光彦「鷲巣麻雀…ですか?」 1 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:00:17.12 ID:Q+mEUGVD0 ※光彦「エスポワール…ですか?」  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377347203/  と話がつながっているSSになります。見てなくてもそれほど問題はないと思いますが念のために。  今回もちょっと安価があるのでどうぞよろしくお願いします。 2 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:05:09.55 ID:Q+mEUGVD0 コナン「ああ。それが奴…鷲巣巌との決着をつけるためのゲームだ」 光彦「麻雀…コナン君達とやったゲームとは違うんですか?」 コナン「鷲巣麻雀はな。俺とお前がやった麻雀とは違う。普通のルールじゃないんだ」 コナン「それに賭けるものが恐ろしい」 光彦「賭けるもの…とは?」 灰原「対戦相手の血液。あっちは金を賭けるんだけどね」 光彦「血液って、ち、血ですかぁ!?」 コナン「ああ。それが鷲巣麻雀の恐ろしいところだ」 3 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:10:34.72 ID:Q+mEUGVD0 歩美「でもどうやってそんなゲームに参加するの?」 阿笠「そうじゃのう…わしらは組織を解体した身。向こうからしたら敵じゃ。そんな真似はできんわい」 服部「どうするんや?」 コナン「そもそも鷲巣麻雀は鷲巣自身の愉悦の為に始まったゲームだ」 コナン「仮にもあいつの部下の幹部になった俺を倒したお前だ。こっちから仕掛けずとも、向こうからくるはずだ」 光彦「…」 コナン「だが、問題はメンツだ。お前と組む奴が今回の勝負のカギにもなる」 カイジ「イカサマは無理なのか?」 コナン「無理。卓の周りにはあいつの部下がわんさか」 カイジ「うーん…」 4 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:12:37.43 ID:Q+mEUGVD0 カイジ「!そうだ…あいつを呼んでみる」 コナン「あいつ?」 カイジ「ちょっと待ってろ…」トゥルルル… カイジ「…!俺だ!カイジだ!」 〜 5 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:14:03.13 ID:Q+mEUGVD0 コナン「一体誰を呼んだんだ?」 カイジ「安価一個下っていう奴だ」 安価一個下 6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/08/30(金) 21:14:43.37 ID:F5bHihhR0 ベルモット 7 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:18:39.39 ID:Q+mEUGVD0 カイジ「ベルモットっていう奴だ」 コナン「!?」 灰原「べ、ベルモットってまさか…!」 カイジ「ん?知ってるのか…ああ、同じ系列の組織の一員だからか」 灰原「ちょっと何考えてるのよ!ベルモットなんか呼んだら私達殺されるかも…!!」 カイジ「ふっ…その心配はいらないわ」ビリリリッ! 灰原「!!」 ベルモット「久しぶりねシェリー…」 ベルモット「そして、シルバーブレッド」 コナン「…」 9 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:21:06.39 ID:Q+mEUGVD0 光彦「よ、よくわかんないんですけど…カイジさんは?」 ベルモット「パチンコに行ったわ」 服部「あのアホォ…」 コナン「で?何しにきたんだ?」 ベルモット「…何だと思う?」 灰原「…」 ベルモット「ふっふっふ…子どもたちの前では丸いわね。この前とは大違い」 コナン「…」 11 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:25:22.10 ID:Q+mEUGVD0 コナン「俺たちを始末でもするのか?」 ベルモット「No」 灰原「…まさか、本当に協力するつもりなの?」 ベルモット「Yes.嘘はつかないわ」 コナン「A secret makes woman woman…じゃねえのか?」 ベルモット「それは秘密。女を美しくするのは嘘じゃないわ」 灰原「どうするの?」 コナン「…光彦、お前に任せる」 光彦「え?」 12 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:27:46.96 ID:Q+mEUGVD0 コナン「こいつを信じるか信じないかだ。お前の方がいい判断を下せる」 ベルモット「…へぇ」 光彦「…」 コナン「こいつは俺たちと元同僚だ。今もあっちの組織の一員だ。それを考えたうえで頼む」 光彦「…」 1.信じる 2.信じない 安価一個下 13 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/08/30(金) 21:35:50.45 ID:ZSodQx3V0 信じないで やっぱりカイジかコナンとやろう 最後なんだし 16 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:40:04.39 ID:Q+mEUGVD0 光彦「ベルモット、さん」 ベルモット「何?」 光彦「申し訳ございませんが、お断りします」 コナン「!」 ベルモット「それはなぜ?あなたは手を差し伸べてくる人間の手を取るはず」 光彦「あなたの眼はあの時のコナン君の眼…それ以上に怖い」 ベルモット「…」 18 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:43:18.42 ID:Q+mEUGVD0 ベルモット「…ふふふ…あなたってただのバカじゃないのね」 光彦「…」 ベルモット「合格。ボスの所に案内するわ」 コナン「!つまり…」 ベルモット「ボス…鷲巣様があなた達のことを呼んでるわ。カイジはもう先に行っている」 ベルモット「あとはあなた達を呼べばよかった。この誘いは私の遊びよ」 光彦「?元太君と小林先生は?」 ベルモット「あんな連中ボスはお呼びじゃないわ。あなた達だけよ」 19 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:44:26.01 ID:Q+mEUGVD0 コナン「いいんだな?」 ベルモット「ええ。ついてきなさい」 光彦「…(鷲巣…一体どんな人なんだ?)」 〜 20 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:49:52.11 ID:Q+mEUGVD0 〜車内〜 ベルモット「もうすぐで着くわ」 コナン「…」 光彦「コナン君。鷲巣ってどんな人なんですか?」 コナン「鷲巣巌…この国の裏社会の王と言ってもいい人間だ」 光彦「裏社会の、王…」 コナン「怖ろしいほどの豪運、知略、先見性…俺はあいつ以上の人間をみたことがねえ」 灰原「私たちが手を組んでも足元に這いつくばることしかできなかった。まさしく閻魔よ」 21 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:52:08.03 ID:Q+mEUGVD0 歩美「コナン君達が頑張っても勝てないなんて…」 コナン「これからは相当厳しい勝負だ。それに、勝てる見込みはないって言ってもいい」 コナン「覚悟してかかるぞ」 光彦「はい!」 ベルモット「…(円谷光彦…このboyなら…)」 〜 22 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 21:56:59.45 ID:Q+mEUGVD0 〜???〜 ベルモット「ボス。お連れしました」 ??「ククク…キキキ…お前が、円谷光彦か…」 光彦「(な、何てプレッシャーだ…近くにいるだけでその存在がわかる…)」 光彦「あなたが…鷲巣巌さんですね?」 ??「いかにも…」 鷲巣「わしが鷲巣巌だっ…!ククク…!キキキ…!」 コナン「相変わらず…恐ろしいやつだ」 灰原「鷲巣…」 23 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:00:09.32 ID:Q+mEUGVD0 鷲巣「お前に会える日を…心待ちにしていたっ…!」 鷲巣「この手でお前を殺す日…この退屈な日々を盛り上げるっ…!お前を殺す日っ…!」 鷲巣「クカカカ…!キキキキキ…!!」 光彦「…」 鷲巣「さて…わしとする勝負だが。そいつから聞いたかな?」 光彦「鷲巣麻雀…ですよね」 鷲巣「その通り…お前はわしと鷲巣麻雀で勝負…」 24 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:03:34.30 ID:Q+mEUGVD0 鷲巣「ルールはこいつから聞け…」 「来い!」 カイジ「いてえっ…離せっ…!」 光彦「カイジさん!」 カイジ「光彦…それに、みんなも!」 光彦「どうしてそんなことに?」 カイジ「いや、パチンコで負けて飲み歩いてたら…そこの姉ちゃんと…」ボソボソ 服部「マジなんかい!」 カイジ「ま、待て!俺は悪くないんだ!悪いのはあの糞設定のパチンコ台だ!」 灰原「呆れて言葉も出ないわね…」 25 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:04:54.08 ID:Q+mEUGVD0 カイジ「そ、そんなことより、今は鷲巣麻雀のルールだろ?今から言うぜ」 阿笠「はて。おぬしもやったのか?」 カイジ「それが…昨日の事なんだが…」 〜 26 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:06:37.30 ID:Q+mEUGVD0 〜昨夜〜 「来い!」 カイジ「な、何すんだよ!俺は別に何もやましいことはっ…!」 ベルモット「いいから来なさい。命が惜しければね」カチャ カイジ「ひいっ!い、行きます行きます!」 俺はあの女についていったんだ…し、仕方なくだ! 27 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:10:40.67 ID:Q+mEUGVD0 ベルモット「今からここでやる勝負…見ておきなさい」 カイジ「勝負って…何だ?」 カイジ「…麻雀か?それに、あの二人の横に何か…」 鷲巣「ツモ!国士無双!」 「あ、ああああ…!!」 「い、いやだああ…ああああああ…!!」 鷲巣「この偽物共…お前らごときでわしに勝とうなど1000億年早いわ…」 「た、頼む!見逃してくれ!!」 「お願いします!!!」 鷲巣「…鈴木」 鈴木「はい」ガッ 「は、離せ…離してくれ…!」 「助けて…!!」 28 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:13:06.81 ID:Q+mEUGVD0 鈴木「ゲームオーバーです」 「い、やだ…おれ…まだ…」 「ぁあああ…あああ…」 そいつら…何でそんなに呻いてるのかと思ったら…血を抜かれてたんだ。 … 「」 「」 鷲巣「ウォーミングアップにもならなかった…つまらん…」 鈴木「明日、ベルモットが彼らをお連れするようです」 鷲巣「ククク…それは楽しみだ…」 29 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:14:14.12 ID:Q+mEUGVD0 ベルモット「今からあの麻雀のルールを説明するわ。憶えなさい」 カイジ「ちょ、ちょっと待ってくれよ!!」 俺はあの女にルールを覚えさせられ…今に至るっていうわけだ。 〜 30 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:15:54.24 ID:Q+mEUGVD0 カイジ「そういうわけなんだ…」 服部「しょーもないやっちゃのぉ…」 歩美「ほんと、男ってどうしようもない…」 灰原「呆れたわね」 カイジ「悪かったって…」 光彦「カイジさん。ルールを教えてください」 カイジ「わかった。今から説明する」 31 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:23:32.25 ID:Q+mEUGVD0 光彦「…なるほど。見える牌3枚と見えない牌1枚があると」 カイジ「ああ。ツモは真ん中にある穴から取る。手袋をしてな」 光彦「槓の数は気にせず、捨牌70枚で流局。勝負は半荘六回」 カイジ「あとは気にしなくていい。そこがわかれば点数で勝てばいい」 光彦「うーん…」 カイジ「問題は血液だ。光彦は大人と比べりゃあ少ない。大きな賭けは過度にできない」 カイジ「お前が勝たなくてもパートナーが頑張ればよほどのことが無い限り大丈夫だしな」 33 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:26:06.12 ID:Q+mEUGVD0 カイジ「だからパートナー選びも良く考えた方が良い…どうする?」 光彦「うーん…」 1.コナン 2.灰原 3.服部 4.歩美 5.阿笠 6.カイジ 安価一個下 34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/08/30(金) 22:33:09.75 ID:KsgRR+rxo 6 35 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:34:34.84 ID:Q+mEUGVD0 光彦「カイジさん。お願いします」 カイジ「よし。了解だ」 コナン「頑張れよ。光彦」 灰原「頑張って」 光彦「はい!」 36 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/30(金) 22:36:37.59 ID:Q+mEUGVD0 鷲巣「そっちは決まったようだな…こちらもメンツは決まっている」 鷲巣「準備ができ次第始めよう…ククク…」 光彦「…(鷲巣麻雀…僕は負けるわけにはいかない)」 光彦「(もうコナン君達のような人たちを作らないためにも、僕は勝つ!!)」 〜オープニング 了〜 42 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:05:04.83 ID:zl9Wu8IB0 子どもキャラの失血致死量は大人の半分ぐらいと換算します。 なので光彦、コナン、灰原、歩美の失血致死量は1000mlくらいになります。 43 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:06:29.82 ID:zl9Wu8IB0 鷲巣「わしの方のもう一人のメンツはこいつ…鈴木だ…」 鈴木「お願いします」 光彦「僕の方はカイジさんです」 カイジ「…」 鷲巣「では始めるか…鷲巣麻雀…!」 