ピカチュウ「育てやってなに?」 ヒメグマ「知らないのかよ」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 14:53:09.58 ID:CDzWKKLzO ポンッ ピカチュウ「?」 トレーナー「ではしばらくこのピカチュウをお願いします」 育て屋「うむ」 ピカチュウ(ここは?) トレーナー「帰ったら引き取りにきますからそれまで可愛がってやってくださいね。       まじめな子ですから迷惑かける事はないと思います」 育て屋「心配しなくても大丈夫じゃ。     わしらがいなくともヒメグマがしっかり面倒見てくれるじゃろうて」 トレーナー「ヒメグマ?」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 14:55:18.78 ID:CDzWKKLzO 育て屋「ここで飼ってるポケモンじゃよ」 トレーナー「そうなんですか。それならピカチュウも安心できるかもしれませんね。では」 育て屋「うむ。しっかり楽しんできなさいよ」 ピカチュウ(なんかよくわからないけど行っちゃった) 育て屋「よくきたな、ピカチュウよ。こっちじゃ。おいで」 ピカチュウ「?」トコトコトコ 育て屋「おーい、ヒメグマ。かわいこちゃんを連れてきたぞい」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 14:57:18.12 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「……」 ピカチュウ(なにあのポケモン。わたしのこと、すごく見てる) 育て屋「わしは育て屋じいさんじゃ。     飼い主の代わりにここでしばらくの間、お前さんの世話をするぞい。     よろしくの」 ピカチュウ(このニンゲンがわたしの世話?どういうこと?) 育て屋「飼い主から何も聞いとらんかったかの?     おぬしのマスターは数日間旅行に出かけるそうじゃ。     じゃから戻るまでわしと婆さんとそこにいるヒメグマがお前さんの面倒を見るぞい。     ヒメグマ、こっちへきとくれ」 ヒメグマ「……ふんっ」 ピカチュウ「……?」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 14:59:59.77 ID:CDzWKKLzO 育て屋「ちょっと人見知りなところがあっての。     いや、お前さんはポケモンじゃからこの場合はポケ見知りと言った方が正しいか」 ピカチュウ(自分で言って自分で笑ってる。変なニンゲン) 育て屋「まぁ気にせんと仲良くしてやっとくれ。     人間のわしらよりも同じポケモンのヒメグマの方がお前さんも接しやすいじゃろうて。     おや、ばあさんが呼んどるわい。     ではまた後でな」 ピカチュウ(状況がいまいち理解できないけど、つまりニンゲンがわたしをここに置いてったってことよね。       でもここは……どこ?)キョロキョロ 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:01:41.80 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「……」 ヒメグマ「……」 ピカチュウ(このポケモンはなに?ここで飼ってるポケモンって言ってた気がするけど……) ピカチュウ「あの、ここは……」 ヒメグマ「……臭い」 ピカチュウ「えっ?」 ヒメグマ「臭いからあっち行ってくれないか」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:04:25.45 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(うそっ……わたしの身体、そんなに臭いのかな) ヒメグマ「お前、さっききたニンゲンのポケモンなんだろ?」 ピカチュウ「そうだけど……」 ヒメグマ「漂ってくるんだよ、悪臭が。      ニンゲンのポケモン特有の不快なにおいが。      ミツがまずくなるからあまり近寄らないでくれ」 ピカチュウ「キミだってここのニンゲンに飼われてるんじゃないの?」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:07:54.56 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「ふん。ただ戦闘とタマゴ作りに利用されてるだけのお前と一緒にすんな。      おれはここの愛玩ポケモンとして飼われてるだけだ」 ピカチュウ「自分で愛玩ポケモンなんて言うかなぁ、普通……」 ヒメグマ「うるさい。まぁお前はどうやらタマゴ目的でぶちこまれたわけではなさそうだけど」 ピカチュウ(さっきからなに意味不明なことばっかり言ってるんだろ?       そんなことより……) ピカチュウ「ねぇ、ここどこ?」 ヒメグマ「どこって……周り見りゃ一目瞭然だろ?」 ピカチュウ「わからないから聞いてるのに……」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:09:40.13 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「ったく、めんどくさいやつだな。育てやって言えばわかるだろ」 ピカチュウ「育てや?あっ、さっきのニンゲンもそう言ってたね。       なにを育ててるところなの?」 ヒメグマ「なっ……お前、それ本気で言ってんの?」 ピカチュウ「だってほんとに知らないし」 ヒメグマ「はぁーっ、そんなことも知らないのかよ。      お前って見た目だけでなく中身までお子様なんだな」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:13:26.24 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「自分だってこどものくせに……」 ヒメグマ「ガキ扱いすんな。あぁくっせぇくっせぇ。      お前のせいでミツがまずくてしょうがない」トコトコトコ ピカチュウ「どこ行くの?」 ヒメグマ「お前があっちへ行かないってんならおれがあっち行けばいいんだろ?      なんか文句あるか?」 ピカチュウ「えっ、でもまだ」 ヒメグマ「ついてくんな!」 ピカチュウ「!」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:21:29.97 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(怒らせるつもりなかったんだけどな……) ピカチュウ「……」キョロキョロ ピカチュウ(育てや、か。ここは一体どういう場所なのかな?) ピカチュウ「……」 ピカチュウ「とりあえず、あのポケモンに話を聞かなきゃ。       ちょっとこわいけど、他に話せるポケモンいなさそうだし……」タッタッタッ 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:37:58.26 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(いた) ヒメグマ「ちっ、またきやがった。ついてくんなって言っただろ」 ピカチュウ「知らない場所で1匹になるのこわいんだもん……」 ヒメグマ「んなこと知るか。で、なんの用だ」 ピカチュウ「ここがどういうところなのか気になってね。       キミはここで飼われてるんだよね?」 ヒメグマ「ああ、飼われてるよ。飼われてちゃ悪いか」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:39:18.23 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「そうじゃないってば。ただ、どんなところか少しでもいいから知りたくて……。       知らない施設に預けられるの初めてだから、その……」 ヒメグマ「おれにここを案内してほしい。そう言いたいのか?」 ピカチュウ「……うん」 ヒメグマ「……」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「……ちっ、わかったよ。わかったから寄るなって」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:43:42.86 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「……ごめん」 ヒメグマ「ったく……」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「なに見てんだよ」 ピカチュウ「あっ、ううん。さっきからどうして手、ずっとぺろぺろしてるのかなって」 ヒメグマ「あまいミツを染みこませてるからな。      おいしいんだぞ、これ」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:53:04.92 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「あまいミツ?あっ、それでキミの周り、いいかおりがしてるんだね」 ヒメグマ「お世辞言ったってお前にはやらないぞ」 ピカチュウ「い、いいよ別に」 ピカチュウ(お世辞じゃなくてほんとにいいにおいがするんだけどなぁ……) ヒメグマ「ふぅっ、食った食った。やっぱいつ舐めてもうまいな」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 15:56:55.54 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「その樹に塗られてるのがもしかしてあまいミツって食べ物?」 ヒメグマ「そうだ。おれの眼を盗んで勝手に舐めてみろ。      お前のその顔を思いっきりひっかき回して泣かすからな」 ピカチュウ「そんなことしないってば……」 ヒメグマ「どうだか。お前みたいなかわいい顔立ちのやつに限って考えてることは腹黒かったりするからな」 ピカチュウ「それを言うならキミだって……」 ヒメグマ「なんだって?」 ピカチュウ「! ううん、なんでも。それより……」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 16:04:53.75 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「ああ、お前に案内お願いされてたんだっけか」 ピカチュウ「うん」 ヒメグマ「あー、腹いっぱいで動けないや。悪いけどあとにしてくれ」 ピカチュウ「えぇっ?そんな、困るよ……」 ヒメグマ「お前が困ろうがおれには関係ないんだ。お前もエサもらったら?」 ピカチュウ「……あのニンゲンに?」 ヒメグマ「そうそう。早く行ってこい。おれは食休みで忙しいんだ」 ピカチュウ「もう……」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 16:12:53.78 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「そこのミツは取んなよ」 ピカチュウ(せっかく話してくれるようになったのにこれだもん……) ヒメグマ「早くもらってこいよ。      一応言っとくけど、いくら育てやのニンゲンでもおれたちポケモンの言葉は理解できないからな」 ピカチュウ「……」タッタッタッ ピカチュウ「お腹がすいてたからいいっちゃいいんだけど、なんか納得いかない……」 育て屋「おやっ?どうしたピカチュウ?」 ピカチュウ(エサちょうだい) 育て屋「?」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 16:18:25.65 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(もどかしいなぁ……) ポケモンフーズを指さす。 育て屋「おぉ、お腹が減っとったのか。すまんすまん」 育て屋「そうじゃ。せっかくじゃからヒメグマと一緒に……ってあいつはもう食べ終わっとるのか。     まあよい。天気もいいしお庭で食べるといい」 育て屋「じゃあの。ヒメグマ、そんなとこで寝そべっとらんでピカチュウと仲良くするんじゃぞ」 ピカチュウ「……」クンクン 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 16:27:21.24 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「……」ガツガツ ヒメグマ「よいしょっと。おやつ用のミツを染みこませておくかな」 ピカチュウ(……あまりおいしくない。いつも食べてるエサの方がおいしいなぁ……) ヒメグマ「うんめぇ」ぺろぺろぺろ ピカチュウ(あまいミツっておいしいのかな。       いいなぁ、自分ばっかり)ジーーッ ヒメグマ「?」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 16:33:48.09 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「食べないのか?」 ピカチュウ「おいしくないんだもん……」 ヒメグマ「ニンゲンのポケモンのお前がここのエサ食べたら、そりゃまずく感じるだろうな。      おれはあまいミツさえあれば生きてけるけど」 ピカチュウ「……キミってそれ舐めてる時、まるで人がかわったみたいによくしゃべるよね」 ヒメグマ「別に無口じゃないし。そんな物欲しげな顔しても分けてやらないからな」 ピカチュウ「ケチ……」 ヒメグマ「ケチで結構」ぺろぺろ 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 16:42:44.14 ID:CDzWKKLzO ―しばらくたって― ピカチュウ(お腹すいたあ……) ヒメグマ「おい」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「おい、お前。おいってば。起きろよ」 ピカチュウ「なに……」 ヒメグマ「ここを案内してほしいんじゃなかったのかよ。      