タケシ「力がっ・・・抑えきれねぇッ・・・!」サトシ「!?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 00:37:51.94 ID:u43sUbYX0 タケシ「力がっ・・・抑えきれねぇッ・・・!」 サトシ「タケシ!?」 タケシ「ぐっ・・・あああああ!!」 カスミ「タケシ・・・!」 サトシ「お、おい!しっかりしろ!」ユサユサ カスミ「だ、だめ!今のタケシに触れちゃ・・・」 サトシ「ぐっ、うわああああ」ブシャアア カスミ「サトシ!」 ピカチュウ「ピカピ!」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 00:39:35.05 ID:u43sUbYX0 サトシ「て、手が・・・ぐっ・・・あああッ・・・」 カスミ「早く離れて!タケシは・・・」 タケシ「ぐっ・・・」 タケシ「グオオオ・・・」 カスミ「!! 避けてサトシ!」 サトシ「えっ・・・」       げ ん し の ち か ら タケシ「『封印されし岩石の波動』」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 00:42:04.26 ID:u43sUbYX0 サトシ「――がっ」 >‎サトシの体は宙を舞い壁に叩きつけられるッ! ピカチュウ「ピカピー!」 コダック「ぐぁぐぁ(こいつぁヤベェーッ!たまたま3人で旅してたら見つけた遺跡を 軽い持ちで探索してたらタケシが変な矢みたいなの拾ってきて刃とか調べてる間に手を傷つけてたらしく サトシが持ってた傷薬で消毒しようとしたら急にタケシが豹変しやがったーッ!!ヤベェーッ!!!)」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 00:45:16.55 ID:u43sUbYX0 カスミ「そんな・・・どうして・・・」 タケシ「クアアアア・・・」 サトシ「ど・・・しちまったんだよ・・・」ガラガラ ピカチュウ「ピカピ!」ダッ タケシ「オオオ・・・」 サトシ「!! に、逃げ・・・」       ステルスロック タケシ「 浮 遊 礫 刺 」 >‎タケシの周りに無数の鋭い岩片が浮かび、ピカチュウに向けて放たれるッ! ピカチュウ「チュウーッ!!」ザグザグザグ サトシ「ピ・・・ピカチュウーー!!」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 00:47:04.10 ID:u43sUbYX0 ピカチュウ「ピ、ピカ・・・」 サトシ「許せねぇ・・・」 サトシ「タケシ・・・いや、お前・・・一体・・・」 カスミ「・・・彼は、タケシよ」 サトシ「え・・・?」 カスミ「ジムリーダーの・・・覚醒め・・・」 サトシ「何が・・・起こってるんだ?」 カスミ「彼の可能性が・・・力が、暴れてるの」 サトシ「力・・・?」 カスミ「とりあえずこっち!」 >‎タケシから離れ、サトシを支えながら死角に逃げ込むカスミ 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 00:51:51.48 ID:u43sUbYX0 サトシ「つっ・・・で、どういうこと・・・なんだ?」 カスミ「ジムリーダーはね、ある素養を持った者にしかなれないの。私もね、みずタイプの素養があるってことでハナダジムを任されてた」 カスミ「昔からみずタイプのポケモンが大好きで、その気持ちが素養ってことで認められたのかなってずっと思ってた」 カスミ「あの時まで」 サトシ「え・・・?」 コダック「(カスミ・・・)」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 00:54:57.96 ID:u43sUbYX0 カスミ「ある日ね、ジムをお休みにして、たまたま近くで見つけた洞窟に探検に行ったの」 カスミ「中は結構暗くて、スターミーのはっこうに手伝ってもらって、ちょっとずつ進んでいったんだ」 カスミ「どのくらい進んだか覚えてないけど、途中で転んじゃったの、私」 カスミ「その時にケガしちゃってね・・・ヒザに何かで切ったような傷がついてた」 カスミ「で、気がついたらベッドの上だった」 サトシ「・・・どういう・・・」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 00:58:39.18 ID:u43sUbYX0 カスミ「病院で、オーキド博士が全部教えてくれた。