キョン(30)「おっ!涼宮じゃないか!久しぶりだな!」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 00:42:01.07 ID:gvtH2A9xi キョンは中規模会社に 長門は法律事務所に 古泉は銀行員に 谷口は警察官に 国木田はゲームクリエイターに ハルヒは殺人で刑務所に 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 00:52:30.51 ID:gvtH2A9xi ハルヒ「だってあの子が悪いのよ。あおうよ。あたしにあんなこと言うから。 大体あいつに色目使ってるの分かるに決まってんでしょ。目の前にいんだから。殺されて当然よ。何よりあれは正当防衛だわ。 私のせいじゃない私のせいじゃない私のせいじゃない私のせいじゃ」ブツブツ キョン「どうだ.....?ハルヒは?」 古泉「相変わらず...ですね」 キョン「そうか.......」 古泉「やはり.....待つしかありませんね」 キョン「.....そうだな」 古泉「彼女の登場を」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 01:01:39.05 ID:gvtH2A9xi キョン「まあ、今日はあの人の誕生日だ。ハルヒにケーキの差し入れもしたし、パーッと行こうや」 古泉「...はい」 ?「お、お前らまさか」 キョン「お?なにか?」 ?「俺だよ!ほら」ヌギッ キョン「谷口!」 谷口「おう、久しぶりだなぁ」 古泉「5年振り、ですか」 キョン「そうか、お前、警官になったんだっけな」 谷口「おう、この地区が平和なのは俺のおかげよ!頭が高いぞ!」 キョン「相変わらずで何よりだ」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 01:08:53.21 ID:gvtH2A9xi キョン「地区もなにもここらへんにあるのはお前の駐在所だけじゃないか」 谷口「まあな!」 古泉「立ち話も何ですし、僕の家で少しやりませんか?」 キョン「お、そうだった。今から古泉の家で一杯やろうと思ってたんだ。じゃあな」 古泉「谷口くんも一緒にどうです?」 谷口「いいねえ」 キョン「おい勤務中だろ!」 谷口「ああ、いいのいいの 相棒に任せとけば。大体ここ最近起こった犯罪は2ヶ月前の動物による畑荒らしくらいよ」 キョン「そういう問題か」 古泉「では、車に乗ってください」 キョン(.......古泉...悪いな、お前が一番辛いのに) 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 01:27:57.36 ID:gvtH2A9xi キョン「あー、つかれた」 谷口「ったく、こんなに食い物と酒持たせやがって!一応、客だぞ」 古泉「申し訳ありません。友達と飲むのなんて久しぶりで、ついつい買ってしまいました」 谷口「ワイン10本、日本酒8本、ウイスキー12本、ラム9本がつい買うってレベルかねえ。おまけに食い物は1ヶ月はもちそうな量じゃねえか」 キョン「そう言いながらお前は仕事で疲れてるってのを理由に俺に酒を担当させたろうが」 谷口「しょうがねえだろ!24時間勤務なんだから!」 古泉「はは。では、こちらで待っててください。コックにメニューを作らせるので」 谷口「ひょええ、コックが家にいんのかよ。俺なんか毎日カップラーメンだっつうのに」 キョン「さあて、飯が出来るまでテレビでも観ようか」 谷口「じゃ、俺はこの家探検させてもらおっかな」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 01:40:18.00 ID:gvtH2A9xi キョン「お?!おい、谷口!」 谷口「なんだよいきなりデカイ声出すなよ」 キョン「国木田がテレビに出てるぞ!」 谷口「本当だ」 『というわけで、この涼宮ハルヒシリーズの作者、国木田監督に来て貰っています。 国木田さんです、どうぞ』 『どうも、ナムクォソフト、涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ監督、国木田です。 このたびは皆様のお陰で総計1000万本を突破いたしまして、誠に感謝しております』 キョン「涼宮ハルヒシリーズ?一体なんの話だ」 谷口「知らねえのか?こいつ、お前やSOS団の話を元にゲームを自主製作したのが大ヒットしちまって、今やゲーム界の天才とまで言われれるんだぜ」 キョン「ハルヒは知ってるのか?」 谷口「さあ?知らないんじゃないかね」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 01:52:37.24 ID:gvtH2A9xi キョン「知らないって...じゃあ無断でやってんのか?」 谷口「さあな。俺に言われたって分からん」 キョン「金儲けのためにハルヒを晒し者にしてるのかよ!」ドン 谷口「おい、落ち着け」 キョン「国木田がこんな奴とは...!!」 『素晴らしい出来ですね、監督。これは1000万本も突破するわけですよ! 本当天才ですね!』 『はは。ありがとう。 でも僕がこのゲームを作ったのはお金や天才と言われるためでは無いんですよ。』 『と、言いますと?』 『実は昔、まだ高校生だったころの人と、その人が作った部活を元に作ってるんですよね。』 