789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 00:27:12.47 ID:yGaFQWM0O
キョンの推測が正しかったらこうなってた
みくる「キョン君,未来からね,涼宮さんの調査は打ち切りだって報告がきたの」
キョン「…そう…ですか…」
みくる「いろんな事があったけど…楽しかったよ…ありがとう」
キョン「…朝比奈さん,あっちへ帰るのは…」
みくる「…ぐすっ…今日…これから」
キョン「え!?」
みくる「ごめんね突然で」
キョン「朝比奈さん…」
みくる「禁則事項だけど,私,キョン君の事n」
シュンッ
キョン「!?」
キョン「朝比奈さん?朝比奈さん!?」
キョン(…ううっ…すみません,朝比奈さん…)
みくる(キョン君,泉さんと幸せになって下さいね)
832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 09:29:53.93 ID:yGaFQWM0O
キョンの推測が正しかったらこうなってた 長門編
キョン「長門,朝比奈さんの次は…お前か?」
長門「…思念体の方から,進化の可能性はほぼ0%となり,これ以上の監視は無意味と判断した」
キョン「…そうか」
長門「そう」
キョン「最後にどっか行かないか?どこでも好きなところに連れてくぞ!」
長門「…図書館」
キョン「と,図書館!?」
長門「図書館」
キョン「もっとないのか?こう,すごいところが」
長門「すごい図書館」
キョン「そんなとこはない」
キョン「…じゃあ,行くか図書館」
長門「うん」
833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 09:37:50.68 ID:yGaFQWM0O
キョン「そういえばお前とは図書館ばっか来てたな」
長門「そう(ペラ)」
キョン「俺はまだ慣れないなこの空気」
長門「そう(ペラ)」
キョン「…眠くなってきたな…悪い,少し寝かせてくれ…ZZZ」
長門「…今までお疲れ様」
サラッ
長門「あなたはあなたなりに答えを導き出した,結果私達がこうなることは予測の範囲内」
長門「この先予測の範囲外の事が起ころうとも,あなたなら乗り越えていけるはず」
サラサラッ
長門「…もし,またあなたと会ったなら…」
サラサラサラ…
長門「また,図書館に…」
サラサラサラッ…
835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 09:42:52.19 ID:yGaFQWM0O
キョン「ZZZ…っはっ!」
キョン「どこだここ?…あ,そういや長門と図書館に来たんだった!」
キョン「長門,長門?」
キョン「別な本でも借りに行ってんのか?」
キョン「…いや,本はここにある,どこに…」
キョン「!?…これは…長門のカーディガン…」
キョン(まさか!?長門!!)
キョン「い…ない…長門…」
キョン「長門…!!」
長門(あなたなら,乗り越えていける)
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 13:25:47.63 ID:yGaFQWM0O
ハルヒ「キョン,ハサミ!」
キョン「はいはいはいはい!」
ハルヒ「はいは一回!」
キョン(どうして…どうしてこうなった!?ハルヒが妹になるなんて…)
849 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 13:27:30.53 ID:yGaFQWM0O
一週間前
キョン妹「ハルにゃん〜」
ハルヒ「妹ちゃん久しぶりね!高い高いしてあげるわ!キョンが」
キョン「何で俺なんだ!」
ハルヒ「いいじゃない,たまには」
キョン(くそ〜,このまま話していてもラチがあかないのは見え見えだ!)
キョン(…そうだ!)
キョン「しょうがない,ほら」
キョン妹「わーい」
キョン「高い高ーい,高い高ーい」
キョン(すまん,妹よ。そして,喰らえハルヒ!!)
ハルヒ「!?」
キョン妹「!?」
ゴッ!
850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 13:33:49.12 ID:yGaFQWM0O
キョン(まずい!思いの外強力にアタックしてしまった!!)
ハルヒ「…」
妹「…」
キョン(二人とも全っ然動かねー…)
キョン「ハ,ハルヒ?なに冗談かましてんだよ,起きろよ?な!?」
ハルヒ「…」
キョン「…とりあえず二人とも俺の部屋に連れてくか…」
キョン室
キョン(あれから一時間経つが…起きないな…)
???「んん…」
キョン「あ…よかった…」
妹「あ〜!よく寝た…」
852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 13:39:52.06 ID:yGaFQWM0O
キョン「は〜,やっと起きたか…心配したぞ?」
妹「はあ!?あんたよくもやってくれたわね!?覚悟しなさいよ!!」
キョン「なっ!?そんな汚い言葉を使うんじゃありません!!」
妹「汚いですってー!?あんた何私に向かって説教こいてんのよ!!」
キョン「おいおいおい,そんな言葉ばっか遣ってっと,今あそこで寝てるハルヒお姉さんみたいになるぞ〜?」
妹「はあ!?誰が寝てる…」
妹「ええ!?何で私が寝てるのよ!?はあ!??」
キョン「??は??」
853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 13:46:01.66 ID:yGaFQWM0O
キョン「お前…頭打っておかしくなったのか!?」
妹「バ,バカ!キョン!!私よ!!ハルヒよ!?」
キョン「ハハハ,言葉遣いはハルヒそっくりだな」
妹「冗談いってる場合じゃあないわよ!!妹ちゃんと私の身体が入れ代わったのよ!?」
キョン「はあ!?バカな事言うんじゃありません!」
妹「え,ちょっと!キョン!」
キョン「お兄ちゃんを呼び捨てしない!」
妹「う…うう…ぐすっ…キョンのバカ…」
キョン「!?」
妹「本当に…私は…涼宮ハルヒなのよ…ぐすっ…」
キョン「…ハルヒ…?」
キョン「本当に…ハルヒなのか?」
855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 13:48:37.51 ID:yGaFQWM0O
妹「SOS団だって…一緒に作ったじゃない…」
妹「最初の部員は…有希で…みくるちゃんは,私が連れて来て…」
キョン「…ハルヒ!すまん!!」
ギュッ
ハルヒ「……気付くのが遅いわよバカキョン!」
858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 13:56:56.60 ID:yGaFQWM0O
キョン「これからどうすんだハルヒ?その格好じゃ学校にも行けないし,家にだって…」
ハルヒ「大丈夫よ,学校には妹ちゃんが行って,私はここに居候すればいいじゃない」
キョン「…ん?待て,話がややこしいぞ?どういうことだ?」
ハルヒ「はあ…ちょっと妹ちゃんを起こして!」
キョン「あ,ああ…おい!そろそろ起きなさい!」
妹「うう〜…キョン…君?」
キョン(なあああ!?か…可愛い…!!ハルヒの身体でハルヒの顔で…こんな…こんな!!)
チラ
ハルヒ「?」
妹「キョンく〜ん,顔赤いよ〜,どうしたの〜?」
キョン(キタキタキタキタキターーー!!!大ヒーット!!なんて可愛いんだハルヒ!!!できることならこのまま抱きしめたいぞハルヒ!!)
859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 14:02:56.63 ID:yGaFQWM0O
ハルヒ「ちょっとキョン!真面目にやってよ?」
キョン(…はあ…興醒めさせるなよハルヒ…)
キョン「わかってる,ほら,こっち向いてみろ」
ぐい
妹「…わー!私がいるー!!何で!?」
キョン「これにはな,海よりも深ーい事情があってだな」
ハルヒ「いいわよキョン,私が説明する」
ハルヒ「かくかくしかじかのぴょんぴょんなのよ」
妹「えー!かくかくしかじかのぴょんぴょんなのー!?」
キョン(さすがハルヒ,的確で解りやすい説明だ)
860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 14:13:21.16 ID:yGaFQWM0O
ハルヒの家
妹「そういうわけだから,少しの間友達の家に泊まります」
ハルヒ「うん,中々よかったわよ妹ちゃん。まあ,私もお世話になるわよキョン!」
キョン「はいはい,わかりましたよ」
ハルヒ「はいは一回」
キョン「はいよ」
861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 14:14:39.67 ID:yGaFQWM0O
妹「あ,そーだ!キョン君,帰ったら一緒にお風呂入ろう?」
キョン「!?」
ハルヒ「!?」
キョン「喜ん」
ハルヒ「ダメー!!」
妹「ハルにゃん?」
ハルヒ「あた,私の身体でキョンと一緒にお風呂になんて,ダメに決まってじゃない!キョンもなに即答してんのよ!!バカ!!」
キョン「わ,悪い(ちっ!!!)」
ハルヒ「妹ちゃんは,私と入りなさい!いいわね?」
妹「はーい」
ハルヒ(ったく!キョンの奴,油断もスキもあったもんじゃないんだから!)
ドキドキ
880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 18:36:28.71 ID:yGaFQWM0O
試してみる
夜
妹「キョン!テレビのチャンネル変えて,つまんない!」
キョン「はあ…家にいてもまるで休まらないな」
妹「なんか言った!?」
キョン「何も」
ハルヒ「キョン君遊ぼう?ハルにゃんも!」
キョン(…情熱が…沸いて来る!)
妹「そうねえ,テレビもキョンもつまんない所だったしちょうどいいわ!」
キョン(…殺意が…沸いて来る!)
キョン{おいハルヒ,俺や妹以外の人が見たらただの教育のなってない妹にしか見えないだろ!?ちゃんと妹のふりをしろよ!}
妹{…それもそうね…考えておくわ}
ハルヒ「二人で内緒話〜?」
キョン「いや,言葉遣いを注意してただけだ」
886 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 19:19:00.31 ID:yGaFQWM0O
風呂
キョン「ほら,ハルヒにあんま迷惑かけないようにな」
ハルヒ「わかってるよ〜だ」
妹「っていうか,やっぱり一緒に入るのね」
ハルヒ「楽しそう〜」
キョン「楽しんできなさい」
ハルヒ「は〜い!」
妹「の,覗いたりしたら死刑だからね!死刑!」
キョン「覗くか!って言葉遣い!」
妹「あ!う〜,し,死刑にし,しちゃうん…う〜…やっぱり無理!!」
キョン「あ!おい!?…ったく」
888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 19:28:13.15 ID:yGaFQWM0O
風呂の中
ハルヒ「ハルにゃんのか〜ら〜だ〜」
妹「あ〜ほら,あんまり私の身体いじくらない!」
ハルヒ「だってなんだか面白いんだも〜ん」
妹「はあ…ま,しょうがないか」
キョン「おいハルヒ〜?」
妹「何よ〜?覗いたら死刑よ〜」
キョン「覗きに来たんじゃない!洗濯物はどうするんだ?」
妹「あ,あ〜そっか,いい,私のは別にして洗うわ」
キョン「わかった」
妹「…あいつ案外マメね」
889 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 19:32:03.58 ID:yGaFQWM0O
風呂の中2
ハルヒ「それ〜,水鉄砲〜!」
ビャッビャッ
妹「あ,やったわね〜,それ!お返しよ!」
ビュッビュッ
ハルヒ「てひひひひ,楽しい〜」
妹(な〜んかこういうの久しぶりね〜)
ハルヒ「ハ,ハルにゃん!」
妹「どうしたの!?」
ハルヒ「ここに毛が生えてる!」
妹(カーッ///)
妹「そ,そんなの大人になったらみんな生えてくるわよ!!」
ハルヒ「ほえ〜ふしぎ〜」
キョン(ぶほっ!!鼻血が!!!)
896 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 20:23:35.28 ID:yGaFQWM0O
ハルヒ「いいお湯だった〜」
妹「本当!キョンにしては中々やるじゃない」
キョン「俺関係あるか?」
妹「いいじゃない,褒めてんだからさ」
ハルヒ「キョン君一緒に寝よ〜?」
キョン「!?もちろ」
妹「ダメー!!絶対だめー!!」
キョン「はっ!…ハルヒ,じ,冗談だよ,ははは」
妹「な〜にが冗談よ,本っ当油断もスキも…ってあれ?なんかデジャブ」
ハルヒ「じゃあハルにゃんとだけか〜」
妹「私とだけでもいいじゃない」
ハルヒ「は〜い」
898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 20:28:06.64 ID:yGaFQWM0O
キョン「寂しくなったらいつでも来ていいぞ」
妹「だ,誰が行かせるもんで」
キョン「何言ってんだハルヒ,お前にも言ってんだよ」
妹「…え」
ハルヒ「てひひ〜,じゃあ行くかも〜」
妹「あ,もう…」
ドキドキ
妹(な,何よ,一瞬ドキっと…)
妹(はっ!わ,私は別にドキッとなんかしてないし,ドキドキもしてないわよ!)
妹(た,ただちょっと動揺しただけよ!ふん!)
ハルヒ「…ハルにゃん顔赤いよ?のぼせた?」
妹「ちょ,ちょっとのぼせたのかもね」
妹(そ,そうよ!きっとのぼせただけよ!)
901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 21:02:21.77 ID:yGaFQWM0O
寝床
ハルヒ「ねえねえハルにゃん」
妹「なーに?」
ハルヒ「ハルにゃんって好きな人いるの〜?」
妹「ブッ!な,何言ってんのよ!?」
ハルヒ「私変な事聞いた〜?」
妹「え?あ,いや…そんなこと…ないと思うけど…」
妹「い,妹ちゃんはどうなのよ?小学生だし好きな人くらいいるんでしょ?」
ハルヒ「私はいるよ〜,キョンく〜ん」
妹「…まあ,そんなもんか」
ハルヒ「ハルにゃんは?もしかしてハルにゃんもキョン君好きなの〜?」
妹「んな!?そそ,そんなわけないでしょう!?だだ,誰がバカキョンなんか!」
ハルヒ「そうなんだ?よかった〜」
妹「も,もう寝ましょう!」
ハルヒ「は〜い,おやすみなさ〜い」
902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 21:13:44.79 ID:yGaFQWM0O
キョン「お前と一緒に学校か…不安だ」
ハルヒ「大丈夫だよ〜ん,ハルにゃんの替わりになればいいんでしょ?」
キョン「…っ!!わかった,お前学校では喋るな,な!?」
ハルヒ「ぶー…」
ハルヒ「…ハルにゃんは?」
キョン「あいつはしっかりしてるから大丈夫だ,お前以上にちゃんとするかもな」
ハルヒ「私だってちゃんとしてるよ〜!」
キョン「まだまだだな」
904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 21:18:58.98 ID:yGaFQWM0O
学校
谷口「おうキョ…ン…」
キョン「あ,ああ,おはよう谷口」
谷口「キョン,ちょっと来い!」
キョン「…なんだよ」
谷口「なんだじゃねーよ!お前なんで涼宮と一緒に学校来てんだよ!?」
キョン「それはだな,色々事情があるんだよ」
谷口「ま,まさかついに付き合い始めた…のか?」
キョン「違う!断じて違う!!」
谷口「…そうか?…裏切るなよキョン」
キョン「裏切るって…」
907 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 21:33:05.74 ID:yGaFQWM0O
国木田「あ,涼宮さん,消しゴム落ちたよ?ほら」
ハルヒ「あ,ありがとう!え…と…」
国木田「…僕は国木田だよ」
ハルヒ「ご,ごめんね,ありがとう国木田さん」
国木田「え?いや,うん…?」
国木田「…なあ谷口,涼宮さんなんか今日雰囲気違わないか?」
谷口「ああ?いつもと一緒じゃねーの?」
国木田「そうかな?」
谷口「…じゃあ,試してやるよ」
谷口「す,涼宮,き,今日はなんか活動するのか?ほら,あの…何とか団」
ハルヒ「ええ?か,活動?あ,えと…えと…あの…キョンく〜ん,キョンく〜ん!」
キョン「ん?のわっ!?」
908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 21:37:26.04 ID:yGaFQWM0O
キョン「お,おいハルヒ,どうしたんだ泣きそうな顔して」
ハルヒ「あのね,あのね,なんか何とか団ってので活動があるみたいで,それが分かんなくて…」
キョン「と,とにかく落ち着け!な?今から授業が始まるし」
ハルヒ「…うん」
谷口「…な,なな!ななな!?」
国木田「な?違うだろ?」
911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 21:45:45.52 ID:yGaFQWM0O
小学校
妹「ちょっと先生,この問題簡単過ぎるわよ!まるで小学生のレベルじゃない!」
先生「え…と,ここ…小学校なんですけど…」
妹「そ,それもそうね,授業続けてちょうだい」
先生(ついに来るか!?モンスターペアレンツ!!)
913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 21:51:17.24 ID:yGaFQWM0O
屋上
谷口「国木田…」
国木田「なんだい?」
谷口「俺,涼宮に惚れたかもしんねー」
国木田「…あそ」
谷口「なんかこうよ,守ってやりたくなっちまったよ」
国木田「そうかい」
教室
キョン「大丈夫,俺が守ってやるからな?」
ハルヒ「うう…キョン君…」
920 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 22:02:53.15 ID:yGaFQWM0O
放課後
キョン「ふうー,やっと授業が終わった…今日は体育が無くて助かったな…」
ハルヒ「はふう〜…終わったね〜」
キョン(ん?SOS団はどうすりゃいいんだ?)
