ゲンドウ 「乗るなら早くしろ、でなければ帰れ」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:07:17.95 ID:cGtzzCsI0 シンジ「じゃあ帰る」 ゲンドウ「そうか」 シンジ「それじゃあ帰ります。お邪魔しました」 リツコ「またいつでも来なさい」 日向「コーラ持ってくかい?」 青葉「あ、メアド交換しとこうぜ!」 マヤ「あ、私も私も」 冬月「気を付けて帰るんだぞ」 シンジ「はい」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:10:39.11 ID:cGtzzCsI0 シンジ「それじゃあ、……えーっと」 レイ「綾波。綾波レイ」 シンジ「ああ。また会う事があったらよろしくね、綾波」 レイ「ええ。さよなら」 シンジ「みなさんも、お元気で」 ゲンドウ「……」 シンジ「次の電車、何時だったかな……」 ミサト「……ちょっと待ちなさい、シンジ君!」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:14:01.31 ID:cGtzzCsI0 シンジ「え?何ですか?」 ミサト「どうせだから駅まで送ってくわよ。遠いし」 リツコ「こら!またアナタはそうやってサボろうとして……」 ミサト「良いじゃない別に〜〜」 リツコ「まったくもう」 マヤ「じゃあ、ついでに買い出し行ってきてくださいよ」 青葉「そうっすよ。超熟と卵もうすぐ無くなりそうですよ」 ミサト「ええ!?まあ、良いけど。じゃあシンジ君、行きましょう」 シンジ「はい!」 ゲンドウ「……」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:17:31.18 ID:cGtzzCsI0 シンジ「それじゃあ、改めてみなさんさようなら」 青葉「おう!また来いよ!」 マヤ「後でメール送るからね!」 冬月「俺もメールの使い方覚えなきゃなぁ」 日向「シートベルト、ちゃんと締めるんだぞ!」 レイ「さよなら」 シンジ「はい!ありがとうございました!」 ゲンドウ「……」 ゲンドウ「……シンジ」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:20:56.60 ID:cGtzzCsI0 シンジ「何?父さん」 ゲンドウ「……」 シンジ「……?」 ゲンドウ「……シンジ」 シンジ「……うん」 ゲンドウ「……」 シンジ「……」 ゲンドウ「……朝ごはんは、毎日ちゃんと食べるんだぞ」 シンジ「分かったよ父さん。ありがとう」 ゲンドウ「ああ。健康は大事だ」 シンジ「それじゃあ、また連絡するね」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:24:46.54 ID:cGtzzCsI0 ミサト「それじゃあ、先行って車で待ってて」 シンジ「はい!」 リツコ「ネルフの中で迷子にならないようにね!」 シンジ「大丈夫です!警備員さんに地図貰いましたから!」 マヤ「じゃあねー!」 日向「元気で!」 青葉「勉強とか頑張れよー!」 シンジ「はい!お邪魔しました!」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:29:32.56 ID:cGtzzCsI0 車の中 シンジ「……」 ミサト「どうしたの?ボーっと外なんて見ちゃって」 シンジ「え?あ、いや、あの使徒っての大きいなーと思って」 ミサト「ああ。ね、大きいわよね」 シンジ「ああいうのって自立出来るんですね」 ミサト「意外と軽いのかもしれないわね」 シンジ「でも軽いと風で飛ばされたりしません?」 ミサト「そこは、ほら、不思議な力で地面に貼り付いてるのよ」 シンジ「ああ、なるほど〜。……あ、ビーム出した」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:34:18.27 ID:cGtzzCsI0 車中 ミサト「……」 シンジ「……」 ミサト「……音楽とか掛ける?」 シンジ「何があるんですか?」 ミサト「環境音楽とテクノ。あと落語」 シンジ「じゃあ環境音楽で」 ミサト「おっけー」   カーラジオ『〜〜〜♪〜〜〜』 シンジ「……あ、海の音ですね」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:37:56.85 ID:cGtzzCsI0 車中   カーラジオ『〜〜〜♪〜〜〜』 ミサト「……」 シンジ「……」 ミサト「……」 シンジ「……」 ミサト「……」 シンジ「……」 ミサト「……海」 シンジ「え?」 