マサト(10)「サトシがポケモンマスター……!」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 19:53:44.51 ID:4ZPnS0Ty0 マサト(10)「ジュカイン!リーフブレード!」 ジュカイン「ジュカ!」 レオン「ピカアア!」 審判「ピカチュウ、戦闘不能! よって勝者、チャレンジャーのマサト選手!」 マサト「やったあ!カントーのチャンピオンに勝った!」 ヒロシ(13)「負けた……さすがだよマサトくん」 マサト「そんな……」 ヒロシ(13)「ところでマサトくん、チャンピオンを倒せたら現ポケモンマスターへの挑戦権を得られるのは知っているかい?」 マサト「ポケモンマスター!?」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 19:56:34.02 ID:4ZPnS0Ty0 マサト「僕が夢見たあの……」 ヒロシ「実は今、ここに来ているんだ」 マサト「ポケモンマスターが!?」 ???「久しぶりだな……マサト」 マサト「え……サトシ……!」 サトシ(13)「おっきくなったなあ、マサト あれからもう3年だもんな」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 19:58:35.02 ID:4ZPnS0Ty0 マサト「サトシも夢を叶えて……」 サトシ「ああ、ポケモンマスターになったぜ!」 マサト「サトシ……」 マサト「覚えてる?僕達がカントー地方で別れたあの日、サトシとした約束……」 サトシ「もちろん覚えてるぜ! いつか戦おう、だろ?」 マサト「サトシ、覚えててくれたんだね!」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:01:21.01 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「当たり前だぜ!」 マサト「まさかサトシとのバトルがポケモンマスターをかけた戦いになるだなんて思いもしなかったけど…… 僕、全力で行くよ!」 サトシ「もちろんだ!」 サトシ「(思い出すぜ……2年前のあの日…… チャンピオンを倒して、ポケモンマスターと戦うことになったんだっけ……)」 2年前のあの日 サトシ(11)「一体誰がポケモンマスターなんだ……?」 ???「よく来たな、サトシ」 サトシ「!!」 サトシ「パパ!」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:03:18.26 ID:4ZPnS0Ty0 サトシの父「よくここまで来た」 サトシ「ポケモンマスターになってたんだね、パパ!」 父「ああ」 父「俺はこのポケモンでずっとお前を見守ってきた…… 出てこい!」 ホウオウ「ホォォォォ!」 サトシ「黄金色のホウオウ……!」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:05:10.21 ID:4ZPnS0Ty0 父「男に多言は無用だ かかってこい!サトシ!!」 サトシ「ああ!パパを倒して、ポケモンマスターになってやるぜ!」 サトシ「リザードン!きみにきめた!」 リザードン「ガオオオオ!」 父「リザードンか……よく育てられているな」 サトシ「当たり前だぜ!」 父「ルールは2対2 いいな!」 サトシ「ああ!」 父「では行くぞ!ホウオウ、せいなるほのお!」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:07:25.78 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「かわせ!」 サトシ「リザードン、かえんほうしゃ!」 リザードン「ガオオオオ!」 ホウオウ「……」 父「無駄だ……」 サトシ「効いてない……!?」 父「ゴッドバード!」 ホウオウ「ホォォォォ!!」 リザードン「ガウ!?」 ドーン 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:09:37.35 ID:4ZPnS0Ty0 リザードン「……」 サトシ「リザードン!大丈夫か!?」 リザードン「ガ……ウ!」 サトシ「リザードン……!やっぱお前は頼れる相棒だぜ!」 父「ほう……しかし次の攻撃を受ければ終わりだ! ゴッドバード!」 サトシ「ホウオウの体を掴め!」 ガシッ ホウオウ「ホ!?」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:11:18.70 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「そのまま高く上昇して地球投げだ!」 父「なに!?」 ドガーン サトシ「やったぜ!」 ホウオウ「ホォォォォ!」 サトシ「なに!?」 父「まだホウオウはピンピンしてるぞ 止めのせいなるほのお!」 リザードン「ガ……!?」 ドガーン 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:12:50.02 ID:4ZPnS0Ty0 リザードン「……」 サトシ「リザードン!!」 父「リザードンは戦闘不能だ さあ、次のポケモンで来い!」 サトシ「お疲れさま、リザードン やっぱり、ポケモンマスターであるパパは強い…… それでも俺は負けない! ピカチュウ!きみにきめた!」 ピカチュウ「ピッカ!」