もしQのカヲルが貞カヲルだったら 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:01:00.47 ID:nn6+VUcS0 カヲル「降りてきなよ、シンジ君。話そうよ。」 シンジ「(なんだこいつ、出会い頭から馴れ馴れしいな)」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:02:04.89 ID:nn6+VUcS0 シンジ「ピアノ弾いたことないよ」 カヲル「あ、そう。じゃ、やめよう」 カヲル「じゃあ何する?」 シンジ「あのさ、今そんな気分じゃないんだ。もう放っといてくれない…?」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:05:18.72 ID:nn6+VUcS0 シンジ「とりあえず、君の名前はなんていうの?」 カヲル「渚カヲルだよシンジ君。」 シンジ「(馴れ馴れしいな)じゃあ、渚君で。」 カヲル「で、何する?」 シンジ「一人にしてくれない…?」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:05:54.80 ID:nn6+VUcS0 カヲル「だからさあ、反復練習しなよ。同じ事を何度も繰り返す。自分がいいなって感じられるまで。」 シンジ「はあ…」 カヲル「ホント下手だよね。君って。こんなものを覚えるのにも時間がかかるなんて、リリンって面倒な生き物だねえ。」 シンジ「死にたくなってきた」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:08:16.65 ID:nn6+VUcS0 カヲル「(SDAT)これ直せばいいの?わかった」 (翌日) カヲル「直そうとしたけど気づいたら粉々になったよ」 シンジ「」 カヲル「旧式の機器を直すよりも分解する方が有意義だよ」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:09:43.58 ID:nn6+VUcS0 カヲル「暗くなってきたね。今日はこれで戻る?」 シンジ「戻る(きっぱり)」 カヲル「ええ…」 シンジ「(何なんだよ)」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:11:21.57 ID:nn6+VUcS0 カヲル「星みようよ。」 シンジ「ええ…(世界一面倒くさい顔)」 カヲル「いいじゃないか、どうせ部屋に戻っても引きこもってるだけだろ?」 シンジ「そうだけど…(いちいちムカつく)」 カヲル「じゃ、決まり」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:14:03.31 ID:nn6+VUcS0 シンジ「僕、星が好きなんだ」 カヲル「ふうん。」 シンジ「この宇宙の大きさを感じてると小さい時から何だか凄く安らぐっていうか、十四年くらいじゃ何にも変わらないのが嬉しいっていうか…」 カヲル「…」 シンジ「…」 カヲル「…」 シンジ「…」 シンジ「寝てるし。」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:16:10.55 ID:nn6+VUcS0 カヲル「あれ。」 シンジ「…」 カヲル「いいね、2人で横たわるって。こんなに気持ちいいなんて知らなかったよ」 シンジ「そうだね、よく寝てたね」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:18:41.50 ID:nn6+VUcS0 カヲル「元気ないね。なんかあった?」 シンジ「別に…。ちょっと友達のこと思い出しただけだよ」 カヲル「僕は?」 シンジ「悪いけど、君を友達だとは思えないよ」 カヲル「」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:28:06.43 ID:nn6+VUcS0 カヲル「シンジ君が初号機と同化してる間に起こったサードインパクトの結果だよ。」 シンジ「」 カヲル「一度覚醒し、ガフの扉を開いたエヴァ初号機はサードインパクトのトリガーになった。」 カヲル「リリンの言うニア・サードインパクト。」 カヲル「全てのきっかけは、君なんだよ。」 シンジ「嘘だ!僕は悪くない!!」 カヲル「でもこれが現実だよ。」 シンジ「嘘だ嘘だ!なんでこんなもの見せたんだよ!!」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:29:06.43 ID:nn6+VUcS0 カヲル「知りたがったのは君だろ?」 カヲル「結局君はサードインパクトを起こしただけの罪人だよ。」 シンジ「(掴みかかる)うるさい!それ以上言ったら前歯へしおってやる!!」 シンジ「…!?」 シンジ「…ヒューッヒューッ(過呼吸)」 カヲル「シンジ君?」 カヲル「ええと、こういう時はどうするんだっけ。袋ないし。」 カヲル「(人工呼吸)」 シンジ「」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:31:09.18 ID:nn6+VUcS0 カヲル「シンジ君、時間だって。エヴァに乗るよ」 シンジ「もう僕に近づかないでよ!」 シンジ「あっち行け!」 カヲル「酷い言い草だなあ」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:33:42.48 ID:nn6+VUcS0 カヲル「槍が2本あるから、それ抜けば世界は直るよ。」 カヲル「老人達のシナリオではね。」 シンジ「そんなの信じられないよ!もう誰のことも信じられないよ!!」 カヲル「僕のことも?」 シンジ「一番信じられないよ!!」 カヲル「なんでさ?」 シンジ「一番わけわかんないんだよ!」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:36:05.12 ID:nn6+VUcS0 カヲル「じゃあどうしたら信じてくれんの?」 シンジ「この首輪とって自分に付けたら信じてあげるよ」 シンジ「どうせできっこないよ」 シンジ「誰だって死ぬのは怖いよ」 シンジ「皆僕が死ねばいいと思ってるんだ!」 カヲル「(取ってつける)はい。これでいい?」 シンジ「      」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:39:22.77 ID:nn6+VUcS0 カヲル「首輪が怖いの?ナンデ?」 シンジ「何かあったら死ぬかもしれないんだよ!」 カヲル「死ぬのが怖いの?ナンデ?」 カヲル「ねえナンデ?」 シンジ「もういいよ。エヴァでも何でも乗るから構わないでよ。頭がおかしくなりそうだ。」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:43:08.28 ID:nn6+VUcS0 シンジ「じゃあ、槍二本抜いたら世界が直るの?」 カヲル「そう」 シンジ「胡散臭いなあ…」 カヲル「信じるか信じないかは君次第だよ」 シンジ「まあいいよ、他にやることもないし、首輪の約束もあるし」 シンジ「でもさ、それ本当に危ないから外したら?危ないよ」 カヲル「シンジ君にもらったものだからつけてるよ(上機嫌)」 シンジ「本当に変なやつ…」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:43:47.61 ID:nn6+VUcS0 カヲル「あれ?槍が二本ある。これは違う槍だ。帰ろうよシンジ君。」 シンジ「はあ?」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:44:46.58 ID:nn6+VUcS0 シンジ「何するんだよアスカ!カヲル君も手伝ってよ。」 カヲル「友達だとも思ってないくせにこういう時には頼るんだね。(チート)」 アスカ「ギャーーース!」 シンジ「アスカー!!!!」 シンジ「何してんだよ!!」 カヲル「君がやれっていったのに」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:45:42.43 ID:nn6+VUcS0 シンジ「早く槍を抜かないと!」 カヲル「君ねえ、あれ抜いても世界は戻ったりしないよ。それどころか抜いたらきっとまたインパクト起きるよ。それでも抜く気?」 カヲル「学ばないねえ」 カヲル「君って熱くなると周りが見えなくなるよね。」 カヲル「いいように扱われてるっていい加減気づきなよ。」 シンジ「なんかもうやめる」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/14(金) 23:46:20.99 ID:nn6+VUcS0 END DAYO