夜神月「粧裕の余命が一ヶ月…?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 20:57:02.96 ID:PCwJHzxdO 月「そんな嘘だ…」 医者「残念ながら…現在の医療では治すことは叶いません…」 月「ふっふざけるな!それをどうにかするのが医者の仕事だろ!」 総一郎「月!やめなさい!」 月「粧裕がどうして…」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:01:15.91 ID:PCwJHzxdO 〜病室〜 月「粧裕…」 粧裕「なにそんなに深刻な顔してるのお兄ちゃん。ちょっと疲れただけだって。お医者さんもすぐ退院できるって言ってたよ?」 月「…そうだな…粧裕はいい子だからすぐ元気になるよ…!」 粧裕「お兄ちゃん、もう私14歳だよ。いつまでも子供扱いしないでよ」 月「あっ…そうだな…ごめんな粧裕…」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:03:37.14 ID:PCwJHzxdO 〜自宅〜 月「うっ…うう…」 リューク「月…泣いてるか?」 月「あんなに優しい子が…なんで…!」 リューク「始めに言ったはずだ。デスノートを使った人間は不幸になる」 月「なっ…それなら僕が…」 リューク「人間っていうのは面白いな…月。自分の不幸より最愛の人間の不幸の方が不幸に感じるんだからな」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:05:59.15 ID:PCwJHzxdO リューク「犯罪者を殺しまくった報いだ。あんなクズでも悲しまない人間はいないもんだ」 月「くそっ!こんなものがあるから!」 デスノートを床に投げつける リューク「…」 月「フフフ…フハハハハハハハハハ!」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:09:29.98 ID:PCwJHzxdO リューク「月…?」 月「おかしくてたまらないよ…妹一人の命すら救えなくてなにが新世界の神だ…なにがキラだ」 リューク「ならもうデスノートの所有権を放棄するのか?」 月「…」 月、突然部屋を出る リューク「おい、月どこに行くんだ?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 20:57:02.96 ID:PCwJHzxdO 月「そんな嘘だ…」 医者「残念ながら…現在の医療では治すことは叶いません…」 月「ふっふざけるな!それをどうにかするのが医者の仕事だろ!」 総一郎「月!やめなさい!」 月「粧裕がどうして…」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:01:15.91 ID:PCwJHzxdO 〜病室〜 月「粧裕…」 粧裕「なにそんなに深刻な顔してるのお兄ちゃん。ちょっと疲れただけだって。お医者さんもすぐ退院できるって言ってたよ?」 月「…そうだな…粧裕はいい子だからすぐ元気になるよ…!」 粧裕「お兄ちゃん、もう私14歳だよ。いつまでも子供扱いしないでよ」 月「あっ…そうだな…ごめんな粧裕…」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:03:37.14 ID:PCwJHzxdO 〜自宅〜 月「うっ…うう…」 リューク「月…泣いてるか?」 月「あんなに優しい子が…なんで…!」 リューク「始めに言ったはずだ。デスノートを使った人間は不幸になる」 月「なっ…それなら僕が…」 リューク「人間っていうのは面白いな…月。自分の不幸より最愛の人間の不幸の方が不幸に感じるんだからな」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:05:59.15 ID:PCwJHzxdO リューク「犯罪者を殺しまくった報いだ。あんなクズでも悲しまない人間はいないもんだ」 月「くそっ!こんなものがあるから!」 デスノートを床に投げつける リューク「…」 月「フフフ…フハハハハハハハハハ!」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:09:29.98 ID:PCwJHzxdO リューク「月…?」 月「おかしくてたまらないよ…妹一人の命すら救えなくてなにが新世界の神だ…なにがキラだ」 リューク「ならもうデスノートの所有権を放棄するのか?」 月「…」 月、突然部屋を出る リューク「おい、月どこに行くんだ?」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:21:26.21 ID:PCwJHzxdO 月「リューク!?所有権は放棄したはずだ。何故姿が見えている?」 リューク「ククク…特定の人間にだけ姿を見せるなんて簡単だ」 月「わざわざ死神界から僕を笑いにきたのか?」 リューク「いや、たまたま死神界で面白いもんをみつけたからな」 月「白いノート…?」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:24:48.19 ID:PCwJHzxdO リューク「これはデスノートとは対をなすノートだ。DEATH NOTEが死のノートならこのBLOOD NOTEは生のノートと言ったところか…」 月「生のノート?」 リューク「このノートに名前をかかれた人間は必ず天寿を全うする。それまでにかかっていた病気や怪我は全て無効になる」 月「…僕に…くれるのか!?」 リューク「ああ作られたはいいがこんなノートを使う死神はいない。元々あってないようなものだからな」 月「…ありがとうリューク。これで粧裕を…」 リューク「ただな月…このノートを使う代償は使用者の死だ」 月「!」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:26:54.73 ID:PCwJHzxdO リューク「ただの言い伝えじゃないぞ。俺は実際このノートを使ったジェラスが砂になるのをみた」 月「海砂のノートの元の所有者?」 