アスカ「私の為に死になさいよ」シンジ「・・・」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/30(日) 23:17:09.87 ID:YocyqHjy0 アスカ「アンタは私のモノなんだから、当然ね!」 シンジ「アスカがそう思うんならそうなんだよ、アスカの中ではね」 アスカ「つまり・・・私のモノであるアンタの所有権は私にあるって事よね」 シンジ「でも・・・僕はモノじゃないからその中には入らないよ」 アスカ「はぁ?アンタ、この私に口答えする気!?」 シンジ「僕は悪く無い」 アスカ「へぇ・・・少しは反抗的な態度、見せる様になったわね」 シンジ「いつだって僕はこうだよ、いつだってこうだ」 アスカ「そうね・・・ウジウジしてて陰険でバカな所なんか特にね」 シンジ「酷いな・・・アスカ」 アスカ「・・・何か言いたそうじゃない?」 シンジ「言いたくもなるよ」 アスカ「言えば良いのに!バッカみたい!!そう言う所がウジウジしてて鬱陶しいのよ!!」 シンジ「言いたい事ばっかり口から吐いて気分良く暮らすのは勝手だけど」 シンジ「お前、うざいよ」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/30(日) 23:31:19.68 ID:YocyqHjy0 アスカ「・・・聞こえなかったんだけど?」 シンジ「おかしいな、耳が壊れてるみたいだね・・・耳鼻科に・・・」 アスカ「アンタ、舐めてんの!?」 シンジ「人の話は最後まで聞こうよ」 アスカ「うるさい!バカシンジの癖に私に説教する気!!?」 シンジ「開き直らないでよ」 アスカ「開き直ってないわよ・・・開き直らない、開き直ってなんかない!!」 シンジ「アスカはいつもいつもそうだ・・・」 シンジ「一人じゃ何にも出来ない癖に」 アスカ「!!」 アスカ「そんな事・・・ない・・・」 シンジ「アスカがそう思うんならそうなんだよ、アスカの中ではね」 シンジ「でも、他人の目から見たアスカはどうかな?」 アスカ「な・・・っ・・・」 シンジ「ほら?言い返せない」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/30(日) 23:40:53.30 ID:YocyqHjy0 アスカ「フン!アンタが勝手にするから、私は監督してんのよ!!」 シンジ「へぇ?」 シンジ「じゃあさ・・・」 アスカ「?」 シンジ「僕がイチ他人として、客観的に同居人としての式波アスカラングレー大尉殿を・・・」 アスカ「ハッ!そんなのアンタの主観バリバリじゃない!!」 アスカ「自分の事も良くわかってないバカシンジが、他人の私を客観視だなんて・・・笑わせるわっ!」 シンジ「アスカってさ」 アスカ「あー!!聞いてない!!聞く耳も持ってない!!」 シンジ「・・・」 アスカ「・・・やめんの?」 シンジ「やめるよ、僕アスカみたいに人の嫌がる事平気で出来ないから」 アスカ「・・・何よ」 シンジ「?」 アスカ「私がそんなに性格ブスの性悪女だって言いたい訳!!?」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/31(月) 00:00:10.84 ID:uuqKxmCa0 シンジ「まだそこまで言ってないよ」 アスカ「まだって言うな・・・」ふるふる シンジ「どうしたの?まだ何も言ってないよ?アスカ?」 アスカ「まだって言うなぁ・・・」ぶるぶる シンジ「なんでそんな震えてるのさ?」 アスカ「アンタが腹立つ事言うからでしょ!!このバカ!!」 シンジ「おいおい・・・人聞きが悪いな・・・僕はまだ」 シンジ「『人の嫌がる事を平気で出来る』って事実を言っただけじゃないか?」 シンジ「今アスカが腹を立てているのは『アスカ自身が認めた、他人から見た私』像じゃないか?」 アスカ「私がそう感じたのもアンタのせいでしょうが!!」 シンジ「僕は悪く無い」 シンジ「責任転嫁しないでよ・・・」 アスカ「アンタ、いつからそんな性格悪くなったのよ・・・」 シンジ「アスカが何を言ってるのかわからないよ・・・?僕はこう、僕はこうだよ?僕はこういう人間さ」 シンジ「僕はこういう人間なんだ・・・これ以上のものもないし、これ以下でもないよ?