ハルヒ「私の上靴が……ない」


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1 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:18:48.54 ID:xEPNuqVI0

キョン「ん? どうしたんだ、ハルヒ。来客用スリッパなんて履いて」

ハルヒ「別にどうでもいいでしょ。気分転換よ、気分転換」

キョン「そうかい。そんなこと言って、本当は家に忘れてきたんじゃないのか?」

ハルヒ「……違うわよ」

キョン「ハルヒ? お前、何か隠して無いか?」

ハルヒ「寧ろ隠されたのは私の方よ」

キョン「?」

ハルヒ「何でもない」

10 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:22:01.16 ID:xEPNuqVI0

女子1「涼宮さんって、正直頭足りてないよねー」

ハルヒ「なんであんたにそんなこと言われなきゃなんないのよ」

女子2「だって、宇宙人とか未来人とか……ねぇ? 普通ないよねぇ?」

女子3「ないない」

ハルヒ「うっさいわね。あんたたちに関係ないでしょ」

女子1「あるわよ。古泉くんのこともたぶらかしてるらしいじゃない」

ハルヒ「そんなことしてないわよ」

女子1「じゃあ、今すぐ古泉くんを開放してあげて。
     あんたみたいなキチガイに捕まって、本当に可哀想」

女子2「キョンくんも可哀想だよね。絶対内心嫌がってるって」

女子3「あはは、言えてる。つーか、長門さんとか朝比奈先輩も可哀想」

女子1「やだ、涼宮さんって他人に害しか与えてないじゃん」

女子2・3「あはははは!」

ハルヒ「…………」

19 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:25:06.81 ID:xEPNuqVI0

ハルヒ「古泉くんは、迷惑だと思ってる?」

古泉「何がですか?」

ハルヒ「……SOS団の団員にされて、迷惑だと思ってる?」

古泉「……思ってないですよ? 寧ろ、光栄なくらいです」

ハルヒ「本当に? 正直に言わないと死刑だから」

古泉「本当です。僕も宇宙人や未来人に会いたいですしね」

ハルヒ「そ、そうよね! ごめんね、変なこと聞いちゃって」

古泉「いえ。あれ、涼宮さん、上履きはどうしたんですか?」

ハルヒ「え? あ……ちょっと、忘れてきちゃって」

古泉「……そうですか」

25 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:27:47.26 ID:xEPNuqVI0

古泉「最近、クラスで何か変わったことは起こっていませんか?」

キョン「変わったことか? 特に無いが」

古泉「本当ですか?」

キョン「嘘を言うわけないだろ。何を疑ってるんだ、お前は」

古泉「いえ……少し気になることがありまして」

キョン「考え深すぎなんだよ、お前は。自分のクラスの心配だけしてろ」

古泉「……そうですね。すみません」

29 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:31:22.89 ID:xEPNuqVI0

女子1「あっれー? そういえば、涼宮さん、どうして来客用のスリッパ履いてるのー?」

女子2「本当だ。上履きはどうしたのかなぁ?」

ハルヒ「あんたたちに関係ないでしょ」

女子3「えー、でも、スリッパが可哀想だしねぇ?」

女子2「きゃはは、そんな本当のこと言ったら、涼宮さんが可哀想じゃん。
    気にしないでね、涼宮さん。この子、ちょっと正直だからさー」

女子1「でも、本当、そのスリッパも、そのスリッパを履く来客の方も可哀想だよねー」

女子3「水虫とかうつるんじゃねーの」

女子2「あはは、ちょーうけるんだけどー」

ハルヒ「あんたたちでしょ……」

女子1「は?」

ハルヒ「あんたたちが隠したんでしょ、私の上履き」

女子2「何言ってんの、こいつ」

ハルヒ「早く出しなさいよ。じゃないと、どうなるか分かってんの?」

女子2「どうするつもりなんですかー?」

ハルヒ「古泉くんに言うけど。私のクラスに最低な女子が居るって」

32 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:33:26.06 ID:xEPNuqVI0

女子2「……は、何それ」

女子3「結局、人の力に頼るのかよ」

ハルヒ「言ってもいいわけ? 古泉くん、きっとあんたたちのこと嫌いになるだろうけど」

女子1「くっ……」

ハルヒ「早く出しなさいよ」

女子2「でも、もうねーよ」

女子3「だって、焼却炉に入れちゃったしねぇ?」

女子1・2・3「きゃはははははは!」

ハルヒ「!!」

37 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:35:31.40 ID:xEPNuqVI0

みくる「最近、涼宮さんの元気がないでしゅ」

キョン「良いじゃないですか。騒がしいより少し静かなくらいが一番ですよ」

みくる「……そうでしょうかぁ?」

古泉「……」

長門「……」

ハルヒ「ちょっと、そこ! 何をこそこそこそこそこ話てんのよ!
     キョン! あんまりみくるちゃんにデレデレしない!」

キョン「ほら、朝比奈さん。ハルヒのやつ、あんなに元気じゃないですか」

みくる「…………」

40 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:38:24.02 ID:xEPNuqVI0

(REC)