ハルヒ「…ねえキョン君,校門のところにいるのって…」
キョン「ん?……ぬわっ!!!ハルヒ!?」
キョン「お,お前ちょっとここで待ってろ!!」
ハルヒ「あ!キ,キョン君!一人に…しないでよ…」
928 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 22:25:58.24 ID:yGaFQWM0O
キョン「おい!何やってんだ!?」
妹「何って,SOS団に決まってるじゃない!団長の私がいなきゃ話にならないでしょ!?」
キョン「だからって,今はその姿なんだぞ?」
妹「関係ないわよ!ふん!」
キョン「…お前な…まさか小学校でなんかあったか?」
妹「(ギクッ)べ,別に何もなかったわよ,ただボーっと過ごしてただけよ」
キョン「…ならまあ,いいんだが」
妹「ほら,さっさと部室行くわよ!みんなには私から話すから」
キョン「信じてもらえるかね…いや,あいつらなら信じるな…」
931 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 22:34:23.70 ID:yGaFQWM0O
教室
ハルヒ「キョン君遅いな〜…」
谷口「WAWAWAわざと忘れ物〜」
ハルヒ「ひっ…」
谷口「…おう,涼宮じゃないか,奇遇だな」(棒読み)
ハルヒ「あ,てひひ,そ,そうですね」
谷口「こういうのって何だか…運命を感じないか?いや,運命に違いない」
ハルヒ「え,え?」
谷口「なあ涼宮,運命に従って俺とまた付き合ってみないか?」
ハルヒ「え?ふえ〜!?あ,あの…」
谷口「な〜に,お前が3分で俺を振った事なら水に流して島流しさ」
ハルヒ「あの…でも…わ,私」
谷口「俺は君のすることなら全て許してやれる!」
933 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 22:40:43.58 ID:yGaFQWM0O
谷口「さあ,涼宮,俺とお前の青春記念日は今日」
ハルヒ「ご,ごめんなさい!!な,名前も知らない人には着いて行くなって,キョン君から言われてるんです!!」
谷口「ぐがっ!?な!名前も…知ら…ない…」
国木田「ん?谷口,随分と遅いと思ったら涼宮さんと話してたのか」
ハルヒ「あ,国木田さん…」
国木田「あれ?谷口の奴固まってる,どうしたんだろ?」
国木田「おーい谷口,置いて行くぞ〜?」
谷口「が…が…が…」
国木田「…ダメだこりゃ,それじゃあお先に,涼宮さん」
ハルヒ「あ,さ,さようなら」
937 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 22:48:03.19 ID:yGaFQWM0O
キョン「あ,そうだハルヒ,妹が教室にいるんだ,連れてかないと説明するのに難しいだろ」
妹「そうね,じゃあ早く連れて来て,私は先に行ってるから」
キョン「わかった」
教室
キョン「悪い,遅くなっちまったな」
ハルヒ「遅いよキョン君!なんか変な人にも絡まれたんだよ!?」
キョン「学校で変な人に?」
ハルヒ「…ん」
キョン「…ぶっ!た,谷口のことか!?ははは,こりゃ傑作だ」
ハルヒ「ちょっと怖かったんだよ〜?」
キョン「そうかそうか」
ハルヒ「私知らない人には着いて行かなかったんだよ〜,偉い〜?」
キョン「そうだな,偉い偉い」
946 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 23:21:59.21 ID:yGaFQWM0O
SOS団
バンッ
妹「みんな,遅くなってごめんね!」
長門(チラッ)
古泉「…ん?」
みくる「わ〜!可愛い〜,お名前は?何歳ですか?」
妹「はあ!?」
妹(あ,そっか,この姿なんだった)
妹「みくるちゃん,ちょっと黙って,今説明するから」
みくる「ふえ?どうして私の名前を…」
古泉「おやおや?」
妹(ったくキョンの奴,早くしなさいよね!)
947 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 23:23:51.42 ID:yGaFQWM0O
長門(ジッ…)
ガタ
妹「な,何よ有希?」
長門(ジッ…)
長門「…何でもない」
ガタ
妹「…?」
古泉(長門さん,可愛いと思ったんでしょうかね)
951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/27(日) 23:42:36.12 ID:yGaFQWM0O
バンッ
キョン「悪い,遅くなっちまって!」
ハルヒ「あ,あの…」
妹「やっと来たわね!バカキョン!!」
みくる「??」
古泉「…これは?」
長門「…」
妹「みんな,今から大事な話をするわよ!」
6 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 01:18:10.72 ID:4V7iKoSO
帰り道
キョン「なんにしても,いつまでもこのままの訳にもいかんだろう」
妹「当然よ!キョンと兄妹だなんて絶対嫌よ!!」
キョン「お前な…」
ハルヒ「ずっとこのままなら私キョン君と結婚できるのかな〜?」
キョン「!?」
妹「!?」
18 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 11:25:29.49 ID:4V7iKoSO
キョン「あ,あのな,身体はハルヒでもお前は妹なんだから結婚はできないんだ。たぶん…」
妹「そ,そうよ妹ちゃん,妹ちゃんは妹なんだから」
ハルヒ「ん〜,じゃあハルにゃんはキョン君と結婚できるの〜?」
キョン「な!?バ,バカなこと言うんじゃありません」
妹「そ,そうよ,だ,誰がキョンなんかと!」
ドキドキ
28 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 18:04:25.32 ID:4V7iKoSO
長門「あなたの妹と涼宮ハルヒ,進化の可能性を持っているのはどっち?」
キョン「俺にそんなこと聞かれてもな」
長門「私は,今二人はその能力を共有していると推測する」
キョン「なぜだ?」
長門「彼女は涼宮ハルヒの肉体を持っている,何らかの影響があってもおかしくはないはず」
キョン「なるほどな…」
長門「この情況は全て彼女が望んだこと」
キョン「?」
長門「彼女はもっとあなたに近づこうと考えたのかもしれない」
キョン「な…に?」
長門「彼女は力を犠牲にしてでもあなたに近付き,あなたの事をもっと知ろうと考えたのかもしれない」
キョン「そんなバカな」
長門「それを写すかのように,何の力もなく,幼いあなたの妹に彼女はなった」
キョン「…」
長門「でも,これは全て私の推測」
31 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 19:16:17.43 ID:4V7iKoSO
キョン宅
キョン「…なあハルヒ」
妹「なによ?」
キョン「お前…(俺の妹になりたいと思ったのか?)」
キョン(なんて聞けん!)
キョン「今日の晩飯は何だと思う?」
妹「ん〜,コロッケかな?」
キョン「何でそう思った?」
妹「はあ?そういうのは勘に決まってるでしょ?」
キョン「勘…ね」
妹の部屋
ハルヒ「今日はハンバーグが食〜べた〜いな〜」
32 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 19:19:48.98 ID:4V7iKoSO
夕飯
キョン(ハンバーグ…ね)
妹「な〜んだ,コロッケじゃなかったわね」
ハルヒ「わーい,ハンバーグだ〜!」
キョン「喜びすぎだろ」
ハルヒ「だってハンバーグが食べたかったんだもーん」
キョン「そうかい」
妹「…明日こそはコロッケね」ボソ
キョン「ん?なんか言ったか?」
妹「べ〜つに」
35 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 20:41:30.20 ID:4V7iKoSO
学校
キョン「体育は休んだ方がいいんじゃないか?」
ハルヒ「だ,大丈夫!ちゃんとハルにゃんの代わりにならないと!!」
キョン「…そうか(心配だ…)」
体育 1000m走
ハルヒ「はあ,はあ,た,倒れそう…」
朝倉「…涼宮さん,体調悪いの?保健室行く?」
ハルヒ「だ,大丈夫…心配,はあはあ,しなくても,大丈夫だか…ら…」
バタンッ
朝倉「ちょ,ちょっと?涼宮さん?涼宮さーん!?」
男子は1500m
谷口(涼宮,俺はお前の為に1500mを走る!まだまだ諦めないぜ!)
国木田(涼宮さんいつもなら平気なのに最近はどうしちゃったんだろ?)
キョン「だから無理すんなって言ったのに…」
36 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 20:52:48.16 ID:4V7iKoSO
小学校
妹「ちょっと先生!」
先生「な,なーに?」
妹「新しい部活を作りたいんだけど!できますよね!?」
先生「ま,まあできるけど…どんな部を作りたいの?」
妹「SOS団2よ!」
先生「…それってどんな部活なの?」
妹「それはですね,世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団2です!」
先生「そういう部活ごっこは他の友達を誘った方が大いに盛り上がるわよ?」
妹「あ,遊びじゃないんです!本気なんです!」
先生「ごめんね,先生忙しいの,またね」
妹「あ…」
妹「本気…なのに…」
37 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 20:57:54.78 ID:4V7iKoSO
学校
谷口「何!?涼宮が体育中に倒れた!?くそっ!!走るのに夢中で気付かなかったぜ,永遠の不覚だ!!!」
国木田「軽い疲労みたいだから少し寝たら治るみたいだけど?」
キョン「詳しいなお前」
国木田「さっき朝倉さんに聞いたんだ」
キョン「ふーん?」
谷口「さーてと,王子様がお見舞いに行かないとな!」
キョン「誰が王子様だ誰が…」
国木田「放っとこうよ」
43 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 23:50:57.35 ID:4V7iKoSO
保健室
ハルヒ「ん〜…」
谷口「涼宮…こんな辛そうな顔して,待ってろ!今王子様のキスでその苦しみから解放してやる!!」
キョン「バカッ!!止めろ!!」
谷口「うおっ!?キョン!!」
キョン「あのなーお前,そんな事したら殺されるぞ!?」
谷口「何を言うんだキョン!最近の涼宮はまるで今までとは違う!」
キョン「な,何がだ」
谷口「わかってるだろ!?最近の涼宮は俺を誘っている!俺の為に変わったんだこいつは!!」
キョン「んな!?(なんつう勘違い!)」
谷口「たぶん俺を振ったのは俺を試してるんだ!どんな小悪魔ちゃんな私でも好きでいられるかってな!!」
キョン「小悪く…ってか告ったのかよ…」
46 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/28(月) 23:58:53.87 ID:4V7iKoSO
谷口「俺は試される為に振られたが,まだまだ気持ちは離れちゃいないぜ!!」
キョン「離れろよ!どっか遠くに気持ち置いて来いよ!!」
谷口「涼宮,俺はどんな小悪魔な君でも愛してるぜ!!」
キョン「悪魔にでも恋してろよ!」
谷口「涼宮!迎えに来たぜ!!」
キョン「お迎え来いよ…」
ガラッ
国木田「谷口〜!先生が呼んでるぞ!!すっごい怒ってるみたいだった!!」
谷口「な!?何っ!?ついにあれがバレたか!?いや,あのことか!?まずい!!該当がありすぎる!!」
谷口「ぐわあああああ!!!」
ダダダダダダッ
48 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 00:07:37.35 ID:hf5hncSO
国木田「…あいつもいい加減気付けばいいのにな」
キョン「国木田」
国木田「涼宮さんはキョンのことしか見てないってことにさ」
キョン(そりゃ中身は妹だしな…)
国木田「僕は応援するよキョン」
キョン(何をだ?まあいいや)
キョン「ああ,ありがとうな」
49 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 00:13:45.63 ID:hf5hncSO
起きた
ムク…
ハルヒ「…キョン…」
キョン「おいおい,起きてすぐに兄を呼び捨てか?」
ハルヒ「え?」
キョン「気がついたか?」
ハルヒ「あ〜!キョン君だ〜」
キョン「やっと起きたな」
ハルヒ「やっと?あ,そっか,確か私体育で走っててそのまま寝ちゃったんだった!」
キョン「寝たんじゃない,気を失ったんだ」
ハルヒ「そうとも言うかな〜」
キョン「そうとしか言わん」
ハルヒ「てひひひ」
50 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 00:21:54.64 ID:hf5hncSO
小学校
妹「…キョン…」
妹「キョン達今頃どうしてるかな〜?」
妹「こっちはもう飽きたわよ,授業は小学生だし周りもガキばっか,先生はまともに取り合ってくれない…」
妹「…高校生に戻りたい…」
54 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 07:44:06.54 ID:hf5hncSO
みくる「キョン君,涼宮さんと暮らしてるんですよね?じゃあ,その,お,お風呂とかは…」
キョン「大丈夫ですよ,風呂はあいつとは別ですから」
みくる「そ,そうじゃなくて,えーと…キョン君の妹さんってキョン君とお風呂に入ったりするんじゃ…」
キョン「そういえばたまにしますね」
みくる「じゃあ,あの,今は涼宮さんの身体で…?」
キョン「んな!?そんなわけないじゃないですか!!」
みくる「そそ,そうですよね!あわわ,私ったら何言ってるんだろう」
キョン「あ,あはは〜やだな〜朝比奈さん」
55 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 07:54:29.07 ID:hf5hncSO
古泉「もしも僕が貴方の妹さんと」
キョン「言うな,想像したくもない」
古泉「そうですか,残念」
56 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 08:19:59.04 ID:hf5hncSO
ハルヒ「キョン君,今日の晩御飯は何だと思う〜?」
キョン「今日はエビフライだな」
ハルヒ「私はコロッケだと思うな〜」
妹「あら奇遇ね,私もコロッケだと思うわ」
キョン「ハルヒ,お前コロッケ好きなのか?」
妹「別に,ただそう思っただけよ」
ハルヒ「2対1で今日はコロッケだねハルにゃん」
57 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 08:25:12.06 ID:hf5hncSO
晩御飯
ハルヒ「わ〜い!今日はコロッケだ〜」
妹「うん,思った通り!」
キョン(…なぜだ!?)
妹「私達の勝ちね,キョン」
キョン「勝ちって何だ勝ちって?」
妹「勝ちは勝ちよ,ね?いもう…ハルヒ?」
ハルヒ「うん,キョン君の負け〜」
キョン「くそ〜」
59 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 10:36:31.52 ID:hf5hncSO
キョン「ZZZ…ん〜…」
キョン「暑い…ZZZ」
??「ん〜…キョン…ZZZ」
キョン「んあ?」
キョン(ぬおっ!?ハルヒ!?)
ハルヒ「ZZZ…ん…」
キョン(い,いや,今は違うか…しかしこれは心臓に悪いな…)
ムニ
キョン(む,胸が!!)
キョン(心臓には悪いが目と身体と頭には大いにいいな!うん!)
ハルヒ「ん〜…キョ…ン…」
キョン(こいつ…俺の知らないところでは呼び捨てか?)
60 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 11:20:25.55 ID:hf5hncSO
朝
キョン「ふあ〜あ…」
キョン「こら,起きなさい」
ハルヒ「ん〜…キョン…君?」
キョン「ハルヒと一緒に寝てたんじゃなかったのか?」
ハルヒ「ん〜だって…」
キョン「だって?」
ハルヒ「自分より大きな人の方がいいんだもん…」
キョン「はあ…お前もハルヒに言い訳してくれよ,でなきゃ俺が死刑だからな」
ハルヒ「う,うん!する!でもね,一度部屋に帰ったんだよ?どうやって帰ったかは覚えてないけど」
キョン「ん?ほんとか?」
ハルヒ「うん」
妹「あああああああ!?」
64 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 12:22:40.70 ID:hf5hncSO
キョン・ハルヒ「あ」
妹「あああんた達!何やってんのよー!?」
キョン「いやな,ハルヒ」
妹「ど,どこまでやったの!?キス!?それとも私の身体見たの!!?どうなのよキョン!!」
キョン「バ,バカ,違う!誤解だ!!」
妹「な何が誤解よ!頭小突いたり,ち,チチクリあってたりしてたじゃない!!」
キョン「誰がチチクリあってただ!」
キョン「あのなハルヒ,ちょっと聞けよ?」
ハルヒ「ハルにゃん,実はね,私が寂しくなってキョン君の部屋に行ったの,ごめんね?」
妹「う,い,妹ちゃんがそういうなら…そうなの…かな」
キョン(何なんだこの差は)
ハルヒ「で,でもね,一度部屋には帰ったんだよ?」
妹「へ,へえー?そうなんだ?」
ハルヒ「うん,本当だよ?信じて?」
妹「わ,わかったわよ,今回だけなんだからね!?」
65 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 12:42:11.79 ID:hf5hncSO
ハルヒ「キョン君お醤油取ってー?」
キョン「ああ,はいよ」
ハルヒ「ありがとう」
モグモグ
ハルヒ「キョン君ピーマン嫌〜い」
キョン「好き嫌いはよくありません」
ハルヒ「うえ〜」
妹「……ちょっとキョン?」
キョン「何だ?」
妹「あんた達昨日よりちょっと仲良くなってない?」
キョン「?何言ってんだ?」
妹「な,仲良くなってるって絶対!」
キョン「いや,普通だぞ」
妹「そ,そう?なら,いいんだけど…」
キョン「…?」
ハルヒ「てひひ〜」
70 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 19:35:38.27 ID:hf5hncSO
ハルヒ「ティモテーティモテー」
キョン「?何だそりゃ?」
ハルヒ「シャンプー!」
キョン「へえー」
71 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 19:47:41.77 ID:hf5hncSO
キョン「もう学校には慣れたか?」
ハルヒ「あ,まだ…」
キョン「そりゃそうか,授業も何言ってるかさっぱりだろ?」
ハルヒ「うん…」
キョン「そんな顔すんなって!元に戻れるさ!な!?」
ハルヒ「戻りたくないもん,キョン君と結婚するんだもん!」
キョン「あのな,だから妹とは」
ハルヒ「今はキョン君の妹じゃないもん!」
キョン「そ,そりゃ身体はハルヒだが…」
ハルヒ「先生が授業で言ってた,遺伝子が何とかだから兄弟とかとは結婚しちゃいけないって!」
ハルヒ「でも今はハルにゃんの身体だから遺伝子は関係ないだもん!!」
キョン「…お前,その話理解できてるのか!?」
ハルヒ「私だってちゃんと勉強してるだよー!!」
72 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 19:54:33.55 ID:hf5hncSO
キョン「…そ,そうか,勉強頑張ってるんだな,偉いな」
キョン(…俺はこいつに何て言ったらいいんだ?)
