カイジ「蟻の王を討つっ……」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:15:36.40 ID:fMyxR22m0 パリストン「君に蟻の王を討伐してもらいたいんだ」 カイジ「はぁ?」 カイジ「そもそも蟻ってなんなんだよ!」 パリストン「ホント君は世間に興味がないですね…」 パリストン「この写真を見てください」 カイジ「なんなんだ…こいつら人間じゃねぇ…」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:16:56.01 ID:fMyxR22m0 パリストン「最近発見されたました、見た目の通りかなり強いです」 カイジ「その王を俺に討伐しろってことか?」 パリストン「そういうことです…ちなみに会長がこいつと戦ってお亡くなりになりました 」 カイジ「……」ざわ…ざわ… 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:19:17.43 ID:fMyxR22m0 カイジ「そんな…無理だッ…泥船に乗って死ににいくようなものじゃねぇか……」 カイジ「そもそもなんで俺に頼むんだよ」    「他にもいくらでも適任者はいるだろっ…和也とか」 パリストン「彼には、弱いやつが殺されるとこなら見てやってもいいとしか言われず       断られました」 カイジ「あの外道め…」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:21:35.37 ID:fMyxR22m0 パリストン「まぁ、そういうことで君にやってもらうことになりました」 パリストン「荷物の準備はこちらで済ませています…さぁ早く」 カイジ「だからさっきも断っただろ…普通の人間ならまず行かないって…」 パリストン「一生遊べるお金が手に入ってもですか?」 カイジ「……う、そういうことなら・・・ってはならねぇよ」 カイジ「ともかく俺は断固として断るっ!」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:23:58.62 ID:fMyxR22m0 パリストン「ふぅ……仕方ないですね」 カイジ(やっとわかってくれたか……) パリストン「君の性分からして絶対に断るとわかっていました……黒服っ!!」 カイジ「は?」 黒服軍団「」ザッザッザッ カイジ「やめろっ!! こっちくんなって…やっと借金返したのにっ」 カイジ「逃げてやるっ…うっ」バタッ パリストン「おやすみなさい、目が覚めたらそこは地獄ですよ…フフフ」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:25:59.15 ID:fMyxR22m0 カイジ「……」 カイジ「はっ!」 カイジ「……」キョロキョロ カイジ「…何処だここ?」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:27:47.65 ID:fMyxR22m0 カイジ「なんか…パリストンに呼ばれて、話をして…」 カイジ「くそっ…だめだっ、思いだせねぇ」 カイジ「…ん? ポケットに紙がある…」ガサガサ 「…カイジへ  私が君を送った場所は違法カジノが行われている場所  あなたならそこを破滅させて、沼の時の様に勝利できると信じています」 カイジ「……」キョロキョロ 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:28:47.22 ID:fMyxR22m0 カイジ「とてもあるようには思えねぇが……まぁとりあえず歩くか」 キルア(なんでこんなところに人間がいるんだ?…もしかして蟻か?) カイジ「おっ…ビールがあるじゃん…しょぼい柿ピーも」 キルア(……なんでここにいるのか知らないけど     駄目な大人の典型って感じだな) カイジ「ぷはぁーっ、うまいっ!」 キルア(とりあえず関わらないようにしよう) 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:31:44.25 ID:fMyxR22m0 カイジ「腹も膨れたし……歩くかっ」 カイジ「!!」 カイジ「向こうに宮殿があるな……     …パリストンの言うとおりそこに違法カジノがあるのかもしれねぇ」 カイジ「絶対…勝つ…!」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:33:34.31 ID:fMyxR22m0 ピトー「ニャ?なんか一人人間がこっちに向かってきてる…」 ピトー「……侵入者かニャ?」 プフ「どうしたんですピトー?」 ピトー「こっちに一人、人間が近づいてきてるのニャ…」 ユピー「侵入者だろ! 俺が殺しに行ってやるぜ」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:34:44.93 ID:fMyxR22m0 ピトー「こっちに真っすぐ向かってきていて……     隠れる気もなんともないみたいなのニャ」 プフ「……変ですね、私たちのことを知ってるならそのような行動はしないはず    あるいは……」 ユピー「お?