ハルヒ「キョン! ……頭撫でなさいよ……」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「夏休みサイコー!」

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842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 00:33:18.66 ID:rO192UTy0

いつもと変わらない日常。
ハルヒの発作的な厄介事も最近は落ち着きを見せている。
季節は冬。世の中はカップルがその寒さを補うかのようにひしめき合っている。

と、そんな世の中とは何の縁もないSOS団の部室。

みくる「どうぞー」
キョン「あ、どうも」

俺は朝比奈さんに微笑み返し、いつものように朝比奈さんの入れてくれるお茶をすする。
同じくすることもない古泉とテーブルゲームに勤しむ。
普段と何も変わらない、世間が変わろうともここだけは時間が止まったかのようだ。

そんな様子をムッとした表情で見つめる少女が一人。
言わずもがな我が団長様、ハルヒである。
ここのところ何も面白いこともないのか、ずっとあの表情だ。
あの表情をされると嫌な事を思い出すからやめてほしいのだが。

放課後1時間が過ぎ、そろそろ切り上げようかとした時

ハルヒ「キョン、ちょ、ちょっと話があるから一人ちょっと残りなさい」

なんだなんだ?
一人残れって?また雑用にこき使われるのか・・?

古泉「それでは僕はこの辺で・・お邪魔のようですしねw」
みくる「それではまた明日ー」

845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 00:39:36.97 ID:rO192UTy0

古泉は嫌な笑みを浮かべ、朝比奈さんはその後ろをトコトコついていく。
長門は・・・「また明日」とだけ一言いって二人の後を追う。
そんな3人の後を眼で追い、振り返るとまたハルヒのムッとした顔。

ハルヒ「何よマヌケ面しちゃって。そんなにあの胸がいいのかしら?」
キョン「あん?いや胸は・・・いや、いい。何だ?話って」
ハルヒ「まあいいわ。ここのところ何も変わった事が無いでしょう?
    また不思議探索でもしようかと思ってね」
キョン「ん?それなら何故俺一人にしたんだ?
    みんながいるところで話せばよかっただろうに」
ハルヒ「最近みんな週末開いてないでしょ?だからアンタと二人で行くしかないのよ
    本当はみんなで行くべきなのだけど・・・仕方ないでしょ!」
キョン「何を怒ってるんだ?」
ハルヒ「怒ってなんか・・・ないわよ
    まあ、いいわ。ところでキョン。前の探索の時は有希とは図書館でダベってただけだって知ってるけど
    みくるちゃんとは何をしてたの?」
キョン「え?いや・・特に・・・ねぇ?」
ハルヒ「なんかまたあんたちょっかい出してたんじゃないの?」
キョン「出してるわけないだろ?しかもまたってなんだまたって」
ハルヒ「みくるちゃんがお茶出すとアンタいっつもマヌケ面じゃない
    そんな普段見てたら普通そう思うわよ」
キョン「普通はそうは思わないだろう・・・朝比奈さんはお茶を入れてくれてるから感謝の意味を込めてだな・・・」
ハルヒ「じゃあ私が入れたらニコニコしてくれるわけ?」
キョン「え?・・・えっと・・・」
ハルヒ「ほらやっぱり!みくるちゃんは特別なんじゃない!」
キョン「そんなことは・・・・」
ハルヒ「だったらなんで私でも同じようにするって言えないの!?
    みくるちゃんが特別だからでしょう!」
キョン「は、ハルヒ?ちょっと落ち着け何を怒ってるんだ」

851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 00:52:46.56 ID:rO192UTy0

ハルヒ「どうなの!?みくるちゃんが好きなの!?
    はっきりしてよ!」
キョン「落ち着けハルヒ・・朝比奈さんと俺のことがなんでお前に関係・・・」
ハルヒ「・・・・き、気になるのよ!キョンがみくるちゃんのことどう思ってるのか!
    そりゃーみくるちゃんはロリーな見た目なのに巨乳
    おまけにドジっ子で?優しくて?みんなから可愛がられてて?
    その点あたしなんかうるさくて?みんなから変人だと思われてるし?
    全然敵わないじゃないの!あたしどうしたらいいのよ!」

とハルヒは叫ぶと赤くなってそのままうつむいてしまった。

キョン「ハルヒ・・・・?」
下を向いたハルヒから嗚咽のように声が漏れだす。
ハルヒ「あんたなんか・・・・みくるちゃんのとこに行っちゃえばいいのよ・・・グス」

俺はあまりのことに言葉を失っていた。
何故?ハルヒが?
もしかして・・・俺を?

