マスオ「ええ!?最期のガラスをぶち破るのかい!?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 21:39:16.55 ID:VbY2WNy70 マスオ「世界が逆に回転するのかい!?」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 21:44:03.14 ID:VbY2WNy70 黒「今回のターゲットは?」 黄「フグ田マスオ…海山商事の社員だ こいつに近づいて海山商事が握ってるゲート絡みの情報を入手してもらう」 タマ「にゃ〜お」 猫「だから寄ってくるなって! まったく、この時期はどいつもこいつもさかってて困る…」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 21:52:08.37 ID:VbY2WNy70 黒「ただの係長だろ?たいした情報を持ってるとは思えないが…?」 黄「そう思うだろ?ところが奴さん、実はうちの組織のスパイってわけだ ところが何を思ったのかここ数か月連絡が途絶えててな…」 黒「どういうことだ?」 黄「怪しまれて身動き取れなくなってんのか…はたまた契約者に洗脳でもされたか… まあ、そこんとこを探るのも今回の仕事のうちってわけだ」 タマ「にゃー!」 猫「ああ、ちょっ!やめ…! 黒、助けてくれ!! アーッ」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:07:38.82 ID:VbY2WNy70 黒「留学生の李舜生です。今日からお世話になります」ペコリ サザエ「まーまー気にすることないのよ ささ、あがってあがって」 カツオ「まったく姉さんったらイケメンに目がないんだから」 サザエ「何ですって〜! こら、カツオまちなさい!!」 黒「…にぎやかなご家族ですね」 フネ「元気さだけが取り柄ですからね。ささ、部屋に案内しましょう」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:15:29.64 ID:VbY2WNy70 ―黒の部屋― ?「潜入に成功したようだな、黒」 黒「猫か?」 猫「ああ、ちょっと待ってくれ黒。こっちはこっちで潜入に催行したはいいんだが… ヤバい、あいつが来る」 タマ「ミャー!」 猫「待ってろよ黒、また追って連絡する!!」ダバダバダバ 黒「…今回は猫は頼りにならなさそうだ」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:23:04.24 ID:VbY2WNy70 ―翌日― 黒「どうしたんですか?皆さん 朝からそんなに慌てて」 サザエ「ああ、大変なのマスオさんが…」 波平「落ち着かんかサザエ!とりあえず今は様子を見よう」 タラオ「ママー、パパはどこですか?」 黒「落ち着いてください、マスオさん、でしたっけ? 旦那さんに何かあったんですか?」 サザエ「マスオさん、昨日から家に帰ってないの!会社にも行ってないって言うし、携帯もつながらないし…」 黒(!? フグ田マスオが失踪? まさか潜入に感づかれたか…?) 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:32:08.96 ID:VbY2WNy70 サザエ「どうしよ…やっぱり警察に連絡した方が…」 波平「落ち着けサザエ!ここは儂が…」 フネ「いい加減にしてください、そう言う父さんが一番落ち着いてないじゃないですか」 波平「うむぅ…」 フネ「ここは私とサザエが家に残りますから、父さんはいつも通り会社に行ってください。子供たちも学校へ行くこと。いいですね」 ワカメ「でもマスオさんが…」グスン カツオ「いいから行くぞワカメ! ほら、李さんも途中まで一緒に行きましょう」 黒「はい、そうですね… それでは皆さん、いってきます…」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:39:00.78 ID:VbY2WNy70 ―公園― 黒「どう思う、猫?」 猫「消されたと考えるのが妥当だろうな」 黒「だな。銀にフグ田マスオを探させているが… 銀、見つかったか?」 銀 「…」ワカンナイ 黒「…そうか 引き続き頼む」 猫「これからどうするんだ?」 黒「俺はとりあえず海山商事をあたってみる。猫、磯野家の監視は任せた」 猫「了解」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:46:08.80 ID:VbY2WNy70 ―通学路― ワカメ「…ぐすん、えっぐ」 カツオ「いつまで泣いてるんだワカメ まだマスオさんに何かあったって決まってないだろ、な」 ワカメ「だって、だって…」 カツオ「?」 ワカメ「マスオさんがいなくなっちゃたの、わたしのせいだもん」カッ カツオ「う、うわあああ!!!これは…!」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:51:11.46 ID:VbY2WNy70 猫「!! あれは…!?」 黒「ランセルノプト放射光… カツオとワカメが向かった方向だ」ダッ 猫「おい待てよ黒、黒!」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:58:43.70 ID:VbY2WNy70 ―惨状― 猫「…むごいな それにこの帽子はカツオの…」 黒「…」 猫「契約者の仕業だな。