僕はこういう人間」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/31(月) 00:10:59.93 ID:uuqKxmCa0 アスカ「そうね、人の神経逆撫でする事ばっかり!!憎まれ口が服着て歩いてるようなもんね・・・」 シンジ「ふふ・・・お互い様じゃないか」 アスカ「何ですって!!」 シンジ「もう疲れたんだよ・・・毎日毎日アスカのご機嫌伺いながら生活するの」 アスカ「そんな風に思ってたんだ・・・じゃあアンタ、出て行きなさいよ?」 シンジ「そう思ったのなら自分がそうすれば?そう思ったのならそうしろってまで僕はもう言う」 アスカ「何で私が出て行くのよ!」 シンジ「だから何度も言ってるじゃないか」 シンジ「僕は悪く無い」 アスカ「うぐっ・・・」 シンジ「悪く無い僕が出て行く理由も無い」 シンジ「ついでに言うと発案者なんだから自分がすればいい」 シンジ「だから、そう思ったのなら自分がそうすれば?そう思ったのならそうしろってまで僕はもう言う」 シンジ「実現不可能な作戦立案をまさか大尉殿がお考えになられるとは?」 シンジ「ありえないよね?」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/31(月) 00:25:02.99 ID:uuqKxmCa0 アスカ「・・・」 シンジ「・・・」 アスカ「ごめんなさい」うるっ シンジ「?」 アスカ「そこまで嫌われてるとは思いもしなかった・・・」ぐすっ シンジ「?」 アスカ「今まで我が侭ばっかり言ってごめんなさい」ひぐっ シンジ「やめてよアスカ、僕アスカが嫌いなんて一言も言ってないよ?」あたふた アスカ「良いのよ・・・無理しなくて・・・私が悪かったわ、出てくから」ひっぐ シンジ「え?いや・・・ちょっと!アスカ?本気なの?」 アスカ「本気よ・・・アンタにいつまでも迷惑かけてられないわ」およよ アスカ「一人になって、自分を見つめ直すのも悪く無いかもね」遠い目 シンジ「あ・・・えと・・・ごめん、アスカ・・・おふざけが過ぎたよ」 アスカ「・・・」ぐすっ アスカ(ちょろい)ニヤリ 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/31(月) 00:32:30.79 ID:uuqKxmCa0 アスカ「ホントにおふざけだった?」うるうる シンジ「うん・・・たまには強く出ておかないといけないかなって思って・・・」あたふた アスカ「私の事嫌い?」じっ シンジ「えっ・・・!?その・・・そんな事ないよ・・・」あわあわ アスカ「でも、さっきのシンジ・・・」しゅん シンジ「えっ?」 アスカ「少し怖かった・・・」ぶるぶる シンジ「ええっ!!」 アスカ「私も言い過ぎたけどぉ・・・でも・・・」ふるふる シンジ「ご・・・ごめん!!アスカっ!!」 アスカ「もう、あーいうのは嫌よ?」 シンジ「うん!ごめん!!」 アスカ「約束して?」 シンジ「うん!約束する!!」 アスカ「よしっ!証拠ゲット!!」カチッ 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/31(月) 00:39:00.32 ID:uuqKxmCa0 シンジ「何それ?」 アスカ「見てわかんない?ボイスレコーダー!」 シンジ「へ?さっきまでのは?」 アスカ「アンタバカぁ?演技に決まってんでしょ?」 シンジ「そんなぁ・・・」 アスカ「ちなみに・・・再生するとこうなるから!!」 シンジ「うわぁ!ちょっ・・・や・・・」 再生 アスカ「私の為に死になさいよ」 シンジ「うん!約束する!!」 停止 シンジ「・・・何コレ?」 アスカ「聞いての通りよ?」 シンジ「・・・」 アスカ「・・・」 シンジ「何コレ?」 アスカ「大丈夫?耳鼻科行けば?」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/31(月) 00:48:50.34 ID:uuqKxmCa0 アスカ「全くびっくりしたわよ!あの一言で急に反抗的になったから」 アスカ「バカシンジもついに我慢の限界を迎えたのかと少し焦ったわ!!」 シンジ「・・・」 アスカ「まぁでも!?あのままの空気じゃ『約束する!!』なんて死んでも言わなそうだったしぃ・・・?」 