博士「できたぞ新一！　光彦くんに増税する装置じゃ！」

1 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:08:43.37 ID:PL1vVhaV0
博士「決して悪用するんじゃないぞ？」

コナン「……」

博士「ん？　どうした？」

コナン「なあ？　やめようぜ」

コナン「さすがにこの時期に不謹慎すぎるって」

コナン「デフレで増税してどうすんだよ」

コナン「低所得者層死んでもいいのかよ」

博士「……ぐ、し、しかしじゃ」

博士「これは国際公約で……」

コナン「なんで国内の経済政策に、海外が関係すんだよ」

博士「そ、それは通貨の信認がな……」

コナン「金融緩和で金刷りまくってんだろしてんだろ？　その時点でもう関係ないぜ」

博士「……み、光彦くんだけ！　光彦くんだけじゃから！」

博士「国民にはせんから！」

コナン「なんだ……なら、しょうがないな」

13 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:13:06.39 ID:PL1vVhaV0
商店街

光彦「ああ、今日もいい天気ですね」

歩美「だね」

光彦「夏も終わりです」

光彦「アイスを食べましょう」

元太「うな重の方がいいぜ！」

光彦「いえ、ここはアイスです」

アイス屋「らっしゃい！」

歩美「これ、いくら？」

アイス屋「ストロベリーですね。100円です」

元太「うな重味は？」

アイス「それも100円です」

光彦「じゃあ、ぼくはこのバニラお願いします」

アイス「180円です」

光彦「あれ、なんか高いですね。しょうがないか」ﾁｬﾘﾝ

24 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:19:12.73 ID:PL1vVhaV0
歩美「おいしー！」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

元太「だな」ﾑｼｬﾑｼｬ

光彦「もう夏も終わりですからね」ｼｬｸｼｬｸ

光彦（……）

光彦（あれ？　このアイス確かに100円って書いてるような……）

歩美「コナンくんのとこ行こうよ」

元太「ああ」

光彦「わかりました」

歩美「あれ？　あそこの人って募金活動じゃないかな」

歩美「歩美、入れてくる！」ﾀﾞｯ

元太「あ、待てよ！　俺も！」ﾀﾞﾀﾞｯ

光彦「行きますか」

27 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:22:33.72 ID:PL1vVhaV0
募金屋「えー！　恵まれない子供たちに愛の手を！」

歩美「はーい」ﾁｬﾘﾝ　つ10円

元太「俺も俺も」ﾁｬｲﾝ　つ10円

光彦「じゃあ僕も」ﾁｬﾘﾝ　つ10円

募金屋「あ、ちょっとそこの坊ちゃん！」

光彦「え？」

募金屋「ちゃんと80円入れてください」

光彦「は？」

募金屋「お願いします。規則なんで」

光彦「え、ええ」ﾁｬﾘﾝ　つ80円

36 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:26:01.76 ID:PL1vVhaV0
光彦「こんにちは」

歩美「こんにちはー」

元太「ちわー」

博士「ほうほう、いらっしゃい」

コナン「遅いぜ、ちゃんと時間は守れよ」

光彦「すみません」

蘭「いらっしゃーい」

一同「おじゃましてまーす」

蘭「いえいえ」

40 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:31:31.10 ID:PL1vVhaV0
コナン「もう、こんな時間か。なんか頼もうぜ」

博士「おお、それはいい」

蘭「ええ、でもみんな夕飯は大丈夫なの？」

蘭「家族の方も待ってるんじゃない？」

光彦「いえ、今日は両親は出かけてますから」

歩美「うちもだよー」

元太「おれんちは……」

蘭「じゃあ、頼むわね」

蘭「何がいいかしら」

コナン「寿司とかいいんじゃね」

博士「賛成じゃ」

光彦「いいですね」

歩美「おすしおすしー」

元太「うな……」　蘭「じゃあ、お寿司頼むわねー」

45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:39:29.64 ID:PL1vVhaV0
食後

コナン「食った食った」

光彦「良かったですねー」

歩美「おいしかったー」

元太「全部うなぎしか頼まなかったぜ」

蘭「みんな良かったね」

博士「もちろん全部わしのおごりじゃ」

博士「みんな、夜も襲い。今日は帰りなさい」

一同「はーい」

博士（……）

博士（おかしい……）

博士（みんなの食事代の他の、この別途光彦くんへの請求80000円って……）

博士（見栄を張って払ってしまったが）

博士（今度からは光彦くんは呼ばないでおこう）

49 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:43:42.09 ID:PL1vVhaV0
翌日学校