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:14:54.59 ID:4ZPnS0Ty0 父「ホウオウ!せいなるほのお!」 サトシ「かわせ!」 ピカチュウ「ピッ」 サトシ「かみなりだ!」 ピカチュウ「ピィカァチュウウウウ!」 ホウオウ「ホォォ!?」 父「ホウオウ!」 サトシ「よし!」 父「ホウオウ、ゴッドバードだ!」 サトシ「ピカチュウ、アイアンテールにエレキボールを重ねて迎え撃て!」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:16:38.78 ID:4ZPnS0Ty0 ドガーン ホウオウ「……」 父「くっ……さすがだ、サトシ」 サトシ「パパこそ!」 父「戻れ、ホウオウ 今回は相性が不利だったが、次はどうだ? 行け!アルセウス!」 アルセウス「ウォォ!」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:18:24.09 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「アルセウス……!?」 父「そう、この世界の神だ ポケモンマスターである俺は、アルセウスをゲットした」 サトシ「すげえ……!」 父「手加減はしないぞ!」 サトシ「臨むところだ!」 父「アルセウス!シャドーダイブ!」 サトシ「アルセウスが……消えた……?」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:20:16.98 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「どこだ……!」 ピカチュウ「ピカ……?」 父「今だ!」 ドーン ピカチュウ「ピカア!」 サトシ「ピカチュウ!」 父「続けてあくうせつだん!」 サトシ「かわせ!」 ピカチュウ「ピッ!」 ピカチュウ「ピカッ!?」 サトシ「切断された空間に吸い寄せられて身動きが取れなくなってるのか!?」 ドーン ピカチュウ「ピカア!」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:22:29.51 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「かわせないなら向かっていくまでだ!」 父「アルセウス!ときのほうこう!」 サトシ「ピカチュウ!10まんボルトだ!!」 ピカチュウ「ピィカァチュウウウウ!」 サトシ「頑張れピカチュウ!」 ピカチュウ「ピィィィカ!」 サトシ「よし、何とか打ち消したぜ!」 父「よくここまで持ちこたえた、サトシ しかし、これで終りだ アルセウス!さばきのつぶて!」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:24:35.35 ID:4ZPnS0Ty0 ヒュー……ストーン サトシ「かわせピカチュウ!」 父「無駄だ!さばきのつぶてはフィールド全体に降り注ぐ!」 ドガーンドガーン ピカチュウ「ピカアアアアアア!」 サトシ「ピカチュウウウウ!!!」 ピカチュウ「……」 サトシ「ピカチュウ……!」 父「ここまでだ、サトシ」 サトシ「ポケモンマスターを目の前に……俺は……諦めなきゃいけないのか……ピカチュウ……」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:27:44.00 ID:4ZPnS0Ty0 ???「サトシー!こんなところで負けるあんたじゃないでしょ!」 ???「そうだサトシ!お前はどんな時でも諦めなかったはずだぞ!」 サトシ「この声……まさか……」 カスミ「わざわざおてんば人魚のカスミが応援しに来たんだからもっと頑張りなさいよ!」 タケシ「お前の夢はこんなところで諦めていいものなのか?違うだろ!」 サトシ「カスミ……タケシ……」 シゲル「サートーシくん!と言っていたのも今は昔…… サトシ!この長い旅の中で成長したはずだ!」 サトシ「シゲル……」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:31:00.42 ID:4ZPnS0Ty0 ハルカ「サトシならもっとやれるかも!」 ヒカリ「サトシ!まだ大丈夫!」 デント「これはキツイテイストだけど……サトシの心で味を変えてくれるはずだよ!」 アイリス「こんなところで負けたら承知しないわよー!」 シューティ「どんなときでも諦めない、基本だろ?」 シンジ「サトシ、俺はお前のライバルだったことを誇りに思っている」 サトシ「みんな……!」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:34:16.88 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「そうだったな……俺はまだ諦めない!」グイッ タケシ「サトシが帽子を……」 サトシ「ピカチュウ!みんな応援に来てくれたぞ!」 ピカチュウ「ピ……カ……」 サトシ「ピカチュウ……!」 父「(良い仲間を持ったな……サトシ)」 サトシ「ピカチュウ!全力でボルテッカーだ!!!!」 ピカチュウ「ピカピカピカピカ……!」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:35:14.85 ID:4ZPnS0Ty0 父「アルセウス!