コナン「せっかくクリスマスだってのに」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:07:21.62 ID:qwdDvhZt0 コナン「あーあ、せっかくクリスマスだってのに小学生じゃ何もできねーよ」 灰原「あらあら、さすが人気者さんは言うことが違うわね。    高校生なら女の子なんてよりどりみどりってわけ?」 コナン「んなわけねーだろ。モテてた記憶なんかねーよ」 灰原(これだから天然は……) コナン「そっちこそどうなんだよ? 良い関係の奴とかいなかったのか?」 灰原「あら。珍しいわね? 私にそんなこと聞くなんて」 コナン「別に。ただの暇つぶしだよ、無視してくれてもいーぜ」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:08:35.04 ID:qwdDvhZt0 灰原「そうね……。姉の件もあって、物心ついたときには組織の一員で。    スクールでは東洋系の顔立ちのせいで嫌がらせをされて。    研究員になったら周りに年の近い人間はいなくて。    こんな狭い世界じゃ――――」 コナン「……なんだよ? いきなり黙ったりして」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:09:37.95 ID:qwdDvhZt0 灰原「ねえ、工藤君。私たちの関係って何かしら?」 コナン「あん? なんだよ急に」 灰原「別に。ただの暇つぶしよ、無視してくれても構わないわ」 コナン「……まあ、いいけどよ。俺とオメーの関係ねぇ……」 灰原「組織に対する敵対者同士。化学者とモルモット。被害者と加害者。    博士から見れば、嫌味な元隣人と厄介な居候ってところかしら?」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:10:50.97 ID:qwdDvhZt0 コナン「ったく、なんでそうネガティブな表現になるんだ?」 灰原「あら、私たちの関係にポジティブな要素なんてあった?」 コナン「おいおい……。なんかあんだろ? 仲のいい同級生とか……」 灰原「初恋の相手とか?」 コナン「………………は?」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:11:48.51 ID:qwdDvhZt0 灰原「箱庭の娘の初恋は、外の世界の男の子。    まだ見ぬ王子に出会うため、娘は自ら毒薬を――。    健気でロマンティックじゃない?」 コナン「バーロ、その毒を作ったのはオメーじゃねーか。     だいたい恋愛に命を懸けるガラかよ?」 灰原「あら、言ってくれるわね。 ま、初恋云々はともかくね。    状況としては、貴方を好きになっても不思議じゃないと思うけど」 コナン「なんでだよ?」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:12:55.49 ID:qwdDvhZt0 灰原「工藤君。貴方、組織を追い詰めてからどうする気?」 コナン「そりゃ、潰すに決まってんだろ」 灰原「その後は?」 コナン「その後?」 灰原「私たちの体のこと。どうやって元の姿に戻るの?」 コナン「……ん? オメーが作ってんだろ? 解毒薬」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:13:56.01 ID:qwdDvhZt0 灰原「ええ。でも、とても見通しは立たないわね。研究資料は曖昧な記憶とパイカルだけ。    それに博士は科学者、私は化学者。ここは研究をするのに適した環境とは言えないわ」 コナン「……それなら、組織を潰してアポトキシンのデータを――」 灰原「残すようなヘマはしないでしょうね。    それに解毒薬は元々開発していないし、仮にあっても幼児化に対しての効果は不明」 コナン「おいおい……てことは……」 灰原「そ。組織を潰そうがどうしようが、解毒薬は完成しない可能性があるってこと」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:14:33.36 ID:qwdDvhZt0 灰原「そこで質問。工藤君、解毒薬が完成しなかったらどうするつもり?」 コナン「どうするったって……そうだな、適当なところで雲隠れでもすっか?     体がある程度成長してから、工藤新一として名乗り出ればいい。     大人になりゃ肉体年齢と戸籍上との10歳差くらい誤魔化せるだろ」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:15:01.81 ID:qwdDvhZt0 灰原「そう上手くいくかしらね? 私たちは普通の6歳の体じゃないのよ。    このまま成長しない可能性だってあるし、成長の過程で身体に異常をきたす可能性もある」 コナン「そういえば、『10年後の自分の顔』を予測する機械を使った時……」 灰原「そう、エラー判定だったわね。既に細胞に異常が起きているのかもしれない」 コナン「…………」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:16:02.86 ID:qwdDvhZt0 コナン「なら、親父やお袋とDNA鑑定でもして、俺が工藤新一だって証明すれば――」 灰原「そのやり方じゃ『工藤新一の弟』とでもなるのがオチね。    そうなったら、貴方は江戸川コナンのまま。    工藤新一としての人間関係や毛利蘭育成計画は、もう貴方のものにはならないわ」 コナン「灰原? 