阿笠「たまにはスパイスを使ってカレーを作ってみようかのぉ」灰原「そうね」 1 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 17:03:04.44 ID:977GJ3210 灰原「良いアイディアだと思うわ」 灰原「いつも市販のルーで作るカレーじゃ、あの子達も飽きるでしょうし」 阿笠「そうじゃろ?」 灰原「ところで、どんなカレーを作るつもりなの?」 阿笠「いくつか候補はあるんじゃが……哀君はどれが良いと思うかのぉ?」 @ミックスベジタブルカレー A鶏手羽元とトマトのカレー Bほうれん草のミルクカレー ※上記3つのどれか一つを選んで下さい ※勝手に候補を増やさないようお願いします >>2-10で一番得票が多いもので進めていきます 2 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:03:37.06 ID:Fkx21EXAO 2 3 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:03:37.87 ID:eWhMLgBUo 2 4 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:04:49.28 ID:S+YkKJ7mO 3 5 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:04:56.97 ID:IBVuYnxEO 3 6 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:05:06.92 ID:jmZVTJeoO 3 7 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:05:12.84 ID:M9rXH2b7O 3 8 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:05:24.77 ID:6gDnmropO 3 9 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:09:26.29 ID:VsnI1ed00 2 10 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:09:55.63 ID:Fg+Giw3+o 2 11 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga sage] 投稿日:2015/04/18(土) 17:11:43.66 ID:977GJ3210 回答ありがとうございます ではBのほうれん草のミルクカレーでいきます ちょいと書き溜めしてきますので少々お待ちを 14 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:39:05.53 ID:977GJ3210 灰原「そうね……ほうれん草のミルクカレーが良いんじゃないかしら」 阿笠「おぉ、哀君もそう思うか」 灰原「ええ」 灰原「カレーのルーは茶色……なんて固定観念を取り払ってあげるのも、面白そうだもの」 灰原「それじゃ、早速買い物に行きましょう」 灰原「お昼には間に合うように作らないと、あの子達が拗ねてしまうわ」 阿笠「そうじゃの。スパイスは米花デパートの地下に、良いものを揃えておる店があるんじゃよ」 15 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:40:25.28 ID:977GJ3210 灰原「そういう情報を持ってるってことは、材料の入手方法や作り方まで、下調べも済んでるわけね?」 阿笠「フフ……実は前から計画しておったんじゃよ」 阿笠「……おっと、いかん。もう10時を過ぎておるわい」 灰原「あらあら。博士、早く車を」 阿笠「分かった。哀君、先に外で待っていてくれぃ」 16 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:41:43.62 ID:977GJ3210 ――米花デパート・地下1階・スパイス専門店―― 阿笠「この店じゃよ」 灰原「……随分と豊富な品揃えね」 阿笠「美人の女性オーナー自らが世界中を飛び回り、厳選したものだけを輸入しておるんじゃ」 灰原「ふ〜ん」ジト… 阿笠「な、何じゃ。