44 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:09:53.12 ID:zl9Wu8IB0 鷲巣「親を決めるとするか…」 〜 東(親)…鷲巣 南…カイジ 西…光彦 北…鈴木 45 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:12:49.14 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 東一局 親:鷲巣〜 鷲巣「ククク…キキキ…!」 光彦「(鷲巣麻雀…全自動卓だから山のイカサマは出来ない。ツモも手袋をするからイカサマは無理だ)」 光彦「(それに、この人は楽しんでる。イカサマをするようなタイプじゃない。僕が仕込まない限りは…)」 光彦「(正攻法で勝つしかないのか…)」 46 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:15:18.17 ID:zl9Wu8IB0 鷲巣「ククク…」 光彦「!(なんて字牌の多さだ…!噂の豪運は本当だった…)」 カイジ「(もしこの麻雀じゃなかったら気付かずに振ってたかもしれねえ…!こいつは本物だ…)」 鈴木「…」 47 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:22:48.43 ID:zl9Wu8IB0 〜八巡後〜 鷲巣「ククク…リーチだ!」 光彦「!(あの手は四喜和…いや、七対子?でも見えない牌がそれなりにある…もしかしたら役満かもしれない…)」 カイジ「チッ…!」九筒 光彦「(とにかくここは様子見…)」一萬 鈴木「…」西 光彦「!(西を切った!)」 鷲巣「…」 光彦「(当たり牌じゃないか…)」 鷲巣「ぬうう…一発ではないか…」西 光彦「(二枚西切れ!それに河には北が二枚ということは…あれは七対子?)」 光彦「(七対子なら待ちが一つ。でも見えない牌の方か。河から想像するしかない)」 48 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:29:36.24 ID:zl9Wu8IB0 カイジ「(とりあえず役満じゃない…でも血を無くすのはいやだ…)」七萬 光彦「(カイジさんにも頑張ってもらわないと…)」八筒 鈴木「…」五萬 鷲巣「…ククク…ツモ…!」 光彦「!」 鷲巣「リーチ、ツモ、混一色、七対子、ドラ2…倍満…8000オールっ…!」 光彦「(初っ端からこれ…速攻でいくしかないかも…)」 光彦…獲得金0、失血量80ml カイジ…獲得金0、失血量80ml 鷲巣…獲得金80万円、所持血液160ml 鈴木…獲得金−80万円 49 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:32:20.94 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 東一局 親:鷲巣〜 鷲巣「ククク…どうしたのかね?」 光彦「(僕はともかく…カイジさんがどうか)」 カイジ「ち、血が…」 光彦「大丈夫です。これぐらいなら大した量じゃありません」 カイジ「…わ、悪い…お前の方が深刻なのに…」 鷲巣「その顔…絶望に歪ませたいわ…」 50 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:34:40.34 ID:zl9Wu8IB0 鷲巣「…」 光彦「(鷲巣さんの手はそこまではよくない…僕の方がいいわけですし、速攻にしましょう)」 カイジ「(光彦に勝たせた方が俺にも得がある…光彦の和了り優先だ)」 光彦「(問題は…あの人だ)」 鈴木「…」 光彦「(僕に劣らず速攻の手…どっちが和了り牌をつかむかだ…)」 51 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:39:02.03 ID:zl9Wu8IB0 〜三巡後〜 カイジ「…」四萬 鈴木「ポン」 光彦「(鳴き始めた…でも、こっちはイーシャンテンです!)」 鈴木「…」五索 光彦「!ポン!(これで聴牌…!)」三萬 鈴木「…」 光彦「(しかも待ちはわからない。見えない牌だから振る可能性はある!)」 鈴木「ツモ」 52 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:41:06.25 ID:zl9Wu8IB0 光彦「あ…」 鈴木「タンヤオ、ドラ2…1000,2000」 光彦「(負けたか…)」 光彦…獲得金0、失血量90ml カイジ…獲得金0、失血量90ml 鷲巣…獲得金60万円、所持血液160ml 鈴木…獲得金−60万円、所持血液20ml 53 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:42:55.50 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 東二局 親:カイジ〜 光彦「(鷲巣さんは豪運、鈴木さんは速攻タイプですね…手強いな)」 カイジ「チッ…」 54 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:50:31.06 ID:zl9Wu8IB0 〜五巡後〜 カイジ「(聴牌…だが待ちが丸見え…しかもあと二枚しかない。ツモられたら終わりだ…)」 カイジ「(ダマテンだろうが聴牌には気付く。リーチはとりあえずやめておこう)」白 鷲巣「ポン」三索 カイジ「(来てくれ…八索…!)」 カイジ「…クソ!」発 鷲巣「ポン」 カイジ「!」 光彦「(まさか…大三元!?)」 鷲巣「…」中 カイジ「(中切り…ということは大三元じゃない?)」 カイジ「(あの端の四枚は中だと思ってたが…あれはほかの牌なのかも)」 55 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:53:54.04 ID:zl9Wu8IB0 カイジ「(手元にある六索は危険だが…安いなら…!)それなら安心できる!」六索 光彦「(!まさか!!)待ってくださいカイジさん!!」 鷲巣「ロン!!!」 カイジ「!」 カイジ「で、でも大三元じゃないんだし…」 鷲巣「大三元…!役満っ…!32000…!!」 カイジ「な!?な、なぜだ…!」 光彦「(やっぱり…あれは)」 56 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:56:25.94 ID:zl9Wu8IB0 鷲巣「ククク…馬鹿な男だ…」 カイジ「あ、あああ…お、俺の血がぁ…!」 光彦「(豪運だけじゃない…頭も切れるんだ)」 光彦…獲得金0、失血量90ml カイジ…獲得金0、失血量410ml 鷲巣…獲得金60万円、所持血液480ml 鈴木…獲得金−60万円、所持血液20ml 57 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 21:59:36.37 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 東三局 親:光彦〜 光彦「(これは運、頭脳、知略、先見性…フルで活動させないと負ける)」 光彦「(ここで逆転しないと…!)」 58 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:05:57.34 ID:zl9Wu8IB0 〜七巡後〜 光彦「(…よし!)リーチ!」西 鷲巣「ククク…きたか…」 鈴木「…」北 鷲巣「それなら受けて立とう…リーチっ…!」南 光彦「!(鷲巣さんの待ちは147萬の平和の一気通貫…染め手じゃないけど裏ドラがある。満貫は確定)」 光彦「(でも僕の待ちは見えない!七対子の1萬待ちだから、鷲巣さんがツモったら僕に振りこむ!)」 カイジ「う…」八萬 光彦「(カイジさんが精神的にダウンしてる…ここで和了って勇気づけたほうがいいですね)」 光彦「…ダメか」九萬 鈴木「…」中 59 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:08:38.06 ID:zl9Wu8IB0 鷲巣「ククク…」北 光彦「(一発じゃないか)」 カイジ「…」北 光彦「(ここで…来い!)…!つ、ツモ!」 鷲巣「…」 光彦「リーチ、ツモ、ドラ2、七対子…跳満6000オール」 カイジ「よ、よかった…」 鷲巣「ぐうう…」 61 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:17:24.75 ID:zl9Wu8IB0 光彦「(まだ失血も少ない…でもカイジさんはボロボロだ。半荘終了で交換するのは血液にしよう)」 光彦…獲得金0、失血量90ml 獲得血液量180ml カイジ…獲得金0、失血量410ml 鷲巣…獲得金60万円、所持血液480ml 鈴木…獲得金−60万円、所持血液20ml 62 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:21:16.07 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 東三局 親:光彦〜 〜五巡後〜 カイジ「(光彦に続かなきゃ…!)リーチだ!」東 鈴木「ポン」五萬 鷲巣「…」三索 カイジ「頼む…来い…!」 カイジ「…」六筒 鈴木「ロン」 カイジ「!」 鈴木「役牌、ドラ…2600」 63 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:22:39.59 ID:zl9Wu8IB0 カイジ「あ、ぁ…ううっ…!」 光彦「大丈夫です!ほんの少しですよ!」 光彦…獲得金0、失血量90ml 獲得血液量180ml カイジ…獲得金0、失血量436ml 鷲巣…獲得金60万円、所持血液480ml 鈴木…獲得金−60万円、所持血液40ml 64 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:24:27.37 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 東四局 親:鈴木〜 光彦「(今度の親は鈴木さん…速攻使いの親はキツイ。点数より和了り優先)」 カイジ「…」 65 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:31:18.86 ID:zl9Wu8IB0 〜六巡後〜 鈴木「…」九索 光彦「(鈴木さんが聴牌。待ちは三萬六萬だ)」 鷲巣「…」九萬 カイジ「…(聴牌…でもあいつは…聴牌だ…うう…)」白 光彦「カイジさん!気をしっかり持ってください!」 カイジ「光彦…」 鈴木「…」四萬 鷲巣「ククク…憐れ…」白 66 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:35:11.72 ID:zl9Wu8IB0 カイジ「…リーチ!」八萬 光彦「(和了ってくれ…!)」九萬 鈴木「…」白 鷲巣「…」発 カイジ「ここで…ここで和了る!…来い!!」 カイジ「…やった…一発ツモ!!」 カイジ「リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、平和、三色同順…ドラ!倍満、4000,8000!」 光彦「よかった…」 鷲巣「ぐう…」 鈴木「…」 67 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:36:25.36 ID:zl9Wu8IB0 カイジ「よかったぁ…」 光彦…獲得金0、失血量90ml 獲得血液量180ml カイジ…獲得金0、失血量436ml、獲得血液量120ml 鷲巣…獲得金60万円、所持血液480ml 鈴木…獲得金−60万円、所持血液40ml 68 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:38:23.86 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 南一局 親:鷲巣〜 鷲巣「中々足掻くな…それでこそ若者っ…!」 鷲巣「ククク…キキキ…!」 69 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:42:48.89 ID:zl9Wu8IB0 〜二巡後〜 鷲巣「…リーチ…!」五萬 光彦「(!東単騎の字一色!でも東はあと一枚か…ツモればいいけど…)」 カイジ「…」七萬 光彦「(どうだ…)…ダメか」西 鈴木「…」六筒 光彦「(ツモらないで…!)」 鷲巣「…ククク…クッククク…!!!一発!!」 光彦「!!」 カイジ「ああ…!」 70 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:46:53.56 ID:zl9Wu8IB0 鷲巣「字一色…役満、16000オールっ…!!!」 光彦「まずい…このままだと…」 光彦…獲得金0、失血量280ml 獲得血液量180ml カイジ…獲得金0、失血量616ml、獲得血液量120ml 鷲巣…獲得金240万円、所持血液960ml 鈴木…獲得金−240万円、所持血液46ml ※鈴木の所持血液量が間違ってたので修正しました。 71 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 22:52:30.12 ID:zl9Wu8IB0 続く鷲巣の猛攻… 鷲巣「ツモ…倍満…!8000オール…!」 鷲巣「ロン!跳満、18000…」 鷲巣「ツモ!リーチ、ツモ、清一色、一気通貫、平和、ドラ…三倍満、12000オールっ…!」 鷲巣「ククク…キキキ…!!!」 そのオーラ、かつての宿敵のコナンをはるかに凌駕っ…! 74 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 23:07:39.53 ID:zl9Wu8IB0 光彦「…(この手なら和了れる…!)リーチ!」白 鈴木「ロン」 光彦「!」 鈴木「タンヤオ、平和、ドラ3…満貫。8000」 光彦「…」 光彦…獲得金0、失血量530ml 獲得血液量180ml カイジ…獲得金0、失血量976ml、獲得血液量120ml 鷲巣…獲得金440万円、所持血液1480ml 鈴木…獲得金−440万円、所持血液126ml ※鷲巣の点数が間違ってたので点数直しました 75 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 23:09:34.07 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 南二局 親:カイジ〜 カイジ「あ、ああ…もうだめだ…もう…」 光彦「カイジさん!しっかりしてください…」 光彦「(血の気が引ける…僕もまさしくその状態…これ以上大きな失点はダメだ)」 76 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 23:12:30.28 ID:zl9Wu8IB0 しかし… 〜七巡後〜 カイジ「り…リーチだ…」南 鈴木「ロン」 カイジ「…」 鈴木「役牌、ドラ…2600」 カイジ「いやだ…もう…!」 