自分から言い出しといてなに寝てんだよ」 ピカチュウ(自分だって満腹になって寝そべってたくせに……) ピカチュウ「……もういいの」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 16:51:57.10 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「はっ?もういいってどういう意味だよ」 ピカチュウ「お腹すいて動けそうにないからしばらく寝るよ。       あのエサまずいし。ありがとう」 ヒメグマ「なんだよそれ。勝手なやつ」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「ここに預けられた以上はここのエサを食ってかなきゃならないんだぞ。      まずいからってなにも食わずにいたら死ぬんだぞ?」 ピカチュウ「……」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 16:53:52.94 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「おい、聞いてんのかよ。なんか言えよ」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「おい、無視すんな――」 バチッ! ヒメグマ「いって!」 ピカチュウ「もうほっといてよ。キミはずっと手を舐めとけばいいじゃない。       あまいミツがあれば幸せなんでしょ?」 ヒメグマ「なっ……!?ふんっ!もう勝手にしろよ!そのまま死ね!死んじまえ!」プイッ ピカチュウ(こんな場所いや。早く帰りたい……) 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 17:00:41.03 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(エサ食べたいけどもうカピカピになってるし、早く次のエサこないかな) ピカチュウ(あっ、話し声が……) 育て屋「おお、君か。ピカチュウなら元気じゃぞ。     ヒメグマとの仲はあまりよくないがなあ……」 ピカチュウ「……」 ピカチュウ(さっきはひどい言い方しちゃったな。あのポケモンが憤慨するのも無理ないよね……) ピカチュウ「……」 ピカチュウ(お腹すいた……) 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 17:26:27.44 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「……」グウウゥッ ヒメグマ「……」トコトコトコ ヒメグマ「おい」 ツメの先で赤いほっぺをつつかれる。 ピカチュウ「痛い……」 ヒメグマ「いつまでそこでそうしてるつもりだ?      おちおち昼寝もできねーんだけど」 ピカチュウ「だって……」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 17:27:46.48 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「エサはさっきニンゲンが片づけちゃったぞ。      次は夜まで食べれないぞ」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「だからさっき言ったのに。バカだなお前」 ピカチュウ「……わざわざ嫌味を言いにきたの?」 ヒメグマ「そこまでおれはヒマじゃないぞ。      ほら、起きろ」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 17:28:47.52 ID:CDzWKKLzO バチッ! ヒメグマ「あいてっ!いててっ……もうっ、自分で起きろよ」 ピカチュウ「なんで?」 ヒメグマ「いいから早くしろ」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「立てよ」 ピカチュウ「うん……」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 17:32:09.99 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「行くぞ」 ピカチュウ「どこに?」 ヒメグマ「いいから黙ってついてこい」トコトコトコ ピカチュウ「……?」トコトコトコ ヒメグマ「よしよし、ミツハニーのやつら、たっぷり置いてってくれてるな」 ピカチュウ「あれは……あまいミツ?」 ヒメグマ「食えよ」 ピカチュウ「えっ?でもさっき……」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 17:37:42.02 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「勘違いすんなよ、決してお前のためなんかじゃないぞ。      ここでお前に飢え死にでもされたら大問題になって育てやの存在が危なくなるし、そうなったらおれの居場所がなくなっちまうからな……」 ピカチュウ「ヒメグマ…くん……」 ヒメグマ「自分のためにやってるんだからな。もう一度言うが勘違いすんなよ」 ピカチュウ「……うん。ありがとう。でも、ほんとにいいの?」 ヒメグマ「腹減ってんだろ?」 ピカチュウ「……」コクッ 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 17:44:28.54 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「ミツハニーはいつもチビのおれのために根元にミツをつけていってくれるんだ」 ピカチュウ「ミツハニーってビークインのためにあまいミツを運ぶポケモンって聞いたことがあるけど」 ヒメグマ「おれがミツ好きなのを知ってから分けてくれるようになってさ。      毎日舐めてるおかげで今ではすっかりミツ中毒だよ」 ピカチュウ「そうなんだ……」 ヒメグマ「おれはもう手に染みこませてあるからあとはお前の分だ。      早く食べろ。欲張りなヘラクロスたちがにおいにつられてやってくるぜ」 ピカチュウ「わかった。じゃあ……」トコトコトコ 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 17:48:06.28 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「……」ぺろっ ピカチュウ「!」 ヒメグマ「どうだ?」 ピカチュウ「お、おいしい。すごくおいしい」ぺろぺろぺろ ヒメグマ「おれが夢中で舐めまくってた理由、これでちょっとはわかったか?」 ピカチュウ「うん」ぺろぺろぺろ ピカチュウ(あまいミツ……その名の通りすごくあまくておいしい。       においだけじゃなく味まで優れてるなんて……)ぺろぺろぺろ 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 17:55:47.65 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(全部舐めちゃった……) ピカチュウ「お腹いっぱい。ありがとう、えっと……ヒメグマくん」 ヒメグマ「おれの分はいいって言ったから文句言うつもりはないけど……隅から隅まで食べちゃうなんてお前、中々の食いしんぼうだな」 ピカチュウ「一度舐め始めたらとまらなくなっちゃって……」 ヒメグマ「そうなる気持ちはわかるぜ……。くぅっ、夜までは手にある分でガマンするか……」 ピカチュウ「あの、もしかしてまずかった……?」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:00:26.07 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「……いや、いいんだ。ここでお前に死なれちゃすこぶる困るし」 ピカチュウ「うん……。あっ」 ピカチュウ「あの、ヒメグマくん……」 ヒメグマ「?」 ピカチュウ「さっきはごめんね」 ヒメグマ「さっきって?」 ピカチュウ「ほら、わたしが横たわってた時にさわろうとして“せいでんき”が走ったでしょ?       わたしの特性、誰かがふれようとすると見境なく出ちゃって……」 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:07:04.03 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「別にいいよ。結構痛かったけどな」 ピカチュウ「わざとじゃないんだよ。なるべく距離をあけるように気をつけるから」 ヒメグマ「そうしてくれると助かるよ。臭いしな、お前」 ピカチュウ「あっ、うん……」 ヒメグマ「……」 ヒメグマ「お前も腹いっぱいになったことだし、あとは現実を見せてやるだけだな」 ピカチュウ「現実って?」 ヒメグマ「こいよ。なにも知らずに預けられたお前にここの実態を見せてやるから」トコトコトコ ピカチュウ「あっ、待って」タッタッタッ 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:14:12.16 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「ここが育てやというのはもう知ってるよな?」 ピカチュウ「う、うん」 ヒメグマ「ここは預けられたポケモンたちの育成をトレーナーのニンゲンに代わって行うところなんだ。      すぐには無理だが時間がたてば強くもなるし技だって覚えられる。      ここまではわかるか?」 ピカチュウ「んっと……要するにここは預けられたポケモンたちを育てる場所っていうこと?」 ヒメグマ「そうだ。聞こえはいいけど実際は……」 ピカチュウ「実際は?」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:20:32.55 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「予想どおりじいさんばあさんは休憩中みたいだな。よし」 ピカチュウ「ここは?」 ヒメグマ「ここは預けられたポケモンたちを監視する部屋だ。      ほら、ここの画面にお前が寝てた部屋が映ってるぜ」 ピカチュウ「あっ、ほんとだ。       ……えっ?ってことはもしかしてわたし、ずっとニンゲンに見られてたの?」 ヒメグマ「たぶんな。あとで部屋に戻ったら上を見てみろ。小さなカメラって機械が設置されてるはずだから」 ピカチュウ(なんかやだなぁ……。四六時中見られてるみたいで) 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:25:43.60 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「なんか難しそうなものがいっぱいあるね。       コイルはいないみたいだけど」キョロキョロ ヒメグマ「おれは使い方を以前教えてもらってるからどうってことないさ」 ピカチュウ「ヒメグマくんって頭いいんだね。       わたしは教わっても覚えられそうにないと思う……」 ヒメグマ「ポケモンの知能をあまく見ちゃいけないぜ。      そこに置いてるやつリモコンっていうんだけど取ってくれないか」 ピカチュウ「これ?」 ヒメグマ「それそれ。電源をいれるぞ」ピッ 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:33:24.81 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「これ、ポケモンセンターにある機械に似てるね。あの四角いやつ」 ヒメグマ「用途は全くちがうだろうけどな。      これからあるものをお前に見せようと思うんだけど、どうする?見たいか?」 ピカチュウ「うん、見たい。育成記録とか?」 ヒメグマ「ある意味そうかもな。さてと……」 ピカチュウ「早く見たいな」 ヒメグマ「……」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:39:18.48 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「ヒメグマくん?」 ヒメグマ「ここでお前と出会ったのもなんかの縁だ。      教えろ教えろってせがんできたのはお前なんだからな。      見てから後悔してもおれは一切責任をとらないからな。      ……ほんとに見るんだな?」 ピカチュウ(なにをもったいぶってるのかな。余計気になるよ) ピカチュウ「見たい。ヒメグマくん、早く見せてよ」 ヒメグマ「……わかった。リモコンに赤いボタンがあるだろ?      それを押すんだ」 ピカチュウ「赤いボタン……あっ、これね」ピッ 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:48:09.29 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「あれはカイリキーとカイリキー?同じポケモンが預けられることもあるんだね」 ヒメグマ「ここじゃ普通さ。ちなみにこいつらはオスとメスな」 ピカチュウ「どっちも同じ姿してる。どっちが女の子?」 ヒメグマ「見てりゃわかるよ」 ピカチュウ(わかるって言われてもわたしみたいにシッポで見分けられないからなぁ。       あっ、えっ……?パ、パンツを脱ぎ始めちゃった……) 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:53:55.39 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「うっぷ、気持ち悪ぃ……」 ピカチュウ「あっ、あっ……男の子のカイリキーが女の子のカイリキーを押し倒して……」 ピカチュウは2匹のカイリキーによる濃厚な交尾の場面にすっかり見入ってしまっていた。 ヒメグマ「……もうその辺でやめた方がいい」ピッ ピカチュウ「あっ……」 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 18:59:55.72 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「これでわかっただろ?