シンジ「もううんざりだ!」 1 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:37:38.18 ID:GN0RQRYH0 サト「シンちゃん……どうしたの?」 シンジ「いつもいつもミサトさんは家事当番サボってその分僕がやらなきゃいけない」 ミサト「………」 シンジ「アスカは全然手伝わない、当番もない」 シンジ「そのくせ僕には文句ばっかり」 アスカ「……何よ、バカシンジのくせに生意気ね」 アスカ「アンタは大人しくあたしのために働いてればいいのよ」 シンジ「何でだよ、僕はアスカの召使じゃないんだぞ!」 アスカ「男のくせにグチグチうるさいわね、細かいことはどうでもいいじゃない!」 シンジ「僕はもう我慢できない!今からここを出る!」 シンジ「……さようなら、ミサトさん」スタスタ ガチャ アスカ「…………バカシンジ」 2 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:38:02.13 ID:GN0RQRYH0 アスカ「ちょっと、ミサトは何で黙ってたのよ!」 ミサト「……図星すぎて反論の余地がなかったのよ」 アスカ「まったく……ダメね、ミサトは」 ミサト「ふーん、アスカは私のこといえるのかしら?」 アスカ「うぐ……」 ミサト「シンちゃんいないとご飯が食べられないわね」 アスカ「………別にいいじゃない、コンビニで買ってくるだけだし」 アスカ「ミサトも前はそうやって過ごしてたんでしょ?」 ミサト「まぁ……そうだけど、やっぱりそれって味気ないわ」 アスカ「あたしは全然気にしないわ」 ミサト「そう……」 3 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:38:28.42 ID:GN0RQRYH0 アスカ「あーっ!シンジの荷物がない!」 ミサト「本当ね、前もってまとめてたのかしら?」 アスカ「そういえばさっき玄関にスポーツバッグが置いてあったわね」 ミサト「ということはシンちゃんは計画的に準備して出て行ったのね」 アスカ「あんなに怒ってたのに……きちんと荷物まとめて……」プーックスクス ミサト「そ…そうね……シンちゃん、何だか、可愛いわ」クスクス アスカ「フフ……シンジらしいわね」 4 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:39:00.50 ID:GN0RQRYH0 シンジ「トウジ―、いるー?」ピンポーン トウジ「おー、センセー。待っとったで」 シンジ「ごめんトウジ。しばらくお世話になるよ」 トウジ「ワシは構へんけど、家出してホンマによかったんか?」 シンジ「いいんだ、アスカやミサトさんが僕に謝ってくるまでは怒りが収まらない」 トウジ「碇の怒りが収まらないってか?」ドヤァァァ! シンジ「………」イラッ トウジ「………」 シンジ「………」 トウジ「………スマンカッタ」 5 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:39:28.70 ID:GN0RQRYH0 -学校- シンジ「………」 アスカ「………」チラッ シンジ「………」 アスカ(何よバカシンジ、一丁前にあたしのこと無視して……) アスカ(シンジのことなんかもう知らないんだから!) トウジ(惣流もセンセーも……教室で不機嫌モード全開にされたらワシらかて居づらいで……) ヒカリ(どうしたのかしら、アスカ……) 6 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:39:55.50 ID:GN0RQRYH0 -葛城宅- アスカ「誰もいない……か」 アスカ「………あたしも別に、ここに来るまでと変わらない」 アスカ「前はママと一緒にいたけど気まずかったし」 アスカ「別にあいつがいなくても、何にも変わらないわ」 7 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:40:23.71 ID:GN0RQRYH0 ミサト「ぷふぁー やっぱりこれね」グビグビ アスカ「………」 ミサト「あら?アスカ食べないの、焼き鳥」 アスカ「いらない」 アスカ「……ミサトは飲んだビールの缶片付けてよ、部屋中ビールのにおいがするから」 ミサト「ごめんごめん、今度片付けるから」 アスカ「今片付けてよ!ほら!」 ミサト「うー……わかったわかった」 アスカ(いつのまにか家中ゴミだらけになってた……) アスカ(バカシンジがいなくなってからずっとイライラしっぱなしだわ) アスカ(どれもこれもあのバカが悪い!ムカつく、バカシンジのくせに!) 8 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:40:51.18 ID:GN0RQRYH0 -学校- トウジ「センセーええかげんにしいや、わしらかてかなんで、さっさと仲直りせぇ」 シンジ「いや、もう決めたんだ、あっちから謝ってくるまでは折れないよ」 トウジ「せやけどこのままでええんか?」 