そんな目で見なくても、ワシはやましいことはしておらんぞい」 灰原「別に……」フイ 阿笠「え〜と……財布に材料メモを入れたはずじゃったな」ゴソゴソ…ピラッ 17 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:42:23.96 ID:977GJ3210 阿笠「ほうれん草のミルクカレーに必要なのは、カイエンヌペッパーにホワイトペッパー」 阿笠「ターメリック、ガラムマサラ、それにクミンシードじゃの」 灰原「そんなにたくさん買って大丈夫なの? 博士……」 阿笠「あぁ、心配いらんよ。この店は必要な分量を伝えれば、量り売りしてくれるんじゃ」 阿笠「だから大きな瓶や袋を買って、残った分をダメにしてしまうようなことは無いんじゃよ」 灰原「へぇ……」 18 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:43:20.30 ID:977GJ3210 オーナー「いらっしゃいませ〜」ヒョイ 阿笠「おぉ、こんにちは」 灰原「……どうも」 オーナー「こんにちは♪ お孫さんですか?」 灰原「違います」 阿笠「あ〜……わけあって親戚の子を預かっておるんじゃよ」 オーナー「あら、そうなんですか」 19 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:44:55.68 ID:977GJ3210 オーナー「ところで、先程仰っていたのが聞こえたので、ご所望の品目は分かりましたけど」 オーナー「必要な分量を教えて下さいます? 」 阿笠「え?」 オーナー「ウチはお客様の要望に応じて、スパイスの調合もやってるんです」 オーナー「ご自宅でされるより、手間も省けて良いと思いますよ」 阿笠「おお、それは助かるのぉ。是非お願いします」 オーナー「はい♪」 20 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:46:18.53 ID:977GJ3210 灰原「……ねぇ、博士。そのメモだと、4人分の分量が書いてあるけど」 灰原「小嶋君が食いしん坊なことを考えると、倍は用意した方が良いんじゃない?」 阿笠「そうじゃなぁ……では、これの倍の分量で頼めるかの?」 阿笠「あぁ、クミンシードだけは別で」 オーナー「分かりました」 〜5分経過〜 オーナー「ありがとうございましたー♪」 阿笠「さて、次は具材を買いに行くとするかのぉ」スタスタ 灰原「そうね」スタスタ 21 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:48:00.77 ID:977GJ3210 ―― 米花スーパー ―― 灰原「まずは、ほうれん草ね」 灰原「葉っぱは肉厚で張りがあり、緑色が濃いものが良いわ」 阿笠「では、これ良いかのぉ」 灰原「待って、博士。根っこの部分が鮮やかな赤で、濃いものかどうかチェックしてちょうだい」 阿笠「ふむ……それじゃあ、こっちの方が良さそうじゃの」スッ 灰原「あと必要な野菜は……トマトに玉ネギ、ニンニク、ショウガ、シシトウガラシね」ポイポイポイ 阿笠「それに鶏のミンチ肉と牛乳があれば、材料は全て揃うのぉ」 灰原「案外、早く買い物が済んで良かったわ」 阿笠「哀君が良いものを素早く見極めてくれたおかげじゃよ」 阿笠「では会計をしたら、帰って調理開始じゃ!」 22 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:49:09.41 ID:977GJ3210 ――午前11時20分・阿笠邸―― 阿笠「哀君、準備はできたかの?」 灰原「ええ」 【ほうれん草のミルクカレー(8人分)】 鶏ミンチ肉:800g ほうれん草:2束 トマト:3個 シシトウガラシ:10本 玉ネギ:2個 ニンニク(すり下ろし):大さじ1杯分 ショウガ(すり下ろし):大さじ1杯分 水:200ml 牛乳:1000ml クミンシード:小さじ1杯 ☆スパイス  カイエンヌペッパー:小さじ2杯  ホワイトペッパー(パウダー):小さじ2杯  ターメリック:小さじ0.5杯  ガラムマサラ:小さじ2杯 サラダ油:大さじ3杯 塩:適量 23 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:49:57.25 ID:977GJ3210 阿笠「さて。