アスカ「少しくらい言いたい事言わせて、いい気分になって貰ってから」 アスカ「精一杯良い声で媚びる様に絞り出した」 再生 『シンジ「うん!約束する!!」』 停止 アスカ「が録れたから・・・まぁ、イーブンね!!」 アスカ「さっきまでの暴言は水に流してあげる!!ありがたく思いなさい!!バカシンジ!!」 アスカ「ま、私の忍耐力もさることながら・・・この演技力もあっての代物だわ!!」 アスカ「そう思うでしょ?バカシンジっ!!?」 シンジ「僕はいつもこうなんだ・・・知ってるよ・・・何やっても上手く行った試しなんかない・・・」ブツブツ シンジ「なんだよ・・・少しくらい強がってみたって良いじゃないか・・・僕だって男なんだから・・・」ブツブツ シンジ「たまには気の強い女の子に対して自分優位に進めてみたいとか考える事もあるよ・・・」ブツブツ 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/31(月) 01:06:32.74 ID:uuqKxmCa0 アスカ「・・・」 アスカ(うわぁ・・・少しやり過ぎたかしら・・・) アスカ「だ・・・大丈夫よ・・・?元気出しなさいよ?」 シンジ「なんだよ・・・自分が計画したんだろ・・・心の中では『計画通り(月)』とか思ってるんだろ・・・」ブツブツ シンジ「やめてよね・・・なんか『元気少ないね(ホモ)』みたいな感じで慰めるの・・・」ブツブツ シンジ「はぁ・・・鬱だ・・・死のう・・・僕なんて首爆発して死ねば良いのに」ブツブツ アスカ「ダメよ!!アンタは私の為に死ぬって約束したでしょ!!今!!」 シンジ「あぁ・・・そうだね?アスカがそう思うんならそうなんだよ、アスカの中ではね・・・」ブツブツ シンジ「僕はそんなつもりなかったけどね・・・」ブツブツ シンジ「でも・・・既成事実があるからもう逃げれないよね・・・」ブツブツ シンジ「僕は一生アスカに飼い殺されるんだ・・・都合良く扱われて・・・はぁ・・・」ブツブツ アスカ(まずい・・・一言フォローしたら5倍は返って来るネガティブトーク・・・) アスカ(上手い事言って生きる意味を与えなきゃ・・・) アスカ「アンタバカぁ・・・?アンタが居なくなったら私、泣くわよ?いいの?」 シンジ「モノが無くなるくらいで泣かないよ、アスカは」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/31(月) 01:14:49.28 ID:uuqKxmCa0 アスカ「アンタ・・・私の事、鬼か悪魔と勘違いしてない?」 シンジ「違うの?」 アスカ「失礼ね!私みたいな天使捕まえて良く言えたわね!!」 シンジ「見た目だけでしょ」しれっ アスカ「〜〜〜〜!!」カァァ アスカ(・・・ってアスカ!!何こんな急に天使肯定されたくらいで動揺してんのよ!!バカバカ!!) シンジ「どうかしたの?」 アスカ「どうもしないわよ!バカ!!」 シンジ「はぁ・・・アスカがもっと素直になれば、アスカの為なら死ねるとか思えるんだろうけどなぁ」 アスカ「悪かったわね!素直じゃなくて!!」 シンジ「いや、いいんだよ・・・そういう成分、アスカには期待してないから」 アスカ「私には?じゃあ誰に期待してんのよ?」 シンジ「綾な・・・」ぐしゃっ アスカ「あ、手が滑ったわ」 シンジ「自分から誘導した癖に・・・」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/31(月) 01:44:53.67 ID:uuqKxmCa0 アスカ「アンタって、ホント女心わかんない奴ね」 シンジ「男ですから」 アスカ「屁理屈ね」 シンジ「アスカがそう思うんならそうなんだよ、アスカの中ではぐっ!」めきゃ アスカ「アンタも素直じゃないのよ」 シンジ「いだい・・・死にたい・・・」 アスカ「素直にそう思ってるんだとしたら余計腹立つわね」 シンジ「包み隠さずお伝えしております」 アスカ「よろしい!死ね!」 シンジ「わぁい!許可が出たぞぅ!!」 アスカ「はいはーい、レッツバンジー・・・」 シンジ「ひょーい!!」ぴょん ぐしゃっ アスカ「あぁ・・・ホントに死んだわね」 アスカ「まぁいいわ・・・暇つぶしにはなったし、さ・・・次はマリでも殺して遊ぼっ」 FIN