を見定め、ゆっくりと近づき、長門の両肩を掴んだ。

長門「手はあるが危険すぎる」

谷口「大丈夫さ、俺がお前を守る」
(このままキスへ…)

485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 15:38:59.52 ID:9KD6iwjP0

谷口の真っ直ぐな目に心を許したのか、長門は機械的なしゃべりで説明し始めた。

長門「今の朝比奈みくるは性格に大きな問題が生じている。例え力があったとしても、性格変更をしてしまえば問題はなくなると考えられる。だから私は性格変更を行いたい。しかし、それには大きなリスクを伴うため、現在までにそれを実行できていない」

谷口「リスクは伴うけど一応手はあるんだな。その性格変更するのってどうすればいいんだ?」

長門「朝比奈みくるにキスをする。そうすれば唾液と共に、体内に性格変更因子が流れ込むことによって性格変更ができる。しかし、朝比奈みくるには近づけない」

谷口「なんでだ?」

長門「朝比奈みくるが1m以内にいる時は、常に暴力をふるっているから。恐らく、朝比奈みくるは自分を中心とした半径1m以内に絶対守護領域を持っている。だから近づけない」

谷口「なるほどなぁ。その性格変更因子は長門しか使えないのか?」

長門「そんなことはない。私が他人に移植すれば使用可能」

谷口「なら俺に移植してくれよ!」
(これは長門とキスできるフラグか!?)

長門「わかった」

486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 15:50:23.99 ID:9KD6iwjP0

短く返答した長門は谷口の手を取って、何か呪文のような言葉を口ずさむ。

長門「終わった」
谷口「えぇええ!?」
(キスは!?キスはぁああ!?!…まだ手はあるか)

長門「これであなたが朝比奈みくるにキスをすれば、性格変更因子が朝比奈みくるに流れ込み、朝比奈みくるの性格が変更される」
谷口「一度変更された性格を元に戻すことはできないのか?」
長門「できる」
谷口「どうすればいいんだ?」
長門「相手から吸い取るようにキスをするだけ」

平然と言い放つ長門に対して、谷口は逆に気おくれしてしまいそうになりながらも、ある提案をした。

谷口「長門、一度実験しないか?」

長門「何を?」

谷口「性格変更をして、その後性格変更解除をさ!」
(これでどうよ!)

長門「分かった」

谷口の思惑に乗せられて、長門はゆっくりと顔を寄せて、谷口とキスをした。そして、長門の体内に性格変更因子がたっぷりと流れ込む。
キスの余韻を残しながら、二人の唇はゆっくりと距離が開ける。そして、長門の性格は変更された。

設定安価、長門の変更後の性格(明るいとかよくしゃべるとかなど…)
>>493

493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 15:55:17.67 ID:06xyqikL0

SM嬢

497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 16:06:50.97 ID:9KD6iwjP0

すると長門にある異変が生じた。性格変更因子の影響なのか、頭を抱えて大きく縦に揺れる。揺れが止まった時、長門は別人のような目をしていた。

谷口「大丈夫か?」
(長門の唇やわらけぇ〜、今ので思わず発射しちまったよ!でもこれからまたキスできるんだもんなー、今日の俺はついてるぜ!!)

ご満悦といった表情をしている谷口であったが、このあと、長門の大きな性格の変化に激しく動揺する。

長門「おい、何見てんだよ?」

谷口「え?」
(何か口調がとげとげしいな…)

長門「え?じゃねーだろ、この下僕が。けつの穴に手を突っ込んでがだがだ言わすぞゴルァ」

谷口「なっ…、長門…?」

長門「何呼び捨てにしてるんだよ!女王様とお呼び!」

長門は床に落ちていた雑巾を拾って、それを鞭のようにして谷口を叩いた。

谷口「あひん」
(なんだよ、これ、女王様キャラかよ!まあ、これはこれで燃えるんだが…)

長門「ほら、良いことして欲しければ足舐めな」

変更前の長門とは全く正反対の性格になっている。谷口は言われるままに長門の足を舐める。

谷口(俺にとっては最高の相手だな。もう性格変更解除しなくてもいいかもしれねぇ)

503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 16:30:38.73 ID:9KD6iwjP0

