シンジ「誕生日プレゼント何がいい?」アスカ「シンジ」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:37:39.63 ID:Irl1OKwn0 アスカ「さて・・・シンジ?」 シンジ「うん・・・なにかな?」 アスカ「誕生日プレゼントを用意してないってどういうこと?」 シンジ「いやあの・・・忘れてたとかじゃなくて」 アスカ「豪勢な料理やケーキで誤魔化せると思ってた?甘すぎるわよバカシンジ」 シンジ「えっと、ごめん。僕なりに色々考えたり、探したりしてみたんだけど・・・」 シンジ「どうにもこれだって思うものが見つからなくて、今日という日を迎えちゃって・・・」 シンジ「もうこうなったら情けないけど、アスカに直接聞いてみようと思ってさ」 シンジ「もちろん中学生だから、あんまり高価なものは用意できないけど」 シンジ「当日に渡せなかったお詫びもあるし、出来る限りのことはするつもりだよ」 アスカ「・・・その言葉に、二言は無いでしょうね?」 シンジ「うん。アスカ、誕生日プレゼント何がいい?」 アスカ「シンジ」 シンジ「・・・えっ?」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:39:45.98 ID:Irl1OKwn0 アスカ「シンジがいい」 シンジ「ごめん、もう一度聞くね。誕生日プレゼント何がいい?」 アスカ「シンジ」 シンジ「えっと、ぷりーず・せい・わんす・あげいん」 アスカ「I want Shinji」 シンジ「英語じゃなくてドイツ語の方が良かったかな?えっと・・・」 アスカ「バカシンジ、あんた何回あたしに同じこと言わせる気?」 シンジ「・・・ねえアスカ。僕、物じゃなくて人なんだけど」 アスカ「だから何よ」 シンジ「いや何よって言われても・・・とりあえず、何か別のもので」 アスカ「あんたが全部あたしのモノにならないなら、あたし何もいらない」 シンジ「やめて補完始まっちゃう」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:42:17.97 ID:Irl1OKwn0 シンジ「大体僕をプレゼントとして貰って、何をさせる気なの?」 アスカ「あたしの身の回りの世話とか」 シンジ「普段から僕やってるよね?それ。ごはん作ったり、洗濯やったり・・・」 アスカ「一緒に出掛けて荷物持ちさせたり」 シンジ「それもいつものことだよね?」 シンジ「買い出しに一緒に行っても、荷物なんて一つも持ってくれないし」 アスカ「一緒にお風呂入って、背中流してもらったり」 シンジ「えっ・・・」 アスカ「一人寝が寂しいときは、添い寝してもらったり」 シンジ「・・・///」カァァ アスカ「何赤くなってんのよ、エロシンジ」 シンジ「なっ、なってないよ!」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:44:14.91 ID:Irl1OKwn0 アスカ「とにかく、ずっとあたしのそばに置いておくの」 シンジ「一応聞くけどずっとって?」 アスカ「一生」 シンジ「えっ」 アスカ「一生。日の当たらない小さな部屋に閉じ込めていじってあげるわ」 シンジ「そのセリフは、真性のLAS厨にしか通じないと思うよ?」 アスカ「あの時あたしが欲しかったものは〜♪」 アスカ「まちがいなくあなたでした〜♪」 シンジ「やめてジャスラック来ちゃう」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:46:34.75 ID:Irl1OKwn0 アスカ「まああたしは今この瞬間に、あんたが欲しい訳だけど」 シンジ「さすがにこの年で人生決まるのはキツイんだけど!?」 アスカ「・・・ったく、しょうがないわね」 シンジ「良かった・・・諦めてくれるんだね?」 アスカ「一生あたしの奴隷か、明日一日あたしの奴隷になるか」 アスカ「どっちか好きな方選びなさい」 シンジ「悪魔だ!ネルフの赤い悪魔がここにいる!」 アスカ「悪魔?聖母の間違いでしょ?」 アスカ「どちらか選べるようにしてあげた、あたしの優しさをなかったことにしたいってーの?」 シンジ「うぅ・・・」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:48:50.09 ID:Irl1OKwn0 シンジ「・・・一生と一日だけなら、一日だけの方に決まってるだろ・・・」 アスカ「決まりね。明日から、あんたはあたしのモノ」 シンジ「一日だけ!一日だけだからね!?大事なことだから2回言ったよ!?」 アスカ「一日あれば十分よ」 シンジ「・・・?」 アスカ「ごほん・・・じゃあ、明日あたしが起きてから、日付けが変わるまで、あんたはあたしに絶対服従」 アスカ「それでいいわね?」 