長門「一週間履き続けた下着…買って」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 02:08:26.88 ID:z4CpEjnf0 キョン「……」オデコペタ 長門「熱はない」 キョン「……それでどういうことだ?」 長門「……買って」 キョン「いやだから、どういう……」 長門「いいから買って」 キョン「……いくらだ?」 長門「1000円」 キョン「意外と安いな……ほら」 長門「まいどあり」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 02:20:22.15 ID:z4CpEjnf0 キョン「で肝心のパンツはどこだ?」 長門「……待って」 キョン「ん?」 長門「今脱ぐ」 長門はそう言うとスカートの両端に手をかけた。 ゆっくりではあるが確実に手が下がっていっている。 おい……まさか脱ぎたてをくれるのか? 脱ぎたてで1000円とか破格すぎるぞ長門さん! そんな無駄な事を考えているともう長門のパンツは全体像が見える辺りまで下ろされていた。 ふむ、白地にピンクのリボンの綿パンか……実に長門らしい。 あ、今股間が見えそうに……見え……見えない! ちくしょう! 長門「はい」 キョン「え? ……あ、いただきます」 長門「できれば感想を聞かせて欲しい」 キョン「感想?」 長門「臭い、肌触り、味、頭に被った時のフィット感等」 キョン「……」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 02:27:53.31 ID:z4CpEjnf0 キョン「本気で言ってるのか?」 長門「本気」 キョン「……」 長門「まずは臭いから」 キョン「お、おう」クンクン 長門「どう?」 キョン「このパンツは出来損ないだ嗅げたもんじゃないよ」 長門「!」 キョン「汗臭くもなければアンモニア臭もしない」 長門「……」 キョン「ましてやクロッチに汚れ一つないとか舐めているのか?」 キョン「出直してこい」 長門「……」ズーン 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 02:32:32.03 ID:z4CpEjnf0 キョン「まあ、老廃物が出ないから汚れや臭いがないのは仕方ないことだしな」 キョン「長門のパンツってだけで1000円以上の価値はある」 長門「……」 キョン「だからあまり気を落とすなよ」 長門「……」コク キョン「お前の親玉に相談して老廃物やら出せるようにして貰えるといいな」 長門「掛け合ってみる」 キョン「いいパンツを期待してるぞ」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 02:38:19.51 ID:z4CpEjnf0 ガチャ みくる「こんにちは〜」 キョン「ああ、朝比奈さん。こんにちは」 みくる「まだキョンくんと長門さんだけなんですね」 キョン「ええ、ハルヒは岡部に捕まってるみたいです」 みくる「そうなんですか〜……ところでキョンくん」 キョン「なんです?」 みくる「そ、その右手に持ってるのって……」 キョン「……あ」サッ みくる「……着替えるので出て行ってください!」 キョン「は、はい!」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 02:42:37.12 ID:z4CpEjnf0 ガチャバタン キョン「……パンツ仕舞うの忘れてた」 キョン「朝比奈さん怒ってるだろうなあ……」ハァ 古泉「おや? 朝比奈さんが着替え中ですか?」 キョン「おお、古泉か……」 古泉「どうかしたんですか? 元気がないやうですが」 キョン「いや、ちょっとな」 <キガエオワリマシター キョン「……」 古泉「? 入らないのですか?」 キョン「……入るよ」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 02:52:14.10 ID:z4CpEjnf0 ガチャ みくる「あ、古泉くんも着てたんですね」 古泉「はい、少し掃除で遅れました」 古泉「涼宮さんはまだのようですね」 キョン「あいつは岡部のとこだ」 古泉「んふ、またお説教ですか?」 キョン「知らん」 古泉「涼宮さんが来るまでチェスでもどうです?」 キョン「ああ、いいな……ん?」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 02:55:22.19 ID:z4CpEjnf0 いつもの定位置に座ろうとすると椅子の上に紙と布切れが置いてあった。 紙には見覚えのある字で「私のも売りますよ みくる」と書いてある。 え……?あ、朝比奈さん!? あなたもパンツ売りの少女なんですか? 紙を横に置き古泉にバレない程度にパンツを観察する。 真っ黒なレースのTバックがそこにあった。 ピルピルピル 古泉「……おっと、呼び出しのようですね」 キョン「ま、またハルヒか?」 古泉「そのようです。