シンジ「弦楽器部は今日も4人…」 1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 19:25:40.55 ID:M/nzROLc0 ガラッ シンジ「誰もいない…また一番乗りか」 2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 19:32:18.82 ID:M/nzROLc0 シンジ「次に来るのは誰かな…綾波が来たら今日は晩ご飯奮発しちゃおう」 ガラッ アスカ「あんたまた私を起こさなかったわね! シンジ「あ、アスカ…」ガックリ 3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 19:36:01.97 ID:M/nzROLc0 アスカ「いっつもいっつも起きるの早すぎなのよ、バカシンジのくせに」 シンジ「そりゃあ、弁当作らないといけないし起きるのも早いよっ」 アスカ「わ、私も起こして! 手伝ったげるから…」 シンジ「この前卵焼きを炭にしたの忘れたわけじゃないよね?」 アスカ「うるっさい!バカシンジうるっさい!」 4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 19:39:53.80 ID:M/nzROLc0 アスカ「だいたい男のくせにネチネチネチネチ…そんなんだから根暗なのよ!」 シンジ「はいはい、調律の手が止まってるよ」 アスカ「アンタがっ…もう、いいわ。自販いってくる」スクッ シンジ「え、う、うん。いってらっしゃい」 スタスタスタ ガララ 5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 19:45:04.81 ID:M/nzROLc0 シンジ「…アスカがいないと、静かだな」 ガラッ シンジ「あ、綾波、おはよう」 レイ「おはよう、碇君」スタスタ レイ「…彼女、もう来てるのね」チラッ シンジ「うん。今、飲み物買いに行ってる」 レイ「そう」 シンジ「実は綾波がアスカより先に来たら晩ご飯をちょっぴり豪華にする予定だったんだ…アスカが先だったけどね」 レイ「ごめんなさい、今日は…ちょっと、朝忙しくて」 シンジ「珍しいね」 6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 19:48:27.14 ID:M/nzROLc0 シンジ「あれ、綾波、その手どうしたの?絆創膏がいっぱい…」 レイ「…何でも」 シンジ「そ、そっか」 ガラッ アスカ「バカシンジぃ、グレープとアップル…って、アンタも来てたのね」 レイ「ええ、おはよう」 アスカ「…おはよ。ジュース4本買ってきたから好きなの取りなさい」 シンジ「ありがとう!」 レイ「ありがとう」 アスカ「このアスカ様に感謝しなさいよね!」 7 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 19:52:47.60 ID:M/nzROLc0 シンジ「アスカがジュースおごってくれるなんて珍しいね」 アスカ「別に私そんなケチじゃないわよ…昨日練習に遅刻したから、お詫び」プイッ レイ「あなたがいなくても困らなかったわ」 シンジ「あ、あやなみ…!」アセアセ アスカ「あ、アンタねぇ…」ピシピシ 8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 20:03:36.24 ID:M/nzROLc0 レイ「…冗談。あなたがいないと渚カヲルがうるさくて集中できなかったもの」 シンジ「カヲルくんは…まあ、アスカがいないと静かすぎるから、盛り上げようとしてくれたんだよ、うん」アセアセ アスカ「ナルシスホモは誰かが止めないと延々と話すからたまったもんじゃないわ…」ゲッソリ カヲル「ひどいなあ、式波さん」ヒョコ シンジ・アスカ「うわあああああ!」 レイ「…いつから、いたの」 アスカ「実はずっといたとかじゃないでしょうね…」 カヲル「今来たところだよ」 シンジ「びっくりさせないでよ…おはよう、カヲルくん」 カヲル「おはようシンジくん、今日も可愛らしいね」 シンジ「う、うん…ありがとう…」 アスカ「このホモ!朝から何口説いてんのよ!」 カヲル「ただの挨拶じゃないか…」 レイ「…ホモね」 アスカ「ホモだわ」 シンジ「カヲルくん、僕の手は握らないでいいからバイオリンの準備して…」 9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 20:04:48.10 ID:M/nzROLc0 初めてだからようわからんがこれSSになってるのか…? 見てる人いるかわからんけどなんか変だったら教えてくれ だらだら続き書く 10 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 20:13:27.81 ID:M/nzROLc0 〜♪ 〜〜♪ 〜♪ 〜〜〜♪ レイ「もう、時間よ」 シンジ「あ、ほんとだ…朝はこれくらいにしとこうか」 カヲル「式波さん、ちょっと音外れてたけど」 アスカ「うっさい!」 シンジ「二人共、遅刻するよ?」 カヲル「大丈夫さ、僕はもう片付けた」 シンジ「は、早いね…」 カヲル「さあ二人で先に行こうか」グイ レイ「碇君、新しいストラップ買ったんだけど、見て」グイグイ アスカ「ま、待ちなさいよ!私をおいていくなー!」 11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/18(火) 20:22:37.04 ID:M/nzROLc0 もしかして弦合奏部だったかにゃ… 昼休み キーンコーンカーンコーン シンジ「やっと昼休みだー」 アスカ「バカシンジぃ、お弁当は?」 シンジ「持ってきたよ。ちょっと待って…」カバンガサゴソ レイ「碇君、私、お弁当作ってきたの」 アスカ「あんたが!?…どうせ野菜詰めただけでしょ」プスー レイ「食べてくれたら、嬉しい」オベントウパカッ シンジ「あ、お肉入ってる…おいしそうな肉じゃがだね」 レイ「早起きして、頑張ったの…成功したのはこれだけだけど」 シンジ「え、綾波自分の弁当は!?」 レイ「サプリ、持ってきたから」 シンジ「それじゃ体に悪いよ! 僕の弁当食べていいから、ちゃんとした昼ごはんをとろう!」 カヲル「シンジくん、僕のパンわけるから君の卵焼きが食べたいなぁ」 シンジ「いいよ、カヲルくん。って、アスカ?」 カヲル「委員長に泣きついてるよ」 アスカ「ひかりぃぃ、私に料理教えてっ」 ヒカリ「え…」ダラダラ 15 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 20:32:46.11 ID:M/nzROLc0 シンジ「さっそく、いただきます」パクッ シンジ「!?!?!?」 レイ「碇君、おいしい?」 シンジ「はやなみ…すごい甘いよ、肉じゃががすごく甘いよ…」 レイ「…見た目で成功したと思ったから、味見、忘れてたわ。ごめんなさい」シュン シンジ「いや、いいんだよ…次間違えないようにしなければいいんだから、ね?」 カヲル「シンジくん、あーん」 シンジ「むぐっ…もぐもぐ、いきなりいれたらびっくりするじゃないか、カヲルくん…」 カヲル「ふふ、ごめんね。シンジくん、その卵焼き食べさせてよ」 シンジ「しかたないなぁ。はい」アーン カヲル「いただきます」アムッ レイ「……」モヤモヤ 17 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 20:37:32.49 ID:M/nzROLc0 アスカ「だいたい、男のくせに料理うますぎなのよ」 ヒカリ「でも料理うまい人って、男女関係なく尊敬しちゃう」 アスカ「…ヒカリも、うまいと思うわ」 ヒカリ「あ、ありがとっ」テレテレ アスカ「関西弁ジャージに作ってきてあげたらいいのに」ニヤニヤ ヒカリ「も、もーアスカ!」