マスオ「俺は全てを超越する」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 22:31:31.29 ID:/y/+ugfU0 タラオ「おやすみです〜」 サザエ「おやすみタラちゃん!」 カツオ「タラちゃんは寝るの早いなぁ〜」 サザエ「まだ小さいんだから早く寝なきゃね」 サザエ「カツオも早く寝…」 サザエ「!!!」 カツオ「どうしたの?姉さん」 サザエ「時間よ…カツオ」 カツオ「え?時間って…」 サザエ「………」 カツオ「…まさか…」 カツオ「ついに“時”が来たんだね姉さん…いや」 カツオ「サザエ」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 22:34:59.79 ID:/y/+ugfU0 サザエ「タラちゃんは完全に眠らせたわ」 カツオ「そう…だったらもう」 サザエ「戻ってもいいわよ」 カツオ「…本当かい?サザエ」 サザエ「全魔力を解放しなさい」 カツオ「わかったよ…」 カツオ「……」グッ 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 22:39:22.40 ID:/y/+ugfU0 カツオ「我が身に帰せよ…」 ドギャアアアアアアアアアアァァーーーッ カツオ「イクラ」 グオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアア イクラ「バブ!!バブ!!」 カツオ「…来たか」 イクラ「バブ?」 カツオ「茶番は終いだ、イクラ」 イクラ「……」 イクラ「そのようだな」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 22:45:13.04 ID:/y/+ugfU0 カツオ「今までご苦労だったな」 イクラ「それは貴様も同じだろ?カツオ」 カツオ「小学5年生だぞ?退屈ったらない」 イクラ「俺はなかなか楽しかったぞ タラちゃんは良い子だ」 カツオ「タラちゃん…。タラちゃんには平穏に暮らして欲しかったが…」 サザエ「もういいでしょカツオ?早く“元の姿”へと戻りなさい」 イクラ「サザエ殿、もう少しぐらい話をさせ……」 カツオ「…やるぞ、イクラ」 イクラ「……仕方ないな」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 22:48:59.69 ID:/y/+ugfU0 カツオ「我が身に宿れ!イクラ!!」 イクラ「2年振りだが…俺の力の扱い方、忘れてないだろうな」 カツオ「なんだよゴミ」 イクラ「おらよ…」 バアアアアアアアァァァアアオオオオ キィイイイイイイイイイイン サザエ「久しぶりね…この姿を見るのは」 カツオ「……」ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアア 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 22:55:44.72 ID:/y/+ugfU0 カツオ「イクラ・サクリファイス」 サザエ(二つに別れていたカツオとイクラが元に戻ったこの姿は…) サザエ(イクラ・サクリファイス) サザエ(時を操る力を持つわ…) サザエ「私は“グレイヴヤード”で元の姿に戻るわ…」 カツオ「姉さんの力は強大だからね…この家が壊れちゃうよ」 サザエ「義母さんと義父さん…そしてタラちゃんは巻き込みたくないものね…」 カツオ「“闇の運命”に巻きこまれるのは僕達だけでいい…」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 22:59:18.23 ID:/y/+ugfU0 サザエ「行くわよ、カツオ… 義父さんと義母さんも眠らせてあるわ…」 カツオ「すまない、姉さん」 サザエ「こんなの朝飯前よ…」 カツオ「ハハハハ…」 サザエ「さあ、行くわよ“グレイヴヤード”にね」 カツオ「行くぜ!!マックススピードだ!!!」グオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアア 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:05:31.08 ID:/y/+ugfU0 カツオ(この2年間、僕と姉さんは自分を偽って生きてきた…) ――――――――― フネ「おらぁ!」 カツオ「オギャアアアアアアオギャアアアアアア」 波平「見事な赤ん坊だ」 サザエ「生まれたわ!!」 サザエ13歳――― 私達は幸せだった――― “あの日”までは 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:10:42.31 ID:/y/+ugfU0 サザエ18歳… カツオ5歳… カツオ「サザエは馬鹿だなぁ」 サザエ「姉さんと言いなさい!!」 幸せだった―― ただ家族と過ごせているだけで―― ???「やあ。君達」 サザエ「…どちら様?」 ???「君達には力がある…」 カツオ「このおじさん何言ってるの?」 ???「ボクと一緒に世界を支配しないか?」