キョン(確かに言ってること自体は理論的には正しいんだ…)
キョン(だが…)
ハルヒ「あーっ!」
キョン「!?ど,どうした!?」
ハルヒ「あ…んーん,小学校の友達がいた気がしたんだけど…」
キョン「んー?」
キョロキョロ
キョン「誰もいないな」
ハルヒ「うん,気のせいみたい…」
77 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 21:40:18.64 ID:hf5hncSO
昼休み
キョン「どうした古泉,いきなり呼び出して」
古泉「いえ,少し気になることがありましてね」
キョン「気になること?」
古泉「はい,最近めっきり閉鎖空間の出現が減りましてね」
キョン「いいことじゃないか?」
古泉「いえ,減ったと言っても小さいものなら現れるんですがね」
キョン「どれくらいのだ?」
古泉「そうですね,半径50m〜800m程のものですね」
キョン「神人は?」
古泉「その空間に合わせた小さいサイズですね,なので最近は僕らは1人か2人ずつしか呼ばれません」
キョン「…そうか,後は何か変わった事はあるか?」
古泉「いえ,今の所はそれだけですね」
キョン「わかった,何かあったらまた呼んでくれ」
古泉「はい,わかりました」
78 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 21:41:20.67 ID:hf5hncSO
キョン(まさか,本当に涼宮が望んでこの情況が作り出されたのか?)
キョン(だから不満が少なく閉鎖空間も小さいもので済んでるのか?)
キョン(涼宮,お前は何がしたいんだ…)
キョン(いつまでもこんな情況でいいはずがない!)
キョン(何とか元に戻す方法はないのか…)
キーンコーンカーンコーン
キョン「やべっ!次の授業は体育だった!!」
80 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/29(火) 23:51:11.01 ID:hf5hncSO
妹「ねえキョン,あんた今日こっち(小学校)来た?」
キョン「いや,行ってないぞ?どうした?」
妹「なんかボーっとしてたらあんたの顔が見えたのよね」
キョン「俺のこと考えてたのか?」
妹(はっ!何言ってんだろ私!!)
妹「そ,そんなわけないでしょう!?だ,誰があんたの事なんか!」
キョン「そうかい」
妹「そうよ!」
81 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 00:02:06.75 ID:dJGSrMSO
ハルヒ「キョン君,今日でた宿題教えて〜」
キョン「俺は宿題教えれる程秀才じゃないぞ」
ハルヒ「でも私よりは解るでしょ〜?」
キョン「そうかもな」
妹「なに,宿題?そんなもん私が教えてやるわよ」
ハルヒ「ハルにゃん解るの?」
妹「たぶんね,教科書見せてくれる?」
キョン「ほらよ」
妹「…け,結構やるじゃない」
キョン「最近授業出てないから解らないだろ?」
妹「うっ…っかしいな〜,前は教科書見れば解らないことはなかったんだけどな〜」
キョン「授業のレベルも上がってんだよ,さすがのお前も教科書だけじゃ解らないレベルになってんだよ」
妹「う〜…なんかショック〜」
ハルヒ「キョン君は解る〜?」
キョン「…なんとか…」
82 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 00:09:23.25 ID:dJGSrMSO
キョン「ん〜…ああ,だからこうなるのか!」
キョン「これはな,この…で,こうなるんだ,解ったか?」
ハルヒ「ん〜…えっと,えっと…」
妹「…ああ,あー…」
ハルヒ「…あー!そっか,こうだからだね?あってる?キョン君!」
キョン「うん,あってるぞ」
妹「えー……ちょっとキョン」
キョン「ん?なんだよ」
妹「あんたの教え方が悪いわ!解るように説明してちょうだい!!」
キョン「あのな,俺は教師や家庭教師じゃないんだ,これが精一杯だ」
妹「まったく,本当ダメキョンね」
84 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 00:16:00.69 ID:dJGSrMSO
妹「あ,そういえば私も宿題出たんだった」
キョン「なに?ちゃんとやってけよ」
妹「当たり前でしょ!」
ハルヒ「どんなのが出たの〜?」
妹「図工よ!紙を使ったアートを作ってこいだってさ」
ハルヒ「私そういうの好き〜」
妹「そう?じゃあ妹ちゃんも作ってみる?」
ハルヒ「うん!作る〜!」
妹「じゃあ決まりね!キョンの部屋で作るわよ!」
妹「ちょっとキョン!ハサミ貸しなさいよ!」
キョン「何でこんなことに…」
85 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 00:22:45.46 ID:dJGSrMSO
キョン「何で俺の部屋でやるんだよハルヒ!」
妹「何よ!?なんか文句あるの?」
ハルヒ「キョン君…?」
キョン「う…別にないが…」
妹「じゃあいいわね」
キョン(俺らの宿題はまだ終わってないのだが…)
妹「ここは丸っこく切った方が可愛いかしら?」
ハルヒ「可愛いよ〜,ここはどうしようかハルにゃん?」
妹「そこはギザギザの方がいいわ!」
ハルヒ「ギ〜ザ〜ギ〜ザ〜」
妹「結構楽しいわねこれ!」
86 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 00:31:06.20 ID:dJGSrMSO
妹「完成よ!」
ハルヒ「わーい…ふあ…なんか眠くなってきちゃったよ〜…」
妹「ふあ…私も〜…」
キョン「…片付けろよ…」
妹「ZZZ」
ハルヒ「ZZZ」
キョン「何で俺の部屋で寝るんだよ…しかもベッド占領しやがって…」
キョン(…こうして見るとハルヒも中々可愛いもんだな,まあ顔は美人だしな)
ハルヒ「ん…キョン…早く…し…さ…」
キョン「何の夢を見てんだか」
妹「ハサ…ミ…」
キョン「宿題の延長か?」
キョン「ふあ…俺も寝るか…(床で)」
91 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:06:07.48 ID:dJGSrMSO
キョン「あー…今日は休みか…」
キョン「…二人ともまだ寝てるな」
ハルヒ(パチ)
キョン「お,起きたか」
ハルヒ「んー…」ボー…
キョン(ボーっとしてる…可愛い…)
ハルヒ「…キョン,今何時よ?」
キョン「9時…って…なに!?」
ハルヒ「もう少し寝るわ…」
キョン(い,今,ハルヒだったのか!?)
ハルヒ「ZZZ」
キョン(ま,間違いない!今のはハルヒだった!もしかして戻ったのか!?)
92 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:08:58.41 ID:dJGSrMSO
キョン「…もう11時か,そろそろ二人を起こすか」
キョン(…ハルヒ!)
ガチャ
キョン「二人とも!そろそろ起きろ!!」
ハルヒ「ん…」
妹「ふあ〜…」
キョン(どっちだ!?)
93 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:11:40.21 ID:dJGSrMSO
ハルヒ「あ,キョン君おはよう〜」
妹「おはようキョン」
キョン「…!!!」
キョン「…ああ,二人共おはよう,顔洗って来いよ」
妹「うん」
ハルヒ「はーい」
キョン「…どうしてだ…!!?」
94 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:16:07.12 ID:dJGSrMSO
キョン(そういえばあの日から今日で1週間は経つな)
ピロリン
キョン「ん?古泉?」
古泉【今日,時間ありますか?】
キョン「何かあったのか!?」
キョン【あるが,どうした?】
古泉【メールでは何なので会ったときに話します】
キョン【わかった】
キョン「…何かがあったはずだ!」
96 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:20:42.99 ID:dJGSrMSO
キョン「古泉…は,まだ来てないか…」
長門「約束の時間までまだ1分03秒早い」
キョン「長門?お前も呼ばれたのか?」
長門(コクリ)
みくる「…キョン君」
キョン「朝比奈さんまで!?」
古泉「おや?呼んだ張本人の僕が最後ですか,これは一本取られましたね」
キョン「…古泉」
98 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:24:43.47 ID:dJGSrMSO
キョン「何か…あったんだな!?」
古泉「…はい」
キョン「何があったんだ?教えてくれ古泉!!」
ガシッ
古泉「おっと,まずは落ち着いて下さい,順を追って説明します」
キョン「あ…悪い」
99 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:28:02.17 ID:dJGSrMSO
古泉「長門さん,ここ最近で何か感じた事はありますか?」
長門「ある,涼宮ハルヒの力が徐々に弱まりつつある」
キョン「なに?」
古泉「やはりそうですか」
キョン「どういう事だ!?」
みくる「キョン君!」
キョン「あ…すみません朝比奈さん」
101 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:36:00.72 ID:dJGSrMSO
古泉「いいでしょう,まずは大まかに説明します」
キョン「頼む」
古泉「涼宮さんが入れ代わったあの日から,閉鎖空間の出現する回数と大きさが激減しました」
古泉「その日から今日で1週間と1日経ちます,その日から涼宮さんの力は弱まりつつあったのですが,ある日を境に我々は別な力の存在を感じるようになりました」
キョン「別な,力?」
古泉「はい,おそらく」
長門「それは貴方の妹の存在と思われる」
キョン「妹?」
102 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:42:25.89 ID:dJGSrMSO
古泉「はい,僕は昨日の昼,組織に呼ばれて閉鎖空間に行ってきました」
キョン「閉鎖空間に…」
古泉「そこには僕らの知っている神人とはまた別の形の神人がいました」
キョン「別な?」
古泉「はい,しかしその神人はあまりにいびつな形をし…そう,まるで幼い子供の落書きのようでした」
キョン「…まさか?」
長門「貴方の妹のものか,涼宮ハルヒのものかは不明」
古泉「しかし組織はそれを見逃しはしない,もし」
キョン「待ってくれ!もしそれが妹のものなら?妹はどうなるんだ!?」
103 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 01:53:00.17 ID:dJGSrMSO
古泉「…恐らく何もできません,今まで涼宮さん本人に何もしなかったように」
キョン(ほっ)
みくる「キョン君,涼宮さんがこのまま戻らなければ…未来は変わってしまいます…」
キョン「未来が…」
みくる「私はこの出来事に直接介入することは出来ないの…禁則事項だから…」
キョン「朝比奈さん…」
長門「今,進化の可能性を秘めている存在は2人に増えた」
長門「涼宮ハルヒの精神と肉体は今,分離している」
長門「この情況が長引けば,恐らく涼宮ハルヒの精神の方が力を失い,肉体の方にだけ力が残ると予想される」
キョン「ハルヒは,力を失うってことか…どうしてだ!?ハルヒはハルヒだろう!?」
104 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 02:03:35.15 ID:dJGSrMSO
長門「精神というのは不安定な存在,そこに能力が存在し続けるというのは不可能に近い」
長門「かたや肉体というのはいたって安定した存在である」
長門「力が安定して存在し続けるには充分な条件が揃っている」
キョン「そ…んな…」
キョン「古泉!なんとかならないのか!?」
古泉「残念ですが…」
キョン「くっ!…」
古泉「3日前からです」
キョン「?」
古泉「3日前から別の力の存在を感じるようになりました,その日,何かありませんでしたか?」
キョン「何かって…」
古泉「恐らくその日が鍵となる日でしょう」
キョン「何だ…それ…」
みくる「…キョン君これ…」
キョン「…?これは?」
みくる「ごめんなさい,禁則事項です…」
古泉「健闘を祈ります,では」
105 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 02:12:28.91 ID:dJGSrMSO
キョン(朝比奈さんから渡された物,何だこれ?)
[こぶとりじいさん]
キョン(何かのおまけの本か?随分と小さいな)
ハルヒ「キョン君何してるの〜?」
キョン「うおっ!?何でもないぞ,今日はどこにも行かないのか?」
ハルヒ「キョン君連れてって〜?」
キョン「俺は今忙しいんだ,ハルヒとでも行って来ればいいじゃないか」
ハルヒ「え〜,ハルにゃんはお庭で何かしてるよ〜?」
キョン「庭?何やってんだ?」
ハルヒ「わかんない」
キョン「ん〜?ああ,何かの観察だな,宿題じゃないのか?」
ハルヒ「ふえ〜,小学校は宿題が多くて大変だね〜」
キョン「お前も本当は小学生だろ」
ハルヒ「てひひ〜」
106 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 02:21:11.08 ID:dJGSrMSO
キョン「ハルヒ,何やってんだ?」
妹「ん〜?観察」
キョン「いや,何の観察だよ?」
妹「昆虫よ」
キョン「虫かよ!そういや小学校の時やったな,お前なら覚えてるだろ?その知識を教師達に嫌味な程見せ付けてやればいいだろ」
妹「バ,バカね,私は手を抜くのが嫌なのよ!こうやって直に観察するのが1番いいに決まってるわ!」
キョン「そうかい」
ハルヒ「キョン君遊ぼうよ〜?」
キョン「だからな,今日は忙しいんだって,マジで」
ハルヒ「ブー,つまんない…」
キョン「悪いな」
107 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 02:29:23.86 ID:dJGSrMSO
キョン(3日前…何かあったっけ?)
ピロリン
キョン「ん,古泉?何かわかったのか?」
古泉【言い忘れていたことがありました】
キョン(ははは,やっぱりな!3日前だけじゃあヒントにもならんからな!)
古泉【涼宮さんが完全に力を失うまで,あと一週間程でしょう】
キョン「!?」
キョン「な…に?」
キョン【どういう事だ!?】
古泉【今日から3日程前に新たな力の存在を感じた事から計算した結果,このような結論に】
キョン「な…なんてことだよ…」
108 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 12:04:49.93 ID:dJGSrMSO
キョン(あと一週間で戻らなければ,ハルヒは力を失う…)
キョン(たぶん,もう元には戻れなくなるってことでいいんだよな?)
妹「キョン,もう晩御飯よ,早く下に降りなさいよ」
キョン「ああ,今行くよ」
ハルヒ「キョーンくーん!ごーはーんー!!」
キョン「今行くって,まったく」
109 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 12:11:03.16 ID:dJGSrMSO
晩御飯
ハルヒ「キョン君はい,あーんして」
キョン「コラ!いたずらするなって!(みんな見てるんだぞ!?)」
ハルヒ「え〜,悪戯じゃないのに…」
妹「…キョン」
キョン「ん?」
妹「あーんしなさい,食べさせてあげるわ!」
キョン「いっ!?ど,どうしたお前!?頭打ったのか??」
妹「バ,バカ!そんなんじゃないわよ!!気が向いただけよ!」
キョン「そ,そうか?」
妹「ほ,ほら,あーんしなさいよ」
キョン「あ,あーん」
モグモグ
キョン(なんか怖いな…)
110 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 12:15:44.79 ID:dJGSrMSO
キョンの部屋
ハルヒ「ぶー!」
キョン「どうしたむくれて?」
ハルヒ「だってさっきキョン君あーんしてくれなかったんだもん…」
キョン「あのな,あんなところで出来るわけないだろ?みんな見てたし」
ハルヒ「でも,ハルにゃんのはしてたもん」
キョン「あいつは今は妹だからな」
ハルヒ「私だって妹だよ?」
キョン「見た目はハルヒだろ」
ハルヒ「そうだけどさ…」
キョン「だったら,わかってくれるな?」
ハルヒ「…ぶー」
111 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 12:23:54.12 ID:dJGSrMSO
妹「キョン,ちょっといい?」
キョン「ん?ああ,何だハルヒ?」
妹「ちょっとこっちに来て」
キョン「?なんだよ?」
妹{妹ちゃんに聞かれるとちょっとまずいのよ}
キョン{だから何だよ?}
妹{その…そろそろくるはずなの…}
キョン{何がだ?}
妹{バ,バカ!女の子に言わせるの!?}
キョン{だから何がだよ!?}
妹{ほ,本当バカで変態なんだから!}
キョン{悪かったな,バカで変態で,で?何がくるんだ?}
妹{…そ,その…生理…}
キョン「なーっ!?」
妹「こ,声が大きいわよバカキョン!!!」
キョン(お前だって充分声でかいぞ)
妹{そ,それでね,私の身体は今妹ちゃんでしょ?どうしよう…}
キョン{どうしようったって…学校休ませるか?}
112 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 12:30:05.05 ID:dJGSrMSO
妹{…そう,しようかな…}
キョン{下手に学校でパニックになるよりはいいだろ}
妹{そ,そうね…}
キョン「あ,あとお前…」
妹「な,何?」
キョン「3日前,何かなかったか?」
妹「3日前?いえ,特に何も…」
キョン「そうか」
妹「…あ」
キョン「何か思い出したか!?」
妹「あ,その…」
キョン「何だ!?何でもいいから言ってくれ!」
ガッ
妹「痛っ,ちょっとキョン?」
キョン「あ,悪い」
113 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 12:34:18.82 ID:dJGSrMSO
妹「…その…夜寝てる時なぜかあんたの寝顔を見たのよ」
キョン「?寝顔?」
妹「ええ,夢だったかもしれないけどね」
キョン「…それだけか?」
妹「まあ,そうね」
キョン「そうか,ありがとう」
妹「?何かあったの?」
キョン「いや,たいしたことじゃねーよ」
妹「…そう」
114 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 12:43:12.64 ID:dJGSrMSO
キョン(そういえば明日はハルヒはどうするんだ?休むのか?)