カオマッカッカ トウジ「いいんちょ、うまそうな唐翌揚げ食うとるやんっ」 ヒカリ「…1つだけなら、いいわよ」 トウジ「うっひょー! いただきまんもす!」 ケンジ「……」 18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 20:46:58.46 ID:M/nzROLc0 レイ「碇君、料理、教えて欲しい」 シンジ「もちろん! いつでもいいよ」 カヲル「僕も教えてもらいたいな。料理したことないんだ」 シンジ「カヲルくんでもしたことないことって、あるんだ」 レイ「あなたには私が教えてあげる」ギロ カヲル「あはは、光栄だなぁ。でも肉じゃがに砂糖を入れる人は遠慮したいね」ニコッ バチバチ バチバチ シンジ「じゃ、じゃあ今度うちで二人共教えるから…」 レイ「…ええ、わかったわ」プイッ カヲル「じゃあ明日がいいな。善は急げ、って言うだろう?」 シンジ「うん、いいよ。あ、早く食べないと昼休み終わっちゃうよっ」 21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 21:16:24.97 ID:M/nzROLc0 放課後 テクテク アスカ「今日ヒカリの家に泊まるから、ご飯は用意しなくていいわよ」テクテク シンジ「うん、委員長に迷惑かけないようにね」テクテク アスカ「この私が迷惑かけるとでも?」フフン シンジ「そ、そうだね」 ガラッ レイ「遅かったわね」 シンジ「ごめんね、プリント提出し忘れてて…アスカ、付き合ってくれてありがと」 アスカ「! べ、別に私もちょうど加持先生に聞きたかったことあったし、いいのよ」カオマッカ アスカ(付き合ってくれて、なんてどきっとしたじゃない!っていうかこんなことでドキドキしないでよ私!) 22 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 21:25:30.83 ID:M/nzROLc0 シンジ「あれ、カヲルくんは?」 レイ「呼び出し」 アスカ「まーた女の子ぉ? あいつがオッケーするはず、ないってのにね」 シンジ「なんでモテるのに付き合わないんだろう…」 レイ・アスカ「……」 ガラッ カヲル「特に興味がない子たちばかりだからね」 シンジ「あ、カヲルくん!き、聞こえてた?」アセ カヲル「僕は耳がいいからね」 アスカ「地獄耳…」ボソッ カヲル「聞こえてるからね」 レイ「今日は何を弾くの?」 シンジ「バッヘルベルンのカノンかなぁ。みんな好きだしね」 アスカ「まーたカノン?」 カヲル「そんなことを言って、いつも一番楽しそうに弾いてるのは君だよ」 アスカ「そんなことないっ」 見やすい改行ってどれくらいなんだろ 23 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 21:32:01.32 ID:M/nzROLc0 アスカ「シンジ様はチェロが和音のアルペジオだけだから余裕でいらっしゃいますのね」 シンジ「余裕って…」 カヲル「いちいち突っかかるのはどうかと思うよ」 レイ「碇君のチェロの音、好きよ」 シンジ「ありがとう」テレテレ アスカ「…ふん!さっさと調弦しなさいよ!」 24 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 21:47:19.84 ID:M/nzROLc0 弦楽四重奏 パッヘルベル カノン  四時二十八分 演奏開始 校門を出たあたり 黄昏時、赤い世界 レイとシンジの二人の影 レイ「碇君」 シンジ「なに?綾波」 レイ「ありがとう」 シンジ「?…ふふ、変な綾波」 レイ(バイオリン。弦楽器。初めての楽器。あなたが教えてくれた…大切な絆) アスカ「部室の鍵、返してきたわよ!」 カヲル「葛城先生から伝言、今日のご飯はラザニアがいいってさ」 シンジ「ミサトさんったら…僕はスーパーに寄って帰るね」 アスカ「しょーがないわね、私も付いて行ってあげる!」 カヲル「僕も行くよ、シンジくん」 レイ「私も行くわ」 シンジ「うん、皆で行こっか」 ってことで旧劇シト新生の『DEATH』編をイメージしてカノンをBGMにだらだら書いてみた 吹奏楽部とも違ってクラシック的な音楽の部活って、ちょっと憧れる 休憩挟んだら話の流れわかんなくなったからここでとりあえず終わり お付き合いいただきありがとうございます 27 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 23:04:22.58 ID:M/nzROLc0 のぼせた…内容全く考えてないけど書き始める あと今更感あるけど補足を少々 ※使徒とかネルフとかない。 ※シンジ達が普通に学生してる。よってネルフ職員は教師。 ※弦合奏部(?)所属。 シンジ/チェロ ほか3人/バイオリン ※新劇の人出てこない。 ※シンジ・アスカはミサトと同居。レイとカヲルは一人暮らししてるんじゃないかな。 ミサト「シンちゃん、おはよ」 シンジ「おはようございます、ミサトさん」 ミサト「今日は帰り遅くなりそうだから外で食べてくるわねん♪」 シンジ「わかりました。それにしても教師って大変なんですね…」 ミサト「せっかくの土曜日、学生のうちにたっぷり遊んどきなさい。大人になったら昔が羨ましくなるわよー」 シンジ「アハハ…。あ、今日はアスカと綾波とカヲルくんに料理を教えることになってるんです」 ミサト「あら、そうなの?…くれぐれも怪我、しないようにね」 シンジ「気をつけます…アスカがまたボヤ騒ぎを起こさなきゃいいですけどね」 ミサト「まっさか卵焼き1つ作るのにあんな騒ぎになるなんて思わなかったわよぉ?」 シンジ「あそこまで不器用だなんて…今日は危険物を徹底的に取り除いてるのでたぶん、大丈夫だと思うんですけどね」 ミサト「警察沙汰になるのは厄介だからそこだけ注意してくれればいいわよ。頑張ってね!」 シンジ「はい、ありがとうございます」 ミサト「じゃ、いってくるわ」ピシッ シンジ「いってらっしゃい」 28 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 23:12:42.83 ID:M/nzROLc0 アスカ「ふゎ〜あ…しんじ、おはよー」 シンジ「おはよう、アスカ。朝ごはん用意できてるよ」 アスカ「顔洗ってくるわ」 ジャー バチャバチャ テトテト アスカ「ミサト、もう出ていったの?」 シンジ「さっきね。今日は遅くなるって」 アスカ「あっそ」 シンジ「綾波とカヲルくんは10時に来るからね」 アスカ「まだ8時半じゃない…久々にゲームしましょうよ」 シンジ「この前買ってた音ゲーならいいよ」 アスカ「しょうがないわねぇ」 29 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 23:36:49.21 ID:M/nzROLc0 アスカ「どりゃああああああ」ガチャガチャガチャガチャ シンジ「〜♪」 ノルマクリアシッパイ… フルコンボダドン! アスカ「なんでノルマもいかないのよ、もー!」 シンジ「アスカ、落ち着いてボタンおそうよ…」 アスカ「うっさいわね、バカシンジ!」 シンジ(結果が悪いとすぐこれだ…) ピンポーン シンジ「あ、もうすぐ10時…綾波とカヲルくんかな?」テテテテ ガチャッ サキエルーン シンジ「!?」 レイ「おはよう、碇君」ヒョコ シンジ「お、おはよう…綾波、その人形は?」ドキドキ レイ「サキエルよ。可愛いでしょ?」 サキエルーン シンジ「…うん」 30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/18(火) 23:51:20.58 ID:M/nzROLc0 ドア開く効果音間違えた プシュッだな アスカ「いつまで玄関にいるつもりよアンタたち…って、そのぬいぐるみなに!?」 レイ「サキエルよ」 アスカ「そ、そう…」 ピンポーン プシュッ カヲル「おはよう、シンジくん。今日は君のエプロン姿を見に来たよ」 アスカ「ばっかじゃない!?」 