『それは初耳ですね』 『その人やその部活が最高に面白く、楽しくて。彼女たちのおかげで僕は素晴らしい高校生活を送ることが出来たんです。』 『なるほど!その素晴らしい高校生活を元にゲームにしたと!』 『はい。ですが、悲しいことに。ここでは言えませんが、とある事件が起きまして。』 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 02:08:33.01 ID:gvtH2A9xi 『その彼女が見る影もなくなってしまったんです』 『その時から今まで散々チヤホヤしたり、美人だからと言って接してた人間は変わり果てた彼女には接することすらしなくなってしまって』 『あ、そういう話はこの番組では』 『彼女はそのせいで心まで落ちていってしまい、大きな事件を起こさせてしまったんですね』 『あの、国木田さん。申し訳ないのですが』 『そして、彼女はただの狂った犯罪者として、キチガイとして』 『国木田さん、やめてください』 『おい、聞いてるか県立北高校第78期生のお前ら!』 『苦しんでる彼女に目を向けようとさえせず、終いにはゴミ扱いしたお前らに言っている!!』 『警備員よべ!」 『僕は、俺は、忘れ去られ亡き者として扱われて行く彼女を見ているのが辛かった!!何も出来なかったけど、せめてもの償いにこのゲームで健全な彼女を蘇らせた!!あんなにお前らが馬鹿にした涼宮ハルヒは今やゲーム界で人気ナンバー1のヒロインだ! どうだまいったか! お前らが亡き者として扱ってた彼女は永遠に、俺の作品のファンによって記憶されて行くんだ!!はははは、ざまあみろ! おい離せ、まだ話すことがある!! キョン、谷口、古泉くん、長門さん!俺はいつでも待ってるぞ!! いつか彼女を!またSOS団を蘇らせるのを!!離せ!!離せええええええうるぐあああああああ!!!』 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 02:11:32.53 ID:gvtH2A9xi 『ええ、番組内にて不適切な内容が含まれていたことを深くお詫び申し上げます。 続き、番組をお楽しみください』 キョン「・・・」 谷口「・・・」 古泉「・・・メニュー、お持ちしました・・・」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 02:22:03.02 ID:gvtH2A9xi 谷口「あ、おお、どれどれ」 キョン「おいおい、ここまで本格的にせんでも」 古泉「はは、久しぶりの来客なのでコックも張り切ってしまいまして」 谷口「じゃあ、俺はこのアンチョビサンドとパスタサラダを酒はオールドケンタッキーの83年もので」 キョン「俺はクネールのブーダンで。あと白ワインを」 古泉「お二方ともピッタリでございますね。では、お待ちを」 キョン「いそがなくてもいいからな」 古泉「ええ、のんびりとと言っておきます」スタスタ 谷口「・・・」 キョン「ふぅ・・・」シュボッ 谷口「・・・なあ」 キョン「・・・スー」 谷口「どう思う?」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 02:34:24.81 ID:gvtH2A9xi キョン「どうって・・・フー」 谷口「・・・はは」 キョン「あ?」 谷口「いや、お前がそんな洒落たタバコを吸うとはね」 キョン「・・・あいつが吸ってたタバコだ」 谷口「・・・そうか」 キョン「やるか」 谷口「・・・なにを」 キョン「SOS団再結成」 谷口「お・・・おお!」 キョン「そうすれば最後の手段のあの人も来てくれるかみしれんな」 谷口「おい、あんな奴に頼るのか」 キョン「・・・」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 02:39:44.26 ID:gvtH2A9xi 谷口「・・・まあ、当時の彼女ならまだいっか・・・」ガサガサ キョン「・・・」 谷口「・・・」シュボッ キョン「勝手に人のタバコ吸うな」 谷口「両切りのラッキーストライクねえ 涼宮を象徴したようなタバコだぜ。ゴホッ」 古泉「お待たせしました」 谷口「お、来たねえ!」 キョン「どれどれ」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 02:47:04.30 ID:gvtH2A9xi 谷口「最高にうまかったぜ」 キョン「ああ、うまかった」シュボッ 古泉「お気に召されてなにより」 キョン「スー」 古泉「あ・・・」 谷口「・・・」ガサゴソ シュボッ 古泉「幸せ的中のタバコですね、彼女の」 キョン「ん?ああ。前にあったのを吸ったらうまくてね」 古泉「彼女のですか」 キョン「そうだよ」 谷口「ごほっごほ、タバコってキツイな」 古泉「話、聞かせて貰いました」 キョン「・・・!」 谷口「・・・」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 02:57:27.09 ID:gvtH2A9xi 古泉「やるんですね、再結成」 キョン「ああ」 谷口「だが、古泉はそんな気に」 古泉「気にせずにいられますか。いつまでもクヨクヨしてられません。 自分も男だ、付いて行きますよ!」 谷口「そうか!じゃあ、キョン」 キョン「やるか、じゃあ」 谷口「おう!」 古泉「まずは何を?」 