能力は物質反転といったところか…フグ田マスオを消したのと同じ奴の仕業か?黒、どう思う」 黒「…ワカメ」 猫「?」 黒「ワカメの姿がない、探すぞ」ダッ 猫「ああ、おい黒 だから待てって!」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:09:10.97 ID:VbY2WNy70 ワカメ「最初は、ハチだった」 ワカメ「それで、マスオさんが、何をしてるんだ!って言うからわたし怖くなって…」 ワカメ「それにお兄ちゃんも…わけがわからないよ どうしてわたし…」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:13:52.83 ID:VbY2WNy70 ―回想― ハチ「ワン!ワン!」 ワカメ「やめて、吠えないで」 ハチ「ワン!ワン!」 ワカメ「じゃないと…わたし…」カッ ハチ「ワン…ワギャアアアアアアアアア クーン クーン」バリバリバリバリバリ マスオ「ええ!?ワカメちゃん、何をしてるんだい!?」 ワカメ「やめて!近よらないで!!」カッ マスオ「ランセルノプト反射光…!? ワカメちゃん、君は」バリバリバリ マスオ「ええ!?これが君の能力…世界が逆に回転するのかい!?」ウバシャアアア 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:19:01.75 ID:VbY2WNy70 モラトリアム。契約の対価の支払いを猶予されている代わりに、その能力を制御しきれない不完全な契約者。 過去にも一人、あまりにも強力な能力を制御しきれずに地獄を見た少女がいた 黒「…」 猫「おい黒、何をぼけっとしてる!いたぞ!」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:26:01.20 ID:VbY2WNy70 黒「ワカメちゃん!」 ワカメ「…李さん?どうしてこんなところに」 黒「朝の様子が心配になって、ついてきちゃいました。具合は大丈夫ですか?」 ワカメ「やめて…来ないで… じゃないとまたわたし」 猫(黒、様子が変だ ここはひとまず退け)ボソボソ タマ「にゃー!!」バサァ 猫「ってお前は…なんでこんな時に!!」 ワカメ「きゃああああああ!!」カッ タマ「ぎにゃあああああああ!!!!?」ウバシャアアアア 黒「!」 猫「やはり、この子が…!」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:34:28.62 ID:VbY2WNy70 その刹那、黒が間合いをつめてワカメに掴みかかる ワカメ「きゃっ!」バチ 猫「でかしたぞ、黒」 黒「ひとまず眠らせた…黄に連絡をとってくれ この子の身柄を預かってもらう」 猫「わかった。しかしまあ、こうなっちまうと美人も…いや美猫か?ともかく台無しだな」 タマ「…」シシルイルイ 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:41:40.10 ID:VbY2WNy70 ―その頃― ?「儂じゃ。どうやらカツオが死に、さらにワカメは捕えられたようじゃ。観測霊からの報告だし間違いなかろう」 ?「マスオ君が死んだのは痛手だったが、この上ないデータは入手できたしよしとしよう」 ?「なあーに、心配するな。ワカメの始末はこちらでつけるわい」 ?「バッカモーン!その口のきき方はなんじゃ!?おって連絡するから待っておれ」ガチャ 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:51:20.62 ID:VbY2WNy70 猫「黄との連絡がとれた。すぐに向かうのでその場で待機してろ、だそうだ」 黒「わかった。しかしこの子を連れたままでは目立ちすぎるな…」 波平「おやぁ?李くんじゃないか!」 黒「チッ… 波平さん!あなたこそどうしてこんなところに?」ニコォ 波平「いやあ、ワカメの様子が心配だったんでついな…君が一緒にいてくれておったのか!礼を言う」 黒「(やりずらくなったな…)いやぁ、僕もワカメちゃんが心配だったんで…」 波平「うむ、有難う。ところでじゃがな、李くん」 波平「死んでもらおう」カッ 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:07:38.82 ID:VbY2WNy70 黒「留学生の李舜生です。今日からお世話になります」ペコリ サザエ「まーまー気にすることないのよ ささ、あがってあがって」 カツオ「まったく姉さんったらイケメンに目がないんだから」 サザエ「何ですって〜! こら、カツオまちなさい!!」 黒「…にぎやかなご家族ですね」 フネ「元気さだけが取り柄ですからね。ささ、部屋に案内しましょう」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:15:29.64 ID:VbY2WNy70 ―黒の部屋― ?「潜入に成功したようだな、黒」 黒「猫か?」 猫「ああ、ちょっと待ってくれ黒。こっちはこっちで潜入に催行したはいいんだが… ヤバい、あいつが来る」 タマ「ミャー!」 猫「待ってろよ黒、また追って連絡する!!」ダバダバダバ 黒「…今回は猫は頼りにならなさそうだ」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:23:04.24 ID:VbY2WNy70 ―翌日― 黒「どうしたんですか?