ときのほうこうで迎え撃て!」 サトシ「突っ走れ!ピカチュウ!」 ドーン ピカチュウ「ピカピカピカピカ!」 父「ときのほうこうを防いだだと……!」 サトシ「いっけええええええええ!!!」 ピカチュウ「ピッカ!!!」 ドガーン サトシ「……砂煙で見えない……」 ヒカリ「勝負はどうなったの……?」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:37:36.05 ID:4ZPnS0Ty0 ピカチュウ「……」 アルセウス「……」 父「両者共に戦闘不能……か……」 サトシ「ピカチュウ、よくやった」 父「サトシ、ポケモンマスターの座はお前に譲ろう」 サトシ「いい」 父「なに?」 サトシ「引き分けってことは俺はまだポケモンマスターに勝ててないってことだ だからまた出直すぜ!パパ! あと、たまにはママのところに顔出してあげてよ!」 父「サトシ……」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:39:55.15 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ(13)「(結局あの後、パパが引退して俺がポケモンマスターになったんだっけ…… そして今、マサトがポケモンマスターを目指してここに来た……)」 サトシ「さあ、やろうぜ!」 マサト「うん!」 テッテテレテレテー テレッレ タトエヒノナカミズノナカ... サトシ「カメックス!きみにきめた!」 マサト「行け!ジュカイン!」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:42:15.23 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「カメックス!ハイドロカノン!」 マサト「ジュカイン!ハードプラント!」 ドガーン マサト「リーフブレードだ!」 サトシ「こうそくスピンでかわせ!」 マサト「そんな!」 サトシ「ハイドロポンプ!」 ジュカイン「ジュカアア!」 審判「ジュカイン、戦闘不能!」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:44:30.21 ID:4ZPnS0Ty0 マサト「ジュカイン、お疲れさま」 サトシ「最後のポケモンは何を出すんだ……」 マサト「僕の昔からの友達!デオキシス」 デオキシス「δΠ∨∧≒∂」 サトシ「もしかしてあのときの……」 マサト「うん!行くよ、サトシ!」 サトシ「来い!」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:47:06.33 ID:4ZPnS0Ty0 マサト「デオキシス!アタックフォルム!」 マサト「サイコブースト!」 サトシ「はやい!」 ドーン カメックス「カメ!?」 サトシ「カメックス!」 サトシ「ハイドロポンプだ!」 マサト「ディフェンスフォルムだ!」 サトシ「なに!?」 マサト「アタックフォルムになってサイコブースト!」 ドーン カメックス「……」 審判「カメックス、戦闘不能!」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:49:12.55 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「さすがだぜ…… 俺の最後のポケモンはこれだ!ピカチュウ!きみにきめた!」 ピカチュウ「ピカッ!」 マサト「久しぶりだね、ピカチュウ でも手加減はしないよ! デオキシス、サイコブースト!」 サトシ「10まんボルトで迎え撃て!」 ドーン ピカチュウ「ピカッ!」 サトシ「押された!」 サトシ「よし、ピカチュウ!エレキボールで反撃だ!」 マサト「スピードフォルムになってかわして!」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:51:09.72 ID:4ZPnS0Ty0 サトシ「くっ……」 サトシ「それならピカチュウ、空に向かってボルテッカー!」 マサト「え!?」 サトシ「よし!」 マサト「そっか!太陽が眩しくてデオキシスが上手く行動出来ない!」 サトシ「落下の衝撃を利用してボルテッカー!」 ドーン 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:53:34.73 ID:4ZPnS0Ty0 デオキシス「……」 マサト「デオキシス!」 マサト「立って!立ってよデオキシス! 僕はデオキシスのこと信じてる!だからお願い!デオキシスー!!!!」 ユウキリンリンゲンキハツラツ キョウミシンシンイキヨウヨウ デオキシス「∧∂……δ∨」 マサト「デオキシス!」 マサト「よし、デオキシス!全力でサイコブースト!」 サトシ「エレキボール!」 ドガーン 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/04/26(金) 20:56:11.49 ID:4ZPnS0Ty0 デオキシス「」 マサト「負け……た……」 サトシ「やったぜピカチュウ!」 ピカチュウ「ピカピ!」 サトシ「マサト」 マサト「ん……?」 サトシ「いいバトルだったぜ!」 マサト「サトシ……うん、僕も!」 かつての友達と思わぬ所で再会し、迫力のある戦いを繰り広げたマサトとサトシ バトルには敗れてしまったが、マサトの心にはこのバトルが深く刻まれたのだった 終り