鈴木の速攻がカイジを突き… 78 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 23:28:42.21 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 南三局 親:光彦〜 〜四巡後〜 光彦「(裏ドラが乗って倍満…!)リーチ!」 鷲巣「ロンっ…!」 光彦「!」 鷲巣「三暗刻、対々和、混老頭、ドラ3…倍満、16000…!」 光彦「う…」 鷲巣の豪運が光彦を突いた… 光彦…獲得金0、失血量690ml 獲得血液量180ml カイジ…獲得金0、失血量1002ml、獲得血液量120ml 鷲巣…獲得金440万円、所持血液1540ml 鈴木…獲得金−440万円、所持血液152ml ※計算ミスがある点数ですが、これでお願いします 80 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 23:32:21.27 ID:zl9Wu8IB0 〜半荘一回目 南四局 親:鈴木〜 鈴木「…」四萬 鷲巣「ロン…リーチ、一気通貫、役牌、ドラ…満貫、8000」 光彦…獲得金0、失血量690ml 獲得血液量180ml カイジ…獲得金0、失血量1002ml、獲得血液量120ml 鷲巣…獲得金520万円、所持血液1540ml 鈴木…獲得金−520万円、所持血液152ml 81 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 23:33:50.89 ID:zl9Wu8IB0 光彦「…」 カイジ「う…くそ…!」 鷲巣「さて…その点数はどう使う?」 光彦「血液で…」 鷲巣「わかった。では血液と交換だ…」 〜 光彦「…(戻った…でも、気休め程度…)」 カイジ「だめだ…くらくらしやがるっ…!」 82 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 23:36:33.73 ID:zl9Wu8IB0 鷲巣「ククク…キキキ…若者が餓える様も素晴らしいっ…!」 カイジ「この…悪魔めぇっ…!」 鷲巣「ククク…」 鷲巣「さあ…勝負はまだ終わってないっ…!続きだっ…!」 光彦「…(なんて…なんて恐ろしい勝負だ…)」 〜半荘一回目 了〜 83 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/08/31(土) 23:41:45.56 ID:zl9Wu8IB0 今回はここまでにさせてもらいます。 光彦…獲得金0、失血量690ml 獲得血液量180ml という書き方だと計算ミスがそこそこあって、見ててわかりづらい気がしたので 光彦…±○○○○○○点、失血量○○○○ml という書き方にこれからはしていきます。 獲得金額、獲得血液量は半荘が終わるごとに清算する形で。 94 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 21:17:47.40 ID:BY9srvsR0 カイジ「くそ…いやだ…死にたくないっ…!」 光彦「…(恐い…血がなくなっているというだけで…こんなに怖いなんて…)」 光彦「(このままだと向こうに和了られて無駄に終わる…それだけは…)」 カイジ「な、なあ光彦!なんか名案はないのかよ!!」 光彦「…」 カイジ「ううっ…死にたくないっ…!」 光彦「…名案、か」 95 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 21:20:09.98 ID:BY9srvsR0 〜半荘二回目 東一局 親:鷲巣〜 鷲巣「カカカ…その顔…いいっ…!」 光彦「(この絶対的な状況を覆す名案…いったいそれは?)」 カイジ「畜生っ…ちくしょうっ…!」 96 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 21:25:54.02 ID:BY9srvsR0 〜七巡後〜 鷲巣「ククク…リーチ!」北 カイジ「ひいっ!!」 カイジ「う、ううっ…!」六索 光彦「(タンピン三色…ドラも乗ってるから跳満になる)」 光彦「(しかも差しウマとオカがあるから点数が少ない…ここは、早和了りだ!)」南 鈴木「…」南 鷲巣「…チッ…一発じゃない…」西 光彦「ポン!」南 鈴木「…」七萬 鷲巣「…ぐうう…」八索 光彦「ロン!」 鷲巣「!」 97 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 21:30:11.90 ID:BY9srvsR0 光彦「役牌の1000点です」 鷲巣「つまらん…」 光彦…+1000点、失血量510ml カイジ…±0点、失血量882ml 鷲巣…−2000点、所持血液1350ml 鈴木…±0点、所持血液152ml 98 名前:以下、新鯖からお送りいたします[] 投稿日:2013/09/03(火) 21:31:25.62 ID:BY9srvsR0 〜半荘二回目 東二局 親:カイジ〜 カイジ「死にたくない…死にたくないっ…!」 光彦「落ち着いてくださいカイジさん!」 鷲巣「ククク…おもしろい…!」 鈴木「…」 99 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 21:36:03.80 ID:BY9srvsR0 〜六巡後〜 鈴木「リーチ」北 カイジ「!」 鷲巣「ククク…」東 カイジ「ポ、ポン!」北 光彦「カイジさん!あわてないで!」 光彦「(この状況じゃ仕方ないけど、あわてるのは危険だ!)」一索 鈴木「…」北 鷲巣「キキキ…ククク…!」一萬 カイジ「(畜生!何で見える牌が少ししかねえんだよ!何が待ちなのかわからない…!!)」二萬 光彦「…(聴牌…でも、この牌は嫌な予感がする。かかえよう)」二萬 鈴木「…(ツモられたか…)」五萬 100 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 21:46:22.69 ID:BY9srvsR0 鷲巣「ククク…!リーチ!」北 カイジ「あああ…そんな…!」 カイジ「ダメだ…わからねえっ…!」三萬 鈴木「ロン」 カイジ「!」 鈴木「リーチ、一気通貫、ドラ2。満貫、8000点」 カイジ「お、おれの…俺の血がぁっ…!あああっ…!」 光彦「(カイジさん…)」 光彦…+1000点、失血量510ml カイジ…±0点、失血量962ml 鷲巣…−2000点、所持血液1360ml 鈴木…+1000点、所持血液112ml ※血液量に誤差があったので修正しました。 101 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 21:48:02.02 ID:BY9srvsR0 〜半荘二回目 東三局 親:光彦〜 光彦「(ここは一回カイジさんに和了らせて安心させた方がいいですね…)」 カイジ「いやだ…こわいっ…死ぬのはっ…!」 102 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 21:53:25.65 ID:BY9srvsR0 〜八巡後〜 カイジ「うう…(聴牌だけど待ちが見え見え…まるっまるっ…!)」 カイジ「(無駄なリーチをするぐらいなら…俺はダマテン…)」北 光彦「(完全に腰が引けてる…こうなったら)」三筒 カイジ「…え?」 光彦「…」 カイジ「(光彦…すまねえっ…!)…ロン。平和、タンヤオ、ドラの3900」 光彦…−7000点、失血量510ml カイジ…+8000点、失血量962ml 鷲巣…−2000点、所持血液1360ml 鈴木…+1000点、所持血液112ml 103 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 21:55:18.61 ID:BY9srvsR0 〜半荘二回目 東四局 親:鈴木〜 鷲巣「つまらん…味方を励ます為の振込などっ…!」 カイジ「すまねえ…俺ばっかり…」 光彦「いいんですよ。それに、勝負はこれからです」 鷲巣「その甘い心…へし折ってくれるっ…!」 104 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:00:36.61 ID:BY9srvsR0 鷲巣「ククク…リーチだっ…!」五索 カイジ「!(だ、ダメだ…あわてて振りこむのはだめだ!)」一索 光彦「(どうやら冷静になってくれたようですね。あとはこれからの展開次第です)」 光彦「(見たところ…あの形は七対子っぽいですね。待ちは河と手牌からして西あたり?)」東 鈴木「ポン」西 鷲巣「…」西 光彦「(違う、か)」 カイジ「(勝負手でもない限り突っ込むのは危険…ここは三枚切れの安牌っ…!)」一索 鈴木「ロン」 カイジ「何!?」 105 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:02:34.05 ID:BY9srvsR0 鈴木「役牌2…3900」 カイジ「うっ…(安牌でこれかよ…!)」 光彦…−7000点、失血量510ml カイジ…+8000点、失血量1001ml 鷲巣…−2000点、所持血液1360ml 鈴木…+1000点、所持血液151ml 106 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:07:09.47 ID:BY9srvsR0 〜半荘二回目 東四局 親:鈴木〜 〜七巡後〜 光彦「…(ここは勢い優先…)リーチ!」五筒 鈴木「…(牌が全部見えない…つまり一枚でも出ている牌はあの中にない。国士もなし。となると字牌が安牌)」北 鷲巣「…」西 カイジ「(光彦の手はわからねえ…でも、他の奴は聴牌じゃないから安心して切れる)」一萬 光彦「(…来るか?)…!一発ツモ!」 107 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:11:44.75 ID:BY9srvsR0 鷲巣「チッ…また下らぬ手か…」 光彦「…リーチ、一発、ツモ、混一色、一気通貫、役牌、ドラ2…三倍満、6000,12000!」 鈴木「!」 鷲巣「ぐ、ぐう…!小癪なっ…!」 カイジ「よしっ…!」 光彦…+17000点、失血量510ml カイジ…+2000点、失血量1001ml 鷲巣…−8000点、所持血液1360ml 鈴木…−11000点、所持血液151ml 108 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:13:20.81 ID:BY9srvsR0 〜半荘二回目 南一局 親:鷲巣〜 鷲巣「おもしろい…だが、それもここまでっ…!」 カイジ「簡単に…光彦はやられねえ!」 鷲巣「ククク…キキキ…!」 109 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:17:04.63 ID:BY9srvsR0 〜三巡後〜 鷲巣「リーチ!」七索 カイジ「!」 光彦「早い…!」 鷲巣「ククク…さあ、見せてやろうっ…!」 カイジ「(これ以上の失点は防がねえと…これだ)」三索 光彦「(聴牌…この流れを保たなきゃ!)リーチ!」一萬 鷲巣「…ククク」 光彦「!」 110 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:20:29.67 ID:BY9srvsR0 鷲巣「勇気と無謀の違いがわからんとは滑稽なっ…!ロン!」 光彦「う…」 カイジ「ど、どうせ高くもないんだろ!」 鷲巣「キキキ…ホレ」 鷲巣「国士無双っ…!ククク…!カカカ…!」 カイジ「!」 光彦「しまった…!」 光彦…+17000点、失血量990ml カイジ…+2000点、失血量1001ml 鷲巣…−8000点、所持血液1840ml 鈴木…−11000点、所持血液151ml 111 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:26:53.96 ID:BY9srvsR0 しかし止まらない鷲巣の再猛攻っ…! 鷲巣「ロン!12000!」 鈴木「…ツモ。1000,2000」 鷲巣「ツモ!4000,8000!」 鈴木「ロン。2000」 112 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:29:54.61 ID:BY9srvsR0 〜半荘二回目 南四局 親:鈴木〜 〜八巡後〜 光彦「(逆転…だ)リーチ」北 鈴木「…」北 鷲巣「ククク…」西 カイジ「く、そっ…!」西 光彦「(駄目だ…)」 光彦「(もう、だめなのか…)」 113 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:37:51.92 ID:BY9srvsR0 『死ねば助かるのに…』 光彦「…え?」 カイジ「光彦?」 『ククク…不合理に身をゆだねてこそギャンブル。そうだろ』 光彦「…」 『行こう……もう一度死線をくぐりに……!』 114 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:39:01.52 ID:BY9srvsR0 『狂気の沙汰ほど面白い…!』 115 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:40:07.36 ID:BY9srvsR0 光彦「…」北 鷲巣「ロン!8000っ…!」 鷲巣「ククク…キキキ…!」 カイジ「み、光彦…」 光彦「…」 116 名前:以下、新鯖からお送りいたします[] 投稿日:2013/09/03(火) 22:41:08.22 ID:BY9srvsR0 鷲巣「ククク…!クカカカカ…!」 光彦「…ククク」 カイジ「…え?」 光彦…+17000点、失血量1120ml カイジ…+2000点、失血量1231ml 鷲巣…−6000点、所持血液2160ml 鈴木…−5000点、所持血液191ml 117 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:42:48.07 ID:BY9srvsR0 鷲巣「さて…その点をどうする?」 光彦「血液だ…」 鷲巣「…?」 光彦「どうした?早く寄越せ…」 鷲巣「何だ…これは…」 鈴木「…(雰囲気が変わった…?)」 〜 119 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/03(火) 22:47:13.07 ID:BY9srvsR0 カイジ「ど、どうする…もうお前の血が…!」 光彦「ククク…何を言ってるんだ。むしろこれは好機…」 カイジ「え?」 光彦「ようやくつかんだ…魔王を倒すカギ…!」 カイジ「!」 光彦「きたぜ、ぬるりと…」 カイジ「(光彦…様子が変わった?)」 光彦「反撃開始だ!」 〜半荘二回目 了〜 124 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:03:04.57 ID:oPx6MR9i0 カイジ「反撃開始って…何か作戦でもあるのか?」 光彦「カイジさん。聞きたいことがある」 カイジ「え?」 光彦「死んでみるかい?