涼宮ハルヒの世界で学ぶ防災訓練 1 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 11:52:47 ID:5bwduspU0 -File1 火災- 時間設定:午前11:45(理科室で火災発生) 数学教師「ここは……で、………であるから、この公式を使いまs」 ジリリリリ!!! 「「な、何だ!!」」 「緊急放送!!理科室で火災が発生!至急校庭に避難してください!!」 ハルヒ「キョ、キョン……私怖い……」 キョン「大丈夫だ、俺について来い!」 ハルヒ「う、うん……」 さて、ここで問題です。ハルヒ達が逃げる際に一つ必要な事があります。一体何でしょう? 1,教室の窓を全開にして、口をハンカチで塞ぐ 2,教室の窓を全部閉め、口をハンカチで塞ぐ 3,何もしないでそのまま逃げる >>2さん、答えてください 2 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 12:11:50 ID:GylkalPM0 いち 3 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 12:19:12 ID:5bwduspU0 >>2さん、残念っ!正解は2番でした。 解説…炎は酸素がある所でよく燃えます。ですから窓を開けると、そこに炎が移動します。火災となると換気が 必要と思われがちですが、酸素が入らないようにするのが正解なんです。 4 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 13:31:30 ID:5bwduspU0 では続きを…… キョン「ハルヒ、いや谷口!」 谷口「どうした、キョン!」 キョン「教室の窓を全部閉めろ!」 谷口「お、おう!」 ガラガラ…… 谷口「よし、こっちは全部閉めた!」 キョン「こっちもオッケーだ!よし、逃げるぞ!!」 岡部「姿勢を低くして非常階段に出ろ!!」 数学教師「口をハンカチで塞げ!」 そして校庭へ… 5 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 15:41:52 ID:GylkalPM0 消火しやすいようにとおもってた 6 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 18:41:24 ID:5bwduspU0 >>5さん 自分も前まではそう思ってましたよ。 7 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 18:52:02 ID:5bwduspU0 前回から続く… 校長「皆さん、大丈夫でしたか?」 生徒「…………」 校長「今回の火災で二人の勇者がいます」 校長「それでは二人の生徒、前に出なさい」 キョン(俺と谷口の事か?) 谷口(もしかして俺?) ザッ キョン「俺と谷口です」 パチパチ…… 校長「ありがとう。おかげで火災は理科室周辺だけで済んだよ」 キョン・谷口「いやぁ、自分達で出来ることをしただけですから…」 キョン「ところで、この校舎でこれから大丈夫なんですか?」 谷口「俺もそれ心配なんですけど…」 校長「そのことについては消防士から話を聞くから待っててくれ」 8 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 20:56:25 ID:5bwduspU0 30分後…… 校長「消防署の話によると、理科室は使えない状態ですが、それ以外は利用可能という事です」 校長「ですから、明日も本校舎で授業を行います。それでは各クラスで解散しなさい」 ハルヒ「凄いわねキョン!あんた雑用係なのに大したものだわ!!」 キョン「“雑用係”は余計だ。それよりハルヒ、大丈夫か?」 ハルヒ「ええ、大丈夫よ!」 どうやら明日も大変そうだな。まぁ頑張るか…… File1 火災 〜Fin〜 9 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 20:59:02 ID:5bwduspU0 火災編はこれで終わりです。続きましてFile2不審者編をお送りいたします。 10 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/22(日) 21:30:39 ID:5bwduspU0 不 審 者、襲来 いつものように俺達は部室に居た。俺と古泉はオセロを、朝日奈さんはお茶を淹れ、長門は読書している。 キョン「…そういえばハルヒ来ないなぁ」 古泉「おかしいですね。いつもなら一番に来ているはずなんですが…」 みくる「来ませんねぇ…」 長門「……っ!!」 