ここがどういった場所なのか」 ピカチュウ「さっきのは一体……」 ヒメグマ「さっきのやつらは正真正銘のオスメスのカイリキーだけど、預けられるポケモンの大半はメタモンと一緒に預けられるんだ」 ピカチュウ「全然意味がわからないよ……」 ヒメグマ「メタモンはどんなポケモンにも自在に姿を変えられる。      どんなポケモンにもな。      オスポケモンとメタモンを預けたらタマゴができる理由は……言わなくてもわかるよな」 ピカチュウ(タマゴ?メタモン?どういうことなの?       頭がこんがらがってきちゃった……) 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 19:02:46.28 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「表向きは預かったポケモンを育成する便利な場所だが……」 ヒメグマ「実態はというと、見ての通りだ」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「ほんと、ポケモンホイホイって名称がふさわしいよ、ここは。      タマゴができるのをいいことに、ニンゲンは次から次へとポケモンを預けにくるんだ」 ピカチュウ「……ヒメグマくんはずっとこんな光景を見てきたの?」 ヒメグマ「まあな。そりゃおれだって最初はお前と一緒で衝撃的だったさ。      だけど何回も何回も見てるうちになんとも思わなくなっちゃってさ。      慣れってこわいよな」 ピカチュウ「……」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 19:11:50.08 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(さっきのカイリキーたちが頭から離れないよ……) ヒメグマ「……」ソワソワ ピカチュウ「あの……」 ヒメグマ「ちょっとションベンしてくる。      もうじきニンゲンたちが戻ってくるだろうからお前は部屋に帰ってろ」 ピカチュウ「う、うん」 ヒメグマ「ついてくんなよ。すぐ戻るから。のぞき見なんてしたら今後一切口きいてやらないからな」 ピカチュウ「しないよそんなこと。じゃあ、またあとで……」トコトコトコ 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 19:17:56.95 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(すごいもの見ちゃったな。まさかオチンチンを女の子のカイリキーに……) ピカチュウ(ヒメグマくんはどうして画面から眼を背けてたんだろう?       もう慣れたって言ってたのに) ピカチュウ「……」 ピカチュウ(わたしのここにオチンチンを入れられるようなものよね。       そんなの考えたこともなかったな) ピカチュウ(こんなとこ舐められるの、恥ずかしくてわたしなら絶対拒否しちゃうな。       でもあのカイリキーたちはすごく楽しそうだったし……) 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 19:22:41.92 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「……」 ピカチュウ「おそいなヒメグマくん。すぐ戻るって言ってたのに」 ピカチュウ(そういえば)チラッ ピカチュウ(あの端っこにある小さな機械がここを映してるんだ。       なんか落ちつかないな……。外に出よう) ピカチュウ(もうすぐ夜になっちゃう)キョロキョロ ピカチュウ「ヒメグマくん、早く戻ってきてよ……」 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 19:28:12.20 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「よぉ」トコトコトコ ピカチュウ「おそいよヒメグマくん……」 ヒメグマ「仕方ないだろ。ガマンできなく……じゃなくてガマンできなかったんだから」 ピカチュウ「うん。相当ガマンしてたんだね」 ヒメグマ「えっ!?」 ピカチュウ「清々しい顔してるから。おしっこずっとガマンしてたのかなぁって」 ヒメグマ「あ、ああ。まあそんなとこだ。ところでなんでこんなとこで突っ立ってんだ?」 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 20:00:20.61 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「見られてると思うと部屋にいるのが嫌になっちゃって……」 ヒメグマ「ふーん」 ピカチュウ(わたしも今のうちにしてこよっかな) ピカチュウ「わたしも行ってきていい?」 ヒメグマ「ションベン?」 ピカチュウ「う、うん」 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 20:01:16.07 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「そこでしろよ」 ピカチュウ「えっ……?」 ヒメグマ「ここで預かったポケモンがそこらじゅうにしないように見張っとくのがおれの役目なんだ。      毎日ここで怠けてるわけじゃないんだぞ」 ピカチュウ「だ、大丈夫だよ。ちゃんとお庭でするから」 ヒメグマ「だからそれを見届けるためにおれもついてく」 ピカチュウ「困るよ。お願いだからここで待ってて」 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 20:05:17.61 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「ダメだ。こっちは何百回といろんなやつらがションベンするとこを見てきてるんだ。      いまさらお前がするところを見たってなんとも思わないって」 ピカチュウ「で、でも……」 ヒメグマ「文句があるならガマンしろ。あとで部屋で漏らしても知らないぞ」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「…………っていいたいとこだけど、まじめなお前なら大丈夫だよな。      いいぜ、してこいよ」 ピカチュウ「? ど、どういうこと?」 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 20:07:01.48 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「おれが預けられたポケモンたちの排泄を見張らなきゃいけないのはうそじゃないんだ。      時折部屋の中や池の中でやるバカがいるからな。      ただお前ならきちんと場所を弁えてするだろうし、おれがついてかなくても大丈夫かなって判断しただけさ。      それともやっぱり一緒に行った方がいいか?」 ピカチュウ「……」ブンブン ヒメグマ「なら早くしてこいよ」 ピカチュウ「わたし、ヒメグマくんの言いつけ守ったんだからヒメグマくんものぞき見なんてしないでね」 ヒメグマ「心配すんな。戻るまでここで座ってるから」 ピカチュウ「うん。じゃあ行ってくる。ありがとう」 ヒメグマ「あっ、言い忘れてたけど――」 ピカチュウ(急がなきゃ)タッタッタッ 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 21:03:06.38 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(誰も見てないよね)キョロキョロ ピカチュウ「はぁっ、ヒメグマくんったらからかってるのか真剣なのかわからないよ」チ---- ピカチュウ「……」 ピカチュウ(ヒメグマくん、最初は冷たかったけどあまいミツを分けてくれたりするし、ほんとは優しいところもあるのかな。       ミツを横取りされるのすごく嫌そうにしてたのに全部舐めさせてくれたし) ピカチュウ(……でもあの映像はびっくりしちゃったな。       もしわたしが誰かと一緒に預けられてたらあのカイリキーたちと同じことをさせられてたのかな……?       あんなこと、わたしにできるのかなぁ)チ---- ピカチュウ「戻らなきゃ。あれっ?」クンクン 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 21:07:47.54 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(あまいミツの香気がする。近くにあるのかな) ピカチュウ「……」クンクン ピカチュウ「……うーん、かおりが樹木あたりからするのは確かなんだけどどこにもなさそう。       枝に塗ってあるのかなぁ。       そうだ、ヒメグマくんならわかるかも」タッタッタッ ヒメグマ「早かったな。おかえり」 ピカチュウ「ヒメグマくん、またミツハニーたちがあまいミツを持ってきてくれたみたいだよ」 ヒメグマ「ほんとか?」 ピカチュウ「うん。でもどこにも見当たらないの。においはするのに。       ヒメグマくんもきて。       キミならわたしより鼻がきくでしょ?」 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 21:13:07.89 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「わかった。行こうぜ」 ピカチュウ「うん。こっち」タッタッタッ ピカチュウ「ほんの微かに漂ってくるんだけど……」クンクン ヒメグマ「んー……」クンクン ピカチュウ「どう?ヒメグマくん」 ヒメグマ「気のせいじゃないか?ミツハニーたちはもうちょっと暗くなってからでないと持ってこないし。      こんな夕暮れにあいつらが姿を見せることなんかまずないぞ」 ピカチュウ「でも確かにあまいかおりが……」 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 21:21:17.64 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「おれの手に染みついてるにおいと勘違いしただけだろ。      もしミツがあったらさっきの場所からでも一発でわかるし」 ピカチュウ「気のせいなのかなぁ……」 ヒメグマ「気のせい気のせい。おれがこう言ってんだから信じろって」 ピカチュウ「うん……。ごめん、ぬか喜びさせちゃったね」 ヒメグマ「別にいいよ。楽しみがのびただけだし」 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 21:23:55.78 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(気のせいじゃないと思うんだけどな。       でもヒメグマくんもこう言ってるわけだしあまりしつこいと嫌われるよね) ヒメグマ「お前、疲れてるんじゃないか?部屋に戻って少し休めば?」 ピカチュウ「うん。ヒメグマくんは?」 ヒメグマ「おれはここでミツハニーたちを待ってる」 ピカチュウ「そっか。またあとでここにきてもいい?」 ヒメグマ「好きにしろよ」 ピカチュウ「うん。じゃあね」トコトコトコ 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 21:30:23.13 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ(やだなぁ、あの機械。見られてるみたい) 育て屋「おお、君か。ピカチュウなら元気じゃぞ。     ヒメグマとの仲はまずまずのようじゃ。     昼間に比べてお互い僅かじゃが打ち解けたみたいじゃ」 ピカチュウ(またニンゲンの話し声が聞こえる。       部屋にいる限りばっちり見られてるのよね。       なんか恥ずかしいなぁ……) ピカチュウ(でもよかった。ヒメグマくんがいて。       もしいなかったら退屈すぎてやることないし) 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 21:46:55.49 ID:CDzWKKLzO ―満月が浮かび始めた頃― ピカチュウ「ヒメグマくんはどうしてるかな?見に行ってみよう」トコトコトコ ピカチュウ「ヒメグマくん」 ヒメグマ「きたか」 ピカチュウ「なにしてるの?」 ヒメグマ「んー、月を眺めてる」 ピカチュウ「そうなんだ。そういえばヒメグマくんの額って三日月が印されてるよね」 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 21:47:35.15 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「リングマになると消えちゃうけどな」 ピカチュウ「そうなの?」 ヒメグマ「ああ。身体がでかくなるのはいいけど正直進化したいとは思わないんだよな」 ピカチュウ「三日月マークが消えるから?」 ヒメグマ「それもあるけど一番の理由は顔かな」 ピカチュウ「顔?」 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 21:48:31.02 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「お前は進化したらライチュウになるんだろ?      いいよなぁ、身体がでかくなるだけで顔もたいしてかわらないし。      あっ、でもデブになっちゃうんだっけ」 ピカチュウ「うん。だからわたしは今のままの方がいい…かな」 ヒメグマ「おれもそうかな。進化したら今までの記憶がなくなるかもしれないし」 ピカチュウ「そうだよね」 ヒメグマ「……」 ピカチュウ「……」 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/15(日) 21:56:01.12 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「お前、1匹で預けられてよかったな」 ピカチュウ「うん。