ミサト「……最近行ってないなぁ、と思って」 シンジ「ああ、僕もです」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:41:45.80 ID:cGtzzCsI0 車中 ミサト「海ってさ」 シンジ「はい」 ミサト「いざ行くと何して良いか分かんないよね」 シンジ「ああ、分かります」 ミサト「何かはしゃいだなぁ、ってのは覚えてるんだけど」 シンジ「はい」 ミサト「具体的に何やってたかちゃんと思い出せないんだよね」 シンジ「そうですね」 ミサト「……海、行こうかなぁ」 シンジ「……あ、またビーム」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:45:28.23 ID:cGtzzCsI0 駅 ミサト「さあ、着いたわよシンジ君」 シンジ「すみません送ってもらっちゃって……」 ミサト「良いのよ!私もサボりたかったし」 シンジ「アハハ」 ミサト「もうちょっとで電車来るみたいだから、ちょっと待っててね」 シンジ「はい!」 ミサト「……さてと、私も急がなきゃなぁ」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:49:30.12 ID:cGtzzCsI0 シンジ「ああ、使徒とか大変そうですもんね」 ミサト「あ、うん、それもあるんだけどね」 シンジ「はい」 ミサト「使徒来てるから、スーパー閉まっちゃうかもしれないし」 シンジ「あ、なるほど」 ミサト「卵と超芳醇とコーンフロスティ買わなきゃいけないからさー」 シンジ「あれ?超熟じゃなかったですか?」 ミサト「え?そうだっけ?」 シンジ「はい、たしか」 ミサト「……ちょっとリツコに確認してみる」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 02:54:29.36 ID:cGtzzCsI0 ミサト「……」   電話『Prrrrr』 ミサト「……」   電話『Prrrrr』 ミサト「……うーん、出ないなぁ」   電話『Prrrrr』 ミサト「……」 シンジ「……」   電話『Prrrrr』 ミサト「……使徒のアレで忙しいのかしら」 シンジ「……あ、またビーム出した。凄いなぁ」   電話『Prrrrr』 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:01:00.83 ID:cGtzzCsI0 ミサト「……」   電話『Prrrrr……ピッ!』 リツコ『もしもし?』 ミサト「あ、もしもしリツコ?何やってたの?早く電話取ってよ」 リツコ『ゴメン。マナーモードにしてた。それで、何?』 ミサト「いや、買い出しの事なんだけどさ、買ってくるのって超熟だっけ?超芳醇だっけ?」 リツコ『超熟よ。八枚切り』 ミサト「ああ、そうだっけ?おっけー。すぐ戻るね」 リツコ『早くしてよ?副指令、もう器に牛乳入れて待ってるんだから』 ミサト「はいは〜い」   電話『ピッ!』 シンジ「……あ、飛行機落ちた」 ミサト「ありがとうシンジ君!超熟で合ってた」 シンジ「ホントですか?それは良かった」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:05:16.72 ID:cGtzzCsI0 シンジ「……そう言えばミサトさん」 ミサト「ん?何?」 シンジ「僕って確か、あのエヴァとか言うのに乗る為に呼ばれたんですよね」 ミサト「そうよ。貴方にはエバーに乗る資格があるの」 シンジ「……あの綾波って子も?」 ミサト「ええ」 シンジ「……なるほど……」 ミサト「……どうかした?悩んだ顔してるけど」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:09:52.90 ID:cGtzzCsI0 シンジ「いえ。あのロボット、作るのにどれくらい掛かるのかなー、と思って」 ミサト「ああ、気になるよね。まあ、エバーはロボットじゃないんだけど」 シンジ「高いんですよね」 ミサト「私の給料じゃちょっと手が出しにくいわね」 シンジ「そういうのを中学生に動かさせるって大丈夫なんですか?」 ミサト「うーん、まあ、君たちしか乗れない設定だからさー」 シンジ「修理代とかも結構掛かりますよね」 ミサト「掛かる掛かる。