この勝負で」 カイジ「し、死んでみるって…」 光彦「死ねば助かる。これを信じるかい?」 カイジ「死ねば助かる?どういうことなんだよ?」 光彦「俺が聞きたいのはアンタが死ぬ気かどうかだ…どうなんだ?」 カイジ「…死ぬのは怖いさ…でも、このままじゃどうせ死ぬ。もし、もしお前に作戦があるなら…俺はそれに乗る」 カイジ「お前に賭ける」 光彦「ククク…待っていた…!その言葉…!」 125 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:05:03.81 ID:oPx6MR9i0 光彦「だが…今回の作戦はアンタにもかかってる。それを理解してくれ」 カイジ「どういう作戦なんだ?教えてくれ」 光彦「なに。言葉通り死ぬ気があるかどうかが肝心なんだ。死ぬ気があるなら問題はねえ…」 カイジ「え?」 光彦「さて、続きをしよう」 〜 126 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:09:27.49 ID:oPx6MR9i0 鷲巣「ククク…作戦は決まったのか?」 カイジ「(一体どうするつもりなんだ光彦…?)」 光彦「鷲巣。アンタに提案がある」 鷲巣「提案…?何だそれは…」 光彦「この勝負から…レートを10倍にしよう」 鷲巣「な…!?」 鈴木「(ど、どういうことだ…血液がないこの状況下で…!)」 光彦「それともう一つ…もしアンタが持ち点を割ったら…そこからはアンタも血液払いだ」 鷲巣「な、何…!?わしも…血液を…!?」 光彦「どうだ?」 127 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:12:51.49 ID:oPx6MR9i0 カイジ「お、おい光彦!そんなことをして大丈夫なのかよ…!?」 光彦「カイジ…アンタには死ぬ気があるはずだ…それなら問題ない…」 光彦「それとも、このままジリ貧状態で死ぬかい?」 カイジ「う…」 鷲巣「(こいつ…さっきと別人のようっ…"博徒"の目っ…!)」 鷲巣「(こいつは"本物"なのか…?真の…魔王を滅ぼす勇者っ…!)」 光彦「鷲巣。答えろ」 鷲巣「…」 鷲巣「いいだろう…その提案を受けようっ…!」 鈴木「(鷲巣様…)」 128 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:15:10.76 ID:oPx6MR9i0 光彦「ククク…」 カイジ「う、うう…ここからが真の正念場っ…!」 光彦「いいじゃねえか…これこそが真の博打…!」 光彦「狂気の沙汰ほど面白い!」 鷲巣「ククク…カカカ…!それでこそ若者っ…!」 鈴木「(この少年…鷲巣様を殺す剣となるのか…?)」 129 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:16:58.81 ID:oPx6MR9i0 〜半荘三回目 東一局 親:鷲巣〜 鷲巣「ククク…殺す…殺してやるっ…!」 カイジ「く、くそ…やってやる!」 光彦「ククク…」 鈴木「…」 130 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:21:22.76 ID:oPx6MR9i0 〜三巡後〜 鷲巣「ククク…」 鷲巣、三巡目で四暗刻聴牌… 鷲巣「お前はわしが殺すっ…リーチ…!」 光彦「…」 カイジ「(とりあえず安牌…)」西 光彦「…」 光彦「ククク…そう、アンタは魔王だ…狂気に満ちた魔王…」 鷲巣「?」 131 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:26:23.12 ID:oPx6MR9i0 光彦「アンタは魔王…この国の地底に腰を下ろす闇…そんな奴を俺の手で殺してこそ…」 光彦「生きている実感がわくっ…!リーチ!」西 鷲巣「!?」 光彦「さあ、楽しもう…この博打っ…!」 鈴木「(待ちは…七対子。安牌は北だけか)」北 鷲巣「う、く…」 光彦「さあ、一発でツモれ…!」 鷲巣「ぐ、ぐうう…わしは魔王…魔王だっ…!」 132 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:31:06.06 ID:oPx6MR9i0 鷲巣「…く」三萬 光彦「ロンっ…!」 鷲巣「な…!」 光彦「一発で倍満の16000っ…!」 鷲巣「ぐ…」 光彦…+16000点、失血量950ml カイジ…±0点、失血量1211ml 鷲巣…−16000点、所持血液1990ml 鈴木…±0点、所持血液171ml 133 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:32:32.11 ID:oPx6MR9i0 〜半荘三回目 東二局 親:カイジ〜 カイジ「ここで粘る…」 鈴木「…」 鷲巣「わしは魔王…魔王だっ…」 光彦「ククク…」 134 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:37:11.81 ID:oPx6MR9i0 〜八巡後〜 光彦「ククク…リーチっ…!」五萬 鷲巣「!」 光彦「さあ、俺を殺してみろ…鷲巣っ…!」 鷲巣「ぐ…さっきから図に乗りおって…」 鈴木「…」九索 鷲巣「やってやるっ…ここで聴牌っ…!」 鷲巣「…ぐ」三筒 カイジ「…!(まさか、光彦…!)」五萬 光彦「ククク…それでいい」三筒 135 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:43:29.31 ID:oPx6MR9i0 鈴木「(それでいい…?どういうことだ…)」四筒 鷲巣「…ククク…お前の待ちはわしの手の中だっ…!リーチっ…!」北 鈴木「(円谷の河には北がる…安牌か)」 カイジ「ロン!」 鷲巣「ぐ!?」 鈴木「!」 カイジ「混一色、役牌2、一気通貫、ドラ2…倍満、24000!」 鷲巣「ぐ、うううう…!」 光彦…+16000点、失血量950ml カイジ…+26000点、失血量1211ml 鷲巣…−42000点、所持血液1990ml 鈴木…±0点、所持血液171ml ※さっきリーチ棒分の点数を忘れてたので訂正 136 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:46:01.42 ID:oPx6MR9i0 〜半荘三回目 東二局 親:カイジ〜 〜四巡後〜 鈴木「(ここは安いが…)ツモ」 カイジ「!」 鈴木「2000,4000」 光彦…+14000点、失血量950ml カイジ…+22000点、失血量1211ml 鷲巣…−44000点、所持血液1990ml 鈴木…+8000点、所持血液171ml 137 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:47:20.93 ID:oPx6MR9i0 〜半荘三回目 東三局 親:光彦〜 光彦「ククク…どうした鷲巣?」 鷲巣「雑魚共が…!このわしを虚仮にしおってっ…!」 光彦「ククク…」 カイジ「(光彦…まるで別人みてえだ…)」 鈴木「…」 138 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:49:14.99 ID:oPx6MR9i0 光彦「ポン」北 光彦「チー」西 鈴木「(まさかこの流れ…)」 光彦「ツモ。満貫。4000オール」 鷲巣「…」 カイジ「光彦…」 139 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 21:51:50.19 ID:oPx6MR9i0 そして光彦の反撃… 光彦「ロン。12000」 光彦「ツモ。1000オール」 光彦「ツモ。500オール」 光彦「ロン。24000」 驚異の四連荘っ… 141 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:00:09.30 ID:oPx6MR9i0 鈴木「(もうダマでもいいから和了るしかない…)ツモ。4000,2000」 光彦「ククク…ここまでか」 光彦…+62500点、失血量950ml カイジ…+2500点、失血量1211ml 鷲巣…−75500点、所持血液1990ml 鈴木…+10500点、所持血液171ml 142 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:02:12.45 ID:oPx6MR9i0 〜半荘三回目 東四局 親:鈴木〜 鷲巣「きぃぃぃ…くううう!」 光彦「ククク…どうした爺さん」 鷲巣「許さん…ここでお前を殺すっ…!」 鈴木「(ここは和了らせて調子を戻させた方がいいか…?)」 143 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:05:50.19 ID:oPx6MR9i0 〜六巡後〜 鷲巣「リーチ!」四筒 カイジ「…」北 光彦「…」南 鈴木「…(鷲巣様の当たり牌…切るか)」六索 鷲巣「…」 鈴木「(ロンしない…?)」 鷲巣「一発!跳満、6000,3000…!」 鈴木「(流石鷲巣様…)」 光彦…+59500点、失血量950ml カイジ…−500点、失血量1211ml 鷲巣…−63500点、所持血液1990ml 鈴木…+4500点、所持血液171ml 144 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:07:24.96 ID:oPx6MR9i0 〜半荘三回目 南一局 親:鷲巣〜 鷲巣「口だけではない男だ…だからこそわしは勝つっ…!」 光彦「そうだ…それでいい…」 カイジ「(今の所はいいが…この調子を保たなきゃ)」 145 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:16:21.42 ID:oPx6MR9i0 〜四巡後〜 ここで鷲巣…大三元を聴牌っ… 鷲巣「ククク…これでお前を殺すっ…!」八筒 カイジ「(いい予感がしねえ…ここはおりよう)」北 光彦「…」 光彦、鷲巣の当たり牌をツモっ…」 鷲巣「ククク…どうした?早く切れ」 光彦「…これだな」北 鷲巣「…」 光彦がツモった西…タンピン三色を聴牌している光彦ならここで西を切るはずだった。 しかも西は一枚光彦の河に…それに加え、鷲巣の手牌にある西は見えない牌だった。鷲巣は西を切るはずだと思った。 しかし光彦は西を切らなかった…。 146 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:23:59.94 ID:oPx6MR9i0 しかし安牌の北を切った光彦。鷲巣は次で切るだろうと踏んだ。 〜次巡〜 カイジ「…」三索 光彦「…」 ここで聴牌形が完成っ…西を切れば聴牌っ… 鷲巣「ククク…」 光彦「…鷲巣」 鷲巣「?」 光彦「麻雀はポーカーフェイスが鉄則。気合いとか、表情に出してたら…手牌が透けて見えるぜ…!」七萬 鷲巣「ぐ…!」 鈴木「…」西 147 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:29:10.93 ID:oPx6MR9i0 鷲巣「ここでツモればいい…なれば、お前の負けっ…!」 カイジ「(北さん…逃げてくれっ…!)」 鷲巣「…ぐ」四萬 カイジ「ふう…」五萬 光彦「…」 鷲巣「次でツモ…それでいいっ…!」 光彦「ツモ」 鷲巣「!」 光彦「2000,1000…」 光彦…+63500点、失血量950ml カイジ…−1500点、失血量1211ml 鷲巣…−65500点、所持血液1990ml 鈴木…+3500点、所持血液171ml 148 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:30:24.96 ID:oPx6MR9i0 〜半荘三回目 南二局 親:カイジ〜 鈴木「(流れが完全に向こう…速攻でいくしかない)」 光彦「…」 149 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:33:18.23 ID:oPx6MR9i0 鈴木「ポン」西 鈴木「チー」二筒 鈴木「カン」 鈴木「ツモ。4000,2000」 カイジ「チッ…」 光彦「ククク…」 光彦…+61500点、失血量950ml カイジ…−5500点、失血量1211ml 鷲巣…−67500点、所持血液1990ml 鈴木…+11500点、所持血液171ml 150 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:35:54.46 ID:oPx6MR9i0 〜半荘三回目 南三局 親:光彦〜 鷲巣「ぐうう…くうううう…!!!」 光彦「どうした?まるでお前に敗れた若者みてえじゃねえか…」 鷲巣「……!!君らとは違うんです!」 光彦「ククク…」 鷲巣「見ておれ…ここで和了ってやろうじゃないか…!」 151 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:38:45.33 ID:oPx6MR9i0 その鷲巣の願いがかなったのか…それは配牌時だった… 鷲巣「…!」 なんと、四暗刻単騎、大四喜のイーシャンテンっ…! 鷲巣「ククク…ククククク…!!」 待ちは中単騎…早い内に出るのは見えていた… 152 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:41:40.31 ID:oPx6MR9i0 〜二巡後〜 鷲巣「!ククク…!!キキキキ…!!リーチっ…!!!」八萬 カイジ「!」 鷲巣「これで殺す…光彦っ…!」 カイジ「(…!これは…!)」西 光彦「…」 ここで光彦、中をツモっ…!絶体絶命っ…! 光彦「…」中 鷲巣「!!!」 中っ…! 鷲巣「ククク…ロ」カイジ「ロン!」 153 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:54:40.34 ID:oPx6MR9i0 鷲巣「な…なにぃっ……!?」 カイジ「役牌、ドラ3…頭ハネだっ…!」 鷲巣「ぐっ…ぐおおおおお…!」バァッ! カイジ「うわっ…!」 「鷲巣様っ…!」 鷲巣「貴様ぁっ…!たかが満貫ごときでっ…!ぐおおおおおおっ…!」 光彦「ククク…」 光彦…+53500点、失血量950ml カイジ…+3500点、失血量1211ml 鷲巣…−68500点、所持血液1990ml 鈴木…+11500点、所持血液171ml 154 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:57:31.50 ID:oPx6MR9i0 〜半荘三回目 南四局 親:鈴木〜 鈴木「(鷲巣様のこれ以上の負けはまずい…今度こそ和了ってもらわないと)」 鷲巣「…」 155 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 22:59:59.39 ID:oPx6MR9i0 〜五巡後〜 鷲巣「…リーチっ」北 カイジ「…」西 光彦「…」北 鈴木「…」六索 鷲巣「!」 