シンジ「と、とりあえず入って…」 レイ「サキエルさん、ソファーに置いておいていい?」 シンジ「うん、いいよ」 アスカ「無駄にでかいぬいぐるみ持ってきて…」 カヲル「シンジくん、何を教えてくれるんだい?」 シンジ「とりあえず、カレーかな?作りやすいしね」 アスカ「えーハンバーグがいい!」 シンジ「一昨日食べたじゃないかあ」 レイ「碇君が作るんならなんでもいいわ」キリッ シンジ「あやなみ…」ポッ 31 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 00:05:14.35 ID:yXRAsM7V0 シンジ「って、僕は教えるだけだから!実際作るのは綾波だよ!」 レイ「チッ」 アスカ「この子黒い…」 33 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/12/19(水) 02:07:37.32 ID:lSsnNAPAO >>30 ネルフとかない世界(パラレル)なら別にどっちでも問題ないんでは 34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 13:50:23.50 ID:yXRAsM7V0 >>33 科学の進歩的には同じということで ※キャラ補足 シンジ 基本変わらない ネガティブさはあんまりない アスカ 比較的素直 レイ  可愛いものが好きだけど顔に出さなさそう カヲル ホモ 昨日ぶったぎったけど再開 37 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 14:27:14.28 ID:yXRAsM7V0 シンジ「さて、カレーを作ろうと思うんだけど…」 アスカ「何切ればいいの?」ソワソワ カヲル「式波さん…包丁の持ち方危ないと思うよ」 アスカ「私がけがするわけないでしょ!」 レイ「私、お肉は苦手…」 シンジ「野菜たっぷりの茄子カレーにするから大丈夫だよ」 アスカ「肉いれないの!?」 シンジ「野菜だけでも甘くておいしいよ」 アスカ「いーやーよー!肉がなきゃいやー!」 シンジ「じゃあ先に綾波と野菜カレー作るから、カヲルくんとアスカはスーパーに行って鶏肉を買ってきてよ」 アスカ「なんでこいつと! い・や・よ!」 レイ「わがまますぎるわ」 カヲル「まったくだね…」 38 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 14:39:15.84 ID:yXRAsM7V0 シンジ「アスカ、肉を食べないか買いに行かないか、どっちかだよ」 レイ「…ごめんなさい、お肉苦手で」 シンジ「いいんだよ、誰にだって好き嫌いはあるしね」 アスカ「〜〜〜っ! わかったわよ、行きゃあいいんでしょ!渚!行くわよ!」 カヲル「僕は肉なしでいいから残るよ」 アスカ「う、裏切ったわね…!もういいわ、1人でいってくる!」ダンダンダン プシッ シンジ「…アスカ、財布持って行ってない」 カヲル「すぐ気づいて戻ってくるよ」 レイ「碇君、何をすればいいの?」 シンジ「あ、うん。最初は野菜を…」 アスカ「まぁ、レイとふたりきりでいられるよりはマシだったかしら」テトテト アスカ「…我儘言った、罰ね」テトテト アスカ「さっさと買って帰ろ!」スタタタタ 39 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 14:49:49.99 ID:yXRAsM7V0 レイ「……」ダンッ シンジ「綾波、力みすぎだよ!」ハワワワ カヲル「こうかい?」サクッ シンジ「指切ってる!血が出てる!左手は猫の手にするんだよ!」ニャーン ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 シンジ「に、人参切るだけでこんなに疲れるなんて…」ゲッソリ レイ「次は、玉ねぎ」スッ カヲル「みじん切りだね」 シンジ「二人共目に染みるから気をつけてねっ」 ゴウケイ686エンでゴザイマス アスカ「さ、財布…忘れたわ…」 40 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 14:53:10.49 ID:yXRAsM7V0 レイ「……」ポロポロ シンジ「綾波、ハンカチ使ってね」 カヲル「視界が滲むな…」ゴシゴシ シンジ「カヲルくんこすっちゃだめ!」アワアワ レイ「碇君の…匂い…」クンクン シンジ「かがなくていいから、涙拭いて!///」カオマッカ アスカ「財布忘れるなんて普通思わないわよ…はぁ、ついてない」 41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 15:07:07.01 ID:yXRAsM7V0 プシッ アスカ「……」テトテトテト シンジ「あ、アスカ…財布、忘れてたね」 アスカ「気づいてたんなら届けに来なさいよ!レジで気づいたわよ!店員さんに平謝りしたわよ!」 レイ「普通気づくわ」 カヲル「普通気付くね」 アスカ「普通に気づかなかったわよ!悪かったわね!」 シンジ「ご、ごめんねアスカ。だってすぐ気づいて戻ってくると…」 カヲル「シンジくんが謝ることはないよ」 アスカ「ふんっ」スタスタスタ プシッ シンジ「…アスカ…」シュン レイ「お湯が沸騰してるわ、碇君」 シンジ「あ、うん」 42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 15:20:43.73 ID:yXRAsM7V0 シンジ「カレールーはこのメーカーとこのメーカーを2つ入れると美味しいんだ」 カヲル「コクが出るんだね」 シンジ「そうそう。1種類だと味が単調になりやすいから」 レイ「べんきょうになるわ」モグモグ シンジ「それ、カレーに入れようと思ってたチョコ…」 レイ「おいしい」 シンジ「そ、そう…」 カヲル「シンジくんを困らせちゃだめだよ。没収」ヒョイ レイ「……」ションボリ シンジ「あとから買えばいいじゃないか、ね?」 レイ「……」コクッ アスカ「何よシンジのばかばかばか、バカシンジ…」 アスカ「可愛くないな、私って」 通行人(ツンデレ…) 43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 15:34:14.25 ID:yXRAsM7V0 カヲル「どろどろだよ、シンジくん!」ニコッ シンジ「じゃがいもを摩り下ろすと水っぽさがなくなるからね」 レイ「いい匂い…」クンクン カヲル「皿はこれでいいかい?」 シンジ「うん。綾波、カレーついでもらっていい?」 レイ「ええ」 アリガトウゴザイマシター アスカ「ふぅ…もう12時過ぎてるし、さっさと帰りますか」 45 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 16:32:00.23 ID:yXRAsM7V0 プシッ アスカ「ただいま」 シンジ「おかえり、アスカ!」モグモグ レイ「…おかえりなさい」モグモグ カヲル「茄子ってこんなにおいしいんだね、シンジくん」モグモグ シンジ「好きじゃない人、多いけどね」モグモグ アスカ「何食べてんのよ!」 シンジ「もうお昼だから…アスカも食べようよ」 アスカ「アンタは私に料理を教えるんでしょ!ほら、さっさと来なさいよ!」ガシッ シンジ「ま、まだ食べかけ…」ズルズル レイ「……」モグモグ カヲル「食べ終わったらシンジくんたちを手伝おうか」モグモグ レイ「そうね」モグモグ 46 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 16:56:50.68 ID:yXRAsM7V0 アスカ「ふんっ」ダンッ シンジ「あんまり力入れてたら怪我するよ?」オロオロ アスカ「だって人参って固くて切れないんだもん」 シンジ「包丁をここにすって入れて、そのまま下に下ろすような感じで…」ストッ アスカ「簡単そうに言ってくれちゃって…」 シンジ「実際簡単だよ…アスカはすぐに力任せにするから」 アスカ「う、うるさいわね!」 