長門は「寂しい」という感情を理解した


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:のびた「僕バンドで天下とるよ!」

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11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 23:31:00.41 ID:v5Og6mo70

ハルヒ「あたしはマックポークとポテトでも食べようかしら有希は?」
長門 「…わたしも」
ハルヒ「え?」
長門 「わたしも、あなたと同じものを食べてみたい」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/02(日) 23:33:09.01 ID:v5Og6mo70

ハルヒ「(今日はどうしたのかしら…)いいわ!じゃああたしが頼んでくるから、有希は待っていなさい」
長門 「ダメ?」
ハルヒ「?何が?」
長門 「わたしも一緒に行ってはダメ?」
ハルヒ「・・・いいわ、じゃあ一緒に行きましょう!」
長門 「コクリ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/02(日) 23:37:14.81 ID:v5Og6mo70

ハルヒ「美味しかったわね!今度は皆でマックへ行くのもいいわね」
長門 「コクリ」
ハルヒ「じゃあ、あたしはこっちだから。また明日ね!」
長門 「…待って」
ハルヒ「え?」
長門 「泊まって」
ハルヒ「…どうしたの?」
長門 「今日は、わたしの家に泊まって」
ハルヒ「(本当におかしいわ……もしかして、寂しいのかしら)そうね…有希の家に泊まってみたいと思ってたのよ!」
長門 「…ありがとう」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/02(日) 23:40:08.16 ID:v5Og6mo70

ハルヒ「じゃあわたし、一旦家に行って荷物取ってくるわ」
長門 「了解した。」
ハルヒ「有希は先に家で待っていてもいいわよ?」
長門 「いい」
ハルヒ「そう分かったわ、じゃあ直ぐ戻るわね!」
長門 「待っている」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/02(日) 23:41:57.24 ID:v5Og6mo70

ハルヒ「お待たせ有希!じゃあ行きましょうか!」
長門 「コクリ」
ハルヒ「有希はいつもあんな広い家に一人でいて寂しくないの?」
長門 「…少し、でも大丈夫」
ハルヒ「どうして?」
長門 「今日は、あなたが居てくれるから。」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/02(日) 23:44:32.44 ID:v5Og6mo70

ハルヒ「…わたし、たまにちょくちょく有希のうちに遊びに行くことにしたわ!」
長門 「…」
ハルヒ「有希、いい?これは団長命令だからね!断っても無駄よ!」
長門 「…………ありがとう」
ハルヒ「(これで少し寂しさが紛れるといいのだけれど…)そうねぇ、今度はみくるちゃんやキョンや古泉君も誘っちゃいましょう!」
長門 「了解した。全員分の布団を用意しておく。」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/02(日) 23:51:48.57 ID:v5Og6mo70

ハルヒ「有希、さっきマックで食べたから晩御飯いらないかしら」
長門 「あなたの好きな方でいい。」
ハルヒ「…そうねぇ、じゃあ今日はコンビにでお菓子を買って夜まで一緒に遊びましょう!」
長門 「…了解した」
ハルヒ「そうねぇ…でもここに遊べるものは特に無いわね…どうしましょう」
長門 「…」
ハルヒ「トランプやUNOはある?」
長門 「…無い」
ハルヒ「そうねぇ…じゃあそれもコンビにで買いましょう!これから有希のうちで遊ぶ時の為にも!」
長門 「了解した」
ハルヒ「じゃあ…外は寒いから、わたしが買ってくる?」
長門 「…いい。わたしも行く」
ハルヒ「でも、外は寒いわよ?」
長門 「…一人で居るより、暖かい。」
ハルヒ「(有希ってこんな子だったかしら…)分かったわ、一緒に行きましょう!」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/02(日) 23:55:34.86 ID:v5Og6mo70

