涼宮ハルヒのカニバリズム


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1 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[元の事件がノンフィクションだったりする] 投稿日:2007/07/29(日) 17:33:30.71 ID:U/TrhyAD0

 2007年7月7日、この街で二十一世紀最も猟奇的といわれる猟奇殺人事件が発生した。

 深夜、人気の途絶えた通りを一台のパトカーが巡回していると、物陰から叫び声を上げながら
息せき切って一人の男が駆け寄ってきた。半裸の若い男だ。手首に手錠がぶら下がっているようだ。
「助けてくれ!キチガイ女に殺されそうになった。奴は気が狂っている。向こうの部屋にまだいる。」
 恐怖からぶるぶる震えながら、その男キョン(17歳)は言葉を継いだ。

2 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 17:33:51.13 ID:U/TrhyAD0

「ハルヒという女の部屋だ。手錠をかけられて、ナイフで殺されそうになったんだ。奴はこの先のアパートにいる。」
 警官谷口と国木田は、キョンに案内させて、アパートへ向かった。アパートに入った瞬間から、異様な臭気が
鼻をついた。警官ならばそれが何の臭いかすぐにわかる。緊張が高まっていく。二階に上がると臭気はさらに
強くなり、二一三号室の前に立つと耐え難いまでになった。そう、扉の向こうには間違いなく腐乱死体があるのだ。

4 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 17:37:30.39 ID:U/TrhyAD0

 谷口がドアをノックすると、ドアが開いて青白い顔の制服の女が現れた。女は涼宮ハルヒ(17歳)と名乗った。
「キョン。おまえを殺そうとしたのはこの女で間違いないか」
「こいつだ。このビッチがオレを殺そうとしやがった」
「涼宮、部屋を調べさせてもらうぞ。ところでこの悪臭は何だ?」
 ハルヒはそれに答えず、「まぁ、ビールでもいかがですか」とはぐらかした。アルコールの強い匂いがする。
国木田はハンカチで鼻を押さえながら寝室に入った。

8 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 17:42:22.14 ID:U/TrhyAD0

 ベッドの上には、ポラロイド写真が散らばっていた。男と女の露骨な性行為が写っている。
下のほうの写真を見た国木田はギョッとして顔色を変えた。死体の解体作業が写っていたのだ。
首のない胴体だけのもの、髪を乱した生首、内臓がはみ出した下腹部──。
胸から下が骨だけの奇怪な写真もあった。薬品で溶かしでもしたのか。ベッドの下には、刃渡り
30センチの肉切り包丁が転がっていた。

10 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 17:44:38.77 ID:U/TrhyAD0

 どうやら異臭の発生源は台所らしい。冷蔵庫を開けた谷口は思わず叫びそうになった。
青白い人間の生首が収納されていたのだ。谷口はすぐさまハルヒの両手に手錠をかけた。
ハルヒは観念したのか抵抗もせず、ぐったり座り込んでうなだれていた。
谷口は本署へ応援を要請した。

14 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 17:51:16.26 ID:U/TrhyAD0

あなたの暖かい心臓が喰べたい

[キョンの証言]
 二時間ほど前にスーパーで買い物してるとき、ハルヒとばったり出会ったんだ。
奴とは何回か一緒に飲んだことがある。壱万円札を見せながら、
「私の部屋で飲まない?これだけあれば飲み物は充分に買える」と誘われた。
ビールとウィスキーを買い込んで、奴の部屋へ行くことにした。アパートに入ったときから
変な臭いがしていたが、奴の部屋に入るともの凄い悪臭になった。
「まるで誰か死んでるみたいだ」
とふざけて言ったら、奴はギョッとしたように顔色を変えたが、すぐに笑って、
「そいつが悩みなのよ。冷蔵庫が壊れて肉が腐ってしまったのよね」と答えた。

15 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 17:56:10.75 ID:U/TrhyAD0

 しばらく我慢していたが、あまりの臭さに頭痛がしてきたので、
「どこか場所を変えよう」と言うと、
「いい考えね。私もこの嫌な臭いは我慢できない。まずは一杯飲んでからにしましょう」
となにやら飲み物を作りはじめた。そいつを一気に飲み干してから、しまったと気づいた。
苦かったんだ。睡眠薬が入っていたらしく、意識がもうろうとしてきた。
 奴は台所から持ち出した肉切り包丁を振りかざして、
「騒ぐと殺す。もう何人も殺しているのよ」
 気味悪い笑いを浮かべながらそう言った。