忘れん内に、炊飯器に米をセットしておかんとな」 ジャー…ザッザッザッ、ジャー…ザッザッザッ ジャー… ピコ♪ 阿笠「これで良し」 灰原「こっちも始めましょうか」 灰原「まず、トマトは粗めのみじん切り、シシトウガラシは小口切りにする」トントントントン 灰原「博士。フードプロセッサーで玉ネギをみじん切りにしておいて」 灰原「あと、ニンニクとショウガの皮をむいて、すり下ろしてちょうだい」 阿笠「分かった」 24 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:51:44.31 ID:977GJ3210 阿笠「では、玉ネギをある程度刻んで……」トントントン 阿笠「フードプロセッサーに入れ、スイッチオンじゃ!」カチ、ギュイィィィン 阿笠「よし……こんなもんかのぉ」カチ 阿笠「ニンニクとショウガは、すり下ろして別々の小皿に入れておく」シャリシャリシャリシャリシャリ 灰原「博士。それが終わったら、玉ネギを炒めてくれる?」 阿笠「おぉ、良いぞぃ。鍋にサラダ油とクミンシードを入れ、弱火で熱して……と」 カチ、チチチ…ボッ 阿笠「香りが出てきたら玉ネギを入れ、黄金色になるまで強火で炒めるんじゃ」ザラザラ ザッザッザッ 灰原「しっかり炒めてね。結構時間かかるわよ」 阿笠「心配いらんよ。任せてくれぃ」 灰原「それは頼もしいわね」フッ 25 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:52:47.97 ID:977GJ3210 〜20分経過〜 阿笠「フゥ……だいぶ腕が疲れてきたのぉ」ザッザッザッ 灰原「良い色合いね。そろそろ、ニンニクを入れましょうか」サッ 灰原「ここへショウガ、トマト、シシトウガラシを加えて……」ジュー… 阿笠「おぉっと……具材の量が多くなってきたから、混ぜづらいのぉ」ザッザッ 灰原「頑張って、博士」 ザッザッザッ 灰原「全体が馴染んだら、お店で調合してもらったスパイスを加えて、よく炒める」サッサッ 灰原「中火にして、鶏のミンチ肉を加えて……と。博士、腕が止まってるわよ」ジュー… 阿笠「フゥ……さすがに疲れるのぉ〜」 27 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:53:38.68 ID:977GJ3210 昴「では、私が替わりましょうか?」 阿笠・灰原「「え?」」 灰原「……何で貴方がここに?」 昴「玄関、開いてましたよ?」 灰原「博士。また玄関に鍵を掛けてなかったの?」ジロッ 阿笠「す……すまん、哀君」ハハハ… 灰原「で? 何の用?」 昴「こちらで新しい発明品を見せてもらう約束を、博士としていたのですが……」 昴「時間を間違えてしまいましたか?」 阿笠「おっと……いかん。すっかり忘れておったわい」 28 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:55:22.36 ID:977GJ3210 昴「構いませんよ。それより博士、あとは私がやりましょうか?」 昴「このままだと、腕が筋肉痛になってしまいますよ?」 阿笠「おぉ、助かるわい」 昴「……次はどうすれば?」ニコッ 灰原「………………」フゥ 灰原「水、牛乳の順で、鍋に注ぎ入れて、弱火で15分以上煮込むの」 昴「分かった」ジャー… 灰原「じゃ、そっちはお願いね」 灰原「私はその間に、別のお鍋でほうれん草を茹でて刻んでおくから」 昴「あぁ」コトコトコト 灰原「ほうれん草は、サッと塩ゆでして」グツグツ 灰原「水気を絞って」ザーッ…ギュー 灰原「ざく切りにすればOKよ」トントントン 29 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:57:10.69 ID:977GJ3210 〜15分経過〜 昴「そろそろ良いかな?」コトコトコト 灰原「ええ。仕上げにほうれん草を加え、塩で味を調えれば……」ザラザラ…サッサッ 灰原「完成よ」カチ 昴「ふむ。食欲をそそる香りだ」 阿笠「……この匂い、たまらんのぉ〜」クンクン グゥゥ… 阿笠「あ……」 灰原「全く……おかわりは一度だけよ」 阿笠「おぉ、良いのか!?」 灰原「今回だけよ」 阿笠「やった〜!」ヒャッホウ 30 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:57:57.79 ID:977GJ3210 ピーンポーン 元太「よぉ!」 光彦「来ましたよー」 歩美「お邪魔しまーす!」 昴「やぁ、君達」 歩美・光彦・元太「「「こんにちは〜」」」 コナン「こんにちは、昴さん。博士達も」 灰原「いらっしゃい」 歩美「……あ。