のび太「こんにちは、野比のび太です」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:04:15.33 ID:3hi+Xofu0 〜のび太の部屋〜 のび太「ふわあ、日曜日は良いなあ、ずっと寝てても誰にも怒られないんだもんなあ」 ドラえもん「のび太くぅん。少しは勉強でもしたらどうだい?」 のび太「うるさいなあ、日曜日くらいゆっくり休ませてよ」 ドラえもん「君は毎日休んでるようなもんじゃあないか」 のび太「それはドラえもんだろう? んもう!! わかったよ!! 空き地にでも行ってくるよ!!」 ドラえもん「そうじゃなくて勉強を――」 のび太「うるさいうるさいっ!!」 ガラガラ バタンッ ドラえもん「……まったく、のび太くんったらいっつもああなんだから」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:05:19.19 ID:3hi+Xofu0 〜外〜 タッタッタッタ のび太「まったく、ドラえもんったらいっつもああなんだから!!」 のび太「おちおち眠ることもできやしない!!」 のび太「本当うるさいんだから、ドラえもんは」 のび太「……空き地にでも行ってみるかあ」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:06:39.98 ID:3hi+Xofu0 〜空き地〜 ジャイアン「うおーい!! いけいけー!!」 スネ夫「ねぇジャイアン、そろそろ代わってよ」 しずか「ウフフ、楽しそうね〜」 タッタッタッタ のび太「あ、みんないる。おーい!!」 ジャイアン「おう、のび太ァッ」 のび太「何をしているんだい?」 ジャイアン「おう見ろよコレ。俺のラジコン。カッコいいだろ」 スネ夫「ボクのだヨッ!! 最新式のラジコンヘリさ」 のび太「へえ、いいなあ!! ねぇ、僕にもやらせてよぅ」 ジャイアン「ダメダメッ。今は俺の番なの」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:07:51.00 ID:3hi+Xofu0 スネ夫「次がボクさ」 のび太「じゃあその次っ」 ジャイアン「その次はしずかちゃんで、それでまた俺なの」 スネ夫「のび太の番はないヨッ」 しずか「ちょっと、やめなさいよ。かわいそうじゃない」 のび太「うぅ……へっ、なんだいなんだい!! そんなラジコン。全然大したことないやい!!」 ジャイアン「なんだとぅ!? だったらお前、もっと良いラジコンを持ってるとでも言うのかよぉ!?」 スネ夫「やめなよジャイアぁン。どうせドラえもんに頼むんだろぅ」 ジャイアン「そうだよな。のび太はドラえもんがいないとなんにも出来ないからなっ」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:13:40.33 ID:3hi+Xofu0 スネ夫「ねぇドラえもぉん、みんなにイジメられたから何か道具を出しておくれよぅ(笑)」 ジャイアン「あらあらまあまあ、しょうがないでちゅねーのび太くんはぁ(笑)」 スネ夫「アッハッハッハ」 ジャイアン「ワッハッハッハ」 しずか「やめなさいったら」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:15:15.04 ID:3hi+Xofu0 のび太「うぅぅぅ、うわああああああん!!」 タッタッタッタ ジャイアン「逃げちゃったよ。つまんねぇやつ」 スネ夫「さ、続き続き。ねぇ、そろそろ代わってよ」 しずか「……もうっ」 タッタッタッタ のび太「なんだいなんだい!! あんなの全然羨ましくもなんとも……羨ましいよぉ!!」 のび太「……」 のび太「……う」 のび太「……うわああああああん、ドラえもおおおおおおおおおん!!」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:18:19.91 ID:3hi+Xofu0 こんなこといいな できたらいいな あんなゆめ こんなゆめ いっぱいあるけど みんなみんなみんな かなえてくれる ふしぎなポッケで かなえてくれる そらをじゆうに とびたいな 「ハイ!タケコプター」 アンアンアン とってもだいすき ドラえもん 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:19:41.29 ID:3hi+Xofu0 〜のび太の部屋〜 のび太「わあああああん!! ドラえもん!! ドラえもん!!」 ドラえもん「なんだい、またイジメられたのかい?」 のび太「違うんだよ、ジャイアンがさっ、スネ夫がさっ、ああああああん!!」 ドラえもん「うるさいなあ」 のび太「グスッ、やいドラえもん!! グスッ、やい!! うるさいとはなんだ!! うるさいとは!!」 