朝倉「ねぇキョンくん、こういうのは好き?」


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1 名前: ◆wuwShiroi. [] 投稿日:2009/11/22(日) 10:27:15.12 ID:bs9Fk4Rv0

dat落ちしたので。

今日、俺は一つの懸案事項を抱えていた
と言うのも、朝、俺の下駄箱にこんな手紙が入っていたからである。

「放課後誰もいなくなったら、一年五組の教室に来て」

明らかに女の子の字である。
どうしたもんかね……俺にもついに彼女ができる日が来るのか
いや、浮かれていると足元をすくわれるからな。
名前を書いていないところを見るとこいつは谷口のいたずらかもしれん…。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 10:31:19.77 ID:bs9Fk4Rv0


放課後いつものようにSOS団の部室へと足を運んだ。いや、正確には文芸部室なんだがな。
この前長門にSOS団の部室という言葉を用いて話しかけたところ、顔を上げると眉ひとつ動かさずに「そう」とだけ言ってまた読書を始めた。
それくらいSOS団というのは印象の強い組織であり、対する文芸部というのは名前を挙げても認識に5秒くらい要するほど影の薄い部だということだ。
いや、誇ることでもないがな。
むしろ恥ずべき行為だと思うあたり、俺もまだまだハルヒに毒されてはいないと実感するね。
まぁんなこたあどうでもいいんだが。
長門がいつものように読書に耽っており、朝比奈さんとオセロをしていると古泉が

「バイトがありますんで、お先に失礼します」

とだけ言い残して去って行ったため、朝比奈さんがここらで潮時だと感じたのか

「涼宮さんは来ないですしもう帰ります。着替えるから先に帰ってていいですよ」

と、半ば強制的に部室を追い出されたわけだが、愛しのマイエンジェルに文句は言わない。
彼女のためなら火の中へだって飛びこんでいける。……まぁ流石にこれは言いすぎだが
それくらい守ってあげたい、可愛らしいお方だってこった。
…とまあそんなわけで、俺は半信半疑のまま一年五組の教室へ向かったわけだ。



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 10:39:05.87 ID:bs9Fk4Rv0

キョン「……」

ガラッ

朝倉「遅いよ」

朝倉か……こいつなら谷口とつるむことを嫌がりそうだし、真面目だからドッキリはあまり好まない性格だろう。
ハルヒあたりだったら速攻で扉を閉めるものの、朝倉と見れば帰る気にはなれない

キョン「……お前か」

朝倉「そ、意外でしょ。入ったらどう?」

キョン「ああ……」スタスタ

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 10:48:26.60 ID:bs9Fk4Rv0


キョン「それで、何の用だ?」

朝倉「用があることは確かなんだけどね、ちょっと訊きたいことがあるの」

朝倉「ねぇ、涼宮さんのことどう思ってる?」ズイ

キョン「うおぉっいきなり近づくな!」

朝倉「私一応女の子だからそういうこと言われると傷つくわ」ムスッ

キョン「ああ、すまん。ハルヒのことはそうだな……」

キョン「現時点では只の厄介者としか思っていないな」

朝倉「ふーん……じゃあ訊くけど」

朝倉「私のことはどう思ってる?」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 10:59:03.92 ID:bs9Fk4Rv0



キョン「うん、いいんじゃないか。お前なら彼氏の一人くらい作るのは簡単なことだろう」

朝倉「そうじゃなくて、あなた自身のことを訊いているの」

そう言って朝倉は俺の股に手を回してきた

キョン「うわっ!何すんだ!!」ガタンッ

朝倉「ふふっ、こうでもしないと鈍感なキョンくんは私の気持ちに気づいてくれないもの」

キョン「いや、俺は日本語を話せる!言ってくれれば理解できるさ」

朝倉「そう?私にはそうは思えないけどな……」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 11:08:45.39 ID:bs9Fk4Rv0


そう言って朝倉は俺の体をがっちりホールドすると、獲物を飲み込む前のニシキヘビのように俺を見つめ

朝倉「抵抗すればあなた、分かってるわよね?」

ナイフをちらつかせながら俺の唇を舐めてきた

キョン「あっ後でどうなるか分かってんだろうなっ」

朝倉「こう見えても情報操作は得意なのよ?」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 11:19:01.41 ID:bs9Fk4Rv0


キョン「んっ…いい加減に……っ!」

朝倉「ふふっ、最初からこうすればよかったのね」

体が動かねえ。アリかよ!?反則だろ?
そうしている間にも朝倉は俺の口に舌を入れてくる

朝倉「はぁ…れろっ…んっ……」

離れた口がつなぐ唾液のアーチがずいぶんといやらしい…

朝倉「はぁっ…体が温まってきたわ……」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 11:24:16.07 ID:bs9Fk4Rv0

朝倉「あら、ずいぶんとここも元気になってきたじゃない?」

言い返したいが口が動かねぇ。
くそう、こいつが相手なのは嬉しいがこれで俺が大人の階段を上るのは心外だな……
せめて言ってくれれば俺も喜んで付き合ってあげただろうに……

朝倉「じゃ、キョンくんを頂きまーす♪」

ドカーンッ!!!

朝倉「えっ!?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 11:32:43.55 ID:bs9Fk4Rv0

体が動く。
パラパラと降り注ぐ瓦礫の粒を鬱陶しく感じながら……うわっ!
不意に体が何かにぶつかったと思ったらいつのまにか数m前に朝倉が見えるようになった

長門「ひとつひとつのプログラムが甘い。だから私に侵入を許される」

な、長門!?

朝倉「邪魔する気?」

長門『あなたに彼は渡さない』ボソボソッ…

長門「……あなたは伏せてて」

あ、ハイわかりました……




21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 11:38:16.65 ID:bs9Fk4Rv0

〜〜〜〜〜〜〜

長門「終わった」スッ

朝倉「あなたの三年余りの人生が?」

長門「違う。情報連結解除、開始」

朝倉「そ、そんな……」サラサラ

キョン「………」

朝倉「あーあ、残念。せっかくキョンくんと触れ合ういい機会だと思ったのに。」

朝倉「でも気をつけてね。長門さんは私と同じようにあなたが思っているよりずっと変t…」サラサラ

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 11:47:56.61 ID:bs9Fk4Rv0



長門「……」ボスッ

キョン「おい!長門、しっかりしろ、今救急車を」

倒れた長門を俺は抱きかかえる。朝倉が消える前に何か口にしていたが、んなことは二の次だ
子犬のような弱弱しさを感じさせながら長門は言葉を紡ぐ

長門「………いい。肉体の損傷は大したことない。正常化しないといけないのはまずあなた」ニヤ

キョン「!!!!」

長門「朝倉涼子の体液は私が取り除く。あなたは私に身を任せていればいい」

そう言って長門は馬乗りになった。長門、お前もか……

ガララッ

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 11:55:39.93 ID:bs9Fk4Rv0

長キ「!!?」

谷口「ういーす、WAWAWA忘れ物〜……うおぁっ!!?」

すまん、これは誤解だ。
誤解じゃないが、俺の気が進まないといった点で誤解だ。谷口助けt

谷口「……すまん、ごゆっくりぃっ!!!」ダダッ

ああ、どうすっかなあ……

長門「まかせて、情報操作は得意」

キョン「いや、そう言うことじゃない。と、とにかく、落ちつけ長門、いったんここから離れるんだ」

長門「それはできない」ガバッ

キョン「うわっんgt!!」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 11:58:47.75 ID:bs9Fk4Rv0


次の日

キョン「………」ゲッソリ

岡部「急な話なんだが、え〜、朝倉と谷口が昨日転校したそうだ。俺もよく知らされていないのd……」

谷口、骨は拾ってやれなかった。すまん……

ハルヒ「キョン、これは不思議よ!!一日で二人も転校するなんて普通じゃありえないわ」

ハルヒ「…ねぇキョン?」

ああ、普通じゃないな……それより今日はSOS団休んでいいか?

ハルヒ「ダメよ!みくるちゃんも有希も、あんたが来るのをめっちゃ楽しみにしてるんだから!!」

キョン「へ、へぇ……(ウチュウジンコワイウチュウジンコアウィッ……)」ガクガク

おわり

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 12:01:34.18 ID:bs9Fk4Rv0

さて、というわけでちょっと休憩という名の書き溜めタイムに入ります。

次回予告
・九曜
・ワカメ・森さん・キョンの三角関係
・橘に弱みを握られるキョン
・古泉朝倉

今日はここまでになりますかね。頑張ればもう一つくらいイケるかもですが。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 12:21:13.59 ID:bs9Fk4Rv0

さて、投下します

ピンポーン
宅急便か。何か頼んだか……?


プツッ
キョン「はい」

キョン「……」ダダッ

ピンポンダッシュか。クソ、忌々しいッ!
どこの坊主かは知らんが見知らぬ他人に迷惑をかけるバカは許せん!

ガチャッ
キョン「おいっこら出てこいっ!!!」ダダダッ

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 12:27:04.53 ID:bs9Fk4Rv0


「………」キュー…

しかしおかしいな。ピンポンダッシュならいくらかはしゃぎ声が聞こえるはずなんだが……
やけに閑散としている。なんだ、こういう道にもプロってやつはいるのか?足音ひとつ聞こえん。
…まぁいい、次はないからな

そう言いつつ玄関へと戻るとひとつの人形が落ちている

キョン「やれやれ……んっ?」

やけに黒く長い髪の少女、黒い服……九曜!?

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 12:33:28.31 ID:bs9Fk4Rv0


九曜「……」

こいつ、気絶してやがる。
まず小さくなっている事、どうしてここにいるのかって事は後で驚いておくとして、とりあえず家に上げとくか
しかしこいつ、頬っぺたやわっこいな……なんかスマン

九曜「……―――」ムク

キョン「おっ気がついたか」

九曜「――――――パパ――――――?」

キョン「は?」

こいつの意味不明さは前々から突出した才能としてSOS団、いや、佐々木団からも認知されていたわけだが……
なんか、磨きがかかってないか?


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 12:39:21.45 ID:bs9Fk4Rv0



キョン「お前はなにを言っているんだ」

九曜「――――――」フワフワ

うわっ浮きやがった!

九曜「……―――――記憶修正――――完了――――」

キョン「……そのなんだ、つまりさっきのパパとか言っていたお前は記憶がおかしくなったお前だったってわけか」

九曜「――――――――――」コク

まったく、ハラハラさせやがって……

キョン「それで、今日は俺の家に何をしにきたんだ?そしてなんでお前は小さくなっている?」

九曜「……負けた―――――――」

キョン「何にだ?何の勝負なんだ?」

九曜「――――――喜緑――――――――」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 12:47:19.01 ID:bs9Fk4Rv0


つまるところ、こいつは喜緑さんから決闘を申しこまれ、一人空地へと赴いたわけだが喜緑さんに負けた。
それで喜緑さんはこいつに情報操作を施し、宇宙人パワーを極端に制限された挙句小さくなったということらしい。



キョン「でも何で浮いているんだ?」

九曜「――――――今のは―――――――フクワジュツ――――――」

いや、ブクウジュツの間違いじゃないですかね、九曜さん?
ていうか、長門とは遠く離れた宇宙出身のくせに、思考パタンはそれほど変わらないのか?
……違うな、こいつは頭のネジが100本くらい余計に埋まってやがる

九曜「とりあえず――――ごはん――――」

キョン「あ、ああ……」

キョン「……そういえば、お前何食べるの?」

九曜「――――――――不等毛植物門褐藻綱コンブ目コンb」

キョン「コンブだな」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 12:57:03.69 ID:bs9Fk4Rv0


とりあえずできたのはいいが……
・とろろ昆布のお吸い物
・昆布サラダ
・昆布の佃煮ごはん
……なんだこれ

キョン「……食べられるか?」モグモグ

九曜「――――もち―――――――――」

キョン「えっ、餅?」

九曜「―――――――ろん――」

ああなんだよ……こいつとしゃべるたびに俺の気力ゲージがひとつ減っていくぜ


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:03:32.95 ID:bs9Fk4Rv0



九曜「――――――けふっ―――」

キョン「意外と小食なんだな。長門はすげえ大食いだったが」

九曜「――――――――――――――……」

キョン「……九曜?」

九曜「……すぴー………」

キョン「りかちゃん人形はどこにあったかな……」


いや、断じてやましいことは考えていない。
いないが、流石に寝巻に着替えさせるべきだろうと思ってな。本当だぞ?
つまるところ、俺の心の奥深くに眠っていた母性本能を発動させたってこった。
ああ、今は大きめのどんぶりにタオルを敷いて寝かせてある。俺を信じろ。
……俺も昼寝するかな。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:13:04.49 ID:bs9Fk4Rv0



ふすふす
キョン「………うっ」ポリポリ

頬がかゆい。なんだこれ……まさかゴキブリっ!?

キョン「!!」ガバッ

なんだ、九曜だったか。
眠たそうに眼を半開きにさせてこっちを見ている。なんだ、どうかしたのか?

九曜「…おなか――――」

キョン「もう夜か……。よしわかった待ってろ」

九曜「―――――――♪」

こいつの言うことを解っちまう俺は自分でもすごいと思う。
人間の適応能力も大したもんだな。しかしこいつは地球そのものに馴染んでないな……
バカが移る、か?いやいや、こんなに可愛らしいこいつがそんなこと考えるはずがない

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:23:14.05 ID:bs9Fk4Rv0



キョン「……それよりさ、前も聞いたがなんでよりによって俺んちに来たんだ?」モグモグ

九曜「―――長門―――――頼んで―――」モキュモキュ

ああなるほど。俺に長門に頼ませて情報操作を解いてもらおうってか

キョン「……でも、お前が雪山で長門を追い詰めたんだろ?」

九曜「――――――お願い………」

気のせいかこいつの目がうるんできた。宇宙人にもこういう顔ができるのか。
って、んなことを考えてる場合じゃない。どうすっか……

キョン「じゃあひとつだけ約束してくれ」

キョン「俺らに今後危害を加えるようなことをしちゃいかんぞ?」

九曜「…――――――」パァァ

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:35:09.72 ID:bs9Fk4Rv0


ピンポーン
キ九「……」

プッ
「………」

キョン「長門、俺だ。ちょっと用事があるんだが、いいか?」

長門「……そう」

ウィーン


キョン「よっ、長門」

長門「!!!……あなた、その手に乗っているのは何」

キョン「ああ、その話は上がってからにしないか」

長門「……わかった」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:44:11.75 ID:bs9Fk4Rv0


長門「それはできない……」

キョン「なんでだ?こいつは危害を加えないって言っているんだぞ」

長門「危害を加えないといっても能力が戻ればこの個体がどうするか予測不可能」

キョン「そこをなんとか……」

長門「申し訳ない………」

九曜「………―――――」スッ

九曜、どうしたんだ、円卓の上に乗って……

九曜「――――♪」ズンタッズンタッ

長門「!!!!!」

キョン「えっ、長門!?」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:48:29.01 ID:bs9Fk4Rv0



九曜「――――♪」ズンタッタタッ

長門「………」スッ

キョン「!!」

九曜「――――♪」ズンタタタッタ

長門「…………♪」フリフリ

キョン「………どうすんだこれ」

ガチャッ

キョン「朝倉!?喜緑さん!!?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:52:54.69 ID:bs9Fk4Rv0



ズンダダダッタッタ!

キョン「やっと終わったか」

長門「終わった」

キョン「……とりあえず、どういうことか説明してくれないか」

朝倉「この踊りは私たち思念体の『友好の誓い』の踊りよ」

キョン「はぁ?」

喜緑「私たちが進化する前のことなんですけど、思念体同士が分裂して宇宙全体にばらばらに散らばったの」

朝倉「でもまさか天蓋領域が私たちの親族だったとは思わなかったわ……」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:58:57.88 ID:bs9Fk4Rv0


長門「喜緑江美里、よろしく」

喜緑「わかりました。――――…」ブツブツ…

九曜「―――――!!」ゴゴゴゴッ

キョン「おっ、戻るのか」

喜緑「……ごめんなさい、ちょっと失敗しちゃったわ」

朝倉「ぷふっ!!」プルプル

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 14:07:05.32 ID:bs9Fk4Rv0

キョン「つまり、この小ささのままってことか。それでいいのか?」

九曜「――――」コク

長門「……そうと決まれば」スッ

九朝喜「………」スッ

キョン「ん……?」

ズンタッズンタッズンタタタッタッー……

キョン「あのー……」

どうやら、めでたし、めでたし……みたいだな

九曜「―――――♪」ズンタッズンタッ

おわり

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 14:39:28.17 ID:bs9Fk4Rv0

よし、投下します

今日は久々の休みだ。こんなとき、谷口・国木田という友人がいるのは頼もしいな。
俺達は今日ゲーセンで遊ぶことにした。いや、プリクラやらは撮らんがな。

キョン「よっ、待たせたな」

谷口「おう、待ってたぜ。」

国木田「谷口、今日はナンパなんかしちゃだめだよ?」

谷口「わかってるわかってる。」

キョン「よし、行くか」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 14:41:16.29 ID:bs9Fk4Rv0


谷口「おいキョン、あの子かわいくないか?」

キョン「確かに可愛いけど、国木田からナンパ禁止令がだされただろ、やめとけって」

国木田「ねぇ、キョンはあれが得意じゃなかった?」

キョン「heatmaniaか……久しぶりだな」

谷口「へぇ、キョンこれ得意なのか。やってみたけど俺には無理だな。難しすぎてあくびが出るぜ」

国木田「そういうのは簡単すぎるときに出るもんだろ。さ、キョンやりなよ」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 14:47:33.94 ID:bs9Fk4Rv0


タタッタカタカッタカタタッ!!ジャッジャッジャッジャッ…
ざわ……ざわ………

谷口「まじやべぇ……」

国木田「キョンは中2の時からこれだからね……僕はUFOキャッチャーくらいしかできないよ」

キョン「ふぅ、自己ベスト更新したぜ」

谷口「……さて、俺はナンパの自己ベスト記録でも更新してk」

国木田「谷口はいっつも0人じゃないか」

谷口「そ、それは言わんといて……」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 14:50:50.69 ID:bs9Fk4Rv0


「あれ、キョン君じゃないですか!」

キョン「……誰ですか?」

喜緑「喜緑江美里ですよ。髪の毛が長くないとわからないんですか?」

キョン「あっえっ……えっ?」

前髪は眉毛あたりで切り揃えられて、腰あたりまであった髪も肩までにバッサリと切られている。
髪の色以外は地味な印象だったが、今となってはとんでもなく似合っている。

谷口「たっ、谷口です!!よろしくお願いします!!!」

喜緑「貴方には興味がないわ」

国木田「……どんまい、谷口」クスクス

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 14:53:48.14 ID:bs9Fk4Rv0



キョン「それより、なんでこんなところに一人で?」

喜緑「一人じゃないわ。ほら、あっちにいるでしょ」

キョン「あら、ほんとだ」

奥の柱にもたれ掛かっている女子数人がこっちを見て何かを話している。

キョン「あの、彼女たちももしかして……」ボソボソ

喜緑「いえ、違うわ。あの子たちは一般人よ」

喜緑さん、意外と社交的なお方だったのか……
長門も喜緑さんを見習ってほしいもんだ。
読書ばかりしてないで、この星の文化を少しは体験したほうが幾分楽しいだろうよ。

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 14:57:53.63 ID:bs9Fk4Rv0


喜緑「何を考えてるの?」

キョン「いやあ、長門も喜緑さんみたく社交的にならないのかなと」

喜緑「ふふっ、あなたなかなか友達思いね。いいことだわ。」

喜緑「またねっ」スタスタ

「どうだった〜?」

「うふふっ、まぁまぁね」

何かを話していたが、周囲の雑音がうるさくて良く聞こえなかった。
陰口、じゃなきゃいいんだがな……



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:02:48.48 ID:bs9Fk4Rv0


谷口「キョン、一体どういうことだよぉ!?」

キョン「ん、なにがだ」

谷口「お前何人あの子みたいな可愛い子と知り合いなんだよ?」

キョン「いや、あの人は生徒会の書記でな、一度SOS団に相談に来たんだ」

谷口「……俺もSOS団に入ろうかn」

国木田「涼宮さんから断られるだろうね」

キョン「だろうな」

谷口「速いってお前ら……」


「………」サッ

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:08:03.01 ID:bs9Fk4Rv0


「じゃあねー!」

喜緑「ふふっ、じゃあね」

喜緑「……あなた、いつからそこにいたの」

「あはっ、ばれちゃいました?」

喜緑「周囲の気温を検出すればすぐばれるものよ。あなた誰?」

森さん「機関の森園生ですわ。あなた、さっきキョンくんと喋っていたわね」

喜緑「ええ。それがどうかしましたか?」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:13:56.71 ID:bs9Fk4Rv0



森さん「宇宙人ごときが地球人の恋路を邪魔しないでくれるかしら」ニコニコ

喜緑「あれっ、あなたいましたっけ?」ニコニコ

森さん「いましたよ。話しかけようと思ったらあなたが先にでてきちゃってね」ニコニコ

喜緑「あらら、モブかと思いましたわ」ニコニコ

森さん「あなたよりは出番が多いわ」ニコニコ

喜緑「ふふふ……」ゴゴゴゴゴ

森さん「ふふっ……」ゴゴゴゴゴ


キョン「あれっ、また会いましたね喜緑さん。ん、森さんお久しぶりです」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:18:16.36 ID:bs9Fk4Rv0


森さん「あっ、キョンくーんっ!」ギュッ

キョン「うわっなんですかいきなり」アセアセ

喜緑「ほら森さん、キョンくんが嫌がってますよ?」

キョン「嫌ではないが…」

森さん「だ、そうですよ」ニコッ

喜緑「ははっ、そうですかぁ」ピクピク

キョン「ところで、どうして二人が?」


喜緑「この超能力者がふてぶてしく話しかけてk」

森さん「偶然そこで寂しそうな宇宙人に遭遇したので慰めてやろうとおもいまして」

キョン「……とにかくお互いの立場は認知されているんですね。」

キョン「ん…まぁでも、仲良くしてくださいよ?じゃあ僕はこれで失礼します。さよなら」


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:23:29.85 ID:bs9Fk4Rv0



森さん「さようなら」ペコ

喜緑「さようなら」フリフリ

スタスタ……

森さん「だそうですね」

喜緑「……ですね」


森さん「そうだ、喜緑さん」

喜緑「なんでしょう?」

森さん「――――」ゴニョゴニョ…

喜緑「あなた、正気!?」

森さん「いいじゃない、常識を打ち破るのよ。これで満足しない?」

喜緑「……なるほど。納得したわ」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:27:33.89 ID:bs9Fk4Rv0



今日、俺は一つの懸案事項を抱えていた
と言うのも、朝、俺の下駄箱に丁寧な字でこんな手紙が入っていたからである。

「放課後誰もいなくなったら、一年五組の教室に来てください♪」

……また朝倉か?と思わせるような既視感バリバリの手紙だが、字が異なる。感じもずいぶん違う。
んー……行くべきかな


ガラガラ

キョン「……えっ?」

「ふふっ、入ったら?」

キョン「喜緑さん?」

「さ、入ってください」
ドンッ!!

キョン「うおっ!も、森さん!?」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:32:17.85 ID:bs9Fk4Rv0

キョン「それで、何の用です?」

喜緑「それはこういうことですよ……」

森喜「「私たち二人を彼女にしてくださいっ!」」

キョン「……えっ?」

喜緑「……っていうのは嘘で、残念だけど私がキョンくんをもらいます。じゃあねっ☆」ダダッ

キョン「うおなにすんでs―…」

森さん「ああっこら待ちなさい喜緑!!!抜け駆けは許さないわよー!!!!」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:34:17.75 ID:bs9Fk4Rv0

終わり。

では書き溜めに入りまする

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:26:21.16 ID:bs9Fk4Rv0

ふう、できました。

キョン「ん〜〜♪」スタスタ

橘「(あれっ、キョンさん……?)」

橘「(尾行してみよう……)」

ストッ
橘「(んっ、何か落とした!)」

キョン「〜〜♪」

橘「……」キョロキョロ

サッ

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:29:47.53 ID:bs9Fk4Rv0


橘「なんだろう、これ」スッ

橘「せいどれ…いたちの……えっ!!!!」

橘「キョンさん、こんなものを見てるんですかぁっ……」カァァ

…いや待てよ、これでキョンさんを脅せば私の言うことを聞いてくれるんじゃ……
ふふっ、行ってみましょう!