女子1「ねー、キョンくん。正直涼宮さんのことうざいでしょ?」

キョン「何だよ、藪から棒に」

女子2「いやー、皆迷惑してるんじゃないかなーと思って」

女子3「だって、もし私がキョンくんの立場だったら、絶対嫌だもん」

キョン「……まあ、正直、少しな」

女子1「あはははは、やっぱりそうだよねー」

女子2「SOS団なんてやめちゃえばいいじゃん」

キョン「ハルヒが許さんだろ」

女子3「えー、涼宮さん横暴ー。私から頼んどいてあげるよー?」

キョン「下手したらお前らまで巻き込まれるぞ?」

女子2「大丈夫だよ。ねー?」

女子1・3「ねー」

46 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:41:30.19 ID:xEPNuqVI0

ハルヒ「……何よ、これ」

女子1「キョンくんも涼宮さんのこと迷惑だってさー」

ハルヒ「こんなの信じるわけないでしょ!」

女子2「涼宮さんって、キョンくんのことお財布代わりにしてるんだってね」

ハルヒ「!!!」

女子3「キョンくん、嘆いてたよー。自分のために使うお金が無いって」

ハルヒ「そ、それは……」

女子1「自分で食べたものくらい自分で払えばいいのにねー?」

女子2「きゃはは、少し可愛いからって自惚れんなって話だよね」

ハルヒ「…………」

女子3「とにかく、そういうわけだから。SOS団とか、変な団体は今すぐ解散させてねー?」

女子1「これで解散させなかったら、どんだけ駄々っ子なんだよって話」

女子2「あはは、言えてるー」

女子3・2「きゃはははははは」

ハルヒ「…………」

53 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:44:46.49 ID:xEPNuqVI0

古泉「……長門さん、話があるのですが」

長門「何」

古泉「最近、涼宮さんの様子がおかしいと思いませんか」

長門「……異常は感じられない」

古泉「そう、ですか?」

長門「涼宮ハルヒは普段と何ら変わっていない。
    きっと、あなたは考えすぎ」

古泉「……長門さんがそう仰るなら、きっと、そうなんでしょう。
    すみません。おかしなことを言ってしまって」

長門「構わない」

59 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:48:28.47 ID:xEPNuqVI0

女子1「あっれー? 涼宮さん、一人でお食事ー?」

ハルヒ「……あんたたちに関係ないでしょ」

女子2「ってか、食堂に一人って相当浮くよね」

女子3「きゃはははは、よく来れるよねー」

女子1「神経疑うっつーの」

ハルヒ「ご飯食べるだけなのに、わざわざ群れをなして馴れ合う方が、私は神経疑うけど」

女子2「……は? あんた、調子乗ってんの?」

ハルヒ「調子乗ってるのは、そっちでしょ」

女子3「つーか、なんでSOS団、まだ解散させてねーんだよ」

ハルヒ「そんな約束してない」

女子1「うるっせーな。現にキョンくんはお前のことうざがってただろーが」

ハルヒ「あんなの信じない」

女子2「何こいつ、馬鹿なの?」

女子3「病院行けよ、頭のな」

ハルヒ「…………」

62 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:52:15.69 ID:xEPNuqVI0

女子1「頭がおかしいんだから、きっと味覚もおかしいよねー。
    ご飯に牛乳ふりかけてあげるよー? あはははは」

ハルヒ「っ! ……何すんのよ!」

女子2「きゃー、涼宮さんが怒ったー。こわーい」

女子3「私たち殴られちゃうのかなー? 反省文処分だよー、涼宮さーん」

女子1「きゃははははは! SOS団も、即廃部!」

ハルヒ「っ……」