灰原さん?」 灰原「奇跡的に自分が工藤新一だと証明できたとしても、    その場合、貴方は人類の究極の夢――若返りの薬の成功例よ。    モルモットにも似た生活を強いられるんじゃない?」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:16:32.29 ID:qwdDvhZt0 コナン「……つっても、コナンのままってわけにもいかねーだろ」 灰原「そうね。今の私達には戸籍がないから義務教育までしか受けられないわ。    もちろん就職や結婚なんて夢のまた夢ね。必死に工作しての海外旅行が関の山」 コナン「………………」 灰原「それすらも、工藤新一という存在が無くなれば不可能になる」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:17:03.97 ID:qwdDvhZt0 灰原「工藤新一に戻っても、工藤新一を捨てても、この国では静かに暮らすことすら許されない。    そして同じ悩みを持つのは、世界中でただ一人だけ。    どう、工藤君? 二人で遠い島にでも逃げたくならない?」 コナン「…………」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:17:53.05 ID:qwdDvhZt0 灰原「更に言うなら、解毒薬が完成したとしても、それが仮に5年後の場合――飲んだらどうなるのかしら。    薬を飲んだ16歳に戻る? それとも21歳? 効果がなく江戸川コナンのまま?    不安な材料しかないわね」 コナン「……悲観したってしょうがねーよ。まー、何とかなるだろ」 灰原「あら? 工藤君らしくないわね。どうして?」 コナン「お前がいるからな」 灰原「…………え?」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:18:58.98 ID:qwdDvhZt0 灰原「……どういう意味?」 コナン「お前が解毒薬を作ってるからだよ。パイカルの成分からの分析だけで試薬が作れてるんだろ?     それなら、案外すぐ完成するんじゃねーかと思ってさ。     化学者としてのオメーは信頼してっからよ」 灰原「……そう。ま、善処するわ」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:19:36.59 ID:qwdDvhZt0 灰原「そろそろ戻りましょう。3時間目の『こくご』が始まるわ」 コナン「ああ。なんか俺、最近『ぬ』を一筆で書くのがマイブームでよ――」 灰原「……」 灰原(化学者としては、ね……) 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:20:41.27 ID:qwdDvhZt0 小林先生「はーい、今日は『み』で始まる三文字の言葉を書いてみましょうねー。      どうかなー、みんな書けたかなー?」 元太「書けたぞ! 『みかん』!!」 小林先生「小嶋くん、勢いがあって良い字ね! 期待を裏切らないところもいいわ!」 光彦「僕も書けました。『みだら』」 小林先生「とっても物知りね、円谷君! 小学一年生はそんな言葉知らないけどね!」 歩美「せんせー、書けたよ!! 『みらい』!」 小林先生「吉田さん、上手に書けたわねー! 嘘くさいまでの純真さが眩しいわ!」 コナン「『未婚』『三十路』」 灰原「『未練』『美和子』」 小林先生「うん、貴方達には道徳のお勉強が必要かなー?      人にはな、触れちゃあならねえ痛みがあるんだよー?」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:21:58.51 ID:qwdDvhZt0 コナン「…………」 灰原「どうしたの?」 コナン「さっきの話だけどよ。解毒薬ができなかった時の話。     新一に戻れなかったら――蘭になんて言えばいいのか、と思ってよ」 灰原「ま、選択肢は少ないでしょうね。    きっぱりと諦めさせるか、いつまでも待たせ続けるか。    ……ああ。未練があるのは、貴方も同じってわけね?」 コナン「バーロ、そんなんじゃねーよ」 灰原「そうは言ってもね。貴方、彼女のことしか考えてないじゃない?」 コナン「どういう意味だよ?」 灰原「工藤新一を失って悲しむ彼女がいるように、江戸川コナンを失って悲しむ子もいるってことよ」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:22:34.99 ID:qwdDvhZt0 歩美「先生、今日は白鳥警部とどこに行くのー?」 小林先生「もう、吉田さんったら……」 光彦「そりゃ、ずっこんばっこんに決まってるじゃないですか」 元太「ずっこんばっこん? 食べ物か?」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:22:59.23 ID:qwdDvhZt0 灰原「あの子たちにとって、貴方の存在はなくてはならないものになっているわ」 コナン「……ガキの頃の友達なんか、すぐに忘れちまうよ」 灰原「普通はね。でもあの子たちは、貴方と一緒に様々な体験をしている」 コナン「…………」 灰原「連載開始が1994年だから17年分くらいかしら」 コナン「メタんな」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:24:22.85 ID:qwdDvhZt0 灰原「それも、強烈すぎる体験ばかりでしょ?」 