橘「こんにちは〜」タッタッタッ

キョン「うおっ、橘じゃないか……なんでお前が」

橘「これ、落し物ですよ」スッ


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:32:28.64 ID:bs9Fk4Rv0


キョン「!!!!」

キョン「そ、そんなの持った覚えはな 橘「言い訳していいんですかぁ?」」

キョン「………(マジなのに……谷口かちくしょう)」

橘「………」ニコニコ

キョン「……俺に何をしろと」

佐々木さんの能力云々じゃあつまらないし……何にしようかな……


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:36:42.21 ID:bs9Fk4Rv0


-数分後-

キョン「おい、帰っていいか」

橘「そうだ、今日はあたしの人形になってください!」

キョン「……は?」

橘「いまからあなたは私の所有物です!!」


キョン「……それ、意味わかって言ってんのか?」

橘「ええ。わかってます。いいですね?」ヒラヒラ

お前なんてやつだ。いや、アブノーマルなAVをカバンに入っているのが気付かない俺が悪いのか…?
しかし俺もタイミング悪いな……

キョン「……わかったよ」

橘「ふふ、よろしいっ♪」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:43:07.64 ID:bs9Fk4Rv0

キョン「それで、どうすればいいの?」

橘「あなたは黙って私の言うことを聞いていればいいんです!」

キョン「人形って言うこと聞かなくね?」

橘「うぅ……じゃあペットです!とりあえず私の家に来てくださいっ」


いつもの集合場所の駅から電車で二駅乗って数分歩いたところに橘の自宅があった。

キョン「(マンションで一人暮らしか……)」

橘「なんですか、その目は。あ、今は喋っていいですよ?命令に黙って従うってだけです」

キョン「……それって奴隷じゃないか?」

橘「言い方が悪いです。ペットって言ってくださいペットって」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:48:47.93 ID:bs9Fk4Rv0



橘「とりあえず、ご飯を作ってください」

俺そんなに料理うまくないけどな……
妹が腹減った時にチャーハンを作ってやるくらいだし。大抵は自分でカップラーメンを作って食べさせるが。

キョン「チャーハンでいいか?」

橘「ええ、いいです。さ、早くっ!」

キョン「そう急かすな……」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:54:31.36 ID:bs9Fk4Rv0


キョン「ふぅ……できたぞ」

キョン「おい橘、ご飯できt……」

橘「…ご主人様って……むにゃ………すぅ……」

こいつがどんな夢を見てるのかは知らんが、こうして見ると誘拐犯の面影なんて微塵もないな。
いや、俺を脅して部屋に連れてきたことは誘拐かもしれんが……

キョン「……ご主人様、チャーハンができましたよ」

橘「んっ……ありがと。うわ、おいしそうです!」

キョン「塩コショウが足りなかったら言ってくれ」

橘「あーい……んg………」モグモグ


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:59:10.79 ID:bs9Fk4Rv0


橘「よくできたペットですね!」

キョン「そりゃどうも。で、次は何をすればいいんだ?」

橘「そうですね、昼寝をするので自由にしてていいです。逃げたら……あっそうだ」

キョン「ん、なんだ?」

橘「やっぱりキョンさん、私の抱き枕になってください」

キョン「……は?」

橘「そうすればあなたも逃げられないでしょう?都合が良いじゃないですか♪」

キョン「いやしかし、女子が男子を抱いて寝てる姿を想像してみろ。まずいだろ」

橘「うぅ……ペットだからいいんです!ごちゃごちゃ言わないで早く寝室に来てください!」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 17:03:08.15 ID:bs9Fk4Rv0




キョン「………」

橘「………」ギュッ

キョン「なぁ、お前が寝たら俺離れていいか?苦しいんだが……」

橘「ダメです。一緒に寝るんですよ……」ドキドキ


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 17:08:34.98 ID:bs9Fk4Rv0




橘「……キョンさん、起きてますか?」

キョン「眠れるはずないだろこんな状態で……」

橘「ですよね………」

キョン「じゃあ、安眠妨害の元はここらでリビングに行くぞ」スッ

橘「待って」ギュッ

キョン「!?」

橘「確かに眠れないけど……でも私、今幸せなんです………」

キョン「………わかったよ」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 17:17:15.97 ID:bs9Fk4Rv0


橘「……今日は、お疲れ様です」

キョン「なんというか……うん、そうだな」

橘「それで……もしよかったら」

キョン「ん?」

橘「ときどき遊びに来て、今日みたいにぎゅってさせてもらえませんか……?」ドキドキ



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 17:19:20.53 ID:bs9Fk4Rv0


ピロリンッ
キョン「………ふふっお返しだ」

橘「あっばかっ!!!」ワタワタ

キョン「橘、今度はお前が俺ん家に来いよ。俺がぎゅってしてやるから」

橘「うっ………//」

キョン「じゃあな」スタスタ

橘「反則ですよ…キョンくん……でも、ありがとう…」

おわり

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 17:57:47.09 ID:bs9Fk4Rv0

ごめんなさい、自分でもよくわからないものに仕上がりました。
投下します。

ハルヒが来るまで暇を持て余していたために古泉とオセロをしていたんだが……
俺と古泉が五並べをしていると、

古泉「ところで、あなたは好きな人がいますか?」

とかいきなりふざけたことをほざきやがった。

キョン「……は?」


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:05:34.28 ID:bs9Fk4Rv0



古泉「私たちのような年頃になれば、気になる女性の方の一人や二人、いるものだとは思うのですが」

キョン「そうだな……」

キョン「朝比奈さんは確かに可愛らしいが、俺なんかと釣り合うような方では断じてない。」

みくる「ひぇっ?いえ、かっこいいですよ、キョンくん」

キョン「ああいえ、お世辞は結構ですよ、朝比奈さん。んー長門は……」

長門「……」ピクリ


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:10:19.73 ID:bs9Fk4Rv0



キョン「長門は……本が彼氏みたいなもんじゃないのか。うーんようわからん」

長門「………そう」

古泉「……ふふっ。では涼宮さんはどうですか?キスもしたじゃないですか」

キョン「あれは仕方がなかったことだろう。好きでしたわけじゃねえよ。」

キョン「それより古泉、お前こそ好きな人いるのか?」

古泉「……えっ?」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:17:01.78 ID:bs9Fk4Rv0



キョン「いや、お前だって仕事をしているとはいえ、一応男子高校生だろ?」

古泉「ええ、まぁ……でも仕事があるのでそんなことは思っていられませんよ」

キョン「ほぉ……でもおまえ、結構モテるだろ?」

古泉「否定はできませんね……一か月に一度くらいはラブレターが下駄箱に挟まっています」

キョン「な、なんだと……」


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:23:30.67 ID:bs9Fk4Rv0


キョン「そのたびに断っているのかお前は?」

古泉「ええ。仕事に支障をきたすとまずいので……」

キョン「なるほどな……でもまぁなんだ、ハルヒから解放されれば女くらい簡単に作れるだろうよ」

古泉「ふふっ、いつになる事やら。」

結局ハルヒは来ず、俺がしびれを切らしてあいつに電話をかけるとなんか具合が悪いだとかなんだとかで早退したらしい。
一時間も待たせてそれだと?あらかじめ報告しておけよ腹立たしい。
まあ、明日が休みになったのは喜ばしいことだな。肉を切らせて骨を断つ、か?なんか違うような。まあいい

キョン「よし、今日はもう帰るか」

古泉「ですね。では、僕はこれで。」

長門「……」パタン

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:28:26.69 ID:bs9Fk4Rv0

ガチャッ

古泉「……ふぅ」ボスッ

古泉「彼女、ですか……」

古泉「……すぅ………んんっ!」ズキンッ

古泉「………」

……………
………
……


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:31:48.73 ID:bs9Fk4Rv0

声がする。透き通った女性の声。

「違うわよ、右よ、もっと右。さ、そこを削って」

「なんですか、これは……」

「ふふっ、それを水に晒せばね、私はあなたに会うことができるの」

「……あなたは何者なんです?」

「会えば解るわ。……さ、起きなさい、もう朝よ」


……
………
……………


チュンチュンッ
古泉「……んっ」ムクッ

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:37:32.17 ID:bs9Fk4Rv0


古泉「………」シャカシャカシャカ…

あれはいったい何だったんでしょう……
予知夢?…違いますね

ピリリリリ
古泉「あれっ」

古泉「もしもし」

森さん「古泉、××に閉鎖空間が出現したわ。準備をして」

古泉「わかりました。失礼します」ピッ

古泉「……さてと」


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:41:58.09 ID:bs9Fk4Rv0



森さん「古泉、お疲れ様。ここまで来ると一人3匹に分担してもいいんじゃないかと思うの」

古泉「いえ、余裕ぶっていては痛い目を見ます。時間がかかりますが皆で一匹ずつ倒した方がいいかと」

森さん「……そうね。じゃ、また次の機会に」スタスタ

古泉「では………」

スタスタ……

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:47:18.03 ID:bs9Fk4Rv0


ズキンッ
古泉「うあっ!!アァァッ!!」

急に頭に鈍痛が走り、自然と体を転がす。
痛くない、痛くない……

古泉「うぅ…はぁ……ん」

あれっ……
ここは、紛れもなく夢で見た景色……
桃源郷へ続きそうな森だった。こんなところありましたか……
入ろうか迷う。もし……

古泉「いや、入ってみましょうか……」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 18:55:36.52 ID:bs9Fk4Rv0



ギギギギギッ………ギャアギャアッ!!

古泉「うわっヒル気持ち悪っ……」ザザザッ

しかし中に入ると大層暗く、手入れのされていない森だった。
僕は木々が掻い潜りながら進んでいくと、やがて夢ではっきりと見た場所に到着した。
苔むした岩から緑を伝いぽたぽたと水が滴り、横には大きな裸の岩が威勢良く横たわっている。
……ここですね

ガッ!ガッ!ガッ!

近くにあった石英の塊で岩を崩していく。

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:01:42.18 ID:bs9Fk4Rv0


ガキンッ!

古泉「……あれっ」

夢で見た通りのものが出てきた。何やら文字らしき模様が刻まれた金属のようなプレート。
僕は周りを丁寧に崩していく。

古泉「……これ、ですね」

古泉「………」ゴクリ

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:06:26.87 ID:bs9Fk4Rv0




古泉「これは……」

石の削りくずを手で払い、よく観察してみる。
裏にも文字が刻まれていたようだ……見たこともない文字。
……よし、これを

古泉「………」ヒタヒタヒタ

古泉「うわっ熱ッ!!」カランッ

湧水につけた瞬間、プレートは熱を帯び始めた。どんどん煙を噴出し、僕の視界は白に染まる。
煙を吸い込んだからか、頭がクラクラする

古泉「げほっ…げほっ………」

「……ありがとう」

古泉「……えっ?」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:11:53.16 ID:bs9Fk4Rv0


「あなた、古泉くんでしょ?」

古泉「あなたはッ…誰ですか……げほっ…」

視界が一瞬にして広がった。
白い衣を纏った美しい女性が湧水が出る岩を背に立っている。

「私よ。以前廊下ですれ違ったことがあるでしょ?」

古泉「あ……朝倉涼子、だったのですか」

朝倉「そうよ。」

古泉「あなたは情報操作で抹消されたと長門さんが…」


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:16:56.54 ID:bs9Fk4Rv0



朝倉「私たちの力で砂になったものはね、みんなその星のどこかでこうやってプレートに変換されるの」

古泉「なるほど……それより、僕を呼び出したのはなぜですか」

朝倉「私ね、ずっと退屈だったの。毎日つまらない観察ばかりさせられて、挙句の果てに砂にされちゃって。」

朝倉「だけどその退屈さを壊してくれる人がいたら、と思ってあなたを呼び出したの」

古泉「しかし、僕はあなたの興味を引くものを持っていませんよ?」

朝倉「あなたも退屈でしょ?毎日神人狩りばかりさせられて。だから、私と暮らしてみない?」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:24:08.23 ID:bs9Fk4Rv0



古泉「……お断りします」

朝倉「どうしてよ?」

古泉「僕がいないとSOS団や機関のメンバーが困るんです」

朝倉「あなたはそうやっていつも他人のことばかり考えているのね。たまには自分自身のことも考えてみたらどう?」

朝倉「あなた、何のために生きているの?」

古泉「それは……」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:30:04.82 ID:bs9Fk4Rv0



朝倉「あなたはそれで楽しいの?」

古泉「楽し……くはないです」

朝倉「ではなんで他人のために精一杯生きようとするの?」

古泉「もしも、僕が涼宮さんによってある日突然創り出された存在なら…僕は他人のことを考えて生きるのが僕の生きる目的だと思っているからです」

朝倉「そうじゃなかったとしたら?」

古泉「そうではなくとも……僕は今の自分があるからこそ今の生活ができているんです。もし自分のために生きる方が楽しくとも、僕は今の生活で十分だ」

朝倉「それはあなたの本心?」

古泉「………」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:38:38.06 ID:bs9Fk4Rv0



朝倉「そう………残念ね」

古泉「ご期待に答えられず、すみません……」

朝倉「……いえ、あなたと話せたことで幾分の退屈しのぎになったわ。じゃあ、またいつか会いましょう」スゥゥッ…

彼女がそう言うと、視界が再び煙に包まれていく。
うぅっ頭がくらくらする……苦しいっ……

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:43:02.45 ID:bs9Fk4Rv0

……z!」

「……?」

「古泉!!起きなさい!!!」

ピッ…ピッ……

古泉「……あれ、ここは……」

そうか、さっきのも夢だったのか………

森さん「……はぁ」グタッ

新川さん「あなたは歩行中にいきなり倒れて病院に運ばれていました。自分が誰だかわかりますか?」

古泉「ああと、古泉一樹、ですよね…」


117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:46:44.03 ID:bs9Fk4Rv0


森さん「もう、やけに頑張ってるなと思ったらこれなんだから。心配したわよ?」

古泉「ええ、すいません……」

森さん「まったく、自分のたいt――……」

あれは何だったんだろう?
全く分からない。わからないが、あの時朝倉さんを選んでいたら僕は……
……またいつか会いましょう、ですか。ふふっ、この調子だとその時は近そうですね。

森さん「古泉、聞いてる?」

古泉「あ、すいません。」

森さん「まったくもう………」

………また、いつか。

おわり

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:20:31.79 ID:bs9Fk4Rv0

では投下再開します。

岡部「今日、○○くんの消えた自分のハンカチが大便器に詰め込まれているのが発見されt……」

あー、なんか始まったよ……
なんでこう教師たちは連帯責任とか言って犯人が見つかるまで説教をつづけるんだろうね。
この学校の方針なんだろうが、気に入らん。岡部もだるそうな顔で時々わけのわからないたとえ話をし出す始末。
いや、見なくてもわかる。ハルヒ、マジだるいよな……

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:26:15.82 ID:bs9Fk4Rv0

ガララッ

古泉「あれっ、彼と涼宮さんはまだ来てないですね」

長門「五組のクラスメイトの一人が問題を起こして出口を封鎖されている」

みくる「あっそうなんですかぁ…大変ですね」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:31:30.95 ID:bs9Fk4Rv0


古泉「そういえば長門さん、長門さんはいつも僕が来たとき先に来てますよね。」

長門「そう」

古泉「長門さん、ちゃんと授業に出ているんですか?」

長門「………」ペラ

みくる「……ながt 長門「出ている」」

古泉「……なg 長門「出ている。」」

み古「…………」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:36:48.35 ID:bs9Fk4Rv0



み古「………ぷっ」

み古「あっはっはっ」クスクス

長門「何がおかしい?」

みくる「いえぇ、必死で否定する長門さんがかわいくてかわいくてっ……ふふっ」クスクス

古泉「長門さんってこんな人でしたっけ」クスクス

長門「…………」

長門「…古泉一樹」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:41:11.41 ID:bs9Fk4Rv0



古泉「あはは……ん、何です?」

長門「鼻毛が出ている」

古泉「うわっ失礼しました」ダダダッ



みくる「……長門さん、やりますね」クスクスッ

長門「………」プルプルプル

みくる「長門さん、我慢しなくてもいいんですよっ」クスクス

長門「………ふふっ」クスクス

みくる「!!!」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:46:47.27 ID:bs9Fk4Rv0


バタンッ
古泉「長門さん、出てないじゃないですか!!」

長門「……済まないと、思って、いる」クックックッ

古泉「(な、長門さん!?)……ま、まぁいいです。」

みくる「古泉くん、長門さんさっき声だして笑ってました、よ」

古泉「!!?」

長門「……朝比奈みくる、うるさい」

みくる「ひ、ひゃいっ」プルプル


131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:50:46.34 ID:bs9Fk4Rv0


長門「……今まであなた達と話すのは面倒だと感じていた」

み古「!!!」

長門「………でも、今はそう思っていない。むしろユニークに感じている」

み古「な、長門さん………」ウルウル

長門「……だからさっき笑った」

み古「ぶふっ!げっほっ!!!!!」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:56:44.47 ID:bs9Fk4Rv0


バタンッ
ハルヒ「いやー遅れてごめんね!このハンカチを便所に捨てたのは誰だー!って岡部がうるさかった…のよ?」

キョン「痛いっておい引っ張るなハルヒ……ん?」

みくる「ひーっ」クスクス

古泉「げほっ!えっほ!!」

長門「………」プルプル

ハキ「………?」


古み長「…………」シーン

な、何だったんだ今のは………


134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 21:01:21.67 ID:bs9Fk4Rv0


宇宙人、未来人、超能力者の3者はその後、先ほどみた嘘のような光景を見せることなくいつも通りに活動した。
まぁ活動と言ってもオセロ、お茶淹れ、読書、くらいなものか。

古泉「……王手」カチッ

キョン「角筋が効いているぞ」

古泉「あら…待った掛けていいですか」

みくる「〜〜♪」

長門「………」ペラッ



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 21:07:30.50 ID:bs9Fk4Rv0


ハルヒ「……よし、今日はそろそろ暗くなってきたし、帰るわ。最後の人鍵よろしく」

キョン「じゃあ俺もそろそろ帰ります。ではっ」

みくる「さようなら〜」

バタンッ



古泉「……」スッ

古泉「……」ニヤッ

長み「!!!!!」


136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 21:12:46.18 ID:bs9Fk4Rv0


ソーッ……カタッ
みくる「………ふぅ。どうぞ」

長門「………」ソーッ…

古泉「…………」すっ

長門「!!!………」プルプルプル

古泉「……ふんっ!!」ブチッ

みくる「こふっ!!!」

長門「ぶふっ!!!!」

ガラガラガラ!!

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 21:18:02.53 ID:bs9Fk4Rv0


みくる「な、なんで古泉くんいきなり鼻毛を抜きだすんですか」ヒーッ

長門「と、ても、ユニーク…」ケフッケフッ

古泉「ジェンガの真髄はこういうところにあるんですよッ!」

長み「………」

古泉「………」

みくる「あの、古泉君。受け狙いが見え見えですよ?」

長門「あなたはすこし自重すべき」

古泉「………そろそろ片付けましょうか」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[オセロ→ボードゲーム] 投稿日:2009/11/22(日) 21:22:34.28 ID:bs9Fk4Rv0



みくる「あーすっかり寒いですね……」

長門「現在の気温は8度。」

古泉「………朝比奈さん、長門さん」

長み「?」

古泉「……僕らって、一応お互いを警戒するべき者同士なんですよね……これでいいんでしょうか」

みくる「……もう信用できたからいいんじゃないですか?」

長門「同意。何も心配しなくていい」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[オセロ→ボードゲーム] 投稿日:2009/11/22(日) 21:26:31.84 ID:bs9Fk4Rv0


古泉「そうですか…じゃ、これからはおともだちとして改めて、宜しくお願いします」ニコッ

みくる「ええっ、こちらこそよろしくおねがいします」ニコッ

長門「宜しく」ニコッ

み古「……………」

長門「…………何?」



みくる「ああっもう落ち込まないでください長門さんっ!」

古泉「ふふっ、冗談ですy―……」

おわり

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 21:27:43.56 ID:bs9Fk4Rv0

メル欄消すの忘れてた…
次はデレハルヒですな。まだ書き溜めてないので書き溜めてきます。
何か書いてほしいものがあればお気軽にどうぞ

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/11/22(日) 21:58:57.21 ID:bs9Fk4Rv0

よし、やっとデレハルヒを書き終わりました。投下していきます



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:03:23.18 ID:bs9Fk4Rv0

キョン「ハルヒ、いい加減にしたらどうだ!俺らが働いている横で、お前は平気でアイスを貪りやがって!」

キョン「しかも報酬がカエルだぁ?ふざけんな!!」

ハルヒ「いいじゃない、団長なんだから!!ていうかそもそも雑用のあんたが団長に口出しするのが間違いなのよ。黙りなさい!!」

キョン「なんだとォッー!!!」ガタンッ

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:07:57.76 ID:bs9Fk4Rv0


ガシッ
古泉「落ち着いてください。少しやりすぎじゃないですか」

キョン「放せ古泉!こいつは殴らないとわかんねぇバカなんだ!!」

ハルヒ「……何よ!!バカキョンっ!!!……うぅっ…えぇん………」

キョン「おら!古泉はなs――――――

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>152 ワロタww] 投稿日:2009/11/22(日) 22:12:37.66 ID:bs9Fk4Rv0

みくる「涼宮さん、元気出してくださいぃ……」

ハルヒ「……なによっ………すん…」

みくる「キョンくんも言いすぎですよね……」

ハルヒ「違うわ…あたしよ……」

みくる「!?」

ハルヒ「悪いのはあたしだってわかってたのに……ぐすっ………」

みくる「涼宮さん……」



長門「!!!……興味深い」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:17:45.59 ID:bs9Fk4Rv0




俺の惰眠を奪ったのは、一本の電話だった

ピリリリリリ
キョン「……んっ」

「うぅ〜〜……」

キョン「うわっ!!!」ボスッ

「キョンくぅーん……」

キョン「ど、どうしたんですか朝比奈さん!」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:21:44.51 ID:bs9Fk4Rv0



キョン「一体何なんだよ?」

古泉「夜中に突然申し訳ない。朝比奈さんがこの通りな事態でして……」

キョン「とりあえずどうしたか聞かせてもらえますか?」

みくる「ふぇぇ〜……私、未来へ帰れなくなったんです……ぐすっ…」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:26:52.31 ID:bs9Fk4Rv0


〜〜〜〜〜〜
キョン「なるほど……」

キョン「ところで長門、これで今そのループは……何回目なんだ?」

長門「今回が、一万五千四百九十九回目に該当する」

なんてこった……俺達はそれだけの数を延々とループしていたってわけか。

キョン「長門…お前、これだけ長い時間を経験していて、辛くないのか?」

長門「……辛くない」


159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:31:05.93 ID:bs9Fk4Rv0

それにしても昨日は悪く言い過ぎたな……あれはハルヒが朝比奈さんを喜ばせようと思ったんだろうが……
あっ、来た

キョン「ハルヒ!」タッタッタッ

ハルヒ「キョン……」

キョン「ハルヒ、その……昨日は済まなかったな」

ハルヒ「ごめんね……私……ぐすっ………」

キョン「ハ、ハルヒ……いや、もう泣かないでいいから。俺も言い過ぎたと思ってる」

ハルヒ「………ごめんね、キョン…」ウルウル

……あれっ?

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>158 了解しましたっ] 投稿日:2009/11/22(日) 22:36:33.92 ID:bs9Fk4Rv0

今日のハルヒはなんだかおかしい。いつもなら
「当り前よ!なんであんたあんなに食ってかかってきたわけ?気に入らないわ!!」だとか、最低でも
「私も悪かったわ……でもあんたも反省しなさいよね?」とでも言うのかと思っていた。
一体どうしたんだ……

キョン「な、なぁハルヒ、今日は何をする日だったか?」

ハルヒ「えっと……バッティングセンターと天体観測だったわ。」

キョン「そうか…しっかり打てよ、ハルヒ」

ハルヒ「えっ…あ、ありがと//」

本当になんだこいつ……?

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:43:49.18 ID:bs9Fk4Rv0

カキーン!

キョン「あいつ本当によく打つよな……なぁ、お前は情報操作なしであれくらい打てるのか?」

長門「情報操作なしでは不可能」

キョン「そっか……それにしても長門」

長門「何?」

キョン「お前、今日なんだか嬉しそうに見えるぞ」

長門「…そう」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:48:36.52 ID:bs9Fk4Rv0


カキーン!
キョン「おっ!」

ハルヒ「キョン、見た?私ホームランになったわよ!」

キョン「ああ、見たぞ。すごいなお前!」

ハルヒ「ほ、ほんと?ありがとうキョン……」

キョン「ほら、よそ見してると次の球が来るぞ」

ハルヒ「あっ、そうね……」クルッ


166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 23:00:04.33 ID:bs9Fk4Rv0


―――――――

ハルヒ「キョン、火星に何かいる?」

キョン「んー…何も見えんぞ」

ハルヒ「ちょっと貸して…」

キョン「ん……」

古泉「………」ニコニコ

みくる「……すぅ…」


ハルヒ「今日はもうお開きね……みんなお疲れ。あっ、キョンは…ちょっと付いてきて」

キョン「?あ、あぁ……」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>167 了解ww] 投稿日:2009/11/22(日) 23:07:02.36 ID:bs9Fk4Rv0



ハルヒ「ねぇキョン、あたし前からキョンにちょっと冷たすぎたわよね……」

キョン「あーそうだな……」

ハルヒ「キョンに2度も怒鳴られて、あたし思ったのよ。あの時素直に謝れればよかったなって」

ハルヒ「だから、今から正直に言うわ。キョン」

キョン「……なんだ?」

ハルヒ「大好き。」

キョン「それって……」

ハルヒ「こういうことよっ」

ぎゅっ

キョン「!!!」

キョン「……ありがとな、ハルヒ。俺も大好きだ」ナデナデ

ハルヒ「んっ……」スリスリ

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 23:11:27.97 ID:bs9Fk4Rv0


そして俺達は一万五千…わからん。とにかく、今回で二学期を無事に迎えることができた。
と言うのを妹に叩き起こされて実感するのは心外だが……
まぁそれを含めても嬉しいもんだ。

古泉「まったく、あなたと言う人には感謝してもしきれませんよ」

長門「……」コクッ

キョン「あぁっは……あれは成り行きでああなっただけだよ。そこまで感謝されんでもいい」


170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 23:15:27.68 ID:bs9Fk4Rv0


ハルヒ「やっほーっ!」

キョン「おっ、やっと団長さんが来たか」

ハルヒ「あ、えぅ………」

キョン「…ハルヒ、俺には昔の通り接してくれていいんだぞ。もう俺はずっとお前のそばにいるんだ」

ハルヒ「……そ、そんなこと…みんなの前で言わないでよバカキョン………」

古泉「……ふふっ」

ハルヒ「と、とにかく!みんな、今日の活動内容を発表するわ!!」

おわり

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 23:23:38.22 ID:bs9Fk4Rv0

ふう、今日はこのへんまでですかな。
変態佐々木すら書き溜めがあまり進んでいないので。

明日の予告
・変態佐々木
・やさぐれキョン
・甘々森さん
・女子皆キョンにドS
・阪中(ドMと入れ替えてお送りします)
・キョンと妹
・女子皆キョンにドM
・阪中とシュークリーム作り

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:27:15.33 ID:As+QoqbK0

よし、書き溜めながら投下していきます。
速度が遅いのはご愛嬌と言うことで許してくだされ

いつものように俺は集合時間に遅刻…と言っても30分前だが、とにかく急いでいた。
そうしないとハルヒにより罰金刑が科せられるからな。
まぁ遅刻した時は見える位置から一応走って集合しないと怒られるというのもある。
その場合ハルヒはチャイムが鳴っても歩いている、グラウンド集合に遅れた生徒を叱る体育教師みたいに騒ぎ立てることだろう。
ああ、これらはすべて俺が最後のときだけである。まぁ全て俺なんだが。
そのうち前の晩からテントを張って寝ようかとも考えてるぜ。

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:42:57.82 ID:As+QoqbK0



「やあ、キョン」

キョン「うおっ!!?……佐々木か」

佐々木「久しぶりだね。キョン」

キョン「ああ、そうだな……」

佐々木「しかし君も成長したね。いろんな意味で……」

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:12:02.87 ID:As+QoqbK0

いろんな意味ってなんだ。まぁ背は成長したし、頭は……授業中寝てるからあんまり変わってない気もするが……

佐々木「でも、性格は変わっていないみたいだね」

キョン「なんとかな。最近奇異な出来事ばかり起こっているから気が狂いそうだぜ」

佐々木「君が奇異な、という言葉をわざわざ付け足すくらいだからその奇妙な出来事というのは相当なものなんだろうね。」

キョン「ああ、相当なもんだ……」

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:29:41.41 ID:As+QoqbK0


佐々木「……もしかして、それには異性との性行為に分類されるものも含まれているのかい?」

キョン「……は?」

な、何を言っているんだこいつは……

キョン「お前、そんなやつだったっけ………?」

佐々木「いや、このくらいの年頃になるともしかすれば君はそういうものに興味が沸いているのか、と思ってね」

キョン「…ああ、なんだそんなことか」


188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:41:30.60 ID:As+QoqbK0

佐々木「もし君が異性との性行為を奇異だ、と思うならまぁ僕としては喜ばしいことだな。」

キョン「……なぜだ?」

佐々木「よく今の年頃で非童貞であることがステータスだと考えている人が多いが、僕は一概にはそうとは言えないと思う」

佐々木「僕はむしろ結婚するまで、または将来を捧げるとともに誓い合った相手に渡すまで童貞であり続ける、という辛抱強い精神を持った男性こそが――…」

……こいつ、いつまで語る気なんだ?


