アスカ「結局ホワイトデーは何もナシ…」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 14:33:53.68 ID:wKbpg+5V0 アスカ「なんでよ!!?」 アスカ「そりゃあバレンタインは何もあげてないけどっ!?」 アスカ「どうしてこの私がホワイトデーに何も…何も…」ちらっ レイ「ホワイトデーのお返し」 レイ「ばらまき作戦成功」 レイ「無様」ちらっ アスカ「ぐぬぅううう…!!」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 14:36:13.89 ID:wKbpg+5V0 アスカ「ちょっと!バカシンジ!!」 シンジ「な…なんだよアスカ…」 アスカ「ハイ!!」 シンジ「?」 アスカ「昨日受け取ってないわよ!」 シンジ「あげてないもん」 アスカ「だからハイ!!貰ってやるわ!!」 シンジ「アスカ…それじゃまるで乞食だよ」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 14:40:25.60 ID:wKbpg+5V0 アスカ「あーアーワタシニホンゴワカリマスン」 レイ「弐号機の人」 アスカ「あん!?」 レイ「これあげる」 アスカ「…ハァ?なんで一応女のアンタから貰わなきゃいけないワケぇ!?」 レイ「弐号機の人は碇君のお返しが欲しい」 アスカ「べっつにぃー!!」 レイ「私、持ってるもの」 アスカ「…」 レイ「それがコレ」 アスカ「!!」 シンジ「綾波はバレンタインにくれたから」 レイ「碇君、弐号機の人が哀れだからあげてもいい?」 シンジ「綾波がいいなら僕はいいよ」 レイ「許可は取った、受け取るか受け取らないかはあなた次第」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 14:46:23.17 ID:wKbpg+5V0 アスカ「いらない」 レイ「何故?これには碇君のポカポカが籠ってる」 アスカ「それはアンタに向けたポカポカじゃない…」 レイ「そう、だから弐号機の人にお裾分け」 アスカ「そんな施し!いらない!!」 シンジ「アスカ…綾波は気を使って…」 アスカ「フン!何よ二人して!!私をバカにして楽しいワケ!?」 レイ「そう」 シンジ「うん」 アスカ「!!」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 14:51:41.73 ID:wKbpg+5V0 シンジ「大体アスカは鈍いんだよ」 アスカ「ハァ?」 レイ「少し私より腰の位置が高いからって勘違いしてるわ」 シンジ「そうそう!見た目が良いだけじゃモテないよ?」 アスカ「べ…別にモテたいなんて誰が…」 レイ「では何故ホワイトデーに何も貰えないからと言って気にするの?」 アスカ「ぐっ…」 シンジ「この教室にもバレンタインデーもホワイトデーも何もなかった人は当然居るよね?」 レイ「でも、そんな事を翌日までグチグチ言う人は居ないわ」 シンジ「アスカ以外はね」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 14:57:06.69 ID:wKbpg+5V0 アスカ「うぅ…」 シンジ「そう言う厚顔無恥な所が今日と言う日の結果を招いてるんじゃないの?」 アスカ「こ…こんのバカシンジ!!言わせておけばっ!!」 アスカ「何よ!エコヒイキなんて今日の為にチョコばら撒いたりしてたじゃない!!」 アスカ「そっちの方が遥かに浅ましいと思わないワケぇ!?」 シンジ「でも僕は嬉しかったよ」 レイ「そう、良かった」 アスカ「フン!エコヒイキがエコヒイキされたいが為に練った苦肉の策じゃない!!」 アスカ「そんな事もわからずに…男ってホントバカね!!」 