シンジ「………」 トウジ「ずーっとこのままってわけにもいかへんやろ?」 シンジ「………でも、決めたんだ……」 トウジ「………」 9 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:41:18.80 ID:GN0RQRYH0 -葛城宅- アスカ(ビール臭い、ゴミだらけ、洗濯物もいっぱい……) アスカ(あーもうイライラする………!!) アスカ(バカシンジのバカ……) ミサト(シンちゃんが居なくなってからアスカ元気なくなったわね……) ミサト「ねぇ、アスカ」 アスカ「………何?」 ミサト「シンちゃんにまたここに来てもらえるように家事の練習しない?」 アスカ「…………シンジに媚びを売るなんてお断りよ……」 ミサト「アスカ………」 10 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:41:49.95 ID:GN0RQRYH0 -鈴原宅- トウジ「んー、やっぱりセンセーの料理はうまいな!」 シンジ「トウジはいつもおいしいって言ってくれるよね、嬉しいよ」 トウジ「何や、ミサトさんと惣流は言わへんのか?」 シンジ「……アスカからは聞いたことないよ」 トウジ「そか。ま、センセーの料理はうまいっちゅうんはホンマや!」 シンジ「ありがとう、トウジ」 11 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:42:15.93 ID:GN0RQRYH0 シンジ家出から数日経過 -学校- ヒカリ「ねぇアスカ、碇君と仲直りしないの?」 アスカ「ふん、あんなバカのことなんか知らないわよ」 ヒカリ「でもこのままでいいの?」 アスカ「………知らない。もういいじゃないの、放っといてよ……」 トウジ「なぁ委員長、相談があるねんけど……」 ヒカリ「碇君とアスカのこと、よね?」 トウジ「せや。どないしたら仲直りさせられるやろか」 ヒカリ「うーん……」 12 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:42:44.70 ID:GN0RQRYH0 放課後 シンジ「どうしたの、二人とも?僕これから買い物に行かなきゃいけないんだけど……」 ヒカリ「碇君、アスカの友達としてお願いするわ。アスカと仲直りしてあげてくれない?」 シンジ「そんな風にいわれても……今回は僕の方から歩み寄るつもりはないよ、悪いけど。それじゃ」スタスタ トウジ「な、言うた通りやろ?」 ヒカリ「この程度じゃ解決できないか。碇君もアスカも意固地になっちゃって………もう!」 トウジ「何か他の策はあるか?」 ヒカリ「うーん……」 13 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:43:12.65 ID:GN0RQRYH0 土曜日 -洞木宅- アスカ「お邪魔しまーす」 ヒカリ「いらっしゃい!」 アスカ「あたしに頼み事があるっていってたわよね?何をしてほしいの?それくらい学校で言えばよかったのに」 ヒカリ「いや、他の人に聞かれるのが恥ずかしくて………」 アスカ「さっさといいなさいよ〜」 ヒカリ「実はね、鈴原にお弁当作ってあげたいの」 アスカ「フフフ……ヒカリって鈴原のこと好きだもんね〜〜」 ヒカリ「え!?アスカ知ってたの?」 アスカ「当り前よ、バレバレだもん」 ヒカリ「そ、そうだったんだ………」//// 14 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:43:46.68 ID:GN0RQRYH0 アスカ「あ、でもあの朴念仁は気づいてないわよ」 アスカ「ヒカリが自分から行動しない限り何も変わらないわ!」 ヒカリ「うん、だからお弁当を……」 アスカ「そういえばあたしに頼みごとがあるって」 ヒカリ「そう、お弁当の中身を見てもらいたいのよ」 アスカ「なんだそんなこと……勿論OKよ!」 15 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:44:14.36 ID:GN0RQRYH0 ヒカリ「………よし、できた。アスカ〜!」 アスカ「へぇ〜、和風って感じね。あ、出し巻き卵シンジより上手!」 アスカ「うん、どれも美味しいじゃない、ヒカリ!」 ヒカリ「そ、そう……?家族以外の人に食べてもらうの初めてだから自信なかったけど、そう言ってもらえると嬉しいわ」 アスカ「いや〜、ほんとに美味しいわ!」 ヒカリ「アスカはさ……」 アスカ「ん?」 ヒカリ「アスカって料理できるの?」 16 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:44:52.78 ID:GN0RQRYH0 アスカ「……正直言って全くダメ」 ヒカリ「だと思った」 アスカ「う〜〜!