191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:53:24.22 ID:As+QoqbK0

キョン「ああ、佐々木。そろそろ友人と待ち合わせるべき時間に達したんだが……」

佐々木「おっと、これはすまないね。つい熱くなりすぎたよ。最後に聞いておきたいんだが、キョン。」

キョン「あ、ああ。なんだ?」

佐々木「君はまだ童貞かい?」

キョン「……ああ」

佐々木「そうかい。いや、恥ずかしがることではないよ。じゃあね」

キョン「じゃあ、な……」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 02:07:22.37 ID:As+QoqbK0

4時からどうなるかは時の運……かな。
たぶん7,8時くらいに起きると思うからそれからちょくちょく昼寝やらを取りながら進めていきたいですな。

ハルヒ「キョン、遅いわよ!!」

キョン「ああ、すまん。偶然中学んときの知り合いと会ってな」

ハルヒ「へぇ、どんな人?」

キョン「そうだな……まえはやさしく知的な友達だったんだが」

ハルヒ「……だけど?」

キョン「ちょっと変態になってたな……」

ハルヒ「あぁ、うぅ……そう」


ハルヒ「じゃ、今日はこれで解散。明日は休みだから明日間違えてこないようにね!」

キョン「おう、じゃあな。」



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 02:26:42.46 ID:As+QoqbK0

キョン「………」テクテク…

しかし、久々に会った一番の友人がこんなに変わっていたなんてな。
中河や須藤、岡本も佐々木みたいになっていなきゃいいんだが……
いや待てよ、中河は元からか?そうだったな。

キョン「ん、ここは……」
ピタッ

ここは元々中学のときに佐々木と行った駄菓子屋だったっけ……
懐かしいな……けど、なんだかちょっぴり寂しい気分になっちまった気もする。

キョン「………」


キョン「ただいまー」

妹「おかえりー。キョンくん遅かったね?」

キョン「ああ、ちょっと寄り道しててな……」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 02:44:37.54 ID:As+QoqbK0

ボフッ
キョン「ふぅ……」

ピリリリリ
キョン「んあっ……佐々木!?」ピッ

キョン「…もしもし」

佐々木「キョン、ちょっと話したいことがあるんだが、時間は空いているかな?」

キョン「ああ。空いているが、さっきみたいに路上で長々とおかしな話を聞かせるのはやめてくれよ」

佐々木「僕はおかしなことだとは思わないが……長い話ではないよ。どうかな?」

キョン「……ああ、いいぞ」


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 02:58:13.01 ID:As+QoqbK0


キョン「よう、また会ったな……」

佐々木「くっくっ、意図的に会ったのにそんな挨拶はいらないだろう」

キョン「と、とりあえず座って話そうか」

佐々木「そうだね。」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 03:56:53.97 ID:As+QoqbK0


キョン「それで、話ってなんだ?」

佐々木「そうだね、端的に言うよ…」

キョン「ああ、そうしてくれ。長話は今朝ので間に合ってる」

佐々木「キョン……僕の彼氏にならないか?」

キョン「………は?」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 04:41:58.27 ID:As+QoqbK0



キョン「お前恋愛は一種の精神病だとかなんだとか言ってなかったか?」

佐々木「……君は気付かなかったようだけど、僕はその精神病にずっと苦しんでいたんだよ」

キョン「……それで?」

佐々木「でも最近になって恋愛という精神病が末期症状を引き起こしたんだ。だから……」

佐々木「僕が死ぬまで君が僕を看取っていてほしいんだ……」カァァ

キョン「……なるほど、お前らしい告白の仕方だな」クスッ

佐々木「それで……どうなんだい?」ドキドキ

キョン「ああ、いいだろう。俺が看取ってやるよ」

佐々木「そうかい……ありがとう、キョン………」トンッ

キョン「どういたしまして」クスッ


205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 04:44:30.74 ID:As+QoqbK0



キョン「佐々木」

佐々木「ん、なんだい、キョン……」

キョン「お前がいきなり性行為の話をしたとき、お前はどうかしてしまったのかと思った。あの駄菓子屋のようにな」

佐々木「君も覚えていたのかい。残念だねあれは……」

キョン「でも、今お前の気持ちが昔と変わらないってことを知らされてすごく安心したよ……」

佐々木「キョン」

キョン「ん、何だ……?」

佐々木「これからもずっと安心していていいからね……」

キョン「ああ、お前もな」

おわり

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:00:03.24 ID:As+QoqbK0

よし、投下しますぞ

ハルヒ「キョン、なにボーッとしてんのよ」

キョン「……」

ハルヒ「ねぇ、何か答えなさいよ!」

キョン「すまん、なんかやる気が出ないんだ………」

ハルヒ「そ、そう……元気出しなさいよ?」

キョン「ああ、ありがとよ……」


221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:03:53.17 ID:As+QoqbK0



最近妙にやる気がでない。
惰性で通っていたSOS団も毎日行くのが辛くなってきた。
俺は何のためにこうして毎日長ったらしい坂を上っているのか。
寝るためか?いや、寝るだけなら家でもできる。勉強?いいや、んなもん二年になったときに塾に行けばいいんだ
SOS団のため……?そういえば俺は何でSOS団にいるんだ?
俺は宇宙人でも、未来人でも、超能力者でもない。古泉が言うところによると俺は生粋の一般人なんだ。
……俺って、SOS団にいる意味、あるのか?



222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:07:53.36 ID:As+QoqbK0



キョン「すまんハルヒ、今日具合が悪いからSOS団休むわ」

ハルヒ「そ、それはだめよ!」

キョン「……お前は時々早退するのにか?」

ハルヒ「団長だからよ!あんたは雑用だから……」

キョン「………」

ハルヒ「わ、解ったわよ。今日はしっかり休みなさい?」

キョン「ああ、ありがとな……」

このときから、俺は間違っていたんだ。

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:15:03.26 ID:As+QoqbK0


「キョンくん、起きて―!」

キョン「……すまん、今日頭が痛いんだ。学校に休むって言っといてくれないか……?」

「はーい」

キョン「………寝てるって気分がいいな……」


224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:19:49.75 ID:As+QoqbK0



ピリリリリ
キョン「んっ……ハルヒか」ピッ

ハルヒ「キョン、ちょっと大丈夫?」

キョン「……すまん、頭が痛くて」

ハルヒ「……なによ急に貧弱になって。治して明日は来なさい?」

キョン「ああ……。」


キョン「………ゲームでもすっか」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:24:32.71 ID:As+QoqbK0



「ただいまー」

キョン「………」ピッ

プツッ

キョン「………」ゴソゴソ

妹「ねぇ、キョンくん大丈夫ー?」

キョン「…………」

妹「あれ、寝てるのかな…」

バタン

キョン「…………」ムクッ


226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:33:46.88 ID:As+QoqbK0



数日後

みくる「最近、キョンくん来ないですねぇ……」

古泉「…………」

長門「…………」

ハルヒ「(なにズル休みしてんのよ……)」

ハルヒ「あたし、キョンの家に行ってくるわ。みんなはもう帰っていいから。じゃあね」タッタッタッ


みくる「…………私たちも行きましょう?」

古泉「………ですね」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:43:21.17 ID:As+QoqbK0

ピンポーン
ハルヒ「………」イライライラ

妹「ハーイ…あれっ、ハルにゃんっ」

ハルヒ「あっ、妹ちゃん。ちょっとキョンをお見舞いに行こうと思って来たのよ。入っていいかしら?」

妹「寝てると思うけど……いいと思うよ?」

ハルヒ「ありがと………」


「おいお前!!」

「うわっ何をすrぐぁあっ!!」バキッ

「………」

ガラガラッ

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:52:40.02 ID:As+QoqbK0


ガチャ
ハルヒ「…………」

キョン「…………」

ハルヒ「あんた、起きてるんでしょ。早く起きなさいよ」

キョン「……………」

ハルヒ「起きろって言ってんでしょ!!!!」

キョン「……ん、なんだハルヒか……」ムクッ

ハルヒ「………まぁいいわ、起きただけましね」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 10:58:04.05 ID:As+QoqbK0


ハルヒ「あんた、その傷どうしたの?」

キョン「ああ、さっき転んでな……」

ハルヒ「そう…あんた、もう頭は痛くないんでしょ」

もはや……隠すだけ無駄か………

キョン「全くの健康体だ」

ハルヒ「じゃあなんでこないのよ?みくるちゃんや有希、古泉君も心配してるわよ?」

ああ面倒くさい。くそったれ

キョン「なぁハルヒ、覚えているか」

ハルヒ「何をよ?」


231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 11:05:05.92 ID:As+QoqbK0


キョン「自己紹介の時、ただの人間には興味ありませんって言ったこと。」

キョン「それからSOS団を立ち上げたとき、宇宙人、未来人、超能力者を探して一緒に遊ぶのが目的だって言ったこと。」

ハルヒ「……それがどうしたっていうのよ」

キョン「…………なぁ教えてくれよ。お前は何で俺をSOS団なんかに入れたんだ?俺はSOS団に必要なのか?」

ハルヒ「〜〜!!」

バシィッ!!!

ハルヒ「なんてこと言うのよっバカキョンッ!!」

キョン「…………」


233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 11:12:39.20 ID:As+QoqbK0


ハルヒ「しっかり頭冷やして考えなさい!!!!」

キョン「お前こそ頭冷やせよ。宇宙人やらと遊ぶのに一般人の雑用係は必要なのか?」

ハルヒ「うっ……」

キョン「お前は自分の興味のために一般人を巻き添えにするのか?もう疲れたんだよ俺は」

ハルヒ「…ひっ……うぅ……えぇん………」ポロポロ

ハルヒ「ねぇ……キョン……どうしてこうなっちゃったのよ………」ガシッ

キョン「………ろ」

ハルヒ「えっ………?」

キョン「離れろ!俺はもう面倒事に巻き込まれたくないんだよ!!」

ハルヒ「きゃっ!!」ドシンッ

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 11:17:39.98 ID:As+QoqbK0


キョン「あっ…ハルヒ……済まない、やりs」

ハルヒ「そうよ……ぐすっ………」

「私なんて、消えちゃえばいいのよ……」

パッ

…………………

キョン「は………」


235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 11:26:38.56 ID:As+QoqbK0


キョン「…………」

バタンッ!!

古泉「これは……あなた、一体どういうことですかッ!!!」ガシッ

キョン「あ……う………」パクパク

長門「古泉一樹、いまはそれどころじゃない。元の状態に戻すべき」

古泉「す、すいません……申し訳ない、立てますか?」

長門「これは緊急事態。解決策を練る……」

みくる「ひぇぇ…涼宮さぁん……」


236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 11:32:29.83 ID:As+QoqbK0


長門「シュミレーションの結果。数十分後、おそらく涼宮ハルヒは閉鎖空間内で大規模な時空改変を引き起こす。」

古泉「……それって、まさか世界の崩壊、というわけですか」

長門「そう。まず今からあなたは過去に行き、現状をなきものとする必要がある。朝比奈みくる」

みくる「は、はいっ」

長門「彼を現在より20分前の過去へ連れていくこと。急いで」

キョン「お、おい……」

長門「何を行動すべきかはこれで理解できるはず」カプッ

長門「……急いで」

みくる「わかりました。キョンくん、ごめんなさい……」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 11:40:47.76 ID:As+QoqbK0


キョン「う、うぅ………」ムクッ

「今から数十分後、涼宮ハルヒは閉鎖空間内で大規模な時空改変を引き起こす。そうなっては過去、未来ともにこの世界自体が消滅する」

「あなたはこれから過去の涼宮ハルヒに会い、説得して最大限の力を使わせる必要がある。」

「もし成功すれば、未来から私が迎えに来る。がんばって」

キョン「失敗すれば……か」


キョン「急げ!!急げ!!!」タッタッタッ

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 11:47:21.66 ID:As+QoqbK0


キョン「………ふあぁ…」

ガタンッ!!

「おい!お前ッ!!」

キョン「うわっ何をすrぐあぁっ!!」バキッ

「……未来からの天罰、そして白雪姫だ。覚えておけよ」

ガラガラッ

キョン「ってぇなんだってんだあいつ。畜生……とりあえずこのまま寝るか………」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 11:50:26.70 ID:As+QoqbK0



ガチャ
ハルヒ「…………」

キョン「…………」

ハルヒ「あんた、起きてるんでしょ。早く起きなさいよ」

キョン「……………」

ハルヒ「起きろって言ってんでしょ!!!!」

キョン「……ん、なんだハルヒか……」ムクッ

ハルヒ「………まぁいいわ、起きただけましね」


241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>240 ありがとう!] 投稿日:2009/11/23(月) 11:54:29.97 ID:As+QoqbK0


ハルヒ「あんた、その傷どうしたの?」

キョン「ああ、さっき転んでな……」

ハルヒ「そう…あんた、もう頭は痛くないんでしょ」

もはや……隠すだけ無駄か………

キョン「全くの健康体だ」

ハルヒ「じゃあなんでこないのよ?みくるちゃんや有希、古泉君も心配してるわよ?」

ああ面倒くさい。くそったれ

キョン「なぁハルヒ、覚えているか」

ハルヒ「何をよ?」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 12:05:09.74 ID:As+QoqbK0

キョン「自己紹介の時、ただの人間には興味ありませんって言ったこと。」

キョン「それからSOS団を立ち上げたとき、宇宙人、未来人、超能力者を探して一緒に遊ぶのが目的だって言ったこと。」

ハルヒ「……それがどうしたっていうのよ」

キョン「…………なぁ教えてくれよ。お前は何で俺をSOS団なんかに入れたんだ?俺はSOS団に必要なのか?」

ハルヒ「〜〜!!」

バシィッ!!!

ハルヒ「なんてこと言うのよっバカキョンッ!!」

キョン「…………」

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 12:12:17.26 ID:As+QoqbK0



ハルヒ「しっかり頭冷やして考えなさい!!!!」

キョン「お前こそ頭冷やせよ。宇宙人やらと……

『未来からの天罰、そして白雪姫だ』

キョン「!!!!」ゾクゾクッ

ハルヒ「……キョン、大丈夫?」

キョン「お、おう。すまなかった……」

ハルヒ「解ればいいのよ。明日はちゃんと学校に来なさいよ?」



244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 12:15:44.33 ID:As+QoqbK0


キョン「ああ……」

ハルヒ「じゃあ、私はもう帰るから……」

それから…そうだ

キョン「……ハルヒ」

ハルヒ「えっ、なn―…!!」

―――――

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 12:19:28.49 ID:As+QoqbK0



ハルヒ「この世界なんて、滅亡すればいいんだわ………」


キョン「………」ソワソワ
スタスタスタ

長門「……成功した」

キョン「長門!!」

長門「だが後ひとつ残っている。付いてきて」

キョン「あ、ああ……」


246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 12:21:52.01 ID:As+QoqbK0


古泉「お帰りなさい。」

キョン「すまんな……」

古泉「いえ。それより、これからあなたに私達の超能力をできる限り与えます。そのあとあなたは北高の校門で必ず目をつぶって入ってください。」

キョン「わかった。やってくれ」

古泉「長門さん、お願いします」

長門「了解した。――――……」ブツブツ

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 12:27:18.23 ID:As+QoqbK0


キョン「これが……」

古泉「新川さん、彼を」

新川さん「了解。タクシーに乗ってください」



新川さん「着きました」

キョン「あ、ありがとうございました……」

新川さん「健闘を祈ります。では」

ブーン……

キョン「……」ゴクリ

スッ


シーン……

キョン「ここか……ハルヒはどこだ」

一年五組か……?違う。グラウンドか?…違う。あいつは……


249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>248 hi] 投稿日:2009/11/23(月) 12:33:25.79 ID:As+QoqbK0


ガチャッ
ハルヒ「!!」

キョン「すまん、待たせたな」

ハルヒ「あなた、誰……?」

キョン「俺だ。キョンだ」

ハルヒ「あんたが……?」

キョン「ああ。見た目からはわからんだろうが、SOS団員その1、キョンだ」


250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 12:39:30.31 ID:As+QoqbK0

キョン「……その、悪かったな」

ハルヒ「そう………」

キョン「さっきようやく気付いたんだ。俺はSOS団に必要なんだって」

ハルヒ「……あたしは、どうなのよ」

キョン「お前は一番必要な存在だろ。SOS団の団長様は誰だ?」

ハルヒ「……」パァァ

キョン「さ、戻ろうぜ。元の世界に」


ハルヒ「……でも戻るったって、どうやってよ?」

キョン「目を閉じろ、そして願うんだ。元の世界に戻りたい、ってな」


252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 12:44:56.39 ID:As+QoqbK0


――――

俺は考える。
俺を殴り、何も言わずに去って行った別の未来の俺は、果たしてどうなってしまったんだろうか?
そう考えると、頭の中が恐怖でいっぱいになる。
……いや、きっと大丈夫だろう。だってこの俺達が世界を救ったんだから……

ハルヒ「ほらーキョン、急ぎなさい!!罰金増やすわよ!!」

キョン「へいへいっ……」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 13:01:06.42 ID:As+QoqbK0

おわり。
次は森さんですな。ちょっと休憩。

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 13:18:37.88 ID:As+QoqbK0

ちょっと短くなってしまいましたが投下

新川さん「今日は機関設立4周年記念日ですな。」

新川さん「喜んでいいのか否かは一概にそうとは言えんでしょうが……ともかく、こうして新しい繋がりが増えたのは誠に喜ばしいことと思います。」

新川さん「では、乾杯っ!」

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 13:21:54.60 ID:As+QoqbK0

新川さんに粗方説明されてしまったが……そういうわけで、僕らは機関のメンバーが集まって記念パーティを開いていた。
……まぁ、数人しか参加していないんですがね。
僕も機関の上層部についてはよく知らされていないのでうまく説明できない。


多丸(圭)「いやああの子の推理力には驚かされるね」

古泉「同意します。涼宮さんは何でもこなせて心底うらやましいです」

森さん「いいえ古泉、あなたも相当なものよ。自信を持っていいわ」

古泉「ふふ、ありがとうございます」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 13:25:35.60 ID:As+QoqbK0

三時間後

新川さん「皆さん少し飲み過ぎではないですかな…」

多丸(裕)「………」〜*

森さん「ああ、もうのめないわ。ほらこいずみ、あんたわたしのぶんのみなさい…」フラフラ

古泉「いえ、僕は未成年なので遠慮します」

森さん「こいずみぃ!!」

古泉「!!!!」ビクッ



森さん「のみなs―…すぅ……」

古泉「……(びっくりした……)」ドキドキ

新川さん「(あまり怒らせない方がいいですな……)」

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 13:34:16.65 ID:As+QoqbK0

新川さん「もう、お開き……ですかな」

古泉「そのようですね……」

森さん「……んー」ブンッ

古泉「おっと」バシッ

新川さん「……古泉、他の方々はそれほど悪酔いしていませんのでタクシーで送迎します。君は森さんを」

古泉「あ、分かりました。森さん、行きますよ。さ、肩を」

森さん「あぁん…どこに行くですって………」バシバシ

古泉「……困ったものです」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 13:40:23.34 ID:As+QoqbK0


古泉「ふぅ………森さん、着きましたよ。鍵借りますからね」

森さん「ん……むにゃむにゃ」


古泉「ベッドです。横になってください」

森さん「……」

ゴロンッ
古泉「じゃあ、僕はこれで帰ります。」

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 13:44:44.00 ID:As+QoqbK0


ガシッ
森さん「こいずみ、まちなさい……」

古泉「えっと………はい」

森さん「あんた、好きな女の子とかいるの……?」

古泉「いませんね。仕事で忙しいですから」

森さん「んじゃぁこっちきなさい……」

古泉「んっ、なんでしょう」スッ


ギュッ

古泉「も、森さん……」

森さん「寂しいときは私に言いなさい。こうさせてあげるから……」

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 13:50:19.84 ID:As+QoqbK0

タイトルですか…
うーん、あんまりいいタイトルを思い浮かべんので保存するときもmori4とかやってますww
後で頑張ってつけてみます



古泉「………ありがとうございます」

古泉「それより森さん」

森さん「なに?」

古泉「あなた、もう酔ってないでしょ」

森さん「……ふふっ、ばれた?」クスクス

古泉「バレバレですよ」クスッ

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 13:56:15.17 ID:As+QoqbK0

森さん「私もね、パートナーがいないから寂しいのよ……」

古泉「あれっ、森さんって意外と子供なんですね」クスッ

森さん「あなた、ちょっと調子に乗りすぎじゃないかしら?」

古泉「!!…失礼しました」

森さん「そう、それでいいのよ……」ナデナデ

古泉「母親みたいなマネはよしてくださいよ」

森さん「良いじゃないの。そのくらいさせなさい……」


266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 14:02:20.42 ID:As+QoqbK0

森さん「……古泉」

古泉「なんですか」

森さん「その…もしあなたが誰にも貰われなかったら……私が貰ってあげるわよ?」

古泉「……貰われなかったら、ですか。ではもし僕が貰われたらどう思います?」

森さん「嬉しいでしょうけど……寂しいわね」

古泉「……わかりましたよ。善処します」

森さん「それって………」ドキドキ

古泉「……森さん」

森さん「古泉……」

古泉「明日も早いかもしれません。もう寝ましょう?」

森さん「……あぁ、そうね…」

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 14:09:34.33 ID:As+QoqbK0


森さん「古泉、急ぎなさいッ!!」

古泉「ああっすいません。」

新川さん「今回の閉鎖空間は巨大ですな。心してかかるように」

森さん「古泉。」

古泉「はい。行きますよ」ニギッ

スッ

おわり

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 14:51:35.84 ID:As+QoqbK0

どうあがいても鬱エンドにしかならなかった。サーセン

ハルヒ「あっ、そうだ………」


放課後。俺はいつも通り退屈な授業を受け、いつも通りに文芸部室へと足を運んだ。
いつも通り、というのはまぁ何かが起こるとき前兆につけるような言葉だ。
そう、今日は皆の様子がいつもとは違ったんだ。それはハルヒのあの言葉から始まった。

古泉「……」パチッ

キョン「……」パチッ



ハルヒ「……ねぇキョン、喉乾いたからあんたジュース買ってきてよ」

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 14:55:33.06 ID:As+QoqbK0


キョン「はぁ?自分で買ってこいよ」

みくる「あっ、わたしのも買ってきてください」

長門「アクエリを要求する」

キョン「………」

古泉「キョンくん、僕も行きますよ。ひとりでは大変でしょう」

キョン「ああ、ありがt ハルヒ「ダメよ古泉くん!!」」

古泉「えっ……」

キョン「は?」

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:00:34.66 ID:As+QoqbK0

ハルヒ「あんたいっつも何の役にも立ってないでしょ!ねぇみくるちゃん、有希?」

みくる「そうですね涼宮さん」クスッ

長門「…………」コクッ

キョン「な、なんだよ………」


キョン「………」スタスタ

よりによって朝比奈さん、長門まで俺にああしてくるなんて信じられん。
長門は俺にとって一番信頼できるやつだったのにな……

国木田「あれっ、キョン?」

キョン「ああ、国木田か」

国木田「どうしたんだいそんなにたくさん缶を抱えて」


275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:05:29.99 ID:As+QoqbK0



国木田「そうなの……」

キョン「ああ、そうなんだよな……」

国木田「そうだ、鶴屋さんに相談してみたらどうかな?」

キョン「鶴屋さんか……あの人なら解ってくれそうだな」

国木田「電話番号は知ってるよね?もし知らなければ教えるけど」

キョン「いや、知ってるよ。わざわざありがとな、国木田」


276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:08:28.13 ID:As+QoqbK0


プルルル

キョン「あっ、鶴屋さん」

鶴屋さん「なんだ、キョン君かいっ」

キョン「ああ、俺d」プツッ

ツーッツーッツーッ……

…これ、笑うとこ?

国木田「……なんか、気の毒だね………」

キョン「俺、泣いていいかな……」

国木田「……好きなだけ泣きなよ」

ありがとう、国木田……

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:11:27.25 ID:As+QoqbK0



パシッ…パシッ……
ハルヒ「ったく、キョンのやつ遅いわね!来たらこれかましてやるわ!」

みくる「遅すぎて眠たくなってきました……」

古泉「………(みなさん……)」

長門「もうすぐ来る」

ガラッ
キョン「ほらハルh」
ヒュヒュッ
グチャ!ベチャッ!!

ハルヒ「遅いわよキョン!!」

みくる「ふふふっ」クスクス

キョン「お前ら……加減って、知ってるか………」プルプル


279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:17:14.17 ID:As+QoqbK0



古泉「キョンくん!!……あなたたち、ちょっとやりすぎじゃないですか!!?……ほら、ハンカチです」

ハルヒ「キョンにはそれくらいの扱いが妥当よ!キョン、なんか文句ある?」

キョン「……ないが、俺はここを抜ける。世話になったな」

スタスタ

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:25:08.09 ID:As+QoqbK0


ベチャッ!!
ハルヒ「何言ってんの!ほら、戻って来なさい!!」ビュッ

ベチャッ
キョン「………」ピタッ

バタンッ!
スタスタ……

ハルヒ「何よ根性ないわね……」

みくる「私一人助けられなかったヘタレですからねぇ……」

長門「……」ゴクゴクッ

古泉「貴方達……」プルプル

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:31:37.51 ID:As+QoqbK0

キョン「ちくしょう……ちくしょおおおおおおお!!!」ガキッ!!

キョン「くそう……痛ぇよ……」ポタポタ


古泉「キョンくん!!」

キョン「古泉………」

古泉「僕もあれは流石にひどいと思いましたね………」

キョン「もういいんだ……放っておいてくれ………」

古泉「いえ、放ってはおけませんよ。僕にとってあなたは鍵なんですから……あっ」

キョン「鍵、か。そうだな、俺はただの鍵だ………」スタスタ

古泉「…………言葉を選ぶべき、でしたね…」

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:37:03.73 ID:As+QoqbK0



キョン「…………」

プルルルル

キョン「ん、誰だこれ………」ピッ

キョン「もしもし」

「よう現地民。ふふっ、ずいぶんとへこたれているそうじゃないか?」

キョン「ああ、藤原か……」

藤原「言い返す文句も出てこないか……おい、聞いてくれ」

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:42:42.61 ID:As+QoqbK0


藤原「――…っていうことだと俺は踏んでいる」

キョン「な、なんだと………!?」

藤原「ああ、その証拠にこちらの佐々木やらもキョンをいじめたがっていたしな」

キョン「くそ……あいつか。ありがとう、藤原(許さん…もう絶対に許さん……)」

藤原「ふふっ、現地民に感謝されるとは俺も落ちこぼれたもんだな……」

キョン「うるせえよ。ああそうだ、藤原、お願いがあるんだが……」

藤原「ああ、言ってみろ」


285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 15:47:16.00 ID:As+QoqbK0


キョン「………」
ブツッ
ハルヒ「何よあんた今日は平気で帰って。雑用のくせに根性ないわね!!」

キョン「○○公園に今から来い。」ピッ

キョン「…………」

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>287 うっきーでした] 投稿日:2009/11/23(月) 16:00:10.19 ID:As+QoqbK0


ハルヒ「何よ、こんな公園にいきなり呼び出して。何か言いたいことでもあるの?」

キョン「言うことはねえよ。ただ……」

キョン「お前を殺すだけだ」

ハルヒ「待ってk」

パァンッ!!パァンッ!!パァンッ!!!