先生「みんなー、給食代集めるわよ」

生徒「はーい」

光彦「……」

光彦（なんで、先生のぼくを見る目が厳しいんだろう）

先生「……」ﾁｯ

光彦（え？　ぼくを見て舌打ちをした？）

光彦（き、気のせいだ……）

52 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:48:42.13 ID:PL1vVhaV0
職員室

先生「あの、この円谷くんの給食費だけなんでこんなに高いんですか！？」

先生「なんで給食費だけで80万ですよ！　800万！」

校長「……すまん」

先生「どうするんですか、これ！」

先生「なんで国税まで来てるんですか」

校長「いや、それは……」

国税「よろしくねｗｗｗ校長ｗｗｗ」

校長「せ、生徒のためだ」

校長「私が払おう」

国税「ごめんなさいねｗｗｗ」

国税「うちも仕事なのｗｗｗ」

56 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:50:57.86 ID:PL1vVhaV0
国税「はい、80万と、円谷税の800万徴収とｗｗｗ」

国税「忙しくなるわねｗｗｗ」

国税「なにせ国民全員の消費税を負担して貰わないといけないからねｗｗｗ」

61 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 22:58:00.17 ID:PL1vVhaV0
コンビニ

店員「いらっしゃいませー」

店員「！！」

光彦「……」

歩美「今日はチョコレート買お！」

元太「えーと、うな重は……」

店員「え……と、あの、そこの坊やはちょっと……」

光彦「ええ、確かにぼくがいると迷惑ですね」

光彦（もう、うまい棒でも請求できる金額じゃないですしね）

光彦「帰ります」

歩美「待ってよう」

元太「はぁ、またか……」

62 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:02:25.74 ID:PL1vVhaV0
研究所

コナン「なあ、博士」

博士「なんじゃ」

コナン「なんか光彦やばいことになってんじゃね」

博士「……」

コナン「光彦だけに税金負担しても、光彦だけで払える額じゃないだしさ」

博士「……わかっとる」

コナン「光彦の周りにまで被害が出ちまってる」

コナン「光彦の周りの会社全部倒産しちまったんだってよ」

博士「……く」

コナン「なあ、あの装置って……」

博士「ああ、一度作動したら止められん」

コナン「どうすんだよ」

灰原「いい案があるわ」

博士・コナン「！？」

63 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:06:47.38 ID:PL1vVhaV0
数日後……

博士「できたぞ新一！　光彦くんをハイパーインフレにする装置じゃ！」

コナン「おお、ついにか！」

灰原「早くしないと円谷くんが危ないわ」

博士「大丈夫じゃ！」

博士「これで倍返しじゃ！」ﾎﾟﾁｯ

ｳｲｨｨﾝ

65 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:11:43.99 ID:PL1vVhaV0
光彦の家

「おら！　出てこいよ！　光彦！」

「疫病神！」

「私の家族を返して！」

「光彦は中国共産党の手先だ！！」

光彦（あはは）

光彦（なんでこんなことになってるんでしょう）

光彦（あれから色々生き延びるために調べましたが……）

光彦（そもそも増税する必要があるんでしょうか？）

光彦（まあいいや、これでぼくも終わりですからね）ﾌﾋﾋ

ブオオオオオオオオオオオン

光彦（……？）

光彦（あれ？　なんの音です？）

光彦（超大型トラックが数十台？）

67 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:14:52.16 ID:PL1vVhaV0
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