なんだ?」 プフ「人間達の使いの者じゃないでしょうか?」 プフ「それなら合点がいきます」 プフ「とりあえず私が見に行きましょう」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:36:52.29 ID:fMyxR22m0 カイジ「ん? なんか飛んできてるな?」 プフ「こんにちは… あなた人間側の使者ですか?」 カイジ(……人間側って…まずいな、こいつ厨二すぎるぞ…)    (……まぁ合わせといてやるか) カイジ「あぁそうだっ…ある人物に頼まれてここに来た…オーナーはいるか?」 プフ(オーナー? 王の事でしょうか?) プフ「えぇ、やはり私の推測どおりでした…王に用事で?」 カイジ(プッ……王って…) 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:40:45.58 ID:fMyxR22m0 カイジ「ああ…そうだっ…その王に用事があるっ」 プフ(なんでしょかこの感じは? このさえない男が使いのものだとは思えませんが…)   (…王に何かしようとしたら、この男すぐに殺す) プフ「それでは私についてきて下さい」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:44:02.13 ID:fMyxR22m0 カイジ(それにしても広い場所だな…こんなカジノ聞いたことがないが…) カイジ(そういえばあいつ、なんか王がどうのこうの言ってたな…なんだっけ…) プフ(上が半袖のワイシャツに、下がジーパン…アルコールの匂いが少し…) プフ(怪しいな…) 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 02:56:28.01 ID:fMyxR22m0 カイジ(……ちょっと酔いがさめてきた) カイジ(…よくよく考えたら、なんでこいつ飛んできたんだっ…) カイジ(…触角が生えてるし…コスプレかっ?……) カイジ「ちょっとあんた、なんでさっき飛んできたんだ?」 プフ「? 私は羽が生えていて、飛べるのですが…」 カイジ(はぁ?……羽が生えてるっ?……あり得ないって…) 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:05:06.39 ID:fMyxR22m0 ピトー「ニャ、やっぱり使いの者だったのかニャ」 カイジ(あ? なんだこいつ……ネコミミ…?) カイジ(……というか…・こいつヤバイッ……     なんとも言えないまがまがしさがっ……滲み出ているっ…) カイジ(もしかして俺は危険なっ・・・蛇の巣…しかも単身で乗り込んでるんじゃ…) 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:14:05.69 ID:fMyxR22m0 プフ「宮殿につきました…ドアの向こう中で王がお待ちです…くれぐれも失礼がないように」 カイジ「あのさ…やっぱり…いいか?」 プフ「はい?何のことですか?」 カイジ「いや…そのあれだよ…そうあれっ…内容を忘れちゃってさ…     外に行って…確認してきていいか?……」 プフ「……あなた、本当は使者ですか?」   「もしそうでなかった場合は、私がこの場で貴方を殺しますが」 カイジ(………は?…ありえねえって……殺す?…そんな非人道的な…) カイジ(……クソっ……とりあえず入るかっ…) カイジ(これからの行動は選択によっては死っ……クソっ…なんでこんなっ…) プフ「早くお入りになってください」 カイジ(………クソっ…やるしかない…何とかこの場を切り抜けるっ…) 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:21:41.98 ID:fMyxR22m0 ガチャ カイジ「……お邪魔…す」 メルエム「…余に言伝があると聞いておる、早く申せ」 カイジ(なんだ……こいつ…やはり人間じゃない……) カイジ(……クソっ……無駄な言葉を発せず、質問っ………) カイジ「あんたはいったい?……」 メルエム「………」ビュン カイジ「ひぃっ……」 カイジ(尻尾生えてるじゃねぇか……人間じゃねぇ…) メルエム「余の質問に答えず、質問をし返すとは…無礼な」 メルエム「まぁよい、余は蟻の王だ…これだけで伝わるだろう」 カイジ(!!) 