ハルヒ「ふぅっ…外寒いわね…有希、それじゃ少し薄くないかしら」
長門 「大丈夫」
ハルヒ「無理しなくていいのよ?私の上着でよかったら貸すわよ?」
長門 「それではあなたの体温が低下してしまう」
ハルヒ「・・・」
長門 「フルフル…」
ハルヒ「有希、これは団長命令よ!ほら、わたしの上着を羽織って!」
長門 「あ……」
ハルヒ「それと、寒いときは寒いって言うのよ!」
長門 「(あったかい…)」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 00:02:32.90 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「流石にコンビにの中は暖かいわねー、有希、どのお菓子が好き?」
長門 「…コレ」
ハルヒ「へぇ…お煎餅が好きなの、今時珍しいわね」
長門 「…あなたは」
ハルヒ「ん?」
長門 「あなたは何が好きなの」
ハルヒ「わたしは―…そうね、チョコレートとポッキーが食べたいわ」
長門 「わたしも」
ハルヒ「?」
長門 「わたしも、好き」
ハルヒ「(本当にどうしたのかしら…)そう、お互いに趣味が似ててよかったわ、わけっこしましょうね!」
長門 「コクリ」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 00:08:57.20 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「お菓子とトランプと――あとは必要なものあるかしら」
長門 「・・・飲み物」
ハルヒ「えっと・・・そうね、飲み物も必要ね!有希は何が飲みたいの?」
長門 「お茶」
ハルヒ「じゃあわたしは何にしようかしら・・・」
長門 「これ」
ハルヒ「これ・・・って、この前発売した・・・」
長門 「前に飲んだ時…美味しかったから…是非あなたにも飲んで欲しい…」
ハルヒ「・・・有希が美味しいと言うなら間違いは無いわね!それにしましょう!
    有希はお茶でいいの?」
長門 「今はお茶が飲みたいから」
ハルヒ「分かったわ。あとはお腹すいた時の為に菓子パンを買っておきましょう!」
長門 「分かった。」
ハルヒ「ジャムパンでいいわよね、じゃあわたしお金払ってくるわね!」
長門 「わたいしも―…行く。」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 00:12:36.33 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「それじゃあ家に戻りましょうか」
長門 「コクリ」
ハルヒ「明日は有希の家から学校へ行って……明日は、有希、どうするの?」
長門 「・・・」
ハルヒ「明日も…泊まったほうがいいかしら」
長門 「…無理なら、いい。」
ハルヒ「無理じゃないわよ!それに大切な団員が寂しがってる時に放って置くなんて、そんなことする人に団長の資格なんてないもの!」
長門 「・・・有難う」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 00:17:34.80 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「さぁ家に着いたことだし、お風呂に入って布団でゴロゴロしながらトランプでもやりましょう!」
長門 「先に、お風呂に入ってきて」
ハルヒ「分かったわ!」
長門 「……」
ハルヒ「?どうかした?」
長門 「なるべく早く、出てきて」
ハルヒ「・・・分かったわ!」
長門 「無理なら、いい。」
ハルヒ「いいのよ!有希と一緒にいる時間を増やしたほうがいいものね!」
長門 「・・・わかった。」
ハルヒ「あ、何なら、一緒にお風呂入りましょうか!」
長門 「・・・」
ハルヒ「そのほうが有希と長時間一緒にいられるじゃない!どうしてこんな簡単なことに気付かなかったのかしら!」
長門 「あなたが嫌じゃないなら。」
ハルヒ「嫌なはずないでしょ?さぁお風呂に行くわよ!」
長門 「…コクリ」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 00:20:30.65 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「はぁーっ!やっぱりお風呂は一日の疲れが流れていいわねぇ!」
長門 「コクリ」
ハルヒ「有希、背中流そうか!」
長門 「・・・」
ハルヒ「遠慮なんかしなくていいのよ!さぁいくわよ!」
長門 「・・・」
ハルヒ「あれ、もしかして有希、嫌だったかしら」
長門 「…そんなことは無い。寧ろ…」
ハルヒ「・・・」
長門 「…嬉しい。」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 00:24:15.79 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「気持ち良かったわね有希!」