レイ「ご馳走様」ゲプ カヲル「式波さん、うるさいなあ」モグモグ 47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 19:12:23.64 ID:yXRAsM7V0 レイ「私も手伝うわ」 アスカ「手伝いなんていらないわよ!」 シンジ「綾波に手本を見せてもらいなよアスカ…」 レイ「玉ねぎ、切ればいいの?」 トントントントントントントントン アスカ「…うまい」 レイ「……」ポロポロポロポロ アスカ「ちょ、涙出過ぎ!」 シンジ「綾波、ハンカチ」 レイ「ありがとう」ポロポロ アスカ「わ、私も切るわ」 トン トン トン トン トン ザクッ アスカ「いたっ」 シンジ「はい、絆創膏」 アスカ「あ、ありがと…」 カヲル「ご馳走様」 48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 19:19:30.88 ID:yXRAsM7V0 カヲル「食器持ってきたんだけど、流しにいいかな」カチャカチャ シンジ「うん、置いておいて。あとでまとめて洗うから」 カヲル「シンジくんは、本当にいいお嫁さんになると思うよ」フフッ シンジ「あはは…あ、ありがとう…」ゾワワッ レイ「碇君、綺麗に皮、剥けたわ」 アスカ「何言ってんのよ!私のほうが綺麗でしょ、バカシンジ?」 シンジ「二人共上手に剥けたねー。じゃあ摩り下ろして入れようか」 ガショガショ アスカ「いいにおーい」 カヲル「チキンカレーか、美味しそうだね」 シンジ「カヲルくんも食べる?お腹いっぱいかな」 カヲル「いや、頂くよ」 レイ「お皿、出すわ」 アスカ「私のお皿は赤のだから!」 49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/19(水) 19:27:48.74 ID:yXRAsM7V0 アスカ「美味しいー!やっぱり私の作ったカレーは最高ねっ」モグモグ レイ「ほとんど碇君が手伝ってたじゃない」ムッ アスカ「私は頼んでない」モグモグ シンジ「あはは…」モグモグ カヲル「ほどよく甘くてさっきとは違う味だね」モグモグ シンジ「鶏肉を使うときは…」ウンタラカンタラ アスカ「主夫ね」 レイ「むしろお嫁さんだわ」 52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/20(木) 21:17:25.54 ID:p9WWD+Vt0 レイ「碇君、今日はありがとう」 シンジ「どういたしまして。僕なんかで良かったらいくらでも教えるよ」 カヲル「シンジくんにもっとイロイロと教えてほしいな」ニコニコ アスカ「黙れホモ」 レイ「よかったら、今度…味噌汁、教えてくれる?」 シンジ「もちろんだよ!」 53 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/20(木) 21:21:58.11 ID:p9WWD+Vt0 レイ「お邪魔しました」 カヲル「またね、シンジくん」 アスカ「さっさと帰りなさい」シッシ シンジ「アスカ…ばいばい、また、学校で」  プシュッ アスカ「はーぁ、なんか疲れちゃった」 シンジ「まだ作ったたくさん残ってるから晩ご飯もカレーだよ」 アスカ「げっ…ハンバーグがいい…」 シンジ「しょうがないだろ」 アスカ「あっ、それならハンバーグカレーとか」 シンジ「この間もハンバーグしたじゃないか…」 アスカ「毎日毎食ハンバーグでも問題無いわ」フフン シンジ「威張るところじゃないよ…」 54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/20(木) 21:43:49.16 ID:p9WWD+Vt0 シンジ「ハンバーグするなら、ミンチ買ってこないと」 アスカ「あ、それならついでに新作のポテチ買ってきてー」 シンジ「自分で買いなよ…もう月末だし余裕ないんだけど」 アスカ「わかったわよ、自分のお金で買うわ」 シンジ「じゃあ、行ってくるから」 アスカ「待ちなさいよ、私も行く」 シンジ「そんなに楽しみだったの?」 アスカ「…そうよ」プイッ 56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/20(木) 23:55:16.69 ID:p9WWD+Vt0 シンジ「2人で買い物に行くのは久々だね」 アスカ「学校帰りだと邪魔な奴らがいるから…」 シンジ「邪魔って…皆でいるほうが楽しいよ?」 アスカ(そういう意味じゃないっての) シンジ「あっ、今日はレタスが安い…買っておこう」チラシマジマジ アスカ「プリン安いじゃない」 シンジ「食費がなくなるよ」 アスカ「ケチね…」 58 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/20(木) 23:59:56.63 ID:p9WWD+Vt0 ヒカリ「あ、アスカと碇君?」 アスカ「ヒカリ!」 シンジ「こんばんは、委員長」 ヒカリ「こんなところでまで委員長はやめてよ…」 アスカ「ヒカリの家は…カレーね」チラリ ヒカリ「ええ、そうよ」 シンジ「今日は綾波とカヲルくんも呼んで一緒にカレーを作ったんだよ」 アスカ「まだ残ってるから今晩のご飯に使うんですって…だからハンバーグカレーよ!」 ヒカリ「ふふ、楽しそうなことしてたのね」 シンジ「うんっ」 ヒカリ「それじゃあ私は」バイバイ アスカ「またねー」フリフリ 59 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 00:28:15.46 ID:/adwVxLj0 帰り道 アスカ「バカシンジ」テクテク シンジ「何?アスカ」テクテク アスカ「今日…楽しかった?」 シンジ「当たり前じゃないか。皆でカレーを作って、食べて、すごく楽しかったよ」ニコッ アスカ「あっそ」 アスカ(シンジがいて、私がいて、他人もいるけど…笑えるんだ、私は)フフッ 60 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 00:37:22.78 ID:/adwVxLj0  次回予告 使われていない第二音楽室に出るという幽霊の噂。 シンジはドイツから転校してきた同居人、アスカと共に幽霊の正体を暴きにいくことに。 次回「第二音楽室の少女」。この次も、サービスサービスゥ! ってところまで考えた。 明日ってか今日は休みだし部活を作る前の皆の馴れ初めみたいなの書いていく。 おやすみん 63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 10:33:30.82 ID:/adwVxLj0 次回予告通り部活を立ち上げるところから再開 生徒A「ねぇ、知ってる?第二音楽室の噂」 生徒B「ウワサ?」 生徒C「知ってる知ってるー!たしか、夕方の第二音楽室に行くとヴァイオリンを弾く幽霊がいるんだっけ」 生徒A「そうそう、それ。実際に見た人が何人もいるんだってー!」 生徒B「えーだれだれ?」 生徒A「それがさあ、なんと山本が見たらしくて…」 ――第二音楽室には 生徒C「え、マジで!?」 生徒A「本気と書いてマジと読むくらいマジで。昨日の放課後、一緒に帰ったんだけど、様子がおかしかったのよ」 生徒B「でも第二音楽室があるのって旧校舎だし、鍵かかってて入れないんじゃ…」 生徒A「古い方の体育館倉庫に行くとき、旧校舎の窓からヴァイオリン弾く生徒みたいなのが見えたんだって!」 生徒C「え、こわーい」 生徒B「もしかしてそれで校長先生、旧校舎立入禁止の札かけたわけ?」 生徒C「誰も好き好んであんなところ行かないし、あやしーねぇ」 ――真っ赤な人影が、ヴァイオリンを弾いているらしい 64 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 10:41:19.86 ID:/adwVxLj0 アスカの一人称は「あたし」だった… ミサト「シンちゃん、今日からこの子も一緒に住むことになったから♪」 シンジ「み、ミサトさん!?」 