レイ「男心もわからないバカよりマシ」 アスカ「」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:02:55.72 ID:wKbpg+5V0 シンジ「綾波がどういうつもりでチョコをばら撒いたかは知らない」 シンジ「でも、綾波のおかげでこのクラスの男子は救われたんだ…」 シンジ「ゼロと言う恐怖から救われた」 シンジ「それはとても価値ある事だと思うから…」 レイ「私の記憶では弐号機のヒトは…」 レイ「バレンタインデーの朝、椅子にふんぞり返ってジト目でゲームしてたわ」 アスカ「うっ…」 シンジ「昼休みも珍しく自分から来たと思ったら…」 シンジ「バカシンジ!!私の弁当寄越しなさい!!」 シンジ「…バカかと思ったよ」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:08:50.55 ID:wKbpg+5V0 アスカ「わ…私は…お菓子メーカーの戦略に踊らされるバカ女とは違うの!!」 シンジ「良く言うよ…バレンタインデー前にチョコ食べまくってた癖に…」 アスカ「うっ…!」 レイ「私、スーパーで見たわ…チョコを買い漁る弐号機の人…」 シンジ「綾波は人のために…」 シンジ「それに引き換えアスカは…ハァ…」 アスカ「だって…あの時期しか買えないモノだってあるしぃ…?」 アスカ「普段から頑張ってる自分へのご褒美よ!!当然の権利よ!!」 アスカ「アンタらみたいにエコヒイキとナナヒカリでネルフに居るんじゃないもん!!」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:11:45.69 ID:wKbpg+5V0 シンジ「はいはい、よく頑張りました」 レイ「」ぱちぱちぱちぱち アスカ「…アンタたち、ホント人を舐めてるわね」 シンジ「さっきからそうだって言ってるじゃないか」 レイ「同じ事、何度も確認して楽しい?」 アスカ「こぉおおんのぉおおっ!!!」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:17:26.13 ID:wKbpg+5V0 シンジ「うわっ!!」 アスカ「前歯折ってやる!!」 シンジ「ちょ…」 アスカ「覚悟しなさい!」 レイ「やめて」 アスカ「フン!アンタでも良いわ!!エレベーターで殴りそびれたし!!」 レイ「あぅう…」 シンジ「ごめん、綾波…」 レイ「大丈夫、心配しないで…碇君…」 アスカ「!!」 アスカ「…」 アスカ「知らない!!」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:22:53.79 ID:wKbpg+5V0 アスカ(何よ…二人して…) アスカ(バカシンジの奴!そんなにあの腹黒女がいいワケ!?) アスカ(何よ…) アスカ(何よぉ…!!) アスカ(私だって…アンタのチョコくらい…) アスカ(用意してたんだから…) カヲル「それは意外だね」 アスカ「!!」 カヲル「渡せなかったのかい?」 アスカ「何よ…アンタ…」 アスカ(まさか、声に出てた…?そんな…) カヲル「安心して、君の心の声は僕以外には聞こえていないよ」 アスカ「!!」 カヲル「戻ってみるかい?バレンタインデー…」 アスカ「ハァ?なにをワケのわからない事を…」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:25:19.52 ID:wKbpg+5V0 カヲル「言葉の通りさ、戻ってみるかい?」 アスカ「…出来るもんならね」 カヲル「フフ…」 アスカ「何よ…それ…」 カヲル「槍でやり直す!!ATフィールド全開!!」 アスカ「きゃぁああああああああああああ!!!!」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:29:22.09 ID:wKbpg+5V0 アスカ「うぅ…」 シンジ「アスカぁー?朝だよ!!学校遅刻するよ!!」 アスカ「ハッ…!!まさか…」 シンジ「アスカぁ?」 アスカ「バカシンジ!!今日の日付!!」 シンジ「えっ…その…2月14日…だけど…」 アスカ「フフフ…フフフ…」 シンジ「…アスカ?」 アスカ「アハハハ!!見てなさい!!エコヒイキ!!」 シンジ「昨日変なものでも食べさせたかなぁ…?」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:34:24.56 ID:wKbpg+5V0 アスカ(さっさとケリつけるわ!!