292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 16:06:01.00 ID:As+QoqbK0



キョン「…………」スッ

長門「待って」

キョン「………長門か」

長門「ハルヒによって性格を改変させられていた。先ほどの非礼は申し訳ないと思っている。」

長門「そしてあなたは悪くない。あなたは傍若無人な態度の彼女に制裁を加えたのみ。」

キョン「お前は悪くないだろうな。だがすまんな、もう遅い。」

パァンッ!!

ビチャッ
長門「………そう」ポタポタ

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 16:09:55.02 ID:As+QoqbK0

おわり。
うーん…
物書きとしてゆるせないんだが
何この幼稚な文章

とりあえずちょっと休憩。

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 16:30:01.35 ID:As+QoqbK0

うーむ、読み返すと自分でも迷走しているのがよくわかりますねww
もしかすると時間を気にするあまり作りが雑になっているってのがあるのかな……
ハルヒの消失からだんだんクオリティが下がってきているみたいですね。
次はのんびり書かせてもらいます

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 17:42:20.10 ID:As+QoqbK0

よし、キョン・妹できました。今から投下します

毎朝妹から繰り出される目ざましキックは憎たらしいもんだと思っていたもんが、最近逆にありがたく感じている。
Mに目覚めたとかそういうわけではない。
あいつがいるおかげで遅刻せず毎日元気に学校に通えることができているわけだ。
まぁ朝のダメージを考慮する分、思い切って元気、と叫べるほど元気ではないがな。
というわけで、明日は妹に優しくしてやろう。

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 17:45:09.15 ID:As+QoqbK0

キョン「妹よ、明日どこか行きたいとこあるか?行けるとこなら俺が連れてってやるよ」

妹「うーん…なんで?」

キョン「いや、最近毎日俺を起こしてくれてるし、なんたっておまえ、明日誕生日だろ?」

妹「えっ、来週の土曜日だよ?」

キョン「………すまん」


穴があったら入りたい。無くとも掘って入りたい。
自分でも頬が赤くなるのがわかるくらい顔が熱くなった。

妹「あははっ、嘘ぴょーん♪」

キョン「……こいつっ!」グリグリグリ

妹「ああっキョンくん痛いってー!」クスクス

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 17:49:58.27 ID:As+QoqbK0



キョン「それで、どこか行きたいところあるか?」

妹「そうだねぇ……いきなり言われても難しいよ?」

キョン「……まぁそうだよな。夜までに考えとけよ」

妹「はーい!シャミ―……」

全く、あいつ自分のことだと思っているのか…ま、妹らしくていいがな。


キョン「なぁ、もう決まったか?」

妹「うーん、遊園地でいいよ!」

随分とベタだな。それにでいいよって…もっと贅沢していいんだぞ?

妹「じゃあ遊園地がいい!」

キョン「わかったよ……」


304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 17:56:24.66 ID:As+QoqbK0


カチカチ…カタカタカタ………

キョン「おい妹、あそこの遊園地1年前に潰れちゃってたみたいだぞ……」

妹「じゃあ他にどっかないのー?」

キョン「待ってろ……」


キョン「遠いけど○○市に最近新しい遊園地が開かれたってよ」

妹「あっ、じゃあそこに行こう!」

キョン「ああ、わかった」

妹「明日楽しみだねーシャミ!」

いや、シャミセンは連れていけんぞ猫だし……

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 17:59:49.25 ID:As+QoqbK0


妹「キョンくん起きてー!時間遅れちゃってるよ!!」

キョン「ん……うおっ、やべえこんな時間か!!すまん今から行こう!!!」

妹「あははっキョンくんお寝坊さんー」キャッキャッ


306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 18:07:37.54 ID:As+QoqbK0


ガタンゴトン

ああ、チケットが売り切れてなければいいが……

キョン「………」ソワソワ

妹「〜〜♪」

「まもなく、××、××にとまります。お降りの方は―…」

キョン「妹、急ごう」

妹「うんっ!」

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 18:16:46.43 ID:As+QoqbK0


キョン「えっとどこだ?」ペラッ

妹「あっ、あそこじゃないー?」

キョン「よし、行くぞっ!」


キョン「ハァ……やっと着いたか」

妹「あっ!キョンくんあれっ……」

[当日チケットは完売しました]

キョン「………」

妹「残念だったね、キョンくん……」

キョン「妹……情けない兄ちゃんでごめんな………」

妹「………帰ろっかぁ…」

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>309 了解しましたー] 投稿日:2009/11/23(月) 18:23:29.75 ID:As+QoqbK0

ガタンゴトン…ガタンゴトン……

キョン「…………」

妹「…………」

「ん、キョンくんとその妹ちゃんじゃないかっ!」

キョン「……あれっ、鶴屋さん?」

鶴屋さん「やっほ!どうしたのさそんな暗い顔してーっ」ビシビシ

キョン「う…それが……」


311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 18:30:12.70 ID:As+QoqbK0


鶴屋さん「なーんだそんなことかいっ!」ケラケラ

キョン「そんなことって………」

鶴屋さん「あっごめんごめん。じゃああたしがいいところに連れてってあげるよ!」

キョン「いや、悪いですよ……」

鶴屋さん「いいのいいのっ!」

妹「えっ、それってほんとにいいのー!?」

鶴屋さん「お姉さんに二言はないにょろよっ?」

妹「わーいっ♪」キャッキャッ


312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 18:37:53.00 ID:As+QoqbK0

鶴屋さん「ここにょろっ!」

妹「うおーすっごーい!!キョンくん行こー?」

キョン「あ、ああ………」

そこは大きな動物園だった。
彼女曰くここは鶴屋家が所有する動物園だということで鶴屋さんが特別に入園を許可してくれたらしい。
それにしても鶴屋家は山やら動物園やら、いくつも持ってるな……

妹「ねぇ、あっちにごりらがいるよ!!」

鶴屋さん「おう、いるねー。行ってみよっか!」ニコニコ

キョン「…………」

鶴屋さん「ほら、キョンくんいつまでもめげてないで、今は思い切り楽しみなっ?」トントンッ

キョン「あ、ええすいません鶴屋さん……」

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 18:41:42.18 ID:As+QoqbK0


妹「がおーっ!!」

鶴屋さん「がおーっ!!!」

ライオン「グオォォォオオォ!!!!」

鶴妹「あっはっはっ!!」ケタケタケタッ

キョン「…………」



―――――――

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 18:46:42.83 ID:As+QoqbK0


キョン「鶴屋さん、今日はほんとにありがとうございました。」

鶴屋さん「いやいや、気にしなくていいんだよっ。連絡してくれたらいつでも入れてあげるからね!」

妹「ありがとう!じゃあねー!」

鶴屋さん「ばいばーい!」


キョン「さ、妹、そろそろ暗いしケーキ買って帰ろうか」

妹「うんっ!」



316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 18:52:29.49 ID:As+QoqbK0

妹「ただいまー」

キョン「ただいまー…」カチッ

入口でシャミセンが丸まって寝ている。
おっ気がついたか。今カリカリやるから待ってろ


妹「ねぇキョンくん」

キョン「ん、なんだ?」

妹「……あたし、どんなにどじでもあたしのこと考えてくれるキョンくんが大好きだからねっ!」

キョン「…妹………」

妹「あははっキョンくん泣いちゃった」クスクス

キョン「今日は…お前の大好きなお兄ちゃん特製スパゲティを作ってやるからな……」

妹「ありがとう、お兄ちゃん♪」

おわり

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:30:13.80 ID:As+QoqbK0

ふぅ、阪中を書き終わりましたので投下します。

キョン「おい国木田、ちょっとこの問題教えてくれないか」

国木田「えっと、54ページの練2だね…ええっとどこだっけ」

谷口「あっ、それ俺解けたぜ!それヒドロゲンだろ?」

阪中「ハイドロゲン、ね。あのねキョンくん、ちょっと用があるんだけどこっち来てくれない?」

国木田「あ、そうだね……」

キョン「え、俺?ああちょっと待ってて下さい…hidrogen、と」

キョン「待たせた。今行く」

国木田「ちょっとキョン、これ綴り間違えてるよ!」

キョン「スマン国木田、修正しといてくれ」

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:35:27.75 ID:As+QoqbK0



国木田「まったくキョンは……あれ、谷口どうしたの?なにやら悔しそうだね」

谷口「二重の意味でな……あいつ、何時の間に阪中と付き合ってんだ?」

国木田「谷口、ああいうのをすぐに付き合ってると結びつけるのは早計だよ……」

谷口「そ、そうかぁ…?」



341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:41:08.13 ID:As+QoqbK0


キョン「……」スタスタ

阪中「よし、ここでいいわね……」

俺に一体何の用があるのか?
ハルヒではなく俺に話しかけて、しかも人のいないところに連れてこられるとはどういうことだ?
もしかして……

阪中「キョンくん……」ドキドキ

キョン「ん、なんだ……」ドキドキ



阪中「相談したいことがあるのね」

……阪中、俺の胸の高鳴りを返せ。

342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:47:27.76 ID:As+QoqbK0



キョン「えっと、何の話ですか?ルソーの話?」

阪中「いえ、SOS団絡みの話じゃないのね。」

阪中「その……好きな人がいるの」

ああなるほど、そういうわけか。こういうときは大抵
「○○くん好きな人はいるの?もし知らなかったら聞いてくれるかな…」
なんてことを頼まれるのが定石だよな。
他人に橋渡し的、恋のキューピッド的役割を担がされるのは別に構わんのだが……
俺自身がよく軽蔑される年齢=彼女いない年数、という存在であるが故に劣等感を抱いてしまうことがなんともな。
……まあこんなことを言っているが、幸せな人を見るのが嫌なわけではない。ここは乗ってやろう


344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:54:16.83 ID:As+QoqbK0


キョン「もしかして古泉とか?」

あいつはやめといた方がいい。忙しいとかいって断られるのが関の山だ

阪中「いいえ、古泉くんじゃないわ。もし古泉君だったら、相談相手はあなたじゃなく涼宮さんでもいいじゃない」

キョン「ああ、確かに……」

阪中「あ、いえ、涼宮さんと比べてあなたが信頼できないっていうわけじゃなくてね?」アセアセ

キョン「ただ恥ずかしいだけ、ってか。」

阪中「そう言うことよ。あなた意外と物分かりいいのね」


345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:59:33.56 ID:As+QoqbK0



……いや、頼む相手のことを謝るんだったら「物分かりがいい」の前の「意外と」っていう言葉について謝って欲しかった。
確かに現代文の成績は悪いからそこら辺でわからず屋だと思われがちかも知れんが…
自分では物分かりがいい方だと思っているんだぜ?

キョン「それで、誰?」

阪中「その……国木田くん」

キョン「えっ国木田?」

阪中「二度も言うのは恥ずかしいわ……」カァァ

キョン「失礼なことを訊くようで悪いが……国木田のどこがいいんです?」

阪中「大人しくて優しそうなところと、頭がいいって言うところかな……」

なるほど。こいつは最近の流行り言葉でいう「草食系男子」が好きなやつなんだな。

346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:05:48.03 ID:As+QoqbK0


キョン「……それで、俺にどうして欲しいんだ?」

阪中「彼の好きな食べ物を教えてほしいの。」

キョン「えっ、もうそこまで行っているんですか!?」

阪中「あ、いえ、まだ何も始まってないわ。スタートラインよ」

いやあ、ハナからまぁなんとも積極的なことだな……

キョン「解りました。えっとですね確かやつの好きなおかずは―…」


347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:10:32.25 ID:As+QoqbK0


阪中「本当にありがとうなのね!良かったら今度うちのシュークリームをどうかしら?」

キョン「ああ、それは国木田に食わせてやってください。あいつよく購買でエクレア買ってましたしたぶんシュークリームも好きでしょう」

阪中「遠慮しなくていいの。今度持ってくるわね?じゃっ!」

がんばれ、恋する乙女……。なんてそんな言葉は俺には似合わんな。戻ってさっさと宿題すませ

キーンコーンカーンコーン…

キョン「うおいちょっと待ていッ!!」ダダダッ


348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:24:29.53 ID:As+QoqbK0


後日

谷口「おまえら、購買行くぞ」

キョン「ああちょっと待ってろー」

阪中「国木田くん、ちょっときてくれないかしら……」

国木田「えっ、えっ?僕を?……いいけど」

キョン「国木田、頑張ってこいよ」トントンッ

国木田「キョン……!」

谷口「おい、キョーン、お前阪中と付き合ってるんじゃなかったのか?」ヒソヒソ

キョン「……みてりゃ解るだろうよ」

350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:30:52.80 ID:As+QoqbK0

――――――――


国木田「……(屋上ってまさか……)」スタスタ

ガチャン

阪中「国木田くん、わたし、あなたにお弁当作ってきたのね」

国木田「えっ、僕に?…あ、ありがとう」

阪中「その、だから……一緒に食べよう?」

国木田「ああ、うん……」


351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:37:29.62 ID:As+QoqbK0

国木田「その、僕に弁当を作ってきてくれたってことはさ……」ドキドキ

阪中「みなまでいわずともいいわよね……国木田くん………」ドキドキ

国木田「あ…ええと、いいよ。宜しくお願いします……」

ユサッ

阪中「ありがとね……わたし、ずっとこうしたかったの……」

国木田「ああ、お構いなく……それよりさ」

阪中「ん、なに?」

国木田「……弁当、食べよっか」

阪中「ああっ、そうね」アセアセ


352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:45:17.45 ID:As+QoqbK0

――――――――

キョン「お、帰ってきたぞ」

谷口「えっ、おい国木田!?」

阪中「私たち、付き合うことにしたのね。あ、そうだ。はい、これお礼のシュークリームだから。」

キョン「おお、サンクス……」

国木田「阪中さんから聞いたよ。僕らの中を取り持ってくれたんだってね。ありがとう、キョン」

キョン「そんなにでかいことしてねえよ。ま、仲良くしろよ」

阪中「えへへ。国木田君……///」テレテレ

国木田「ああ、うん……//」

354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[中→仲] 投稿日:2009/11/23(月) 22:49:39.75 ID:As+QoqbK0



谷口「なぁ」

キョン「ん?」

谷口「俺らって……俺らだよな………」

キョン「………まぁ、頑張ろうぜ……」

おわり

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>378 了解しました] 投稿日:2009/11/24(火) 00:35:18.64 ID:Gg2schHx0

どうしてこうなった……

放課後、俺は一足先に文芸部室へと向かった。
ガチャッ
キョン「あれっ、なんだ長門だけか……」

長門「………そう」ペラッ

することもないので、一人単語を覚えていると……

長門「………」パタン

キョン「あれっ……長門?」


386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:40:31.47 ID:Gg2schHx0


いつもなら下校時刻ちょうどに本を閉じる長門だったが、今日は随分早く本を閉じた。

長門「……あなたに頼みたいことがある」

キョン「ああ、いいぞ。何でも言え」

思えば、朝倉の件からコンピ研部長、ルソーの件まで幅広く俺らをサポートしてきてくれたよな。
感謝してもしきれん。しかし俺は長門に対してほとんど何もしてやれない。
してやれることと言えば飯を奢る、図書館へ連れていく……それくらいか。
とにかく、こいつには感謝してもしきれんのだ。だから今日くらいはこいつのわがままを聞いてやるかな……


387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:44:31.13 ID:Gg2schHx0


キョン「それで、何だ?頼みごとって。」

長門「私のお尻を叩いてほしい」

キョン「……なんだって?」

そういうと、長門はスカートを脱ぎ始めた

キョン「やめろ、いくらなんでもそんなことはできん!スカートを脱ぐな!」

長門「イマージェンシーモード。早くしないともうじきエラーが暴発する」

キョン「ええっ!ああじゃあ叩くぞッ!」

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:48:11.73 ID:Gg2schHx0



ペチッペチッ

キョン「ど、どうだ……?」

長門「弱い。これではエラーが少量しか解消されない。皮膚が内出血を起こす以上の力で叩いてほしい」

キョン「それは……ええいっ!」

バチンッ!!バチンッ!!!

長門「あっ……あっ………」

長門がなにやら喘ぎ声を出し始めた。これがエラーを解消するときの反応なのか?
良く分からんが、とてもきつそうに見える。早く何とかしなければ……

389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:56:12.92 ID:Gg2schHx0


キョン「長門、まだ治らないのか?」ベチンッ!ベチンッ!!

長門「まだ……はぁ……んっ………」

ガチャッ

長キ「!!!」

みくる「ひぇっ!キョンくんな、何やってるんですか!!」

キョン「いえ、これは長門のエラーを解消するためのm」

みくる「あたしにもやってくださいっ!!」

キョン「……は?」

390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 01:02:47.25 ID:Gg2schHx0

ベベチンッ!!ベチベチンッ!!!

みくる「ひんっ!…あぅっ!!」

長門「…んっ……あっ………///」

キョン「これっ!いつまでやればっ!!いいんですかっ!!」バチッ!!バチッ!!

古泉「あれっ……」

キョン「………」

キョン「こいz 古泉「では、どうぞ続きを」」

バタンッ

長みキ「…………」

長門「続けて」

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 01:09:59.32 ID:Gg2schHx0

ベベチンッ!!ベチベチンッ!!!

みくる「ひんっ!…あぅっ!!」

長門「…んっ……あっ………///」

キョン「これっ!いつまでやればっ!!いいんですかっ!!」バチッ!!バチッ!!

古泉「あれっ……」

キョン「………」

キョン「こいz 古泉「では、どうぞ続きを」」

バタンッ

長みキ「…………」

長門「続けて」

あれ、なんか趣旨変わってね?

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 01:11:18.78 ID:Gg2schHx0

おうふ、ミスったwww

バチッ!!バチッ!!!
キョン「すげぇ……疲れるな…これッ!!」

長み「……はぁっ!……はぁ………っ//」

バタンッ!!

ハルヒ「………」

長みキ「………」

ハルヒ「ちょっと待ってて、鞭持ってくるわ」

キョン「!?」

394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 01:16:27.00 ID:Gg2schHx0



ハルヒ「〜〜〜〜♪」タッタッタッ

佐々木「(あれっ、彼女はいつぞやの………)おーい!」

ハルヒ「あっ佐々木さんじゃない!」


ハルヒ「それでね、キョンが長門さんとみくるちゃんのお尻を――…」

佐々木「それはそれは。とても興味深いね。キョンにお尻を叩いてもらうなんてこの上ない快感じゃないか。」

ハルヒ「でしょ?貴方も参加するべきよ!」

佐々木「そうだ、それなら橘さんや九曜s――……」

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 01:22:06.67 ID:Gg2schHx0



キョン「長門、もうっ、いいだろっ!腕が疲れるぞっ!」バシンッバシンッ!

長門「もっと……激しく………」

みくる「キョンくん最高です………あぁんっ//」

バタンッ

長みキ「!!?」

ハルヒ「やっほー!お友達連れてきたわよ!」

佐々木「やぁ。君が面白いことをしていると聞いてね。僕も混ぜてよ」

橘「キョンさん、激しくよろしくお願いしますねっ♪」

九曜「―――――エラー発生――――――――」

キョン「……なんだこれ」

おわり?

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 01:34:00.62 ID:Gg2schHx0

たぶん僕の脳が睡眠を要求してるんでしょう。
こんなに謎なものを書いたのは変態キョン以来です。

今日朝〜の予定
・阪中とシュークリーム作り
・変態紳士キョン(続編)
・佐々木キョン
・無口なハルヒ、おしゃべりな長門
・キョンだけ30代
・ワカメキョン
・萌え長門
・九曜増殖
・猫に好かれるキョン

ひとつ昨日の予定を持ちこしてしまったけれどもまぁ今日早起きして頑張ります
ではお休みなさい

412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 09:07:34.38 ID:Gg2schHx0

できました。投下します

ある日のこと。
俺は登校中ハルヒに遭遇し、不思議話をいつもより長々と聞かされていた。

ハルヒ「中3のころなんだけどね、学校の美術室に飾ってある絵が突然動き出したとか言う噂g―…」

キョン「へぇ、そいつはすごいな」

ハルヒ「もう、適当な反応しないでよ!だから古泉君にいつまで経っても追い付けないのよ?」

キョン「いや、俺は古泉みたいになろうとは思わん。大体古泉が二人もいたら気持ち悪いだろ―…」

ハルヒ「そう…じゃああんたは一生ヘタレでいいわよ」

「涼宮さーん」

ハルヒ「んっ?」

413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 09:15:03.16 ID:Gg2schHx0



阪中「おはよう、涼宮さん」

ハルヒ「ん?あぁおはよう阪中さん。どう、J.Jは元気になった?」

阪中「ええ、おかげさまで。あのね、ちょっと後で話があるんだけど。いいかな」

ハルヒ「わかったわ。キョン、先行ってなさい!」

阪中「あー、いえ、後でいいのよ後で」

ハルヒ「こいつなんて居ていないようなもんだわ。」

キョン「おい、そいつは聞き捨てならんな」

ハルヒ「黙りなさい。あんたはさっさと学校に行ってればいいのよ」

キョン「へいへいっ……」

スタスタ…
ハルヒ「それで、話ってなに?またユーレイが湧き出てきたの?」

阪中「ああいや、そういうのじゃなくてね―…」


414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 09:26:39.72 ID:Gg2schHx0


キョン「……」

阪中の話って言うのは何だったんだろう。
この前ルソーに取り憑いていたのは何だったか、珪素構造生命体型なんちゃらか。
だとしたら次に出てくるのは一体何なのだろう。エイリアンの次は……
いや、何が出てくるかなんてどうせ当たらないから考えるだけ無駄か。
当たったとして、長門以外には解決不可能であるような場合ばかりだ。
とにかく、俺にはある不可思議な現象、事件に巻き込まれた「一般人」という立場がお似合いなんだよ。

谷口「おいキョーン!」タッタッタッ

キョン「うおお谷口!こっち来んな!」ダダダッ

谷口「うぉい逃げんなよキョン!!」ダダダダッ


谷口「うぉい逃げんなよキョン!!」ダダダダッ


416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 09:33:45.98 ID:Gg2schHx0

あれっwwみすたwww



キョン「〜〜〜♪」スタスタ

ガチャ
キョン「おいすー…あれ、まだ誰もいないのか……」

バタンッ

キョン「………」

ギィ…
古泉「こんにちは……ってあれ?まだ誰も来てないんですか」

キョン「俺が居るぞ」ムスッ

古泉「ああいえ、あなた以外に、ということですよ。」

古泉「……しかし長門さんまで来てないとは珍しいですね」

418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 09:41:10.73 ID:Gg2schHx0


キョン「なぁ、これっていつも通りに考えるとまずいんじゃないか……?」

古泉「……いえ、閉鎖空間の発生は今のところ見られません。」

古泉「もし長門さんや朝比奈さんが涼宮さんに同伴しているなら、たぶん大丈夫でしょう」

キョン「……そうだな」

たとえハルヒや長門なら、謎の火星人が襲いかかってきても余裕で追い返すだろう。
朝比奈さんは……いや、朝比奈さんはそんな力を持つべき方ではない。
彼女にはルソー事件のときのような巫女さんの衣装に御幣の付いた棒、という装備だけで十分すぎるほどだ。

キョン「……古泉」

古泉「……なんです?」

キョン「ああいや、暇だからオセロにでも付き合ってもらおうと思ってな」

古泉「なんだそんなことですか……わかりました、3回勝負で勝った方g―……」


419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 09:49:45.64 ID:Gg2schHx0


――――

阪中「ただいまー」

ワンワンワンッ!

ハルヒ「おうおう、J.J元気そうね!」

みくる「可愛らしいですね。ほら、こっちおいでぇ……」

ガチャ
阪母「おかえりー。あっ、あなたたちね。とりあえずお茶を用意しますわ」

420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 09:56:32.67 ID:Gg2schHx0



阪母「どうぞごゆっくり〜」コトッ

ハルヒ「ありがとうございます。それで阪中さん、ほんとに教えてくれるの?」

阪中「ふふっ、当たり前でしょ。そのためにあなたたちを呼んだのね」

みくる「えっと、あたしお菓子作りとか初めてなんですけどぉ……」

阪中「大丈夫ですよっ。私とお母さんが一から教えるから」

みくる「ありがとうございますぅ……」

長門「…………」ワクワク

421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 10:05:03.38 ID:Gg2schHx0



阪中「ああっ朝比奈さん、水多すぎなのね」

みくる「えっ、だってグラムって……」

長門「―――…」ボソボソ

みくる「あっ、なるほど。長門さんありがとう……これくらいですね」

阪中「そうそう。えっと、後はバターと牛乳、塩砂糖を加えて――…」


422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 10:19:07.10 ID:Gg2schHx0



阪中「よし、みんな水を吹きかけたわね。じゃあ焼きましょ」

ブ――……

長門「!!」

みくる「な、なんか膨らんできましたよぉ……」

ハルヒ「シュー生地ってのは膨らむものよ!みくるちゃんはもっと常識を覚えるべきね。胸の大きさもっ」ムニッ

みくる「ひぇっ!しゅずみやさん何するんですかぁっ!やめてぇ!」ジタバタ

長門「………」ジトーッ…

阪中「長門さん、そのうち大きくなるわよ」

長門「…………」パァァ

423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 10:25:53.93 ID:Gg2schHx0


―――――――


阪中「あとは粉砂糖を振りかけてね……シナモンパウダーを掛けてもいいかも」

ハルヒ「おおっ、本当においしそうね!あっ、こら有希、まだ早いわよッ!」


みくる「今日はありがとうございましたぁ〜」

阪中「わたしも楽しかったわ。また来てね!」

ハルヒ「阪中さん、ありがとね!ばいばーい!」

長門「………」ペコッ

425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 10:30:27.39 ID:Gg2schHx0



スタスタ……

キョン「結局来なかったな……電話でもかけとくべきだったか」

古泉「そうですね……ここらでお別れですね。では、さようなら」

キョン「ああ、また明日な」

古泉「……あれっ、ちょっと待ってください」

キョン「ん、なんだ?」

「キョーン!古泉くーん!」

426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 10:37:03.69 ID:Gg2schHx0



キョン「おい、ハルヒどこに行ってたんだ。心配したぞ。してないが」

ハルヒ「なによそれ。あっキョン、これあんたにあげるわ……」スッ

キョン「は……?」

ハルヒ「な、なにキョトンとしてるの。早く受け取りなさいよ!」

キョン「お、おう……ありがとな、ハルヒ」

ハルヒ「えぅ……あ、あたり前でしょ?感謝しなさい!」

みくる「古泉くんもどうぞ〜」スッ

古泉「んっ、ありがとうございます。」

長門「……」スッ

キョン「んっ、長門も作ってきたのか。ありがとよ。今度図書館に連れてってやるからな」

長門「………」コクッ

427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 10:48:35.49 ID:Gg2schHx0



ハルヒ「そういうわけで今日は解散ね。みんなまた明日!」

キョン「おう、じゃあな」

みくる「さようなら〜」

古泉「では」

長門「………」


ガチャッ
キョン「ただいまーっておいっ!妹今日はだめだッ!!」

妹「ああっ、何それー!買って来たの?」

キョン「いや、ハルヒ達からもらったんだ。」

妹「うわーい!早く食べよー?シャミ、おやつだよー」タッタッタッ

キョン「……ま、いっか」

429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 10:55:35.03 ID:Gg2schHx0



キョン「何これうまっ!……おい妹、今度あいつらに作り方教えてもらえ」

妹「ハーイ。……あれっ手紙があるよ。キョンくんえって。なんだろう」ビリビリ

キョン「ああっおい勝手に封を開けるな!つうか勝手に読むな!!」サッ

妹「あっずるーい」ジタバタ

キョン「ずるくないっ!……ん、ハルヒからか」ペラッ


キョン「………わかったよ、団長様」クスッ

おわり

440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 13:03:56.53 ID:Gg2schHx0

完成したので投下します。相変わらずの迷作っぷりww


岡部「ええ、急な話だが、―――が転校することになった。」

谷口「はっ?なんでキョンが!?」

朝倉「(正直滅茶苦茶気持ち悪かったわ……でもこれで涼宮さんの出方が見られるのよ!)」

ハルヒ「……なんで……キョン………」ポロポロ

ざわ……ざわ………

ハルヒ「キョン!戻ってきてよッ!!!」

朝倉「(よし、これだわ!!!)」

441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 13:12:43.45 ID:Gg2schHx0

言いそびれましたが、この作品は
http://blog.livedoor.jp/shiroikoto/archives/51254245.html
の続きです。設定がさっぱり分からないでしょうから先にこちらを読むことをお勧めします



……あれ、なんですかなここは。私の部屋……?
たしか私は長門有希に粉微塵にされたはず。
まさか、あの涼宮ハルヒの力とやらでこの世に召喚されたのですかな!?

