永沢『焼き尽くせぇぇ!!』 1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:15:23.08 ID:DK3PwjQk0 それは、永沢君を慰める為に作られた会から始まった。 2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:17:39.66 ID:DK3PwjQk0 丸尾『それでは皆さん!永沢君にそれぞれ一言を!ではまず、藤木君から!』 藤木『えっ!?』 丸尾『さぁさぁ、恥ずかしがらずに』 藤木『ええと………』 永沢『…………』 藤木『い…家が燃えても、友達で居ようね…永沢君…』 永沢『……………』 3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:22:09.77 ID:DK3PwjQk0 丸尾『素晴らしい友情でしょう!では次に、小杉君から!』 小杉『…………』 永沢『………………』 小杉『その……さ、気に病むなよ。だって、お前の家、キャンプファイヤーみたいで格好良かったぜ』 丸尾『!!?』 まる子(小杉ぃ!?) 小杉『俺も昔、キャンプに連れてってくれた時、あの時のキャンプファイヤーは最高だったんだ。それに、火事なんて滅多に見れるもんじゃ…』 まる子(小杉の顔から、滝のような汗が…。どうやらものすごく動揺しているらしいね…) 4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:25:47.12 ID:DK3PwjQk0 丸尾『けっ結構です!ありがとう小杉君!では次にハマジさん!』 ハマジ『その……火事になっても気に病むな。だって、キャンプファイヤーみたいで…』 丸尾『終了!次にブー太郎君!』 ブー太郎『キャンプファイヤーみたいで…』 丸尾『ノォォ!!次!山田君!』 山田『アハハ!!キャンプファイアー!!キャンプファイヤー!燃えるじょぉぉ!!アハハハハ!!!』 5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:29:51.62 ID:DK3PwjQk0 永沢『………………』 まる子(な……永沢が微動だに動いていない) 丸尾『次!関口君!』 関口『あ……あのさ、俺……永沢が火事になって良かったと思ってるんだ……』 丸尾『!!?』 藤木『!!!???』 まる子(!?!??!?!?!) 関口『いっいや、決して悪い意味じゃないぞ!ただ………さ、』 関口『火事になってまっさら無くなったって事は、また一からやり直せるって事じゃん?だから…これからは新しい自分としてスタートする事が出来るんだ。だから、ポジティブに行こうぜ。へへ』 まる子(永沢の様子見ろよ!なんだか次第にプルプルしてきたぞぉぉおぉおおおおい!?) 6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:32:02.42 ID:DK3PwjQk0 丸尾『で……では、いろいろありましたが、これで励ましの言葉は終りにします。永沢君、ズバリどうでしょう?!元気になりましたか!?』 永沢『………………』 永沢『』グルリ 永沢『次は、誰の家が燃えるんだろうな……へへ…へへへ……楽しみだ…』 7 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:35:50.74 ID:DK3PwjQk0 まる子(その永沢の言葉で、永沢君のお別れ会は終わったわけだど、) まる子(あの言葉、一体何の意味があったんだろうか。) まる子(まさか、永沢が放火なんて……) まる子『………まっさかー!ハハハ』 ――――ハマジの家――――― メラメラメラメラメラ はまじ『』 はまじの母『なっ何事だい!?』 消防署『ご家族の方ですか?幸い、お出かけだった…いや、災いか』 はまじの母『違うんです!まだおじいちゃんが中に居るんです!!』 8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:37:51.24 ID:DK3PwjQk0 消防隊員1『おい!ここに誰か居るぞ!』 消防隊員2『冷蔵庫の下敷きか……引き上げるぞ!』 ゴロン 消防隊員2『…………』 消防隊員1『…………』 消防隊員2『……こりゃぁ酷えな…』 キートン『はまじの祖父は、黒焼きになっていた』 はまじの母『ああああああああああああ!!』 はまじ『』 9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:40:24.26 ID:DK3PwjQk0 タッタッタ…… ブー太郎『!?』グルン タッタ… ブー太郎『おい!あの頭永沢じゃねえかブー!?』 はまじ:ダッ ブー太郎『!?』 はまじ『なぁぁぁがぁぁああさぁぁあわあああああああああ!!!!』 タッタタタタタ…… ブー太郎『早い……あの速さなら、オリンピックで金メダルを取れる程の実力…!』 10 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:41:38.26 ID:DK3PwjQk0 はまじ『ああああああああああああああああああ!!』 タッタタタタタタ…… はまじ『たまねぎ頭ぁぁぁあああああああああ!!』 ガッ ドサァ…… キートン『はまじが捕らえたのは、永沢くんでは無かった』 はまじ『!?』 はまじ『藤木!?』 11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:44:30.31 ID:DK3PwjQk0 藤木『は…はまじ……』 はまじ『お前が俺の家を燃やしたのか!!』 藤木『ちっ……違うよ!僕はただ』 はまじ『何が違うだ!永沢に罪をかぶせようとして!』 藤木『違う!僕はそう命令されたんだ!永沢君の格好して逃げろって!』 はまじ『誰に!?』 藤木『な………永沢君……』 はまじ『なぁぁぁがぁぁぁさぁぁあああわああああああああああああああ!!!!』 12 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:48:13.74 ID:DK3PwjQk0 翌日 戸川先生『昨日、浜崎君の家は残念でしたね。