それにヒメグマくんがいてくれたからね」 ヒメグマ「どういう意味だ?」 ピカチュウ「だってもし周りに誰もポケモンがいなかったら不安だったもん。       見知らぬ場所にいきなり預けられて、世話するニンゲンだって知らない人で。       ニンゲンにはわたしたちの言葉が通じないからこうやって話もできないし」 ヒメグマ「なるほど。確かにそうだ」 ピカチュウ「あまいミツなんておいしいものも食べれたし、ほんと、ヒメグマくんがいてくれてよかったよ」ニコッ ヒメグマ「!」 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/15(日) 22:02:47.48 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「そ、そろそろミツでも舐めにいくか」 ピカチュウ「ヒメグマくん?」 ヒメグマ「お前はいらないのか?いらないんならおれが独り占めしちゃうぜ」タッタッタッ ピカチュウ「あっ、待って。わたしもいく」タッタッタッ こうしてピカチュウとヒメグマの日々はあっという間に過ぎていった。 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 22:59:16.93 ID:CDzWKKLzO ―数日後― ピカチュウ「ヒメグマくん、今日はなにして遊ぶの?」 ヒメグマ「そうだなぁ。せっかくだし近くの森に探検でもいかないか?      育てや界隈に凶暴なポケモンたちは生息してないから襲われることもないしさ」 ピカチュウ「でも急にいなくなったらニンゲンたちが心配するんじゃ……」 ヒメグマ「大丈夫だよ。お前んとこの部屋の前にこうして書き置きしておけば」 ピカチュウ「これは……足形文字?」 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:00:02.34 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「そうそう。よく知ってるな」 ピカチュウ「うん。見たことがあるから」 ヒメグマ「『ピカチュウと森まで出かけてくる。昼過ぎに戻る』っと。      これで心置きなく探検に行けるな」 ピカチュウ「待って。ニンゲンにはこの文字が読めるの?」 ヒメグマ「言葉は無理だけど足形文字なら理解できるんだ。      育てやのニンゲンを侮っちゃいけないぜ」 ピカチュウ「そっか。それなら大丈夫そうだね」 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:01:10.18 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「そうと決まれば善は急げだ。行くぞ」 ピカチュウ「うん。でもどこから森に出るの?」 ヒメグマ「いつもミツを舐めてる木があるだろ?      あそこの上から飛び降りるんだよ」 ピカチュウ「ってことは木登りするの?」 ヒメグマ「もちろん」 ピカチュウ「わたし、木登りなんてしたことないんだけど……」 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:02:05.13 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「身軽なお前なら問題ないよ。ほら、木につかまれ」 ピカチュウ「う、うん」 ヒメグマ「もし落ちたらちゃんと受け取めてやるから安心しろって」 ピカチュウ「ありがとう。でもその……あっち向いててくれない?」 ヒメグマ「なんで?」 ピカチュウ「下からおしり見られるの恥ずかしいから……」 ヒメグマ「あっ、そういうことね。はいはい、わかったよ」 ピカチュウ(こわいけどがんばらなきゃ……。ヒメグマくんが助けてくれるから大丈夫……)トコトコトコトコ 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:06:08.45 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「はぁっ、こわかったぁ……」 ヒメグマ「でも大丈夫だっただろ?言ったじゃん、お前ならいけるって」 ピカチュウ「うん……」 ヒメグマ「さあ、次はあそこのしげみに飛び降りるぞ。先行くからな」 ピカチュウ「あっ、ちょっ……」 ヒメグマ「おーい、ピカチュウ。早くこいよ」 ピカチュウ「んなこと言われても足が……」 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:12:02.56 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「思いきって飛べば絶対に大丈夫だ。おれを信じろ」 ピカチュウ「こ、こわいよ……」 ヒメグマ「心配すんなって。おれが受け取めてやるから勇気を出すんだ」 ピカチュウ「ほんとに大丈夫……?」 ヒメグマ「お前ならいける。さあこい!」 ピカチュウ「……」ゴクッ ピカチュウ「大丈夫大丈夫大丈夫、わたしなら絶対にいける……」 ピカチュウ(……えいっ!)ぴょんっ 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:18:48.31 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「うわっとと!」 ピカチュウ「きゃっ!」 草むらに倒れこむピカチュウとヒメグマ。 ヒメグマ「いててっ……」 ピカチュウ「ご、ごめん。ヒメグマくん、大丈夫?」 ヒメグマ「なんとかな。でもほら、いけただろ?」 ピカチュウ「うん……」ギュッ 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:23:27.05 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「それにしてもお前、見かけによらず結構重いんだな」 ピカチュウ「ごめんなさい。お、降ります……」 ヒメグマ「いや、たぶんおれの力が弱いだけかな。      お前ぐらいしっかり支えられるようにがんばって鍛えるよ」 ピカチュウ「あっ、はい……」 ヒメグマ「ふぅっ……あそこから飛ぶの、意外と危ないかもな。帰りは普通に入り口から戻るか」 ピカチュウ「うん。じゃあ行こっか」 ヒメグマ「とりあえず湖行って水でも飲もう」トコトコトコ 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:39:36.63 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「こうして誰かと森ん中を歩くなんていつ以来かな。      いや、よくよく考えてみれば1回もなかったっけ。      お前のように1匹だけ預けられるポケモンなんて今までいなかったし」 ピカチュウ「ヒメグマくんは生まれた時からずっとあそこにいるの?」 ヒメグマ「ああ。ここに捨てられてたタマゴを育てやのニンゲンが見つけて持ち帰ってさ」 ピカチュウ「そのタマゴに入ってたのがヒメグマくんってこと?」 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:41:29.88 ID:CDzWKKLzO ヒメグマ「そういうこと。生まれてこのかた育てや意外の場所なんて連れてってもらったことないけど現状で満足してるよ。      ミツもあるしじいさんばあさんは優しくしてくれるし。      ニンゲンなんてロクでもない連中ばかりだと思ってたけど、いいニンゲンもいるんだな」 ピカチュウ「でもあの……えっちな映像を記録してるのもあそこにいるニンゲン…なのよね?」 ヒメグマ「……好きで撮影してるわけじゃないと思うぞ。      おれはそう思いたい」 ピカチュウ「……」トコトコトコ ヒメグマ「悪いのは育てやのニンゲンじゃなくてタマゴ目的で預けにくるニンゲンなんだ。      好き勝手に繁殖しまくるポケモンたちにだって当然原因はあるけど」 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/15(日) 23:57:31.04 ID:CDzWKKLzO ピカチュウ「わたしももし誰かと一緒に預けられてたらああいう行為、させられてたのかな?」 ヒメグマ「……おそらく。おれが見てるのなんてお構いなしにヤり始める輩もいるからな。      さすがに乱交なんてやるつもりはさらさらないけど」 ピカチュウ(難しい言葉ばっかりだね、ヒメグマくんの言うこと) ピカチュウ「昨日、他の部屋に新たにポケモンたちが預けられてたみたいだけどあれってやっぱり……」 ヒメグマ「100%してるだろうな」トコトコトコ 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 00:03:55.25 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「ヒメグマくんが初めてわたしを見た時、冷たい眼差しをむけてたのはそういうことだったんだね」 ヒメグマ「まぁ、あそこにくるポケモンはどいつもこいつもやることは同じだし。      知らず知らず軽蔑の眼差しをしてたのかな、おれ。      お前はそうじゃなかったけどな」 ピカチュウ「だってまさかあんなことが実際にあるだなんて未だに信じられないもん」トコトコトコ ヒメグマ「……」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「もうやめようぜこんな話。ミツがまずくなっちまうよ」ぺろぺろ ピカチュウ「そうだね。やめよ」トコトコトコ 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 00:09:35.44 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「そういやお前さ、なんで四つ足で歩いてんの?さっきまで2本足だったじゃんか」 ピカチュウ「その時の気分で変えてるの。4足歩行はあまりしないんだけど今はなんとなくね」 ヒメグマ「ふーん。珍しいな。両方の歩き方ができるなんて」 ピカチュウ「そうかな?あっ、あれ湖じゃないかな?」 ヒメグマ「ほんとだ。あっという間に着いちゃったな」 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 00:21:17.54 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「水飲もうぜ」 ピカチュウ「うん」ゴクッゴクッ ピカチュウ「冷たくておいしいね」ニコッ ヒメグマ「そうだな」ゴクッゴクッ ピカチュウ(楽しいな、ヒメグマくんと一緒にいるの) ヒメグマ「ふうっ、喉がかわいてる時に飲む水は最高だよな」 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 00:27:38.07 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「手にあるあまいミツ、ちょっとちょうだい」 ヒメグマ「いいけどおれが舐めまくったあとだぞ?」 ピカチュウ「いいよ。汚いなんて思ってないし」 ヒメグマ「そうか?そこまで言うならまぁ、どうぞ」 ヒメグマは右手をピカチュウに差し出す。 ピカチュウ「いただきます」ぺろぺろぺろ 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 00:33:36.39 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「おいしい」ぺろぺろぺろ ヒメグマ「お前もすっかりミツ中毒になっちゃったな」 ピカチュウ「だってあまくておいしいんだもん」 ヒメグマ「うわっ、ちょっ、おい、ツメ先まで舐めるな」 ピカチュウ「うん」 ピカチュウ(ヒメグマくんって手も足もおっきなツメが生えてる。       わたしとは正反対)ぺろぺろぺろ ヒメグマ「お、おいおい。おれの分残しとけよ」 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 00:38:51.00 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「おいしかった。ごちそうさま」ニコッ ヒメグマ「あ、ああ」 ピカチュウ「戻ったらまた一緒に食べようね」 ヒメグマ「……」ウズウズ ピカチュウ「どうしたの?」 ヒメグマ「ちょっとションベンしてくる。すぐ戻るからここにいろ」ダッダッダッ ピカチュウ(水飲み過ぎたのかな?       そういえば男の子ってどんな体勢でおしっこするんだろう。       ちょっと見に行ってみようかな) 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 00:44:50.63 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「……ダメだよね。もしここで盗み見なんてしちゃったらヒメグマくんに嫌われちゃう。       おとなしく待っとこう」 ―数分がたち― ピカチュウ「……」 ピカチュウ「おそいなぁ。なんでヒメグマくんっていつもおしっこに時間がかかるんだろ。       オスポケモンってみんなそうなのかなぁ」 ピカチュウ(あそこのしげみでしてるのかな。気になるけど『ここで待ってろ』ってヒメグマくんに言われてるし……) 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 00:49:00.67 ID:HJlO8SybO ガサガサッ ピカチュウ「!」 ヒメグマ「よお、お待たせ」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「どうした?」 ピカチュウ「わたし、ヒメグマくんの言いつけを守って、ちゃんとここで待ってたよ」 ヒメグマ「あ、ああ。ありがと」 ピカチュウ「あのね、ヒメグマくん。どうしても気になることがあるんだけど」 ヒメグマ「?」 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 00:57:04.98 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「どうしてヒメグマくんって毎回おしっこだけでそんなに時間がかかるの?」 