アスカ「ちょっと、聞いてないわよミサト!」 ミサト「言うの忘れてたわ」テヘペロ アスカ「ふざけないで!なんで私がこんなもやしみたいなのと…」 シンジ「もやし…」ションボリ アスカ「っ…お、男ならなんかいい返しなさいよ!」 アスカ(女みたいな顔して…可愛いなんて思ってないわ!断じて!) ミサト「こらこらアスカ、そういう態度はNGよ?」 アスカ「もしあたしが襲われたらどうすんのよ!」 シンジ「お、襲うって…!」マッカ アスカ「なんで赤くなってんのよ!」マッカ ミサト「ふふ、気が合うようで何よりだわ。アスカの部屋はここだからね」 ガラッ ダンボールヤマヅミ アスカ「せ、狭い…あたしの荷物なんで詰め込んでんのよー!」 ミサト「まあ、荷物の整理頑張ってねー」 アスカ「もー、ミサトのばか!」 65 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 10:45:31.24 ID:/adwVxLj0 シンジ「が、頑張ってね…」 アスカ「うるさい!」 バタンッ シンジ(…嫌われちゃったかな)シュン ミサト「シンちゃーん、おつまみどこぉ?」 シンジ「あ、そこはあさくらないでください!おつまみはそっちの棚にありますっ」 ミサト「すーるめ♪すーるめ♪」 67 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 11:19:52.86 ID:/adwVxLj0  次の日 アスカ「なんとか片付いた…」 ゴチャッ アスカ「…整理するのはまた今度でいっか」 アスカ「さーて、ミサトとバカは学校だし何しようかしら」 アスカ「たしか読みかけの本があったような…」 アスカ「あ、これ…ヴァイオリンケース?」 アスカ「持ってきた覚え、ないのに…」ガタッ アスカ「…たまには、弾いてやるか」 69 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 11:50:47.71 ID:/adwVxLj0 キィー シンジ「あれ、ヴァイオリンの音…?」プシッ アスカ「♪」 シンジ「式波さん、ヴァイオリン弾くんだね」 アスカ「! び、びっくりさせないでよ!」 シンジ「ごめん…嬉しくなっちゃって、つい」 アスカ「あんたも何か弾くの?」 シンジ「チェロを少しね」 アスカ「地味ねぇ…まあ地味な人間にはお似合いだと思うわ」フンッ シンジ「アハハ…」 アスカ「別にあたしは好きで弾いてるんじゃないわ…暇つぶしがなかったから、しかたなくよ」 70 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 12:19:01.04 ID:/adwVxLj0 シンジ「好きじゃないの?」 アスカ「嫌いよ、ヴァイオリンなんて…」ギリッ シンジ「でも、弾いている時の式波さん…なんていうのかな、穏やかな顔、してたと思う」 アスカ「知ったような口をきかないで!あたしは嫌いなのよ!こんなもの、嫌い!」  ダッ  バタンッ シンジ「……」 シンジ(言うべきじゃなかった…『嫌い』、か) プルルルル シンジ「もしもし」 シンジ「あ、カヲルくん!」 シンジ「うん、いいよ」 シンジ「じゃあ、後で」 71 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 12:57:54.13 ID:/adwVxLj0 シンジ「式波さん…さっきは、ごめん。それと、出かけてくるね」 プシュッ アスカ「……ママ」ボソ カヲル「やあ、シンジくん」フリフリ シンジ「ごめん遅くなっちゃってっ」タタタ カヲル「大丈夫だよ、そんなに待ってないから」ニコ シンジ「そっか…それにしても珍しいね」 カヲル「何がだい?」 シンジ「カヲルくんがピアノを弾くの、久しぶりじゃないか」 カヲル「最近は習い事が忙しくてね…ヴァイオリンって難しいんだね」 シンジ「そう、だね…」 カヲル「どうしたんだいシンジくん」 シンジ「実は…」 72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 13:06:41.87 ID:/adwVxLj0 カヲル「なるほど…彼女はきっと嫌な思い出があったんだね」テクテク シンジ「嫌な思い出?」テクテク カヲル「ヴァイオリンは好きだけど、好きではいけないと思っているんだ」テクテク シンジ「……」テクテク カヲル「君が気に病む必要はないんだよ、シンジくん。これは彼女の問題なんだ」 シンジ「もちろん、わかってるよ」 カヲル「でも、自分と重ねていただろう?」 シンジ「…カヲルくんには、お見通しかあ」 カヲル「当たり前じゃないか、シンジくんのことは他の誰よりも知っているつもりだよ」 シンジ「すごいね、カヲルくんは」フフッ 73 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 13:50:55.37 ID:/adwVxLj0 カヲル「君はチェロを好きになれた、それなら彼女に掛ける言葉もわかるはずさ」テクテク シンジ「でも、もっと怒らせてしまったら…」テクテク カヲル「僕は君の言葉に何度も助けられた。自信を持っていいよ」テクテク シンジ「ありがとう…でも、僕のほうがきっと、カヲルくんに助けられてるけどね」ニコッ カヲル「そうなのかい?光栄だな」ニコ ミサト「ただいまー」 アスカ「……」モグモグ ミサト「あら、シンちゃんは?」 アスカ「出かけたわよ」モゴモゴ ミサト「せっかく弁当買ってきたのにぃ…アスカ、こんな時間からパン食べてたら晩ご飯食べらんないわよ?」 アスカ「いらない、パンだけで十分よ」スクッ ミサト「まだ5時なんだし、夜お腹すくでしょ。ちゃんと弁当食べなさーい」 74 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 13:59:28.93 ID:/adwVxLj0 アスカ「…ねえ、モヤシはなんでこの家に住んでるの」クルリ ミサト「気になる?」 アスカ「当たり前でしょ!」 ミサト「シンちゃんはね…生まれたばかりのときにお母さんを亡くしたの」 アスカ「え…」 ミサト「それでシンちゃんのお父さんは仕事ばかりするようになって、祖母の家に預けられた」 ミサト「でも、半年前に亡くなって…私のところに来たってわけ」 アスカ「そうだったんだ…」 ミサト「シンちゃんはチェロをしていたのよ」 アスカ「知ってるわ。あたし、ヴァイオリンを弾いてたの」 アスカ「それを見たあいつはあたしのことなんてなんにも知らないくせに、『穏やかな顔をしてた』ですって!」 ミサト「アスカとはちょっち事情は違うけどね、彼もチェロのこと、好きになれなかったのよ」 ミサト「でもこの数カ月で変わったわ」ニコ アスカ「…あたしは、変わらないわ。変われない」 ミサト「アスカ…変わろうと思えば、人間はどうとでもなるのよ」 ミサト「私みたいに、ね」ニッコリ なんだろうこの登場人物は全員精神病患ってるみたいな流れ 75 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 14:05:05.71 ID:/adwVxLj0 シンジ「今日はありがとうカヲルくん!連弾、楽しかったよ」 カヲル「それはよかった。よければまた誘ってもいいかい?」 シンジ「うん、もちろん」 カヲル「また明日、学校で」 シンジ「ばいばい、またね」 シンジ「式波さん、怒ってるだろうな…帰りたくない」テクテク シンジ「そういえば今日はミサトさん、夕飯買って早く帰ってくるって言ってたなぁ」テクテク シンジ「早く、帰ろう」テテテ 77 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/21(金) 20:36:36.61 ID:/adwVxLj0 プシッ シンジ「ただいま…」 ミサト「シンちゃん遅かったわね。