長門「ちんたら舐めない!もっと舌を尖らせるようにしなさい!そんなこともわからずに今まで私の下僕をしていたわけ!?」
谷口「すいません、女王様!仰せのままに!」
(…まあ、俺にとってはいいかもしれないけど、世の中的にはまずいことが起こりそうだから、一応変更解除しとくかねぇ…。…しっかし…、どうやってすれば…)

女王様になった長門の足をなめ続けるが、一向に長門の顔へ近付ける気配はない。しかし、挑戦せずにあきらめるわけにもいかず、谷口は体を起こして、一気に長門の唇を狙う。

パチンッバチンッバチ

谷口「いってぇええ」
長門「汚い顔で近づくな!女王様からご褒美が欲しくば、それ相応の働きをしなさい!」

谷口が近づいてくることが分かった長門は、すぐさま持っている雑巾を鞭のように使って体に浴びせる。

谷口「ごめんなさい、女王様…」
(無理だ…。諦めよう…)

谷口が諦めかけた時、体育倉庫のドアが再び開いた。

ハルヒ「あれ?有希と谷口…。って、あんたたちなっなにしてるのよ?!」

長門「有希だぁ?呼び捨てにするとはいい度胸ね!あんたもこの鞭で痛めつけてあげるわ!」

長門は雑巾を振り回しながら、ハルヒに近づいていく。

ハルヒ「なっ、何なのよ…」

谷口「涼宮!あぶねぇ!」
(チャンス!)

504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 16:37:20.54 ID:9KD6iwjP0

谷口は後ろから長門を両腕で捕まえようとする。しかし、長門はそれをひらりと交わして、背中に勢いよく鞭を浴びせる。

バシッ

長門「近寄るな!」

谷口「いってぇえ…、とっとっと…」

ハルヒ「ちょ、あ!」

谷口はハルヒに覆いかぶさるようにして、二人して倒れてしまった。

谷口「涼宮、全世界の未来はお前にかかっている!」
(やべっ、ハルヒの顔ちけぇええ、我慢できねぇ!)

ハルヒ「はぁ?何わけわかんないこと言って…んむー」

谷口はハルヒの唇を奪い去った。ハルヒは目を大きく見開き、谷口を両手で押しのけた。

ハルヒ「ちょっと、あんた何してんのよ!!…あっ…」

ハルヒは性格変更因子の影響で、頭を抱えて大きく縦に揺れる。そしてハルヒも揺れが止まった時には別人のような目をしていた。

ハルヒの性格変更、設定安価
>>510

510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 16:41:03.90 ID:xe1RXd8p0

変態M女

518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 17:02:38.84 ID:9KD6iwjP0

谷口「涼宮どうだ?!」
(これで長門の対抗馬ができたはず!)

ハルヒ「あれ…?谷口くん…、いつの間にそんなにかっこよくなったの…?」

谷口「えぇ?!どうしたんだよ涼宮!」

ハルヒ「もう駄目…、体が熱い…」

ハルヒは制服に手を掛けて、ゆっくりと脱ぎ始めた。その光景に唖然としてしまうが、谷口は続きが気になって見とれてしまう。

長門「ちょっと、何勝手に人の男誘惑してるわけ?あんたもこっちに来て私の足でも舐めな!」

ハルヒ「はい…、ご主人様…」

脱ぐのをやめたハルヒは長門の足もとに近寄り、長門の足をなめる。その光景に谷口のそり立つ息子は収まることがない。

長門「谷口、あんたは指を舐めな」

谷口「はい、女王様」
(まぁ…、楽しいからいっか!)

そして体育倉庫で淫乱な宴はその後も続く。

変態M女の入りが難しくて時間かかりましたorz

521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 17:11:53.17 ID:9KD6iwjP0

本来の目的とは全く逆の方向に使われてしまった性格変更因子、使った当の本人は大満足である。

谷口「ご気分はどうですか?女王様」
(このままいけば涼宮とセクロスできるんじゃないか…?なんだか淫乱な感じに性格変更されたし…)

長門「しゃべっている暇があればもっときれいに舐めなさい」

バシッ

谷口「あっ…」
(やべー、叩かれるとかなり興奮するぜ)