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:15:23.84 ID:/y/+ugfU0 サザエ「何を言ってるの?」 ???「…おや」 ヒュッ サザエ「!!? 消えた!!」 ???「まだ力を解放できていない様子だ」 ボギャアアアアアアアアア カツオ「ぐあああああああああああああぁあぁ!!」 サザエ「カ…カツオがバラバラになった!!?」 ???「この力があれば…見届けられるとは思わんか?」 サザエ「テメエエエエエエ!!!」 マスオ「この星の終焉を」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:20:05.62 ID:/y/+ugfU0 サザエ「何を言って…」 マスオ「ボクは4年後…この星を滅ぼす」 サザエ「何…言って…」 マスオ「嘘だと思うかい?」キュオオオオオオオオ… マスオ「これを見ても…」ドゥン サザエ「!!?光の弾が飛ん……」 ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアア… サザエ「…ブ……ブラジルが無くなった…」 マスオ「信じてもらえたかな?」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:26:12.12 ID:/y/+ugfU0 サザエ「ブラジルには…」 マスオ「ん?」 サザエ「あの人が…!!」 マスオ「ああ…君のみんなには秘密の彼氏…ってやつだね」 サザエ「…な…!どうして知っているの…?」 マスオ「確かブラジルにはその彼氏の他に…子供が住んでいたね」 サザエ「…タラオのことも知っているの!!?」 マスオ「…あぁ、この子タラオっていうのか」ブラン タラオ「オギャアアア!!」 サザエ「タラオ!!」 マスオ「この子だけは助けた…君の彼氏は死んだけどね」 サザエ「…ノ…ノリスケさん…」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:32:01.21 ID:/y/+ugfU0 マスオ「さあ、ボクと来い!ボクがちゃんと教えればすぐに君の能力も開花する!!」 マスオ「否定すれば…この子の全身がはじけ飛ぶ」 サザエ「あ…ああああ…」 マスオ「どちらを選ぼうとも君にとっては“闇”だ」 マスオ「君にはどちらにせよ“闇”の未来しかない」 マスオ「さあ選べ!!」 私は… 私はただ―― みんなといるだけで幸せだった―― それだけで… それさえも許されないの…? 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:35:36.30 ID:/y/+ugfU0 サザエ「あ…あああああああ…」 マスオ「ふ…ふふふ…」 サザエ「あああ…」 マスオ「ふはははははは!!ふははははは!」 サザエ「あああああ…」 マスオ「ふはははは!!ふは……」 ゾクッ マスオ(サザエの力の流れが…変わった!!?) サザエ「あああああああああああああぁぁ!!」 ドッギャアアアアアアアアアアアァァァ マスオ「し…しまった!!」 マスオ「うわあああああああああぁぁ!!」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:40:48.19 ID:/y/+ugfU0 サザエ「タイコ・エクスキューション」 タイコ(サザエさん…!) サザエ「はっ!…誰!?」 タイコ(私はあなたの力の主よ!) サザエ「あ…あの人になにをしたの!?」 タイコ(私の力は“世界を作る”力!!) サザエ「世界を…つくる…」 タイコ(あの人…『マスオ』は私の力で作った世界に閉じ込めたわ) タイコ(自力では出られないはずよ) 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:45:34.14 ID:/y/+ugfU0 サザエ「じゃあ…!!」 タイコ(…でも、作った世界は6年で壊れてしまうわ) サザエ「壊れたらどうなるの!?」 タイコ(マスオはこの世界に舞い戻り…すぐさま滅ぼすでしょう) サザエ「…!!」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:48:59.06 ID:/y/+ugfU0 タイコ(あなたは運命を変えたいですか?) サザエ「え?」 タイコ(変えられます) サザエ「…!」 タイコ(家族を守りたいのでしょう?) サザエ「……」 サザエ「うん!」 タイコ(ならば変えなさい…) タイコ(カツオくんと共に!) サザエ「え?」 カツオ「……う…」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:52:43.10 ID:/y/+ugfU0 サザエ「カツオ!!」 タイコ(カツオくんは私が応急処置しておきました…) サザエ「…!」 タイコ(しかし全快するには4年ほどかかると思います…) サザエ「4年も!?」 タイコ(はい…普通ならば即死しているところだったのですから…) サザエ「だったら私一人で運命を変えてみせる…!」 タイコ(あなた一人では無理です…) サザエ「!?」