私とアスカはもう食べたわよ」 アスカ「……」 ミサト「アスカ、テレビ見るのもいいけど同居人に挨拶するのはマナーでしょ?」 アスカ「…おかえり、モヤシ」 シンジ「モヤシって…」 ミサト「弁当温めとくわねー」 シンジ「ありがとうございます、ミサトさん」  グイッ シンジ「わわっ」 アスカ「悪かったわよ」ボソッ シンジ「え?」 アスカ「その、怒鳴ったりして…」 シンジ「ううん、僕も式波さんに失礼だったから」フルフル アスカ「その式波さんってやめて」 シンジ「…じゃあ、なんて呼べばいいの?ラングレーさん?」 アスカ「なんでそうなんのよ!アスカでいいわよ。私もアンタのことはバカシンジって呼ぶから」 シンジ「バカ…」エー アスカ「文句ある!?」 シンジ「いえ、ないです!」 ミサト「ふふ、仲良くなってよかった♪」 アスカ「な、仲良くなんてない!」 ミサト「アスカは明日から学校なんだからねー?そんな態度じゃあ、友達できないわよっ」 アスカ「別に、友達なんていらないわよ」フイッ シンジ「大丈夫ですよミサトさん、僕が友達ですから」エヘヘ アスカ「っ!」カオマッカ ミサト「じゃあ、アスカのこと頼んだわよ、シンちゃん」ウフフ アスカ「あたしがシンジの友達になってやったの!勘違いしないで!」 シンジ「うん、そうだね」 ミサト「そういうことにしといてあげるわー」 無駄に長くなったけど前編終わり で、一旦区切る 後編へ続く 79 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/22(土) 15:59:00.49 ID:M+/CaTye0  学校 昼休み ケンジ「いいなぁ、あーんな美少女と同居だなんて!」 トウジ「幸せモンやなお前!ミサト先生と一緒の家ってだけでも羨ましぃいうのに」 シンジ「みんなが想像しているようなものじゃないと思うんだけどね。それに、美少女っていうより…」チラッ ヒカリ「式波さん、ご飯一緒にいい?」 アスカ「……弁当はやらないわよ」モグモグ シンジ「暴君って感じ」ボソ ケンジ「女王様気質っぽそうだもんなー」モグモグ トウジ「ま、センセみたいなんには丁度ええやん」モグモグ シンジ「人事だとおもって」モグモグ 80 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/22(土) 16:10:20.37 ID:M+/CaTye0 うわあああああケンジって誰だあああああああ ケンスケで脳内補完しといてください ケンスケ「」 トウジ「なんやケンスケどうかしたんか?」 ケンスケ「いや、なんだか自分の名前がおかしかったような…」 トウジ「気のせいやろ」 82 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/23(日) 20:17:05.95 ID:vAgCixkl0 パソコン調子悪くて書けなかった…再開 ダラダラしすぎたのでさっそく本題いきます ケンスケ「でも、ああいう子こそ虫が嫌いだったり怖いものが苦手で『キャー!助けて!』なんて展開に…」モグモグ アスカ「なるわけないでしょ、この3バカ!」 トウジ「聞いとったんかぁ」 シンジ「食事中に席をたつのは良くないと思うよ…」 ケンスケ「ドイツのスプラッタな恐怖と日本の日常侵食型の恐怖は違うんだよ式波さん?」 アスカ「あのねぇ、あたしは完全無欠なの!怖いものなんてないわっ」バンバン トウジ「ほんまかい…そういうこと言うて、肝試しもしたことない外人やろ」 アスカ「? きもだめし、って何よ」 シンジ「お墓とか幽霊が出そうなところに夜行く度胸試しみたいなものだよ」 アスカ「度胸試し…なるほどね、つまり恐怖に耐えるテストなわけ?そんなのお茶の子さいさいよ!」 トウジ「なんでお茶の子さいさいなんて知っとって肝試しは知らんねん…」 ケンスケ「そこまで言うなら、今度肝試しをみんなでしないか?」 シンジ「えぇっ…」 アスカ「あーらバカシンジは怖いのね」ニヤニヤ シンジ「怖くないよ!」 シンジ(…トウジたちが変なことしないか心配、っていうほうが大きいんだけど) アスカ「言ったわね、肝試し絶対するわよ!」 シンジ(それよりアスカが暴走しないかが問題かも) 83 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/23(日) 20:26:07.40 ID:vAgCixkl0 アスカ「ヒカリ、勿論くるわよね?」 ヒカリ「えっ」 アスカ「3バカとあたしだけじゃ不安だもの」 ヒカリ(怖いもの苦手なんだけど…と、トウジがいるなら)ソワソワ ヒカリ「そ、そうね。私も行く」 ケンスケ「すると言っても場所が問題だよな…墓地なんて近くにないし」 トウジ「それなら学校でええやん。夜にこーっそり」 ヒカリ「だめよそんなのっ」 シンジ「警備員さんいるわけだし…学校でするなら放課後とかでもいいんじゃない?」 ケンスケ「下校時刻前くらいならちょうど薄暗いし、いいかも」 84 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/23(日) 20:33:29.07 ID:vAgCixkl0 アスカ「肝試しが学校って…」 トウジ「学校にはな、七不思議っちゅうもんがあるんやで」ニヤニヤ ヒカリ「まさか、旧校舎のほう行くんじゃないわよね…?」 シンジ・アスカ・トウジ「旧校舎?」 ケンスケ「あれ、式波さんはともかくトウジとシンジ知らないの?」 シンジ「何のこと?」 ヒカリ「七不思議の一つ、旧校舎にいる幽霊のことよ」 アスカ「七不思議って本当にあるのね…日本の学校って変なの」 ケンスケ「トイレの花子さんだとか冗談半分の、だけどね…ただ最近、その幽霊を見た人が何人かいるんだ」 トウジ「そんなんただのウワサやろ?ちょうどええわ、肝試しそこにしよか」 85 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/23(日) 20:36:09.03 ID:vAgCixkl0 ヒカリ「旧校舎は立入禁止だからだめよっ」 ケンスケ「…じゃあ、入らなければいいんだよ」チラッ トウジ「…せやな、近くからこっそり見るだけでええやん」ピン! シンジ(ケンスケとトウジ、アイコンタクトしてる…企んでるよねこれ)ジトー ヒカリ「それならいいのかしら…?」 アスカ「遠くから見るだけなんて、つまんなーい」 ケンスケ「七不思議ツアーってことで他のところも回ってさ、ちょっとわくわくしちゃうよね」 トウジ「理科室の人体模型は夕方見たら背筋凍ってしまうで…」 86 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/23(日) 20:42:10.88 ID:vAgCixkl0 アスカ「そういえば旧校舎の幽霊ってどんなんなのよ」 ケンスケ「聞いたところによると、真っ赤な女の幽霊がヴァイオリン弾いてるんだってさ」 アスカ「…ヴァイオリン?」 シンジ(こ、この話題はまずかった!) シンジ「や、やっぱりさ、肝試しはやめ「興味あるわ」…え」 アスカ「ヴァイオリンを弾く幽霊なんて面白そうじゃない、今日の放課後にでも旧校舎見に行きましょうよ」 ケンスケ「そーこなくっちゃな!」 トウジ「ええでー」 ヒカリ「あ、今日はちょっと私は行けないかな…」 アスカ「えー…じゃあ明日は?」 ヒカリ「明日なら大丈夫!」 トウジ「明日の放課後で決定やな!休みなや!」 シンジ(嫌な予感しかしないよ…) 87 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/23(日) 21:02:33.95 ID:vAgCixkl0  放課後 アスカ「帰るわよ、バカシンジ!」 シンジ「今日スーパーによってもいい?」 アスカ「夜ご飯何作るのよ」 シンジ「オムライスかな」 トウジ「なぁお二人さん、ちょっとええか?」 