ハルヒ「女王様…、私にも罰をください…」

長門「けっ、この淫乱な雌豚が!まあいいわ!ほらほらほら!」

ビシバシバシ

ハルヒ「はぅ、女王様っ、あっ…」

長門は雑巾でハルヒの体に鞭を入れていく。本来ならとてつもなく痛いはずであるが、ハルヒは頬を赤らめて感じている。

長門「おい雌豚、けつをこっちに向けな」
ハルヒ「はい、女王様…」

すると体育倉庫にあったモップの棒の部分で、ハルヒの内ももに滑り込ませ、激しく前後に動かして刺激を与える。

長門「ほらほらほら」
ハルヒ「あぁぁん、有希女王様ぁ!女王様ぁ!」

525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 17:22:58.68 ID:9KD6iwjP0

ハルヒ「もう駄目ぇ、我慢できないぃぃぃ、いくっ、いくっいくぅ」

長門「誰がイっていいって言った!」

長門は激しく動かしていた棒を止める。しかし、ハルヒはその後も棒にびしょびしょのあそこをこすりつける。その光景を見た長門は、ハルヒの尻を蹴り飛ばした。

ハルヒ「はぅ…」

長門「勝手にいこうとするなカス!お前は罰として後ろに手を組んで正坐しな!」

ハルヒ「そっそんなぁ…」

長門「私に刃向う気?」

ハルヒ「そんなことはございません、私罰をちゃんと受けますからぁ!」

ハルヒは腰をくねらしながら、その場に正坐する。しかし、あそこがうずいてしまうのか、体は左右に小さく揺れている。谷口はその間もずっと長門の指を舐めている。ある意味、一番お預けをくらっているのは谷口である。
目の前で今まで追い続けていたあの純粋なハルヒが淫乱になり、長門がいなければ自分が意のままに操れる状態にある。しかし、女同士の性行為に激しい興奮が収まらないのも事実である。

長門「おい谷口、お前はハルヒとやりたいか?なめ続けたご褒美をやってもいいぞ?」

谷口(キタァァァァァアアアアアアアア)

528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 17:36:44.42 ID:9KD6iwjP0

ハルヒを追い続けてから苦節2年、遂にハルヒと性行為を行えるチャンスが到来した。

谷口「はい!女王様!自分は涼宮とやりたいです!」
長門「ほぅ、お前の息子も随分と大きくなっているものなぁ?」
ハルヒ「谷口様の息子が私のあそこに…?はぁはぁ…」

長門と谷口の会話を聞いているハルヒはさっきよりももっと興奮してきた。谷口の息子も我慢の限界である。

谷口「はい!もう処理したいです!」
長門「じゃあ私の言うことが聞けたらやらせてやろう」
谷口「仰せのままに!」
ハルヒ「谷口様ぁ、頑張って早くきてぇ…」
長門「じゃあ私が唾液をあげるから、受け取りな。それをハルヒに流してやんな!飲み込むんじゃないよ?!」
谷口「はい!」

長門は谷口の顔を押さえて、上から唾液を垂らす。そして、谷口はその唾液を口に含んだまま、ハルヒに近寄り、ハルヒの顔を押さえて、上から長門からもらった唾液を垂らす。
しかしその行為は、谷口の唾液をも同時に流し込むということである。そのため、ハルヒは再び性格変更因子の影響で、頭を抱えて大きく縦に揺れる。

谷口「しまった!」

流し込んでいる途中で谷口もそれに気づくが、時すでに遅く、ハルヒの揺れが止まった。そして、再び性格変更を余儀なくされる。

>>535(性格設定安価)

535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 17:40:59.65 ID:AbpsjllB0

常に全裸で過ごす淫乱。好物はちんこ

543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 17:57:51.31 ID:9KD6iwjP0

谷口「おっ…、おい涼宮…?」

ハルヒ「あれ?なんで私服着てるんだろ?脱がなきゃ」

そう言うと、ハルヒは立ち上がり、服を脱ぎ始めた。

長門「おい涼宮、誰が服を脱いで良いって言った?!」

ハルヒ「うっさいわねぇ、脱がないと落ち着かないでしょ!」

そして下着も全て脱ぎ、床に投げ捨てた。すると胸は全て露わになり、びしょびしょに濡れたアンダーヘアーがお目見えした。ア
ンダーヘアーから滴り落ちる液に、谷口の息子は我慢の限界を通り越し、無我の境地に入った。そして、すかさずその美しい体を携帯で撮影する。

谷口「服着なくていいのか…?」
(駄目だ、今すぐにでも発射したい。もう無理だ)

