キョン「ちょっとハルヒ!俺のプリン食べたでしょ!?」


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3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 14:30:54.83 ID:TgiG4xs8O

キョン「ちょっとハルヒ! 俺のプリン食べたでしょ!?」

ハルヒ「何よ、このプリンあんたのだったの?」

みくる「しゅじゅみやしゃんひどいでしゅ」

長門「極悪非道」

ハルヒ「な、何よみんなして……」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 14:45:47.00 ID:TgiG4xs8O

キョン「う……俺のプリン……」

みくる「キョン君……」

ハルヒ「な、何よ、泣くことないじゃない」

長門「あなたは何も知らないからそんな事が言える」

ハルヒ「有希?」

みくる「そうでしゅ! キョン君がどれだけプリンを楽しみにしていたか……」

キョン「……プリン……」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 15:00:42.07 ID:TgiG4xs8O

ハルヒ「別にプリン程度で泣くことないじゃない!」

キョン「……は?」

長門「プリン」

みくる「程度!?」

ハルヒ「う……そうよ! たかがプリンじゃない!」

キョン「てめえ……」

みくる「キョン君おしゃえて……」

キョン「でも!」

長門「落ち着いて」

キョン「くう……」


古泉「ふんふんマッガーレ……おや、どうしました?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 15:13:02.27 ID:TgiG4xs8O

ハルヒ「あ、古泉君!」

古泉「ええ、SOS団副団長の古泉です」

キョン「ちくしょう……プリン……」

ハルヒ「ちょっと聞いてよ古泉君!」

古泉「はい、SOS団副団長の古泉がうかがいます。どうしました?」

ハルヒ「キョンがね、プリンを食べたからって怒ってるのよ!」

古泉「SOS団副団長の古泉ですが、少し待って下さい。今見たところ、彼は悲しみに打ちひしがれているように見えますが」

みくる「しょれはしょうでしゅ」

古泉「おや、朝比奈さんいらっしゃったんですか」

みくる「え?」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 17:00:26.93 ID:TgiG4xs8O

みくる「私はさっきからいましゅたよ」

古泉「おや、そうでしたか? いやはや、SOS団副団長の古泉ですが、見落としていたようですねえ」

長門「…………」

古泉「おや、文芸部部長の長門さんではございませんか」

長門「そう」

古泉「いったい何故SOS団雑用係の彼、他称キョン君はこのようになってしまったのですか?」

長門「それは」

キョン「こいつが俺のプリンを食っちまったからだよ、ちくしょう!!」

古泉「なんと。SOS団副団長の古泉ですが、確かにそれはひどいと思いますね」

キョン「だろ!?」

ハルヒ「何よみんなして!」

古泉「ですが」

キョン・ハルヒ「「?」」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 17:18:03.62 ID:TgiG4xs8O

古泉「誰の物か確認せずに食べてしまった涼宮さんも悪いですが」

ハルヒ「………………」

古泉「部室という不特定多数の人間が集まる場所にプリンを置いておいたあなたも悪い」

キョン「………………」

古泉「と、SOS団副団長の古泉はこのように考えますがいかがでしょう」

ハルヒ「古泉君……」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 17:27:22.94 ID:TgiG4xs8O

キョン「………………」

みくる「古泉君! あなたは何も分かっていましぇん!」

古泉「…………………………」

みくる「え? あれ?」

長門「SOS団副団長の古泉一樹、あなたは何も分かっていない」

古泉「ほう、では伺いましょうか、文芸部部長の長門さん」

長門「彼が話し方がおかしくなるほど取り乱したのには訳がある」

古泉「ふむふむ」

長門「それは」

古泉「それは?」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 17:37:29.67 ID:TgiG4xs8O

長門「私の推測だが、おそらくそこの涼宮ハルヒに飢えた豚のようにプリンを貪り食われたからだと思う」

ハルヒ「え……有希?」

古泉「SOS団団長涼宮ハルヒ閣下にプリンを食されたから不機嫌に? はっ、お笑いですね」

長門「何?」

古泉「そこのいるかどうか分からないただの着せ替え人形のようなおっぱいお化けならともかく、SOS団団長涼宮ハルヒ閣下にプリンを食されたからと言って不機嫌になる理由は無いでしょう」