キョン(まあいいや,そこはハルヒに任せよう)
ハルヒ「キョン君寝よう?」
キョン「自分の部屋で寝なさい」
ハルヒ「はあ〜い,つまんな〜い」
キョン「やれやれ,段々わがままになってきたな…」
カッチカッチカッチカッチ
キョン(もう12時か,明日は学校だし俺もそろそろ寝るかな)
ガチャ
??「…」
キョン「まだ寝てなかったのか?」
115 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 13:10:51.58 ID:dJGSrMSO
キョン「ハルヒ」
妹「あのね,キョン…」
キョン「どうした?」
妹「き,今日は一緒にねてあげるわ!ありがたく思いなさい!?」
キョン「はあ!?何言ってんだよ,冗談言ってないで早く寝ろよ」
妹「キョン…」
キョン「そういえばお前は明日学校どうするんだ?休むのか?」
妹「うん…」
キョン「そうか,じゃあおやすみ」
妹「キョン…お願い,今日は一緒に寝て…」
キョン「…本気で言ってるのか?」
妹「ええ,本気よ」
116 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 13:13:09.05 ID:dJGSrMSO
キョン「…わかったよ,じゃあ俺は床に布団を」
妹「いい,一緒のベッドに寝てもいいから」
キョン「…お前…」
妹「さあ,寝るわよキョン!さっさとベッドに入りなさいよ」
キョン「あ,ああ」
118 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 13:24:40.43 ID:dJGSrMSO
ベッドで
キョン(ハルヒのやつ,いったいどうしちまったんだ?)
妹「…ねえ,キョン…」
キョン「ん,な,何だ!?」
妹「最近ね,思い出せない事があるの…」
キョン「思い出せないこと?」
妹「SOS団を作ったとき,どこの部室を使ったかとか,最初はそのくらいの」
妹「いつの間にか忘れてしまうようなどうでもいいようなこと」
キョン(どうでもいいのか?)
妹「でも,最近は違うの!SOS団って名前はなぜSOS団っていうのか…」
キョン「!?」
妹「昨日の虫観察だってそう…まるで覚えていないの…」
妹「今までの知識が…記憶がどんどん消えてきているのよ!」
フルフル…
キョン(ハルヒが…震えている…)
妹「私,怖いの!!いつかSOS団の事や,みんなの事…」
妹「そして,キョンの事まで忘れちゃうんじゃないかって!!」
120 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 13:31:52.55 ID:dJGSrMSO
キョン「ハルヒ…」
キョン「大丈夫だ,お前がみんなの事や俺の事を忘れたら,俺が思い出させてやる!!」
ギュッ
妹「キョン…」
ガチャ
ハルヒ「むにゃむにゃ…ハルにゃんどこ〜?」
キョン「ぬおっ!?ど,どうした?」
ドサッ
ハルヒ「ZZZ」
キョン「…寝てる…寝ぼけてきたのか」
妹「あ,ああ…」
キョン「ハルヒ?」
妹「私の身体…返してよ…」
キョン「ハルヒ…」
妹「返してよー!…うう…返…して…」
キョン「…ハルヒ…」
121 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 13:40:40.58 ID:dJGSrMSO
キョン「…二人共寝たか…」
キョン「ハルヒ…どうして今まで言わなかったんだよ…」
キョン「…早く元に戻らないと大変なことになるな…」
ハルヒ「…キョン君…」
キョン「わ,悪い,起こしちまったか,どうした?」
ハルヒ「私,戻りたくない」
キョン「え?」
ハルヒ「私,ずっとこの身体でいる!」
キョン「おい,何言ってんだ?」
ハルヒ「私はキョン君と結婚するんだもん!!」
バンッ
キョン「あ,おい!」
バタン,ガチャン
キョン(くそっ!鍵を掛けたか!)
122 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 13:50:10.69 ID:dJGSrMSO
次の日
妹「今日は学校を休むわ,妹ちゃんも部屋から出て来ないしちょうどいいわね」
キョン「ああ,じゃあ行ってくる」
学校
キョン「おはよう国木田,谷口」
国木田「おはようキョン」
谷口「おう,今日は涼宮まだ来てないぜ,休みかな?」
キョン「…たぶんな」
谷口「くっそー!風邪か!?俺が見舞いに行って元気づけてそのままゴール,イン!!ぐふふ」
キョン「バカなこと言ってないで席についた方がいいぞ?もう先生来てるしな」
谷口「す,すいません!!」
123 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 13:58:44.86 ID:dJGSrMSO
放課後
古泉「今日は涼宮さ…いえ,妹さんはお休みですか?」
キョン「ああ,あの日が近いからハルヒと一緒に家にいるよ」
古泉「そうですか」
長門「…あの日とは?」
キョン「ブッ!」
みくる「な,長門さん…ゴニョゴニョゴニョです」
長門「理解した,これはチャンスでもある」
キョン「何がだ?」
長門「肉体が不安定となる日,それが月経」
みくる「長門さん,そんなはっきり月経って言わないで!」
キョン(貴女もですよ,朝比奈さん)
長門「涼宮ハルヒの肉体が不安定であるということは」
古泉「なるほど,パワーバランスが崩れるということですね?」
124 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 14:15:08.48 ID:dJGSrMSO
長門「半分正解」
古泉「…半分とは?」
長門(クル)「貴方の妹は,月経は?」
キョン「ま,まだだと思うが…」
長門「なら話は早い,貴方の妹は月経を経験していない」
長門「貴方の妹にとって月経とは恐らく未知の体験,精神的にも不安定となるはず」
キョン「そ,そうか!」
みくる「月経で心も身体も弱っている時は涼宮さんの方の力が上回るはずなんですね!?」
長門「恐らく…」
古泉「しかし,それには涼宮さんが強く願わなければ意味がありませんよ?」
キョン「あいつなら大丈夫だ!あいつはもう戻りたがっているからな」
古泉「しかし,それでも戻っていないということは…妹さんは…」
キョン「…ああ,あいつはこのままを望んでいる」
125 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 14:22:51.14 ID:dJGSrMSO
キョン「それも,かなり強くな…まるで幼いハルヒを見てるようだよ」
長門「…涼宮ハルヒの月経は,いつ?」
キョン「…え?」
古泉「…(カーッ)」
みくる「うう…(ボッ)」
キョン「(う…)…知らん…」
長門「…涼宮ハルヒの力が昨日激減した,恐らく力が残るのはあと3日程」
キョン「3日!?」
長門「それまでに,1番大きな波が来なければ…」
キョン「…大丈夫,大丈夫だ!」
古泉「…」
みくる「キョン君…」
131 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 21:57:13.34 ID:dJGSrMSO
キョン「ただいま」
妹「おかえり」
ハルヒ「おかえりなさいキョン君」
キョン「ハルヒ,話があるんだが少しいいか?」
妹「別にいいけど,なに?」
ハルヒ「なになに〜?何の話〜?」
キョン「ああ,ちょっと学校の話だよ,ハルヒの学校の友達の」
ハルヒ「な〜んだ」
132 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/30(水) 22:04:19.14 ID:dJGSrMSO
キョン「ハルヒ,お前の…その,生理って…いつなんだ?」
妹「はあ!?バ…バカじゃないの!?そんなこと聞いてどうすんの!?」
キョン「い,いや,重要な事なんだ!」
妹「バ,バカ…」
キョン「すまん…!」
妹「…その…周期通りなら…明後日よ…」
キョン「明後日…」(ギリギリだな…)
キョン「ありがとうハルヒ,絶対に元に戻してやるからな!」
妹「キョン…」
139 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 00:18:39.26 ID:GE1AxsSO
ハルヒ「キョン君,ハルにゃんから明日も学校休めって言われたんだけど,休めばいいのかな?」
キョン「ああ,休んだ方がいいと思うぞ」
ハルヒ「え〜,どうして?」
キョン「どうしてだろうな,あいつにも何か考えがあるんだろう」
ハルヒ「…もしかして,女の子の日だから?」
キョン「なっ!?」
キョン(何で知ってるん)
ハルヒ「キョン君,何で知ってるんだって顔してるよ」
キョン「お,お前,でも…」
ハルヒ「うん,私にはきてないよ?でもね,わかるの」
キョン「わかる?」
ハルヒ「うん,何でかな?ハルにゃんの身体が覚えてるのかな?」
キョン「そ,そうかもな」
キョン(まずいぞ!もしかすると…)
ハルヒ「安心してキョン君,ハルにゃんの身体が覚えてるからたぶん,そんなに動揺しないですみそうだよ」
キョン「そ,そうか,なら安心だな,はは…」
143 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 01:34:55.39 ID:GE1AxsSO
キョン(甘かった!!生理で身も心も不安定になった状態なら楽に切り抜けられると思っていたが…)
キョン(どうする?どうする!?)
キョン(…待て,落ち着け,考えるんだ,見落としてる事はないか?生理の日だけがチャンスか!?冷静になるんだ!!)
妹「…キョン,ちょっといい?」
キョン「…ハルヒ?」
妹「キョン…SOS団って何人だっけ?そもそもSOS団って…何をする部活だっけ?」
キョン「ハ…ルヒ…も,もしかして…」
妹「お…思い出せない…の…」
ギュッ
キョン「ハルヒ…今は休め…身体を休めて心を落ち着かせるんだ」
妹「うう…キョン…」
ギュッ
149 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 12:39:42.94 ID:GE1AxsSO
キョン「…二人共寝たか…ん?」
キョン(そういえば前にハルヒが一瞬だけ元に戻った事があったな,あれは…)
キョン(そうだ,寝起きの時だったな…何か関係があるのか?)
キョン(…もしかして,寝てる時は精神が不安定な状態になるのか?)
キョン(もし,ハルヒが先に起きたら元に戻るんじゃ…)
キョン「ハルヒ!起きろハルヒ!!ハルヒーっ!」
ハルヒ「…ん…何…?」
キョン「ハ,ハルヒか!?」
ハルヒ「な…に?キョン君」
キョン「…!!!」
キョン「あ,いや,すまん,勘違いだ…おやすみ」
ハルヒ「うん…ZZZ」
151 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 12:54:23.77 ID:GE1AxsSO
キョン「違ったのか…」
ハルヒ「もう…ちょっとキョン!何よ?うるさくて起きちゃったじゃない!」
キョン「なっ!?ハルヒ…」
ハルヒ「…?なに?」
キョン「お前…戻ってる…」
ハルヒ「え?…うそ…?」
キョン「は,はは,戻った…元に戻ったぞー!」
152 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 12:57:36.40 ID:GE1AxsSO
ハルヒ「や,やった…やった!も,元に…うっ!(ズキッ)」
ハルヒ「あ,頭が痛い…」
キョン「ハ,ハルヒ?」
ハルヒ「あうっ!痛っ…はあはあ…やだ…キョン」
キョン「ハルヒ!大丈夫か!?」
ハルヒ「い,痛いっ!ああっ!!…」
ハルヒ「…キョン,SOS団が嫌になったら解散してもいいからね?」
キョン「な,何言って…」
ドサッ
キョン「ハルヒ?おい!」
ハルヒ「…ない」
キョン「ハルヒ…(ほっ)」
ハルヒ「絶対にさせないよ…!!」
キョン「お,お前…」
ハルヒ「てひひ,キョン君,私だいぶハルにゃんの身体に馴染んできたみたい」
161 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 19:30:23.57 ID:GE1AxsSO
学校
キョン「古泉,ハルヒが起きないんだ…」
古泉「!?それは,どういう事ですか?」
キョン「実はな,昨日一瞬だけハルヒが元に戻ったんだよ」
古泉「喜んでも…良さそうな雰囲気ではないようですね」
キョン「ああ,その後ハルヒに頭痛が起きてすぐまた入れ代わっちまったよ…」
古泉「…そうですか」
キョン「妹がな,言ってたよ」
キョン「だいぶハルヒの身体に馴染んできたみたいだって」
古泉「それはまずい…」
キョン「俺な,思うんだ,無理して元に戻すよりもこのままでもいいんじゃないかって」
古泉「!?」
165 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 19:44:34.35 ID:GE1AxsSO
古泉「な,何を!?」
キョン「妹と入れ代わってからのハルヒはだいぶ丸くなったし,妹だってまだ幼いんだ」
キョン「うまく成長すれば自分本意な考えを起こさず,閉鎖空間や神人だって出現する回数を減ら」
ガッ
古泉「冗談でも!そんな考えは口にしないで下さい!!」
キョン「ぐっ…」
古泉「あまり,僕を失望させないで下さい」
バタン
キョン「古泉…」
キョン「俺に…どうしろってんだよ…!!」
166 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 20:02:24.70 ID:GE1AxsSO
長門「明日,涼宮ハルヒの月経があると思われる日」
キョン「長門…聞いてたのか…」
長門「恐らく,明日が最後のチャンス」
キョン「チャンス…か,失敗したら…俺は」
長門「誰もあなたを責めたりはしない」
キョン「どうだか…こうなった原因は,俺だろ?」
長門「違う,あなたはただ凡庸な生活を送っていただけ」
キョン「凡庸か…俺にとっては,SOS団や,お前らと出会った事は凡庸とは思えないぜ?」
長門「そう」
キョン(スーッ,ハー…)
キョン「長門,俺はまだまだお前らと学園生活を送りたい」
キョン「俺はお前らといる時,楽しかったんだ」
キョン「そうだ…俺は何を諦めようとしてたんだ,まだやれる事はあるんだ!」
キョン(そして約束したじゃないかハルヒと!絶対に元に戻すって!!)
キョン「長門,俺は今日は授業を早退する!明日も休む!みんなによろしく言っといてくれ!!」
長門「了解した」
167 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 20:08:49.85 ID:GE1AxsSO
長門「…頑張って…」
みくる「…長門さんが応援するなんて珍しいですね?」
長門「朝比奈みくる,いつからそこに?」
みくる「…ずっと,未来からいました」
長門「…理解できない」
みくる「んもう〜,長門さん!そういうのは雰囲気で言うものなんですよ」
長門「そう」
みくる「…キョン君,頑張って,私達はいつでもあなたの味方よ!ふぁいとー!」
長門「…」
スッ←長門も拳をあげた
168 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/07/31(木) 20:14:06.42 ID:GE1AxsSO
キョン(長門,古泉,朝比奈さん…ハルヒ!)
キョン(SOS団では色々嫌な事もあったが,今ではいい思い出だ!)
キョン(こんな楽しい学園生活は初めてだった!みんなあいつらのおかげだ!)
キョン(俺はそれに応えなきゃな!)
キョン(待ってろよーっ!!)
176 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/01(金) 16:27:31.17 ID:22N9j6SO
キョン(とりあえず今までの変わった出来事を書いてみよう)
キョン(閉鎖空間が縮み始めたのはいつだ?神人が変わったのは…)
キョン(…寝起きでハルヒが戻っていたのも書いたな…)
キョン(そういえばハルヒの奴,俺が小学校に来たかなんて事言ってた時もあったな…あの日は確か妹も何か…小学校の友達がいた気がしたとか言ってたな…)
キョン(…もしかしてあの時二人は一瞬,意識を共有してたのか?)