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:24:24.64 ID:fMyxR22m0 カイジの脳裏に響く、蟻の王の言葉っ… 刹那すべてを思い出すっ… 目の前にいるのは……会長を殺した王ッ… 絶対的な力の前に……カイジッ…ひれ伏すっ 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:30:11.05 ID:fMyxR22m0 カイジ(なんでっ……こいつが俺の前にっ……)    (ヤバイ、ヤバイヤバイっ……殺されるっ……)    (なんで……こんなことで死なないといけないんだっ……)    (クソっ……怖すぎて……顔があげられねぇっ……)    (……クっ……何かないかっ…この場で死なずにすむ方法っ) カイジ(……そうだっ……) ユピー「なんだこいつ土下座してるぜっ」 プフ(やはりこいつはただの侵入者…始末しないとっ) 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:34:36.65 ID:fMyxR22m0 プフ(……殺すっ……) カイジ「待ってくれ!!」 プフ「……は?」 カイジ(……よしっ……) カイジ「見たところ……この部屋はとても清潔に保たれてるっ……」 カイジ「俺が見たところ……埃も何もないっ……」 カイジ「……死ぬ前の情けだと思って……・聞いてくれっ……」 カイジ「俺の血で……この部屋を怪我したくねぇっ……だから……外で殺してくれッ……」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:39:19.73 ID:fMyxR22m0 プフ(王がこのような事を聞くはずがない……) メルエム「……ふん……よかろう……では」 カイジ(頼むっ………) ユピー「待ってください……王ッ!!……ここは私がっ」 ユピー「こういう奴が大っ嫌いなんだっ」 メルエム「ユピーよ、そなたの好きにしろ」 カイジ(来たっ……突破口……死への逃れ道っ……) 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:41:28.99 ID:fMyxR22m0 ユピー「こっちにこい……」 カイジ「…………」 ガチャ プフ「王が無事で何よりです」 プフ「ユピーならすぐに片づけるでしょう…」 メルエム「うむ」 ピトー「にゃ?」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:45:55.32 ID:fMyxR22m0 プフ「どうかしましたか?ピトー」 ピトー「……二人の念が消えたニャッ……」 メルエム「わかっておるわ」 プフ「ユピーの能力でしょうか? 見てまいります」 」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:51:03.47 ID:fMyxR22m0 プフ「ただ今……宮殿の外を見てきましたが……奴がいません」 ピトー「ニャ?」 プフ「ユピーが倒れているだけでした」 メルエム「先ほどの者がユピーを倒したというのか?」 メルエム「信じられんな……それほどの技量をもっていなかったと思うが」 プフ「……王っ!! 後ろにっ!」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:53:46.89 ID:fMyxR22m0 カイジ「……ククク…っ、勝負を挑むぜ」ペタッ メルエム「……」ビュン 王がカイジに触れた瞬間っ…… 黒い靄が辺りを包むっ…… 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:55:48.47 ID:fMyxR22m0 プフ「!?」 プフ「何事です?」 プフ「王っ!王ッ!」 プフ「……私があの時こいつを排除していればっ……」 ピトー「待ってればきっと出てくるニャ……そこを狙えば済む話だニャ」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 03:59:27.75 ID:fMyxR22m0 メルエム「……」 メルエム「一つ質問をしたい……この空間はなんだ?」 カイジ「……知りたいか?……教えてやるぜっ……」    (ヤバイッ……ため口で話してるっ……)ドキドキ カイジ「これが俺の念能力ッ……」 カイジ「ギャンブラータイムだっ……」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:03:31.96 ID:fMyxR22m0 メルエム「…………ギャンブルか?」 カイジ「そうだっ!……この空間の中ではすべてギャンブルで勝敗が決まるっ……」 カイジ「無理やり出ようったって……意味はないぜ……」 カイジ「これの発動条件は、俺が相手の背後にいて声をかけて触りっ……     そして……相手が俺に触れたときに発動するっ……」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:06:40.69 ID:fMyxR22m0 メルエム「この中でそなたを殺せば済む話であろう」ビュン カイジ「……無駄だぜっ」パシッ カイジ「さっきも言っただろう……この中ではすべてギャンブルで決まるっ……」 カイジ「この中じゃ戦闘力は同じだぜっ……」 メルエム「ギャンブルで倒すほかないということか」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:10:42.26 ID:fMyxR22m0 カイジ「公平を記すために、ギャンブルの内容はすべてランダムに決まるっ……」 カイジ(…知の勝負っ……戦略を積み重ねて……勝つ……負ければ……死っ…絶対勝つッ…) メルエム「ふむ……なかなか面白い能力だな……ギャンブルの内容はなんだ?」 