ではバイトに行ってきます」 キョン「あ、ああ」 ガチャバタン 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 02:57:33.43 ID:z4CpEjnf0 キョン「……あの、朝比奈さん」 みくる「私も1000円でいいですよ」 キョン「いやその……」 みくる「長門さんのは買ったのに私のは欲しくないんですか?」 キョン「長門?」 長門「朝比奈みくるには全て話した」 キョン「……」 みくる「で、買いますよね?」 キョン「買わせていただきます」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:06:14.30 ID:z4CpEjnf0 みくる「じゃあ臭い嗅いでください」 キョン「……長門?」 長門「だから全て話したと言ったはず」 みくる「一週間物ではないですけど……嗅いでくれますよね?」 キョン「わかりました……」クンクン みくる「……」ドキドキ 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:10:38.46 ID:z4CpEjnf0 キョン「………さ……い……」ボソ みくる「はい?」 キョン「臭いって言ってんですよ! この乳野郎!」バシーン! みくる「……え?」 キョン「臭いにも限度ってものがあるんですよ!」 みくる「……」 キョン「なんですかこれは!? 喉と鼻と目が潰れるかと思いましたよ!」 みくる「……えぅ……でも黒Tバックですよ?」グス キョン「泣いてもダメです! エロいパンツだったらいいと思ったら間違いですよ!」 みくる「ふぇぇ……」グスエグ 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:13:54.85 ID:z4CpEjnf0 キョン「……ところで何日履いてたんですか?」 みくる「1ヶ月ですぅ……」 キョン「……それは危険物になるわけですよ」 みくる「だってぇ……未来からの支給だとそのパンツ買っただけでお金が……」 キョン「朝比奈さん……」ハァ みくる「ふぇ?」 キョン「今度は普通のパンツで一週間履いたの持ってきてください」 みくる「キョ、キョンくん!」 キョン「その時にはちゃんと評価しますから」 みくる「あ、ありがとう!」 キョン「しかしパンツを買って生活苦しくするのはダメですよ?」 みくる「はい……今度からしまむらで買いますぅ」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:18:28.88 ID:z4CpEjnf0 キョン「ふぅ……やれやれ」 ハルヒ「なにがやれやれなの?」 キョン「いや、なにって……え?」 ハルヒ「でなにが?」 キョン「ハ、ハルヒさん? いつからそこに?」 ハルヒ「みくるちゃんのパンツを床に投げつけた辺りからね」 キョン「……」 ハルヒ「……な……さいよ」 キョン「はい?」 ハルヒ「私のパンツも嗅ぎなさいって言ってるの!」 キョン「」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:24:07.71 ID:z4CpEjnf0 ハルヒ「みくるちゃんの嗅いだんでしょ? なら私のも嗅ぎなさい!」 キョン「い、いや、その理屈は……」 長門「私のも嗅いだ」 ハルヒ「ゆ、有希のも嗅いだのなら尚更!」 キョン「し、しかしだな」 ハルヒ「こ、これは団長命令よ!」 そう啖呵を切るとハルヒは豪快にスカートに手を突っ込んだ。 うわあ、丸見えだ。オレンジ色が眩しいパンツだけではなく鬱蒼とした密林も丸見えだ。 ハルヒ「ほ、ほら! 団長がわざわざ脱いでやったんだから早く!」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:28:04.75 ID:z4CpEjnf0 キョン「……いくらだ?」 ハルヒ「……え?」 キョン「二人は1000円だったんだが……お前も同じでいいか?」 ハルヒ「……みくるちゃん?有希?」 みくる「キョンくんの言う通り私達は1000円で売りました〜」 長門「彼からパンツを要求されたのではなく自発的に売った」 ハルヒ「……」 キョン「ハルヒ?」 ハルヒ「……私も1000円でいいわ、ほらパンツ」 キョン「お、おう」クンクン 40 名前:>>38 あ……[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:35:27.14 ID:z4CpEjnf0 ハルヒ「……」ソワソワ キョン「……ふむ」 ハルヒ「ど、うなのよ」 キョン「いいスメルだ」 ハルヒ「ほ、本当?」 キョン「今日は体育があったからな……汗がよく染み込んでるな」 ハルヒ「ちょ……///」 キョン「しかもおしっこも結構染み込んでる……間に合わなかったのか?」ジュルジュル ハルヒ「バ、バカ!///」 キョン「ほほう、ウンスジもあるじゃないか……香ばしい香りはこれか」ペロペロ ハルヒ「」プシュー 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:41:09.57 ID:z4CpEjnf0 キョン「これは一日物なんだろ?」