浜崎君は未だ、行方不明だそうです。』 戸川先生『今日は、永沢君は欠席のようです。まぁ、火事の事もありますし。仕方ないですね。』 戸川先生『では、これからの授業は…』 ガタッ 関口『おい!あそこで煙立ってる場所ブー太郎の家じゃねえか!?』 まる子『えっ!?あ!本当だ!ぶー太郎の家の方角だ!』 ブー太郎『ブッ!?』 ガタッ ブー太郎『ブゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!』 13 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:50:21.18 ID:DK3PwjQk0 まる子『!!ぶー太郎待って!』 タッタッタッタ まる子(早い……この速さなら、オリンピックで金メダルを取れる程の実力…) 関口『くそっ!もうあんな遠くに!』 たまえ『ブー太郎君!待って!今行ったら危険だよ!』 まる子『ブー太郎ぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!』 14 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:54:06.02 ID:DK3PwjQk0 キートン『追いついた時には、もう既にぶー太郎は自分の家だった場所に座っていた。』 ブー太郎『』 近所のおばさん『妹さん、丸焼きになったみたいね。』 近所のおばさん2『可哀そうに、真っ黒に焦げてしまって……』 まる子『ブー太郎!』 たまえ『酷い…最早影も形も無いなんて……』 キートン『今のブー太郎の頭には、何も聞こえていない、何も見えていない、ただ、大きな青空に立ち上る煙を見ていた。。』 15 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 19:57:56.30 ID:DK3PwjQk0 小杉『おいおい、美味しそうな臭いがしたと思ったら、ブー太郎の家じゃねえか。何があった?』 関口『実は……ブー太郎の家も…』 ブー太郎『ぶふっぶひひひ……』 小杉『そうか、しかし、何で立て続けに火事が三件も起こるんだろうな…。呪われてんじゃねぇのか?』 関口『分かんねぇ。しかし、こう立て続けに起こるってのも、何か不気味だよな。』 16 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:00:42.13 ID:DK3PwjQk0 放課後 小杉『ふぃ〜。腹減った〜。さてさて今日のおやつはっと…』 ちらっ 小杉母の書置き『冷蔵庫にプリンが入っています。食べてね』 小杉『マジッ!?よっしゃー!』 小杉『プリンプリン♪』 ガチャ ドゴォォォォオオオオオオオオオオン!!! 17 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:05:50.87 ID:DK3PwjQk0 翌日 戸川先生『昨日の小杉君は…残念でしたね。死因は火事による焼死のようです』 戸川先生『発火場所は冷蔵庫らしく…冷蔵庫を開けたら火が噴いたと、近所の方は言っておられましたね。』 戸川先生『小杉君の事も残念ですが、今日も張り切って一日頑張りましょう。』 体育 関口『小杉の奴……居なくなっちまったか…。』 まる子『ブー太郎も、精神病院で隔離されているって噂だしねぇ…。』 大野『そもそもハマジはどこに行ったんだ?』 杉山『そんな事はともかく、今日はサッカーだ!張り切って行こうぜ!』 全員『オー!!』 18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:08:27.24 ID:DK3PwjQk0 杉山『それそれ!パスパス!』 大野『よーし!行くぜー!!』 ドン! 杉山『うわ!飛ばしすぎだって!』 キートン『サッカーボールは遠くに飛ばされ、ある家に落ちていった。』 トン バフン! 杉山『!?』 大野『サッカーボールから……火が!?』 19 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:11:24.18 ID:DK3PwjQk0 近所のおじさん『火事だぁぁぁぁあああ!!』 近所のおばさん『ひぃぃぃぃいいいい!!』 杉山『おい…あそこの家から……連鎖的に家が燃え始めたぞ!』 大野『!?まさか……仕組まれていたのか!?』 20 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:13:39.80 ID:DK3PwjQk0 関口『』 まる子『まさか、連鎖的に燃えた家の中に関口の家があったとはねー。』 たまえ『そうだね、すごい偶然だねー。』 杉山『おい……落ちつけよ関口…。』 関口『』 キートン『関口は家が燃えたショックから、無意識に服を脱ぎ始めていた。』 21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:15:26.31 ID:DK3PwjQk0 関口『』 杉山『もう良いんだよ。もう脱ぐ服なんか無えじゃねえか…』 関口『』ブツ 杉山『お…おい?関口?』 関口『あああああああああああああああ!!!!』ブチブチブチ 杉山『関口!?お前…自分の皮も!!』 関口『あああああああああああああああああああああああああ!!!!』ブチブチブチブチブチブチブチ 杉山『うっっうわぁぁあああああああああああああ!!』 22 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:20:19.62 ID:DK3PwjQk0 翌日 戸川先生『昨日、関口君が皮の無い状態での全裸で逃走しましたが』 戸川先生『先日燃えた、小杉君の家で絶命しているのが見えましたね。』 戸川先生『そのトラウマから約半数の人が欠席してますが、』 戸川先生『もう半数の人は、そんな事を気にせずに今日一日も頑張りましょう。』 まる子『いやー。それにしても立て続けに火事が起こる起こる』 たまえ『本当に呪われてるみたいだよねー。』 まる子『ははは、そうだよねー。』 