何があったのかと、私について」 カスミ「あの時の怪我で、私の中の素養が覚醒めたの」 カスミ「私の素養は“みず”・・・力の暴走で洞窟内は半壊して水浸し」 カスミ「たまたま調査に来てた博士が助けてくれないと、崩落して死んでたかもね」 サトシ「・・・」 カスミ「・・・博士に聞かれて気づいたけど、あの日、持ってなかったのよね、オフだったし」 カスミ「・・・ジムバッチ」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 01:01:13.44 ID:u43sUbYX0 カスミ「ジムバッチはね、ジム攻略の証とは別に、ジムリーダーに秘められた力を封じ込める役割もあるんだ」 カスミ「ポケモンリーグの管理局は、全部知っててジムリーダーを任命してたの」 カスミ「素養のあるトレーナーの力が覚醒めないよう、ジムに縛り付けることで、対処してたんだ」 サトシ「カスミ・・・」 カスミ「・・・タケシはね、ジムリーダーを辞めてバッチを手放して旅を始めてから、凄く不安定な状況なの」 カスミ「まさか、こんなことになるなんて・・・」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 01:02:49.67 ID:u43sUbYX0 タケシ「GUAAAAA!!」 サトシ「タケシは・・・タケシは、どうなっちまうんだ?」 カスミ「・・・私が、何とかする」 サトシ「む、無茶だ!あんな化物・・・」 カスミ「やめて!それ以上言わないで・・・!」 サトシ「あ・・・ご、ごめん・・・」 カスミ「・・・大丈夫、見てて」 サトシ「・・・」 コダック(あいつの弱点は・・・女!色仕掛け!ってことは脱ぐか!脱いじゃうのかオイ! しかしお前の体じゃタカがしれてる!詰んだ!ヤベェーッ!!!) 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 01:03:52.13 ID:u43sUbYX0      にらみつける カスミ「『  魔 眼  』」 カッ コダック「」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 01:04:31.40 ID:u43sUbYX0 カスミ「・・・じゃ、この子たち、あとは宜しくね」 サトシ「・・・え?」 >‎カスミから幾つかのモンスターボールがサトシの足元に寄越される サトシ「お、おい!カスミ!」 カスミ「じゃあね!」 >‎涙混じりの声と共に、咆哮するタケシに立ち向かうカスミ カスミ「行くわよ、私の力・・・My Steady!」 >‎カスミの胸についていたブルーバッチが投げ捨てられる タケシ「オオオオオオオオオオ!!!!」 カスミ「ハアアアアアアアアア!!!!」 カスミ(ごめんね、タケシ。ごめんね、サトシ・・・) 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 01:05:07.96 ID:u43sUbYX0 >‎3日後 サトシ「次の街までまだ遠いのかなぁー」 サトシ「あーあ、ハラ減ったなぁ」 サトシ「なぁ、ピ・・・」 サトシ「・・・」 サトシ「タケシ・・・カスミ・・・」 サトシ「・・・」 サトシ「何も・・・できなかった・・・」 サトシ「見てた・・・逃げた・・だけ・・・」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 01:05:42.13 ID:u43sUbYX0 サトシ「俺は・・・お、おれは・・・」 ???「気にすんなよ、サトシ!」 サトシ「・・・え?」 ???「そうよ、サトシのせいじゃない」 サトシ「どこ・・・だ?この声・・・」 ???「悪いなサトシ、こんな形でお別れする何てな」 ???「もう、ほんと手間かけさせて!」 サトシ「い・・・いやだ・・・」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 01:06:24.73 ID:u43sUbYX0 ???「サトシ、お前なら一人でもやっていけるさ!」 ???「そーよ、ポケモンマスターになるんでしょ?こんなことでへこたれてんじゃないわよ!」 サトシ「どこだよ!二人共どこにいるんだよ!」 ???「信じてるぜ、サトシ!」 ???「がんばりなさいよ!」 サトシ「あ、ああ・・・ああ!約束する!だから・・・!」 サトシ「また一緒に・・・」 >‎泣き崩れるサトシの前には、跡形もなく崩壊した遺跡があった ???(ねんりき・・・ちゃんと届いた・・・みたいだな・・・) ???(カスミ・・・・・・俺も・・・) おわり 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/15(金) 01:32:39.68 ID:u43sUbYX0 2年前からのニート時代に書き貯めてたSS この調子でまだ5作品ある この度就職が決定したので、お祓い兼ねて書き起こし 酒のんで眠いので今日はこれだけ 心が痛い