女子2「あー、でも、もしそんなことになっても、宇宙人が助けてくれるんじゃない?」

女子3「まじかよ、最強じゃん。こわーい」

女子1「きゃははははは、そんなん居るわけねーじゃん」

女子2「妄想ワールド。ちょーうけるんだけどー」

ハルヒ「…………」

66 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:55:31.07 ID:xEPNuqVI0

 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 死ね
 皆死ねばいい

74 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 19:58:09.97 ID:xEPNuqVI0

岡部「えー、誰か、女子1と女子2と女子3と昨日の夜連絡を取ったやつは居ないか?」

ざわ……ざわ……

男子1「どうかしたんですか?」

岡部「いや、それがな。家に帰ってきてないらしいんだ、三人とも」

ざわ……ざわ……

岡部「誰か、何か知ってるやつは居ないか?」

ざわ……ざわ……

岡部「もし、言いにくいようだったら、後からこっそり言ってきてくれても全然構わない。
    何か知ってるやつが居たら、すぐに先生のところまで来てくれ」


ハルヒ「ざまーみろ」

78 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:00:35.56 ID:xEPNuqVI0

ハルヒ「みっくるちゃーん、今日はこれに着替えなさい!」

みくる「ふ、ふえええええ。嫌ですよぅ、そんなひらひら」

ハルヒ「あら? 団長の命令が聞けないの?
     悪い子ね。悪い子にはお仕置きしないとね?」

みくる「ふぇええええええん」


古泉「涼宮さん、元気になりましたね」

キョン「そうか? 別に前から元気だっただろ」

長門「…………」

87 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:03:05.06 ID:xEPNuqVI0

キョン「そういえば、あいつらどうなったんだろうな?」

ハルヒ「あいつらって?」

キョン「ほら、行方不明って岡部が言ってただろ」

ハルヒ「……心配よね」

キョン「お前でも心配することがあるのか」

ハルヒ「失礼ね! 当然でしょ。一体、どんな不思議に巻き込まれてんのかしら」

キョン「……お前な」

ハルヒ「でも、一刻も早く見つかれば良いと思ってるわよ」

キョン「そうだな。俺もそれを願うよ」


長門「…………」

96 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:07:26.35 ID:xEPNuqVI0

ハルヒ「新しい上履きも買ったし、あいつらも居ない。万々歳ね」

男子1「涼宮」

ハルヒ「?」

男子1「お前が、あいつらをどっかにやったんだろ」

ハルヒ「は?」

男子1「俺、知ってるんだぞ。お前、あいつらにいじめられてただろ」

ハルヒ「何言って」

男子1「お前みたいなキチガイ、何しでかすか分かんねーからな。
    アリバイとかあんのかよ? あの日の夜の」

ハルヒ「アリバイならあるわよ。有希の家で遊んでたわ」

男子1「有希……?」

ハルヒ「SOS団の団員。長門有希よ」

男子1「じゃあ、そいつに確認をとってもいいんだな」

ハルヒ「勿論よ。言い掛かりも程ほどにして欲しいわ」

男子1「それで、お前にアリバイが無かったら、自分がやったと認めるんだな」

ハルヒ「別に、それでもいいわよ。そんなこと絶対ないけどね」

104 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:11:35.35 ID:xEPNuqVI0

(放課後)