……ふふふ、ふふふふふ。笑いが止まらんっ!!
またおにゃのこの姿が拝めるようになったとはこの上なき幸せ。こころなしか体が暖まってきましたぞ。
待っているがいい、若い女子たちよ!

442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 13:22:36.58 ID:Gg2schHx0




谷口「おお、キョンじゃないか」

キョン「あれ、谷口か」

谷口「お前昨日はすごかったな!お前のおかげで3点くらい入ったもんな〜」

…はて、なんですかな?
良く分からないが、とりあえず合わせておこう。

キョン「ああ、お前らもよく動いてたからな。感謝してるぞ」

谷口「んなこたあねえよ。おら、早く遅刻するぜ」

キョン「おおう、そうだな」

443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 13:30:44.16 ID:Gg2schHx0


国木田「あっ、おはようキョン」

キョン「おっす国木田」

朝倉「!!」

なんであいつがいるのよ……
あ、そっか。そういえば涼宮さんが力を使ったんだったわね。
しかしあの人、ほんと気持ち悪いわ……長門さんに頼んでまた消してもらおうかしら。
そうすればまた涼宮さんの出方を観察できるし一石二鳥ね。私って結構賢い?うふふっ。

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 13:36:23.50 ID:Gg2schHx0


キョン「……?」チラッ

朝倉「!!?(こっち見た!?)」

キョン「……」ニコッ

朝倉「!!!!(笑った!!?)」

スタスタ……

き、気持ち悪い……
あれ、でも結構かっこいいかも?
スタイルもいいし、顔もまあまあ。性格は…変態だけど優しそうだし……
って、あたし何考えてるの!ばかっ!!
頬が熱いのは気のせいよね、エラーが溜まってるのよ……うん


445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 13:47:17.52 ID:Gg2schHx0


朝倉「やっほう長門さん。おでん持ってきたわ♪」

長門「おおっ」

朝倉「あのね、聞いて。またキョンが復活したんだけど、今度も殺しちゃってくれない?」

長門「……あなたのことは好き。だが他力本願は好ましくない。自分でやるべき」

朝倉「そ、そんな好きだなんて……」カァァ

長門「……」

朝倉「……あ、ゴメン。わかったわ」

朝倉「じゃあ今度も彼を放課後1の5に呼び出すから、邪魔しないでね?」

長門「わかった。後で確認しに行く。」

朝倉「さ、おでん食べましょ?」


446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 13:52:09.76 ID:Gg2schHx0

今日、私は一つの懸案事項を抱えていた。それは朝、下駄箱に入っていたノートの切れ端。
そこには
「放課後誰もいなくなったら、1年5組の教室に来て」

と書いてあった。

……これは記憶がありますぞ。朝倉涼子、でしたかな?
ふっふっふ、またも呼び出しを喰らうとは、幸運なことですな。
消されるかもしれんが、ここで引けば紳士の名に恥じるもの。
たとえ針が見えていようと全力で釣られて進ぜよう。



448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 14:03:01.44 ID:Gg2schHx0

キョン「……コホンッ」

ガラガラッ

朝倉「今回は早いのね。入ったら?」

キョン「ほう……今回は、というからには前回を覚えているのですな」

朝倉「……じゃあ話は早いわね。また死んでもらうわ」

キョン「待ってくだされ。殺す前に一つだけ願いを聞いてもらえませんかな?」

朝倉「ふふっ、みじめね。ま、いいわ。言ってみなさい」

キョン「以前に増して成長した君の可愛らしい姿をもう少しだけ観察していたいのだ」

朝倉「!?」

450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 14:08:44.75 ID:Gg2schHx0

あれっ、おかしい。
あまり日が経っていないのに以前に増して成長した、はおかしいですな
キョン「前回私に見せてくれた君の可愛らしい姿をもう一度だけじっくりと観察したいのだ」
と修正してください


か、可愛らしいって…そんな……
……あれっ、私この人そこまで嫌いじゃない……のかな。気持ち悪いけど。
でもなんだか断りたくない…

朝倉「し、仕方ないわね。冥土の土産よ、持って行きなさい」

キョン「ほう……あれほど嫌がってた君が承諾してくれるとは。変わりましたな、フフフッ」

朝倉「もう、さっさと終わらせてよ!」

キョン「ああ、済まない……では」

452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 14:17:54.13 ID:Gg2schHx0


キョン「かーっ、この太ももがたまりませんな」ジロジロ

朝倉「その、やだ、恥ずかしいわ。……まだ終わらないの?」モジモジ

キョン「そう、それがいいんですぞ。私はやたらとパンツを見せたがるような女子を好いておらんのだ。おお、良い!」

朝倉「うるさいっ!あなたの鎖骨も素敵よ!」

キョン「んっ、今なんて言いましたかな!!?」

朝倉「えっ、えっ!?」

453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 14:27:11.44 ID:Gg2schHx0

あれっ、エラー?
あなたの鎖骨が素敵って……確かに素敵だけど…えっ?

朝倉「もう、何なのよー!……ぐすっ…」

キョン「あ、あらら。落ち着きなさい。ほら、ハンカチですよ。これで涙をふきたまえ」

朝倉「ありがとう……すん……」

キョン「……察するに、あなたは実は心の中で私のようになりたい、そう思っているのでしょうな」

朝倉「へっ……」

キョン「さぁ、枷を外しなされ!!欲望に忠実に、それでいて控え目になればきらめく明日があなたを待っていますぞ!」

朝倉「キ、キョンくん……」

454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 14:35:20.70 ID:Gg2schHx0


ガラガラ

長門「!!?」

朝倉「キョンくん、この背中、広くて男らしいわ……」

キョン「君の尻周り、まさに芸術ですな……」

朝倉「キョンくん……」

長門「朝倉涼子」

朝倉「えっ」

長門「失望した」

キョン「おっ貧乳の子っ!!」

長門「―――――……」ブツブツブツ

朝倉「そ、そんな……」サラサラ

キョン「あら、あららら―……」サラサラ

おわり

455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 14:41:10.21 ID:Gg2schHx0

次は佐々木キョンですな。書き溜めてきます

465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 16:52:02.06 ID:Gg2schHx0

これ以上待たせるのも悪いので書き溜めながら投下しちゃいます

ザァァァ………

新学期。二年のときそこそこ仲の良かった担任が他の中学に異動になり、少々憂鬱だった。
しかも、今日は雨である。

キョン「雨なんて聞いてねえぞ傘持って来てないし………」

まぁ、俺が遅刻ギリギリの時間に妹に起こされ、ニュースを確認するための時間が取れないのが悪いので仕方ないっちゃ仕方ないんだが……

キョン「それにしても寒いな……」


466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 16:55:20.29 ID:Gg2schHx0



「あれ、君は……」

キョン「んぁ、えっと確か……」

佐々木「僕は同じクラスの佐々木だよ。出席番号は26番。キミは…キョンくんだったっけ」

まさかほぼ初対面の相手にキョンと呼ばれるなんてね。
俺の本名はいつになったら広まってくれるんだろうか……まったく、この名前もかわいそうだよな

キョン「そうだ。本名は―――だが…まぁキョンでいい。」

佐々木「くっくっ、よろしくね、キョン。僕は佐々木でいいよ」

キョン「ああ、よろしくな佐々木。」

467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 16:58:33.28 ID:Gg2schHx0



佐々木「しかしすごい雨だね……キョンは傘持ってきてないの?」

キョン「朝に弱いんでな。そのせいでニュースやら新聞やらは確認できないんだ」

佐々木「……そう言われれば、そんな顔をしているね。くっくっくっ」

キョン「いや、顔で判断するなよ……」

佐々木「ごめんごめん。僕も傘は持ってきたんだけどね、誰かが傘を間違えて持ち去っていったんだ」

キョン「そういう時は故意に取られた、っていう方がいいんじゃないか?」

佐々木「くっくっ、そうかもしれないね。僕が傘立てを見たとき、傘は一本も残っていなかった。」

佐々木「全く、心ない人もいるものだ……」

キョン「そうだな……」


468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 17:01:56.70 ID:Gg2schHx0



佐々木「……キミは、すごく優しそうだね」

キョン「な、何を言うんだいきなり。言っておくが通学かばんは貸してやらんぞ」

佐々木「いや、物乞いしようという気持ちは微塵もないよ。」

キョン「ああ、そうかい。じゃあお前も優しそうだな。」

佐々木「くっくっ、『じゃあ』ってなんだい。お世辞はいらないよ」

キョン「いや人を褒めるってのは大したことだと思うぜ。」

469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 17:05:30.16 ID:Gg2schHx0

佐々木「僕に褒めるべき点がないからさ。勉強がわずかながらできるって言うだけで。」

キョン「いや、勉強できるのは褒めるべき点だろうよ」

佐々木「くっくっ、でも勉強ができるだけじゃ褒められるべき人間にはなれないと思うよ。」

キョン「それは勉強すらできない俺に対する嫌みか?」

佐々木「ああ、これは失礼したね。謝るよ。でもキミには他に褒められるべきものがあるからいいじゃないか」

キョン「そういうもんなのかな……」

佐々木「くっくっ、そういうものさ。」


470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 17:10:36.36 ID:Gg2schHx0



佐々木「……雨、上がったね」

キョン「そうだな…じゃ、またな」

佐々木「待って。キョン、家はどこにあるんだい?」

キョン「だいたいあっちの方だろうな」

佐々木「そうかい。じゃあ途中まで一緒に帰らないかい」

キョン「いいけど……」

佐々木「けど、なんだい?」

キョン「い、いや、何でもないっ」

佐々木「そうかい。じゃあ帰ろうか」ニコッ

キョン「おうよ」

佐々木(……やっぱり、キミは優しいな)

472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 17:21:38.46 ID:Gg2schHx0

こうして俺達は出会った。
その後、何度か席替えをしたが、そのたびに佐々木の隣になることが不思議だった。
それに加え毎日一緒に帰っているということで俺達が付き合っているんじゃないか、という噂があたかも真実のように広まっていった。
……だが、俺は不思議と嫌じゃなかった。

佐々木「こうしてずっと隣でいると、僕はなんだか……」

キョン「なんだか?」

佐々木「キミとずっと一緒に居られそうな気がしてくるよ。キョン、キミはどうだい」

キョン「ああ、そうだな……つうか、くっ、いまお前とんでもなく恥ずかしいセリフを吐いた気がするぞ」クスクス

佐々木「そうかな……あっ、それもそうだね」カァァ

キョン「ははっ、今のは覚えておくぞ」

佐々木「やめてくれよキョン……//」

473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 17:24:37.06 ID:Gg2schHx0


キョン「お前はどう思っているんだ?俺がずっと隣でつまらなくなったりしないのか?」

佐々木「つまらなくないね、むしろ楽しいよ。キミは聞き上手だからね。」

佐々木「キミは適度に物を知っていて、それでいて適度に物を知らない。だから僕にとっては大層話しかけやすいんだよ」

キョン「はは、それは褒め言葉か?」

佐々木「うん、褒め言葉さ」

キョン「そうかい。そりゃよかったよ」

佐々木「くっくっ。じゃあそろそろ授業の準備をしなきゃね」

キョン「!!…すまん、宿題見せてくれないか」

佐々木「全く、キミってh―…」

だが、やがて隣には居られなくなるんだ。僕の志望は私立の高校、君の志望は公立高校だろ?
……なんだか寂しいな。寂しいよ、キョン。

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 17:27:32.59 ID:Gg2schHx0

ピリリリリ

キョン「んっ……」ピッ

キョン「もしもし?」

佐々木「やあキョン。ちょっと今日はお願いがあってね」

キョン「なんだ?…ま、まさかお前っ忘れものでもしたのか!?」

佐々木「いや、そんなことはないよ。ただ、受験する前にキミの声を聞かせてほしいな、と思ってさ」

キョン「なんだそういうことかよ。びっくりさせやがって。」

佐々木「くっくっ、早計なんだよキミは」


キョン「……佐々木、しっかり頑張れよ」

佐々木「……ありがとう、キョン。すっかり気が楽になったよ。じゃ、終わったら報告するからね」

キョン「ああ。またな」

475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 17:36:38.45 ID:Gg2schHx0



キョン「合格おめでとう!いや〜しかしすごい倍率だったな。お前マジ凄いぜ」

佐々木「いや、これはキミが応援してくれたからだよ。ありがとう、キョン」

キョン「ねーよ。そこは素直に自分が勉強したからって言っとけ」

佐々木「いや、素直にキミのおかげだよ。キミのおかげで緊張がほぐれたからね、落ちついて問題が解けたんだ。」

佐々木「それよりキョン、次はキミの番だよ。がんばってね、精一杯応援してるよ」

キョン「ああ、ありがとよ」

477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 17:41:46.88 ID:Gg2schHx0



佐々木「キョン、次はキミの番だね。」

キョン「そうだな。応援してくれてるのは嬉しいんだが……」

佐々木「……だが?」

キョン「わざわざ受験会場まで足を運んでくれなくてもいいだろうに」

佐々木「くっくっ、僕も心配でね。親友っていうのはそういうもんだろう?」

キョン「……ああ、確かにそういうもんだな」


佐々木「僕はここまでか。がんばってね、キョン」

キョン「おう、頑張る……じゃあな」

478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[「次は」→「ようやく」] 投稿日:2009/11/24(火) 17:45:03.58 ID:Gg2schHx0



キョン「すまん、正直失敗したかもしれん。ははっ………」

佐々木「落ち込む必要はない。受験は試験当日の点数だけじゃないよ。内申点があるじゃないか」

キョン「ああ、受かっているといいんだけどなぁ……」

佐々木「大丈夫、受かっているさ。自分を信じることは大切だよ」

キョン「そ、うだな………はぁ」

佐々木(キョン、受かっていて……)

479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 17:53:35.49 ID:Gg2schHx0

佐々木「どうだい、見つかったか……?」

キョン「…………」

佐々木「…………」ドキドキ

キョン「あったよ。佐々木、合格したぜ」

佐々木「ほ、ほんとかい……」

キョン「ありがとな、佐々木。お前のおかげだ」

佐々木「よかった……キョン………」

キョン「ほら、泣くな泣くな。祝いになんか食べて帰ろうぜ」

佐々木「……あぁ、行こうか」


佐々木「……キョン、これで僕とはあまり会えなくなるね……」

キョン「ああ……俺もたまには連絡するよ」

佐々木「ありがとう。じゃ、達者でね……」

キョン「おう、お前こそな」

481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 18:06:30.95 ID:Gg2schHx0


高校に入って一年が経過していた。
特にこれと言った事件もなく……まぁ、成績が伸び悩んでいるのは不安だが、それなりに楽しい高校生活を送っていた。

谷口「なぁキョン。明日国木田とボーリングにいかねえか?」

キョン「ああ、いいぜ。どこに集合するんだ?」

谷口「駅前でいいよな、国木田?」

国木田「あ、うんいいよ」

キョン「なら決まりだな。じゃあな」


482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 18:10:41.06 ID:Gg2schHx0

スタスタ
キョン「ちょっと早く来すぎたか……」

「やあ、キョン」

キョン「んっ……佐々木!」

佐々木「いやあ、会いたいなと思っていたら偶然君を見かけたのでね。どうだ、元気かい?」

キョン「ああ、元気すぎるほどだ。」

佐々木「安心したよ。昔と変わらないね。いや、体はもちろん成長しているだろうが、性格は全く変わってないね」

キョン「……それって、褒め言葉か?」

佐々木「くっくっ、褒め言葉さ」

キョン「ありがとよ。」


483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 18:16:14.78 ID:Gg2schHx0


キョン「あー、そろそろツレと待ち合わせてるから行かなきゃいかん。お前とはもっと話していたいんだが……スマンな」

佐々木「待って。キョン、……今度二人で食事に行かないかい?」

キョン「ああ、行こう。じゃあまた後で連絡してくれ。じゃあな」

タッタッタッタッ

キョン、こうして再会すると僕はなんだか……

……なんだか、これからまたキミとずっと一緒に居られそうな気がしてきたよ。

おわり

484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 18:27:09.79 ID:Gg2schHx0

というわけで話練ってきます

今日の予定
・無口なハルヒ、おしゃべりな長門
・キョンだけ30代
・ワカメキョン
・萌え長門←できればここまで
・九曜増殖
・猫に好かれるキョン
・手をつないでいないと死んでしまう病

500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 20:40:00.60 ID:Gg2schHx0

うーん、口調やらも思いっきり入れ替えた方が良かったんでしょうが……
原作を意識してしまって中途半端になってしまいました。
投下します

それは昼休みのことだった。
やかましい一年五組を抜けだして文芸部室へと足を運んだ俺は、弁当を食ベ終わると5時間目の英一に備え黙々と単語帳を睨んでいた。
英一の教師は優しいが厳しく、英語の時限があるたびに15問から構成される単語テストを繰り出してくるのだ。
その問題というのが何ともハードなもので、重箱の隅をつつくようなものばかりだしてくるので毎回9人くらい不合格者が出る。
まぁ、そのうちの一人が俺なんだが………
不合格だけで済むならこんな話はしなくていいんだ。そう、こういうテストで与えられる不合格には罰というものがあってだな……
ああ、もう何も言うまい。考えただけで胸が締め付けられてくる。

キョン「……」ジーッ…

バタンッ!!

キョン「うおっ!!」

ハルヒが勢いよくドアを開けて単語帳を開いている俺に気付くと、ずかずかと歩み寄ってくる。ああ、こいつは何かある顔だな



501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 20:46:04.82 ID:Gg2schHx0

ハルヒ「ちょっとキョン、単語帳貸しなさい!!」バッ

キョン「おい!おれまだ覚えてねえって!!」ガタッ

ハルヒ「良いじゃないどうせあんた単語テスト落ちるでしょっ」グイグイ

キョン「今日は久々に頑張ろうと思ってんだよ!オラ返せ!!」グイグイ

ハルヒ「ああもうキョン、いい加減にしなさいッ!!」グイッ!!

キョン「ううぉあっ!!」グググッ

ミシャッ!!

キョン「!!!」ドタッ

ハルヒ「きゃっ!!」

長門「!!!不覚……」

ゴチンッ!!!

502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 20:51:53.93 ID:Gg2schHx0



キョン「おい、二人とも大丈夫か?」

長門「……頭部がとても痛い」ムクッ

キョン「長門、大丈夫か!?」

長門「大丈夫、生命活動に影響する程度の問題は発生していない。それよりも涼宮ハルヒを」

キョン「ああ…ハルヒ、大丈夫か?」

ハルヒ「……………立てるわ」

キョン「あ、ハルヒ、ごめんな。ほら、貸すよ」スッ

ハルヒ「ありがとう……………」

ん……?
どうしてハルヒはこんなに控えめなんだ?
対する長門はいつもより原稿用紙を気持ち多めに与えられているような印象だ。

503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 20:58:20.73 ID:Gg2schHx0


キョン「……長門、ちょっといいか」

長門「『ちょっと』と言うのはどの程度の時間?」

キョン「ああ、ええと……2分ほどだ、ついてきてくれ。ハルヒはそこで休んでるんだぞ」

ハルヒ「……………わかったわ」



キョン「さっきからすごい違和感を感じているんだが、なんなんだこれ?」

長門「違和感は感じるものではなく覚えるもの。あなたは頭痛が痛いの?」

長門にここまで言われるとなんか傷つくな……
いや、確かにあいつのほうが俺の何十倍も頭が良い。だがあの静かな長門はどこへ飛んで行った?
……とりあえず詳細を聞いておこう

キョン「ああ、すまん……それで、どうなっているんだ?」

504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 21:03:49.50 ID:Gg2schHx0


長門「1分51秒前、涼宮ハルヒと私の頭部同士が激しい勢いで接触したことで、一時的に性格が入れ替わった。」

キョン「……だからこんな話し方になっているというわけか。精神そのものは入れ替わってはいないんだな?」

長門「そういうことになる。私という個体はこのままでもユニークだと思っている。」

いや、そう言われてもな……

キョン「それなんだが、俺としてはあまり心地良いもんじゃない。前の物静かな長門の方が俺は好きだ。」

長門「な、何を言っている……」カァァ

キョン「それにハルヒがあんなに控え目だと調子が狂うんだ。頼む、解決法を教えてくれ」

長門「……わかった。この復元速度からしておそらく4時間14分23秒後に元に戻るので、心配しなくてもいい。それより」

キョン「ん?」

長門「現在で文芸部室退出から3分41秒経過した。罰として今度図書館へ連れていくこと」

キョン「ああ、分かったよ……」

506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>505 らじゃ] 投稿日:2009/11/24(火) 21:06:43.30 ID:Gg2schHx0

キョン「すまんなハルヒ、放置してしまって。頭はもうどうもないか?」

ハルヒ「もう大丈夫ね」

キョン「そうか……今度忘れたときからは俺が単語やらを紙に写してやるから、ちゃんと言うんだぞ?」

ハルヒ「あ、ありがとう……//」

キーンコーンカーンコーン

キョン「うおっやべえ!!急ぐぞハルヒ!!!」

ハルヒ「うん……//」


507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 21:13:20.88 ID:Gg2schHx0



「では単語テストですね。単語帳をしまいなさい」

はぁ……さっきのアクシデントのせいで、覚えたことが全部パァになったぜ……

キョン「………」コロコロ…カリカリカリ

ハルヒ「………」カリカリカリ

「じゃあそこまで。前後の人と交換しなさい。休みの人はいr―…」

キョン「はぁ……ほらよ」スッ

ハルヒ「さっきは……ごめんね」スッ

キョン「えっ、ああ、まあ気にするなよ。」

ハルヒ「うんっ……」


キョン「いや、なんでお前が合格してんだよ」ガタッ

ハルヒ「………地力?」

キョン「あ、そうですか……」

508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 21:17:42.56 ID:Gg2schHx0


放課後

キョン「おいすー……長門だけか。そうだ、後どれくらいで元に戻るんだ?」

長門「あと30分42秒後に一度意識がシャットダウンされる。その後意識が回復したとき、性格が元に戻っているはず。」

キョン「そうか。ありがとな」

長門「別に褒めるべきことではない。当然のことを言ったまで。余計な気配りはしなくて良い」

キョン「いや、別にそこまで言わなくても……」

510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 21:21:35.85 ID:Gg2schHx0

その30分ウン秒かが経過するまで、俺は単語のやり直しと言うとても煩わしい作業を進めていた。
枠だけが打ち込んである白紙プリント裏表に間違えた単語で全部埋めなきゃいけないんだ。
今頃あの先生は生徒に苦労させるだけさせておいて自分は優雅にコーヒーを飲んでいることだろうな。
確かにやさしくて厳しい、いい先生だが……なんだかそれを思うと腹立たしくなってくる。

んなことをテレテレと考えているうちに朝比奈さん、古泉がログインしてきた。
朝比奈さんが長門に緑茶をやるときいつもより多めのチップを返されて面喰らっている姿は確かにとてもユニークだった。
そこですかさず俺がネタばれをすると朝比奈さんは「なんだぁ早く言ってくださいよ〜っ」と俺の胸をベシベシ叩いてきた。
くーっ朝比奈さんかわいいなあ!

511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 21:25:20.18 ID:Gg2schHx0


ガチャ

ハルヒ「………」

キョン「おっハルヒ、とりあえず座れよ」

ハルヒ「ああ、うん……」


そろそろか……

ズキン!!
ハ長「〜〜!!………」パタッ

みくる「ふぇぇ、大丈夫ですかぁ……!」

キョン「心配しなくてもいいんですよ。もう戻りますから」

古泉「これで一件落着、というわけですね……」

513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 21:29:02.65 ID:Gg2schHx0

長門「………」ムクッ

キョン「長門!大丈夫か?」

長門「心配ない。正常に機能している」

キョン「よかった。そうだ、ハルヒは……おいハルヒ?」

ハルヒ「ふ、ふぇぇぇっ!!!」ビクビクッ

キョン「………あれ、長門?」

長門「…………想定外。不覚」

古泉「あらあら……」

みくる「ふぇぇ………」

おわり

550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 10:19:09.41 ID:xCDtXsch0

もうすぐ書き終わるので投下します

チュン…チュンチュン……

キョン「ん………」ムク

ああ、久々に気持ちの良い朝だ
いつもは妹に腹を抉られるようにして起こされるんだが今日は自分で起きられたな。
それより今何時だ……

キョン「って、うおいっ!!!」

ちょっと待て、何で起こしてくれなかった妹よ……
確かにやかましい目ざましも考えものだがな、目ざましがないと起きられないんだ俺は!
あれ、妹はどこだ……リビングにはいないし靴が置いてある。まさかまだベッドか?