リューク「そうだ」 月「でもその死神はデスノートを使って海砂の寿命を延ばしたから死んだって…」 リューク「レムはこのノートの存在を知らなかったんだろうな」 月「…」 リューク「あと一つ」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:28:53.60 ID:PCwJHzxdO 月「なんだ?」 リューク「このノートを使った人間、死神は死ぬ。そして最初からいなかったことになるんだ」 月「!」 リューク「つまり存在しなかったことになるんだ。夜神家は3人家族。キラはおろか夜神月という人間は始めからこの世に存在しない。誰からも忘れ去られる」 月「つまり…僕が粧裕を救っても…」 リューク「ああそうだな。お前は誰からも感謝されることなく消える」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:32:01.90 ID:PCwJHzxdO リューク「それでも使うのか?」 月「もちろんだ。デスノートを使ったのは僕だ。粧裕はなにも悪くない」 リューク「じゃあ今すぐ名前をかくんだな」 月「…待て…名前をかくのは一週間後だ…。それまで粧裕と最後の一週間を過ごしたい」 リューク「ククク…いいだろう。だがブラッドノートは元はジジイのもんだから回収しなきゃならにい。一週間お前に憑くぞ?」 月「ああ」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:35:58.28 ID:PCwJHzxdO 〜病室〜 粧裕「ゴホッゴホッ……あっお兄ちゃん」 月「粧裕もう大丈夫だ。今先生に話をきいてきた。一週間後には退院できるそうだ」 粧裕「本当!?」 月「本当だ。僕が今まで粧裕に嘘をついたことはないだろう」 粧裕「うん!じゃあさ退院したら今まで入院してた分もたくさん遊んでね!」 月「ああ…もちろんだ…」 粧裕「約束だよ!」 月「ああ約束だ」 リューク「…」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:39:57.73 ID:PCwJHzxdO (それから一週間、あんなに退屈していた世界だったはずなのに色々な発見があった。ふとみた空の美しさ。まちを歩く人々。そしてなにより粧裕…。しかしそれらが僕の生に対する執着を強くしていた) 〜ある日の夜〜 月「うっうううう…」 リューク「どうした月…」 月「うっ…死にたくない…粧裕と…父さん…母さん…海砂…L…」 リューク「お前はそう思っていた犯罪者を何人も殺したんだぞ」 月「そんなことは分かってる…」 リューク「そんなに死にたくないならブラッドノートに名前をかくのをやめればいいじゃないか」 月「…それは…駄目だ…!」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:42:52.35 ID:PCwJHzxdO 〜一週間後の病院〜 総一郎「大変だ…月!粧裕が…!」 月「ああ分かってる」 〜粧裕の病室〜 総一郎「粧裕!」 粧裕「お…父さん…?それにお兄ちゃん…?」 月「粧裕…もうしゃべるな…」 総一郎「らっ月…!」 月「父さん母さん…少し外に出てくれないか…」 母「なに言ってるのこんな時に!」 月「頼む!」 月「父さん、母さん、今まで育ててくれてありがとう」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:44:33.87 ID:PCwJHzxdO 総一郎「なっなに言ってるんだこんな時に!」 月「ごめん…どうしても今言っておきたかったから…」 総一郎「さあ早く粧裕の病室に戻るぞ!」 月「…ああ僕もトイレに行ってからすぐに戻るよ…」 月「もうこの世界ともお別れだな」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:47:19.66 ID:PCwJHzxdO リューク「名前をかくのか?」 月「ああこれ以上は粧裕の命が危ない」 カキカキ 夜神粧裕 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:50:22.09 ID:PCwJHzxdO 月「はあこれで僕も終わり…か…」 リューク「一つ言い忘れといたルールがあった」 月「…」 リューク「ブラッドノートはなんてものは実は存在しないんだ」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:52:48.16 ID:PCwJHzxdO 月「なっ?!どういうことだリューク!?」 リューク「言っただろ?俺は退屈してるだけだ。なにも慈善活動のためなんかに人間ごときにノートを届けたりしない」 月「…最初から全部…嘘だったのか!?」 リューク「分かったらせいぜい妹と最期の時間を過ごしにいくんだな」 月「…くそっ!!」 ダダダッ リューク「さて俺もこの暇潰しの代償を支払わないとな…」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:55:04.48 ID:PCwJHzxdO 〜病室〜 月「粧裕!」 粧裕「あっ…お兄ちょん…」 月「粧裕!」 総一郎「粧裕!」 母「粧裕!」 ピー 医者「残念ですが…」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:56:10.90 ID:PCwJHzxdO 月「粧裕!粧裕!死ぬな馬鹿野郎!」 総一郎「月!」 母「うっうわああああああ」 トクントクン 月「!」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 21:57:16.70 ID:PCwJHzxdO 粧裕「んっ」 月「粧裕!」 医者「そんな…信じられません…。血圧、血糖値全てみるみる正常値に…」 粧裕は一命を取り留めた 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 22:00:03.05 ID:PCwJHzxdO 月「ん?白いノート?それに砂…」 月「BLOOD NOTE?」 パラリ 夜神粧裕 END 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/09/22(土) 22:01:37.13 ID:PCwJHzxdO 読んでいただいた方々ありがとうござしました 誤字多くてすいませんでした