先手必勝!!) アスカ「バカシ…」 ミサト「シンちゃーん?」 シンジ「はい?なんですか?」 ミサト「んふふー!いつも家事にパイロット業にお疲れ様!!」 シンジ「え…」 ミサト「私からの気持ちよん?ハイ!!」 シンジ「バレンタインのチョコですか!?ありがとうございます!!」 ミサト「我が家の主夫様ですもの!当然よねー?」 シンジ「嬉しいなぁ…誰かにこうしてバレンタイン貰えるなんて思ってなかったから…」 ミサト「あら?シンちゃんならたくさん貰えるんじゃないのー?」ちらっ アスカ「…!!」 シンジ「え?」 アスカ「フン!!」ぷいっ 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:38:10.49 ID:wKbpg+5V0 アスカ(やってしまった…) ミサト「ま…アレよ…シンちゃん…アスカはね…その…」 シンジ「わかってます…最初から期待とかしてないですから…」 アスカ(バカミサト!!そんな流れにするから私が渡しそびれるんじゃない…!!) シンジ「さ、アスカもご飯食べて学校行こう?」 アスカ「そ…そうね…」 アスカ(ぐぬぅう…どうしてくれよう…この空気…) 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:42:05.63 ID:wKbpg+5V0 シンジ「いってきまーす」 ミサト「ふぉいふぉーい!気をつけてねん?」 アスカ「バカシンジ!!」 シンジ「何?」 アスカ「忘れ物!!先行ってなさい!!」 シンジ「うん…じゃ…」 アスカ(フン!こうなったら…誰にも邪魔されない通学路で渡してやるわ!!) アスカ(さっさと取って…)ごそごそ アスカ「ダッシュ!!」 ミサト「あらあらアスカったら…私、渡すタイミングまずったかしらー?」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:48:07.88 ID:wKbpg+5V0 アスカ「バカシンジー!!」 シンジ「あ、アスカ…早いね?走ったの?」 アスカ「は!走ってなんかないわよ…!!アンタの短足と一緒にしないで!!」 シンジ「ごめん」 アスカ「フン!それよりバカシン…」 マリ「おっ!いたいたー?ワンコ君ー?」 シンジ「あ!マリさん…」 アスカ(ゲッ!コネメガネ!!何でここに!?) マリ「今日はバレンタインデーだからねー?待ち伏せしてたのニャ!!」 シンジ「えっ…わざわざ?嬉しいなぁ…」 マリ「屋上でぶつかったお詫びー」 シンジ「あぁ…そう言う事ですか…」 マリ「ま!うちの我が侭姫の面倒も見てくれてるしぃ?二重の意味で!!」 アスカ「誰が我が侭よ…」ケッ 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 15:57:48.84 ID:wKbpg+5V0 マリ「ま、ホワイトデーのお返しは大いに期待させて貰うニャ」 シンジ「あはは…」 マリ「じゃ!そう言う事で!ばーい?姫、ワンコ君!!」 シンジ「わざわざありがとう、マリさん」 マリ「いいって!私いつもヒマだし!」 アスカ「ホントにチョコ渡す為に待ってたのね…暇人…」 シンジ「アスカ!失礼だよ!」 マリ「にゃははー!姫が口悪いのはいつもの事だから気にしてないよー」 アスカ「フン!!」 マリ「それより時間大丈夫?結構ギリなんじゃにゃいのー?」 シンジ「あっ!ありがとうマリさん!!じゃあ僕たちこれで!!」 マリ「はいはーい!気をつけてねー?」 アスカ(結局…渡せないじゃない…) 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 16:04:55.48 ID:wKbpg+5V0 アスカ(何か…男子達のこのそわそわした空気…) アスカ(うざい…) レイ「おはよう」 シンジ「おはよう!あやな…み…」 トウジ「なんや…綾波のあの格好…」 ケンスケ「カメラだ!!カメラをっ!!ビデオもだっ!!」 アスカ「嘘…アンタ、その格好で登校して来たの?」 レイ「そう」 アスカ「それじゃまるで…サンタさんじゃない…」 ケンスケ「季節ハズレのサンタさんが来たぞぉおおおお!!!」 