キョン(いや,それがわかったといってもな…)
ガチャ
ハルヒ「キョン君帰ってるの〜?」
キョン「あ,ああ,ただいま」
178 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/01(金) 21:53:28.85 ID:22N9j6SO
妹「妹ちゃん,何してるの?」
キョン「おお,ハルヒ」
妹「あれ?キョン,あんた学校は?」
キョン「あー,サボった,何かやる気出なくてな」
妹「もう,本当しょうがないんだから」
ハルヒ「あ〜あ,キョン君不良だ〜」
キョン「違います」
181 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/02(土) 01:04:08.26 ID:9NMTAQSO
キョン(そういえば朝比奈さんから渡されてたな,何だっけな…そうだ,こぶとりじいさんだ)
ガサガサ…
キョン(あった)
こぶとりじいさん
左の頬にこぶを持ったおじいさんはいつものように山に仕事をしに行くと,急に雨が降ってきました。
おじいさんが雨宿りをしていると,遠くの方から何やら楽しそうな声がします。
おじいさんが行ってみると,鬼達が宴をしています,おじいさんは楽しくなって踊ってしまい,ついには鬼達の中に入ってしまいました。
鬼達はびっくりしましたがおじいさんの上手い踊りをみて楽しくなり,そのまま宴を続けました。
183 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/02(土) 01:47:12.01 ID:9NMTAQSO
宴が終わると鬼達はおじいさんに言いました。
明日もここに来て踊ってくれ,それまでこのこぶは預かる。
そう言うと鬼達はおじいさんの頬からこぶを取ってしまいました。
おじいさんはこぶが失くなり喜んで帰ると,隣に住んでいる右の頬にこぶのあるおじいさんが聞いてきました。
お前さん,こぶはどうした?
おじいさんはさっきあった事を話しました,すると今度は右の頬にこぶのあるおじいさんが鬼達の宴に行くことになりました。
また,鬼達の宴が始まりました。そして右の頬にこぶのあるおじいさんが踊りながら鬼達に姿を現します。
しかし,その踊りの下手なこと,鬼達は呆れて言いました。
このこぶを返すからもう来ないでくれ!
おじいさんは左右にこぶをブラブラさせながら帰りました。
キョン「なんて後味が悪い話だよ…」
184 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/02(土) 01:55:38.59 ID:9NMTAQSO
キョン「つかこれ…ヒントか?」
キョン(まあ,朝比奈さんは不思議な人だしな…)
ガチャ
妹「キョン…」
キョン「ハルヒ」
妹「あの…あのね,私考えたんだけどさ,あの…」
キョン「…何だ?」
妹「私…キョンの妹として,が,頑張るから!最初はまあ,あんまり妹っぽくないかもしれないけど,徐々に慣れてくると思うしさ!ね!?」
キョン「おい…」
妹「だ,だから…わ,私のこ…と…うう…」
ギュッ
キョン「ハルヒ!大丈夫!明日だっ!明日には必ず元に戻すからな!?それまで…泣くな…」
妹「ぐっ…うう…キョン…」
妹「私,キョンのことだけは…わ,忘れない,から」
キョン「ハルヒ!」
187 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/02(土) 02:38:50.34 ID:9NMTAQSO
次の日
キョン(今日…か。ハルヒ,お前は今どこまで覚えてるんだ?)
ガチャ
妹「おはようキョン,もう起きてたんだ?」
キョン「ああ,おはよう,お前も早いな」
妹「ねえキョン,私の身体…あれきてるかな?」
キョン「俺に聞くなよ,恥ずかしいだろ」
妹「そ,そうだよね,妹ちゃんに確認してくるね!」
キョン(…ハルヒ,だいぶ参ってるな…)
188 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/02(土) 02:51:06.91 ID:9NMTAQSO
キョン(…あれ?俺は何か見落としてる気が…)
キョン(ハルヒは記憶を失いつつあるが…妹は?)
キョン(何故ハルヒだけが?…いや,俺は妹には何も聞いてない…ハルヒが記憶を失ってきているのに動揺して俺は妹には何一つ聞いてないぞ!?)
キョン(妹は今どうなってるんだ?記憶は?)
キョン(俺はハルヒにばかり目を向けていたが妹には何もしていない?)
バンッ
キョン「ハルヒ!妹はいるか!?」
ハルヒ「キョン君!?どったの?」
キョン「あ…いや,二人で話をしようと思ってな」
ハルヒ「キョン君と二人でお話〜!?いえ〜!久しぶりだねキョン君!」
キョン「え?ああ,そうだな」
ハルヒ「じゃあねハルにゃん,あ,きたら教えるね」
妹「あ,うん…」
193 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/02(土) 14:18:49.45 ID:9NMTAQSO
ハルヒ「キョン君お話ってなに〜?」」
キョン「…単刀直入に聞くぞ?お前…小学校の事覚えてるか?」
ハルヒ「え…それってどういう意味?」
キョン「ハルヒはな,いま最近の事は覚えてるが,昔の事を覚えてないんだ…」
ハルヒ「…ハルにゃんも?」
キョン「…ああ,お前も…か?」
ハルヒ「…うん」
キョン「やっぱりな,二人で身体が入れ代わったのにハルヒの記憶だけが消えていくってのも不自然だからな」
ハルヒ「そう…なんだ,ハルにゃんもなんだ」
キョン「お前今,どこまで覚えてる?」
ハルヒ「…小学校の記憶はほとんどないよ,高校の記憶がある…SOS団ってハルにゃんとキョン君で創ったんだね」
キョン「な,何でそれを知ってるんだ?」
194 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/02(土) 14:29:18.03 ID:9NMTAQSO
ハルヒ「…ハルにゃんて頭いいんだね,最近はね,ちょっと考えたらなんでも解っちゃうんだ」
キョン「ど,どういう事だ?」
ハルヒ「魂?精神?まあ,どっちでもいいや」
ハルヒ「私達はそれが入れ代わって今は生活してるけど,臓器や脳が入れ代わったわけじゃない」
ハルヒ「だから,脳にある記憶だけは私達はどうする事もできない,最初はたぶんまだ精神が身体に馴染んでなくて私達の記憶も着いてきちゃったんだと思うけど」
ハルヒ「今はだいぶ馴染んできて,脳にある記憶が優先されてきてるみたい,まあ,以前の記憶も少しは残ると思うけどね」
ハルヒ「ハルにゃんの頭脳はそう言ってるの」
キョン「そう…か」
195 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/02(土) 14:47:34.47 ID:9NMTAQSO
キョン「お前は…怖くないのか?」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒは,怖くたまらないって言ってたぞ」
キョン「…怖いなら言ってもいいんだぞ?」
ガバッ
ハルヒ「うわあああん!キョン君,キョン君!怖いよー!」
キョン「…ああ,そうだよな」
ハルヒ「毎日毎日ね,忘れてくの!それでね,知らない事がわかってくの!」
ハルヒ「ハルにゃんの中学校の時のことや高校のこととか…いきなり全然知らない人が記憶にあるの…」
キョン「お前も…不安だったんだよな?」
ハルヒ「うっ…うっ…キョン君…」
キョン「よしよし」
197 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/02(土) 21:36:22.41 ID:9NMTAQSO
キョン「あのな…」
ハルヒ「ううっ!き,気持ち悪い…」
キョン「ど,どうした!?」
ハルヒ「な,なんか気分が…」
キョン「な,なに?」
ハルヒ「き,きたみたい…痛っ!お腹痛い…」
キョン「今ハルヒ呼んでくるな!」
キョン「ハルヒ!ハルヒー!」
妹「キョン?どうしたの?」
キョン「ハルヒ,きたみたいだ!」
妹「本当!?」
201 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 01:30:55.82 ID:P.7nBUSO
妹「顔色悪かったしね。で,キョン,生理きたけど…」
キョン「え…あ,ああ,うん」
キョン(やばい,何も考えてなかったぞ…あ,こういう時こそ長門に!)
プルルルルル,ピッ
キョン「もしもし長門か!?ハルヒの身体に生理がきたんだ!」
長門「そう」
キョン「…で,これからどうすればいいんだ!?」
長門「…」
プッ,プープー…
キョン「…あれ?長門?長門!?長門ーっ!!」
ハルヒ「う〜ん…お腹痛い…」
妹「キョン!生理痛の薬飲ませるわよ!?キョン!?」
キョン「ま,待て!薬はまだ待て!!」
キョン(か,考えろ!考えるんだ!!)
203 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 01:35:10.31 ID:P.7nBUSO
キョン「そうだ!ハルヒ!」
妹「な,何よ?」
キョン「お前は毎月こんな事を味わってんだよな!?」
妹「え,ええ,そうだけど…」
ハルヒ「ま,毎月?」
キョン「そうだ,毎月だ!お前,毎月こんな思いしたいか!?」
ハルヒ「う〜,やだ〜」
キョン「お前がハルヒの身体にいる限りは毎月こんな事になるんだぞ!?それでもいいのか!?」
ハルヒ「うう〜…キョン君と結婚できるなら平気だもん」
キョン(ぐはっ!)
204 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 01:40:15.47 ID:P.7nBUSO
キョン「あのな,お前記憶が失くなっちまうんだぞ!怖いだろ!?」
ハルヒ「私には…キョン君がいればい…うっ!あ,頭が痛っ!」
妹「妹ちゃん…」
キョン「ほらっ!下手すりゃ脳に障害だって!」
ハルヒ「キョン君…頭痛い…あうう!痛い!」
妹「あっ!痛っ!!」
キョン「ハルヒまで!?…くそっ!くそっ!どうすりゃ…」
ハルヒ「負けない…キョン君と…結婚…するんだ…もん!」
205 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 01:52:20.49 ID:P.7nBUSO
キョン(くっ!…長門…古泉…朝比奈さん…ごめんな…)
キョン(…ん?こぶとりじいさんの話…そうだ!そういう事なんですか?朝比奈さん!)
キョン(少し酷だが,仕方ないか)
キョン「あのな,確かにお前がハルヒの身体なら遺伝子上は結婚出来る…」
キョン「だがな,結婚ってのは互いの同意が必要なんだ,お前がいくら俺と結婚したがったとしてもだ」
ハルヒ「キョン君は…私の事嫌い?」
キョン「嫌いじゃないが…」
ハルヒ「だったら!痛っ…」
キョン「…俺が言いたい事はだ」
キョン(すまん,妹よ…)
キョン「相手に必要とされなければ,その想いは相手にとっては迷惑かもしれないんだ」
ハルヒ「迷…惑?」
キョン「そうだ,いくら気持ちを込めても必要とされなければ,ありがた迷惑になるんだ」
207 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 01:58:42.86 ID:P.7nBUSO
ハルヒ「キョン君…私…迷惑?」
キョン「…気持ちは嬉しいよ…だがな,俺はお前とは結婚できない…」
ハルヒ「キ,キョン…君…」
キョン「…すまん…」
ハルヒ「うう…ああ…うああああああん」
キョン「すまん…」
妹「キョン…」
キョン「それとな,ずっとハルヒがウチで暮らしてるわけにもいかないんだ,ハルヒにはハルヒの家があって」
キョン「そして…家族もいる。俺達のようにな」
ハルヒ「家族…」
キョン「わかってくれ…ハルヒの身体にいる限り,お前にはここを出ていって,ハルヒの家に住んでもらわなくちゃならない」
ハルヒ「や…やだ,やだよそんなの…キョン君と一緒にいる」
208 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 02:05:43.41 ID:P.7nBUSO
キョン「ハルヒに…身体を返してやってくれ…な?」
ハルヒ「うう…うん…」
キョン「よし,いい子だ」
ハルヒ「てひひ…痛っ」
ハルヒ「ハルにゃん…今までごめんね…」
妹「ど,どって…こと…ないわ…よ…」
キョン(ハルヒ?)
妹「キョン…SOS団…頼んだ…わよ?」
キョン「な,何言ってんだハルヒ?おい!」
ハルヒ「はあはあ,子供の身体だから…ふ,負担が…大きいん…だ」
キョン「お,お前だって!くそっ!もうお互いに元に戻る事を望んでいるはずだ!なのに…」
キョン「何でこのままなんだー!!?」
バンッ
長門「落ち着いて」
キョン「な,長門!?」
212 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 02:11:30.39 ID:P.7nBUSO
長門「力の条件は満たしている」
キョン「じゃあ,なんで戻らないんだ!?」
長門「恐らく二人が入れ代わった時と同じ状況が必要と思われる」
キョン「入れ代わった時?」
キョン「二人が入れ代わった時…あ!」
キョン「長門,二人の頭同士をぶつけるぞ!」
長門「それが入れ代わった時の状況?」
キョン「そうだ,ははっそういや結構強くぶつけたな」
長門「…カウントする」
長門「3…2…1…」
ガツンッ!
214 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 02:16:22.87 ID:P.7nBUSO
キョン「これで…いいのか?」
長門「恐らくは」
キョン「二人とも…」
長門「発汗と呼吸の乱れは治まった,恐らく二人の意識はお互い身体に馴染んだ様子」
長門「じゃあ,学校があるから」
キョン「…長門」
長門「なに?」
キョン「ありがとうな…」
長門「…今度は,私が妹に」
キョン「うえっ!?」
長門「…ジョーク」
キョン「…はは…ユニークだな」
216 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 02:22:11.50 ID:P.7nBUSO
ハルヒ「う…痛たたたたたたっ!」
キョン「なっ!?頭痛むのか!?まさか,まだ!?」
ハルヒ「せ,生理痛よ!痛っ!は,早く薬持って来てよ!!バカキョン!」
キョン「ああ!わ,わかった!待ってろ!」
ゴクゴク…
ハルヒ「はあ…痛っ…」
キョン「…ハルヒ…だよな?」
ハルヒ「…あ,当たり前…じゃない」
キョン「…今だけ…今だけ抱きしめていいか?」
ハルヒ「…い,今だけなんだからね?」
ギュッ
ハルヒ「ひゃっ!」
キョン「ハルヒ…!!」
ハルヒ「もう…!」
ギュッ
219 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 08:21:19.07 ID:P.7nBUSO
キョン「…ハルヒ,学校,途中から参加できるぞ?」
ハルヒ「バカね,こんな時に学校なんて行く気しないわよ」
キョン「同感だ」
妹「…う…」
キョン「お」
ハルヒ「妹ちゃん,気がついたようね」
キョン「…今日はさ,3人でどっか出かけるか?」
ハルヒ「いいわね,そうしましょ!」
220 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 08:28:18.63 ID:P.7nBUSO
次の日学校
キョン「古泉」
古泉「上手くいったようですね」
キョン「ああ,何とかな」
古泉「朝比奈さんも,心配してましたよ」
キョン「そうか,朝比奈さんにはお礼もしなくちゃな」
長門「…」
キョン「うおっ!長門!!いきなり現れるな!」
古泉「長門さん」
長門「…今度,一緒に図書館に」
キョン「え?ああ,構わないが…」
キョン(まさか長門の奴お礼をせがんでるのか?まあいいや)
224 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 13:32:59.81 ID:P.7nBUSO
キョン「朝比奈さん,ヒントありがとうございます。助かりました」
みくる「いいえキョン君,私はただ発想のヒントを与えただけ,本当のヒントではないわ。頑張ったのは…あなた」
キョン「朝比奈さん…それでも俺は…」
みくる「しっ!」
みくる「私にお礼を言うのは禁則事項です」
キョン「…!!」
キョン(朝比奈さん,やはりあなたは天使ですよ)
225 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 16:00:00.74 ID:P.7nBUSO
放課後
キョン「さて…と,ハルヒ,行くか!」
ハルヒ「何よキョン,今日はずいぶんとやる気じゃない,やっとSOS団の団員としての自覚が身についた!?」
キョン「ふっ,そうみたいだ」
226 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 16:08:22.16 ID:P.7nBUSO
SOS団
キョン「わ,悪い遅くなって」
ハルヒ「遅いわよキョン!ったく,全然自覚ないじゃない!掃除当番とSOS団とどっちが大切なのよ!?」
キョン「そりゃお前,掃除だろ」
ハルヒ「その割には掃除当番の事忘れてたみたいだけど?」
キョン「まあいいだろ」
ハルヒ「まあいいわ,みんな,今日の活動はSOS団新団員の歓迎会と,超団長の復活祭よ!!」
妹「あ,あの,よろしくお願いします!」
ハルヒ「ようこそ!SOS団へ!!」
古泉「よろしくお願いします」
みくる「あ,よ,よろしくお願いしましゅ」
キョン「まあ,よろしくな」
終〜わ〜り。 てひひひ
235 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 21:09:20.25 ID:P.7nBUSO
休日…街中
ビシッ!