なんか失礼よ!」 ヒカリ「あ、ごめん」 ヒカリ「お詫びに料理教えてあげよっか?」 アスカ「え?」 ヒカリ「今日暇でしょ?」 アスカ「…………」 アスカ「………………」 アスカ「それって、シンジと仲直りさせるため?」 ヒカリ「そうよ」 アスカ「嫌!」 17 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:45:25.43 ID:GN0RQRYH0 ヒカリ「どうしてよ?碇君と仲直りしようよ、それに女の子なんだから料理作れるようになってもいいじゃない」 アスカ「嫌なもんは嫌なの!や〜だ〜!」 ヒカリ「どうして?」 アスカ「嫌!」 ヒカリ「ねぇ!」 アスカ「嫌!」 ヒカリ「ねぇってば!」 アスカ「嫌!」 ヒカリ「………おい」 アスカ「え?」 18 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:45:52.99 ID:GN0RQRYH0 ヒカリ「こっちが下手に出てれば餓鬼みてぇにピーピー喚きやがって……」 アスカ「え?え?」 ヒカリ「こっちがどんだけ気を揉んでやってるか分かってんのか………?」 アスカ「ど……どうしたの、ヒカリ……?」 ヒカリ「いいから黙っていうこと聞けやゴルァアアアアアアアアアア!!!!」 アスカ「ひいいいぃぃぃいいいぃいぃいぃい!」 ヒカリ「さ、まずは卵焼きから♪」 アスカ「お、仰せのままに、ヒカリ様ーっ!」 19 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:46:20.86 ID:GN0RQRYH0 週明け -学校- ヒカリ「鈴原ー!はい、これ」 トウジ「おう、すまんな委員長。あいつらのためとはいえ、わいに弁当なんか」 ヒカリ「アスカにああ言っちゃたんだから仕方がないでしょ。それに一人分増えたぐらい何てことないわ」 トウジ「いや、素直に有難い」 ヒカリ「鈴原………」//// 20 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:46:52.77 ID:GN0RQRYH0 放課後 シンジ「何、二人共?この間の話ならもう帰るよ」 トウジ「センセ、惣流はな、自分から謝ったりできへんと思うで。せやろ?」 シンジ「だから僕から謝れと?」 トウジ「せや」 シンジ「トウジ、何回言ったらわかるんだよ。僕は譲歩しない」 トウジ「そんな惣流やけどな!」 シンジ「………」 トウジ「土日は委員長の家で料理の勉強してたんや!」 シンジ「あのアスカが?」 ヒカリ「ええ、そうよ」 21 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:47:18.73 ID:GN0RQRYH0 シンジ「そうなんだ………」 トウジ「センセーは惣流に家事の苦労を労わってほしかったんやろ?」 ヒカリ「アスカは碇君の気持ちもわかってあげられたと思うわよ」 シンジ「…………」 トウジ「今から惣流に謝りに行こうや」 シンジ「だから何で僕が謝るのさ!」 ヒカリ「アスカは不器用なのよ……」 ヒカリ「特に碇君に対してはね」 シンジ「………」 ヒカリ「そんな不器用なアスカのためにちょっと譲歩してほしいの!」 ヒカリ「碇君、お願い!」 トウジ「センセー、頼む」 シンジ「二人共……」 22 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:47:56.27 ID:GN0RQRYH0 -葛城宅-  ピンポーン アスカ「んー誰?……ってバカシンジ!」 アスカ「何よ……何しに来たの?」 シンジ「ごめん!」 アスカ「…………!」 シンジ「勝手に出て行ってごめん!またここに住んでもいいかな?」 アスカ「遅いのよバカ……」 シンジ「………」 アスカ「いいわよ、許してあげる!」 シンジ「本当に!?」 アスカ「ほら、早く入って」 シンジ「うわっ、酒臭っ!」 アスカ「あんたがいないからミサトが………」 シンジ「そういえば初めて入った時もそうだったな」 23 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:48:38.50 ID:GN0RQRYH0 ミサト「ただいまー」 シンジ「あ、お帰りなさい、ミサトさん」 ミサト「シンジ君いつの間に……」 シンジ「すみませんでしたミサトさん。つまらない意地張っちゃって」 ミサト「いいえ、こちらこそごめんなさい。