まる子(昨日の連鎖的火事は、明らかに人為的な物だった。) まる子(もしかしたら永沢がやったのか…と考えたけど) まる子(そもそも永沢は、一体どこで何をしているんだ?) まる子(はまじも行方不明だし……いっちょ藤木に聞いてみるか) 27 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:55:48.76 ID:DK3PwjQk0 まる子『藤木』 藤木『!』ビク 藤木『あ……なんだ。さくらか』 まる子『最近、永沢が来ない事についてさ、何か知らない?』 藤木『し…知らないよ。僕だって最近会ってないんだ。心配でしょうがないよ…』 まる子『ふーん。じゃ良いよ。聞いて悪かったね。じゃ』 タッタッタ… 藤木『…………』 藤木『永沢くん……』 28 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:57:43.48 ID:DK3PwjQk0 放課後 ゴォォォォォオオオ 藤木『なっ……ここは山田君の家……』 山田『』 藤木『山田君が……いつのも笑いのポーズのまま固まって死んでる……』 山田『』 藤木『まるで、まる焦げになっても笑い声が聞こえてくるように……』 29 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 20:59:10.87 ID:DK3PwjQk0 永沢『…………』 藤木『あれは……永沢くん!?』 永沢『………やぁ、藤木君か…』 藤木『永沢くん……これは君が……?』 永沢『……………』 ゴオオオオオオオオオ 永沢『……さぁ、どうだろうね。』 藤木『……永沢君…そんな……』 30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:00:53.31 ID:DK3PwjQk0 永沢『ただ、僕はこいつらの家は燃えても良いと思ってたけどね。まぁ、ただ思ってただけさ』 ゴォオオオオオオオ 永沢『じゃぁ行くよ。もうこんな所にも用は無いし。』 永沢『バイバイ藤木君。君の家も、気を付けなよ』 藤木『……………』 藤木『永沢……くん…』 31 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:04:17.63 ID:DK3PwjQk0 翌日 戸川先生『昨日は山田君が……残念でしたね。』 戸川先生『もうあの笑い声が聞こえないとなると、寂しくなりますが、クヨクヨせずに頑張りましょう。』 戸川先生『しかし、ここ最近火事が多くなってるそうです。皆さんも火には気をつけてくださいね。』 戸川先生『まぁ永沢君の家に放火したのは私なんですけどね』 戸川先生『では、一時間目は算数です。準備してください。』 キーンコーンカーンコーン まる子『今日は藤木も休みかぁ。』 まる子(しかし、本当に最近火事による死傷者が多いねぇ。) まる子(被害者のブー太郎、最近脱獄したらしいし、) まる子『住みにくい世の中になったもんだねぇ。』 32 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:07:44.96 ID:DK3PwjQk0 野口『さくらさん』 まる子『うぉお!野口さん!』 まる子(びっビビった……) 野口『クッ…燃えカスの中に…宝があったの知ってる…?』 まる子(燃えカスの中に、宝?) まる子『何それ?何があったの?』 野口『クク…これ…』 33 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:10:16.38 ID:DK3PwjQk0 まる子『?何これアフロ?』 野口『…カツラだよ…クッ』 まる子『カツラ?こんなアフロ、どこで見つけたの?』 野口『…永沢の家……』 まる子『永沢の家?こんなアフロのカツラで、永沢は何をしようとしたのかねぇ。』 野口『……これは本当に、アフロかどうか…?』 まる子『はぁ?』 野口『ククク……』 34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:12:52.17 ID:DK3PwjQk0 まる子『しかしこのアフロのカツラが何に使えるんだか…』 まる子『無理やり押し付けられて、こんなもの渡されちゃって……』 たまえ『ははは…野口さんも、よく分らないよね。』 まる子『多分、永沢がドリフ好きだったとか、そんな落ちなんだと思うけどねぇ。』 まる子『………?』 たまえ『どうしたの?まるちゃん』 まる子『みぎわさんの家の前、あんなのあったっけ?』 35 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:17:10.95 ID:DK3PwjQk0 たまえ『どれ?』 まる子『ほら、インターホンのすぐ近くのあれ』 たまえ『本当だ、インターホンの下に、大きなインターホン。』 宅配のお兄さん『えーと……この家だな。』 ポチ キートン『その時、尊い光がまる子達を包んだ』 まる子『!?』 36 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:20:38.55 ID:DK3PwjQk0 キートン『目が覚めた時、目の前に最初に移ったのは瓦礫の山だった。』 消防隊員1『こっちにも居るぞー!』 消防隊員2『この少女は…ダメだ。顔が潰れている。』 消防隊員1『ここまで酷い顔は初めてだ。ここまで変形するなんて…』 まる子(みぎわさん……下半身だけ真っ黒に…。) たまえ『みぎわさんの顔、凄い事になってるね。』 まる子『あれは元から……ん?』 37 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:25:51.55 ID:DK3PwjQk0 まる子(瓦礫の上にひとつ……異様な物がある…) まる子(あれは……どこかで見たような……。) まる子(まさか……) まる子母『まる子!』 まる子『!!』 まる子母『こんな時間まで何してたの!遅いから探しにきたものを…こんなところで野次馬やって!』 まる子『ち…違うんだよお母さん…みぎわさんの家が爆発して…』 まる子母『だからなんなのよ!早く帰って来なさい!夕飯の支度するわよ!』 