古泉「長門さんお昼お一人なんですか?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21:05:45.68 ID:OlrysFxu0 長門「いつもそう」 古泉「ご一緒しましょうか?」 長門「……いいの?」 古泉「長門さんさえよければ」 長門「お願いする」 古泉「承りました」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21:11:40.50 ID:OlrysFxu0 古泉「カレーですか」 長門「学食のカレーも侮れない」 古泉「なるほど。ではいただきます」 長門「……きます」 古泉「美味しいですね」 長門「そう」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21:16:16.57 ID:OlrysFxu0 古泉「……先程言っていましたが、昼食いつもお一人なんですか?」 長門「……そう」 古泉「ふむ。長門さんはお一人の方が落ち着くタイプなのですね」 長門「そういうわけでは、ない」 古泉「そうなのですか?ではなぜ……」 長門「……一緒に食事を摂るような関係の人がいないだけ」 古泉「……」 長門「……」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21:21:57.57 ID:OlrysFxu0 古泉(やっべ地雷踏んだわ) 長門「……あなたは?」 古泉「え?」 長門「あなたはなぜ、私を誘った?」 古泉(いつも一緒に食ってる奴が休みだったから声かけてみただけなんだけど……) 長門「……」ジッ…… 古泉「……僕も一緒に食事を摂るような友人がいなくて」 長門「……そう」 古泉「はは……」 長門「……同じ」 古泉「同じですね」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21:30:08.48 ID:OlrysFxu0 長門「……明日も」 古泉「え?」 長門「明日も、一緒に食べる?」 古泉「……」 長門「……」 古泉「い、いいですね。お願いします」 長門(コクリ) 古泉「いやぁ楽しみです」 長門「楽しみ」 古泉「じゃ、じゃあ明日も今日と同じ場所ということでどうでしょう」 長門「了解した」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21:36:43.26 ID:OlrysFxu0 放課後 キョン「ん?どうした長門。なんか機嫌いいか?」 長門「そう?」 キョン「なんかあったのか?」 長門「特には」 キョン「そーか」 長門「……一つ聞きたい」 キョン「ん?なんだ?」 長門「あなたは昼食を食べる時、どうしてる?」 キョン「は?どうしてるって……普通に谷口とか国木田とか友達と一緒に食ってるけど」 長門「そう」 キョン「それが?」 長門「私もそうしている」 キョン「お、おおそうか……」 長門「そう」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21:44:23.54 ID:OlrysFxu0 次の日の昼 古泉「こんにちは」 長門「……」 古泉「今日も学食ですか?」 長門(コクリ) 古泉「そしてカレーですか……」 長門「カレーは素晴らしい」 古泉「では僕はうどんを」 長門「……」 古泉「な、なにか?」 長門「別に……」 古泉「……やっぱりカレーに」 長門「うん」 古泉(好き……なのかな) 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21:50:41.32 ID:OlrysFxu0 長門「二人だと楽」 古泉「え?」 長門「一人だと席が取りにくい時がある。二人だと大変楽」 古泉「そ、そうですね」 長門「あなたはそういった経験がある?」 古泉「え、いやー、はは……。僕は今まで弁当派だったものでして」 長門「なるほど。あれはあれで食べる場所を選ぶのが大変。教室でも食べられることは食べられるが推奨できない」 古泉「……」 長門「しかし二人だともうそういったこともない。大変好ましい」 古泉「そ、そうですね……」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21:59:58.90 ID:OlrysFxu0 古泉(思ったよりそういうこと気にする人だったのか……) 長門「どうしたの?」 古泉「あ、いえ何でもないです」 長門「そう」 古泉「……」もぐもぐ 長門「……」もぐもぐ 古泉(会話続かねぇ) 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 22:10:11.54 ID:OlrysFxu0 長門「ご馳走様」 古泉「……ご馳走様でした」 古泉(結局食べ終わるまで無言だった……) 長門「……明日も」 古泉「え?」 