何か、良い匂い!」クンクン 元太「博士、何作ったんだ?」 阿笠「ホホッ、何だと思うかのぉ?」 31 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 19:59:00.11 ID:977GJ3210 光彦「これは……スパイスの香りでしょうか?」 歩美「じゃあ、もしかしてカレー?」 コナン「おいおい、またカレーかよ」 灰原「そう言うと思って、今日のは一捻りしてあるわ」 コナン「ん? ……へぇ、随分本格的なカレーに挑戦したんだな」 灰原「あら、匂いだけで分かるの?」 コナン「この店の袋だよ。米花デパートの地下にある、スパイス専門店のやつだろ?」 灰原「あのお店、貴方も知ってるの?」 コナン「あぁ。園子ん家の料理人も、あの店のスパイスを使ってるって聞いたからな」 コナン「天下の鈴木財閥が御用達にするトコだ。味は保証されてるも同然さ」 灰原「なるほどね」 32 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 20:00:16.53 ID:977GJ3210 元太「おぉっ? このカレー、茶色じゃねーぞ!?」 歩美「ホントだ! オレンジ色……が、近いかな?」 光彦「これは、こういう色のルーなんですよ」 元太「え、じゃあコレ食ったら辛いのか?」 光彦「ええ。スパイスや、入れる材料によって、カレーの色は変わるんです」 歩美「へぇ〜。歩美、こんなの初めて見たよ」 光彦「この色合いからすると……ホワイトカレーでしょうか?」 灰原「惜しいわね。正解は、ほうれん草のミルクカレーよ」 元太「えぇっ!? カレーにほうれん草なんて、合うのかよ?」 灰原「文句あるなら食べなくて良いのよ?」ジロッ 元太「い、いえ……ありません」コキン 33 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 20:01:25.62 ID:977GJ3210 ピロリン、ピロリロリン♪ 昴「ご飯も炊けましたし、時刻も12時過ぎ……早速食べましょうか」 歩美・光彦・元太「「「賛成〜!」」」 コナン「オメーら。手を洗って準備を手伝おうぜ」 歩美・光彦・元太「「「ほーい!」」」 34 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 20:02:06.17 ID:977GJ3210 〜10分経過〜 阿笠「みんな席に着いたかのぉ?」 灰原「ええ」 コナン「そんじゃ……」 歩美・光彦・元太「「「いっただっきま〜す!」」」 パク…モグモグモグモグ …ゴクン 元太「……うんめぇ〜!」 歩美「うん、美味しいね♪」 光彦「結構辛いけど、病み付きになりそうです!」 阿笠「それは良かったわい」ホッホッホ 灰原「……どう?」 コナン「あぁ、美味いぜ」モグモグ 35 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 20:02:42.83 ID:977GJ3210 昴「たまには、こういうのも良いですね」 阿笠(フッ……みんな喜んでくれて良かったわい) 阿笠「さてと。今日は哀君の許しもあることだし、おかわりさせてもらおうかの♪」ウキウキ 阿笠「……って、ありゃ!? ご飯が無い!!」カラッポ 光彦「元太君、食べるの早すぎですよ〜」 歩美「それ、もう3杯目でしょ?」 元太「美味ぇんだから、しゃーねーだろ?」ガツガツ 36 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga] 投稿日:2015/04/18(土) 20:03:27.13 ID:977GJ3210 歩美「ねぇ、元太君。早食いは食べ過ぎの元なんだよ?」 光彦「もっとよく噛んで食べた方が……」 元太「良いじゃねーか。固いこと言うなよ」ガツガツ コナン「ハハハ……相変わらずの食いっぷりだな」 灰原「あらあら。博士、残念だったわね」 昴「すぐに追加でご飯を炊きますから。ちょっと待って下さいね」パタパタ 阿笠「……とほほぉ〜」 【おわり】 37 名前: ◆rzOq/SCuAA[saga sage] 投稿日:2015/04/18(土) 20:06:14.27 ID:977GJ3210 博士と灰原のお料理を…というリクエストを頂いたので書いてみました 少しでも楽しんで下されば幸いです >>2-10で素早く回答下さった皆様には改めてお礼申し上げます ここまでお読み下さり、ありがとうございました(^^)