配達「ちわーす」

配達「光彦さん宛てにこれ全部お届け物でーす」

光彦「え？」

光彦「このトラック全部何積んでるんですか？」

配達「いや、なんかよくわかんねえっすけど」

配達「トラックごと置いて来いって命令なんで」

光彦「……」

配達「サインお願いします」

光彦「はい……」

光彦（宛先は……日本銀行？）

配達「ありがとうございやしたー」

70 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:18:49.27 ID:PL1vVhaV0
一同「おい！　光彦が出てきたぞ！」

光彦「あのーみなさん」

「なんだよ」

「よく顔見せられるわね！」

「国民の敵だ！！」

光彦「それ全部お札みたいなんで、必要なだけ持ってって下さい」

一同「え？」

75 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:25:36.96 ID:PL1vVhaV0
光彦「あれから平和になりました」

歩美「光彦くん、お菓子買ってー」

光彦「はい、どうぞ」

元太「うな重頼む」

光彦「はい」

蘭「ねえねえ、また服お願い！」

光彦「いくらでも」

コナン「今度のこの事件の人件費頼む」

光彦「これくらいですか」

コナン「おう、充分だ」

博士「わしの研究費は……」

光彦「いくらでも出しますよ」

光彦「で、例のあれは出来そうですか」

博士「もちろんじゃ！」

81 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:31:06.15 ID:PL1vVhaV0
……

博士「できたぞ新一！　光彦くんが要望した法律を通す装置じゃ！」

コナン「マジで？」

灰原「でも、これって危険じゃないかしら」

光彦「いいんですよ」

光彦「……」

光彦（散々ぼくをいじめた政府……）

光彦（許さない）ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

83 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:38:10.62 ID:PL1vVhaV0
光彦「まず何がいいですかね……」

博士「あ、あの光彦くん……」

光彦「なんですか」ｷﾞﾛ

博士「ひぃ！　な、なんでもないんじゃ」

光彦「そう言えば最初の増税装置は……」

博士「……」ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

コナン「な、なあ、光彦……」

光彦「はい？」ﾆｯｺﾘ

コナン「え、あ……あのさ、法律通す時は考えて……」

光彦「そう言えばコナンくんは止めませんでしたね」

コナン「……」ｼﾞｮｰ

蘭「で、でもちゃんと考えるのはいいことだと思うよ？」

光彦「……」

光彦「みんなはどんな世の中がいいですか？」

歩美「歩美、いつでもお菓子が買える世の中がいい！」

84 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:45:14.25 ID:PL1vVhaV0
元太「俺は毎日うな重を食える世界がいい！」

コナン「お、おまえらな……」

光彦「それ、いいですね」

コナン「！！」

光彦「とりあえず、お菓子とうな重は自由に食べれる法律を通しましょう」

コナン「……」

博士「……」

蘭「……」

光彦「異論はありますか？」

コナン「じ、自由にって……お菓子とうな重の価格どうすんだよ」

光彦「タダにすればいいでしょう」

博士「そんな無茶な……」

光彦「税金でまかないましょう」

光彦「大丈夫。社会保障で福祉のお金として使います」

歩美・元太「やったああああああああああ」

85 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:54:18.26 ID:PL1vVhaV0
それから光彦はコナン達の要望を次々と採用した

最初はびびっていたコナンと博士と蘭も次第に好き放題言うようになった


コナン「軍隊使って黒の組織を壊滅させようぜ！」

光彦「わかりました」

博士「国立研究所を全部使えるようにして欲しいんじゃ！」

光彦「いつでも使っていいですよ」

蘭「新一を探したい！」

光彦「そこにいますよ」

蘭「どこどこ？」

光彦「まあ、黒の組織を壊滅させたら大丈夫ですよ」

灰原「黒の組織のボスに会わせて？」

光彦「壊滅後に存分に会えますよ」

歩美「なんか飽きてきちゃったぁ」

元太「もう世界のうな重も食い尽くしたしな」

87 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2013/09/27(金) 23:57:50.12 ID:PL1vVhaV0
　こうして世界は光彦の手に落ちた

おわり