551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 10:23:27.08 ID:xCDtXsch0


「うーん……」

キョン「妹どうした?」

妹「あたし風邪引いちゃって……」

……確かに意識が朦朧としてそうな様子だ。
まぁこいつはいつもがんばってるからたとえズル休みだったとしてもいいだろう

キョン「そうか……じゃあ学校に連絡してくるからな、しっかり休んどくんだぞ」

妹「ありがとう、お父さん……」

いや、お前はもう寝とけ、俺はお父さんじゃないぞ。

キョン「腹が減ったらバナナでも食べてろよ。じゃあ俺は学校行ってくるから」

妹「はぁい……」

寝坊した理由を学校に「妹が急に熱を出したから」と言うことにして学校に電話して俺は課外が終わるころに家を飛び出した。


552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 10:28:04.39 ID:xCDtXsch0


ガラガラ
キョン「ういーす……」スタスタ

ざわ…ざわ……

……ん、どうしたみんな、俺の顔に何か付いてるのか?
不思議に思いながら俺は自分の席に向かう。

ハルヒ「あ、どうもこんにちは……ええと、―――くんはまだ学校に来てませんけど、どなたですか?」

キョン「は?何言っているんだ?お前は俺の顔を忘れたのか?」

岡部「おいみんな席につけHR始めんぞ……おい!部外者がなんで教室内に入り込んでくるんだ!!」

えっ、岡部先生?うわっ何をする!

553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 10:33:45.88 ID:xCDtXsch0

キョン「……どうしてこうなった」

俺は岡部によって教室から追い出され、そして異変に気づいた数人の教師たちにより俺は校門の外へ放り出されてしまった。
またハルヒか?俺ハルヒに嫌われるようなことしたっけ……

キョン「………とりあえず帰るか」

とりあえず俺は近くのコンビニで雑誌と菓子、弁当を買って家に帰った。



キョン「ただいまー」

554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 10:39:06.24 ID:xCDtXsch0


………

何も音がしないところを見ると、妹はまだ寝てるんだろう。
昼になったらお粥でも作ってやるかな……


キョン「妹、お粥作ったぞ。食べられるか」

妹「ありがとう、お父さん……」

こいつ、まだ寝ボケて居やがるのか?

キョン「俺はお父さんじゃないって朝も言っただろ?お父さんはいま海外出張d……」

ハルヒ『あ、どうもこんにちは……ええと、―――くんははまだ学校に来てませんけど、どなたですか?』

ま、まさか!!


556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 10:43:57.38 ID:xCDtXsch0

ようやく異変の正体らしきものに気付いた俺は、あちこちに体をぶつけながら慌てて洗面所に向かった

キョン「な、なんだよこれ……」

鏡に写った俺は、どう見ても30代前半のおじさんだった。

キョン「これ、付けヒゲじゃないよな……」サワサワ

毛抜きで一本引き抜いてみる。

キョン「痛ッ!」

夢なら醒めてくれ……いや、待てよ?
俺、かっこよくなってないか?ほら、なんかちょっとキリッとした顔立ちになってるし…
じゃあ今日はとりあえず、それらしく振舞ってみるかな。
どうせお父さんとか呼ばれてるんだし、今日の俺は俺のお父さん、ってことにしておこう。どうせ親はしばらくいないんだ。
あ、あ〜、、コホン。うん、なかなかダンディな声じゃないか。

557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 10:50:04.08 ID:xCDtXsch0


キョン「………」グビッ

コトッ

キョン「ふぅ……」ペラッ

こうしていると、ああ本当に大人になった気分だな。
いや、働いてはいないからサラリーマンの気分にはなれないし、お金もあまり持っていないからどう頑張っても「なりきり」の域を出られんわけだが……
でもなんとまあまったりできて気持のいいもんだ。


キョン「………」

…………
……



558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 10:55:41.53 ID:xCDtXsch0


インターホンが鳴る音とともに、俺は目を覚ました。

キョン「あれっ、俺寝てたのか……」ムクッ

プツッ
キョン「はい、どなた?」

「涼宮です。―――くんに今日配られた書類を持ってきました」



キョン「よう。あれ、みんな来てくれたのか」

ハルヒ「え、えっと……は?」

古泉「あはははっ……」

長門「………」

みくる「ひぇぇっ!」

ハルヒ「あ、あんた誰よっ!キョンに何をしたの!!!」

キョン「いやっ待てハルヒ」

慌てふためくハルヒを何とか落ち着かせ、俺はハルヒに状況を説明しようと試みた。

559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 11:03:48.17 ID:xCDtXsch0

―――

ハルヒ「なるほど、あんた本当にキョンなのね?」

どうやら理解してくれたようだ。

キョン「ああ、そういうことだな。」

古泉「それにしても、ずいぶんとかっこよくなりましたね、あなた」

キョン「いや、お前に言われたくはねえ…まぁともかくみんな、中に入ってくれよ」

560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 11:08:35.33 ID:xCDtXsch0



キョン「それで、岡部に締め出されて―……」

ハルヒ(なんでこんなに雰囲気が違うのよ。中身はバカキョンのくせに急に男らしくなって……)

ハルヒ「なんか、あんたいきなり話しかけづらくなったわ……」

キョン「いや、いいんだ。気にしなくてもいいぞ?」

ハルヒ「うぅ……」

キョン「ところで長門、古泉、ちょっと来てくれないか」

古泉「ああっ……わかりました」

長門「…………」コクッ


561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 11:18:45.97 ID:xCDtXsch0


キョン「言いたいことは、大体わかるな?どうしてこうなったんだ」

長門「…………おそらく涼宮ハルヒの力だと思われる。この星の条件下ではこのようなことは起こり得ない」

古泉「だとしか、思えませんね……」

キョン「だとしたらよ、ハルヒはこれでもう自分の力に気づいてんじゃねえか?だってハルヒが大人の俺を見たいって思ったからこうなったんだろ?」

古泉「そう……なんでしょうか、長門さん?」


563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 11:23:04.69 ID:xCDtXsch0



長門「涼宮ハルヒの心拍数は現在平常。自身の力には気づいておらず、今回は彼女の無意識の願望が影響したと思われる。」

長門「今回あなたがこのような状態に変化したのは、おそらく彼女があなたの精神年齢が現年齢に相応しくない、と感じたから」

キョン「……つまり、どういうことだ?」

古泉「つまり、あなたがオッサンくさい、と思われていたんでしょうね……あはは」

キョン「な、なんかグサッとくるな……」

古泉「いえ、ですが今のあなたは随分大人らしくて魅力的ですよ。見た目も中身も」

キョン「おい古泉、それは皮肉と受け取っていいんだな?」

古泉「ふふっ、これは失礼しました」

564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 11:27:22.12 ID:xCDtXsch0



キョン「それでだ、長門」

長門「何?」

キョン「これ、どうやったら元に戻るんだ?」

長門「涼宮ハルヒがあなたに戻ってほしいという願望があれば戻ると思われる」

長門「私には何もできない。申し訳ない。」

キョン「いや、いいんだ…」

キョン「あ、それより長門。妹に『キョン』は旅行に出かけていて、俺は妹のお父さんだって認識させることはできるか?」

長門「解った。これから対応する」

565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 11:36:08.65 ID:xCDtXsch0




キョン「すまん、長引かせちまったな」

みくる「それよりキョンくん、これからどうするんですかぁ……」

ハルヒ「そうね……ほんとにどうすんのよあんた?」

どうするって言われたって……まぁ学校に行けなくなったのは残念だが

キョン「戻るまで待つしかないんじゃねえか?とりあえず俺は家で待機して居ようと思う」

古泉「それがいいですね。それだと周りを余計に混乱させずに済みます」

キョン「それよりよ、これこそがお前が求めていた不思議じゃねえか?」

ハルヒ「確かにそうね。でも今はそんな気分じゃないわ……」

キョン「えっ?ああそう……」

566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 11:40:58.44 ID:xCDtXsch0



古泉「そろそろ暗くなってきましたし、私たちはもう帰りましょう」

ハルヒ「そうね。でもキョン、あんたが平日家で引き籠っているとしても、休日の探索には参加してもらうからね!!」

キョン「わかったよ。じゃあな」

みくる「さようなら〜」

長門「……」

キョン「ええ、さようなら」



567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 11:44:46.24 ID:xCDtXsch0



日曜日、今日は俺が学校に来なくなって初めての探索の日だ。
まぁ遅刻するのは当然だろうが、ハルヒはストレスを発散できずイライラしてるだろうから今日は思いっきり遅刻してやろう
そうだな、予定時刻5分後くらいにしとくか

妹「お父さんどこ行くのー?」

キョン「ああ、ちょっと用事が入っててな。飯は適当に作って食べててくれ」

妹「いってらっしゃーい」

568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 11:51:25.10 ID:xCDtXsch0

キョン「………」スタスタ

「あ、あれが大人になったっていう彼ですよ!」

「あの人がかい?話しかけてみようか」

キョン「……ん?」

佐々木「すいません、――さんですよね」

キョン「あれ、佐々木か。なんでこんなところに」

佐々木「やっぱりキミだったか。いや、橘さんから君が突然15年くらい年を取ったと聞いてね。」

橘「2度あることは3度あるだろう、ということでここであなたを待ち伏せしていたんです。へぇ、かっこいいじゃないですか!」

キョン「その新たに発見された動物を見るような目はやめてくれ……」

571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 12:08:16.37 ID:xCDtXsch0

とりあえず飯食べてきました。再開します


藤原「はっは。まさかこんなになっちまうとはな。良いものを見せてもらったよ。ここまでされたのを見ると流石に同情したくなってくるぜ」クスクス

キョン「うるせーな。お前はいつも上から目線すぎんだよ。現地民とやらも中身はお前らとそこまで変わらんだろう」

藤原「脳の容量が前より大きくなってんだよ。そこまでとは言わせんぞ?」

キョン「はは、そうかい。そりゃ悪かったよ未来人様」

九曜「……今度――いっしょに―――――――」

キョン「ん?」

九曜「―――遊びましょ―――――――――――」

藤原「おやおや、これはこれは」クスクス

キョン「……もう、俺はハルヒんとこに行くぞ」


572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 12:13:47.30 ID:xCDtXsch0


藤原「はっは。まさかこんなになっちまうとはな。良いものを見せてもらったよ。ここまでされたのを見ると流石に同情したくなってくるぜ」クスクス

キョン「うるせーな。お前はいつも上から目線すぎんだよ。現地民とやらも中身はお前らとそこまで変わらんだろう」

藤原「脳の容量が前より大きくなってんだよ。そこまでとは言わせんぞ?」

キョン「はは、そうかい。そりゃ悪かったよ未来人様」

九曜「……今度――いっしょに―――――――」

キョン「ん?」

九曜「―――遊びましょ―――――――――――」

藤原「おやおや、これはこれは」クスクス

キョン「……もう俺はハルヒんとこに行くぞ」スッ


574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 12:20:08.74 ID:xCDtXsch0


ガシッ

キョン「うをっ!?」

九曜「―――させない――――――――――」

キョン「あー……」

橘「九曜さん、早まりすぎですよ。今は彼の意思を尊重してあげたら?」

九曜「――――――」スッ

キョン「ありがとう。じゃあな」スタスタ

橘「良かったんですか、佐々木さん?」

佐々木「うーん…彼と会ったのはいいけどどこか申し訳なくなってきたね。僕じゃ釣り合わないよ彼は」

橘「そ、そんなあ……」

九曜「――――――――……」

575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 12:24:24.49 ID:xCDtXsch0

うおっミスってたさーせん


ハルヒ「キョン、なんでこんなに遅かったのよ!」

キョン「すまん、偶然佐々木たちに呼び止められてな。」

ハルヒ「ふーん……まあいいわ。じゃあいつもの喫茶店に行くわよ」


ハルヒ「じゃあ、くじを引いて頂戴!」スッ

古泉「……」ニコニコ

キョン「ん、お前なんでそんなに上機嫌なんだ?」スッ

古泉「……いえ、何もありませんよ」スッ

キョン「腹立つなあ……」




576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 12:31:49.72 ID:xCDtXsch0



この日は珍しく、ハルヒと俺、朝比奈さんと古泉と長門に分かれた。

ハルヒ「……ねぇキョン、あんたどうにかして元に戻れないの?」

キョン「ん、何でだ?」

ハルヒ「あんたがそんな格好だとその、話しかけにくいし」

キョン「文句が言い辛いってか、いいんだよ遠慮しなくて」

ハルヒ「それが解ってての話よ。前にも言ったでしょ……。」

キョン「そ、そうか……」

ハルヒ「………」

577 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 12:38:46.07 ID:xCDtXsch0

結局何も見つからず……と言っても、毎回何も見つかっていないんだがな。
そんなこんなでハルヒと4時間くらい町を歩き回った後、駅前に集合した。

ハルヒ「どう、何か見つかった?」

みくる「うーん……何もなかったですね」

古泉「見つかったといえば……涼宮さんの横にいる彼、とでもいいましょうか?」クスッ

キョン「お前に言われるとなんかむかつくな……」

みくる「ふふっ、キョンくん古泉くんに厳しいんですね」

長門「…………」

ハルヒ「………」

578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 12:42:47.55 ID:xCDtXsch0



ピリリリリッ
古泉「んあっ……すいません、バイトが入りました。今日はこれで失礼させていただきます」

ハルヒ「あ……そう、残念ね。じゃあ今日はこれで解散にしましょう?」

キョン「そうか……じゃ、また次の日曜日に会おうぜ」

ハルヒ「キョン、勉強だけはしっかりしておくのよ!」

キョン「おう、分かったよ」

みくる「さようなら〜」

長門「………」

579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 12:48:18.38 ID:xCDtXsch0

キョン「あれっ、長門。俺に何かあるのか?」

長門「………思い出して」

そう言い残して、長門は立ち去って行った。


ガチャン

ボフッ
キョン「はぁ………」

思い出して……か。何を思い出せばいいんだ?
わからん。あいつのアドバイスはいつも解らん。わからんが…何かモヤっとする。
……今日はもう寝るか

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 12:53:43.21 ID:xCDtXsch0


………………
………
……


「キョン、起きて」

「……起きて!!」

キョン「……んっ、ここは………」ムクッ

ハルヒ「また、来ちゃったのよね……」

キョン「そ、そうか……とりあえず窓から侵入して部室に行くか」

ハルヒ「そうね……」

582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 13:00:01.92 ID:xCDtXsch0


ガチャ

キョン「やっぱり、前みたく誰もいないな……」

ハルヒ「うん……ねぇ、キョン」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「あたし大人になったあんたがその……」

キョン「その?」

ハルヒ「男前で背が高くて、そこそこかっこよくて、怖くなったのよ。あんたが誰かに取られちゃうんじゃないかって思って」



583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 13:03:14.10 ID:xCDtXsch0

ハルヒ「でもここなら誰もいないから、二人でずっと暮らせそうね……キョン」

ハルヒ「あんたが好きよ。」

キョン「あっ、あ……」

返す言葉が出てこない…ここで言わなきゃハルヒは……
何か言え、俺!!

長門『………思い出して』

キョン「ハルヒ!」ギュッ

ハルヒ「ひゃっ!」


キョン「……ハルヒ、確かに俺はSOS団のみんなが好きだ。だがな」

キョン「俺はお前以外の誰の元にもいかない。だから二人でいいなんて言わないでくれ」

ハルヒ「えっ…あっ……」

キョン「俺はハルヒ、お前が大好きだ。…だから夢から醒めたらまたSOS団のみんなと遊ぼう」

ハルヒ「き、キョ…んっ!!」


584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 13:06:32.32 ID:xCDtXsch0

「ぬぉっ!!!」

……………。
なるほど、2度目ともなると流石にショックにも耐えられるようになったな。偉いぞ俺。
しかし……これは夢、だったんだろうか?
……それよりもう朝か。
この前は起きたのが真夜中だったからな。


キョン「んんっ………は!?」

洗面所の鏡の中に立っている俺は、高校生に戻った俺だった。
も、戻ってる……まさか、これはやはり夢じゃなかったのか?
つまり、夢じゃなかった、と言うことは………
ぐあ、今すぐ首吊りてぇ!!

585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 13:09:05.02 ID:xCDtXsch0


キョン「ふあぁ……」

「よう、キョン久し振りだな!ちゃんとお土産持ってきたか?」

キョン「うおっ、谷口か。久しぶりだな」

お土産……?ああそうか、長門がこいつの記憶をいじってくれたのか。ありがとよ、長門。

キョン「お前にやるお土産なんてものはねえよ」

谷口「はぁ!?冗談だろ?お前俺のこと何とも思ってなかったってことかよ!」

キョン「ははっ、冗談だ。そもそもお土産自体買ってきてねえよ」

谷口「ああ、何だよ驚かせやがって。まったくそういう冗談は冗談でm―…」


586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 13:11:29.57 ID:xCDtXsch0


ガラガラ

谷口「キョンが帰ってきたぜー!」

ざわ……ざわ………

おお、今度は別の意味でざわついているみたいだな。安心したぜ。

キョン「んっ?」

ハルヒが不安そうな目でこっちを見ている。
……心配しなくても大丈夫だ。ハルヒ、いま行くからな。

おわり

606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 16:25:03.31 ID:xCDtXsch0

ふう。完成しました。では

キョン「またな、佐々木」

佐々木「ああ……近いうちにまた連絡すると思うよ。」

佐々木「キミにとっては迷惑だろうけど、この件は早めにケリをつけたい。次の全国模試が迫っているしね」

キョン「まったくだ。じゃあな」

607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 16:35:36.91 ID:xCDtXsch0

本当、面倒な話になってきたぜ。
生意気な未来人、誘拐犯の超能力者、壊れたラジオみたいな宇宙人。
そいつらが現れたと思ったらいきなり中学時代の友達を持ってきて
「こいつはハルヒに代わって新しい神になるべき存在だ」と担ぎだしたんだからな。ああ、言ってるのは橘だけだったか?
まぁ、なにより中3からずっと仲良くやっていた佐々木だったのが一番の驚きだな…
「ブルータス、おまえもか……」
とつぶやきたくなる気持ちを抑え、俺は喫茶店を出ていった。


キョン「……」

「キョン君」

キョン「うおっ!!」

不意に突然横から声をかけられた。透き通り、吐息の混じった美しい声。

「ふふっ。そんなに驚かなくてもいいじゃないですか」

キョン「き、喜緑さん!?」


608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 16:41:02.77 ID:xCDtXsch0


喜緑さん「こんにちは。先ほどはお騒がせして失礼しました」

キョン「ああ、いえ……えっと、何の用ですか?」

喜緑さん「んー…あそこで話しましょう?」

キョン「ま、まさか俺を殺すんですか……」

喜緑さん「ふふっ。そんないじわるなことはしませんよ?」

キョン「ふぅ……いや、それ普通いじわるじゃ済みませんって」

喜緑さん「人を殺したことがないのでそういうのはよく分からないんです……では、行きましょう?」

キョン「え、ええっ……」

さらりと怖いことを言うなこの人……

609 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 16:49:26.72 ID:xCDtXsch0


キョン「それで、なんです?その用ってのは」

喜緑さん「私と、お付き合いしていただけませんか?」

キョン「……はっ?」

その、いきなりそういうことを言われてもですね。

喜緑さん「嫌…ですか?」

キョン「いえ、嫌、ってわけではないんですけど……」

喜緑さん「あっ、コンピ研部長の件については情報操作で……」

キョン「それは長門から聞きました。ええっと……なんで俺なんですか?」


610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 16:57:49.24 ID:xCDtXsch0


喜緑さん「私が生徒会の書記を務めているのはご存知でしょうが…その、最近退屈なんですよね」

キョン「退屈、ですか」

喜緑さん「外ではいろいろ騒がしいことでしょうけど、それについてはすべて長門有希が対応しているんです」

喜緑さん「だからあなたと付き合えば退屈が吹き飛ばされるかと思って。あなた優しそうだし……」

キョン「?は、はぁ……」

喜緑さん「ダメ、ですか?」


611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:04:56.25 ID:xCDtXsch0


キョン「あ、いえ、良いですよ」

喜緑さん「本当ですか?ありがとうございます!そうだ」

キョン「んっ?」

ギュッ
キョン「!!」ドキッ

喜緑さん「こういう場面では、このようなことをすると相手は嬉しく思うと教わりました……」

キョン「あっ、どうも……」


キョン「あの、お願いがあるんですけど」

喜緑さん「なんでしょう?」

キョン「その、喜緑さんじゃ味気ないですし……江美里、って呼んでもいいですか?」

喜緑さん「うふふっ、よろしくお願いします」


612 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:12:05.50 ID:xCDtXsch0


そんなこんなで、なんだかぎこちなくスタートした俺と江美里だったが……
付き合い始めてみると、そんなものはすぐに取っ払われた。まぁそんなものだろう。

キョン「なぁ江美里、これとか似合うんじゃないか?」

喜緑さん「これですか?うーん…地球人の嗜好はよくわからないですね」

キョン「そ、そうか……じゃあ、宇宙人とやらはどういうものが好きなんだ?」

喜緑さん「これとかいいんじゃないでしょうか」スッ

キョン「ぷっ!!それ小学生が着るような服だろう」クスクス

喜緑さん「そうですかね……」

キョン「宇宙人の嗜好はよく分からないな」

喜緑さん「ふふっ、まったくです。あっ、これとk―…」


613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:17:18.29 ID:xCDtXsch0


キョン「あっ、これはいいと思うぞ?」

喜緑さん「私もこれいいと思います」

キョン「ちょっと試着してみたらどうだ?」

喜緑さん「わかりました。待っててください」


スッ

キョン「おっ、出てきた」

喜緑さん「……どう、でしょう?」

キョン「ああ、似合ってるぞ」

喜緑さん「あ、うん……どうも//」

キョン「じゃあこれ買ったらどうだ」

喜緑さん「ですね。買いましょう♪」

キョン「……いや、脱がないと買えないぞ?」

喜緑さん「………あっ」


614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:21:57.66 ID:xCDtXsch0

「お前を殺せば……おれはここで楽になるんだ!」

「やっやめろー!ぐあぁっ!!」ズブズブ

「よ、よくも…よくもォーッ!!!」



キョン「………」モグモグ

喜緑さん「………」

キョン「………なぁ」

喜緑さん「ん?なんでしょう?」

615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:25:25.33 ID:xCDtXsch0


キョン「これって、面白いか?こいつすごい大根役者だな。つうかこれこんな映画だったっけ……」

喜緑さん「とてもそうは思えませんね……」

キョン「……なんかすまん」

喜緑さん「いえ、いいんですよ。ポスターに興味を惹かれたのは私も同じですからね」

キョン「次はもっと面白いもん探すよ」

喜緑さん「あっはい…」



キョン「おっ、あそこにプリクラがあるぞ。……あっ、江美里、プリクラって知ってるか?」

喜緑さん「そのくらい知ってますよ。宇宙人を舐めないでください」

キョン「ははっすまんな。じゃあ今日の記念に撮っていくか」

喜緑さん「ええっ♪」

616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:27:30.60 ID:xCDtXsch0

キョン「いやあしかしきれいに撮れたな」

喜緑さん「あっ、これラクガキしてもいいですか?」

キョン「ああいいぞ。」

喜緑さん「ふふっ」カキカキ

キョン「……すまん江美里。それ、なんて書いてあるんだ?」

喜緑さん「えっと、ここから見てあっちの方角にある惑星n」

キョン「ああいや、それはいいんだ……それってどういう意味だ?」

喜緑さん「その……『大好き』って意味です」カァァ

キョン「あっそのっ……ああ、俺もだ」カァァ


617 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:30:25.21 ID:xCDtXsch0


ハルヒ「みくるちゃん、早く来なさい!……ん?」

みくる「ふぇぇ…涼宮さん待ってk」

ハルヒ「ちょっと静かにして!みくるちゃん、あれキョンじゃない?」

みくる「ひ、ひぇぇっ!あれって生徒会の……」


キョン「ははっ、ほれ」

喜緑さん「あっ、いいですね。じゃあ私も待ち受けn」

ハルヒ「キョンッ!!!」

キョン「は、ハルヒ!?」

618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:37:55.30 ID:xCDtXsch0

ハルヒ「キョン、これ一体どういうこと?恋愛は禁止って言ったじゃないの!」

キョン「そ、その……」

喜緑さん「あら、涼宮さん」

ハルヒ「あなたもあなたよ!いくら相談者だといってもうちのキョンに手を出すなんて許さないわ!!」

喜緑さん「す、すいません……」

みくる「涼宮さん、それはいい過ぎじゃ……」

ハルヒ「黙りなさい。いい喜緑さん?今すぐキョンと別れるのよ!!」

喜緑さん「……解りました。キョンくん、今までありがとう……」タッタッタッ

キョン「あっ江美里!」ダッ

ハルヒ「あんたはダメよ!んもうっ、あんたn―…」

みくる「ふぇぇ……」

620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:41:16.76 ID:xCDtXsch0


みくる「あ、あのキョンくん、お茶でも」

キョン「いえ、結構です……」

古泉「………あn」

ハルヒ「キョン、あんた最近浮ついてるんじゃないの?ボーっとしてんじゃないわよ!」

キョン「………」

621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 17:44:37.32 ID:xCDtXsch0

ハルヒ「次の文化祭を成功させるためには準備が必要なのよ!」

ハルヒ「だから今回は前回とはガラッと変えるわ!みくるちゃん、あんt」

キョン「すまん、俺帰るわ」ガタッ

ハルヒ「ちょっとキョン、待ちなさい」

ハルヒ「…待ちなさいっ!キョン!!」

バタン


キョン「…………」

キョン「………はぁ。菓子買って帰るか…」

622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 18:04:50.22 ID:xCDtXsch0


「ありがとうございましたー」

キョン「…………」ワシャワシャ…

キョン「…………あれっ」

喜緑さん「あっ………キョンくん。ちょっと話したいことがあるの」

キョン「…………解りました」


喜緑さん「ごめんなさい!」

キョン「……え?」

喜緑さん「実は、あなたと付き合うことになったのは上から命令が下ったからなんです。」

喜緑さん「穏健派がいきなり意見を変えて急進派に近い考えになっちゃって……」

喜緑さん「ごめんなさい!ごめんなさい…ごめん………」

キョン「………」


623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 18:08:14.90 ID:xCDtXsch0


キョン「………喜緑さん」

喜緑さん「………なんでしょう」

キョン「あなたは、俺と居て楽しかったですか?」

喜緑さん「それは楽しかったですけど………」

キョン「……じゃあいいじゃないですか。それ以上言葉は要りません」

キョン「喜緑さん、やり直しましょう。今度は個人として」

喜緑さん「………」


喜緑さん「これでよかったんですか?また涼宮さんに見つかったら大変なことになりますよ?」

キョン「もし見つかって大変なことになっても俺が江美里を守るよ」

喜緑さん「ふふっ、頼りない宣言ですね。そんなの人間ごときにはムリですよ。」

喜緑さん「……でも、嬉しいです。キョンくん、これからもよろしくね?」

キョン「ああ。よろしくな、江美里」

おわり

626 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 18:16:23.46 ID:xCDtXsch0

ふう。次は「萌長門」でしたな。ちょっと休憩

636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 20:13:29.58 ID:xCDtXsch0