シンジ「はぁ・・・もうそれでいいよ」 アスカ「・・・じゃあ、あたしもう寝るから」 シンジ「うん、おやすみ。僕もお風呂入ってすぐ寝るよ」 シンジ「ミサトさんも、爆睡しちゃってるみたいだし、早く上がって電気消さなきゃ」 アスカ「ん・・・おやすみ」パタン 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:50:24.96 ID:Irl1OKwn0 〜アスカの部屋〜 アスカ「・・・・・・」ドキドキ アスカ「・・・ったくバカシンジ、ほとんど告白してるも同然なのに、なんで気づかないのよ・・・」 アスカ「それとも気付いてるけど、スルーしてんのかしら・・・けど、それは無いか」 アスカ「まあ、とにかく明日。明日一日で既成事実を作って見せる」 アスカ「そして、シンジと・・・」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:53:02.32 ID:Irl1OKwn0 〜翌日〜 アスカ「・・・すぅ・・・はぁ・・・」 アスカ「・・・アスカ、行くわよ」ガラッ シンジ「あ、おはようアスカ」 ペンペン「クェー!」 アスカ「ん・・・あれ?ミサトは?」 シンジ「なんか会議があるとかで、ついさっき出かけたよ」 シンジ「アスカもほら、早く朝ご飯食べなきゃ遅刻しちゃうよ」 アスカ「わかってるわよ・・・で、昨日のことちゃんと憶えてるでしょうね?」 シンジ「え・・・あー。やっぱり夢じゃなかったのかーあれ・・・」 アスカ「とりあえず最初の命令。今日一日これ着けてなさい」ポイッ シンジ「・・・何?これ?」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:55:37.18 ID:Irl1OKwn0 アスカ「チョーカーよ。あたしの犬って証明する首輪」 シンジ「嫌だよ!というか、校則違反で先生に怒られちゃうよ!」 アスカ「適当に言い訳すればいいじゃない」 アスカ「万が一ネルフに反逆した場合、即時処刑が出来る新型の小型爆弾とか」 シンジ「いやいやいや!なんかもう色々酷いよ!?ネルフの信頼ガタ落ちだよ!?」 シンジ「いくらなんでもそこまでしないでしょ・・・ネルフ」 アスカ「そうね・・・『ネルフ』はそんなことしないわね。『ネルフ』は」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 14:57:55.02 ID:Irl1OKwn0 シンジ「・・・なんか、含みのある言い方だね?」 アスカ「別に・・・で、着けるの?着けないの?」 シンジ「いや着けないよ!」 アスカ「・・・ったく、しょうがないわね」 シンジ「良かった・・・諦めてくれるんだね?」 アスカ「・・・」カキカキ アスカ「んっ」ペラッ シンジ「何?そのアスカせんようって書かれた紙」 アスカ「チョーカー着けるか、この紙おでこに貼り付けるか」 アスカ「どっちか好きな方選びなさい」 シンジ「また二者択一!?それだったらチョーカーの方がまだマシだよ!」 アスカ「決まりね」 シンジ「うぅ・・・」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:00:32.42 ID:Irl1OKwn0 シンジ「はぁ・・・」 アスカ「何ため息ついてんのよバカシンジ。学校、行くわよ」 シンジ「うん。わかってるよ・・・」 アスカ「ほら、さっさとする!」グイッ シンジ「ふぇっ!?ちょ、アスカ!?」 アスカ「何よ?」 シンジ「いや何って・・・その、腕」 アスカ「このまま、学校行くわよ」 シンジ「いやいやいや・・・見られたら、確実に噂になると思うんだけど!?」 アスカ「だからやるんじゃない」ボソッ シンジ「・・・?」 アスカ「なんでもないわよ!」グイグイ シンジ「わっ!?」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:03:18.04 ID:Irl1OKwn0 シンジ「・・・」テクテク アスカ「・・・」テクテク シンジ(あぁ・・・歩くたびに、アスカの胸の感触が・・・) シンジ(おまけに何か、すごくいい匂いもするし・・・) シンジ(正直ずっと味わってみたいって気持ちもあるけど・・・) シンジ(人通りが多くなってきて、同じ制服の生徒にちらちら見られてる・・・) シンジ(・・・なんだろうね?この天国と地獄) じーーーーー シンジ「・・・あれ、何かすごく強い視線を感じる」 レイ「じーーーーー」 シンジ「うぇあっ!あ、綾波!?」 レイ「・・・おはよう。碇君」じーーー シンジ「う、うん。おはよう。綾波」 レイ「・・・2号機の人と、何をしているの?」じーーー シンジ(うん・・・まあ、当然の疑問だよね) 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:05:22.14 ID:Irl1OKwn0 シンジ「あの、綾波、これは」 アスカ「別に何したってかまわないでしょ?」 