モゴモゴ ハルヒ「え、ええ」 キョン「お前の一週間物、嗅いでみたいな」 ハルヒ「あ、あんたがどうしてもって言うなら……」 キョン「ああ、どうしても嗅ぎたい、味わいたい」 ハルヒ「もう!///」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:47:33.68 ID:z4CpEjnf0 ─キョン宅─ キョン「しかし今日はなんだったんだろうな」 キョン「いきなりパンツを買えだなんて……」 キョン「ハルヒが潜在的に俺にパンツをあげたかった……?」 キョン「んなわけないよな」 ピルピルピル キョン「ん? 長門?」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:52:37.33 ID:z4CpEjnf0 キョン「もしもし」 長門『あなたに伝える事がある』 キョン「なんだ?」 長門『情報統合思念体に掛け合った結果、この体から老廃物を出せるようになった』 キョン「ほほう、それはよかったな」 長門『一週間後を楽しみにしてて』 キョン「ああ、わかったよ」 長門『また学校で』ピッ キョン「そうだ……ハルヒと朝比奈さんにも用意させとくか……」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:56:55.23 ID:z4CpEjnf0 ─一週間後─ ハルヒ「それでは第一回SOS団パンツ品評会を始めます!」 みくる「ふぇぇ〜」パチパチ 長門「……」パチパチ 古泉「な、なんですかこれは?」 ハルヒ「キョンに私達が履いた一週間物のパンツを批評して貰うイベントよ!」 古泉「……はい? え? いやいやいや意味がわか……」 ハルヒ「古泉は静かにしてて」 古泉「」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:00:41.95 ID:z4CpEjnf0 ハルヒ「今回は先に嗅いで貰って値段を言って貰う!」 ハルヒ「つまり値段=得点よ! いいわね?」 みくる「わかりました〜」 長門「……」コク ハルヒ「じゃあまずは誰からいく?」 みくる「最初はちょっと……」 長門「遠慮する」 ハルヒ「……じゃあ公平にじゃんけんで決めましょう!」 ジャンケーンポン みくる「ふぇぇ〜1番ですぅ」 長門「2番」 ハルヒ「私は3番ね……それじゃあみくるちゃんから!」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:07:37.30 ID:z4CpEjnf0 みくる「は〜い」ヌギヌギ みくる「ど、どうぞキョンくん!」 キョン「ふむ……ピンクですか……フリルがついていて可愛いですね」 みくる「はい! 新しく買いました!」 キョン「では……」クンクン みくる「……」ドキドキ 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:12:31.79 ID:z4CpEjnf0 キョン「ほほう……これは……」 みくる「ど、どうですか?」 キョン「朝比奈さん……」 みくる「はい?」 キョン「あなたの履いたパンツは一ヶ月だろうが一週間だろうが臭いようです」 みくる「え?」 キョン「この前よりはマシですが……なんというか肥溜めの臭いがします」 みくる「こ、肥溜め……」 キョン「これは流石に肌触りや味の評価には移れませんね」 みくる「ふぇぇ……」 キョン「評価は朝比奈さんのパンツという価値だけで2000円くらいです」 みくる「2000円……」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:21:34.61 ID:z4CpEjnf0 ハルヒ「はい!みくるちゃんは2000円でした!」 古泉「つまりはこれが基準点になるわけですね」 ハルヒ「そうね」 古泉「んふ、最初は面食らいましたが……輝いてますね彼」 ハルヒ「次は有希!」 長門「……」コク ヌギヌギ 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:23:02.08 ID:z4CpEjnf0 長門「はい」 キョン「白と水色のボーダー綿パンか……爽やかだな」 長門「……」 キョン「それでは……」クンクン 長門「……」ドキドキ キョン「むっ……ふむ……ほほう……」 長門「どう?」 キョン「女の子特有の甘い香りの中に仄かな汗と尿の香り……だが一週間物にしては薄い……」 長門「……」 キョン「どれ、肌触りは……ん?」スリスリ 長門「どうしたの?」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:26:24.75 ID:z4CpEjnf0 キョン「長門……このパンツは新品だな?」 長門「……」コク キョン「買ってそのまま履いただろ?」ペロペロ 長門「……」コク キョン「……買ったパンツはな一回洗ってからじゃないと性能を発揮しないんだ」ペロペロ 長門「!」 