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/29(日) 23:57:19.05 ID:/y/+ugfU0 タイコ(あなた…いえ私の能力では攻撃面でマスオに勝ないのです) サザエ「そんな…!」 タイコ(…しかし、カツオくんがいれば勝てるかもしれません) サザエ「カツオが?」 タイコ(カツオくんは強大な力を秘めています) タイコ(それをあなたが目覚めさせねばならない) サザエ「…ということは?」 タイコ(まず4年ほどカツオくんが完治するまであなたは能力を鍛えながら待つのです) タイコ(そして復活したカツオくんに能力の使い方を教えてあげてください) 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:05:19.09 ID:RCDmyz6V0 タイコ(そしてあなたは作った世界の中でマスオを倒さねばなりません) タイコ(マスオが力を解放すれば人々は無事では済まない…あなたの家族もね) サザエ「…!!」 タイコ(世界を作る能力…詳しく言いますと) タイコ(今の力量からして3人ぐらいまで現実世界から作った世界へと人を送り込むことができます) タイコ(そして送った人達を完全に支配できる) サザエ「だったら…」 タイコ(マスオの力はあまりに強大です…。完全には支配できません) サザエ「ならどうすればいいの?作った世界に送り込んだマスオは…」 タイコ(“完全に支配できない”という通り、奴の体に多少の悪影響を与えることはできます) タイコ(何とか、この世界にいた時の記憶を一時的に消すことに成功しました) 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:09:12.96 ID:RCDmyz6V0 タイコ(なので作った世界のマスオに殺されてしまう、ということはないでしょう) タイコ(では…) サザエ「…覚悟は決まったわ」 タイコ(すでにマスオは引き込みました…あと二人の内一人はカツオくん…) タイコ(あと一人、誰を連れて行きますか?) サザエ「…!!」 サザエ(義父さん…義母さん…タラオ…) サザエ「……」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:13:05.51 ID:RCDmyz6V0 サザエ「……二人だけでいいわ」 タイコ(…!) タイコ(…よいのですか?) サザエ「……」 サザエ「家族を…」 サザエ「みんなを…」 タイコ(……) サザエ「世界を救って、そしたら会いに行くわ」 サザエ「義父さん、義母さん、タラオに!!」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:16:01.98 ID:RCDmyz6V0 タイコ(…そうですか) サザエ「…私とカツオを早く作った世界へと飛ばしてちょうだい」 タイコ(…わかりました) ヒュオオオオオオオオオオオ… サザエ「…ところで」 タイコ(何ですか?) サザエ「あなた…、私が作った世界はどんな世界なの?」 タイコ(……) タイコ(…あなたの理想の世界ですよ!) 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:19:36.94 ID:RCDmyz6V0 やべえワカメ忘れてた 死んでるってことにしといてくれ 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:23:06.01 ID:RCDmyz6V0 ――グレイヴヤード―― サザエ(ここは作った世界が崩壊する24時間前に現れる空間…) カツオ「…姉さん」 サザエ「わかってるわよ…」 ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアア サザエ「我が身に帰せよ…」 サザエ「タイコ」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:27:05.44 ID:RCDmyz6V0 ドギャアアアアアアアアアアアアアオオオオ タイコ「…ついに来たのね、この時が」 サザエ「…うん」 タイコ「私の能力による支配は世界崩壊に近づくにつれ弱まってゆく…」 タイコ「もうマスオの記憶は元に戻っているはずよ」 サザエ「いつ来てもおかしくないってことね」 サザエ「………」 サザエ「準備はいい?カツオ」 カツオ「…うん」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:30:01.82 ID:RCDmyz6V0 サザエ「我が身に宿れ!タイコ!」 バアアアアアアアァァァアアオオオオ キィイイイイイイイイイイン カツオ「タイコさんと融合した時の姉さんは…少し色っぽいよ」 サザエ「……」 サザエ「タイコ・エクスキューション」 ドン! 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:34:32.49 ID:RCDmyz6V0 サザエ「私は作った世界内のどこに誰がいるかをいつでも知ることが出来る」 サザエ「…カツオ、右後方よ」 カツオ「…ふぅ、もうお出ましか」 カツオ「時よ止まれ!!」 