ヒメグマ「えっ……?」 ピカチュウ「わたしね、気になって何度も見に行こうと思ったの。       だけどそれってヒメグマくんを裏切るような気がしてできなかったの。       わたしだっておしっこしてるところ見られるのは好きじゃないしね。       でもやっぱり気になっちゃって……」 ヒメグマ「な、なにが言いたいんだよ」 ピカチュウ「……ヒメグマくんはどうしていつもおそいのかなぁって」 ヒメグマ「それは……えっと……」 282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 01:07:36.28 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「ア、アレだよアレ、おれって限界までガマンしてからションベンする派だからさあ。      必然的に放尿に時間がかかっちゃうんだよね」 ピカチュウ「あまり溜めこむと身体に悪いよ。適度に出さなきゃ」 ヒメグマ「わかってるんだけど中々クセを直せなくてさ。      お前も極限までガマンしたらわかるよ、たぶん……」 ピカチュウ「そうなの?」 ヒメグマ「だと思う……。そ、それよりさ!あそこにあるきのみ、お前の電撃で落としてくれよ。      一緒に食べようぜ」 ピカチュウ「う、うん。いいけど……」 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 01:09:05.64 ID:HJlO8SybO ピカチュウ(なんか話をはぐらかされた感じだけど……気にしてもしょうがないよね。       一応理由はわかったし) ピカチュウ「危ないから離れててね」 ヒメグマ「おう」ササッ ピカチュウ「10まんボルト!」バリバリバリ 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 01:15:33.47 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「……」ガリガリッ ピカチュウ「……」ガツガツッ ヒメグマ「きのみなんて久々に食べたけど……はっきり言ってまずいな、これ」 ピカチュウ「……うん。焦げたきのみって全然おいしくないね」 ヒメグマ「おれ、やっぱりあまいミツじゃないと食えそうにないや。      そろそろ戻るか」 ピカチュウ「うん」 ピカチュウ(わたしもあまいミツ以外の食べ物がおいしくないって思うようになってきちゃった。       ヒメグマくんのミツ好きがうつっちゃったのかな)トコトコトコ 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 01:30:17.54 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「あっ、また4足歩行?」 ピカチュウ「うん。ヒメグマくん、先行っていいよ」 ヒメグマ「なんで?」 ピカチュウ「この体勢の後ろ姿見られるのは好きじゃないの。       木登りの時も言ったと思うけど、おしりまる見えになっちゃうからね」 ヒメグマ「ああ、そういうことか。別におれは後ろから襲ったりなんてしないぞ。      飢えたカイリキーじゃあるまいし。      あのビデオに影響されすぎだって」 ピカチュウ「うん、確かにそうかも。       ヒメグマくんのことは信用してるよ。       でもやっぱり気恥ずかしいから。       ヒメグマくんが先導して育てやまで案内してね」 ヒメグマ「はぁっ、わかったよ。行くぞ、ピカチュウ」トコトコトコ ピカチュウ(ヒメグマくんのおしり、まんまるシッポで見えないけど、身体の仕組みはやっぱりわたしと同じなのかな?)トコトコトコ 302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 02:59:46.67 ID:HJlO8SybO ―育て屋― 育て屋「おお、ピカチュウ。いいところに」 ピカチュウ「?」 育て屋「いましがたおぬしの飼い主から電話があっての。     旅行から帰ったから明日引き取りにくるそうじゃ。     朝にここへくるとのことじゃぞ」 ヒメグマ「!」 ピカチュウ(それじゃあヒメグマくんといられるのは今日が最後ってこと?) 303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:01:05.43 ID:HJlO8SybO 育て屋「せっかく仲良しになったのに残念じゃが、明日でヒメグマともお別れじゃ。     今日はよく遊んでよく休んで、明日はお互い笑顔で最後のあいさつができるといいのう」 ヒメグマ「……」トコトコトコ ピカチュウ「……」トコトコトコ ヒメグマ「お前と遊べるのも今日でおしまいか……」 ピカチュウ「長かったようで短かったね……」 304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:03:21.79 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「まっ、しょうがないよな。お前はニンゲンのポケモンで、おれは育てやで飼われてるポケモンなんだし。      元々住む世界がちがうんだ、おれたちは」 ピカチュウ「ヒメグマくん……」 ヒメグマ「さっ、ピカチュウ。ミツ舐めに行こうぜ」 ピカチュウ「……」 ヒメグマ「そんな暗い顔すんなよ。おれだってほんとはつらいんだぜ。      最後の日くらい楽しく過ごそうぜ」 ピカチュウ「うん、そだね……」 ヒメグマ「急ごう。ヘラクロスが樹に寄ってきちまう」ダッダッダッ ピカチュウ「……」ダッダッダッ 305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:08:58.32 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「ヒメグマくんのおかげであまいミツが大好物になっちゃった。ありがとう」 ヒメグマ「ニンゲンの元に帰ったらミツがあるところに連れてってもらえよ」 ピカチュウ「うん」 ヒメグマ「それと、他のポケモンたちにあの映像のことは絶対に口にしないこと。いいな?」 ピカチュウ「わかってるよ。わたしとヒメグマくんだけの秘密」 ヒメグマ「よし。それくらいかな。おれからお前に言うことは」 308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:25:58.23 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「ヒメグマくん」 ヒメグマ「はい」 ピカチュウ「短い間だったけどいろいろとありがとう。       キミと一緒に過ごせてすっごく楽しかった」 ヒメグマ「うん。おれも……」 ピカチュウ「最初はいじわるばかりされたけど楽しいこともいっぱいあったしよかったのかな?       よくわかんないけど。       あと、ここのこと教えてくれてありがとう」 ヒメグマ「あ、ああ。今思うとお前には刺激が強すぎたかもしんないけど」 309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:28:18.81 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「見せてって頼んだのはわたしだから気にしないで。       またいつかここに連れてこられることがあったらその時はよろしくね」 ヒメグマ「……複雑な心境かな、それは」 ピカチュウ「えっ?」 ヒメグマ「お前にまた会えるのは喜ばしいことだけど、次はもしかしたら誰かと一緒に預けられる可能性もゼロじゃないし。      仮にそうだとしたら今日みたいに2匹で遊ぶわけにもいかないしさ。      まあそうなったらからといってお前を毛嫌いしたりしないから、そこは安心してくれ」 ピカチュウ「ヒメグマくん……」 313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 03:36:32.56 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「そろそろ寝よっかな。今日ほとんど歩き回ってたから疲れたよ」 ピカチュウ「そうだね。じゃあわたしももう休もうかな」 ヒメグマ「最後の夜だし一緒に樹の下で寝るか?」 ピカチュウ「うん。いいね、それ」 ヒメグマ「また明日な。おやすみ、ピカチュウ」 ピカチュウ「おやすみ。ヒメグマくん」 ・ ・ ・ 370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 10:56:10.03 ID:HJlO8SybO ―翌朝― ピカチュウ「あっ、ニンゲンがきたみたい……」 ヒメグマ「……そうみたいだな」 育て屋「ピカチュウよ。飼い主が迎えにきたぞい。     ヒメグマとの別れの挨拶はもう終わっとるかの?」 ピカチュウ「……」コクッ 育て屋「うむ。ではこっちへきとくれ」 372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 10:57:25.16 ID:HJlO8SybO ピカチュウ(ミツハニーたちがあまいミツを持ってくるまでここにいたかったけど……きちゃったものはしょうがないよね) ピカチュウ「……」 ピカチュウはヒメグマに向き直る。 ピカチュウ「えっと……」 ヒメグマ「早く行けよ。ニンゲン待たせてんだろ」 ピカチュウ「あっ、うん。じゃあ……」トコトコトコ 373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 10:58:22.57 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「ピカチュウ!」 ピカチュウ「っ! びっくりした。なに?」 ヒメグマ「えっと、その……呼んでみただけ。元気でな」 ピカチュウ「うん。ヒメグマくんも。……あっ、ニンゲンが呼んでる。       もう行かなきゃ」 ピカチュウ(ここはやっぱり満面の笑顔を見せて、ヒメグマくんを安心させてあげるべきだよね) ピカチュウ「じゃあね。ヒメグマくん。ほんとにありがとう」ニコッ トコトコトコ 375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:00:37.22 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「……」 ピカチュウ(振りかえっちゃダメ。ますます行きにくくなるから)トコトコトコ ヒメグマ「……」 ヒメグマ「……」 ピカチュウ「……」トコトコトコ ヒメグマ「……くな」 377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:02:01.87 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「行くな!」ガバッ ピカチュウ「きゃっ!」 突如後ろからヒメグマに抱きつかれ、ピカチュウは危うく前方に倒れそうになった。 ピカチュウ「ヒ、ヒメグマくん……?どうしたの急に……?」 ヒメグマ「ピカチュウ、行くな!頼むから行かないでくれ!      ここにいてくれよぉ……」 ピカチュウ「ヒメグマくん、ツメ食いこんで痛いよ。離して」 379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:08:40.06 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「お前がニンゲンのとこに行くってんなら離さない。離すもんか!」 ピカチュウ「い、痛い……。ほんとに痛いの。お願いだからヒメグマくん……」 ヒメグマ「……」 ピカチュウ「わたしだってほんとはヒメグマくんと別れるの嫌だけど、仕方ないよ。       わたしは野生のポケモンじゃないんだし」 ヒメグマ「でも……嫌だ。ニンゲンのとこなんかに行ってほしくない!」ギュッ ピカチュウ「痛い!痛いよ、ヒメグマくん……」 384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:14:34.07 ID:HJlO8SybO 育て屋「あっ、こりゃ!ヒメグマ!何をしとる!」 ヒメグマ「行くなよぉ……」 ピカチュウ「ヒ、ヒメグマくん……」 育て屋「わがまま言ってピカチュウを困らせるでない。     最後はお互い笑顔でって言ったじゃろ?」 ヒメグマ「嫌だ嫌だ嫌だ……嫌だよぉ……」 ピカチュウ(ヒメグマくんがこんなに取り乱してるとこ初めて見た……。       ほんとにわたしと別れたくないんだ……) 385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:19:05.57 ID:HJlO8SybO トレーナー「何を騒いでるんですか?」 育て屋「おお、君か。すまんの、うちのヒメグマがわがまま言ってピカチュウを離さんのじゃ。     別れの挨拶はすんでるはずなんじゃが……」 トレーナー「ヒメグマが……」 ピカチュウ「ヒメグマくん、飼い主がきちゃった。だからもう……」 ヒメグマ「やだっ!絶対に離すもんか!」 ピカチュウ「ヒ、ヒメグマくん……」 388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:26:29.06 ID:HJlO8SybO 育て屋「まあヒメグマにしては珍しく君のピカチュウと仲良くしとったからのう。     別れを惜しむ気持ちも分からんでもないが……」 トレーナー「最初はあまり仲良しじゃなかったけど日に日に2匹の距離は縮まってたんですよね?」 育て屋「うむ」 トレーナー「……」 ヒメグマ「ピカチュウ、行くな……行くなよぉ……」 ピカチュウ(ヒメグマくん、そんなにわたしのことを想ってくれてたの?       全然気づかなかった……) 392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:45:26.32 ID:HJlO8SybO 育て屋「ヒメグマを引き離すから君も手伝ってくれんか?」 ヒメグマ「んなことされてたまるか!」 育て屋「あぎゃぇっ!」 ヒメグマは大きなツメで育て屋の手の甲をひっかいた。 