キョン「ど、どうした長門!?」 長門「何か来る!全員窓際に来て!」 キョン「え?ちょっ!!」 バン!! 不審者「お、おい!か、金を出せ!!」 長門「私達には不可能。何故必要なのか説明を求める」 不審者「お前ら!こいつがどうなってもいいんだなあぁ!!」 ハルヒ「は、離しなさいよ!」 キョン「ハ、ハルヒ!!」 不審者「おいそこの女!」 長門「私の名前は長門有希」 不審者「……っ!」 不審者(体が動かねぇ……) ハルヒ(今だ!) サッ 長門「不審者を敵性と判断。情報連結解除をk」 キョン「長門!前だ!!」 ザシュッ 長門「………」 不審者「や、やったぜ……」 不審者(………っ、また体が) キョン「お、おい長門!!」 ハルヒ「ねえ有希!!嘘でしょ!!」 古泉「長門さん……!!」 みくる「ふええ、な、長門さぁん……」 長門「私は……死なない……あなた達の事が………好きだから………」ガク キョン「てめえぇ!!」 不審者「お前の出る幕はもう終わったんだよ」 さて、ここで問題です。この後キョンはどのような物で犯人を取り押さえなければならない でしょう?>>11さん、答えてください 1,刺又で取り押さえる 2,犯人に足技(柔道)をかけ、頭を床に打ち付けさせる 3,頭をバットでぶん殴る 11 名前:ID変わってますが作者です[] 投稿日:2012/01/23(月) 07:28:05 ID:D5TFlsdA0 う〜ん……回答者いないんで締め切りますね。 正解は1番です。刺又以外で机を使って取り押さえるのも一つの手段です。 12 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/23(月) 18:34:47 ID:D5TFlsdA0 では続きを…… キョン「まだ終わっちゃいねぇってんだよ!!」 俺は近くにあった刺又を手に取り、犯人を取り押さえた。 不審者「ぐぬぬ…貴様、やるな……」 古泉「先生を呼んで来ます」 そして犯人は逮捕され、俺達はただ外を見つめるばかりだった…… 長門「…………っ」 キョン「ん?」 キョン「おい、長門……」 ハルヒ「やめてキョン…有希はもう死んだのよ……」 長門「……私は…生きている……」 「「な、なんだって!!」」 長門「私は死なないと言った筈。さっきまでは私の情報操作によって存在をk」 みくる「な、長門さぁん!!」 長門「黙れホルスタイン」 みくる「えっ?」 キョン「えっ?」 ハルヒ「有希、もう大丈夫なのね!?」 長門「……」コク ハルヒ「よ、よかったぁ……」 そんなこんなでこの事件は終結し、いつも通りのSOS団に戻りつつあった…… 〜File2 不審者撃退編 FIN〜 15 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/23(月) 20:04:11 ID:D5TFlsdA0 -File3 地震、そして津波- まぁ俺達はいつものように部室に集結していたのだが…… -7月10日(木曜日)PM15:35 部室にて- ハルヒ「明日から三連休だから、海に行くわよ!」 やれやれ。今年はどこまで行くつもりだ? ハルヒ「今年の海水浴は……」 ドンッ! ハルヒ「福島県いわき市の海水浴場よ!」 キョン「い、いわき……?」 みくる「ふえぇ……」 古泉「福島県ですか。遠いですね……」 ハルヒ「古泉君鋭い!さすが副団長ね!」 古泉「有り難き幸せ」 ハルヒ「もちろん朝一番の電車で行くわよ!運賃は各自で用意すること!いいわね」 キョン「ハルヒ、いわきまで運賃いくらだ?」 ハルヒ「えっと阪急で梅田駅まで行って、梅田(JR大阪駅)から東海道本線で新大阪まで………」 ハルヒ「ちょっと待ってて。今調べるから」 16 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/23(月) 20:11:17 ID:D5TFlsdA0 ハルヒ「ざっと片道16100円ね!」 キョン「何っ!」 ハルヒ「何よ」 キョン「いや、何でもない……」 ハルヒ「というわけで、明日のAM5:00に阪急西宮駅に集合ね!」 そして翌日…… 17 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/23(月) 20:21:45 ID:D5TFlsdA0 ハルヒ「よし!全員揃ったわね!!それじゃあ出発!」 俺達はまず阪急で梅田へ行き、そこから東海道本線で新大阪へ、そこから新幹線で東京まで来た… 東京駅19番線…… ハルヒ「やっと東京ね!まだまだ続くわよ〜!」 キョン「おいおい……」 東京から山手線とやらで上野へ向かった。東京はさっぱり分からない…… 常磐線車内…… ハルヒ「ずうっと真っ直ぐな路線ね……」 古泉「そうですね。