長門「明日も、今日と同じ場所でいい?」 古泉「……」 長門「?違う場所がいい?」 古泉「いや、その……いいんですか?」 長門「何が?」 古泉「その、退屈ではありませんか?僕と一緒だと……」 長門「そんなことはない」 古泉「そ、そうですか?」 長門「それに、面白い面白くないというより……」 古泉「いうより?」 長門「一緒に食べるのは、嬉しい」 古泉「……」 長門「だから出来れば、明日もお願いしたい。ダメ?」 古泉「……いえ。構いません。ではまた明日も」 長門(コクリ) 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 22:13:52.02 ID:OlrysFxu0 古泉(つい約束をしてしまった……) 古泉(いやでもあれは断れないでしょう。断ったらいかんでしょう) 古泉(……クラスの人達には学食派に変更したとでも言っておけばいいかな……) 古泉(……なんか流されてるな僕) 古泉「まぁいいか」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 22:19:00.67 ID:OlrysFxu0 放課後 長門「朝比奈みくる」 みくる「は、はい?なんですか長門さん」 長門「あなたは昼食を摂る時どうしている?」 みくる「わ、私ですかぁ?私は鶴屋さんなんかと一緒に教室でお弁当を食べてますよ」 長門「友人と一緒に食事?」 みくる「はぁい」 長門「私も一緒」 みくる「そうなんですかぁ。じゃあお揃いですねぇ」 長門(コクリ) みくる(なんか誇らしげですねー) 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 22:23:43.19 ID:OlrysFxu0 次の日の昼 古泉「こんにちは」 長門「……こんにちは」 古泉「……やっぱりカレーですか」 長門「……ダメ?」 古泉「いやダメではありませんが、たまには別のメニューを選んでみてはいかがでしょう?」 長門「……」 古泉「……」 長門「あなたが、そういうのなら……」ギギギギギ 古泉「カレーにしましょうか」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 22:28:28.70 ID:OlrysFxu0 古泉「美味しいですか?」 長門「美味」もぐもぐもぐ 古泉「長門さんは本当にカレーがお好きなんですねぇ」 長門「あなたは嫌い?」 古泉「好きですよ。長門さん程ではありませんが」 長門「……」 古泉「……あ、いえそういう意味ではなく……」 長門「そう」もぐもぐもぐ 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 22:35:26.17 ID:OlrysFxu0 長門「あなたは何か好きな食べ物はある?」 古泉「僕は……そうですね、パスタやうどんといった麺類が好きですね」 長門「……メン食い?」 古泉「そ、そうですね……」 長門「……私もカレーうどんは好き」 古泉「カレー好きの鏡ですね」 長門「それ程でもない」テレッ 古泉(あ、喜んでる) 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 22:44:15.79 ID:OlrysFxu0 長門「ご馳走様」 古泉「ご馳走様でした」 長門「明日も……」 古泉「うーん」 長門「……明日は、無理?」 古泉「あ、いえ大丈夫です。全然大丈夫です。それでちょっとした提案なのですが」 長門「なに?」 古泉「明日はお弁当にしませんか?」 長門「……お弁当」 古泉「最近学食派の方が増えたのか混むようになってきましたし……どうでしょう」 長門「問題ない」 古泉「よかった。では待ち合わせはいつもの場所で」 長門「了解した」 長門「お弁当……」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 22:55:07.47 ID:OlrysFxu0 放課後 ハルヒ「あーお腹減ったー。ユキー何か持ってないー?」 長門「残念ながら食料品の類は所持していない」 ハルヒ「そっかー。みくるちゃん来ないと勝手にお茶菓子取れないしなー。お昼もうちょっと食べとけばよかったかしら」 長門「……あなたは昼食を摂る時どのようにしてる?」 ハルヒ「え?どのようにって……そりゃソッコーで学食行ってソッコーで食べてソッコーで不思議探索よ」 長門「……一人?」 ハルヒ「ん?ええそーね。大体一人。私食べるの早いし」 長門「それなら……」 古泉『明日はお弁当にしませんか?』 長門「……」 長門「お弁当にする予定は?」 