ハルヒ「あぁ、これ?だって着てたら落ち着かないじゃない!」

長門「涼宮、いい加減にしないと鞭で肉塊にするわよ?」

ハルヒ「はぁ?女の分際で偉そうに。それより、谷口くんのちむぽ大きくなってない?それ私にちょうだいよ!」

谷口「おうおう!いくらでもくれてやるよ!」

ハルヒ「やったぁ!」

ハルヒは谷口を押し倒して、谷口のちむぽをまさぐる。ハルヒの滑らかな手の動きに後押しされて、谷口はすぐに絶頂に至って発射する。

545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 18:04:54.00 ID:9KD6iwjP0

長門「何を勝手にやっている!」

ハルヒ「ちむぽのないあなたには関係ないでしょ!」

長門「上等じゃない。谷口、こっちきな!」

谷口「あ、はい!」

長門「涼宮に見せつけてやるのよ!」

長門は谷口を呼びつけ、そして顔を近づけていっきにキスをした。

谷口(長門の存在は邪魔だ!ここしかない!)

谷口は長門のからみつく舌を思いっきり吸い込み、性格変更解除を行う。吸い込んでから数秒たち、長門は一度目を閉じた。二人の顔が遠ざかり、長門が再び目を開いた時、ハルヒのあられもない姿に絶句した。

長門「涼宮ハルヒ…?」

ハルヒ「谷口くぅん、早く頂戴よぉ」

谷口「分かった!それじゃ長門、朝比奈さんの件は俺に任せとけ!」

そう言って、谷口は全裸であそこを広げて待ちわびているハルヒの元に駆け寄る。

長門「性格変更因子の影響?なぜ涼宮ハルヒが変更されている?」

性格変更以前の記憶は消去されている。そのため、長門にはこの状況が理解できなかった。

547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 18:11:49.29 ID:9KD6iwjP0

長門「谷口、あなたは性格変更因子の使い方を間違えている。涼宮ハルヒに卑猥な行為はさせない」

長門は独り言のように呪文を唱えて、谷口の体を動かないように束縛した。

谷口「おい、何するんだよ!もうちょっとで俺の夢がかなうんだぞ!?」

ハルヒ「ちむぽぉ、ちむぽまだぁ」

長門「それは知らない。ただ、私は観察対象である涼宮ハルヒを守るだけ」

谷口「チクショオオオ、目の前なのによぉおおおお」

ハルヒ「もういいわ!自分から取りに行く!」

ハルヒは谷口の元に駆け寄る。そして、無我の境地に入っている谷口の息子を手で取り出す。

長門「させない」

長門は再び独り言のように呪文を唱える。そして、ハルヒが谷口のちむぽにまたがろうとした瞬間、谷口のちむぽをへし折った。

谷口「ぬぎゃああああああああああ」

言葉では表現できないような痛みに谷口は絶叫した。


そろそろ終わろうと思ってますorz
まさか昼からこんなにエロ安価がくると思わなかったですorzwww

550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 18:23:11.85 ID:9KD6iwjP0

ハルヒ「あれぇ?ちむぽが反対向きになってる…、これじゃ入れれないよぉ?」

長門「あなたは涼宮ハルヒに性格変更の解除をするべき」

谷口「ぬぉおおおお、痛くてそれどころじゃねーっつうのぉおおお」

長門「そう。なら千切るだけ」

長門は呪文を唱え始める。痛みで顔を歪ませていた谷口は、次の長門の行動が自分の

谷口「ちょ、待ってくれ!それだけはまってくれ!やるからやるから!おい涼宮!ちむぽが欲しければ俺にキスをしろ!」

ハルヒ「いいよぉ!」

ハルヒは自ら谷口に顔を寄せ、キスをする。そして谷口は、長門と同様に思い切りよくハルヒの唾液を吸い込んだ。吸い込んでから数秒たち、ハルヒは一度目を閉じた。二人の顔が遠ざかり、ハルヒが再び目を開いた。そして、大絶叫がこだまする。

ハルヒ「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

谷口「うをっ」

長門「当然の反応」

全裸というあられもない姿で谷口の前にいる。下着姿を見せる分には対して抵抗はない。しかし、胸も、あそこも、そのすべてをこの谷口に晒している。ハルヒが絶叫するのも無理はない。