みくる「こ、古泉君?」

長門「常識的な人間なら、そこの雌豚に自分の物を食われたら怒り狂う」

ハルヒ「ねえ、有希」

みくる「ねえ、古泉君」

ハルヒ・みくる「「私の事嫌いならそう言ってよ………………」」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 20:40:20.12 ID:TgiG4xs8O

古泉「長門さん……あなたとは一度話し合わなければならないようですね」

長門「拳と拳での会話」

古泉「勿論です。このSOS団副団長古泉一樹、団員とのコミニュケーションは必要だと感じていた所ですので」

長門「部長と副団長の差を思い知らせる」

古泉「望む所です」

みくる「盛り上がってましゅねえ」

ハルヒ「そうね」

キョン「プリン……」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 20:47:59.73 ID:TgiG4xs8O

みくる「プリン?」

みくる「しょうでしゅた、しゅじゅみやしゃん、まずはキョン君にプリンを食べてしまったことを謝って下しゃい」

ハルヒ「何よ……ただのプリンじゃない」

キョン「な……てめえ!」

みくる「落ち着いて、キョン君」

キョン「朝比奈さん……」

みくる「はい、深呼吸。ひっひっふー、ひっひっふー」

キョン「ひっひっふー、ひっひっふー」

みくる「落ち着きましたか?」

キョン「ええ、何かを生み出しそうな感じにもなりましたが」

長門「右ストレートを食らえ」

古泉「ふっ、このSOS団副団長古泉がそのような攻撃をぐっはあ」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 20:52:58.49 ID:TgiG4xs8O

みくる「いいでしゅか、しゅじゅみやしゃん」

ハルヒ「何よみくるちゃん」

みくる「あのプリンはでしゅね」

キョン「ちょっと待って下さい朝比奈さん」

みくる「キョン君?」

古泉「ええい、SOS団副団長奥義マッガ痛い痛い痛い!」

長門「ふふふ痛かろう」

古泉「つねりは止めて下さい! 地味に痛いんですよ!」

長門「プロレスラーが選ぶ痛い技ナンバーワンは伊達じゃない」

キョン「やはりこれは自分でせつめ……お前らうっさい!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 21:26:27.99 ID:TgiG4xs8O

古泉「うるさいとはなんですか! こっちは本当に痛いんですよ!」

長門「ふん」

古泉「ぎゃー!!」

みくる「長門しゃん……頑張って」

長門「任せろ」

ハルヒ「それで?」

キョン「ん、ああ」

キョン「あのプリンはな」

ハルヒ「……うん」

キョン「家の近所のパン屋が十年に一度だけ作るって言う、伝説のプリンなんだ」

ハルヒ「…………そんな」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 21:43:13.80 ID:TgiG4xs8O

キョン「どうだった、ハルヒ」

キョン「十年に一度の味は」

ハルヒ「え、ええと……」

キョン「俺はな、六歳の頃一度あのプリンを食べてえらく感動した記憶がある」

古泉「痛て……へ? ちょ、ちょっと長門さん待って下さい!」

長門「今更命乞いか……?」

古泉「ギブアップは既にした気もしますが……今彼が言った事は本当なんですか?」

長門「本当」

古泉「そんな……それでは悪いのはSOS団団長涼宮ハルヒ閣下という事になりますよ」

みくる「だからさっきからしょう言ってるじゃないでしゅか!」

古泉「………………」

みくる「……うう」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 21:59:51.88 ID:TgiG4xs8O

ハルヒ「あ、あのね、キョン……」

キョン「うまかったか?」

ハルヒ「えっとね」

キョン「だからうまかったのかと聞いているんだ」

古泉「なんて事だ……」

長門「思い知ったか」

みくる「ざまあでしゅ」

古泉「てめこのやろ」

みくる「痛い痛い痛い! つねらないで下しゃい!!」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 22:04:50.65 ID:TgiG4xs8O