男子1「涼宮」

ハルヒ「ん? アリバイがあったかどうか聞いてきた?」

男子1「……ああ」

ハルヒ「で、どうだったの? あったでしょ?」

男子1「長門さんは無いって言ってたぞ」

ハルヒ「……え?」

男子1「お前と遊んでなんかないって言ってたぞ」

ハルヒ「う、嘘よ……そんな……」

男子1「お前が犯人だろ。自首しろよ」

ハルヒ「そ、そんなことしてないわよ!」

男子1「おーい、皆−! 涼宮が犯人だったぞー!」

ハルヒ「!!! あんた何言って」

男子1「返せよ。三人を返せよ! どこに隠してんだよ!」

ざわざわ……ざわ…………

113 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:15:13.38 ID:xEPNuqVI0

「涼宮さんが犯人だってよ」
「えー、まじで? こっわー」
「黒魔術とかで隠したんじゃないの?」
「あはは、宇宙人とか言うくらいだもんね、有り得る」
「正直、そこまでするか?」
「キチガイだよな」
「狂ってる」
「狂ってる」
「狂ってる」
「狂ってる」
「狂ってる」


ハルヒ「ち、違うわよ! 私はやってないわよ!
     本当よ? 有希も、きっと忘れちゃっただけで、私がちゃんと言えば思い出すわ」

男子1「長門さんに、無理矢理言わせるってこと?」

ハルヒ「誰もそんなこと言って無いでしょ!」

男子1「とにかく、約束は約束だからな。自首、しろよ」


岡部「おい、何騒いでるんだ? HRはじめるぞ」

ハルヒ「っ…………」

男子1「明日まで待っといてやるよ。私がしましたって言えよ」

125 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:19:09.73 ID:xEPNuqVI0

ハルヒ「有希!」

長門「……何」

ハルヒ「なんで、あんな嘘吐くの? 私と有希は、あの夜遊んだじゃない!」

長門「……何のこと」

ハルヒ「とぼけないで! どうして!? ねえ、どうしてよ!?」

長門「……つかみかからないで……。痛い……」

ハルヒ「っ! ご、ごめん……」

キョン「おい、何やってんだよ」

ハルヒ「あ、キョン。何でもないわよ、別に。ね、有希?」

長門「……」

キョン「おい、長門、肩のところ皺になってるぞ」

長門「……大丈夫。何も無い」

ハルヒ「…………」

131 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:21:44.80 ID:xEPNuqVI0

 私は何もしていない。
 あの日は有希と遊んだ。
 私は何もしていない。
 そりゃ、ちょっとは殺意を抱いたけど、本当に殺そうなんて思わない。
 そんなことする筈がない。
 どうして。
 どうして。
 どうして有希は嘘を吐くの?
 どうして。
 どうして。
 どうしてキョンは私が苦しんでることに気付いてくれないの?
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 どうして。

141 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:25:01.15 ID:xEPNuqVI0

(翌日)