ピカチュウ「あっ……」 育て屋「あいたたっ……言い出したら聞かんのう、ヒメグマ……」 394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:46:59.00 ID:HJlO8SybO トレーナー「あの、ちょっと失礼します」 ヒメグマ「……?」 トレーナー「ヒメグマ」 ヒメグマ「な、なんだよ。どうせなに言ったって理解できてないくせに」 トレーナー「君は、このピカチュウとずっと一緒にいたいのかい?」 ヒメグマ「…………そうじゃなかったらこんなに必死になるかよ」 396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:48:11.16 ID:HJlO8SybO トレーナー「ピカチュウと別れたくないかい?」 ヒメグマ「……」コクッ トレーナー「そうか。ピカチュウ」 ピカチュウ(わ、わたし?) トレーナー「正直に答えるんだ。君はここに残りたいかい?」 ピカチュウ「!」 397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:50:18.42 ID:HJlO8SybO トレーナー「ここに残るか残らないか、ピカチュウ、君が決めるんだ。       どうする?」 育て屋「何と。君はまさかポケモンの気持ちを尊重するつもりか?」 トレーナー「ピカチュウに素敵なパートナーができそうですから。       さあピカチュウ。正直に答えるんだ」 ピカチュウ(わたしは……わたしは……) ピカチュウ「……」カリカリカリッ 400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 11:58:10.18 ID:HJlO8SybO トレーナー「これは?」 育て屋「どうやら足形文字のようじゃな。どれどれ、読んでみるぞい」 ヒメグマ「……」ゴクッ 育て屋「『わたしはここに残りたい。ずっとヒメグマくんのそばにいたい』と書いてあるぞ」 ピカチュウ(恥ずかしい……) ヒメグマ「ピカチュウ……」ギュッ 403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 12:01:33.23 ID:HJlO8SybO トレーナー「決まりですね」 育て屋「じゃが、君はほんとにそれでいいのかい?     ここへ置いていくということはもう君のポケモンじゃなくなるのじゃぞ?」 トレーナー「いいんです。元々そんなに懐かれてるわけでもなかったですから。       それにピカチュウもここにいる方がきっと幸せになれると思います」 育て屋「このご時世に育成よりポケモンの幸せを選ぶなんて見上げた若者じゃのう」 ピカチュウ「ヒメグマくん……」 ヒメグマ「離すもんか……」ギュッ 407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 12:06:09.41 ID:HJlO8SybO ―しばらくして― トレーナー「ではピカチュウをよろしくお願いします。       これはピカチュウが入ってるモンスターボールです。       渡しておきます」 育て屋「うむ。確かに受け取ったぞ」 トレーナー「時々様子を見にきてもいいですか?」 育て屋「無論構わんよ。ほれ、2匹ともお礼を言うんじゃ」 ピカチュウ(ありがとう)ペコリ ヒメグマ「さよなら、ニンゲン……」 410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 12:15:15.08 ID:HJlO8SybO ・ ・ ・ ピカチュウ「ニンゲン、行っちゃったね」 ヒメグマ「うん」 ピカチュウ「わたし、正式にここのポケモンになったみたい」 ヒメグマ「……嫌か?」 ピカチュウ「ううん。ちょっと戸惑ってるけどね」 ヒメグマ「だよな。ははっ……」 411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 12:16:21.44 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「ヒメグマくん」 ヒメグマ「なに?」 ピカチュウ「これからもよろしくね」ニコッ ヒメグマ「これからも…か。そっか、おれたち、もうずっと一緒にいられるもんな」 ピカチュウ「うん。だからヒメグマくん」 ヒメグマ「か、顔近いよ、ピカチュウ」 ピカチュウ「これからも仲良くしようね?」 ヒメグマ「も、もちろん。あまいミツでも食ったら今日はいっぱい仲良くしようぜ」 ピカチュウ「うん!」 416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 12:31:34.19 ID:HJlO8SybO ―育て屋・昼下がり― ピカチュウ「おいしいね。あまいミツ」 ヒメグマ「あ、ああ。ところでさ、ピカチュウ」 ピカチュウ「なに?」 ヒメグマ「食べ終わったらその……仲良くしないか?」 ピカチュウ「うん、いいよ」 418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 12:33:36.09 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「まだ具体的なこと言ってないんだけど、ほ、ほんとにいいのか?」 ピカチュウ「探検とか水遊びとかじゃないの?」 ヒメグマ「……ちがう、そうじゃなくて」 ピカチュウ「?」 ヒメグマ「おれさ、初めての相手は絶対に好きな相手とって決めてたんだ。      だから今までずっと大切に守ってきた」 ピカチュウ「意味がよくわからないんだけどなにを守ってきたの?」 431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 12:57:05.21 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「お前も晴れてここのポケモンになったことだし」 ピカチュウ(ヒメグマくん、急にまじめな顔つきになっちゃった。       どうしたのかな?) ヒメグマ「ピカチュウ。おれと……」 ピカチュウ「う、うん。おれと?」 ヒメグマ「……言っちゃうぞ。おれとエッチ……エッチしようぜ」 ピカチュウ「えっ!?それってつまり……」 438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 13:04:09.82 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「ビデオでカイリキーたちがやってたこと、お前とやりたい」 ピカチュウ「で、でも、わたし……」 ヒメグマ「……ダメ?」 ピカチュウ「ダメっていうか、ヒメグマくんからそんなの誘われるなんて思ってなかったから……」 ヒメグマ「これでもガマンしてきた方なんだぞ。      お前があの映像を興味津々に見てた時から今までずっと……」 ピカチュウ「……」 515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 19:26:23.18 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「……わたしもね、考えたことあるんだよ。       ヒメグマくんのオチンチンってどんな形なんだろうとか、男の子も舐められたら気持ちよくなるのかな?とか。       女の子のカイリキーみたいな高い声、わたしも同じことされたら出ちゃうのかなぁって」 ヒメグマ「お前、チンコにやたらと興味示してたもんな」 ピカチュウ「うん。ただ、ヒメグマくんとえっちなこと、するなんてあまり想像したことなかったけど」 ヒメグマ「……やりたいんだもん。ピカチュウと」 ピカチュウ「……うん」 520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 19:32:50.84 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「うまくできるか自信ないけどそれでもいいなら……」 ヒメグマ「えっ?それじゃあ……」 ピカチュウ「うん。いいよ。やろうよ。エ、エッチ」 ヒメグマ「そ、そっかぁ。よかった、言ってみるもんだな」 ピカチュウ「ちょっぴり恥ずかしいけど、よ、よろしくね」 ヒメグマ「こっちこそ。じゃ、じゃあピカチュウ、仲良くしよっか?」 ピカチュウ「うん。ねぇヒメグマくん、木の裏でやろうよ」 524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 19:40:40.13 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「えっ?部屋の中じゃなくて?」 ピカチュウ「だってあの機械に見られてるんだもん。       外なら誰も見てないしニンゲンもいないから、ね?」 ヒメグマ「そ、そうだよな。うん、お前の言う通りだ。      ミツハニーたちはしばらくこないしヘラクロスもミツがない木にわざわざとまらないしな」 ピカチュウ「うん。行こ、ヒメグマくん」 ヒメグマ「お、おう」トコトコトコ 525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 19:45:33.62 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「エッチの時にこうして向かい合うのってなんか緊張するよな」 ピカチュウ「うん……」ドキドキ ヒメグマ「じゃ、じゃあやるか」 ピカチュウ「……」コクッ ピカチュウ「最初ってなにやるの?」 ヒメグマ「んっと……チューとか?      いや、いきなりチューは早いか。      ピカチュウはなんかしたいことあるか?」 ピカチュウ「わたしはね……」 529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 19:49:27.34 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「やりたいことじゃないんだけど、見てみたいものならあるかな」 ヒメグマ「見てみたいもの?あっ、もしかして……」 ピカチュウ「……」チラッ ヒメグマの股間に眼をおとす。 ピカチュウ「ヒメグマくんのオチンチン、見てみたいな」 ヒメグマ「やっぱりそうきたか……」 ピカチュウ「前から興味はあったけど言い出しにくくて……」 533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 19:57:58.62 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「おれのチンコ、見たいか?」 ピカチュウ「うん。見たい」 ヒメグマ「よし、わかった。ちょっと待ってろよ」 ヒメグマはそう言って陰部をまさぐり、普段は隠れていて見えない“モノ”を取り出した。 ピカチュウ「あっ……」 ヒメグマ「どうだ?おれの」 ツメ先で器用にペニスを挟み、屈んだピカチュウの顔の前へと突き出す。 ピカチュウ「う、うん。とってもかわいいと思う」 ヒメグマ「かわいい……?」 536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 20:08:01.10 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「うん。ヒメグマくんと一緒でちっちゃくてかわいらしくて」 ヒメグマ「『たくましくてステキ』とか『でっかくて立派だね』って言ってほしかったなぁ……」 ピカチュウ「あっ……」 ヒメグマ「……ごめん。こんなフニャチンがたくましいわけないよな。      気持ち悪いと思われないだけマシか。      そっか、かわいいか」 ピカチュウ「……」 ピカチュウ(映像で見たオチンチンとおっきさも色も全然ちがう……。       きれいな色だなぁ、ヒメグマくんのオチンチン) 538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 20:13:51.23 ID:HJlO8SybO ピカチュウ(さわってみたいな。お願いしてみよっかな) 食い入るように見つめていると……。 ヒメグマ「そんな間近で見られたら……」 ピカチュウ「あっ……オチンチンが……」 ピカチュウに見られていることに興奮しているのか、ヒメグマのペニスは徐々に膨らんでいく。 ピカチュウ「オチンチン、おっきくなった……?」 ヒメグマ「……お前を眼の前にして、勃起せずにはいられないよ。      ピ、ピカチュウ、手、広げてくれないか?」 ピカチュウ「?」 541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 20:21:16.78 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「これ……握ってくれよ」 ピカチュウ「えっ?い、いいの?さわっても」 ヒメグマ「ツメのせいで自分で握ったことなくてさ。      誰かに握られたらどんな気持ちになるか確かめたいんだ。      お前なら指があるし、頼むよ」 ピカチュウ「わかった、いいよ」 ピカチュウ(よかった。わたしからお願いせずにすんだみたい) ヒメグマ「……」ドキドキ ピカチュウ「じゃあ、握るよ?」 ヒメグマ「……頼む」 543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 20:26:41.88 ID:HJlO8SybO ピカチュウ(オチンチン、さわるの初めて) ピカチュウは小さな指でペニスの尖端を握りしめた。 ヒメグマ「ひゃっ……!」 ピカチュウ「だ、大丈夫?」 ヒメグマ「思わず全身がゾクゾクってしちまったよ……。      ううぅっ、握られるのって結構刺激的……」 ピカチュウ(熱くて太い。最初見たときは柔らかそうだったのに。       もっと近くで見たい……) 548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 20:39:11.52 ID:HJlO8SybO ピカチュウ(……あれっ?)クンクン ヒメグマ「うわっ!ちょっ、おい!どこ嗅いでんだ!」 ピカチュウ「ヒメグマくんってオチンチンまであまいミツのにおいがするんだね。       