ドォォーーーーン カツオ「……」 カツオ「静止した時の中では、俺だけが動ける…」 カツオ「…ふん」ガハッ ガクッ カツオ「なかなかやるじゃないか…マスオ兄さん」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:37:46.78 ID:RCDmyz6V0 カツオ「俺が時を止める瞬間、すでに貫かれたいたなんて…」ポタポタ カツオ「ごめん姉さん…」 カツオ「時は……動き出す」 ドォォーーーーン カツオ「……」フラッ サザエ「…え?」 サザエ「カ…カツオ!!!」 マスオ「人間という生き物は実に面白い」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:44:29.86 ID:RCDmyz6V0 マスオ「喜び、怒り、哀しみ、憎み…」 マスオ「喜び合い、怒り合い、哀し合い、憎しみ合う…」 マスオ「すべて滅ぼしたくなるよ」 サザエ「…マスオさん」 マスオ「油断したよ…本当に」 マスオ「ボクがこんなチンケな世界に囚われているなんて…吐き気がする」 カツオ「くっ…」ギュオオオオオ マスオ「カツオくんは傷の時を戻して治療中か…厄介だな」 マスオ「…二人とも一瞬で殺せば何の問題もないか」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:48:35.31 ID:RCDmyz6V0 サザエ「私も吐き気がしたわ…初めてこの世界であなたに会ったとき」 サザエ「私の夫があなたで…ノリスケさんは親戚なんてね…」 サザエ「今日、この日が来るのをずっと望んでいたわ」 マスオ「……」 マスオ「…ふふ」 サザエ「何がおかしいの!?」 マスオ「ふふふふ… 今から君達の…」 カツオ「…!」 マスオ「絶望に打ちひしがれた表情を見るのが楽しみで仕方ないんだ!」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:51:33.72 ID:RCDmyz6V0 マスオ「…見よ」 ズオオオオオオオオオオオオオオ… マスオ「これがボクの力だ!!」 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアア マスオ「我が身に帰せ…我が身に宿れ…」 マスオ「アナゴ」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 00:57:09.28 ID:RCDmyz6V0 ズン… カツオ「!!?」 サザエ「決して形を変えぬ異空間であるグレイヴヤードが…歪んでいる!?」 ゴゴゴゴゴ… マスオ「ふははははは…」 サザエ「…な…なんて恐ろしいパワーなの…」 カツオ「…あ…有り得ない…こんなパワー…」 マスオ「ボクも時間が惜しいのでね…」 マスオ「すぐに終わらせてあげるよ」 カツオ「くっ!!時を止め…」 マスオ「遅い!」ヒュン バッギャアアアアアアアアアアアアアア 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:00:39.65 ID:RCDmyz6V0 カツオ「ぐああああああああぁ!!」 サザエ「カツオ!!」 マスオ「他人の心配をしている場合かい?」ビュン メリャアアアアアアアアアアアアアアアァアアアボギャボギャベギャアアアアアアアア サザエ「ぐぼあああああああ!!?」 ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウ… サザエ「…くっ!!」グルン マスオ「…ほう」 サザエ「はあ…はあ…はあ…」 カツオ「…」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:03:33.84 ID:RCDmyz6V0 マスオ「しぶといなあ、サザエ」 サザエ(……)ゼハァーーッゼハァーーーッ マスオ「…知るんだ」 サザエ「……くっ」 マスオ「恐怖を…」 サザエ「う…うああ…」 マスオ「絶望を…」 サザエ「あああああ…」 マスオ「…闇を」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:07:26.17 ID:RCDmyz6V0 カツオ(……) カツオ(…うう……) カツオ(…ここはどこだろう?) ???(磯野くん?) カツオ(!!?だ…誰!?) 花沢(やだ!磯野くん!私よ私!) カツオ(…は…花沢さん!?)オエッ 花沢(磯野くん…あなた死んじゃいそうみたいよ?) カツオ(えっ?) カツオ(そうだ…。俺、マスオ兄さんの攻撃を受けて…) 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:09:48.06 ID:RCDmyz6V0 カツオ(あんな化けものみたいな強さだったなんて…) カツオ(あんなの…) 花沢(勝てるわけ無い?) カツオ(!!) カツオ(……花沢さんには関係ないよ) 花沢(……) 花沢(…確かに私は関係ないわ) カツオ(……) 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:12:35.58 ID:RCDmyz6V0 花沢(…私はもう行くわ)スタスタ カツオ(……そう 勝手にすればいい) 花沢(……私) 花沢(私は磯野くんとは関係ないけど…) カツオ(……) 花沢(ひとつ、これだけは言えるわ) カツオ(………) 花沢(私は今の磯野くん…嫌いよ) 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:15:22.52 ID:RCDmyz6V0 カツオ(!!) カツオ(…なんだよそれ!) カツオ(俺だって嫌いだよ!