38 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:28:59.87 ID:DK3PwjQk0 まる子『ただいまー…』 まる子のじいちゃん『おお!まる子や……心配したんじゃぞ…!』 まる子『そんな、大袈裟だよぉ』 まる子のお婆ちゃん『最近、物騒な事が流行っとるからのぉ…親としては心配で心配で構わんのじゃ。』 まる子のお母さん『そうよ。最近浜崎さんの息子さんが放火してるって言うし。』 まる子のお爺ちゃん『わしは、まる子が無事で帰ってくるだけで十分じゃからな…』 まる子『みんな………』 39 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:32:49.99 ID:DK3PwjQk0 就寝 まる子『―――おやすみお姉ちゃん』 まる子の姉『はいはい、おやすみおやすみ』 カチ まる子(――真っ暗だ。) まる子(しかし、こう真っ暗になると…やっぱり不安になってくるなぁ) まる子(私の家も、いつか放火されるんだろうか…) まる子(みぎわさんの家のように、爆発だって…) まる子(……そう言えば、野口さんの渡してくれたアフロのカツラ、あれはなんなんだろう。) まる子(……んーーーー…) まる子(永沢の家で見つかったって言うなら…何かの手がかり…なのかな…。) まる子(永沢が今…どこに居るか…って言う…) 40 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:34:03.31 ID:DK3PwjQk0 永沢『……………』 永沢『……ふーん…』 メラメラメラメラ 永沢『やっぱり、そういう事だったのかぁ…。』 41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:42:51.35 ID:DK3PwjQk0 翌日 戸川先生『昨日は、みぎわさんの家が何か爆発しましたね。』 戸川先生『こう立て続けに人が死んでいくと、さすがに先生も怖くなっていきますね。』 戸川先生『本当にこの学校は呪われているのかと思いたくなるくらいですよ。まぁどうせ犯人は永沢君でしょうけど。』 戸川先生『ちなみに先生は、明日アメリカへ亡命するつもりですので。』 戸川先生『では、今日の一時間目は体育です。』 キーンコーンカーンコーン まる子『いやぁ〜、本当に私たちのクラス、呪われてんのかね。』 たまえ『もう、うちのクラスだけで4人は死んでるしねー。』 まる子(呪いとか、そんなんじゃ無いのは解ってる) まる子(分かってるんだけど……だとしたら、犯人は確実に永沢……) 永沢≪次は、誰の家が燃えるんだろうな……へへ…へへへ……楽しみだ…≫ まる子(この言葉で、決定的……) 43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:49:04.10 ID:DK3PwjQk0 たまえ『花輪くん、みぎわさんが死んだと聞いた後すぐにハワイへ慰安旅行に行ったよね。』 まる子『それにしてはノリノリだったよねぇ。』 たまえ『うん』 まる子『地獄から解放されたような顔をしてたよね。まぁ、そんな事はどうでも良いんだけどさぁ…』 野口『さくらさん』 まる子『うひぃいい!』ビクッ たまえ『の…野口さん、その手に持ってるのって……』 野口『……クッ』ピラ 44 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:52:52.15 ID:DK3PwjQk0 まる子『ええと、何々……”幽霊映像。採用された方には…”』 まる子『……野口さん、まさかと思うけれど…』 野口『……焼き後、探検……』 まる子(ちょっ!?) たまえ『だっダメだよ野口さん!そんな不謹慎な!!』 野口『賞金……100万円…』 たまえ『もしもしお父さん?お父さんのカメラちょっと使わせて欲しいんだけど。』 まる子『うわぁ、やる気まんまんだねぇ。たまちゃん』 45 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 21:58:34.49 ID:DK3PwjQk0 小杉の家 まる子『うわぁ…前にもちょっと見たけど、予想以上にボロボロだねぇ。』 野口『………クッ』 警察『ああダメだよ。ここ入っちゃ。危険だからね。』 たまえ『触らないでください。100万円が待ってるんです』 まる子『さすが堂々としてるねぇ。たまちゃん』 警察『とにかくダメな物はダメ。早く帰って……ウッ』ドッ ドサ たまえ『行くぞ。野口、さくら』 まる子(は…早すぎて目にも止まらなかった……!オリンピックで金メダル取れる程の実力……!) 46 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:04:05.60 ID:DK3PwjQk0 たまえ『野口、カメラ回してるか?』 野口『レック…クッ』 たまえ『よし、隅々まで撮っとけ』 トテトテトテ… まる子『しっかし、本当にボロボロだねぇ〜。いかにも出そうでたまらないよ。』 ミシ たまえ『!?』 まる子『何今の……足音?』 ダッ まる子『ちょったまちゃん!?』 キートン『その時たまえは、恐るべき運動神経で足音の方へと駆け抜け、恐るべき反射神経で瓦礫等の障害物を除けて駆け抜けた。』 ヒュンッ まる子『野口さん?!』 キートン『その時野口は、人間には出せないような速さで完璧にたまえの後ろをキープするように駆け抜ける。背後霊にも成せない技、まさに神業である』 47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:06:32.14 ID:DK3PwjQk0 ドン! たまえ『100万円!そこかぁ!!姿をあらわせぇ!!』 たまえ『!?』 野口『………!クッ!』 永沢『……………』 まる子『はぁ…はぁ!ちょっと待ってよたまちゃん!そんなに早く……』 まる子『……永沢…?』 永沢『…よく僕がここに居るってわかったな。』 48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:10:26.02 ID:DK3PwjQk0 たまえ『丁度良かった永沢君。先ほどの100ま……幽霊の足音、どこから聞こえたら、教えてくれる?』 