皆さん 朝からそんなに慌てて」 サザエ「ああ、大変なのマスオさんが…」 波平「落ち着かんかサザエ!とりあえず今は様子を見よう」 タラオ「ママー、パパはどこですか?」 黒「落ち着いてください、マスオさん、でしたっけ? 旦那さんに何かあったんですか?」 サザエ「マスオさん、昨日から家に帰ってないの!会社にも行ってないって言うし、携帯もつながらないし…」 黒(!? フグ田マスオが失踪? まさか潜入に感づかれたか…?) 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:32:08.96 ID:VbY2WNy70 サザエ「どうしよ…やっぱり警察に連絡した方が…」 波平「落ち着けサザエ!ここは儂が…」 フネ「いい加減にしてください、そう言う父さんが一番落ち着いてないじゃないですか」 波平「うむぅ…」 フネ「ここは私とサザエが家に残りますから、父さんはいつも通り会社に行ってください。子供たちも学校へ行くこと。いいですね」 ワカメ「でもマスオさんが…」グスン カツオ「いいから行くぞワカメ! ほら、李さんも途中まで一緒に行きましょう」 黒「はい、そうですね… それでは皆さん、いってきます…」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:39:00.78 ID:VbY2WNy70 ―公園― 黒「どう思う、猫?」 猫「消されたと考えるのが妥当だろうな」 黒「だな。銀にフグ田マスオを探させているが… 銀、見つかったか?」 銀 「…」ワカンナイ 黒「…そうか 引き続き頼む」 猫「これからどうするんだ?」 黒「俺はとりあえず海山商事をあたってみる。猫、磯野家の監視は任せた」 猫「了解」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:46:08.80 ID:VbY2WNy70 ―通学路― ワカメ「…ぐすん、えっぐ」 カツオ「いつまで泣いてるんだワカメ まだマスオさんに何かあったって決まってないだろ、な」 ワカメ「だって、だって…」 カツオ「?」 ワカメ「マスオさんがいなくなっちゃたの、わたしのせいだもん」カッ カツオ「う、うわあああ!!!これは…!」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:51:11.46 ID:VbY2WNy70 猫「!! あれは…!?」 黒「ランセルノプト放射光… カツオとワカメが向かった方向だ」ダッ 猫「おい待てよ黒、黒!」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:58:43.70 ID:VbY2WNy70 ―惨状― 猫「…むごいな それにこの帽子はカツオの…」 黒「…」 猫「契約者の仕業だな。能力は物質反転といったところか…フグ田マスオを消したのと同じ奴の仕業か?黒、どう思う」 黒「…ワカメ」 猫「?」 黒「ワカメの姿がない、探すぞ」ダッ 猫「ああ、おい黒 だから待てって!」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:09:10.97 ID:VbY2WNy70 ワカメ「最初は、ハチだった」 ワカメ「それで、マスオさんが、何をしてるんだ!って言うからわたし怖くなって…」 ワカメ「それにお兄ちゃんも…わけがわからないよ どうしてわたし…」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:13:52.83 ID:VbY2WNy70 ―回想― ハチ「ワン!ワン!」 ワカメ「やめて、吠えないで」 ハチ「ワン!ワン!」 ワカメ「じゃないと…わたし…」カッ ハチ「ワン…ワギャアアアアアアアアア クーン クーン」バリバリバリバリバリ マスオ「ええ!?ワカメちゃん、何をしてるんだい!?」 ワカメ「やめて!近よらないで!!」カッ マスオ「ランセルノプト反射光…!? ワカメちゃん、君は」バリバリバリ マスオ「ええ!?これが君の能力…世界が逆に回転するのかい!?」ウバシャアアア 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:19:01.75 ID:VbY2WNy70 モラトリアム。契約の対価の支払いを猶予されている代わりに、その能力を制御しきれない不完全な契約者。 過去にも一人、あまりにも強力な能力を制御しきれずに地獄を見た少女がいた 黒「…」 猫「おい黒、何をぼけっとしてる!いたぞ!」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:26:01.20 ID:VbY2WNy70 黒「ワカメちゃん!」 ワカメ「…李さん?どうしてこんなところに」 黒「朝の様子が心配になって、ついてきちゃいました。具合は大丈夫ですか?」 ワカメ「やめて…来ないで… じゃないとまたわたし」 猫(黒、様子が変だ ここはひとまず退け)ボソボソ タマ「にゃー!!」バサァ 猫「ってお前は…なんでこんな時に!!」 ワカメ「きゃああああああ!!」カッ タマ「ぎにゃあああああああ!!!!?」ウバシャアアアア 黒「!」 猫「やはり、この子が…!」