アスカ「これ、あたしのモノだから」 シンジ「ちょ、ちょっとアスカ!?」 レイ「碇君は、物じゃないわ」 アスカ「そうね。けど、今はあたしの所有物よ」 レイ「・・・どうして、そういうことになっているの?」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:07:37.60 ID:Irl1OKwn0 シンジ「いや、あのね綾波。昨日アスカの誕生日だったじゃない?」 レイ「ええ」 シンジ「で、恥ずかしながら、誕生日プレゼントを用意できなくてさ・・・」 シンジ「まあその、お詫びというかなんというかで、今日一日何でも言うことを聞くことにぃ!?」ダァン! シンジ「い、いきなり足踏まないでよアスカ!」 アスカ「うっさい!ペラペラしゃべりすぎよバカシンジ!」 レイ「・・・そう。そういうことなのね」スタスタ シンジ「行っちゃった・・・綾波、わかってくれたのかな・・・?」 アスカ「・・・ふんっ」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:09:55.76 ID:Irl1OKwn0 トウジ「ようセンセ。おはようさん」 ケンスケ「朝からイヤ〜ンな感じで登校してたけど、そこらへん詳しく!」 シンジ「かくかくしかじか」 トウジ「はぁ・・・なんでも言うこと聞くか・・・」 トウジ「それはまた、エライことになってもうたなぁ、シンジ」 シンジ「まあでも、僕自身のせいでもあるし。しょうがないというかなんというか・・・」 ケンスケ「とりあえず事情はわかったけど、シンジ?」 シンジ「何?ケンスケ」 ケンスケ「そのチョーカーも、なんか関係あったりするのか?」 シンジ「ネルフに反逆した場合、即時処刑が出来る新型の小型爆弾らしいよ?」 トウジ「う、嘘やろ!?」 ケンスケ「マジかよネルフ!?」 シンジ「ごめん冗談・・・冗談だから・・・本気にされると色々悲しいよ・・・」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:12:11.10 ID:Irl1OKwn0 シンジ「今朝、アスカに渡されたものだよ。一日着けてろって」 ケンスケ「へぇー?」 トウジ「ほーぅ?」 トウジ(・・・これはアレやな。センセの汗や匂いを一日しっかり染み込ませて・・・)ヒソヒソ ケンスケ(夜に回収。そのまま保管。時々取り出してクンカクンカ)ヒソヒソ トウジ・ケンスケ((イヤ〜ンな感じぃ・・・))ヒソヒソ シンジ「どうしたの?二人してヒソヒソと・・・」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:14:33.07 ID:Irl1OKwn0 キーンコーンカーンコーン トウジ「さあって、メシやメシ♪シンジ、一緒に」 アスカ「バカシンジ。一緒にお昼食べるわよ」 シンジ「あっ・・・うん。トウジごめん。今日は・・・」 トウジ「かまへんかまへん。夫婦水入らずってわけやな。お二人さん」ニヤニヤ シンジ「・・・はぁ」カチャカチャ アスカ「・・・ったく、バカ鈴原・・・」カチャカチャ シンジ「それじゃ、いただきます」 アスカ「シンジ」 シンジ「何?アスカ」 アスカ「はい。あーん」 シンジ「!?」 クラスメイト一同「「「!?!?!?」」」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:17:27.58 ID:Irl1OKwn0 シンジ「・・・あの、アスカ?」 アスカ「あーん」 シンジ「周りの視線が痛いというかなんというか」 アスカ「あーん」 シンジ「だからその・・・ね?」 アスカ「箸ごと口の中に突っ込むわよバカシンジ」 シンジ「うぅ・・・あ、あーん」パクッ アスカ「・・・」 シンジ「・・・」モグモグ アスカ「・・・」ニヘラ シンジ「ねぇアスカ、今一瞬顔が凄いニヤケたような」 アスカ「ニヤケてないっ!」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:19:58.64 ID:Irl1OKwn0 アスカ「今度はあんたが、あたしにあーんってしなさい」 シンジ「えぇ・・・」 アスカ「や・り・な・さ・い」 シンジ「・・・はい。えっと、じゃあ卵焼きで」 アスカ「なんでもいいわよ。あーん」 シンジ「・・・あーん」 アスカ「・・・」パクッ。モグモグモグ アスカ「・・・」ニヘラ シンジ「ねぇアスカ、やっぱり顔ニヤケて」 アスカ「ニヤケてないっ!あーん終了!普通に食べるっ!」 シンジ「な、なんだったんだよもう・・・」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:22:28.28 ID:Irl1OKwn0 キーンコーンカーンコーン シンジ「はぁ・・・やっと終わった」 アスカ「バカシンジ、一緒に帰るわよ」 シンジ「うん、そうなるだろうなって思ってた」 アスカ「なによそれ。