ケンスケ「大事な話があるんだけどさ」 シンジ(企んでる顔だ) トウジ「明日な、肝試し行くやん?」 ケンスケ「どうせなら旧校舎に入ってやっちゃおうと思ってね」 シンジ「ええっ、委員長がいるのに?」 トウジ「せやから2人に話しとるんやろ」 アスカ「ヒカリを説得しろってことね…いいわよ、そっちのが面白そうだし」ニヤリ ケンスケ「さっすが式波様、話がわかるぅ」 トウジ「そこにシビれる」 シンジ「憧れない」チョップ トウジ「センセ、何するんや!せやかて、旧校舎見に行きました、はい終わり、じゃ肝試しにならんやろ」 88 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/23(日) 21:11:42.78 ID:vAgCixkl0 シンジ「委員長が流されると考えても、鍵はどうするのさ?」 トウジ「問題あらへん」 ケンスケ「ピッキングすればいい」メガネキラーン シンジ「堂々と犯罪者宣言だよ…」 トウジ「下手したら捕まるやろうけど、まぁ見つかってもどうにかなるやろ」 シンジ「…父さんのことを当てにしてるんなら、無駄だからね」 アスカ「なんでそこであんたのお父さんが出てくんのよ」 ケンスケ「あれ、知らないの?"碇ゲンドウ"校長先生」 アスカ「それくらい知って…え、まさか親子なわけ?あの、グラサンと?」プクク トウジ「ぜんっぜん似とらんやろー?」ゲラゲラ シンジ「やめてってばぁ!だいたい、むこうは僕のことなんとも思ってないよ…」 ケンスケ「そうかもね」 ケンスケ(校長先生けっこう過保護だけど、本人気づいてないな)ニヤニヤ トウジ(嫌われとる思われとる…シンジの父親も不器用なやっちゃのう) 90 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 00:59:59.26 ID:UGHyjK9y0 >>‎シンジがヒロインだからやで  校長室 冬月「校長…事実が明るみに出るのも時間の問題だぞ」 ゲンドウ「わかっている。だからこそ"餌"を撒いたのだ」 冬月「お前の思い通りになればいいがな」 ゲンドウ「すでにシナリオに沿ってことは進んでいる。問題ありませんよ、冬月先生」ニヤッ 冬月(シナリオ、か…人の心はわからないものだ、そう上手くいってくれるのかね) 91 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 01:14:31.07 ID:UGHyjK9y0  学校 朝 ガラッ 綾波「……」 ヒカリ「おはよう、綾波さん」 綾波「…おはよう」 トウジ「楽しみやなぁ」ワクワク シンジ「危ないことはしないでよね…」 ケンスケ「床が抜けたりしない限り怪我はしないさ」 アスカ「ボロイの?ほこりっぽかったらやだわ…」 シンジ「けっこう古いよ。誰も入ってないみたいだからホコリはたまってそうだなー」 アスカ「楽しみが半減した」 トウジ「細かいこと気にするからやで」 ケンスケ「顔に似合わず、ね」ニヤ アスカ「……」イラッ  バキ ドコッ トウジ「殴ることないやろ…」 ケンスケ「顔面は…痛いっす…」 アスカ「フンッ」 92 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 01:24:06.69 ID:UGHyjK9y0 アスカ「ところで、ヒカリをどう説得するわけ?」コソッ ケンスケ「小芝居をうってみるとか」ヒソ トウジ「旧校舎にボールがーってか?」ヒソ シンジ「無理があるよ…」ヒソ アスカ「…あんたたち使えないわねぇ」ヒソ トウジ「そんな言うたかてわからんもんはわからん」ヒソ シンジ「委員長は拝み倒せば許してくれそうな気もするけどね」ヒソ アスカ「あー確かに」ヒソ ケンスケ「じゃ、旧校舎の近くで土下座して頼み込もう」ヒソ アスカ「あたしは土下座なんかしないわよ」ヒソ トウジ「んなもんわしらでやったるわ」ヒソ シンジ「えー僕も…?」ヒソ 93 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 01:28:58.17 ID:UGHyjK9y0  放課後 空が暗い赤になった時刻 トウジ「おおお"ふいんき"あるんちゃうん?」 ケンスケ「こんな時間まで残ったの初めてだけど、なかなか…」 アスカ「不気味ね」 シンジ「本当に幽霊が出てきそうだよ」 ヒカリ「ちょ、ちょっと私用事思い出したわ」 ガシ アスカ「逃さないわよ、ヒ・カ・リ」 ヒカリ「怖すぎよ、これっ」ブルブル トウジ「大丈夫やて、なんかあったらワイが守ったるわ!」ニカッ ヒカリ「…う、うん」ポッ アスカ・シンジ・ケンスケ「……」ニヤニヤ ヒカリ「な、何笑ってるの!」 94 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/24(月) 01:35:46.78 ID:UGHyjK9y0  七不思議がひとつ、トイレの花子さん ヒカリ「ちょっと、ここ女子トイレよっ!」 シンジ「何普通に入ろうとしてるんだよ!?」 トウジ「七不思議ツアーやで?」 ケンスケ「別によこしまな気持ちで入るわけじゃあ」 アスカ「まあ、トイレに入ったところで誰もいないしいいじゃない」 ヒカリ「よくないわよ…」 シンジ「見回りの先生が来たらどうするの」 アスカ「そんときゃあそん時でしょ」 ケンスケ「そうそう、どうにでもなれ!」キィ アスカ「…なんにもないわね」 トウジ「ま、ただの七不思議の数合わせみたいなもんやろ」 ケンスケ「全国どこにでもこの手の噂はあるしね」 ヒカリ「こんな時間にトイレって、静かで1人で行くにはちょっと怖いのよね」 96 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/25(火) 20:47:39.17 ID:NGkywt0J0 メリークリスマス! ってことで再開 七不思議がふたつ、美術室のうめき声 シンジ「美術室に来たはいいものの」 アスカ「うめき声なんかしないわね」 ケンスケ「大方、聞き間違えだろうねぇ」 97 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/25(火) 20:50:49.49 ID:NGkywt0J0 七不思議(省略 アスカ「けーっきょく何にもないじゃない!」 ヒカリ「まあ、何もなくていいんだけど」ホッ トウジ「メインディッシュは旧校舎やでー」 ケンスケ「やっぱ夕方に見ると雰囲気あるなあ」 シンジ「でも別に、ヴァイオリンの音なんて聞こえないね」 アスカ「もっと近づくわよ」スタスタ ヒカリ「ちょっと、アスカぁ」 98 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/25(火) 20:54:09.76 ID:NGkywt0J0 ケンスケ「あれ、鍵壊されてる…?」 シンジ「え?…ほんとだ」 アスカ「まさか、誰か入ったのかしら」 ヒカリ「先生じゃない?」 トウジ「壊すわけないやろ」 ヒカリ「そ、そりゃそうだけど…」 ケンスケ「誰かが壊したのかもね」 アスカ「だったらその犯人をとっちめてやらなくっちゃ!ね、そうでしょヒカリ」 ヒカリ「ええ!?」 アスカ「行くわよー!」  ガチャッ ヒカリ「アスカ、引っ張らないでよ、やめてえぇぇぇぇ」ズルズル 99 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/25(火) 20:56:16.23 ID:NGkywt0J0 シンジ「…これ壊したの、ケンスケたち?」 ケンスケ「いや、違う」 トウジ「ま、結果オーライやな!ほなワシらも行くでー」 シンジ(中で他の人と鉢合わせたらまずいんじゃ…) トウジ「センセ、イインチョたちに置いてかれとるって!」 