ハリー「頭が割れる…先生、これは…」ダンブルドア「群発頭痛じゃ」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 02:56:57.05 ID:PRepdKKe0 ハリー「……えっ?っつ、いった……え?」 ダンブルドア「……」 ハリー「え?先生、今……え?」 ダンブルドア「……誰にでも起こり得ることなんじゃ、ハリー」 ハリー「え、え……?じゃぁ、あいつとはなにmいっっっっ」 ダンブルドア「……残念じゃが」 ハリー「あぁあああぁぁぁっぁぁああ"""」ガクガクガクガク ダンブルドア「……」 負けないでください 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 03:06:17.34 ID:PRepdKKe0 ダンブルドア「……皆の衆。すでに存じていることと思うが、ハリー・ポッターが休学した」 …… ダンブルドア「……嘆かわしいことじゃ、残念なことじゃ。彼は勇敢であった、いい友であった。しかし 勇気も、病を退けることはできぬ。わしが老いから逃れられぬように」 ダンブルドア「……じゃが、この中に。まっこと不届き極まりない噂を流すものがいるという」 ドラコ「っ」フォイッ ダンブルドア「……ハリーが、ヴォルデモートに呪われ、死の境をさまよっているのだ、という」 ザワザワ……ザワザワ ダンブルドア「皆に、真実を知ってほしいのじゃ」 ダンブルドア「群発頭痛は、誰にでもおき得ることなのじゃ、と」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 03:17:36.86 ID:PRepdKKe0 ハーマイオニー「はいっ、先生!」 ダンブルドア「うむ、ミス・グレンジャー?」 ハーマイオニー「みんながその噂を鵜呑みにしてしまうのは、『たがが頭痛で動けなくなるはずがない』」 ハーマイオニー「と、そう思っているからだと思います」 ダンブルドア「うむ、そうじゃろうな」 ハーマイオニー「そこで、今現在。セントマンゴで入院している、ハリーの映像……アー、姿を、観てもらおうと思います」 ザワザワ…… ダンブルドア「……わしとしても、それはありがたい。じゃが、いいのかね?」 ハーマイオニー「……彼の辛さを、皆にも分かってほしいんです。それじゃ、ロン。準備して」 ロン「もちのロンさ!」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 03:27:46.27 ID:PRepdKKe0 ハリー『うわぁああああ""""!!うわああ"ああ"あああああああああ!!』ガクガクガクガク …… 『先生、ポッターさんが急変です!!』 『っ、昨日はこの時間、なんともなかったのに!!』 ハリー『うぅぅっ、ぅぅああああああ"あ"ああああああ!ヴォルデモート、ヴォルデモぉおおおおとおおおおおおおおおお!!』 『ポッターさん!ポッターさん!落ち着いて!いません、いませんからその名前を言わないで!!』 ハリー『ぅぅあああ""ああああ!!!お前、お前なんかに、誰がぁああああ!!殺してくれなんて、言うもnッがぁあああああああああああああああ!!!』 『くっ、縛るしかないか!インカーセラス!縛れ!』 ハリー『っぐぅ、バジリスクぅううううう!!!!』 『……俺は、生き残った男の子を縛るために医者になったんじゃ、ないのに』 ロックハート『やぁ☆僕のサインを……』ヒョコッ ハリー『うわぁああああああ"""!!!これは母さんの分だぁああああ!!』バッキャァァァァ!! ロックハート『へぶっ!?』ミ☆ 『ポッターさん落ち着いて!落ち着いてください!いつものロックハートさんですからぁあああ!!』 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 03:36:29.37 ID:PRepdKKe0 ジニー「ハリー、ハリー……」グスッ フレッド「……おい、気の利いたジョークでも言えよ」 ジョージ「無理だろ……あんなのになるくらいなら、僕は母さんの説教を一生うけるね」 ハーマイオニー「……分かって、もらえたでしょうか」 ロン「ハリーは、あんな発作を一日に一時間近くも起こすんだ!