長門「あ、あの……」キョン「ん?どうした?長門」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/28(土) 22:53:56.82 ID:dLagqP2C0 長門「あなたは……その……」 キョン「うん?」 長門「あの……ううん、やっぱりなんでもない」 キョン「なんだよ、気になるじゃねぇか」 長門(ど、どうしよう、今なら部室で二人きりだし、き、聞けるかも) 長門(って思ってたけどやっぱり緊張するよ〜〜///)アセアセ キョン「? どうしたんだ?気になる事があるならドーンと聞いて来い!答えられる範囲で答えるぞ」 長門「えーっと、じゃあ、さ…?」オズオズ キョン「おう」 長門「あなたは好きな人…とか……居るの?///」カァァ キョン「!?」ゴフッ 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/28(土) 22:54:27.26 ID:dLagqP2C0 キョン「い、いきなりどうした!?」アセアセ 長門(やっぱり引かれてる!?)ガーン 長門「あっ、あの、なんでもないのやっぱり忘れて!」 キョン「ああ、いやっ!答えられる範囲で答えるとは言ったからな、一応、答えようとは思う」 長門「ふぇっ?」 長門(もしかして、これってすごいラッキーなチャンス?)wktk キョン(とは言ったものの、どう答えればいいんだ!?そもそも質問の意図が読めないぞ?) キョン(本人前にしてお前が好きとは……)チラッ 長門「…」チラッ キョン・長門「!」ドキッ キョン(うおぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!言えるわけNEEEEEEEE!!!) 長門(わわっ、目、合っちゃった///) こんなキョンと有希ちゃんが見たい、よろしく 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/28(土) 23:39:25.67 ID:dLagqP2C0 キョン「……」 キョン(どうする!?なんて答える!?) 長門「……」ソワソワ キョン「ああー、そうだな……」 長門「!」 キョン「髪型的にはポニーテールが好き…かな?」 シーン キョン(うわぁぁあぁあ!!やっちまったぁあっぁああ!!) キョン(そういうところじゃないだろここは!!自分の情けなさに突っ込みたい!) 長門「あぁ…そうなんだ…」 長門(うぅ、やっぱり彼はポニーテールが好き……)ガーン 長門(やっぱり髪、伸ばそうかな…?)クリクリ キョン(なんだ!?急に前髪をいじり始めたぞ!?いや、アレはアレで可愛いんだけど、どういう意図なんだ!?) キョン(ここはもうひとつナイスな回答を残さないと…) 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 00:10:23.59 ID:6imbdZtU0 キョン「あ、後はだな」 キョン「趣味が合うというのは重要な事だと思う」 長門「趣味?」 キョン「ああ、趣味って基本的に好きだからそれを趣味にしてるんだよな」 キョン「だから、好きな人と好きな事を、好きなだけ出来たら、いいと思わないか?」 長門「なるほど」 長門(そういえば、彼の趣味って何だろう…?) キョン「ところで、だ」 長門「?」 キョン「長門はどうなんだ?」 長門「なにが?」キョトン 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 00:22:52.75 ID:6imbdZtU0 キョン(これって聞いても良いのか?まぁ、あっちが先に聞いてきたんだから良いよな?) キョン「長門は、その、好きな人とか、居るのか?」 長門「……ッ!」ボンッ 長門「えっ?えっと、あの」アセアセ 長門(『実はあなたが好きだったんです』) 長門(なんて言えるわけ無いよ〜///) キョン(顔を真っ赤にしてうろたえて居る…なんというか、こう、グッと来るものがあるな) 長門「わ、私は、優しい人が…好き」 キョン「ほうほう」 長門「例えば、困ってる人が居たら、助けちゃうような、たまに文句を言ったりする事もあるけど、最後は手を貸してくれるような、そんな、優しい人が」 キョン「……」 長門「な、何か言ってくれないと、困る///」アセアセ キョン「はっ!悪い悪い、そうか、優しい人な」 長門「うん///」テレテレ キョン(自分の事を言われてるんじゃないと分かってはいるんだが、なんか照れるっつーか…) 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 00:38:19.59 ID:6imbdZtU0 部室の外 朝倉「ああっ!ったくもー!見てるこっちが歯痒くなりますね!」