ドラえもん「だって本当にうるさいんだもん」 のび太「なんだとぅ!?」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:20:58.65 ID:3hi+Xofu0 ドラえもん「いっつもやられてばっかりで、たまには文句の一つでも言い返してみたらどうだい!?」 のび太「そんなこと僕に出来るわけがないじゃないかっ!! だからこうしてドラえもんに頼んで――」 ドラえもん「そんなんだからちっとも強くならないんだ!! のび太くんはいつもそうだ!!」 のび太「うるさいうるさい!! この、わからずや!!」 ポカッ ドラえもん「いたいっ!! やったなあ!?」 ポカッポカッ のび太「いたいいたいっ!? 大体ドラえもんはいっつも役に立たない道具ばっかり!!」 ポカッポカッポカッ ドラえもん「いたいいたいいたいっ!! だったら自分でなんとかすればいいじゃないかっ!!」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:22:19.83 ID:3hi+Xofu0 ポカッポカッポカッポカッ のび太「わああああ!!」 ドラえもん「わああああああ!!」 ドタバタドタバタ ガラガラッ たま子「コラ、のび太!! ドラちゃんも!! 静かになさい!!」 のび太「だってドラえもんが!!」 ドラえもん「のび太くんが!!」 のび太「なんだとぅ!?」 ドラえもん「やるかあ!?」 たま子「やめなさいったら!! いい加減にしないと怒るわよ!!」 のび太「……フンッ」 ドラえもん「……フンッ」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:24:09.27 ID:3hi+Xofu0 たま子「……もう、のび太。おつかいに行ってきてちょうだい」 のび太「ええ? 嫌だよ。ドラえもんに頼めばいいだろう?」 たま子「いいから行く!!」 のび太「チェ、わかったよぅ。行けばいいんだろ!! 行けば!!」 ドタドタドタ たま子「ドラちゃんも、少し反省なさい」 ドラえもん「……はぁい」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:26:12.87 ID:3hi+Xofu0 〜外〜 のび太「チェ、なんだいなんだい、ドラえもんの奴ったら!!」 のび太「僕がこんっなに困っているのにさっ」 のび太「なんにもしてくれやしない」 のび太「確かに僕は一人じゃなんにもできないけど」 のび太「勉強だって、運動だって、笑われてばっかりだけど」 のび太「一つくらい……」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:27:20.98 ID:3hi+Xofu0 のび太「……」 のび太「……」 のび太「……なんにもないんだなあ、僕って奴は」 のび太「うぅ」 のび太「……そういえば、何を買うんだろう」ゴソゴソ ペラ ――どら焼き 2つ―― のび太「なんだいこれだけかよ。ママったら、こんなの今日じゃなくても――」 のび太「……そっか。そっか」 タッタッタッタ 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:30:15.23 ID:3hi+Xofu0 のび太「おじさん、どら焼き2つ」 店主「へいまいどぅ!! どら焼き2つ!! あいよぅ!!」 のび太「ありがとう、おじさん!! これ、お金」 店主「あらよぅ!! へいまいどぅ!! ありがとよぅ!!」 のび太「ウフフ、またね!!」 タッタッタッタ のび太「買った買った」 のび太「このどら焼き、ドラえもんと一緒に食べよう」 のび太「それで、それで……ね……仲直りを、しよう」 のび太「喧嘩して良いことなんてありゃしない」 のび太「待ってろよ、ドラえもん。ウフフ、喜ぶだろうなあ、ドラえもんの奴」 ジャイアン「おう、のび太じゃねぇか!!」 のび太「……ジャイアン」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:32:22.06 ID:3hi+Xofu0 スネ夫「ん? ん? なに持ってるの?」 のび太「……スネ夫」 ジャイアン「おお、どら焼きじゃねぇか!! いやあ、丁度腹減ってたところなんだよ」 のび太「いや、これは」 スネ夫「やいのび太。ボクが貸した漫画の本、そろそろ返してよ」 のび太「え? あれ、まだ読んでな――」 ジャイアン「なんだとぅ!? だったらそのどら焼き、貰うからな」 のび太「わかった、わかったよ。すぐとりに帰るから、待っててよ」 スネ夫「そんなこと言って、逃げるつもりなんでしょ? ボクちん知ってる」 のび太「そ、そんなことしないよぅ!! ちゃんと返すったら!!」 