キョン「糊が邪魔してせっかくの汗や尿が染み込みきれてないじゃないか」ジュルジュル 長門「……なるほど」 キョン「うーむ……これからの期待も込めて1万と言ったとこか」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:34:44.39 ID:z4CpEjnf0 ハルヒ「有希は1万ね!」 みくる「い、1万円……」ズーン 古泉「ほほう、これはかなりの高得点ですね」 ハルヒ「そうね……次は私!」ヌギヌギ ハルヒ「ほら! 嗅ぎなさい!」 キョン「なんとも鮮やかな黄色だな……どれ」クンクン ハルヒ「……」ドキドキ キョン「なるほど……そうきたか……」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:39:52.28 ID:z4CpEjnf0 ハルヒ「どうなのよ?」 キョン「うむ、前回もだが今回も素晴らしいな!」 ハルヒ「……///」 キョン「少女の青臭さの中に大人な香りが見え隠れする……いい感じだ」 キョン「ウンスジは熟成されていてまるで高級チョコレートのようなビターさだな」ペロペロ キョン「更に今回は経血付きとは……」ペロペロ ハルヒ「ちょっ……///」 キョン「黄色の布地とおしっこが織り成すグラデーションに経血がアクセントになり視覚的にもいい」ジュルジュル キョン「これは10万だな!」 ハルヒ「え? じゅ、10万!?」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:44:03.97 ID:z4CpEjnf0 古泉「これはこれは」 みくる「2000円……」ズーン 長門「10倍……」ズーン ハルヒ「よっしゃあああ! 私の勝ちみたいね!」 古泉「うっ!……ふぅ……いや、まだわかりませんよ?」 ハルヒ「え?」 古泉「僕もちょっと評価して貰おうかと」ニッコリ ハルヒ「……え?」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:50:06.34 ID:z4CpEjnf0 古泉「同じ団員なのですから評価して貰うのが当然です」 キョン「い、いや、でもな古泉」 古泉「仲間なんですから……ね? 閣下?」 ハルヒ「……そうね」 キョン「お、おい!」 ハルヒ「キョン! 団長命令よ! 古泉くんのも嗅ぎなさい!」 キョン「くっ……わかったよ」 古泉「先に言っておきますが、僕のは一週間ものではありませんよ」カチャカチャ キョン「……一日か?」 古泉「んふっ……さてどうでしょうか?」スポーン 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 04:58:55.65 ID:z4CpEjnf0 キョン「うぐっ……こ、これは……」ブルブル みくる「く、くちゃいですぅ!……あ……」パタリ ハルヒ「み、みくるちゃん! しっかりする……わ、私も……ダ……メ……」パタリ キョン「朝比奈さん!ハルヒ!」ゴホゴホ 長門「鼻腔に不明な刺激を感知、鼻腔神経及び嗅覚情報カット」 長門「!眼球に不明な刺激を感知、視神経及び眼球周りの情報カット」 長門「!!エラー、不明な刺激に対する有効な対抗手段なし……」パタリ キョン「長門ぉおおおおおおお!」ゴホゴホ 古泉「んふっ、困ったものです」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 05:07:58.06 ID:z4CpEjnf0 キョン「こ、古泉ぃいいいい! お前!」ゴホオエ 古泉「ふふ、どうですか?」 キョン「ぐぐぅ……もう鼻や目が痛いってレベルじゃねぇよ!」ゴホゴホ 古泉「でしょうね。なんせ──僕が超能力者になった時から履いているブリーフですから」 キョン「なんだって……!?」ゴホゴホ 古泉「脱いだのは本当に久しぶりですよ……さあ、得点は?」 キョン「こ、こんなもの金を貰っても嗅ぎたくないわ!」ゴホゴホ 古泉「……えい!」ガバッ キョン「か、顔に !うわぁあああああああああああ!!」 古泉「そんなに喜ばなくても」 キョン「と、溶ける! 皮膚が溶けるぅううあああああああ!!」 キョン「ああっ!! い、息が…………」パタリ 古泉「んふっ……皆さんまだまだ臭道は未熟なようですね」 おわり 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 05:51:52.76 ID:z4CpEjnf0 あるところにそれはそれは貧しい少女がおりました。 どれくらい貧しいかと言うと一日一食レトルトカレーしか食べられないくらいです。 彼女は雪の降る寒い夜に街頭でパンツを売っています。 長門「パンツ、パンツ、一週間物のパンツはいりませんか?」 長門「手や首に巻けば暖かい、暖炉の火種にも使える」 長門「パンツ、パンツ、一週間物のパンツはいりませんか?」 がんばって売り込みをするのですがなかなか売れません。 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 05:54:30.05 ID:z4CpEjnf0 するとそこに高そうな毛皮のコートを着た女性がやってきました。 