トウジ「男共!!喜べっ!!今年のワシ等には女神がついとった!!」 ヒカリ「死ね」 レイ「サンタさん…幸せをばら撒きに来た神の使者…」 男子「うぉおおおおおおおお!!!」 レイ「ホワイトデー…よろしく…」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 16:10:55.98 ID:wKbpg+5V0 アスカ「…」じとーっ アスカ(うざい…男子共の反応も…エコヒイキのサンタコスも…) アスカ(ゲームでもして気を…) アスカ(…!!) アスカ(結局同じじゃない!!!) レイ「碇君…」 シンジ「あ…綾波?その…かわいいね…その格好…」 レイ「ありがとう…碇君にそう言われるとポカポカする…」 アスカ「〜〜〜〜!!!」 レイ「碇君には…これ…みんなのとは、違うから」ポッ シンジ「あ…綾波…それって…」 アスカ「…」じとーっ 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 16:18:00.50 ID:wKbpg+5V0 男子「綾波の本命は碇か…ま、当然か…」 男子「でも…義理でもいいんだ…男の面子は守られた…」 レイ「…」ちらっ アスカ「!!」ぷいっ レイ「…」ニヤリ アスカ(何よ!!何よ!!この空気の後に渡せって!?) アスカ(渡せる訳ないじゃないのっ!!) アスカ(エコヒイキ…最初からこういう魂胆で…) アスカ(やられた!!サンタの格好もばら撒きも皆の視線を釘付けにして…) アスカ(バカシンジに本命をあげた事実を皆の脳裏に焼き付ける作戦だったってワケね!!) アスカ(目的の遂行の為には手段を選ばない…とんだ腹黒女だわ…) アスカ(この後から確かにバカシンジはエコヒイキに骨抜きにされてた…) アスカ(それがあのホワイトデーの正体ってワケね…舐めてた…バレンタインデー…!!) アスカ(行くわよ!!アスカ!!昼休み!!この昼休みに…必ず…!!) 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 16:22:16.14 ID:wKbpg+5V0 アスカ「バカシンジ!!」 シンジ「な…何?アスカ…?」 アスカ「ちょっとこっち来なさい!!」 シンジ「えっ…えっ…?」 アスカ「なに狼狽えてんのよ!一緒に昼、食べるわよ…!!」 シンジ「えぇえええええっ!!!」 レイ「…」ピクっ アスカ「…」ちらっ レイ「…」ゴゴゴ…!! アスカ「…」フフン シンジ「あ…アスカ?」 アスカ「うるさい!!黙ってついて来い!!」 シンジ「ど…どこに…ついて来いって…」 アスカ「屋上!!」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 16:27:17.15 ID:wKbpg+5V0 トウジ「連行されたで…」 ケンスケ「まさか…あの式波が…」 レイ「気になる?」 トウジ「サンタ様!?」 ケンスケ「サンタ様がチョコだけでなくお声がけを…!!」 レイ「サンタ様からお願い」 トウジ「?」 ケンスケ「?」 レイ「二人の邪魔をする」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 16:42:14.98 ID:wKbpg+5V0 アスカ「バカシンジ!!わかってると思うけど…」 シンジ「?」 アスカ「呼び出したのは他でもないわ…」 レイ「第一波…」 ケンスケ「アホー!アホー!」ばさばさ シンジ「あ、ケンスケ!何してるの?」 ケンスケ「あぁ碇!奇遇だなぁ?見ての通りアホウドリごっこさ!!」 アスカ「…」じとーっ ケンスケ「セカンドインパクト前に居た鳥類の一種で…」 アスカ「相田」 ケンスケ「はい」 アスカ「死にたい?それとも死にたい?」 ケンスケ「いえ…死にたくないです…」 アスカ「よし!回れ右!!」 レイ「役立たず」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 16:47:43.44 ID:wKbpg+5V0 アスカ「ふぅ…」 シンジ「で?どうしたの?アスカ…」 アスカ「アンタ、気付かないワケ!?」 