18 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 18:06:16.11 ID:U/TrhyAD0

 奴はオレに手錠をかけようとした。身体はふらついていたが、手錠をかけられたら殺される。
奴を突き飛ばし、なんとか寝室へ逃れた。寝室の壁には男と女や女同士の性行為の写真が
ベタベタと貼ってあった。血痕らしき汚れもついている。そうこうしているうちに、奴に捕まっちまった。
奴はオレの顎をつかんで、「もうここから生きて出られないわよ。ドアは二重ロック。あなたを
殺して喰ってやるわ。信じないならこれを見なさい」と戸棚から頭蓋骨を取り出して見せた。
「あなたもこうなって、いつまでも私のものになるのよ」
 奴はオレをベッドへ押し倒した。必死になって暴れると、
「わかったわ。そんなに暴れないで。こうしましょう。手錠をかけてから、あなたのヌード写真を撮る。
そしたら手錠を外し、すぐ帰してあげるわ」
 オレはそんな甘い言葉には乗らなかった。

21 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 18:11:17.27 ID:U/TrhyAD0

「もう暴れないから手錠なんか必要ない。写真は撮らしてやるから5千円はもらいたい」
 と言ったんだ。すると奴は、
「まぁいいわ。飲んでからにしましょう」
 としぶしぶ承知した。
 奴とオレはまた飲み始めた。缶ビールを飲みながら油断なくチャンスを窺っていた。
缶ビールを出そうと冷蔵庫を開けた瞬間、オレは思わず総毛立った。薄明るい内部に、
青白い人間の生首が置かれていたんだ。奴は間違いなく人を殺している。
 しばらくして奴は、何枚か写真を持ってきた。それを見たとき思わず叫びそうになった。
想像を絶する写真だった。奴が首なし死体とセックスしている様子や、腹を割いて
内臓を取り出す解体作業の過程が詳しく写っていたんだ。

26 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 18:20:08.52 ID:U/TrhyAD0

 突然、奴の顔つきが一変した。怒り狂った形相を見て、オレは震え上がった。
奴はいつの間にか手にしたナイフをオレの脇腹に突きつけ、
「あなたは私好みだから、こいつらよりきれいに撮ってあげる。床へ伏せろ」
と脅した。それから奴はオレの背中へ耳をつけて囁いたんだ。
「あなたの心臓の音が聞こえる。もうじき私のものになるんだわ。あなたの
温かい心臓を取り出して喰べたい。生で喰べてやる」
 殺される、ナイフで刺されると腹をくくった。こいつは人を殺してるだけじゃなく、
死体を喰ってやがったんだ。
 ところが意外にも、奴はこう言った。
「裸になりなさい。まず写真を撮ってやるわ」

28 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 18:25:01.55 ID:U/TrhyAD0

 奴はナイフをベッドに投げると、カメラに持ち替えた。
 今がチャンスだ。オレは飛び起きると、奴の顔面を思いっ切りぶん殴った。
オレにつかみかかろうとする奴を突き飛ばすと、カギを外して一目散に逃げ出した。
パトカーを見たときはほっとしたぜ。オレたちにとっちゃ威圧でしかない警官が、
このときほど頼もしく見えたことはなかったよ。

31 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage] 投稿日:2007/07/29(日) 18:31:44.67 ID:U/TrhyAD0

防毒マスクを着用せよ

 涼宮ハルヒは、キョン殺人未遂の容疑で緊急逮捕された。
 ハルヒは、三年間働いていた製菓工場を、数週間前に解雇されていた。
死臭ただようアパートの部屋で、二年間も一人で暮らしていた。結婚歴はなく、
数年間、両親ともほとんど会っていなかった。
 ハルヒはバイセクシュアルで、他人との付き合いが苦手な女だった。男性は
もちろん、女性の友人もいなかった。職場では、誰とも付き合おうとしないため
変わり者とみられており、誰も相手にしなかったという。同僚の一人はこう語っている。
「仕事ぶりは真面目だったよ。でも誰とも付き合おうとしない。ほとんどしゃべらないんだ。
長いこと工場で働いていたが、彼女のことは何も知らないよ。いつも落ち込んでいて、
元気がまるでない。何か悩んでいるようだったな。男より女が好きだという噂もあったよ。
一度だけ飲みに行ったことがあるんだが、そのときわかったのは、普段はおとなしいのに、
酔っ払うと顔つきが変わって凶暴になることだ。家族とは断絶していて、父親は嫌いだし、
大学生の近所の子に至っては憎んでいるとまで言っていたな」