長門「パンツ、パンツ、一週間物のパンツはいりませんか?」 みくる「パンツ売りのお嬢さん」 長門「パンツ買う?」 みくる「新品のパンツはないんですか?」 長門「一番新しいので一週間物……」 みくる「ふぇぇ……それじゃお話になりませんね……アデュー」 長門「……」クスン 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 06:00:37.53 ID:z4CpEjnf0 新品であれば買ってくれる人は居るでしょう。 でも流石一週間物のパンツには誰も見向きもしてくれませんでした。 長門「パンツ、パンツ、一週間物のパンツはいりませんか?」 今度はスーツをバシッと決めたにやけ面の男性が声をかけてきました。 古泉「パンツ売りのお嬢さん」 長門「パンツ買う?」 古泉「男性物パンツはないんでしょうか?」 長門「女性物しかない……」 古泉「んふっ、それじゃあダメですね……アデュー」 長門「……」クスン 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 06:04:49.23 ID:z4CpEjnf0 やっぱり売れませんでした。 取り扱ってるパンツは女性物、しかも彼女のお古だけなのです。 ホモの男性客が買ってくれるわけがありません。 長門「パンツ、パンツ、一週間物パンツはいりませんか?」 今度は快活そうな女性が声をかけてきました。 ハルヒ「パンツ売りのお嬢さん!」 長門「パンツ買う?」 ハルヒ「買ってもいいけど一枚いくらかしら?」 長門「一枚、1万円」 ハルヒ「高すぎて買えないわ……アデュー」 長門「……」クスン 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 06:13:39.58 ID:z4CpEjnf0 案の定売れませんでした。 値段設定がおかしいのに彼女は気づいてないのです。 使用済みのパンツが1万円だなんておかしな話です。 長門「パンツ売れない……」 長門「これじゃ凍え死ぬ……」 長門「……そうだ」 彼女は思いつきました。 売れな残る位なら自分でパンツを身に着ければいいのだと。 早速パンツを履いてみることにしました。 長門「……」ハキハキ ハキハキ 長門「……」ハキハキ ハキハキ 長門「ぬくい」 長門「でも股だけ……」クスン 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 06:22:12.44 ID:z4CpEjnf0 いくらパンツを履いても股だけしか暖かくなりません。 しかも夜が更け外はかなり寒くなっています。 長門「外気に触れてる所との気温差で逆に寒い」ブルブル 長門「あそこの家は暖かそう……」ブルブル ホームレスの彼女には家などありません。 ましてや一時の暖をとるお金もです。 長門「やばい……凍死する……」ブルブル 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 06:28:25.33 ID:z4CpEjnf0 するとそこにロングヘアーのそれはそれは凛々しい眉毛の女性がやってきました。 朝倉「パンツ売りのお嬢さん」 長門「パ、パンツ買う?」ブルブル 朝倉「いいえ、パンツは買わないわ」 長門「……」クスン 朝倉「私はあなたを買いにきたの」 長門「!」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 06:33:48.00 ID:z4CpEjnf0 なんということでしょう。 あんなに薄汚れてみすぼらしかったパンツ売りの少女の顔に驚きと紅が入りました。 これには匠もびっくり。 朝倉「私、この近くに住んでるの」 朝倉「いつもあなたのことを見てたわ」 朝倉「パンツが売れないことも知ってる」 長門「……」 朝倉「見ているうちにあなたのこと好きになったみたいなの」 長門「!」 朝倉「私と一緒に暮らしましょう?」 長門「……」コク 朝倉「///」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 06:39:18.56 ID:z4CpEjnf0 こうしてパンツ売りの少女は凛々しい眉毛の女性と暮らすことになりました。 その後の彼女は自分の貞操と引きかえに凛々しい眉毛の女性のヒモのような生活をし 何不自由なく楽しく暮らしています。 朝倉「あのう……カレー持って来たんだけど……」 長門「うむ、くるしゅうない」パクパク 朝倉「どう? おいしい?」 長門「私は星の王子様カレーと言ったはず!」ベシャ 朝倉「あっつぅ! で、でもいいわ! もっとよ! もっと!」ハァハァ 長門「……」グリグリ 朝倉「んあっ……あっ……んっ……」ビクンビクン こんな風に仲睦まじく暮らしましたとさ。 めでたしめでたし 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 06:42:24.95 ID:z4CpEjnf0 書いてるといつも途中から変な方向に行ってしまうのは何故なんだろう どっちもほのぼのしたのを書くつもりだったのにな おやすみなさい