シンジ「何が?」 アスカ「だからぁ…こんな所に二人きりで呼び出すのなんて理由が…」 シンジ「えっ!?そうなの!?急に昼食べようって言うからエヴァの事で何かあるのかと…」 アスカ「アンタバカァ?それなら大体毎回エコヒイキから通達でしょ…」 シンジ「あっ…そうか…」 アスカ「ンっ!!ゴホン!!ゴホン!!あーっ!!呼び出したのは他でもないわ!!」 シンジ「だからなに?」 アスカ「この私からアンタに!!バレ…」 レイ「第二波…」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 16:52:27.23 ID:wKbpg+5V0 トウジ「俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ!!」 シンジ「!?」 トウジ「お前を倒せと轟き叫ぶぅ!!」 アスカ「…ハァ」 トウジ「ばぁあああああああく熱っっ!!」 アスカ「ゴッドフィンガーとはこういうものだぁああああああああああああ!!!!!」 シンジ「!!」びくっ トウジ「あがぁあああああああああ!!!」 アスカ「ヒィイイイト!!」 トウジ「エンドッ…」 レイ「これも役立たず…」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 17:18:01.62 ID:wKbpg+5V0 シンジ「アスカ…トウジが…」 アスカ「あぁ…気にしないで?どうせそのうち生き返るでしょ」 シンジ「う…うん…」 アスカ「ハイ!コレ!!」 シンジ「えっ…」 アスカ「チョコ!!見てわかんないの!?」 シンジ「でも朝…」 アスカ「全く!ミサトのバカが変なタイミングで渡すから渡しそびれたのよっ…」ぷい シンジ「アスカ…」 アスカ「他の人にはあげないんだからね!!」 シンジ「アスカ…ありがとう…」 アスカ「ホワイトデー!ちゃんと寄越しなさいよ!!」 シンジ「うん…」 アスカ「よし!!」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 17:22:33.38 ID:wKbpg+5V0 カヲル「渡せたようだね」 アスカ「ゲッ!こないだの槍男…」 カヲル「間違ってないけど、その言い方は色んな意味で誤解を招くね…」 アスカ「何しに来たのよ?」 カヲル「何って、戻らないの?」 アスカ「むしろ戻れるの?」 カヲル「もちろんさ!不可能はないよ」 アスカ「何でもありね…」 カヲル「さあ!槍でやり直した未来へ!!」 カヲル「ATフィールド全開!!」 アスカ「きゃあああああああ!!!!」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 17:27:59.80 ID:wKbpg+5V0 シンジ「アースカ!!」 アスカ「むにゃ…ここは…?」 シンジ「寝ぼけてるの?遅刻するよ?」 アスカ「うぅ…ふぁーあ…何時ぃ?」 シンジ「もう8時だよ…さ、起きて…」 アスカ「うぅー…身体だるい…寒いぃ…」 シンジ「裸で寝れば流石に寒いよね」 アスカ「そうね…何も着てないんじゃね…」 アスカ「何も…」 アスカ「着てない…???」 アスカ「きゃぁあああああああああああああああ!!!!!!」 シンジ「うぇえっ!!?」 アスカ「エッチバカ痴漢変態!!信じらんない!!」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 17:31:57.51 ID:wKbpg+5V0 シンジ「痛いよ…アスカ…」 アスカ「〜〜〜〜!!!!」 シンジ「な…何を…」 アスカ「なんで!!」 アスカ「アンタと私が!!」 アスカ「素っ裸で布団の中にぃいいいいいいっ!!?」 シンジ「言わせないでよ…」カァァ アスカ「吐け!!私に何をしたっ!!?」 シンジ「何をって…アスカから言い出したんじゃないか…」 アスカ「私から…?アンタバカぁ?あるワケないじゃない!!」 シンジ「なんだよ…昨日はあんなにノリノリだった癖に…」 アスカ「!!」 アスカ「因に…なんて言ったか覚えてる…?」