シンジ君家事大変なのにいつも当たり前のように任せちゃって……」 シンジ「本当にそう思うなら早く酒瓶を片付けてくださいよ」 ミサト「うっ…今片付けるわ」 24 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:49:06.95 ID:GN0RQRYH0 シンジ「夕飯できたよ二人とも」 ミサト「久しぶりのシンちゃんのごはん♪」 ミサト「うん、やっぱりおいしいわ」 シンジ「ありがとうございます」 アスカ「…………」 ミサト(黙々と食べてるわね) シンジ(洗濯物もたくさんたまってるし、部屋もゴミだらけだし、また大変だなぁ) シンジ(少しは僕なしでもやっていけてると思ってたけど、人はそういきなり変われるもんじゃないか……) 25 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:49:33.58 ID:GN0RQRYH0 アスカ「……シンジ」 シンジ「何?」 アスカ「今日のご飯、良くできてたわ」 シンジ「そ、そうかな?」 ミサト「シンちゃ〜ん、アスカはね、『シンジ、ご飯美味しかったよ!帰ってきてくれてうれしいニャン』っ言ってるのよ」 アスカ「ちょ……ちょっとミサト、何バカなこといってんのよ!」 ミサト「あら〜、図星だったかしら?」 アスカ「ち、ちがーう!」 ミサト「どこが違うって言うのよ?」 アスカ「何よミサトのバカ!もう知らない!」 26 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:50:00.87 ID:GN0RQRYH0 シンジ「………部屋に戻っちゃいましたよ」 ミサト「うんうん、やっぱシンちゃんがいないとね〜」 シンジ「どういうことですか?」 ミサト「アスカはね、シンちゃんが出て行ってからずっと元気がなかったのよ……」 ミサト「アスカったら元気になっちゃって……きっとシンちゃんが帰ってきてくれてうれしいのよ」 シンジ「そうかもしれませんね。もしそうなら帰ってきてよかったです」 27 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:50:27.68 ID:GN0RQRYH0 翌朝 シンジ「……んー……、朝だ……。朝食と弁当の支度を……」 シンジ「……ってアスカ?」 アスカ「おはようシンジ」 シンジ「うん、おはよう………何してるの?」 アスカ「何してるのって……見ての通りよ、朝食作ってんの!」 シンジ「な、何だってー!!」 アスカ「いや、その……ヒカリが、たまにはシンジと代わってやれって言うから……」 アスカ「せっかく料理も習ったし……」 アスカ「ほら、これ。シンジの」 シンジ「これ……お弁当」 アスカ「そうよ。ま、感謝することね」 シンジ「うん。ありがとう、アスカ。とっても嬉しいよ」 アスカ「………ん、早く朝ごはん食べなさいよ。冷めちゃうでしょ」 28 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:50:56.52 ID:GN0RQRYH0 シンジ「いただきます」 シンジ「アスカ、この味噌汁美味しいよ!」 アスカ「……、当ったり前よ!この惣流・アスカ・ラングレーが作ったんだから美味しいに決まってるじゃない!」 シンジ「どれもおいしいなぁ……この出し巻き卵、僕のよりおいしいよ……」 アスカ「もう……口に食べ物入れたまま喋るんじゃないわよ」 シンジ「ごちそうさま。すごくおいしかったよ」 アスカ「……ほら何ボサッとしてるのよ。さっさと片付け手伝いなさいよ!」 シンジ「はいはい」 シンジ(アスカ、片付けもやってくれるようになったんだなぁ……目から汗が出そうだ) アスカ「あたしの気が向いたときに、たまーになら作るから。ヒカリに言われてるし」 シンジ「お願いします」 29 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:51:24.16 ID:GN0RQRYH0 シンジ「………」ジャー シンジ「………」ゴシゴシ アスカ「………」ゴシゴシ シンジ「………」ゴシゴシ シンジ(皿洗い、楽しいなぁ………何か今日、幸せだ) シンジ「よし、終わり」 アスカ「じゃ、さっさと学校行きましょう」 シンジ「ちょっと早いんじゃない?」 アスカ「いーから、さっさと準備する!」 ミサト「う〜〜良く寝た。………あれ?シンちゃんは?アスカは?私の朝食は??」 30 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:52:14.55 ID:GN0RQRYH0 -学校- ヒカリ「はい、お弁当」 トウジ「サンキュー委員長」 シンジ「ねぇアスカ」 アスカ「何?」 シンジ「洞木さんってどうしてトウジにお弁当作ってるの?」 アスカ「あー……、この間あたしにそう言ったからよ。あたしに料理教える口実だったんだって」 シンジ「へー、それじゃあもう作る必要ないんじゃない?」 アスカ「……あんたバカぁ?いや、バカシンジはバカだったわね……」 シンジ「なんだよ人のことバカにして……教えてくれたっていいじゃないか」 アスカ「……………」 アスカ「弁当作る理由くらい自分で考えなさいよ。