ジャイアン「ダメダメ、もーらいっと」ヒョイ のび太「あ!! やめろよ!! 返せよぅ!!」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:35:07.41 ID:3hi+Xofu0 ジャイアン「おおん? 俺とやるってえのか? のび太!!」 のび太「……うぅ」 スネ夫「無理無理、のび太には無理だよジャイアン。無理無理りーむー」 ジャイアン「ワッハッハッハ、そうだよな。それがのび太だよな。じゃあなあ、のび太」 のび太「ううううう」 ――いっつもやられてばっかりで スネ夫「バイバーイ、ねえジャイアン、一個ちょうだい?」 ジャイアン「一個の半分な」 のび太「ううううううううう」 ――たまには文句の一つでも言い返してみたらどうだい!? のび太「……待てっ!! ジャイアン!! スネ夫!! 待てっ!!」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:37:00.65 ID:3hi+Xofu0 ジャイアン「おん? なんだあ? なんか文句でもあんのかよ!?」 のび太「それは僕の……僕とドラえもんの大切などら焼きだ!! 持っていくことは許さないぞぅっ!!」 スネ夫「まーたドラえもんだよ。のびちゃんったら」 のび太「うるさい!! うるさいうるさい!!」 ジャイアン「……おもしれぇ、かかってこいよ、のび太ァッ!!」 のび太「……うぅ」 スネ夫「あらあらのびちゃんったら、足が震えてますわよ」 のび太「……ううううううわああああああああああ!!」 ポカッ ジャイアン「いてっ、やりやがったなあ、のび太ァッ!!」 ボカッ のび太「あぅ!! うぅ、返せ、返せ、返せよう」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:38:40.27 ID:3hi+Xofu0 ポカッ ジャイアン「はんっ、そんなもんかよのび太ァッ!!」 ボカッボカッ のび太「ぐぅ……グスッ……頼むよ……返してよう……ジャイアン」 ジャイアン「うるせえうるせえ!! このどら焼きがなんだってんだ!!」 ボカッボカッ のび太「が……ドラえもんと……ドラえもんと……一緒に……」 ジャイアン「なんだようなんだよう!! 気持ちわりぃなあ!!」 ボカッボカッ のび太「どうして……」 ジャイアン「あん?」 ボカッボカッ 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:40:11.44 ID:3hi+Xofu0 のび太「どうして僕は!! なんにも出来ないんだ!!」 スネ夫「のび太だからだよ」 ジャイアン「……スネ夫は黙ってろ」 スネ夫「……」 のび太「僕だって!! 僕にだって!! 大切なものくらい、ある!!」 ジャイアン「……」 のび太「返してよ……お願いだから、返してよぅ」 ジャイアン「……へっ」 ボカッ のび太「あぅ」 ジャイアン「もういらねぇや、こんなもん」ポイッ バサッ のび太「……あ」 ジャイアン「行こうぜ、スネ夫」 スネ夫「う、うん」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:41:43.53 ID:3hi+Xofu0 ジャイアン「……のび太」 のび太「……え?」 ジャイアン「あのよ……」 のび太「……?」 ジャイアン「……いいっ、行こうぜスネ夫。ラジコン貸せよ」 スネ夫「えぇ!? またあ!?」 テクテクテクテク のび太「……へへ」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:43:35.29 ID:3hi+Xofu0 ガサガサ のび太「どら焼き……一つ……袋から、飛び出しちゃった」 のび太「怒るかなあ、ドラえもん、怒るかなあ」 のび太「……帰ろう」 テクテクテクテク 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:45:21.16 ID:3hi+Xofu0 〜のび太の部屋〜 ガラガラ ドラえもん「――!! のび太くんっ!? どうしたんだい、傷だらけじゃないか!!」 のび太「へへ、ちょっと、転んじゃって」 ドラえもん「……そっか、のび太くぅん、そっか」 のび太「それよりドラえもん!! どら焼き食べようよ!!」 ドラえもん「どら焼きがあるのかい? えぇ、嬉しいなあ」 のび太「えっとね、ちょっと待ってね」ガサガサ ドラえもん「……」チラ 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:46:51.73 ID:3hi+Xofu0 のび太「ああ、こっちを食べ――」 ドラえもん「僕、こっちを貰うね」ヒョイ のび太「あ、そっちは砂まみ――」 モグモグ ドラえもん「美味しいね、のび太くん、美味しいね」 のび太「……」 ドラえもん「どうしたんだい、のび太くん? 