しかも、いつ、どこでなるかわからない!」 …… ロン「……それでも、ハリーは流石だよ。数週間は、隠し続けた!僕たちに心配をかけられないから、って!」 ロン「深夜に発作が起きると、『ちょっと眠れないから』って一人で談話室に下りて!」 ロン「授業中に起きると!あのスネイプの授業中でさえ『先生、トイレに行かせてください。僕のお腹がコンフリンゴ寸前なんです』って言ってまで!」 ロン「流石に様子がおかしい時に問いただしたら『ちょっと、頭痛がね……だなんて!」 ロン「……あぁ、いつものやつか。はいはい、って流した僕も悪かったけどさっっっ!!!!」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 03:44:38.29 ID:PRepdKKe0 ドラコ「くっ……フォイッ!校長先生!」 ダンブルドア「うむ、えーっと……誰じゃっけ?フォイフォイ君?」 ドラコ「マルフォイですが!?くっ、ほら!やっぱりポッターは錯乱して闇の帝王の名前を口にしてる!」 ドラコ「やっぱり!あの方があいつを苦しめてるんだ!!」 ザワザワザワ ダンブルドア「ふむ……フォイフォイ君よ」 ドラコ「マルフォイだって言ってるだろう!」 ダンブルドア「失礼、ドラコ。キミは、これまで随分と良い生活を送ってきたようじゃな?」 ドラコ「知ってるんじゃないかこいつ……それが、どうかしましたか?僕はマルフォイ家の長男だ、当然でしょう」 ダンブルドア「そうじゃ。キミは誇り高き純血のマルフォイ家育ち……じゃからこそ、知らんだろう」 ダンブルドア「本当の苦しみ、それを味わった時の、人間の心理を」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 03:55:23.75 ID:PRepdKKe0 ドラコ「……?何のことか、分かりかねますが」 ダンブルドア「人は、最も苦しい時。困難な時。その時分の行動は、大きく分けて二つに絞られる」 ダンブルドア「一つは、簡単じゃ。悲観にくれて、嘆き、悲しみ、どうして自分が」 ダンブルドア「……と、泣き伏せ諦める者」 ダンブルドア「もう一つは……言うまでもないのかの?」 ダンブルドア「戦う道じゃ、抗う事じゃ。現状に負けんと、絶対に屈さず戦いぬこうとする者じゃ」 ダンブルドア「幻覚さえ見えるほどの痛みの中、ハリーの脳裏に現れたのは誰じゃったのかの?」 ダンブルドア「その者に対し、ハリーはどんな態度をとるのかの?」 ダンブルドア「ハリー・ポッターは、勇敢な青年である、と」 ダンブルドア「彼の功績を知っておる皆なら、分かってくれるはずじゃ。わしは、そう信じておる」 …… ダンブルドア「分かってくれたか?ドラコよ、安心しなさい。この城におる限り、あの者がここの生徒に手出しをするような事態には、わしが一切させん」 ダンブルドア「そのことからも、ハリーの身に起こったことをおいそれと推測し吹聴するのはやめてほしいのじゃが」 ドラコ「っ、な、なんのことか、分かりかねるって言っています!困るフォイ!」 ダンブルドア「うむ、わしもじゃ」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 04:54:33.28 ID:PRepdKKe0 ダンブルドア「ともあれ、説明を続けようかの」 ダンブルドア「ミス・グレンジャー?この、すく、スクリーム?を使っても?」 ハーマイオニー「スクリーンです、先生。どうぞ」 ダンブルドア「ありがとう。うむ、群発頭痛じゃが。何度も言っておるとおり、これは誰もが発病しうる症状なのじゃ」 ダンブルドア「と、いうもの。そのメカニズムがそもそも解明しきっておらんから、これにつきる」 ダンブルドア「我々魔法使いの魔法医術をもってしても、マグルの科学医療技術をもってしても。この真相を探りえてはおらんのじゃ」 ドラコ「ふんっ、マグルびいきのおいぼれめ……」ボソッ ダンブルドア「おぉー、ドラコよ。マグルの医療をあまくみないことじゃぞ?」 ドラコ「!?」 ダンブルドア「かくいうわしも、喉にエヘン虫がついたらトローチを使っておっての。