雲が怪しいです」 キョン「かみ合ってないし……」 長門「………ユニーク」 みくる「ふえぇ……」 そうこうしているうちに、俺達はやっといわき駅に到着した。つ、疲れたぜ…… 20 名前:ID変わりましたが作者です[] 投稿日:2012/01/24(火) 07:15:16 ID:5odmPsaM0 おはようございます。本日関東地方は雪です。朝7:10現在首都圏の一部路線で遅延が 出ています。外出する際はご注意を…… 今日の朝は続き書けません。m(_ _)m 21 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/24(火) 17:01:18 ID:5odmPsaM0 帰宅しました。では続きを…… -いわき市 海水浴場- ゴオオオ… ハルヒ「うひゃあ〜風強いわね〜!!」 キョン「あ、ああ!」 みくる「目に砂が……」 長門「………ユニーク」 22 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/24(火) 18:18:00 ID:5odmPsaM0 ハルヒ「風が強いけどビーチバレー開催よ!」 チームはこのようになった。 俺•ハルヒvs古泉•長門•朝日奈さん ハルヒ「いっくわよ〜!!」 ハルヒ「どりゃあぁ!!」 バシィッ 古泉「」 長門「……………速い」 みくる「」 23 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/24(火) 20:25:29 ID:5odmPsaM0 俺達はハルヒの凄まじい力を見せつけられつつも、何だかんだで楽しんでいた…… キョン「ん?」 長門「……………来る」 古泉「?」 ハルヒ「どうしたのよアンタ達?」 キョン「ハルヒ、ちょっと話があr」 ドゴゴゴゴゴゴゴ ハルヒ「キャッ!じ、地震!?」 みくる「びえぇぇ……」 キョン「長門、朝日奈さんを頼む。古泉は情報を確認してくれ」 ゴゴゴゴゴゴ…… ハルヒ「な、長いわねえぇ!!」 2分後、何とか揺れは収まったが…… キャスタ-「……東北地方沿岸に大き津波警報が発令されました……」 さて、ここで問題です。この後ハルヒ達はどのような高台に逃げればよいでしょうか? 1,見るからに軟弱そうな土地だが町で一番高い場所 2,頑丈そうな高台だが、海に一番近い場所 3,状態は分からないが、海から一番遠い高台 >>24さん、答えてください 24 名前:にょろーん名無しさん[sage] 投稿日:2012/01/24(火) 20:32:07 ID:kUvezi0k0 2かな! 25 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/24(火) 21:11:36 ID:5odmPsaM0 >>24さん、正解っ! 津波は威力が異常なのは皆さんご存知でしょう。せっかく高台に逃げても軟弱な 土地じゃあ逃げた意味がありません。よってこの問題の正解は2番となります。 >>24さん、おめでとうございます!! 26 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/25(水) 07:25:00 ID:3dhFwjSQ0 俺達はすぐ近くの高台へ逃げた。津波は10分と経たないうちにやって来た… ザアアァァァ…… ハルヒ「潮が……」 古泉「……引いていますね」 キョン「それがどうしたんだ」 長門「ここまで急激に潮が引くと大規模な津波が発生する」 キョン「」 古泉「福島県沿岸は約20〜10m程の津波がまもなく到達するようです」 ゴォォォォ…… ハルヒ「あ、あれ見て!!ついに来たわよ!」 キョン「ここの高さはどれくらいだ?」 長門「30m」 キョン「そうか…」 古泉「第一波が来ます!!」 サァァァァ…… キョン「何だ、大した事ないじゃねえか」 キョン「これのどこが大津n」 ドゴゴゴベキベキゴゴゴ…… キョン「なっ……」 周囲からは、悲鳴や落胆の声があがっていた…… 27 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/25(水) 18:47:37 ID:3dhFwjSQ0 俺達はこの場所でただ待つだけだった。誰も助けになど来ないのに… 古泉「……あ、はい。それでは」ピッ キョン「誰と話してたんだ?」 古泉「新川さんとですよ。救援手配をしましたので、後1時間程でヘリが来ます」 キョン「…そうか」 古泉「…僕は乗りませんけどね」 ハルヒ「ちょっと古泉君、それどういう事!?」 古泉「僕の祖母がいわき市に住んでいます。ちょっと気になる事がありまして…」 ハルヒ「…そう。いつになったら戻れるかしら?」 古泉「祖母が生きていれば7月中に戻れますね」 ハルヒ「…わかったわ。