鈴木「(和了ってください)」 鷲巣「…ロン…8000」 光彦…+53500点、失血量950ml カイジ…+3500点、失血量1211ml 鷲巣…−60500点、所持血液1990ml 鈴木…+3500点、所持血液171ml 156 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 23:04:40.64 ID:oPx6MR9i0 鷲巣「くううう…ぐっ…!」 光彦「ククク…」 鷲巣「血液か…?」 カイジ「(これで一発で死ぬような心配はねえ…当然交換だ)」 光彦「いや、全て金だ」 カイジ「!?」 鷲巣「…な、なに…!?」 鈴木「…!」 光彦「レートが10倍、俺たちの得た点数は57000点…5700万だ…」 157 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/06(金) 23:06:57.92 ID:oPx6MR9i0 カイジ「ま、待て!ここは血液の方が…!」 光彦「これは死ぬ博打…そんな甘っちょろい考えじゃ勝てねえ…」 光彦「すべて金…!交換っ…!」 鷲巣「くっ…!」 鈴木「(なんて奴だ…この勝負をそんな考えで…!)」 光彦「ククク…」 〜半荘三回目 了〜 165 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 21:43:22.26 ID:3f27SlJX0 カイジ「いいのか…そんなに血を減らしてっ…!」 光彦「ククク…その恐れが駄目…お前の勝機を殺す…」 カイジ「え?」 光彦「俺がお前を選んだ理由、それは簡単…お前がこの勝負に勝てるカギだからだっ…!」 カイジ「!」 光彦「大船に乗ったつもりとは言わねえ…これは泥船…いつ沈むかもわからない船っ…」 光彦「博打は理不尽。その理不尽の前にひるむだけならダメ…!」 光彦「だからこそ思え…!この理不尽を殺す考えっ…!」 カイジ「考え…?」 光彦「狂気の沙汰ほどおもしろい!」 カイジ「…きょ、狂気の沙汰ほど…?」 光彦「…そう…それこそが真理…最低最悪の考え…だがっ…!同時にそれは生き方っ…!」 166 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:04:45.60 ID:3f27SlJX0 光彦「殺せ…恐れるだけの者は溺れるのみっ…!」 カイジ「…」 カイジ「…わかった。お前を信じる…!」 光彦「ククク…それでいいっ…!」 〜 167 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:11:47.73 ID:3f27SlJX0 〜半荘四回目 東一局 親:鷲巣〜 鷲巣「…わしは王…負けることなどない…」 カイジ「(そうだ…恐れてばかりじゃ駄目っ…!勝つんだ!)」 光彦「…」 鈴木「…」 168 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:22:25.62 ID:3f27SlJX0 十二巡後… カイジ「…(聴牌…牌からしてあいつらはノーテンだ。それにこれを和了れば勝負が変わる…)」チラ 光彦「…ひるむか?」 カイジ「!いや!リーチ!」八索 鷲巣「ぐっ!?」 鈴木「…」 光彦「ククク…そうだっ…それでいいっ…!」北 鈴木「(速攻だ…!)ポン!」 鈴木「(くそ…鳴いたものの安牌がわからない…速攻を目指すしかないのか…)」一萬 カイジ「ロンだ!!」 鈴木「うっ…!」 169 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:25:04.63 ID:3f27SlJX0 カイジ「リーチ、平和、一気通貫、ドラ2…跳満、12000!」 鈴木「(しまった…!)」 光彦…±0点、失血量950ml カイジ…+12000点、失血量1211ml 鷲巣…±0点、所持血液1990ml 鈴木…±0点、所持血液171ml 170 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:26:47.80 ID:3f27SlJX0 カイジ「やった…!勝った…!」 鷲巣「な…何を振りこんでいる!!」 鈴木「申し訳ございません!」 光彦「ククク…興奮すると体に悪いぜ、爺さん…」 鷲巣「ぐううう…!!ぐぬうううう…!!」 〜 171 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:31:12.89 ID:3f27SlJX0 〜半荘四回目 東二局 親:カイジ〜 鷲巣「この無能…!役立たずっ…!」 鈴木「…(くそ…)」 カイジ「ここが勝負どころ…」 172 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:36:39.51 ID:3f27SlJX0 七巡目… 光彦「…」 カイジ「!リーチ!」三萬 鈴木「!(これ以上の失点はまずい…)」一索 鷲巣「くっ…!」北 光彦「…」西 カイジ「…」五萬 鈴木「(安牌…)」三萬 光彦「ロン!」 鈴木「なっ…!?」 173 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:39:18.93 ID:3f27SlJX0 光彦「三色同刻、ドラ3。満貫、8000っ…」 鷲巣「ま…またしてもこの馬鹿者…!」 鈴木「く、ぐ…!」 光彦…+9000点、失血量950ml カイジ…+11000点、失血量1211ml 鷲巣…±0点、所持血液1990ml 鈴木…−20000点、所持血液171ml ※鈴木の点数忘れてたので訂正 174 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:48:15.69 ID:3f27SlJX0 〜半荘四回目 東三局 親:光彦〜 光彦「ククク…憐れだな…」 鈴木「ぐ…」 鷲巣「…」ワナワナ カイジ「(この調子だ…!)」 175 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 22:58:29.75 ID:3f27SlJX0 十五巡後… 鈴木「リーチ!」中 鷲巣「…」一筒 カイジ「(おりるか)」中 光彦「…」北 鈴木「(一発!これで信用を取り戻す…!)…」 鈴木「…(くっ…!)」北 鷲巣「…」 176 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:01:10.01 ID:3f27SlJX0 … カイジ「(光彦でハイテイ…)」北 光彦「…」 ここで光彦、三索…鈴木のあたり牌っ…! 鈴木「(振りこめ…)」 ツモ切りしなければノーテン、ツモ切りなら聴牌…! どうする光彦っ…! 光彦「…くだらねえ」一萬 鈴木「…」 177 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:07:10.95 ID:3f27SlJX0 鷲巣「聴牌」 カイジ「ノーテン」 光彦「ノーテン」 鈴木「聴牌」 光彦…+9000点、失血量1050ml カイジ…+11000点、失血量1311ml 鷲巣…±0点、所持血液1990ml 鈴木…−20000点、所持血液171ml ※前回、光彦側のレート計算(レート10倍)を忘れてたので今回からは適用(つまり1000点ごとに100ml) 178 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:08:47.85 ID:3f27SlJX0 〜半荘四回目 東四局 親:鈴木〜 鈴木「(鷲巣様…)」 鷲巣「…」 鈴木「(取りつく島もない…か)」 179 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:12:27.12 ID:3f27SlJX0 七巡後… 鷲巣「リーチ!」西 カイジ「チッ…」七索 光彦「…」西 鈴木「(鷲巣様…)」北 鷲巣「…!一発ツモ!」 カイジ「う…!」 鈴木「鷲巣様…!」 180 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:15:00.67 ID:3f27SlJX0 鷲巣「リーチ、一発、ツモ、ドラ3…跳満、6000,3000!」 光彦「…」 光彦…+9000点、失血量1350ml カイジ…+11000点、失血量1611ml 鷲巣…+6000点、所持血液2590ml 鈴木…−26000点、所持血液171ml 181 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:16:08.59 ID:3f27SlJX0 カイジ「(やべえ…光彦がやばい!)」 光彦「…」 ここでカイジ…得意の速攻を使うっ… 182 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:19:19.92 ID:3f27SlJX0 カイジ「ツモ!2000,1000!」 カイジ「ロン!3900!」 鈴木「ロン。2000」 カイジ「…(ここは差し込み!)」一萬 光彦「…ロン。39、00…」グラ 鷲巣「ロン。3900!」 カイジ「ツモ!500,300!」 カイジの速攻でこの半荘は終わった… 183 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:33:41.54 ID:3f27SlJX0 光彦「…」グラ…グラ… 光彦…+11600点、失血量1350ml カイジ…+16100点、失血量1611ml 鷲巣…+1700点、所持血液2590ml 鈴木…−29400点、所持血液171ml 184 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:36:08.44 ID:3f27SlJX0 光彦「金、だ…」 カイジ「待て!血液だ!」 光彦「お、い…何を言ってる、んだ…」 カイジ「馬鹿野郎!お前もうふらふらじゃねえか!死んだら意味もねえだろうが!」 光彦「…」 カイジ「…いいな?」 光彦「…わかった」 カイジ「全部血液だ。いいな?」 鷲巣「…」 鈴木「(最悪だ…くそ…)」 185 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/13(金) 23:42:15.77 ID:3f27SlJX0 光彦「わかった…だ、が…俺の血液が500mlになるようにもらおうか…」 カイジ「…わかった。俺は1000mlでいい。あとは金だ」 光彦…失血量500ml カイジ…失血量1000ml 〜半荘四回目 了〜 191 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 21:04:55.61 ID:EZiEgz540 カイジ「とりあえず今は順調…なのか?」 光彦「…」 カイジ「…?」 光彦「…カイジ」 カイジ「どうした?何か相談か?」 光彦「…」 カイジ「?お、おい…光彦?」 光彦「俺は…」 光彦「俺は昔から生きてる実感が…昔から薄かった…!」 カイジ「え?」 192 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 21:11:15.24 ID:EZiEgz540 光彦「冴えない見た目、中途半端な知能…どれも地味だった…!」 光彦「そう、俺には輝くものがなかったんだっ…!」 カイジ「…」 光彦「大人はただ俺に英才教育を叩き込むのみ…国語、算数、理科、社会…どれも下らねえ」 光彦「どれも下らねえ…そんなものを知って何になるっ…」 光彦「最低限の話法…数字の計算…そんだけありゃあ充分っ…!」 光彦「煩わしいだけだった…小学生の日々はっ…!」 カイジ「…」 193 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 21:17:25.91 ID:EZiEgz540 光彦「そしてほかの奴らとつるむようになり…あの探偵団に入った」 カイジ「少年探偵団か?」 光彦「ああ…そこでの毎日はクライシス…刺激があった…」 光彦「だが、俺は事件そのものに興味はなかった…出来事そのものにはな…」 光彦「…人間性だ」 光彦「犯人の裏に潜む悪意…策略…そして狼狽…それが俺の何かを満たしていた…」 光彦「…だけど、いつしかそれすらも物足りなくなっていた。俺はまた、鬱蒼とした森の中をうろつき始めた」 光彦「…そして、俺は出会った。この渇望を満たすものに…」 カイジ「それ、は…」 光彦「"博打"っ…!」 194 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 21:24:30.06 ID:EZiEgz540 光彦「溢れ出す人間性…俺は歩美との戦いで目覚めた…この力っ…!」 光彦「俺は見つけた…生きてる実感をっ…!」 光彦「…今俺は生きてるって実感が恐ろしく湧いている」 光彦「鷲巣巌…あいつの出す人間性…それはあまりにも純粋っ…だからこそ感じる…」 光彦「俺は生きてるとっ…!」 カイジ「光彦…」 光彦「危うく、今死ぬところだったが…それでも俺は感じてたんだ。いや、死ぬところだったからこそ」 光彦「この勝負で、俺は生きてる」 カイジ「…」 光彦「だから、お前には言っておきたい」 カイジ「何だ?」 光彦「あの魔王を殺すための理由…それは当然コナン達のためでもある。だけどそれだけじゃない」 光彦「俺の為…生きるためだっ…!」 195 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 21:30:08.79 ID:EZiEgz540 光彦「俺はこの勝負の為なら、死すらも覚悟している…!だからカイジ…!」 光彦「俺と一緒に死んでくれっ…!」 カイジ「…」 カイジ「…へっ。馬鹿言うんじゃねえよ」 光彦「…」 カイジ「お前にわざわざ頼まれなくてもわかってる…!」 光彦「…!」 カイジ「俺はもうお前に乗っている…いつ沈むかもわからない泥船にっ…!」 カイジ「だからお前は安心して漕げっ…俺の死なんてどうでもいいっ…!」 カイジ「魔王を殺せ!光彦っ…!」 光彦「…」 196 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 21:31:37.86 ID:EZiEgz540 光彦「ククク…カイジ」 カイジ「ん?」 光彦「お前と組んでよかった…そう思った…!」 カイジ「…へっ。当たり前だろ」 光彦「行こう…魔王を殺しにっ…!」 カイジ「ああ!」 〜 197 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 21:35:57.41 ID:EZiEgz540 〜半荘五回目 東一局 親:鷲巣〜 光彦「ククク…」 鷲巣「小癪な小童どもめ…!このわしが地に堕としてくれるわっ…!」 光彦「そうだ…その心…!それが俺の生きてる実感…!」 鈴木「…」 198 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 21:44:50.67 ID:EZiEgz540 七巡後… 鈴木「…(倍満聴牌…これを和了れば大きい)リーチ」北 鷲巣「…」七索 カイジ「(…)…」西 光彦「ポン…」七索 鈴木「(役牌…聴牌か?