ほら」ギュッ シンジ「はいはい・・・」 アスカ「・・・朝の時と比べて、ずいぶん素直になったわね」 シンジ「なんかもう慣れちゃったよ・・・」 アスカ「・・・ふーん」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:24:39.65 ID:Irl1OKwn0 ひーらーいーたーばーかーりーのーはーなーがーちーるのをー♪ シンジ「電話・・・ミサトさんからだ。もしもし」 ミサト『あ、もしもしシンジ君?』 シンジ「どうかしたんですか?」 ミサト『ちょーっちアクシデントがあって、本部に泊まり込みになりそうなの』 ミサト『だから、今日の晩御飯、私の分は用意しなくていいから』 シンジ「あ、わかりました。お仕事頑張ってください」 ミサト『ん、ありがと。じゃあねーん』ガチャ アスカ「ミサト、何だって?」 シンジ「本部に泊まり込みになりそうだから、晩御飯いらないって」 アスカ「・・・じゃあ、今夜は二人っきりってわけね」 シンジ「そうだね・・・晩御飯どうしよう。簡単にパスタでいっか」 アスカ「・・・はぁ」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:27:30.54 ID:Irl1OKwn0 アスカ「ごちそうさまでした」 シンジ「はい、お粗末さまでした」 ペンペン「クェー!」 アスカ「じゃああたし、お風呂入るから・・・って、何身構えてんのよ」 シンジ「いや、背中流せとか言われるんじゃないかと・・・」 アスカ「ふぅーん?そんなにあたしとお風呂入りたいんだ?エロシンジ」 シンジ「ちっ、違うよっ!昨日アスカが言ってたじゃないか!」 アスカ「あ、本気にしてたんだー?シンちゃんかわいいー♪」ニヤニヤ シンジ「もう、早く入ってきなよ!」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:29:29.88 ID:Irl1OKwn0 アスカ「ふぅ・・・シンジー?あがったわよー」 シンジ「うん、僕ももう少ししたら入るから・・・って」 アスカ「んっ!」 シンジ「何?そのドライヤーとヘアブラシ」 アスカ「髪、乾かして」 シンジ「うん、一応聞いたけど、そうだろうなって内心思ってたよ・・・」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:32:03.82 ID:Irl1OKwn0 ゴォォーーー アスカ「痛っ!もうちょっと丁寧にっ!」 シンジ「ご、ごめん。けど女の子の髪を乾かすなんて初めてで」 アスカ「つべこべ言わない!優しく、丁寧に、愛情込めて・・・っ」 シンジ「う、うん。こんな感じ・・・かな?」 アスカ「ん・・・そうね。やればできるじゃない」 ゴォォーーー アスカ「・・・ねぇ、シンジ。あたしの髪、どう?」 シンジ「いや、どうって言われても・・・」 アスカ「正直な感想を言いなさい」 シンジ「・・・わかったよ。じゃあ言うけど・・・」 シンジ「すごく綺麗で、さらさらしてて、いい匂いがして、正直・・・ドキドキする」 アスカ「・・・あんた、髪フェチ?それとも匂いフェチ?」 シンジ「うぅ・・・違うって言いきれない自分が悲しい・・・」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:34:45.58 ID:Irl1OKwn0 ゴォォーーー アスカ「・・・」 シンジ「・・・」 アスカ「・・・ねぇ、シンジ」 シンジ「何?アスカ」 アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・」 シンジ「・・・?」 アスカ「・・・・・・一緒に、寝よっか」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:37:38.79 ID:Irl1OKwn0 シンジ「あの・・・アスカ?入るよ・・・?」 アスカ「・・・あんた、何で布団抱えてんのよ?」 シンジ「いや、だって・・・」 アスカ「同じベッドで寝るに決まってんでしょ?あんたバカァ?」 シンジ「そ、それはさすがにまずいよ!」 アスカ「言っとくけど、なんかヘンなことしたらぶっとばすから」 シンジ「し、しないよ!」 アスカ「じゃあいいじゃない。布団片付けて、さっさと寝る!」 シンジ「はぁ・・・でもやっと、この一日が終わる・・・」 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:39:55.02 ID:Irl1OKwn0 かちっ、かちっ、かちっ・・・ アスカ「ねぇ・・・シンジ、起きてる?」 