涼宮ハルヒ86歳


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:しんのすけ「わたししんちゃん。今、あなたの後ろにいるの」フーっ

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88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 16:12:44.37 ID:ZHPzyXTVO

みくる「す、涼宮さん、わたしもうダメです……先に逝ってますね……」
ハルヒ「な、なに言ってるのよ、みくるちゃん、しっかりしなさい!」
みくる「……最後に…一言いいです…か?」
ハルヒ「何? この際だから何でも言いなさい。しっかりと後世に残すわ」
みくる「わたし、キョンくんが…好き……でした。だから未来にも帰ら…ず……、あなたが憎…い……」

ハルヒ「……そ、そん…な……」
みくる「あなただけ生き残るなんて……許……」ガクッ

ハルヒ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 16:20:01.03 ID:ZHPzyXTVO

長門「……朝比奈みくる…逝った」
ハルヒ「やぁぁぁぁぁぁぁ」
古泉「……涼宮さん…僕も彼には浅からぬ思いをつのらせていました……」
キョン「お、おまえらこんな時に……」グスッ

長門「……」

ハルヒ「ぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 私なんか、私なんかー」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 16:29:47.52 ID:ZHPzyXTVO

古泉「お葬式は任せてください。昔取った杵柄で、コネがありますから……結婚されたのは、あなたと 涼 宮 さ ん だけてすからね」
キョン「……おい、正気か古泉。朝比奈さんがいなくなったんだぞ!」
古泉「こんな時だからこそ言わせてもらうんです。彼女の勇気に報いるためにもね」
ハルヒ「あああああぅぅぅぅぅ」

長門「…………」ペラペラ

古泉「やれやれ……お得意の閉塞空間ですか……60年ぶりですね……困ったらすぐこれだ」
キョン「お、おい、ハルヒの前だぞ……」
古泉「ふんッ、もうどうでもいいんですよ……」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 16:36:17.96 ID:ZHPzyXTVO

長門「…………」ペラペラ
古泉「さて、後始末してきますかね、よっこらしょ」
長門「……(古泉一樹を敵性と判定、有機情報連結を解除する)」ボソボソ

古泉「な……」サラサラサラ
キョン「な、長門ぉ!!」

長門「…………」ペラペラ

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 16:40:28.52 ID:ZHPzyXTVO

長門「……邪魔者は…あと一人だけ……」
キョン「何を言ってるんだお前は」

長門「涼宮ハルヒの有機情報連結を解除する」
キョン「やめろぉぉぉぉぉぉ」

ハルヒ「え? なにこ…れ……」

――ガチャリ

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 17:55:22.62 ID:H9uj7RFn0

長門「……私は人間じゃない」
ハルヒ「え……ちょっと、有希……なに言ってるの」サラサラサラ
長門「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース、それが私」
ハルヒ「な、ゴホゴホッ、なに言ってんのよ」
長門「あなたが待ち望んでいた……所謂、宇宙人」
ハルヒ「宇……宙人……、みくるちゃんも未来がどうのって……」
長門「朝比奈みくるは、未来から来た。古泉一樹は超能力が使える」
ハルヒ「有希、冗談ならやめて! そんな気分じゃないの!」

長門「……苦しみはなく消える」
ハルヒ「足が……足が消えてるよぉぉ! キョン助けてぇぇぇぇぇ」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:00:25.02 ID:H9uj7RFn0

キョン「あああぁぁぁぁああぁぁぁぁっ!!! 長門やめてくれ!!」
長門「もう手遅れ、今から復元するには、全盛期の涼宮ハルヒの力でもないと無理。そして私にその気もない」
ハルヒ「あアアァア゙ァァァー! ごめんなさいごごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいめんなさい……」

長門「朝比奈みくるの存在も消す。葬式無用。情報連結解除――」
みくる「…………」サラサラサラサラ
キョン「朝比奈さん!」
長門「もうゴーストは宿っていない。ただの人型の有機物」

110 名前:105[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:06:13.04 ID:H9uj7RFn0

ガチャリ――パタン――

キョン「!!」(そういえば)

キョン「…ぁ……ぁ」

朝倉「お久しぶり、キョンくん♥」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:21:56.18 ID:H9uj7RFn0

朝倉「長門さん、独断専行は許されていませんよ」ニッコリ
長門「わたしはもう我慢できなかった」
キョン「…………」ガクガク

朝倉「あら、キョン君が好きなの?」
長門「…………」コクリ

朝倉「でもダメ……二人とも死んでちょうだい」ニコリ
ヒュッ――スパッ――

キョン「……dfgひゅじこlp、ゴホゴホッ」
長門「させない」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:33:11.76 ID:H9uj7RFn0

キョン「長門……」
長門「あ……」

朝倉「うふふ、今日はナイフじゃなくて、日本刀なのよ」

ゴロリ

キョン「長…門の首が……長門ぉぉぉぉ!!」
朝倉「さぁ、世界を再構築するわよ」

キョン「!!」

ガチャリ――

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:02:40.58 ID:H9uj7RFn0

ガチャリ――

そのとき俺は思ったんだ。
「なんだこれは……」
だってそうだろ、六十数年ぶりに見るそいつの元気な姿は九十を目前にした俺にはやはりまぶしく、堪えた。
「待たせたわねっ!」
「な、なんで……」
「ふふん。私だってバカじゃないわ。あんたたちが私に内緒で何かやってることくらいお見通しなのよ」
「……キョンくん、」
「あ、朝比奈さん……」
「未来からの指令で、この時間軸に涼宮さんを連れてくるようにって……キャッ、長門さんですか、この首」
「キョン、あんた老けたわね。老人だからって気を抜いてたらダメよ、毎日懸垂しなさい」
俺と同じ時間軸にいた、ハルヒと朝比奈さんと古泉の野郎はきれいに消えちまって
ここに残っているのは、首と体の離れた長門だけだった。

「ふふ、キョンくん、私も常に敵って訳じゃないわ」
朝倉の優等生然とした笑顔を久しぶりに見た。

「古泉と長門と俺はどうした?」
朝倉、ハルヒ、朝比奈さん、以外の面子は部屋に入ってこない。
「長門さんはすべての時間軸から消滅したわ。涼宮さんは長門さん自体知らないの、北校に入学してもいないからね」
「な!!」
「古泉君は、あなたに浅からぬ感情を持っていたことを打ち明けた恥ずかしさから来てない。あなたには内緒の事件」
「キョンくん、私は長門さん覚えてますよ。未来では確定事項であった出来事もありますからね」

「そんな根暗な貧乳文芸部員は私の仲間にいらないわ。さぁ、みくるちゃん始めましょうか」
ハルヒが言ったと同時に、朝倉が雲を掴むように手を動かした。



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