君のことなんか!!) 花沢(流石に傷つくわ…) カツオ(…なんだよそれ…) 花沢(……) カツオ(なんだよ……それ…) 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:18:50.01 ID:RCDmyz6V0 カツオ(…本当は俺だって…) カツオ(姉さんを助けてやりたいと思ってる!) カツオ(マスオ兄さんを倒したいと思ってる!) カツオ(……でも…) 花沢(……) カツオ(…俺には勝てないんだ…!力の差が違いすぎるんだよ…!!) 花沢(…その信念) カツオ(?) 花沢(…ふふ) 花沢(やっぱり磯野くんはかっこいいわ) カツオ(えっ…?) 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:22:08.30 ID:RCDmyz6V0 花沢(サザエさんを助けてあげたい気持ちは本物ね) カツオ(……) 花沢(…いいわ) カツオ(え?) 花沢(私が力を貸してあげる) カツオ(…は…花沢さんが!?) 花沢(こう見えて私、強いのよ) カツオ(どう見ても強いけど…) 花沢(…まあとにかく、サザエさんを助けてあげなさい!たぶん勝てるわ、私の力も使えば) 花沢(…じゃあ、私は行くわね) 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:26:01.60 ID:RCDmyz6V0 カツオ(…えっ?どこに行くの?) 花沢(えーっと……) 花沢(……) 花沢(…遠い将来、磯野くんも行くことになるところよ) カツオ(ええ?) 花沢(じゃあね、磯野君) カツオ(…ちょっと!待ってよ!!) パアアアアアアァァ… カツオ(花沢さん!!!) 現実世界で 花沢さんは病気で息を引き取った 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:30:03.99 ID:RCDmyz6V0 ――――― マスオ「…ふふ」 サザエ「…!!」ブルブル マスオ「…消えろサザエ!!」ブンッ サザエ「きゃああああぁっ!!」 ドギャマギャァアアアアアア ボトン… サザエ「………」 サザエ「……?」 マスオ「…………」 マスオ「………う…」ピューーッ マスオ「俺の腕がアアアアああああああああああぁぁぁあああっ!!」 カツオ「…遅れてごめん、姉さん」 サザエ「カツオ!!!」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:36:07.53 ID:RCDmyz6V0 マスオ「うがああああああああああああぁぁ!!」ビューーッ サザエ「カツオ…あなたどうしたの…?その力は…」 カツオ「花沢さんが力を貸してくれたんだ」 サザエ「花沢さんが…?」 カツオ「花沢・バーニングレイヴ」 カツオ「すべてを切り裂き、殲滅する能力だ」 マスオ「貴様!!…何故」 カツオ「?」 マスオ「何故二つも能力を持っているんだ!!能力は一人一つのはず…」ハッ マスオ(…まさか…) マスオ(あのゴミが…!千年に一度現れると言われている能力者…) マスオ「ゴッドオブ・能力者だというのか!!」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:39:21.06 ID:RCDmyz6V0 カツオ「…もういいマスオ兄さん、終わりにしよう」 マスオ「…え?」 カツオ「…イクラ」ズオオオオ カツオ「…花沢さん」バアアアア カツオ「…我が身に宿れ…」 バッギャアアアアアアアアオオオオ マスオ「……な…」 サザエ「二つの能力の融合…!?」 カツオ「花沢・ファイナルイクラキャノン」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:43:05.79 ID:RCDmyz6V0 マスオ「…ちょっと待てカツオ!!こんなの…」 カツオ「……」キュイイイイイイィ… マスオ「…カツオくん!!助けてくれないか!?」 カツオ「……」 マスオ「……ねぇ!?」 カツオ「…駄目だ」 マスオ「そんな!!」 カツオ「消えろ」キュオオオオオオオオオオオオオ マスオ「うわああああああああああああああ!!!」 カッ 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:48:49.28 ID:RCDmyz6V0 バギャアアアアアアアアアアアアアアァ マスオ「うわあああああああぁあ!!!」 カツオ「この静止した“時”は…俺とお前だけが認識できる」 カツオ「そしてお前は“時”が動きだすまで切り裂かれ続ける」 カツオ「3分だ」 バギョギョギョギョバアアアアアア マスオ「うおおおああああああああああああぁ!!!」 