永沢『幽霊なんて居ないよ。足音が聞こえたとしたら、僕の足音さ』 たまえ『何言ってるんだよ永沢君。永沢君なんか移したって、100万円なんて手に入らないじゃないの』 永沢『100万円ってなんだよ。何の話をしているのさ』 まる子『そんな事よりも永沢……聞きたい事があるんだけどさ』 永沢『何だよさくら』 まる子『………今までの連続放火事件、そして爆破テロ事件。犯人は……永沢なのかい?』 49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:14:13.78 ID:DK3PwjQk0 永沢『…………ふぅん。清々しいとは思っているよ。』 まる子『じゃぁ……本当に永沢が……』 たまえ『私は他の部屋見てくるからさ、まるちゃんは永沢君と話してなよ。じゃぁね』 まる子『どうして!どうしてハマジやブー太郎!それにみぎわさんの家まで放火したんだ!』 永沢『………』 まる子『小杉は別にどうでも良いけどどうして、どうして3人を……』 永沢『馬鹿馬鹿しい』 50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:18:03.43 ID:DK3PwjQk0 まる子『………!』 キートン『まる子、小杉以外の人を思い、怒る』 まる子『あんたはそれでも人間か!自分が火事になったからって……人に迷惑までかけて!』 永沢『証拠は?』 まる子『……は?』 永沢『証拠はあるのか?僕が放火魔だって言う、証拠は』 まる子『証拠……』 まる子(正直、証拠と言えるか分かんないけど……) まる子『このアフロさ!!』 永沢『……!』 まる子『このアフロのカツラ……見覚えがあるんじゃないの!?』 51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:22:19.93 ID:DK3PwjQk0 永沢『………そのカツラ、どこで見たっていうのさ』 まる子『?……どこって…その……永沢の家だけど…』 キートン『見つけたのは野口である』 永沢『…………』 永沢『ふっ』 まる子『?』 永沢『お前に感謝しておくよ。これでもう、スッキリした』ガシ まる子『あっ!ちょっと返して!返してよ!』 永沢『明日、全てに決着が着く』 まる子『はぁ?そもそもそのカツラで、何しようってのさ。』 永沢『見てのお楽しみさ。』 キートン『そう言って永沢、小杉の家から去る。』 キートン『そしてたまえ、床が抜けて落ちる。そして亡くなる。』 52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:29:07.74 ID:DK3PwjQk0 翌日 戸川先生『今日で先生は、みんなとお別れです。』 戸川先生『昨日も穂波さんが捻挫の痛みによるショックでお別れとなりましたが。』 戸川先生『それでも先生は今日で高と……転勤します。』 戸川先生『それでは皆さん、どうかお元気で…。』 まる子『たまちゃんも……死んじゃったか……』 まる子(永沢が言ってた……昨日の言葉、一体どういう意味なんだろう。) まる子(それにしても先生、今日はちょっとよそよそしいな。) まる子(お別れだと言うのに全く泣いてないし…一体…) まる子(……あれ?) タッタッタッタッタ… まる子(先生が置いてった、あれ何だろう。)ピラ 53 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:32:15.48 ID:DK3PwjQk0 『昼休み、グランドで待つ』 まる子『こ……これは……!』 キートン『まる子、先生が落とした手紙に驚愕する。』 キートン『何故ならその手紙は、紙では無くレースでピンクのハンカチだった上に。』 キートン『文字が書かれていたからである。』 54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:37:01.98 ID:DK3PwjQk0 昼休み 戸川先生『……………』 永沢『来てくれると……思ってましたよ。先生』 戸川先生『永沢君。こんな所に私を呼んでどうしたのだい?警察は?』 永沢『僕は別に放火魔じゃ無いんでね。警察のお世話になる事は無いんですよ』 戸川先生『ほほう……。では、渡米する私に挨拶をしに来てくれたのかな?』 永沢『はい、その通りです。』 永沢『ですが僕は、貴方がアメリカに行く挨拶をしに来たんじゃない。』 永沢『お前が行く所は……』 永沢『ブタ箱だ!!』 55 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:39:35.22 ID:DK3PwjQk0 戸川先生『……ほほう。それは何を根拠に』 永沢『誤魔化さないでくれたまえ。お前は僕の家に火をつけた。』 戸川先生『証拠は?』 永沢『ある』 戸川先生『なるほど。では、提出してください。』 永沢『ああ、見せてやるとも。その証拠は……これだ!!』 バッ!! キートン『永沢、パンツの中からカツラを取り出す』 56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:45:12.75 ID:DK3PwjQk0 戸川先生『……なるほど、ですから妙に永沢君の股間が膨らんでたのですか。てっきり私は、掘られるのかと』 戸川先生『ですが、このチリチリアフロのカツラと、私に一体何の関係が?』 永沢『ふっ誤魔化そうと言うのかい。戸川先生。』 戸川先生『ですから、そのアフロには見覚えが無いと……』 永沢『臭うんですよ。このカツラ』 戸川先生『…………』 永沢『とてもくっさいくっさい……そう、』 永沢『お前のポマードの匂いがな!!』 キートン『その時、イタズラな風が戸川先生を襲う』 キートン『戸川先生のヅラは、風にまかせて大空へと舞った。』 永沢『やっぱり……ツルツルだったんじゃないですか…』 57 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:48:11.65 ID:DK3PwjQk0 まる子『…………』 まる子(と…戸川先生が…カツラ!?) まる子(一体どうして…確かにバレバレだったけれども……) まる子(先生がアフロなんて………ハッ!) まる子(そうか…家が燃えるのを確認して、逃げ出した時) まる子(うっかりカツラが落ちて、燃えたから………) 永沢『その時、先生のカツラはチリチリになったんだ!!』 