キョン「痛って!目にっ!」
??「あっ!ご,ごめんなさい!でも,急いでるんですっ!本当にごめんなさいっ!!」
タタタタッ…
キョン「痛って〜…髪か?目に入ったぞ…」
キョン「…ったく,あれは…隣の高校の?」
ハルヒ「ちょっとキョン!何やってんのよ!?早く来なさいよ!」
キョン「あ,ああ,今行くよ」
236 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 21:18:04.65 ID:P.7nBUSO
キョン「なあハルヒ,俺の目元のとこ,型になってないか?」
ハルヒ「はあ?目元?」
ジッ…
ハルヒ「ん〜,何か線?みたいに赤くなってるけど?」
キョン「やっぱりか…かなり強く当たったからな」
ハルヒ「はあ?」
キョン「何でもない,こっちの話だ。ささ,早く長門や朝比奈さん達のところへ行こう」
ハルヒ「あ,うん」
238 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 21:21:58.24 ID:P.7nBUSO
次の日…学校
谷口「よ〜キョン,今日も遅いな」
キョン「お前な,俺より遅く来といてよくそんなこと言えるな?」
谷口「ははは〜」
国木田「おはよう,谷口」
谷口「おう国木田,おはよう」
239 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 21:28:53.68 ID:P.7nBUSO
キョン「聞いてくれよ,昨日な,街を歩いてたら急に長い髪の女に目潰しされたんだぜ?ありえねーよ」
谷口「目潰しって…砂かけババアじゃねーの?」
国木田「あははは,谷口は相変わらず面白い事を言うなあ」
谷口「そうか?ははは」
キョン「砂はかけられてないな」
国木田「キョン,そこは真面目に答えるところじゃないだろ?」
キョン「え?ああ,悪い」
国木田「せっかく谷口が面白い事を言ったのに台なしじゃないか」
キョン「え,あ,すまん谷口」
谷口「あ,いや…」
国木田(プンプンっ!)
241 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 21:57:15.32 ID:P.7nBUSO
SOS団
キョン(国木田の奴,俺に恨みでもあんのかな?何かと突っ掛かってくる気がするな)
古泉「おや?目元…どうしかされたんですか?」
キョン「あ,ああ,昨日砂かけババア…」
古泉「は?砂かけババア?」
キョン「違ーう!今のは間違いだ!これは昨日髪の長い女にやられたんだ」
古泉「髪の長い女…ですか?それは災難でしたね」
キョン「しかも目を潰されたから顔もぼんやりとしか判らんかったよ」
古泉「そうですか」
みくる「キョン君,お茶です」
ズズー
キョン「あー,朝比奈さんの煎れたお茶はおいしいですね〜」
243 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 22:01:26.60 ID:P.7nBUSO
SOS団
長門「…」
パタン
キョン「お,今日の活動は終了っと」
ハルヒ「はあ〜あ,結局今日も何もなかったわね〜」
古泉「いいじゃないですか,たまにはこういう日も」
ハルヒ「古泉君,たまにじゃないの,毎日なの!」
古泉「ははは,これは一本取られましたね」
キョン「じゃ」
ハルヒ「あ,また明日ね」
245 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 22:15:56.46 ID:P.7nBUSO
帰り道
キョン(そういや今日はあれの新刊が出る日だったな,ちょっとマニアックだがあそこに寄ってくか)
キョン(あった,ここじゃないと売ってないってのが難点だが)
??「これこれ,やっとあったわ,これが中々面白いのよ?今度あんたも読んでみなさいよ,貸すからさ」
??友「え,いや〜,字だけの本はちょっと…」
??「あんたって本当,漫画しか読まないんだから!」キョン(ん?この声どっかで聞いたような…)
チラ
キョン(あの娘達か?)
キョン(…ん?あの制服…あの髪の色と長さ…)
キョン(間違いないっ!あの女だ!!)
キョン(…たぶん)
247 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 22:21:06.90 ID:P.7nBUSO
キョン(おいっ!そこのツインテールのお前!!)
キョン「あ,ちょっと君」
??「はい?」
キョン(昨日俺の目を潰しただろ!?)
キョン「昨日,誰かにぶつからなかったか?」
??「ぶつかった…っていうか…髪の毛が当たったかな?」
キョン「その人…痛いって言ってなかったか?」
??「え〜…言ってたかな〜?」
キョン(言ってたよ!俺だ俺!気付けよ!!)
キョン「…これ,この目…」
??「…?…あ」
248 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 22:29:03.46 ID:P.7nBUSO
??「あの,もしかしてあの時の…?」
キョン「ああ,おかげさまでな」
??「ごご,ごめんなさい!!あ,あの,大丈夫でしたか!?」
キョン「…この通りだよ」
??「あの,何てお詫びしたらいいか…今は友達もいるし…」
キョン「もういいよ,謝ってもらったしな」
??「で,でも…」
キョン「いいって,気にすんな」
??「あ,あの…そうだ!これ,私のアドレス…」
カキカキ
??「書いておきました!後で連絡下さいね!じゃあ!」
??友「お〜い,かがみ〜ん早く行こう〜?」
かがみ「あ,こなた,今行く〜!あ,じゃあ!」
キョン「…かがみ…か」
250 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/03(日) 22:53:49.38 ID:P.7nBUSO
家
キョン(あいつ…悪い奴じゃあなさそうだったな,てっきり不良なのかと思ってたよ)
カチカチカチ,ピッ
キョン(登録っと)
キョン(何か,詫びろって言ってるみたいで気が引けてくるな…)
キョン(まあ,メールしてって言われたしな)
キョン【こんばんは,今日は何かすみません】
かがみ【こんばんは,こちらこそすみません,昨日は本当に急いでて…って言っても言い訳にしかなりませんよね。ごめんなさい】
キョン(う〜ん,何か凄い罪悪感だぞ)
254 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/04(月) 08:26:27.56 ID:RPu/L2SO
キョン【何か謝ってばかりですね,この話はもう終わりにしましょう】
かがみ【いいんですか?ありがとうございます。そういえば名前聞いてなかったですよね?私は柊かがみです,あなたの名前は?】
キョン【俺はキョンとでも呼んでください,皆そう呼ぶし】
かがみ【キョン君ですね,北高ですよね,何年ですか?】
キョン【1年です,かがみさんは?】
かがみ【私は2年です,じゃあ1個下なんですね】
キョン(年上…か)
256 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/04(月) 12:09:56.32 ID:RPu/L2SO
キョン【かがみさんの方が年上だし,別に敬語じゃなくても…】
かがみ【あ〜…なんか後ろめたさがね〜】
キョン【じゃあお互いに敬語は止めませんか?】
かがみ【まあ,それならいいですけど】
キョン【じゃあ今から敬語はやめっ】
かがみ【わかったわ】
258 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/06(水) 00:09:24.98 ID:CbQHgESO
次の日,学校
キョン(かがみは案外マトモな人だな,あの時怒っていた俺はバカだな)
谷口「ようキョン,今日は早いじゃねーか」
キョン「ああ,ちょっと気分転換に早く来てみたんだ」
谷口「へ〜」
国木田「おはよう谷口…ってキョンもいたのか」
谷口「おう国木田」
キョン「お〜す」
国木田「キョン,今日は谷口が早く来るって知ってたの?」
キョン「ん?いや?」
国木田「そ,そっか…」
国木田「怪しいな…」ボソ
キョン「何か言ったか国木田?」
国木田「別になにも」
キョン「そうか」
261 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/06(水) 00:14:55.01 ID:CbQHgESO
国木田「ねえキョン,せっかく早く来たんだから屋上に行ってきたらいいんじゃない?」
キョン「はあ?何で屋上なんだ?」
国木田「…キョンに,見せたいものがあるんだ」
キョン「見せたいもの?何だ?」
国木田「それを言ったらダメだよ,秘密だよ,さ!早くっ!」
グイグイ
キョン「お,おい国木田!?」
谷口「お,じゃあ俺も行こうっと」
国木田「谷口は行っちゃダメだ!ここにいて!!」
谷口「な,何だよ…」
国木田「キョン,早く行って!」
キョン「え,あ,ああ…」
国木田(…よし,これで谷口と二人だ!)
263 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/06(水) 00:18:32.49 ID:CbQHgESO
谷口「なあ国木田,キョンに見せたいものって何なんだよ?」
国木田「え?そ,それはさ…ほら」
国木田(それは口から出まかせで何もないよ,ただ僕は谷口と二人になりたかっただけ…)
国木田「大人の事情だよ」
谷口「な,なにーっ!?あいつめー!!」
国木田(ふふ,谷口はこれでキョンと距離を置くはずだ!)
266 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/06(水) 01:50:19.84 ID:CbQHgESO
屋上
キョン「…見せたいもの,見せたいもの…」
キョン(…んだよ,国木田の奴,何もねーじゃん…)
キョン(…ん,ありゃ隣の高校の制服か)
キョン(…そういえば,かがみはあそこに通ってんだよな…)
キョン(ん?っつーか,ありゃかがみか?)
キョン(…相変わらず髪長いな,そしてツインテールか…)
キョン(……国木田!?まさかあいつが見せたいものって,これか!?)
269 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/06(水) 02:37:50.49 ID:CbQHgESO
キョン(国木田,お前はいったいどこまで知ってんだ…お前は何で知ってんだ?)
キョン(…聞いてみるしかないな)
教室
キョン「国木田」
国木田(戻ってきたか,まあいいか,もう二人きりの教室って状況でもないしな)
谷口「…キョン」
国木田「何だいキョン?」
キョン「後でちょっといいか?」
国木田「え?あ,うん」
国木田(あれ?何もなかったぞー!ってどやされると思ったんだけどな…)
谷口(キョン,抜け駆けなんて許せねー!!)
国木田「谷口」
谷口「あん?」
国木田「何でもない」
谷口「?なんだ??」
270 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/06(水) 02:44:47.47 ID:CbQHgESO
授業中
キョン「…かがみ…」
ハルヒ「は?鏡?」
キョン「え?何がだ?」
ハルヒ「何って,あんたが言ったんじゃない…」
キョン「お,俺口に出してたか?」
ハルヒ「鏡って言ってたわよ,見たいの?手鏡なら貸すけど?」
キョン「え,あ,いや,いいよ」
ハルヒ「?変な奴ね」
キョン(…かがみなら…)
ジッー
ハルヒ「…な,何よ見つめて」
キョン(かがみならポニーテールも似合いそうだな…)
ハルヒ「ちょ,ちょっと,そんなに見つめないでよ…」
ハルヒ「い,いくらキョンでも恥ずかしいじゃない」ボソッ
キョン「…はっ,あ,すまん」
ハルヒ「べ,別にいいけど…」
271 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/06(水) 02:47:13.78 ID:CbQHgESO
昼休み
キョン「国木田,ちょっと屋上いいか?」
国木田(きた…)
国木田「ああ,行こうか」
谷口「…キョン…」
276 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/07(木) 12:19:04.06 ID:zpy55ASO
屋上
キョン「なあ国木田,お前もしかして知ってんのか?」
国木田「何がだい?」
キョン「いや,その,俺とかがみの事」
国木田(キョンと…鏡?何だそれ?)
国木田「ああ,知ってるよ,全部とはいわないけど,だいたいはね」
キョン「!…そ,そうか,朝の事といいもしかして,お前協力してくれるのか?」
国木田「え,ああ,うん,協力するよ」
キョン「そうか!ありがとうな!やっぱり持つべきもんは友達だな」
国木田「ん,ああ,そうだな」
谷口(……二人で…密談!そしてキョンと鏡ってなんだよ!?)
278 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/07(木) 14:49:40.92 ID:zpy55ASO
国木田「ねえキョン,このことは谷口に話していいの?」
キョン「バッ!あいつに話したら絶対に邪魔するだろ,話さんでくれ」
国木田「ああ,わかったよ。ところでその鏡ってのはどこのだい?」
キョン「ん?ああ,隣の高校だよ」
国木田「隣の高校の?キョンわざわざ隣の高校まで行ってんのか!?」
キョン「いや,まだ行ってないけど」
国木田「北高じゃダメなのか?何か思い入れがあるとか?」
キョン「お,思い入れっていうかなんつーか…」
キョン(そうだ,なんで俺はこんなにかがみにこだわってんだ?)
国木田「わかったよ,言いたくないなら無理には聞かないでおくよ」
キョン「ああ,ありがとう」
国木田(よーし,隣の高校の鏡を全部ぶっ壊せばキョンはショックで立ち直れなくなり,学校も不登校になるはずだ!)
谷口(…なんだ?隣の高校の鏡って,キョンの奴そんなに気になってんのか?ってか入ったことあんのかよ?)
279 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/07(木) 14:57:13.45 ID:zpy55ASO
プルルル,ピッ
白石「はい」
谷口「おーす白石,元気か?」
白石「谷口か,どうした?」
谷口「ちょっと聞きたいんだけどよ,お前の高校の鏡って」
白石「かがみ?柊のことか?それが何だ?」
谷口「ん?柊?何だそりゃ?」
白石「はあ?お前が聞いてきたんだろ?それともつかさの方か?」
谷口「な,なに?お前そりゃ女の名前か?」
白石「ああ,柊は双子だからな,柊かがみと柊つかさ,ちょっとした間では有名人だぜ?それがどうかしたか?」
谷口(そ,そうか!キョンが言ってたかがみってのは鏡の事じゃなくて柊かがみの事だったのか!)
谷口「…なあ白石,その柊かがみってのはどんな奴だ?」
白石「ん,あー,ツンデレ」
谷口「はあ?」
281 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/07(木) 18:08:12.91 ID:zpy55ASO
谷口「ツンデレってお前…こっちにももうツンデレいるぞ」
白石「そうか,よかったな」
谷口「外見とか特徴は?」
白石「ん〜,ツインテールだな,しかも結構なロングヘアーだぜ」
谷口「マジかよ!?こっちのツンデレはセミロングだぜ」
白石「うっひょ〜!!」
白石「……」
谷口「…ん?おい白石,黙ってどうした?」
白石「…ふう,てか何でこんな話すんだ?」
谷口「え?いきなりクールダウンしたな,どうした?」
白石「何言ってんだ,俺はもう大人だぜ?」
谷口「え,あ,ああ,そうだな」
白石「話は終わりか?こっちはもう授業になるから切るぞ?」
谷口「ああ,じゃあな」
282 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/07(木) 18:11:11.78 ID:zpy55ASO
谷口の帰り道
谷口「…今日はおとなのコンビニ行くか」
店員「っらしゃせー」
谷口「…ん?ツン☆エロ?」
谷口(ツインテールか…今日はこれで決まりだな)
谷口「…ふう」
285 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/07(木) 18:53:16.89 ID:zpy55ASO
放課後
キョン「は〜あ,学校が終わってもSOS団がな〜」
ハルヒ「何よ?SOS団に何か文句でもあるの?」
キョン「げっ!ハルヒ,いたのか」
ハルヒ「いたのかって,あんたの後ろの席じゃない」
キョン「そうだよな,はっはは」
ハルヒ「…あんた今日は様子変じゃない?」
キョン「そんなことはないぞ〜?」
ハルヒ「…まあいいけど。さ,行くわよキョン」
キョン「わかったよ」
288 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/07(木) 23:18:04.23 ID:zpy55ASO
SOS団
ガチャ
みくる「あ,キョン君,涼宮さん」
ハルヒ「あら,みくるちゃん今日は早いわね,だいぶ団員としての自覚が出てきたみたいね」
みくる「あ,ありがとうございます」
キョン「朝比奈さん,無理しなくてもいいんですよ」
みくる「む,無理なんてそんな」
ハルヒ「有希,今日は何の本読んでるの?」
長門「…ライトノベル」
ハルヒ「へえ,そんなのも読むんだ?意外ね」
長門(ジッー)
キョン(な,何で俺の方を見るんだ?)
長門「…ラノベ」
キョン(…いや,だから何だよ?)
289 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/07(木) 23:24:02.90 ID:zpy55ASO
キョン「古泉が遅いな」
ハルヒ「いつもの事じゃない」
長門「…私もラノベは好き」
キョン「え,なぜまたその話題を…」
長門「別に」
キョン(ていうか,もって,俺は別にラノベはそんなに読まんぞ)
ガチャ
古泉「すみません遅くなってしまいました,皆さんお揃いのようですね」
ハルヒ「古泉君,遅いわよ?もっと団員としての自覚を持って!」
古泉「すみません,それと僕,これからバイトなんです」
ハルヒ「またバイト?まあいいわ,頑張って」
古泉「すみません,では」
キョン(古泉,あいつは何をしに来たんだ…)
290 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/07(木) 23:26:54.29 ID:zpy55ASO
長門(ジッー)
キョン(…今日はえらく長門と目が合うな)
長門(ジッー)
キョン(…っつーか,こっちを見てるな)
キョン「なあ長門,用があるなら言ってくれないか?さっきから見られてばかりなんだが…」
長門「…後で話す」
キョン「そうか,じゃあ後でだな」
長門「後で」
294 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/08(金) 12:12:14.89 ID:kGy5ysSO
長門(パタン)
キョン「よし,今日の活動は終わり」
ハルヒ「ぷあ〜っ!今日も活動したわね」
キョン「どこがだよ…」
みくる「今日もたくさんお茶煎れました」
バイト先
古泉「今日もバイト忙しいです!ふんもっふ!」
295 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/08(金) 12:20:17.62 ID:kGy5ysSO
帰り道
キョン「で,長門,何だったんだ?」
長門「…あなたは髪の長い女性が好き?」
キョン「は?あ,いや,それは関係あるのか?」
長門「ある」
キョン「ん,じゃあ答えるが,まあ,長い方が好きっつったら好きかな」
長門「そう」
キョン「…あとは?」
長門「ライトノベルを読むとオタクになる?」
キョン「…それも関係あるのか?」
長門「ある」
キョン「そうか」
キョン「ライトノベルは…どうだろうな」
298 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:06:00.93 ID:kGy5ysSO
長門「…帰る」
キョン「え?」
タタタタッ
キョン「あ!おい長門!」
キョン「…何だったんだありゃ」
長門の帰り道
長門「長い髪を構成し,ツインテールに…」ブツブツ
長門「…ポニーテールでも可能」ブツブツ
299 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:41:06.82 ID:kGy5ysSO
キョン宅
キョン【かがみ,俺のとこの屋上からかがみ達が登校してる姿が見えるって知ってるか?】
キョン(…返ってこねーな…)
キョン(…もう1時間も返って来てねーぞ,もしかして嫌われたか?)