ハルヒ「何よこれ…、体育倉庫に入って倒れてから私…何があったの…?」

長門「全てはこの男が原因」

谷口「えぇぇえええ!?」

553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 18:35:09.73 ID:9KD6iwjP0

長門「何?」

谷口「何でもございません、そうです、全て俺のせいです…」

ハルヒ「…最低…、死ね!死ね!死ね!」

ハルヒは束縛されて動けなくなっている谷口の股間を何度もけり続ける。

谷口「あfkぁjふぉいあえwの;がjdsfkljふじこ」

谷口はあまりの痛みに、口から泡を吹いて意識を失ってしまった。

ハルヒ「有希…、助けてくれてありがとう…。やっぱりあなたって、いい人なの…?」
長門「私はあなたと共にある」
ハルヒ「じゃあ朝比奈様に対しても?」
長門「そう。ただ私は彼女に逆らえない」
ハルヒ「そうだよね…」
長門「でも、切り札を得た」
ハルヒ「切り札?何かあるの?」
長門「それはこの男がすべて握っている」

長門は泡を吹きながら意識を失っている谷口を指さした。

ハルヒ「この変態が…?」

577 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 21:44:08.35 ID:9KD6iwjP0

長門「私が彼に性格変更因子を埋め込んだ。彼が朝比奈みくるにキスをすれば性格変更が行われる」

ハルヒ「性格変更…?そんなことできるの?」

長門「私は宇宙人。だからできる」

ハルヒ「そっ…そっか」
(有希って意外に電波な時があるのよね…)

最初の長門の言葉に耳を貸すものの、『宇宙人』というものだけはどうしても信じられなかった。もし仮に長門が宇宙人であれば、朝比奈みくるに負けるはずがない、ハルヒはそんな風に思っていたからだ。
しかし、現状では朝比奈みくるは宇宙人を超える存在の未来人なのである。

ハルヒ「でっ…でもさ、どうやって朝比奈様に近寄るの…?不可能じゃない…?」

長門「それが難点」

ハルヒ「打つ手ないんだ…。でも、不意を突いていけばなんとかなるかもしれないよね?」

長門「かもしれない」

ハルヒ「じゃあ頑張って朝比奈様の隙を作って、谷口に頑張ってもらわなきゃね!」

谷口「(ピクピク)」

長門「息していない」

ハルヒ「えぇえええ?!」

581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 22:00:56.71 ID:9KD6iwjP0

ハルヒ「息してないってことは…、死んじゃったの…?」

長門「死の概念というものが解らないから分からない」

最後の頼みの綱であった谷口は虫の息である。ハルヒが自らの希望を断ってしまうという結果になってしまった。

ハルヒ「こっ…、このままだと私…、殺人犯じゃない…。そうだ、人工呼吸すれば間に合うかもしれない!!」

長門「それはダメ」

ハルヒ「何で!?このままじゃ死んじゃうかもしれないんだよ!?」

長門「性格変更されてしまう。もし死んでいれば埋めればいい」

ハルヒ「ちょ、ちょっと!何物騒なこと言ってるのよ!この年で殺人犯とか嫌よ…」

ハルヒはその場で泣き崩れてしまった。確かに谷口はハルヒにひどいをしたかもしれない。しかし、殺すほどのことではないと、今になって後悔し始めた。もちろん、殺すつもりで蹴っていたわけではない。結果的にそうなってしまっただけではある。

長門「私に任せて」

長門は谷口を指さしながら呪文を唱え、谷口を立ち上がらさせた。

谷口「僕、谷口だお、大丈夫だお?」

長門「生体情報に修正を加えた」

ハルヒ「何か…、キャラ変わってない…?」

583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 22:10:18.08 ID:9KD6iwjP0

谷口「そんなことないお?僕、涼宮さんを助けるために二十二世紀からやってきたんだお」

ハルヒ「有希、谷口の性格ってちょっと違くない…?」

長門「私のイメージだとこんな感じ」

ハルヒ「これは一体どんなイメージなのよ…」

ハルヒは訝しげな顔をしながら長門を見る。しかし、長門の顔に動揺は全くない。そんな二人とは対照的に、ほほ笑みながら谷口は二人を見つめている。

谷口「二人とも何か困ってることでもあるのかお?僕、色んな特技あるから助けてあげるお?」

ハルヒ「そりゃ困ってるけど…。特技って何?」

谷口「どこでも腹筋ー!よいしょ、よいしょ」

ハルヒ「何それ…?」

谷口「どこでも腹筋できちゃうんだお」

長門「ちょっと違う気がする」

ハルヒ「有希…」

587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 22:28:13.84 ID:9KD6iwjP0