シンジ「うん・・・起きてるよ・・・」 アスカ「あたしのチョーカー、どうしたの?」 シンジ「お風呂入る前に外して、洗濯カゴの中に・・・」 アスカ「洗う必要ないから、そのまま返しなさい」 シンジ「えっ・・・いやでも」 アスカ「いいから、そのまま返しなさい」 シンジ「・・・?わかったよ」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:42:19.18 ID:Irl1OKwn0 かちっ、かちっ、かちっ・・・ アスカ「ねぇ・・・シンジ、まだ、起きてる?」 シンジ「うん・・・起きてるよ・・・」 アスカ「・・・・・・あたしのこと、好き?」 シンジ「!?えっ・・・と」 アスカ「正直に答えて。まだ日付けは変わってない」 アスカ「あたしの言うことには、絶対服従のはずよ」 シンジ「・・・」 アスカ「答えて」 シンジ「・・・好きか、嫌いかだったら・・・好きだよ」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:44:58.26 ID:Irl1OKwn0 シンジ「けど、この気持ちが、その、そういう『好き』なのか・・・自分でもよくわからない」 シンジ「ただの憧れなのかもしれない、尊敬しているだけなのかもしれない」 シンジ「・・・わからないんだ。誰かを本気で好きになったこと、多分無いから」 アスカ「あんた・・・ほんとにガキね」 シンジ「うん・・・そうだね。ところで・・・」 アスカ「何よ。ガキシンジ」 シンジ「アスカは、僕のこと」 アスカ「ストップ」 アスカ「聞かないで。言葉にしないで」 アスカ「あんたが、自分の気持ちに気付くことが出来たら」 アスカ「その時に、ちゃんと教えてあげる」 シンジ「うん。ごめん・・・ありがとう」 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:47:44.73 ID:Irl1OKwn0 かちっ、かちっ、かちっ・・・ アスカ「・・・もうすぐ、日が変わるわね・・・」 シンジ「うわ・・・もうそんな時間なんだ・・・」 シンジ「そろそろ、無理やりにでも寝なきゃ・・・明日も学校だし」 アスカ「そうね・・・じゃあ、最後の命令」 アスカ「おやすみのキスを、あたしにしなさい」 シンジ「あqwせdrftgyふじこlp;@:!?」 アスカ「耳元で意味不明の奇声上げんなバカシンジ!」 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:50:08.75 ID:Irl1OKwn0 シンジ「いやだって、その、えっ?」 アスカ「いいから早く!日付変わる前に!あんた男でしょ!?覚悟決めてやりなさい!」 シンジ「あぁ・・・っもう!わかった!やるよ!目を閉じて!」 アスカ「んっ!」パチッ シンジ「すぅー・・・はぁー・・・」 アスカ「・・・」ドキドキ シンジ「・・・」チュッ 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:52:36.52 ID:Irl1OKwn0 アスカ「・・・」 シンジ「・・・」 アスカ「・・・ほっぺた?」 シンジ「いや、だって、どこにしろとか言われてないし」 アスカ「・・・このヘタレ。チキン。ガキシンジ」 シンジ「どうせヘタレだよ・・・チキンだよ・・・ついでにガキだよ・・・」 アスカ「はぁっ・・・もう、いいわ。おやすみ」 シンジ「うん・・・おやすみ」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 15:55:41.04 ID:Irl1OKwn0 かちっ、かちっ、かちっ・・・ アスカ「ねぇ・・・シンジ?」 シンジ「うん・・・なに?アスカ」 アスカ「次のあんたの誕生日までに、あたしに対する答えを出しなさい」 アスカ「そうしたら・・・」 シンジ「・・・?」 アスカ「・・・今度はあたしが、あんたのモノになってあげる」 終劇 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 16:02:53.97 ID:Irl1OKwn0 蛇足という名の後書き。ネタが思いついたのは3日の夜。 しかし睡魔と明日の仕事で、とても4日には投下できない。けどそこに、 「誕生日に間に合わないなら、その翌日の話にすればいいんじゃね?」という天啓。 アスカ&中の人、誕生日おめでとうございました。 PS.パンツ脱いだ人ごめん。けどエロは前作(の処女作)で書き殴っちゃったからムリ。 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/12/05(水) 16:23:25.43 ID:Irl1OKwn0 あぁ・・・っふと書いてしまったことがコピペにされそうとしている・・・っ! 恥ずかしい・・・けど気持ちいい・・・何故だ!?