ホント、あきれるほどバカよね、シンジって」 31 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/03(火) 23:53:20.87 ID:GN0RQRYH0 おわりです いきなりミスしてすみません 関西弁離せないのにトウジを出しちゃってすみません 38 名前:以下、あけまして[sage] 投稿日:2012/01/04(水) 16:43:04.34 ID:6T01iJP10 上の短編と緩くつながった話を後で投稿します 39 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:45:30.64 ID:6T01iJP10 ではいきます タイトル:「ずっと一緒じゃなきゃ駄目だからね!」と言わせたくて作った短編 先生「来週から学年末テストだからしっかり勉強するように」 シンジ「ねぇ、アスカ。今回のテストは自信ある?」 アスカ「あたしは漢字分かるようになったしテストなんて楽勝よ」 シンジ「そういえばアスカは大卒だったね」 アスカ「シンジはどうなのよ?」 シンジ「僕は……数学が一番危険だと思うなぁ。全然できないかも」 アスカ「どうすんのよ、成績はばっちりミサトに見られるんだからね」 シンジ「アスカはテスト余裕なんだよね?」 アスカ「まぁね」 40 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:46:08.15 ID:6T01iJP10 シンジ「じゃあさ、僕に数学教えてくれない?」 アスカ「………えー、どうしよっかなぁー♪」 シンジ「頼むよー」 アスカ「そう言われても、あたし忙しいしなぁー」 アスカ「あ、じゃあお礼に「私が教えてあげる」 アスカ&シンジ「「え?」」 レイ「私が教えてあげる、数学」 アスカ「ちょっと、何言ってんのよ」 レイ「あなたは忙しいのでしょう?私は暇だから碇君に数学教えてあげる」 シンジ「いいの綾波?」 レイ「ええ。放課後、家に来て」 シンジ「ありがとう綾波!」 アスカ「………何よ」 41 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:46:38.94 ID:6T01iJP10 放課後 -綾波宅- シンジ「お邪魔します」 シンジ「さっそく勉強しようよ」 レイ「ええ」 シンジ「今回のテストは二次方程式が難しいんだよなぁ」 シンジ(とりあえず計算の練習をしよう) シンジ(そういえば初めてここに来たとき……) 回想 シンジ「うわあっ、ったった、わあぁっ!」 レイ「……どいてくれる?」 シンジ「……あっ!ああ、あ、あのっ!」 レイ「何?」 シンジ「いやっ、ぼくは、そのっ……!ぼ、僕はっ、た、頼まれてっ…… 」 回想終わり シンジ(やばいっ!思い出したら僕の相棒が) レイ「……碇君」 42 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:47:10.37 ID:6T01iJP10 レイ「……碇君」 シンジ(鎮まれ、欲棒!) レイ「碇君」 シンジ「へ?」 レイ「式、書き間違えてる」 シンジ「あ、ああ、ありがとう」 シンジ「ねぇ綾波、この式はここからどうしたらいいの?」 レイ「……これをこうして……」 シンジ「なるほど」 43 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:47:36.88 ID:6T01iJP10 シンジ「あ!もうそろそろ夕飯の支度しなきゃ」 レイ「じゃあこれで終わりね」 シンジ「うん、ありがとう、綾波」 レイ「……今週は毎日来ても大丈夫」 シンジ「え、いいの?」 レイ「いい」 シンジ「……すごく助かるよ」 シンジ「じゃあまた明日」 44 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:48:21.59 ID:6T01iJP10 シンジ「早く夕飯作らなきゃ」 シンジ「よし、できた!」 ミサト「ただいまー」 シンジ「お帰りなさい、ミサトさん」 シンジ「アスカー、夕飯できたよ」 ガラッ アスカ「………」 ミサト(あら、今日のアスカは機嫌が悪いのかしら) ミサト(後でシンちゃんに聞いてみるか) 45 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:49:21.65 ID:6T01iJP10 ミサト「ねぇ、シンジ君」 シンジ「どうしました?」 ミサト「アスカ、何かあったの?」 シンジ「いえ、特に何もなかったと思いますよ」 ミサト「そう……」 ミサト(だったら気にすることないわよね) 46 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:49:47.39 ID:6T01iJP10 翌日の放課後 アスカ「ねぇ…シンジ」 シンジ「何?」 アスカ「あたしが勉強教えてあげてもいいわよ」 シンジ「い、いいよ。