ピロリン
キョン「きたか!?」
キョン「わたしの画像送るね,下のURLにアクセスすれば見れるよって迷惑メールかよ!!」
ピロリン
キョン「かっ!知るか!!」
300 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:47:08.86 ID:kGy5ysSO
キョン「…お,もう11時か,そろそろ風呂に入って寝るか」
カポーン
キョン(俺,何でかがみにこだわってんだろな…)
キョン(…あ!!かがみからのメール!!携帯放置してて忘れてた!!)
301 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/08(金) 18:55:44.89 ID:kGy5ysSO
キョン(ぐおっ!やっぱりメール来てる!ってかさっきの迷惑メールのすぐ後に来たやつか!)
かがみ【ごめん,お風呂入ってわ。
そういえば通学途中にキョンの学校見えるよね,もしかして今日,私の事見たとか?なんてね】
キョン「くそっ!今の時間に返信ってのもかがみが起きてるかどうかだ!俺のバカ野郎!」
303 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:09:33.32 ID:kGy5ysSO
かがみ宅
かがみ(あっれ〜?メール返って来ないな,やっぱり怒っちゃったのかな?)
かがみ(う〜,男の人って返すの遅れると怒るのかな?)
かがみ(…今日はちょっと長く起きてようかな)
かがみ(…もう12時になるけど…寝ちゃったかな?)
304 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:23:37.15 ID:kGy5ysSO
キョン(…送るか)
キョン【ごめん,俺も風呂に入ってた。
今日かがみを見たぜ,友達と登校してただろ?】
かがみ【もう寝ちゃったかと思ったよ,そっか見たんだ?私どうだった?】
キョン(どうだったって,か,可愛いかったって言えばいい…のか?)
キョン【制服似合ってたんじゃないかな,可愛いかったよ】
キョン(…送っちまった)
305 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/08(金) 22:35:53.77 ID:kGy5ysSO
ピロリン
かがみ(きた!)
かがみ(…なんだ,お風呂に入ってたのか,あ,私の事見たんだ,変じゃなかったかな?)
ピロリン
かがみ(か,可愛いって!?え,ちょっと!?わわ!う,嬉しいかも!)
310 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:12:13.33 ID:3HX2IUSO
キョン(か,返って来ねー…キモいって思われたか?)
かがみ{うわ何このメール,キモっ…}
キョン(…ぬあっ!!想像したらショックだ!!追撃するか!?)
ピロリン
キョン「はっ!…き,た」
かがみ【可愛いなんて,心にもない事言わないでよ。
でも,ありがと】
キョン【いや,マジで可愛いかったって,俺は嘘をついた事がないんだ】
かがみ【嘘ついた事ないって,それ自体が嘘じゃん,あはは】
キョン【まあ,それは嘘だがかがみを可愛いと思ったのは嘘じゃないぜ】
311 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:20:33.69 ID:3HX2IUSO
かがみ「か,あ,わ,ちょ…」
かがみ(どうしよう…わ,私,ね,寝ようかな!いや,何考えてんだ私!寝ちゃったらだめだろう!)
かがみ(でも,何て返したらいいかわかんない…て,適当に,適当に…どうせキョンはからかってるだけなんだから!)
かがみ【そう,ありがと。キョンってこういうのずいぶん慣れてるね】
かがみ「うん,これなら年上の余裕も出てる感じでいいわね!」
ドキドキ
313 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:31:40.18 ID:3HX2IUSO
ピロリン
キョン(…慣れてる?俺もしかして,遊び人に思われてるのか??)
キョン(くそっ!褒めるのが逆に裏目に出たか!俺は本気なのに!)
キョン(…ん?本気?てか別に好きじゃない…はずだよな?)
キョン(そ,そうだ,俺はこれをゲーム感覚で…)
キョン(…ゲーム?違う,人の心はゲーム感覚で遊んじゃいけないはずだ!)
キョン(じゃあ俺は?…何でこんなにかがみが気になるんだ?飢えてるのか?)
キョン(飢え…てる?谷口の影響か?くそっ!谷口!!谷口!!!)
314 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/09(土) 00:59:24.64 ID:3HX2IUSO
キョン(…いや,谷口に影響されてるならとっくに朝比奈さん達がいるわけで…)
キョン(…まさか俺はかがみに…惚れてしまったのか?いつからだ?)
キョン(…まさか,ツインテールに…だとしたら俺って結構外見を気にするタイプなのか,何かショックだ)
キョン(ええい!とりあえず今はこの汚名を返上せねば!!)
317 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/09(土) 21:23:50.22 ID:3HX2IUSO
かがみ(ぜ,絶対遊びよね,第一,出会ったばっかで惚れられる理由がないもの)
ピロリン
かがみ(きた,ちょ,ちょっとビシッと言ってやろうかしら)
キョン【もしかして遊ばれてるとか思ってます?俺は人の心を弄ぶ程経験豊富な男じゃないぜ。】
かがみ(う…も,もしかして本気…?)
かがみ(い,いや,まだ信じちゃダメよ!今まで守ってきた貞操なんだから!)
318 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/09(土) 21:38:36.94 ID:3HX2IUSO
かがみ【そういう台詞は経験豊富な男が遣うものよ】
かがみ(…これは…全てを見透かす女って感じの台詞ね)
キョン宅
キョン(ぬおっ!?何だこりゃあ!?)
キョン(っつーかこりゃ逆にあっちが経験豊富な女じゃねーか!?俺,手玉に取られてんのか??)
キョン(くっ,やるじゃねーか柊かがみ!ますます面白くなってきたぜ!)
322 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 03:12:43.41 ID:dp9ylcSO
かがみ(むっ,もう2時じゃない,明日も学校だし…そろそろ決めに入って寝なきゃね)
ピロリン
かがみ(ふん,どんなメールが来ようと…決める!)
キョン【かがみは実は経験豊富な人なんだな,俺なんか自分に自信無くなってきたよ…】
かがみ(なっ!?なに自信まで失っちゃってんのよ!男でしょ!?)
かがみ【私は全然経験豊富な女じゃないわよ,むしろ男の人とメールするなんて慣れてないんだから!】
キョン【それにしちゃあさっきから言う事に重みがあるっつーか,何か俺が遊ばれてるような気がしてな…】
かがみ(う…キョンめ,すっかり自信無くしちゃってるわね,男なら攻めて来なさいよ!!)
かがみ(…今日は徹夜になりそうね…)
323 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 03:20:51.97 ID:dp9ylcSO
キョン(自信を無くしたふりをして母性をくすぐり,あっちから慰めをしてきた時こそチャンスだ!)
かがみ【遊んでなんかないわよ!?私,負けず嫌いな性格だし,ついキョンにも年上の余裕とかを見せたくてあんな態度になったの…】
キョン(きたっ!チャンス到来!今夜は徹夜になってでも口説かねーと!)
キョン【そうだったのか,俺バカだからつい正直に可愛いとか言っちゃうんだ,それが軽く見られたんなら俺が悪いよな】
かがみ【いや,悪いっていうか,そういうんじゃなくて,別に責めてるんじゃないわよ?】
324 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 03:32:21.21 ID:dp9ylcSO
かがみ(う〜,何かこれじゃあ私が悪者みたいじゃない…)
キョン【かがみは大人だな,俺なんか思った事しか喋れないし,まだまだ子供だよ…】
かがみ(ああっ!また自信無くしちゃったわけ!?ますます私…)
かがみ(う〜…なんか…コレつまんない,こんなのつまんないよ〜…)
325 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 03:36:22.23 ID:dp9ylcSO
キョン(ふう,そろそろ罪悪感も出てきてる頃かな)
かがみ【ごめんね,私の言い方だとなんかキョンには何でもお説教に聞こえちゃうのかな…?】
キョン(来た!ここで優しい言葉をかけてるんだ!)
キョン(かがみ…今その苦しみから解放するよ)
327 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 03:41:45.13 ID:dp9ylcSO
キョン【説教?違うな,俺にはかがみの優しさにしか見えないよ】
かがみ「優しさ…嬉しい…」
かがみ【無理しなくていいのよ?何ならもうメールしなくても…】
キョン【何言ってるんだ,俺はかがみとメールしたいからしてるんだ,今更やめるなんてありえないぜ】
かがみ(…こんなに,はっきり言われたのなんて初めて…)
かがみ【ありがとう】
330 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:09:47.21 ID:dp9ylcSO
キョン(ん,もう4時か,そろそろ寝ようかな)
キョン【お礼を言われるような事はしてないだろ?この話はもう終わりにしてそろそろ寝ないか?】
かがみ【あ,そうね,もうこんな時間だし。おやすみなさい】
キョン【おやすみ】
キョン(フンッ!フンッ!興奮して眠れねー!)
331 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:12:00.19 ID:dp9ylcSO
かがみ(キョン…結構,いや,かなりいい人なのかも…)
かがみ(私には勿体ないな…少し距離を置こうかな)
332 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:19:28.93 ID:dp9ylcSO
次の日,学校
キョン(うげ〜,昨日の徹夜がこたえるぜ)
ポム
??「おはよう」
キョン「ん?あ,おはようございます」
キョン(うわ〜,誰だこのポニーテールの綺麗な人は)
??「…私」
キョン「はい?」
長門「長門有希」
キョン「!!??」
キョン「んなっ!?な,長門!?」
長門「私」
キョン「ど,どうなってんだ!??お前昨日までボブカットだったろうが!?」
キョン「…あ!エクステか!?にしてもずいぶん長いのを着けてんな」
長門「これは本物,エクステとは違う,昨日試しに構成した」
キョン「ほ,本物!?」
長門「本物」
335 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 10:27:59.23 ID:dp9ylcSO
キョン(マジかよ…俺は今眠気がゼロだぜ長門さんよ)
長門「…変?」
キョン「い,いや,すっげー似合ってるぜ!」
長門「そう」
かがみ(ん?あれキョンかな?あ,キョンだ)
かがみ(!?)
ドサッ
こなた「お,かがみん鞄落としたよ」
つかさ「お姉ちゃん,3秒ルール3秒ルール」
かがみ「え,ああ,わかってるわよ」
かがみ(隣のポニーテールの子は誰よ…ずいぶん綺麗な子じゃない,やっぱりあいつ遊び人ね!)
386 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:39:35.76 ID:dp9ylcSO
キョン「長門,昨日言ってた事はこの為なのか?」
長門「うん」
キョン(これってハルヒと何か関係あるのか?)
長門「…あなたは一昨日髪の長い異性といた」
キョン「は?」
キョン(…まさか,かがみの事か?)
長門「その異性とメールアドレスを交換しているのが見えた」
キョン「ああ,まあ,交換したな」
長門「あなたはその異性と何らかのやり取りを交わしているはず」
キョン「まあ,アドレス交換したしな」
長門「…私とも,アドレス交換を…してほしい」
キョン「長門?」
スッ
長門「ケータイ…」
キョン「あ,ああ,いいけど」
キョン(長門の奴ケータイ持ってたのか)
長門「…あとで連絡する」
キョン「わかった」
387 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:49:52.97 ID:dp9ylcSO
教室
国木田「おはようキョン」
キョン「おす,谷口は?」
国木田「あれ,キョンと一緒じゃなかったの?」
キョン「ああ,今日は休みじゃないのか?」
国木田「そっか…」
国木田「あ,そうだキョン,昨日言ってた鏡の事なんだけど」
キョン「へ?ああ,何だ?」
国木田「今日見に行ってみない?」
国木田(特定したら壊してやる!)
キョン「いや,いいよ,メールでやり取りできるしな」
国木田「メール?鏡と??」
キョン「アドレスを交換したんだ」
国木田「ふーん,そうなんだ」
国木田(鏡とメール?意味がわかんないぞ??)
388 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/10(日) 21:56:10.46 ID:dp9ylcSO
授業中
ブルルル
キョン(ん,メールか)
長門【元気?】
キョン(これだけか)
キョン【元気だぞ,てかさっき会ったばっかだろ】
長門【よかった】
キョン【どうかしたのか?】
長門【何も】
キョン【意味わからんぞ?】
長門【あなたにメールしたかった】
キョン【俺に?なぜ?】
長門【わからない】
キョン(ん〜,キリがないな…)
392 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:10:46.25 ID:qNyQEsSO
キョン【長門,お前授業ちゃんと受けた方がよくないか?】
長門【今,図書室にいる】
キョン【こらーっ!】
393 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:18:11.87 ID:qNyQEsSO
キョン【お前な,授業は受けろよ,な?】
長門【了解,次からそうする】
キョン(ったく,何考えてんだよ)
ブルルル
キョン(っと,またか)
かがみ【こっちは今10分休みよ,そっちはまだ授業やってるの?】
キョン【こっちはまだ授業中だ,あと10分位で終わるがな】
かがみ【そう,ところで朝のポニーテールの娘は彼女?】
キョン(見られてたのか,疑ってんな)
396 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:45:57.92 ID:qNyQEsSO
キョン【あれは友達,というか部活仲間だ】
かがみ(男って言い訳だけは上手いのよね!)
かがみ【そう,キョンがそう言うなら信じるわ】
397 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:01:40.43 ID:qNyQEsSO
キョン(あれ?やけに聞き分けいいな,俺の人望の厚さが増したのか?)
キョン【信じてもらえてよかったよ,俺もかがみなら信じられそうだ】
かがみ【そんな,大袈裟よ】
キョン(大袈裟か,もっと持ち上げるか)
398 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:08:44.93 ID:qNyQEsSO
かがみ(俺,実は女友達が少ないんだ,たぶん人を信じられないからかな。でも,かがみは他の人とは違う気がする〜!?)
かがみ(あーあ,こいつ絶対女慣れしてるわ!もう信じられない!純粋な乙女心を弄んだ罪は重いのよ!!)
かがみ【ちょ,ちょっと,恥ずかしいじゃない!そういう事言うのやめてよね!?】
399 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:14:37.83 ID:qNyQEsSO
キョン(くあーっ!これは好感触か!?柊かがみ!俺はお前のハートをカリオストるぜ!!)
キョン【話は変わるが,今度二人で食事でも行かないか?】
かがみ【ふ,二人でって…別にいいけど,どこに行くの?】
キョン【それは秘密だ,お楽しみだよ】
かがみ【あんもう,キョンってばず〜る〜い〜!】
400 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:21:22.27 ID:qNyQEsSO
かがみ(二人きりで秘密の場所に食事に誘うって,これは絶対に下心丸出しの予感ね!)
かがみ(あれよ!アルコールでも飲ませて酔わせて,あ,あんな事やこんな事をするつもりよ!!釘打たなきゃ!!)
かがみ【へ,変な事したら許さないんだからね!?】
キョン【ははは,俺がそんな事する奴に見えるかよ?】
かがみ(見え見えよ!見え見えの萌え萌えよ!!最後のは意味わかんないけど)
かがみ【…うん,キョンなら大丈夫だよね?】
401 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:23:22.41 ID:qNyQEsSO
キョン(…かがみ,俺はもしかしたらとんでもないモノを盗んでしまったかもしれない)
キョン(あなたの心です!)
キョン【大丈夫,俺を信じろよ】
かがみ【…うん】
402 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:28:37.30 ID:qNyQEsSO
かがみ(もうこれは釣り針なんてレベルじゃないわね,針地獄よ!)
かがみ(もう二度とこんなマネさせないようにキョンの心まで骨抜きにしてやるわよ!覚悟しなさい!!)
かがみ(純情乙女の底力,受けてみなさい!!)
キョン【いつなら都合いい?】
かがみ(程よく待たせて打ち砕いてやるわ!)
かがみ【来週の日曜日ならいいかな】
403 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:32:06.81 ID:qNyQEsSO
キョン(来週の日曜日!?楽しみだぜ!!とっととお家に来なさい!来週の日曜日!)