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:34:28.62 ID:VbY2WNy70 その刹那、黒が間合いをつめてワカメに掴みかかる ワカメ「きゃっ!」バチ 猫「でかしたぞ、黒」 黒「ひとまず眠らせた…黄に連絡をとってくれ この子の身柄を預かってもらう」 猫「わかった。しかしまあ、こうなっちまうと美人も…いや美猫か?ともかく台無しだな」 タマ「…」シシルイルイ 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:41:40.10 ID:VbY2WNy70 ―その頃― ?「儂じゃ。どうやらカツオが死に、さらにワカメは捕えられたようじゃ。観測霊からの報告だし間違いなかろう」 ?「マスオ君が死んだのは痛手だったが、この上ないデータは入手できたしよしとしよう」 ?「なあーに、心配するな。ワカメの始末はこちらでつけるわい」 ?「バッカモーン!その口のきき方はなんじゃ!?おって連絡するから待っておれ」ガチャ 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:51:20.62 ID:VbY2WNy70 猫「黄との連絡がとれた。すぐに向かうのでその場で待機してろ、だそうだ」 黒「わかった。しかしこの子を連れたままでは目立ちすぎるな…」 波平「おやぁ?李くんじゃないか!」 黒「チッ… 波平さん!あなたこそどうしてこんなところに?」ニコォ 波平「いやあ、ワカメの様子が心配だったんでついな…君が一緒にいてくれておったのか!礼を言う」 黒「(やりずらくなったな…)いやぁ、僕もワカメちゃんが心配だったんで…」 波平「うむ、有難う。ところでじゃがな、李くん」 波平「死んでもらおう」カッ 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:07:38.82 ID:VbY2WNy70 黒「留学生の李舜生です。今日からお世話になります」ペコリ サザエ「まーまー気にすることないのよ ささ、あがってあがって」 カツオ「まったく姉さんったらイケメンに目がないんだから」 サザエ「何ですって〜! こら、カツオまちなさい!!」 黒「…にぎやかなご家族ですね」 フネ「元気さだけが取り柄ですからね。ささ、部屋に案内しましょう」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:15:29.64 ID:VbY2WNy70 ―黒の部屋― ?「潜入に成功したようだな、黒」 黒「猫か?」 猫「ああ、ちょっと待ってくれ黒。こっちはこっちで潜入に催行したはいいんだが… ヤバい、あいつが来る」 タマ「ミャー!」 猫「待ってろよ黒、また追って連絡する!!」ダバダバダバ 黒「…今回は猫は頼りにならなさそうだ」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:23:04.24 ID:VbY2WNy70 ―翌日― 黒「どうしたんですか?皆さん 朝からそんなに慌てて」 サザエ「ああ、大変なのマスオさんが…」 波平「落ち着かんかサザエ!とりあえず今は様子を見よう」 タラオ「ママー、パパはどこですか?」 黒「落ち着いてください、マスオさん、でしたっけ? 旦那さんに何かあったんですか?」 サザエ「マスオさん、昨日から家に帰ってないの!会社にも行ってないって言うし、携帯もつながらないし…」 黒(!? フグ田マスオが失踪? まさか潜入に感づかれたか…?) 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:32:08.96 ID:VbY2WNy70 サザエ「どうしよ…やっぱり警察に連絡した方が…」 波平「落ち着けサザエ!ここは儂が…」 フネ「いい加減にしてください、そう言う父さんが一番落ち着いてないじゃないですか」 波平「うむぅ…」 フネ「ここは私とサザエが家に残りますから、父さんはいつも通り会社に行ってください。子供たちも学校へ行くこと。いいですね」 ワカメ「でもマスオさんが…」グスン カツオ「いいから行くぞワカメ! ほら、李さんも途中まで一緒に行きましょう」 黒「はい、そうですね… それでは皆さん、いってきます…」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:39:00.78 ID:VbY2WNy70 ―公園― 黒「どう思う、猫?」 猫「消されたと考えるのが妥当だろうな」 黒「だな。銀にフグ田マスオを探させているが… 銀、見つかったか?」 銀 「…」ワカンナイ 黒「…そうか 引き続き頼む」 猫「これからどうするんだ?」 黒「俺はとりあえず海山商事をあたってみる。猫、磯野家の監視は任せた」 猫「了解」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:46:08.80 ID:VbY2WNy70 ―通学路― ワカメ「…ぐすん、えっぐ」 カツオ「いつまで泣いてるんだワカメ まだマスオさんに何かあったって決まってないだろ、な」 ワカメ「だって、だって…」 カツオ「?」 ワカメ「マスオさんがいなくなっちゃたの、わたしのせいだもん」カッ カツオ「う、うわあああ!!!これは…!」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:51:11.46 ID:VbY2WNy70 猫「!! あれは…!?」 