…ツモ牌は安牌だが…)」西 鷲巣「…」北 カイジ「…」チラ 光彦「…」 カイジ「…」三索 光彦「ロン」 鈴木「!」 199 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 21:52:34.33 ID:EZiEgz540 光彦「役牌。1000…」 鈴木「(サインもなく…当たり牌を…!)」 光彦…+1000点、失血量500ml カイジ…−1000点、失血量1000ml 鷲巣…±0点、所持血液1229ml 鈴木…±0点、所持血液271ml ※>>177でリーチ棒分の点数の計算を忘れてたので血液量訂正 200 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:01:50.59 ID:EZiEgz540 〜半荘五回目 東二局 親:カイジ〜 十五巡後… 鷲巣「…!」 鷲巣、倍満以上確定の手をイーシャンテン… 鷲巣「(殺す…この男っ…!)」西 ダマテン…これが直撃すれば光彦たちに大打撃となるのは見えていた…。 カイジ「…」東 鷲巣「ポン!」二筒 今の鳴きで役牌、ドラ3が追加…三倍満。これでツモだろうと大打撃っ…! しかもこの鳴きはただ、手を高めるためだけのものではなかった…。 鷲巣「来い…来いっ…東…!」 そう、鷲巣の当たり牌である五萬…残り一枚なのだが、それはリンシャン牌の中にあった…。 201 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:06:41.35 ID:EZiEgz540 しかし… カイジ「…」北 光彦「ククク…」七萬 鈴木「?(何故笑っている…あの手からして鷲巣様の聴牌は明らかなのに…)」 鈴木「(しかも待ちの五萬はリンシャン牌の中だぞ…)西 あのカイジの東切りからの…。 鷲巣「!ククク…クカカカ…!カン!」 この鷲巣のカンは…。 光彦「ロン」 光彦の計画通りだったのだ…。 202 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:12:36.31 ID:EZiEgz540 鷲巣「…え?」 光彦「チャンカン…ククク、違うな。それは手段だ…」 光彦「国士無双っ…役満だっ…!」 鷲巣「…な…な…何だとおおおっ…!!?」 光彦「ククク…」 カイジ「よっしゃあ!やったぞ!」 鈴木「(ま、まさか…ここまで見通してっ…!?)」 鷲巣「ぐ、ぐううう…ぐおおおおっ…!!ぐおおおおおおおっ…!!」 カイジ「見えてるぜ…アンタの心っ…!魔王の陰に潜む餓鬼っ…!」 光彦…+33000点、失血量500ml カイジ…−1000点、失血量1000ml 鷲巣…−32000点、所持血液1229ml 鈴木…−1000点、所持血液271ml ※さっきの鈴木のリーチ分訂正 203 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:18:25.20 ID:EZiEgz540 〜半荘五回目 東三局 親:光彦〜 鷲巣「ぐ、ううう…おおおお…!」 鈴木「鷲巣様…」 光彦「ククク…まるで白痴だな…鷲巣巌っ…!」 鷲巣「こ、この小童如きがぁっ…!」 204 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:29:00.45 ID:EZiEgz540 …しかし、鷲巣に以外にもそのチャンスが回ってくる。 鷲巣「…!」 なんと、配牌で七対子聴牌っ…! 鷲巣「ククク…クカカカカ…!!」 鷲巣がもし初っ端からツモれば…。 地和っ!役満だ……!親の光彦は16000払い!決する……! 光彦「…」西 鈴木「…」四筒 鷲巣「ツモる…!」 鷲巣、ここは気合を込める…!勝負を決する手っ…! 205 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:32:48.91 ID:EZiEgz540 …しかし。 鷲巣「…!ぐ、ぐううう…!!」 ツモったのは、西…。 鷲巣「ぐ、ぐううう…リーチ!」西 カイジ「…」一萬 光彦「…」 ここで光彦、北をツモ…! 鷲巣「(切れ…切れっ…!)」 光彦「…ククク」 鷲巣「!」 光彦「ツモだ」 鷲巣「…な、何っ…何だとぉ…!?」 206 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:38:32.52 ID:EZiEgz540 光彦「ツモ。700オール」 そう、鷲巣のツモ以前の時点で光彦の手には…北が対子… 鷲巣の和了りの可能性は潰されかかっていた…光彦によって…! まるで…ブラックホール。 光彦ブラックホール…っ! 光彦…+37100点、失血量500ml カイジ…−1700点、失血量1000ml 鷲巣…−33700点、所持血液1229ml 鈴木…−1700点、所持血液271ml ※訂正 207 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:42:50.62 ID:EZiEgz540 〜半荘五回目 東三局 親:光彦〜 八巡後… 鈴木「(ここは流れを変えなければ…!)」 鈴木、ダマテンを決行…。 鷲巣「ぐ、う…」北 カイジ「…」八索 光彦「…」九筒 鈴木「…!ツモ」 鈴木「ツモ、ドラ…1000,500」 光彦…+37100点、失血量600ml カイジ…−1700点、失血量1050ml 鷲巣…−34200点、所持血液1229ml 鈴木…−1200点、所持血液421ml 208 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:47:56.91 ID:EZiEgz540 〜半荘五回目 東四局 親:鈴木〜 鈴木「(連荘でもいい…小さい打撃でもいいから和了る…!)」 カイジ「(この状況だから連荘してくるはず…ここで俺も頑張らなきゃな…)」 鷲巣「…」 209 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 22:55:13.72 ID:EZiEgz540 五巡後… 鷲巣「…」東 鈴木「ポン!」西 カイジ「ポン!」三索 この鳴きで鈴木、カイジ両者聴牌…しかも、待ちが重なっていた…! もし鷲巣が振りこめば鈴木の和了り…光彦が振りこめばカイジの和了り…無論、ツモれば和了りだが…。 210 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:02:08.40 ID:EZiEgz540 数巡後… 鷲巣「…」 ここで鷲巣、当たり牌をツモ…! 鈴木「(鷲巣様からの振込になるが…和了らなければ!)」 鷲巣「…」北 切ったのは当たり牌ではなかった…。 カイジ「チッ…」北 光彦「…」西 鈴木「(…狙っていた牌だったのか?)」三萬 鷲巣「ロン」 鈴木「!」 211 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:04:21.83 ID:EZiEgz540 鷲巣「タンヤオ、平和、三色同順、ドラ…満貫、8000」 鈴木「(鷲巣、様…)」 カイジ「!(全く警戒してなかった…)」 光彦「…」 光彦…+37100点、失血量600ml カイジ…−1700点、失血量1050ml 鷲巣…−26200点、所持血液1229ml 鈴木…−9200点、所持血液421ml 212 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:07:47.28 ID:EZiEgz540 〜半荘五回目 南一局 親:鷲巣〜 鷲巣「…」 カイジ「(何だ…雰囲気が変わった…?)」 鈴木「鷲巣様…」 光彦「…」 213 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:15:29.29 ID:EZiEgz540 三巡後… カイジ「…」七筒 光彦「ポン」北 鈴木「…」八萬 光彦「ポン」一萬 カイジ「(何だ光彦…速攻に移った?)」 鈴木「…」三筒 鷲巣「…」一萬 カイジ「(振りこんでもいいが…)」北 光彦「…ツモ。タンヤオ、ドラ。1000,500」 鷲巣「…」 鷲巣、大三元聴牌…和了れず。 光彦…+39100点、失血量600ml カイジ…−2200点、失血量1050ml 鷲巣…−27200点、所持血液1229ml 鈴木…−9700点、所持血液421ml 214 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:24:20.02 ID:EZiEgz540 〜半荘五回目 南一局 親:カイジ〜 五巡後… 鷲巣「…」北 カイジ「(聴牌…裏ドラもあるから跳満にはなる)リーチ!」二萬 光彦「(…)…ポン」二筒 鈴木「(この男…鳴きが目立つ…)」北 鷲巣「…リーチ」三索 カイジ「(聴牌か…でも、ここで和了ることができればデカいっ…!)」一萬 光彦「ロン」 カイジ「え…!?」 光彦「対々和…2000だ」 216 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:29:08.95 ID:EZiEgz540 カイジ「な、なんでだ光彦!流れをここで切るなんて…!」 光彦「…」 鷲巣「…クックック」 鷲巣、字一色聴牌。 光彦…+43100点、失血量600ml カイジ…−5200点、失血量1050ml 鷲巣…−28200点、所持血液1229ml 鈴木…−9700点、所持血液421ml 217 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:32:25.35 ID:EZiEgz540 〜半荘五回目 南三局 親:光彦〜 カイジ「(おかしい…何で光彦あんなに速攻を…)」 鈴木「(一体何が…)」 鷲巣「…」 光彦「…」 218 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:37:53.32 ID:EZiEgz540 二巡後… 鷲巣「リーチ」八筒 カイジ「!(くそ…せっかく裏ドラが乗れば満貫の聴牌だったのに…当たり牌は光彦の中だけだ…)」二索 光彦「(…)…」五萬 カイジ「…!」 光彦「…」 カイジ「ろ、ロン!」 カイジ「タンヤオ、平和、ドラ…3900」 219 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:41:19.92 ID:EZiEgz540 カイジ「み、光彦…」 光彦「…どうやら、目覚めたみたいだな」 カイジ「…え?」 鷲巣「…くっ」 カイジ「!」 鈴木「!」 …四暗刻聴牌。 光彦…+39200点、失血量600ml カイジ…−300点、失血量1050ml 鷲巣…−29200点、所持血液1229ml 鈴木…−9700点、所持血液421ml 220 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:43:36.26 ID:EZiEgz540 〜半荘五回目 南四局 親:鈴木〜 鷲巣「…クックック」 鈴木「…!(この、笑い方はっ…!)」 光彦「…」ゴク カイジ「(あの光彦が…圧倒されてる…!)」 221 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:48:19.01 ID:EZiEgz540 一巡目… 鈴木「…」北 誰も予測し得なかった… 鷲巣「…魔王は」 光彦「…!」 まさかこの巡目で… 鷲巣「負けぬ」 この半荘が終わるとはっ…!! 鷲巣「ツモ!」 222 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:52:01.93 ID:EZiEgz540 カイジ「!!」 光彦「!」 鈴木「!!」 鷲巣「地和…役満。16000,8000」 カイジ「な…何だとっ…!?」 光彦「…こ、れが…魔王っ…!」 鈴木「(こ、この威圧…この表情…間違いない…この方は…!)」 鈴木「わ、鷲巣様!!」 鷲巣「…隼」 鈴木「!!(その名前で呼ばれるのは…何年振りだろうかっ…!)」 鷲巣「何をくすぶっておる、戯け」 鈴木「す、すいません!」 223 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:55:42.00 ID:EZiEgz540 光彦「…」ゴク 鷲巣「来い…」 カイジ「!」 鷲巣「このわしが…直々に潰してくれよう…」 光彦「これは…この感情は…恐怖っ…!」 光彦「これは恐怖だっ…!」 光彦…+39200点、失血量1400ml カイジ…−300点、失血量1850ml 鷲巣…−13200点、所持血液2829ml 鈴木…−25700点、所持血液421ml 224 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/16(月) 23:58:51.65 ID:EZiEgz540 鷲巣「さて…どうする?」 光彦「…」 光彦「…すべて、金だ」 カイジ「!」 光彦「そして…一つ提案がある…!」 鷲巣「クックック…言ってみろ」 光彦「これからの勝負…鷲巣、アンタが賭けるのは金じゃない、そう…」 光彦「血…アンタにも血を賭けてもらうっ…!」 鈴木「!」 鷲巣「…クックック」 鷲巣「クーカッカッカッカッカ!!」 光彦「…」 225 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/17(火) 00:02:49.83 ID:2PF2rdek0 鷲巣「そうだ…お前のような若者を欲していた…わしを殺す若者を…!」 鷲巣「いいだろう!この先、わしは同じく血を賭ける!」 鷲巣「わしを殺してみせよ!円谷!」 光彦「…ああっ…いいだろうっ…!!」 カイジ「…光彦。ついに次で最後だ」 カイジ「次の半荘で…すべてが決まるっ…!」 光彦「…カイジ」 光彦「一緒に死んでくれっ…!!」 カイジ「任せろ!」 〜半荘五回目 了〜 233 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:01:05.17 ID:70WD04FC0 光彦「…」 カイジ「光彦…」 光彦「…ククク」 カイジ「?」 光彦「怖い…初めてだ…これほどの恐怖…」 光彦「怖いんだ…この勝負に負けることだけじゃなく、死ぬことが…!」 カイジ「!」 光彦「…だからこそ感じる…生きてる実感っ…!」 光彦「だから、俺はここで勝負をするっ…この人生で最後かもしれない勝負っ…!」 光彦「これが…最後の博打だっ!」 カイジ「…光彦」 光彦「カイジ…この俺の最後の勝負…見届けてくれっ…!」 カイジ「へっ、相変わらず無茶なやつだな…!」 カイジ「いいさっ…見届けてやるっ…お前の最後の勝負をな…!」 234 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:03:58.86 ID:70WD04FC0 カイジ「一緒に死のうとしよう…!光彦っ…!」 光彦「…カイジ」 光彦「わかった…一緒に死のう…!この勝負で死ねるのなら本望っ…!」 カイジ「これが本当の最後だっ…!派手にやるぜ!」 光彦「死ぬかもしれない…だからこそっ…!」 光彦・カイジ「狂気の沙汰ほど面白い…!」 