キョン「決まってんだろ。SOS団の部室探しさ!」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 03:13:48.29 ID:gvtH2A9xi 谷口「だが部室ったって、そんな場所どうすんだ?」 キョン「それくらい手配するさ!」 古泉「待ってください。忘れましたか?母校のことを」 谷口「母校って、もう北高はないんだぜ」 古泉「無いならそこにまた作ればいいでしょ?」 キョン「しかし」 古泉「涼宮さんを散々利用した我々機関は最後まで面倒を見ると前に約束したでしょう?」 キョン「そうか」 谷口「そうと決まればこうしちゃいられねえぜ!ちょっと部室に必要なものを探してくる!古泉、パソコンどこだ?」 古泉「3階の西の部屋です」 谷口「サンキュー」 キョン「・・・呼ぶか」 古泉「はい」 キョン「我が部活で最も頼りになった人間を」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 03:21:23.74 ID:gvtH2A9xi 古泉「彼女は今はアメリカで法律関係の仕事をしています。 今の時間ですと、あちらは午後一時ですから、仕事の最中では」 キョン「友達より大事な仕事があるか!電話どこだ!」 古泉「ふふ。昔の貴方に戻って来たようですね」 キョン「お前もな」 谷口「おい、あの部室を再現するための道具リスト作ったぜ!」 キョン「お疲れさん。明日近くに揃えられる場所あるか?」 谷口「ここからならエンチョー西里店だろうな」 キョン「よし、明日行こう」 古泉「電話繋がりました。長門さんです」 キョン「よし、代わってくれ」 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/05/14(月) 10:53:23.69 ID:gvtH2A9xi 今はまだ書けない すまない 78 名前:ID:gvtH2A9xi[] 投稿日:2012/05/14(月) 03:46:17.21 ID:IUoYBo4K0 キョン「うん、ごほん」 電話『・・・』 キョン「アイウォンツトゥトークウィズナガト」 電話『Yes。私」 キョン「ああ、長門か。どうだ、元気にしてたか」 電話『元気』 キョン「実は今谷口、古泉と一緒に居るんだがな、とある計画を」 電話『分かってる』 キョン「そうか」 電話『日本のニュースサイトを観た。今、空港へ向かってる最中。』 キョン「そう、国木田のおかげで俺らも再始動しようって決めた訳だ。」 電話『彼は勇敢』 キョン「そうだな」 81 名前:ID:gvtH2A9xi[] 投稿日:2012/05/14(月) 03:55:42.22 ID:IUoYBo4K0 キョン「じゃあ、話はまた合流したらしよう!たくさんな!」 電話『分かった。楽しみ』 キョン「じゃあ、また明日」 電話『バイ』 ガチャッ 谷口「交渉成立ってとこか」 古泉「良かった」 キョン「まるであの頃の感覚が戻って来たみたいだ」シュボッ 谷口「よし、がんばろうぜ」 古泉「涼宮さん、もうしばらくの辛抱ですからね」 キョン(・・・ったくハルヒよ。お前はとことん俺らに迷惑を掛けてくれるな。見てみろよ、こいつらの目の輝きを 人に迷惑を掛けられてここまで嬉しそうにしてる奴らはそうそういないぜ。勿論、俺だって嬉しい 待っててくれよな。また、一緒にSOS団をやれる時が来るからな。ハルヒ) 82 名前:ID:gvtH2A9xi[] 投稿日:2012/05/14(月) 03:59:51.92 ID:IUoYBo4K0 ?「観測結果が出ました。数値に僅かな動きが見られます」 キョン「お前ら寝たか?」 谷口「・・・」 古泉「・・・」 キョン「なんだ、寝たのか・・・」 古泉「寝ていませんよ」 キョン「お、起きてたか」 古泉「・・・」 キョン「・・・」 古泉「ありがとうございます」 キョン「・・・なにが?」 古泉「こんな状態の自分を、また引き戻してくれて」 83 名前:ID:gvtH2A9xi[] 投稿日:2012/05/14(月) 04:02:44.49 ID:IUoYBo4K0 キョン「・・・バカ野朗」 古泉「・・・え?」 キョン「引き戻されたのは俺のほうさ」シュボッ 古泉「・・・」 キョン「お互い様ってことだ」スー 古泉「なら、貸しは無しですね?」 キョン「ああ、無しだ」 古泉「ふふ」 キョン「・・・」 古泉「さて、寝ますか」 キョン「・・・」 古泉「・・・キョンくん?」 キョン「・・・」 古泉「寝てるのか・・・ふふ」 85 名前:ID:gvtH2A9xi[] 投稿日:2012/05/14(月) 04:16:01.25 ID:IUoYBo4K0 ハルヒ「あああああああああああああああ」 キョン「ハルヒ!」 ハルヒ「駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ、お願いしますお願いしますお願いします」 キョン「おい、ハルヒ!」 ハルヒ「ごめんなさい、ごめんなさい、私のせいで私のせいで私のせいで、許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して」 キョン「やめろ!」 ハルヒ「こんなにしてしまってごめんなさい。さようなら」 キョン「ハルヒ!!!」 キョン「夢か」 谷口「・・・」スースー 古泉「・・・」グーグー キョン「・・・そうか、そうだったな」