長門 「コクリ」
ハルヒ「さぁ!それじゃあ布団の上でゴロゴロしながら遊ぶわよ!」
長門 「…トランプ、どのゲームをやるの」
ハルヒ「そうねぇ…有希は何がしたい?」
長門 「…大富豪」
ハルヒ「2人で大富豪するのは初めてねぇ…」
長門 「…イヤ?」
ハルヒ「いいえ!初めてのことがあるなら何でもしましょう!人生沢山経験していた方が得よ!」
長門 「…わかった。」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 00:31:01.65 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「それじゃぁ8流し!」
長門 「・・・」
ハルヒ「じゃぁ次は3のダブルよ!」
長門 「…6のダブル」
ハルヒ「よかった!それなら7のダブルよ!」
長門 「・・・持っていない」
ハルヒ「じゃあ流して、次は…4・5・6の階段よ!」
長門 「・・・」
ハルヒ「?どうしたの有希、持ってないの?」
長門 「今気付いた」
ハルヒ「何に?」
長門 「2人で大富豪をやったら、お互いに持っているカードが分かってしまう」
ハルヒ「…本当ね、本当にそうだわ!どうして気付かなかったのかしら!」
長門 「・・・」
ハルヒ「…それにしても有希がこういうことに直ぐ気付かないなんて珍しいわね」
長門 「・・・」
ハルヒ「ねぇ有希、たまには失敗したりしていいのよ?」
長門 「・・・」
ハルヒ「ずっと隙がない生活送るのって、素晴らしい事だけど、それって凄く息が詰まるわ!
    だから、たまには羽目を外さないとダメなのよ!大きな声で叫んでみたり、愚痴を言ってみたり、
    わたしは中学の時、課題のプリントをビリッビリに破いたわ!」
長門 「・・・」
ハルヒ「だから有希、たまには息抜きをしなさい!息抜きの為なら部活をサボったって、わたしは怒らないわよ!」
長門 「…ありがとう」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 00:39:01.25 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「何か2人でできるカードゲームってあったかしら」
長門 「…ブラックジャック」
ハルヒ「ブラックジャック・・・ごめんなさいね有希、わたしブラックジャックは聞いたことはあるのだけど
    やったことがないのよ」
長門 「…ブラックジャックは配られるカードで21に近い組み合わせを作った方が勝ちとなるゲーム。
    22以上になってしまうと、その時点で負けとなる。プレーヤーは21になるまで、もう一枚カードを引く(ヒット)か、
    もう要らない(スタンド)かを、自由に決めることができる。」
ハルヒ「…なんとなく分かったわ!まぁ分からないところがあったら、やりながら教えてもらえばいいわね」
長門 「コクリ」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 00:43:27.90 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「うん…意外と楽しいわ、ブラックジャック!今度キョンと古泉君に勧めましょう!
    あの二人もボードゲームばかりじゃなくて、たまにはカードゲームをやるべきだわ!」
長門 「・・・」
ハルヒ「そろそろ何か食べましょうか」
長門 「…ポッキー…」
ハルヒ「どうしたの有希、ポッキーがどうかしたの」
長門 「・・・」
ハルヒ「…有希、欲しいなら、欲しいって言っていいのよ?勿論、言われなくてもあげるけどね」
長門 「ありがとう…」
ハルヒ「お礼なんて言わなくていいのよ!我がSOS団では食べ物は分け合って食べることが当たり前なんだから!
    ほら、どうぞ、好きにとって食べていいわよ!」
長門 「ありがとう……ポキッ」

82 名前: ◆bEf4/.vyFQ [] 投稿日:2008/03/03(月) 00:54:27.60 ID:wbz5OFZG0

ハルヒ「有希の好きなお煎餅美味しいわね!」
長門 「…そう」
ハルヒ「これはわたしが食べたお煎餅の中でも1番美味しいわ!今度部活中に差し入れとして出しましょう!
    みくるちゃんには美味しい緑茶をだしてもらわないとね!」
長門 「…あの」
ハルヒ「?どうしたの?」
長門 「冷たいので良かったら、この緑茶、飲んで」
ハルヒ「(もしかして、みくるちゃんのこと言って、気を使わせちゃったかしら)ありがとう…」
長門 「…今日は」
ハルヒ「・・・」
長門 「今日はあなたが来てくれて、嬉しかった。」
ハルヒ「有希…」
長門 「ありがとう」



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