コナン「そ、そうか?」 灰原「変死体に異常な執着を見せる貴方の影響を受けて……。    可哀想に、もう正常な感性は失われているでしょうね」 コナン「灰原さん? 灰原哀さん?」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:24:53.64 ID:qwdDvhZt0 灰原「だから貴方がいなくなっても、今までの感覚で首を突っ込み、そして相応に危険に遭う」 コナン「…………」 灰原「親鳥の庇護を失った雛鳥は、もう生きてはいけないわ。    貴方はそれでも、工藤新一に戻りたい?」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:25:31.13 ID:qwdDvhZt0 コナン「……灰原、お前ならどうする?」 灰原「あら、そういうことは自分で考えないと。巻き込んだのは貴方でしょ?」 コナン「そうだけどよ……。オメーも元の姿に戻った時、あいつらを放置していくのは寝覚めがワリーだろ?」 灰原「そうね。なら、このまま二人で雛鳥を見守ればいいんじゃない?」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:26:07.26 ID:qwdDvhZt0 コナン「は? お前、元の姿に戻りたくないのか?」 灰原「ええ」 コナン「……なんでだよ?」 灰原「灰原哀には友人がいる、居場所があるもの。それは、もう宮野志保には無いものよ」 コナン「……」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:26:41.13 ID:qwdDvhZt0 灰原「それに……あなたがいるから」 コナン「灰原?」 灰原「宮野志保は独りぼっち。でも、灰原哀には同じ境遇の貴方が居てくれる。    これからどうなるかは分からないけど――    あなたと一緒になら、このまま生きていくのも悪くはないわ」 コナン「……灰原」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:27:19.29 ID:qwdDvhZt0 灰原「なーんて、ね」 コナン「は?」 灰原「ちょっとは嬉しかった? 頼られたがりのナイトさん?」 コナン「ったく、オメーはホント……」 灰原「『可愛くねーな』? まあ、確かに貴方の方が可愛いかもね」 コナン「言ってろ」 灰原「ふふ……」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:27:44.68 ID:qwdDvhZt0 歩美「あー、また二人でナイショ話してるー!! もぉー!!」 光彦「教室で言葉責めプレイとは、コナン君もなかなかマニアックですねぇ」 元太「おいコナン! 給食取りに行くぞ!」 灰原「江戸川君、呼んでるわよ?」 コナン「ああ、わーってるよ。やれやれ、悩んでる暇もねーな……」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:28:24.45 ID:qwdDvhZt0  〜〜 阿笠亭 〜〜 コナン「で、灰原。何の用だ?」 灰原「あら、つれないのね。クリスマスに女の子と二人っきりでそのセリフ?」 コナン「バーロ、こんな体でどう興奮しろってんだよ」 灰原「興奮できる体になるのよ。二人でね」 コナン「…………は?」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:28:45.28 ID:qwdDvhZt0 灰原「分かりやすく言えば、新しい解毒薬ができたから使ってほしいのよ」 コナン「ならそう言っ…………二人で?」 灰原「ええ、私も飲むの。今回の薬は安全そうだし」 コナン「おい今お前なんつった」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:29:24.34 ID:qwdDvhZt0 志保「……相変わらず、戻った直後の気分は最悪ね。これは改善できそうにないけど」 新一「そうか? 俺は慣れちまったよ」 志保「今回は数時間で元に戻るはずだから、それまで体を観察させてもらうわよ」 新一「自分の体を見てりゃいいだろ?」 志保「……エッチ」 新一「なんでだよ!?」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:29:56.98 ID:qwdDvhZt0 新一「しっかしオメー、本当に18歳だったんだな」 志保「ええ。意外?」 新一「いーや、意外じゃねーけど――」 新一(……前は見てる暇なかったけど、結構可愛いし、胸もあるな) 志保「いやらしい眼で見ないでくれる?」 新一「ば、ばばばばばーろ!!」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:30:38.55 ID:qwdDvhZt0 新一「もういいのか?」 志保「ええ。後は幼児化の変化を観察するだけね」 新一「やれやれ……クリスマスだってのに、オメーと二人で人体実験とはね……」 志保「あら、悪かったわね。そんなに残念?」 新一「そりゃあな」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:31:09.91 ID:qwdDvhZt0 志保「そ。……なら、クリスマスの男女らしいことでもしてみる?」 新一「は? おい、何すんだよ!」 志保「イイコトよ。したかったんでしょ?」 新一「違ぇよ! いや、最終的にはそうだけど……」 志保「ならいいじゃない。