手の平や口の中だけだと思ってたけど」クンクン ヒメグマ「ピ、ピカチュウぅ……」 ピカチュウ(いいにおい。こんなところからミツのにおいを放ってるなんて。       ヒメグマくんってほんとにミツが大好きなんだ) 550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 20:45:34.88 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「ヒメグマくんっていつもオチンチンにあまいミツ塗ってるとか?」 ヒメグマ「!!」 ピカチュウ「えっ?あっ……冗談のつもり…だったんだけど」 ヒメグマ「……おかしけりゃ笑っていいんだぞ」 ピカチュウ「ご、ごめん。からかうつもりなんて全然ないよ。       もしかしてって思っただけで……」 ヒメグマ「……たまに塗っちゃうんだ。おいしさのあまり我を忘れてつい、さ」 ピカチュウ「そ、そっか。ミツ好きなヒメグマくんらしいね。       それよりね、ヒメグマくん」 ヒメグマ「……なんだ?」 553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/16(月) 20:53:12.54 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「この小さい穴はなに?」 ヒメグマ「ショ、ションベン出すとこ」 ピカチュウ(おしっこじゃなくてあまいミツが出たり……するわけないよね。       なんか聞くのこわいな。       これ以上は変なこと口走らないようにしなきゃ) ヒメグマ「うぅっ、出したい……出したい……」 ヒメグマはぶつぶつと独り言をつぶやいている。 ピカチュウ「ヒメグマくん?大丈夫?なんだか顔色がよくないけど……」 554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 20:57:13.07 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「ピカチュウ、もっと、もっと強く握ってくれないか」 ピカチュウ「うん。もっと強くね」ニギッ ヒメグマ「うぁっ……そ、そのまま前後にこすって……!」 ピカチュウ「えっ?意味がよく……」 ヒメグマ「チンコ握った手を前後に動かすんだ。は、早く」 ピカチュウ「えっと、こう?」 シコッシコッ ヒメグマ「っ!も、もっと早く!」 560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 21:08:12.34 ID:HJlO8SybO シコッシコッシコッシコッ ヒメグマ「チ、チンコから顔離しといた方がいいぞ」 ピカチュウ「……?」 ヒメグマ「あっ、シコシコしてる手はとめないでくれ……」 ピカチュウ(ヒ、ヒメグマくん、どうしたんだろ……?)シコッシコッ ヒメグマ「くぅっ……!」 ピカチュウのことなどお構いなしに夢中で腰を振り続けるヒメグマ。 木の幹で身体を支え、局部から伝わる刺激に身を委ねている。 ピカチュウ(うわっ、オチンチンからなんか出てる。なにこれ。       まさか、まさか、あまいミツ……?) ヒメグマ「き、気持ちぃ……」 564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 21:19:23.85 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「あ、あの、ヒメグマくん。そろそろやめていい?」シコッシコッ ヒメグマ「まだダメ!あっ……!くっ……!」 ヒメグマは間もなく快楽的絶頂を迎えるようで、腰の動きをとめて全身を震わせた。 ピカチュウの手の中で膨張したペニスが解放を訴える。 ヒメグマ「で、出る!ピカチュウ!ど、どけ!離れろ!」 ピカチュウ「う、うん」 ヒメグマ「ゔぅっ!」 ピカチュウが後ろにさがった瞬間―― 571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 21:34:26.81 ID:HJlO8SybO バチバチッ! ヒメグマ「いって……!ぁっ、あっ……!」 ピカチュウ「!」 ビュッ!ビュルルルッ!ピュッ、ピュッ…… 脈打つペニスから大量の精液が吐き出された。 ピカチュウ(あれは……あまいミツ?) ヒメグマ「あっ……はぁっ、出たぁ……」 静電気の痛みで射精を迎えたヒメグマは満足げに息を漏らす。 木の幹目がけて勢いよく発射された精液は、とろとろと幹を伝って垂れていく。 573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 21:39:06.87 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「そ、それは一体なに……?」 ヒメグマ「んっ?……あっ」 ピカチュウ「あまいミツ……じゃないよね?」 ヒメグマ「ご、ごめん。あまりの気持ちよさに理性が……」 ピカチュウ「……」トコトコトコ ピカチュウ「オチンチンから出てたよね。これ」 幹に付着している白濁液を指さす。 ヒメグマ「えっと、その、はい……」 578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 21:44:02.11 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「あっ」クンクン ヒメグマ「ちょちょっ、舐めちゃダメだぞ!」 ピカチュウ「あまいミツのにおいがする。ヒメグマくんってもしかしてすごいポケモンなんじゃない?」 ヒメグマ「へっ……?」 ピカチュウ「オチンチンからあまいミツが出せるなんて。       わたし、さすがにそれはないだろうなって思って言わなかったの。       でもやっぱり出るんだ。すごいよ、ヒメグマくん」 ヒメグマ「い、いや、あのな、ピカチュウ。それはな……」 583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 21:50:57.29 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「でも色がちょっとちがうし、においもそんなにしないね」 ヒメグマ「ち、ちがうんだピカチュウ。そいつはあまいミツなんかじゃなくて……」 ピカチュウ「あまいミツじゃなかったらなんなの?」 ヒメグマ「……」 ピカチュウ「ヒメグマくん、気になるよぉ、教えて。       あっ!思い出した!男の子のカイリキーも確か」 ヒメグマ「ああわかった!わかったよ!教えるからそれ以上言うのはやめてくれ!」 ピカチュウ「うん、やめる。やめるから教えてよ」 ヒメグマ「はぁーっ、性欲に身を任せて抜くもんじゃないや……。      はぁーぁっ……」 ヒメグマは今になって射精したことをぼやいている。 587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 22:05:39.61 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「つまりだ、こいつは精液と言って、赤ちゃんができる大切なモノなんだ。      断じてあまいミツなんかじゃないんだ。わかったか?」 ピカチュウ「わかった。つまりヒメグマくんのオチンチンからはあまいミツに混じってせいえきってやつが出たんだね」 ヒメグマ「逆だって……。何度も言うけど、いくらミツ好きだからってチンコからミツなんか出せないよ、おれ」 ピカチュウ「でもにおいは絶対にあまいミツだよ?」クンクン ヒメグマ「……それはたぶん、ミツの舐めすぎで身体ん中に循環してるからだと思う。      だから精液に混じってあまいミツが一緒に出てきたんだよ。      とにかく、この白い液体の大半は精子で、あまいミツは微量しか含まれてないんだ。      いいな?わかったな?」 ピカチュウ「うーん……」 ヒメグマ「はぁっ……」 どう説明されても合点がいかないピカチュウは、その後もしばらくヒメグマの懸命な説明を聞くこととなった。 590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 22:15:32.49 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「ごめんね、ヒメグマくん。       すごく親切に教えてくれたのに、わたしったら理解するのに時間がかかっちゃって……」 ヒメグマ「いいんだ。お前にさせたおれに責任があるんだし」 ピカチュウ「そういえばオチンチンこすったんだっけ」 ヒメグマ「……すっげぇよかったよ。いつも自分でしてるのなんて比にならないくらい」 ピカチュウ「そうなんだ。なんだか夢中で叫んでたね、ヒメグマくん」 ヒメグマ「あんなに心地いいのは生まれて初めてでさ。でも思い出したら……死ぬほど恥ずかしい……」 593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 22:22:20.44 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「やだっ、ヒメグマくんったら顔真っ赤。大丈夫?」 ヒメグマ「み、見ないでくれ」 ピカチュウ(オチンチン握られたのが恥ずかしかったのかな?       自分から『握ってくれよ』って言ってたのに)クスクス ヒメグマ「むやみにさわらせるのはやめよう……」ブツブツ ピカチュウ(…………あっ、わかっちゃった。あの時のにおい) ピカチュウ「ねぇ、ヒメグマくん。わたし、“あのにおい”の正体、わかっちゃった」 ヒメグマ「あのにおい……?」 596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 22:29:37.40 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「ほら、この辺からあまいミツのかおりがしてたのに、肝心のミツがどこにもなかった日のこと覚えてる?」 ヒメグマ「あ、あぁ。あれは確か」 ピカチュウ「あれのにおい、さっきヒメグマくんのオチンチンから出てた白いやつのにおいと同じだったよ」 ヒメグマ「えっ!?そ、そうだっけ?気のせいじゃないか?」 ピカチュウ「ううん、気のせいじゃないよ。       ヒメグマくん、あの時おしっこしてから戻ってきたよね。       ってことは、おしっこしてからあの白いやつも一緒に出してたんだね。       どうりであの時戻るのが遅かったんだね、ヒメグマくん」ニコッ ヒメグマ「うっ!……お前には敵わないよ、ほんと」 600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 22:40:20.04 ID:HJlO8SybO ―しばらくして― ピカチュウ「そっかぁ。やっぱり犯人はヒメグマくんだったんだ」 ヒメグマ「すみません……」 ピカチュウ「気になってたからわかってよかった。       もう、ヒメグマくんったらいじわるなんだから。       あの時にちゃんと言ってよー」バシッバシッ ヒメグマ「い、痛い」 ピカチュウ「でもびっくりしちゃった。       木にオチンチンこすりつけてたなんて」 601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 22:41:50.88 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「ここに小さな穴があるだろ?」 ピカチュウ「あっ、ほんとだ」 ヒメグマ「おれのチンコちっちゃいからさ、ここにすっぽり収まるんだ。      それで根元まで入れて、シコ、シコ、って感じでこすりつけるんだよ」 ピカチュウ「痛くならないの?」 ヒメグマ「全く。むしろこうやるのが普通だと思ってた」 ピカチュウ「へぇっ。オチンチンって不思議だね。       ヒメグマくんっていろんな遊び知ってるんだね」 ヒメグマ「ま、まあな。ははっ、はははっ、はぁーっ……」 605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 22:45:18.18 ID:HJlO8SybO ピカチュウ(オチンチンってすごいな。       せいえきだっけ?あまいミツに似た液まで出せるなんて) ヒメグマ「な、なあピカチュウ。次はおれにやらせてくれよ」 ピカチュウ「?」 ヒメグマ「おれもその……お前の穴、見たい」 ピカチュウ「わたしの穴?あっ……ここ?」 ヒメグマ「……うん」 608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 22:52:59.19 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「おれだってお前の望みどおりチンコ見せたんだし、な?」 ピカチュウ「でも……」 ヒメグマ「絶対笑ったりバカにしたりしないから頼む。お願いします」 ピカチュウ「……うん。でもちょっとだけね?」 ヒメグマ「それでもいいよ。早く見せて」 ピカチュウ「うん。じゃあ……はい」 ピカチュウは両足を広げて座り、恥部をさらけ出した。 615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 22:58:30.78 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「これがお前の性器かぁ。うわぁ、すごいなあ」 ピカチュウ「ヒ、ヒメグマくん。顔近いよぉ」 ヒメグマ「ピカチュウのにおい」クンクンクンクン ヒメグマはピカチュウの陰部に顔をうずめ、執拗に嗅ぎ始めた。 ピカチュウ「やだぁっ、どこ嗅いで……。ダメだよぉ……」 ヒメグマ「さっきのお返し。おれが声張り上げたくなる気持ち、わかるだろ?」 ピカチュウ「……」コクッコクッ 619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:04:18.11 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「いいにおいだ」クンクンクンクン ピカチュウ「ダ、ダメ!」 ヒメグマ「いてっ!」 羞恥心のあまり、ピカチュウはついヒメグマの頭を蹴ってしまった。 