カイジ「………えーと……え!?」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:15:22.39 ID:fMyxR22m0 カイジ「……は?……CRのパチンコ?」 カイジ(………なんでっ……この大事な場面にっ……パチンコっ……運じゃねぇか……) カイジ(………いや……待てよ……あの会長を倒したんだ……そうとう頭が切れるっ) カイジ(……戦略で勝てないっ……裏を返せばっ……運勝負のほうが勝機ありっ……) 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:19:45.23 ID:fMyxR22m0 メルエム「何を考えておるのだ?さっさと始めるぞ……」 カイジ「お、おう……この台ではオーラ量が自分の持ち球になるっ……」 カイジ(俺はこう見えてもっ……オーラだけはかなりあるッ…) カイジ(おそらく互角か、それ以下……頼むっ……) 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:22:19.13 ID:fMyxR22m0 カイジ「それじゃあ……パチンコ3時間勝負だっ……最後に持ちオーラ量のの多かった法の勝ち」 カイジ「負けたほうは……すべてのオーラを相手に渡しっ……気絶するっ」 メルエム「よかろう」 カイジ「それでは、スタートッ!!」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:25:58.23 ID:fMyxR22m0 カイジ(一球入魂ッ……頼む……当たってくれっ……) メルエム「このレバーを捻ればよいのか?」 カイジ「……あぁ……」 カイジ「……頼むっ……頼むっ」 メルエム「……」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:28:37.48 ID:fMyxR22m0 メルエムの台「リーチ!!」 カイジ「はっ!?……もうリーチ早すぎだろっ……頼むっ……当たるなっ…」 メルエム「……」 カイジ「よしっ……外れたっ……」 メルエム「……なかなか揃わないな……」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:30:40.78 ID:fMyxR22m0 メルエムの台「リーチ!!」 カイジ「はぁ?またかよ……俺の台……全然かからないぞっ…」 メルエム「………」 カイジ「………よしっ……外したっ」 メルエム「………」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:32:12.03 ID:fMyxR22m0 カイジの台「リーチ!!」 カイジ「おっ!……来た来たっ……最近負けてばっかだからっ……」 カイジ「当たれッ……当たれっ…」 ざわ・・・ざわ・・・ 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:34:26.82 ID:fMyxR22m0 カイジの台「大当たりっ」 カイジ「来たっ!! よしっこの調子だっ……じゃんじゃん…吐き出せっ!」 メルエムの台「リーチ」 メルエム「…………」 カイジ「よしっ……外したっ!……」 メルエム「………」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:36:41.08 ID:fMyxR22m0 メルエム「……台よ……」 カイジ「……は?」 メルエム「貴様っ……機械の分際で余を愚弄するとわっ……無礼なっ!」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:40:25.37 ID:fMyxR22m0 メルエム「この勝負が終わったら……世の中のすべてのパチンコ台をスクラップにしてくれるわ」 カイジ(機械にマジ切れしてやがるっ……) 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:45:16.36 ID:fMyxR22m0 二時間半後 ざわ・・・ざわ・・・ カイジ(……よしっ…このままいけば勝てそうだっ……) カイジが安堵したその時ッ…… 王の台に異変がッ…… メルエム台「リーチ!!」ざわ・・・ざわ・・・ メルエム「!!」 カイジ(大丈夫だっ……当たらないっ……) メルエムの台「大当たりっ!!」 カイジ「なっ……いや……まだだ…まだ……大丈夫だっ」 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:48:54.38 ID:fMyxR22m0 メルエムの台「確変っ!」 