レモン味があるとは素晴らしい……」 ダンブルドア「と、話がそれてもうた」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 05:02:29.48 ID:PRepdKKe0 ダンブルドア「誰にも、とは言うたが。発病しやすい傾向というのは調査がされておる」 ダンブルドア「一番多いのは、20〜30歳代の男性じゃな」 ダンブルドア「彼によく似た……マグルの、ラドクリフ氏も丁度同じころあいか」 ルーナ「映画俳優だよね、知ってるモン」 ダンブルドア「そうじゃ、ミス・ラブグッド……男性の発症率は、女性の五倍だそうじゃ」 ダンブルドア「因果関係は不明じゃが、発作が起きる時は寸前に飲酒していた例が多いという」 ダンブルドア「若い諸君には関係の無い話かもしれんが、なるべく節酒することが望ましいのう」 ネビル「ぼ、僕、おおおじさんに禁酒するように勧めないと!」 ハーマイオニー「えぇ、そうねネビル。この症状だけじゃない、過度のアルコール摂取は万病の基だもの」 ハーマイオニー「お酒、タバコはやめて……代わりに、ノンシュガーのミントガムなんてお勧めするわ」 ロン「ハーマイオニー、自分ちのステマやめてくれないかい?」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 05:17:06.68 ID:PRepdKKe0 ダンブルドア「症状自体については、もう説明する必要はないかの?」 ダンブルドア「転げまわるような痛み、じっとしていることが困難なほどの」 ダンブルドア「ある患者は、こう表現した」 ダンブルドア「『親指くらいの小人が、眼球の奥にある神経や肉を悪意に満ちた顔で食い散らかす』」 ダンブルドア「恐ろしいことじゃ、禁術であるクルーシオさえなまぬるく思える」 ダンブルドア「人体とは、我々の命とは。なんとまぁ、自らに恐ろしいものを引き起こすものじゃ……」 ロン「……ウィンキーみたいな小人が、頭の中で暴れてるって考えたら。ゾッとしないね」 ロン「キミのおとくいの、『反吐』も。役にたちそうにないし?」 ハーマイオニー「『S.P.E.W』!しもべ妖精福祉振興協会!スピューじゃないったら!」 ジニー「それ以前に、ロン。面白くないし笑えない。黙って」 ロン「ごめん……少しでもなごませようと」 フレッド「ロニー坊や、今のは……ないぞ?」 ジョージ「場をわきまえたまえ、ロナルド」 ロン「あぁ、そうだねフレッド、ジョージ。僕はそんなキミ達二人が屋敷しもべ妖精のコスプレをしだしているのが、幻覚のように思えるよ」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 05:28:01.31 ID:PRepdKKe0 ダンブルドア「発病後は、1〜2年に1回、1〜2ヵ月の間ほぼ毎日」 …… ダンブルドア「一時間程度、続くのじゃ」 …… ダンブルドア「それも、一日に数回。傾向があるとはいえ、いつ何時発作が起こるのかわからんのじゃ」 …… ダンブルドア「ミスター・ウィズリー?彼は、数週間耐え抜いた。そう言っておったな?」 ロン「はい、先生……クィディッチの試合で、あまりの痛みに箒から飛び降りる、までは……」 アンジェリーナ「だ、だけどさすが、ポッターだ!スニッチは獲っていたから、うん!私達は負けずに……」 ジニー「……」 アンジェリーナ「あ……その……」 ジニー「……『蝙蝠はなくその……」 フレッド「ジニー、ジニージニージニーストップ、どうしたい引っ込み思案な我が末妹よ」ガシッ ジョージ「他意はないんだ、大目みろよ。アンジェリーナはウッドのキャプテン魂が伝染しちまっただけさ」ガシッ 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 05:38:42.10 ID:PRepdKKe0 ダンブルドア「まっこと、ハリーは最後まで戦い抜いたのじゃ」 ダンブルドア「医務室で意識を取り戻してから、彼は真っ先にわしに聞いた」 ダンブルドア「『試合はどうなりましたか!?先生、僕、どうかしてて……』」 ダンブルドア「『頭が、割れる……先生、これは…』」 ダンブルドア「……おそらく、二の句はこうじゃろう。ヴォルデモートと、何か関係が?と」 ザワザワ…… ダンブルドア「……彼は、知っておったのじゃ。