黒「ランセルノプト放射光… カツオとワカメが向かった方向だ」ダッ 猫「おい待てよ黒、黒!」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 22:58:43.70 ID:VbY2WNy70 ―惨状― 猫「…むごいな それにこの帽子はカツオの…」 黒「…」 猫「契約者の仕業だな。能力は物質反転といったところか…フグ田マスオを消したのと同じ奴の仕業か?黒、どう思う」 黒「…ワカメ」 猫「?」 黒「ワカメの姿がない、探すぞ」ダッ 猫「ああ、おい黒 だから待てって!」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:09:10.97 ID:VbY2WNy70 ワカメ「最初は、ハチだった」 ワカメ「それで、マスオさんが、何をしてるんだ!って言うからわたし怖くなって…」 ワカメ「それにお兄ちゃんも…わけがわからないよ どうしてわたし…」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:13:52.83 ID:VbY2WNy70 ―回想― ハチ「ワン!ワン!」 ワカメ「やめて、吠えないで」 ハチ「ワン!ワン!」 ワカメ「じゃないと…わたし…」カッ ハチ「ワン…ワギャアアアアアアアアア クーン クーン」バリバリバリバリバリ マスオ「ええ!?ワカメちゃん、何をしてるんだい!?」 ワカメ「やめて!近よらないで!!」カッ マスオ「ランセルノプト反射光…!? ワカメちゃん、君は」バリバリバリ マスオ「ええ!?これが君の能力…世界が逆に回転するのかい!?」ウバシャアアア 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:19:01.75 ID:VbY2WNy70 モラトリアム。契約の対価の支払いを猶予されている代わりに、その能力を制御しきれない不完全な契約者。 過去にも一人、あまりにも強力な能力を制御しきれずに地獄を見た少女がいた 黒「…」 猫「おい黒、何をぼけっとしてる!いたぞ!」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:26:01.20 ID:VbY2WNy70 黒「ワカメちゃん!」 ワカメ「…李さん?どうしてこんなところに」 黒「朝の様子が心配になって、ついてきちゃいました。具合は大丈夫ですか?」 ワカメ「やめて…来ないで… じゃないとまたわたし」 猫(黒、様子が変だ ここはひとまず退け)ボソボソ タマ「にゃー!!」バサァ 猫「ってお前は…なんでこんな時に!!」 ワカメ「きゃああああああ!!」カッ タマ「ぎにゃあああああああ!!!!?」ウバシャアアアア 黒「!」 猫「やはり、この子が…!」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:34:28.62 ID:VbY2WNy70 その刹那、黒が間合いをつめてワカメに掴みかかる ワカメ「きゃっ!」バチ 猫「でかしたぞ、黒」 黒「ひとまず眠らせた…黄に連絡をとってくれ この子の身柄を預かってもらう」 猫「わかった。しかしまあ、こうなっちまうと美人も…いや美猫か?ともかく台無しだな」 タマ「…」シシルイルイ 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:41:40.10 ID:VbY2WNy70 ―その頃― ?「儂じゃ。どうやらカツオが死に、さらにワカメは捕えられたようじゃ。観測霊からの報告だし間違いなかろう」 ?「マスオ君が死んだのは痛手だったが、この上ないデータは入手できたしよしとしよう」 ?「なあーに、心配するな。ワカメの始末はこちらでつけるわい」 ?「バッカモーン!その口のきき方はなんじゃ!?おって連絡するから待っておれ」ガチャ 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/07(火) 23:51:20.62 ID:VbY2WNy70 猫「黄との連絡がとれた。すぐに向かうのでその場で待機してろ、だそうだ」 黒「わかった。しかしこの子を連れたままでは目立ちすぎるな…」 波平「おやぁ?李くんじゃないか!」 黒「チッ… 波平さん!あなたこそどうしてこんなところに?」ニコォ 波平「いやあ、ワカメの様子が心配だったんでついな…君が一緒にいてくれておったのか!礼を言う」 黒「(やりずらくなったな…)いやぁ、僕もワカメちゃんが心配だったんで…」 波平「うむ、有難う。ところでじゃがな、李くん」 波平「死んでもらおう」カッ 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 02:47:33.83 ID:tnu5jDV30 ―海山商事― 穴子「やぁーあ。仕事にせいが出るねぇー」 黒「あ、ありがとうございます」 穴子「うんうん、近頃の若者にしては骨があるよぉーうだ」 黒「でも、この机…誰も使ってないんですか?」 穴子「あぁーあ…そこねぇー…つい先日まで使ってた奴がいたんだけどねぇーえ」 黒「ああ、すみません…なんか変なこと聞いてしまいましたね…」 穴子「いゃーあ、いいんだよぉー。しかしまぁー あいつもバカな男だったよ…」ボソボソ 黒「?」 穴子「いぃや、なんでもないんだ ほらほら、休んでないで働くー」 黒「ハ、ハイ!」