コナン「最近蘭が変なんだ」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 16:33:21.66 ID:5++GcCh10 灰原「あら、博士のせいじゃないの?」 コナン「いや、蘭の様子を見る限りそうでもないみたいなんだよな」 灰原「そう、具体的にどういうふうにおかしいのかしら」 コナン「説明するよりも見てもらった方がはえーな。探偵事務所に行こう」 灰原「まったく、面倒なことね」 アガサ「わしもいくぞ新一!!」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 16:36:39.35 ID:5++GcCh10 そしてみんなで探偵事務所へ、その道中 和葉「あ、コナン君やん!」 服部「なんや工藤、こんなところで何をしとるんや」 コナン「バーロー、お前たちこそなんでこんなとこにいるんだよ」 服部「なんとなくや」 和葉「それで今から蘭ちゃんの所に行くところなんよ」 灰原「あら、じゃあ丁度いいわね、みんなで行きましょう」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 16:41:26.61 ID:5++GcCh10 コナン「……」 アガサ「なんじゃ新一、不満か?」 コナン「いや、そういうわけじゃないんだけど、まあいいや、いけばわかるだろ」 灰原「??」 そして今度こそ探偵事務所へ 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 16:44:11.59 ID:5++GcCh10 蘭「コナン君おかえりー」 コナン「うん、ただいま蘭ねぇちゃん、みんな来てるんだー」 和葉「蘭ちゃんひさしぶりやん!」 蘭「和葉ちゃん!! もう来るならもっと早くに連絡くれればよかったのにー、そうしたらもっと片付けしておいたのにー」 和葉「ごめんなー、どうしても平次が今日東京行きたい言うんやもん」 服部「せや、どうしても工藤にあいたなったんや」 灰原「なによ、至って普通じゃない」 アガサ「なにもおかしいところなんてないのう」 コナン「バーロー、すぐに本性を現すぜ」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 16:48:09.52 ID:5++GcCh10 蘭「コナン君おかえりー」 コナン「うん、ただいま蘭ねぇちゃん、みんな来てるんだー」 和葉「蘭ちゃんひさしぶりやん!」 蘭「和葉ちゃん!! もう来るならもっと早くに連絡くれればよかったのにー、そうしたらもっと片付けしておいたのにー」 和葉「ごめんなー、どうしても平次が今日東京行きたい言うんやもん」 服部「せや、どうしても工藤にあいたなったんや」 灰原「なによ、至って普通じゃない」 アガサ「なにもおかしいところなんてないのう」 コナン「バーロー、すぐに本性を現すぜ」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 16:52:27.82 ID:5++GcCh10 蘭「ねえ、所で服部君」 服部「なんやねえちゃん」 コナン「始まった……」 灰原「……??」 蘭「来てもらっていきなりこんなこと言いたくないんだけどね」 服部「なんや、なんでも言ってもらてかまへんで」 蘭「なんで服部君は黒いの?」 和葉「あはは、平次言われとるやん!!」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 16:56:00.46 ID:5++GcCh10 服部「あほう、ほっとき! 生まれつきや!」 蘭「ねえ、それって黒人の事をバカにしてるよね」 服部、和葉「は?」 蘭「それって黒人の方の事をバカにして差別してるから黒いんだよね」 服部「いや、せやからうまれつきやって……」 蘭「黒人の人たちは肌の色の事で悩んでるんだよ。なんでそうやって差別するの」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 16:58:51.68 ID:5++GcCh10 コナン「……はぁ」 灰原「これは……おかしいわね」 アガサ「なんでこんなことになってしまったんじゃ」 コナン「この前おっちゃんの依頼でなんかの市民団体が来てな……その時以来なんだ」 服部「いや、オレは差別なんてしとらんで」 蘭「あなたにそのつもりがなくても黒人の人たちが見たら 差別としか思わないんじゃないかな、そういうところまで考えてる?」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:02:45.04 ID:5++GcCh10 服部「い、いや、考えるもなにも、なぁ」 和葉「せやで蘭ちゃん、どないしたん、なんかおかしいで」 蘭「和葉ちゃんもだよ、そのしゃべり方は関西の人を差別するためにやってるんだよね」 和葉「へ?」 