カツオ「……姉さんのが受けた苦痛…味わえ!!」 マスオ「この…俺が…」 マスオ「この俺がアアアアああああああああああああああああああああぁ!!」 ズオオオオオオ…… 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:51:33.95 ID:RCDmyz6V0 ―――――― マスオ「……」シュゥゥゥ… サザエ「…何が起こったの!?一瞬でマスオが…」 カツオ「俺がやったんだよ」 サザエ「カツオ…!!」 カツオ「これで終わったんだ…何もかも…」 カツオ「これで姉さんも…」 カツオ「幸せになれるよ」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 01:55:10.23 ID:RCDmyz6V0 サザエ「カツオ…!」 ギュッ カツオ「…っ!?」 カツオ「…は、恥ずかしいよ姉さん!!」 サザエ「あ…ごめん…」スッ カツオ「…ったく…」 サザエ「あはは!」 カツオ「………ぷっ」 カツオ「あははははは!」 サザエ「あははははははははは!」 マスオ「俺は全てを超越する」 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:01:02.02 ID:RCDmyz6V0 サザエ「!!?」 カツオ「なっ…!?」 マスオ「油断したな!!」 サザエ「カツオ危ない!」ドンッ ズバァッ カツオ「姉さああああああああああぁん!!」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:01:38.05 ID:RCDmyz6V0 マスオ「…ふはははは!やったぞ!!」 サザエ「カ…ツ……オ」 カツオ「姉さん!!」 サザエ「さっき…は…私のため…に…たたかってくれて…」 カツオ「しゃべるな姉さん!!」 サザエ「ありが…と…」 ズンッ カツオ「!!?」 サザエ「…」 マスオ「死にぞこないが…一発で死んどけクソアマが!!」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:05:06.59 ID:RCDmyz6V0 カツオ「あ…ああああ…」 バリバリバリ マスオ「フハハハ!見ろ!俺を閉じ込めていたこの作られた世界が崩れてゆく様を!!」 カツオ「クッソがあああああぁ!!」ブオッ ガクッ カツオ「!!?」 マスオ「さっきのイクラキャノンで力を使い果たした様だな!!」 マスオ「ふっ…とは言っても俺もボロボロだ…続きは直に戻る現実世界でだ!」 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:11:05.91 ID:RCDmyz6V0 カッ ――現実世界―― ヒュウウウウウ… カツオ「……う…」 カツオ「はっ!!」ガバッ カツオ「…くっ…ここは…現実世界なのか…?」 タラオ「カツオお兄ちゃん!!」 カツオ「!!…タラちゃん?」 タラオ「今までどこ行ってたですか?」 カツオ「えっ?」 カツオ(ああ…現実世界のタラちゃんと姉さんが作った世界のタラちゃんは別人…ということなのかな?) 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:13:40.39 ID:RCDmyz6V0 タラオ「おじいちゃんとおばあちゃん心配してるですよ」 カツオ「ああ…心配かけてごめん」 タラオ「お母さんはどこにいるですか?」 カツオ「…!!」 タラオ「…?」 カツオ「姉さんは……」 タラオ「お母さんに何かあったですか?」 カツオ「…す……」 カツオ「少し遠いところにいてね…しばらく帰ってこれないんだ」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:18:07.99 ID:RCDmyz6V0 タラオ「そうですか…」 カツオ「うん…」 カツオ(…姉さん…!!)グスッ タラオ「…カツオお兄ちゃん?」 カツオ「っ!何?」 タラオ「野球やるです!カツオお兄ちゃんがいない間にやり方覚えたです!」 カツオ「野球か…」 カツオ(つい最近までやってたはずなのに…すごく懐かしい…) タラオ「バットはここにあるで……」 カツオ「…?」 タラオ「…おじさん大丈夫ですか?」 カツオ「!!」ハッ マスオ「うん、大丈夫だよ。心配してくれるのかい?タラちゃん」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:20:46.22 ID:RCDmyz6V0 タラオ「なんでボクの名前知ってるですか?」 カツオ「…タラちゃん!家に入るんだ!」 タラオ「え?」 カツオ「はやく!!」 タラオ「…は、はいです〜」タタタ… カツオ「……」 マスオ「……ククク」 カツオ「終わらせてやるよ…マスオ」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:25:29.04 ID:RCDmyz6V0 マスオ「……いいや」 カツオ「?」 マスオ「始まりだよ…」 カツオ「あ?」 マスオ「世界の終わりの始まりだ!!」