何か問題でもあるのかしら」 新一「色々あるだろ。お、お互いの気持ちとか――」 志保「私は好きよ?」 新一「HA?」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:31:45.35 ID:qwdDvhZt0 志保「工藤君、私はあなたが好き。だから問題ないわ。貴方は?」 新一「お、おい。落ちつけ灰原」 志保「今は宮野志保よ。灰原哀でもシェリーでもないわ」 新一「それはどうでもいいんだよ」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:32:13.02 ID:qwdDvhZt0 志保「大事なことよ? 本当の私があなたを好いているってことだもの」 新一「お前……」 志保「最初は純粋な興味。次は希望。そして憤怒。    それから憧憬と友情を感じ……それが愛情に変わった」 新一「……」 志保「あなたは嫌なの?」 新一「い、嫌っていうかさ、」 志保「手、いい?」 新一「え?」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:32:55.12 ID:qwdDvhZt0   ムニュッ 新一(や……やわらけー……) 志保「私の胸……鼓動が早くなっているのが分かるかしら」 新一「あ、ああ」 志保「あなたはどう?」 新一「俺も……すっげードキドキしてるよ」 志保「そう……よかった。それじゃ――」 新一「あ、ああ―――――」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:33:32.55 ID:qwdDvhZt0 志保「あああああんん!!」 新一「うおおおおおお!!」 灰原「あら、思ったより早かったわね。あと1時間はあるかと思ってたけど」 コナン「え? え? ホワイ?」 灰原「時間切れね。これ以上は延長料金が必要よ」 コナン「ホワッツ?」 灰原「どう? 少しはクリスマスらしくドキドキした?」 コナン「……………もしかして、嘘?」 灰原「あら、はっきり言ってほしいの?」 コナン「…………」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:34:06.88 ID:qwdDvhZt0 灰原「服を着替えたいから、向こうに行ってくれない?    あ、そうだ。脱ぎたての下着、いる?」 コナン「……ばーろ。ばーろー」 灰原「ふふ……。じゃ、また明日。気を付けてね」バタン コナン「灰原……灰原アァァァァァァァァァ!!!!!!」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:34:39.16 ID:qwdDvhZt0   〜〜 翌日、学校 〜〜 灰原「だから、悪かったわよ」 コナン「まったく、一生もんのトラウマだぜ……あ、そういえば昨日の話」 灰原「なに?」 コナン「この体、どうするって話だよ。ま、なるようになんだろ。     そもそも黒の組織を潰さないと始まらねーし」 灰原「あら、結論は先送りってわけ?」 コナン「ああ、なんかウジウジ考えるのが馬鹿らしくなっちまった。     いざとなったらオメーと一緒にどっかに行くのも悪くないかもな」 灰原「え……」 コナン「ま、元に戻れりゃそれが一番いいんだけどな」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:35:00.43 ID:qwdDvhZt0 灰原「……そうね」 コナン「頼りにしてるぜ?」 灰原「ええ、私もよ?」 コナン「え?」 灰原「守ってくれるんでしょ?」 コナン「……そういや、そんなこと言ったっけな」 灰原「言ったわよ。よろしくね、ウブでエッチなナイトさん」 コナン「クソ……ほんっと、かわいくねー……」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:35:35.76 ID:qwdDvhZt0 コナン「……ああ、俺とオメーの関係だけどよ。ピッタリのがあったぜ。     黒の組織がらみの関係より、よっぽど大事なものがあったの忘れてたよ」 灰原「あら。何かしら?」 元太「おいコナン! 依頼だぞ!」 光彦「クンカクンカ……きっと女の子からですよ!!」 歩美「哀ちゃんも早くー!! 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:36:02.59 ID:qwdDvhZt0 灰原「……なるほどね? つまり――」 コナン「ああ。少年探偵団、下っ端団員AとBだよ」     終わり 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:36:44.65 ID:qwdDvhZt0 灰原「それじゃ行くわよ、下っ端団員Bさん」 コナン「俺がBかよ!」     本当に終わり 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:37:39.29 ID:qwdDvhZt0 http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324797883/l50 このスレ見かけてなんとなく書いただけなんだごめん 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/25(日) 17:54:22.22 ID:qwdDvhZt0 これだけは言っとくが別に光彦が嫌いなわけじゃない