58 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:51:01.23 ID:DK3PwjQk0 戸川先生『見事です。永沢君』 戸川先生『いかにも、私はあなたの家を焼いてしまいました。』 まる子『!!』 永沢『なぜだ!!』 戸川先生『……何故?』 永沢『どうして!僕の…僕の家を!!』 戸川先生『………ふふっ。』 戸川先生『あれは…永沢君の家を焼いた、昨日の事でしたね。』 60 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:54:29.14 ID:DK3PwjQk0 永沢君の家を焼く昨日、私はなんとなく永沢君だけを除いてクラスの皆でキャンプファイヤーしに海へ行きました。 その時は本当に楽しかったですよ。あれ程良く燃えた炎も、見事なものでした。 しかし、楽しかったキャンプファイヤーも、終えてから家に帰ると、とても空しい気持ちが押し寄せてきたんです。 翌日、あの日は楽しかったなぁと思い返し、またキャンプしたいなぁと思っていました。 また、あの炎が見たいなぁと、ふと思った所 目の前に、偶然永沢君の家があったんです。 62 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 22:58:48.78 ID:DK3PwjQk0 永沢『……………』 まる子『………………』 戸川先生『……そして、私は永沢君の家に放火したのです……』 永沢『………先生』 戸川先生『ん?』 永沢『僕の家……良く燃えましたか?』 戸川先生『う〜ん……キャンプファイヤーと比べると。まぁまぁでしたね。』 永沢『戸川ぁぁぁあああああああああああああああ!!』 戸川先生『!!』 63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:01:25.87 ID:DK3PwjQk0 キートン『永沢は、懐からナイフを取り出し戸川の元へと駆け抜けた。』 キートン『永沢は、戸川の腹にナイフを突き刺した』 キートン『そうなるはずだった』 永沢『!?』 キートン『永沢の手に持っていたナイフは、いつの間にか定規に変わっていて、』 キートン『目の前にはすでに戸川は居なかった』 戸川先生『動きが遅いですよ』 永沢『グゥッ!!』 64 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:05:11.45 ID:DK3PwjQk0 キートン『戸川は、永沢が認識するより既に後ろに立っていた。』 キートン『戸川は永沢が持っていたはずのナイフを持ち、永沢の首元に突き付ける。』 永沢『……ふっ、君は実に卑怯だな。』 戸川『ありがとう、最高の褒め言葉ですよ。』 永沢『バーカ……けなし言葉だよ!!』 キートン『永沢は、戸川が持っているナイフを手に取り、形勢逆転した。』 戸川『!!』 キートン『どうやら、先ほど持っていたナイフは偽物のようだ。ゴムで作られており、人体にさす事は難しい』 永沢『本物は、このナイフだ』 65 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:08:01.23 ID:DK3PwjQk0 戸川先生『……ふふっ。永沢君も実に卑怯ですね、藤木君ほどに。』 永沢『卑怯じゃないさ。僕の場合、正当防衛さ』 キートン『永沢は懐からペットボトルを取り出す。』 永沢『ぬん!』グサッ 戸川先生『!』ビチャビチャ 永沢『ペットボトルの匂い……何か分かるか?』 戸川先生『……この匂い……ガソリンか…』 66 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:10:48.03 ID:DK3PwjQk0 永沢『そうだ、ここで今、火を点ければお前は終わる。』 戸川先生『いや待て、落ち着いて聞いてくれ』 永沢『ああ聞いてやるさ。地獄で死んだ小杉とタップリと!!』 戸川先生『違う!私が放火したのは君の家だけだ!小杉君の家には放火していない!』 永沢『殺害動機としては十分だぁぁぁあああ!!』 グサッ 永沢『なっ……』 はまじ『へっ……なら俺も…殺害動機としては十分だぜ…』 67 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:13:45.14 ID:DK3PwjQk0 永沢『は……まじ……!』 戸川先生『おお良くやった浜崎くん。褒美に君の成績をオール5にしてあげよう。』 はまじ『そんなの要らねえよ。こいつを殺せるだけで十分さ』ザス 永沢『ぐぅ!!』ドサ はまじ『さぁ、どう料理してほしい?放火魔。爺ちゃんを殺した罪として…な。』 永沢『……な……なぜ……?』 はまじ『何故だって…?俺の家をお陀仏にさせといて、よく言うぜ』 永沢『待て!話が見えないぞ!』 68 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:18:32.85 ID:DK3PwjQk0 はまじ『何ぃ?藤木に罪をかぶせようとして、俺の家をうろちょろしてたって情報が、俺の頭に叩き込まれてるんだけどな?』 永沢『藤木君……?ああ!』 はまじ『思い出したか……タマネギ君。』 永沢『あれは違う!あの日、僕の家にカードが送られた。そいつを追う為に、藤木君に調査を頼んだだけだ!』 はまじ『カードォ?』 永沢『そう、カードだ。”お前達のすぐ近くに居る”って書かれた…。』 はまじ『ふん、そんなもん証明するやつ、どこに居るってんだよぉぉおおお!!』 ?『ここに居るぞ』 はまじ『!!!???』 69 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:22:09.94 ID:DK3PwjQk0 キートン『そこには、死んだはずの浜崎爺が居た。』 はまじ『爺ちゃん……どうして……?』 永沢『お前が、あのカードを……』 浜崎爺『ああ。わしはそこの先生がタマネギの家に放火している現場を見たからのぅ。』 