アタフタ 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 02:57:13.61 ID:tnu5jDV30 ―磯野家― サザエ「ほーら、タラちゃん お迎えが来ましたよー」 タラオ「いやです、行きたくないですぅ〜!」 フネ「こら、サザエいい加減になさい タラオが嫌がってるじゃありませんか」 サザエ「何を言ってるの母さん?タラちゃんは神さまに選ばれたのよ」 フネ「タラオを離しなさい!でないと警察を呼びますよ」 サザエ「警察!呼んでみなさいよ! ババアが耄碌しただけにしか思われないわよ!」 フネ「…サザエ」 タラオ「ママがママじゃないです〜!」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:05:38.82 ID:tnu5jDV30 三郎「ちわーす!三河屋でーっす…ってちょっとサザエさん何してるんですか」 サザエ「離しなさい!この子は神の子なのよ!!」 タラオ「うわーん!!」 フネ「サザエ!」 三郎「あー、そっすか。ならとりあえずこの場の全員眠ってもらいますかね」カッ サザエ「んーむ…なんだか眠く…」バタッ フネ「」ドサッ タラオ「むにゃむにゃ…ママ…」コクン 三郎「おっと、君には怪我してもらっちゃあ困るんすよね」キャッチ 三郎「電話電話…っと ちわーす!ただいまタラオ君を確保しましたー!迎えの車おねがいしまーっす!」ガチャ 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:13:02.05 ID:tnu5jDV30 三郎「ふー…随分楽な任務だったっすねー」ゴクンゴクン 三郎「プハーっ!それにしても、ヒック… 一升瓶飲み干すとは毎度キツイ対価っすよねー…俺酒弱いのに…運転もできなくなるし…ウィーヒック」 三郎「ま、これでひと段落だし、あとはタラちゃんを仲間に引き渡すだけ…」 アンバー「本当にそうかな?」ミミモトッ 三郎「だ、誰だ!どっから入った!?」ビクッ アンバー「酔っぱらってて、隙だらけだったよ」 三郎「てめぇ、ただじゃあおかねぇ…」 雨霧「それはお前の方だろう」カッ 三郎「がはっ…!」グシャア アンバー「じゃ、タラちゃんだっけ?その子連れて帰りましょう」 雨霧「はい」 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:21:14.27 ID:tnu5jDV30 ―海山商事― やまなし「こらー!ぼさっとしとらんでちゃっちゃと働かんかー!!」 黒「は、はい…すみません」 清掃員「出たよ…やかましさん」 キャー! ウワッナンデネコガ オイダセオイダセー! 黒(猫…?) 猫「黒!予定が変わった!隙をみて抜け出せ」ヒソヒソ 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:26:10.42 ID:tnu5jDV30 ―公園― 猫「遅いな、黒」 銀「…捕まってる」 黄「ああ?また探偵娘か?」 銀「…やかましさんっていう人」 猫「…まあ、気長に待つか」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:29:37.46 ID:tnu5jDV30 黒「…」ゲンナリ 黄「おせぇぞ、黒!」 猫「まあ、察してやろう 日本の企業はいろいろと大変なんだ」 黒「…それで、どうしたって?」 黄「ああ、タラオが何者かに連れ去られた」 黒「…!」 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:36:50.58 ID:tnu5jDV30 黄「こないだのワカメとかいうモラトリアム…あいつあの後ドールになったってんで、一石二鳥ってことでタラオに観測霊をつけてたんだが…その観測霊からの情報だ」 黒「相手は?」 黄「どこのどいつかまではわからねぇが、相当な手練れだな。サブっつー組織側の契約者がやられてた」 猫「観測霊の情報が途絶えたのがこの辺だったから、たまたま近くにいて事情にも詳しい俺たちに緊急指令が下ったってわけだ」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:43:25.02 ID:tnu5jDV30 アンバー「最近不景気だからね」 タラオ「…ママ」スヤスヤ アンバー「EPRも資金集めがたいへんってわけ。悪いとは思うけど、少しだけ協力してね」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:47:23.33 ID:tnu5jDV30 未咲「なに?フグ田タラオが誘拐された?」 斎藤「はい。大きな物音がしたからって近所の人が見に行ったらサザエさんとフネさんと、あと不審な男が倒れてて、タラオ君だけがいなくなってたと…」 河野「まずいな…また例の事件がらみか?」 未咲「とにかくすぐ現場に向かうぞ!」 一同「はい!」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:56:28.12 ID:tnu5jDV30 社員「穴子さん、お電話です!」 穴子「んぁー、今いくよーぅ」 … 穴子「やれやれーぇ…タラちゃんが誘拐されるとは困ったことになったねーぇ…」 穴子「さて、どうしようか…」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 02:47:33.83 ID:tnu5jDV30 ―海山商事― 穴子「やぁーあ。