ブゥ―ン カツオ「!!?なんだそれは…」 カツオ(エネルギーの塊…?いまさら強大な技を使えるとは思えないな…) マスオ「僕の体は直に死に絶える…もう使えないんだ」 カツオ「……」 マスオ「…だから…」 カツオ「……?」 ブオッ カツオ「!!?」 カツオ(マスオが作り出したエネルギー弾が…!避けられない!) バシュッ 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:30:19.44 ID:RCDmyz6V0 バチバチ カツオ「!!??」ビリビリ マスオ「ふははははは!!新たな肉体を手に入れることにした!!」 カツオ(なんだ!?体が…体から俺の精神が離れていっている…?) マスオ「今お前にぶつけたものは、俺の魂を一つにまとめたもの…!!」 マスオ「直に俺の体は死にゆき!腐り!」 マスオ「カツオ!君の体は俺のものとなる!!」 カツオ(!?) 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:33:44.58 ID:RCDmyz6V0 マスオ「ククク…ゴッドオブ・能力者の力が俺の者となる…!!」 カツオ(クソ…意識が…薄れていく…) マスオ「ふはははははは!安心して眠れ!カツオ!!」 カツオ(せめて姉さん…姉さんが大切に思っていた家族を…) マスオ「心は俺だが!お前の肉体が!世界を滅ぼすのだ!」 カツオ(みんなを守ろうと思ってたのに…) カツオ(これじゃ…マスオに…みんな…) カツオ(壊され…ちゃ……) ―――――― 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:38:34.26 ID:RCDmyz6V0 ドサッ… 「……」 マスオ「心は闇に帰った」 マスオ「この世界は 闇に始まり 闇に終わる」 マスオ「心に芽生えた小さな闇が」 マスオ「やがて心のすべてを飲み込む」 マスオ「あらゆるものは…」 マスオ「闇に帰るべきなのだよ」 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:44:14.11 ID:RCDmyz6V0 マスオ「…我が身に宿れ」 グオオオオオオォ… マスオ「アナゴ…イクラ…花沢…」 ゴバアアアアアアアアアアアアアアァァオオオオオオ マスオ「花沢ビッグバン・イクラファイナルアナゴブレイク」 マスオ「………あまりにも」 マスオ「全てを超越した力を得ると…こうも冷めてしまうものなのか」 マスオ「…壊そう」 マスオ「そして世界はまた始まる」 キュイイイイイイイイイィィ マスオ「……」ギュオオオオオオオ マスオ「さらばだ、世界よ」 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:47:10.12 ID:RCDmyz6V0 ギュオッ マスオ「……果てるがいい…」 キイイイイイイイ… ガキャァァァァァァァッ マスオ「!!?」 マスオ「俺の究極技が…かき消された!?」 マスオ「…誰だ!?」 ヒュオオオオオオオ… バット「………」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:49:34.69 ID:RCDmyz6V0 マスオ「!!?」 マスオ「あれは…!!」 バット「……」 マスオ「タラオがカツオに渡したバット!?」 バッオ「……」 バツオ「……」 カツオ「……」 マスオ「〜〜〜〜ッ!!」 マスオ「思念となってなお逆らい、留まろうというのか!!」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:54:24.28 ID:RCDmyz6V0 マスオ「クソ!!もう1発だ!!」キュィィィ マスオ「おらぁ!」ギュオッ ガキャァアアアアアアア カツオ「……」 マスオ「またかき消し…!」 マスオ「…ならば!」 マスオ「直接ぶち折ってやるアアアアッ!!!」ギュンッ ガッキャアアアアアアアアァァァ マスオ「ぐぼおおおおぉっ!!?」 カツオ「……」 マスオ「ただのバットのどこにこんな力がアアアアァァァッ!!」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 02:57:44.14 ID:RCDmyz6V0 カツオ「……」ドゴォッ マスオ「ぐぼぉ!!?」 ドゴドゴドゴドゴ カツオ「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ」 ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ マスオ「バアアアアアーーーーッ!!」 カツオ「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ」 グシャグシャグシャグシャボギャボギャアアアア カツオ「ボラ・ヴィアーノ」 グッシャアアアアアアァッ 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:00:19.43 ID:RCDmyz6V0 マスオ「…この……」 マスオ「俺……」 マスオ「が……ァ……」 ドシャ カツオ「………」 カツオ「………」 バツオ「……」 バッオ「…」 バット「…」 カラン… 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:05:25.49 ID:RCDmyz6V0 ――――――― 波平「タラちゃん!