食べないのかい?」 のび太「ん? 食べる、食べるよ。いっただきまーす!!」 モグモグ のび太「……美味しいや」 ドラえもん「美味しいね」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:48:19.76 ID:3hi+Xofu0 のび太「……あのね、ドラえもん」 ドラえもん「なんだい、のび太くん」 のび太「……ゴメンね」 ドラえもん「……僕も、ゴメンね」 のび太「ウフフ、本当に美味しいねこのどら焼き!!」 ドラえもん「うん、うん、本当にね」 のび太「ウフフフフ」 ドラえもん「デューフーフーフーフ」 のび太「おかしな笑い方だなあドラえもんったら」 ドラえもん「そうかい? デューフーフーフーフ」 のび太「ウフフフフ」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:50:16.28 ID:3hi+Xofu0 のび太「ねえ、ドラえもん?」 ドラえもん「なんだい?」 のび太「僕ね、ドラえもんに道具を出してもらうの、もうやめるよ」 ドラえもん「どうしたんだい、急に」 のび太「僕も、少しくらい強くならなくっちゃ」 ドラえもん「そっかあ、そっかあ、のび太くん」 のび太「うん」 ドラえもん「だったら最後に一つだけ。素敵なものを出してあげるよ」 のび太「……なんだい?」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:51:53.38 ID:3hi+Xofu0 ドラえもん「えーっと、うーんっと、あれでもないこれでもない」ポイポイポイポイ のび太「久しぶりだなあ、それ見るの」 ドラえもん「あった!!」 テレレレッテレー!! ドラえもん「サンドウィッチマンのD〜V〜D〜!!」 のび太「……なんだい? それは」 ドラえもん「もう一つ!!」 テレレレッテレー!! ドラえもん「サンドウィッチマンのDVD専用プ〜レ〜イ〜ヤ〜」 のび太「なんなんだい? それは」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:53:18.04 ID:3hi+Xofu0 ドラえもん「これはねえのび太くん、あんな夢やこんな夢が詰まった不思議なデータディクスなんだ」 のび太「……僕にはよくわからないや」 ドラえもん「いいから、一度観てみてよ」 のび太「わかった」 ガチャガチャ ウィーン 伊達『どうも、サンドウィッチマンの伊達みきおです』 富澤『マイケル・ションソソです』 伊達『ちげぇだろ。なんだよションソソって。言いにくいわ』 のび太「なんだい? これは一体、なんなんだい? この人達は誰だい?」 ドラえもん「デューフーフーフーフ」 のび太「ただ笑ってるよ、ドラえもん」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:54:35.53 ID:3hi+Xofu0 ドラえもん「ああ、ゴメンね、ゴメンね、のび太くん」 のび太「これを僕にどうしろっていうのさ?」 ドラえもん「いいから観てみてよ。とりあえず」 伊達『哀しい川の〜町と書いて〜哀川町でえす』 ドラえもん「デューフーフーフーフ」 のび太「わからない、僕には本当にわからないよドラえもん」 ドラえもん「いいからいいから、これを毎日見続けてよ。きっとわかるからね、のび太くん」 のび太「ウ〜ン。わかったよ」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:55:58.76 ID:3hi+Xofu0 〜翌日〜 富澤『うちは結婚率7%の結婚相談所ですから』 伊達『低いなオイ』 のび太「うん、うん?」 ドラえもん「デューフーフーフーフ」 のび太「ウ〜ン」 〜三日後〜 伊達『へぇ、それは、プロなの? プロのキャメラマンなの?』 富澤『カメラですけど。はい、一応、プロで』 伊達『へぇ〜、そっかあ、そうなんだ。じゃあアレかい? キャメラマンの先輩でいうと、黒沢俊夫とかになるのけ?』 富澤『違います、あの人そういう雰囲気ありますけど』 ドラえもん「デュフフッ」 のび太「……わからないよ」 ドラえもん「まあまあ、まだまだ」 のび太「ウ〜ン、でも、この人達はお互い、ボケとツッコミどちらも出来るのかあ、そこは凄いね」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:57:07.49 ID:3hi+Xofu0 〜一週間後〜 富澤『お箸は二膳でよろしいですか?』 伊達『一膳もいらねぇよ』 富澤『シェイクには砂糖とミルクお付けしますか?』 