蘭「関西人はこんなしゃべり方します、って言うのをアピールして地方に住む人をバカにするための表現方法なんだよね」 和葉「いや、もうなにをいうてんのかわからへんよ……」 蘭「それから哀ちゃん、あなたたしかハーフっていう設定よね」 灰原「それがどうしたのかしら」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:07:48.78 ID:5++GcCh10 蘭「ハーフの子はね、みんなと違うからっていじめられたりすることがよくあるんだよ」 灰原「……」 蘭「でもあなたはハーフでしかも変わってるキャラクターを演じる事でハーフの子への差別を 助長しようとしてるのよね。髪の毛だって茶色だしね」 アガサ「哀クンはハーフじゃったのか……」 蘭「みんな酷いと思わない? そうやってみんなが差別を助長することで悲しんだり苦しむ人が出てくるんだよ」 蘭「みんななにか言いたいことある?」 服部「いや、あのな……」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:10:50.60 ID:5++GcCh10 蘭「ほら、みんな反論できないでしょ、いい? これからは差別するような表現をしちゃダメだからね」 灰原「重症ね、工藤君」ひそひそ 服部「おい、どないなっとんねん工藤」ひそひそ 和葉「うち関西弁しゃべったらあかんの?」ひそひそ コナン「いや、ほんとわりぃ、わりぃとしかいえねぇ」 アガサ「で、どうするんじゃ新一、まだ何か1人で演説をしておるぞ」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:14:41.62 ID:5++GcCh10 ぴんぽーん 蘭「あら、だれか来たね」すたすた コナン「なあ博士、なにかいい方法はないかな」 アガサ「うーむ、発明品で黙らせてしまうかの」 蘭「コナンくーん! みんな遊びに来てくれたよー」 元太「おう、コナン! 来たぜ!」 歩美「あ、哀ちゃんに博士! それに和葉お姉さんだぁ」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:19:03.34 ID:5++GcCh10 光彦「どうして皆さん端っこで小さくなってるんですか?」 蘭「ところで元太くん」 灰原「また始まったわね……」 蘭「あなたなんで太ってるの? それは太ってる人を……」 その後、蘭の演説は延々と続いた。元太が太っていることは太っている人をバカにしている。 光彦にそばかすがあることはそばかすで悩んでいる人をバカにしている。 博士がはげているのははげで悩んでいる人をバカにしている。 すべては差別を助長しているというのだ。 蘭「いい、差別って言うのはいけないことなんだからね!」 服部「おいじいさん、なんとかここから脱出するで」ひそひそ 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:22:43.30 ID:5++GcCh10 和葉「うちもうくたびれてもうたよ」ひそひそ アガサ「よ、よし」 アガサ「さて、蘭君のご高説の中申し訳ないんじゃが、うちでてんぷらを揚げていて そのままにしてきてしまったんでの、一度お暇させてもらうわい」 蘭「そっかぁ、せっかく来てくれたんだからもう少しゆっくりしていけばいいのに」 アガサ「いやあ、悪いのぅ、そうじゃ、蘭君以外みんなうちへこんか? 新しいゲームと揚げたてのてんぷらがあるぞ」 歩美「ほんとに? 歩美いきたーい!」 元太「うな重!!」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:26:14.67 ID:5++GcCh10 光彦「いいですね! 行きましょう」 服部「よっしゃ、ないすや爺さん! ほないこか!」 蘭「ちょっと待って」 一同「ぎく」 蘭「みんなゲームはダメだよ。ゲームなんてやってるとろくな大人にならないんだよ」 元太「なんでだよ! げーむ面白いじゃねぇかよ!!」 蘭「いい? 凶悪な事件とかで捕まる人のほとんどはゲームをしてるんだよ? ゲームをやってると残酷な人間になっちゃうんだから」 和葉「そりゃゲームくらいだれでもやるやろ」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:30:37.74 ID:5++GcCh10 アガサ「ま、まあまあ蘭君、子供たちにはそんな難しい話わからんじゃろう. ほれ、早くいかんとうちの換気扇が油まみれになってしまう」 蘭「ちょっと待って、いま子供って言ったよね?」 蘭「子供ってそれはみんなをバカにしてるよね? 供って漢字が子供を下に見てる証だって思うんだ」 光彦「いったい何を言ってるんでしょうか……」 蘭「子どもは大人のものじゃないんだよ。だから子供じゃなくて子どもって言わないと」 和葉「ねえコナン君、おじさんはどこへ行ったん?」ひそひそ コナン「おっちゃんは出張中なんだ。散々蘭にいびられて逃げ出しちまった」ひそひそ 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:33:38.46 ID:5++GcCh10 アガサ「わ、わかった、わかったよ蘭君の言う通りじゃ! わしが悪かった、 そうじゃ、ゲームもやらんからとりあえずみんなわしの家へ行こうじゃないか」 歩美「う、うん、そうするー」 光彦「嫌です! 僕はゲームがやりたいです!!」 灰原「……バカ彦」 蘭「大変! 博士のせいでもう光彦君はゲーム脳になってるじゃない!」 蘭「どうするのよ博士! 