長門「…でも、性格変更因子の効果はまだ消えてない。だから谷口が朝比奈みくるにキスさえすれば私たちの勝ち」

ハルヒ「そうだろうけど…、この谷口で本当に朝比奈様からキスを奪えるわけ?」

長門「分からない。ただ、やってもらわないと困る」

ハルヒ「そりゃ困るんだけど…」

谷口「何かお困りですかお?次はどこでも腕立て伏せでもしようかお?」

ハルヒ「あー、もううるさい、あんたちょっと黙っててよ」

谷口の不思議なしゃべり方に、ハルヒは段々と苛立ちを募らせてきた。しかし、この谷口にハルヒの全てがかかっていると思うと、怒るわけにもいかない。

長門「ここにいてもしょうがない。谷口を連れて朝比奈みくるのところにいく」

ハルヒ「でもさ、こんな谷口が朝比奈様の唇を狙えるとは思わないんだけど…」

長門「私が彼をバックアップする」

ハルヒ「バックアップしても近づけなかったら無理なんじゃ…」

長門「信じて」

そして、谷口・長門・ハルヒは、打倒朝比奈みくるを掲げて、決戦の場を屋上に移した。

592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 23:02:07.04 ID:9KD6iwjP0

みくる「なんか用?早く帰ってNARUTO見たいんだけど」

長門はみくるを屋上に呼び出していた。すぐ横には谷口もいる。ハルヒは以前に長門にだまされたことがあるため、貯水塔の裏から見つめている。

ハルヒ「有希は意外に策士だから怖いのよねぇ…」

ハルヒは一年の頃に長門にだまされたことがあるためにこんな言葉を呟いてしまう。

長門「私はこの現状を変えたい。だからあなたをここで…」

みくる「ここで何?」

長門「っ?!」

ドスッ

長門「くはっ」

長門が言葉を言い終わる前に、みくるはいつの間にか背後に立っていた。そして長門の足にローキックをくらわせた。

谷口「何するんだお!?やんのかお!?」

みくる「はぁ?死にたい?」

谷口「なっ何でもないお」

ハルヒ(えぇ…)

男を見せようとしたのか、谷口が長門とみくるの前に出るが、みくるの威圧する言葉ですぐに下がってしまった。

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 23:12:12.25 ID:9KD6iwjP0

長門「谷口。実行に移して」

谷口「むっ無理だお。この人怖すぎだお…」

長門と谷口は屋上に来る前に作戦会議をしていた。それが以下のとおりである。

長門「作戦を立てる」

谷口「いいお!何すればいいんだお?」

長門「あなたは朝比奈みくるにキスをする」

谷口「わかったお!みくるはぁはぁするお!」

長門「そう」

谷口「作戦会議終わりかお…?」

長門「(コクリ)」

ハルヒ「これ作戦…?」

これが長門と谷口が考えた作戦である。すでにそれは作戦ではなく、必要なことを伝えただけのようにハルヒには見えた。
びびりまくる谷口に、長門は無言で威圧をする。しかし、谷口は音の出ない口笛を吹いて知らんぷりをしている。

みくる「仲間を連れてきたら勝てると思ってるのか知らないけどさ、私に勝てない理由分かってるよねぇ有希?」

長門「うっ…」

600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 23:30:05.77 ID:9KD6iwjP0

宇宙人である長門がみくるに勝てない理由、それはみくるの時間平面の移動というスキルにあった。時間平面移動、それは俗にいう瞬間移動のようなものだ。
時間とは平面上のものが何枚も重なっていて、時が流れている。みくるはその時間の平面を行き来することができるのである。

みくる「あんたの変な呪文とか攻撃とかしようとしても、私には通用しないでしょ?」

長門「今日は違う」

みくる「ほう、やってみようじゃないの」

みくるは息を大きく吸い込み、ファイティングポーズを取った。長門はその間に呪文を唱える。
そして、長門がみくるの方を指さす頃には、みくるは既にいない。

みくる「し ん じ ゃ え」

みくるは長門の足を蹴り、長門の腰が折れた。そして、長門の上に馬乗りになった。

みくる「ばーか、学習しなよ」

みくるは長門の頬を叩く。それは一度では終わらない、何度も何度もたたき続ける。そして、長門の顔は大きくはれ上がり、原形を留めていない。

ハルヒ(ひどすぎる…)