永沢『!ならどうして止めなかったんだ!』 浜崎爺『面白かったからじゃ。』 戸川『ほう……では、貴方は私が真犯人だと…?』 浜崎爺『ああ。自首しなされや』 はまじ『そんな……そんな………』 70 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:25:45.84 ID:DK3PwjQk0 はまじ『爺ちゃんが生きてるなら……今まで皆に放火してきた俺はどうなるんだよぉお!!』 永沢『!?』 まる子『はまじが……皆の家を放火!?』 浜崎爺『まぁ無駄だったじゃろうな。お前は既に殺人鬼になった。諦めるんじゃ』 はまじ『諦めきれねぇ……諦めきれねぇよ!!』ギッ 永沢『どうして僕を睨むのさ』 はまじ『黙れ!お前が…お前が俺の家を放火したんだろ!じゃなかったら、どうして俺の家が燃えなきゃいけねぇんだよぉおお!!』 ガシ 浜崎爺『そこも、わしが説明する』 はまじ『爺……ちゃん…?』 71 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:31:37.10 ID:DK3PwjQk0 ある日、老人会の友達を家に連れてきた時の事じゃった……。 友『ああ、屁が出そうじゃ屁が。へへへへ』 浜崎爺『臭いのぉ、わしに向けるなよ全く。』 友『へへへ、へいへい』ブッ その方向に、まさか新聞紙とストーブがあったなんて誰が思っただろうか。 瞬間、ストーブが爆発し、友達はぶっとんだ。 72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:33:56.69 ID:DK3PwjQk0 永沢『…………』 まる子『……………』 はまじ『そんな…そんなのってアリかよ……』 浜崎爺『わしは何とか尻の火傷で済んだが、モロに食らった友達は…ダメじゃった。』 浜崎爺『即死じゃった。』 戸川先生『いやはやぁ、それはそれは悲しい物語ですね。』 戸川先生『これで事件の疑いの余地は有りませんね。では私はこれで』 73 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:37:28.52 ID:DK3PwjQk0 ガシ 永沢『逃げられると思うてか』 戸川先生『………やっぱり、そう簡単には行きませんよねぇ。』 キートン『瞬間、不意打ちを利用して先生は行き成り拳を永沢に突き付けた。』 永沢『甘いっ!!』 キートン『だがしかし、永沢は拳の動きを読み、のけ反った後で戸川の拳を握った。』 永沢『ふん!』メキ キートン『関節技を決め、戸川を動けないように締め付けた後、余った手で永沢はマッチを取り出した。』 74 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:40:47.57 ID:DK3PwjQk0 戸川先生『させるか!』 キートン『戸川は暴れだし、膝を利用して永沢の腰を攻撃した。』 永沢『ぐっ!』 戸川先生『おらぁ!』ドッ 永沢『しまった!』 キートン『次に戸川が取った行動は、腰を打ったと同時にのけ反った永沢の体の先のマッチを持つ手を自分の近くに来ることを計算し、回し蹴りでマッチを叩き落とした事だ。』 永沢『ああっ!』ズザー キートン『戸川に蹴られたマッチは床を滑るように進み、最後にはある人物の足元へとたどり着いた。』 75 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:43:22.95 ID:DK3PwjQk0 トン まる子『えっ!?』 永沢『さくら!!』 まる子『ちょっと…これ…』ヒョイ 永沢『さくら!そのマッチを点けろ!早く!』 戸川先生『さくらさん!そのマッチを私に渡してください!』 まる子『ちょっと待ちなよ!わたしゃ、何が何だか……』 永沢『良いからさくら!そのマッチに火を点けろ!』 戸川先生『さくらさん!渡してください!』 永沢『マッチを点けて、俺もろともこの野郎を―――』 76 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:43:50.03 ID:DK3PwjQk0 永沢『焼き尽くせぇぇ!!』 77 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:45:50.42 ID:DK3PwjQk0 ボォォオオオオオオオ まる子『………』 まる子(きれいだ……。) まる子(まるで、空の星を間近で見ているようだよ。) まる子(ここまで奇麗な光を、わたしゃ見た事が無い) まる子(この光は) まる子(この事件が終わった事を、教えてくれているんだねぇ…) 78 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:49:43.76 ID:DK3PwjQk0 まる子母『まる子、いつまで見てるの、早く消しなさい』 まる子『あ、はぁい』バシャ まる子(事件の終わりが、もう昨日の出来事かぁ。) まる子(あの後、永沢は結構必至だったけど) まる子(やっぱ私に人殺しは無理なんだよ。) まる子(放火魔の精神は、わたしゃ理解できないしねぇ。) 79 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:52:23.93 ID:DK3PwjQk0 まる子『…』ボト 永沢『………さくら?』 まる子『……もう、終わりにしようよ』 戸川先生『………は?』 キートン『その時、遠くからサイレンの音が』 戸川先生『!!』 まる子『永沢……先生を抑えておきな。』 永沢『言われなくても……フン。』 まる子『はまじ』 はまじ『……………』 まる子『ちゃんと、罪は償うんだよ。