もう大変なんだから」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:14:52.82 ID:cGtzzCsI0 シンジ「それで、一体幾らくらいなんですか?」 ミサト「当ててみる?はい、電卓」 シンジ「う〜ん、じゃあ、このくらい?」カチャカチャ! ミサト「ああ、もっと高いなぁ」 シンジ「ええ!?じゃあ、……これくらい」カチャカチャ! ミサト「残念。もっともっと」 シンジ「うーん、じゃあ、思い切って……、これくらいですか!?」カチャカチャ! ミサト「あ、それは思い切りすぎ」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:18:41.75 ID:cGtzzCsI0 シンジ「ええ?じゃあ、これくらいかな?」 ミサト「お、そうそう、大体それくらい」 シンジ「うわー、すごい額ですね」 ミサト「そうねー。正直ドン引くよね」 シンジ「ビルゲイツとかなら買えますかね」 ミサト「ジョブズとかね。でも買っても使えないし」 シンジ「見世物として運用出来るんじゃないですか?」 ミサト「採算は取れないんじゃないかなー」 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:24:53.34 ID:cGtzzCsI0 シンジ「……あ、電車来ましたね」 ミサト「ホントだ。そろそろ私も行かなきゃ」 シンジ「それじゃあ、今日は色々とありがとうございました」 ミサト「ええ。また使徒が来てない時にでも遊びに来なさい」 シンジ「はい!是非!」 ミサト「じゃあ、気を付けて帰るのよ。使徒のビームとか」 シンジ「はい!」 ミサト「……あ、それと」 シンジ「……何です?」 ミサト「碇指令、あなたのお父さんから、伝言よ」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:28:15.23 ID:cGtzzCsI0 シンジ「……父さんから?」 ミサト「あなたが車で待ってる間に、受け取ったの」 シンジ「……」 ミサト「それじゃあ、読み上げるから」 シンジ「はい」 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:34:57.40 ID:cGtzzCsI0 ミサト「……『シンジへ』」 ゲンドウ『今日ははるばる遠い所まで済まなかった』 ゲンドウ『学生のお前にとっては電車代も大変だっただろう』 ゲンドウ『お小遣いをいつもより多めに振り込んでおく』 ゲンドウ『だが、無駄遣いはしないように気を付けろ』 ゲンドウ『あと、今日見たエヴァンゲリオンの事だが』 ゲンドウ『友達に自慢するのも程ほどに』 ゲンドウ『自慢ばかりしていると嫌われる事もある』 ゲンドウ『また見たかったらいつでも来なさい』 ゲンドウ『年末はそちらに帰ります』 ゲンドウ『父より』 ミサト「以上よ」 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:40:16.58 ID:cGtzzCsI0 シンジ「……まったく、父さんは」 ミサト「シンジ君……」 シンジ「相変わらず口下手なんだから」 ミサト「家族にもそうなの?」 シンジ「はい。職場でも無口みたいで、逆に安心しました」 ミサト「そうね。私も碇指令が談笑とか、あまり想像出来ないわ」 シンジ「アハハ!……あ、そろそろ電車が」 ミサト「あらやだ。ほら、急いで急いで」 シンジ「はい!それじゃあ、また来ます!父にもそうやって伝えといて下さい!」 ミサト「分かったわ!それじゃあね!」 シンジ「はい!」 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:45:29.18 ID:cGtzzCsI0 こうして、シンジは第3新東京市を後にした この後、再びシンジがこの町を訪れ エヴァに試乗してみたら使徒が襲来したり ドイツから来た少女アスカと出逢ったり 葛城ミサトの家に四人で同居する事になったりと色々あるのだが それはまた別の話である。    終わり 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/10/26(金) 03:48:59.83 ID:cGtzzCsI0 ごめん 正直サキエルの事忘れてた そして特に何も考えてなかった あと、四人ってのはシンジ、ミサト、アスカ、ゲンドウの事です ペンペンはペットなのでカウントしてません