ハルヒ「無いわねー。めんどくさいもん」 長門「……」 長門「……謝罪する」 ハルヒ「え?なに?なにが?」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 23:01:15.52 ID:OlrysFxu0 次の日の昼 古泉「こんにちは」 長門「こんにちは」 古泉「すみません、僕のワガママに付き合ってもらってしまって」 長門「構わない。快適に食事することは私の望むところでもある」 古泉「そういっていただけると助かります。それではいただきましょうか」 長門(コクリ) パカッ 古泉「こ、これは……!」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 23:05:59.05 ID:OlrysFxu0 古泉「か、カレー……!いえほんのりそうではないかと思っていましたが……」 長門「手作り」 古泉「でしょうね」 長門「そちらは?」 古泉「はは、僕のも恥ずかしながら手作りです」 長門「……カラフル」 古泉「作っている内に興が乗ってしまって」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 23:09:39.53 ID:OlrysFxu0 長門「美味しそう」 古泉「食べてみますか?」 長門「いいの?」 古泉「もちろん。ついでに感想を聞かせていただけると嬉しいです」 長門「感謝する」ぱくっ 長門「……」もぐもぐもぐ 古泉「どうですか?」 長門「美味しい」 古泉「それは良かった」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 23:14:52.25 ID:OlrysFxu0 長門「お返し」 古泉「え」 長門「……」ズイッ 古泉「あ、ありがとうございます。いただきます」 長門「どうぞ」 古泉「あむっ」パクッ 長門「……」 古泉「お、美味しい……!それにお弁当だというのにまだ暖かい……!」 長門「自信作」 古泉「お見それしました」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 23:22:39.74 ID:OlrysFxu0 古泉「おや、もうこんな時間ですか」 長門「……」 古泉「今までは面倒なので学食でしたがお弁当というのも中々いいものですね」 長門「同意する」 古泉「まさかお弁当でカレーが出るとは思いませんでした」 長門「……おかしかった?」 古泉「いえ、大変美味しかったです。学食のカレーでは太刀打ちできませんね」 長門「……そう」 古泉「ではまた明日も」 長門「了解した。同じ場所で」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 23:30:57.31 ID:OlrysFxu0 放課後 長門「朝比奈みくる」 みくる「はぇ?ど、どうかしましたか長門さん」 長門「お弁当にカレーというのはおかしい?」 みくる「お、お弁当にカレーですかぁ?ちょ、ちょっと聞いたことないですねぇ……」 長門「……そう」 みくる「んーと、やっぱりお弁当の醍醐味っておかず交換とかじゃないですか。カレーとかだとそういうのちょっと難しそうですよねぇ」 長門「おかず交換……」 みくる「友達同士でお弁当食べる時とかついやっちゃうんですよねぇ」 長門「……なるほど。朝比奈みくる」 みくる「はい?」 長門「感謝する」 みくる「?いいえー」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 23:39:28.60 ID:OlrysFxu0 次の日の昼 古泉「お待たせしました」 長門「時間通り。待ってはいない」 古泉「ははは。では早速食べましょうか。体育の後でお腹が減ってしまって」 長門「今日のは、昨日よりも更に自信作」 古泉「ほほう。それは一体どんなカレー……」 長門「……今日は、カレーではない」 古泉「な、なんと!」 長門「今日のお弁当は昨日と違いおかず交換にも対応できるようなものになっている。私の今日のお弁当は……これ」 古泉「こ、これは……」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 23:48:39.84 ID:OlrysFxu0 古泉「おでん……」 長門「昨日知人に相談したところ、これならば色々な品があるからおかず交換にも対応できる最高のお弁当という助言をもらった」 古泉「な、なるほど……」 長門「……なにか食べたいもの、ある?」 古泉「えーと、では……このガンモを」 長門「了解した」 古泉「……長門さんは何か僕のお弁当で食べたいものありますか?」 長門「……ではこの卵焼きを要求する」 古泉「はい、どうぞ」