235 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:08:49.95 ID:70WD04FC0 光彦「…」 鷲巣「円谷…来るがいい…!」 光彦「楽しもうぜ鷲巣巌っ…!これが俺の最後の博打だっ…!」 鷲巣「楽しもうではないか円谷っ…!これがわしの最後の博打っ…!」 カイジ「俺たちは…やってやるっ…!」 鈴木「(ここにおられるのは鷲巣巌…正真正銘"昭和の怪物"…俺を超えた男っ…!俺はこのお方を支えるのみっ…!)」 決す…二人の男の決着がっ…! 236 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:11:24.24 ID:70WD04FC0 〜半荘六回目 東一局 親:鷲巣〜 鷲巣「互いの血を啜りあう…魔王の最後にふさわしい博打よ…」 光彦「そう、これほど面白い博打はない…」 カイジ「(これはこの二人の勝負…俺は見届けよう…!)」 鈴木「(昔のように…やってやりましょう、鷲巣様っ…!)」 237 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:19:57.57 ID:70WD04FC0 四巡後… 鷲巣「…」 鷲巣、ツモり四暗刻聴牌っ…!それも、すべての牌が見える手牌で…。 カイジ「(わ、わずか四巡で役満聴牌っ…!これが鷲巣の本当の力かっ…!)」北 光彦「ククク…だからこそ、お前は魔王なんだ…!」八索 鈴木「(やっぱりこの豪運…鷲巣様だっ…!)」西 鷲巣「…くっ」西 カイジ「(一回のツモだけでこの不安…俺でもわかるっ…こいつの力がっ…!)」一筒 光彦のツモ…。 光彦「…」 鷲巣の当たり牌ツモっ…!しかもこれで光彦も聴牌っ…! 光彦「ククク…しびれるっ…この興奮っ…!」四索 238 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:25:06.46 ID:70WD04FC0 鷲巣同様、光彦の牌もすべて晒されている…二人の聴牌は全員察知っ…! 鈴木「(しかも、二人とも同じ待ち…ツモり勝負だ…!)」一萬 鷲巣「クックック…このわしが恐れておる…だから確信できないっ…わしの和了りがっ…!」 鷲巣のツモっ…! 光彦「…」 鷲巣「…チッ」北 カイジ「(読めねえ…この二人の勝負っ…!)」九萬 そして…光彦のツモ…。 光彦「…」 光彦「ククク…和了れない、か…」五萬 鈴木「…」二萬 … 239 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:33:57.45 ID:70WD04FC0 ハイテイ… 鈴木「(ハイテイ…ツモは円谷だが…)」 光彦「…」 鷲巣「…」 カイジ「(頼むっ…来いっ…!)」 ツモ…! 光彦「…これが、始まり…ツモだっ…!」 鷲巣「!」 カイジ「!」 光彦「!」 240 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:38:41.93 ID:70WD04FC0 光彦「ク、クク…お前のビビり顔が拝めるとは…こっちが驚いちまったよ…」 鷲巣「クックック…」 光彦「ツモ、ハイテイツモ、ドラ2…満貫、4000,2000っ…!」 カイジ「やったっ…!」 鈴木「鷲巣様…」 光彦…+8000点、失血量1400ml カイジ…−2000点、失血量1850ml 鷲巣…−4000点、失血量400ml 所持血液2829ml 鈴木…−2000点、所持血液421ml 241 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:42:02.02 ID:70WD04FC0 〜半荘六回目 東二局 親:カイジ〜 カイジ「(光彦の和了りなのに…この恐怖、まだ変わらねえっ…!)」 鷲巣「このわしから血を抜くとは…おもしろいっ…!」 光彦「ククク…おもしろいのはこっちもさっ…!」 鈴木「(このガキは…魔王を殺すとでも言うのかっ…!)」 242 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:52:18.09 ID:70WD04FC0 八巡後… カイジ「…」五萬 カイジ、跳満聴牌。だが…オリ。 カイジ「(あの手に西は振れねえっ…!)」 鷲巣の河…それは明らかに染手を示していた…。それも、鷲巣だ。 光彦「…」北 光彦、ここで聴牌…。 鈴木「…(ここは…これだ!)」一筒 鷲巣「カンっ!」 カイジ「カン!?」 光彦「!」 鷲巣「…ツモ」 カイジ「!」 243 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:56:09.32 ID:70WD04FC0 鷲巣「嶺上開花、ツモ、清一色、ドラ…倍満、16000」 カイジ「嶺上開花かよっ…!」 光彦「(これが…魔王の風格っ…!)」 鈴木「(俺の責任払い…それで済むなら…)」 光彦…+8000点、失血量1400ml カイジ…−2000点、失血量1850ml 鷲巣…+12000点、失血量400ml 所持血液2829ml 鈴木…−18000点、所持血液421ml 244 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 22:58:53.35 ID:70WD04FC0 〜半荘六回目 東三局 親:光彦〜 光彦「…」 カイジ「(くそ…頭がくらくらしやがるっ…!この失血量はまずいか…)」 カイジ「(こんな俺よりもヤバい光彦があの様子…その理由は一つだろうな…)」 鷲巣「…」 カイジ「(楽しいんだ…きっと…)」 245 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:08:17.78 ID:70WD04FC0 九巡後… 鈴木「…」六索 鈴木、満貫確定聴牌。 鷲巣「…」七萬 カイジ「!」 九巡…ここで鷲巣側両者聴牌っ…! カイジ「く…くそ…!」八筒 光彦「…」八筒 だが光彦…負けじとここで聴牌…だが、残り一枚っ…! 鈴木「(鷲巣様なら…)」北 鷲巣「…」 光彦の当たり牌っ…!ツモられたっ…! カイジ「あ、あぁ…!」 鷲巣「…」 246 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:11:47.31 ID:70WD04FC0 鷲巣「…ちょうどいい、な」 カイジ「…?」 鷲巣「ほれ」一索 …! 鈴木「な、な…!」 カイジ「え?」 光彦「…」 光彦「…ロン」 鷲巣「…」 光彦「混一色、一気通貫…満貫、12000」 鈴木「な、何故…!」 鷲巣「…つまらんだろう」 カイジ「…え?」 247 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:14:34.81 ID:70WD04FC0 鷲巣「わしが優位な状況の中の博打…つまらん」 鷲巣「そんなものに甘えるのは博徒の資格もない」 光彦「ククク…アンタ、予想以上の男だっ…!」 鷲巣「それがわしだ円谷っ…クックック…!」 光彦…+20000点、失血量1400ml カイジ…−2000点、失血量1850ml 鷲巣…±0点、失血量1600ml 所持血液2829ml 鈴木…−18000点、所持血液421ml 248 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:16:43.33 ID:70WD04FC0 〜半荘六回目 東三局 親:光彦〜 鷲巣「…む…むぅうう…」 鈴木「鷲巣様…!」 鷲巣「これが…お前たちの状況、か…おもしろいっ…!」 光彦「…」 カイジ「(これが、鷲巣…魔王っ…!)」 249 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:22:37.69 ID:70WD04FC0 五巡後… カイジ「…(ここは速攻だな)」北 光彦「…」五索 カイジ「ポン!」二索 鈴木「(!)ポン!」西 鷲巣「…」三萬 鈴木「ポン!」八萬 鷲巣「…」二萬 カイジ「チー!」西 この鳴きの嵐…互いが速攻であると見切った上での鳴きだった…。 二人聴牌…カイジの待ちは北、鈴木の待ちは南…役牌単騎っ…! 250 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:29:30.00 ID:70WD04FC0 ハイテイ… 一回もそれぞれの牌は見えず、ハイテイを迎えた…。 カイジ「(ハイテイは…鷲巣、か)」 この二人に負けじと、光彦と鷲巣も上手くまわし打ち…聴牌だった。 つまり、このハイテイがこの局の結末であった。 鷲巣「…」 カイジ「(来いっ…北っ…!)」 光彦「…」 鈴木「…」 鷲巣のツモ…。 鷲巣「…」 鷲巣「…和了れぬ牌など、いらぬ」北 カイジ「!ろ、ロン!」 鈴木「!」 251 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:31:52.61 ID:70WD04FC0 カイジ「ハイテイロン、役牌…2000…」 鷲巣「これで、貴様と近い立場…だな」 カイジ「…」 鈴木「…」 光彦…+20000点、失血量1400ml カイジ…±0点、失血量1850ml 鷲巣…−2000点、失血量1800ml 所持血液2829ml 鈴木…−18000点、所持血液421ml 252 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:33:36.01 ID:70WD04FC0 〜半荘六回目 東四局 親:鈴木〜 鈴木「(俺は…勝たなければ…)」 鷲巣「クックック…これが、若者たちの味わった恐怖…か」 鷲巣「生ぬるいっ…この程度っ…!」 253 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:40:29.50 ID:70WD04FC0 十巡目… 鷲巣「リーチ!」白 カイジ「や、べえ…!」中 光彦「…」 … カイジ「…光彦?」 光彦「…」 カイジ「…お、おい…?」 光彦「…」 … 254 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:43:42.54 ID:70WD04FC0 カイジ「ま、さか…嘘、だろ…!」 鷲巣「…」 鈴木「(…ここまで、か)」 カイジ「光彦ぉっ…!!」 … 〜 255 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:47:02.57 ID:70WD04FC0 … (…俺はここまで…なのか…) (…だが、俺は生きてた…間違いないっ…それは事実…) (もういい…俺はもう悔いなどないさ…そう、これは運命…俺はここで終わりだ) (…) (…悔いは、ない) 256 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:49:01.82 ID:70WD04FC0 (…) (…あるじゃないですか、悔い) (それは…何だ?) (そんなの、一つですよぉ!) (…) (それは…) 〜 257 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:51:06.19 ID:70WD04FC0 光彦「…」 カイジ「オイ!光彦ぉ!しっかりしろぉっ…!」 カイジ「勝つんじゃねえのかよっ!まだ終わってねえじゃねえかよっ!光彦っ…!」 鈴木「…今回も、終わりですね」 鷲巣「…いや、まだだ」 鈴木「え?」 鷲巣「まだ奴は死んでいない」 カイジ「おい!光彦…」 258 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:53:43.20 ID:70WD04FC0  みつみつ…     みつみつ… 259 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:56:15.82 ID:70WD04FC0 カイジ「…!?」 みつみつ…   みつみつ… 光彦「…」 鈴木「!」 鷲巣「クックック…おもしろいっ…!」 カイジ「み、つひこ…?」 光彦「…」 光彦「来ましたよ、ぬるりと…!」 260 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/18(水) 23:59:57.28 ID:70WD04FC0 光彦「さあ、ここから逆転ですっ…!リーチ!」西 カイジ「光彦っ…!」 鈴木「く…!こいつ、まだ…!(だが、どうせ虫の息…焦らずに現物を)」五筒 鷲巣「…」西 カイジ「…」八筒 光彦「(…信じるのは仲間だけじゃない…時には、僕自身もっ…!)」 光彦「…!ツモ!」 鷲巣「!」 鈴木「う…!」 カイジ「!」 261 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 00:02:47.28 ID:Aq/TvOg60 光彦「リーチ、一発、ツモ…2000,1000」 鷲巣「クックック…クーックックック…!」 鈴木「(ま、また様子が変わった…こいつは…?)」 光彦…+25000点、失血量1400ml カイジ…−1000点、失血量1850ml 鷲巣…−4000点、失血量2000ml 所持血液2829ml 鈴木…−20000点、所持血液421ml 262 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 00:09:45.32 ID:Aq/TvOg60 カイジ「光彦…!」 光彦「何とか…ですね」 鷲巣「クックックック…なるほど…」 鷲巣「博徒には数種類いるが…お前はその中で、異質っ…!」 鷲巣「さっきまでの性格がお前の本質…そうではなかった。あれはお前の博打に何かを求める心…」 鷲巣「お前の本質はそれ…!信じるという不確かなものを自分の柱とするその心こそ…お前の本質っ…!」 鷲巣「何かを求める心が終わりを迎えた今、残るのはそれのみっ…!だからこそ、それがお前の本質っ…!」 鷲巣「やっと本当のお前を殺せる!!」 光彦「…鷲巣さん」 263 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/19(木) 00:17:49.42 ID:Aq/TvOg60 光彦「死の恐怖を愉悦にする僕を代償に、信じることを柱とする僕を立ち上がらせました!」 光彦「もう死は恐れません!僕は仲間…そして、自分を信じる!」 光彦「さあ、真剣勝負です!鷲巣さん!」 鷲巣「来い!真正面から砕いてやるわ!」 光彦「カイジさん…最後まで、お願いします」 カイジ「光彦…俺はまだ死んでねえ」 カイジ「お前が死んだんだ!俺も死んでやるぜ!」 光彦「行きましょう!カイジさん!」 268 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 21:10:19.74 ID:kadG/pji0 〜半荘六回目 南一局 親:鷲巣〜 鷲巣「む…ぅ…」 鈴木「鷲巣様…!」 光彦「はぁ…はぁ…」 鷲巣「ククク…お互い、風前の灯というわけ、か…」 光彦「そうですね…もう、後がありません」 光彦「でも、僕は負けるわけにはいきません…みんなの為にも…!」 