待たせすぎなのもあれだからもう投下しちゃいます

11月のある雨の日。
ハルヒの命令でストーブを大森電器店から調達してきた俺は雨に濡れながらも電気ストーブを部室へと運んだ。

ギィッ
キョン「あれっ、長門だけか……」

長門「そう」

キョン「ストーブを貰ってきたんだが……当たらないか?」

長門「大丈夫」

キョン「そ、そうか……」


638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 20:19:02.33 ID:xCDtXsch0

長門「………」ペラッ

キョン「………」

長門「………ヘチッ!」

キョン「んっ?」

長門「……今のは腹話術」

キョン「いや、それは無理があると思うぞ?」

長門「大丈夫……ヘチッ!」

キョン「……長門、こっちに来い。暖まるぞ」

長門「問題ない…ズズッ……―――」ブツブツブツ

639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 20:22:21.19 ID:xCDtXsch0



長門「………聞いて」

キョン「ん、なんだ?」

長門「体温調節の方法を忘れた。教えてほしい……」

キョン「えっ、いやそんなこと言われても……俺だって好きに調節できるわけねえよ」

キョン「でも……まあこっちに来ればいいんじゃないか?そうすればとりあえず暖まるだろ。ほら、意地張ってないで」

長門「そう……」スッ

640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 20:24:35.50 ID:xCDtXsch0



キョン「長門、あんまり無理しない方がいいぞ?」

キョン「お前はいつも頑張ってるからな。偶には休んだ方がいいだろう」

長門「大丈夫、体調は情報操作で管理できる。先ほどの鼻水もこの通り。心配ない」

キョン「……じゃあ体温調節もそれでできるんじゃないか?」

長門「できない」

キョン「いや、できると思うんだが」

長門「……できない」

641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 20:26:51.60 ID:xCDtXsch0

キョン「……もしかして、俺に甘えたいのか?」

長門「…………」

キョン「いいんだよ、気にするな。俺をもっと頼ってくれ」

長門「……では」ストンッ

キョン「うおっ長門!?」

長門がいきなり俺の膝の上に座ってきた。

長門「あなたは温かい。だからこれで体温調節を図る」

キョン「……ああ、分かったよ」

642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 20:30:37.88 ID:xCDtXsch0



長門「重くない?」

キョン「重くないぞ。」

キョン「……それより嬉しいな。長門が俺を頼ってくれて。ありがとよ」


することがないので、長門の読む本を後ろから眺めていると、長門がまた口を開いた

長門「………お願いがある」

キョン「ん、何だ?」

長門「後ろから手を回して腹部、または鎖骨付近で連結してほしい。より密着しないと体温が上昇しない」

長門「あなたの胸を私の背中に接触させるとより効果的。」


644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 20:36:01.46 ID:xCDtXsch0


キョン「それって、抱きついて欲しいってか?」

長門「……そう」

なんだか、長門の要求がだんだんエスカレートしてきたんだが……
…まぁ、長門が甘えてくるのは素直にうれしい。
俺は長門の言うとおり鎖骨付近で手を結び、結果的に長門に抱きつくこととなった。

キョン「長門、これでいいか」

長門「いい」

645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 20:39:12.24 ID:xCDtXsch0


長門「…………」ペラ

長門「………お願いがある」

キョン「えっ、また?」

長門「だめ?」

キョン「いや、ダメじゃないが……とりあえず言ってみろ」

646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 20:40:38.82 ID:xCDtXsch0


長門「貴方の左頬を私の肩に、後頭部を私の首に付けてほしい」

長門の要求で今度こそ完全に抱きつく形になることになるわけだ。

キョン「その、今更なんだが……俺でいいのか?」

流石にここまでくると超えてはいけない一線を超えてしまうんじゃ……

長門「むしろあなただからこそ頼んだこと。お願い」

650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 21:01:49.06 ID:xCDtXsch0

キョン「うう………」

長門「…………」じーっ

長門っ、その上目遣いは反則だぞ……

キョン「わかった、わかったよ……」

長門「感謝する」

キョン「……これでいいか」

長門「最高」

最高って………

651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 21:05:52.91 ID:xCDtXsch0


キョン「長門、そろそろ下校時間だ。帰ろう」

長門「……お願いがある」

キョン「その、いいんだがな、さっきよりも体を接触させるような願いはやめてくれよ」

長門「解っている」

キョン「……言ってみろ」

652 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 21:09:40.42 ID:xCDtXsch0



長門「手をつないで一緒に帰ってほしい。」

キョン「………」

ま、まぁ…抱きつくよりかは確かに身体的接触部位は少ないが…
雨だしな。そうしてしまえばどう考えたって付き合っているようにみえない。

長門「…………だめ?」ウルウル

キョン「あっ泣きそうになるな!わかった!解ったから!ほら、帰ろう」

長門「………うれしい」パァァ

654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 21:14:07.05 ID:xCDtXsch0

ザァァァ……
バサッ
キョン「ほら、入れよ」スッ

長門「感謝する」ニギッ

スタスタスタ……

キョン「長門、今までお前いろいろと我慢してたんだな。気づけなくて悪かった」

長門「謝らなくていい。言語で伝えない私が悪い」

キョン「ああいや、そこは長門が折れてくれていいんだ。」

長門「……そう」

655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 21:18:47.31 ID:xCDtXsch0


キョン「よし、着いたな」バサッ

長門「感謝する。」

キョン「じゃ、俺は家に帰る。また明日な」スタスタ

長門「……聞いて」

キョン「ん?」クルッ

長門「……今日最後の願いを聞いてほしい」

キョン「………んあ、なんだ」

656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 21:21:24.69 ID:xCDtXsch0


長門「………私という個体と付き合ってほしい」

キョン「…………」

長門「…………」

キョン「長門、俺からもお願いがある」

長門「なに」

キョン「……よろしくな」ニコッ

長門「………そう」パァァ

おわり

672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 22:52:57.43 ID:xCDtXsch0

とりあえず書き溜めながら投下していきます

ここは竜宮城、とでもいうべきか……?

ハルヒによって企画された冬季合宿。
ところがそこで突然発生した猛吹雪により俺達はおかしな屋敷へ飛ばされた。
そこは誰もいないただの屋敷。時間の流れがおかしいということを除いては……
まったく、またとんでもない所に来ちまったもんだ。

673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 23:03:34.41 ID:xCDtXsch0


とりあえずこの異常事態に備えるため、俺達はこのおかしな屋敷の風呂で疲れを癒したあと廊下に集合した。
異常事態にしちゃあ少しダラけすぎな気もするが…

ハルヒ「ねぇみんな、娯楽室で遊ばない?」

キョン「いや、流石に今はそれどころじゃないんじゃないか?遊ぶだけならいつでもできる。それに俺は疲れた」

古泉「僕も同感です……今日はいろいろとありすぎた。」

みくる「私もう眠くなってきました……」

ハルヒ「そ、そうね……」

…と言うわけでハルヒの提案は俺達の悲痛な抗議により見事に打ち捨てられ、俺達はそれぞれ決めておいた部屋に入ったのである。

674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 23:08:46.45 ID:xCDtXsch0


キョン「………」



キョン「ん?」

今なにかいたような……

キョン「気のせいか。寝よう…」

――

――――――

サワッ
キョン「!!!」ビクッ

675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 23:13:49.11 ID:xCDtXsch0




目を開けると、鼻の3センチ先に白い顔が迫っていた。

キョン「うわっ!!!」

「――――――」

驚いて飛び退くと、そいつの全体像が明らかになった。
黒い服、真白で透き通るような顔、体の表面積の3分の2を埋め尽くすであろう黒髪。
そしてこの不思議な威圧感、大きな黒い瞳。

どうみても人ではない。幽霊か……それか、人智を超えた存在。


677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[幽霊「か」が要りませんな] 投稿日:2009/11/25(水) 23:17:22.31 ID:xCDtXsch0

「ああ―――ここは――――とても……時の流れが遅い場所。」

キョン「お、お前は誰だ…何者なんだ……」

九曜「九曜――――」

キョン「くよう?」

九曜「周防――――」

キョン「すおう?くようすおうでいいのか?」

九曜「周防――――九曜」

周防九曜か。珍しい名前だな。
…だが俺には素直に関心を抱いている暇は与えられていないはずだ

678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 23:28:12.95 ID:xCDtXsch0

キョン「九曜とやら。お前はここに何をしにきた?」

九曜「――――あなたと―――遊びに」

は?

九曜「―――――――」グググッ

な、なんか始める気だぞこいつ……なにをする?

ピカッ!!

キョン「うおっ!目がっ!!!」


まばゆい光を直視し、俺は視力を急激に低下させていた。前が見えない…くそ……

680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 23:34:34.10 ID:xCDtXsch0

――――――――

……だが、やつは一向に俺に手を出してくる気配はなく、俺の視力は徐々に正常に回復していく。

キョン「うぅ…なんだよ……あれ?」

ぼやけた視界に、先ほどの黒い影は見当たらない。なんだってんだ…

キョン「んっ………」パチパチ

ああ、もう大丈夫だ。それよりあいつはどこへ行ったんだ?




キョン「……うわあっ!!」

そこにいた「奴ら」を目にして、俺は度肝を抜かれた
今まで一人だったあいつが細かく分裂して9体になっていたんだ。それもすべて二頭身の。

「――――さあ、遊ぼ」

そう言って、18の瞳が俺に視線をくれると、それぞれが重力を無視するかのような動きで俺に飛びかかってきた

681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 23:42:43.35 ID:xCDtXsch0

バタンッ!
ハルヒ「キョン!何かあったn…えっ、何よ……」

古泉「こ、これは……」

キョン「お、驚く前にこいつらを何とかしてくれ…んおっ……」

「綺麗な目――」
「――優しい顔―」
「―――」
「――ああ……」

みくる「ふぇぇ……」


長門「………今助ける」

そう言って長門は1ステップで俺に飛び寄ると、枝に引っ付くカイガラムシをヘラで取り除くかのようにやつらを引きはがしていった。

682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 23:46:08.28 ID:xCDtXsch0



「――なに」

一匹、いや、一人が長門に不服そうな目で尋ねる

長門「彼を危険な目は遭わせない。私が守る」

「――?」

…何わからなさそうに首を傾げてんだこいつら?

長門「………?」

いや長門も……


「――」

長門「……」

……様子を窺っているのか?それともテレバシーか何かで会話してんのか?
2人、いや、10人とも無口なので何とも言い難い雰囲気が醸し出されている。

長門「………耳を貸して」

キョン「ああ、おう……」


683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 23:50:13.81 ID:xCDtXsch0

キョン「何、俺らを歓迎するだって?」

長門「そう」

虫がよすぎるような話だが……まぁ長門が言うんだ。本当だろう

「――」

ハルヒ「何が起こったのかはよく分からないけど……とりあえず和解したってわけね?」

キョン「ああ、そう言うことらしい。さっきはすまんな」

「――いい」
「……それより」
「―――遊んで」

ハルヒ「この子達が何者か知らないけど……とりあえず娯楽室に行きましょ?」

684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/25(水) 23:55:09.75 ID:xCDtXsch0



キョン「だるまさんがころんだッ!」クルッ

長門「……」

九曜×9「……」

古泉「……」

みくる「…ふ、ふえっ!」ドテッ

ハルヒ「あっ、みくるちゃん動いたわね!じゃあみくるちゃんが次の鬼決定ってことで!ほら、キョンもう一度よ!」

キョン「お、おう。だーるまさんがk―…」

685 名前: ◆wuwShiroi. [IDが変わったので。] 投稿日:2009/11/26(木) 00:03:14.14 ID:iEP60N/y0


ハルヒ「ふぅ、すっかり遊びつくしたわね。」

キョン「流石に疲れたぜ……んっ?」

みくる「ふふっ、この子たち寝てますよ……」ナデナデ

「――」
「――」ゴロンッ

長門「………」ツンツン

「――」コロコロ

いや長門、つついて遊ぶな……

ハルヒ「今日はもうお開きね……じゃあキョン、この子たちをよろしく。でもやましいこと考えるんじゃないわよ?」

キョン「へいへいっ。ほら、お前らベッドに移動するぞ……」


687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 00:08:08.88 ID:iEP60N/y0

チュンチュン……

キョン「………」

サワッ
キョン「ぬおっ!!」

顔にムズ痒さを覚え、俺が目を覚ますと大きな黒い生き物が俺の横に寝転がっていた。

九曜「―z――――……――」ムクッ

キョン「ああ、戻ったのか。おはよう」

九曜「―――おはよう……。」

688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 00:12:29.61 ID:iEP60N/y0

ガチャ

ハルヒ「………」

キョン「…ああ、こいつは昨日のあいつらが集まって大きくなったんだ。不思議だろ?……んっ?」

九曜「――――――」

ハルヒ「………の」

キョン「の?」

ハルヒ「このエロキョン!!!!!!」ゴスッ


みくる「どうも御世話になりました〜」

古泉「助かりましたよ。では」

キョン「九曜、どうもありがとな……」ジンジン

九曜「――――また――――いつか」

ハルヒ「じゃあね!さようならー!」

689 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 00:15:53.43 ID:iEP60N/y0

「キョン、聞いているかい?」

キョン「ちょっと待ってくれ佐々木。俺は今、俺が信頼できる奴らを探している最中なんだ」

佐々木「それはすまないね。だがどうしてもキミに紹介した方がよさそうな人がもう一人いるんだ」

キョン「誰だ?あの煩わしい未来人野郎か?」

佐々木「キミと2メートル以内に同時存在していたい、だったか。ほら、彼女だよ」

キョン「……ん?」

九曜「――――――――――――」

キョン「おお、九曜か。じゃあ話は早いな。それで、何の話だ?」

佐橘「………えっ?」

終わり

691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 00:26:15.93 ID:iEP60N/y0

と、言うわけで今日はこの辺で終わりにしましょう。乙でした。
今朝からの予告
・猫に好かれるキョン
・手をつないでいないと死んでしまう病
・朝倉キョン
・キョン森
・+橘-ハルヒ
・妹の可愛さにひたすら萌える長門
・古泉が森さんのポケモン
・私のお気に入りキャラを思い切り可愛く
となっていますが正直キョン森あたりで今回は終了しそうな気がします
僕はこれで寝ます。御休みなさい。ではまた明日。

713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 10:16:22.03 ID:iEP60N/y0

もうすぐ完成するので投下しますね

今日はSOS団の活動はハルヒの気まぐれにより突然中止になった。
道草をすることもなく早々に家に帰った俺は暇を余していたため買ったきり読まなかった本を引きずりだして読み漁っている。
ひょっとしたら妹が読み終えた本を俺の本棚にこっそり置いているかもしれんのだが、まぁ暇つぶしにはいいもんだから許してやろう。

キョン「……」ペラッ

キョン「……んっ?」

714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[今日「は」→の] 投稿日:2009/11/26(木) 10:24:20.33 ID:iEP60N/y0


先ほど妹が半開きにしていったドアの隙間からシャミセンが入ってくる。
ん、なんだシャミセン。なんでこっちを見ている?
カリカリならさっきやったはずだろ。……んっ?

シャミセン「にゃあ」

そう言ってシャミセンは俺に目配せをして部屋を出て行った。

キョン「なんだあいつ……」


715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 10:31:33.63 ID:iEP60N/y0


キョン「……」ペラッ

ドアの方から視線を感じる。

キョン「……なんだよシャミセン、もうお前に食わせるもんはねえって」

シャミセン「………」

なんだ、俺についてこい……か?そう言いたげな顔でシャミセンは階段と俺の部屋を交互に見ている。

キョン「解ったよ……」

そういうわけで俺はシャミセンの要求通り、やつについていくことにした。

716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 10:39:28.19 ID:iEP60N/y0

キョン「んあ、外に出たいのか?」

シャミセン「………」

へいへい、今開けるよ。

こうして、シャミセンと俺の壮大な冒険が幕を開け……させないぞ。そんなに大げさなもんじゃない。
夕暮れに染まる団地をシャミセンと歩く。傍から見ればとびっきり気持ちが悪い光景だろうな。
だって高校生が猫に先導されてんだぜ?だがこいつはそういうことを全く気にせず平然たる面持ちでのそのそと歩いている。
流石猫だと褒めて差し上げたいところだ。

717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 10:49:19.44 ID:iEP60N/y0



キョン「んっ、ここは……」

植木に囲まれた芝生の小さな空間。
ここは俺達SOS団がシャミセンと出会った長門のマンション裏だ。

キョン「なんだ、お前元の住処に戻りたくなったのか?」

シャミセン「………」キョロキョロ

キョン「おい、どうした?」

シャミセン「にゃあっ!」

キョン「!?」ビクッ

718 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 10:53:35.80 ID:iEP60N/y0



シャミセンの声につられたのか、どこからともなく猫達がわらわらと集まってきた。

キョン「う、うわ、なんだこれ」

猫達はみな俺の見ると、のそのそと俺の方に寄ってたかってくる。
なぁ、シャミセン。お前はこれがしたかったのか?

シャミセン「………」

あっこらシャミセン!勝手にどっかに行くんじゃない!!

キョン「………まあいいか」

シャミセンは唯一ヒトの言葉を喋った賢い猫だ。
いや、今はそこまで賢くないだろうが…でも長門のマンションの位置を覚えているくらいだからな。
勝手に家に戻っていくだろうよ。まぁ車にも轢かれるようなドジも踏まんだろう。
しかし………

719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 10:57:24.87 ID:iEP60N/y0



俺はどうすればいいんだ?こいつらを。

キョン「………」ナデナデ

こいつらは俺になついているのか?頭をなでても引っ掻いてくることもなければ、フシャー!と声を荒げることもない。
……なついてもらえるのは嬉しいんだが、俺はこいつらを養うことはできん。
俺だって俺自身の生活が懸かっているからな。

「あれっ、キョンじゃない?」

キョン「おっ、ハルヒか。何でこんなところにいるんだ?」

ハルヒ「いや、それ私のセリフだって。なんであんたこんなところで猫と戯れてんのよ?」

キョン「いやな、シャミセンが俺についてこいとでも言わんばかりにしていたんでな。ついて行ったらいつの間にかここに来ていたんだ」

ハルヒ「へぇ……それってさ、猫の恩返し、ってやつじゃない!?」

キョン「ねえよ……。」

720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 11:08:08.12 ID:iEP60N/y0


ハルヒ「それにしてもほんとあんたに懐いてるわねこの子たち。ほらこっちおいで」

猫「フシャーッ!!」

ハルヒ「ひえっ!な、なにすんのよ!!」

キョン「ははっ、お前とは気が合わんみたいだな」

ハルヒ「うぅっ……」


「にゃーん……」スリスリ

キョン「………」ナデナデ

ハルヒ「猫ってさ、自由そうでいいわよね……」

キョン「ん?……まぁ、仕事ないし養ってもらえる奴は一生安泰だしな」

ハルヒ「そうね……」

ハルヒ「あたしね、子供のころ猫になりたいな、って思ったことあるの」

キョン「どうしてだ?」


721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 11:17:48.51 ID:iEP60N/y0


ハルヒ「人間ってさ、頭が発達しすぎてるのよ。だから余計なことを考えて自分自身の行動範囲を縛りつけてるのよね」

ハルヒ「だけど猫は何も考えなくていいからそんなことに悩む必要もないのよ。自分が幸せかどうかなんて考えなくてもいいのよ」

ハルヒ「だから幸せでいいな、って思っていたの……」

ハルヒが物憂げな表情でマンションの二階の物干し竿を眺めながらそう呟く。

キョン「………ほう」

ハルヒ「……でもね」


722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 11:24:10.44 ID:iEP60N/y0


キョン「んっ」

ハルヒ「猫じゃ行動範囲が狭まってありきたりな生き方しかできないなって思ったの。だからやっぱり人間っていいなって思ったわね」

えっ、結局そっちかよ……
ハルヒがせっかく久々にいいこと言っていたと思っていたのに。階段を踏み外すどころか踏み抜いて下に落ちた気分だぜ。

キョン「んまぁでもよ、猫は何も考えなくていいんだからありきたりな生き方にこだわることもねえだろ?」

ハルヒ「そうね。でもあたしはこっちの方がいいわ。」

キョン「俺はどちらかと言うと猫の方がいいかな。何も心配せずに過ごせていつでも自由に体を伸ばせる。それだけで十分幸せだ」

ハルヒ「そう………」

そういってハルヒは立ち上がると

ハルヒ「じゃ、私帰るから。あんたも早く家に帰るのよ?」

キョン「あ、ああ。じゃあな」


723 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 11:30:29.93 ID:iEP60N/y0


みゃーお……

キョン「………」ナデナデ

おし、俺もそろそろ帰るか……

キョン「じゃあな、お前らはせいぜい車に轢かれんように幸せに暮らすんだぞ」

そう言って俺は長門のマンションを後にした。
気のせいか、後ろから友を見送るような暖かい視線を感じた。

……おう、あばよ。

724 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 11:35:14.44 ID:iEP60N/y0

キョン「んっ?」

シャミセン「にゃあ…」

俺が自宅に戻ると、シャミセンが玄関で手を舐めていた。
ははっ、こいつ家に入れないんだな。
……なんだ?早よう開けろってか?わかったよ。ほれ

ガチャッ
タッタッタッ……

キョン「ただいまー……」

何もしていないのになんだか疲れたな。今日は早めに寝るか。

ボフッ
キョン「………ふぅ」

725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 11:36:56.63 ID:iEP60N/y0


……………
………
……


キョン「んおっ、朝か……」ムクッ

んっ、何かとんでもない違和感を覚える。
背丈は変わっていないようだが……頭に何か付いてないか?


キョン「な、なんだこれ……!!!」

ハルヒが何を思ったのか知らんが、俺は猫になりたいなんて言ってないぞ……まったく。
……おいシャミセン!こっちを見て笑うな!!

おわり

726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 11:53:38.44 ID:iEP60N/y0

……うん、では次は佐々木キョンですな。

735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 13:35:05.99 ID:iEP60N/y0

とある休日の昼下がり。
昼食を取った後、俺はベッドに横になり最高に気分の良い夢を見ていたのだが……

ピリリリリッ
キョン「ん…………んん……」

誰だよ良いところだったのに……
くそっ、どのボタンだ?
……これか

ピッ
「キョンさんっ!!大変ですっ!!!」

うわっうるせぇ!!!!

736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 13:42:53.27 ID:iEP60N/y0


キョン「橘か。なんだよこんな平和な時間に…ふあぁぁ……」ぐーん

橘「ええ、はい。そんなまったりしている時間はないんです!佐々木さんが…佐々木さんが!!」

俺の脳は一瞬にして目覚め、顔から血の気が引いてくるのが自分でもよく分かった。

キョン「な、佐々木がどうしたんだ!」

橘「佐々木さんが……このままじゃ………ぐすっ」

キョン「い、今からすぐ行く!!どこだ!?」

橘「佐々木さんの家です……早く来てくださいっ!…うぅ……」

キョン「解った!今行く!!」


737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 13:48:15.48 ID:iEP60N/y0


あの森さんの恐ろしい視線に何も動じなかった橘があんなに狼狽えているんだ。
佐々木に何か不幸が降りかかったに違いない。待ってろ佐々木!!

キョン「ハァ…ハァ……」タッタッタ…

キキーッ!!

「うぉい!あぶねえじゃねえか坊主!!何やってんだよ!!」

キョン「す、すいません急いでいるんです!見逃してください!!!」

「おい待てコラァ!……ちっクソガキが」

構っている暇はない。一刻も早く佐々木のもとへ急がねば、佐々木が死んでいるかもしれんのだ!

キョン「ハァ…ハァ……」タッタッタッ…

738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 13:54:02.94 ID:iEP60N/y0



佐々木家の玄関で橘がキョロキョロと辺りを見渡していたが、走ってきた俺に気付くと急げとばかりに手を胸の前で組み合わせてピョンピョン飛び跳ねていた。

キョン「ハァ……着いたか」

橘「さ、早く入ってください!」

キョン「ああ……」

橘「こっちです!佐々木さんはこの部屋に居ます!!」

キョン「………」ゴクリ

ドタドタドタ

キョン「佐々木ィ!!」バタンッ

キョン「………は」

739 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:01:11.42 ID:iEP60N/y0


佐々木「やぁ、キョン。来てくれてうれしいよ。くっくっくっ」

そこにいた佐々木は、どこも怪我しておらず、汗すらかいていない極々普通の佐々木だった。

キョン「……これは一体どういう悪戯だ?質が悪いにもほどがあるぞ」

橘「イタズラなんかじゃありません!さ、こっちへ来てください」グイッ

キョン「うおっ!何するっ」

橘「さ、キョンさん。佐々木さんの手を握ってください!」

佐々木「僕もなんだかよく分からないんだけど……とりあえず橘さんの言う通りにしてくれもらいたい」スッ

キョン「あ、ああ……」ギュッ

740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:08:03.07 ID:iEP60N/y0



キョン「それで、こいつは一体どういうことなんだ?」

「はっは。それは俺が説明してやろうか」

うおっ藤原!いつの間に!?

藤原「なんだ、俺じゃ不服か?じゃあ仕方ないな、黙って手を握っていることだ。」

……こいつの態度は気に入らんが、今は状況の把握が優先事項だ。

キョン「すまん、教えてくれ」

藤原「現地民にしてはなかなか素直じゃないか。良いだろう、教えてやる。」

藤原「彼女は今から30分前に握手していないと死んでしまうという病に罹ったんだ」

742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:14:03.34 ID:iEP60N/y0

キョン「……は?そいつは何の冗談だ」

藤原「冗談なんかじゃない、これは未来で後に流行するはずの病気でね」

藤原「彼女が初めて罹患するということが未来における既定事項なんだ。そして彼女は規定通りそれにかかった。だから君の協力が必要ってわけさ」

キョン「……それは本当なんだな?」

藤原「もし冗談だと思うなら手を離しているといい。彼女はだんだんと弱っていき、終いには吐血して死亡することになるぞ。」

キョン「わ、わかったよ。わかったが……なんで俺なんだ?」

743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:19:08.93 ID:iEP60N/y0


佐々木「僕が希望したんだよ。キョン、キミとずっと手を繋いでいたいってね」

キョン「ああなるほど、そうか……」

橘(この人、どこまで鈍感なんですか……?)

佐々木「くっくっ。ではキョン以外はもう帰っていいよ。ありがとう」

橘「解りました。あ、キョンさんすいません。あれ嘘泣きだったんです。えへへっ、では!」

藤原「じゃあな、せいぜい頑張れよ、現地民。」

バタンッ
………なぁ、なんでお前の周りにはあんな嫌味ったらしい奴らが引っ付いてきたんだ?

