長門「もっと私ともたくさん話して欲しい」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 21:05:43.44 ID:1nja7a7r0 ハルヒ「ちょっとキョン! 聞いてるの!?」 キョン「なんなんださっきから。聞いていると何度も言っているだろう」 ハルヒ「じゃあこっち見なさいよ!!」 キョン「何故見なきゃならん。俺はハルヒがしゃべってる間、ずっとハルヒを見つめ続けないといけないのか?     悪いがいくら団長命令でも、そんなものには従えん」 ハルヒ「は、はぁ!? 誰も見つめ続けろとまでは言ってないでしょ!?」 みくる「す、涼宮さぁん! 落ち着いてくださぁい」 ハルヒ「みくるちゃんは黙ってて!」 みくる「ひっ」 古泉「すみません。彼と囲碁を嗜んでいた僕にも責任があります」 キョン「よせ古泉。活動中に囲碁をしてはならないという決まりはないんだ」 ハルヒ「あんたねぇ〜!!」 長門「……」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 21:20:29.00 ID:1nja7a7r0 ハルヒ「折角あたしが来週の不思議探索における探索場所について発言してるのよ!?     それを盤面ばっかり見て『ああ、ああ』って面倒そうに!!」 キョン「しっかり聞いてるさ。駅より少し離れてみようって話だろう?     悪いが今勝負を分ける大切な場面なんでな」 ハルヒ「きぃ〜っ!!」 古泉「あの……お願いですから涼宮さんのお話を……」 キョン「やれやれ、わかったよ」 ハルヒ「なに!? あたしより古泉くんの命令に従うわけ!?」 キョン「古泉は対戦相手だからな。待たせてもいいってんならお前の話を聞くさ」 ハルヒ「わかってないわね!! なによりも団長優先!! いいわね!?」 キョン「納得できんな。それだとただの独裁者になっちまう」 ハルヒ「それでもいいの!!」 キョン「いいわけないだろう。お前はSOS団をどうしたいんだよ」 みくる「あ、あの……」 ハルヒ「みくるちゃんお茶のおかわり!!」 みくる「ひっ! は、はぁい!」 長門「……」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 21:31:38.81 ID:1nja7a7r0 ハルヒ「ゴクッゴクッゴクッ! ぷはぁ! もういい! 今日は解散!!」 みくる「あっ、涼宮さん……」 古泉「行ってしまわれましたね」 キョン「やれやれ……。すまん古泉」 古泉「いえ、お構いなく……。ではアルバイトに行ってきますので、戸締りはよろしくお願いします」ガチャ みくる「あっ、私やっときますね!」 長門「いい」 みくる「えっ?」 長門「朝比奈みくるがやる必要はない。鍵は私が閉めておく」 キョン「長門がか? 珍しいな。何か最後まで残る用事でもあるのか?」 長門「あなたも」 キョン「なんだって? 俺も残る、のか?」 長門「……そう」 キョン「あ、ああ……わかった」 みくる「あ、あの……じゃあ、これ。その……お願いね、キョンくん」チャリ キョン「はい、分かりました」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 21:39:02.11 ID:1nja7a7r0 みくる「……あ、あの」 キョン「はい?」 みくる「え、えっと……も、もう! キョンくん!」 長門「……着替え」 キョン「あっ!? す、すみません!! すぐ出ますから!!」 みくる「は、はいぃ……」 ガチャバタン キョン「……はぁ」 キョン「ハルヒには少し言い過ぎたか……。あの長門に残らされるほどだ」 キョン「きっとよほどの事があったんだろう……」 キョン「すまん古泉。無念」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 21:46:07.58 ID:1nja7a7r0 ガチャ みくる「あっ、キョンくん。もう大丈夫だから、ごめんね」 キョン「いえいえ。では朝比奈さん」 みくる「うんっ! またね、キョンくん」 キョン「はい、また明日ですね」 キョン「さて、と……」 長門「……」 キョン「あー……単刀直入に聞くが」 長門「……」 キョン「やはりハルヒとの言い合いがまずかったか?」 長門「……そういうことではない」 キョン「なんだ、違ったか……。じゃあ、一体何故長門は俺に残るように言ったんだ?」 