光彦君はこのままじゃ将来犯罪者になっちゃう!」 灰原「もう犯罪者っぽいけれどね」 光彦「い、いえそんな……」キョド 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:37:24.77 ID:5++GcCh10 蘭「今見たよ! ちらっと歩美ちゃんの方見たよね! だめ、歩美ちゃん逃げて!」 光彦「そ、そんな、ちょっと目があっただけじゃないですか」 蘭「やっぱり光彦君はゲームなんかやってるから、女の子に暴力をふるうことしか考えてないのよ!」 蘭「どれもこれも光彦君にゲームをやらせた博士が悪いの! 差別を助長するようなことばっかりするし、博士なんて最低の人間よ!」 蘭「こうなったらもっとポルノやゲームを規制して光彦君を真人間に改心させないと!」 蘭「子どもは宝なの! もっと大切にしなくちゃいけないの! もっともっとあqwせdrftgyふじこlp;@」 服部「……」ぶち 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:42:30.04 ID:5++GcCh10 服部「ええ加減にせんかいこのあほんだら! あばずれ、きちがい、売女!」 一同「!?」 蘭「今度は女性差別ね」 服部「おうおう、差別したる、なんぼでも差別したる。オレはお前みたいなんが一番嫌いなんや」 服部「差別差別言うとる自分が一番差別しとるやないか!」 服部「人の事を黒人呼ばわりしおって! なんや自分がそんな高尚な人間や思うとるんかこのかたわが!」 和葉「いいすぎやろ……」 アガサ「そうじゃ、蘭君みたいのがいるからどんどん規制が進んでいって世の中つまらなくなるのじゃ」 蘭「ひ、ひどい……きっと普段から暴力的な事件ばかり追ってるからこうなったんだ、 そうよ、コナンくんも規制して殺人事件が起こらないようにしないと」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:48:38.20 ID:5++GcCh10 コナン「バーロー、オレから殺人をとったら何が残るんだよ」 元太「なあコナン、オレ達かえっていいかー?」 光彦「……ひどいです、ぼくは犯罪なんて起こさないですよ……」 歩美「光彦君の見た目じゃ勘違いされても仕方ないよ……」 服部「ええか、差別はたしかにあかんことかもしれへん、せやけどな、もともとある違いを認めんとあかんねや!」 アガサ「そうじゃ! わしがロリコンってことだって認めるんじゃ!」 蘭「誰も私の言ってることを理解してくれないんだ……」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:50:51.69 ID:5++GcCh10 蘭「みんなもう手遅れなんだね……」 蘭「ここにいる人はみんな犯罪者になっちゃうんだ……」 和葉「蘭ちゃん……?」 蘭「こんな危険な所になんてもういられない!」 蘭「もうこの街は犯罪者だらけよ!」 灰原「あながち間違えていないわね」チラ コナン「バーロー、オレのせいじゃねぇよ」 蘭「もう知らない! 私はこんなところ出ていく!!」タタタタタタタ 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:52:51.52 ID:5++GcCh10 和葉「行ってもうた……」 服部「放っておけばええやろ、あんなきちがい」 和葉「せやね、きっと黄色い救急車が保護してくれるよね」 元太「そんなことよりゲームしようぜ!」 和葉「なあそういえばコナン君、今夜からどないするん?」 コナン「そうだなぁ、おっちゃんもいないし……」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:56:21.56 ID:5++GcCh10 アガサ「ならわしの家に来るしかないじゃろ」 和葉「なあ平次、うちらも一緒に行く?」 アガサ「せやな、泊まるとこあらへんしな」 光彦「では僕たちも博士の家へおじゃましましょう!」 元太「じゃあ今夜はうな重だな!」 歩美「じゃあ歩美も行くー!」 灰原「あら、こんなに大勢泊まれるかしら」 アガサ「大丈夫じゃろ、いざとなったら光彦君に出て行ってもらえば余裕じゃよ」 灰原「そうね、じゃあ帰りましょうか」 一同「はーい」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 17:57:42.92 ID:5++GcCh10 その頃 蘭「もう日本は終わりだ……犯罪者ばかりの国になっちゃったんだ……」 蘭「ううん、だめ、私が日本を変えないと!」 蘭「そうだ、とりあえずこの間の市民団体に入って……よし、貰った名刺の番号に電話して」かーらーすーなぜなくのー 蘭「あ、どうも毛利蘭です。はい、日本を変えたいんです! もっと先進国に合わせた、犯罪のない国にするために!!」 数年後、毛利蘭率いる『新党七つの子』が政権をとる事になるが、コナンたちにはまだそれを知ることはできないのだった。 完 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/23(火) 18:01:09.32 ID:5++GcCh10 くぅつかれましたー。 うん、我ながらよくわからんものになってしまた。