44 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[] 投稿日:2007/07/29(日) 19:23:02.17 ID:U/TrhyAD0

「ハルヒは美人で若いが、理解しがたいミステリアスな性格だ。他人と一緒にいることが
苦痛のようだった。自己嫌悪からか、根っこが腐っているんだ。誰もハルヒを救うことなんて
できないんじゃないかな」
 ハルヒは後の裁判でこう言っている。
「私はアルコール中毒です。毎日は飲まないけど、飲み始めたら止まらない。気を失うまで
飲み続けるんです。そうなったら何をするか、自分でもわからない。制御できなくなっちゃう」
 ハルヒの部屋の家宅捜索は、腐乱死体のものすごい死臭のため困難を極めた。
防毒マスクを着用しないことには、部屋にも入れないのだ。黄色いゴム服に酸素吸入器を
背負った鑑識官たちは、おぞましいものをつぎつぎと運び出していった。

47 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[] 投稿日:2007/07/29(日) 19:30:44.65 ID:U/TrhyAD0

 リビングルームの大型冷蔵庫から四個の男性の頭部が発見された。
収納箱から見つかった男性の頭蓋骨五個は、茹でて脳髄などの中身を
取り出し、頭皮を剥いだものだった。棚には工芸品よろしく灰色のペンキを
塗った頭蓋骨二個が並んでいた。大型冷蔵庫には、心臓、肺、肝臓などが
ビニールパックされ、きちんと冷凍保存されていた。台所にあった大型の
調理鍋には、腐乱した人間の手首と男性性器が浮かんでいた。
五五ガロン入りプラスチック大樽からは、人間の胴体が三体発見された。
ホラー映画のビデオも多数押収された。
 アパートの住人はつぎのように証言した。
「異臭には一年以上も前から悩まされてきた。まさか死体の臭いとは
知らなかったんだが、苦情を言うと、ハルヒは冷蔵庫が故障して肉が腐った
と言って謝っていた」
「ハルヒはいつも大きなゴミの袋を出していた。昼夜の別なく彼女の部屋から
電気ノコギリの回転音が聞こえる時期もあった」
「彼女はいつももの静かで、ほとんど話しをしたこともない。せいぜい仕事の
行き帰りに簡単な挨拶だけ。話題はいつも悪臭のことばかりだったね」

55 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[] 投稿日:2007/07/29(日) 19:49:24.82 ID:U/TrhyAD0

寂しさをまぎらわすために

 2003年、ハルヒは中学入学直後にはじめて人を殺した。それから一年後に二度目の殺人を犯している。
その後2005年から2007年までの二年間に、十五人の男女を殺害した。
 ハルヒはこう供述している。
「殺したのは、だいたいはレズバーにたむろしている若者だったわ。奴らは仕事もしないでぶらぶらしているのよ。
この街の歓楽街にはレズバーはたくさんある。奴らは金さえ出せば何でもするわ。私みたいなレズが、奴らを
目当てに集まってくるのよ。奴らは宿無しだから、3万円も出せば喜んで部屋までついてくるわ。奴らが何人姿を
消しても、誰も気にしない」
「手口はいつも同じよ。私の好みは、ロリ巨乳かつるぺた無口の若い娘。何故だか黒い肌は嫌いだわ。白い肌に
惹かれるの。なかにはレズ行為を嫌う奴もいる。そんなときはヌード写真を撮りたいと誘うのよ。部屋に入ったら
ビデオを見ながら飲み始めるんだけど、飲み物に薬や睡眠剤を混ぜておくの。グロッキーになった頃を見計らって
絞殺することもあれば、手錠をかけてナイフで切り殺すこともある。バスタブで死体をばらばらに解体したわ。
初めは大変だったけど、だんだん手際よく、手短に処理できるようになったわ」