伊達『糖尿なるわ』 ドラえもん「デュフフッ」 のび太「ウフフ……ハッ!!」 ドラえもん「デュフ」チラッ チラッ チラッ のび太「笑ってないよ。僕、笑ってないよ」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:57:54.84 ID:3hi+Xofu0 〜一ヶ月後〜 ドタドタドタドタ ガラガラッ のび太「ドラえもん!! やいドラえもん!!」 ドラえもん「デューフーフーフーフ、おかえり、のび太くぅん」 のび太「はやく、はやく」 ドラえもん「わかってるよ、のび太くん」 ウィーン 伊達『哀しい川の〜町と書いて〜哀川町でえす!!』 のび太「ウフフフフフフ」 ドラえもん「デュフフフフ」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 18:59:26.76 ID:3hi+Xofu0 のび太「いやあ、面白いなあ、サンドウィッチマンは!!」 ドラえもん「伊達さんのツッコミのテンポが速く、普通のこと言ってても鋭く入ってくるねえ、のび太くん」 のび太「そうだね、そうだね、それが富澤さんの表現力豊かなボケと融合し、耳にスッと入る絶妙なハーモニーを生み出すんだ!!」 ドラえもん「舌妙だね!!」 のび太「ウフフ、ドラえもんったら!! 『ちょっと何言ってるのかわからないです』ってね!!」 ドラえもん「デュフフッ!! 結成から15年。僕は結成当時からのファンなんだ!! 最初は三人組だったんだよ?」 のび太「へえ!! そうなんだ!! すごいや!! 知名度が増したのは2007年のM-1からだろうね!!」 ドラえもん「そうだねぇ、以来、様々な番組で観ることが出来て、とっても嬉しいよ!!」 のび太「最高だね!! サンドウィッチマン!!」 ドラえもん「そうさ、サンドウィッチマンは最高さ!!」 のび太「ウフフフフフフ」 ドラえもん「デュフフフフ」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 19:00:54.46 ID:3hi+Xofu0 たま子「あらあらどうしたの、楽しそうね」 のび助「なにをしているんだい?」 のび太「あ、ねえママ、パパ、観てよこれ。とっても面白いんだ!!」 たま子「へえ、サンドウィッチ……マン? お笑い屋さんなのね」 のび助「どれ、ちょっと見せてくれ」 ウィーン \アハハハハー/ \ウフフフフー/ \デューフーフーフーフ/ 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 19:03:05.01 ID:3hi+Xofu0 その日から、野比家に笑いが耐えることはなかった。 連日連夜、笑い続け、父は出世し、社長になり。 母は美容院で美しくなり、美魔女として人気者になり。 のび太は成績が良くなり、打席に立てばホームラン、風よりも速く走り、街を歩くだけで黄色い声援が。 ドラえもんは、特に変わらなかった。 みんなが言う。 「サンドウィッチマンのおかげだ」と 先生も言う。 「野比はサンドウィッチマンに救われた」と あなたも言う。 「サンドウィッチマン大好きだわ」と 暗いニュースが世を駆け巡る昨今。血で血を洗い、息を吸うにも棘が刺さる。混沌の国、日本。 そんな流れを止めるべく、流星の如く現れた、二人の戦士。 伊達みきお。 富澤……富澤……太郎。 サンドウィッチマンとは、平和そのものである。 辛く、苦しく、泣き叫びたい時は、唱えるといい。魔法の言葉。 「ちょっと何言ってるのかわからないです」 を……。 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 19:04:31.42 ID:3hi+Xofu0 〜後日〜 野比家。その一室から、3人と1機の遺体が発見された。 皆一様に、狂った笑みを浮かべたまま、冷たくなっていた。 少年G「のび太が学校に全然来なくなったからよ、様子を見に来たんだよ」 少年S「そしたら……そしたら……ウワアアアアアン!! ママアアアアアア!!」 少年D「あれは、化石のようでした。人間があんな短時間で化石になるなんて、一体何が……」 少女S「あら? これは、なにかしら」 少年G「DVD?」 少年D「なにか、ヒントがあるかもしれない」 少女S「観てみましょう」 ウィーン \アハハハハー/ おしまい 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 19:05:38.80 ID:3hi+Xofu0 むしゃくしゃしてやった、反省はしない どうもありがとう 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/10/05(土) 19:23:11.64 ID:3hi+Xofu0 サンドウィッチマン超面白い