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 17:35:42.21 ID:wKbpg+5V0 シンジ「明日はホワイトデーね」 アスカ「って事は今日がホワイトデーね…」 シンジ「お返しはアンタが居れば別に要らないわ」テレ アスカ「〜〜〜〜〜!!!」カァァ シンジ「でも少し我が侭言っていいなら…」 アスカ「…」ゴクリ シンジ「私をメチ」 アスカ「だぁあああああああ!!!!!もういい!!!言うな!!!ストップ!!バカシンジ!!!!!」カァァ 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 17:40:04.42 ID:wKbpg+5V0 アスカ(なになに?なんで?) アスカ(私とバカシンジがそう言う関係ぃ?) アスカ(しかも…) アスカ(バカシンジのこの手慣れた様子…) アスカ(バレンタインデーからの一ヶ月で私…) アスカ(バカシンジの手篭めにぃいいいいっ!!?) アスカ(どうしてこうなった…) アスカ(そう言えば…) シンジ「アスカ?どうしたの?昨日の疲れが抜けない?」 アスカ「ば!バカ!!そんなんじゃない!!」 シンジ「変なアスカ…」 アスカ「ねぇ…アンタ、エコヒイキからも本命チョコ貰ってたでしょ?」 シンジ「あ…うん…なんで?」 アスカ「あれ、どうしたの?」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 17:46:10.53 ID:wKbpg+5V0 シンジ「どうって…食べたじゃないか…」 シンジ「二人で」 アスカ「ハァ!?」 シンジ「綾波の目の前で」 アスカ「嘘…最低…」 シンジ「もう!アスカが言い出したんじゃないかっ!僕は止めたよ?」 アスカ「えっ…私が…?」 シンジ「そうだよ…綾波に僕がアスカのモノだって見せつけてやるって…」 アスカ「…」 ミサト「もうー!二人とも昨日も遅かったのはわかるけど学校行く時間よー?」 シンジ「あ…はい…」 ミサト「こっちはアスカの声のおかげで寝不足よ…ハァ…」 アスカ「私の…声ぇ…」カァァ ミサト「途中から何言ってんだかわかんなかったからアレだけど、シンちゃんも大変ねー…」 シンジ「アスカが喜んでくれるからつい…」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 17:52:17.53 ID:wKbpg+5V0 ミサト「若いって羨ましいわ…でも程々にしてねん?オバサンにはきついわー…」 シンジ「気をつけます」 アスカ「こ、声…声…声…」カァァ シンジ「アスカ?早く服着ようよ…」 アスカ「うぅううう…!!!見るな!!!エロシンジ!!最低っ!!!」 シンジ「うぅ…なんだよ…自分から誘って来たくせに…」 アスカ「〜〜〜〜〜〜!!!」カァァ シンジ「ごっ!ごめん!!もう言わないから…」 ミサト「はいはい、ごちそうさまー…さっさと学校行きなさーい」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 17:58:06.58 ID:wKbpg+5V0 シンジ「綾波…コレ…」 レイ「いらない」 シンジ「でも…」 レイ「私の気持ち、もうポカポカしないもの」 シンジ「そっか…そうだね…」 アスカ「…」じーっ レイ「…」しゅん アスカ「エコヒイキ…」 アスカ(私のせいで…エコヒイキが…) アスカ(違う!私は勝ったのよ!!やり直して…それで…) アスカ(バカシンジと一緒になれた…) アスカ(いきなりそう言う関係になってて驚きはしたけど…) アスカ(フン!私と同じ苦痛を味わうがいいわ…) アスカ(サンタでばら撒いたバレンタインデーのお返し貰って喜んでなさい!!) 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 18:02:52.14 ID:wKbpg+5V0 レイ「碇君…」しゅん カヲル「やあ」 レイ「あなた誰?」 カヲル「僕はカヲル、渚カヲル」 レイ「そう」 カヲル「君にプレゼントがあるんだ」 レイ「なぜ?私、あなたに何もあげてないもの」 カヲル「貰ってなくてもあげるのは自由だよ」 レイ「…いらない」 カヲル「時間を戻せる魔法さ」 レイ「…」ピクっ カヲル「この二本の槍で…」 カヲル「やり直す!!ATフィールド全開!!」 