自らがどれほど危険な目に合う可能性があるのかを」 ダンブルドア「分かっておったのじゃ。自分に異変が起きれば、それは奴の仕業に違いないと」 ダンブルドア「これまでに類のない痛みに、周りの者に被害が及ばぬようにと、打ち明けることもせず」 ダンブルドア「……讃えてくれんかの、勇気ある彼を。今も戦う、ハリー・ポッターを」 パチパチ、パチパチパチパチパチパチパチ!!!!!  ハリーー!ハリーーーーー!!  ワーーーワーーー!! ハーマイオニー「ハリー……私達、これまでだってずっと。あなたを、支えていたのに。なんで、相談して……」 ロン「これまで、じゃないだろ。ハーマイオニー。僕達はこれからだってずっと、ハリーを支えるんだ。そうだろ?」 ハグリッド「よう言った!よう言ったぞ、ロン!!俺、俺も、うぅぅっ、泣いてちゃ、なんねぇ!」ズビーーッ! マクゴナガル「ハグリッド、あなたその水玉ハンカチをいつまで使っているのですか……」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 05:48:03.55 ID:PRepdKKe0 フレッド「俺達だって、支えるさ!なぁ、相棒!」 ジョージ「あぁ、兄弟!俺達に『笑いが必要だ』って言ってくれたのは、ハリーだ!ハリーを笑わせるために!」 ネビル「ぼ、僕も!ハリーみたいに勇気あるグリフィンドール生を、絶やさないために!」 ジニー「ハリー……あなたがいないと、寂しいけど。私、あなたがいない間、絶対にチームを負けさせないから」グスッ、グッ ワーーー!ワーーー!  ハリー!ハリー!ハリー! ダンブルドア「おぉ、なんと。なんといい生徒たちじゃ。なんと友想いの、なんと素晴らしい生徒たちじゃ」 ダンブルドア「わしも、戦わねばならぬ。ハリーが愛し、守ろうとした諸君を」 ダンブルドア「この城を、彼の居場所をのう……そこでじゃ、諸君」 ダンブルドア「……理事会に提出する、『ハリー・ポッターの事故に関する追求書』の反対意見のところに、署名を願いたいのじゃが……」 もちろんですせんせーーーーーー!!!! ダンブルドア「……そう言うてくれると、思っておったよ?」ニコッ ドラコ「……ふんっ、行くぞゴイル、クラッブ。仲良しごっこは、反吐がでる」サッ 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 05:58:16.78 ID:PRepdKKe0 ダンブルドア「ありがとう、ありがとう諸君。これでわしも安泰、いやこの城、ハリーがのう、うん」ホクホク ダンブルドア「さて、最後になるのじゃが。群発頭痛の治療法についてじゃ」 ダンブルドア「発生の原因はつかめておらぬが、薬物治療の方法については研究が進んでおる」 ダンブルドア「スネイプ先生?少し講釈をお願いしたい」 スネイプ「……これに限らず、頭痛、という症状の多くと同じ対処をする、という意味から。主に血管収縮作用のあるものが使われますな」 スネイプ「すなわち、酒石酸エルゴタミンを主成分とした、カフェルゴット、クリアミンAといった薬品がこれにあたる」 スネイプ「……あぁ、メモはとらなくてよろしい。どうせ諸君の小さな脳みそでは理解に及ばない。校長に頼まれたから話しているまでだ」 スネイプ「予防法としては、副腎皮質ホルモン、カルシウム拮抗薬、リチウム療法が代表的ですかな?」 スネイプ「躁鬱症の治療にも用いられるリチウム療法だが、群発頭痛に対しても大きく成果が得られる」 スネイプ「ポッターも実際のところ、欝なのではないですかな。我輩の思うところ、奴は英雄然とするあまり周りの目を気にした……」 ブーーーブーーーー!!  スネイプヒッコメーーーー! スニベリーーー!! スネイプ「……最後の者、あとで我輩の研究室に来い。色々と聞くことがある」 ダンブルドア「どうどうじゃ、セブルス」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 06:09:14.89 ID:PRepdKKe0 ダンブルドア「さてさて、スネイプ先生どうもありがとう。大いに生徒諸君のためになったことじゃろう」 ダンブルドア「このほかに、酸素吸入による治療法というのもある」 ダンブルドア「群発頭痛は、血管性頭痛じゃからの。