佐々木「さ、さあ。これも藤原くんのいう既定事項、っていうものなんだろうか…」


744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:24:50.04 ID:iEP60N/y0

キョン「佐々木よ」

佐々木「んっ、なんだい?」

キョン「握手していないといけないのは一人じゃなきゃ駄目なのか?」

佐々木「いや、握手は何人でもいいらしい。」

キョン「はぁ?じゃあなんで俺だけなんだ」

佐々木「キョン、キミだって何人もの人とべたべた握手していては精神衛生上良くないだろう?」

キョン「ああ、確かにそうだな……」

佐々木「それにキョン、キミの手は大きくて柔らかい。手汗もかかない。そして……」

キョン「そして?」


745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:29:44.13 ID:iEP60N/y0



佐々木「………いや、最後のは何でもないんだ、気にしないでくれ」

キョン「そ、そうか……」

佐々木もなんだかよく分からん病気にかかっちまったもんだ。
手をつないでいないと死ぬだって?そりゃどういう根拠に基づいているんだ?
まったく、ふざけた話だぜ……
……でも、佐々木とこうしているのも案外悪くないな。

キョン「なぁ佐々木」

佐々木「ん、なんだいキョン」


746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:37:01.10 ID:iEP60N/y0



キョン「これって、いつ治るんだろうな……」

佐々木「いつになるんだろうね……それよりすまないね。」

佐々木「僕がわがままを言ったばかりに、僕がキミの行動範囲を大幅に狭めることになってしまった」

キョン「いや、いいんだよ。お前は俺の親友だろ?俺もお前には死んでほしくないぞ」

佐々木「キョンが僕のことを親友と思ってくれていたなんて……嬉しいよ、キョン」

キョン「ああ、どういたしまして……か?まぁ気にするなよ」

佐々木「うん……ねえキョン」


747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:44:25.03 ID:iEP60N/y0


キョン「ん、なんだ佐々木」

佐々木「もしも、もしもだよ。僕の病気が生涯治らない病気だったとしたら……」モジモジ

キョン「お、おう……」

キョン「……なんだ、早く言えよ」

佐々木「僕の傍に、ずっと居てくれるかな?」ドキドキ

キョン「……ああ勿論だ。さっきも言っただろう、お前は俺の親友だからな」ニコッ

佐々木「そ、そうか、親友か……」

キョン「ん、どうしたんだ佐々木?」

佐々木「いや、何でもないんだ。気にしないでくれ」

俺は佐々木を安心させようとしたが……なぜか佐々木の顔は落ち込んでいるようにも思えた。
その後お互いにしばらく何も言えず、守りたくもない沈黙を守りながらただただ時間だけが過ぎていく。



748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:48:31.44 ID:iEP60N/y0



数十分後、気まずくなったので俺が口を開こうとすると佐々木が先に口を開いた。

佐々木「キョン、ひとつ頼んでいいかな?」

キョン「あ……ん、なんだ」

佐々木「僕を外に連れていって欲しいんだが……」

キョン「ああ、いいとも。立てるか」

佐々木「うん」スッ

キョン「それで、どこに連れて行って欲しいんだ?」

佐々木「そうだね、近くに池のある公園があるだろう?そこに連れて行ってほしい」

キョン「んーいや、どこかわからん。案内してくれ」

佐々木「ああうん。とりあえず出ようか……」

749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 14:49:52.78 ID:iEP60N/y0



テクテクテク……
佐々木「ここの椅子なんかどうかな。池が見えるいい景色だ」

キョン「ああ、そうだな。座ろう」


佐々木「………ねえ、キョン」

キョン「なんだ、佐々木?」

佐々木「さっき、キミは僕のことを親友って言ったね。」

キョン「確かに言ったな。それがどうしたんだ?」

佐々木「それを、取り消してくれないかな」

キョン「……は?」


751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 15:00:20.45 ID:iEP60N/y0

佐々木「その、悪い意味じゃなくて……」

キョン「いや、親友から友達に戻るのは悪い意味しか含まないだろ」

佐々木「違うんだ。キミが考える僕の立ち位置を引き上げてほしいんだ」

キョン「あー、つまり?」

佐々木「つまり、付き合って、欲しい……」ドキドキ

キョン「……なるほど、そういうことかよ。いいぞ」にこっ

俺がそう口にした瞬間、佐々木は骨を抜き取ったかのようにへなへなと俺に寄りかかってきた

キョン「おい、大丈夫かよ佐々木!!」

佐々木「……良かった。これでやっとキミは僕の人になってくれたんだね……」

キョン「……ああ。それに一生そばに付きっきりの権利付きだぞ」ナデナデ

佐々木「ありがと……」

キョン「おう……」

今度の沈黙は、不思議と嫌にはならなかった。

752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 15:02:46.93 ID:iEP60N/y0



佐々木「……ねぇ、キョン。キスしてもいいかな」

キョン「うおっ、な、何言ってるんだいきなり!」

佐々木「まだ早い、かな……?」

キョン「……あー、ちょっと心の準備をさせてくれ。ふーっ…」

佐々木「ぼ、僕もなんだか緊張してきたよ。ふぅ……」

754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 15:04:43.31 ID:iEP60N/y0



キョン「よし、いいぞ。」

佐々木「うん。でもなんだかむつかしいね、手を繋いだままだと」

キョン「……両手を繋いで胸の前に置けばいいんじゃないか?」

佐々木「あっ、うぅ……よし、じゃあ行くよ。目はつぶってね……?」

キョン「ん………」

755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 15:06:18.77 ID:iEP60N/y0

佐々木「あぅ、その……///」

キョン「あー、ありがとな……//」

パシャッ!

キョン「んっ、何だ今の……っておい橘!!!」

橘「ふふっ、記念写真ということでっ♪」

藤原「はっはっは、これはこれは、いいものを見させてもらったよ。いい思い出になりそうだな」

キョン「おい、待て!……佐々木、走れるか」ギュッ

佐々木「あ、うん……」ギュッ

橘「えへへへっ。藤原さん、後で焼き増しして渡しますよ?」タッタッタッ

藤原「ははっ、気が利くな。ぜひそうしてくれ」タッタッタッ

キョン「おら、待てーー!!」

佐々木「ああっキョンちょっと待って、速いよ。速いって!ねぇキョン―…」

おわり

756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 15:17:20.98 ID:iEP60N/y0

思いっきり、とまでは行きませんでしたかな……?
料理は苦手なのでさじ加減が難しいです。
では次は朝倉キョンですね。話を練ってきます

780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 20:32:55.68 ID:iEP60N/y0

では完成したので投下。

ザァァ……

夜風が冷たい。小さな雨粒が俺の頬に降り注ぎ、涙を洗い流す。
ここで俺は………飛べるよな。

バタンッ
朝倉「……あなた、此処で何をやっているの?」

キョン「止めてくれるな朝倉。俺はどうせ死ぬために生まれてきたようなもんなんだよ……」

朝倉「いいえ、違うわ。あなたは目的を持って生まれてきたはずよ?」

朝倉「なぜ死にたくなるのかが私にはよくわからないわ。他人のことはどうだっていいじゃない?」

781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 20:39:11.08 ID:iEP60N/y0



キョン「朝倉には俺の気持ちがわからんだろう?だってお前は人間の感情を理解できない宇宙人だからな。」

朝倉「……………」

キョン「俺が目的を持って生まれてきた人間だったとすれば、俺は淘汰されるために生まれてきた人間だったんだよ」

朝倉「ま、待って、早まらないで。あなたの目的はきっとそれじゃないはず。」

朝倉「生きていれば何らかの転機が訪れるわ。だから今は我慢して。お願い」

キョン「……転機は訪れない。だって俺はもうここで死ぬんだ。じゃあな」スッ

朝倉「あっ………」

782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 20:44:21.92 ID:iEP60N/y0

ガチャッ
ギィッ
朝倉「………」ポタポタ……

いつもはそこまで意識しない暗闇も、今は一層暗く見える。
スイッチを入れると一瞬にして光が点ったが、私の眼にはなぜか鈍い光にしか見えなかった。

朝倉「シャワー、浴びてこよっかな………」


人間の感情はよく理解できないけど、最後に見た彼の顔はとても残念そうだったな……。
彼はあのとき何を思っていたんだろう?
…彼にもう一度会いたい。彼に人間の感情というものを教えてほしい……。



朝倉「……よし」スッ

朝倉「異時間同位体の当該メモリへアクセス許可申請。これより時間連結平面帯への可逆性越境情報をダウンロードする………」

朝倉「……―――――」ブツブツブツ

783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 20:47:08.52 ID:iEP60N/y0

―――――――――――

朝倉「………着いたわね」

しかしお腹が空いたわ。何か食べようかしら。


トプトプトプ…コトッ

朝倉「………」モグモグ…

さっきは鈍い光にしか見えなかったけれど、こっちに来たらなぜか少しばかり明るく見えるわね。

ゴクゴクゴク…
朝倉「………」コトッ

……今日はもう寝よう。明日に備えたほうがいい。

784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 20:51:22.57 ID:iEP60N/y0


チュンチュンッ

「起きてキョンくんっ!!!」ドンッ

キョン「ぐおっ!……ああ、わかったよ今起きるって」ムクッ

キョン「…ふあぁ……おはよう妹。」

妹「おはよう!ほら、今日はキョンくんの入学式でしょ?」

キョン「あっ……そうだったな。ありがとよ」


785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 20:55:34.13 ID:iEP60N/y0


キョン「行ってきまーす」

キョン「………」スタスタスタ

キョン「……あれっ?」

こっちを見ている人がいる。
その人は同じ学校の制服を着て、鞄を両手で持って直立不動でこちらを凝視している。
青い髪の毛で、少し太い眉毛。整った顔立ちをしていて、とてもきれいな人だ。

787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 20:57:27.60 ID:iEP60N/y0



俺がどうしようか戸惑っていると、彼女が声を掛けてきた。

「こんにちは。あなた、北高の新入生でしょ?」

キョン「え、そうですけど……あなたは誰ですか?」

朝倉「わたしは朝倉涼子。この学校に今年入る新入生よ。よろしくね?」

キョン「ああ、よろしく……」

朝倉「…ねぇ、一緒に登校しない?」

キョン「えっ、あ、はい。いいですよ……」

入学早々に、こんな人と登校できるなんて俺は幸せなのかもしれないな……。

788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 21:04:59.88 ID:iEP60N/y0



キョン「そういえばなんで俺が新入生だってわかったんですか?」

朝倉「ふふっ、教えてほしい?」

キョン「はい。教えてくださいよ」

朝倉「うーんどうしようかしら……やっぱやめた♪」

キョン「な、なんじゃそりゃ……」

朝倉「ふふふっ。ごめんね、今度教えるわ。じゃあまた後で」タッタッタッ

また後で、か。不思議な人だ。
出会った時も俺が来るのを知っていたかのように待ち構えていたしな。
……それより、ここか。俺が3年間を過ごすことになるであろう学校は。なんだかワクワクしてきた。


790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 21:11:43.01 ID:iEP60N/y0


キョン「こんにちは、朝倉さん」

朝倉「あ、また会ったわね。キョンくん」

キョン「………はっ!?いや、なんで俺のあだ名を知っているんです?昔俺と会ったことありますか?」

朝倉「会ったことはないけど……さっきあなた名前からこのあだ名を思いついたの。ダメかしら?」

キョン「いや、だめじゃないですけど……。中学の時のあだ名と同じだったからびっくりしたってだけです」

朝倉「うふふっ、今日は冴えてる。あたしのことは朝倉、でいいわ。さんはつけなくていいのよ?」

キョン「……いえ、あなたを呼び捨てにはしたくないですね。朝倉さん、で呼ばせてもらいます」

朝倉「あら、そう?残念ね……」

791 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 21:15:30.79 ID:iEP60N/y0


1か月後、席替えがあった。
俺は窓際の後ろから二番目、朝倉さんがその後ろの席。なんともまぁラッキーなことだ。
彼女とはこの一か月である程度仲良くなったので、彼女の前の席だと気楽になれる。

その数日後、休み時間に彼女が後ろから声をかけてきた。

朝倉「ねぇ、あなたは何か部活には入った?」

キョン「ああいえ、入ってないですが……」

朝倉「私ちょっと入りたいところがあるんだけど、一人じゃ心細いの。だから一緒に来てくれない?」

キョン「男女混合の部活ならいいですけど、女子バレーとかやめてくださいよ?」

朝倉「うふふっ、それはないわよ。じゃ、今日の放課後着いてきて?」

キョン「ええ、分かりました……」

792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 21:20:52.57 ID:iEP60N/y0

というわけで、俺は放課後、朝倉さんに導かれてやって来たのだが……

キョン「なんです、ここ?」

朝倉「文芸部よ。前から入りたいと思っていたの」

キョン「ええと、彼女は……?」

俺は窓際のパイプいすに腰掛けて座って本を読んでいる眼鏡少女を見た。

少女はこちらを見ると

「長門有希」

とだけ言ってまた読書に戻ってしまった。

朝倉「彼女はここ文芸部の部長さんよ。長門さん、どうぞよろしく」

キョン「長門さん、よろしくお願いします」

長門「そう」

その後、俺達文芸部は本を読んだり、たまに部屋でボードゲームをしたりしながら放課後の時間を潰す日々を送っていた。
ボードゲームは彼女たちがとんでもなく強いので俺は練習相手にすらなれなかったが……

793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 21:25:50.26 ID:iEP60N/y0



ある日のこと。
俺が教室に入って席に着くと、朝倉さんが声を掛けてきた。

朝倉「キョンくん、今日の放課後なんだけどね。誰も居なくなったらここに来てほしいの。」

キョン「えっ、ああ。分かりました……でもどうして文芸部室じゃだめなんですか?」

朝倉「二人の間だけにしておきたい話があるの。だから長門さんには聞かせられないわ」

キョン「そ、そうですか……」

朝倉「今日、部活が終わったら私についてきて?」

キョン「はい……」


795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 21:31:00.76 ID:iEP60N/y0



下校時間1時間前。
長門さんがいつもより早く本を閉じたことで本日の活動が終了したため、俺は朝倉さんとともに1の5の教室へと向かう。

朝倉「……あっ」

キョン「んっ、どうしたんですか?」

朝倉「私、教室の鍵持ってくるの忘れちゃった。今取りに行ってくるから先に行ってて!」タッタッタッ

……なんなんだあの人


朝倉「ふぅ、ごめんね。じゃあ解錠、っと」ガチャ

ガラガラ…

朝倉「あ、荷物はそこに置いてていいのよ。」

キョン「あっ、はい。」

796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 21:37:00.30 ID:iEP60N/y0



キョン「それで、何の用なんですか?」

朝倉「えっとね……まずあなたに聞きたいことがあるの。」

朝倉「あなた、この一か月で男子に何か嫌なことをされたことある?」

んっ、何を聞いてくるんだこの人は?

キョン「あっ、いえ。何もされてないですけど……」

朝倉「そう……やっぱりちょっと違うのね………」

キョン「いや、一人で納得されても俺にはよく分からないんですが……」

朝倉「あ、ごめんね。じゃあ今から本題に入るわ。今から話すことはすべて本当の話だからよく聞いてね」


798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 21:47:36.79 ID:iEP60N/y0


キョン「はい……なんですか?」

朝倉「ここらであなたに私のことを教えておくわ。あなた、前から私のことを不思議がっていたでしょう?」

キョン「ああ、ええ。初めて出会った時から俺のことを知っていたような素振りでしたし……不思議ではありました」

朝倉「前に私はあなたとは会ったことがない、と言っていたけど……確かにあれは間違いじゃない。でも三角ね」

キョン「………どういうことですか?」

朝倉「私はあなたに会ったことがあるけど、あなたは私に会ったことがないの。」

キョン「……は?あの、言っている意味がよく分からないんですけど………」

朝倉「どうしてこんなことがあるのかと言うとね…」

朝倉「それは私がこの銀河を統括する情報統合思念体によって生み出された、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース、つまり宇宙人だからよ」



800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 21:54:01.33 ID:iEP60N/y0


キョン「う、宇宙人……?」

朝倉「ええ、そうよ。このことはあなただけに知っておいてほしいの」

キョン「そんな馬鹿な……本気で言っているんですか?」

朝倉「じゃあ今から証明して見せるわ。―――」ブツブツブツ

彼女が早口で何やら呪文のようなものを唱えると、彼女の横にあった椅子が突然サラサラと砂になって崩れていく。



キョン「あっ、え………」

朝倉「これで解ってくれた?」

キョン「……は、はい。……それで、あなたは何のために僕にそのことを伝えたんですか?」

朝倉「ああ、それは今から説明するわ。ちょっと長くなるけど聞いて。」


801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 22:03:19.11 ID:iEP60N/y0


朝倉「私はね、実はもっと未来からきたの。」

さっき宇宙人って……

朝倉「未来でもね、私とあなたは同じクラスだったんだけど…。でも、あなたは死んでしまった」

キョン「えっ、ちょ……」

朝倉「あなたはクラスメイトにいじめられて、自殺したの。学校の屋上から飛び降りてね。」

朝倉「未来のあなたが死ぬ間際、私はあなたを説得しようとしたけど、あなたは私にこう言ったのよ。」

朝倉「『朝倉には俺の気持ちがわからんだろう?だってお前は人間の感情を理解できない宇宙人だからな。』ってね。」

朝倉「私は何も言い返せなかった。私には感情がないから。」

キョン「…………」

朝倉「だから私は人間の感情をあなたに教えてほしいと思って、情報操作でこの時代に来たの。」

朝倉「それが、私が今ここにいる理由よ」

802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 22:10:28.23 ID:iEP60N/y0


しばらく黙りこんで彼女の言葉を10回ほど反芻して、俺は彼女が言っていることを必死に理解しようとした。

キョン「……その、つまり……朝倉さんはここで人間の感情を理解して未来を変えるためにこの時代に来たってことですか?」

朝倉「いいえ、違うわ。確かにできたらそうしたいけど……」

朝倉「時間っていうのは、単純に言えばパラパラ漫画のようなものでできている。」

朝倉「そのパラパラ漫画にとって私は、その途中に描かれた小さなラクガキのような存在。ただそれだけではストーリーは変わらないでしょ?」

キョン「あ、う……」

朝倉「だから、私に未来を変えることは不可能なの。」

キョン「そ、そうですか……」

ああ、頭が痛い……。



803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 22:17:25.33 ID:iEP60N/y0


朝倉「……余命宣告みたいなことをしちゃって本当にごめんね。」

朝倉「でも私は別の時間の私と記憶を同期することができる。だからあなたがすることは私にとっては無駄ではないの」

朝倉「………協力してくれるかしら?」

時間云々についてはよく分からないが、つまるところ彼女に人間の感情をレクチャーすればいい、ということか。

キョン「………解りました。やってみます」

朝倉「ありがとう、キョンくん……。」

朝倉「じゃあ今日はもう遅いし、帰りましょう?」

キョン「え、ええ……」


ボフッ

キョン「…………はぁ………」

俺が未来で死んでいると聞いて、どこか力が入らなくなった。
だって死んでいるんだろ?
ほとんど全てを知っている宇宙人からあんなことを言われては、俺は何も言えない。
でも、どうせ死ぬんならあいつに何かを残して死にたいな……
……しかし、どうすればいいんだろう?

キョン「……………」

804 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 22:26:14.69 ID:iEP60N/y0

翌日、俺は朝倉を呼び出した。

朝倉「キョンくん、どうかしたの?」

キョン「朝倉さん。昨日一晩悩んだけど、どうすれば人間の感情を教えられるのかっていうのはよく分かりませんでした。」

朝倉「そう………」

キョン「でも、俺とずっと一緒にいればそのうちわかってくるんじゃないかと思うんです」

朝倉「え、それってつまり……」


805 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[朝倉さん、ですな] 投稿日:2009/11/26(木) 22:27:37.91 ID:iEP60N/y0



キョン「朝倉さん、俺と付き合ってください」

朝倉「ありがとう……。キョンくん、これから宜しくね?」

キョン「ええ、よろしくお願いします。……あっ」

朝倉「な、なに?」

キョン「いやあ、あの…いまさらなんですが………」

キョン「朝倉、って呼んでもいいですか?」

朝倉「えっ、いいわよ。それにため口でもいいんじゃないかしら?」

キョン「あっ……その、よろしく、朝倉」

朝倉「ふふっ、ぎこちないわね」

こうして、俺と朝倉は付き合い始めた。
だが……


807 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 22:37:29.78 ID:iEP60N/y0


数ヶ月後。俺は朝倉の予言通り、クラスメイトからいじめを受けていた。
初めのうちは消しゴムのちぎりカスを投げつけられるだとかその程度のものだったが、日に日にエスカレートしていった。
下駄箱の上履きには毎日画鋲が何十個か刺さっていて、教科書は破り捨てられて大便器に……今ではそんな具合だ。
正直、死にたい。


キョン「………ごめんな、お前まで暗い気持ちになっちまうだろ」

朝倉「いいえ、私は大丈夫だわ……それより元気出して?」

キョン「あ、ああ………」

結局、朝倉には何も教えられなかったな……
ほんと、俺って情けねえよな………


809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 22:49:56.98 ID:iEP60N/y0



ザァァ……

夜風が冷たい。小さな雨粒が俺の頬に降り注ぎ、涙を洗い流す。
ここで俺は………飛べるよな。

バタンッ
朝倉「……あなた、此処で何をやっているの?」

キョン「止めてくれるな朝倉。俺はどうせ死ぬために生まれてきたようなもんなんだろう……」

朝倉「だからと言ってここであきらめるのは間違ってるんじゃない?」

キョン「朝倉には俺の気持ちがわからんのだろう?もう俺は疲れたんだ……」

朝倉「………確かに人間の感情は頭では理解できなかった。でも……」


810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 22:53:46.96 ID:iEP60N/y0

朝倉「これは何なのかしらね……なんでこんなものが出てくるのよ………」ポロポロ

キョン「……………」

朝倉「辛いよ……私、あなたが居なくなったら………ぐすっ……」

朝倉「キョンくん、お願い。死なないで…………」


キョン「…………すまん、ありがとう。」

キョン「朝倉。俺、もう少し頑張ってみようと思うよ」

朝倉「ぐすっ………えっ…………」

スタスタスタ…

キョン「朝倉、帰ろう。これ以上ここにいたら風邪ひいちまうぞ。」

朝倉「…………キョンくん……」ガシッ

キョン「………………朝倉、大好きだ」ナデナデ

朝倉「うん……ありがと………」

813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 22:56:07.38 ID:iEP60N/y0



キョン「……なぁ、なんで俺生き残れたんだろうな?」

朝倉「私にもどうしてかさっぱりわからないわ……」

朝倉「だって未来はどういうルートを辿ったとしても一つに収束するものなのよ?」

キョン「………あ」

朝倉「えっ?」

キョン「朝倉、こう考えたらどうだ?あの時俺は死んでいなかったって」


朝倉「つまり、ど、どういうこと?」

キョン「だから、どちらにしても俺は生き残っていた、っていうのが既定事項だったんだよ」


814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 22:58:22.81 ID:iEP60N/y0

朝倉「…………なるほど。キョンくんなかなかやるわね」

キョン「ははっ、どうも。」

朝倉「じゃあ私、一旦あっちに確認に行ってくるわ」

キョン「えっ、あっちって……?」

朝倉「私の異時間同位体と同期してくるの。ちょっと待っててね……――――」ブツブツブツ



朝倉「あっ、そっか……」

キョン「ん、どうしたんだ?」

朝倉「同期したらどうなったかその場で確認できないわ……」

キョン「………おまえ、結構ドジなんだな」クスッ

朝倉「う、うるさいっ!!」

815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 23:05:47.23 ID:iEP60N/y0


キョン「それで、どうすんだ?」

朝倉「どうするったって…………あ、そっか」

キョン「ん、どうしたんだ?」

朝倉「今からあっちの世界に移動するための機械を作るわ」

キョン「………なあ、朝倉」

朝倉「なに?」


816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 23:08:35.31 ID:iEP60N/y0

それから俺は朝倉と機械を作り始めた。
材料集めこそ苦労したものの、材料を集め終わった途端に朝倉の宇宙人パワーが炸裂し、あっという間にその機械は完成した。
でも、あんなに張り切ってたにもかかわらずあんまり協力できなかったのはちょっと恥ずかしかったな……。
少しくらい俺の見せ場を作ってくれてもいいだろうに。ま、できちまったもんは仕方ないが。

キョン「へぇ……なるほど、これか」

朝倉「そう、これを頭に付けて頂戴」スチャッ

キョン「………な、なんかドキドキするな」スチャッ

朝倉「心配しなくていいのよ。あとはこのボタンを押すだけよ」ピッ

キョン「ちょっ、心の準備をさせr」

ピシュンッ!



キョン「ろっ!……ってあれ」

朝倉「もう着いてるわ」

キョン「へぇ、ここがか……」

朝倉「そうよ。あとちょうど3分であそこからキョンくんが飛び降りる時間ね。」

キョン「そうか………」


817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 23:15:44.66 ID:iEP60N/y0

ザァァァ……

朝倉「………もうすぐね」

キョン「…………」

朝倉「あと5秒。」


『生きていれば何らかの転機が訪れるわ。だから今は我慢して。お願い』

『転機は訪れない。だって俺はもうここで死ぬんだ。じゃあな』スッ

『あっ………』


キョン「……………あっ、おい朝倉!!」

朝倉「へっ?」

キョン「あいつを助けろッ!!」

朝倉「えっ…あっ!!―――……」

818 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 23:18:39.41 ID:iEP60N/y0


『ん、ここは………』ムクッ

朝倉「あ、目が覚めた?」

『えっ、朝倉………』

キョン「よっ」

『へっ……う、うわぁっ!!』

キョン「そんなに驚くなよ。だらしねえぞ?」


『だ、誰だお前………』

キョン「別に誰だっていいだろ?……さ、朝倉、行くぞ」スチャッ

朝倉「ええ。」スチャッ

キョン「それとおまえ、一つだけ言っておくからな」

『な、なんだよ……』

キョン「俺と朝倉を大切にな。じゃ、ごきげんよう」

820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/26(木) 23:20:19.26 ID:iEP60N/y0


バサッ

朝倉「ねぇキョンくん、こういうのは好き?」

キョン「ああ、すごく似合っているぞ」

朝倉「うふふっ、ありがと。」


キョン「ところでよ、朝倉。後で渡したいものがあるんだ。」

朝倉「……ばればれよ。その胸ポケットの中でしょ?」

キョン「………はぁ、ムードも減ったくれもないやつだな」

朝倉「ふふっ、ごめんね?だって見えちゃうものは仕方ないもの。」

朝倉「でも私、そういう優しいあなたが大好きよ。これからもよろしくね、キョンくん?」

キョン「………ああ、ありがとう。よろしくな、朝倉」

おわり

822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/11/26(木) 23:24:20.40 ID:iEP60N/y0

消失っぽくしようとして書いたんですが……
書き終わって投下してたらなんかすごい既視感がww
ああっ僕もまだまだ個性に欠けるなあと痛感しました。

しかし、この既視感の元は一体何なのでしょう?

825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/11/26(木) 23:44:16.56 ID:iEP60N/y0

と言うわけで今回は終了です。
いろんな意味で課題が残りましたが、次回はそれを克服して臨もうかなと。
では、またいつか。



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