ヒソヒソ ハルヒ「部室に入ろうとしたらこれだもんね、もう付き合っちゃえば良いのに」ヒソヒソ 古泉「んっふ、青春、ですね」ニコニコ 部室 キョン「確かに、優しい人は良いな」 長門「うん」 キョン「俺は不精者だからな、あんまり優しいとは言い難い人間だが、そういう立派な奴は素直に尊敬できる」 長門「そんなことっ!」ガタッ キョン「おぉ!?」ビクッ 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 00:39:14.41 ID:6imbdZtU0 長門「!」ハッ 長門「ご、ごめんなさい」アセアセ キョン「いや、別に大丈夫だ」 長門「あなたは、とても優しい人」 長門「図書館でカードを作ってくれたし、クリスマスパーティーのときも、色々と手伝ってもらった」 長門「それに、あなたには数え切れないくらい勇気を貰った」 長門「だから、私は、あなたはとっても優しい人だと思うな」ニコッ キョン「うっ、そ、そうか」カァァ キョン「そういってくれるのはありがたいな」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 00:49:22.04 ID:6imbdZtU0 部室の外 朝倉「だー、なんでそこで気付かないのよキョンくーん」 古泉「女心がわかってないですねー」ヤレヤレ ハルヒ「私がキョンだったらホワイトデーにレトロゲーム渡してくる男にはそんなこと言われたくないわね」 古泉「これはこれは、少々痛い所を突かれてしまいました」 みくる「あれ?朝倉さん達、あんな所でなにしてるんだろう?」 鶴屋「もうすぐ下校時間なのに、なにやってるにょろかね?」 鶴屋「おーい!なにやってんのー?」トテテ 朝倉「わっ、鶴屋さん!?あんまり大声だしちゃマズイですよ!」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 01:00:34.80 ID:6imbdZtU0 部室 <おーい!なにやってんのー? <わっ、つる…!?あんま……イですよ キョン・長門「!」ビクッ キョン「今の声…」 長門「朝倉さん、だよね?」 キョン「おい!朝倉!居るのか!?」 ギィィ 朝倉「あ、あはは、遅れてごめーん、なんちゃって」 ハルヒ「おっす、一応来たわよ」 古泉「どうも、こんにちは」 キョン「部室の前で揃いも揃って何やってたんだよ」 朝倉「ええっと、それはね」アセアセ 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 01:04:56.34 ID:6imbdZtU0 ハルヒ「涼子とフライングヒューマノイドの存在する可能性について話し合ってたのよ、ね?」 朝倉「えっ!?フラ?」 古泉(!) 古泉「ええ、実はその通りなんです、朝倉さんがUMAについてまさかあそこまでの博識をお持ちとは、失礼ですが、正直驚きでした」 朝倉(ねぇ、いくらなんでもこの言い訳は苦しいんじゃない?)チラッ ハルヒ(ゴメンごめん、昨日TVで見たからついねー) みくる(鶴屋さん、UMAについての議論って壁に耳を当てながらするものなのかな?)ヒソヒソ 鶴屋(そこは突っ込んじゃいけないっさ) 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 01:13:04.08 ID:6imbdZtU0 長門「へぇ、そうだったんだ、凄いね、朝倉さん」パァァ 朝倉(信じちゃった!?) ハルヒ(有希はごり押しでなんとかなるけど、やっかいなのはキョンだわ、後処理ヨロシク) 朝倉(こやつめ) 朝倉「あ、あのねキョンくん、」 キョン「朝倉」ゴゴゴゴゴ 朝倉「はいっ!?」 キョン「お前、意外な趣味があったんだな」 ハルヒ・朝倉(予想外のアホだった---------) キョン「知らなかったな」 長門「ねー」 鶴屋(なんかよくわからないけど厄介事にならない内に帰るにょろ)スタコラサッサ みくる(あ、鶴屋さん待ってぇーーー) 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 01:29:55.97 ID:6imbdZtU0 帰り道 朝倉「で、長門さん、今日の部活はどうでしたか?」 長門「え?」 朝倉「私たち、最後の最後しか出てなかったじゃないですか、だから今日の部活はどんな感じだったのかなー、なんて」 長門「あ、えっと、うん」 長門「凄く、楽しかった、かな」エヘヘ テレテレ 朝倉(うーん、長門さん可愛すぎます)ホッコリ ハルヒ「で?具体的には?」 長門「ふえっ?そ、それは」アセアセ ワーワーキャーキャー キャッキャウフフ 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 01:36:09.94 ID:6imbdZtU0 古泉「んっふ、微笑ましい限りですね」 キョン「で、どこからどこまで聞いてた?」 