「え……それってまじ?」
「まじまじ。本格的にやべーって」
「洒落にならないよね」
「俺、昨日は結構冗談気味だったけど、……まさか、本当に涼宮?」


男子1「おい、涼宮」

ハルヒ「何よ」

男子1「今度は長門さんを隠したのか」

ハルヒ「え……?」

男子1「しらばっくれんじゃねーよ。長門さんが行方不明だってよ」

ハルヒ「う、嘘……」

男子1「はっ、演技上手いね、涼宮ー? でも、俺にはばればれ」

ハルヒ「ち、違う! 私、知らない! 有希のことは死ねなんて思ってない!」

男子1「へえ。じゃあ、あの三人のことは死ねって思ってたんだ? こえー」

ハルヒ「! 違う! 違う!」

男子1「みなさーん、聞きましたかー? ここに殺人鬼がいますよー」

153 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:28:14.96 ID:xEPNuqVI0

ハルヒ「違うって言ってるでしょ!」

男子2「おい、男子1。あんまり言うと、お前も殺されるぞ」

男子1「うっわ、ちょっとそれは困るかも」

ハルヒ「っ……だから、違うって言ってるでしょ」

男子2「おい、キョン。お前んとこの団長さんひでーな」

キョン「……まさか、お前がそんなことするやつだとは思わなかったよ」

ハルヒ「キョン……?」

キョン「長門を出せよ。どこに隠してんだよ」

ハルヒ「ち、ちが、違うよ? 私本当に何もしてないっ!」

キョン「あの三人も早く見つかれば良い、とか良い子面しといて、本当はお前が殺したんじゃねーのかよ」

ハルヒ「そんなことしてない! 本当に、してない!」

キョン「でも、死ねって思ったんだろ?」

ハルヒ「……す、少しだけ」

キョン「じゃあ、死んでるよ。三人とも」

ハルヒ「!!」

170 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:31:38.46 ID:xEPNuqVI0

ハルヒ「で、でも、有希のことは死ねなんて思ってないし……それに、思っただけで死ぬなんて……」

キョン「お前はそれが可能なんだとよ」

ハルヒ「な、何よ、それ」

キョン「つまり、お前は恐ろしい存在ってことだよ」

男子1「なんかよく分からんが、やっぱりこいつがやったってことだろ? キョン」

キョン「間違いないだろうな」

男子2「じゃあさー、償いとして涼宮も死んだ方が良いんじゃね?」

男子4「さんせー! しっね! しっね!」

女子4「お前みたいなキチガイまじで最低。三人を返してよ。死ね」

女子5「死ね」

「死ね」
「死ね」
「死ね」


ハルヒ「な、何よ、これ……。あんたらおかしいわよ! 狂ってるっ……!」

キョン「狂ってるのはお前の方だろ。早く死んで償えよ」

186 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:35:12.76 ID:xEPNuqVI0

ハルヒ「そ、そんな……い、嫌っ。嫌っ!!!」

キョン「死んでくれたら、俺、お前のこと好きになるかもしれん」

ハルヒ「え?」

キョン「死んでくれたら、お前のこと世界で一番好きになる」

ハルヒ「本当、に……?」

キョン「ああ、本当だとも。それとも、俺の言うことが信じられないか?」

ハルヒ「そ、そんなことないわよ! 信じるわよ! 約束だからねっ?」

キョン「ああ、約束だ。じゃあ、死んでくれるか?」

ハルヒ「好きになってくれるんでしょ?」

キョン「ああ、好きになるさ」

男子1「しーね!」
男子2「しーね!」
男子3「しーね!」
「死ね」
「死ね」
「死ね」
「死ね」
「死ね」

ハルヒ「言っとくけど、あんたたちのために死ぬんじゃないのよ。私はキョンの為に死ぬんだから!」

205 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:39:06.29 ID:xEPNuqVI0

キョン「もしもし、長門。聞こえてるか」

長門「聞こえている。それで、結果は」

キョン「ああ、大成功だ。ハルヒ、飛び降りて死んだぞ」

長門「そう」

キョン「でも、良かったよ。長門が教えてくれなかったら、俺はハルヒに束縛されるところだった」

長門「構わない」

キョン「まさか、ハルヒの能力で、ハルヒと将来結婚させられるかもしれないなんてな」

長門「……あなたが可哀想で見ていられなかった」

キョン「長門、お前は優しいな。ありがとう、お前のお陰だよ」

長門「構わない。あなたのためなら、何でもする」

キョン「で、結局三人はどうしたんだ?」

長門「私が処分した。涼宮ハルヒの脳内に植え付けた記憶は偽者」

220 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:41:36.13 ID:xEPNuqVI0

キョン「で、古泉や朝比奈さんはどうするんだ。
     あいつらは絶対何か勘付くだろ」

長門「情報操作で何とかする。あなたは心配しなくていい」

キョン「そうかい。それじゃあ、そろそろ電話を切るとするか」

長門「待って。あなたにお願いがある」

キョン「何だよ」

長門「私と付き合って欲しい」

キョン「は? 冗談はやめろよ、長門。折角ハルヒから開放されたのに、今度はお前に束縛なんて堪ったもんじゃねーよ」

長門「……そう」

キョン「そうだ。それじゃあな」


(完)

224 名前:1[] 投稿日:2008/05/04(日) 20:41:59.47 ID:xEPNuqVI0

正直、途中から疲れた。
ごめん。



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