仕事にせいが出るねぇー」 黒「あ、ありがとうございます」 穴子「うんうん、近頃の若者にしては骨があるよぉーうだ」 黒「でも、この机…誰も使ってないんですか?」 穴子「あぁーあ…そこねぇー…つい先日まで使ってた奴がいたんだけどねぇーえ」 黒「ああ、すみません…なんか変なこと聞いてしまいましたね…」 穴子「いゃーあ、いいんだよぉー。しかしまぁー あいつもバカな男だったよ…」ボソボソ 黒「?」 穴子「いぃや、なんでもないんだ ほらほら、休んでないで働くー」 黒「ハ、ハイ!」アタフタ 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 02:57:13.61 ID:tnu5jDV30 ―磯野家― サザエ「ほーら、タラちゃん お迎えが来ましたよー」 タラオ「いやです、行きたくないですぅ〜!」 フネ「こら、サザエいい加減になさい タラオが嫌がってるじゃありませんか」 サザエ「何を言ってるの母さん?タラちゃんは神さまに選ばれたのよ」 フネ「タラオを離しなさい!でないと警察を呼びますよ」 サザエ「警察!呼んでみなさいよ! ババアが耄碌しただけにしか思われないわよ!」 フネ「…サザエ」 タラオ「ママがママじゃないです〜!」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:05:38.82 ID:tnu5jDV30 三郎「ちわーす!三河屋でーっす…ってちょっとサザエさん何してるんですか」 サザエ「離しなさい!この子は神の子なのよ!!」 タラオ「うわーん!!」 フネ「サザエ!」 三郎「あー、そっすか。ならとりあえずこの場の全員眠ってもらいますかね」カッ サザエ「んーむ…なんだか眠く…」バタッ フネ「」ドサッ タラオ「むにゃむにゃ…ママ…」コクン 三郎「おっと、君には怪我してもらっちゃあ困るんすよね」キャッチ 三郎「電話電話…っと ちわーす!ただいまタラオ君を確保しましたー!迎えの車おねがいしまーっす!」ガチャ 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:13:02.05 ID:tnu5jDV30 三郎「ふー…随分楽な任務だったっすねー」ゴクンゴクン 三郎「プハーっ!それにしても、ヒック… 一升瓶飲み干すとは毎度キツイ対価っすよねー…俺酒弱いのに…運転もできなくなるし…ウィーヒック」 三郎「ま、これでひと段落だし、あとはタラちゃんを仲間に引き渡すだけ…」 アンバー「本当にそうかな?」ミミモトッ 三郎「だ、誰だ!どっから入った!?」ビクッ アンバー「酔っぱらってて、隙だらけだったよ」 三郎「てめぇ、ただじゃあおかねぇ…」 雨霧「それはお前の方だろう」カッ 三郎「がはっ…!」グシャア アンバー「じゃ、タラちゃんだっけ?その子連れて帰りましょう」 雨霧「はい」 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:21:14.27 ID:tnu5jDV30 ―海山商事― やまなし「こらー!ぼさっとしとらんでちゃっちゃと働かんかー!!」 黒「は、はい…すみません」 清掃員「出たよ…やかましさん」 キャー! ウワッナンデネコガ オイダセオイダセー! 黒(猫…?) 猫「黒!予定が変わった!隙をみて抜け出せ」ヒソヒソ 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:26:10.42 ID:tnu5jDV30 ―公園― 猫「遅いな、黒」 銀「…捕まってる」 黄「ああ?また探偵娘か?」 銀「…やかましさんっていう人」 猫「…まあ、気長に待つか」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:29:37.46 ID:tnu5jDV30 黒「…」ゲンナリ 黄「おせぇぞ、黒!」 猫「まあ、察してやろう 日本の企業はいろいろと大変なんだ」 黒「…それで、どうしたって?」 黄「ああ、タラオが何者かに連れ去られた」 黒「…!」 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:36:50.58 ID:tnu5jDV30 黄「こないだのワカメとかいうモラトリアム…あいつあの後ドールになったってんで、一石二鳥ってことでタラオに観測霊をつけてたんだが…その観測霊からの情報だ」 黒「相手は?」 黄「どこのどいつかまではわからねぇが、相当な手練れだな。サブっつー組織側の契約者がやられてた」 猫「観測霊の情報が途絶えたのがこの辺だったから、たまたま近くにいて事情にも詳しい俺たちに緊急指令が下ったってわけだ」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:43:25.02 ID:tnu5jDV30 アンバー「最近不景気だからね」 タラオ「…ママ」スヤスヤ アンバー「EPRも資金集めがたいへんってわけ。悪いとは思うけど、少しだけ協力してね」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:47:23.33 ID:tnu5jDV30 未咲「なに?フグ田タラオが誘拐された?」 斎藤「はい。大きな物音がしたからって近所の人が見に行ったらサザエさんとフネさんと、あと不審な男が倒れてて、タラオ君だけがいなくなってたと…」 河野「まずいな…また例の事件がらみか?」 