56 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[] 投稿日:2007/07/29(日) 19:53:34.68 ID:U/TrhyAD0

 死体を保存した動機と人肉食について、つぎのように供述している。
「死体の一部を保存したのは、淋しさをまぎらわすためだったの。死体の一部が部屋にあると仲間がいるみたいで、
孤独の苦しみを忘れることができた。死体の腕の筋肉を切り取って空揚げにして、野菜と一緒にして喰べたわ。
美味しかったわよ。脂肪肉は細かく切ってシチューにしたわ。一度人の肉を味わったら、二度と牛肉や鶏肉には
目もくれなくなるわよ。」
 一時期のハルヒは、人肉を主食にしていたといわれている。

58 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[] 投稿日:2007/07/29(日) 20:02:12.26 ID:U/TrhyAD0

殺してしまえば私のものになる

 幼い頃からハルヒには明らかに変わったところがあった。採取した昆虫や小動物の骨をホルマリン漬けに
したりするのだ。やがて森の奥につくった隠れ家に昆虫が動物の死骸を集めたり、門に見立てた枝に動物の
首を飾ったりするようにまでなる。これらの一連の行為は、連続殺人犯にしばしば見られる加虐行為といえる。
 ハルヒは中学入学時にはIQ145ときわめて高い知能を示した。ところが学年が進むにつれて山羊の真似を
するなどの奇行が目立ちはじめ、酒に溺れるようになっていった。友人と呼べる者は皆無であった。
「私は幼い頃から、両親が仲よくしていたところを一度も見たことがない。なぜいつも大声でわめき合っている
のか、理解できなかった。私が中学一年の頃は最悪だったわ。お母さんは六歳の弟を連れて、とうとう家を
出ていってしまったの。続いてお父さんもどこかへ行ってしまった。私だけが一人置き去りにされてしまったのよ。
現金が少しあるだけで、家の中は空っぽになったわ。孤独と寂しさがこんなにも不安で恐ろしいとは、
思いもしなかった」

62 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[] 投稿日:2007/07/29(日) 20:12:16.41 ID:U/TrhyAD0

 03年六月のある日の午後、ハルヒはあてもなく一人で道を歩いていた。たまたま通りかかった車に
同乗させてもらった。朝比奈みくるという名で18歳だという。みくるは年上らしく話題が豊富で楽しかった。
音楽から始まった会話のタネは尽きない。親しみを感じたハルヒは、家でお酒でも飲まないかと誘った。
 家に着いてしばらくすると、みくるはずばり質問してきた。
「あなたは女に興味があるんでしょう」
 図星だった。ハルヒはなぜか男性より女性のほうに性的興奮を覚えていた。そんな自分に悩んでいたのだ。
「どうしてそんなことがわかるの?」
「私もそうだからよ。あなたの目つきでわかるんだから」
 みくるもレズビアンの孤独感を語った。
「私たちレズはつねに孤独なのよ。なぜって?相手が少ないからよ。私たちレズは女しか愛せない。そして
女の中からレズを見つけるのは難しい。お金さえ払えば相手をしてくれるプロもいるけど、まっとうな人はいない。
今日はたまたまいい相手にめぐり合えたっていうわけ。楽しみましょう」

67 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[] 投稿日:2007/07/29(日) 20:23:44.65 ID:U/TrhyAD0