ハルヒ「……ったわよ」

キョン「ん?」

ハルヒ「美味しかったわよ!!」

ハルヒ「ええそうよ! あのなめらかさ! あのクリーミーな喉越し!」

ハルヒ「甘過ぎず上品な甘さにほろ苦いカラメルも!」

ハルヒ「とても美味しゅうございました!!」

キョン「そうか」

長門「ごくり」

古泉「こいつめ、こいつめ!」

みくる「い、痛い……痛いっつってんだろうが!」

古泉「ぐえあ」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 22:18:04.05 ID:TgiG4xs8O

地球から五万光年くらいはなれた場所の
すぐ近くにあるのが氷惑星サブーです

氷惑星サブーはとても寒い星です
はっきり言って北海道より寒いです
一節によると北極と南極を足して2で割ったくらい寒いらしいです

とは言ってもサブー星人たちは寒さに強いのでけっこう平気です

でも今日のパナパナは……

パナパナ「ねえホガラカ」

ホガラカ「なあに? パナパナ」


古泉「はっ!! さっき朝比奈さんにやられたせいでおかしな幻覚が見えたような……」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 22:23:56.44 ID:TgiG4xs8O

キョン「そうかうまかったか……」

ハルヒ「…………」

みくる「…………キョン君?」

長門「…………」

古泉「あの、すいません」

長門「何」

古泉「何故か両腕がとてつもなく痛いのですが」

みくる「しょれはでしゅねえ、古泉君の両腕をチョウチョ結びしたからでしゅ」

古泉「え? おかしいよねそれ!? 人体の構造無視してない!?」

みくる「だから結び安いようにバキバキにしてから結んだんでしゅよ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 22:28:57.72 ID:TgiG4xs8O

古泉「もう痛みが麻痺してきた……SOS団副団長古泉でした。ぱたり」

長門「倒れ方に余裕がある」

みくる「長門しゃん、しょんな事より」

長門「そうだった」

キョン「……そうか、ハルヒは気に入ったか」

ハルヒ「ええ、いいプリンだったわよ!」


キョン「なら良かった」

ハルヒ「へ?」

みくる「な」

長門「ん」

古泉「だってー!!!?」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 22:34:10.52 ID:TgiG4xs8O

ハルヒ「ちょ、どういう事よキョン!!」

みくる「説明してくだしゃい!」

長門「お前は寝てろ」

古泉「うひゃう」

キョン「いや、あのプリンは十年に一度しか食えないだろ?」

キョン「だからみんなで食おうと思ってさ、全員分買って来てたんだよ」

ハルヒ「でも、さっきあんなに怒ってたじゃない!」

キョン「ああ、あれか? そりゃ誰だって自分の物を無断で食われたら怒るだろ」

みくる「確かに」

キョン「もうするなよ、ハルヒ」

ハルヒ「ええ、本当にごめんね」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 22:45:02.75 ID:TgiG4xs8O

キョン「それじゃあみんなでプリン食べようか」

みくる「じゃあお茶いれましゅね」

ハルヒ「楽しみねえ」

キョン「何言ってんだ、お前の分はさっき食っちまったじゃないか」

ハルヒ「あら」

みくる「うふふ」

キョン「あはは」


長門「………………」

キョン「ん? どうした長門」

長門「何」

キョン「汗かいてるじゃないか」

長門「なんでもない」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 22:48:34.24 ID:TgiG4xs8O

キョン「でも……」

長門「大丈夫だから」

ハルヒ「あら?」

キョン「どうしたハルヒ」

ハルヒ「やっぱり……冷蔵庫の中にプリン無いわよ」

キョン「へ?」

ハルヒ「私がプリン出した時は一つしか無かったからおかしいとは思ったのよ」

みくる「しょう言えば昼休みに長門しゃんがプリン食べてたような……」

キョン「…………長門?」


長門「…………………………ごめんなさい」


終わり

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/25(火) 22:54:17.73 ID:TgiG4xs8O

>>44
>>49
>>51正解
どうもパイナポゥでした

こないだ久々に書いてひどかったので、ちょいリハビリ代わりにゆっくりと書いてました
遅くて本当にすいません

途中の古泉が見た幻覚には元ネタがあり、宇宙人パナパナと言う漫画です
2巻を待ち続けてもう十年になりますね

それでは最後に

朝倉は俺の嫁



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