レイ「っ…!!」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 18:09:32.80 ID:wKbpg+5V0 カヲル「ふふふ…バレンタインデーとホワイトデーを繋ぐ二本の槍…」 カヲル「これから永遠とシンジ君の奪い合いが始まる…」 シンジ「何だよコレ…酷いよカヲル君…」 カヲル「君が悪いんじゃないか?」 シンジ「そんな…」 カヲル「僕の気持ちに応えてくれないから…」 シンジ「だって…カヲル君は使徒で…男で…」 カヲル「愛に性別は関係ないよ?でも君は本当に優柔不断だなぁ…」 シンジ「うっ…それは…」 カヲル「ある時は綾波レイにつき」 カヲル「ある時は式波アスカにつく」 カヲル「君は毎回違う相手を選んで居るから飽きないけど…」 シンジ「そ…それは…」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 18:20:45.50 ID:wKbpg+5V0 カヲル「何度こんな事を繰り返すつもりなんだい?」 シンジ「だってアスカも綾波も虐めると面白いんだ…」 カヲル「それが僕を選ばない理由なのかな?」 シンジ「…」 カヲル「だんまりかい?いずれにせよ、僕は君を振り向かせてみせるさ…時間はかかっても…」 カヲル「二人に飽きたら僕の所へおいで?碇シンジ君…それまでは僕の力を利用してくれて構わない」 シンジ「…」 カヲル「前にも言ったけど、この期間にファーストとセカンドのどちらかが死んでしまったら」 シンジ「わかってる…そのギリギリを責める…」 カヲル「本当に糞野郎だね君は…ゾクゾクするよ…!!」 シンジ「変態ホモ野郎に言われたくないな…」 カヲル「おうぅ!良いね!!独り占めしたいなぁ!!でも今は我慢だね…」 シンジ「時間だから行くよ…」 カヲル「フフ…楽しんでおいで…」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 19:43:30.08 ID:wKbpg+5V0 シンジ「…」 シンジ「畜生!!あのホモ糞野郎め!!」 シンジ(やられた…確かに綾波もアスカも虐めるのは楽しい…でも…) シンジ(このままではいずれ僕は掘られる…) シンジ(どちらかを殺してしまえばその心配もなくなるけど…) シンジ(どっちも大切なんだ…僕には出来ない…) シンジ(あのホモはそこをついて来た!!) シンジ(僕がどちらかを選べないと知って…) シンジ(僕が掘られるか…いや!ダメだ!!) シンジ(この際、どちらかを…) シンジ「いや…策はある…フフフ…」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 19:50:10.06 ID:wKbpg+5V0 アスカ「バカシンジ!これ!」 シンジ「ありがとう、アスカ」 アスカ「フン!ありがたく受け取りなさい!!」 シンジ(よし…アスカがチョコを渡して来たルートだ…これなら…) シンジ「アスカから貰えるなんて…夢みたいだよ…」 アスカ「えっ…べ…別に!そんな…」 シンジ「アスカは可愛いし、モテるから…」 アスカ「ま!そこは否定しないわ!」 シンジ「てっきり僕の知らない所で別の…」 アスカ「アンタバカぁ?」 シンジ「え?」 アスカ「クラスも同じ、仕事も同じ、家も同じで四六時中一緒に居るのに…」ぷい シンジ「アスカ…」 アスカ「他の男と会ってる時間すらないっつーの…」ぼそっ シンジ「そっか…そうだね…」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/15(金) 19:55:31.39 ID:wKbpg+5V0 レイ「碇君、これ…」 シンジ「綾波…」 レイ「受け取って欲しい、私の気持ち…」 シンジ「綾波…ありがとう…」 レイ「ありがとう…感謝の言葉…」 シンジ「でも、僕になんて…どうして?」 レイ「わからない」 シンジ「そっか…」 レイ「でも、碇君にあげたいと思った…」 シンジ「綾波…」 シンジ(今回は腹黒じゃない方だ…行ける!!後は…)