メルエム「フッ」ニヤリ カイジ「なっ……クソっ……やばいッ……こっちも当たりあがれっ……」 カイジの思い届かずッ…… 王たる者の証明かッ……確変っ……連チャンッ…連チャンッ…連チャンッ カイジ「うわぁぁぁッ……」グニャァア 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:51:42.55 ID:fMyxR22m0 気が付くと終了五分前ッ…… カイジッ……王にッ…圧倒的な差をつけられるッ…… メルエム「勝負あったな……」 カイジ「ク……クソっ……こんな…こんなのないよッ……」 カイジ「当たれっ……当たれっ…当たれっ……」ボロボロ 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:54:04.94 ID:fMyxR22m0 カイジ「クソッ……終わるなぁっ!……まだだっ…まだっ」 非常にもっ… 終了の音がなるっ…… 結果は………王の勝利ッ…… 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:57:59.39 ID:fMyxR22m0 黒い靄から……一人の蟻とッ…倒れている人間が現れるっ… プフ「王ッ……無事で何よりですっ」 メルエム「……」 プフ「この汚らしい人間はッ……私が始末いたしますっ……」 メルエム「待て……ピトーよ……」 ピトー「ですが……王様!」 メルエム「私の命令が聞けぬのか?」 ピトー「はいっ……ただいまっ」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 04:59:55.96 ID:fMyxR22m0 宮殿の一室 カイジ「…………」 カイジ「ハッ………」 カイジ「……あれ…なんで俺生きてるんだ?」 メルエム「入るぞ」 カイジ「!!」 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 05:03:01.25 ID:fMyxR22m0 カイジ「……なんで俺は生きてるんだっ?……拷問にでもかけるのかっ……」 メルエム「まぁそうピリピリするな……」 メルエム「心配はしなくともよいっ……命はとらぬっ」 カイジ(……は?……いきなりどうしたんだ?……俺を殺さない理由はないっ……) 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 05:16:21.95 ID:fMyxR22m0 メルエム「話がある、余はパチンコというものに非常に興味を持った」 メルエム「すべてを手を考える囲碁や軍儀と違って…無心で白熱できる…」 メルエム「大変気に入った」 カイジ「お、おう」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 05:18:36.06 ID:fMyxR22m0 メルエム「余にパチンコという娯楽を教えたことをほめて遣わす」 カイジ「は…はぁ」 メルエム「カイジ…余の付添人にならぬか?」 カイジ「……は?」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 05:23:33.28 ID:fMyxR22m0 メルエム「さっそくパチンコを打ちに行くぞっ……」 メルエム「よくよく考えたら、野菜だけで栄養足りるので、人間を襲うのはやめることにする」 カイジ(そんなあっさり……今までの……犠牲者は……いったい) カイジ(まぁ…俺が付添人になって、人間を襲うのをやめるようになるのだったら…いいか) カイジ「おう…なってやってもいいぜ」 メルエム「……よし行くぞっ」 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 05:25:30.10 ID:fMyxR22m0 そんなこんなでっ… 王ッ……絶対的な王からッ……ただのパチンカスにッ… カイジ……最初は緊張気味がっ…王とだんだん仲良く… そして月日がたち・・・・・ 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 05:29:07.30 ID:fMyxR22m0 メルエム「カイジ……兵頭とかいう奴と戦ったときに受けたバラの影響で、余の命はもう長くない」 メルエム「そなたも余の近くにいたら、命を落とすことになる」 カイジ「……そんなのどうだっていい……おれは常に横にいるぜっ」 メルエム「カイジ……」 数日後 パチンコ店で王とカイジが二人並んで パチンコ台の前で息を引き取ったのが確認された おわり 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 05:29:46.82 ID:fMyxR22m0 すいません つまんなかったと思いますが 見てくださった方はありがとうございました 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/02(月) 05:33:21.41 ID:fMyxR22m0 ちなみに カイジは違法カジノを取り締まるダブルハンターでチャンとマリオが弟子っていう設定です