分かったね』 80 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:56:33.43 ID:DK3PwjQk0 まる子(あの後、戸川先生は放火の罪に問われ、はまじは更に重い罪に問われた。) まる子(永沢と浜崎の爺ちゃんは、取り調べを受けただけで、解放された。) まる子(あの後、永沢はどうやって生きて行くんだろう。) まる子(はまじは、出所したらどこに行くのだろう。) まる子(先生は、前科持ちになって就職が困難になるだろうし) まる子(みーんな…お先真っ暗だねぇ。) まる子(そう言えば、どうして はまじは皆の家を燃やしたんだろうか。) まる子(今、取り調べ中らしいし、後で分かることだろう。) まる子(今日はもう寝て、明日どうするか考えようかねぇ。) ガサ まる子『ん?』 81 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/21(火) 23:59:16.27 ID:DK3PwjQk0 キートン『その時、まる子は驚愕する。』 まる子『んなっ……!!』 ブー太郎『……』 まる子『ぶっ……ブー太郎…!?』 ブー太郎『…………』 ブー太郎『ブヒ』 ブー太郎『ぶひうぶぶびひぶぶひぶびひぶふびひぶびひぶぶひぶぶっぶひぶひびうひひびういぶひぃぃいいいいい!!』 82 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/22(水) 00:01:56.93 ID:YjDeL6I80 まる子『アンタ……精神病院に居たはずじゃ……はっ!』 まる子(そう言えば、前に新聞でブー太郎が脱獄したって言ってたわ!) ブー太郎『ブヒヒヒブヒヒヒヒブヒブヒブヒィィィィィィィィイ!!!』 まる子『ぶ…ブー太郎?ど…どうした…?』 ブー太郎『ブヒヒヒブヒヒヒヒヒイイイイイイイイイイ!』 ブー太郎『おいさくら、浜崎見なかったか?』 まる子『!?はまじ……を…どうして…?』 83 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/22(水) 00:04:56.80 ID:YjDeL6I80 ブー太郎『あいつ、俺の家を放火しやがった』 まる子『!?』 まる子『どうしてそれを……』 ブー太郎『妹が手に握っていた毛根、そこから浜崎のDNAが鑑識された。浜崎が犯行に及んだことは明らかだ。』 まる子『そんな事が……。でも、どうしてはまじが……』 ブー太郎『動機は、恐らく永沢への恨みだろう。』 まる子『だったらどうして!ブー太郎の家にも火を点けたのさ!』 84 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/22(水) 00:08:08.38 ID:YjDeL6I80 ブー太郎『正しくは燃えたのではない。爆発したのだ。』 まる子『!?』 ブー太郎『永沢と浜崎の家以外、全て放火以外の理由で家が焼失されている。衝撃を受けた個所を見たところ、爆撃による可能性が高い』 まる子『ちょっと待って!はまじが爆弾を持てる程の権力と金はどこに!?』 ブー太郎『何も、はまじだけが永沢を恨んでいたわけではない。もう一人、この事件に噛んでやがったのさ。』 まる子『それは……?』 ブー太郎『藤木』 まる子『!?』 85 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/22(水) 00:12:12.07 ID:YjDeL6I80 ブー太郎『藤木がインターネットで交友をつなげて、爆弾クラブを作っていた。ただそれだけだ』 まる子『爆弾て……一体何の理由で』 ブー太郎『テロを起こすつもりは無かったのだろう。ただ、あらゆる物を爆破するのが趣味だったらしい。』 まる子『そうか…それならしょうが無いかもねぇ…。』 ブー太郎『まぁ、今回の件で藤木もブタ箱入りさ。これで本当に、事件はスッキリ解決した…って所かな?』 ブー太郎『……浜崎を捻りつぶすまでは…な』 87 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/22(水) 00:14:07.10 ID:YjDeL6I80 まる子(さらに翌日、留置所で少年Hが捻り潰される事件が起こったらしい。) まる子(そして今日、ブー太郎も休み、学校に来ているのは私と野口さんだけになっていた。) 野口『………クッ』 まる子(野口さんの笑い声、ここまで静かだと、響くなぁ……) 88 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/22(水) 00:16:24.39 ID:YjDeL6I80 野口『………さくらさん…』 まる子『ん?どうしたの野口さん。』 野口『………これ……』 まる子『……?』 ≪殺人鬼、ブタ少年現る≫ まる子『これって……』 野口『ブーブー鳴く、あの子ブタ……クッ!』 89 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/22(水) 00:27:27.33 ID:YjDeL6I80 まる子(そう言えば、ブー太郎もあやふやにしていたはまじの動機) まる子(一体なんだったんだろう。) まる子(あと他に、気になると言えばみんなの家族) まる子(ほとんどの人が一家心中して、居なくなってたなぁ…。) まる子(はまじの家族は、夜逃げしたらしいし。) まる子(花輪クンは、向こうで運命的な出会いがあって、帰ってこないみたいだし) まる子(新しく入った先生も、二人しか居ないクラスを持ってやる気が無さそうだし。) まる子(私の人生、これで詰んだかもね。) まる子『ハハハハハハハハハハハハ!!』 野口『さくらさん…』 まる子『うぉお!野口さん。……何?』 野口『………これ……』 まる子『?』ピラ ≪ズバリ!永沢君を励まそうと同時に、叩き落とそうという会!≫ 野口『永沢は、元から犯罪者にするつもりだった……クッ!』 まる子『ああ、そう言えば』 90 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/22(水) 00:28:32.15 ID:YjDeL6I80 まる子『丸尾君って、どこ行ったっけ?』 ―終― 99 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[] 投稿日:2012/02/22(水) 08:54:23.17 ID:YjDeL6I80 書いている時、一人で書き進めているのかと思っていましたが、私のようなSSも読んでくれる人が居て嬉しいです。 また、ネタが出来上がりましたら投稿しようと思います。 読んでくれた皆さん。乙です。