アスカ忙しいんだろ?綾波は暇だって言うからいいじゃない」 アスカ「……あたしの好意を無視しようってわけ?」 シンジ「いや、だって忙しいアスカに迷惑が……」 アスカ「ふん、じゃあさっさとファーストのところに行けばいいじゃない!」 シンジ「……わかったよ」 47 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:50:15.33 ID:6T01iJP10 ミサト「ただいまー」 ミサト「あれ?シンちゃんは?」 ミサト「ねーアスカー、シンちゃんは?」 アスカ「………知らないわよ、あんなやつ」 ミサト「そ、そう……」 ミサト(昨日より不機嫌になっているわね。しかも元気ないみたい) ミサト(きっとシンちゃんと何かあったんだわ) 48 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:50:48.76 ID:6T01iJP10 -綾波宅- シンジ「できた!どう、綾波?」 レイ「……文字を間違えてる」 シンジ「え?」 レイ「……この問題はaについての方程式なのに碇君は勝手にxに書き換えてる」 シンジ「あ、本当だ、またやっちゃった」 レイ「それを除けば正解ね」 シンジ「僕も少しは成長したかな」 レイ「……少しは」 シンジ(綾波、手厳しいよ……) 49 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:51:22.98 ID:6T01iJP10 -葛城宅- シンジ「ただいまー」 ミサト「あらおかえり」 シンジ「すみません、遅くなっちゃって」 ミサト「どこ行ってたの?」 シンジ「えっと、綾波の家で数学教えてもらってました」 ミサト「そういえば来週は学年末テストだったわね〜」 シンジ「はい。頑張ってます!」 ミサト「うんうん、頑張りたまえ」 シンジ「じゃあ夕食作ります」 ミサト「お願いね〜」 ミサト(……これが不機嫌の種ね) 50 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:51:50.60 ID:6T01iJP10 学年末テスト終了 シンジ「ふぅー、やっと終わった!」 シンジ(数学はよくできたぞ!他もまぁまぁできた。言うことなしだな) シンジ「ねぇ、アスカはどうだった?」 アスカ「……うるさいわね、別にどうだっていいじゃないの」 シンジ(僕、アスカに何かしたかな……?) 51 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:52:24.75 ID:6T01iJP10 シンジ「綾波ー」 レイ「何?」 シンジ「数学教えてくれてありがとう。おかげでいい点が取れたよ!」 レイ「それはよかったわ」 シンジ「いや、ほんとありがとう」 レイ(テスト終わったから碇君はもう来ない……) レイ(何だろう、この気持ち……) レイ(………寂しい?) 52 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:52:47.23 ID:6T01iJP10 -葛城宅- ミサト「シンジ君、学年末テスト、数学以外はあまり良くないんじゃないの?」 シンジ「え?でも平均点ぐらいじゃないですか」 ミサト「いいえ、こんなもんじゃダメよ。あなたはエヴァーのパイロットなんだから」 シンジ「それって関係あります?」 ミサト「……とにかく!シンジ君の成績を上げるために、これからはアスカに家庭教師になってもらうわ」 アスカ「ちょっと待ってミサト、勝手に決めないでよ!」 シンジ「そうだよミサトさん!」 アスカ「何よバカシンジ!あたしじゃ気に入らないっての?」 シンジ「い、いや……別にそういうわけじゃ……」 アスカ「ならあんたは黙ってなさい!」 シンジ「……はい」 53 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:53:13.52 ID:6T01iJP10 ミサト「いい、アスカ。これは命令よ。あなたたちは従う義務があるの」 アスカ「………命令なんて大げさじゃない?」 ミサト「私にもあなたたちの成績を見なきゃいけない義務があるのよ」 アスカ「はいはい。それも仕事のうちなんでしょ?」 ミサト「もちろんそうね。でも家族としても心配なのよ、色々と」 アスカ「………そこまで言われちゃ仕方がないわね」 アスカ「ちょっとシンジ!」 シンジ「は、はい!」 アスカ「あたしが家庭教師になるからにはちゃんと成績を上げてもらわなきゃ」 アスカ「とりあえず平日の放課後はもちろん、土日もずっとあたしが勉強教えたげるわよ」 アスカ「仕方ないでしょ、ミサトの命令だもの」 シンジ「そ、そんなー……」 アスカ「♪」 54 名前:以下、あけまして[] 投稿日:2012/01/04(水) 18:54:27.32 ID:6T01iJP10 おわりです うまくいかないもんですね