古泉「…はて、何のことやら」 キョン「とぼけるな、朝倉がフライングヒューマノイドなんてものに興味があるとは思えん」 古泉「おやおや、最初からお見通しだった、というわけですね?」 古泉「ずばりお答えしましょう、全て聞いていました」 キョン「お前なぁ……他愛も無い高校生の会話を盗み聞きするのが趣味なのか?だとしたら、犯罪の臭いがすると言わざるを得んぞ」 古泉「いやぁ、ははは」 キョン「笑って誤魔化すな」 古泉(あれを他愛も無い会話、と表現するあたり、感覚が鈍っているんでしょうねぇ) 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 01:50:36.25 ID:6imbdZtU0 次の日・学校 キョン「おーっす」 朝倉「あ、おはようキョン君」 キョン「おう」 長門「あ、お、おはよう」モジモジ キョン「おは…よう」 キョン「長門、その髪型」 長門「あ、これ…変、かな?」 朝倉(…さぁどう来る?)ドキドキ キョン(後ろのほうで束ねてゴムで結ってある…これは…ポニテ!?)ドキッ キョン「いや、すげぇ似合ってるぞ、長門」 長門「本当!?良かった」パァァ 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 01:56:09.69 ID:6imbdZtU0 キョン「でも、急にどうしたんだ?」 長門「後ろ髪が首筋に当たってくすぐったいから、朝倉さんに結ってもらったの」 キョン「そうか」 キョン(流石に俺がポニテ好きだからそうしてくれたってのは行き過ぎた妄想か) キョン(朝倉もGJだぜ) 朝倉 ドヤァ 長門(本当はあなたに見てもらいたくて結ってもらったんだけど…良かった、似合ってるって言ってくれて)テレテレ 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 02:11:20.76 ID:6imbdZtU0 放課後 キョン「長門ー、朝倉ー、部室行こうぜー」 朝倉「ゴメン、キョン君、長門さん、今日はちょっと用事があって部活出られそうも無いの」 長門「そうなんだ」 朝倉「心配しなくても、晩御飯は作りに行きますからねっ」ニコッ キョン「また特売か、よくできた娘さんだこって」 朝倉「んふふー、じゃ、行って来まーす」 長門「いってらっしゃーい」フリフリ ピョコピョコ キョン(手の振りに合わせてわずかに揺れるポニーテール…良い)ジー 長門「ふぇっ?な、なに?///」 キョン「悪い、なんでもないぞ」 キョン(思わず見惚れちまった) 長門(ポニーテールにして良かった)テレテレ 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 02:29:00.61 ID:6imbdZtU0 放課後部室 キョン「…」読書中 長門「…」カチカチ ゲーム中 長門「……」チラッ 長門(読書に励む彼もカッコいい///) キョン「……?」チラッ 長門「!」 長門「……」アセアセ カチカチ キョン(今見られてたような気がするが、気のせいか?) キョン(それにしても、ゲームに一生懸命になる長門とぴょこぴょこと跳ねる髪、これもまた良いじゃないか) 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 02:35:48.16 ID:6imbdZtU0 ガチャ ハルヒ「よーっす、来たわよー」 長門「あっ、いらっしゃい」カチッ ジー 古泉「こんにちは、おや、朝倉さんはいらしてないんですか?」 キョン「ああ、多分特売だろうな」 古泉「家庭的でよろしいじゃないですか」 ハルヒ「うん、私には真似できそうに無いわね」 キョン「ああ、全くだ」 ハルヒ「なにおぅ!?」 キョン「自分で言ったんだよね!?」 長門「でも、朝倉さん凄いよ、いつも私のお世話もしてくれるし」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 02:45:20.71 ID:6imbdZtU0 ハルヒ「あんたはまーたそんなことを言うか」 長門「ふぇ?」 ハルヒ「涼子だってべつに有希の世話を『してあげてる』つもりはないんじゃない?」 ハルヒ「基本的にそういうことはやりたいからやってるのよ」 ハルヒ「そうねぇ」ニヤリ ハルヒ「具体的には、有希がポニーテールにしたみたいに」ニヤニヤ 長門「っ!」 古泉「そういえば、髪型を変えたんですね、よくお似合いですよ」 長門「あ、ありがとう、でもこれは後ろ髪が首筋に…」 ハルヒ「ふーん」チラッ キョン「?」 ハルヒ「まぁ、そういうことにしといてあげるわ」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/29(日) 02:47:30.05 ID:6imbdZtU0 ごめん眠い