それじゃあ古泉君は気をつけてお祖母さんを探してちょうだい」 古泉「ありがとうございます」 キョン「古泉のお祖母さん、見つかるといいな…」 古泉「んっふ、ありがとうございます」 そう言うと、古泉はあのわざとらしい笑顔を見せた。しかし俺にはその笑顔は無理やり 作っているようにしか見えなかった…… 30 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/25(水) 20:45:46 ID:3dhFwjSQ0 では続きを…… それから1時間後、機関のヘリが到着した… 古泉「それでは皆さん、お元気で!」 ハルヒ「ええ!」 キョン「また会おうな!」 長門「……」コクッ みくる「は、はいぃっ!」 新川「それでは皆さん、出発しますよ」 ベリベリベリ…… 古泉「…………」 古泉「……“また会おうな”ですか。僕はもしかしたら戻れないかもしれません……」 俺達が地元に戻る頃、夏休み前の三連休が終わろうとしていた時だった 翌日…… ハルヒ「…古泉君はいないけど他は揃ったわね?」 キョン「ああ……」 ハルヒ「今年の夏休みから文化祭まで、SOS団は被災地応援として様々な事をするわ」 キョン「例えば?」 ハルヒ「まず始めに義援金を集めるわ。細かい事は後で話すわ」 ハルヒ「次に被災地で瓦礫の撤去作業を手伝うわよ!連絡はもうしてあるから」 ハルヒ「最後に被災地の方から話を聞いて、苦労している事などを紙にまとめるわよ!」 キョン「」 長門「」 みくる「」 ハルヒ「どうしたのよ、みんな黙って!?」 キョン「ハルヒいぃ!!」 ハルヒ「な、何よ!!」 キョン「俺はっ……感動したっ!!」 キョン「俺も協力する!一緒に被災地を応援しよう!!」 ハルヒ「ええ!頑張りましょう!!」 それから俺達は被災地へ向かった。やはり建物の損壊が著しく、瓦礫撤去は時間が掛かった… 俺とハルヒは瓦礫の撤去、朝日奈さんと長門は被災者へのインタビューを行った。 夏休みが終わるとすぐさま義援金を集める為、朝早くから昇降口で呼びかけをした。 そんなある日…… 女性「あの〜」 キョン「?」 女性「こちらの学校に古泉一樹さんはいらっしゃいますか?」 キョン「古泉一樹!?あいつに何かあったんですか!?」 女性「いいえ。古泉一樹さんのお祖母さんが亡くなられたので…」 キョン「……津波ですか?」 女性「その通りです…」 キョン「わかりました。本人に伝えます」 古泉はまだお祖母さんを捜しているかも知れない。しかし事実を伝えたら…… どうすりゃいいんだ…… キョン「>>31さん、教えてくれ……」 1,教える 2,そのまま黙っている 31 名前:にょろーん名無しさん[sage] 投稿日:2012/01/25(水) 21:07:02 ID:98Q3BRns0 きっぱりと諦めたほうがいいでしょう。 1 32 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/25(水) 21:14:39 ID:3dhFwjSQ0 >>31さん おkです。 キョン「やっぱり教えないと……」 プルルル… 古泉「もしもし……」 キョン「俺だ。お前に教える事がある」 キョン「お祖母さんが、亡くなったそうだ」 古泉「やはりそうでしたか…」 古泉「では明日戻ります」 ピッ 33 名前:ID変わりました[] 投稿日:2012/01/26(木) 07:28:19 ID:UOY4SbbE0 2日後…… 古泉「只今戻りました」 キョン「…………」 ハルヒ「さて、全員揃ったわね!」 ハルヒ「今日から、被災地の方から聞いた苦労などを紙にまとめるわよ!」 そして1ヶ月後の文化祭…… キョン「……と、いう事で俺達の被災地の現状についての報告を終わります」 パチパチ…… 被災地の現状報告は無事終わった。 • • • 今、東日本は大きな課題を背負っています。 仮設住宅で寒さに凍える人、 福島第1原発で必死の作業をしている人々、 原発事故で自宅に帰れない人々…… 実際首都圏などでは今、さほど苦労を強いられてはいません。 だからといって、被災地とは無縁なんでしょうか? 「明日は我が身」という諺があります。どうか被災地の事を忘れないでください。 -File3 地震そして津波編 Fin- ※自分も被災地に住んでいる訳ではありませんので、ご理解をお願いします m(_ _)m 34 名前:にょろーん名無しさん[] 投稿日:2012/01/26(木) 19:11:17 ID:UOY4SbbE0 以上をもちまして、SS涼宮ハルヒの世界で学ぶ防災訓練の執筆を終わりにします。 支援して下さった方々、今まで読んで下さった方々には厚くお礼申し上げます。 短い間でしたが、ありがとうございました! 2012年1月26日 作者