 ハルヒはそれまで一度も女性と性的行為をしたことがなかった。それまで夢の中でしか味わったことのない
快楽が、みくるの巧みなリードによって、はじめて現実のものとなったのだ。だがみくるの言葉が、身体も心も
満ち足りたハルヒを現実に引き戻してしまう。
「そろそろ帰る時間だわ。今夜約束があるの」
 このときハルヒの心に殺意がひらめいたという。やっとめぐり合えた理想的な相手を離すわけにはいかない。
なんとしてもここから帰さない。たとえ殺してでも帰さない。人から置き去りにされるのは、もう我慢できない。
一人はいや。幸いみくると一緒にいるところを誰にも見られていない。大丈夫よ。
 ハルヒは何くわぬ顔でベッドから起き上がると、自分の部屋から野球のバットを後ろ手に隠して戻ってきた。
みくるが下着を取ろうと身をかがめた瞬間、後頭部めがけ渾身の力でバットを叩きつけた。頭蓋骨の砕ける
いやな音がして、砕けた頭の裂け目から鮮血が噴き出した。みくるの身体が激しく痙攣する。やがて静かに
息絶えた。こうしてハルヒははじめて人を殺した。
「生きている人間は支配できないけど、殺してしまえば自分のものになる。私から逃げることはできない」
 ひとまずハルヒは死体を床下に隠し、寝室のいたるところに飛び散った血痕をすっかり洗い落とした。
二日後、すでに腐乱が始まった死体をばらばらに切断し、郊外の森に埋めた。
 朝比奈みくるの謎の失踪事件は、4年後にハルヒが自供するまで未解決のままだった。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/29(日) 20:42:22.00 ID:U/TrhyAD0

意識のない者にしか欲情しない

 みくる殺害から半年後の2003年12月、ハルヒは陸軍に志願した(学校やめたんじゃね?)。基礎訓練を終了すると
地方へ派遣された。他人との付き合いが苦手なハルヒが軍隊という組織でも孤独なことに変わりはなかった。
自由時間になると兵舎のベッドに横たわり、ENOZとブラック・サバスなどのヘビーメタルロックをヘッドホンで聴きながら、
ビール、ジン、ウォッカと何でも手当たり次第に口にし、意識を失うまで飲み続けた。その姿は人の目を背けさせる
凄惨さがあったという。
 同年兵の一人はつぎのように回想している。
「ハルヒは酔っ払うと凶暴になる。彼女の顔から一切の感情が消えてなくなるんだ。無表情の面ほど怖いものはない。
そんなときはマジで危ないんだ。何をしでかすか怖かったよ。奴は飲み始めたら失神するまでやめないんだ。
目覚めるとまた飲み始める。丸一日何も喰わないで飲んでばかりいる。自分からどこまでも落ち込んでいく奴だ」
 ハルヒは素面のときはおとなしいが、酪酊すると人が変わったように凶暴になった。ハルヒのアルコール依存は
中学時代から始まり、逮捕されるまで続いていた。

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/29(日) 20:51:45.99 ID:U/TrhyAD0

 04年、ハルヒは陸軍を除隊した(はえぇww)。その直後に露出罪で捕まっている。
 同年、14歳のハルヒは、チョコレート工場に採用され、以後逮捕される2007年まで3年間にわたってそこで働いていた。
 05年九月、11歳の少女の前で自慰した容疑で捕まったが、小便をしていただけと容疑を否認した。
 ハルヒは午後十一時から翌朝までの深夜勤務についていた。給料は比較的よかったので暮らしには困らなかったようだ。
ハルヒが住んでいた所は歓楽街が多い。ハルヒの楽しみはレズバーで飲みながら気に入った相手を見つけることだった。
気に入った相手を見つけるとつぎつぎに飲み物を奢ってやる。そして部屋に誘う。
 ハルヒはもともと酒に強かった。浴びるように飲んでもつぶれることはめったにない。そのうち相手は酔いつぶれ意識を
失ってしまう。そしてハルヒの快楽の時間が始まる。身体を傷つけない限りは、どんな倒錯した性行為も酔いつぶれた相手
にはわからない。なぜかハルヒは、意識のない相手にしか欲情しないのだ。

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/29(日) 21:14:41.57 ID:U/TrhyAD0

自分を哀れに思ってしまう

 ハルヒのような倒錯性欲者は、いつまでも同じ性行為に満足していない。つぎつぎとより強烈な刺激を求めていく
傾向がある。
 ハルヒは、意識を失った相手との性行為にあまり興奮しなくなっていた。意識を失っている間は自分の自由になるが、
目を覚ました相手はさっさと帰ってしまう。これでは相手を自分のモノにしたことにならない。相手を完全に支配する
方法はただ一つ。ハルヒは一年前の出来事を思い出した。みくるを殺したときの興奮が蘇ってくる。そして死体の
冷たく滑らかな感触までもが──。
 2004年九月の深夜、ハルヒはレズバーで格好の相手と知り合った。長門有希という15歳の若者だった。彼女は
たまたまそのバーに立ち寄っただけで知り合いはいないという。ハルヒは私の部屋で飲み直そうと長門を誘った。
長門は小柄だった。
 部屋に帰ってすぐに長門は酔いつぶれ、寝息を立て始めた。ハルヒは飽くことなく性行為を繰り返し、そのあと
絞殺した。ハルヒは再び一人の女を支配することに成功した。死体を手に入れたのだ。だが問題は腐敗だった。
数日後、ハルヒはバスルームで血まみれの解体作業に取りかかった。