長門「もっと私ともたくさん話して欲しい」 キョン「……なんだって?」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 21:52:15.51 ID:1nja7a7r0 長門「……」 キョン「長門……?」 長門「今日、私はあなたと言葉を交わすのはこれが初めて」 キョン「た、確かに……言われてみればそうだな」 長門「情報統合思念体から、私という個体に向けてアクセスがあった」 キョン「思念体が?」 長門「そう。理由はエラーの蓄積。私という個体はそれに気付いていなかった」 キョン「それは……どういうことだ。なにが起こってる」 長門「エラーを認知できなかった原因は不明。現在エラーは除去されている。    しかし、エラー蓄積の理由は、あなた」 キョン「なっ……!」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 21:58:15.66 ID:1nja7a7r0 長門「数日かけて検証した結果、あなたとの会話の量により、私に蓄積するエラーが増減することが分かった」 キョン「つまり……そうか、俺が長門と話すほど」 長門「そう……。私という個体に蓄積するエラーは微量なものになる」 キョン「えっとだな……それはつまり、その……まずいのか?」 長門「エラーが蓄積すること自体は好ましいことではない。    しかし現状、危険ということはない」 キョン「つまり俺が長門と話すよう心がけるだけで大丈夫ってことか」 長門「そう」 キョン「わかった。そういうことなら明日からは」 長門「今日」 キョン「ん?」 長門「これから、私の家に来て」 キョン「……はっ?」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:01:23.16 ID:1nja7a7r0 長門「……」スタスタ キョン「お、おい! 長門!?」 長門「……」スタスタ キョン「……どうなってやがる」 キョン「ええい、考えたってどうにもならん! おい! 待ってくれ長門!」タッタッタ 長門「……」 キョン「ふぅ……」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:05:26.47 ID:1nja7a7r0 長門宅 長門「入って」 キョン「あ、ああ。お邪魔しま……」 朝倉「あら、お帰りなさい」 キョン「!?」 長門「……」 朝倉「待ってたのよ? ふふっ」 キョン「な、長門……おまっ……お、おい! どういうことだこれは!!」 朝倉「もうっ、そんなに驚かないでもいいと思わない? 失礼だと思うな、キョンくん」 キョン「だっ……あ、朝倉!!」 朝倉「なに?」 キョン「お前は……あの時長門に……!!」 朝倉「あ〜、そんなこともあったかしら? でも、もう過去の話。復活しちゃった」クスッ キョン「なっ……んだって……」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:11:36.54 ID:1nja7a7r0 朝倉「ふふふっ……」ギラリ キョン「ナ、ナイフ……!!」 朝倉「あら、違うわよ? これ、包丁」 キョン「そんなことはどうだっていい!! お、おい長門!! 頼む!! 助けてくれ!!」 長門「……」スタスタ 朝倉「長門さん、リビングで待っててね?」 長門「……」スタスタ キョン「な、長門!? おいっ!! おっ、くそっ!! どうなってんだこりゃ……」 朝倉「……ねぇ、キョンくん」 キョン「い、今すぐその包丁をしまえ!」 朝倉「ごめん、それ無理。それよりも……」ギラリ キョン「くっ……!! くそっ!! ドアが開かない!!」 朝倉「今晩の夕食、カレーか肉じゃが、どっちがいいかな?」 キョン「……っは?」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:18:15.40 ID:1nja7a7r0 朝倉「ぷっ! あははっ! キョンくん引っかかりすぎ! もう、冗談だってば!」 キョン「な、何を言ってるんだ……? い、いいからその包丁を」 朝倉「だから、冗談。刺さないわよ。これは、単純に料理するための包丁よ?」 キョン「……待て待て、意味がわからん。なんだ? 何が起こってる……」 朝倉「ま、話は長門さんに聞いた方が早いと思うから、とりあえず上がったら?」 