未咲「とにかくすぐ現場に向かうぞ!」 一同「はい!」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 03:56:28.12 ID:tnu5jDV30 社員「穴子さん、お電話です!」 穴子「んぁー、今いくよーぅ」 … 穴子「やれやれーぇ…タラちゃんが誘拐されるとは困ったことになったねーぇ…」 穴子「さて、どうしようか…」 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 04:43:52.56 ID:tnu5jDV30 黒「アンバー…何故お前が…」キッ アンバー「会いたかったわ、黒」 黒「質問に答えろ…!」 ?「そぉこまでだーぁ…!!」 黒「!?」 アンバー「?」 穴子「フグ田タラオの身柄をぉ…こちらに渡してもらおぉう…」 黒「…穴子」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 04:51:19.89 ID:tnu5jDV30 穴子「さぁ…お前たちぃ〜い…やっておしまい!!」 社畜「イーッ!」 黒「何だこいつらは?」 穴子「我が社の社員どもだぁ〜あ…もっとも、人為的に能力を引き出してはいるがね…」 アンバー「ふーん」 穴子「この研究成果を活かして我が海山商事は世界の軍事産業を牛耳り一大帝国を築きあげるのd」 アンバー「起きて、雨霧」チョン 雨霧「うむぅ…アンバー、また能力を…」 アンバー「しょうがないじゃない。タラちゃんにもしものことがあったら困るし」 アンバー「それじゃあ、ちゃちゃっとこの人たち片付けてあげて。いくら黒でもこの人数相手じゃ不利だろうから」 雨霧「…わかりました」 アンバー「…それじゃあ、またね 黒」チュッ 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 04:54:06.83 ID:tnu5jDV30 穴子「ぶるわあああああああああああああ!!!!!」ドグシャアアアア 社畜「イ・・・イー・・・」ピクピク 黒(…!アンバー、また能力を…) 黒「サイレンの音…ここはひとまず立ち去るか…」 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 05:03:07.41 ID:tnu5jDV30 … 黄「今回の一件で海山商事はゲート内物質を不正利用してたのが発覚しパンドラに睨まれて解体、か」 猫「マスオは組織のスパイだった筈が利益に目がくらみ、逆に組織の持つゲート絡みの情報を首謀者の穴子に垂れ流してた、と」 黄「ついでに言うと磯野波平はどこぞの組織の契約者ってわけじゃなく、ガキども同様人為的な能力者だったようだな」 猫「しかしワカメの暴走によりマスオは死亡、証拠隠滅を図ろうとした波平は黒に返り討ち…と」 黄「結局タラオを渡しちまったのは痛ぇところだが…その件に関してはワカメを手に入れた功績でお咎めなしだそうだ ありがたく思うんだな」 黒(…アンバー) 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 05:07:11.12 ID:tnu5jDV30 … 河野「結局、どーもすっきりしない事件でしたね」 松本「磯野一家の事件…その直後に海山商事の解体…どうもまだ裏がありそうだな」 大塚「お子さんと旦那さんを失くした、サザエさんとフネさんが可哀そうです…」 未咲(BK201…本件とは本当に関わりなかったのか…?) 斎藤「どうしたんです課長、怖い顔しちゃって」 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 05:09:10.74 ID:tnu5jDV30 … サザエ「らいしゅうもまたみてくださいね、うふふふふふ…」 フネ「ほらサザエ、リンゴが剥けましたよ」 フネ(あの事件以来ずっとこの調子…いったいいつまでこんな生活を続けるのかしらねぇ…) 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 05:11:42.63 ID:tnu5jDV30 … キコ「ほら!この子なんかよく似てません?」 久良沢「だーあ、やめろ近づけんなって! 俺が猫苦手なの知ってるだろ!?」 キコ「だーって、仕方ないじゃないですか!旦那さんもお子さんも帰って来ないし、せめてタマちゃんだけでも見つけてくださいって依頼なんですから!」 久良沢「糞おおおお!!」 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 05:14:37.25 ID:tnu5jDV30 … タラオ「ママはどこですか?」 アンバー「会いたい?」 タラオ「ママはもうママじゃないです…どこにもいないんです…」 アンバー「そう。でも安心して ここの皆がタラちゃんの家族だから」 タラオ「アンバーおねえちゃんだいすきですー!」 雨霧「…ゆで卵でも食べるかい、タラちゃん?」 タラオ「たべますー」 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 05:15:36.43 ID:tnu5jDV30 … 銀「おしまい」 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/08(水) 05:39:12.69 ID:tnu5jDV30 マスオスレのつもりがどうしてこうなった