カツオがいたというのは本当か!?」 フネ「本当なのかい?タラちゃん」 タラオ「さっき玄関の近くにいたです…」 タラオ「…あれ?」 波平「いないなぁ…」 フネ「タラちゃん、人違いじゃないのかい?」 タラオ「違うです!! …?」 波平「玄関前に落ちてるバット、タラちゃんのかい?」 タラオ「…カツオお兄ちゃんと野球しようと思って渡したバットです…」 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:10:50.12 ID:RCDmyz6V0 タラ「……」グスッ 波平「……」 ポン 波平「タラちゃん」 タラ「うう…」 波平「サザエも…」 波平「カツオも…」 波平「きっといつか帰ってくる」 タラ「おじいちゃん…」 波平「ワシらは信じて待とう……な?タラちゃん」 タラオ「……」 タラオ「…ですぅ……」ウワーーンウワーーンウワーーン 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:12:46.06 ID:RCDmyz6V0 (俺は…守れたのかな…) (姉さんの大切な…) (大切な家族を…) (俺は死んじゃったけど…) (ずっと見守ってるよ) (ずっと…) (ずっと……) 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:18:41.68 ID:RCDmyz6V0 ―10年後― 女「ちょっと!なんですか?やめてください!」 DQN「いいじゃねえか!少しでいいからさ!俺らとデートしようぜ!」 女「こ…困ります!」 DQN「んだとてめえこら!」 女「ひいぃ!!」 グイッ DQN「おらおら、楽しいとこ連れてってやるかよ!」 女「いやああああああああ!!!」 ???「待てお前ら」 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:23:40.56 ID:RCDmyz6V0 DQN1「あ?」 ???「その娘を離せ!!」 女「…!!」 DQN2「あん?俺達は合意の上で遊んでんだぜ?こいつとは知り合いだぜ?」 DQN3「そうそう!……って あ!!こいつ!!」 DQN1「なんだよ?」 DQN3「こいつ最近テレビによく出てるぞ!」 DQN2「え?……マジだ!こいつフグ田タラオじゃねえか!!」 タラオ「……」 DQN1「は?最近二代目キムタクとか言って騒がれてるフグ田タラオ!?」 タラオ「そんなことはどうでもいい!とにかくその娘を離せ」 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:27:04.08 ID:RCDmyz6V0 DQN1「…てめえ!テレビ出まくっててうぜえんだよ!!」 DQN2「確かに出すぎだよなこいつ…。ボコっとくか!」 タラオ「……ふん」 バキッ DQN2「ぐあああああああああぁ!!」 DQN1「!?おい…なにやられて…」 バギィッ DQN3「ごぼっ…」 バッギャアアア DQN1「ゲボオオオオオ!!」 ドサッ タラオ「…ふぅ」 女「………!」 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:33:07.43 ID:RCDmyz6V0 タラオ「怪我はないかい?」ニコッ 女「…はっ…はい!ありがとうございました!」ドキドキ 女「あの…もしかしてあなた…」 タラオ「え?」 女「最近テレビによく出てますよね?」 タラオ「あはは、なんかそういうの面向かって言われると恥ずかしいなあ」 タラオ「うん、最近良く出させてもらってるよ」 女「わああっ…会えて嬉しいです!」 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:39:07.04 ID:RCDmyz6V0 女「あの…すいません…」 タラオ「ん?何かな?」 女「私最近勉強忙しくてあんまりテレビ見てないんですよ?」 タラオ「ふむ」 女「それでこの前偶然テレビつけた時にあなたのこと見て、かっこいいなって思ってたんです」 タラオ「あはは、ありがとう」 女「でもあなたの名前がわからなくて…」 タラオ「ボクのことを良いと思ってくれただけでも嬉しいよ」 女「あ…いえいえ!」 女「あの…なので名前、教えていただけませんか?」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:41:35.28 ID:RCDmyz6V0 タラオ「あはは…うん」 「ボクの名前はフグ田タラオ。SMAPのリーダーやらせてもらってます!」 終わり 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/30(月) 03:43:14.10 ID:RCDmyz6V0 こんなゴミssを見ててくれた方ありがとうございました おやすみ