キョン「い、いや……」 朝倉「あ、私が道塞いでたら上がれないよね? はい、どうぞ」 キョン「……な、なにがなんだか……」 長門「上がって」 キョン「あ、ああ……」 朝倉「ふふっ♪」ニコッ キョン「……」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:28:09.22 ID:1nja7a7r0 キョン「長門、説明してくれ。正直こうしている間もいつ身体に激痛が走るのか気が気でないんだが」 長門「彼女は情報統合思念体の意思で再構成された」 キョン「何故だ……危険はないのか?」 長門「目的は、今回の私のエラー蓄積と関係がある。    具体的には、私とあなたの会話量を増やすため」 キョン「か、会話を増やす、だと?」 長門「そう。朝倉涼子は私とあなたの会話に参加し、発言を促す役目を持っている」 キョン「悪いが俺はいつ刺してくるのかわからんような奴とは」 長門「心配はいらない。あの朝倉涼子がそのような行動を起こす可能性は限りなく低い」 キョン「限りなく低いってのは、どれくらいなんだ?」 長門「数値化できない。言い換えるのであれば、あなたが朝比奈みくるを刺す可能性と同程度」 キョン「俺が朝比奈さんを刺すだと?」 長門「あり得ない、ということ」 キョン「な、なるほどな……」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:33:40.18 ID:1nja7a7r0 キョン「と、とりあえず長門の話を聞く限りでは、安心のようだが……」 朝倉「やっぱりオムライスにしちゃった。素早く手軽に出来るし、ね?」 長門「そう……」 キョン(やはり慣れない……) 朝倉「そんな落ち込んだ顏しないで? 長門さん。おでんもまた作ってあげるから」 長門「……」 キョン「……」 朝倉「キョンくんも食べるよね?」 キョン「い、いや、俺は……」 朝倉「え〜? 折角作ったのに、勿体無いと思わない?」 キョン「しかし……」 朝倉「なんなら、食べさせてあげてもいいけど?」 キョン「は、はぁ!? お前!」 朝倉「ふふっ、冗談に決まってるじゃない。はいっ、これキョンくんの」ゴトッ キョン「うっ……」 キョン(果てしなく良い匂いだ……) 朝倉「ささっ、長門さんもキョンくんも食べて食べて」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:38:27.52 ID:1nja7a7r0 キョン「……」チラッ 長門「問題ない」 キョン「そ、そうか……それなら」パク キョン「むっ」 朝倉「どう? おいし?」 キョン「……あ、ああ、まあな」 朝倉「ほんと? 良かった! 少し緊張しちゃった」ホッ キョン「……」モグモグ 朝倉「もうっ! 釣れないなぁキョンくん。女の子が緊張したって言ってるんだから、    少しは気の利いた一言でもくれたっていいんじゃない?」 キョン「ぶほっ!!」 朝倉「あらっ……」 キョン(何考えてるんだこいつ……) 長門「……」モグモグ 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:40:33.68 ID:1nja7a7r0 キョン「あっ、な、長門はどうだ? 美味いか?」 長門「……」コクリ キョン「そ、そうか……」 長門「……」 キョン「……」 朝倉「ふふっ! キョンくんって結構口下手なのね」 キョン「ほ、ほっとけ! 俺だって色々訳がわからんのだ」 朝倉「ふ〜ん」 キョン「くそっ……」 長門「……あなたは」 キョン「ん?」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:44:42.61 ID:1nja7a7r0 長門「……そのままで構わない」 キョン「い、いや、そういうわけにもいかないだろ。     話せば話すほど長門のためになるってんなら、俺だってなるべく努力するさ。普段は世話になりっぱなしだからな。     こんな時くらいは、全身全霊で協力させてくれ」 長門「……そう」 朝倉「へぇ〜……」 キョン「……なんだよ」 朝倉「今の、多分すっごいエラー減ったんじゃない?」 キョン「は? ただの一言じゃないか」 朝倉「まっ、キョンくんにとってはそうかもしれないわね」 長門「……」モグモグ 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/12(土) 22:45:34.73 ID:1nja7a7r0 おちんぽちんぽ!!!!!