酸素を取り入れることで、頭部の動脈が収縮して痛みが和らぐ。ある程度じゃが」 ダンブルドア「ハリーが運ばれる時、頭に『あぶく頭呪文』がかけられていたことに、気づいた者はおるかの?」 ハーマイオニー「はいっ、先生!『あぶく頭』は頭の上に金魚鉢のようなあぶくをまとわせ、中に空気を供給し続ける呪文です!」ビシッ ダンブルドア「きめ顔でどうもじゃ。あの時の『あぶく』には、純度100%の酸素を毎分7リットル供給する調整がなされておった」 ダンブルドア「諸君の中には、そこまでの調整がまだできん者も多かろう。もしも友人に症状が起きた場合、すみやかに教授、もしくは監督生、上級生を頼るのじゃ」 フレッド「おいロニー、ここだぜ。『僕は監督生です!』だろ?」ヒソヒソ ジョージ「『みんな、僕に頼りたまえ!何せ僕は監督生ですからっ!』ってな」ヒソヒソ ロン「僕はパーシーじゃない!!!」 フレッド・ジョージ「「完璧、パーフェクトロニー(笑)」」 ロン「うるさいっ!!」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 06:11:13.67 ID:pwjv7zpf0 全く知識ないけど純度100%酸素って危なくね? 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 06:13:31.61 ID:PRepdKKe0 >>59 治療の為に市販されてる携帯用の酸素缶もこんなもん ただ、一缶五分ほどしか入ってないから一本じゃたりん 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 06:22:17.16 ID:PRepdKKe0 ダンブルドア「このくらいかの。皆、ハリーが今抱えておるものが。そしてそれがどういうものなのか、よく分かってくれたものと思う」 ダンブルドア「念を押すが、これは全ての人に起こりうることなのじゃ。忘れるでないぞ?」 ダンブルドア「女性は男性に比べ発症が少ない、とは言うてもいないわけではない。もちろんじゃ」 ダンブルドア「過信は禁物じゃ。せんせーらしいことを言えば、早寝早起き、規則正しく毎日を送ってほしい」 ダンブルドア「長々とすまんかったの。今日は寝る前にハリーに祈ってあげてほしい」 ダンブルドア「見舞いのお手紙は、マダム・ポンフリーの方で受け付けるそうじゃ。くれぐれも、トイレの便座は送らぬように」 フレッド・ジョージ「「分かってらっしゃる、校長せんせー」」 ダンブルドア「もちろんじゃ、ミスター・ウィーズリーズ。では、解散!そーれ、チッチチ!」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 06:26:38.20 ID:PRepdKKe0 ハーマイオニー「私、書くわ。毎日、その日のこととか、一杯ね。あなたは?」 ロン「やだよ、一通で十分さ。僕とハリーは男だぜ?それだけで、十分伝わるよ」 ハーマイオニー「あ、そう。男の子ってわかんないわ」 ロン「女の子ほどじゃないよ……ほら」 ジニー「ねぇ、さっきのどういうつもりなの?ねぇ、チームが勝てばハリーはどうでもいいってこと!?」ズイッ アンジェリーナ「ご、ごめんジニー、そんなつもりは、あの」 ジニー「そんなことなら、キャプテンの座はあなたに任せられないわ!退いてよ、今すぐ!」 アンジェリーナ「か、勘弁して……」 ロン「温厚な妹が、これさ。最近はそうでもなかったけどさ」 ハーマイオニー「ハリーが戻れば、すぐ元通りよ。ハリー……頑張ってほしいわ」 ルーナ「うん、私も応援してるモン!」 ハーマイオニー「ルーナ……その、ザ・クィブラーを送るのはやめてあげてね?」 ルーナ「なんで?」 ハーマイオニー「これ以上ハリーの頭が痛くならないように、よ」 ロン「ハーマイオニー、キミ、いつの間に冗談が言えるようになったんだい?」 ハーマイオニー「誰かさんたちのおかげさまよ……あなたと、ハリーのね。ハリー……頑張ってね」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 06:32:41.20 ID:PRepdKKe0 ハリー「はぁ、はぁ……すみません、看護婦さん。