ピカチュウ「あっ、ご、ごめん」 ヒメグマ「いててっ……」 ピカチュウ「嗅ぐのはやめてよ。わたしはヒメグマくんみたいにあまいミツなんて塗ってないよ……」 620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:09:31.16 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「うん、わかってる。でももうちょっと見たい。      そうだ、ちょっと指でそこ、広げてみてよ」 ピカチュウ「えぇっ!?なんで!?」 ヒメグマ「中がどんなのか見たいからに決まってんじゃん。      おれがやるとツメでひっかいちゃうかもしれないからさ、自分で広げてくれよ」 ピカチュウ「広げるったって……」 ヒメグマ「この縦線の左右を指で押さえて目一杯横に広げるんだ」 ピカチュウ「は、恥ずかしいよ……」 ヒメグマ「おれだって精液の説明してる時、すごく恥ずかしかったんだぞ」 ピカチュウ「わ、わかったよぉ」 623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:16:16.62 ID:HJlO8SybO ピカチュウ(やだなぁ。でもやらないとヒメグマくんにまた嗅がれちゃうし……) ヒメグマ「ピカチュウ、早く」 ピカチュウ「……」 ピカチュウ(……えいっ!)くぱぁ ピカチュウは意を決して陰唇を左右いっぱいに開いた。 ヒメグマ「うわぁっ、中ヌメヌメだぁ」 ピカチュウ「も、もう離していい?」 ヒメグマ「なに言ってんだよ。これからじゃんか」 628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:22:25.90 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「おまんこって初めて見たけど結構きれいなんだな」 ピカチュウ(いやぁっ、恥ずかしい……) ヒメグマ「ひくついてるけどいっつもこうなの?」 ピカチュウ「わ、わかんないよ……」 ヒメグマ「そんなに赤面しなくてもいいって。おれだって同じ思いしたんだから、なっ?」 ピカチュウ「うん……」 631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:31:19.45 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「なあ」 ピカチュウ「な、なに?」 ヒメグマ「舐めちゃってもいい?」 ピカチュウ「えっ――ぁんっ!」 ヒメグマ「ごめん、ガマンできない」ぺろぺろ ピカチュウ「いやぁ…ん、ヒメグマくぅん……」 ヒメグマ「これが前戯っていうのかわかんないけど、おまんこ舐めるぞ。      あまいミツたっぷり染みこませてやるからな、ピカチュウ」ぺろぺろぺろ ピカチュウ「ぁっ……!やああぁんっ……」 640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:39:21.15 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「女のカイリキーもさ、野郎のカイリキーにこんなことされてあんな声出してたんだぜ」ぺろぺろぺろ ピカチュウ「っ……!」 ピカチュウの膣奥深くにヒメグマの舌が入りこむ。 膣から分泌される粘液とあまいミツが混ざった液体が、膣口から溢れ出す。 ヒメグマ「かわいいな、ピカチュウ」 ピカチュウ「く、くすぐったい」 ヒメグマ「おれもそろそろ……」ググッ 夢中で女陰を舐めるヒメグマは、一度は萎えた幼茎を性的興奮によって再び固くしていた。 644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:42:24.78 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「……」ぺろぺろぺろ ピカチュウ「な、舐めないで……」 ヒメグマ「……ピカチュウ」 ピカチュウ「な…にぃ?」 ヒメグマ「おれにもやって」 ピカチュウ「なにを……?」 ヒメグマ「今おれがしてたこと。お前もやって」 648 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:49:06.39 ID:HJlO8SybO ピカチュウ「わたしもヒメグマくんを舐めるってこと……?」 ヒメグマ「うん。チンコ舐めてよ」 立ち上がり、勃起した性器をピカチュウの鼻先に近づけるヒメグマ。 ピカチュウ「あっ、またおっきくなって……」 ヒメグマ「あまいミツ塗ってるから臭くないし、精液をあまいミツだと思えばどうってことないだろ?」 ヒメグマは精液で汚れたペニスの尖端をツメでさす。 つまりは精液も一緒に舐めろと言いたいようだ。 ピカチュウ(自分のを舐められるくらいなら……) ピカチュウ「わ、わかった。やる」 655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:54:48.06 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「そうだ。どうせなら一緒にやろうぜ」 ピカチュウ「どういうこと?」 ヒメグマ「ピカチュウ、おれの上に乗るんだ」 ヒメグマはそう言って、その場で仰向けになって寝転がる。 ピカチュウ「……?」 658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 23:56:12.53 ID:HJlO8SybO ヒメグマ「早く。お腹の上に乗れよ」 ピカチュウ「う、うん」 ピカチュウはおずおずとヒメグマの腹部に跨がった。 ヒメグマ「そのまま身体の向きを変えてくれ」 ピカチュウ「後ろ向けってこと?」 ヒメグマ「そうそう。背中向けて」 ピカチュウ「うん」 662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 00:02:32.33 ID:uER/IDXJO ピカチュウ「これでいいの?」 ヒメグマ「あとは身体を伸ばしておれにおしりを押しつけるんだ」 ピカチュウ「こ、この体勢って……」 ヒメグマ「うん。舐めあいっこ。一緒にした方が楽しいだろ?      リングマだったらシックスナインなんて絶対無理だったし、お互いチビでよかったよ」 ピカチュウ(や、やだっ。おしりまる見え……) ヒメグマ「動いちゃダメだぞ」ガシッ ピカチュウ「あっ、ちょっ……」 ヒメグマ「お前の眼の前にもおれのチンコがあるだろ?      またお前に気持ちよくしてほしいんだ。      だから今度は口でやって」 672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 00:12:59.47 ID:uER/IDXJO ピカチュウ「口で……」 ヒメグマ「おれのチンコ、舐めるの嫌?」 ピカチュウ「う、ううん。でも歯、当たらないかな?」 ピカチュウ(あまいミツが出るモノだと思えば大丈夫だけど、オチンチンなんて舐めるの初めてだし……) ヒメグマ「気にすんな。1つ言っとくけどさ、ピカチュウ」 ピカチュウ「?」 ヒメグマ「お前、こういうことすんの、初めてだろ?」 673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 00:14:10.78 ID:uER/IDXJO ピカチュウ「……うん」 ヒメグマ「そんなに緊張しなくていいんだぞ。      お前は初めてだろうけど、おれだって未経験なんだから」 ピカチュウ「そうなの?」 ヒメグマ「この日までずっと貞操を守ってきたからな。      おれとお前、お互い初めてのフェラとクンニだ。      今日は楽しいエッチをしようぜ」ぺろぺろぺろ ピカチュウ「ひゃんっ……!」 684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 00:31:03.61 ID:uER/IDXJO ヒメグマ「お前のまんこ、あまいミツのいいかおりが漂ってるよ」クンクン ピカチュウ「やだぁっ……」 ピカチュウ(わ、わたしもやらなきゃ。舐められてばかりだと気がおかしくなっちゃう) ピカチュウは陰部の刺激に耐えつつ、欲情しているヒメグマの性器に口元を寄せていく。 蠢動を繰り返している汚チンチンは先ほど射精を終えたばかりなのに、まだまだ精液を出したがっているようだ。 ピカチュウ「な、舐めるよ。ヒメグマくん」 ピカチュウは口を大きくあけ、ペニスを挟みこんだ。 690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 00:40:12.97 ID:uER/IDXJO ヒメグマ「ひゃっ……!」 ピカチュウ(オチンチン、すごくべとべと)チューーー ペニスの尖端の穴を吸いこむと、中に残っていた少量の精液が吸い出されていく。 ヒメグマ「ふああぁっ……」 ピカチュウ(あまいけどちょっぴり苦い。よくわかんない味)ぺろぺろ 陰茎を吸引されたのがよほど快感だったのか、ヒメグマは口の動きをとめている。 ピカチュウ(こうして舐めてるとヒメグマくんのオチンチンって、ほんとにあまいミツを流出させてるみたい)チューチュー 695 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 00:52:36.72 ID:uER/IDXJO ヒメグマ「ピカチュぅ……」 ピカチュウ「あまいミツ……じゃなくてせいえき出るの?」 ヒメグマ「た、たぶん」 ピカチュウ「せいえきってどうやったら出てくるの?」 ヒメグマ「んっ……おれがめっちゃ興奮してガマンの限界になったら……」 ピカチュウ「そうなんだ」ぺろぺろ ピカチュウは歯をたてないように気を配りながらペニスをしゃぶる。 スジを舌先で舐めたり、尖端を指でいじってみたり、飽きたら根元まで咥えたりと、とにかく徹底的に攻める。 697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 00:58:29.01 ID:uER/IDXJO ヒメグマ「おれもやる……」グイッ ピカチュウ「きゃっ!?」 ヒメグマはピカチュウのおしりを口元に引き寄せて、肛門を舌先で撫でる。 ヒメグマ「お前っておしりの穴まで感じるんだ……」 ピカチュウ「ぁっ、やんっ……!そこ…ダメぇ……」 育て屋の木の裏で繰り広げられる2匹の情事はまだ始まったばかりだった。 699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 01:03:01.27 ID:uER/IDXJO ヒメグマ「ピ、ピカチュウ、ま、また出そうなんだけど……」 ピカチュウ「せいえき?」 ヒメグマ「そう。それ……」 ピカチュウ「わたし、どうすればいいの?」 ヒメグマ「手と口でおもいきりいじって。出るまで舐めて……」 701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 01:07:49.14 ID:uER/IDXJO ピカチュウ「わたしの口の中に出すってこと?」 ヒメグマ「……口内発射、しちゃダメ?」 ピカチュウ「害はないんだよね?」 ヒメグマ「う、うん。たぶん。あまいミツを飲みこむと思えば……」 ピカチュウ「……」 ピカチュウ(さっき舐めたの、そんなにまずくなかったよね) ピカチュウ「いいよ、ヒメグマくん。出していいよ」チューーー ヒメグマ「うぁっ!あっ!くっ……!」 ピカチュウはペニスを扱きながら尖端部を舌先でぺろぺろと攻め立てた。 ヒメグマの性感が一気に極限まで高まる。 704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 01:16:54.55 ID:uER/IDXJO ヒメグマ「でで、出る!出るぞ!っ!」 ドピュッ、ドピュッ!ビューーッ! ピカチュウ「んっ!」 膨れあがった尖端から放たれる白濁液。 最初の射精より勢いは弱いものの、吐き出された精液の量は人間とはとても比べものにならない。 ピカチュウ「けほっ、けほっ、出すぎだよ……」 大量の液体を注がれて、ペニスから口を離すピカチュウ。 口角からはみ出た精液が、糸をひいてゆっくりと落ちていく。 708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 01:30:09.16 ID:uER/IDXJO バチバチッ! ヒメグマ「いっつ!」 迸った精液がピカチュウのほっぺにある“でんきぶくろ”にくっついてしまった。 故にピカチュウの特性“せいでんき”が発動し、ペニスに電撃を浴びせる。 ヒメグマ「いたいいたい!チンコ痛い!」 ピカチュウ「だ、大丈夫?」スリスリ ヒメグマ「いてぇっ……なんで出した直後に……」 709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 01:34:13.65 ID:uER/IDXJO ・ ・ ・ ヒメグマ「はぁっ、やっと治まってきたぁ……」 ピカチュウ「ご、ごめんね。わざとじゃないんだ」 ヒメグマ「わかってる。けど忘れかけた頃にやってくるな、お前の特性って」 ピカチュウ「うん……」 ヒメグマ「はぁーっ、それにしても昼間っから2回もイっちゃった。      エッチの時ってすっげぇ出るんだな」 ピカチュウ「いっぱい出てたね、あまいミツ」 ヒメグマ「何度も言うけど“精液”な」 ピカチュウ「あ、うん。せいえきいっぱい出たね」 711 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 01:43:54.58 ID:uER/IDXJO ヒメグマ「ふぅっ……」 ピカチュウ「うわっ、わたしたち身体べとべと」 ヒメグマ「休憩して身体洗うか」 ピカチュウ「そうだね」 ヒメグマ「でもその前に……」 ヒメグマ「今度はチューしようぜ!」 ピカチュウ「きゃっ!」 若さ故にとどまることを知らないヒメグマはピカチュウを押し倒す。 ペニスは相変わらず元気いっぱいだ。 その後、木の幹に付着したヒメグマの精液を“あまいミツ”と勘違いしてやってきたヘラクロスが、 嬉々として幹の精液を舐め回していたのは言うまでもなかった。 おしまい 719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 01:55:45.62 ID:uER/IDXJO 読んでくれてありがとうございました。