ハルヒ「タイムマシンをつくるわよ!」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 13:50:23.08 ID:infPG7pj0 長門「作った」 ハルヒ「えっ」 みくる「えっ」 キョン「さすがは長門だな」 長門「増幅した次元の先でエネルギー粒子を循環させる」 キョン「一見するとリモコンのようだが」 古泉「ボタンが一つしかありませんね」 長門「押すといい」 キョン「ポチッとな」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 13:58:12.13 ID:infPG7pj0 ――部室―― キョン「ここは……」 長門「もうすぐ全ての授業が終わる」 キョン「ということは、数十分くらい巻き戻ったのか」 長門「そう」 キョン「他の部員が見当たらないが」 長門「登録するのを忘れていた。うかつ」 キョン「まあいいさ。しかし、たかが数十分を手に入れてもな」 長門「ちなみに、タイムマシンは何度でも使える」 キョン「ということは、何をやっても即座にボタンを押せば無罪放免ってことか」 長門「可能性はある」 キョン「んじゃ、いい機会だし>>5をしてみるか」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 13:59:08.48 ID:bvgvZ/vA0 国木田とホモセックス 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 14:08:16.10 ID:infPG7pj0 キョン「国木田とホモセックスをしてみるか」 長門「引いた」 キョン「そういうなよ。どうせ新調する予定の体なんだしさ」 長門「それはできない」 キョン「というと?」 長門「世界は巻き戻っても、あなたの体はそのまま」 長門「記憶が残っているのも、そのせい」 キョン「ということは、俺の性器には国木田の糞が付きっ放しになるわけか」 長門「引いた」 キョン「そういうなよ。しかし、それじゃ考え物だな」 キョン「まあとりあえず、国木田に会いに行ってみるか」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 14:17:39.07 ID:infPG7pj0 谷口「ようキョン。あれ、お前さっき教室に……」 キョン「気のせいだろう。それより、もう授業は終わったのか?」 谷口「あ? ああ、ついさっきな。あれ?」 キョン「マズイな、国木田を取り逃がしてしまう」 長門「予定の更新を提案する」 キョン「谷口とホモセックスするか」 谷口「おいまてよキョン、お前今なんて?」 キョン「冗談だ。さすがに趣味じゃない」 キョン「とりあえず教室に向かって、国木田が見当たらなかったら>>13をしよう」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 14:21:44.16 ID:bvgvZ/vA0 谷口とホモセックス 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 14:38:44.03 ID:infPG7pj0 キョン「談笑に励むクラスメイトはちらほら見受けられるが……やはり国木田はいないか」 キョン「まあ、谷口が教室を出ていた時点でお察しだな」 キョン「このままでは何もしないまま時間だけが過ぎてしまう」 キョン「やれやれ。仕方ない、次善策だ。谷口を追っかけてホモセックスをするか」 長門「推奨できない」 キョン「しかし、この機会を無くせば二度とホモセックスなんて……」 岡部「おい、出入口で何を話し込んでる。通行の邪魔だ」 キョン「すみません。誰を襲ってホモセックスすべきか真剣に考察をしていたんです」 岡部「ちょっと職員室に来い」グイ 長門「……押して」スッ キョン「ナイスだ長門」ポチッ 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 14:51:05.95 ID:infPG7pj0 キョン「頭が痛いな」 キョン「目が慣れてきた。なるほど、教室前の廊下か。どうやら時間が戻っても座標はそのままらしい」 キョン「夜はまた違って見えるもんだな。ざっと20時間ほど巻き戻った計算か」 長門「4時間48分ほど進んでいる」 長門「つまり、未来」 キョン「マジかよ、てっきり過去への一方通行だとばかり」 長門「これは周辺の時空間座標を無作為に選択し、再現する装置」 長門「未来か過去かは運次第」 キョン「扱い辛いな……それにしてもどうしたもんか。夜間だし誰もいそうにない」 キョン「選択肢と言えば>>18くらいしかないぞ」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/08/05(日) 14:53:34.14 ID:TKt43w0x0 教室で長門とセクロス 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 15:09:26.13 ID:infPG7pj0 キョン「俺の視線は長門の体に釘付けになった。