みなさん、すみません……落ち着きました」 看護婦「大丈夫ですか、ポッターさん?」 ハリー「えぇ、まだ少し、痛みますけど……はは、自分で殴った部分が、ですけどね」 看護婦「ポッターさん、こう言ってはなんですが……『生きる屍の水薬』で、休まれたほう、が」 ハリー「……そうすれば、発作が起きてる期間中、痛みを夢の中で逃れることが、できる」 ハリー「でも、そうするとこの症状の原因の解明や、治りが遅くなってしまう。そうでしょう?」 看護婦「……」 ハリー「逃げたりなんて、するもんか」 ハリー「僕は、幸い痛みには慣れっこです。蛇の王の牙にも毒にもお世話になったし、腕の骨が抜き取られたこともある……そっちの人のせいですけど」 ロックハート「サイン書けた、かけたよ、ハリー!」パチンッ☆ 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 06:39:45.78 ID:PRepdKKe0 ハリー「ははっ、ありがとうございます、先生」 ロックハート「ノンノン、僕とキミの仲だろう?ギルデロイさぁ!」 ハリー「あぁ、ギルデロイ……とにかく僕は、痛みになんて負けません。だからずっと、この症状と向き合います」 ハリー「それが、勇気ある者グリフィンドールの、生徒だと思うから……っ」 看護婦「!ポッ、ポッターさん!?そんな、こんなに早く……せんせ、先生ぇー」 ロックハート「ハリー、また痛むかい?ハリー??」 ハリー「あぁ、ギルデロイ。お願いだから、あんまり僕に寄るなよ……さぁ、こい」 ハリー「ヴォルデ、モート!僕は、絶対に……負けないぞ!!!」 ヴォルデモート「ふふっ、俺様は完璧だ。肉体も手に入れたし、全盛期並みの勢力を取り戻しつつある」 ヴォルデモート「さて、と。なんだか、あの小僧の心の中に入れそうな、そんな傾向が見て取れる」 ヴォルデモート「あやつと俺様の繋がりは、これ以上ない武器にも弱点にもなろうが……利用せん手はないな。いつかはこれを使い、おびきだすことも……」 ヴォルデモート「どれ……………………」 ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!! ワガキミ、ワガkウワァアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?!? 完 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 06:44:37.16 ID:PRepdKKe0 ドラコ「ふんっ、なにが群発性だ、たかが頭痛じゃないか」グビッ クラッブ「なぁ、ドラコ。やっぱりこんな、寮にお酒を持ち込むのは」 ドラコ「なんだと!?僕に指図する気か、クラッブのくせに!」 ゴイル「よせよ……ごめん、ドラコ。こいつも、俺も馬鹿だから……」 ドラコ「……ふんっ、分かればいいんだ」グイッ ドラコ「僕はもう寝るぞ。お前たち、これを片付け……っ」グラッ ゴイル「……ドラコ?どうした、ドラコ……?」 ドラコ「な、んだ……これ、これ、は……」 ――誰にでも、起こりうるのじゃ ドラコ「う、うわ、いや、嫌だ、僕は、ポッターみたいに、なりたく、うわ、いや、いやだぁあああああああ"""ああああああ!!!!」ガクガクガクガクガク 今度こそ、完 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 06:48:09.90 ID:PRepdKKe0 ラドクリフがこれになったー聞いて、悲しゅうて色々勉強してみたで ヴォル様がハリーの心読んで華麗にへたれて自滅エンド>>70で終わってもよかってんけど やっぱりこれの怖さを分かってほしいからな、ドラコファンすまんな ラドクリフ、負けないで。頑張ってくれ じゃあの!  ハリー・ポッター シリーズ  一巻〜七巻まで  世界的大ヒット発売中! 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/26(火) 07:04:58.09 ID:PRepdKKe0 あ、一個訂正 酸素を吸わせるのは症状が起きそうな時か症状発生中に、7分〜15分程度なんや その説明ぬけてたから>>59は危険じゃないのかーってゆうたのな、すまん