古泉も朝比奈さんも長門も、ハルヒにとって俺は特別だという。
でも、今までハルヒからそういう気配は感じられなかったし
むしろ俺は雑用扱いだし。
とても信じられないでいた。

しかし、このままハルヒをほって置くわけにもいかない。
閉鎖空間が発生するから?いや、違うだろう。
俺はあの閉鎖空間の中で実感したはずだった。
ハルヒは俺にとってただのクラスメイトなんかでは、決して・・ない。
俺は決心してハルヒの肩を抱く。

857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:03:37.81 ID:rO192UTy0

キョン「ハルヒ・・・」
ハルヒ「何よ・・・みくるちゃんのとこにでも行けば?」

そう漏らすハルヒの声には力がない。

キョン「ハルヒ・・・聞いてくれ。確かに、朝比奈さんはかわいい。
    そりゃちっさくてドジっ子で胸も大きくて
    たいへん可愛いと思う。正直。
    バニーの衣装の時とかすごくよかった」
ハルヒ「あっそう・・やっぱりみくるちゃんがいいのね。じゃあさっさと行けば」
キョン「でもな、可愛いと思うことと、好きと思うことは別だと思うんだ
    もちろん好きな人は可愛く見えるもんだろうが
    可愛いと思う人と好きな人は別だと思う。」
ハルヒ「じゃあみくるちゃんが可愛くて好きなのね。あーノロけられちゃったあたし」
キョン「話は最後まで聞けハルヒ。
    確かに俺は朝比奈さんは可愛いと思う。
    けどな、俺が好きな人はハルヒ・・お前なんだ。」
ハルヒ「え・・・?」
キョン「確かにお前は変人かもしれない、朝比奈さんより胸もない
    でも、そんなお前が好きなんだ
    好きになっちまったんだ。
    ハルヒ・・好きだ・・・付き合ってくれ」
ハルヒ「本当にあたしで・・・いいの?」
キョン「ああ。」
ハルヒ「・・・・仕方ないわね・・・そんなに言うなら付き合ってあげるわよ」
キョン「可愛くねー言い方だなw」
ハルヒ「うっさいw」

俺は今までで一番いいハルヒの笑顔を見た気がした。
涙交じりだったが。

865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:16:56.47 ID:rO192UTy0

そして・・・・今年もまた冬がくる。
ハルヒと付き合って一年が過ぎようとしていた。
今年もカップル達が世の中であたたかに過ごしている。

今年は俺もその一部・・・ってことになってしまっている。
クリスマス・イヴの日、俺はハルヒを待っている。
クリスマスの不思議探索・・・だそうだ。
いい加減デートと言ってくれないものかねえ。

そこへハルヒが息絶え絶えに駆け寄ってくる。
こうしてみるとやはりハルヒは可愛い。
ハルヒ「ごめんごめん待ったー?」
キョン「いや、大丈夫だ。」
ハルヒ「じゃあ行きましょう」

そう言うと俺たちは歩きだした。
向かった場所は一年前朝比奈さんが自分が未来人だと告白したあのベンチ。

866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:18:42.06 ID:rO192UTy0

ハルヒ「少し休んでいきましょ」
そういうとハルヒはベンチに腰かけた。
俺もすぐ横に座りふと息をつく。
ハルヒに目をやると何か恥ずかしそうにこちらを見ている。
一体どうしたんだハルヒ?
しばらくするとハルヒが口を開いた

ハルヒ「あ・・・あのね?お願いがあるんだけど」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「あ・・頭をね?撫でてほしいの・・」

最後の方は小さくて聞き取りづらかったが
どうやら頭を撫でてほしいらしい。
どうしちまったんだコイツは。俺のせいなのか?
仕方なく俺はハルヒの頭を撫でてやる。ひんやりとしているが髪がサラサラで気持ちがいい。

ハルヒ「えへへ、ありがと」
なんともハルヒらしくない発言だね。こうも変わるもんかと感心していると、

ハルヒ「ねえキョン?」
キョン「ん?どうした?」

ハルヒは今までで一番であろう笑顔で

ハルヒ「大好き」


初めてこういうの書いたからどうやっていいのかわかんねーw
とりあえずハルヒの個人的な理想像をぶつけて見たが
俺に文才がないことがまるわかりでお恥ずかしいw



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