窓から差し込む月光と影が、少年じみた体の線をうっすらと強調している。 男の娘があるのなら、その逆だってあっていい。長門はまさに、俺の性的嗜好とその葛藤を両立させることのできる 唯一にして至高の存在だと、俺はようやく気がついたのだ」 キョン「長門、セックスしよう」 長門「あなたが同性愛者だったとは気がつかなかった」 キョン「ああ、俺もさ。しかし今、二人きりの教室でお前を眺めて気がついたんだ」 長門「とても複雑」 キョン「なあ、長門。頼むよ。こんなことを頼めるのはお前しか……」 長門「できない」 キョン「長門オオオオ!!」ブンッ ヒョイ ガシャーン 長門「例え投げた椅子が当たっていたとしても、ダメージは知れている。諦めたほうがいい」 キョン「くっ、何か長門を屈服させられる武器は……そうだ、>>22がある!」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 15:11:04.53 ID:O0iifO7d0 愛と誠 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 15:22:51.76 ID:infPG7pj0 キョン「悪かったよ。ついカッとなっちまった」 長門「わかればいい」 キョン「だが一つ釈明をさせてくれ。俺は勘違いをしていたんだ。俺は潜在的な同性愛者なんかじゃない」 キョン「長門にショタを重ねていたのではなく、ショタに長門を重ねていたんだ」 長門「理解し難い」 キョン「つまり、俺は長門が好きだったんだよ。朝倉の凶刃から庇ってくれたあの日から今まで、ずっと」 キョン「しかし恩人のお前を困らせるわけにもいかない。溜まったフラストレーションは、お前と似た雰囲気を持つ国木田へ向かった」 キョン「しかし、谷口に興味が湧かなかった時点で、考えてみれば明白だった。     俺は男が好きなんじゃない。俺の目には、国木田の一部が長門に重なって見えていたんだ」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 15:34:10.78 ID:infPG7pj0 長門「つまり、あなたは私に好意を抱いている」 キョン「right。その通り。よく気付いてくれた。長門のロリチックな体も、無表情に隠れた優しい一面も、全てが俺の気に入るところだ」 長門「……//」 月明かりが照らす俯いた顔には、ほんのりと朱がさしていた。 今度は俺が間近に迫っても抵抗する素振りはなく、ゆっくりと細い体を抱きしめる。 想像していたより、とても柔らかい。 スカートの中に指を滑らせると、長門の鼓動が伝わってきた。 ポーカーフェイスなこいつの内面を直接覗いているようで、俺は特別な状況にいるのだと、特別な存在なのだと実感する。 長門「なぜならあなたもまた、大切な存在だから」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 15:44:20.19 ID:infPG7pj0 というところで目が覚めた。 ハルヒ「わっ! ちょっとキョン、起きるなら起きるって言いなさいよ!」 目が重い。物理的に。パイプ椅子に思いっきり反り返った姿勢のまま手をやると、べたつく何かが乗っかっていた。 みくる「ふぇぇ……涼宮さんがキョンくんの瞼にヴェルタースオリジナルを積み重ねる遊びをしていて……」 ハルヒ「もう、新記録更新中だったのに。空気の読めないやつね」 みくる「食べ物を粗末にしちゃだめですよぅ」 今時夢オチなんて流行らないだろ。そう呟きながら、手中のそれを口に入れる。 甘い。甘いと言えば何か不思議な夢を見ていた気がするが、ヴェルタースオリジナルの衝撃的な味で忘れてしまった。 みくる「どうぞ」 朝比奈さんがポケットティッシュと緑茶を勧めてくれる。 礼を言って瞼を拭き、普段通りに苦味すら上手い茶を啜りながら窓の方に目を向ける。 微笑ましそうに憎らしいニヤケ面を晒す古泉の奥に、我が部のマスコットでもある文学少女の姿が見えた。 ふわり、と風がその髪を揺らす。それを眺めていると、ハルヒの悪戯も許せるくらい胸中が穏やかに澄んでいった。 長門ってすごい。改めてそう思った。 おわり 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/08/05(日) 15:50:25.25 ID:infPG7pj0 ここまでご愛読してくれた方、保守、長く付き合って頂いた方本当に有り難う御座いました!スレ主はそろそろ寝ないとまずいので一旦寝ます! 昨日の昼〜夕方頃にまだスレが落ちていなかったら続けて投下させて頂く予定です! 本当に投下が遅い上数々の醜態を晒してきた中付き合って頂いた方には感謝しています!まさかこんなに続くとは正直思ってみませんでした!ではノシ