ケンスケ「ビデオはどこかな…」ゴソゴソ シンジ「う、うん」 ケンスケ「あったあった」 100 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/25(火) 21:00:39.62 ID:NGkywt0J0 アスカ(意気揚々と来たのはいいけど、ちょっとこわ…じゃなくて気味悪いわね) ヒカリ「あ、アスカ…戻ろうよぉ」コソ トウジ「何ゆっとんねんイインチョ、ちょろっと音楽室見るだけやん、な?」 ケンスケ「そうそう」 シンジ「音楽室って2階?」 ケンスケ「いや、3階だよ」  〜♪ アスカ「っ」ビクッ ヒカリ「アスカ…?」 アスカ「き、きこえる…」 ケンスケ「えっ」 シンジ「本当だ…」 シンジ(でもこれ、ヴァイオリンの音っていうか…) アスカ「ほ、ほ、ほ、ほんとに…幽霊?」アオザメ ヒカリ「」 101 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/25(火) 21:03:52.00 ID:NGkywt0J0 トウジ「…そんなわけ、あらへん」 ケンスケ「第二音楽室はそっちの突き当りの…」  ズボッ トウジ・ケンスケ「えっ」 シンジ「床が…足、抜けれる?」 トウジ「ぐっ…だめや」グイグイ ケンスケ「抜けないよ…」  〜♪ …ガタ アスカ「!」 シンジ「音が、とまった…」  ヒタ ヒタ ヒタ ヒタ アスカ(近づいてくる…こっちに気づいた!?) 102 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/25(火) 21:06:33.89 ID:NGkywt0J0  ガラッ ぬっ アスカ「いやあああああああああああ」ダダダダダダ シンジ「あ、アスカぁ!」 トウジ「こっちくんなあああ」 ケンスケ「うああああああ…って、綾波、さん?」 レイ「こんなところで、何やってるの」 ヒカリ「」チーン シンジ(なんで綾波が…っていうか、委員長気絶してる!?) 103 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/25(火) 21:10:37.45 ID:NGkywt0J0 シンジ「実はかくかくしかじかで…」  説明中 レイ「肝試し…そう、噂になってたのね」 トウジ「えらいビビってもうたわ」 ケンスケ「式波さんなんて走って逃げてったし」 シンジ「綾波が弾いてるのって…ヴィオラ、だっけ」 レイ「ええ」 シンジ「なんでこんなところで…?」 レイ「言われたから」 シンジ・トウジ・ケンスケ「?」 104 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/25(火) 21:14:47.60 ID:NGkywt0J0 アスカ「はぁ、はぁ…」 ミサト「あら?アスカじゃない、どうしたの?」 アスカ「み、ミサト!大変なの、シンジたちが…」 ミサト「落ち着いてアスカ」 アスカ「お化けに殺されちゃう!」 ミサト「え」 今日はここまで 皆さんよいクリスマスを過ごせましたか? 俺は寿司食べただけだ 108 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/27(木) 20:32:10.81 ID:2q2ORK530 再開 ミサト「ど、どういうことなの?」 アスカ「旧校舎のおばけがっ逃げれたのはあたしだけで…!」 ミサト「旧校舎!?あそこは立入禁止でしょ!」 アスカ「あたしが肝試ししたいなんて言ったから…みんな死んじゃうよおおおお」ウワァァン ミサト「おばけなんて出ないわよ…」 ミサト(あそこにいるのは綾波レイ…校長の血縁関係にある人物。何か裏がありそうね) 109 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/27(木) 20:55:25.73 ID:2q2ORK530 レイ「碇校長に、ここで練習するように言われたの」 トウジ「校長にぃ?」 シンジ「どうしてそんなこと…」 レイ「…さあ」ジッ シンジ(なんかすごい見られてるような) ケンスケ「もう日が暮れてきたよ…早く帰ろう」 トウジ「せやなー。イインチョ、起きー」ユサユサ ヒカリ「ううん…はっ、あれ!?」 トウジ「大丈夫かいな。幽霊の正体は綾波やったで」 レイ「驚かせて、ごめんなさい」 ヒカリ「ええっ?べ、別に謝る必要はないわよ…」コンラン アスカ「しんじいいいいひかりいいいいいい」タタタッ ミサト「もう、旧校舎に勝手に入っちゃだめでしょー?」 シンジ「アスカ、先生!」 ケンスケ「ミサトせんせー!」 110 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/28(金) 10:51:40.91 ID:6q3OxZfQ0 昨日書いてる途中から記憶が無い…いつの間に寝てたんだろう ってことで再開 ミサト「洞木さん、大丈夫?」 ヒカリ「は、はい…すみません、先生」 ミサト「いいのよ、どうせ無理やり連れてこられたんでしょ?」 ヒカリ「あはは…」 ヒカリ(半分くらいは自分の意思だったけど) アスカ「ごめん、ヒカリ」ションボリ ヒカリ「ううん、アスカのせいじゃないよ」ニコッ 111 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/28(金) 20:39:26.48 ID:6q3OxZfQ0 トウジ「ほな帰ろかー」 ケンスケ「あ、バッテリーなくなっちゃったな…どこまで撮れてたんだろう」 アスカ「はー、なんか疲れちゃったわ…」 シンジ「けっきょく一番怖がってたのアスカだったね」 アスカ「なっ…こ、怖がってなんかないわよ!」マッカ ヒカリ「ふふ、可愛いんだから」 アスカ「ヒカリまで…」 シンジ「綾波も一緒に、どう?」 レイ「…私がいても、面白く無いと思うから」 シンジ「そんなことないよ」 トウジ「せやで、1人で帰るより皆で帰る方がええに決まっとるやろ」ニカッ ヒカリ「綾波さんの家、途中まで一緒だし」 レイ「…そう」 112 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/28(金) 20:41:59.12 ID:6q3OxZfQ0 次の日 朝 学校 シンジ「おはよう、綾波」 アスカ「グーテンモーゲン」 レイ「おはよう」 ヒカリ「おはよう綾波さん」 レイ「おはよう」 トウジ「おはよーさん」 ケンスケ「おはよう、綾波さん」 レイ「おはよう」 レイ(挨拶…ぽかぽかする) 113 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/28(金) 20:47:28.46 ID:6q3OxZfQ0 レイ(でも、してもらうだけではだめ…明日からは私から、言ってみる) シンジ「そういえば綾波」 レイ「なに?」 シンジ「綾波はいつも放課後、練習してるの?」 レイ「ええ」 アスカ「コンテストにでも出るわけぇ?」ズイ レイ「さあ…私は、言われたからしてるだけ」 アスカ「なによそれ…」 シンジ「ま、まあまあ」アセアセ ヒカリ「私はあんまりクラシックとか聞かないけど、上手かったね」 レイ「そう…」 114 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/12/28(金) 20:52:10.55 ID:6q3OxZfQ0 シンジ「あのさ…もし、迷惑じゃなければ、また聞きに行ってもいいかな」 アスカ「…そうね、私が直々にコーチしてやってもいいわよ!」 シンジ「ええ!?」 シンジ(ヴァイオリン、嫌いって言ってたのに…) アスカ「何よ、その驚きようは!」 シンジ「いや、アスカって…や、優しいんだね」アセアセ アスカ「あったりまえよ!」フフン ヒカリ「アスカ、わかるの?」 アスカ「もちろんよ!なんたってヴァイオリンで優勝したことだってあるんだからっ」 ヒカリ「ええ、すっごーい!」 シンジ(そうだったのか…嫌いって言ってたのはなんだったんだろう?) レイ「……」 シンジ「あ、肝心の綾波に返事をもらってなかったね」 レイ「かまわないわ」