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/29(日) 21:18:45.66 ID:U/TrhyAD0

「人間を完全に支配したいために十七人も殺した。若者の魅力的な肉体を自分だけのものにしたかったの。
そのためには殺すしかなかったのよ。できれば死体の全身の皮を剥ぎ取って保存したかったんだけど、
それは無理なことがわかったわ。せめて死体の一部を保存するしかなかった。死体の肉を食べたのは、
相手を自分の一部とするためよ。私にも良心の呵責はあるもの。だけどいつも不思議に思うのは自分を
責める気持ちが起きないことよね。犠牲者を憐れむより、自分を哀れに思ってしまうの。」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/29(日) 21:26:20.56 ID:U/TrhyAD0

死体と深夜まで語り合う

 ハルヒは、逮捕される数ヶ月前の追い詰められた状況を供述している。
「07年の四月から五月までの二ヶ月間に、五人もの若者を殺した。部屋中死体だらけになったわ。とにかく死体を
処分しないことにはどうしようもない。毎晩電動ノコギリで死体の解体を続けていたんだけど、アパートの住人から
悪臭と騒音の苦情が絶えなかったわ。そのうえたびたび欠勤したから、二年間も勤めた会社をついに解雇されて
しまったの。すぐにお金に困ってしまったわ。私は全てを失ってしまったような絶望感に打ちのめされた。
このままでは私は何の価値もない人間で終わっちゃう。世間の奴らに私の存在を誇示しなければいけない。今の
私は社会のクズ、誰からも相手にされない会社をクビになった哀れな女にすぎない。10代なのに彼氏がいない。
アパートも追い出されて宿なしになるしかない。両親からは見捨てられ、友人もいない。誰も助けてくれる人は
いない。私には創造する能力がない。できるのは人間を破壊することだけよ。私は病気だわ。もう破壊することにも
疲れはてちゃったわ」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/29(日) 21:34:18.76 ID:U/TrhyAD0

生きながら死んでいるようなもの

 2008年二月、涼宮ハルヒは十五件の第一級殺人罪で有罪となり、九百三十六年という気の遠くなるような懲役刑を
言い渡された。
「これで私は二度と娑婆へは出られないだろうけど、出たいとも思わない。はっきり言って死刑にしてほしかった。
これから先は、生きながら死んでいるようなものだもの」
 二年後の2010年十一月二十八日の朝、二十歳のハルヒは、他の囚人二人と刑務所内になる体育館のシャワー
ルームを清掃していた。監視していた看守がその場を離れ二十分後に戻ってみると、ハルヒは頭部をザクロのように
割られ、血まみれになって意識を失っていた。そばには凶器とみられるモップの柄が鮮血にまみれて転がっていた
という。ハルヒは病院へ運ばれる途中で死亡した。一緒に作業していた囚人朝倉涼子が容疑者として逮捕された。
 ハルヒ撲殺を知らされた犠牲者の家族の一人は、つぎのようにコメントを出した。
「殺人鬼がこの世からいなくなって、こんなに嬉しいことはない。あいつが生きている限り苦しみは消えなかったが、
これでやっと安らかな気持ちに戻れる」

終わりますたーこれで全部です。古泉は文中には出てこなかったけど犠牲者の一人ってことでw

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/29(日) 21:40:58.30 ID:U/TrhyAD0

ハルヒ、朝倉ともう1人の囚人でシャワールームを清掃職務に従事していた時、朝倉はトレーニングルームより持ち出した
ベンチプレスの鉄棒で2人を殴打したのだった。朝倉は、自分は「神の娘」でその時「父」から2人を殺すよう命令されたと
供述している。しかし一部の人は、人種の隔たりがこの様な事態を引き起こしたと考えている。まもなくハルヒは亡くなった。
(Wikiより)



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