谷口(こんな人にキスなんて無理だお)

602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 23:37:36.11 ID:9KD6iwjP0

ハルヒ「もうやめて!!お願いだから!!」

谷口「そうだお!もうやめるんだお!」

みくる「谷口は黙れ」

谷口「はいだお!!!」

ハルヒは長門がやられている光景に耐えきれず、思わず貯水塔の裏から出てきた。

みくる「なんだ涼宮か、お前も一緒に長門で遊ぶか?遊ばないなら私が手伝ってやるよ」

みくるは時間平面移動を使い、ハルヒの背後に回り、ハルヒを掴んだまま再び長門の上へまたがる。そして、ハルヒの両腕と自分の両腕を重ね、長門を殴る。

ハルヒ「やめてえええええ!いやああああ!」

みくる「あひゃひゃっひゃっひゃ!壊れちまいなああああ!」

谷口「ぼっぼく、用事で来たから帰るお…」

谷口はそんな光景に目をやれず、帰ろうとする。すると、誰かが来たのか、屋上のドアが開く。

604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 23:44:17.88 ID:9KD6iwjP0

キョン「あれ?谷口、何してんだ?って長門!?」

キョンは目の前に現れた谷口、そして奥でハルヒとみくるの下敷きになっている長門の姿に驚いた。

みくる「キョンくぅん…、涼宮さんが…、涼宮さんが…。長門さんが気に食わないからこんな事をしてぇ…。私も腕を掴んで必死に止めたんですけどぉ…」

ハルヒ「えっ!?違うわ!!」

キョン「おいハルヒ!お前やりすぎだろ!長門の顔がおかしくなってるじゃないか!」

確かに現場を見る限りでは、みくるがハルヒの背後で腕を掴んでいるために、ハルヒが首謀者に見える。

ハルヒ「違う…、私じゃない…、私じゃないんだってばぁぁあああ!」

キョン「この状況でそう言われても信じられないだろ…」

みくる「キョンくぅん、怖かったよぉ…」

みくるは涙を零しながらキョンに向かっていく。

ハルヒ「何でよ…、何で信じてくれないのよ!ばかキョオオオオオン!」

長門「終わ…った…」

608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 23:52:33.80 ID:9KD6iwjP0

吐息のような長門の小さな声と同時に、みくるはその場に立ち止まった。長門の呪文により、みくるは束縛されたのである。

みくる「なっ…」
(長門おおおおおおおおおおお)

キョン「朝比奈さん、どうしたんですか…?」

みくるが抱きついてくれると信じていたキョンは、不思議そうな顔をしてみくるを見る。

長門「今…」

ハルヒ「谷口!!」

谷口「なんだお?」

谷口は惚けた顔をして、ハルヒの叫びに対して反応する。本来の作戦を忘れているようである。

ハルヒ「くっ…」

ハルヒは谷口に向って走り、谷口の顔を掴んでみくるの顔へ向かって走る。

谷口「おっおっお」

みくる「なっ何すんのよ!?」

そして、みくると谷口は唇を合わせた。そしてみくるは性格変更因子の影響で、頭を抱えて大きく縦に揺れる。そして…

614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 23:59:45.93 ID:9KD6iwjP0

みくる「なんですぁ…、ここどこなんですかぁ…」

谷口「いててて…、何だってんだよ…」

みくるの性格は変更された。それと同時に谷口も元の谷口に戻ったようだ。

長門「私たちの…、初…、勝利」

ハルヒ「うんうん…」

ハルヒと長門はお互いの健闘を称えて抱きしめ合う。その二人を不思議そうに見ながら、キョンもとりあえずみくるを抱きしめてみた。

みくる「ひゃぅっ」

キョン「大丈夫ですか…?」

みくる「ひゃい…」

屋上での大決戦の後、みくるの性格は天然でおっちょこちょいな性格に生まれ変わった。そして、ハルヒと長門は仕返しとばかりにみくるを良いように使うのであった。

「朝比奈みくるの本性」としても完!
保守、支援、並びに御観覧ありでした!



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:夜神月「IKU NOTE…直訳でイクノート?」