鷲巣「…これが最後の局…最後のわしの親だ…魔王の狂気の様、括目せよ…!」 光彦「来てください!」 269 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 21:20:16.36 ID:kadG/pji0 五巡後… 鷲巣「…」 鷲巣、タンピン三色ドラ2を聴牌っ…リーチ、一発がつけば倍満以上確定…! だが…待ちの牌は光彦の手に暗刻、残りの二枚のうち、一枚は河…つまり、待ちは単騎。 鷲巣「ククク…魔王が恐れる必要はない…!魔王たるもの、この程度の竜門など砕いてくれようっ…!リーチ!」三筒 魔王鷲巣、狂気の破壊の手をリーチ…!これが、魔王っ…! カイジ「(待ちは残り一枚…鷲巣がツモったら、俺らは死ぬ…鈴木だったら差し込み。ここは俺たちがツモらないと…!) 」北 光彦「…」 鈴木「(な、何だ…この感じは…!)」 鈴木の目には、何かが見えていた…それは、大きな渦…この勝負の行方を知る渦…。 そう、言うなれば二つの渦…!鷲巣のホワイトホールっ…そして、光彦のブラックホールっ…!この二つの渦の引き合いっ…! 鷲巣ホワイトホールと光彦ブラックホールの引力が、確かにあったっ…! 270 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 21:24:34.48 ID:kadG/pji0 鷲巣の唯一つの待ち…吸い寄せるのはどっちなのかっ…!不明っ…! 光彦「(信じるんだ…自分を。そして、僕の守るものをっ…!)」西 鈴木「(この渦っ…手など出せないっ…!この正反対の位置に在る渦っ…!手出しなど出来ないっ…!)」 鈴木「(一体、どうなるんだ…)」五索 鷲巣「ククク…!」 … 271 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 21:31:26.70 ID:kadG/pji0 鈴木「(これで最後の巡…鷲巣様が引く最後の牌っ…!)」北 これが最後のツモっ…!正念場っ…! 鷲巣「来い…」 カイジ「(来ないでくれっ…!頼むっ…!)」 光彦「…(信じろ…信じるんだ!)」 鷲巣「どれ…」 ツモっ…! 鷲巣「…」 カイジ「!」 …当たり牌、ツモれず。 鷲巣「ぬ…」八筒 272 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 21:39:40.05 ID:kadG/pji0 カイジ「(!やった…!この局は乗り切ったっ…!)」二萬 光彦「…来い」 鷲巣「…(この風格…)」 光彦、ツモ…。 光彦「…」 鈴木「…!」 ツモ、鷲巣の当たり牌っ…! カイジ「!」 光彦「来た…カンです!」 鷲巣「…!」 273 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 21:47:01.19 ID:kadG/pji0 光彦、その暗き穴に手を伸ばす…! 光彦「(ここで…和了るんだ!)」 選択したっ…! 光彦「来い!!」 カイジ「頼むっ…!」 鈴木「(鷲巣様に…勝てるわけがないっ…!)」 鷲巣「…」 光彦「…」 …! 274 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 21:51:39.21 ID:kadG/pji0 光彦「ツモ!」 鈴木「!」 鷲巣「…」 カイジ「!」 光彦「ツモ、嶺上開花…1600,800!」 鈴木「そ、そんな…」 鷲巣「…」 光彦…+28200点、失血量1400ml カイジ…−1800点、失血量1850ml 鷲巣…−5600点、失血量2160ml 所持血液2829ml 鈴木…−20800点、所持血液421ml 275 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 21:53:27.30 ID:kadG/pji0 〜半荘六回目 南二局 親:カイジ〜 カイジ「ここは保つ…やってやるんだっ…!」 鈴木「(まだ、まだだ…この方は、まだ死ぬような器じゃないっ…!)」 鷲巣「…」 光彦「…」 276 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:00:54.90 ID:kadG/pji0 三巡後… 鈴木「ポン!」北 鈴木「チー!」一索 鈴木の隼の如く、速攻の鳴きがこの卓上で哭いていた…! 鈴木「(あと円谷の二索を鳴けば聴牌っ…鷲巣様の手が悪い今、俺しかできないっ…!)」 鷲巣「…」一萬 鷲巣の手は勢いを失っていた…聴牌もできないほどに… カイジ「…」北 光彦「…(…)」 カイジ「…?」 光彦「…」 カイジはこの時、光彦の何かを感じ取っていた…。 277 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:03:38.16 ID:kadG/pji0 カイジ「…(光彦…いいぜ!)」 光彦「…」二索 二索っ…! 鈴木「!(な、なぜだ…なぜこの手を見て二索を…!)チー!」 鈴木「(とにかく速攻に徹する!)」七萬 カイジ「(!そ、そうか!そういうことか光彦!)カン!」 鈴木「!な、何!?」 カイジ「…これだ!」八萬 光彦「チー!」七索 カイジ「ポン!」五萬 光彦「チー!」一萬 鈴木「(な、何だ…なんだこれっ…!?)」 鈴木の鳴きは消え、光彦とカイジの鳴きの声が飛び交うっ…! カイジ「ポン!」六筒 278 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:06:59.65 ID:kadG/pji0 光彦「チー!」一萬 そして…光彦の手。 鈴木「(て、聴牌になりやがった…!)」 鈴木「(た、ためらうな!俺も聴牌…俺の速攻は勝つっ…!)」 鈴木「来いっ…!」 鈴木、この事態にいつもの冷静を保てず、祈りっ…! 鈴木「…」 鈴木「ぐ…」西 鷲巣「…」五萬 カイジ「…!来たぜ!光彦!」四筒 光彦「ロン!」 鈴木「…!」 279 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:09:10.00 ID:kadG/pji0 光彦「タンヤオ、ドラ…2000です」 鈴木「…」 光彦…+30800点、失血量1400ml カイジ…−4400点、失血量1850ml 鷲巣…−5600点、失血量2160ml 所持血液2829ml 鈴木…−20800点、所持血液421ml 280 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:11:43.26 ID:kadG/pji0 〜半荘六回目 南三局 親:光彦〜 鷲巣「…」 鈴木「鷲巣、様…」 カイジ「光彦…大丈夫か?」 光彦「ええ…何とか…」 光彦「(…この状況になっても、あの人の目は死んでいない)」 281 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:16:33.46 ID:kadG/pji0 二巡後… 鈴木「(鷲巣様…それでも、それでも俺は…!あなたに死んでほしくないっ…!)」 鷲巣「…」五萬 鈴木「ポン!」一萬 光彦「…」八索 鈴木「チー!」五索 カイジ「…」七筒 鈴木「ポン!」七索 カイジ「(早い…さっき以上に…!)」 鈴木の鳴き…鷲の片腕隼、それ以上の願いがあったっ…! 鈴木「(これで…聴牌!)」七萬 鈴木、速攻の手確定っ…! 「ロン」 282 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:19:02.83 ID:kadG/pji0 鈴木「…え?」 鷲巣「タンヤオ、平和、ドラ2…満貫。8000」 カイジ「…え?」 鈴木「…鷲巣、様…ど、どうして…なぜっ…!?」 鷲巣「…」 光彦「…(さっきの目が…変わった)」 光彦…+30800点、失血量1400ml カイジ…−4400点、失血量1850ml 鷲巣…+2400点、失血量2160ml 所持血液2829ml 鈴木…−28800点、所持血液421ml 283 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:21:11.61 ID:kadG/pji0 …そして、ついに来た…この勝負の終止符となる闘い… 魔王と、不確かなものを信じる少年の闘い…その最後の決戦の結末。 魔王が笑うのか。少年が生きるのか。 …始まる。 オーラス。 284 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:25:37.18 ID:kadG/pji0 〜オーラス 親:鈴木〜 光彦「(遂に来た…オーラス!)」 カイジ「(ここで勝つっ…勝つんだっ…!)」 鈴木「(俺が…俺がこの方を勝利に導くんだっ…!)」 鷲巣「…(信じる…か)」 最後の勝負に、それぞれの思いが馳せる…。 285 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:35:03.41 ID:kadG/pji0 配牌… 鷲巣「…」 …最後の、魔王の破壊の手。 鈴木「…」 …最後の、隼の如く速攻の手。 カイジ「…」 …最後の、窮地の博徒の手。 光彦「…」 …最後の、信じる者の手。 始まる。 286 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:38:24.14 ID:kadG/pji0 鈴木「ポン!」 鈴木「チー!」 鈴木「ポン!」 鈴木は鳴いた…魔王の勝利のために。 カイジ「ポン!」 カイジ「…」 カイジ「チー!」 カイジは動いた…自分を信じる少年の為に。 287 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:40:03.16 ID:kadG/pji0 鷲巣「…」 鷲巣「…」 鷲巣「…」 鷲巣は動かなかった…魔王という運命のために。 光彦「…」 光彦「…」 光彦「…」 光彦は信じた…自分が信じる者の為に。 288 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:45:51.23 ID:kadG/pji0 ハイテイ… 鈴木「(鷲巣様のハイテイ…ここで振らなければ仕切り直しだ…!)」三索 鷲巣「…」 …ツモ。 鷲巣「…」 …見えない牌だった。 289 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:52:36.90 ID:kadG/pji0 鷲巣「…」 鈴木「…」 鷲巣「…円谷」 光彦「…はい」 鷲巣「貴様がそんなものを信じる理由…それは何だ?」 光彦「…」 光彦「簡単ですよ。その人が僕を信じてくれるなら、僕はそれに応えたい。もし僕がその人の救いになれるなら…」 光彦「僕は信じます。仲間を」 290 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 22:56:32.72 ID:kadG/pji0 鷲巣「…」 鷲巣「…そうか。それが貴様の理由…」 鷲巣「…クックック…クーックックック…!」 鈴木「わ、鷲巣様…?」 鷲巣「…円谷」 292 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 23:03:03.38 ID:kadG/pji0 鷲巣「これはお前だけの力だけではない…驕るな…」 鷲巣「不確かなものを信じ続けた結果…それがお前の力なのだ。だからこそわしの勝利を奪い取ることができた」 鷲巣「わしは魔王…負けることがあってはならない。そう、わしはもう魔王ではない…」 鷲巣「さあ、少年よ…その剣で討ち取ってみせよ。仲間との力で創られたその剣、突くがいい」 鷲巣「魔王の…心臓に!」東 293 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 23:05:47.44 ID:kadG/pji0 光彦「…鷲巣さん。あなたと勝負できて、光栄でした」 光彦「ロン」 カイジ「!」 鈴木「…」 鷲巣「…」 光彦「国士無双。32000」 294 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 23:08:56.53 ID:kadG/pji0 …決着…。 295 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 23:13:28.22 ID:kadG/pji0 カイジ「…勝った…勝ったんだっ…!」 光彦「はい…僕たちの勝ちです」 カイジ「よっしゃぁああ!!…ぅ…」 光彦「だ、ダメですよ…ただでさえ血液が不足しているのに…」 鷲巣「…」 鈴木「鷲巣、様…」 鷲巣「…鈴木。いや、隼」 鷲巣「これまでの人生…わしは一片の悔いはない。魔王の運命に生きたこと、一切恥じることもない」 鷲巣「わしはわしの道を歩めた。それで十分だ」 鈴木「…」 296 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 23:23:33.19 ID:kadG/pji0 鷲巣「…血液を抜け」 「は、はっ…!」 光彦「…」 鷲巣「さあ、見ておれ…魔王、鷲巣巌の最期を…!」 鈴木「…」 … そして、鷲巣さんの顔から血の気が引いていきました…。 鷲巣「…う…む…なる、ほど…」 光彦「…」 鷲巣「これ、が…敗北、か………クク…ク…悪く…ない……」 … 鈴木「…」 鈴木「…あなたの片腕で光栄でした…鷲巣様っ…!」ポロポロ 297 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 23:26:13.21 ID:kadG/pji0 こうして…僕たちの最後の勝負が終わりを告げました。 一人の魔王の死を以て…。 〜 298 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 23:35:09.58 ID:kadG/pji0 〜エピローグ〜 あの勝負からしばらくして、鷲巣さんの組織は解体されたようです。 組織があそこまで大きくなったのは、鷲巣の力があったからなんだろうな。コナン君が言っていました。 最近、あの組織の組員が全員FBIに連行されたようです…鈴木さんも、そうなんでしょうね。 でもこれで多くの人が救われた…それは間違いありません。 僕が勝てたのは僕自身の力だけではありません。僕を勝利に導いてくれた仲間がいたからこそ…窮地を乗り越えられた。 鷲巣さんの力は確かに強かった。でも、それは自分の豪運だけのものだった。 僕だけの力じゃ勝てなかった。仲間がいたからこその勝利なんだ。 だから僕は信じます。たとえどんな困難にぶつかろうとも…。 歩美「ほら!さっさと飲みに行くわよー!」 カイジ「今日は祝勝会だ!ガンガン飲むぜ!」 服部「爺さんのおごりや!飲み放題食い放題や!」 阿笠「そ、そんなぁ〜!」 コナン「はっはっは!」 灰原「行きましょう。光彦君」 僕のかけがえのない、みんなを! 光彦「待ってくださいよぉ〜!」 〜了〜 299 名前: ◆yvqhJu0vsE[saga] 投稿日:2013/09/20(金) 23:37:23.87 ID:kadG/pji0 お目汚し、失礼しました。