キョン【OK,来週の日曜日なら俺も空いてるよ】
かがみ【本当?よかった,じゃあ来週の日曜日ね】
キョン(来週の日曜日だけはSOS団も休止だな。俺だけ)
405 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:47:08.51 ID:qNyQEsSO
昼休み
国木田「何だよキョン,さっきからニヤついて」
キョン「え,俺ニヤついてるか?」
国木田「ニヤニヤだよ,ニヤニヤ魔神だよ」
キョン「何だよそりゃ」
キョン(魔神はハルヒだろ)
ハルヒ「キョン,あんた今日ニヤニヤしすぎよ?気持ち悪い」
キョン「お前な,本人を目の前にして気持ち悪いとか言うか?普通」
ハルヒ「普通には興味ありません!って,初日に言ったでしょ?」
キョン「そりゃそうだ」
国木田(テンポいいな)
408 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 12:35:28.83 ID:qNyQEsSO
放課後
キョン「そういや谷口の奴なんで休んだんだろうな?」
国木田「さあ,風邪でもひいたんじゃない?」
キョン「バカでも風邪はひく,か」
国木田「キョン,そういう言い方は良くないよ!谷口はバカなんかじゃない!純情なんだ!」
キョン「…純…情」
国木田「そうだよ,純情少年なんだから」
キョン「…そうか」
キョン「あ,俺部活あるから,じゃあな」
国木田「じゃあ,また明日」
409 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 12:39:14.38 ID:qNyQEsSO
SOS団
ガチャ
キョン「…まだ誰も来てないのか,ハルヒは掃除だし…まあ,待ってるか」
キョン(にしても国木田の奴,谷口が純情だと言い出すとは…)
キョン(身の毛もよだつおもいとはこの事か)
411 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 14:41:20.44 ID:qNyQEsSO
ガチャ
キョン「よっ!長門」
長門(ペコッ)
キョン「やっぱりお前,ポニーテール似合ってるな」
長門「そう」
キョン「褒めてんだぜ,可愛いぞ,長門」
長門「…ありがとう」
キョン(お?ちょっと赤くなったか?よし,真っ赤っ赤にしてやろう)
キョン「長門,お前のポニーテールはマジ反則だぜ,思わず目がいっちまうよ,すっげえ可愛いよ!」
長門「…そう」
カーッ
キョン(おおっ!長門,口では冷静だが顔は情熱的だぞ)
キョン「長門,可愛い過ぎる,抱きしめてもいいか?」
長門(…コク)
キョン「マジか!?」
キョン(冗談のつもりで言ったんだが,まあ,据え膳食わぬはっていうしな)
413 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 14:49:48.43 ID:qNyQEsSO
ギュッ
キョン「長門…」
キョン(や,やべえ!気持ちいい)
長門「…あなたは」
キョン「え?」
長門「あなたは涼宮ハルヒに関する大事な鍵,この場面を涼宮ハルヒに見られたら大きな情報爆発が起こる可能性がある,ここは離れるべき」
ギュッ
キョン「…長門,お前の方が強く力入れてるんだぜ」
ギュッ
長門「…もう少しだけ,このまま…」
420 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 18:23:08.38 ID:qNyQEsSO
ガチャ
古泉「いや〜,すみません,今日もバイトでこれから参加は出来なくなりました」
キョン「…ピーっピーッ…」
長門「…」
古泉「…?」
古泉「二人ともどうかしましたか?」
キョン「い,いや!バイト頑張ってくれよ古泉!応援するぜ!」
バンバン
古泉「あ,あの?いきなりどうしたんですか??」
キョン「何もねーって!さ,SOS団代表古泉一樹!行ってこい!!」
古泉「は,はい…」
バタン
キョン「…」
キョン「ふー…」
長門「…だから,離れようと」
キョン「おい…」
長門「…謝罪する」
421 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 18:27:05.82 ID:qNyQEsSO
ガチャ
みくる「す,すみませ〜ん,遅れてしまいました〜!」
キョン「朝比奈さん,ハルヒならまだ来てませんよ?慌てる事ないですよ」
みくる「あ…本当でした,私ったら禁則事項なんだから」
キョン「意味わかりませんよ,ははは」
みくる「うふふ,禁則事項です」
422 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 19:04:28.90 ID:qNyQEsSO
キョン「ハルヒの奴遅いな,どこで油売ってんだ…ったく」
みくる「今はガソリンも高いですからねえ,涼宮さんなら部費を稼ぐ為にたくさん売ってるかもしれませんね,キョンくん?」
キョン「はい?」
キョン(こ,これはマジで言ってんのかギャグで言ってんのか非常に区別がしにくいぞ!)
みくる「キョン君,涼宮さんなら大儲け出来そうですねえ」
キョン(一か八か!これは朝比奈さん流のギャグだ!)
キョン「あはははは!朝比奈さん,油は油でもその油とは,さすが朝比奈さんです!その発想は出ませんでしたよ」
423 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 19:12:31.09 ID:qNyQEsSO
みくる「…え?キョン君急にどうしたんですか?」
キョン「え?何がですか?」
みくる「だって涼宮さんは私達に内緒でガソリンを売って,それを部費にしようと思ってて…」
キョン(し,しまった!)
みくる「でも,キョン君は偶然それを知っちゃって,私達の前でついポロっと口を滑らしてしまったんじゃないんですか!?」
キョン(長いエピソードだな)
キョン「え,いや,その,それはほんの物の例えというか…」
みくる「そ,そんな…キョン君私達を騙したんですか?」
キョン「だ,騙しただなんて…そんな」
キョン(あれ?俺悪者?)
みくる「キョン君の,キョン君の…」
みくる「禁則事項ーっ!!(番組的に)」
キョン「ええーっ!!あ,朝比奈さーん!?」
バタン!タタタタ…
424 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 19:19:34.08 ID:qNyQEsSO
キョン(…またもや長門と二人きりになってしまった,間違いが起きなければいいが…)
長門「…間違いが起きても不思議ではない状況,それが…今」
ジッー
キョン(見るな,こっちを見るな長門,お前のポニーテールはマジ反則なんだって!つーか何とんでもない事言ってんだよ,おい!)
ジッー
キョン(…視線が痛い…ここは無念無想で乗り切るのみ!)
トン
キョン(と,隣に来るな長門!)
トサッ
キョン(そして寄り掛かるな長門!間違いが…間違いが起きちまうだろうが!?)
425 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 19:24:36.10 ID:qNyQEsSO
長門「…もう一度,抱いて…」
キョン(お,俺達は恋人かーっ!!てかどこでそんな言葉覚えた!?)
ギュッ
長門(カーッ)
キョン(俺も何やってんだよ…バカ)
長門「…あなたは涼宮ハルヒに関する大事な鍵,この場面を」
キョン「またそれかい!」
キョン「だからな長門,俺よりもお前の方が力強く抱きしめてんだよ,な?」
ギュッ
長門「…理解した」
430 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:13:32.49 ID:qNyQEsSO
キョン「…朝比奈さん,本気で言ってたんだな…」
長門「朝比奈みくるは,わざと…」ボソッ
ギュッ
キョン「ん?なんか言ったか?」
長門「何も」
キョン(つーか…まずい!!お,男のシンボルが!!)
キョン(ここはそっと下半身だけ離し…)
ギュッ
キョン(のあっ!?な,長門,ますます引き寄せやがる)
ツン
長門(…?)
長門「何かが接触している」
キョン「はうっ!」
432 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:19:45.97 ID:qNyQEsSO
キョン「そ,それはだな長門…」
ガチャ
ハルヒ「ごめんね皆!遅れちゃった!国語のゴリ松が急に…」
キョン,長門「!!」
ハルヒ「な…え…?」
キョン「ハ,ハルヒ,あの…な?これは」
ハルヒ「あ,えと…」
ハルヒ「ご,ごゆっくり!!」
バンッ!タタタタ…
キョン(お,終わった…)
長門「…あなたと一緒なら…」ボソッ
433 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:23:08.02 ID:qNyQEsSO
キョン「…長門」
長門「なに?」
キョン「帰るか…」
長門「…了解」
陰からこっそり
みくる「…修羅場ですねキョン君」
435 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:33:10.26 ID:qNyQEsSO
帰り道
キョン「長門,俺な,今日スゲー気分よかったんだ」
長門(コクッ)
キョン「でな,今日一日は幸福が続くと思ってたんだ,でも人生ってそう上手くいかないもんなんだな…」
長門「…そう」
キョン(長門がかがみなら…はっ!って,俺は何を考えてんだ!!)
436 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:38:56.31 ID:qNyQEsSO
キョン宅
キョン(はあ…俺何やってんだろ…)
ピロリン
かがみ【今何してる?】
キョン【何も…ボーッとしてるよ】
かがみ【ダメじゃない!健全な男の子でしょ!?シャキッとなんかやんなさいよ!】
437 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:43:05.38 ID:qNyQEsSO
キョン【何かって言ってもな…】
かがみ(何こいつ,落ちてんの?女たらしのくせに!天罰よ天罰!)
かがみ【落ちてるの?元気出しなさいよ!】
キョン【出ねえよ…】
かがみ(も,もう!何なのよ!気になっちゃうじゃない!)
438 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/11(月) 22:45:45.87 ID:qNyQEsSO
かがみ【今から会いましょう!場所は駅前,20時に!】
キョン(ええ!?な,何だこれ??強制か!?つか嬉しいぜ!!)
キョン【わかった】
かがみ【少しでも遅れたらダメなんだからね!!】
439 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:16:14.28 ID:rQZ9I6SO
駅前
キョン(あと3分か,急に会おうなんてどうしたんだ?)
20時15分
キョン(…来ねー…)
かがみ「ごっめんキョン!遅れちゃったー!」
キョン「かがみ…お前が遅れてどうすんだよ」
かがみ「だからごめんって謝ってるじゃない!」
キョン「わかったよ,で,何で急に呼び出したんだ?」
かがみ「だ,だって,あんた元気なさそうだったんだもん,それで理由聞こうと思って」
キョン「なんだ,俺の事しんぱ」
かがみ「べ,別にあんたの事が心配なんじゃないんだからね!?」
キョン(き,キターっ!このツン台詞!まさかかがみはツンデレか!?)
かがみ「で,元気ない理由はなに?」
440 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:24:36.36 ID:rQZ9I6SO
キョン「えーと,女友達と二人で話してる所を別の女友達に見られたら勘違いされてな…」
かがみ「…で?」
キョン「?…それだけだが?」
かがみ「はあ!?」
キョン「いや,それだけだ」
かがみ「バッカじゃないの!?キョンはその別の女友達が好きなんでしょ!?さっさと勘違いでしたって言ってきなさいよ!!」
キョン「ええ!?何でそうなるんだ!?俺は別にハルヒ,いや,その別の女友達は好きじゃあないぞ!ただ見られたら次の日が気まずいってだけでヘコんでたんだが…」
かがみ「…キョンは」
キョン「ん?」
かがみ「私はキョンは誰が好きなのかわかったわ,キョンは二人きりになった女友達が好きなのよ」
キョン「うえ!?なぜそうなる??」
441 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:29:00.95 ID:rQZ9I6SO
かがみ「キョンはその子とは秘密の関係を望んでたのよ,でも見られて…それがショックなのよ…」
キョン(俺が,長門を?まさか,俺はかがみが好きなんだ)
キョン「かがみ,それは違うぞ,俺が好」
かがみ「あ,時間だから私行くね?じゃ」
キョン「…え…」
タタタタ…
かがみ(やっぱりあいつは最低な奴よ!きっとその女友達ってのも騙されてるんだわ!)
かがみ(何とかして天罰を与えないと!)
446 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/12(火) 13:50:53.70 ID:rQZ9I6SO
キョン(俺は,実はポニーテールよりツインテール萌えなんだかがみ,そんな俺にお前はどストライクなんだ!)
キョン(よし,来週の日曜日は絶対に告白してやるぜ)
447 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/12(火) 13:53:17.78 ID:rQZ9I6SO
かがみ(やっぱり来週の日曜日はキャンセルよ!ちょっと心配したの損したわ!)
かがみ(最初はちょっとだけ…好きになりかけてたんだから…)
452 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/13(水) 21:58:25.78 ID:FgmNjoSO
キョン(つーか,何かかがみの奴,機嫌悪かったな,もしかして俺嫌われてる?)
キョン(でも,結構脈ありな気がしてたんだが…)
ブルルル
谷口【お前,双子の柊かがみって奴と付き合ってんのか?】
キョン(な,何で谷口が知ってんだ!?)
453 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/13(水) 22:02:00.36 ID:FgmNjoSO
かがみ(キョン,あいつは許せないわ!女の敵よ!)
ブルルル
??【私は,今あなたの後ろにいる】
かがみ(!?)
454 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/13(水) 22:09:51.95 ID:FgmNjoSO
かがみ(う…し…ろ!?)
ガタガタ
かがみ(だ,誰…?知らないアドレス…ふ,振り向けない…怖い!)
??【そっちが見ないなら,こちらから伺う】
かがみ(な!?)
カッ
かがみ「ひっ!」
かがみ「あ…あんたは…」
455 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/13(水) 22:15:21.48 ID:FgmNjoSO
かがみ「キョンと一緒にいた…」
長門「長門,有希」
かがみ「長門…さん」
かがみ「な,何の用よ?ってか何で私のアドレス知ってるのよ!?キョン?キョンね!?」
長門「あなたに事情を説明する必要がありここに来た,アドレスは…私が調べた」
かがみ「はあ?話?調べたってどうやって…」
456 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/13(水) 22:21:13.76 ID:FgmNjoSO
長門「今までのあなたの言動,表情から推測すると,あなたは勘違いをしている」
かがみ「はあ!?あんたもしかして…ストーカー!?」
長門「!?…ストーカーではない」
かがみ「げ,言動とか表情とか…隠しカメラはどこ!?盗聴器は!?」
長門「落ち着いて」
かがみ「落ち着いてって,あんたが原因なのよ!?落ち着けるわけないじゃない!!」
長門「謝罪する,でも,落ち着いて」
かがみ「うう…?」
457 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/13(水) 22:33:30.72 ID:FgmNjoSO
かがみ「…あんた,何なの?目的は!?」
長門「…私は,あなたがキョンと呼称している人物の,友人」
かがみ「…友人?どこが?」
長門「私はあなたが想像する程深い間柄ではない」
かがみ「そ,そう…なんだ?」
長門「あなたはおそらく,あなたがキョンと呼称している人物と,私を特別な関係に仕立てている」
かがみ(う…)
長門「しかしそれは間違い」
かがみ「間違い?」
458 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/13(水) 22:43:39.68 ID:FgmNjoSO
長門「私達は学校での事以外は接点はほとんどない」
かがみ「…そう…なんだ」
長門「彼はあなたに接する時,私とは違う」
かがみ「…何で私にそんな事を?」
長門「…私は失礼する」
かがみ「え,あ,ちょっと!?」
かがみ「…ああ,何だったの?」
459 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/13(水) 22:52:22.30 ID:FgmNjoSO
キョン【谷口,お前何でかがみの事知ってるんだ?】
谷口【実はちょっとした親戚が隣の高校にいるんだ,それで柊かがみからお前の名前が出てたみたいなんだ】
キョン(かがみが…学校で俺の事を?)
キョン【俺の事何て言ってたか分かるか?】
谷口【さあ,そこまでは…で,どうなんだ?お前ら付き合ってんのか?】
キョン【付き合ってねーよ,それに俺,なんか嫌われてるみたいだしな】
460 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/13(水) 22:58:32.19 ID:FgmNjoSO
谷口(本当は学校まで潜入してたんだけどな)
谷口(柊かがみがキョンの事を話してるって嘘言っても口割らないって事は,本当に付き合ってないのか?)
谷口(それに嫌われてるって?)
466 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/17(日) 02:40:44.48 ID:pKQLIASO
谷口(これはまさか…俺にもチャンスが回ってきたってのか?)
谷口(俺も…キョンを狙っていいのか?)
キョン【なんか俺,女がわかんねーわ】
谷口(!?…まさか,分からない女よりも…分かる男,つまり俺がいいって言ってんのかキョン?)
ドクンドクン!
467 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/17(日) 02:47:30.98 ID:pKQLIASO
キョン(はあ…かがみ)
長門【あなたの気持ちには気付いていた】
キョン「なっ長門!?」
キョン【俺の気持ち?】
長門【あなたは,柊かがみが好き】
キョン(…ばればれかよ)
キョン【ああ,そうだ,俺は柊かがみが好きだ】
長門【あなたは何故それを彼女に伝えないの?】
キョン【伝えても,たぶん振られる】
長門【結果は誰にもわからない,たとえ涼宮ハルヒでも】
キョン【ハルヒでも,か。そうかもな】
468 名前:泉 ◆jeB1vEWJ9Q[] 投稿日:2008/08/17(日) 02:53:09.74 ID:pKQLIASO
次の日,学校
キョン「おす,谷口」
谷口「お,おう,国木田は?」
キョン「まだ来てないのか?珍しいな,あいつが遅いのなんて」
谷口「そうだな」
ドキドキ